JP3506225B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP3506225B2
JP3506225B2 JP35843899A JP35843899A JP3506225B2 JP 3506225 B2 JP3506225 B2 JP 3506225B2 JP 35843899 A JP35843899 A JP 35843899A JP 35843899 A JP35843899 A JP 35843899A JP 3506225 B2 JP3506225 B2 JP 3506225B2
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power
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
    • F16H57/043Guidance of lubricant within rotary parts, e.g. axial channels or radial openings in shafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0487Friction gearings
    • F16H57/049Friction gearings of the toroid type

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Friction Gearing (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に適用され
るトロイダル型無段変速機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】自動車用無段変速機は、その滑らかさ、
運転のしやすさ及び燃費向上の期待もあって近年研究開
発が進められている。既にVベルト式については実用化
に至っている。その一方で、Vベルトに比べて大容量か
つ応答性のよいCVTが求められている。この可能性を
達成するものとして、油膜のせん断によって動力を伝達
するトラクションドライブ式トロイダル型無段変速機
(以下、トロイダル型CVT)が知られている。トロイ
ダル型CVTは、その形状から、フルトロイダル型とハ
ーフトロイダル型に分類できる。両型のうち、フルトロ
イダル型CVTでは、パワーローラにスラスト力がかか
らない。一方、ハーフトロイダル型CVTでは、パワー
ローラにスラスト力がかかり、この力を受けるためにベ
アリングを必要とする。このベアリング性能が効率に大
きな影響を及ぼす。しかしながら、ハーフトロイダル型
CVTは、ディスクとパワーローラとの2つの接触点に
引いた接線が交点を持ち、その交点の軌跡が全変速範囲
において回転軸の近傍にあることから、スピン損失がフ
ルトロイダル型CVTに比べて小さく、これらの得失を
考えてハーフトロイダル型CVTが選択され、研究開発
が進められている。
【0003】このハーフトロイダル型CVTの変速動作
は、パワーローラ支持部材(以下、トラニオンという)
にパワーローラ回転軸とディスク回転軸に垂直な方向に
僅かな変位を与えることによってサイドスリップ力を発
生し、傾転力を得る機構になっている。
【0004】上記のように、トロイダル型CVTの入出
力ディスク間に動力伝達可能に挟圧されるパワーローラ
は、例えば、特開平6−129509号公報に記載され
ているように、ピボットシャフトを介してトラニオンに
支持されている。
【0005】しかしながら、このピボットシャフトは、
相互に偏心した両端部を持ち、一端部側にパワーローラ
を回転自在に支持すると共に、他端部側にトラニオンを
回転自在に支持し、他端周りにパワーローラを揺動可能
とする偏心した形状の軸部材であるため、揺動運動によ
りパワーローラが左右方向に移動すると上下方向にも変
位してしまうという問題や、加工が難しく部品コストが
高いという問題や、支持強度を確保するにはトラニオン
が大型化、重量化するという問題がある。
【0006】そこで、この問題を解決するべく、例え
ば、特開平7−198014号公報において、図9に示
すように、トラニオン38に、入出力ディスクの回転方
向に配置したパワーローラ収納部91が形成され、パワ
ーローラ35がトラニオン38のパワーローラ収納部9
1で平行移動可能に支持するパワーローラ支持構造が提
案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トロイダル型無段変速機のパワーローラ支持構造にあっ
ては、トラニオン38からパワーローラ35内への潤滑
油の受け渡しが、パワーローラ背面のスラストベアリン
グ96部の中央に形成された単なる空孔を介して行われ
る構造となっているため、トラニオン38から供給され
る潤滑油の相当量が発熱のほとんど無いパワーローラ背
面のスラストベアリング96周辺の隙間から漏れ出し、
発熱の多いパワーローラ35内部の玉軸受93周辺に対
する潤滑油の供給量が減少する。
【0008】この結果、玉軸受93の潤滑冷却性を確保
するには、多くの潤滑油供給量を必要とするという問題
がある。
【0009】本発明が解決しようとする課題は、パワー
ローラの平行移動にかかわらず、パワーローラ支持部材
からパワーローラへの潤滑油供給量を少なくしながら、
負荷が大きく発熱しやすいパワーローラ内部への十分な
潤滑油量を確保できるパワーローラ支持構造を備えたト
ロイダル型無段変速機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明では、同軸に対向配置された入力ディスク及び
出力ディスクと、これら入出力ディスク間に動力伝達可
能に挟圧したパワーローラと、該パワーローラを、パワ
ーローラ収納部に支持しつつ、パワーローラ回転軸線と
直交する首振り軸線の周りに傾転可能なパワーローラ支
持部材とを備え、前記パワーローラを、入出力ディスク
に摩擦接触する内輪と、該内輪を回転可能に支持する外
輪と、前記内輪と外輪との間に介装された玉軸受とを有
して構成し、前記パワーローラ支持部材に、潤滑油が供
給される支持部材側油路を、前記外輪に、前記支持部材
側油路からの潤滑油を前記玉軸受等のパワーローラ内部
に導く外輪側油路を形成し、前記外輪と前記パワーロー
ラ収納部との間に、パワーローラを左右方向に沿って平
行移動可能に支持するころ軸受を介装したトロイダル型
無段変速機において、前記支持部材側油路の開口端部と
外輪側油路の開口端部のうち、一方の開口端部に、潤滑
油供給管を他方の開口端部まで突き出して設け、かつ、
他方の開口端部に、上下方向の短径が潤滑油供給管の外
径より少し大きく、左右方向の長径がパワーローラの平
行移動を許容する径に設定された長穴導入部を設けたこ
とを特徴とする。
【0011】本発明のうち請求項2記載の発明では、請
求項1記載のトロイダル型無段変速機において、前記外
輪と前記パワーローラ収納部との間であって、パワーロ
ーラ回転軸から離れた上下位置に、パワーローラ回転軸
線方向(以下、前後方向)に作用する押付力と、パワー
ローラ回転軸線と直交する首振り軸線方向(以下、上下
方向)に作用する動力伝達力とを共に支える一対の共通
ころ軸受を、パワーローラの左右方向に沿って傾斜配置
したことを特徴とする。
【0012】本発明のうち請求項3記載の発明では、請
求項1または請求項2記載のトロイダル型無段変速機に
おいて、前記潤滑油供給管に、パワーローラの平行移動
があっても長穴導入部を覆う大きさで中心穴を有する円
盤状部材を挿着し、該円盤状部材を、長穴導入部が設け
られた外輪またはパワーローラ支持部材に対し弾性材に
より押し付けたことを特徴とする。
【0013】
【0014】
【0015】 本発明のうち請求項4記載の発明では、
同軸に対向配置された入力ディスク及び出力ディスク
と、これら入出力ディスク間に動力伝達可能に挟圧した
パワーローラと、該パワーローラを、パワーローラ収納
部に支持しつつ、パワーローラ回転軸線と直交する首振
り軸線の周りに傾転可能なパワーローラ支持部材とを備
え、前記パワーローラを、入出力ディスクに摩擦接触す
る内輪と、該内輪を回転可能に支持する外輪と、前記内
輪と外輪との間に介装された玉軸受とを有して構成し、
前記パワーローラ支持部材に、潤滑油が供給される支持
部材側油路を、前記外輪に、前記支持部材側油路からの
潤滑油を前記玉軸受等のパワーローラ内部に導く外輪側
油路を形成し、前記外輪と前記パワーローラ収納部との
間に、パワーローラを左右方向に沿って平行移動可能に
支持するころ軸受を介装したトロイダル型無段変速機に
おいて、前記支持部材側油路の開口端部と外輪側油路の
開口端部との間に、パワーローラの平行移動に応じて管
路を保ったまま弾性変形する潤滑油供給弾性管を設けた
ことを特徴とする。
【0016】
【発明の作用および効果】本発明のうち請求項1記載の
発明にあっては、玉軸受等のパワーローラの内部を潤滑
する際、パワーローラ支持部材に形成された支持部材側
油路を経過して供給された潤滑油は、支持部材側油路の
開口端部と外輪側油路の開口端部との間に設けられた潤
滑油供給管を介し、外輪に形成された外輪側油路に入
り、この外輪側油路から玉軸受等のパワーローラ内部に
導かれ、玉軸受等のパワーローラ内部を潤滑する。この
潤滑経路を構成する潤滑油供給管は、支持部材側油路の
開口端部と外輪側油路の開口端部のうち、一方の開口端
部に、他方の開口端部まで突き出して設けられている。
そして、他方の開口端部には、上下方向の短径が潤滑油
供給管の外径より少し大きく、左右方向の長径がパワー
ローラの平行移動を許容する径に設定された長穴導入部
が設けられている。よって、潤滑時にパワーローラ収納
部に対しパワーローラが左右方向に平行移動するが、潤
滑油供給管の突き出し部分が長穴導入部の内部に収めら
れたオーバーラップ状態を保ったままでパワーローラの
平行移動が許容され、ころ軸受部への潤滑油の漏れが潤
滑油供給管により少なく抑えられ、パワーローラ支持部
材からの潤滑油供給量に対し、そのほとんどがパワーロ
ーラ側へ潤滑油量として受け渡される。つまり、パワー
ローラの平行移動にかかわらず、パワーローラ支持部材
からパワーローラへの潤滑油供給量を少なくしながら、
負荷が大きく発熱しやすいパワーローラ内部への十分な
潤滑油量を確保することができる。
【0017】本発明のうち請求項2記載の発明にあって
は、動力伝達時、挟圧に伴い入出力ディスクからパワー
ローラの内輪に入力される接触荷重は、玉軸受を介して
外輪により受け止められる。そして、外輪とパワーロー
ラ収納部との間であって、パワーローラ回転軸から離れ
た上下位置に傾斜配置された一対の共通ころ軸受によ
り、パワーローラの前後方向に作用する押付力と、パワ
ーローラの上下方向に作用する動力伝達力が共に支えら
れる。よって、パワーローラに上下方向の動力伝達力が
作用しても共通ころ軸受によりこの荷重が支えられ、上
下荷重と同時に、パワーローラに対し左右方向の荷重が
作用しても、共通ころ軸受が転がりながらの低い転がり
抵抗によりパワーローラが左右方向へ移動する。つま
り、上下一対の共通ころ軸受のみを外輪とパワーローラ
収納部との間に傾斜配置するだけで、パワーローラに上
下方向の動力伝達力が作用しても左右方向への円滑で安
定したパワーローラの平行移動運動を確保することがで
きる。
【0018】本発明のうち請求項3記載の発明にあって
は、潤滑油供給管に、パワーローラの平行移動があって
も長穴導入部を覆う大きさで中心穴を有する円盤状部材
が挿着され、この円盤状部材が、長穴導入部が設けられ
た外輪またはパワーローラ支持部材に対し弾性材により
押し付けられている。よって、潤滑油供給管の管端か
ら、潤滑油供給管と長穴導入部との平行移動許容空間を
介し、ころ軸受部への潤滑油漏れが、パワーローラの平
行移動があっても長穴導入部を覆う大きさで押し付けら
れた円盤状部材により確実に防止され、パワーローラ支
持部材からの潤滑油供給量に対し、そのほぼ全てを玉軸
受等のパワーローラ内部を冷却する潤滑油量として受け
渡すことができる。
【0019】
【0020】
【0021】 本発明のうち請求項4記載の発明にあっ
ては、玉軸受等のパワーローラの内部を潤滑する際、パ
ワーローラ支持部材に形成された支持部材側油路を経過
して供給された潤滑油は、支持部材側油路の開口端部と
外輪側油路の開口端部との間に設けられた潤滑油供給弾
性管を介し、外輪に形成された外輪側油路に入り、この
外輪側油路から玉軸受等のパワーローラ内部に導かれ、
玉軸受等のパワーローラ内部を潤滑する。この潤滑経路
を構成する潤滑油供給弾性管は、パワーローラの平行移
動に応じて管路を保ったまま弾性変形するため、パワー
ローラの平行移動を許容しながら、ころ軸受部への潤滑
油の漏れが潤滑油供給弾性管により確実に防止され、パ
ワーローラ支持部材からの潤滑油供給量に対し、そのほ
ぼ全てが玉軸受等のパワーローラ内部を冷却する潤滑油
量として受け渡される。つまり、パワーローラの平行移
動にかかわらず、パワーローラ支持部材からパワーロー
ラへの潤滑油供給量を少なくしながら、負荷が大きく発
熱しやすいパワーローラ内部への十分な潤滑油量を確保
することができると共に、長穴導入部を形成する必要が
なくなり、加工工数を低減することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)実施の形態1は
請求項1,2に記載の発明に対応するトロイダル型無段
変速機である。
【0023】[全体構成について]図1は実施の形態1
のトロイダル型無段変速機を示す全体構成図で、10は
トロイダル型無段変速機を示し、図外のエンジンからの
回転駆動力がトルクコンバータ12を介して入力され
る。トルクコンバータ12は、ポンプインペラ12a,
タービンランナ12b,ステータ12c,ロックアップ
クラッチ12d,アプライ側油室12e,及びリリース
側油室12f等からなり、その中心部をインプットシャ
フト14が貫通している。
【0024】前記インプットシャフト14は、前後進切
換機構36と連結され、該機構36は、遊星歯車機構4
2,前進用クラッチ44及び後進用ブレーキ46などを
備える。遊星歯車機構42は、ダブルピニオンを支持す
るピニオンキャリヤ42aとダブルピニオンの夫々と噛
合するリングギヤ42b,サンギヤ42cを有してな
る。
【0025】前記遊星歯車機構42のピニオンキャリヤ
42aはトルク伝達軸16に連結され、該トルク伝達軸
16には、第一無段変速機構18及び第二無段変速機構
20が変速機ケース22内の下流側にタンデム配置され
る(デュアルキャビティ型)。尚、符号64で示すベー
スに、コントロールバルブ系のボディを配置する。
【0026】前記第一無段変速機構18は、対向面がト
ロイド曲面に形成される一対の入力ディスク18a及び
出力ディスク18bと、これら入出力ディスク18a,
18bの対向面間に挟圧配置されると共にトルク伝達軸
16に関し対称配置される一対のパワーローラ18c,
18dと、これらパワーローラ18c,18dをそれぞ
れ傾転可能に支持する支持部材及び油圧アクチュエータ
としてのサーボピストン(図2)を備える。第二無段変
速機構20も同様、対向面がトロイド曲面に形成される
一対の入力ディスク20a及び出力ディスク20bと、
一対のパワーローラ20c,20dと、その支持部材及
びサーボピストン(図2)を備える。
【0027】トルク伝達軸16上において両無段変速機
構18,20は、出力ディスク18b,20bが対向す
るように互いに逆向きに配置され、第一無段変速機構1
8の入力ディスク18a,20aは、トルクコンバータ
12を経た入力トルクに応じた押圧力を発生するローデ
ィングカム装置34によって図中軸方向右側に向かって
押圧される。
【0028】前記ローディングカム装置34は、ローデ
ィングカム34aを有し、スライドベアリング38を介
し軸16に支持される。第一無段変速機構18の入力デ
ィスク18a及び第二無段変速機構20の入力ディスク
20aは、皿ばね40により図中軸方向左側に向かって
押圧付勢されている。
【0029】各入力ディスク18a,20aは、ボール
スプライン24,26を介して伝達軸16に回転可能か
つ軸方向に移動可能に支持される。
【0030】上記機構において、各パワーローラ20
c,20dは後述する作動により変速比に応じた傾転角
が得られるようにそれぞれ傾転され、入力ディスク18
a,20aの入力回転を無段階(連続的)に変速して出
力ディスク18b,20bに伝達する。
【0031】出力ディスク18b,20bは、トルク伝
達軸16上に相対回転可能に嵌合された出力ギヤ28と
スプライン結合され、伝達トルクは該出力ギヤ28を介
し、出力軸(カウンタシャフト)30に結合したギヤ3
0aに伝達され、これらギヤ28,30aはトルク伝達
機構32を構成する。また、出力軸30,50上に設け
たギヤ52,56とこれらにそれぞれ噛合するアイドラ
ギヤ54とよりなる伝達機構48を設け、出力軸50は
これをプロペラシャフト60に連結する。
【0032】[変速制御系の構成について]上記パワー
ローラ18c,18d,20c,20dを変速比に応じ
た傾転角が得られるようにそれぞれ傾転させる変速制御
系について、図2に示す概略図により説明する。
【0033】まず、各パワーローラ18c,18d,2
0c,20dは、トラニオン17a,17b,27a,
27bの一端に支持されていて、パワーローラ回転軸線
15a,15b,25a,25bを中心として回転自在
であり、ディスク回転軸方向である左右方向に平行移動
可能に支持される。つまり、パワーローラ支持構造を採
用している。このトラニオン17a,17b,27a,
27bの他端部には、トラニオン17a,17b,27
a,27bを軸方向に移動させて各パワーローラ18
c,18d,20c,20dを傾転させる油圧アクチュ
エータとしてサーボピストン70a,70b,72a,
72bが設けられている。
【0034】前記サーボピストン70a,70b,72
a,72bを作動制御する油圧制御系として、ハイ側油
室に接続されるハイ側油路74と、ロー側油室に接続さ
れるロー側油路76と、ハイ側油路74を接続するポー
ト78aとロー側油路76を接続するポート78bを有
する変速制御弁78とが設けられている。前記変速制御
弁78のライン圧ポート78cには、オイルポンプ80
及びリリーフ弁82を有する油圧源からのライン圧が供
給される。前記変速制御弁78の変速スプール78d
は、トラニオン17aの軸方向及び傾転方向を検知し、
変速制御弁78にフィードバックするレバー84及びプ
リセスカム86と連動する。前記変速制御弁78の変速
スリーブ78eは、ステップモータ88により軸方向に
変位するように駆動される。
【0035】前記ステップモータ88を駆動制御する電
子制御系として、CVTコントローラ110が設けら
れ、このCVTコントローラ110には、スロットル開
度センサ112、エンジン回転センサ114、入力軸回
転センサ116、出力軸回転センサ(車速センサ)11
8等からの入力情報が取り込まれる。
【0036】[パワーローラ支持構造について]
【0037】上記各パワーローラ18c,18d,20
c,20dから代表として選んだパワーローラ18cの
支持構造について、図3,4によりその構成を説明す
る。尚、他のパワーローラ18d,20c,20dにつ
いても同様の構造を採用する。
【0038】前記トラニオン17aは、一端部にパワー
ローラ収納部91が凹設され、該パワーローラ収納部9
1に対し、入出力ディスク18a,18bの回転軸方向
である左右方向に沿って平行移動可能にパワーローラ1
8cを支持している。また、トラニオン17aは、パワ
ーローラ回転軸線15aと直交する首振り軸線19aの
周りに傾転可能である。
【0039】前記パワーローラ18cは、入出力ディス
ク18a,18bに摩擦接触する内輪93と、該内輪9
3を軸受95により回転可能に支持する外輪94と、前
記内輪93と外輪94との間に介装された玉軸受92と
を有して構成され、挟圧に伴い入出力ディスク18a,
18bから前記内輪93に入力される押付力を、玉軸受
92を介して外輪94により受け止めようにしている。
【0040】前記外輪94と前記パワーローラ収納部9
1との間であって、パワーローラ回転軸15aから離れ
た上下の傾斜対向面位置には、左右方向に沿って平行移
動可能にパワーローラ18cを支持しながら、前後方向
に作用する押付力と、上下方向に作用する動力伝達力と
を共に支える一対の保持器付の共通ころ軸受96,96
が、パワーローラ18cの左右方向に沿って傾斜配置さ
れている。なお、パワーローラ18cの左右方向移動量
は、パワーローラ収納部91と外輪94との左右両端部
での接触により移動範囲が規定されている。
【0041】軸受部潤滑構造について述べると、前記ト
ラニオン17aには、図外の油圧ユニットにより作り出
された潤滑油が供給されるトラニオン側油路97(支持
部材側油路)が形成され、前記外輪94には、トラニオ
ン側油路97からの潤滑油をパワーローラ内部の玉軸受
92や軸受95に導く外輪側油路98が形成されてい
る。そして、前記トラニオン側油路97の開口端部97
aには、潤滑油供給管99の一端部が圧入され、潤滑油
供給管99の他端部は外輪側油路98の開口端部まで突
き出して設けられている。しかも、外輪側油路98の開
口端部には、図4に示すように、上下方向の短径が潤滑
油供給管99の外径より少し大きく、左右方向の長径が
パワーローラ18cの平行移動を許容する径に設定され
た長穴導入部98aが形成されている。
【0042】なお、外輪側油路98には、パワーローラ
回転軸線15aに直交する方向に、第1軸受分岐油路9
8bと第2軸受分岐油路98cが形成され、第1軸受分
岐油路98bに導かれる潤滑油により玉軸受92を潤滑
し、第2軸受分岐油路98cに導かれる潤滑油により軸
受95を潤滑している。また、前記トラニオン側油路9
7には、パワーローラ回転軸15aから離れた上下位置
に分岐油路97b,97bが設けられ、この分岐油路9
7b,97bからの潤滑油により共通ころ軸受96,9
6を潤滑するようにしている。
【0043】次に、作用効果を説明する。
【0044】[変速比制御作用]トロイダル型CVT
は、パワーローラ18c,18d,20c,20dを傾
転させることによって変速比を変える。つまり、ステッ
プモータ88を回転させるとによって変速スリーブ78
eが変位すると、サーボピストン70a,70b,72
a,72bの一方のサーボピストン室に作動油が導か
れ、他方のサーボピストン室から作動油が排出され、パ
ワーローラ18c,18d,20c,20dの回転中心
がディスク18a,18b,20a,20bの回転中心
に対してオフセットする。このオフセットによってパワ
ーローラ18c,18d,20c,20dに傾転力が発
生し、傾転角が変化する。この傾転運動およびオフセッ
トは、プリセスカム86及びレバー84を介して変速ス
プール78dに伝達され、ステップモータ88により変
位する変速スリーブ78eとの釣り合い位置で静止す
る。尚、ステップモータ88は、CVTコントローラ9
0からの目標変速比が得られる駆動指令により変速スリ
ーブ78eを変位させる。
【0045】[パワーローラの荷重支持作用とスライド
作用]動力伝達時、挟圧に伴い入出力ディスク18a,
18bからパワーローラ18cの内輪93に入力される
接触荷重は、玉軸受92を介して外輪94により受け止
められる。そして、外輪94とパワーローラ収納部91
との間に配置された上下一対の共通ころ軸受96,96
により、パワーローラ18cの前後方向に作用する押付
力が支えられると共に、パワーローラ18cの上下方向
に作用する動力伝達力が支えられる。
【0046】よって、パワーローラ18cに上下方向の
動力伝達力が作用しても共通ころ軸受96,96により
この荷重が支えられ、上下荷重と同時に、パワーローラ
18cに対し左右方向の荷重が作用しても、共通ころ軸
受96,96が転がりながらの低い転がり抵抗によりパ
ワーローラ18cが左右方向へ移動する。つまり、パワ
ーローラ18cに上下方向の動力伝達力が作用しても左
右方向への円滑なパワーローラ18cの平行移動運動が
確保される。
【0047】このように、パワーローラ18cに上下方
向の荷重が作用しても左右方向への円滑なパワーローラ
18cの平行移動運動が確保されるため、入出力ディス
ク18a,18bの変形や、組立時に発生し得るミスア
ライメントが生じた際に、これらの位置ずれを吸収する
ための、パワーローラ18cの左右方向の平行移動を円
滑に行うことが可能となり、パワーローラ18cに対し
て、入力ディスク18a側から作用する押付力と、出力
ディスク18b側から作用する押付力を均等に保つこと
ができる。よって、入力ディスク18a側からの押付力
と、出力ディスク18b側の押付力とがアンバランスに
なり、入出力ディスク18a,18bとパワーローラ1
8cとの接触部で滑り等が発生することを抑制できる。
【0048】また、トラニオン17aにパワーローラ1
8cを支持するためのピボットシャフトを保持するため
の構造を設ける必要がないため、トラニオン17aの応
力増加を防止でき、かつ、剛性も向上し、変形を抑制で
きる。そのため、入出力ディスク18a,18bとパワ
ーローラ18cとの接触位置が設計値から大きくずれる
ことが無くなり、偏荷重による面圧増大や、変形に伴う
変速比の変化を減少させることができる。
【0049】[パワーローラ内部の軸受潤滑作用]パワ
ーローラ内部の玉軸受92及び軸受95を潤滑する際、
トラニオン17aに形成されたトラニオン側油路97を
経過して供給された潤滑油は、トラニオン側油路97の
開口端部97aと外輪側油路98の開口端部(長穴導入
部98a)との間に設けられた潤滑油供給管99を介
し、外輪94に形成された外輪側油路98に入り、この
外輪側油路98から第1軸受分岐油路98bに導かれる
潤滑油により玉軸受92を潤滑し、第2軸受分岐油路9
8cに導かれる潤滑油により軸受95を潤滑する。
【0050】この潤滑経路を構成する潤滑油供給管は、
トラニオン側油路97の開口端部97aに一端部が固定
され、他端部が外輪側油路98の長穴導入部98aまで
突き出して設けられ、しかも、長穴導入部98aは、左
右方向の長径がパワーローラ18cの平行移動を許容す
る径に設定されているため、潤滑時にパワーローラ収納
部91に対しパワーローラ18cが左右方向に平行移動
したとき、潤滑油供給管99の突き出し部分が長穴導入
部98aの内部に収められたオーバーラップ状態を保っ
たままでパワーローラ18aの平行移動が許容され、共
通ころ軸受96,96部への潤滑油の漏れが潤滑油供給
管99により少なく抑えられ、トラニオン17aからの
潤滑油供給量に対し、そのほとんどがパワーローラ内部
の玉軸受92や軸受95を冷却する潤滑油量として受け
渡される。
【0051】[効果] (1) トラニオン17aには潤滑油が供給されるトラニ
オン側油路97が形成され、外輪94には、トラニオン
側油路97からの潤滑油をパワーローラ内部の玉軸受9
2や軸受95に導く外輪側油路98が形成され、トラニ
オン側油路97の開口端部97aには、潤滑油供給管9
9の一端部が圧入され、潤滑油供給管99の他端部は外
輪側油路98の開口端部まで突き出して設けられ、しか
も、外輪側油路98の開口端部には、上下方向の短径が
潤滑油供給管99の外径より少し大きく、左右方向の長
径がパワーローラ18cの平行移動を許容する径に設定
された長穴導入部98aが形成されているため、パワー
ローラ18cの平行移動にかかわらず、トラニオン17
aからパワーローラ18cへの潤滑油供給量を少なくし
ながら、負荷が大きく発熱しやすいパワーローラ内部へ
の十分な潤滑油量を確保することができる。この結果、
パワーローラ18cの耐久性を向上でき、さらには、動
力伝達力はトラクションオイルや転動体(ディスクやパ
ワーローラ)の温度に大きな影響を受けるため、転動体
としての内輪93の冷却効果、並びに、システム全体と
しての冷却効率向上によるトラクションオイル及びユニ
ットの温度低下により、トラクション能力を向上するこ
ともできる。 (2) 外輪94とパワーローラ収納部91との間であっ
て、パワーローラ回転軸15aから離れた上下の傾斜対
向面位置には、左右方向に沿って平行移動可能にパワー
ローラ18cを支持しながら、前後方向に作用する押付
力と、上下方向に作用する動力伝達力とを共に支える一
対の保持器付の共通ころ軸受96,96を、パワーロー
ラ18cの左右方向に沿って傾斜配置したため、上下一
対の共通ころ軸受96,96のみを外輪94とパワーロ
ーラ収納部91との間に傾斜配置するだけで、パワーロ
ーラ18cに上下方向の動力伝達力が作用しても左右方
向への円滑で安定したパワーローラ18cの平行移動運
動を確保することができる。
【0052】なお、この実施の形態1では、トラニオン
17a側に潤滑油供給管99を固定し、外輪94側に長
穴導入部98aを形成した例を示したが、トラニオン1
7a側に長穴導入部98aを形成し、外輪94側に潤滑
油供給管99を固定するという逆のレイアウトでも同じ
作用効果を得ることができる。 (実施の形態2)実施の形態2は請求項3に記載の発明
に対応するトロイダル型無段変速機である。
【0053】まず、構成を説明すると、この実施の形態
2では、図5,6に示すように、潤滑油供給管99に、
パワーローラ18cの平行移動があっても長穴導入部9
8aを覆う大きさで中心穴を有する円盤状部材100を
挿着し、該円盤状部材100を、長穴導入部98aが設
けられた外輪94に対しウェーブワッシャ101(弾性
材)により押し付けた構成を、実施の形態1の構成に加
えた。なお、他の構成は図3に示す実施の形態1と同様
であるので対応する構成に同一符号を付して説明を省略
する。
【0054】次に、作用効果を説明する。パワーローラ
内部の玉軸受92及び軸受95を潤滑する際、トラニオ
ン17aに形成されたトラニオン側油路97を経過して
供給された潤滑油は、潤滑油供給管99を介し、外輪側
油路98に導かれる。このとき、潤滑油供給管99の管
端から、潤滑油供給管99と長穴導入部98aとの平行
移動許容空間を介し、共通ころ軸受96,96部への潤
滑油漏れが、パワーローラ18cの平行移動があっても
長穴導入部98aを覆う大きさで押し付けられた円盤状
部材100により確実に防止され、トラニオン17aか
らの潤滑油供給量に対し、そのほぼ全てをパワーローラ
内部の玉軸受92及び軸受95を冷却する潤滑油量とし
て受け渡すことができる。しかも、円盤状部材100
は、ウェーブワッシャ101により潤滑油供給管99に
沿ってストロークが可能であることによって、如何なる
運転状態であっても円盤状部材100の押圧密着が確保
され、潤滑油の漏れを防止することができる。
【0055】なお、この実施の形態2でも、トラニオン
17a側に長穴導入部98aを形成し、外輪94側に潤
滑油供給管99を固定するという逆のレイアウトであ
り、トラニオン17a側に円盤状部材100を押し付け
る構成としても同じ作用効果を得ることができる。
【0056】 (実施の形態3) 実施の形態3は実施の形態1,2の潤滑油供給管99を
シール手段に置き換えた参考例を示すトロイダル型無段
変速機である。
【0057】まず、構成を説明すると、この実施の形態
3では、図7に示すように、トラニオン17aに潤滑油
が供給されるトラニオン側油路97を形成し、外輪94
に前記トラニオン側油路97からの潤滑油をパワーロー
ラ内部の玉軸受92及び軸受95に導く外輪側油路98
を形成し、外輪94とパワーローラ収納部91との間
に、トラニオン側油路97から外輪側油路98への潤滑
油受け渡し部102と、共通ころ軸受96,96部との
間で油の漏れを防ぐ環状弾性材103(シール手段)を
設けたものである。ここで、環状弾性材103は、トラ
ニオン側油路97の開口端部97aと外輪側油路98の
開口端部を取り囲み、その内径がパワーローラ18cの
左右方向平行移動を許容する径に設定されている。な
お、他の構成は図3に示す実施の形態1と同様であるの
で対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
【0058】次に、作用効果を説明する。パワーローラ
内部の玉軸受92及び軸受95を潤滑する際、トラニオ
ン17aに形成されたトラニオン側油路97を経過して
供給された潤滑油は、潤滑油受け渡し部102を介し、
外輪側油路98に導かれる。このとき、潤滑油受け渡し
部102からパワーローラ収納部91と外輪94との隙
間空間を介し、共通ころ軸受96,96部への潤滑油漏
れが、環状弾性材103により確実に防止され、トラニ
オン17aからの潤滑油供給量に対し、そのほぼ全てを
パワーローラ内部の玉軸受92及び軸受95を冷却する
潤滑油量として受け渡すことができる。しかも、1つの
環状弾性材103を設けるだけの簡単な構成により、パ
ワーローラ18cの左右方向平行移動を許容しながら、
潤滑油受け渡し部102と共通ころ軸受96,96部と
の間で潤滑油の漏れを防ぐことができると共に、実施の
形態1,2のように、長穴導入部98aを形成する必要
がなくなり、加工工数を低減することができる。
【0059】 (実施の形態4) 実施の形態4は請求項4に記載の発明に対応するトロイ
ダル型無段変速機である。
【0060】まず、構成を説明すると、この実施の形態
4では、図8に示すように、トラニオン17aに潤滑油
が供給されるトラニオン側油路97を形成し、外輪94
に前記トラニオン側油路97からの潤滑油をパワーロー
ラ内部の玉軸受92及び軸受95に導く外輪側油路98
を形成し、トラニオン側油路97の開口端部97aと外
輪側油路98の開口端部との間に、パワーローラ18c
の平行移動に応じて管路を保ったまま弾性変形する潤滑
油供給弾性管104を開口端部97a側に固定したもの
である。なお、他の構成は図3に示す実施の形態1と同
様であるので対応する構成に同一符号を付して説明を省
略する。
【0061】次に、作用効果を説明する。パワーローラ
内部の玉軸受92及び軸受95を潤滑する際、トラニオ
ン17aに形成されたトラニオン側油路97を経過して
供給された潤滑油は、潤滑油供給弾性管104を介し、
外輪側油路98に導かれる。この潤滑経路を構成する潤
滑油供給弾性管104は、パワーローラ18cの平行移
動に応じて管路を保ったまま弾性変形するため、パワー
ローラ18cの平行移動を許容しながら、共通ころ軸受
96,96部への潤滑油の漏れが潤滑油供給弾性管10
4により確実に防止され、トラニオン17aからの潤滑
油供給量に対し、そのほぼ全てをパワーローラ内部の玉
軸受92及び軸受95を冷却する潤滑油量として受け渡
すことができる。つまり、パワーローラ18cの平行移
動にかかわらず、パワーローラ支持部材からパワーロー
ラへの潤滑油供給量を少なくしながら、負荷が大きく発
熱しやすいパワーローラ内部への十分な潤滑油量を確保
することができると共に、実施の形態1,2のように、
長穴導入部98aを形成する必要がなくなり、加工工数
を低減することができる。
【0062】なお、この実施の形態4では、トラニオン
17a側に潤滑油供給弾性管104を固定するのではな
く、外輪94側に潤滑油供給弾性管104を固定しても
良いし、さらに、蛇腹形状で変形性の高い潤滑油供給弾
性管とした場合には、油の漏れを全く許さない両端固定
としても同じ作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のトロイダル型無段変速機を示す
全体システム図である。
【図2】実施の形態1のトロイダル型無段変速機を示す
変速制御系システム図である。
【図3】実施の形態1のトロイダル型無段変速機におけ
るパワーローラ支持構造を示す断面図である。
【図4】実施の形態1のトロイダル型無段変速機におけ
るパワーローラ支持構造の外輪を示す斜視図である。
【図5】実施の形態2のトロイダル型無段変速機におけ
るパワーローラ支持構造を示す断面図である。
【図6】実施の形態2のトロイダル型無段変速機におけ
るパワーローラ支持構造の外輪及び円盤状部材を示す図
である。
【図7】実施の形態3のトロイダル型無段変速機におけ
るパワーローラ支持構造を示す断面図である。
【図8】実施の形態4のトロイダル型無段変速機におけ
るパワーローラ支持構造を示す断面図である。
【図9】従来のトロイダル型無段変速機におけるパワー
ローラ支持構造を示す断面図である。
【符号の説明】
15a パワーローラ回転軸 17a トラニオン 18a 入力ディスク 18b 出力ディスク 18c,18d パワーローラ 19a 傾転軸 91 パワーローラ収納部 92 玉軸受 93 内輪 94 外輪 96 共通ころ軸受 97 トラニオン側油路(支持部材側油路) 98 外輪側油路 98a 長穴導入部 99 潤滑油供給管 100 円盤状部材 101 ウェーブワッシャ(弾性材) 102 潤滑油受け渡し部 103 環状弾性材(シール手段) 104 潤滑油供給弾性管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−198014(JP,A) 特開 平8−35552(JP,A) 特開 昭59−133860(JP,A) 特開 平11−94041(JP,A) 特開 平8−291850(JP,A) 特開 平10−246302(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 13/00 - 15/56 F16H 57/00 - 57/12 F16C 19/00 - 19/56 F16C 33/30 - 33/66

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸に対向配置された入力ディスク及び
    出力ディスクと、 これら入出力ディスク間に動力伝達可能に挟圧したパワ
    ーローラと、 該パワーローラを、パワーローラ収納部に支持しつつ、
    パワーローラ回転軸線と直交する首振り軸線の周りに傾
    転可能なパワーローラ支持部材とを備え、 前記パワーローラを、入出力ディスクに摩擦接触する内
    輪と、該内輪を回転可能に支持する外輪と、前記内輪と
    外輪との間に介装された玉軸受とを有して構成し、 前記パワーローラ支持部材に、潤滑油が供給される支持
    部材側油路を、前記外輪に、前記支持部材側油路からの
    潤滑油を前記玉軸受等のパワーローラ内部に導く外輪側
    油路を形成し、 前記外輪と前記パワーローラ収納部との間に、パワーロ
    ーラを入出力ディスクの回転軸方向(以下、左右方向)
    に沿って平行移動可能に支持するころ軸受を介装したト
    ロイダル型無段変速機において、 前記支持部材側油路の開口端部と外輪側油路の開口端部
    のうち、一方の開口端部に、潤滑油供給管を他方の開口
    端部まで突き出して設け、かつ、他方の開口端部に、上
    下方向の短径が潤滑油供給管の外径より少し大きく、左
    右方向の長径がパワーローラの平行移動を許容する径に
    設定された長穴導入部を設けたことを特徴とするトロイ
    ダル型無段変速機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトロイダル型無段変速機
    において、 前記外輪と前記パワーローラ収納部との間であって、パ
    ワーローラ回転軸から離れた上下位置に、パワーローラ
    回転軸線方向(以下、前後方向)に作用する押付力と、
    パワーローラ回転軸線と直交する首振り軸線方向(以
    下、上下方向)に作用する動力伝達力とを共に支える一
    対の共通ころ軸受を、パワーローラの左右方向に沿って
    傾斜配置したことを特徴とするトロイダル型無段変速
    機。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のトロイダ
    ル型無段変速機において、 前記潤滑油供給管に、パワーローラの平行移動があって
    も長穴導入部を覆う大きさで中心穴を有する円盤状部材
    を挿着し、該円盤状部材を、長穴導入部が設けられた外
    輪またはパワーローラ支持部材に対し弾性材により押し
    付けたことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  4. 【請求項4】 同軸に対向配置された入力ディスク及び
    出力ディスクと、 これら入出力ディスク間に動力伝達可能に挟圧したパワ
    ーローラと、 該パワーローラを、パワーローラ収納部に支持しつつ、
    パワーローラ回転軸線と直交する首振り軸線の周りに傾
    転可能なパワーローラ支持部材とを備え、 前記パワーローラを、入出力ディスクに摩擦接触する内
    輪と、該内輪を回転可能に支持する外輪と、前記内輪と
    外輪との間に介装された玉軸受とを有して構成し、 前記パワーローラ支持部材に、潤滑油が供給される支持
    部材側油路を、前記外輪に、前記支持部材側油路からの
    潤滑油を前記玉軸受等のパワーローラ内部に導く外輪側
    油路を形成し、 前記外輪と前記パワーローラ収納部との間に、パワーロ
    ーラを左右方向に沿って平行移動可能に支持するころ軸
    受を介装したトロイダル型無段変速機において、前記支持部材側油路の開口端部と外輪側油路の開口端部
    との間に、パワーローラの平行移動に応じて管路を保っ
    たまま弾性変形する潤滑油供給弾性管 を設けたことを特
    徴とするトロイダル型無段変速機。
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