JP2011089646A - 電動ディスクブレーキ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ピストン14と、ボールランプ機構19と、差動減速機構20と、パッド磨耗補償機構21とを一体化したピストンユニット9を組み立てる。モータ39と、レゾルバ40と、駆動制御装置42とを一体化したモータ/制御装置ユニット10を組み立てる。キャリパ本体8のシリンダ部11に、ピストンユニット9を挿入し、モータ/制御装置ユニット10を取付けて電動キャリパ7を組み立てる。モータ/制御装置ユニット10は、電動キャリパ7に組み付ける前に、通電によって動作確認を行うことができ、容易に不良を発見することができる。
【選択図】図1
Description
請求項2の発明に係る電動ディスクブレーキは、上記請求項1の構成において、前記キャリパは、前記押圧部材、前記回転−直動変換機構及び前記モータを収容するシリンダ部を形成し、前記モータ/制御装置ユニットは、一体化された状態で前記モータを前記シリンダ部に挿入させて前記キャリパ本体に組み付けられることを特徴とする。
請求項3の発明に係る電動ディスクブレーキは、上記請求項2の構成において、前記シリンダ部は、貫通穴となっており、前記モータ/制御装置ユニットは、前記モータが前記シリンダ部の貫通穴の一側から挿入されて前記回転−直動変換機構に作動連結されることを特徴とする。
請求項4の発明に係る電動ディスクブレーキは、上記請求項3の構成において、前記モータは、その外周部が前記シリンダ部の内周に当接して径方向に支持されることを特徴とする。
請求項5の発明に係る電動ディスクブレーキは、上記請求項1の構成において、前記モータ/制御装置ユニットには、前記モータの回転位置を検出する回転検出手段が配設されていることを特徴とする。
請求項6の発明に係る電動ディスクブレーキは、上記請求項1の構成において、前記制御装置は、前記モータの外周側に配設されていることを特徴とする。
請求項7の発明に係る電動ディスクブレーキは、上記請求項1の構成において、前記モータ/制御装置ユニットは、板状部材を含み、該板状部の一面側に前記モータが配設され、他面側に前記制御装置が配設されていることを特徴とする。
請求項8の発明に係る電動ディスクブレーキは、上記請求項7の構成において、前記キャリパは、前記ピストン、前記回転−直動変換機構及び前記モータを収容するシリンダ部を形成し、前記モータ/制御装置ユニットは、前記モータが前記シリンダ部に挿入されて前記回転−直動変換機構に作動連結され、前記板状部材と前記シリンダ部との嵌め合いによって径方向に位置決めされることを特徴とする。
請求項9の発明に係る電動ディスクブレーキは、上記請求項7の構成において、前記モータは、モータステータ及びモータロータを含み、前記モータステータが固定されるモータケースが前記板状部材に取付けられ、前記モータロータが前記モータケース及び前記板状部材によって回転可能に支持されることを特徴とする。
請求項10の発明に係る電動ディスクブレーキは、上記請求項1の構成において、前記モータは、モータステータと、モータロータと、これらを収容するモータケースとを含み、前記モータステータは、前記モータケースに固定され、前記モータロータは、前記モータケースに回転可能に支持されることを特徴とする。
請求項11の発明に係る電動ディスクブレーキは、上記請求項1の構成において、前記モータ/制御装置ユニットには、前記ロータの回転位置を保持する駐車ブレーキ機構が配設されていることを特徴とする。
請求項12の発明に係る電動ディスクブレーキ用モータ/制御装置は、モータの回転を直線運動に変換してブレーキパッドを押圧する電動ディスクブレーキの回転−直動変換機構に作動連結可能なモータと、該モータを制御する制御装置とが一体とされることを特徴とする。
請求項13の発明に係る電動ディスクブレーキ用モータ/制御装置ユニットは、上記請求項12の構成において、板状部材を含み、該板状部の一面側に前記モータが配設され、他面側に前記制御装置が配設されていることを特徴とする。
請求項14の発明に係る電動ディスクブレーキ用モータ/制御装置ユニットは、上記請求項12の構成において、前記モータは、モータステータと、モータロータと、これらを収容するモータケースとを含み、前記モータステータは、前記モータケースに固定され、前記モータロータは、前記モータケースに回転可能に支持されることを特徴とする。
請求項15に係る発明は、ブレーキパッドを押圧する押圧部材と、モータと、該モータの回転を直線運動に変換して前記押圧部材に伝達する回転−直動変換機構とを配設してなるキャリパを備え、前記モータを制御する制御装置により前記モータを回転してこの回転に応じて前記押圧部材を推進し、前記ブレーキパッドをディスクロータに押し付けて制動力を発生する電動ディスクブレーキの組立方法であって、前記モータと前記制御装置とを一体化してモータ/制御装置ユニットを組み立てる第1組立工程と、前記キャリパに前記モータ/制御装置ユニットを組み付ける第2組立工程とを有することを特徴とする。
請求項16の発明に係る電動ディスクブレーキの組立方法は、上記請求項15の構成において、前記第1組立工程は、前記モータ/制御装置ユニットに前記モータの回転位置を検出する回転検出手段を配設する工程を含むことを特徴とする。
請求項17の発明に係る電動ディスクブレーキの組立方法は、上記請求項15の構成において、前記第1組立工程は、板状部材に前記モータ及び前記制御装置を配設する工程を含むことを特徴とする。
請求項18の発明に係る電動ディスクブレーキの組立方法は、上記請求項15の構成において、前記第1組立工程は、前記モータ/制御装置ユニットに前記モータの回転位置を保持する駐車ブレーキ機構を配設する工程を含むことを特徴とする。
請求項19に係る発明は、ブレーキパッドを押圧する押圧部材と、モータと、該モータの回転を直線運動に変換して前記押圧部材に伝達する回転−直動変換機構とを配設してなるキャリパを備え、前記モータを制御する制御装置により前記モータを回転してこの回転に応じて前記押圧部材を推進し、前記ブレーキパッドをディスクロータに押し付けて制動力を発生する電動ディスクブレーキの組立方法であって、前記モータと前記制御装置とを一体化してモータ/制御装置ユニットを組み立てる第1組立工程と、該モータ/制御装置ユニットに通電して前記モータを回転させ、該モータの回転状態に基づいて前記モータ/制御装置ユニットを検査する検査工程と、前記キャリパに前記モータ/制御装置ユニットを組み付ける第2組立工程とを有することを特徴とする。
請求項20に係る発明は、ブレーキパッドを押圧する押圧部材と、モータと、該モータの回転を直線運動に変換して前記押圧部材に伝達する回転−直動変換機構とを配設してなるキャリパを備え、前記モータの回転に応じて前記押圧部材を推進し、ブレーキパッドをディスクロータに押し付けて制動力を発生する電動ディスクブレーキにおいて、前記キャリパは、前記ピストン、前記回転−直動変換機構及び前記モータを収容するシリンダ部を形成し、前記モータは、モータステータと、モータロータと、これらを収容するモータケースとを備えたモータユニットとして一体化され、前記モータケースの外周部が前記シリンダ部の内周部に当接して支持されることを特徴とする。
本発明の第1実施形態について、図1乃至図8を参照して説明する。図1乃至図8に示すように、本実施形態に係る電動ディスクブレーキ1は、キャリパ浮動型ディスクブレーキであって、車輪と共に回転するディスクロータ2と、サスペンション部材等の車体側の非回転部分(図示せず)に固定されるキャリア3と、ディスクロータ2の両側に配置されてキャリア3によって支持される一対のブレーキパッド4、5と、ディスクロータ2を跨ぐように配置されて一対のスライドピン6、6によってキャリア3に対してディスクロータ2の軸方向に沿って移動可能に支持された電動キャリパ7(キャリパ)とを備えている。
キャリパ本体8には、一端がディスクロータ2の一側に対向した端が開放された貫通穴からなる円筒状のシリンダ部11と、シリンダ部11からディスクロータ2を跨いで反対側へ延びる爪部12と、シリンダ部11からほぼ直径方向に延びて一対のスライドピン6、6がそれぞれ取付けられる一対のボス部13とが一体に形成されている。シリンダ部11の内周面には、ピストンユニット9のピストン14(後述)が摺動可能に嵌合される案内ボア15とピストンユニット9に取付けられた調整スクリュ16(後述)の雄ねじ17が螺合される雌ねじ18とが形成されている。
駐車ブレーキ機構41は、電動アクチュエータによってロック機構52を作動させてモータロータ48の回転をロックするものである。
制動時には、車載コントローラは、運転者のブレーキペダル踏力(または変位量)をブレーキぺダルセンサによって検出し、この検出値に基づいて、各車輪の電動ディスクブレーキ1の駆動制御装置42へ制動力信号を送信する。駆動制御装置42は、車載コントローラからの制動力信号に基づいてモータ39に駆動電圧を出力して、モータロータ48を所望のトルクで所望の回転角だけ回転させる。モータロータ48の回転は、差動減速機構20によって所定の減速比で減速され、ボールランプ機構21によって直線運動に変換されて、ピストン14を前進させる。ピストン14の前進によって、一方のブレーキパッド5がディスクロータ2に押圧され、その反力によってキャリパ本体8がキャリア3のスライドピン6に沿って移動して、爪部12が他方のブレーキパッド4をディスクロータ2に押圧する。また、制動解除時には、モータロータ48を逆回転させることによってピストン14を後退させて、ブレーキパッド4、5をディスクロータ2から離間させる。
制動時にモータロータ48によって偏心軸30が回転すると、偏心部31の偏心回転によって平歯車32が公転して、平歯車32の外歯32A、32Bに噛合った回転ディスク25とリングギヤ部材35とが差動回転する。このとき、通常は、ウエーブワッシャ38Aによって調整スクリュ16と共にリングギヤ部材35の回転が固定され、一方、回転ディスク25は、リミッタ38の遊びの範囲で自由に回転することができるので、回転ディスク25のみが回転する。これにより、ボールランプ機構21がピストン14を前進させてブレーキパッド4、5をディスクロータ2に押圧する。ブレーキパッド4、5がディクスロータ2の押圧を開始した後は、その反力が雄ねじ17及び雌ねじ18に作用することにより、これらの間の摩擦力が増大して調整スクリュ16すなわちリングギヤ部材35の回転が確実にロックされる。したがって、回転ディスク25はリミッタ38のばね力に抗して回転することができる。
このようにして、電動キャリパ7を容易に組み立てることができる。
Claims (20)
- ブレーキパッドを押圧する押圧部材と、モータと、該モータの回転を直線運動に変換して前記押圧部材に伝達する回転−直動変換機構とを配設してなるキャリパを備え、前記モータの回転に応じて前記押圧部材を推進し、前記ブレーキパッドをディスクロータに押し付けて制動力を発生する電動ディスクブレーキにおいて、
前記モータと該モータを制御する制御装置とを一体化してモータ/制御装置ユニットを構成したことを特徴とする電動ディスクブレーキ。 - 前記キャリパは、前記押圧部材、前記回転−直動変換機構及び前記モータを収容するシリンダ部を形成し、前記モータ/制御装置ユニットは、一体化された状態で前記モータを前記シリンダ部に挿入させて前記キャリパ本体に組み付けられることを特徴とする請求項1に記載の電動ディスクブレーキ。
- 前記シリンダ部は、貫通穴となっており、前記モータ/制御装置ユニットは、前記モータが前記シリンダ部の貫通穴の一側から挿入されて前記回転−直動変換機構に作動連結されることを特徴とする請求項2に記載の電動ディスクブレーキ。
- 前記モータは、その外周部が前記シリンダ部の内周に当接して径方向に支持されることを特徴とする請求項3に記載の電動ディスクブレーキ。
- 前記モータ/制御装置ユニットには、前記モータの回転位置を検出する回転検出手段が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の電動ディスクブレーキ。
- 前記制御装置は、前記モータの外周側に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の電動ディスクブレーキ。
- 前記モータ/制御装置ユニットは、板状部材を含み、該板状部材の一面側に前記モータが配設され、他面側に前記制御装置が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の電動ディスクブレーキ。
- 前記キャリパは、前記ピストン、前記回転−直動変換機構及び前記モータを収容するシリンダ部を形成し、前記モータ/制御装置ユニットは、前記モータが前記シリンダ部に挿入されて前記回転−直動変換機構に作動連結され、前記板状部材と前記シリンダ部との嵌め合いによって径方向に位置決めされることを特徴とする請求項7に記載の電動ディスクブレーキ。
- 前記モータは、モータステータ及びモータロータを含み、前記モータステータが固定されるモータケースが前記板状部材に取付けられ、前記モータロータが前記モータケース及び前記板状部材によって回転可能に支持されることを特徴とする請求項7に記載の電動ディスクブレーキ。
- 前記モータは、モータステータと、モータロータと、これらを収容するモータケースとを含み、前記モータステータは、前記モータケースに固定され、前記モータロータは、前記モータケースに回転可能に支持されることを特徴とする請求項1に記載の電動ディスクブレーキ。
- 前記モータ/制御装置ユニットには、前記ロータの回転位置を保持する駐車ブレーキ機構が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の電動ディスクブレーキ。
- モータの回転を直線運動に変換してブレーキパッドを押圧する電動ディスクブレーキの回転−直動変換機構に作動連結可能なモータと、該モータを制御する制御装置とが一体とされることを特徴とする電動ディスクブレーキ用モータ/制御装置ユニット。
- 板状部材を含み、該板状部材の一面側に前記モータが配設され、他面側に前記制御装置が配設されていることを特徴とする請求項12に記載の電動ディスクブレーキ用モータ/制御装置ユニット。
- 前記モータは、モータステータと、モータロータと、これらを収容するモータケースとを含み、前記モータステータは、前記モータケースに固定され、前記モータロータは、前記モータケースに回転可能に支持されることを特徴とする請求項12に記載の電動ディスクブレーキ用モータ/制御装置ユニット。
- ブレーキパッドを押圧する押圧部材と、モータと、該モータの回転を直線運動に変換して前記押圧部材に伝達する回転−直動変換機構とを配設してなるキャリパを備え、前記モータを制御する制御装置により前記モータを回転してこの回転に応じて前記押圧部材を推進し、前記ブレーキパッドをディスクロータに押し付けて制動力を発生する電動ディスクブレーキの組立方法であって、
前記モータと前記制御装置とを一体化してモータ/制御装置ユニットを組み立てる第1組立工程と、前記キャリパに前記モータ/制御装置ユニットを組み付ける第2組立工程とを有することを特徴とする電動ディスクブレーキの組立方法。 - 前記第1組立工程は、前記モータ/制御装置ユニットに前記モータの回転位置を検出する回転検出手段を配設する工程を含むことを特徴とする請求項15に記載の電動ディスクブレーキの組立方法。
- 前記第1組立工程は、板状部材に前記モータ及び前記制御装置を配設する工程を含むことを特徴とする請求項15に記載の電動ディスクブレーキの組立方法。
- 前記第1組立工程は、前記モータ/制御装置ユニットに前記モータの回転位置を保持する駐車ブレーキ機構を配設する工程を含むことを特徴とする請求項15に記載の電動ディスクブレーキの組立方法。
- ブレーキパッドを押圧する押圧部材と、モータと、該モータの回転を直線運動に変換して前記押圧部材に伝達する回転−直動変換機構とを配設してなるキャリパを備え、前記モータを制御する制御装置により前記モータを回転してこの回転に応じて前記押圧部材を推進し、前記ブレーキパッドをディスクロータに押し付けて制動力を発生する電動ディスクブレーキの組立方法であって、
前記モータと前記制御装置とを一体化してモータ/制御装置ユニットを組み立てる第1組立工程と、該モータ/制御装置ユニットに通電して前記モータを回転させ、該モータの回転状態に基づいて前記モータ/制御装置ユニットを検査する検査工程と、前記キャリパに前記モータ/制御装置ユニットを組み付ける第2組立工程とを有することを特徴とする電動ディスクブレーキの組立方法。 - ブレーキパッドを押圧する押圧部材と、モータと、該モータの回転を直線運動に変換して前記押圧部材に伝達する回転−直動変換機構とを配設してなるキャリパを備え、前記モータの回転に応じて前記押圧部材を推進し、ブレーキパッドをディスクロータに押し付けて制動力を発生する電動ディスクブレーキにおいて、
前記キャリパは、前記ピストン、前記回転−直動変換機構及び前記モータを収容するシリンダ部を形成し、前記モータは、モータステータと、モータロータと、これらを収容するモータケースとを備えたモータユニットとして一体化され、前記モータケースの外周部が前記シリンダ部の内周部に当接して支持されることを特徴とする電動ディスクブレーキ。
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