JP3480199B2 - トロイダル型無段変速機の変速制御装置 - Google Patents
トロイダル型無段変速機の変速制御装置Info
- Publication number
- JP3480199B2 JP3480199B2 JP28632496A JP28632496A JP3480199B2 JP 3480199 B2 JP3480199 B2 JP 3480199B2 JP 28632496 A JP28632496 A JP 28632496A JP 28632496 A JP28632496 A JP 28632496A JP 3480199 B2 JP3480199 B2 JP 3480199B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cam
- shift control
- link
- continuously variable
- variable transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Friction Gearing (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
るトロイダル型無段変速機の変速制御装置の改良に関す
る。
ル型無段変速機の変速制御装置としては、特開平5−3
9832号公報に開示されるものが知られている。
の溝を対向面に形成した一対の入出力ディスクで挟持さ
れるパワーローラ2は、入出力ディスクの回転軸とほぼ
直交するよう配設されたトラニオン4に設けた偏心軸6
によって回転自在に軸支される。
いバルブボディに支持された軸5Aに結合され、トラニ
オン4は軸5Aの軸まわり及び軸方向へ変位可能に支持
されており、パワーローラ2はトラニオン4の軸方向変
位に応じて傾転(軸5Aまわりの回動)可能に支持され
る。
ーローラ2を傾転させることにより、入出力ディスクの
接触点での半径比を変化させることで行われ、この変速
比の制御は、トラニオン4と結合した軸5Aを軸方向へ
駆動する油圧サーボシリンダ1Aと、油圧サーボシリン
ダ1Aへ圧油を供給するコントロールバルブ41と、こ
のコントロールバルブ41へトラニオン4の軸方向変位
及び軸まわり変位をフィードバックする変速リンク90
及びプリセスカム91によって行われる。なお、変速リ
ンク90、プリセスカム91及びコントロールバルブ4
1のスリーブ42からフィードバック機構が構成され
る。
を駆動する油圧サーボシリンダ1Aのピストン31の図
中上下には、油室33H、33Lが画成され、これら油
室への供給油圧を制御するコントロールバルブ41は、
軸方向へ相対変位可能なスリーブ42とスプール43を
備え、スプール43がアクチュエータ61によって軸方
向へ駆動される一方、スリーブ42が軸5Aの下端に設
けたプリセスカム91を介して駆動される。なお、アク
チュエータ61は図示しない制御装置によって制御され
る。
ルブ41を収装したバルブボディから図中左側へ突出
し、この基端92にはL字状に形成されて揺動自在な変
速リンク90の上端部90Aが当接して、スリーブ43
はスプリング44によって図中左側へ付勢されるため、
基端92は変速リンク90の上端部90Aと常時当接す
る。
ィ側で支持された揺動軸16によって揺動自在に支持さ
れており、図中水平方向の端部90Bは上方へ屈曲して
プリセスカム91に当接し、変速リンク90はスリーブ
42を付勢するスプリング44によって、端部90Bを
プリセスカム91と当接させている。
決定した目標変速比に応じて駆動される一方、スリーブ
42はプリセスカム91の下面の傾斜に応じて、パワー
ローラ2の傾転角度(実変速比)と、トラニオン4の軸
方向の変位量に応じてコントロールバルブ41の軸方向
へ駆動される。
れて、図中下面にはパワーローラ2の傾転に応じた傾斜
面が形成され、変速リンク90の端部90Bは、パワー
ローラ2の傾転によって軸5Aが回動すると、プリセス
カム91の傾斜に応じて駆動され、スリーブ43へパワ
ーローラ2の傾転方向の変位をフィードバックする事が
できる。
対位置関係がずれた場合には、スリーブ42に形成され
た弁室から圧油の給排が行われて、実変速比を目標変速
比に一致させるよう、油圧サーボシリンダ1Aと油圧供
給源及びタンクとの間で圧油の給排が行われ、トラニオ
ン4にはピストン31の上下の油室の差圧に応じた力が
加わって、パワーローラ2の傾転角度(図中軸5A回り
の角度)を調整する。
来例のものでは、コントロールバルブのスリーブ42が
スティックすると、変速リンク90の端部90Bとプリ
セスカム91は一方向でのみ当接しているため、図10
において、軸5Aが下方へ変位する場合やパワーローラ
2の傾転が端部90Bを下方へ押圧する場合では、油圧
サーボシリンダ1Aの推力に応じてスティックしたスリ
ーブ42を図中右側へ駆動してスティック状態から開放
することができるが、軸5Aが上方へ変位した場合など
では、端部90Bがプリセスカム91から離れてしま
い、正確な変速制御が行われないという問題があった。
れたもので、フィードバック機構のバルブスティックを
防止可能なトロイダル型無段変速機の変速制御装置を提
供することを目的とする。
スク及び出力ディスクとの対向面に挟持されて傾転自在
なパワーローラと、前記パワーローラを軸支する偏心軸
を設けて、前記入力及び出力ディスクの軸にほぼ直交す
る回転軸を形成するとともに、この回転軸の軸まわりに
回動可能かつ軸方向へ変位可能なローラ支持部材と、こ
れらローラ支持部材を前記回転軸の軸方向へそれぞれ駆
動する油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータ
への油圧を制御する変速制御弁と、前記ローラ支持部材
に固設されたカムと、一端にこのカムと係合する係合手
段を設ける一方、他端で前記変速制御弁を駆動する揺動
自在なリンクとを備えて、前記入力ディスクと出力ディ
スクの変速比が所定の目標値となるように前記ローラ支
持部材の回転変位を変速制御弁へ伝えて実変速比をフィ
ードバックするトロイダル型無段変速機の変速制御装置
において、前記カムとリンクの係合手段は、ローラ支持
部材の軸方向の両側で係合する凹凸関係を備え、この係
合手段は凹凸関係の一方で摺接してローラ支持部材の軸
方向変位及び軸まわり変位を前記変速制御弁へフィード
バックし、凹凸関係の他方ではローラ支持部材の軸方向
変位及び軸まわり変位に応じて前記変速制御弁のスティ
ック状態を解除する。
て、前記カムは溝部で構成される一方、前記リンクには
この溝部と係合可能な凸部が形成される。
て、前記溝部にはローラ支持部材の軸方向へ向けてカム
の端面で開口する組み付け溝が形成される。
て、前記溝部がローラ支持部材の回動方向で所定の範囲
に形成されるとともに、前記組み付け溝は、パワーロー
ラの傾転範囲の外側に形成される。
て、前記カムはローラ支持部材の回動範囲に応じて突設
された凸部で構成され、前記リンクの係合手段は、カム
の凸部と係合可能な凹部で構成される。
合手段は、凹凸関係の一方で摺接してローラ支持部材の
軸方向変位及び軸まわり変位を変速制御弁へフィードバ
ックすることで変速制御を行い、凹凸関係の他方ではロ
ーラ支持部材の軸方向変位及び軸まわり変位に応じて係
合するため、変速制御弁がスティックした場合には、こ
のカムに係合したリンクの係合手段を押し引きすること
で、スティックした弁をアクチュエータの推力または入
力トルクによって駆動することができ、弁のスティック
状態を係合手段の変位方向にかかわらず解除することが
でき、前記従来例のようにスティックによって弁が固着
するのを防いで、変速制御弁の円滑な動作を確保し、無
段変速機の変速制御装置の信頼性及び耐久性を向上させ
ることができる。
へ、リンクから突設した凸部を係合させるようにしたた
め、例えば、カムの側面に溝部を形成すれば、前記従来
例のようにプリセスカムの下面から変速リンクを当接さ
せる場合に比して、トラニオンの軸方向の寸法を短縮す
ることが可能となって、無段変速機の設計の自由度を向
上させることができ、例えば、オイルパンを上昇させて
車両の最低地上高を容易に確保することができる。
持部材の軸方向へ向けて形成した組み付け溝がカムの端
面で開口するため、リンクの組み付け時には、リンクと
カム及び変速制御弁との係合をそれぞれ別工程で行うこ
とができるため、トロイダル型無段変速機のフィードバ
ック機構の組み立て時の作業性を大幅に向上させて、無
段変速機の生産性を向上させることが可能となる。
の回動方向で所定の範囲に形成されるとともに、組み付
け溝がパワーローラの傾転範囲の外側に形成されるた
め、組立時の作業性の向上と、変速制御弁のスティック
の防止を両立させることができる。
は、ローラ支持部材の回動範囲に応じて突設される一
方、リンクの係合手段は凹部で構成されて、トラニオン
の軸方向で係合して、変速制御弁のスティックを確実に
解消でき、また、組み付け時には、ローラ支持部材の回
動範囲の外側から係合手段の凹部を、カムの凸部に係合
させることができ、リンクとカム及び変速制御弁との係
合をそれぞれ別工程で行うことができるため、トロイダ
ル型無段変速機のフィードバック機構の組み立て時の作
業性を大幅に向上させて、無段変速機の生産性を向上さ
せることが可能となる。
図面に基づいて説明する。
段変速機は、トロイド状の溝を対向面に形成した一対の
入出力ディスクで挟持される一対のパワーローラ2、3
は、入出力ディスクの回転軸7を挟んで所定の間隔で立
設されたローラ支持部材としての一対のトラニオン4、
4に基端を支持された偏心軸6、6によって回転自在に
軸支される。なお、図1では入力ディスク8のみ示し、
対向する出力ディスクは省略した。
ブボディ11に支持された軸5A、5Bに結合され、ト
ラニオン4、4は軸5A、5Bの軸まわりに変位自在か
つ軸5の軸方向へ変位可能に支持され、パワーローラ
2、3は傾転(軸5A、5Bまわりの回動)可能に支持
される。
速は、パワーローラ2、3を傾転させることによりパワ
ーローラと2、3と入出力ディスクの接触点での半径比
を変化させることで行われ、この変速比の制御は、トラ
ニオン4、4と結合した軸5A、5Bをそれぞれ軸方向
へ駆動する油圧サーボシリンダ1A、1Bと、油圧サー
ボシリンダ1A、1Bへ圧油を供給するコントロールバ
ルブ41と、このコントロールバルブ41へ一方のトラ
ニオン4の軸方向変位及び軸まわり変位をフィードバッ
クする変速リンク9及びプリセスカム20によって行わ
れ、これら変速リンク9、プリセスカム20及びコント
ロールバルブ41のスリーブ42からフィードバック機
構が構成される。
する油圧サーボシリンダ1Aのピストン31の図中上下
には、油室33H、33Lが画成される一方、同じく図
中右側のトラニオン4を駆動する油圧サーボシリンダ1
Bのピストン32の図中上下には、油室34L、34H
が画成される。
油室33Lと油圧サーボシリンダ1Bの上方の油室34
Lが図示しない油路を介して連通する一方、油圧サーボ
シリンダ1Aの上方の油室33Hとトラニオン4の下方
の油室34Hが図示しない油路を介して連通し、トラニ
オン4、4は相互に対向する方向へ駆動される。なお、
相互に対向するトラニオン4、4は、図示しないリンク
によって連結され、同期的に変位する。
御弁としてのコントロールバルブ41は、軸方向へ相対
変位可能なスリーブ42とスプール43を備え、スプー
ル43が図示しないアクチュエータに駆動される一方、
スリーブ42が軸5Aの下端に設けたプリセスカム20
を介して駆動される。なお、アクチュエータは図示しな
い制御装置によって制御される。
41を収装したバルブボディ11から図1の左側へ突出
し、この基端には図2のように係合溝42Aが形成され
る一方、L字状に形成されて揺動自在な変速リンク9の
上端部から水平方向(図2Bの左右方向)へ突出したバ
ルブ駆動部15が、この係合溝42Aと係合する。
スカム20の側面に形成した所定の角度の案内溝21と
係合する凸状の係合手段としての突起部14が突設され
ており、揺動軸16を介して途中を揺動自在に支持され
た変速リンク9は、突起部14を介して軸5Aの軸まわ
り変位または軸方向変位を、直線運動に変換してスリー
ブ42へフィードバックする。
(B)のようにバルブボディ11の下面に組み付けられ
たリンク支持部12で支持され、リンク支持部12は図
中下方からバルブボディ11へ差し込まれる。
て説明する。
決定した目標変速比に応じて駆動される一方、スリーブ
42はプリセスカム20の案内溝21が有する所定の傾
斜に応じて、パワーローラ2の傾転角度(実変速比)
と、トラニオン4の軸方向の変位量に応じてコントロー
ルバルブ41の軸方向へ駆動され、スリーブ42とスプ
ール43の相対位置関係がずれた場合には、スリーブ4
2に形成された弁室から圧油の給排が行われて、実変速
比を目標変速比に一致させるよう、油圧サーボシリンダ
1A、1Bと図示しない油圧供給源及びタンクとの間で
圧油の給排が行われ、トラニオン4、4にはピストン3
1、32の上下の油室の差圧に応じた力が加わって、パ
ワーローラ2、3の傾転角度(図中軸5A回りの角度)
を調整する。
は、図3に示すように、通常の傾転運動によって使用す
る範囲よりも大きい扇状に形成されて、この使用範囲の
外側の内周端部21A、21Bでは閉じており、変速リ
ンク9の突起部14は、トラニオン4の軸方向の両側で
案内溝21と係合し、プリセスカム20の回動または軸
方向変位に応じて、案内溝21の内周上部と摺接しなが
らトラニオン4の軸方向(図中上下方向)へ変位して、
変速リンク9を揺動させてスリーブ42を駆動する。
場合には、この案内溝21内に係合した変速リンク9の
突起部14を押し引きすることで、スティックしたスリ
ーブ42を油圧サーボシリンダ1Aの推力または入力ト
ルクによって駆動して、スリーブ42のスティック状態
を解除することができ、このスティック状態の解除はト
ラニオン4の軸方向の両側で行うことができるため、前
記従来例のようにスティックによってスリーブ42が固
着するのを防いで、コントロールバルブの円滑な動作を
確保し、無段変速機の変速制御装置の信頼性及び耐久性
を向上させることができる。
案内溝21に、変速リンク9の側方へ突設した突起部1
4を係合させるようにしたため、前記従来例のようにプ
リセスカム91の下面から変速リンク90を当接させる
場合に比して、トラニオン4の軸方向の寸法を短縮する
ことが可能となって、無段変速機の設計の自由度を向上
させることができ、例えば、オイルパン10Aを上昇さ
せて車両の最低地上高を容易に確保することができる。
第1実施形態のプリセスカム20の案内溝21に組み付
け溝22を付加したもので、その他の構成は前記第1実
施形態と同様である。
のうちのひとつの軸5Aに取り付けられるプリセスカム
20は、円形の部材で形成されて側面には前記第1実施
形態と同様に、パワーローラ2の傾転範囲に応じた案内
溝21が形成される。
に形成された突起部14が係合し、パワーローラ2の傾
転(軸5Aの回動)とトラニオン4及び軸5Aの軸方向
変位に応じて変速リンク9は揺動し、他端に形成したバ
ルブ駆動部15が係合溝42Aに係合してスリーブ42
を伸縮駆動する。
ほぼL字状に形成されて、その途中を揺動軸16により
揺動自在に支持される。そして、この揺動軸16はバル
ブボディ11の下面に組み付けられたリンク支持部12
で支持され、リンク支持部12は図中下方からバルブボ
ディ11へ差し込まれる。
溝21は、図4に示すように、パワーローラ2の傾転運
動を伝達するために、軸5Aの軸線に対して所定の角度
で傾斜するとともに、パワーローラ2の傾転範囲よりも
周方向へ延設される。
(=軸5Aの軸線)に対して時計回りへ所定の角度で傾
斜しており、図中右側の内周端21Aは図中左側の内周
端21Bよりも下方に配置され、プリセスカム21を軸
5Aへ組み付ける際には、内周端21B側を軸5A側、
すなわち図中上方へ向けて取り付けられる。
平行かつ上方へ向けて組み付け溝22がプリセスカム2
0の上面に開口形成され、この組み付け溝22は変速リ
ンク9の突起部14を、トラニオン4を支持する軸5A
の軸方向へ挿通可能な幅及び深さを備える。
て説明する。
態と同様に、コントロールバルブ41と変速リンク9、
プリセスカム20からなるフィードバック機構により行
われ、スプール43は図示しない制御装置変速が決定し
た目標変速比に応じて軸方向へ駆動される一方、スリー
ブ42はプリセスカム20の案内溝21の傾斜により、
パワーローラ2の傾転角度(実変速比)と、トラニオン
4=軸5Aの軸方向の変位量に応じてコントロールバル
ブ41の軸方向へ駆動され、スリーブ42とスプール4
3の相対位置関係がずれた場合には、スリーブ42に形
成された弁室から圧油の給排が行われて、実変速比を目
標変速比に一致させるよう、油圧サーボシリンダ1A、
1Bと図示しない油圧供給源及びタンクとの間で圧油の
給排が行われる。そして、トラニオン4、4にはピスト
ン31、32の上下の油室の差圧に応じた力が加わっ
て、パワーローラ2、3の傾転角度(図中軸5A回りの
角度)を調整する。
は、図6に示すように、内周端部21Aと21Bの間
に、通常の傾転運動によって使用する範囲を含んでお
り、スリーブ42がスティックした場合には、変速リン
ク9の突起部14が案内溝21の上下方向、すなわち軸
5Aの軸方向の両側(上下)でそれぞれ係合するため、
軸5Aの軸方向変位または回動によって、この案内溝2
1内に係合した変速リンク9の突起部14が押し引きさ
れて、前記第1実施形態と同様に、スリーブ42を駆動
してスティックを解除し、コントロールバルブ41を常
時円滑に動作させることができるのである。
速機のフィードバック機構を組み立てる際には、コント
ロールバルブ41及びバルブボディ11を組み付けた
後、トラニオン4と結合した軸5Aをバルブボディ11
へ挿通させておく。
部12と連結した変速リンク9を、図4、図5(B)の
下方からバルブボディ11へ組み付けるとともに、変速
リンク9に形成したバルブ駆動部15をスリーブ42の
係合溝42Aに係合させる。
まず、組み付け溝22が開口した上面を軸5A側に向け
るとともに、この組み付け溝22が先に組み付けた変速
リンク9の突起部14と対峙するようプリセスカム20
を支持する。
軸方向へ上昇させて、突起部14を案内溝21の上方の
内周端21Bに当接させた後、突起部14が組み付け溝
22よりも内周端21A側で案内溝21と係合するよう
プリセスカム20を回動させる。
組み付け溝22よりも内周端21A側の案内溝21へ係
合させ、貫通孔23を介して軸5Aの下端へプリセスカ
ム20を組み付けた後に、ボルト50を締結してプリセ
スカム20軸を5Aに固定して組み立てを終了する。
4及びバルブ駆動部15と、スリーブ42の係合溝42
A及びプリセスカム20の案内溝21の係合を、それぞ
れ別工程で行うことが可能となる。
け溝21がないため、変速リンク9の組み付け時には、
変速リンク9を傾けて突起部14を案内溝21へ係合さ
せるとともに、他端のバルブ駆動部15をスリーブ42
の係合溝42Aに係合させる作業を1工程で行わねばな
らない。
9とプリセスカム20及びスリーブ42との係合をそれ
ぞれ別工程で行うことができるため、トロイダル型無段
変速機のフィードバック機構の組み立て時の作業性を大
幅に向上させて、無段変速機の生産性及び信頼性を向上
させることが可能となり、また、組み付け溝22をパワ
ーローラ2の傾転範囲に応じた案内溝21の使用範囲の
外側に形成したため、突起部14が運転中に組み付け溝
22へ入ることがなく、組立時の作業性の向上と、コン
トロールバルブ41のスティックの防止を両立させるこ
とができる。
記第2実施形態のプリセスカム20と変速リンク9の係
合関係を逆にしたもので、その他の構成は前記第2実施
形態と同様である。
施形態の案内溝21に代わって、板状の案内凸部24が
パワーローラ2の傾転範囲に応じて扇状に突設され、変
速リンク9には、前記第2実施形態の突起部14に代わ
って、図9のように、一対の突起部14A、14Bが上
下方向へ所定の間隔でプリセスカム20の側面へ向けて
突設され、突起部14Aと14Bの間の凹部14Cによ
って案内凸部24とトラニオン4の軸方向で係合するよ
うにしたものであり、すなわち、プリセスカム20を凸
状に、変速リンク9の係合手段を凹状に構成したもので
ある。
記第2実施形態と同様にして、スリーブ42へフィード
バックされるとともに、スリーブ42のスティックを回
避できる。
る際には、まず、コントロールバルブ41及びバルブボ
ディ11を組み付けた後、トラニオン4と結合した軸5
Aをバルブボディ11へ挿通させておき、次に、予め揺
動軸16を介してリンク支持部12と連結した変速リン
ク9を、バルブボディ11の下面へ組み付けるととも
に、変速リンク9に形成したバルブ駆動部15をスリー
ブ42の係合溝42Aに係合させる。
ず、案内凸部24が変速リンク9の突起部14A、14
Bと対峙しないようプリセスカム20を支持し、この状
態で、プリセスカム20を軸5Aの軸方向へ上昇させ、
突起部14Aと14Bの間の凹部14Cが案内凸部24
と係合可能な位置まで上昇させた後に、凹部14C案内
凸部24と係合するようプリセスカム20を回動させ
る。
プリセスカム20の外周に突設された案内凸部24へ係
合させ、貫通孔23を介して軸5Aの下端へプリセスカ
ム20を組み付けた後に、ボルト50を締結してプリセ
スカム20軸を5Aに固定して組み立てを終了する。
4C及びバルブ駆動部15と、スリーブ42の係合溝4
2A及びプリセスカム20の案内凸部24の係合を、そ
れぞれ別工程で行うことが可能となって、前記第2実施
形態と同様に、スリーブ42のスティックを防止しなが
らも、組み立て時の作業性を大幅に向上させて、無段変
速機の生産性及び信頼性を向上させることが可能となる
のである。
速機の断面図。
の関係を示し、(A)はスリーブと変速リンクの係合部
を示す平面図、(B)はコントロールバルブ側から見た
変速リンクとプリセスカムの正面図をそれぞれ示す。
を、(B)は底面図をそれぞれ示す。
の断面図。
の関係を示し、(A)はスリーブと変速リンクの係合部
を示す平面図、(B)はコントロールバルブ側から見た
変速リンクとプリセスカムの正面図をそれぞれ示す。
を、(B)は底面図をそれぞれ示す。
から見た変速リンクとプリセスカムの正面図。
を、(B)は底面図をそれぞれ示す。
(B)は側面図をそれぞれ示す。
Claims (5)
- 【請求項1】入力ディスク及び出力ディスクとの対向面
に挟持されて傾転自在なパワーローラと、 前記パワーローラを軸支する偏心軸を設けて、前記入力
及び出力ディスクの軸にほぼ直交する回転軸を形成する
とともに、この回転軸の軸まわりに回動可能かつ軸方向
へ変位可能なローラ支持部材と、 これらローラ支持部材を前記回転軸の軸方向へそれぞれ
駆動する油圧アクチュエータと、 前記油圧アクチュエータへの油圧を制御する変速制御弁
と、 前記ローラ支持部材に固設されたカムと、 一端にこのカムと係合する係合手段を設ける一方、他端
で前記変速制御弁を駆動する揺動自在なリンクとを備え
て、前記入力ディスクと出力ディスクの変速比が所定の
目標値となるように前記ローラ支持部材の回転変位を変
速制御弁へ伝えて実変速比をフィードバックするトロイ
ダル型無段変速機の変速制御装置において、 前記カムとリンクの係合手段は、ローラ支持部材の軸方
向の両側で係合する凹凸関係を備え、この係合手段は凹
凸関係の一方で摺接してローラ支持部材の軸方向変位及
び軸まわり変位を前記変速制御弁へフィードバックし、
凹凸関係の他方ではローラ支持部材の軸方向変位及び軸
まわり変位に応じて前記変速制御弁のスティック状態を
解除することを特徴とするトロイダル型無段変速機の変
速制御装置。 - 【請求項2】 前記カムは溝部で構成される一方、前記
リンクにはこの溝部と係合可能な凸部が形成されことを
特徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変速機の
変速制御装置。 - 【請求項3】 前記溝部にはローラ支持部材の軸方向へ
向けてカムの端面で開口する組み付け溝が形成されたこ
とを特徴とする請求項2に記載のトロイダル型無段変速
機の変速制御装置。 - 【請求項4】 前記溝部がローラ支持部材の回動方向で
所定の範囲に形成されるとともに、前記組み付け溝は、
パワーローラの傾転範囲の外側に形成されたことを特徴
とする請求項3に記載のトロイダル型無段変速機の変速
制御装置。 - 【請求項5】 前記カムはローラ支持部材の回動範囲に
応じて突設された凸部で構成され、前記リンクの係合手
段は、カムの凸部と係合可能な凹部で構成されたことを
特徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変速機の
変速制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28632496A JP3480199B2 (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | トロイダル型無段変速機の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28632496A JP3480199B2 (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | トロイダル型無段変速機の変速制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10132046A JPH10132046A (ja) | 1998-05-22 |
JP3480199B2 true JP3480199B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=17702919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28632496A Expired - Fee Related JP3480199B2 (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | トロイダル型無段変速機の変速制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3480199B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5316636B2 (ja) * | 2009-02-27 | 2013-10-16 | 井関農機株式会社 | 作業車両 |
-
1996
- 1996-10-29 JP JP28632496A patent/JP3480199B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10132046A (ja) | 1998-05-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2000009197A (ja) | 車両用トロイダル型無段変速機 | |
JP2715444B2 (ja) | トロイダル式無段変速機 | |
JPH0672655B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP3267196B2 (ja) | トロイダル型無段変速機の変速制御装置 | |
JP2001227611A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
US5464375A (en) | Friction-roller-type continuously variable transmission | |
JP3480199B2 (ja) | トロイダル型無段変速機の変速制御装置 | |
JP3856955B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4066920B2 (ja) | トロイダル型無段変速機用試験装置 | |
JP3402501B2 (ja) | トロイダル型無段変速機の変速比制御装置 | |
EP1245871B1 (en) | Ratio control for toroidal-type traction drive incorporating lost motion cam actuator | |
JP2001012573A (ja) | トロイダル形無段変速装置 | |
JP3798200B2 (ja) | 蓄圧制御型蓄圧装置 | |
EP0971159B1 (en) | Frictional roller type continuously variable transmission | |
JP3506225B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP3403455B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JPH06294462A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP3517960B2 (ja) | トロイダル無段変速機の変速制御装置 | |
JP3376860B2 (ja) | トロイダル型無段変速機の変速制御装置 | |
JPH06174028A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4192495B2 (ja) | 無段変速装置 | |
JP3508525B2 (ja) | 無段変速機の変速制御装置 | |
JP4016745B2 (ja) | 無段変速装置 | |
JP3405203B2 (ja) | トロイダル型無段変速機の変速制御装置 | |
JP2785524B2 (ja) | トロイダル無段変速機のパワーローラ支持構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101010 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |