JP7221762B2 - オフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置および方法 - Google Patents

オフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、インキ供給系統を構成する各種部材におけるメンテナンス作業をアナウンスするオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置および方法に関するものである。
例えば、新聞用オフセット輪転印刷機は、給紙装置と印刷装置とウェブパス装置と折機とから構成される。そして、印刷装置は、インキつぼのインキが、インキ元ローラによりインキ受渡しローラに供給され、練ローラ、インキ往復ローラ、インキ着ローラなどを介して版胴の版面に供給され、版面に付着したインキがブランケット胴に転写され、ブランケット胴のインキが絵柄としてウェブに転写されて印刷を行う。
印刷装置による高い印刷品質を確保するためには、インキを供給する複数のローラにおけるインキ膜厚を適正値に維持する必要がある。この場合、インキ膜厚センサによりローラに形成されたインキ膜厚を計測し、このインキ膜厚が適正値になるようにインキ供給量を調整する。また、インキ元ローラに紙粉やインキかすなどが付着して堆積すると、インキ受渡しローラに所定量のインキを供給することができなくなり、インキ元ローラの清掃が必要となる。なお、印刷品質を検査する技術としては、例えば、下記特許文献に記載されたものがある。
特許第5400386号公報
ところで、インキ供給量を適正値に調整するためには、インキキー開度を調整する作業など各種のメンテナンス作業が必要となる。また、インキ元ローラを清掃するためには、インキ元ローラを清掃する時期を見極める必要がある。これらの作業には、熟練の作業者が必要となるが、熟練の作業者の数が足りず、各種の作業に支障をきたしてしまうという課題がある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、高い印刷品質を確保するためのメンテナンス作業の時期を適正にアナウンスすることのできるオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置および方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するための本発明のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置は、インキ供給源と、前記インキ供給源からインキが供給されるインキ元ローラと、前記インキ元ローラからインキが受け渡されるインキ受渡しローラと、前記インキ受渡しローラのインキを供給するインキ供給ローラと、前記インキ供給ローラからインキが供給される版胴と、前記版胴からインキが供給されるブランケット胴と、を備えるオフセット輪転印刷機において、前記インキ受渡しローラのインキ膜厚を計測する第1インキ膜厚センサと、前記第1インキ膜厚センサが計測した前記インキ受渡しローラのインキ膜厚が予め設定された第1規定範囲内にあるか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいてメンテナンス方法をアナウンスする表示装置と、を備えることを特徴とする。
そのため、判定部が、インキ受渡しローラのインキ膜厚が第1規定範囲内にないと判定したとき、表示装置がメンテナンス方法をアナウンスすることから、印刷機の調整作業や清掃作業などのメンテナンス作業の実施時期を的確に作業者に知らせることができる。
本発明のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置では、前記インキ元ローラのインキ膜厚を計測する第2インキ膜厚センサを備え、前記判定部は、前記第2インキ膜厚センサが計測した前記インキ元ローラのインキ膜厚が予め設定された第2規定範囲内にあるか否かを判定することを特徴とする。
そのため、判定部が、インキ元ローラのインキ膜厚が第2規定範囲内にないと判定したとき、表示装置がメンテナンス方法をアナウンスすることから、印刷機の調整作業や清掃作業などのメンテナンス作業の実施時期を的確に作業者に知らせることができる。
本発明のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置では、印刷済の印刷媒体における印刷濃度を計測する印刷濃度センサを備え、前記判定部は、前記印刷濃度センサが計測した前記印刷媒体における印刷濃度が予め設定された第3規定範囲内にあるか否かを判定することを特徴とする。
そのため、判定部が、印刷媒体における印刷濃度が第3規定範囲内にないと判定したとき、表示装置がメンテナンス方法をアナウンスすることから、印刷機の調整作業や清掃作業などのメンテナンス作業の実施時期を的確に作業者に知らせることができる。
本発明のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置では、前記判定部が前記インキ受渡しローラのインキ膜厚と前記第1規定範囲との偏差が予め設定された判定値よりも小さいと判定したとき、前記表示装置は、前記インキ受渡しローラの清掃作業をアナウンスすることを特徴とする。
そのため、インキ受渡しローラのインキ膜厚と第1規定範囲との偏差が判定値よりも小さいと判定されたとき、表示装置がインキ受渡しローラの清掃作業をアナウンスすることから、インキ受渡しローラの清掃作業時期を的確に作業者に知らせることができると共に、印刷品質の低下を抑制することができる。
本発明のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置では、前記判定部が前記インキ受渡しローラのインキ膜厚と前記第1規定範囲との偏差が前記判定値以上であると判定したとき、前記表示装置は、前記インキ供給源から前記ブランケット胴までのインキ供給系統の再調整作業をアナウンスすることを特徴とする。
そのため、インキ受渡しローラのインキ膜厚と第1規定範囲との偏差が判定値以上であるとき、インキ受渡しローラの清掃作業だけでは印刷品質の向上が見込めないことから、表示装置がインキ供給系統の再調整作業をアナウンスすることで、印刷品質の低下を抑制することができる。
本発明のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置では、前記インキ供給源から前記ブランケット胴までのインキ供給系統を遠隔で調整可能な遠隔調整装置を備え、前記判定部が前記インキ受渡しローラのインキ膜厚と前記第1規定範囲との偏差が前記判定値以上であると判定したとき、前記遠隔調整装置が作動することを特徴とする。
そのため、インキ受渡しローラのインキ膜厚と第1規定範囲との偏差が判定値以上であると判定したとき、遠隔調整装置を作動することで、作業者に知らせることなく、インキ供給系統の再調整作業を実施して印刷品質の低下を抑制することができる。
本発明のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置では、印刷情報と印刷環境情報と印刷機情報に基づいて前記第1規定範囲を算出する演算部を備えることを特徴とする。
そのため、演算部が印刷情報と印刷環境情報と印刷機情報に基づいて第1規定範囲を算出することから、第1規定範囲を高精度に算出することができる。
本発明のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置では、前記演算部は、前記インキ受渡しローラのインキ膜厚に対する前記印刷情報と前記印刷環境情報と前記印刷機情報の寄与度を推定し、前記寄与度を所定期間にわたって保存するデータベースが設けられることを特徴とする。
そのため、インキ受渡しローラのインキ膜厚に対する印刷情報と印刷環境情報と印刷機情報の寄与度を所定期間にわたってデータベースに保存することから、インキ受渡しローラの経年劣化の情報を適切に把握することができる。
本発明のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置では、前記判定部は、前記データベースに保存された所定期間の寄与度の変化度合に応じてメンテナンスの必要性の有無を判定し、メンテナンスの必要性が有ると判定すると、前記表示装置は、メンテナンス方法をアナウンスすることを特徴とする。
そのため、判定部が所定期間の寄与度の変化度合に応じてメンテナンスの必要性の有無を判定することから、インキ受渡しローラの経年劣化を容易に判定することができ、メンテナンスの必要性が有ると判定すると、表示装置がメンテナンス方法をアナウンスすることから、インキ受渡しローラの交換や再調整時期を的確に作業者に知らせることができる。
また、本発明の印刷機の制御方法は、インキ供給源と、前記インキ供給源からインキが供給されるインキ元ローラと、前記インキ元ローラからインキが受け渡されるインキ受渡しローラと、前記インキ受渡しローラのインキを供給するインキ供給ローラと、前記インキ供給ローラからインキが供給される版胴と、前記版胴からインキが供給されるブランケット胴と、備えるオフセット輪転印刷機において、前記インキ受渡しローラのインキ膜厚を計測する工程、前記インキ受渡しローラのインキ膜厚が予め設定された第1規定範囲内にあるか否かを判定する工程と、判定結果に基づいてメンテナンス方法をアナウンスする工程と、有することを特徴とする。
そのため、インキ受渡しローラのインキ膜厚が第1規定範囲内にないと判定されたとき、メンテナンス方法をアナウンスすることから、印刷機の調整作業や清掃作業などのメンテナンス作業の実施時期を的確に作業者に知らせることができる。
本発明のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置および方法によれば、高い印刷品質を確保するためのメンテナンス作業の時期を適正にアナウンスすることができる。
図1は、本実施形態のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置を表す概略構成図である。 図2は、オフセット輪転印刷機のメンテナンス支援方法を表すフローチャートである。 図3は、オフセット輪転印刷機のメンテナンス支援方法を表すフローチャートである。 図4は、新聞用オフセット輪転印刷機を表す概略構成図である。 図5は、新聞用オフセット輪転印刷機における印刷ユニットを表す概略構成図である。 図6は、印刷ユニットにおけるローラ配列を表す概略図である。 図7は、インキ元ローラとインキ受渡しローラとのインキ膜厚との関係を表す概略図である。 図8は、紙粉やインキかすなどを保持したインキ元ローラとインキ受渡しローラとのインキ膜厚との関係を表す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、複数の実施形態がある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図4は、新聞用オフセット輪転印刷機を表す概略構成図である。本実施形態の新聞用オフセット輪転印刷機は、版胴の周長(直径)に対してブランケット胴の周長(直径)が2倍(整数倍)に設定されている4×1輪転印刷機である。この4×1輪転印刷機とは、版胴のサイズが4頁巾×1頁周長の輪転機のことであり、従来の4×2輪転印刷機に比べて刷版の長さが半分であり、印刷機全体がコンパクトな構造となっている。そのため、紙パス長が短く、テンション調整に関わる制御への応答が速い。また、4×1輪転印刷機は、ブランケット胴1回転に対し、版胴が2回転するため、インキや水が版胴に行渡る(整面される)時間が従来の4×2輪転印刷機よりも早い。
本実施形態の印刷機は、図4に示すように、新聞用オフセット輪転印刷機10であって、給紙装置Rと、インフィード装置Iと、印刷装置Uと、ウェブパス装置Dと、折機Fとから構成される。給紙装置Rは、複数(本実施形態では、7台)の給紙ユニットR1~R7を有し、インフィード装置Iは、複数(本実施形態では、7台)のインフィードユニットI1~I7を有し、印刷装置Uは、複数(本実施形態では、6台)の印刷ユニットU1~U6を有し、ウェブパス装置Dは、複数(本実施形態では、2台)のウェブパスユニットD1,D2を有し、折機Fは、複数(本実施形態では、2台)の折ユニットF1,F2を有する。
給紙装置Rにおいて、給紙ユニットR1~R7は、ほぼ同様の構成をなし、ウェブ(印刷媒体)Wがロール状に巻かれた3つの巻取紙を保持する保持アームを有し、保持アームを回動することで、巻取紙を給紙位置に回動することができる。インフィード装置Iにおいて、インフィードユニットI1~I7は、ほぼ同様の構成をなし、印刷装置Uの各印刷ユニットU1~U6に送り込むウェブWの張力を調整することで、印刷装置Uを走行するウェブWの張力を適正値に安定して維持する。なお、給紙装置Rからインフィード装置IまでのウェブWの張力は、給紙ユニットR1~R7に設けられた図示しないブレーキ装置により行われる。
印刷装置Uにおいて、印刷ユニットU1~U6は、両面4色印刷を行うことができる多色刷印刷ユニットである。但し、各印刷ユニットU1~U6は、上下に分割することで、両面2色印刷を行うことができる印刷ユニットU11~U62とすることができる。印刷ユニットU11~U62は、ほぼ同様の構成をなし、インキ供給装置、版胴、ブランケット胴などを有する。
ウェブパス装置Dにおいて、ウェブパスユニットD1は、印刷ユニットU1~U3に対して設けられ、ウェブパスユニットD2は、印刷ユニットU4~U6に対して設けられる。ウェブパスユニットD1,D2は、ほぼ同様の構成をなし、ウェブWを縦方向(ウェブWの搬送方向)に沿ってその幅方向の中央部で裁断するスリッタ、縦裁断したウェブWの搬送経路を設定するターンバー、ウェブWにおける天地長手方向における搬送位置を調整するコンペンセータなどを有する。
印刷ユニットU1~U3で印刷が施された各ウェブWは、ウェブパスユニットD1にて、スリッタにより縦裁断され、ターンバーにより搬送経路が変更され、コンペンセータにより搬送位置が調整されてから所定の順番に重ね合わされる。また、印刷ユニットU4~U6で印刷が施された各ウェブWは、ウェブパスユニットD2にて、スリッタにより縦裁断され、ターンバーにより搬送経路が変更され、コンペンセータにより搬送位置が調整されてから所定の順番に重ね合わされる。
折機Fにて、2つの折ユニットF1,F2は、操作側と駆動側に配設される。ウェブパスユニットD1から複数のウェブW1が重ねられて導入されると、折ユニットF1は、ウェブW1を縦折りし、所定の長さで横裁断し、横折りして折帖を形成し、新聞として排紙する。また、ウェブパスユニットD2から複数のウェブW2が重ねられて導入されると、折ユニットF2は、ウェブW2を縦折りし、所定の長さで横裁断し、横折りして折帖を形成し、新聞として排紙する。
ここで、印刷装置Uにおける印刷ユニットU1について詳細に説明する。図5は、新聞用オフセット輪転印刷機における印刷ユニットを表す概略構成図である。
印刷ユニットU1は、図5に示すように、4色印刷が可能となるように、H型のタワーユニットとなっている。印刷ユニットU1は、ウェブWの搬送方向(図5)にて、下から上に向かう方向)に沿って、墨、藍、紅、黄ごとの4つのスタック21,22,23,24が配置されて構成され、スタック21,22,23,24は、それぞれ左右対称となるローラ配列となっている。
スタック21,22,23,24は、左右に対向してブランケット胴31a,31b,32a,32b,33a,33b,34a,34bがウェブWの搬送経路を挟んで対接可能であり、ブランケット胴31a,31b,32a,32b,33a,33b,34a,34bに版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bが対接する。スタック21,22,23,24は、版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bに対して、インキ供給装置51a,51b,52a,52b,53a,53b,54a,54bが設けられる。また、版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bに対して、湿し装置61a,61b,62a,62b,63a,63b,64a,64bが設けられる。
また、最も上方側に配置されるスタック24について詳細に説明する。図6は、印刷ユニットにおけるローラ配列を表す概略図である。なお、他のスタック21,22,23もほぼ同様の構成である。
スタック24は、図6に示すように、鉛直方向における上方向に沿ったウェブWの搬送経路(ウェブ搬送位置)に対して、左側が表面印刷を行う表面印刷ユニットであり、右側が裏面印刷を行う裏面印刷ユニットである。
スタック24は、ブランケット胴34a,34bと、版胴44a,44bと、インキ供給装置54a,54bと、湿し装置64a,64bを有する。インキ供給装置54a,54bは、インキ元ローラ71a,71bと、インキつぼを構成するインキキー72a,72bと、インキ受渡しローラ73a,73bと、インキ練ローラ74a,74bと、インキ往復ローラ75a,75bと、インキ練ローラ76a,76bと、インキ往復ローラ77a,77bと、2つのインキ着ローラ78a,78b,79a,79bとから構成される。なお、インキキー72a,72bに代えて、インキポンプを設けてもよい。また、湿し装置64a,64bは、水ライダローラ81a,81bと、水往復ローラ82a,82bと、水着ローラ83a,83bとから構成される。
インキ供給装置54a,54bは、インキつぼ方式であって、1つのインキ元ローラ71a,71bに対して複数のインキキー72a,72bが幅方向に沿って配置されて構成される。インキ元ローラ71a,71bおよびインキキー72a,72bは、予め設定された所定の流動性(粘度)を有するインキを貯留することができると共に、インキキー72a,72bを開放することで、所定量のインキを送り出すことができる。インキ元ローラ71a,71bは、表面が平滑で、インキキーとの隙間だけインキ皮膜が形成され、所定膜厚のインキを保持することができる。
インキ受渡しローラ73a,73bは、インキ元ローラ71a,71bからのインキが受け渡される。インキ練ローラ74a,74bは、インキ受渡しローラ73a,73bから受け渡されたインキを練るものである。インキ往復ローラ75a,75bは、インキ練ローラ74a,74bにより練られたインキを幅方向に広げるものである。インキ練ローラ76a,76bは、インキ往復ローラ75a,75bから受け渡されたインキを練るものである。インキ往復ローラ77a,77bは、インキ練ローラ76a,76bにより練られたインキを幅方向に広げるものである。インキ着ローラ78a,78b,79a,79bは、インキ往復ローラ77a,77bにより幅方向に広げられたインキを受け取って版胴44a,44bに供給するものである。
水ライダローラ81a,81bは、ローラ間で受け渡される湿し水を練るものである。水往復ローラ82a,82bは、隣接するローラ間で受け渡される湿し水を幅方向に広げるものである。水着ローラ83a,83bは、水往復ローラ82a,82bにより幅方向に広げられた湿し水を受け取って版胴44a,44bに供給するものである。
版胴44a,44bは、表面に図示しない刷版が巻き付けられる金属ローラである。版胴44a,44bは、水着ローラ83a,83bの湿し水が刷版の非画線部に受け渡された後、インキ着ローラ78a,78b,79a,79bのインキが刷版の画線部に受け渡される。ブランケット胴34a,34bは、表面に図示しないブランケット(ゴム)が巻き付けられるゴムローラであり、版胴44a,44bから受け渡されたインキをウェブWに転写するものである。
そのため、インキキー72a,72bが所定開度に設定され、インキ元ローラ71a,71bが所定の速度で回転すると、調量されたインキがインキ元ローラ71a,71bを通してインキ受渡しローラ73a,73bに供給される。インキ受渡しローラ73a,73bに供給されたインキは、インキ練ローラ74a,74b、インキ往復ローラ75a,75b、インキ練ローラ76a,76b、インキ往復ローラ77a,77bを介してインキ着ローラ78a,78b,79a,79bに供給される。一方、水ライダローラ81a,81bは、湿し水を水往復ローラ82a,82bを介して水着ローラ83a,83bに供給する。
水着ローラ83a,83bは、版胴44a,44bの刷版の非画線部のみに湿し水を転写する。インキ着ローラ78a,78b,79a,79bは、版胴44a,44bの刷版の画線部のみにインキを転写する。そして、版胴44a,44bが回転することで、刷版の画線部にあるインキがブランケット胴34a,34bに受け渡される。ブランケット胴34a,34bの間のニップ部にウェブWが通過するときに、その印圧により各ブランケット胴34a,34bのインキ(絵柄)がウェブWの表裏に転写され、ウェブWへの両面印刷が行われる。
このように構成された本実施形態の新聞用オフセット輪転印刷機10は、メンテナンス支援装置100を備える。図1は、本実施形態のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置100を表す概略構成図である。
図1に示すように、メンテナンス支援装置100において、制御装置110は、演算部111と、判定部112を有する。制御装置110は、印刷情報A1と、印刷環境情報A2と、印刷機情報A3が入力される。印刷情報A1と印刷機情報A3は、図示しない印刷機制御装置から制御装置110に入力される。印刷環境情報A2は、後述するセンサから制御装置110に入力される。
印刷情報A1とは、例えば、印刷面積(画線率)や印刷速度などである。印刷機情報A3とは、インキキー開度(インキポンプの開度)、インキ元ローラ71a,71bの周速、インキ受渡しローラ73a,73b上のインキの含水率、インキ元ローラ71a,71bとインキ受渡しローラ73a,73bとの隙間、インキ受渡しローラ73a,73bとインキ練ローラ74a,74bのニップ幅などである。印刷機情報A3は、印刷準備作業時や印刷作業時に作業者が計測する。
印刷環境情報A2は、印刷ユニットU1~U6の内部における温度と湿度である。例えば、図5に示すように、印刷ユニットU1にて、各スタック21,22,23,24におけるウェブWの入口部や出口部に温湿度センサ91a,91bが設けられる。また、湿し装置61a,61b,62a,62b,63a,63b,64a,64bの近傍に温湿度センサ91a,91bが設けられる。温湿度センサ91a,91bが計測した印刷ユニットU1~U6の内部における温度と湿度が制御装置110に入力される。なお、温湿度センサ91a,91bの装着位置は、上述した位置に限定されるものではない。
また、図1および図6に示すように、制御装置110は、ウェブWにおける印刷濃度と、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚と、インキ元ローラ71a,71bのインキ膜厚が入力される。印刷ユニットU1の出口部に印刷済のウェブWにおける表裏の印刷濃度を計測する印刷濃度センサ101(101a,101b)が設けられる。また、インキ受渡しローラ73a,73bの周面におけるインキ膜厚を計測する第1インキ膜厚センサ102(102a,102b)が設けられる。また、インキ元ローラ71a,71bの周面におけるインキ膜厚を計測する第2インキ膜厚センサ(103(103a,103b)が設けられる。なお、インキキー72a,72bは、ウェブWの幅方向に分割されて複数設けられており、印刷濃度センサ101(101a,101b)と第1インキ膜厚センサ102(102a,102b)と第2インキ膜厚センサ(103(103a,103b)は、インキキー72a,72bごとに印刷濃度やインキ膜厚を計測する。
図1に示すように、制御装置110において、演算部111は、入力された印刷情報A1と印刷環境情報A2と印刷機情報A3に基づいてウェブWにおける印刷濃度と、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚と、インキ元ローラ71a,71bのインキ膜厚を推定する。この場合、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚は、第1規定範囲として推定し、インキ元ローラ71a,71bのインキ膜厚は、第2規定範囲として推定し、ウェブWにおける印刷濃度は、第3規定範囲として推定する。ここで、第1規定範囲、第2規定範囲、第3規定範囲は、高い印刷精度が確保されるためのインキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚、インキ元ローラ71a,71bのインキ膜厚、ウェブWにおける印刷濃度である。
判定部112は、第1インキ膜厚センサ102が計測したインキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚が予め設定された第1規定範囲内にあるか否かを判定する。また、判定部112は、第2インキ膜厚センサ103が計測したインキ元ローラ71a,71bのインキ膜厚が予め設定された第2規定範囲内にあるか否かを判定する。更に、判定部112は、印刷濃度センサ101が計測したウェブWにおける印刷濃度が予め設定された第3規定範囲内にあるか否かを判定する。
制御装置110は、判定部112の判定結果に基づいてメンテナンス方法をアナウンスする表示装置120が接続される。表示装置120は、メンテナンス方法として、印刷機の再調整作業の必要性とローラの清掃作業の必要性をアナウンスする。表示装置120は、ディスプレイ(図示略)を有し、ディスプレイに印刷機の再調整作業の必要性とローラの清掃作業の必要性を表示する。なお、印刷機の再調整作業の必要性とローラの清掃作業の必要性をディスプレイに表示するだけでなく、スピーカを用いて警報音を発するように構成してもよい。
ここで、判定部112は、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚とインキ元ローラ71a,71bのインキ膜厚とウェブWにおける印刷濃度が各規定範囲内にあるか否かを判定するように構成したが、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚だけが第1規定範囲内にあるか否かを判定するように構成してもよい。インキキー72a,72bの開度に応じたインキ量がインキ元ローラ71a,71bに供給され、インキ受渡しローラ73a,73bは、インキ元ローラ71a,71bから所定量のインキ受け渡される。インキ元ローラ71a,71bとインキ受渡しローラ73a,73bとは、互いの外周面の間に隙間が確保され、インキ受渡しローラ73a,73bの周速よりインキ元ローラ71a,71bの周速の方が遅い。
図7は、インキ元ローラとインキ受渡しローラとのインキ膜厚との関係を表す概略図、図8は、紙粉やインキかすなどを保持したインキ元ローラとインキ受渡しローラとのインキ膜厚との関係を表す概略図である。
インキ元ローラ71a,71bは、表面が平滑で、インキキーとの隙間だけインキ皮膜が形成され、所定膜厚のインキを保持することができる。そして、インキ元ローラ71a,71bとインキ受渡しローラ73a,73bと間のインキ膜厚は、両者の間に確保された隙間に応じて決まる。そのため、例えば、図7に示すように、インキ元ローラ71a,71bとインキ受渡しローラ73a,73bと間の隙間が100μmであるとき、対接前のインキ元ローラ上の膜厚が105μmであれば、回転するインキ元ローラ71a,71bとインキ受渡しローラ73a,73bの対接後、インキ元ローラ71a,71bの外周面に残るインキ膜厚が100μmとなり、インキ受渡しローラ73a,73bの外周面に受け渡されるインキ膜厚が5μmとなる。
上述したように、インキ元ローラ71a,71bは、表面が平滑であることから、多くのインキを保持できるものの、インキ皮膜が厚いことから周辺の紙粉やインキかすなども保持しやすい。そのため、例えば、図8に示すように、対接前のインキ元ローラ71a,71bのインキ膜厚が105μmであるとき、紙粉やインキかすなど膜厚がインキ元ローラ上に20μmあると、インキ元ローラとインキ受渡しローラの隙間が100μmであれば、実際のインキ元ローラ上のインキ膜厚が80μmとなっていることから、5μm転移するためのインキ量の割合が大きくなることになり、インキ元ローラ上の紙粉やインキかすなども供給し、インキ元ローラ71a,71bとインキ受渡しローラ73a,73bの実質的なインキ膜厚は、80μmとなる。すると、インキ元ローラ71a,71bからインキ受渡しローラ73a,73bに受け渡されるインキ量が減少し、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚が5μmより少なくなってしまう。
インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚が減少すると、ブランケット胴34a,34bにおけるインキ膜厚も減少し、ウェブWにおける印刷濃度が低下する。ウェブWにおける印刷濃度が低下すると、一般的にインキキー72a,72bの開度を大きくすることで、インキ元ローラ71a,71bへのインキ供給量を増加させる。しかし、インキ元ローラ71a,71bへのインキ供給量が増加しても、インキ元ローラ71a,71bは、紙粉やインキかすなどの堆積層があることから、十分な量のインキを保持することが困難となり、インキ受渡しローラ73a,73bへのインキ供給量を思うように増加させることができず、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚を適正厚さに調整することが困難となる。
そのため、本実施形態では、判定部112がインキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚が第1規定範囲内にあるか否かを判定することで、インキ元ローラ71a,71bに紙粉やインキかすなどが多く堆積しているか否かを判定する。すなわち、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚が第1規定範囲の下限値より少なければ、インキ元ローラ71a,71bに紙粉やインキかすなどが多く堆積していると判定し、インキ元ローラ71a,71bの清掃をアナウンスする。そのため、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚だけをアナウンスの有無を判定するためのデータとしてもよい。そして、インキ元ローラ71a,71bのインキ膜厚やウェブWの印刷濃度をアナウンスの有無を判定するためのデータとして利用することで、判定の精度が向上する。
なお、インキ受渡しローラ73a,73bより下流側にある、例えば、インキ着ローラ78a,78b,79a,79bのインキ膜厚をアナウンスの有無を判定するためのデータとして利用することが考えられるが、インキ着ローラ78a,78b,79a,79bのインキ膜厚は、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚よりも圧倒的に薄いものであり、高い判定精度を確保することが困難となる。
印刷機の再調整作業は、インキつぼを構成するインキキー72a,72bからブランケット胴31a,31b,32a,32b,33a,33b,34a,34bまでのインキ供給系統の再調整作業である。具体的には、インキキー72a,72bのゼロ点の再調整作業、インキ転移点の再調整作業、インキ元ローラ71a,71bとインキ受渡しローラ73a,73bとの隙間の再調整作業、インキ受渡しローラ73a,73bとインキ練ローラ74a,74bとのニップ幅の再調整作業などである。また、ローラの清掃作業としては、インキ元ローラ71a,71bの清掃作業、インキ受渡しローラ73a,73bの清掃作業などがある。
判定部112がインキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚と第1規定範囲との偏差が予め設定された判定値よりも小さいと判定したとき、表示装置120は、ローラの清掃作業をアナウンスする。また、判定部112がインキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚と第1規定範囲との偏差が判定値以上であると判定したとき、表示装置120は、印刷機の再調整作業をアナウンスする。
また、制御装置110は、インキ供給系統を遠隔で調整可能な遠隔調整装置130が接続される。遠隔調整装置130は、印刷ユニットU1~U6に設けられており、例えば、印刷機のメーカやメンテナンス会社などが遠隔でインキ供給系統の再調整作業を実施するものである。そのため、判定部112がインキ受渡しローラ73a,73b,のインキ膜厚と第1規定範囲との偏差が判定値以上であると判定したとき、遠隔調整装置130を作動する。
以下、メンテナンス支援装置100による印刷装置Uのメンテナンス支援方法について説明する。図2は、オフセット輪転印刷機のメンテナンス支援方法を表すフローチャートである。
図1および図2に示すように、ステップS11にて、制御装置110に印刷情報A1が入力され、ステップS12にて、制御装置110に印刷環境情報A2が入力され、ステップS13にて、制御装置110に印刷機情報A3が入力される。また、ステップS14にて、制御装置110に印刷濃度センサ101が計測した印刷済のウェブWにおける印刷濃度Cが入力され、ステップS15にて、制御装置110に第1インキ膜厚センサ102が計測したインキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚T1が入力され、ステップS16にて、制御装置110に第2インキ膜厚センサ103が計測したインキ元ローラ71a,71bのインキ膜厚T2が入力される。
ステップS17にて、演算部111は、印刷情報A1と印刷環境情報A2と印刷機情報A3に基づいて、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚推定値としての第1規定範囲T1d~T1uと、インキ元ローラ71a,71bのインキ膜厚推定値としての第2規定範囲T2d~T2uと、ウェブWにおける印刷濃度推定値としての第3規定範囲Cd~Cuを算出する。
そして、ステップS18にて、判定部112は、第1インキ膜厚センサ102が計測したインキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚T1が第1規定範囲T1d~T1u内にあり、第2インキ膜厚センサ103が計測したインキ元ローラ71a,71bのインキ膜厚T2が第2規定範囲T2d~T2u内にあり、印刷濃度センサ101が計測したウェブWにおける印刷濃度Cが第3規定範囲Cd~Cu内にあるか否かを判定する。
ここで、インキ膜厚T1が第1規定範囲T1d~T1u内にあり、且つ、インキ膜厚T2が第2規定範囲T2d~T2u内にあり、且つ、印刷濃度Cが第3規定範囲Cd~Cu内にあると判定(Yes)されると、何もしないでこのルーチンを終了する。一方、インキ膜厚T1とインキ膜厚T2と印刷濃度Cの少なくとも一つが、第1規定範囲T1d~T1u内、第2規定範囲T2d~T2u内、第3規定範囲Cd~Cu内にないと判定(No)されると、ステップS19に移行する。
ステップS19にて、判定部112は、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚T1と第1規定範囲T1d~T1uの上限値および下限値との偏差ΔT1が予め設定された判定値ΔT1sよりも小さく、インキ元ローラ71a,71bのインキ膜厚T2と、第2規定範囲T2d~T2uの上限値および下限値との偏差ΔT2が予め設定された判定値ΔT2sよりも小さく、ウェブWにおける印刷濃度Cと、第3規定範囲Cd~Cuの上限値および下限値との偏差ΔCが予め設定された判定値ΔCsよりも小さいかどうかを判定する。
ここで、インキ膜厚T1と第1規定範囲T1d~T1uとの偏差ΔT1が判定値ΔT1sよりも小さく、且つ、インキ膜厚T2と、第2規定範囲T2d~T2uとの偏差ΔT2が判定値ΔT2sよりも小さく、且つ、印刷濃度Cと、第3規定範囲Cd~Cuとの偏差ΔCが判定値ΔCsよりも小さいと判定(Yes)されると、ステップS20に移行する。ステップS20にて、表示装置120は、インキ受渡しローラ73a,73bとインキ元ローラ71a,71bのローラ清掃作業をアナウンスする。
一方、偏差ΔT1と偏差ΔT2と偏差ΔCの少なくとも一つが、判定値ΔT1s、判定値ΔT2s、判定値ΔCs以上であると判定(No)されると、ステップS21に移行する。ステップS21にて、表示装置120は、印刷機におけるインキ供給系統の再調整作業をアナウンスする。また、このとき、制御装置110は、遠隔調整装置130を作動し、遠隔でインキ供給系統の再調整作業を実施するようにしてもよい。
図1に示すように、上述したメンテナンス支援方法は、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚T1と第1規定範囲T1d~T1uとを比較することで、インキ受渡しローラ73a,73bの清掃作業の実施時期や再調整作業の実施時期を的確にアナウンスするものである。一方で、例えば、インキ受渡しローラ73a,73bの経年劣化などの情報もほしいという要望がある。
そこで、制御装置110の演算部111は、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚T1に対する印刷情報と印刷環境情報と印刷機情報の寄与度を推定し、寄与度を所定期間にわたって保存するデータベース140を設けている。そして、判定部112は、データベース140に保存された所定期間の寄与度の変化度合に応じてメンテナンスの必要性の有無を判定し、メンテナンスの必要性が有ると判定すると、表示装置120は、メンテナンス方法をアナウンスする。
図3は、オフセット輪転印刷機のメンテナンス支援方法を表すフローチャートである。
図1および図3に示すように、ステップS31にて、制御装置110に印刷情報A1が入力され、ステップS32にて、制御装置110に印刷環境情報A2が入力され、ステップS33にて、制御装置110に印刷機情報A3が入力される。また、ステップS34にて、制御装置110に印刷濃度センサ101が計測した印刷済のウェブWにおける印刷濃度Cが入力され、ステップS35にて、制御装置110に第1インキ膜厚センサ102が計測したインキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚T1が入力され、ステップS36にて、制御装置110に第2インキ膜厚センサ103が計測したインキ元ローラ71a,71bのインキ膜厚T2が入力される。
ステップS37にて、演算部111は、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚T1に対する印刷情報の寄与度K1と印刷環境情報の寄与度K2と印刷機情報の寄与度K3を推定する。また、同様に、演算部111は、インキ元ローラ71a,71bのインキ膜厚T2に対する印刷情報の寄与度K1と印刷環境情報の寄与度K2と印刷機情報の寄与度K3を推定し、ウェブWにおける印刷濃度Cに対する印刷情報の寄与度K1と印刷環境情報の寄与度K2と印刷機情報の寄与度の3を推定する。印刷情報の寄与度K1と印刷環境情報の寄与度K2と印刷機情報の寄与度K3は、例えば、下記数式を用いて推定する。ここで、Xは、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚T1、インキ元ローラ71a,71bのインキ膜厚T2、ウェブWにおける印刷濃度Cの各推定値である。
X=(K1×T1)・(K2×T1)・(K3×T1)
X=(K1×T2)・(K2×T2)・(K3×T2)
X=(K1×C)・(K2×C)・(K3×C)
ここで求めた寄与度K1,K2,K3は、データベース140に保存される。
そして、ステップS39にて、判定部112は、データベース140に保存された所定期間(例えば、1年間)の寄与度K1,K2,K3の変化度合を比較する。例えば、寄与度K1,K2,K3は、通常1.0であるが、インキ受渡しローラ73a,73bが経年劣化すると、印刷機情報の寄与度K3が増加して、例えば、1.5になる。判定部112は、データベース140に保存された所定期間(例えば、1年間)の寄与度K1,K2,K3の変化度合(変化率)が所定値以下であれば、メンテナンスの必要性が無いと判定(No)し、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、寄与度K1,K2,K3の変化度合(変化率)が所定値を超えたと判定(Yes)されると、メンテナンスの必要性が有るとし、ステップS40にて、メンテナンス方法をアナウンスする。
このように本実施形態のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置にあっては、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚を計測する第1インキ膜厚センサ102と、第1インキ膜厚センサ102が計測したインキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚が予め設定された第1規定範囲内にあるか否かを判定する判定部112と、判定部112の判定結果に基づいてメンテナンス方法をアナウンスする表示装置120とを備える。
そのため、判定部112が、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚が第1規定範囲内にないと判定したとき、表示装置120がメンテナンス方法をアナウンスすることから、印刷機の調整作業や清掃作業などのメンテナンス作業の実施時期を的確に作業者に知らせることができる。
本実施形態のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置では、インキ元ローラ71a,71bのインキ膜厚を計測する第2インキ膜厚センサ103を備え、判定部112は、第2インキ膜厚センサ103が計測したインキ元ローラ71a,71bのインキ膜厚が予め設定された第2規定範囲内にあるか否かを判定する。そのため、判定部112が、インキ元ローラ71a,71bのインキ膜厚が第2規定範囲内にないと判定したとき、表示装置120がメンテナンス方法をアナウンスすることから、印刷機の調整作業や清掃作業などのメンテナンス作業の実施時期を的確に作業者に知らせることができる。
本実施形態のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置では、印刷済のウェブWにおける印刷濃度を計測する印刷濃度センサ101を備え、判定部112は、印刷濃度センサ101が計測したウェブWにおける印刷濃度が予め設定された第3規定範囲内にあるか否かを判定する。そのため、判定部112が、ウェブWにおける印刷濃度が第3規定範囲内にないと判定したとき、表示装置120がメンテナンス方法をアナウンスすることから、印刷機の調整作業や清掃作業などのメンテナンス作業の実施時期を的確に作業者に知らせることができる。
本実施形態のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置では、判定部112が前記インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚と第1規定範囲との偏差が予め設定された判定値よりも小さいと判定したとき、表示装置120は、インキ受渡しローラ73a,73bの清掃作業をアナウンスする。そのため、インキ受渡しローラ73a,73bの清掃作業時期を的確に作業者に知らせることができると共に、印刷品質の低下を抑制することができる。
本実施形態のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置では、判定部112がインキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚と第1規定範囲との偏差が判定値以上であると判定したとき、表示装置120は、インキ供給系統の再調整作業をアナウンスする。そのため、偏差が判定値以上であるとき、インキ受渡しローラ73a,73bの清掃作業だけでは印刷品質の向上が見込めないことから、表示装置120がインキ供給系統の再調整作業をアナウンスすることで、印刷品質の低下を抑制することができる。
本実施形態のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置では、インキ供給系統を遠隔で調整可能な遠隔調整装置130を備え、判定部112が、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚と第1規定範囲との偏差が判定値以上であると判定したとき、遠隔調整装置130が作動する。そのため、作業者に知らせることなく、インキ供給系統の再調整作業を実施して印刷品質の低下を抑制することができる。
本実施形態のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置では、印刷情報と印刷環境情報と印刷機情報に基づいて第1規定範囲を算出する演算部111を備える。そのため、第1規定範囲を高精度に算出することができる。
本実施形態のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置では、演算部111は、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚に対する印刷情報と印刷環境情報と印刷機情報の寄与度を推定し、寄与度を所定期間にわたって保存するデータベース140を設ける。そのため、インキ受渡しローラ73a,73bの経年劣化の情報を適切に把握することができる。
本実施形態のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置では、判定部112は、データベース140に保存された所定期間の寄与度の変化度合に応じてメンテナンスの必要性の有無を判定し、メンテナンスの必要性が有ると判定すると、表示装置120は、メンテナンス方法をアナウンスする。そのため、判定部112が所定期間の寄与度の変化度合に応じてメンテナンスの必要性の有無を判定することから、インキ受渡しローラ73a,73bの経年劣化を容易に判定することができ、メンテナンスの必要性が有ると判定すると、表示装置120がメンテナンス方法をアナウンスすることから、インキ受渡しローラ73a,73bの交換や再調整時期を的確に作業者に知らせることができる。
また、本実施形態のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援方法にあっては、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚を計測する工程、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚が予め設定された第1規定範囲内にあるか否かを判定する工程と、判定結果に基づいてメンテナンス方法をアナウンスする工程と有する。そのため、インキ受渡しローラ73a,73bのインキ膜厚が第1規定範囲内にないと判定されたとき、メンテナンス方法をアナウンスすることから、印刷機の調整作業や清掃作業などのメンテナンス作業の実施時期を的確に作業者に知らせることができる。
また、上述した実施形態では、本発明のオフセット輪転印刷機を新聞用オフセット輪転印刷機に適用して説明したが、商業用オフセット輪転印刷機に適用してもよい。また、新聞用オフセット輪転印刷機は、4×2輪転印刷機など他の構成の輪転印刷機に適用してもよい。
R 給紙装置
R1~R7 給紙ユニット
I インフィード装置
I1~I7 インフィードユニット
U 印刷装置
U1~U6,U11~U62 印刷ユニット
D ウェブパス装置
D1,D2 ウェブパスユニット
F 折機
F1,F2 折ユニット
21,22,23,24 スタック
31a,31b,32a,32b,33a,33b,34a,34b ブランケット胴
41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44b 版胴
51a,51b,52a,52b,53a,53b,54a,54b インキ供給装置
61a,61b,62a,62b,63a,63b,64a,64b 湿し装置
71a,71b インキ元ローラ
72a,72b インキキー
73a,73b インキ受渡しローラ
91a,91b 温湿度センサ
101,101a,101b 印刷濃度センサ
102,102a,102b 第1インキ膜厚センサ
103,103a,103b 第2インキ膜厚センサ
110 制御装置
111 演算部
112 判定部
120 表示装置
130 遠隔調整装置
140 データベース
W ウェブ(印刷媒体)

Claims (8)

  1. インキ供給源と、
    前記インキ供給源からインキが供給されるインキ元ローラと、
    前記インキ元ローラからインキが受け渡されるインキ受渡しローラと、
    前記インキ受渡しローラのインキを供給するインキ供給ローラと、
    前記インキ供給ローラからインキが供給される版胴と、
    前記版胴からインキが供給されるブランケット胴と、
    を備えるオフセット輪転印刷機において、
    前記インキ受渡しローラのインキ膜厚を計測する第1インキ膜厚センサと、
    前記第1インキ膜厚センサが計測した前記インキ受渡しローラのインキ膜厚が予め設定された第1規定範囲内にあるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に基づいてメンテナンス方法をアナウンスする表示装置と、
    を備えることを特徴とするオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置。
  2. 前記インキ元ローラのインキ膜厚を計測する第2インキ膜厚センサを備え、前記判定部は、前記第2インキ膜厚センサが計測した前記インキ元ローラのインキ膜厚が予め設定された第2規定範囲内にあるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置。
  3. 印刷済の印刷媒体における印刷濃度を計測する印刷濃度センサを備え、前記判定部は、前記印刷濃度センサが計測した前記印刷媒体における印刷濃度が予め設定された第3規定範囲内にあるか否かを判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置。
  4. 前記判定部は、前記インキ受渡しローラのインキ膜厚が前記第1規定範囲内にないと判定したとき、前記インキ受渡しローラのインキ膜厚と前記第1規定範囲の上限値及び下限値との偏差が予め設定された判定値よりも小さいと判定すると、前記表示装置は、前記インキ受渡しローラの清掃作業をアナウンスすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置。
  5. 前記判定部は、前記インキ受渡しローラのインキ膜厚が前記第1規定範囲内にないと判定したとき、前記判定部が前記インキ受渡しローラのインキ膜厚と前記第1規定範囲の上限値及び下限値との偏差が前記判定値以上であると判定すると、前記表示装置は、前記インキ供給源から前記ブランケット胴までのインキ供給系統の再調整作業をアナウンスすることを特徴とする請求項4に記載のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置。
  6. 前記インキ供給源から前記ブランケット胴までのインキ供給系統を遠隔で調整可能な遠隔調整装置を備え、前記判定部が前記インキ受渡しローラのインキ膜厚と前記第1規定範囲の上限値及び下限値との偏差が前記判定値以上であると判定すると、前記遠隔調整装置が作動することを特徴とする請求項5に記載のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置。
  7. 印刷情報と印刷環境情報と印刷機情報に基づいて前記第1規定範囲を算出する演算部を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援装置。
  8. インキ供給源と、
    前記インキ供給源からインキが供給されるインキ元ローラと、
    前記インキ元ローラからインキが受け渡されるインキ受渡しローラと、
    前記インキ受渡しローラのインキを供給するインキ供給ローラと、
    前記インキ供給ローラからインキが供給される版胴と、
    前記版胴からインキが供給されるブランケット胴と、
    備えるオフセット輪転印刷機において、
    前記インキ受渡しローラのインキ膜厚を計測する工程、
    前記インキ受渡しローラのインキ膜厚が予め設定された第1規定範囲内にあるか否かを判定する工程と、
    判定結果に基づいてメンテナンス方法をアナウンスする工程と、
    を有することを特徴とするオフセット輪転印刷機のメンテナンス支援方法。
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