JP4706860B2 - 電動ディスクブレーキ - Google Patents

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本発明は、電動モータによってブレーキパッドをディスクロータに押圧して制動力を発生させる電動ディスクブレーキに関するものである。
電動ディスクブレーキとして、電動モータのロータの回転運動をボールねじ機構、ボールランプ機構等の回転−直動変換機構を用いてピストンの直線運動に変換し、ブレーキパッドをディスクロータに押圧させることにより、制動力を発生させるものが知られている。電動ディスクブレーキは、運転者のブレーキペダル踏力(又は変位量)をセンサによって検出し、制御装置によって、この検出値に基づいて電動モータの回転を制御することより、所望の制動力を発生させる。
このような電動ディスクブレーキにおいては、例えば特許文献1に記載されているように、遊星歯車減速機構を用いて電動モータのロータの回転を減速して回転−直動変換機に伝達するようにしたものがある。減速機構として遊星歯車を利用することによって小型で高減速比を得ることができる。
しかしながら、上記特許文献1に記載されたものでは、次のような問題がある。遊星歯車減速機構の各要素間に必要な中心位置精度を得るため、各要素間のはめ合いに高い精度が要求されるので製造コストが高くなる。また、遊星歯車機構の要素が偏心軸によって片持ち支持されており、支持剛性が低下しやすいので、必要な剛性を確保するために小型軽量化が困難である。
特開2003−294067号公報
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、遊星歯車減速機構の各要素の支持剛性を高めると共に、はめ合い精度の要求を軽減することができる電動ディスクブレーキを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、キャリパ本体に、電動モータと、該電動モータの回転を減速する減速機構と、該減速機構の回転を直線運動に変換する回転−直動変換機構が設けられ、前記回転−直動変換機構によってブレーキパッドをディスクロータに押圧して制動力を発生させる電動ディスクブレーキにおいて、
前記減速機構は、前記電動モータによって回転可能で偏心部を有する回転軸と、該回転軸の偏心部に回転可能に支持されて互いに一体回転する第1外歯及び第2外歯を有する外歯車部材と、前記第1外歯に噛合う内歯を有し、前記回転軸に回転可能に支持された第1ディスクと、前記第2外歯に噛合う内歯を有し、前記回転軸に回転可能に支持された第2ディスクとを備え、前記第1ディスクが前記回転−直動変換機構に連結され、前記第2ディスクが前記キャリパ本体に連結されており、
前記回転−直動変換機構は、ボールランプ機構であり、
更に、前記ブレーキパッドの摩耗に応じて該ブレーキパッドの位置を調整するパッド摩耗追従機構を備え、前記減速機構の第2ディスクによって前記パッド摩耗追従機構を駆動することを特徴とする。
請求項2の発明に係る電動ディスクブレーキは、上記請求項の構成において、前記第2ディスクは、前記キャリパ本体に螺合して連結されていることを特徴とする
発明に係る電動ディスクブレーキによれば、外歯車部材、第1ディスク及び第2ディスクが1つの回転軸によって回転可能に支持されているので、これらの中心位置精度を高めることができ、また、これらの支持剛性を高めることができる。そして、第1ディスクと第2ディスクとの差動回転によってボールランプ機構及びパッド摩耗追従機構を駆動することができる
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の第1実施形態について、図1乃至図4を参照して説明する。図1乃至図4に示すように、本実施形態に係る電動ディスクブレーキ1は、キャリパ浮動型ディスクブレーキであって、車輪と共に回転するディスクロータ2と、サスペンション部材等の車体側の非回転部分(図示せず)に固定されるキャリア3と、ディスクロータ2の両側に配置されてキャリア3によって支持される一対のブレーキパッド4、5と、ディスクロータ2を跨ぐように配置されて一対のスライドピン6、6によってキャリア3に対してディスクロータ2の軸方向に沿って移動可能に支持された電動キャリパ7とを備えている。そして、電動キャリパ7は、キャリパ本体8と、ピストンユニット9と、モータ/制御装置ユニット10とで構成されている。
キャリパ本体8には、一端がディスクロータ2の一側に対向して開口する貫通穴からなる円筒状のシリンダ部11と、シリンダ部11からディスクロータ2を跨いで反対側へ延びる爪部12と、シリンダ部11からほぼ直径方向に延びて一対のスライドピン6、6がそれぞれ取付けられる一対のボス部13とが一体に形成されている。シリンダ部11の内周面には、ピストンユニット9のピストン14が摺動可能に嵌合される案内ボア15とピストンユニット9に取付けられた調整スクリュ16の雄ねじ17が螺合される雌ねじ18とが形成されている。
ピストンユニット9は、有底円筒状のピストン14と、ピストン14の内部に収容されたボールランプ機構19(回転−直動変換機構)及び差動減速機構20(減速機構)と、パッド摩耗追従機構21とを一体化したものである。ピストン14は、キャリパ本体8の案内ボア15に摺動可能に嵌合されて一方のブレーキパッド5に当接し、ピン5Aによって回り止めされている。ピストン14と案内ボア15との間は、ダストシール22及びシールリング23によってシールされている。なお、本実施形態においては、押圧部材を有底円筒状のピストンとしたが、これに限らず、案内ボア15とのシールが行えれば、例えば特許文献1に示されるような断面T字状のものを用いてもよい。
ボールランプ機構19は、ピストン14の底面に対して、固定された直動ディスク24と、回転及び軸方向に移動可能な回転ディスク25(第1ディスク)と、これらの互いの対向面に形成されたボール溝26、27(傾斜溝)間に装入されたボール28(転動体)とを備えている。回転ディスク25は、ばね29によって直動ディスク24側へ常時付勢されている。そして、直動ディスク24と回転ディスク25とを相対回転させると、傾斜されたボール溝26、27間でボール28が転動することにより、直動ディスク24と回転ディスク25とが回転角度に応じて軸方向に相対移動する。これにより、回転運動を直線運動に変換することができる。
差動減速機構20は、回転軸30と、回転軸30の偏心部31にベアリング31A、31Bによって回転可能に嵌合されて2つの外歯32A、32Bを有するリング状の外歯車部材32と、ボールランプ機構19の回転ディスク25に形成されて外歯車部材32の一方の外歯32Aに噛合う内歯33と、回転軸30の回転軸に対してベアリング35Aによって回転可能に支持されて外歯車部材32の他方の外歯32Bに噛合う内歯34を有する回転ディスク35(第2ディスク)とを備えている。回転軸30の一端部には、回転ディスク25がベアリング25Aによって回転可能に支持されている。回転軸30の他端部は、モータ/制御装置ユニット10内へ延ばされて、その先端部に外側スプライン36が形成されている。
回転ディスク35は、一端部がボールスラストベアリング37を介して回転ディスク25の端部に当接しており、ばね29によって回転ディスク25に押付けられて回転ディスク25を直動ディスク24側へ付勢している。
ボールスラストベアリング37は、回転ディスク25と回転ディスク35の対向面にボール37Aが転動する軌道37B及び37Cが直接形成されており、ボール37Aがリテーナ37Dによって保持されている。これにより、外歯32Aと内歯33とが互いに噛合う外歯車部材32と回転ディスク25との中心距離及び外歯32Bと内歯34とが互いに噛合う外歯車部材32と回転ディスク35との中心距離は、1つの回転軸30によって決定されるので、これらの位置決め精度を高めることができる。また、これらの歯車の噛合いによる反力により、回転ディスク25及び回転ディスク35に対して横力が加わるが、ばね29の付勢力及び回転ディスク25に伝達されるブレーキパッド5からの反力によって回転ディスク25及び回転ディスク35の倒れを防止すると共に、がたつきを解消して振動及び騒音の発生を防止することができる。
そして、回転軸30を回転させて外歯車部材32を公転させることにより、外歯車部材32の外歯32Aに噛合う内歯33を有する回転ディスク25と外歯32Bに噛合う内歯34を有する回転ディスク35とが差動回転し、これらの一方を固定することによって他方を所定の減速比で減速して回転させることができる。なお、差動減速機構20の外歯32Aと外歯33Aの歯数を同数にすることにより、外歯32Aと外歯33Aとを一体として機械加工することができ、製造コストを低減することができる。
パッド摩耗追従機構21は、ボールランプ機構19の直動ディスク24と回転ディスク25との間に装着されたリミッタ38と、差動減速機構20の回転ディスク35に結合された調整スクリュ16と、回転ディスク35に結合されたカップ38Bと、ピストン14とカップ38Bとの間に介装されたウエーブワッシャ38Aとを備えている。リミッタ38は、捻りばねによって直動ディスク24と回転ディスク25との間に一定の遊びをもって戻し方向に付勢力を付与するものである。調整スクリュ16は、外周部に雄ねじ17(台形ねじ)が形成され、この雄ねじ17がキャリパ本体8のシリンダ部11に形成された雌ねじ18(台形ねじ)に螺合されている。これにより、差動減速機構20を構成する回転ディスク35のシリンダ部11への連結は、パッド摩耗追従機構21の調整スクリュ16と兼用することができ、部品点数及び加工部の削減が可能になる。調整スクリュ16は、ウエーブワッシャ38Aによって一定の保持力をもって回転しないように保持されており、この保持力に抗して回転させることにより、雄ねじ17及び雌ねじ18の相対回転によって軸方向に移動させることができる。また、調整スクリュ16は、回転ディスク25からの反力をスラストベアリング37及びギヤ部材35を介して受けて、雄ねじ17及び雌ねじ18を介してキャリパ本体8へ伝達する。
モータ/制御装置ユニット10は、電動モータ39と、電動モータ39の回転位置を検出するレゾルバ40と、電動モータ39の回転位置を固定するための駐車ブレーキ機構41と、電動モータ39の駆動を制御するための駆動制御装置42とをベースプレート43によって一体化したものである。
電動モータ39は、キャリパ本体8の端部に結合されるアルミ製のベースプレート43の一面43A側に取付けられてピストンユニット9の調整スクリュ16に挿入される鉄系素材により構成され有底円筒状のモータケース44を備え、モータケース44の内周部にコイル等からなるモータステータ45が固定されている。モータケース44の底部及びベースプレート43に設けられた開口部に軸受46、47が取付けられ、これらの軸受46、47によって円筒状のロータ48が回転可能に支持されている。モータケース44は、キャリパ本体8のシリンダ部11の内周に当接して径方向に支持されている。ロータ48の内周部には、ピストンユニット9の回転軸30の外側スプライン36に係合する内側スプライン49が形成されており、ロータ48と回転軸30との間で回転力を伝達するとともに、これらが軸方向に相対移動できるようになっている。なお、上記ロータ48がモータステータ45に対して軸方向に移動可能となっていれば、ロータ48と回転軸30とを一体に形成してもよい。
レゾルバ40は、ベースプレート43の電動モータ39とは反対側の他面43B側に固定されたレゾルバステータ50と、レゾルバステータ50に対向させてベースプレート43に挿通されたロータ48の先端部に取付けられたレゾルバロータ51とを備えている。そして、レゾルバ40は、これらの相対回転によってロータ48の回転速度及び回転位置を表す電気信号を出力するようになっている。
駐車ブレーキ機構41は、電動アクチュエータによってロック機構52を作動させてロータ48の回転をロックするものである。
駆動制御装置42は、ベースプレート43の電動モータ39とは反対側に取付けられた基盤上に実装された制御回路で電動モータ39とは配線45Aにより結線され、レゾルバ40とは配線50Aにより結線されており、運転者によるブレーキペダルの操作、あるいは、トラクション制御、車両安定化制御等の自動ブレーキ制御を実行するために車体側に搭載された車載コントローラ(図示せず)から指令された制動力信号及びレゾルバ40からの回転位置信号に基づいて電動モータ39に駆動信号を供給して電動モータ39の回転を制御する。ベースプレート43には、レゾルバ40及び駆動制御装置42を覆うカバー53が取付けられている。
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
制動時には、車載コントローラは、運転者のブレーキペダル踏力(または変位量)をブレーキぺダルセンサによって検出し、この検出値に基づいて、各車輪の電動ディスクブレーキ1の駆動制御装置42へ制動力信号を送信する。駆動制御装置42は、車載コントローラからの制動力信号に基づいて電動モータ39に駆動電圧を出力して、ロータ48を所望のトルクで所望の回転角だけ回転させる。ロータ48の回転は、差動減速機構20によって所定の減速比で減速され、ボールランプ機構19によって直線運動に変換されて、ピストン14を前進させる。ピストン14の前進によって、一方のブレーキパッド5がディスクロータ2に押圧され、その反力によってキャリパ本体8がキャリア3のスライドピン6に沿って移動して、爪部12が他方のブレーキパッド4をディスクロータ2に押圧する。また、制動解除時には、ロータ48を逆回転させることによってピストン14を後退させて、ブレーキパッド4、5をディスクロータ2から離間させる。
そして、車載コントローラによって、各種センサを用いて、各車輪の回転速度、車両速度、車両加速度、操舵角および車両横加速度等の車両状態を検出し、これらの検出に基づいて電動モータ39の回転を制御することにより、倍力制御、アンチロック制御、トラクション制御および車両安定化制御等を実行することができる。
次に、差動減速機構20及びパッド摩耗追従機構21の作用について説明する。
制動時にロータ48によって回転軸30が回転すると、偏心部31の偏心回転によって外歯車部材32が公転して、外歯車部材32の外歯32A、32Bに噛合った回転ディスク25と回転ディスク35とが差動回転する。このとき、通常は、ウエーブワッシャ38Aによって調整スクリュ16と共に回転ディスク35の回転が固定され、一方、回転ディスク25は、リミッタ38の遊びの範囲で自由に回転することができるので、回転ディスク25のみが回転する。これにより、ボールランプ機構19がピストン14を前進させてブレーキパッド4、5をディスクロータ2に押圧する。ブレーキパッド4、5がディクスロータ2の押圧を開始した後は、その反力が雄ねじ17及び雌ねじ18に作用することにより、これらの間の摩擦力が増大して調整スクリュ16すなわち回転ディスク35の回転が確実にロックされる。したがって、回転ディスク25はリミッタ38のばね力に抗して回転することができる。
ブレーキパッド4、5が摩耗して、回転ディスク25がリミッタ38の遊びの範囲を超えてもディスクロータ2を押圧しない場合、回転ディスク25にリミッタ38のばね力が作用して、回転ディスク25が固定され、調整スクリュ16が回転ディスク35と共にウエーブワッシャ38Aの保持力に抗して回転する。これにより、調整スクリュ16が雄ねじ17及び雌ねじ18の相対回転によって前進してピストンユニット9を前進させる。ブレーキパッド4、5がその摩耗分だけ前進してディスクロータ2の押圧を開始すると、前述したように、その反力によって雄ねじ17及び雌ねじ18の摩擦力が増大して調整スクリュ16の回転がロックされる。その後は、回転ディスク25がリミッタ38のばね力に抗して回転して、ボールランプ機構19によってピストン14が前進する。このようにして、ブレーキパッド4、5が摩耗した分だけ調整スクリュ16によってピストンユニット9を前進させることができ、ブレーキパッド4、5の摩耗を補償することができる。
また、上記第1実施形態では、差動減速機構として一般的なインボリュート歯車を用いるものについて説明しているが、同様にして、サイクロイド溝とボールを利用する減速機構、サイクロイド歯車とピンを利用する減速機構等の他の公知の差動減速機構を用いることもできる。
次に、本発明の参考技術について図5を参照して説明する。なお、上記第1実施形態に対して、同様の部分には同一の符号を付して異なる部分についてのみ詳細に説明する。
図5に示すように、本参考技術に係る電動ディスクブレーキ54では、回転−直動変換機構として、ボールランプ機構19の代りにボールねじ機構55が用いられており、パッド摩耗追従機構21が省略されている。
ボールねじ機構55は、直動部材となるピストン14と、ピストン14内に挿入されたリング状の回転部材56と、ピストン14の内周面に形成された螺旋状のボール溝57と、このボール溝57に対向して回転部材56の外周面に形成された螺旋状のボール溝58と、これらのボール溝57、58間に装填された複数のボール59と、これらのボール59をボール溝57、58を通して循環させるための循環通路(図示せず)とを備えている。回転部材56には内歯60が形成され、回転ディスク25には外歯61が形成されており、これらの内歯60と外歯61との噛合いによって回転部材56が回転ディスク25に対して回転方向に固定されている。回転部材56は、軸方向の一端部を回転ディスク25の軸方向の一端部に当接させて固定リング62によって回転ディスク25に対して軸方向に固定されている。また、差動減速機構20の回転ディスク35は、シリンダ部11に連結されて軸方向及び回転方向に固定されている。
これにより、ロータ48の回転は、差動減速機構20によって減速されて回転ディスク25に伝達され、ボールねじ機構55の回転部材56を回転させる。そして、回転部材56の回転によってピストン14(直動部材)が前進して、ブレーキパッド4、5をディスクロータ2に押圧する。このとき、差動減速機構20は、回転ディスク35がシリンダ部11に回転方向に固定されているので、ロータ48の回転に対して回転ディスク25の回転を一定の減速比で減速する。また、ボールねじ機構55は、ボールランプ機構19に比してピストン14直動部材のストロークが充分大きく、ブレーキパッド4、5の摩耗に追従することができるので、パッド摩耗追従機構21を設けなくてもよい。
なお、更なる参考技術として、上記第1実施形態において、ボールランプ機構の代りにローラランプ機構を用いることができ、また、上記図5に示す参考技術において、ボールねじ機構の代りにローラねじ機構を用いることができ、更に、これらの代りに他の公知の回転−直動変換機構を用いることも可能である。
本発明の第1実施形態に係る電動ディスクブレーキを示す縦断面図である。 図1のA−A線による縦断面図である。 図1の電動ディスクブレーキの差動減速機構を一部破断して示す分解斜視図である。 図1の電動ディスクブレーキの差動減速機構を一部破断して示す図3とは異なる方向から見た分解斜視図である。 本発明の参考技術に係る電動ディスクブレーキを示す縦断面図である。
符号の説明
1 電動ディスクブレーキ、2 ディスクロータ、4、5 ブレーキパッド、8 キャリパ本体、19 ボールランプ機構(回転−直動変換機構)、20 差動減速機構(減速機構)、25 回転ディスク(第1ディスク)、30 回転軸、31 偏心部、32 外歯車部材、32A、32B 外歯、33、34 内歯、35 回転ディスク(第2ディスク)、39 電動モータ、48 ロータ(ロータ)、21 パッド摩耗追従機構、54 電動ディスクブレーキ、55 ボールねじ機構

Claims (2)

  1. キャリパ本体に、電動モータと、該電動モータの回転を減速する減速機構と、該減速機構の回転を直線運動に変換する回転−直動変換機構が設けられ、前記回転−直動変換機構によってブレーキパッドをディスクロータに押圧して制動力を発生させる電動ディスクブレーキにおいて、
    前記減速機構は、前記電動モータによって回転可能で偏心部を有する回転軸と、該回転軸の偏心部に回転可能に支持されて互いに一体回転する第1外歯及び第2外歯を有する外歯車部材と、前記第1外歯に噛合う内歯を有し、前記回転軸に回転可能に支持された第1ディスクと、前記第2外歯に噛合う内歯を有し、前記回転軸に回転可能に支持された第2ディスクとを備え、前記第1ディスクが前記回転−直動変換機構に連結され、前記第2ディスクが前記キャリパ本体に連結されており、
    前記回転−直動変換機構は、ボールランプ機構であり、
    更に、前記ブレーキパッドの摩耗に応じて該ブレーキパッドの位置を調整するパッド摩耗追従機構を備え、前記減速機構の第2ディスクによって前記パッド摩耗追従機構を駆動することを特徴とする電動ディスクブレーキ。
  2. 前記第2ディスクは、前記キャリパ本体に螺合して連結されていることを特徴とする請求項に記載の電動ディスクブレーキ。
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