JP7486394B2 - 給紙部の部品交換監視装置およびオフセット輪転印刷機 - Google Patents

給紙部の部品交換監視装置およびオフセット輪転印刷機 Download PDF

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Description

本開示は、印刷部にウェブを供給する給紙部の部品交換監視装置、給紙部を備えるオフセット輪転印刷機に関するものである。
例えば、新聞用オフセット輪転印刷機は、給紙装置とインフィード装置と印刷装置とウェブパス装置と折機とから構成される。給紙装置は、保持アームを有する。保持アームは、中心部がフレームに回転自在に支持され、中心部から3本のアーム部が放射方向に延出して構成される。各アーム部は、先端部で巻取紙を回転自在に保持可能である。また、各アーム部は、先端部にブレーキ装置が設けられる。インフィード装置は、印刷装置に送り込むウェブの張力を調整する。このとき、給紙装置からインフィード装置までのウェブの張力は、給紙装置に設けられたブレーキ装置により調整される。
このような新聞用オフセット輪転印刷機の給紙装置としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開2005-22813号公報
給紙装置のブレーキ装置は、回転軸に固定されたブレーキディスクと、ブレーキディスクに押付可能なブレーキパッドと、ブレーキパッドをブレーキディスクに押し付けるエアシリンダとを有する。ブレーキパッドは、複数の材料を成形した複合材料である。ブレーキパッドは、エアシリンダによりブレーキディスクに押し付けられるため、長期間の使用により摩耗して劣化するため、ブレーキパッドを定期的に交換する必要がある。
従来、ブレーキパッドは、メンテナンス時などに厚みを実測して残り量を計測し、交換すべき厚みより薄くなっていたら、ブレーキパッドを交換していた。ところが、全ての給紙装置について、外からに見えにくい場所にあるブレーキパッドの厚みを実測する作業負荷があり、実測することを忘れたりすることもある。また、ブレーキパッドの劣化度合いを給紙装置の使用期間から推定し、使用期間が予め設定された交換期間に到達すると、ブレーキパッドを交換することもある。給紙装置は、保持アームにより3個の巻取紙を保持し、紙継ぎして順に使用していく。そのため、各アーム部の先端部に設けられたブレーキ装置は、それぞれ使用頻度が相違することとなり、劣化度合いも相違する。ブレーキパッドの劣化度合いを給紙装置の使用期間から推定すると、まだ交換する必要のないブレーキパッドを交換してしまったり、すでに交換の必要なブレーキパッドを交換しなかったりする事態が発生する。すると、ブレーキパッドの早期交換により部品コストが増加してしまったり、ブレーキパッドの交換遅れにより給紙テンション制御が不安定になったりしてしまう。
本開示は、上述した課題を解決するものであり、ブレーキパッドの交換時期を的確に推定してアラームを出力することができる給紙部の部品交換監視装置およびオフセット輪転印刷機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本開示の給紙部の部品交換監視装置は、保持アームの先端部に回転自在に支持されて巻取紙を保持可能な支持軸と、前記支持軸に固定されるブレーキディスクと、前記ブレーキディスクに対向して配置されるブレーキパッドと、前記保持アームの先端部に設けられて前記ブレーキパッドを前記ブレーキディスクに押付可能な移動装置と、予め設定された前記巻取紙の判定巻径における前記移動装置の押付力の変動に基づいて前記ブレーキパッドの劣化による部品交換アラームを出力するアラーム制御部と、前記アラーム制御部が出力する前記部品交換アラームを表示する表示装置と、を備える。
また、本開示のオフセット輪転印刷機は、ウェブを供給する給紙装置と、前記給紙装置から供給された前記ウェブの張力を調整するインフィード装置と、前記インフィード装置から供給された前記ウェブに印刷を行う印刷装置と、前記印刷装置により印刷された前記ウェブを縦折りして横裁断した後に横折りして折帖を形成する折機と、前記給紙部の部品交換監視装置と、を備える。
本開示の給紙部の部品交換監視装置およびオフセット輪転印刷機によれば、ブレーキパッドの交換時期を的確に推定してアラームを出力することができる。
図1は、本実施形態の新聞用オフセット輪転印刷機における制御ブロックを表す概略構成図である。 図2は、本実施形態の給紙部の部品交換監視装置における制御ブロックを表す概略構成図である。 図3は、巻取紙の使用に対する巻径とブレーキ出力の変化を表すグラフである。 図4は、巻取紙の交換時から所定時間経過後のブレーキ出力の変化を表すグラフである。 図5は、部品交換アラームの出力方法を表すフローチャートである。 図6は、出力判定値の設定方法を表すフローチャートである。 図7は、部品交換アラームの出力方法の第1変形例を表すフローチャートである。 図8は、部品交換アラームの出力方法の第2変形例を表すフローチャートである。 図9は、部品交換アラームの出力方法の第3変形例を表すフローチャートである。 図10は、部品交換警告アラームの出力方法を表すフローチャートである。 図11は、新聞用オフセット輪転印刷機を表す概略構成図である。 図12は、給紙ユニットを表す概略図である。 図13は、給紙ユニットのブレーキ装置を表す断面図である。 図14は、ブレーキ装置の断面を表す図13のXIV-XIV断面図である。
以下に図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
[新聞用オフセット輪転印刷機]
図11は、第1実施形態の新聞用オフセット輪転印刷機を表す概略構成図である。本実施形態の新聞用オフセット輪転印刷機は、印刷装置の版胴のサイズが4頁幅×1頁周長に設定された4×1輪転印刷機であるが、版胴のサイズが4頁幅×2頁周長に設定された4×2輪転印刷機であってもよい。
本実施形態の印刷機は、図11に示すように、新聞用オフセット輪転印刷機10である。新聞用オフセット輪転印刷機10は、給紙装置Rと、インフィード装置Iと、印刷装置Uと、ウェブパス装置Dと、折機Fとを備える。
給紙装置Rは、複数(本実施形態では、7台)の給紙ユニットR1~R7を有する。インフィード装置Iは、複数(本実施形態では、7台)のインフィードユニットI1~I7を有する。印刷装置Uは、複数(本実施形態では、6台)の印刷ユニットU1~U6を有する。ウェブパス装置Dは、複数(本実施形態では、2台)のウェブパスユニットD1,D2を有する。折機Fは、複数(本実施形態では、2台)の折ユニットF1,F2を有する。
給紙装置Rにおいて、給紙ユニットR1~R7は、ほぼ同様の構成をなし、ウェブ(印刷媒体)Wがロール状に巻かれた3つの巻取紙を保持する保持アームを有する。保持アームを回動することで、巻取紙を給紙位置に回動することができる。インフィード装置Iにおいて、インフィードユニットI1~I7は、ほぼ同様の構成をなし、印刷装置Uの各印刷ユニットU1~U6に送り込むウェブWの張力を調整することで、印刷装置Uを走行するウェブWの張力を適正値に安定して維持する。なお、給紙装置Rからインフィード装置IまでのウェブWの張力は、給紙ユニットR1~R7に設けられたブレーキ装置106a,106b,106c(図12参照)により行われる。
印刷装置Uにおいて、印刷ユニットU1~U6は、両面4色印刷を行うことができる多色刷印刷ユニットである。但し、各印刷ユニットU1~U6は、上下に分割することで、両面2色印刷を行うことができる印刷ユニットU11~U62とすることができる。印刷ユニットU11~U62は、ほぼ同様の構成をなし、インキ供給装置、版胴、ブランケット胴などを有する。
ウェブパス装置Dにおいて、ウェブパスユニットD1は、印刷ユニットU1~U3に対して設けられ、ウェブパスユニットD2は、印刷ユニットU4~U6に対して設けられる。ウェブパスユニットD1,D2は、ほぼ同様の構成をなし、ウェブWを縦方向(ウェブWの搬送方向)に沿ってその幅方向の中央部で裁断するスリッタ、縦裁断したウェブWの搬送経路を設定するターンバー、ウェブWにおける天地長手方向における絵柄位置を調整するコンペンセータなどを有する。
印刷ユニットU1~U3で印刷が施された各ウェブWは、ウェブパスユニットD1にて、スリッタにより縦裁断され、ターンバーにより搬送経路が変更され、コンペンセータにより絵柄位置が調整されてから所定の順番に重ね合わされる。また、印刷ユニットU4~U6で印刷が施された各ウェブWは、ウェブパスユニットD2にて、スリッタにより縦裁断され、ターンバーにより搬送経路が変更され、コンペンセータにより絵柄位置が調整されてから所定の順番に重ね合わされる。また、印刷ユニットU4~U6で印刷が施された各ウェブWが、ウェブパスユニットD1を経由し、印刷ユニットU1~U3で印刷が施された各ウェブWの上に入るパターンもある。
折機Fにて、2つの折ユニットF1,F2は、操作側と駆動側に配設される。ウェブパスユニットD1から複数のウェブW1が重ねられて導入されると、折ユニットF1は、ウェブW1を縦折りし、所定の長さで横裁断し、横折りして折帖を形成し、新聞として排紙する。また、ウェブパスユニットD2から複数のウェブW2が重ねられて導入されると、折ユニットF2は、ウェブW2を縦折りし、所定の長さで横裁断し、横折りして折帖を形成し、新聞として排紙する。なお、本実施形態では折ユニットF1,F2を2つ設けているが、折ユニットF2を設けずに、折ユニットF1の1台にてウェブW1とウェブW2を重ねて縦折りし、所定の長さで横裁断し、横折りして折帖を形成し、新聞として排紙してもよい。
[給紙ユニット]
図12は、給紙ユニットを表す概略図、図13は、給紙ユニットのブレーキ装置を表す断面図、図14は、ブレーキ装置の断面を表す図13のXIV-XIV断面図である。
図12に示すように、給紙装置Rの給紙ユニットR1は、保持アーム101を有する。保持アーム101は、中心に位置する回転軸102がフレーム103に回転自在に支持される。保持アーム101は、複数(本実施形態では、3本)のアーム部104a,104b,104cを有する。アーム部104a,104b,104cは、基端部が回転軸102に固定され、先端部が回転軸102の径方向の外方に延出する。アーム部104a,104b,104cは、周方向に均等間隔で配置される。アーム部104a,104b,104cは、先端部に支持軸105a,105b,105cが設けられる。支持軸105a,105b,105cは、アーム部104a,104b,104cに対して、回転自在であり、巻取紙WRを保持可能である。
保持アーム101は、図示しないアーム旋回装置により回転軸102を中心に旋回可能である。また、保持アーム101は、保持アーム101より下流側にあるインフィードユニットI1や印刷ユニットU1や折機Fなどからのウェブテンションにより給紙位置にある巻取紙WRをアーム部104a,104b.104cの支持軸105a,105b,105cにて回転可能である。さらに、保持アーム101は、アーム部104a,104b,104cの先端部にブレーキ装置106a,106b,106cが設けられる。ブレーキ装置106a,106b,106cは、支持軸105a,105b,105cに対して制動力を付与可能である。
また、給紙ユニットR1の巻取紙WRから繰り出されたウェブWは、ガイドローラ111、フローティングローラ112、ガイドローラ113、テンションピックアップローラ114、ガイドローラ115を介してインフィードユニットI1に送られる。フローティングローラ112は、ウェブWの張力変動により移動することで、ウェブWの張力変動を吸収する。テンションピックアップローラ114は、ウェブWの張力を検出する。給紙制御部21(図1参照)は、テンションピックアップローラ114が検出したウェブWの張力に応じてブレーキ装置106a,106b,106cを作動することで、ウェブWの張力を予め設定された所定値に維持する。
インフィードユニットI1は、給紙ユニットR1から供給されたウェブWを受け取り、インフィードドラグローラ121、紙押えローラ122、テンションピックアップローラ123を介して印刷ユニットU1(図11参照)に送る。
図13および図14に示すように、保持アーム101は、アーム部104aの先端部に支持軸105aが回転自在に支持される。支持軸105aは、軸方向における一端部(図13の左方側)に巻取紙WRを保持可能である。また、アーム部104aは、先端部にブレーキ装置106aが設けられる。
支持軸105aは、軸方向における他端部(図13の右方側)に2枚のブレーキディスク131a,131bが固定される。支持軸105aは、巻取紙WRを保持してブレーキディスク131a,131bと一体回転可能である。アーム部104aは、先端部に円板形状をなす取付フランジ132が一体に設けられる。取付フランジ132は、外周部から支持軸105aの軸方向における他端部側に延出する複数の取付部133が設けられる。取付部133は、支持軸105aの軸方向に所定間隔を空けてエアシリンダ(移動装置)134a,134bが設けられる。エアシリンダ134a,134bは、ブレーキパッド135a,135bを移動可能である。ブレーキパッド135a,135bは、ブレーキディスク131a,131bに対して支持軸105aの軸方向に対向して配置される。ブレーキパッド135a,135bは、付勢ばね136a,136bの付勢力によりブレーキディスク131a,131bから離間する方向に付勢される。エアシリンダ134a,134bは、付勢ばね136a,136bの付勢力に抗してブレーキパッド135a,135bを移動し、ブレーキディスク131a,131bに押付可能である。なお、支持軸105aは、軸方向における他端部に巻取紙回転装置の連結部137が固定される。
そのため、ブレーキ装置106aにて、ブレーキパッド135a,135bは、付勢ばね136a,136bの付勢力によりブレーキディスク131a,131bから離間する方向に付勢支持される。エアシリンダ134a,134bが作動する(作動時)と、ブレーキパッド135a,135bが付勢ばね136a,136bの付勢力に抗してブレーキディスク131a,131bに接近する方向に移動し、ブレーキディスク131a,131bに押し付けられる。すると、ブレーキディスク131a,131bは、ブレーキパッド135a,135bから制動力が付与され、支持軸105aを介して巻取紙WRの回転速度が低下する。
なお、ここでは、ブレーキ装置106aについて説明したが、アーム部104b,104cに設けられたブレーキ装置106b,106cも同様の構成である。
ところで、ブレーキパッド135a,135bは、複数の材料を成形した複合材料である。ブレーキパッド135a,135bは、ブレーキディスク131a,131bに繰り返し押し付けられるため、長期間の使用により摩耗して劣化する。ブレーキパッド135a,135bが劣化すると、ブレーキディスク131a,131bへ付与する制動力が低下し、巻取紙WRから繰り出されるウェブの張力を適正に調整することが困難となる。
そこで、本実施形態では、ブレーキパッド135a,135bの劣化度合いを監視し、ブレーキパッド135a,135bの交換時期を作業者に知らせる給紙部の部品交換監視装置を提供する。
[新聞用オフセット輪転印刷機の制御ブロック]
図1は、本実施形態の新聞用オフセット輪転印刷機における制御ブロックを表す概略構成図である。
図1に示すように、新聞用オフセット輪転印刷機10は、給紙装置Rと、インフィード装置Iと、印刷装置Uと、ウェブパス装置Dと、折機Fとを備える。新聞用オフセット輪転印刷機10は、印刷機制御部20により作動制御可能である。印刷機制御部20は、給紙制御部21と、インフィード制御部22と、印刷制御部23と、ウェブパス制御部24と、折機制御部25とを備える。給紙制御部21、インフィード制御部22、印刷制御部23、ウェブパス制御部24、折機制御部25は、それぞれ給紙装置R、インフィード装置I、印刷装置U、ウェブパス装置D、折機Fを作動制御可能である。そして、印刷機制御部20は、部品交換監視装置30が接続される。
[給紙部の部品交換監視装置]
図2は、本実施形態の給紙部の部品交換監視装置における制御ブロックを表す概略構成図である。
図2に示すように、部品交換監視装置30は、給紙部としての給紙ユニットR1~R7に設けられたブレーキ装置106a,106b,106cの部品としてのブレーキパッド135a,135bの交換時期を監視する。部品交換監視装置30は、アラーム制御部31と、アラーム記憶部32と、モニタ(表示装置)33と、スピーカ(表示装置)34とを備える。
アラーム制御部31は、印刷機制御部20の給紙制御部21から巻取紙WRの巻径、ブレーキ出力、給紙テンション、フローティングローラ位置が入力される。図12に示すように、巻取紙WRの巻径とは、保持アーム101に保持されて現在使用されている巻取紙WRの外径である。巻取紙WRの巻径は、ウェブWが繰り出されるのに伴って減少するものであり、図示しない検出器が計測する計測値である。なお、アラーム制御部31は、使用している巻取紙WRの種類(紙幅、紙種、製造メーカなど)も入力される。ブレーキ出力とは、ブレーキ装置106a,106b,106cが回転する巻取紙WRに対して付与する制動力である。すなわち、エアシリンダ134a,134bが作動すると、ブレーキパッド135a,135bが移動してブレーキディスク131a,131bに押し付けられる。ブレーキ出力は、このときに発生する圧力であり、エアシリンダ134a,134bを作動する指令値である。
給紙テンションとは、給紙ユニットR1で使用されている巻取紙WRからインフィードユニットI1のインフィードドラグローラ121まで搬送されるウェブWの張力である。給紙テンションは、ブレーキ装置106a,106b,106cの作動により適正値に調整される。給紙テンションは、テンションピックアップローラ(張力検出器)114が計測した計測値である。フローティングローラ位置とは、フローティングローラ112の位置である。フローティングローラ112は、給紙テンションの変動により移動することで、給紙テンションの変動量を吸収する。フローティングローラ位置は、図示しない検出器が計測した計測値である。
なお、図2に示すように、アラーム制御部31は、上記したデータ以外に、ウェブWの搬送速度、印刷機の稼働時間などが印刷機制御部20から入力される。
アラーム制御部31は、予め設定された巻取紙WRの判定巻径におけるブレーキ装置106a,106b,106cの押付力の変動に基づいてブレーキパッド135a,135bの劣化による部品交換アラームを出力する。ブレーキ装置106a,106b,106cは、支持軸105a,105b,105cに保持された巻取紙WRに制動力を付与する。給紙制御部21は、ブレーキ装置106a,106b,106cを制御することで、巻取紙WRから駆動ローラの一つとしてのインフィードドラグローラ121まで搬送されるウェブWの張力(給紙テンション)が適正値になるように調整する。アラーム制御部31は、ブレーキ装置106a,106b,106cにより給紙テンションが調整されている状態で、部品交換アラームの出力判定を実行する。
すなわち、アラーム制御部31は、ブレーキパッド135a,135bの長期使用による劣化が進行する中で、ブレーキパッド135a,135bの交換が必要であるかを判定し、ブレーキパッド135a,135bの交換が必要であると判定すると、部品交換アラームを出力する。アラーム制御部31は、ブレーキパッド135a,135bの交換が必要であると判定したとき、部品交換アラームとして、モニタ33にブレーキパッド135a,135bの交換が必要であることを表示し、スピーカ34からブレーキパッド135a,135bの交換が必要であることを発する。
この場合、アラーム制御部31は、ブレーキパッド135a,135bの交換時期に近づいたことを知らせる部品交換時期警告アラームと、ブレーキパッド135a,135bの交換時期に到達したことを知らせる部品交換時期アラームとを出力する。
アラーム記憶部32は、部品交換アラームの出力の判定に用いる各種の判定値が記憶される。判定値は、巻取紙WRの種類(紙幅、紙種、製造メーカなど)などに応じて複数種類が設定される。
[部品交換時期アラームの出力方法]
図3は、巻取紙の使用に対する巻径とブレーキ出力の変化を表すグラフ、図4は、巻取紙の交換時から所定時間経過後のブレーキ出力の変化を表すグラフである。図3にて、巻取紙WRの巻径を一転鎖線で表し、ブレーキ出力を実線で表す。図4にて、ブレーキ出力の実際の値を実線で表し、ブレーキ出力の傾向の値を一転鎖線で表す。
図3に示すように、時間t1にて、巻取紙WRが新品に交換されると、このときの巻径(一転鎖線)が最大となり、時間の経過と共にウェブWが繰り出されることから巻径が減少していく。また、ブレーキ出力(実線)は、巻取紙WRが新品に交換された時間t1で最大であり、時間が経過して巻径が減少するのに伴って低下していく。巻取紙WRは、巻径が減少すると重量が減少することから、給紙テンションを適正値に維持するために、回転する巻取紙WRに付与するためのブレーキ出力が少なくて済み、ブレーキ出力が低下する。そして、巻取紙WRの巻径が減少して所定の巻径になる時間t2にて、紙継ぎを行って新しい巻取紙WRに交換される。すると、再び、使用される巻取紙WRの巻径が最大となり、ブレーキ出力も最大となる。
上述したように、アラーム制御部31は、巻取紙WRの判定巻径におけるブレーキ出力の変動に基づいてブレーキパッド135a,135bの劣化による部品交換アラームを出力する。ここで、判定巻径とは、巻取紙WRを新品に交換した後に巻取紙WRからウェブWが予め設定されたペースタから一定時間(例えば30秒)以上経過した所定の巻径である。すなわち、巻取紙WRは、新品であっても、以前に印刷で一部使用したことがある中残紙であっても、交換した直後は、まだブレーキ装置106a,106b,106cにより給紙テンションが適正値に調整されていないことが多い。そのため、ブレーキ装置106a,106b,106cにより給紙テンションが適正値に調整されて安定し、且つ、巻取紙WRの巻径が所定巻径まで減少したときの巻径を判定巻径とする。
アラーム制御部31は、時間t1から所定時間T1が経過した時間t11にて、巻取紙WRの巻径が判定巻径まで減少したとき、このときのブレーキ出力を求める。アラーム制御部31は、巻取紙WRを交換した後の判定巻径におけるブレーキ出力を記憶し、記憶した複数のブレーキ出力の変動に基づいて部品交換アラームを出力する。すなわち、アラーム制御部31は、時間t1,t2・・・から所定時間T1が経過した時間t11,t12・・・にて、巻取紙WRの巻径が判定巻径まで減少したときの複数のブレーキ出力をアラーム記憶部32に記憶する。
図4に示すグラフは、巻取紙WRを交換した後に判定巻径になったときのブレーキ出力の変動を表すグラフである。図4に示すように、ブレーキパッド135a,135bが摩耗すると、ブレーキパッド135a,135bとブレーキディスク131,131bとの接触面積が増加することから、給紙テンションを適正値に維持するために、回転する巻取紙WRに付与するためのブレーキ出力が少なくて済み、ブレーキ出力が低下する。すなわち、時間t21にて、巻取紙WRを交換すると、一点鎖線で表すように、判定巻径になったときのブレーキ出力P1が時間(期間)の経過に伴って低下する傾向にある。そして、時間t22にて、ブレーキ出力P2になり、ブレーキ出力が所定量(P1-P2)だけ減少すると、アラーム制御部31は、このときに部品交換アラームを出力する。
図5は、部品交換アラームの出力方法を表すフローチャートである。なお、以下に説明する処理は、新聞用オフセット輪転印刷機10が稼働すると開始されるものであり、特に、巻取紙WRの紙継ぎが実施されたとき、巻取紙WRが交換されたときに開始される。
部品交換アラームの出力方法において、図2および図5に示すように、ステップS11にて、アラーム制御部31は、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以上であるかどうかを判定する。ここで、巻径判定値は、上述した判定巻径である。巻取紙WRの巻径が巻径判定値以上ではないと判定(No)されると、何もしないでこのルーチンを抜ける。例えば、以前の印刷作業で、一部使用したことがある巻取紙(中残紙)WRなどは、巻取紙WRを交換した時点で巻径が判定巻径より小さいことがあり、このような巻取紙(中残紙)WRを判定対象から除外する。一方、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以上であると判定(Yes)されると、ステップS12に移行する。
ステップS12にて、ウェブWの搬送速度が所定速度以上であるかどうかを判定する。ここで、ウェブWの搬送速度が所定速度より低いと判定(No)されると、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、ウェブWの搬送速度が所定速度以上であると判定(Yes)されると、ステップS13に移行する。ステップS13にて、アラーム制御部31は、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以下まで減少したかどうかを判定する。ここで、巻径判定値は、上述した判定巻径である。巻取紙WRの巻径が巻径判定値以下ではないと判定(No)されると、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以下であると判定(Yes)されると、ステップS14に移行する。
ステップS14にて、アラーム制御部31は、巻取紙WRの巻径が巻径判定値(判定巻径)になったときのブレーキ出力を求め、ブレーキ出力の低下量が出力判定値以上であるかを判定する。ここで、アラーム制御部31は、ブレーキパッド135a,135bを交換したときから、巻取紙WRが交換されるたびに、巻径が判定巻径になったときのブレーキ出力を求めてアラーム記憶部32に記憶している。アラーム制御部31は、ブレーキパッド135a,135bを交換した直後の判定巻径におけるブレーキ出力と、現在の判定巻径におけるブレーキ出力との差を低下量とし、この低下量と出力判定値とを比較する。ここで、出力判定値とは、ブレーキパッド135a,135bを交換した直後の判定巻径におけるブレーキ出力と、摩耗劣化によりブレーキパッド135a,135bの交換が必要になったときの判定巻径におけるブレーキ出力との差(低下量)である。この場合、摩耗劣化によりブレーキパッド135a,135bの交換が必要になったときの判定巻径におけるブレーキ出力は、予め実験などにより設定すればよい。また、出力判定値は、印刷速度(ウェブWの搬送速度)、巻取紙WR(ウェブW)の種類などに応じて複数種類が設定される。出力判定値は、アラーム記憶部32に記憶される。また、出力判定値は、印刷速度(ウェブWの搬送速度)、巻取紙WR(ウェブW)の種類などに応じて選択され、部品交換アラームの出力をより高精度に判定することができる。なお、部品交換アラームは、予め設定された稼働日数(稼働時間)に近づいた時以降に出力してもよい。
ここで、ブレーキ出力の低下量が出力判定値以上ではないと判定(No)されると、ブレーキパッド135a,135bの摩耗劣化度合いが大きくなく、まだ交換時期に到達していないと推定され、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、ブレーキ出力の低下量が出力判定値以上であると判定(Yes)されると、ブレーキパッド135a,135bの劣化度合いが大きくなり、すでに交換時期に到達したと推定され、ステップS15にて、アラーム制御部31は、部品交換時期アラームを出力する。
上述の説明にて、出力判定値を、ブレーキパッド135a,135bを交換した直後の判定巻径におけるブレーキ出力と、摩耗劣化によりブレーキパッド135a,135bの交換が必要になったときの判定巻径におけるブレーキ出力との差(低下量)としたが、出力判定値を学習補正してもよい。図6は、出力判定値の設定方法を表すフローチャートである。
図2および図6に示すように、ステップS21にて、アラーム制御部31は、ブレーキパッド135a,135bを交換した後の判定巻径におけるブレーキ出力P1をアラーム記憶部32に記憶する。ステップS22にて、ブレーキパッド135a,135bの交換が必要になったかどうかを判定する。ここで、ブレーキパッド135a,135bの交換が必要ではないと判定(No)されると、この状態で待機する。一方、ブレーキパッド135a,135bの交換が必要になったと判定(Yes)されると、ステップS23にて、アラーム制御部31は、現在、つまり、ブレーキパッド135a,135bを交換する前の判定巻径におけるブレーキ出力P2をアラーム記憶部32に記憶する。そして、ステップS24にて、ブレーキ出力P1とブレーキ出力P2との差(低下量)を出力判定値として更新する。
なお、出力判定値の設定方法や学習補正方法は、上述したものに限定されるものではない。例えば、ブレーキパッド135a,135bを交換した後の判定巻径におけるブレーキ出力P1を求める場合、ブレーキパッド135a,135bを交換した直後ではなく、交換して数時間後または数日後のブレーキ出力としてもよい。このとき、ブレーキパッド135a,135bを交換してから数時間後または数日後までの複数のブレーキ出力の平均値としてもよい。また、ブレーキ出力P1とブレーキ出力P2との差(低下量)に係数r(0~1.0)を乗算し、更新前の出力判定値に加算して更新してもよい。さらに、ブレーキ出力P1とブレーキ出力P2との差(低下量)を所定数だけ平均した値を出力判定値として更新してもよい。なお、作業者が経験により推定した最適値を出力判定値として手動により入力してもよい。
また、保持アーム101は、3本のアーム部104a,104b,104cを有し、アーム部104a,104b,104cごとにブレーキ装置106a,106b,106c(ブレーキパッド135a,135b)が設けられている。そのため、部品交換時期アラームの出力判定は、ブレーキ装置106a,106b,106cごとに判定することが好ましい。
なお、上述の説明にて、アラーム制御部31は、ブレーキ出力の低下量が出力判定値以上であるときに部品交換時期アラームを出力したが、この構成に限定されるものではない。図7は、部品交換アラームの出力方法の第1変形例を表すフローチャート、図8は、部品交換アラームの出力方法の第2変形例を表すフローチャート、図9は、部品交換アラームの出力方法の第3変形例を表すフローチャートである。
部品交換アラームの出力方法の第1変形例において、図2および図7に示すように、ステップS31にて、アラーム制御部31は、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以上であるかどうかを判定する。巻取紙WRの巻径が巻径判定値以上ではないと判定(No)されると、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以上であると判定(Yes)されると、ステップS32に移行する。
ステップS32にて、ウェブWの搬送速度が所定速度以上であるかどうかを判定する。ここで、ウェブWの搬送速度が所定速度より低いと判定(No)されると、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、ウェブWの搬送速度が所定速度以上であると判定(Yes)されると、ステップS33に移行する。ステップS33にて、アラーム制御部31は、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以下まで減少したかどうかを判定する。ここで、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以下ではないと判定(No)されると、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以下であると判定(Yes)されると、ステップS34に移行する。
ステップS34にて、アラーム制御部31は、巻取紙WRの巻径が巻径判定値(判定巻径)になったときのブレーキ出力を求め、ブレーキ出力の低下量が出力判定値以上であるかを判定する。ここで、ブレーキ出力の低下量が出力判定値以上ではないと判定(No)されると、ブレーキパッド135a,135bの摩耗劣化度合いが大きくなく、まだ交換時期に到達していないと推定され、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、ブレーキ出力の低下量が出力判定値以上であると判定(Yes)されると、ステップS35に移行する。ステップS35にて、アラーム制御部31は、フローティングローラ112の位置が基準作動範囲にあるかどうかを判定する。フローティングローラ112は、給紙テンションが変動したときに移動して給紙テンションの変動を吸収する。そのため、アラーム制御部31は、フローティングローラ112が基準作動範囲内で適正に作動しているかどうかを判定する。ここで、基準作動範囲とは、予め設定された所定時間(例えば、1分間)の間に所定量以上の移動が予め設定された所定回数(例えば、15回)以内である範囲である。
ステップS35にて、アラーム制御部31は、フローティングローラ112の位置が基準作動範囲にあると判定(Yes)すると、ブレーキ出力の低下量が出力判定値以上になったとしてもブレーキパッド135a,135bの劣化度合が限界に達していないものと推定されることから、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、フローティングローラ112の位置が基準作動範囲にないと判定(No)すると、給紙テンションが適正に維持されておらずにブレーキ出力が安定せず、ブレーキ出力の低下量が出力判定値以上になったものであるから、ブレーキパッド135a,135bの劣化度合いが大きくなり、すでに交換時期に到達したと推定され、ステップS36にて、アラーム制御部31は、部品交換時期アラームを出力する。
部品交換アラームの出力方法の第2変形例において、図2および図8に示すように、ステップS41にて、アラーム制御部31は、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以上であるかどうかを判定する。巻取紙WRの巻径が巻径判定値以上ではないと判定(No)されると、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以上であると判定(Yes)されると、ステップS42に移行する。
ステップS42にて、ウェブWの搬送速度が所定速度以上であるかどうかを判定する。ここで、ウェブWの搬送速度が所定速度より低いと判定(No)されると、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、ウェブWの搬送速度が所定速度以上であると判定(Yes)されると、ステップS43に移行する。ステップS43にて、アラーム制御部31は、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以下まで減少したかどうかを判定する。ここで、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以下ではないと判定(No)されると、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以下であると判定(Yes)されると、ステップS44に移行する。
ステップS44にて、アラーム制御部31は、巻取紙WRの巻径が巻径判定値(判定巻径)になったときのブレーキ出力を求め、ブレーキ出力の低下量が出力判定値以上であるかを判定する。ここで、ブレーキ出力の低下量が出力判定値以上ではないと判定(No)されると、ブレーキパッド135a,135bの摩耗劣化度合いが大きくなく、まだ交換時期に到達していないと推定され、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、ブレーキ出力の低下量が出力判定値以上であると判定(Yes)されると、ステップS45に移行する。ステップS45にて、アラーム制御部31は、フローティングローラ112の位置が基準作動範囲にあるかどうかを判定する。ここで、フローティングローラ112の位置が基準作動範囲にあると判定(Yes)されると、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、フローティングローラ112の位置が基準作動範囲にないと判定(No)されると、ステップS46に移行する。
ステップS46にて、アラーム制御部31は、給紙テンションが基準張力範囲にあるかどうかを判定する。テンションピックアップローラ114は、給紙テンションを計測する。そのため、アラーム制御部31は、計測された給紙テンションの給紙テンションが予め設定された基準張力範囲内で適正に調整されているかどうかを判定する。ここで、基準張力範囲とは、予め設定された所定時間(例えば、1分間)の間に所定量以上の変動が予め設定された所定回数(例えば、15回)以内である範囲である。
ステップS46にて、アラーム制御部31は、給紙テンションが基準張力範囲にあると判定(Yes)すると、ブレーキ出力の低下量が出力判定値以上になったとしてもブレーキパッド135a,135bの劣化度合が限界に達していないものと推定されることから、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、給紙テンションが基準張力範囲にないと判定(No)されると、給紙テンションが適正に維持されておらずにブレーキ出力が安定せず、ブレーキ出力の低下量が出力判定値以上になったものであるから、ブレーキパッド135a,135bの劣化度合いが大きくなり、すでに交換時期に到達したと推定され、ステップS47にて、アラーム制御部31は、部品交換時期アラームを出力する。
部品交換アラームの出力方法の第3変形例において、図2および図9に示すように、ステップS51にて、アラーム制御部31は、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以上であるかどうかを判定する。巻取紙WRの巻径が巻径判定値以上ではないと判定(No)されると、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以上であると判定(Yes)されると、ステップS52に移行する。
ステップS52にて、ウェブWの搬送速度が所定速度以上であるかどうかを判定する。ここで、ウェブWの搬送速度が所定速度より低いと判定(No)されると、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、ウェブWの搬送速度が所定速度以上であると判定(Yes)されると、ステップS53に移行する。ステップS53にて、アラーム制御部31は、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以下まで減少したかどうかを判定する。ここで、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以下ではないと判定(No)されると、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以下であると判定(Yes)されると、ステップS54に移行する。
ステップS54にて、アラーム制御部31は、巻取紙WRの巻径が巻径判定値(判定巻径)になったときのブレーキ出力を求め、ブレーキ出力の低下量が出力判定値以上であるかを判定する。ここで、ブレーキ出力の低下量が出力判定値以上ではないと判定(No)されると、ブレーキパッド135a,135bの摩耗劣化度合いが大きくなく、まだ交換時期に到達していないと推定され、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、ブレーキ出力の低下量が出力判定値以上であると判定(Yes)されると、ステップS55に移行する。ステップS55にて、アラーム制御部31は、フローティングローラ112の位置が基準作動範囲にあるかどうかを判定する。ここで、フローティングローラ112の位置が基準作動範囲にあると判定(Yes)されると、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、フローティングローラ112の位置が基準作動範囲にないと判定(No)されると、ステップS56に移行する。
ステップS56にて、アラーム制御部31は、給紙テンションが基準張力範囲にあるかどうかを判定する。ここで、給紙テンションが基準張力範囲にあると判定(Yes)されると、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、給紙テンションが基準張力範囲にないと判定(No)されると、ブレーキパッド135a,135bの劣化度合いが大きくなり、すでに交換時期に到達したと推定され、ステップS57に移行する。ステップS57にて、アラーム制御部31は、支持軸105a,105b,105c(図12参照)を支持する軸受(図示略)にグリス(潤滑油)を注入したかどうかを判定する。作業者は、例えば、3か月に1回グリス注入作業を実施する。作業者がグリス注入作業を実施すると、作業者の操作によりカウンタがリセットされ、カウント値が0となる。一方で、作業者がグリス注入作業を実施しないで1日が経過すると、カウンタのカウント値が0から1に増加する。グリスを注入したかどうかの判定は、このカウント値を比較すればよい。例えば、カウント値が90以上になると、グリスを注入していないと判定(No)する。
アラーム制御部31は、支持軸105a,105b,105cの軸受にグリスを注入していないと判定(No)すると、グリス不足でウェブWのテンションが安定せず変動していると推定されることから、ステップS59にて、作業者は、グリス注入操作を実施し、カウント値を0に戻して(リセット)、ステップS51に戻る。一方、支持軸105a,105b,105cの軸受にグリスを注入していると判定(Yes)されると、支持軸105a,105b,105cの軸受にグリスが注入しているにも拘らず、ブレーキ出力の低下量が出力判定値以上になったり、給紙テンションが基準張力範囲になかったりするものであるから、ブレーキパッド135a,135bの劣化度合いが大きくなり、すでに交換時期に到達したと推定され、ステップS58にて、アラーム制御部31は、部品交換時期アラームを出力する。
なお、この第3変形例において、ステップS51,S53,S54,S55の処理を省略し、ステップS52,S56,S57,S58の処理だけとしてもよい。
[部品交換時期警告アラームの出力方法]
図10は、部品交換警告アラームの出力方法を表すフローチャートである。
部品交換警告アラームの出力方法において、図2および図10に示すように、ステップS61にて、アラーム制御部31は、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以上であるかどうかを判定する。巻取紙WRの巻径が巻径判定値以上ではないと判定(No)されると、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以上であると判定(Yes)されると、ステップS62に移行する。
ステップS62にて、ウェブWの搬送速度が所定速度以上であるかどうかを判定する。ここで、ウェブWの搬送速度が所定速度より低いと判定(No)されると、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、ウェブWの搬送速度が所定速度以上であると判定(Yes)されると、ステップS63に移行する。ステップS63にて、アラーム制御部31は、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以下まで減少したかどうかを判定する。ここで、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以下ではないと判定(No)されると、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、巻取紙WRの巻径が巻径判定値以下であると判定(Yes)されると、ステップS64に移行する。
ステップS64にて、アラーム制御部31は、巻取紙WRの巻径が巻径判定値(判定巻径)になったときのブレーキ出力を求め、ブレーキ出力の低下量が第1出力判定値以上であるかを判定する。ここで、ブレーキ出力の低下量が第1出力判定値以上ではないと判定(No)されると、ブレーキパッド135a,135bの摩耗劣化度合いが大きくなく、まだ警告時期または交換時期に到達していないと推定され、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、ブレーキ出力の低下量が第1出力判定値以上であると判定(Yes)されると、ステップS65に移行する。ステップS65にて、アラーム制御部31は、ブレーキ出力の低下量が第2出力判定値以上であるかを判定する。第2出力判定値は、上述した実施形態で説明した出力判定値であり、第1出力判定値は、第2出力判定値より小さいものである。
ここで、アラーム制御部31は、ブレーキ出力の低下量が第1出力判定値以上であるが、第2出力判定値以上ではないと判定(No)すると、ブレーキパッド135a,135bの劣化度合いが大きくなり、もうすぐ交換時期に到達すると推定し、ステップS66にて、アラーム制御部31は、部品交換時期警報アラームを出力する。一方、アラーム制御部31は、ブレーキ出力の低下量が第2出力判定値以上ではあると判定(Yes)すると、ブレーキパッド135a,135bの劣化度合いが大きくなり、すでに交換時期に到達してと推定し、ステップS67にて、アラーム制御部31は、部品交換時期アラームを出力する。
[本実施形態の作用効果]
第1の態様に係る給紙部の部品交換監視装置は、保持アーム101の先端部に回転自在に支持されて巻取紙WRを保持可能な支持軸105a,105b,105cと、支持軸105a,105b,105cに固定されるブレーキディスク131a,131bと、ブレーキディスク131,131bに対向して配置されるブレーキパッド135a,135bと、保持アーム101の先端部に設けられてブレーキパッド135a,135bをブレーキディスク131a,131bに押付可能なエアシリンダ(移動装置)134a,134bと、予め設定された巻取紙WRの判定巻径におけるエアシリンダ134a,134bの押付力(ブレーキ装置106a,106b,106cのブレーキ出力)の変動に基づいてブレーキパッド135a,135bの劣化による部品交換アラームを出力するアラーム制御部31と、アラーム制御部31が出力する部品交換アラームを表示する表示装置としてのモニタ33およびスピーカ34を備える。
第1の態様に係る給紙部の部品交換監視装置は、ブレーキ装置106a,106b,106cにおけるブレーキ出力の変動に基づいてブレーキパッド135a,135bの劣化による部品交換アラームを出力する。例えば、長期使用によりブレーキパッド135a,135bが劣化すると、ブレーキディスク131a,131bとの接触面積が大きくなり、適正な給紙テンションを維持するためのブレーキ出力が低下する。そのため、ブレーキ出力の変動に基づいてブレーキパッド135a,135bの交換時期を推定することで、ブレーキパッド135a,135bの交換時期を的確に推定してアラームを出力することができる。
例えば、給紙装置Rは、保持アーム101の3本のアーム部104a,104b,104cにより巻取紙WRを保持し、紙継ぎして順に使用していく。そのため、アーム部104a,104b,104cの先端部に設けられたブレーキ装置106a,106b,106cは、それぞれ使用頻度が相違することとなり、劣化度合いも相違する。そこで、ブレーキ出力の変動に基づいてブレーキパッド135a,135bの交換時期を推定し、部品交換アラームを出力することで、ブレーキパッド135a,135bの交換時期を高精度に知らせることができる。そのため、まだ交換する必要のないブレーキパッド135a,135bを交換してしまったり、すでに交換の必要なブレーキパッド135a,135bを交換しなかったりする事態が減少する。
第2の態様に係る給紙部の部品交換監視装置は、判定巻径は、巻取紙WRを交換した後に巻取紙WRからウェブWが予め設定された所定長さだけ繰り出されて減少した巻径である。これにより、巻取紙WRの巻径が判定巻径まで減少すると、給紙テンションが安定することから、このときのブレーキ出力の変動に基づいてブレーキパッド135a,135bの劣化による部品交換アラームを出力することで、部品交換アラームの出力を高精度に判定することができる。
第3の態様に係る給紙部の部品交換監視装置は、巻取紙WRから繰り出されたウェブWを搬送可能なインフィードドラグローラ(駆動ローラ)121を有し、エアシリンダ134a,134bは、ブレーキパッド135a,135bをブレーキディスク131a,131bに押し付けて支持軸105a,105b,105cに制動力を付与することでウェブWに張力を付与可能であり、アラーム制御部31は、エアシリンダ134a,134bの作動時に部品交換アラームの出力判定を実行する。これにより、ウェブWに張力を付与して給紙テンションが適正値に調整されている状態で、ブレーキ出力の変動に基づいてブレーキパッド135a,135bの劣化による部品交換アラームを出力することで、部品交換アラームの出力を高精度に判定することができる。
第4の態様に係る給紙部の部品交換監視装置は、アラーム制御部31は、巻取紙WRを交換した後の判定巻径におけるエアシリンダ134a,134bの押付力(ブレーキ出力)を記憶し、記憶した複数のブレーキ出力の変動に基づいて部品交換アラームを出力する。これにより、部品交換アラームの出力を高精度に判定することができる。
第5の態様に係る給紙部の部品交換監視装置は、アラーム制御部31は、ブレーキ装置106a,106b,106cのブレーキ出力(押付力)の低下量が予め設定された出力判定値以上になると、部品交換アラームを出力する。これにより、部品交換アラームの出力の判定を高精度に行うことができる。
第6の態様に係る給紙部の部品交換監視装置は、出力判定値は、ブレーキパッド135a,135bの交換直後におけるブレーキ装置106a,106b,106cのブレーキ出力(押付力)と、ブレーキパッド135a,135bの交換直前におけるブレーキ出力(押付力)との差に基づいて設定される。これにより、ブレーキ装置106a,106b,106cの状態に応じて出力判定値を高精度に設定することができる。
第7の態様に係る給紙部の部品交換監視装置は、巻取紙WRから繰り出されたウェブWの張力の変動に応じて移動するフローティングローラ112を有し、アラーム制御部31は、フローティングローラ112の位置が予め設定された基準作動範囲にあると部品交換アラームを出力しない。これにより、ブレーキ出力(押付力)の低下量が出力判定値以上であっても、フローティングローラ112の位置が予め設定された基準作動範囲にある場合、ブレーキパッド135a,135bの劣化度合が限界に達してあらず、まだ安定して使用できると推定されることから、このときは部品交換アラームを出力しない。そのため、部品交換アラームの出力を高精度に判定することができる。
第8の態様に係る給紙部の部品交換監視装置は、巻取紙WRから繰り出されたウェブWの張力を検出するテンションピックアップローラ(張力検出器)114を有し、アラーム制御部31は、テンションピックアップローラ114が検出したウェブWの張力が予め設定された基準張力範囲にあると、部品交換アラームを出力しない。これにより、ブレーキ出力(押付力)の低下量が出力判定値以上であっても、ウェブWの張力が基準張力範囲にある場合、ブレーキパッド135a,135bの劣化度合が限界に達しておらず、まだ安定して使用できると推定されることから、このときは部品交換アラームを出力しない。そのため、部品交換アラームの出力を高精度に判定することができる。
第9の態様に係る給紙部の部品交換監視装置は、アラーム制御部31は、予め設定された所定期間内に支持軸105a,105b,105cを回転自在に支持する軸受に対してグリス(潤滑油)を供給していないときに部品交換アラームを出力しない。これにより、グリスを供給していない場合、グリス不足でウェブテンションが安定せず変動していると推定されることから、このときは部品交換アラームを出力しない。そのため、部品交換アラームの出力を高精度に判定することができる。
第10の態様に係る給紙部の部品交換監視装置は、ブレーキパッド135a,135bの劣化による部品交換アラームを出力するための判定値は、ウェブWの搬送速度および巻取紙WRの種類に応じて複数種類が設定される。これにより、部品交換アラームの出力を高精度に判定することができる。なお、この判定値は、巻径判定値、出力判定値に該当する。
第11の態様に係る給紙部の部品交換監視装置は、アラーム制御部31は、ブレーキパッド135a,135bの交換時期に近づいたことを知らせる部品交換時期警告アラームと、ブレーキパッド135a,135bの交換時期に到達したことを知らせる部品交換時期アラームとを出力する。これにより、部品交換時期警告アラームによりブレーキパッド135a,135bの交換の準備を行うことができ、部品交換時期アラームによりブレーキパッド135a,135bの交換作業を円滑に行うことができる。特に、作業者1人で印刷機を運転する場合は、部品交換時期アラームが出た際に機械を止めて交換作業を実施する必要があるが、予め準備して、事前に交換することが可能になる。
第12の態様に係る給紙部の部品交換監視装置は、アラーム制御部31は、押付力(ブレーキ出力)の低下量が予め設定された第1出力判定値以上になると部品交換時期警告アラームを出力し、押付力(ブレーキ出力)の低下量が第1出力判定値より高い第2出力判定値以上になると部品交換時期アラームを出力する。これにより、部品交換時期警告アラームと部品交換時期アラームを適正な時期に出力することができる。
第13の態様に係る給紙部の部品交換監視装置は、保持アーム101は、回転軸102から径方向の外方に延出する複数のアーム部104a,104b,104cを有し、複数のアーム部104a,104b,104cの先端部にブレーキディスク131a,131bとブレーキパッド135a,135bとエアシリンダ134a,134bがそれぞれ設けられ、アラーム制御部31は、複数のアーム部104a,104b,104cのそれぞれのブレーキパッド135a,135bの劣化による部品交換アラームの出力を個別に判定する。これにより、部品交換時期アラームを複数のアーム部104a,104b,104cごとに適正な時期に出力することができる。
第14の態様に係る給紙部の部品交換監視装置は、保持アーム101の先端部に回転自在に支持されて巻取紙WRを保持可能な支持軸105a,105b,105cと、支持軸105a,105b,105cに固定されるブレーキディスク131a,131bと、ブレーキディスク131,131bに対向して配置されるブレーキパッド135a,135bと、保持アーム101の先端部に設けられてブレーキパッド135a,135bをブレーキディスク131a,131bに押付可能なエアシリンダ(移動装置)134a,134bと、巻取紙WRから繰り出されたウェブWの張力が予め設定された基準張力範囲にないときにブレーキパッド135a,135bの劣化による部品交換アラームを出力するアラーム制御部31と、アラーム制御部31が出力する部品交換アラームを表示する表示装置としてのモニタ33およびスピーカ34を備える。それにより、ブレーキパッド135a,135bの交換時期を的確に推定してアラームを出力することができる。
第15の態様に係る給紙部の部品交換監視装置は、アラーム制御部31は、予め設定された所定期間内に支持軸105a,105b,105cを回転自在に支持する軸受に対してグリス(潤滑油)を供給していないときに、部品交換アラームを出力しない。それにより、部品交換アラームの出力を高精度に判定することができる。
第16の態様に係る給紙部の部品交換監視装置は、保持アーム101は、回転軸102から径方向の外方に延出する複数のアーム部104a,104b,104cを有し、複数のアーム部104a,104b,104cの先端部にブレーキディスク131a,131bとブレーキパッド135a,135bとエアシリンダ134a,134bがそれぞれ設けられ、アラーム制御部31は、複数のアーム部104a,104b,104cのそれぞれのブレーキパッド135a,135bの劣化による部品交換アラームの出力を個別に判定する。それにより、部品交換時期アラームを複数のアーム部104a,104b,104cごとに適正な時期に出力することができる。
第17の態様に係るオフセット輪転印刷機は、ウェブWを供給する給紙装置Rと、給紙装置Rから供給されたウェブWの張力を調整するインフィード装置Iと、インフィード装置Iから供給されたウェブWに印刷を行う印刷装置Uと、印刷装置Uにより印刷されたウェブWを縦折りして横裁断した後に横折りして折帖を形成する折機Fと、部品交換監視装置30とを備える。これにより、給紙装置Rにて、ブレーキ出力の変動に基づいてブレーキパッド135a,135bの交換時期を推定することで、ブレーキパッド135a,135bの交換時期を的確に推定してアラームを出力することができる。
なお、上述した実施形態では、オフセット輪転印刷機を新聞用オフセット輪転印刷機10に適用して説明したが、この印刷機に限定されるものではない。例えば、商業用オフセット輪転印刷機などに適用してもよい。
R 給紙装置
R1~R7 給紙ユニット
I インフィード装置
I1~I7 インフィードユニット
U 印刷装置
U1~U6,U11~U62 印刷ユニット
D ウェブパス装置
D1,D2 ウェブパスユニット
F 折機
F1,F2 折ユニット
10 新聞用オフセット輪転印刷機(オフセット輪転印刷機)
20 印刷機制御部
21 給紙制御部
22 インフィード制御部
23 印刷制御部
24 ウェブパス制御部
25 折機制御部
30 部品交換監視装置
31 アラーム制御部
32 アラーム記憶部
33 モニタ(表示装置)
34 スピーカ(表示装置)
101 保持アーム
102 回転軸
103 フレーム
104a,104b,104c アーム部
105a,105b,105c 支持軸
106a,106b,106c ブレーキ装置
111 ガイドローラ
112 フローティングローラ
113 ガイドローラ
114 テンションピックアップローラ
115 ガイドローラ
121 インフィードドラグローラ(駆動ローラ)
122 紙押えローラ
123 テンションピックアップローラ
131a,131b ブレーキディスク
132 取付フランジ
133 取付部
134a,134b エアシリンダ(移動装置)
135a,135b ブレーキパッド
136a,136b 付勢ばね
137 連結部
W ウェブ
WR 巻取紙

Claims (14)

  1. 保持アームの先端部に回転自在に支持されて巻取紙を保持可能な支持軸と、
    前記支持軸に固定されるブレーキディスクと、
    前記ブレーキディスクに対向して配置されるブレーキパッドと、
    前記保持アームの先端部に設けられて前記ブレーキパッドを前記ブレーキディスクに押付可能な移動装置と、
    予め設定された前記巻取紙の判定巻径における前記移動装置の押付力の変動に基づいて前記ブレーキパッドの劣化による部品交換アラームを出力するアラーム制御部と、
    前記アラーム制御部が出力する前記部品交換アラームを表示する表示装置と、
    を備え、
    前記巻取紙から繰り出されたウェブを搬送可能な駆動ローラを有し、前記移動装置は、前記ブレーキパッドを前記ブレーキディスクに押し付けて前記支持軸に制動力を付与することで前記ウェブに張力を付与可能であり、前記アラーム制御部は、前記移動装置の作動時に前記部品交換アラームの出力判定を実行し、
    前記巻取紙から繰り出されたウェブの張力の変動に応じて移動するフローティングローラを有し、前記アラーム制御部は、前記フローティングローラの位置が予め設定された基準作動範囲にあると、前記部品交換アラームを出力しない、
    給紙部の部品交換監視装置。
  2. 保持アームの先端部に回転自在に支持されて巻取紙を保持可能な支持軸と、
    前記支持軸に固定されるブレーキディスクと、
    前記ブレーキディスクに対向して配置されるブレーキパッドと、
    前記保持アームの先端部に設けられて前記ブレーキパッドを前記ブレーキディスクに押付可能な移動装置と、
    予め設定された前記巻取紙の判定巻径における前記移動装置の押付力の変動に基づいて前記ブレーキパッドの劣化による部品交換アラームを出力するアラーム制御部と、
    前記アラーム制御部が出力する前記部品交換アラームを表示する表示装置と、
    を備え、
    前記巻取紙から繰り出されたウェブを搬送可能な駆動ローラを有し、前記移動装置は、前記ブレーキパッドを前記ブレーキディスクに押し付けて前記支持軸に制動力を付与することで前記ウェブに張力を付与可能であり、前記アラーム制御部は、前記移動装置の作動時に前記部品交換アラームの出力判定を実行し、
    前記巻取紙から繰り出されたウェブの張力を検出する張力検出器を有し、前記アラーム制御部は、前記張力検出器が検出した前記ウェブの張力が予め設定された基準張力範囲にあると、前記部品交換アラームを出力しない、
    給紙部の部品交換監視装置。
  3. 保持アームの先端部に回転自在に支持されて巻取紙を保持可能な支持軸と、
    前記支持軸に固定されるブレーキディスクと、
    前記ブレーキディスクに対向して配置されるブレーキパッドと、
    前記保持アームの先端部に設けられて前記ブレーキパッドを前記ブレーキディスクに押付可能な移動装置と、
    予め設定された前記巻取紙の判定巻径における前記移動装置の押付力の変動に基づいて前記ブレーキパッドの劣化による部品交換アラームを出力するアラーム制御部と、
    前記アラーム制御部が出力する前記部品交換アラームを表示する表示装置と、
    を備え、
    前記保持アームは、回転軸から径方向の外方に延出する複数のアーム部を有し、前記複数のアーム部の先端部に前記ブレーキディスクと前記ブレーキパッドと前記移動装置がそれぞれ設けられ、前記アラーム制御部は、前記複数のアーム部のそれぞれの前記ブレーキパッドの劣化による部品交換アラームの出力を個別に判定する、
    給紙部の部品交換監視装置。
  4. 前記判定巻径は、前記巻取紙を交換した後に前記巻取紙からウェブが予め設定された所定長さだけ繰り出されて減少した巻径である、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の給紙部の部品交換監視装置。
  5. 前記アラーム制御部は、前記巻取紙を交換した後の前記判定巻径における前記移動装置の押付力を記憶し、記憶した複数の前記押付力の変動に基づいて部品交換アラームを出力する、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の給紙部の部品交換監視装置。
  6. 前記アラーム制御部は、前記押付力の低下量が予め設定された出力判定値以上になると、前記部品交換アラームを出力する、
    請求項5に記載の給紙部の部品交換監視装置。
  7. 前記出力判定値は、前記ブレーキパッドの交換直後における前記押付力と、前記ブレーキパッドの交換直前における前記押付力との差に基づいて設定される、
    請求項6に記載の給紙部の部品交換監視装置。
  8. 前記アラーム制御部は、予め設定された所定期間内に前記支持軸を回転自在に支持する軸受に対して潤滑油を供給していないときに、前記部品交換アラームを出力しない、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の給紙部の部品交換監視装置。
  9. 前記ブレーキパッドの劣化による部品交換アラームを出力するための判定値は、ウェブの搬送速度および巻取紙の種類に応じて複数種類が設定される、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の給紙部の部品交換監視装置。
  10. 前記アラーム制御部は、前記ブレーキパッドの交換時期に近づいたことを知らせる部品交換時期警告アラームと、前記ブレーキパッドの交換時期に到達したことを知らせる部品交換時期アラームとを出力する、
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の給紙部の部品交換監視装置。
  11. 前記アラーム制御部は、前記押付力の低下量が予め設定された第1出力判定値以上になると、前記部品交換時期警告アラームを出力し、前記押付力の低下量が前記第1出力判定値より高い第2出力判定値以上になると、前記部品交換時期アラームを出力する、
    請求項10に記載の給紙部の部品交換監視装置。
  12. 保持アームの先端部に回転自在に支持されて巻取紙を保持可能な支持軸と、
    前記支持軸に固定されるブレーキディスクと、
    前記ブレーキディスクに対向して配置されるブレーキパッドと、
    前記保持アームの先端部に設けられて前記ブレーキパッドを前記ブレーキディスクに押付可能な移動装置と、
    前記巻取紙から繰り出されたウェブの張力が予め設定された基準張力範囲にないときに前記ブレーキパッドの劣化による部品交換アラームを出力するアラーム制御部と、
    前記アラーム制御部が出力する前記部品交換アラームを表示する表示装置と、
    を備え、
    前記保持アームは、回転軸から径方向の外方に延出する複数のアーム部を有し、前記複数のアーム部の先端部に前記ブレーキディスクと前記ブレーキパッドと前記移動装置がそれぞれ設けられ、前記アラーム制御部は、前記複数のアーム部のそれぞれの前記ブレーキパッドの劣化による部品交換アラームの出力を個別に判定する、
    給紙部の部品交換監視装置。
  13. 前記アラーム制御部は、予め設定された所定期間内に前記支持軸を回転自在に支持する軸受に対して潤滑油を供給していないときに、前記部品交換アラームを出力しない、
    請求項12に記載の給紙部の部品交換監視装置。
  14. ウェブを供給する給紙装置と、
    前記給紙装置から供給された前記ウェブの張力を調整するインフィード装置と、
    前記インフィード装置から供給された前記ウェブに印刷を行う印刷装置と、
    前記印刷装置により印刷された前記ウェブを縦折りして横裁断した後に横折りして折帖を形成する折機と、
    請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の給紙部の部品交換監視装置と、
    を備えるオフセット輪転印刷機。
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