JP2003042198A - 電動ディスクブレーキ - Google Patents

電動ディスクブレーキ

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JP2003042198A
JP2003042198A JP2001231494A JP2001231494A JP2003042198A JP 2003042198 A JP2003042198 A JP 2003042198A JP 2001231494 A JP2001231494 A JP 2001231494A JP 2001231494 A JP2001231494 A JP 2001231494A JP 2003042198 A JP2003042198 A JP 2003042198A
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caliper
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Hirotaka Oikawa
浩隆 及川
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部の空気圧変化に起因してブーツに生じる
破損を防止することができる電動ディスクブレーキの提
供。 【解決手段】 キャリパ本体100と、キャリパ本体1
00内に設けられる電動モータ19と、キャリパ本体1
00内に設けられて電動モータ19の回転運動を直線運
動に変換する変換機構部21と、キャリパ本体100に
移動可能に設けられ変換機構部21により直線運動させ
られるピストン40と、ピストン40とキャリパ本体1
00との間の開口部を塞ぐ伸縮自在のブーツ99とを有
し、キャリパ本体100、ピストン40およびブーツ9
9で囲まれて電動モータ19および変換機構部21が収
納される内部空間114を大気に連通させる大気連通手
段112を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータの回転
運動をピストンの直線運動に変換して制動力を発生させ
る電動ディスクブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動モータの回転運動をピストンの直線
運動に変換して制動力を発生させる電動ディスクブレー
キは、通常、キャリパ本体と、このキャリパ本体内に設
けられる電動モータと、キャリパ本体内に設けられて電
動モータの回転運動を直線運動に変換する変換機構部
と、キャリパ本体に移動可能に設けられ変換機構部によ
り直線運動させられるピストンと、ピストンとキャリパ
本体との間の開口部を塞ぐ伸縮自在のブーツとを有し、
電動モータに電流を供給することでピストンによってブ
レーキパッドをディスクロータに押圧させて制動力を発
生させるものとなっている。この種の電動ディスクブレ
ーキは、電動モータを用いるものであるため、特に内部
への水の浸入は避けなければならず、密閉構造になって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように内部が密閉構造になっていると、電動モータの発
熱による内部温度の変化や、標高の高低差、さらにはパ
ッド摩耗時のピストンの前後進により、内部に空気圧の
変化が生じることになる。このような内部の空気圧変化
によって、伸縮自在のブーツが膨張したり、収縮したり
する。ブーツが膨張した場合には、ディスクロータから
の熱による影響や、石はね等の影響で破損を生じる可能
性があり、また、ブーツが収縮した場合には、内部の回
転部と接触して破損を生じる可能性がある。このよう
に、ブーツに破損を生じると、電動ディスクブレーキの
内部に水が浸入し、錆や腐食を生じる可能性がある。
【0004】したがって、本発明は、内部の空気圧変化
に起因してブーツに生じる破損を防止することができる
電動ディスクブレーキの提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の電動ディスクブレーキは、
キャリパ本体と、該キャリパ本体内に設けられる電動モ
ータと、前記キャリパ本体内に設けられて前記電動モー
タの回転運動を直線運動に変換する変換機構部と、前記
キャリパ本体に移動可能に設けられ前記変換機構部によ
り直線運動させられるピストンと、該ピストンと前記キ
ャリパ本体との間の開口部を塞ぐ密封手段とを有し、前
記電動モータに電流を供給することでピストンによって
ブレーキパッドをディスクロータに押圧させて制動力を
発生させるものであって、前記キャリパ本体、ピストン
および密封手段で囲まれて前記電動モータおよび変換機
構部が収納される内部空間を大気に連通させる大気連通
手段を有することを特徴としている。
【0006】このように、キャリパ本体、ピストンおよ
び密封手段で囲まれて電動モータおよび変換機構部が収
納される内部空間を大気連通手段が大気に連通させるた
め、この内部空間は常に大気圧とされ、空気圧の変化に
起因して密封手段が膨張したり収縮したりすることがな
い。
【0007】本発明の請求項2記載の電動ディスクブレ
ーキは、請求項1記載のものに関して、前記大気連通手
段は、前記電動モータに連結されるとともに前記キャリ
パ本体外に導かれる電気配線部に確保された空道である
ことを特徴としている。
【0008】このように、電動モータに連結されるとと
もにキャリパ本体外に導かれる電気配線部に確保された
空道で大気連通手段が構成されるため、大気連通手段の
ための空気経路を別途の配管等で設ける必要がなくな
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態の電動ディス
クブレーキを図面を参照しつつ以下に説明する。
【0010】図1に示すように、本実施形態の電動ディ
スクブレーキ10は、図示せぬ車輪とともに回転するデ
ィスクロータ11の一側(通常は車体に対して内側)に
本体部12が配置されており、この本体部12には、略
C字形に形成されてディスクロータ11を跨いで反対側
へ延びる爪部13が一体的に結合されている。ディスク
ロータ11の両側、すなわち、ディスクロータ11と本
体部12との間および爪部13の先端部との間に、それ
ぞれブレーキパッド14,15が設けられている。ブレ
ーキパッド14,15は、車体側に固定されるキャリア
16によってディスクロータ11の軸方向に沿って移動
可能に支持されて、制動トルクをキャリア16で受ける
ようになっており、また、本体部12は、キャリア16
に取付けられた図示せぬスライドピンによってディスク
ロータ11の軸方向に沿って摺動可能に案内されてい
る。
【0011】本体部12には、ボルト17によって略円
筒伏のケース18が結合され、このケース18内には、
電動モータ19および回転検出器20が設けられてい
る。一方、本体部12内には、ボールランプ機構21及
び減速機構22が挿入されている。ケース18の後端部
には、カバー23がボルト24によって取付けられてい
る。なお、本体部12と爪部13とボルト17とケース
18とカバー23とボルト24とでキャリパ本体100
が構成されており、電動モータ19および回転検出器2
0は、このキャリパ本体100内に設けられている。
【0012】電動モータ19は、ケース18の内周部に
固定されたステータ25と、ステータ25に挿入されて
軸受26,27によってケース18に回転可能に支持さ
れたロータ28とを備えている。回転検出器20は、ケ
ース18側に固定されたレゾルバステータ29及びロー
タ28に取付けられたレゾルバロータ30からなり、こ
れらの相対回転に基づいてロータ28の回転位置を検出
するものである。そして、電動モータ19及び回転検出
器20には、ケース18に螺合されるケーブルグランド
31Aおよびケース18外に導かれるハーネス(電気配
線部)31Bを介して図示せぬコントローラが接続さ
れ、このコントローラは、回転検出器20の検出結果に
基づいて制御信号を出力し、電動モータ19のロータ2
8を所望のトルクで所望の角度だけ回転するように制御
する。
【0013】ボールランプ機構21は、環状の第1及び
第2ディスク32,33と、これらの間に介装された複
数のボール(鋼球)34とから構成されている。第1デ
ィスク32は、軸受35によって本体部12に回転可能
に支持され、ロータ28内に挿入される円筒部36が一
体的に形成されている。第2ディスク33には、円筒部
36よりも小径の円筒状のスリーブ37が一体的に形成
され、このスリーブ37が円筒部36内に挿通されてい
る。
【0014】ボールランプ機構21の第1ディスク32
及び第2ディスク33の対向面には、それぞれ円周方向
に沿って延びる円弧状の例えば3つのボール溝38,3
9が形成されている。これらのボール溝38,39は、
等しい中心角(例えば90゜)の範囲に延ばされて、同
じ方向に傾斜されている。そして、第1及び第2ディス
ク32,33に形成されたボール溝38,39間にボー
ル34が装入され、第1、第2ディスク32,33の相
対回転によって、ボール溝38,39内をボール34が
転動することにより、第1ディスク32と第2ディスク
33とが軸方向に相対変位するようになっている。この
とき、第1ディスク32が第2ディスク33に対して反
時計回りに回転したとき、これらが離間する方向に変位
する。
【0015】第2ディスク33とブレーキパッド14と
の間には、ピストン40が設けられている。ピストン4
0は、キャリパ本体100に移動可能に設けられるもの
で、ブレーキバッド14を押圧する押圧板部42aと、
外周にネジ部41を形成した円筒部42とを有してい
る。円筒部42は、第2ディスク33のスリーブ37内
に挿入され、その内周に形成されたネジ部43に螺合さ
れている。円筒部42内には、ケース18にブラケット
44を介して取付けられた軸45の二面取部46が嵌合
されて、ピストン40が回転しないように支持してい
る。ネジ部41とネジ部43とで不可逆ねじを形成して
おり、ピストン40は、その軸方向に力が作用しても移
動することはないが、第2ディスク33を反時計回りに
回転させることにより、ディスクロータ11側へ移動す
るようになっている。
【0016】軸45の外周部及び第2ディスク33のス
リーブ37の内周部にそれぞれ形成されたバネ受47,
48間に複数の皿バネ(圧縮ばね)49が介装され、そ
のばね力によって第2ディスク33がボール34を第1
ディスク32との間で挟みつけるように付勢されてい
る。軸45は、調整ネジ50およびロックナット51に
よってブラケット44に取付けられている。
【0017】そして、第2ディスク33には、最もディ
スクロータ11側の外径部にリング部材52が固定され
ている。一方、爪部13の本体部12側には、その内側
に円筒部材53が位置固定で設けられており、この円筒
部材53の内側には、第1ディスク32および第2ディ
スク33の相互対向側が配置されている。この円筒部材
53の内側には、上記リング部材52と対向するように
リング部材54が固定されている。そして、リング部材
52とリング部材54との間には、ウエーブワッシャ5
5が介装されている。
【0018】ここで、第2ディスク33が回転するとき
には、この第2ディスク33に固定されたリング部材5
2と爪部13に円筒部材53を介して固定配置されたリ
ング部材54とが相対回転することになり、これらの間
に介装されたウエーブワッシャ55は、第2ディスク3
3の回転に対して適度な抵抗力を付与する。
【0019】次に、減速機構22について説明する。電
動モータ19の口ータ58の一端部に偏心軸57が形成
され、偏心軸57の外周部には、軸受58を介して偏心
板59が回転可能に取り付けられている。本体部12に
は、偏心板59に対向させて固定板60が固定されてい
る。偏心板59及び固定板60の対向面には、それぞれ
周方向に沿って複数の穴(凹所)61,62が形成され
ており、これらの穴61,62間にボール(鋼球)63
が介装してオルダム機構を構成して、公転運動する偏心
板59を支持している。偏心板59の一端面は、第1デ
ィスク32に対向されており、これらの対向面には、そ
れぞれサイクロイド溝64,65が形成され、サイクロ
イド溝64,65間にボール(鋼球)66が挿入されて
いる。
【0020】第2ディスク33のスリーブ37の先端外
周部には、円筒状のスプリングホルダ67がピン68に
よって回転しないように取付けられている。スプリング
ホルダ67の一端部が、第1ディスク32の円筒部36
の先端部に係合して、これらの相対回転を一定範囲に制
限している。スプリングホルダ67の周りには、コイル
スプリング69が巻装され、コイルスプリング69は、
所定のセット荷重をもって捻られて、その一端部がスプ
リングホルダ67に結合され、他端部が第1ディスク3
2の円筒部36に結合されている。
【0021】ここで、ピストン40の押圧板部42aの
外周部とキャリパ本体100の爪部13の基端側との間
には、ピストン40の位置にかかわらず常にこれらピス
トン40とキャリパ本体100との間の開口部を塞ぐ伸
縮自在のブーツ99が設けられている。このブーツ99
は、ゴム等の弾性材料からなるもので蛇腹形状をなして
いる。
【0022】そして、本実施形態においては、電動モー
タ19として3相DCブラシレスモータが用いられてお
り、その結果、ステータ25のコイル25aから三本の
リード線101,102,103が延出し、これらリー
ド線101,102,103は、ケーブルグランド31
Aの内側においてハーネス31B側のリード線104,
105,106に絶縁材からなるカシメ部材107を介
して連結されている。
【0023】ハーネス31Bは、図2も示すように、外
装チューブ111を有しており、この外装チューブ11
1内に、上記リード線104,105,106が挿入さ
れている。
【0024】そして、外装チューブ111内には、さら
に、中空の大気チューブ(大気連通手段)112が挿入
されている。この大気チューブ112は、キャリパ本体
100、ピストン40およびブーツ99で囲まれて、電
動モータ19、ボールランプ機構21、ネジ部41およ
びネジ部43等が収納される内部空間114に、一端開
口部112aが開口しており、図示せぬ他端開口部が大
気に開口している。これにより、大気チューブ112
は、内側の空道112bを介して内部空間114を常に
大気に連通させる。言い換えれば、大気チューブ112
は、電動モータ19のリード線101〜103にリード
線104〜106に連結させてキャリパ本体100外に
導くハーネス31Bに、内部空間114を常に大気に連
通させるための空道112bを確保する。なお、大気チ
ューブ112の他端開口部は、雨水等の水分の浸入が不
可能な位置に配置されており、例えば、車両の車室内等
に配置されている。
【0025】以上のように構成した本実施形態の電動デ
ィスクブレーキの基本作動について次に説明する。
【0026】非制動状態では、ボールランプ機構21の
ボール34がボール溝38,39の最も深い端部にあ
り、第1ディスク32と第2ディスク33とが最も近い
位置にある。制動時に、電動モータ19のロータ28を
時計回りに回転させると、偏心板59が公転し、サイク
ロイド溝64,65及びボール66の作用によって第1
ディスク32がロータ28に対して、次式で示される一
定の回転比Nで反時計回りに回転する。 N=(d−D)/D ここで、 d:サイクロイド溝64の基準円直径 D:サイクロイド溝65の基準円直径 すなわち、第1ディスク32は、ロータ28に対して一
定の減速比α(=1/N)で減速されて反時計回りに回
転し、その分、トルクが増幅される。
【0027】第1ディスク32の回転力は、コイルスプ
リング69を介して第2ディスク33に伝達される。ピ
ストン40がブレーキパッド14,15を押圧する前
は、ピストン40に軸方向の荷重が殆ど作用せず、ピス
トン40と第2ディスク33との間のネジ部41,43
に生じる抵抗が小さいので、コイルスプリング69のセ
ット荷重によって第2ディスク33が第1ディスク32
と一体に回転し、第2ディスク33とピストン40との
間に相対回転が生じて、ネジ部41,43の作用によっ
てピストン40がディスクロータ11側ヘ前進する。な
お、これにより、ネジ部41,43は電動モータ19の
回転運動をピストン40の直線運動に変換する変換機構
部を構成している。
【0028】そして、ピストン40が一方のブレーキパ
ッド14をディスクロータ11ヘ押圧し、その反力によ
って本体部12がキャリア16のスライドピンに沿って
移動して、爪部13が他方のブレーキパッド15をディ
スクロータ11に押圧する。
【0029】両ブレーキパッド14,15がディスクロ
ータ11に押圧された後は、その反力によってピストン
40に軸方向の大きな荷重が作用するため、ネジ部4
1,43の抵抗が増大してコイルスプリング69のセッ
ト荷重を超えて、第2ディスク33が回転を停止させる
ことになり、その結果、コイルスプリング69が撓んで
ボールランプ機構21の第1ディスク32および第2デ
ィスク33間に相対回転が生じる。これにより、ボール
34がボール溝38,39内を転動して第2ディスク3
3およびピストン40を一体に前進(すなわち直線運
動)させ、ピストン40によってブレーキパッド14,
15をディスクロータ11にさらに押付ける。なお、こ
れにより、ボールランプ機構21も電動モータ19の回
転運動をピストン40の直線運動に変換する変換機構部
を構成している。また、回転検出器20は、電動モータ
19のロータ28の回転位置を検出しており、ロータ2
8の回転位置に対応して前進するピストン40のストロ
ーク位置すなわちこのピストン40で進退させられるブ
レーキパッド14,15のストローク位置を検出する位
置検出手段を構成している。ここで、変換機構部を構成
するネジ部41,43およびボールランプ機構21も、
キャリパ本体100内に設けられている。
【0030】制動解除時には、電動モータ19のロータ
28を反時計回りに回転させることによって、減速機構
22を介して第1ディスク32が時計回りに回転し、ブ
レーキパッド14,15がディスクロータ11に押圧さ
れている間は、第1、第2ディスク32,33が相対回
転して第2ディスク33が後退し、ブレーキパッド1
4,15がディスクロータ11から離間した後は、第
1、第2ディスク32,33が一体回転して、ネジ部4
1,43の作用によってピストン40がさらに後退す
る。
【0031】以上に述べた本実施形態の電動ディスクブ
レーキ10によれば、キャリパ本体100、ピストン4
0およびブーツ99で囲まれて電動モータ19およびボ
ールランプ機構21等が収納される内部空間114を、
大気チューブ112が大気に常に連通させるため、この
内部空間114内は常に大気圧とされ、内部空間114
の空気圧によってブーツ99が膨張したり収縮したりす
ることがない。したがって、内部空間114内の空気圧
変化に起因してブーツ99に生じる破損を防止すること
ができる。
【0032】しかも、電動モータ19のリード線101
〜103をリード線104〜106に連結させてキャリ
パ本体100外に導くハーネス31Bに、内部空間11
4を常に大気に連通させるための空道112bを大気チ
ューブ112によって確保する構造であるため、内部空
間114を大気に常に連通させる空気経路を別途の配管
等で設ける必要がなくなる。したがって、配管を増やす
ことがなく、配線・配管系を簡素にできる。なお、前述
した実施の形態では、大気連通手段として大気チューブ
112を使用したが、この大気チューブ112が無くて
も外装チューブ111内のリード線101,102,1
03のすきま120を大気連通手段として使用しても良
い。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の電動ディスクブレーキによれば、キャリパ本体、
ピストンおよびブーツで囲まれて電動モータおよび変換
機構部が収納される内部空間を大気連通手段が大気に連
通させるため、この内部空間は常に大気圧とされ、空気
圧の変化に起因してブーツが膨張したり収縮したりする
ことがない。したがって、内部の空気圧変化に起因して
ブーツに生じる破損を防止することができる。
【0034】本発明の請求項2記載の電動ディスクブレ
ーキによれば、電動モータに連結されるとともにキャリ
パ本体外に導かれる電気配線部に確保された空道で大気
連通手段が構成されるため、大気連通手段のための空気
経路を別途の配管等で設ける必要がなくなる。したがっ
て、配管を増やす必要がなく、配線・配管系を簡素にで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の電動ディスクブレーキ
を示す断面図である。
【図2】 本発明の一実施形態の電動ディスクブレーキ
のハーネスを示す断面図である。
【符号の説明】
10 電動ディスクブレーキ 11 ディスクロータ 14,15 ブレーキパッド 19 電動モータ 21 ボールランプ機構(変換機構部) 31B ハーネス(電気配線部) 40 ピストン 41,43 ネジ部(変換機構部) 99 ブーツ(密封手段) 100 キャリパ本体 112 大気チューブ(大気連通手段) 112b 空道

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリパ本体と、 該キャリパ本体内に設けられる電動モータと、 前記キャリパ本体内に設けられて前記電動モータの回転
    運動を直線運動に変換する変換機構部と、 前記キャリパ本体に移動可能に設けられ前記変換機構部
    により直線運動させられるピストンと、 該ピストンと前記キャリパ本体との間の開口部を塞ぐ密
    封手段とを有し、 前記電動モータに電流を供給することでピストンによっ
    てブレーキパッドをディスクロータに押圧させて制動力
    を発生させる電動ディスクブレーキにおいて、 前記キャリパ本体、ピストンおよび密封手段で囲まれて
    前記電動モータおよび変換機構部が収納される内部空間
    を大気に連通させる大気連通手段を有することを特徴と
    する電動ディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記大気連通手段は、前記電動モータに
    連結されるとともに前記キャリパ本体外に導かれる電気
    配線部に確保された空道であることを特徴とする請求項
    1記載の電動ディスクブレーキ。
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