JPH0914304A - ドラムブレーキ装置 - Google Patents
ドラムブレーキ装置Info
- Publication number
- JPH0914304A JPH0914304A JP7158107A JP15810795A JPH0914304A JP H0914304 A JPH0914304 A JP H0914304A JP 7158107 A JP7158107 A JP 7158107A JP 15810795 A JP15810795 A JP 15810795A JP H0914304 A JPH0914304 A JP H0914304A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drum
- brake
- shoe
- back plate
- brake shoe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/14—Actuating mechanisms for brakes; Means for initiating operation at a predetermined position
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2125/00—Components of actuators
- F16D2125/18—Mechanical mechanisms
- F16D2125/20—Mechanical mechanisms converting rotation to linear movement or vice versa
- F16D2125/22—Mechanical mechanisms converting rotation to linear movement or vice versa acting transversely to the axis of rotation
- F16D2125/28—Cams; Levers with cams
- F16D2125/30—Cams; Levers with cams acting on two or more cam followers, e.g. S-cams
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アンチロックブレーキシステムやトラクショ
ンコントロールシステムの装備によるブレーキ機能のイ
ンテリジェント化に適合させると同時に、少ない部品構
成でありながらきめ細かなブレーキ制御が可能なドラム
ブレーキ装置を提供する。 【構成】 ドラム３内空間に対向配備される一対のブレ
ーキシュー４，５と、これら一対のブレーキシュー４，
５をドラム３の内面に向かって進退可能に支持するバッ
クプレート７と、該バックプレート７上の各ブレーキシ
ュー４，５をドラム３の内面に向かって進退させるカム
板２１と、揺動中心が該カム板２１に連結された揺動ア
ーム２２と、該揺動アーム２２を揺動させるボイス・コ
イル・モータ１０とを備える。
ンコントロールシステムの装備によるブレーキ機能のイ
ンテリジェント化に適合させると同時に、少ない部品構
成でありながらきめ細かなブレーキ制御が可能なドラム
ブレーキ装置を提供する。 【構成】 ドラム３内空間に対向配備される一対のブレ
ーキシュー４，５と、これら一対のブレーキシュー４，
５をドラム３の内面に向かって進退可能に支持するバッ
クプレート７と、該バックプレート７上の各ブレーキシ
ュー４，５をドラム３の内面に向かって進退させるカム
板２１と、揺動中心が該カム板２１に連結された揺動ア
ーム２２と、該揺動アーム２２を揺動させるボイス・コ
イル・モータ１０とを備える。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等に使用されるブ
レーキ装置に関し、特に、一対のブレーキシューを円筒
形のドラム内面に押し付けて制動力を発生するドラムブ
レーキ装置に関するものである。
レーキ装置に関し、特に、一対のブレーキシューを円筒
形のドラム内面に押し付けて制動力を発生するドラムブ
レーキ装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】車両等に使用されるドラムブレーキ装置
は、一般に、円筒形のドラム内空間に対向配備される一
対のブレーキシューと、これら一対のブレーキシューを
前記ドラムの内面に向かって進退可能に支持するバック
プレートと、該バックプレート上の各ブレーキシューを
前記ドラムの内面に向かって進退させて前記ブレーキシ
ュー外周のライニングをドラム内面に押し付けた制動状
態又はブレーキシュー外周のライニングをドラム内面か
ら離間させた非制動状態にするシュー駆動機構と、該シ
ュー駆動機構を作動させる駆動源とを具備した構成をな
している。
は、一般に、円筒形のドラム内空間に対向配備される一
対のブレーキシューと、これら一対のブレーキシューを
前記ドラムの内面に向かって進退可能に支持するバック
プレートと、該バックプレート上の各ブレーキシューを
前記ドラムの内面に向かって進退させて前記ブレーキシ
ュー外周のライニングをドラム内面に押し付けた制動状
態又はブレーキシュー外周のライニングをドラム内面か
ら離間させた非制動状態にするシュー駆動機構と、該シ
ュー駆動機構を作動させる駆動源とを具備した構成をな
している。
【０００３】そして、従来のドラムブレーキ装置の場合
は、ブレーキペダル操作等に応じて所定の油圧を発生す
る油圧発生源を前記駆動源として装備すると共に、油圧
によって伸縮動作するホイールシリンダを前記シュー駆
動機構として一対のブレーキシューの互いに対向する揺
動端部間に配備する構成のものが主流になっている。
又、近年、前記駆動源として回動モータを用い、回転運
動を直線運動に変換する回転−直線変換機構や減速機構
等を介して摩擦部材を被制動部材に押し付けることによ
り所定の制動力を生じさせるブレーキ装置も提案されて
いる。
は、ブレーキペダル操作等に応じて所定の油圧を発生す
る油圧発生源を前記駆動源として装備すると共に、油圧
によって伸縮動作するホイールシリンダを前記シュー駆
動機構として一対のブレーキシューの互いに対向する揺
動端部間に配備する構成のものが主流になっている。
又、近年、前記駆動源として回動モータを用い、回転運
動を直線運動に変換する回転−直線変換機構や減速機構
等を介して摩擦部材を被制動部材に押し付けることによ
り所定の制動力を生じさせるブレーキ装置も提案されて
いる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うな油圧を駆動源とするドラムブレーキ装置は、油圧配
管装備や油圧調整機構のために、構成部品点数が増大し
て構成が繁雑化するという問題があった。また、最近
は、ＡＢＳ（アンチロックブレーキシステム）の装備や
ＴＣＳ（トラクションコントロールシステム）の装備な
ど、ブレーキ機能のインテリジェント化が活発に行われ
ているが、このようなインテリジェント化に際して、従
来の油圧駆動式のドラムブレーキ装置の場合は、車輪の
ロック状態やスリップ状態の検出信号をホイールシリン
ダの動作に反映させるために、所定の電気信号をホイー
ルシリンダの機械的動作に変換する電気−油圧制御回路
（ソレノイド・バルブ）を付加しなければならず、油圧
制御系が繁雑化したり、或いは、その機構上の特徴であ
るサーボ効果が影響してよりきめ細かなブレーキ制御が
困難であるという問題がある。
うな油圧を駆動源とするドラムブレーキ装置は、油圧配
管装備や油圧調整機構のために、構成部品点数が増大し
て構成が繁雑化するという問題があった。また、最近
は、ＡＢＳ（アンチロックブレーキシステム）の装備や
ＴＣＳ（トラクションコントロールシステム）の装備な
ど、ブレーキ機能のインテリジェント化が活発に行われ
ているが、このようなインテリジェント化に際して、従
来の油圧駆動式のドラムブレーキ装置の場合は、車輪の
ロック状態やスリップ状態の検出信号をホイールシリン
ダの動作に反映させるために、所定の電気信号をホイー
ルシリンダの機械的動作に変換する電気−油圧制御回路
（ソレノイド・バルブ）を付加しなければならず、油圧
制御系が繁雑化したり、或いは、その機構上の特徴であ
るサーボ効果が影響してよりきめ細かなブレーキ制御が
困難であるという問題がある。
【０００５】更に、回動モータを駆動源とするブレーキ
装置の場合は、回転−直線変換機構や減速機構が必要に
なり、ブレーキ装置が大型化し易いという問題がある。
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することにあ
り、アンチロックブレーキシステムやトラクションコン
トロールシステム等の装備によるブレーキ機能のインテ
リジェント化に適合させると同時に、少ない部品構成で
ありながらきめ細かなブレーキ制御が可能なドラムブレ
ーキ装置を提供することである。
装置の場合は、回転−直線変換機構や減速機構が必要に
なり、ブレーキ装置が大型化し易いという問題がある。
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することにあ
り、アンチロックブレーキシステムやトラクションコン
トロールシステム等の装備によるブレーキ機能のインテ
リジェント化に適合させると同時に、少ない部品構成で
ありながらきめ細かなブレーキ制御が可能なドラムブレ
ーキ装置を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、円
筒形のドラム内空間に配備されるブレーキシューと、こ
のブレーキシューを前記ドラムの内面に向かって進退可
能に支持するバックプレートと、該バックプレート上の
ブレーキシューを前記ドラムの内面に向かって進退させ
て前記ブレーキシュー外周のライニングをドラム内面に
押し付けた制動状態又はブレーキシュー外周のライニン
グをドラム内面から離間させた非制動状態にするシュー
駆動機構と、該シュー駆動機構を作動させるリニアモー
タとを備えたドラムブレーキ装置により達成される。
筒形のドラム内空間に配備されるブレーキシューと、こ
のブレーキシューを前記ドラムの内面に向かって進退可
能に支持するバックプレートと、該バックプレート上の
ブレーキシューを前記ドラムの内面に向かって進退させ
て前記ブレーキシュー外周のライニングをドラム内面に
押し付けた制動状態又はブレーキシュー外周のライニン
グをドラム内面から離間させた非制動状態にするシュー
駆動機構と、該シュー駆動機構を作動させるリニアモー
タとを備えたドラムブレーキ装置により達成される。
【０００７】又、好ましくは前記リニアモータが、前記
バックプレートに固定されるヨークと、該ヨーク上の磁
石部にコイル部が対向する如く前記ヨークに組み合わさ
れて前記コイル部に印加される電流の大きさに応じて前
記ヨーク上を直線移動するコイルアッセンブリとを具備
したボイス・コイル・モータから成る。
バックプレートに固定されるヨークと、該ヨーク上の磁
石部にコイル部が対向する如く前記ヨークに組み合わさ
れて前記コイル部に印加される電流の大きさに応じて前
記ヨーク上を直線移動するコイルアッセンブリとを具備
したボイス・コイル・モータから成る。
【０００８】又、更に好ましい前記シュー駆動機構は、
回動可能に前記バックプレートに支持されると共に、回
動時にはこのブレーキシューの揺動端部に当接している
カム面によってブレーキシューをドラムの内面に向って
進退させるカム板と、揺動中心が該カム板に連結される
と共に揺動先端が前記コイルアッセンブリの芯材に連結
されて前記コイルアッセンブリの直線移動運動を前記カ
ム板の回転運動に変換する揺動アームとを具備してい
る。
回動可能に前記バックプレートに支持されると共に、回
動時にはこのブレーキシューの揺動端部に当接している
カム面によってブレーキシューをドラムの内面に向って
進退させるカム板と、揺動中心が該カム板に連結される
と共に揺動先端が前記コイルアッセンブリの芯材に連結
されて前記コイルアッセンブリの直線移動運動を前記カ
ム板の回転運動に変換する揺動アームとを具備してい
る。
【０００９】
【作用】本発明の上記構成によれば、ブレーキシューを
ドラムの内面に向って進退動作させるための駆動源がリ
ニアモータであるため、従来の油圧駆動式のような油圧
配管装備等が不要になる。そこで、制動力の制御をリニ
アモータの推力制御で行うことができ、きめ細かなブレ
ーキ制御が可能となると共に、アンチロックブレーキシ
ステムやトラクションコントロールシステム等のブレー
キ機能のインテリジェント化が容易である。又、回転型
モータを用いた場合のような回転−直線変換機構や減速
機構等も不要になり、ブレーキ装置の大型化を防止でき
る。
ドラムの内面に向って進退動作させるための駆動源がリ
ニアモータであるため、従来の油圧駆動式のような油圧
配管装備等が不要になる。そこで、制動力の制御をリニ
アモータの推力制御で行うことができ、きめ細かなブレ
ーキ制御が可能となると共に、アンチロックブレーキシ
ステムやトラクションコントロールシステム等のブレー
キ機能のインテリジェント化が容易である。又、回転型
モータを用いた場合のような回転−直線変換機構や減速
機構等も不要になり、ブレーキ装置の大型化を防止でき
る。
【００１０】更に、リニアモータとしてボイス・コイル
・モータを用いることにより、入出力特性が直線で得ら
れると共に、大きな推力と長いストロークが得られ、よ
り高精度のブレーキ制御が可能となる。又、シュー駆動
機構として、ブレーキシューをドラムの内面に向って進
退させるカム板と、揺動中心が該カム板に連結されると
共に揺動先端が前記コイルアッセンブリの芯材に連結さ
れた揺動アームとから成る倍力機構を備えることによ
り、推力の小さいリニアモータであっても大きな制動力
を発生することができ、リニアモータの小型・省力化が
可能となる。
・モータを用いることにより、入出力特性が直線で得ら
れると共に、大きな推力と長いストロークが得られ、よ
り高精度のブレーキ制御が可能となる。又、シュー駆動
機構として、ブレーキシューをドラムの内面に向って進
退させるカム板と、揺動中心が該カム板に連結されると
共に揺動先端が前記コイルアッセンブリの芯材に連結さ
れた揺動アームとから成る倍力機構を備えることによ
り、推力の小さいリニアモータであっても大きな制動力
を発生することができ、リニアモータの小型・省力化が
可能となる。
【００１１】
【実施例】図１乃至図４は本発明に係るドラムブレーキ
装置の一実施例を示したものであり、図１はドラムブレ
ーキ装置１の要部の概略構成を示す正面図、図２は図１
のＡ−Ａ線に沿う断面図、図３は図１に示したボイス・
コイル・モータ１０の分解斜視図、図４はドラムブレー
キ装置１の全体構成を示すブロック図である。
装置の一実施例を示したものであり、図１はドラムブレ
ーキ装置１の要部の概略構成を示す正面図、図２は図１
のＡ−Ａ線に沿う断面図、図３は図１に示したボイス・
コイル・モータ１０の分解斜視図、図４はドラムブレー
キ装置１の全体構成を示すブロック図である。
【００１２】本実施例のドラムブレーキ装置１は、図１
に示すように、円筒形のドラム３内の空間に対向配備さ
れる一対のブレーキシュー４，５と、これら一対のブレ
ーキシュー４，５を前記ドラム３の内面に向かって進退
可能に支持するバックプレート７と、該バックプレート
７上の各ブレーキシュー４，５を前記ドラム３の内面に
向かって進退させて前記ブレーキシュー４，５の外周の
ライニング８をドラム３内面に押し付けた制動状態又は
ブレーキシュー４，５の外周のライニング８をドラム３
内面から離間させた非制動状態にするシュー駆動機構９
と、該シュー駆動機構９を作動させるリニアモータであ
るボイス・コイル・モータ１０とを具備した構成とされ
ており、シュー駆動機構９及びボイス・コイル・モータ
１０以外の部分は従来のドラムブレーキ装置とほぼ同様
の構成である。
に示すように、円筒形のドラム３内の空間に対向配備さ
れる一対のブレーキシュー４，５と、これら一対のブレ
ーキシュー４，５を前記ドラム３の内面に向かって進退
可能に支持するバックプレート７と、該バックプレート
７上の各ブレーキシュー４，５を前記ドラム３の内面に
向かって進退させて前記ブレーキシュー４，５の外周の
ライニング８をドラム３内面に押し付けた制動状態又は
ブレーキシュー４，５の外周のライニング８をドラム３
内面から離間させた非制動状態にするシュー駆動機構９
と、該シュー駆動機構９を作動させるリニアモータであ
るボイス・コイル・モータ１０とを具備した構成とされ
ており、シュー駆動機構９及びボイス・コイル・モータ
１０以外の部分は従来のドラムブレーキ装置とほぼ同様
の構成である。
【００１３】一対の前記ブレーキシュー４，５は、前記
ドラム３の内周面に沿う円弧板状のリム４ａ，５ａとこ
れらのリム４ａ，５ａから内径側に張り出したウェブ４
ｂ，５ｂとで以て断面Ｔ字状に形成され、前記リム４
ａ，５ａの外周にライニング８が貼着されている。そし
て、それぞれのブレーキシュー４，５は、リム４ａ，５
ａの一側面がホールド装置１３，１４によりバックプレ
ート７上に摺動可能に装架されている。前記ウェブ４
ｂ，５ｂの上方の対向端の間には後述するカム板２１が
設置され、該ウェブ４ｂ，５ｂの下方の対向端は図示し
ないアンカーブロックに当接している。
ドラム３の内周面に沿う円弧板状のリム４ａ，５ａとこ
れらのリム４ａ，５ａから内径側に張り出したウェブ４
ｂ，５ｂとで以て断面Ｔ字状に形成され、前記リム４
ａ，５ａの外周にライニング８が貼着されている。そし
て、それぞれのブレーキシュー４，５は、リム４ａ，５
ａの一側面がホールド装置１３，１４によりバックプレ
ート７上に摺動可能に装架されている。前記ウェブ４
ｂ，５ｂの上方の対向端の間には後述するカム板２１が
設置され、該ウェブ４ｂ，５ｂの下方の対向端は図示し
ないアンカーブロックに当接している。
【００１４】前記ボイス・コイル・モータ１０は、いわ
ゆるリニア直流単極式のボイス・コイル・モータであ
り、該ボイス・コイル・モータ１０は、図３に示したよ
うに、バックプレート７に固定されるヨーク１５と、該
ヨーク１５上の永久磁石１６にコイル部１７が対向する
如く前記ヨーク１５に組み合わされて該コイル部１７に
印加される電流の大きさに応じて前記ヨーク１５上を直
線移動するコイルアッセンブリ１８とを具備した構成を
なしている。
ゆるリニア直流単極式のボイス・コイル・モータであ
り、該ボイス・コイル・モータ１０は、図３に示したよ
うに、バックプレート７に固定されるヨーク１５と、該
ヨーク１５上の永久磁石１６にコイル部１７が対向する
如く前記ヨーク１５に組み合わされて該コイル部１７に
印加される電流の大きさに応じて前記ヨーク１５上を直
線移動するコイルアッセンブリ１８とを具備した構成を
なしている。
【００１５】前記シュー駆動機構９は、図１及び図３に
示すように、対向する一対の前記ブレーキシュー４，５
の上方の対向端間において回転可能に前記バックプレー
ト７に支持されると共に、回転時にはこれら一対のブレ
ーキシュー４，５の各対向端に当接しているカム面２０
によってそれぞれのブレーキシュー４，５をドラム３の
内面に向って進退させるカム板２１と、揺動中心が該カ
ム板２１に連結されると共に前記コイルアッセンブリ１
８の直線移動運動を前記カム板２１の回転運動に変換す
る揺動アーム２２とから成る倍力機構を具備している。
尚、本実施例では、前記カム板２１、揺動アーム２２及
びコイルアッセンブリ１８は、一体化されている。
示すように、対向する一対の前記ブレーキシュー４，５
の上方の対向端間において回転可能に前記バックプレー
ト７に支持されると共に、回転時にはこれら一対のブレ
ーキシュー４，５の各対向端に当接しているカム面２０
によってそれぞれのブレーキシュー４，５をドラム３の
内面に向って進退させるカム板２１と、揺動中心が該カ
ム板２１に連結されると共に前記コイルアッセンブリ１
８の直線移動運動を前記カム板２１の回転運動に変換す
る揺動アーム２２とから成る倍力機構を具備している。
尚、本実施例では、前記カム板２１、揺動アーム２２及
びコイルアッセンブリ１８は、一体化されている。
【００１６】前記カム板２１のカム面２０は、図１及び
図３に示すように、前記ウェブ４ｂ，５ｂの上方の各対
向端に回転自在に支持されたローラ２３，２３を介し
て、それぞれのブレーキシュー４，５の上方の各対向端
に接触している。また、前記ブレーキシュー４，５の間
には、これらブレーキシュー４，５を相近寄る方向に付
勢しているシュー戻しばね２５，２６が張架されてお
り、ブレーキ解除時にライニング８，８をドラム３の内
面から離間する。
図３に示すように、前記ウェブ４ｂ，５ｂの上方の各対
向端に回転自在に支持されたローラ２３，２３を介し
て、それぞれのブレーキシュー４，５の上方の各対向端
に接触している。また、前記ブレーキシュー４，５の間
には、これらブレーキシュー４，５を相近寄る方向に付
勢しているシュー戻しばね２５，２６が張架されてお
り、ブレーキ解除時にライニング８，８をドラム３の内
面から離間する。
【００１７】前記ボイス・コイル・モータ１０は、図４
に示した制御回路１１によって駆動制御されており、ブ
レーキペダル２９に設置したフォースセンサー３０によ
り運転者の制動指示が電気信号に変換されると、該電気
信号を受ける電子制御装置（ＥＣＵ）３１によって、前
記ボイス・コイル・モータ１０へ印加する電流が制御さ
れ、必要な推力が発生される。
に示した制御回路１１によって駆動制御されており、ブ
レーキペダル２９に設置したフォースセンサー３０によ
り運転者の制動指示が電気信号に変換されると、該電気
信号を受ける電子制御装置（ＥＣＵ）３１によって、前
記ボイス・コイル・モータ１０へ印加する電流が制御さ
れ、必要な推力が発生される。
【００１８】この電子制御装置３１には、図示のよう
に、車速３２や、減速度３３、車輪速度３４、ブレーキ
トルク３５、ボイス・コイル・モータ１０の位置３６等
の諸情報が入力されており、これらの入力情報とブレー
キペダル２９の押下状況とに基づいて該電子制御装置３
１は状況に適合した制動力を演算し、ボイス・コイル・
モータ１０に適宜作動信号を送る。更に、電子制御装置
３１はブレーキの作動状況を上記センサー類によって監
視し、フィードバック信号としてボイス・コイル・モー
タ１０の動作を最適化する。
に、車速３２や、減速度３３、車輪速度３４、ブレーキ
トルク３５、ボイス・コイル・モータ１０の位置３６等
の諸情報が入力されており、これらの入力情報とブレー
キペダル２９の押下状況とに基づいて該電子制御装置３
１は状況に適合した制動力を演算し、ボイス・コイル・
モータ１０に適宜作動信号を送る。更に、電子制御装置
３１はブレーキの作動状況を上記センサー類によって監
視し、フィードバック信号としてボイス・コイル・モー
タ１０の動作を最適化する。
【００１９】なお、ボイス・コイル・モータ１０の位置
３６は、図１に示すように、ボイス・コイル・モータ１
０の一端側に位置するように配置された位置センサー３
７によってコイルアッセンブリ１８の移動量を読み取っ
て検出しており、ライニング８の摩耗の検出などにも利
用される。
３６は、図１に示すように、ボイス・コイル・モータ１
０の一端側に位置するように配置された位置センサー３
７によってコイルアッセンブリ１８の移動量を読み取っ
て検出しており、ライニング８の摩耗の検出などにも利
用される。
【００２０】次に、上記ドラムブレーキ装置１の作動に
ついて説明する。先ず、ブレーキペダル２９が踏み込ま
れると、電子制御装置３１の制御下においてその踏み込
み量に応じてボイス・コイル・モータ１０が推力を発生
し、コイルアッセンブリ１８が図１中右方へ所定量移動
するので、該コイルアッセンブリ１８と一体の揺動アー
ム２２は、図中反時計回り方向へ所定角度揺動回転す
る。すると、カム板２１も図中反時計回り方向へ所定角
度回転されるので、そのカム面２０がローラ２３，２３
を介してそれぞれのブレーキシュー４，５の上方の対向
端を押し広げる。そこで、ライニング８，８がドラム３
の内面に圧接され、ブレーキペダル２９の踏み込み量に
応じた制動力が生ずることになる。
ついて説明する。先ず、ブレーキペダル２９が踏み込ま
れると、電子制御装置３１の制御下においてその踏み込
み量に応じてボイス・コイル・モータ１０が推力を発生
し、コイルアッセンブリ１８が図１中右方へ所定量移動
するので、該コイルアッセンブリ１８と一体の揺動アー
ム２２は、図中反時計回り方向へ所定角度揺動回転す
る。すると、カム板２１も図中反時計回り方向へ所定角
度回転されるので、そのカム面２０がローラ２３，２３
を介してそれぞれのブレーキシュー４，５の上方の対向
端を押し広げる。そこで、ライニング８，８がドラム３
の内面に圧接され、ブレーキペダル２９の踏み込み量に
応じた制動力が生ずることになる。
【００２１】即ち、上述のドラムブレーキ装置１では、
ブレーキシュー４，５をドラム３の内面に向って進退動
作させるための駆動源が、電気信号で動作制御されるボ
イス・コイル・モータ１０であるため、従来の油圧駆動
式のような油圧配管装備等が不要になり、構成部品点数
の低減を図ることが可能になる。又、回転型モータを用
いた場合のような回転−直線変換機構や減速機構等も不
要になり、ブレーキ装置が大型化することもない。しか
も、前記ボイス・コイル・モータ１０は、印加される電
流に応じて推力が制御されるので、電流に応じて制動力
の制御を行うことができ、きめ細かなブレーキ制御が可
能となる。
ブレーキシュー４，５をドラム３の内面に向って進退動
作させるための駆動源が、電気信号で動作制御されるボ
イス・コイル・モータ１０であるため、従来の油圧駆動
式のような油圧配管装備等が不要になり、構成部品点数
の低減を図ることが可能になる。又、回転型モータを用
いた場合のような回転−直線変換機構や減速機構等も不
要になり、ブレーキ装置が大型化することもない。しか
も、前記ボイス・コイル・モータ１０は、印加される電
流に応じて推力が制御されるので、電流に応じて制動力
の制御を行うことができ、きめ細かなブレーキ制御が可
能となる。
【００２２】又、前記ボイス・コイル・モータ１０の推
力は電流に応じて制御されるものであるため、車輪のロ
ック状態やスリップ状態の検出信号を該モータ１０の動
作制御に反映させやすく、制御機器類の付加なしにアン
チロックブレーキシステムやトラクションコントロール
システム等の装備によるブレーキ機能のインテリジェン
ト化を図ることができる。
力は電流に応じて制御されるものであるため、車輪のロ
ック状態やスリップ状態の検出信号を該モータ１０の動
作制御に反映させやすく、制御機器類の付加なしにアン
チロックブレーキシステムやトラクションコントロール
システム等の装備によるブレーキ機能のインテリジェン
ト化を図ることができる。
【００２３】さらに、前記ボイス・コイル・モータ１０
は、入出力特性が直線（即ち、供給された電流値と推力
とが比例する関係）で得られると共に、大きな推力と長
いストロークが得られ、推力の制御が行い易い。又、本
実施例におけるシュー駆動機構９のように、前記カム板
２１に連結された揺動アーム２２は、梃子作用による倍
力機構を構成しており、推力の小さいボイス・コイル・
モータ１０であっても大きな制動力を発生することがで
きるので、該ボイス・コイル・モータ１０の小型・省力
化が可能となる。尚、本発明は上記実施例におけるドラ
ムブレーキ装置の構成に限定されるものではなく、リニ
アモータ及びシュー駆動機構等は他の形態を採りうるこ
とは云うまでもない。
は、入出力特性が直線（即ち、供給された電流値と推力
とが比例する関係）で得られると共に、大きな推力と長
いストロークが得られ、推力の制御が行い易い。又、本
実施例におけるシュー駆動機構９のように、前記カム板
２１に連結された揺動アーム２２は、梃子作用による倍
力機構を構成しており、推力の小さいボイス・コイル・
モータ１０であっても大きな制動力を発生することがで
きるので、該ボイス・コイル・モータ１０の小型・省力
化が可能となる。尚、本発明は上記実施例におけるドラ
ムブレーキ装置の構成に限定されるものではなく、リニ
アモータ及びシュー駆動機構等は他の形態を採りうるこ
とは云うまでもない。
【００２４】
【発明の効果】本発明のドラムブレーキ装置によれば、
ブレーキシューをドラムの内面に向って進退動作させる
ための駆動源が電気信号で動作制御されるリニアモータ
であるため、従来の油圧駆動式のような油圧配管装備等
が不要になる。そこで、制動力の制御をリニアモータの
推力制御で行うことができ、きめ細かなブレーキ制御が
可能となると共に、アンチロックブレーキシステムやト
ラクションコントロールシステム等のブレーキ機能のイ
ンテリジェント化が容易である。又、回転型モータを用
いた場合のような回転−直線変換機構や減速機構等も不
要になり、ブレーキ装置の大型化を防止できる。従っ
て、アンチロックブレーキシステムやトラクションコン
トロールシステム等の装備によるブレーキ機能のインテ
リジェント化に適合させると同時に、少ない部品構成で
ありながらきめ細かなブレーキ制御が可能なドラムブレ
ーキ装置を提供できる。
ブレーキシューをドラムの内面に向って進退動作させる
ための駆動源が電気信号で動作制御されるリニアモータ
であるため、従来の油圧駆動式のような油圧配管装備等
が不要になる。そこで、制動力の制御をリニアモータの
推力制御で行うことができ、きめ細かなブレーキ制御が
可能となると共に、アンチロックブレーキシステムやト
ラクションコントロールシステム等のブレーキ機能のイ
ンテリジェント化が容易である。又、回転型モータを用
いた場合のような回転−直線変換機構や減速機構等も不
要になり、ブレーキ装置の大型化を防止できる。従っ
て、アンチロックブレーキシステムやトラクションコン
トロールシステム等の装備によるブレーキ機能のインテ
リジェント化に適合させると同時に、少ない部品構成で
ありながらきめ細かなブレーキ制御が可能なドラムブレ
ーキ装置を提供できる。
【図１】本発明の一実施例に基づくドラムブレーキ装置
の概略構成を示す部分破断正面図である。
の概略構成を示す部分破断正面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線に沿った断面矢視図である。
【図３】図１に示したボイス・コイル・モータの要部分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図４】本発明の一実施例に基づくドラムブレーキ装置
の全体構成を示すブロック図である。
の全体構成を示すブロック図である。
１ ドラムブレーキ装置 ２ ボイス・コイル・モータ ３ ドラム ４ ブレーキシュー ５ ブレーキシュー ７ バックプレート ８ ライニング ９ シュー駆動機構 １０ ボイス・コイル・モータ １１ 制御系 １５ ヨーク １６ 永久磁石 １７ コイル部 １８ コイルアッセンブリ ２０ カム面 ２１ カム板 ２２ 揺動アーム ２３ ローラ ２９ ブレーキペダル ３０ フォースセンサー ３１ 電子制御装置 ３７ 位置センサー
Claims (3)
- 【請求項１】 円筒形のドラム内空間に配備されるブレ
ーキシューと、このブレーキシューを前記ドラムの内面
に向かって進退可能に支持するバックプレートと、該バ
ックプレート上のブレーキシューを前記ドラムの内面に
向かって進退させて前記ブレーキシュー外周のライニン
グをドラム内面に押し付けた制動状態又はブレーキシュ
ー外周のライニングをドラム内面から離間させた非制動
状態にするシュー駆動機構と、該シュー駆動機構を作動
させるリニアモータとを備えたドラムブレーキ装置。 - 【請求項２】 前記リニアモータが、前記バックプレー
トに固定されるヨークと、該ヨーク上の磁石部にコイル
部が対向する如く前記ヨークに組み合わされて前記コイ
ル部に印加される電流の大きさに応じて前記ヨーク上を
直線移動するコイルアッセンブリとを具備したボイス・
コイル・モータから成ることを特徴とする請求項１に記
載のドラムブレーキ装置。 - 【請求項３】 前記シュー駆動機構は、回動可能に前記
バックプレートに支持されると共に、回動時にはこのブ
レーキシューの揺動端部に当接しているカム面によって
ブレーキシューをドラムの内面に向って進退させるカム
板と、揺動中心が該カム板に連結されると共に揺動先端
が前記コイルアッセンブリの芯材に連結されて前記コイ
ルアッセンブリの直線移動運動を前記カム板の回転運動
に変換する揺動アームとを具備していることを特徴とす
る請求項２に記載のドラムブレーキ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7158107A JPH0914304A (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | ドラムブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7158107A JPH0914304A (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | ドラムブレーキ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0914304A true JPH0914304A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15664462
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7158107A Pending JPH0914304A (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | ドラムブレーキ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0914304A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7198336B2 (en) | 2000-09-28 | 2007-04-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicular brake control apparatus and control method of vehicular brake apparatus |
-
1995
- 1995-06-23 JP JP7158107A patent/JPH0914304A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7198336B2 (en) | 2000-09-28 | 2007-04-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicular brake control apparatus and control method of vehicular brake apparatus |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5823636A (en) | Vehicle braking system | |
| KR100658812B1 (ko) | 차량 브레이크제어장치 및 차량브레이크장치의 제어방법 | |
| JP3797077B2 (ja) | 車両用ブレーキの制御装置 | |
| US7364021B2 (en) | Wheel brake | |
| JP5431303B2 (ja) | 液圧式の車両ブレーキ装置と車両ブレーキ装置を運転する方法 | |
| US20040238294A1 (en) | Friction brake with mechanical self-boosting and method for its actuation | |
| JP2000055093A (ja) | 電動ディスクブレーキ装置 | |
| JP3708011B2 (ja) | 車両用ブレーキの制御装置 | |
| JPH09137841A (ja) | ブレーキ装置 | |
| JP2000283198A (ja) | 電動ブレーキ装置 | |
| JP2546348Y2 (ja) | ブレーキアクチュエータ | |
| JPH08312701A (ja) | 電気作動ブレーキ装置 | |
| JP2973707B2 (ja) | ディスクブレーキ | |
| JPH0914304A (ja) | ドラムブレーキ装置 | |
| JP2000016279A (ja) | 電動ブレーキ装置 | |
| JP2008232344A (ja) | 電動ブレーキ | |
| JPH0914308A (ja) | ブレーキ装置 | |
| KR100387790B1 (ko) | 전자력을 이용한 자동차 브레이크 장치 | |
| KR20100030010A (ko) | 주차 제동 기능을 갖춘 전동 브레이크 장치 | |
| KR20000044704A (ko) | 전동식 드럼브레이크 장치 | |
| JPH09303448A (ja) | ディスクブレーキ装置 | |
| JPH11278229A (ja) | ブレーキ制御装置 | |
| JP2000052971A (ja) | 車両用マスタシリンダのための電動ブースタ | |
| JPH11287271A (ja) | ディスクブレーキ | |
| KR100456779B1 (ko) | 자동차용 브레이크 장치 |