JP2000009197A - 車両用トロイダル型無段変速機 - Google Patents
車両用トロイダル型無段変速機Info
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H15/00—Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members
- F16H15/02—Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
- F16H15/04—Gearings providing a continuous range of gear ratios
- F16H15/06—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B
- F16H15/32—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
- F16H15/36—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
- F16H15/38—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces
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- Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】牽引後の発進性を確保することができる車両用
トロイダル型無段変速機を提供する。 【解決手段】 エンジンを停止した車両を牽引したり惰
行させると、駆動輪の回転に応じて出力ディスクが回転
し、入力側のフリクションがパワーローラ44FLの接
触部に外力として作用し、この外力F1 によってトラニ
オン46FLの変位とともにサーボピストン78FL
が、例えばHigh側の変速比となる位置までストロー
クするおそれがある。ところが、第2油室90bに配設
した第1皿ばね100が、弾性復元力を発生することに
よってサーボピストン78FLがHigh側の変速比と
なる位置までストロークするのを防止する。このよう
に、車両を前進牽引や前進蛇行しても、サーボピストン
がHigh側の変速比となる位置までストロークするの
が防止され、車両が再発進するときの性能を十分に良好
とすることができる。
トロイダル型無段変速機を提供する。 【解決手段】 エンジンを停止した車両を牽引したり惰
行させると、駆動輪の回転に応じて出力ディスクが回転
し、入力側のフリクションがパワーローラ44FLの接
触部に外力として作用し、この外力F1 によってトラニ
オン46FLの変位とともにサーボピストン78FL
が、例えばHigh側の変速比となる位置までストロー
クするおそれがある。ところが、第2油室90bに配設
した第1皿ばね100が、弾性復元力を発生することに
よってサーボピストン78FLがHigh側の変速比と
なる位置までストロークするのを防止する。このよう
に、車両を前進牽引や前進蛇行しても、サーボピストン
がHigh側の変速比となる位置までストロークするの
が防止され、車両が再発進するときの性能を十分に良好
とすることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用トロイダル
型無段変速機に関するものである。
型無段変速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両に搭載されているトロ
イダル型無段変速機の変速制御装置として、例えば実開
昭63―92859号公報のように構成したり、図5に
示す構成とした装置が知られている。
イダル型無段変速機の変速制御装置として、例えば実開
昭63―92859号公報のように構成したり、図5に
示す構成とした装置が知られている。
【0003】図5において、符号40は軸線01 上に配
置した入力ディスク、符号42は軸線01 上に配置した
出力ディスク、符号44は入出力ディスク40、42間
で動力伝達を行う2個のパワ−ローラをそれぞれ示して
いる。
置した入力ディスク、符号42は軸線01 上に配置した
出力ディスク、符号44は入出力ディスク40、42間
で動力伝達を行う2個のパワ−ローラをそれぞれ示して
いる。
【0004】パワ−ローラ44は、入出力ディスク4
0、42の回転軸線01 の両側に対向配置されており、
これら入出力ディスク40、42と、2個のパワーロー
ラ44とよりなるトロイダル伝動ユニットを2個、それ
ぞれの出力ディスク42が相互に背中合わせとなるよう
にして軸線O1 上に前後に配設されている。
0、42の回転軸線01 の両側に対向配置されており、
これら入出力ディスク40、42と、2個のパワーロー
ラ44とよりなるトロイダル伝動ユニットを2個、それ
ぞれの出力ディスク42が相互に背中合わせとなるよう
にして軸線O1 上に前後に配設されている。
【0005】そして、入力ディスク40に伝達されてき
た回転駆動力は、パワーローラ44の回転を介して出力
ディスク42に伝達され、パワーローラ44をその回転
軸線O2 と直交する軸線(以下、首振り軸線と称する)
O3 の周りに傾転させて入出力ディスク40、42に対
する接触位置を変えることにより、入出力回転比(変速
比)を無段階に変えることができる。
た回転駆動力は、パワーローラ44の回転を介して出力
ディスク42に伝達され、パワーローラ44をその回転
軸線O2 と直交する軸線(以下、首振り軸線と称する)
O3 の周りに傾転させて入出力ディスク40、42に対
する接触位置を変えることにより、入出力回転比(変速
比)を無段階に変えることができる。
【0006】この無段変速を制御するに当たっては、パ
ワーローラ44が回転軸線O2 を入出力ディスク40、
42の回転軸線O1 と同レベルに位置(図5に示す中立
位置に)している間は、傾転角(変速比)をそのままに
保持し、パワーローラ44が首振り軸線O3 の方向へ変
位して回転軸線O2 を入出力ディスク40、42の回転
軸線O1 からオフセットさせると、パワーローラ44が
オフセット方向に応じた方向へ自ずと傾転して傾転角を
変化することで変速制御を行っている。
ワーローラ44が回転軸線O2 を入出力ディスク40、
42の回転軸線O1 と同レベルに位置(図5に示す中立
位置に)している間は、傾転角(変速比)をそのままに
保持し、パワーローラ44が首振り軸線O3 の方向へ変
位して回転軸線O2 を入出力ディスク40、42の回転
軸線O1 からオフセットさせると、パワーローラ44が
オフセット方向に応じた方向へ自ずと傾転して傾転角を
変化することで変速制御を行っている。
【0007】すなわち、パワーローラ44を回転自在に
支持しているトラニオン46は、傾転軸線03 の周りに
回転自在にするだけでなく、この首振り軸線O3 方向へ
変位可能とされている。このトラニオン46は、上端間
がアッパリンク50を介して横方向に連結され、下端間
がロアリンク52を介して横方向に連結されている。ま
た、トラニオン46の下部には、首振り軸線O3 方向へ
延在するシャフト54がピン56により閂結合されてい
るとともに、このシャフト54に、油圧サーボ機構のサ
ーボピストン58が嵌着されている。なお、前記油圧サ
ーボ機構は、シャフト54を包套しているピストンボス
部58aと、サーボピストン58を受容するシリンダボ
ディ60と、サーボピストン58に向けて作動圧を供給
する変速制御用コントロールバルブボディ62とを備え
ている。
支持しているトラニオン46は、傾転軸線03 の周りに
回転自在にするだけでなく、この首振り軸線O3 方向へ
変位可能とされている。このトラニオン46は、上端間
がアッパリンク50を介して横方向に連結され、下端間
がロアリンク52を介して横方向に連結されている。ま
た、トラニオン46の下部には、首振り軸線O3 方向へ
延在するシャフト54がピン56により閂結合されてい
るとともに、このシャフト54に、油圧サーボ機構のサ
ーボピストン58が嵌着されている。なお、前記油圧サ
ーボ機構は、シャフト54を包套しているピストンボス
部58aと、サーボピストン58を受容するシリンダボ
ディ60と、サーボピストン58に向けて作動圧を供給
する変速制御用コントロールバルブボディ62とを備え
ている。
【0008】そして、変速比指令に基づいて変速制御弁
64が作動し、コントロールバルブボディ62から所定
の作動圧が供給されると、サーボピストン58は、首振
り軸線O3 方向の一方向のHigh側の変速比位置(変
速比が小さくなる位置)、或いは、他方向のLow側の
変速比位置(変速比が大きくなる位置)にストロークを
開始し、これにより、パワーローラ44を入出力ディス
ク40、42に対して首振り軸線O3 方向に変位(オフ
セット)させる。このオフセットにより、パワーローラ
44は自ずと傾転角を変速指令に対応した方向へ変更す
る。
64が作動し、コントロールバルブボディ62から所定
の作動圧が供給されると、サーボピストン58は、首振
り軸線O3 方向の一方向のHigh側の変速比位置(変
速比が小さくなる位置)、或いは、他方向のLow側の
変速比位置(変速比が大きくなる位置)にストロークを
開始し、これにより、パワーローラ44を入出力ディス
ク40、42に対して首振り軸線O3 方向に変位(オフ
セット)させる。このオフセットにより、パワーローラ
44は自ずと傾転角を変速指令に対応した方向へ変更す
る。
【0009】そして、パワーローラ44のオフセット及
び傾転は、サーボピストン58の下端に結合したプリセ
スカム66の回転軸線方向変位及び回転により、そのカ
ム面66aと接触する変速リンク68に伝達され、この
変速リンク68からコントロールバルブボディ62の変
速制御弁64にフィードバックされる。
び傾転は、サーボピストン58の下端に結合したプリセ
スカム66の回転軸線方向変位及び回転により、そのカ
ム面66aと接触する変速リンク68に伝達され、この
変速リンク68からコントロールバルブボディ62の変
速制御弁64にフィードバックされる。
【0010】このフィードバックにより、変速の進行に
つれてトラニオン46がピストン58を介して元の位置
に戻され、実変速比が変速比指令に一致したところで、
パワーローラ44を上述した中立位置に復帰させ、実変
速比を変速比指令に対応した値に保持する。
つれてトラニオン46がピストン58を介して元の位置
に戻され、実変速比が変速比指令に一致したところで、
パワーローラ44を上述した中立位置に復帰させ、実変
速比を変速比指令に対応した値に保持する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジン停
止状態の車両を前進方向に牽引したり、惰行させると、
駆動輪の回転に応じて出力ディスク42が回転し、入力
側のフリクション(即ち、前後進切り換え機構、パワー
ローラ44及び入力ディスク40、パワーローラ44を
回転軸線O2 周りに回転させるベアリング等)によりパ
ワーローラ44の入力ディスク40との接触部に力が発
生してトラニオン46が首振り軸線O3 方向に変位する
が、その際、トラニオン46の変位とともに、油圧サー
ボ機構(ピストン58及び変速制御弁64など)がHi
gh側の変速比位置まで変位してしまう。このように、
油圧サーボ機構がHigh側の変速比位置に変位した状
態でエンジンの始動により車両を前進させようとする
と、車両の発進性が低下する。また、逆に、車両を後進
方向に牽引する場合にも、同等に油圧サーボ機構がHi
gh側の変速比位置に変位した状態となるので、車両の
発進性が低下する。
止状態の車両を前進方向に牽引したり、惰行させると、
駆動輪の回転に応じて出力ディスク42が回転し、入力
側のフリクション(即ち、前後進切り換え機構、パワー
ローラ44及び入力ディスク40、パワーローラ44を
回転軸線O2 周りに回転させるベアリング等)によりパ
ワーローラ44の入力ディスク40との接触部に力が発
生してトラニオン46が首振り軸線O3 方向に変位する
が、その際、トラニオン46の変位とともに、油圧サー
ボ機構(ピストン58及び変速制御弁64など)がHi
gh側の変速比位置まで変位してしまう。このように、
油圧サーボ機構がHigh側の変速比位置に変位した状
態でエンジンの始動により車両を前進させようとする
と、車両の発進性が低下する。また、逆に、車両を後進
方向に牽引する場合にも、同等に油圧サーボ機構がHi
gh側の変速比位置に変位した状態となるので、車両の
発進性が低下する。
【0012】また、パワーローラ44の変位(オフセッ
ト量及び傾転量)を変速制御弁64に高精度にフィード
バックさせるために、例えば、ばね部材(図示せず)を
変速リンク68に係合し、このばね部材の付勢力を、プ
リセスカム66のカム面66aから変速リンク68が離
れないような押圧力として利用する場合があるが、特定
のサーボピストン58だけに前記ばね部材の付勢力がス
トローク方向(首振り軸線O3 方向)に作用すると、不
具合が生じる場合がある。
ト量及び傾転量)を変速制御弁64に高精度にフィード
バックさせるために、例えば、ばね部材(図示せず)を
変速リンク68に係合し、このばね部材の付勢力を、プ
リセスカム66のカム面66aから変速リンク68が離
れないような押圧力として利用する場合があるが、特定
のサーボピストン58だけに前記ばね部材の付勢力がス
トローク方向(首振り軸線O3 方向)に作用すると、不
具合が生じる場合がある。
【0013】すなわち、前記ばね部材の付勢力が、前述
した車両を牽引する場合の油圧サーボ機構がHigh側
の変速比位置に変位する方向と同一方向に作用している
と、やはり車両の発進性が低下するおそれがある。
した車両を牽引する場合の油圧サーボ機構がHigh側
の変速比位置に変位する方向と同一方向に作用している
と、やはり車両の発進性が低下するおそれがある。
【0014】また、特定のサーボピストン58だけに前
記ばね部材のストローク方向(首振り軸線O3 方向)の
付勢力が作用すると、他のパワーローラ44に連結して
いるサーボピストン58との間で位相のずれが発生し、
変速の同期くずれが生じるおそれがある。
記ばね部材のストローク方向(首振り軸線O3 方向)の
付勢力が作用すると、他のパワーローラ44に連結して
いるサーボピストン58との間で位相のずれが発生し、
変速の同期くずれが生じるおそれがある。
【0015】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、牽引後の発進性を確保するとともに、フィード
バック部材からサーボピストンにストローク方向の力が
作用しても変速制御に悪影響を与えることがない車両用
トロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
であり、牽引後の発進性を確保するとともに、フィード
バック部材からサーボピストンにストローク方向の力が
作用しても変速制御に悪影響を与えることがない車両用
トロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】これらの目的のため、請
求項1記載の発明は、駆動源から回転駆動力が伝達され
る入力ディスクと、この入力ディスクに対向配置した出
力ディスクと、これら入力及び出力ディスク間で摩擦係
合により動力伝達を行うパワーローラと、このパワーロ
ーラを、パワーローラ回転軸線回りに回転自在に支持
し、且つ前記パワーローラ回転軸線と直交する首振り軸
線方向へストロークさせるトラニオンと、このトラニオ
ンを前記首振り軸線方向へストロークさせて前記パワー
ローラの傾転によりHigh側又はLow側の変速比に
設定するサーボ機構とを有する車両用トロイダル型無段
変速機において、前記出力ディスクから伝達される回転
力による前記パワーローラの前記首振り軸線方向のスト
ロークを規制するストローク規制部材を、前記サーボ機
構に設けた。
求項1記載の発明は、駆動源から回転駆動力が伝達され
る入力ディスクと、この入力ディスクに対向配置した出
力ディスクと、これら入力及び出力ディスク間で摩擦係
合により動力伝達を行うパワーローラと、このパワーロ
ーラを、パワーローラ回転軸線回りに回転自在に支持
し、且つ前記パワーローラ回転軸線と直交する首振り軸
線方向へストロークさせるトラニオンと、このトラニオ
ンを前記首振り軸線方向へストロークさせて前記パワー
ローラの傾転によりHigh側又はLow側の変速比に
設定するサーボ機構とを有する車両用トロイダル型無段
変速機において、前記出力ディスクから伝達される回転
力による前記パワーローラの前記首振り軸線方向のスト
ロークを規制するストローク規制部材を、前記サーボ機
構に設けた。
【0017】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の車両用トロイダル型無段変速機において、前記サー
ボ機構を、前記トラニオンに対して前記首振り軸線方向
に連結したストローク部と、このストローク部に一体に
連結したサーボピストンと、前記サーボピストンを前記
首振り軸線方向に変位可能に収容しているシリンダ室
と、前記シリンダ室への流体圧制御により前記サーボピ
ストンを前記首振り軸線方向に変位させる制御弁とを備
えた構造とし、前記ストローク規制部材を、前記サーボ
ピストンの近くの前記シリンダ室内に配設した。
載の車両用トロイダル型無段変速機において、前記サー
ボ機構を、前記トラニオンに対して前記首振り軸線方向
に連結したストローク部と、このストローク部に一体に
連結したサーボピストンと、前記サーボピストンを前記
首振り軸線方向に変位可能に収容しているシリンダ室
と、前記シリンダ室への流体圧制御により前記サーボピ
ストンを前記首振り軸線方向に変位させる制御弁とを備
えた構造とし、前記ストローク規制部材を、前記サーボ
ピストンの近くの前記シリンダ室内に配設した。
【0018】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の車両用トロイダル型無段変速機において、前記スト
ローク規制部材を、前記トラニオンの前記首振り軸線方
向へのストロークに対抗する弾性復元力を発生し、前記
サーボピストンと同軸に配設した皿ばねとした。
載の車両用トロイダル型無段変速機において、前記スト
ローク規制部材を、前記トラニオンの前記首振り軸線方
向へのストロークに対抗する弾性復元力を発生し、前記
サーボピストンと同軸に配設した皿ばねとした。
【0019】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の車両用トロイダル型無段変速機において、前記皿ば
ねを、大径な円形外周縁が前記シリンダ室の内壁に当接
し、前記ストローク部に外嵌した小径孔が前記サーボピ
ストンに当接するように配設した。
載の車両用トロイダル型無段変速機において、前記皿ば
ねを、大径な円形外周縁が前記シリンダ室の内壁に当接
し、前記ストローク部に外嵌した小径孔が前記サーボピ
ストンに当接するように配設した。
【0020】また、請求項5記載の発明は、請求項2記
載の車両用トロイダル型無段変速機において、前記スト
ローク規制部材を、前記トラニオンの前記首振り軸線方
向へのストロークに対抗する弾性復元力を発生し、前記
サーボピストンと同軸に配設した周方向に波形状が連続
している環状のばね部材とし、当該環状のばね部材の外
周縁の波形状の頂部が前記シリンダ室の内壁及び前記サ
ーボピストンに当接するように配置した。
載の車両用トロイダル型無段変速機において、前記スト
ローク規制部材を、前記トラニオンの前記首振り軸線方
向へのストロークに対抗する弾性復元力を発生し、前記
サーボピストンと同軸に配設した周方向に波形状が連続
している環状のばね部材とし、当該環状のばね部材の外
周縁の波形状の頂部が前記シリンダ室の内壁及び前記サ
ーボピストンに当接するように配置した。
【0021】さらに、請求項6記載の発明は、請求項2
乃至5の何れかに記載の車両用トロイダル型無段変速機
において、前記パワーローラの変位を前記制御弁にフィ
ードバックするフィードバック部材が前記サーボピスト
ンに係合し、このフィードバック部材から前記サーボピ
ストンに前記首振り軸線方向の係合力が作用していると
きに、前記ストローク規制部材が、前記係合力を打ち消
す方向に力を発生している。
乃至5の何れかに記載の車両用トロイダル型無段変速機
において、前記パワーローラの変位を前記制御弁にフィ
ードバックするフィードバック部材が前記サーボピスト
ンに係合し、このフィードバック部材から前記サーボピ
ストンに前記首振り軸線方向の係合力が作用していると
きに、前記ストローク規制部材が、前記係合力を打ち消
す方向に力を発生している。
【0022】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、駆動源の
回転駆動力が停止した車両を牽引したり惰行させると、
駆動輪の回転に応じて出力ディスクが回転し、入力側の
フリクションがパワーローラの接触部に外力として作用
し、この外力によってトラニオンがHigh側の変速比
となる位置まで変位する場合がある。このとき、本発明
に係るスローク部材が、前記パワーローラがHigh側
の変速比を設定するために首振り軸線方向にストローク
しようとするのを規制すると、車両を牽引したり惰行さ
せてもパワーローラはHigh側の変速比まで変位しな
い。これにより、牽引後の車両発進性を十分に良好とす
ることができる。
回転駆動力が停止した車両を牽引したり惰行させると、
駆動輪の回転に応じて出力ディスクが回転し、入力側の
フリクションがパワーローラの接触部に外力として作用
し、この外力によってトラニオンがHigh側の変速比
となる位置まで変位する場合がある。このとき、本発明
に係るスローク部材が、前記パワーローラがHigh側
の変速比を設定するために首振り軸線方向にストローク
しようとするのを規制すると、車両を牽引したり惰行さ
せてもパワーローラはHigh側の変速比まで変位しな
い。これにより、牽引後の車両発進性を十分に良好とす
ることができる。
【0023】また、請求項2記載の発明によると、スト
ローク規制部材をサーボピストンの近くのシリンダ室内
に配設したので、装置内部が限られたスペースしかなく
ても十分にストローク部材を配設することができる。
ローク規制部材をサーボピストンの近くのシリンダ室内
に配設したので、装置内部が限られたスペースしかなく
ても十分にストローク部材を配設することができる。
【0024】また、請求項3記載の発明によると、サー
ボピストンと同軸に配設した皿ばねによりストローク規
制部材を構成しているので、この皿ばねの弾性復元力を
利用して例えばパワーローラがHigh側の変速比まで
ストロークしようとしても、確実にパワーローラのスト
ロークを規制することができ、しかも、装置の小型化を
図ることができる。
ボピストンと同軸に配設した皿ばねによりストローク規
制部材を構成しているので、この皿ばねの弾性復元力を
利用して例えばパワーローラがHigh側の変速比まで
ストロークしようとしても、確実にパワーローラのスト
ロークを規制することができ、しかも、装置の小型化を
図ることができる。
【0025】また、請求項4記載の発明によると、大径
な円形外周縁がシリンダ室の内壁に当接し、ストローク
部に外嵌した小径孔がサーボピストンに当接するように
皿ばねが配設されているので、摩耗等を極力防止して耐
久性が向上した皿ばねを得ることができる。
な円形外周縁がシリンダ室の内壁に当接し、ストローク
部に外嵌した小径孔がサーボピストンに当接するように
皿ばねが配設されているので、摩耗等を極力防止して耐
久性が向上した皿ばねを得ることができる。
【0026】また、請求項5記載の発明によると、周方
向に波形状が連続している環状のばね部材によりストロ
ーク規制部材を構成しており、このばね部材の外周縁の
波形状の頂部が、前記シリンダ室の内壁及び前記サーボ
ピストンに当接するように配置されているので、皿ばね
と同様に、摩耗等を極力防止して耐久性が向上した部材
とすることができる。
向に波形状が連続している環状のばね部材によりストロ
ーク規制部材を構成しており、このばね部材の外周縁の
波形状の頂部が、前記シリンダ室の内壁及び前記サーボ
ピストンに当接するように配置されているので、皿ばね
と同様に、摩耗等を極力防止して耐久性が向上した部材
とすることができる。
【0027】さらに、請求項6記載の発明によると、サ
ーボピストンにフィードバック部材から係合力が作用し
ていても、ストローク規制部材が係合力を打ち消す方向
に力を発生しているので、全てのサーボピストン間の位
相のずれを防止して自動変速の同期くずれを確実に防止
することができる。
ーボピストンにフィードバック部材から係合力が作用し
ていても、ストローク規制部材が係合力を打ち消す方向
に力を発生しているので、全てのサーボピストン間の位
相のずれを防止して自動変速の同期くずれを確実に防止
することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るトロ
イダル型無段自動変速機の内部構造を示すものである。
て図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るトロ
イダル型無段自動変速機の内部構造を示すものである。
【0029】トランスミッションケース1内には、図示
しないエンジン(回転駆動源)側に連結された入力軸2
と、入力軸2の右側に同心に連結された回転軸3とが配
置され、入力軸2側には、トランスミッションケース1
の端部にボルト4を介して取付けられたオイルポンプ5
と、該オイルポンプ5の右側に隣接されて前進クラッチ
6及び後進クラッチ7の操作により遊星歯車機構8を介
して第1及び第2トロイダル変速機構10、11に対す
る前後進の切換えを行う前後進切換機構9とが配設さ
れ、回転軸3側には、エンジンに近い位置に第1トロイ
ダル変速機構10が、エンジンから遠い位置に第2トロ
イダル変速機構11が互いに軸方向に離間して配設され
ている。
しないエンジン(回転駆動源)側に連結された入力軸2
と、入力軸2の右側に同心に連結された回転軸3とが配
置され、入力軸2側には、トランスミッションケース1
の端部にボルト4を介して取付けられたオイルポンプ5
と、該オイルポンプ5の右側に隣接されて前進クラッチ
6及び後進クラッチ7の操作により遊星歯車機構8を介
して第1及び第2トロイダル変速機構10、11に対す
る前後進の切換えを行う前後進切換機構9とが配設さ
れ、回転軸3側には、エンジンに近い位置に第1トロイ
ダル変速機構10が、エンジンから遠い位置に第2トロ
イダル変速機構11が互いに軸方向に離間して配設され
ている。
【0030】両軸2、3間には、入力軸2にニードルベ
アリング12を介して回転自在に支持されて前後進切換
機構9の遊星歯車機構8を構成するサンギヤ13と、こ
のサンギヤ13に設けられた爪部13aに係合し、且つ
回転軸3に回転自在に支持されたローディングカム14
と、このローディングカム14に係合ローラを介して連
結され、且つ回転軸3にボールスプライン16を介して
支持された入力ディスク17とが介在されている。入力
軸2からの回転力は前後進切換機構9を介してサンギヤ
13の爪部13aからローディングカム14、係合ロー
ラ15、入力ディスク17及びボールスプライン16を
順次経由して回転軸3に伝達されるようになっている。
アリング12を介して回転自在に支持されて前後進切換
機構9の遊星歯車機構8を構成するサンギヤ13と、こ
のサンギヤ13に設けられた爪部13aに係合し、且つ
回転軸3に回転自在に支持されたローディングカム14
と、このローディングカム14に係合ローラを介して連
結され、且つ回転軸3にボールスプライン16を介して
支持された入力ディスク17とが介在されている。入力
軸2からの回転力は前後進切換機構9を介してサンギヤ
13の爪部13aからローディングカム14、係合ロー
ラ15、入力ディスク17及びボールスプライン16を
順次経由して回転軸3に伝達されるようになっている。
【0031】ローディングカム14及び入力ディスク1
7の対向面には係合ローラ15が係合する波状のカム面
がそれぞれ形成されており、ローディングカム14と入
力ディスク17との間に供給された油圧により、係合ロ
ーラ15によるカム面のリードによるトルクに比例した
推力に加えて、油圧に比例した回転軸3ひいては第1及
び第2トロイダル変速機構10、11の入力軸2側への
推力を調整可能にしている。
7の対向面には係合ローラ15が係合する波状のカム面
がそれぞれ形成されており、ローディングカム14と入
力ディスク17との間に供給された油圧により、係合ロ
ーラ15によるカム面のリードによるトルクに比例した
推力に加えて、油圧に比例した回転軸3ひいては第1及
び第2トロイダル変速機構10、11の入力軸2側への
推力を調整可能にしている。
【0032】第1トロイダル変速機構10は、係合ロー
ラ15から離間する側の面にトロイド面17aが形成さ
れる入力ディスク17と、この入力ディスク17の対向
面にトロイド面18aが形成されて回転軸3に回転自在
に支持された出力ディスク18と、両ディスク17、1
8のトロイド面17a、18aにより形成されるトロイ
ド状の溝内に両ディスクに対して傾動可能に接触する後
述するパワーローラと、トラニオン及び駆動機構を備
え、トラニオンを操作して入力ディスク17及び出力デ
ィスク18に対するパワーローラの径方向の接触位置を
変えることにより、入力ディスク17と出力ディスク1
8との間の回転速度比、すなわち変速比を連続的に変化
させることができるようになっている。
ラ15から離間する側の面にトロイド面17aが形成さ
れる入力ディスク17と、この入力ディスク17の対向
面にトロイド面18aが形成されて回転軸3に回転自在
に支持された出力ディスク18と、両ディスク17、1
8のトロイド面17a、18aにより形成されるトロイ
ド状の溝内に両ディスクに対して傾動可能に接触する後
述するパワーローラと、トラニオン及び駆動機構を備
え、トラニオンを操作して入力ディスク17及び出力デ
ィスク18に対するパワーローラの径方向の接触位置を
変えることにより、入力ディスク17と出力ディスク1
8との間の回転速度比、すなわち変速比を連続的に変化
させることができるようになっている。
【0033】第2トロイダル変速機構11は、第1トロ
イダル変速機構10と同様に入力ディスク19、出力デ
ィスク20、パワーローラ、トラニオン及び駆動機構を
有するが、回転軸3にボールスプライン21を介して外
嵌されている入力ディスク19が第1トロイダル変速機
構10から遠い側に配置されるとともに、出力ディスク
20が第1トロイダル変速機構10に近い側に配置され
ている。
イダル変速機構10と同様に入力ディスク19、出力デ
ィスク20、パワーローラ、トラニオン及び駆動機構を
有するが、回転軸3にボールスプライン21を介して外
嵌されている入力ディスク19が第1トロイダル変速機
構10から遠い側に配置されるとともに、出力ディスク
20が第1トロイダル変速機構10に近い側に配置され
ている。
【0034】互いに対向する出力ディスク18、20の
背面には軸筒部18b、20bが設けられており、軸筒
部18b、20bには出力ギヤ22がスプライン結合さ
れている。出力ギヤ22は、トランスミッションケース
1の内周壁に固着されたギヤハウジング23に軸受24
を介して支持されている。出力ギヤ22はカウンターギ
ヤ25に噛合しており、このカウンターギヤ25はギヤ
ハウジング23に軸受26を介して回転自在に支持され
ている。カウンターギヤ25の中心部にはカウンターシ
ャフト27が一端においてスプライン結合されて一体に
回転するようになっており、カンターシャフト27の他
端は軸受28を介してトランスミッションケース1に回
転自在に支持されている。ここで、上述した摩擦ローラ
の傾動操作により所定の変速比となった出力は、出力ギ
ヤ22で合わされ、カウンターギヤ25、カウンターシ
ャフト27及びギヤ列28を順次経由して出力軸(図示
せず。)に伝達される。そして、出力軸の前後進切換え
は、前後進切換機構9によって第1及び第2トロイダル
変速機構10、11に対する前後進の切換えを行うこと
によりなされる。
背面には軸筒部18b、20bが設けられており、軸筒
部18b、20bには出力ギヤ22がスプライン結合さ
れている。出力ギヤ22は、トランスミッションケース
1の内周壁に固着されたギヤハウジング23に軸受24
を介して支持されている。出力ギヤ22はカウンターギ
ヤ25に噛合しており、このカウンターギヤ25はギヤ
ハウジング23に軸受26を介して回転自在に支持され
ている。カウンターギヤ25の中心部にはカウンターシ
ャフト27が一端においてスプライン結合されて一体に
回転するようになっており、カンターシャフト27の他
端は軸受28を介してトランスミッションケース1に回
転自在に支持されている。ここで、上述した摩擦ローラ
の傾動操作により所定の変速比となった出力は、出力ギ
ヤ22で合わされ、カウンターギヤ25、カウンターシ
ャフト27及びギヤ列28を順次経由して出力軸(図示
せず。)に伝達される。そして、出力軸の前後進切換え
は、前後進切換機構9によって第1及び第2トロイダル
変速機構10、11に対する前後進の切換えを行うこと
によりなされる。
【0035】図2は、第1トロイダル変速機構10をエ
ンジン側から示したものであり、図5に示した構成と同
一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略す
る。符号44FRで示すパワーローラと、符号44FL
で示すパワーローラは、軸線O1 上に配置した出力ディ
スク18と入力ディスク17(図2では示していな
い。)との間に回転動力が伝達可能に対向配置されてお
り、これらパワーローラ44FR、44FLはトラニオ
ン46に回転自在に支持されているとともに、上端間が
アッパリンク50を介して横方向に連結され、下端間が
ロアリンク52を介して連結されている。
ンジン側から示したものであり、図5に示した構成と同
一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略す
る。符号44FRで示すパワーローラと、符号44FL
で示すパワーローラは、軸線O1 上に配置した出力ディ
スク18と入力ディスク17(図2では示していな
い。)との間に回転動力が伝達可能に対向配置されてお
り、これらパワーローラ44FR、44FLはトラニオ
ン46に回転自在に支持されているとともに、上端間が
アッパリンク50を介して横方向に連結され、下端間が
ロアリンク52を介して連結されている。
【0036】パワーローラ44FLを回転自在に支持し
ている図2の右側のトラニオン46FLは、パワーロー
ラ回転軸線O2 が入出力ディスク回転軸線O1 に交差し
ている中立位置(図2の位置)から、パワーローラ回転
軸線O2 と直交する首振り軸線O3 の方向へオフセット
するように、この首振り軸線O3 の方向へ変位し、且つ
首振り軸線O3 の周りに傾転可能となっている。
ている図2の右側のトラニオン46FLは、パワーロー
ラ回転軸線O2 が入出力ディスク回転軸線O1 に交差し
ている中立位置(図2の位置)から、パワーローラ回転
軸線O2 と直交する首振り軸線O3 の方向へオフセット
するように、この首振り軸線O3 の方向へ変位し、且つ
首振り軸線O3 の周りに傾転可能となっている。
【0037】そして、ロアリンク52が連結しているト
ラニオン46FLの下部に、トラニオンシャフト70の
上端部がピン56を介して閂結合されており、このトラ
ニオンシャフト70に、サーボピストン78FLのピス
トンボス部78aが外嵌し、トラニオンシャフト70の
下端に形成した雄ねじに、ナット82を螺合してピスト
ンボス部78aを締め上げることにより、サーボピスト
ン78FLがトラニオンシャフト70を介してトラニオ
ン46FLに一体化されている。また、サーボピストン
78FLを収容しているシリンダボディ60は、サーボ
ピストン78FLよりトラニオン46FL側に第1油室
90aを画成し、サーボピストン78FLよりナット8
2側に第2油室90bを画成しており、指令変速比に基
づいた変速制御弁64で生成した作動圧がそれぞれ供給
される。そして、第1及び第2油室90a、90bの差
圧に応じてサーボピストン78FLが首振り軸線O3 方
向に所定量だけ変位し、このサーボピストン78FLの
変位により、トラニオン46FLを入出力ディスク1
7、18に対して首振り軸線O3 方向に変位(オフセッ
ト)させ、このオフセットによりパワーローラ44FL
が変速指令に対応した方向へ傾転角を変更する。
ラニオン46FLの下部に、トラニオンシャフト70の
上端部がピン56を介して閂結合されており、このトラ
ニオンシャフト70に、サーボピストン78FLのピス
トンボス部78aが外嵌し、トラニオンシャフト70の
下端に形成した雄ねじに、ナット82を螺合してピスト
ンボス部78aを締め上げることにより、サーボピスト
ン78FLがトラニオンシャフト70を介してトラニオ
ン46FLに一体化されている。また、サーボピストン
78FLを収容しているシリンダボディ60は、サーボ
ピストン78FLよりトラニオン46FL側に第1油室
90aを画成し、サーボピストン78FLよりナット8
2側に第2油室90bを画成しており、指令変速比に基
づいた変速制御弁64で生成した作動圧がそれぞれ供給
される。そして、第1及び第2油室90a、90bの差
圧に応じてサーボピストン78FLが首振り軸線O3 方
向に所定量だけ変位し、このサーボピストン78FLの
変位により、トラニオン46FLを入出力ディスク1
7、18に対して首振り軸線O3 方向に変位(オフセッ
ト)させ、このオフセットによりパワーローラ44FL
が変速指令に対応した方向へ傾転角を変更する。
【0038】また、パワーローラ44FRを回転自在に
支持している図2の左側のトラニオン46FRの下部に
も、トラニオンシャフト70の上端部がピン56を介し
て閂結合されており、このトラニオンシャフト70に、
サーボピストン78FRのピストンボス部78a及びプ
リセスカム66が外嵌し、トラニオンシャフト70の下
端に形成した雄ねじにナット82を螺合してピストンボ
ス部78a及びプリセスカム66を締め上げることによ
り、サーボピストン78FRがトラニオンシャフト70
を介してトラニオン46FRに一体化されている。ま
た、前記サーボピストン78を収容しているシリンダボ
ディ60は、サーボピストン78FRよりトラニオン4
6FR側に第1油室92aを画成し、サーボピストン7
8FRよりナット82側に第2油室92bを画成してお
り、変速制御弁64で生成した作動圧がそれぞれ供給さ
れる。そして、第1及び第2油室92a、92bの差圧
に応じてサーボピストン78FRが首振り軸線O3 方向
に所定量だけ変位し、このサーボピストン78FRの変
位により、トラニオン46FRを入出力ディスク17、
18に対して首振り軸線O3 方向に変位(オフセット)
させ、このオフセットによりパワーローラ44FRが変
速指令に対応した方向へ傾転角を変更する。
支持している図2の左側のトラニオン46FRの下部に
も、トラニオンシャフト70の上端部がピン56を介し
て閂結合されており、このトラニオンシャフト70に、
サーボピストン78FRのピストンボス部78a及びプ
リセスカム66が外嵌し、トラニオンシャフト70の下
端に形成した雄ねじにナット82を螺合してピストンボ
ス部78a及びプリセスカム66を締め上げることによ
り、サーボピストン78FRがトラニオンシャフト70
を介してトラニオン46FRに一体化されている。ま
た、前記サーボピストン78を収容しているシリンダボ
ディ60は、サーボピストン78FRよりトラニオン4
6FR側に第1油室92aを画成し、サーボピストン7
8FRよりナット82側に第2油室92bを画成してお
り、変速制御弁64で生成した作動圧がそれぞれ供給さ
れる。そして、第1及び第2油室92a、92bの差圧
に応じてサーボピストン78FRが首振り軸線O3 方向
に所定量だけ変位し、このサーボピストン78FRの変
位により、トラニオン46FRを入出力ディスク17、
18に対して首振り軸線O3 方向に変位(オフセット)
させ、このオフセットによりパワーローラ44FRが変
速指令に対応した方向へ傾転角を変更する。
【0039】ここで、プリセスカム66には首振り軸線
O3 方向に傾斜した案内溝66aが形成されており、こ
の案内溝66aに変速リンク68の端部が係合してパワ
ーローラ44FRの変位(オフセット量及び傾転量)を
変速制御弁64にフィードバックしているが、変速リン
ク68の端部の上面が案内溝66aに常時接触するよう
に、変速リンク68に係合しているばね部材(図示せ
ず)から首振り軸線O3方向の上方に向かう付勢力(図
2の符号Fa)がサーボピストン78FRに作用してい
る。
O3 方向に傾斜した案内溝66aが形成されており、こ
の案内溝66aに変速リンク68の端部が係合してパワ
ーローラ44FRの変位(オフセット量及び傾転量)を
変速制御弁64にフィードバックしているが、変速リン
ク68の端部の上面が案内溝66aに常時接触するよう
に、変速リンク68に係合しているばね部材(図示せ
ず)から首振り軸線O3方向の上方に向かう付勢力(図
2の符号Fa)がサーボピストン78FRに作用してい
る。
【0040】そして、エンジンを駆動した通常の前進走
行中では、変速制御弁64からの供給圧により第1油室
90a、92aの圧力を高くし、第2油室90b、92
bの圧力を低くして両者間に差圧を生じさせると、サー
ボピストン78FR、78FLが首振り軸線O3 方向に
沿う実線矢印SU にストロークし、変速比がHigh側
に移行するパワーローラ44FR、44FLの傾転動作
が行われ、逆に、第1油室90a、92aの圧力を低く
し、第2油室90b、92bの圧力を高くして両者間に
差圧を生じさせると、サーボピストン78FR、78F
Lが破線矢印S D にストロークし、変速比がLow側に
移行するパワーローラ44FR、44FLの傾転動作が
行われる。
行中では、変速制御弁64からの供給圧により第1油室
90a、92aの圧力を高くし、第2油室90b、92
bの圧力を低くして両者間に差圧を生じさせると、サー
ボピストン78FR、78FLが首振り軸線O3 方向に
沿う実線矢印SU にストロークし、変速比がHigh側
に移行するパワーローラ44FR、44FLの傾転動作
が行われ、逆に、第1油室90a、92aの圧力を低く
し、第2油室90b、92bの圧力を高くして両者間に
差圧を生じさせると、サーボピストン78FR、78F
Lが破線矢印S D にストロークし、変速比がLow側に
移行するパワーローラ44FR、44FLの傾転動作が
行われる。
【0041】また、図3は、第2トロイダル変速機構1
1を、第1トロイダル変速機構11に向かう方向から示
したものであり、符号44RRで示すパワーローラと、
符号44RLで示すパワーローラが、軸線O1 上に配置
した出力ディスク20と入力ディスク19(図3では示
していない。)との間に回転動力が伝達可能に対向配置
されている。
1を、第1トロイダル変速機構11に向かう方向から示
したものであり、符号44RRで示すパワーローラと、
符号44RLで示すパワーローラが、軸線O1 上に配置
した出力ディスク20と入力ディスク19(図3では示
していない。)との間に回転動力が伝達可能に対向配置
されている。
【0042】そして、パワーローラ44RLは、図2で
示したパワーローラ44FLを支持している右側の支持
構造と略同一であり、サーボピストン78RLを収容し
ているシリンダボディ60は、サーボピストン78RL
よりトラニオン46RL側に第1油室94aを画成し、
サーボピストン78RLよりナット82側に第2油室9
4bを画成しており、指令変速比に基づいた変速制御弁
64で生成した作動圧がそれぞれ供給される。そして、
第1及び第2油室94a、94bの差圧に応じてサーボ
ピストン78RLが首振り軸線O3 方向に所定量だけ変
位し、このサーボピストン78RLの変位により、トラ
ニオン46RLを入出力ディスク19、20に対して首
振り軸線O3 方向に変位(オフセット)させ、このオフ
セットによりパワーローラ44RLが変速指令に対応し
た方向へ傾転角を変更する。
示したパワーローラ44FLを支持している右側の支持
構造と略同一であり、サーボピストン78RLを収容し
ているシリンダボディ60は、サーボピストン78RL
よりトラニオン46RL側に第1油室94aを画成し、
サーボピストン78RLよりナット82側に第2油室9
4bを画成しており、指令変速比に基づいた変速制御弁
64で生成した作動圧がそれぞれ供給される。そして、
第1及び第2油室94a、94bの差圧に応じてサーボ
ピストン78RLが首振り軸線O3 方向に所定量だけ変
位し、このサーボピストン78RLの変位により、トラ
ニオン46RLを入出力ディスク19、20に対して首
振り軸線O3 方向に変位(オフセット)させ、このオフ
セットによりパワーローラ44RLが変速指令に対応し
た方向へ傾転角を変更する。
【0043】また、パワーローラ44RRを支持する構
造も、パワーローラ44RLと同一であり、サーボピス
トン78RRを収容しているシリンダボディ60は、サ
ーボピストン78RRよりトラニオン46RR側に第1
油室96aを画成し、サーボピストン78RRよりナッ
ト82側に第2油室96bを画成している。そして、第
1及び第2油室96a、96bの差圧に応じてサーボピ
ストン78RRが首振り軸線O3 方向に所定量だけ変位
し、このサーボピストン78RRの変位により、トラニ
オン46RRを入出力ディスク19、20に対して首振
り軸線O3 方向に変位(オフセット)させ、このオフセ
ットによりパワーローラ44RRが変速指令に対応した
方向へ傾転角を変更する。
造も、パワーローラ44RLと同一であり、サーボピス
トン78RRを収容しているシリンダボディ60は、サ
ーボピストン78RRよりトラニオン46RR側に第1
油室96aを画成し、サーボピストン78RRよりナッ
ト82側に第2油室96bを画成している。そして、第
1及び第2油室96a、96bの差圧に応じてサーボピ
ストン78RRが首振り軸線O3 方向に所定量だけ変位
し、このサーボピストン78RRの変位により、トラニ
オン46RRを入出力ディスク19、20に対して首振
り軸線O3 方向に変位(オフセット)させ、このオフセ
ットによりパワーローラ44RRが変速指令に対応した
方向へ傾転角を変更する。
【0044】そして、エンジンを駆動した通常の前進走
行中では、変速制御弁64からの供給圧により第1油室
94a、96aの圧力を高くし、第2油室94b、96
bの圧力を低くして両者間に差圧を生じさせると、サー
ボピストン78RL、78RRが実線矢印SU にストロ
ークし、変速比がHigh側に移行するパワーローラ4
4RR、44RLの傾転動作が行われ、逆に、第1油室
94a、96aの圧力を低くし、第2油室94b、96
bの圧力を高くして両者間に差圧を生じさせると、サー
ボピストン78RL、78RRが破線矢印SD にストロ
ークし、変速比がLow側に移行するパワーローラ44
RR、44RLの傾転動作が行われるようになってい
る。
行中では、変速制御弁64からの供給圧により第1油室
94a、96aの圧力を高くし、第2油室94b、96
bの圧力を低くして両者間に差圧を生じさせると、サー
ボピストン78RL、78RRが実線矢印SU にストロ
ークし、変速比がHigh側に移行するパワーローラ4
4RR、44RLの傾転動作が行われ、逆に、第1油室
94a、96aの圧力を低くし、第2油室94b、96
bの圧力を高くして両者間に差圧を生じさせると、サー
ボピストン78RL、78RRが破線矢印SD にストロ
ークし、変速比がLow側に移行するパワーローラ44
RR、44RLの傾転動作が行われるようになってい
る。
【0045】また、本実施形態では、第1トロイダル変
速機構10の第2油室90bと、第2トロイダル変速機
構11の第2油室94b、96bに第1皿ばね(ばね部
材)100が配設されており、第1トロイダル変速機構
10の第1油室92aには第2皿ばね(ばね部材)10
2が配設されている。
速機構10の第2油室90bと、第2トロイダル変速機
構11の第2油室94b、96bに第1皿ばね(ばね部
材)100が配設されており、第1トロイダル変速機構
10の第1油室92aには第2皿ばね(ばね部材)10
2が配設されている。
【0046】すなわち、第2油室90bに配設した第1
皿ばね100は、図2に示すように、円形状のばね外周
縁100aがシリンダボディ60の上部油室壁60aに
対向し、小径孔100bがピストンボディ78aの外周
に遊嵌した状態で配置されており、サーボピストン78
FLが上部油室壁60a側に変位(変速比をHigh側
とする方向に変位)していくと、ばね外周縁100aが
上部油室壁60aに当接して第1皿ばね100が弾性変
形していく。そして、この第1皿ばね100は、サーボ
ピストン78FLの変位を打ち消す方向に弾性復元力F
S1が発生するようになっている。また、図3に示す第2
トロイダル変速機構11の第2油室94b、96bに配
設した第1皿ばね100も、サーボピストン78RL、
78RRが変速比をHigh側とする方向に変位してい
くと、サーボピストン78RL、78RRの変位を打ち
消す方向に弾性復元力FS1が発生するようになってい
る。
皿ばね100は、図2に示すように、円形状のばね外周
縁100aがシリンダボディ60の上部油室壁60aに
対向し、小径孔100bがピストンボディ78aの外周
に遊嵌した状態で配置されており、サーボピストン78
FLが上部油室壁60a側に変位(変速比をHigh側
とする方向に変位)していくと、ばね外周縁100aが
上部油室壁60aに当接して第1皿ばね100が弾性変
形していく。そして、この第1皿ばね100は、サーボ
ピストン78FLの変位を打ち消す方向に弾性復元力F
S1が発生するようになっている。また、図3に示す第2
トロイダル変速機構11の第2油室94b、96bに配
設した第1皿ばね100も、サーボピストン78RL、
78RRが変速比をHigh側とする方向に変位してい
くと、サーボピストン78RL、78RRの変位を打ち
消す方向に弾性復元力FS1が発生するようになってい
る。
【0047】また、図2の左側に示す第1油室92aに
配設した第2皿ばね102も、円形状のばね外周縁10
2aがシリンダボディ60の上部油室壁60aに当接
し、小径孔102bがピストンボディ78aの外周に遊
嵌した状態で配置されている。この第2皿ばね102
は、サーボピストン78FRが上部油室壁60a側に変
位(変速比をLow側とする方向に変位)していくと弾
性変形していく。そして、前述したようにサーボピスト
ン78FRには変速リンク68側から首振り軸線O 3 方
向の上方に向かう付勢力Faが作用しているが、第2皿
ばね102が弾性変形したときに発生する弾性復元力F
S2は、付勢力Faを打ち消す方向に作用するようになっ
ている。
配設した第2皿ばね102も、円形状のばね外周縁10
2aがシリンダボディ60の上部油室壁60aに当接
し、小径孔102bがピストンボディ78aの外周に遊
嵌した状態で配置されている。この第2皿ばね102
は、サーボピストン78FRが上部油室壁60a側に変
位(変速比をLow側とする方向に変位)していくと弾
性変形していく。そして、前述したようにサーボピスト
ン78FRには変速リンク68側から首振り軸線O 3 方
向の上方に向かう付勢力Faが作用しているが、第2皿
ばね102が弾性変形したときに発生する弾性復元力F
S2は、付勢力Faを打ち消す方向に作用するようになっ
ている。
【0048】ところで、本実施形態のトロイダル型無段
自動変速機を搭載した車両は、エンジンを停止して前進
方向に牽引したり、前進惰行させると、駆動輪の回転に
伴って出力ディスク18、20が回転し、その際の入力
側のフリクション(前後進切換機構9、パワーローラ4
4FR〜44RRを回転軸線O2 周りに回転させるベア
リング等)がパワーローラ44FR〜44RRの接触部
に外力として作用し、この外力によってトラニオン46
とともにサーボピストン78FR、78FL、78R
L、78RRがHigh側の変速比となる位置まで変位
しようとする。
自動変速機を搭載した車両は、エンジンを停止して前進
方向に牽引したり、前進惰行させると、駆動輪の回転に
伴って出力ディスク18、20が回転し、その際の入力
側のフリクション(前後進切換機構9、パワーローラ4
4FR〜44RRを回転軸線O2 周りに回転させるベア
リング等)がパワーローラ44FR〜44RRの接触部
に外力として作用し、この外力によってトラニオン46
とともにサーボピストン78FR、78FL、78R
L、78RRがHigh側の変速比となる位置まで変位
しようとする。
【0049】ここで、前進牽引時や前進惰行時の入力側
のフリクションによってパワーローラ44FL、44R
R、44RLに作用する外力をF1 とすると、この外力
F1と第1皿ばね100の弾性復元力FS1との関係は、 FS1 > F1 …………(1) の関係、すなわち、第1皿ばね100の弾性復元力FS1
の値が外力F1 より大きい値に設定されている。
のフリクションによってパワーローラ44FL、44R
R、44RLに作用する外力をF1 とすると、この外力
F1と第1皿ばね100の弾性復元力FS1との関係は、 FS1 > F1 …………(1) の関係、すなわち、第1皿ばね100の弾性復元力FS1
の値が外力F1 より大きい値に設定されている。
【0050】また、パワーローラ44FRに作用する外
力F1 と、サーボピストン78FRに作用する変速リン
ク68側からの付勢力Faと、第2皿ばね102の弾性
復元力FS2の関係は、 Fa ≒ F1 + FS2 …………(2) の関係、すなわち、付勢力Faに対して、外力F1 との
和が略等しい値になるように第2皿ばね102の弾性復
元力FS2を設定している。
力F1 と、サーボピストン78FRに作用する変速リン
ク68側からの付勢力Faと、第2皿ばね102の弾性
復元力FS2の関係は、 Fa ≒ F1 + FS2 …………(2) の関係、すなわち、付勢力Faに対して、外力F1 との
和が略等しい値になるように第2皿ばね102の弾性復
元力FS2を設定している。
【0051】次に、本実施形態の作用効果について説明
する。エンジンを停止した車両を前進方向に牽引したり
前進惰行させると、入力側のフリクションがパワーロー
ラ44FR〜44RRの接触部に外力F1 として作用
し、この外力F1 によってトラニオン46とともにサー
ボピストン78FR、78FL、78RL、78RRが
High側の変速比となる位置まで変位するおそれがあ
るが、第1トロイダル変速機構10の第2油室90bと
第2トロイダル変速機構11の第2油室94b、96b
に配設した第1皿ばね100が、弾性復元力FS1を発生
することによってサーボピストン78FL、78RL、
78RRがHigh側の変速比となる位置まで変位する
のを防止することができる。また、サーボピストン78
FRは、変速リンク68側からの付勢力Faの作用によ
り、High側の変速比となる位置まで変位するのが防
止される。このように、車両を前進牽引や前進惰行して
も、サーボピストン78FR、78FL、78RL、7
8RRがHigh側の変速比となる位置まで変位するの
が防止されるので、牽引後の車両発進性を十分に良好と
することができる。
する。エンジンを停止した車両を前進方向に牽引したり
前進惰行させると、入力側のフリクションがパワーロー
ラ44FR〜44RRの接触部に外力F1 として作用
し、この外力F1 によってトラニオン46とともにサー
ボピストン78FR、78FL、78RL、78RRが
High側の変速比となる位置まで変位するおそれがあ
るが、第1トロイダル変速機構10の第2油室90bと
第2トロイダル変速機構11の第2油室94b、96b
に配設した第1皿ばね100が、弾性復元力FS1を発生
することによってサーボピストン78FL、78RL、
78RRがHigh側の変速比となる位置まで変位する
のを防止することができる。また、サーボピストン78
FRは、変速リンク68側からの付勢力Faの作用によ
り、High側の変速比となる位置まで変位するのが防
止される。このように、車両を前進牽引や前進惰行して
も、サーボピストン78FR、78FL、78RL、7
8RRがHigh側の変速比となる位置まで変位するの
が防止されるので、牽引後の車両発進性を十分に良好と
することができる。
【0052】また、サーボピストン78FRにフィード
バック部材としての変速リンク68側から付勢力Faが
作用していても、第1油室92aに配設した第2皿ばね
102が、前進牽引時の外力F1 をも考慮しながら付勢
力Faを打ち消す方向に弾性復元力FS2が発生してお
り、他のサーボピストン78FL、78RL、78RR
間との位相のずれを防止しているので、自動変速の同期
くずれを確実に防止することができる。
バック部材としての変速リンク68側から付勢力Faが
作用していても、第1油室92aに配設した第2皿ばね
102が、前進牽引時の外力F1 をも考慮しながら付勢
力Faを打ち消す方向に弾性復元力FS2が発生してお
り、他のサーボピストン78FL、78RL、78RR
間との位相のずれを防止しているので、自動変速の同期
くずれを確実に防止することができる。
【0053】また、本実施形態では、小さな部品で軽量
な第1皿ばね100、第2皿ばね102を使用し、しか
も、この部品を第1及び第2トロイダル変速機構10、
11の油室90b、94b、96b、92aというトラ
ンスミッションケース1内の限られたスペースに配設し
ているので、装置の小型化を図ることができる。
な第1皿ばね100、第2皿ばね102を使用し、しか
も、この部品を第1及び第2トロイダル変速機構10、
11の油室90b、94b、96b、92aというトラ
ンスミッションケース1内の限られたスペースに配設し
ているので、装置の小型化を図ることができる。
【0054】そして、第1皿ばね100、第2皿ばね1
02は、大径部であるばね外周縁100a、102aが
シリンダボディ60の上部油室壁60aに対向してお
り、上部油室壁60aに面圧を低くしてばね外周縁10
0a、102aが当接するので、摩耗等を極力防止した
第1皿ばね100、第2皿ばね102となり、耐久性を
向上させることができる。
02は、大径部であるばね外周縁100a、102aが
シリンダボディ60の上部油室壁60aに対向してお
り、上部油室壁60aに面圧を低くしてばね外周縁10
0a、102aが当接するので、摩耗等を極力防止した
第1皿ばね100、第2皿ばね102となり、耐久性を
向上させることができる。
【0055】また、第1皿ばね100、第2皿ばね10
2の小径孔100b、102bは、ピストンボディ78
aの外周に遊嵌した状態で配置されており、サーボピス
トン78FR〜48RLの軸方向(首振り軸線O3 方
向)に沿って弾性復元力が確実に発生するので、上述し
た牽引後の車両発進性、自動変速の同期くずれの防止を
高精度に行うことができる。
2の小径孔100b、102bは、ピストンボディ78
aの外周に遊嵌した状態で配置されており、サーボピス
トン78FR〜48RLの軸方向(首振り軸線O3 方
向)に沿って弾性復元力が確実に発生するので、上述し
た牽引後の車両発進性、自動変速の同期くずれの防止を
高精度に行うことができる。
【0056】次に、図4に示すものは、上記実施形態で
示した第1皿ばね100に替えて、第2油室90bにウ
エーブスプリング104を配設した状態を示すものであ
る。このウエーブスプリング104は、周方向に波形状
が連続している環状のばね部材であり、符号104aで
示すばね外周縁の上部に湾曲した部分がシリンダボディ
60の上部油室壁60aに当接し、ばね外周縁104a
の下部に湾曲した部分がサーボピストン78FLの上面
に当接している。そして、このウエーブスプリング10
4の小径孔には、ピストンボディ78aの外周に係合す
るつめ部104bが突出しており、このつめ部104b
がピストンボディ78aに係合すると、サーボピストン
78FLと同軸にウエーブスプリング104が配設され
る。そして、このウエーブスプリング104は、サーボ
ピストン78FLの変位を打ち消す方向に弾性復元力F
S1が発生するようになっている。
示した第1皿ばね100に替えて、第2油室90bにウ
エーブスプリング104を配設した状態を示すものであ
る。このウエーブスプリング104は、周方向に波形状
が連続している環状のばね部材であり、符号104aで
示すばね外周縁の上部に湾曲した部分がシリンダボディ
60の上部油室壁60aに当接し、ばね外周縁104a
の下部に湾曲した部分がサーボピストン78FLの上面
に当接している。そして、このウエーブスプリング10
4の小径孔には、ピストンボディ78aの外周に係合す
るつめ部104bが突出しており、このつめ部104b
がピストンボディ78aに係合すると、サーボピストン
78FLと同軸にウエーブスプリング104が配設され
る。そして、このウエーブスプリング104は、サーボ
ピストン78FLの変位を打ち消す方向に弾性復元力F
S1が発生するようになっている。
【0057】上記構成のウエーブスプリング104を使
用すると、第1皿ばね100や第2皿ばね102を使用
した実施形態と同様の効果を得ることができる。それに
加えて、ウエーブスプリング104は、シリンダボディ
60の上部油室壁60a及びサーボピストン78FLの
上面に対する接触面積が第1皿ばね100と比較して大
きくなっているのでさらに面圧が低くなり、大幅に摩耗
等が減少する耐久性が向上した部材とすることができ
る。
用すると、第1皿ばね100や第2皿ばね102を使用
した実施形態と同様の効果を得ることができる。それに
加えて、ウエーブスプリング104は、シリンダボディ
60の上部油室壁60a及びサーボピストン78FLの
上面に対する接触面積が第1皿ばね100と比較して大
きくなっているのでさらに面圧が低くなり、大幅に摩耗
等が減少する耐久性が向上した部材とすることができ
る。
【0058】なお、上記実施形態の第1皿ばね100、
第2皿ばね102或いはウエーブスプリング104が弾
性復元力を発生する方向を逆向きに設定すると(例え
ば、第2油室90bに第1皿ばね100を配設せず、第
1油室90aに第1皿ばね100を配設すると)、車両
を後進方向に牽引したり後進惰行させる場合に、サーボ
ピストン78FR、78FL、78RL、78RRがH
igh側の変速比となる位置まで変位するのを防止して
牽引後の車両発進性を十分に良好とすることができる。
第2皿ばね102或いはウエーブスプリング104が弾
性復元力を発生する方向を逆向きに設定すると(例え
ば、第2油室90bに第1皿ばね100を配設せず、第
1油室90aに第1皿ばね100を配設すると)、車両
を後進方向に牽引したり後進惰行させる場合に、サーボ
ピストン78FR、78FL、78RL、78RRがH
igh側の変速比となる位置まで変位するのを防止して
牽引後の車両発進性を十分に良好とすることができる。
【図1】本発明に係るトロイダル型無段変速機を示す断
面図である。
面図である。
【図2】回転駆動源に近い位置に配設した第1トロイダ
ル変速機構を示す断面図である。
ル変速機構を示す断面図である。
【図3】回転駆動源から遠い位置に配設した第2トロイ
ダル変速機構を示す断面図である。
ダル変速機構を示す断面図である。
【図4】本発明に係るばね部材の他の実施形態を示す要
部断面図である。
部断面図である。
【図5】従来のトロイダル型無段変速機を例示する要部
縦断正面図である。
縦断正面図である。
10 第1トロイダル変速機構 11 第2トロイダル変速機構 17、19 入力ディスク 18、20 出力ディスク 44FR、44FL、44RR、44RL パワーロー
ラ 46FR、46FL、46RR、46RL トラニオン 64 変速制御弁(制御弁) 68 変速リンク(フィードバック部材) 78FR、78FL、78RR、78RL サーボピス
トン 78a ピストンボス部(ストローク部) 90b、92a、94b、96b 油室(シリンダ室) 100 第1皿ばね(ストローク規制部材) 100a、102a、104a 外周縁 100b、102b、104b 小径孔 102 第2皿ばね(ストローク規制部材) 104 ウエーブスプリング(環状のばね部材、ストロ
ーク規制部材) O1 人出力ディスクの回転軸線 O2 パワーローラ回転軸線 O3 首振り軸線
ラ 46FR、46FL、46RR、46RL トラニオン 64 変速制御弁(制御弁) 68 変速リンク(フィードバック部材) 78FR、78FL、78RR、78RL サーボピス
トン 78a ピストンボス部(ストローク部) 90b、92a、94b、96b 油室(シリンダ室) 100 第1皿ばね(ストローク規制部材) 100a、102a、104a 外周縁 100b、102b、104b 小径孔 102 第2皿ばね(ストローク規制部材) 104 ウエーブスプリング(環状のばね部材、ストロ
ーク規制部材) O1 人出力ディスクの回転軸線 O2 パワーローラ回転軸線 O3 首振り軸線
Claims (6)
- 【請求項1】 駆動源から回転駆動力が伝達される入力
ディスクと、この入力ディスクに対向配置した出力ディ
スクと、これら入力及び出力ディスク間で摩擦係合によ
り動力伝達を行うパワーローラと、このパワーローラ
を、パワーローラ回転軸線回りに回転自在に支持し、且
つ前記パワーローラ回転軸線と直交する首振り軸線方向
へストロークさせるトラニオンと、このトラニオンを前
記首振り軸線方向へストロークさせて前記パワーローラ
の傾転によりHigh側又はLow側の変速比に設定す
るサーボ機構とを有する車両用トロイダル型無段変速機
において、 前記出力ディスクから伝達される回転力による前記パワ
ーローラの前記首振り軸線方向のストロークを規制する
ストローク規制部材を、前記サーボ機構に設けたことを
特徴とする車両用トロイダル型無段変速機。 - 【請求項2】 前記サーボ機構を、前記トラニオンに対
して前記首振り軸線方向に連結したストローク部と、こ
のストローク部に一体に連結したサーボピストンと、前
記サーボピストンを前記首振り軸線方向に変位可能に収
容しているシリンダ室と、前記シリンダ室への流体圧制
御により前記サーボピストンを前記首振り軸線方向に変
位させる制御弁とを備えた構造とし、前記ストローク規
制部材を、前記サーボピストンの近くの前記シリンダ室
内に配設したことを特徴とする請求項1記載の車両用ト
ロイダル型無段変速機。 - 【請求項3】 前記ストローク規制部材は、前記トラニ
オンの前記首振り軸線方向へのストロークに対抗する弾
性復元力を発生し、前記サーボピストンと同軸に配設し
た皿ばねであることを特徴とする請求項2記載の車両用
トロイダル型無段変速機。 - 【請求項4】 前記皿ばねは、大径な円形外周縁が前記
シリンダ室の内壁に当接し、前記ストローク部に外嵌し
た小径孔が前記サーボピストンに当接するように配設さ
れていることを特徴とする請求項3記載の車両用トロイ
ダル型無段変速機。 - 【請求項5】 前記ストローク規制部材は、前記トラニ
オンの前記首振り軸線方向へのストロークに対抗する弾
性復元力を発生し、前記サーボピストンと同軸に配設し
た周方向に波形状が連続している環状のばね部材であ
り、当該環状のばね部材の外周縁の波形状の頂部が前記
シリンダ室の内壁及び前記サーボピストンに当接するよ
うに配置されていることを特徴とする請求項2記載の車
両用トロイダル型無段変速機。 - 【請求項6】 前記パワーローラの変位を前記制御弁に
フィードバックするフィードバック部材が前記サーボピ
ストンに係合し、このフィードバック部材から前記サー
ボピストンに前記首振り軸線方向の係合力が作用してい
るときに、前記ストローク規制部材は、前記係合力を打
ち消す方向に力を発生することを特徴とする請求項2乃
至5の何れかに記載の車両用トロイダル型無段変速機。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17493298A JP3259684B2 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | 車両用トロイダル型無段変速機 |
US09/327,483 US6159126A (en) | 1998-06-22 | 1999-06-08 | Toroidal continuously variable transmission |
DE69907321T DE69907321T2 (de) | 1998-06-22 | 1999-06-10 | Stufenloses Toroidgetriebe |
EP99111362A EP0967413B1 (en) | 1998-06-22 | 1999-06-10 | Toroidal continuously variable transmission |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17493298A JP3259684B2 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | 車両用トロイダル型無段変速機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000009197A true JP2000009197A (ja) | 2000-01-11 |
JP3259684B2 JP3259684B2 (ja) | 2002-02-25 |
Family
ID=15987251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17493298A Expired - Fee Related JP3259684B2 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | 車両用トロイダル型無段変速機 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6159126A (ja) |
EP (1) | EP0967413B1 (ja) |
JP (1) | JP3259684B2 (ja) |
DE (1) | DE69907321T2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2004060715A (ja) * | 2002-07-26 | 2004-02-26 | Jatco Ltd | トロイダル型無段変速機 |
JP2009115245A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Toyota Motor Corp | トロイダル式無段変速機 |
JP2012219885A (ja) * | 2011-04-07 | 2012-11-12 | Nsk Ltd | トロイダル型無段変速機 |
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US6551210B2 (en) | 2000-10-24 | 2003-04-22 | Motion Technologies, Llc. | Continuously variable transmission |
DE10013182A1 (de) * | 2000-03-17 | 2001-09-20 | Zahnradfabrik Friedrichshafen | Stufenloses Reibradgetriebe |
US6258767B1 (en) * | 2000-04-26 | 2001-07-10 | Colgate-Palmolive Co. | Spherical compacted unit dose softener |
EP1149893B1 (en) * | 2000-04-26 | 2010-12-15 | Colgate-Palmolive Company | Wash cycle unit dose softener |
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