JP4501021B2 - 電動ディスクブレーキ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動モータの回転力によって制動力を発生させる電動ディスクブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の電動ディスクブレーキとしては、車両の非回転部に固定されるキャリアにキャリパ本体を浮動可能に支持させ、前記キャリパ本体に、前記キャリアにディスクロータの両側に位置して支持された一対のブレーキパッドのうち一方に対向するピストンと、電動モータと該電動モータのロータの回転を直線運動に変換して前記ピストンに伝達する運動変換機構とを内装したものがある。そして、このような電動ディスクブレーキでは、運転者によるブレーキペダル踏力(または変位量)をセンサによって検出し、コントローラによって、この検出に応じて電動モータの回転を制御して、所望の制動力を得るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記電動モータのロータの回転を直線運動に変換してピストンに伝達する運動変換機構としては、大きな推力すなわち制動力が得られることから、ボールねじ機構、ボールランプ機構等が多く採用されているが、従来一般の電動ディスクブレーキでは、電動モータと運動変換機構との間に特別の減速機構を持たないため、モータトルクつまりモータ体格が大きくなり、キャリパ本体も大きくなって車両への搭載性が悪化するという問題があった。
【0004】
なお、一部では、モータの回転を遊星歯車を用いて減速し、その回転を精密ローラねじにより直線運動に変換して推力を発生させ、制動力を得るようにしているが、遊星歯車では減速比を大きくとれないため、電動モータの小型化には限界があり、根本的な解決には至らない。
また、他の一部では、モータの回転をウォームギアを用いて減速し、その回転を精密ローラねじにより直線運動に変換して推力を発生させ、制動力を得るようにしているが、この場合は、精密ローラねじとウォームギアとが直交する配置となるため、キャリパ本体内部を有効に活用できず、その小型化には限界があって、上記同様に根本的な解決には至らない。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、場所をとらずに大きな減速比を得ることができる減速機を組込むことによりモータトルクの低下を図り、もってモータおよびキャリパ本体の小型化に大きく寄与する電動ディスクブレーキを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、キャリパ本体に、ディスクロータの両側に位置する一対のブレーキパッドのうち一方に対向するピストンと、ステータとロータとを備えた電動モータと該電動モータのロータの回転を直線運動に変換して前記ピストンに伝達する運動変換機構とを内装した電動ディスクブレーキにおいて、
前記運動変換機構が、2つの回転ディスクの間にボールを介在させたボールランプ機構からなり、
前記電動モータと前記ボールランプ機構との間に、差動減速機を介装し、
該差動減速機は、
前記電動モータのロータの軸方向で該電動モータとボールランプ機構との間に介装されるとともに、
前記電動モータのロータに回転可能に支持されて該ロータの回転軸に対して偏心するリング状の外歯歯車と、前記ボールランプ機構の回転ディスクに設けられ、前記外歯歯車に噛合う内歯歯車とを有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図1乃至図3は、本発明に係る電動ディスクブレーキの第1の実施の形態を示したものである。これらの図において、1は、ディスクロータDより車両内側に位置する車両の非回転部(ナックル等)に固定されたキャリア、2は、このキャリア1に、左右2つのスライドピン3を介してディスクロータDの軸方向へ浮動可能に支持されたキャリパ本体で、キャリパ本体2は、ディスクロータDを跨いで配置された略C字形の爪体4とこの爪体4の後端の環状フランジ部5(図3)にボルト6を用いて固定されたモータケース7とからなっている。キャリア1には、ディスクロータDの両側に配置した一対のブレーキパッド8,9が、ディスクロータ2の軸方向に沿って移動可能に支持されており、車両外側のブレーキパッド8にはキャリパ本体2の爪体4の爪片4aが、車両内側のブレーキパッド9には、キャリパ本体2内に配設した後述のピストン10がそれぞれ当接可能となっている。なお、モータケース7は、略円筒状のケース本体11とケース本体11の後端にボルト13を用いて固定されたカバー12とからなっている。また、スライドピン3の露出部分はブーツ14により覆われている。
【0012】
モータケース7内には電動モータ15が配設されている。電動モータ15は、モータケース7の内周部に固定されたステータ16と、ステータ16内に配置された中空ロータ17とを備え、ロータ17は、モータケース7に軸受18,19によって回動可能に支持されている。電動モータ15は、コントローラ(図示せず)からの指令でロータ17を所望トルクで所望角度だけ回転させるように作動し、そのロータ17の回転角は、ロータ17に固定したレゾルバロータ20aとモータケース7に固定したレゾルバステータ20bとからなる回転検出器20によって検出されるようになっている。なお、モータケース7には 電動モータ15のステータ16および回転検出器20と前記コントローラとを接続する信号線が取り回されているが、これらについては図示を省略する。
【0013】
一方、爪体4内には、電動モータ15のロータ17の回転を直線運動に変換して前記ピストン10に伝達するボールランプ機構21(運動変換機構)が配設されている。ボールランプ機構21は、爪体4内に軸受22を介して回動可能に支持されたリング状第1ディスク23とピストン10にスラスト軸受24を介して作動連結されたリング状第2ディスク25と、両ディスク(回転ディスク)23と25との間に介装された転動機構26とからなっている。転動機構26は、第1ディスク23および第2ディスク25の対向面に、それぞれ円周方向に沿って円弧状に形成された3つのボール溝27,28と、これらボール溝27,28間に装入されたボール(鋼球)29とからなっている。ボール溝27,28は、それぞれ同方向に傾斜して、等しい中心角(例えば90°)の範囲で等間隔に配置されており、両ディスク23と25との相対回転によって3つのボール29がボール溝27,28内を転動し、その相対回転に応じて両ディスク23と25との間隔が変化するようになっている。
【0014】
上記ピストン10は、キャリパ本体2の爪体4に軸方向移動可能にかつ回転不能に支持されている。このピストン10はまた、図示しないばねにより常時は電動モータ15のロータ17側へ引張られており、これによりボールランプ機構21のボール29は2つのディスク23と25との間に強圧されている。ここで、ボール溝27,28は、第1ディスク23が第2ディスク25に対して、図1の右方向から見て時計回りに回転するとき、第2ディスク25が同図の左方向へ前進(直線移動)するように形成されており、この第2ディスク25の直線移動がスラスト軸受24を介してピストン10に伝達され、ピストン10が車両内側のブレーキパッド9をディスクロータDに対して押圧する。なお、ボールランプ機構21を配設した領域は、ピストン10と爪体14との間に張設したカバー30により外部から閉塞されている。
【0015】
電動モータ15のロータ17には、第1外歯歯車31と第2外歯歯車32とが同心に設けられている。第1外歯歯車31は、その中空軸部31aの一端に形成したフランジ部31bをロータ17の、ディスクロータD側に面する前端に固定させることで、該ロータ17に一体化され、また、第2外歯歯車32は、その軸部32aを第1外歯歯車31の軸部31aを挿通してロータ17内まで延ばすと共に、ロータ17の軸心に位置固定的に配置された中空の軸部材33にボールスプライン部34を介して嵌合させることで、該ロータ17に回転不能にかつ軸方向移動(直線移動)可能に結合されている。
【0016】
一方、ボールランプ機構21を構成する第1ディスク23と第2ディスク25との内面には、前記第1外歯歯車31、第2外歯歯車32にそれぞれ噛合可能な第1、第2内歯歯車36、37が設けられている。これら第1、第2内歯歯車36、37は第1、第2外歯歯車31、32より十分大きな歯車径を有し、また電動モータ15の軸は、ボールランプ機構21の軸より、車両取付状態でディスクロータDの半径方向外側へ向かう方向へΔHだけオフセットされ、これにより第1、第2外歯歯車31、32のそれぞれは、対応する第1、第2内歯歯車36、37に噛合わされている。すなわち、電動モータ15のロータ17が回転すると、これと一体に第1、第2外歯歯車31、32が回転し、これに応じて第1、第2内歯歯車36、37が回転して、ボールランプ機構21を構成する第1ディスク23と第2ディスク25とがロータ17と一定の回転比で回転するようになる。
【0017】
ここで、第1外歯歯車31の歯数をN1 、第2外歯歯車32の歯数をN2 、第1内歯歯車36の歯数をn1 、第2内歯歯車37の歯数をn2 とすると、第1ディスク23はロータ17とN1 /n1(=A)の回転比をもって回転し、第2ディスク25はロータ17とN2 /n2(=B)の回転比をもって回転する。この場合、ロータ17が一回転するときの第1ディスク23と第2ディスク25との回転数(角度)の差の逆数が減速比α{=1/(A−B)}となり、両ディスク23と25との間に差動が発生する。したがって、前記第1外歯歯車31と第1内歯歯車36との組合せおよび第2外歯歯車32と第2内歯歯車37との組合せは、差動減速機を構成する歯車機構として用いられている。そして、ロータ17が、ある回転角度θのときの第2ディスク25と第1ディスク23との回転数(角度)の差θABはθ/αとなり、ボールランプ機構21のボール溝27、28の傾斜(リード)をLとすると、第2ディスク25はδ{=(L/360)×(θ/α)}だけ前進することになる。
【0018】
以下、上記のように構成した第1の実施形態の作用について説明する。
制動時には、コントローラ(図示せず)からの信号に応じて電動モータ15のロータ17が所定のトルクで時計回りに回転すると、第1、第2外歯歯車31、32が回転し、これらと噛合う内歯歯車36、37によりボールランプ機構21を構成する第1ディスク23と第2ディスク25との間に差動が発生し、ボールランプ機構21の転動機構26が作動して第2ディスク25が前進する。そして、この第2ディスク25の前進運動はスラスト軸受24を介してピストン10に伝達され、ピストン10が一方のブレーキパッド9をディスクロータDの内側面に押圧させ、その反力によってキャリパ本体2がキャリア1のスライドピン3に沿って移動して、爪片4aが他方のブレーキパッド8をディスクロータ2の外側面に押圧させ、これにより電動モータ15のトルクに応じて制動力が発生する。このとき、前記したようにボールランプ機構21を構成する第1ディスク23と第2ディスク25との間に差動が発生し、電動モータ15のロータ17の回転が十分に減速されるので、電動モータ15に必要とされるトルクの可及的低減が可能になり、その分、電動モータ15の小型化ひいてはキャリパ本体2の小型化を達成できる。
【0019】
また、ここでは電動モータ15の軸を、運動変換機構としてのボールランプ機構21の軸に対し、ディスクロータの半径方向外側へΔHだけオフセットさせているので、電動モータ15の軸が車両のドライブシャフトから遠ざかる方向へ変位し、同軸型とする場合よりもモータ径を大きくとることができる。因みに、同軸型のモータ径をDとすると、本オフセット型ではD+ΔH×2までモータ径を大きくすることが可能になり、これにより同一トルク発生においても消費電力を低く抑えることができる。
【0020】
なお、制動解除時には、電動モータ15のロータ17を逆回転させ、第1、第2外歯歯車31、32の逆回転により第1ディスク23と第2ディスク25とを逆方向へ回転させる。すると、両ディスク23と25との間に回転数差(差動)が発生し、第2ディスク25およびピストン10が後退し、キャリパ本体2がスライドピン3に沿って移動して、ディスクロータDからブレーキパッド8、9が離間して制動が解除される。
【0021】
図4は、本発明に係る電動ディスクブレーキの第2の実施の形態を示したものである。なお、本第2の実施の形態は、電動モータ15のロータ17の回転を直線運動に変換してピストン10に伝える運動変換機構として、上記ボールランプ機構21に代えてボールねじ機構40を用いたもので、その全体的構造は前出図1乃至3に示したものと同じであるので、ここでは、同一部分に同一符号を付すこととする。
【0022】
本第2の実施の形態において、前記ボールねじ機構40は、キャリパ本体2の爪体4に軸受41を介して回動自在に支持されたナット42とこのナット42にボールねじ43を介して螺合されたねじ軸44とからなっている。ねじ軸44は、ここでは回動可能に配設されており、その先端は前記スラスト軸受24を介してピストン10に作動連結されている。ここで、ボールねじ43は、ナット42がねじ軸44に対して、図4の右方向から見て時計回りに回転するとき、ねじ軸44が同図の左方向へ前進(直線移動)するように形成されており、この場合は、ねじ軸44の直線移動がスラスト軸受24を介してピストン10に伝達され、ピストン10が車両内側のブレーキパッド9をディスクロータDに対して押圧するように作動する。
【0023】
ねじ軸44の後端側は小径軸部45となっており、この小径軸部45にはボールスプライン部46を介して第1外歯歯車47が結合されている。また、ナット42の外面には第2外歯歯車48が設けられ、一方、電動モータ15のロータ17の内面には、前記第1、第2外歯歯車47、48に各独立に噛合可能に第1内歯歯車49と第2内歯歯車50とが設けられている。これら第1、第2内歯歯車49、50は第1、第2外歯歯車47、48より十分大きな歯車径を有し、また電動モータ15の軸が、ボールねじ機構40の軸より、車両取付状態でディスクロータDの半径方向外側へ向かう方向へΔHだけオフセットされており、これにより第1、第2外歯歯車47、48のそれぞれは、対応する第1、第2内歯歯車49、50に噛合わされている。すなわち、電動モータ15のロータ17が回転すると、これと一体に第1、第2内歯歯車49、50が回転し、これに応じて第1、第2外歯歯車47、48が回転して、ボールねじ機構40を構成するねじ軸44とナット42とがロータ17と一定の回転比で回転するようになる。
【0024】
ここで、第1外歯歯車47の歯数をN1 、第2外歯歯車48の歯数をN2 、第1内歯歯車49の歯数をn1 、第2内歯歯車50の歯数をn2 とすると、ねじ軸44はロータ17とN1 /n1(=A)の回転比をもって回転し、ナット42はロータ17とN2 /n2(=B)の回転比をもって回転する。この場合、ロータ17が一回転するときのねじ軸44とナット42との回転数(角度)の差の逆数が減速比α(=1/(A−B))となり、ねじ軸44とナット42との間に差動が発生する。したがって、前記第1外歯歯車47と第1内歯歯車39との組合せおよび第2外歯歯車48と第2内歯歯車50との組合せは、差動減速機を構成する歯車機構として用いられている。そして、ロータ17が、ある回転角度θのときのねじ軸44とナット42との回転数(角度)の差θABはθ/αとなり、ボールねじ機構21のボールねじ44の傾斜(リード)をLとすると、ねじ軸43はδ{=(L/360)×(θ/α)}だけ前進することになる。
【0025】
上記第2の実施形態においては、制動時に、コントローラ(図示せず)からの信号に応じて電動モータ15のロータ17が所定のトルクで時計回りに回転すると、第1、第2内歯歯車49、50が回転し、これらと噛合う外歯歯車47、48によりボールねじ40を構成するナット42とねじ軸44との間に差動が発生し、ボールねじ部43が作動してねじ軸44が前進する。そして、このねじ軸44の前進運動はスラスト軸受24を介してピストン10に伝達され、ピストン10が一方のブレーキパッド9をディスクロータDの内側面に押圧させ、その反力によってキャリパ本体2がキャリア1のスライドピン3に沿って移動して(図2、3)、爪片4aが他方のブレーキパッド8をディスクロータ2の外側面に押圧させ、これにより電動モータ15のトルクに応じて制動力が発生する。このとき、前記したようにボールねじ機構40を構成するナット42とねじ軸44との間に差動が発生し、第1の実施の形態と同様に、電動モータ15のロータ17の回転が十分に減速されるので、電動モータ15に必要とされるトルクの可及的低減が可能になり、その分、電動モータ15の小型化ひいてはキャリパ本体2の小型化を達成できる。
【0026】
また、電動モータ15の軸を、運動変換機構としてのボールねじ機構40の軸に対し、ディスクロータの半径方向外側へΔHだけオフセットさせているので、第1の実施の形態と同様に、電動モータ15の軸が車両のドライブシャフトから遠ざかる方向へ変位し、同軸型とする場合よりもモータ径を大きくとることができる。
なお、制動解除時には、電動モータ15のロータ17を逆回転させ、第1、第2内歯歯車49、50の逆回転によりナット42とねじ軸44とを逆方向へ回転させる。すると、ナット42とねじ軸44との間に回転数差(差動)が発生し、ねじ軸44およびピストン10が後退し、キャリパ本体2がスライドピン3に沿って移動して、ディスクロータDからブレーキパッド8、9が離間して制動が解除される。
【0027】
図5は、本発明に係る電動ディスクブレーキの第3の実施の形態を示したものである。なお、本第3の実施の形態は、前出図1乃至3に示したものと全体的構造が同じであるので、ここでは、同一部分に同一符号を付すこととする。本第3の実施の形態において、ピストン51は、本体部52と軸部53とを備え、その本体部52が、車両内側のブレーキパッド9に対して回止めピン54を介して回転不能に連結されると共に、その軸部53が電動モータ15の中空ロータ17内まで延長されている。また、ピストン51の軸部53には軸穴53aが形成されており、この軸穴53aには、前記回転検出器20のレゾルバステータ20bを支持する支持板55にナット56を用いて一端部が固定されたロッド57の他端部が摺動可能に挿入されている。
【0028】
一方、運動変換機構としてのボールランプ機構60は、キャリパ本体2の爪体4に軸受60´を介して回動可能に支持された回転ディスク61と、ピストン51側の固定ディスク62と、両ディスク61と62との間に介装された転動機構63とからなっている。固定ディスク62には、回転ディスク61内を挿通してロータ17内まで延ばされた円筒部64が一体に形成されており、この円筒部64は前記ピストン51の軸部53にねじ部65を介して螺合されている。また、この円筒部64には、前記ロッド57の中間のフランジ部57aに一端が係止されたさらばね66が係合しており、固定ディスク62は、常時はこのさらばね66により、図5の右方すなわち回転ディスク61側へ付勢されている。
【0029】
前記両ディスク61と62との間の転動機構63は、前記第1の実施の形態における転動機構26(図1)と同様に両ディスク61と62との対向面に形成された3つのボール溝67、68と、これらボール溝67、68間に装入されたボール(鋼球)69とからなっている。ボール溝67、68は、前記転動機構26と同様に、それぞれ同方向に傾斜して、等しい中心角(例えば90°)の範囲で等間隔に配置されており、固定ディスク62に対する回転ディスク61の回転によって3つのボール69がボール溝67、68内を転動する。ボール溝67、68は、回転ディスク61が、固定ディスク62に対して、図1の右方向から見て時計回りに回転するとき、固定ディスク62が同図の左方向へ前進(直線移動)するように形成されている。この時、固定ディスク62の円筒部64とピストン51の軸部53との間のねじ部65にはかなりの抵抗があり、これにより固定ディスク62は回転しないで前進し、これに応じてピストン10が前進し、車両内側のブレーキパッド9をディスクロータDに対して押圧するように作動する。
【0030】
しかして、電動モータ15のロータ17の、ディスクロータD側への延長端部には、偏心軸70が形成され、この偏心軸70には軸受71を介して偏心板72が回動可能に支持されている。偏心板72には、図6にも示すように円周方向に等配して4つの貫通孔73が設けられ、この貫通孔73のそれぞれには爪体4に植立したピン74が挿入されている。この偏心板72に設けた4つの貫通孔73とピン74とはオルダム機構75を構成し、偏心板72は、該オルダム機構75により偏心軸70の回転に応じて自転せずに公転運動を行うようになる。なお、図6中、O0 はロータ17の回転中心を、O1 は偏心軸70の回転中心を、δは両者の偏心量を示している。一方、偏心板72の外周には外歯歯車76が、前記ボールランプ機構60の回転ディスク61には前記外歯歯車76に噛合する内歯歯車77が設けられており、前記偏心板72の公転運動に応じて回転ディスク61がロータ17と一定の回転比で回転するようになる。すなわち、これら偏心軸70、軸受71、偏心板72、オルダム機構75、外歯歯車76、内歯歯車77等は差動減速機の差動機構を構成し、その中の外歯歯車76と内歯歯車77との組合せは減速手段を構成している。
【0031】
ここで、外歯歯車76の歯数をz、内歯歯車77の歯数をZとすると、ボールランプ機構60の回転ディスク61はロータ17と一定の回転比N{=(Z−z)/Z}をもって回転する。この場合、回転ディスク61が一回転するときのロータ17の回転数が減速比α(=1/N)となる。そして、ロータ17が、ある角度θだけ回転すると、回転ディスク61の回転角θAはθ/αとなり、ボールランプ機構60のボール溝67、68の傾斜(リード)をLとすると、固定ディスク62はδ{=(L/360)×(θ/α)}だけ前進することになる。
【0032】
上記第3の実施形態においては、制動時に、コントローラ(図示せず)からの信号に応じて電動モータ15のロータ17が所定のトルクで時計回りに回転すると、これと一体に偏心軸70が回転し、偏心板72が、該オルダム機構75により自転せずに公転運動を行う。そして、この偏心板72の公転運動により外歯歯車76を介して内歯歯車77が回転し、ボールランプ機構60の回転ディスク61がロータ17と一定の回転比をもって回転し、このとき、固定ディスク62の円筒部64とピストン51の軸部53との間のねじ部65の抵抗により、固定ディスク62は回転しないで前進する。この結果、ピストン51が前進して、車両内側のブレーキパッド9をディスクロータDに対して押圧し、その反力によってキャリパ本体2がキャリア1のスライドピン3に沿って移動して(図2、3)、爪片4aが他方のブレーキパッド8をディスクロータ2の外側面に押圧させ、これにより電動モータ15のトルクに応じて制動力が発生する。このようにして、電動モータ15のロータ17の回転が十分に減速されるので、電動モータ15に必要とされるトルクの可及的低減が可能になり、その分、電動モータ15の小型化ひいてはキャリパ本体2の小型化を達成できる。
【0033】
なお、制動解除時には、電動モータ15のロータ17を逆回転させると、さらばね66の付勢力により固定ディスク62およびピストン51が一体的に後退し、キャリパ本体2がスライドピン3に沿って移動して、ディスクロータDからブレーキパッド8、9が離間して制動が解除される。
【0034】
図7は、本発明に係る電動ディスクブレーキの第4の実施の形態を示したものである。なお、本第4の実施の形態は、前出図5に示したものと全体的構造は同じであるので、ここでは、同一部分に同一符号を付すこととする。本第4の実施の形態において、電動モータ15のロータ17と一体の偏心軸70には、第3の実施の形態と同様に軸受71を介して偏心板80が回動可能に支持されている。
また、本第4の実施の形態において、前記偏心板80と爪体4との間にはオルダム機構81が、偏心板80とボールランプ機構60の回転ディスク61との間には減速手段82がそれぞれ介装されている。
【0035】
上記オルダム機構81は、偏心板80に形成された、中心部に突起を有する環状穴83と、爪体4に形成された同様の環状穴84と前記2つの凹穴83、84間に介装されたボール85とからなっており、偏心板80は、該オルダム機構81の作動により偏心軸70の回転に応じて自転せずに公転運動を行うようになっている。一方、上記減速手段82は、偏心板80に設けられたサイクロイド溝86と、回転ディスク61に設けられたサイクロイド溝87と前記2つのサイクロイド溝86、87間に介装されたボール88とからなっており、前記偏心板72の公転運動に応じてこの減速手段82が作動することで、回転ディスク61がロータ17と一定の回転比で回転するようになっている。すなわち、これら偏心軸70、軸受71、偏心板80、オルダム機構81、減速手段82等は差動減速機の差動機構を構成している。
【0036】
ここで、偏心板80側のサイクロイド溝86の基準円の直径をd、回転ディスク61側のサイクロイド溝87の基準円の直径をDとすると、ボールランプ機構60の回転ディスク61はロータ17と一定の回転比N{=(D−d)/D}をもって回転する。この場合、回転ディスク61が一回転するときのロータ17の回転数が減速比α(=1/N)となる。そして、ロータ17が、ある角度θだけ回転すると、回転ディスク61の回転角θA はθ/αとなり、ボールランプ機構60のボール溝67、68の傾斜(リード)をLとすると、固定ディスク62はδ{=(L/360)×(θ/α)}だけ前進することになる。
【0037】
上記第4の実施形態においては、制動時に、コントローラ(図示せず)からの信号に応じて電動モータ15のロータ17が所定のトルクで時計回りに回転すると、これと一体に偏心軸70が回転し、偏心板80が、該オルダム機構81により自転せずに公転運動を行う。そして、この偏心板80の公転運動により、2つのサイクロイド溝86、87間にボール88を介装した減速手段82が作動し、ボールランプ機構60の回転ディスク61がロータ17と一定の回転比をもって回転し、このとき、固定ディスク62の円筒部64とピストン51の軸部53との間のねじ部65の抵抗により、固定ディスク62は回転しないで前進する。この結果、ピストン51が前進して、車両内側のブレーキパッド9をディスクロータDに対して押圧し、その反力によってキャリパ本体2がキャリア1のスライドピン3に沿って移動して(図2、3)、爪片4aが他方のブレーキパッド8をディスクロータ2の外側面に押圧させ、これにより電動モータ15のトルクに応じて制動力が発生する。このようにして、電動モータ15のロータ17の回転が十分に減速されるので、電動モータ15に必要とされるトルクの可及的低減が可能になり、その分、電動モータ15の小型化ひいてはキャリパ本体2の小型化を達成できる。
【0038】
なお、制動解除時には、電動モータ15のロータ17を逆回転させると、さらばね66の付勢力により固定ディスク62およびピストン51が一体的に後退し、キャリパ本体2がスライドピン3に沿って移動して、ディスクロータDからブレーキパッド8、9が離間して制動が解除される。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係る電動ディスクブレーキによれば、場所をとらずに大きな減速比を得ることが可能で、電動モータおよびキャリパ本体の小型化を達成でき、省エネルギーに寄与するばかりか、車両への搭載性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動ディスクブレーキの第1の実施の形態を示す断面図である。
【図2】本電動ディスクブレーキの全体的構造を一部断面として示す平面図である。
【図3】本電動ディスクブレーキの全体的構造を示す側面図である。
【図4】本発明に係る電動ディスクブレーキの第2の実施の形態を示す断面図である。
【図5】本発明に係る電動ディスクブレーキの第3の実施の形態を示す断面図である。
【図6】図5に示した電動ディスクブレーキを構成するオルダム機構の作動状態を示す模式図である。
【図7】本発明に係る電動ディスクブレーキの第4の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 キャリア、 2 キャリパ本体、
3 爪体、 4 モータケース
8、9 ブレーキパッド、 D ディスクロータ
10、51 ピストン
15 電動モータ、 16 ステータ 17 ロータ
21、60 ボールランプ機構(運動変換機構)
27,28、67,68 ボール溝、 29、69 ボール
23、25 ボールランプ機構のディスク(回転ディスク)
31,32、47,48 外歯歯車(歯車機構)
36,37、49,50 内歯歯車(歯車機構)
40 ボールねじ機構(運動変換機構)
42 ナット、 44 ねじ軸
61 ボールランプ機構の回転ディスク
62 ボールランプ機構の固定ディスク
70 偏心軸、 72、80 偏心板
75、81 オルダム機構
76 外歯歯車(減速手段)、 77 内歯歯車(減速手段)
82 減速手段
86、87 サイクロイド溝(減速手段)、 88 ボール(減速手段)

Claims (1)

  1. キャリパ本体に、ディスクロータの両側に位置する一対のブレーキパッドのうち一方に対向するピストンと、ステータとロータとを備えた電動モータと該電動モータのロータの回転を直線運動に変換して前記ピストンに伝達する運動変換機構とを内装した電動ディスクブレーキにおいて、
    前記運動変換機構が、2つの回転ディスクの間にボールを介在させたボールランプ機構からなり、
    前記電動モータと前記ボールランプ機構との間に、差動減速機を介装し、
    該差動減速機は、
    前記電動モータのロータの軸方向で該電動モータとボールランプ機構との間に介装されると共に、
    前記電動モータのロータに回転可能に支持されて該ロータの回転軸に対して偏心するリング状の外歯歯車と、前記ボールランプ機構の回転ディスクに設けられて前記外歯歯車に噛合う内歯歯車とを有することを特徴とする電動ディスクブレーキ。
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