JP2002349660A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP2002349660A
JP2002349660A JP2001164264A JP2001164264A JP2002349660A JP 2002349660 A JP2002349660 A JP 2002349660A JP 2001164264 A JP2001164264 A JP 2001164264A JP 2001164264 A JP2001164264 A JP 2001164264A JP 2002349660 A JP2002349660 A JP 2002349660A
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power roller
lubricating oil
trunnion
oil passage
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Ken Yamamoto
建 山本
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワーローラへの荷重が大きいときにはパワ
ーローラへ供給する潤滑油量を増大する。 【解決手段】 入力ディスク18aを出力ディスク18
b側に、伝達トルクに応じた力で軸方向に押圧するロー
ディングカム34と、入出力ディスク摩擦接触するパワ
ーローラ18cと、このパワーローラを回転可能に支持
したトラニオン17aとを具え、油圧源からの潤滑油を
トラニオンからパワーローラ内の軸受けに導く潤滑油路
を形成したトロイダル型無段変速機において、ローディ
ングカム34による軸方向の押圧力が大きいほど、トラ
ニオン側油路97とパワーローラ側油路98の接続部の
潤滑油路断面積を大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に適用され
るトロイダル型無段変速機の技術分野に属する。
【0002】
【従来技術】トロイダル型CVTの入出力ディスク間に
動力伝達可能に挟圧されるパワーローラは、例えば、特
開2001−12574号公報に記載されているよう
に、トラニオンに、入出力ディスクの回転方向に配置し
たパワーローラ収納部が形成され、パワーローラがトラ
ニオンのパワーローラ収納部で、パワーローラ回転軸線
およびトラニオン傾転軸線方向の双方に垂直な方向に、
平行移動可能に支持されたパワーローラ支持構造が提案
されている。
【0003】ここでパワーローラは、入力ディスクと出
力ディスク間で摩擦接触するパワーローラ内輪と、パワ
ーローラ内輪をラジアル軸受を介して回転可能に支持す
る回転支持軸と、パワーローラ内輪に入力される接触荷
重をスラスト軸受を介して受け止めるパワーローラ外輪
とを有しており、これらの摺動部には焼き付きを防止す
るために潤滑油を供給する必要がある。
【0004】そのため、このパワーローラ支持構造にお
いては、これらの摺動部に潤滑油を供給するために、図
12に示すような構造を採用し、トラニオン側油路の開
口部に潤滑油供給管の一端を接合し、他端をパワーロー
ラ外輪側の油路に挿入することで、トラニオンとパワー
ローラ間の油路を形成し、パワーローラ外輪側の油路か
らパワーローラの各摺動部に潤滑油が供給される。
【0005】このパワーローラ支持構造にあっては、い
かなる運転状況においても、トラニオン側の油路に供給
された潤滑油は、ほぼ全てがパワーローラ側油路に受け
渡される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、潤滑油
の供給は、パワーローラの内外輪と軸受等の摺動部の冷
却を目的としており、パワーローラへの入力トルクが高
いとき、すなわちパワーローラへの荷重が大きいとき
は、これら摺動部の温度が高くなるため、潤滑油量を多
くする必要があるが、全運転条件において潤滑油量を多
くするとパワーローラにかかる荷重が小さい運転条件で
は、パワーローラのスラスト軸受等での攪拌による発熱
量の方が潤滑油によって冷却できる熱量よりも大きくな
ってしまい、スラスト軸受等を十分に冷却することがで
きなくなる。
【0007】逆に、パワーローラのスラスト軸受等での
攪拌による発熱を抑えるために全運転条件において潤滑
油量を少なくすると、パワーローラへの入力トルクが高
いときに摺動部の発熱を十分に冷却することができなく
なる。
【0008】本発明はこれらの課題を解決すべく、パワ
ーローラへの荷重が小さいときにはパワーローラへ供給
する潤滑油量を減少させる一方、パワーローラへの荷重
が大きいときにはパワーローラへ供給する潤滑油量を増
大させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1に
記載の第1の発明は、同軸上に対向配置された入出力デ
ィスクと、該入出力ディスクのうちどちらか一方のディ
スクを他方のディスクに向けて伝達トルクに応じた力で
軸方向に押圧するローディングカムと、前記入出力ディ
スクに摩擦接触する内輪と、該内輪を回転可能に支持す
る外輪と、前記内輪と外輪の間に介装されスラスト方向
とラジアル方向の少なくとも一方の荷重を受ける軸受を
有し、前記入出力ディスク間でトルク伝達可能なパワー
ローラと、該パワーローラをパワーローラ収納部に回転
可能に支持しつつパワーローラ回転軸線と直交する首振
り軸線周りに傾転可能なトラニオンと、を具え、油圧源
からの潤滑油を前記トラニオンから前記パワーローラを
介して前記軸受けに導く潤滑油路を形成したトロイダル
型無段変速機において、前記ローディングカムによる軸
方向の押圧力が大きいほど、前記潤滑油路のうち前記ト
ラニオンと前記パワーローラの接続部の潤滑油路断面積
が大きくなることを特徴とする。
【0010】本発明のうち請求項2に記載の第2の発明
は、前記潤滑油路のうちトラニオン側に形成したトラニ
オン側油路およびパワーローラ側に形成したパワーロー
ラ側油路は前記パワーローラ収納部でそれぞれ対向して
開口し、前記ローディングカムによる軸方向の押圧力が
大きいほど、前記トラニオン側油路の開口端部と前記パ
ワーローラ側油路の開口端部の重合する面積が大きくな
ることを特徴とする。
【0011】本発明のうち請求項3に記載の第3の発明
は、前記トラニオン側油路の開口端部とパワーローラ側
油路の開口端部のうち、一方の開口端部に潤滑油供給管
を他方の開口端部まで突き出して設けたことを特徴とす
る。
【0012】本発明のうち請求項4に記載の第4の発明
は、前記トラニオン側油路を分岐し、前記外輪の背面に
潤滑油を供給可能な油路を設けたことを特徴とする。
【0013】本発明のうち請求項5に記載の第5の発明
は、前記トラニオン油路に供給する潤滑油量を、入力デ
ィスクあるいは出力ディスクの回転数に応じて増減させ
る機構を設けたことを特徴とする。
【0014】本発明のうち請求項6に記載の第6の発明
は、前記トラニオン油路に供給する潤滑油量を、潤滑油
温度が低いほど減少させる機構を設けたことを特徴とす
る。
【0015】本発明のうち請求項7に記載の第7の発明
は、潤滑油温度が低いほど減少させる機構は形状記憶合
金を用いたバルブであることを特徴とする。
【0016】
【発明の効果】第1の発明によれば、ローディングカム
による軸方向の押圧力が大きいほど、潤滑油路のうちト
ラニオンとパワーローラの接続部の潤滑油路断面積が大
きくなるようにしたので、パワーローラに大きな荷重が
かかり、潤滑油が多く必要となるときにはトラニオン側
の油路に供給される潤滑油量のほぼ全てをパワーローラ
側に送り、反対にパワーローラにかかる荷重が小さく、
潤滑油を多く必要としないときにはトラニオンとパワー
ローラの接続部の潤滑油路断面積が小さくなるようにし
てパワーローラ側に供給する潤滑油量が減らすことがで
きる。
【0017】これによりパワーローラへの入力トルクが
高いときには十分な潤滑油量で軸受等の摺動部を冷却
し、パワーローラへの入力トルクが低いときにはパワー
ローラの軸受での攪拌による発熱量を最小限に抑えるこ
とができる。
【0018】第2の発明によれば、ローディングカムに
よる軸方向の押圧力が大きいほど、トラニオン側油路の
開口端部とパワーローラ側油路の開口端部の重合する面
積が大きくなるようにしたので、第1の発明による効果
を簡素な構造で実現できる。
【0019】第3の発明によれば、トラニオン側油路の
開口端部とパワーローラ側油路の開口端部のうち、一方
の開口端部に潤滑油供給管を他方の開口端部まで突き出
して設けたので、トラニオン側油路とパワーローラ側油
路間での潤滑油の受け渡しの際のトラニオン側油路の開
口端部と外輪の間の潤滑油漏れ量を減らすことができ、
トラニオン側に安定して潤滑油を供給することができ
る。
【0020】第4の発明によれば、トラニオン側油路を
分岐し、前記外輪の背面に潤滑油を供給可能な油路を設
けたのでパワーローラへの荷重が小さく、パワーローラ
への潤滑油の供給が少なくてよいときにはトラニオン側
油路に供給された潤滑油の一部を外輪の背面に送ること
で外輪全体を冷却することができる。外輪の背面では軸
受等の発熱部を直接冷却することはできず冷却速度は遅
いものの攪拌損失を伴わないため効果的に冷却ができ
る。
【0021】第5の発明によれば、トラニオン油路に供
給する潤滑油量を、入力ディスクあるいは出力ディスク
の回転数に応じて増減させる機構を設けている。攪拌抵
抗はパワーローラの回転数が高いほど大きくなるが、こ
れをエンジンや入力ディスクの回転数を算出すること
で、パワーローラの回転数が高くなるときは、潤滑油供
給量を少なくし攪拌損失を低減することができる。これ
により回転数と荷重に応じた適切な潤滑油の供給が可能
になる。
【0022】第6の発明によれば、トラニオン油路に供
給する潤滑油量を、潤滑油温度が低いほど減少させる機
構を設けている。油温が低い状態では潤滑油の粘度が高
く攪拌抵抗が大きくなるが、少ない潤滑油量でも冷却で
きる熱量が大きい。そのため、油温が低い時には潤滑油
量を減らして攪拌抵抗を抑えつつ、効果的な冷却が可能
となる。
【0023】第7の発明によれば、潤滑油温度が低いほ
ど減少させる機構は、油温に反応してバルブの開閉を行
う形状記憶合金を用いたので、簡易な構造で構成するこ
とができる。
【0024】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)実施の形態1は
請求項1乃至3に記載の発明に対応するトロイダル型無
段変速機である。
【0025】[全体構成について]図1は実施の形態1
のトロイダル型無段変速機を示す全体構成図で、10は
トロイダル型無段変速機を示し、図外のエンジンからの
回転駆動力がトルクコンバータ12を介して入力され
る。トルクコンバータ12は、ポンプインペラ12a,
タービンランナ12b,ステータ12c,ロックアップ
クラッチ12d,アプライ側油室12e,及びリリース
側油室12f等からなり、その中心部をインプットシャ
フト14が貫通している。
【0026】前記インプットシャフト14は、前後進切
換機構36と連結され、該機構36は、遊星歯車機構4
2,前進用クラッチ44及び後進用ブレーキ46などを
備える。遊星歯車機構42は、ダブルピニオンを支持す
るピニオンキャリヤ42aとダブルピニオンの夫々と噛
合するリングギヤ42b,サンギヤ42cを有してな
る。
【0027】前記遊星歯車機構42のピニオンキャリヤ
42aは入力軸16に連結され、該入力軸16には、第
一無段変速機構18及び第二無段変速機構20が変速機
ケース22内の下流側にタンデム配置される(デュアル
キャビティ型)。尚、符号64で示すベースに、コント
ロールバルブ系のボディを配置する。
【0028】前記第一無段変速機構18は、対向面がト
ロイド曲面に形成される一対の入力ディスク18a及び
出力ディスク18bと、これら入出力ディスク18a,
18bの対向面間に挟圧配置されると共に入力軸16に
関し対称配置される一対のパワーローラ18c,18d
と、これらパワーローラ18c,18dをそれぞれ傾転
可能に支持するトラニオン及び油圧アクチュエータとし
てのサーボピストン(図2)を備える。第二無段変速機
構20も同様、対向面がトロイド曲面に形成される一対
の入力ディスク20a及び出力ディスク20bと、一対
のパワーローラ20c,20dと、そのトラニオン及び
サーボピストン(図2)を備える。
【0029】入力軸16上において両無段変速機構1
8,20は、出力ディスク18b,20bが対向するよ
うに互いに逆向きに配置され、第一無段変速機構18の
入力ディスク18aは、トルクコンバータ12を経た入
力トルクに応じた押圧力を発生するローディングカム装
置34によって図中軸方向右側に向かって押圧される。
【0030】前記ローディングカム装置34は、ローデ
ィングカム34aを有し、スライドベアリング38を介
し入力軸16に支持される。第一無段変速機構18の入
力ディスク18a及び第二無段変速機構20の入力ディ
スク20aは、皿ばね40により図中軸方向左側に向か
って押圧付勢されている。
【0031】各入力ディスク18a,20aは、ボール
スプライン24,26を介して伝達軸16に回転可能か
つ軸方向に移動可能に支持される。
【0032】上記機構において、各パワーローラ20
c,20dは後述する作動により変速比に応じた傾転角
が得られるようにそれぞれ傾転され、入力ディスク18
a,20aの入力回転を無段階(連続的)に変速して出
力ディスク18b,20bに伝達する。
【0033】出力ディスク18b,20bは、入力軸1
6上に相対回転可能に嵌合された出力ギヤ28とスプラ
イン結合され、伝達トルクは該出力ギヤ28を介し、出
力軸(カウンタシャフト)30に結合したギヤ30aに
伝達され、これらギヤ28,30aはトルク伝達機構3
2を構成する。また、出力軸30,50上に設けたギヤ
52,56とこれらにそれぞれ噛合するアイドラギヤ5
4とよりなる伝達機構48を設け、出力軸50はこれを
プロペラシャフト60に連結する。
【0034】[変速制御系の構成について]上記パワー
ローラ18c,18d,20c,20dを変速比に応じ
た傾転角が得られるようにそれぞれ傾転させる変速制御
系について、図2に示す概略図により説明する。
【0035】まず、各パワーローラ18c,18d,2
0c,20dは、トラニオン17a,17b,27a,
27bの一端に支持されていて、パワーローラ回転軸線
15a,15b,25a,25bを中心として回転自在
であり、ディスク回転軸方向である左右方向に平行移動
可能に支持される。つまり、パワーローラ支持構造を採
用している。このトラニオン17a,17b,27a,
27bの他端部には、トラニオン17a,17b,27
a,27bを軸方向に移動させて各パワーローラ18
c,18d,20c,20dを傾転させる油圧アクチュ
エータとしてサーボピストン70a,70b,72a,
72bが設けられている。前記サーボピストン70a,
70b,72a,72bを作動制御する油圧制御系とし
て、ハイ側油室に接続されるハイ側油路74と、ロー側
油室に接続されるロー側油路76と、ハイ側油路74を
接続するポート78aとロー側油路76を接続するポー
ト78bを有する変速制御弁78とが設けられている。
前記変速制御弁78のライン圧ポート78cには、オイ
ルポンプ80及びリリーフ弁82を有する油圧源からの
ライン圧が供給される。
【0036】前記変速制御弁78の変速スプール78d
は、トラニオン17aの軸方向及び傾転方向を検知し、
変速制御弁78にフィードバックするレバー84及びプ
リセスカム86と連動する。前記変速制御弁78の変速
スリーブ78eは、ステップモータ88により軸方向に
変位するように駆動される。
【0037】前記ステップモータ88を駆動制御する電
子制御系として、CVTコントローラ110が設けら
れ、このCVTコントローラ110には、スロットル開
度センサ112、エンジン回転センサ114、入力軸回
転センサ116、出力軸回転センサ(車速センサ)11
8等からの入力情報が取り込まれる。
【0038】[パワーローラ支持構造について]上記各
パワーローラ18c,18d,20c,20dから代表
として選んだパワーローラ18cの支持構造について、
図3によりその構成を説明する。尚、他のパワーローラ
18d,20c,20dについても同様の構造を採用す
る。
【0039】前記トラニオン17aは、一端部にパワー
ローラ収納部91が凹設され、該パワーローラ収納部9
1に対し、入出力ディスク18a,18bの回転軸方向
である左右方向に沿って平行移動可能にパワーローラ1
8cを支持している。また、トラニオン17aは、パワ
ーローラ回転軸線15aと直交する首振り軸線19aの
周りに傾転可能である。
【0040】前記パワーローラ18cは、入出力ディス
ク18a,18bに摩擦接触する内輪93と、該内輪9
3を軸受95により回転可能に支持する外輪94と、前
記内輪93と外輪94との間に介装された玉軸受92と
を有して構成され、挟圧に伴い入出力ディスク18a,
18bから前記内輪93に入力される押付力を、玉軸受
92を介して外輪94により受け止めようにしている。
【0041】前記外輪94と前記パワーローラ収納部9
1との間であって、パワーローラ回転軸15aから離れ
た上下の傾斜対向面位置には、左右方向に沿って平行移
動可能にパワーローラ18cを支持しながら、前後方向
に作用する押付力と、上下方向に作用する動力伝達力と
を共に支える一対の保持器付の共通ころ軸受96,96
が、パワーローラ18cの左右方向に沿って傾斜配置さ
れている。なお、パワーローラ18cの左右方向移動量
は、パワーローラ収納部91と外輪94との左右両端部
での接触により移動範囲が規定されている。
【0042】軸受部潤滑構造について述べると、前記ト
ラニオン17aには、図外の油圧源により作り出された
潤滑油が供給されるトラニオン側油路97が形成され、
前記外輪94には、トラニオン側油路97からの潤滑油
をパワーローラ内部の玉軸受92や軸受95に導くパワ
ーローラ側油路98が形成されている。
【0043】そして、前記トラニオン側油路97の開口
端部97aには、潤滑油供給管99の一端部が圧入さ
れ、潤滑油供給管99の他端部はパワーローラ側油路9
8の開口端部98aまで突き出して設けられている。な
お、パワーローラ側油路98には、パワーローラ回転軸
線15aに直交する方向に、第1軸受分岐油路98bと
第2軸受分岐油路98cが形成され、第1軸受分岐油路
98bに導かれる潤滑油により玉軸受92を潤滑し、第
2軸受分岐油路98cに導かれる潤滑油により軸受95
を潤滑している。
【0044】また、前記トラニオン側油路97には、パ
ワーローラ回転軸15aから離れた上下位置に分岐油路
97b,97bが設けられ、この分岐油路97b,97
bからの潤滑油により共通ころ軸受96,96を潤滑す
るようにしている。 次に、作用効果を説明する。
【0045】[変速比制御作用]トロイダル型CVT
は、パワーローラ18c,18d,20c,20dを傾
転させることによって変速比を変える。つまり、ステッ
プモータ88を回転させるとによって変速スリーブ78
eが変位すると、サーボピストン70a,70b,72
a,72bの一方のサーボピストン室に作動油が導か
れ、他方のサーボピストン室から作動油が排出され、パ
ワーローラ18c,18d,20c,20dの回転中心
がディスク18a,18b,20a,20bの回転中心
に対してオフセットする。このオフセットによってパワ
ーローラ18c,18d,20c,20dに傾転力が発
生し、傾転角が変化する。
【0046】この傾転運動およびオフセットは、プリセ
スカム86及びレバー84を介して変速スプール78d
に伝達され、ステップモータ88により変位する変速ス
リーブ78eとの釣り合い位置で静止する。尚、ステッ
プモータ88は、CVTコントローラ90からの目標変
速比が得られる駆動指令により変速スリーブ78eを変
位させる。
【0047】[パワーローラの荷重支持作用とスライド
作用]動力伝達時、挟圧に伴い入出力ディスク18a,
18bからパワーローラ18cの内輪93に入力される
接触荷重は、玉軸受92を介して外輪94により受け止
められる。そして、外輪94とパワーローラ収納部91
との間に配置された上下一対の共通ころ軸受96,96
により、パワーローラ18cの前後方向に作用する押付
力が支えられると共に、パワーローラ18cの上下方向
に作用する動力伝達力が支えられる。
【0048】よって、パワーローラ18cに上下方向の
動力伝達力が作用しても共通ころ軸受96,96により
この荷重が支えられ、上下荷重と同時に、パワーローラ
18cに対し左右方向の荷重が作用しても、共通ころ軸
受96,96が転がりながらの低い転がり抵抗によりパ
ワーローラ18cが左右方向へ移動する。つまり、パワ
ーローラ18cに上下方向の動力伝達力が作用しても左
右方向への円滑なパワーローラ18cの平行移動運動が
確保される。
【0049】このように、パワーローラ18cに上下方
向の荷重が作用しても左右方向への円滑なパワーローラ
18cの平行移動運動が確保されるため、入出力ディス
ク18a,18bの変形や、組立時に発生し得るミスア
ライメントが生じた際に、これらの位置ずれを吸収する
ための、パワーローラ18cの左右方向の平行移動を円
滑に行うことが可能となり、パワーローラ18cに対し
て、入力ディスク18a側から作用する押付力と、出力
ディスク18b側から作用する押付力を均等に保つこと
ができる。よって、入力ディスク18a側からの押付力
と、出力ディスク18b側の押付力とがアンバランスに
なり、入出力ディスク18a,18bとパワーローラ1
8cとの接触部で滑り等が発生することを抑制できる。
【0050】また、トラニオン17aにパワーローラ1
8cを支持するためのピボットシャフトを保持するため
の構造を設ける必要がないため、トラニオン17aの応
力増加を防止でき、かつ、剛性も向上し、変形を抑制で
きる。そのため、入出力ディスク18a,18bとパワ
ーローラ18cとの接触位置が設計値から大きくずれる
ことが無くなり、偏荷重による面圧増大や、変形に伴う
変速比の変化を減少させることができる。
【0051】[パワーローラ内部の軸受潤滑作用]パワ
ーローラ内部の玉軸受92及び軸受95を潤滑する際、
トラニオン17aに形成されたトラニオン側油路97を
経過して供給された潤滑油は、トラニオン側油路97の
開口端部97aとパワーローラ側油路98の開口端部9
8aとの間に設けられた潤滑油供給管99を介し、外輪
94に形成されたパワーローラ側油路98に入り、この
パワーローラ側油路98から第1軸受分岐油路98bに
導かれる潤滑油により玉軸受92を潤滑し、第2軸受分
岐油路98cに導かれる潤滑油により軸受95を潤滑す
る。
【0052】この潤滑経路を構成する潤滑油供給管は、
トラニオン側油路97の開口端部97aに一端部が固定
され、他端部がパワーローラ側油路98の開口端部98
aまで突き出して設けられ、トラニオン17aから供給
された潤滑油を、パワーローラ側に受け渡し、パワーロ
ーラ内部の玉軸受92や軸受95を潤滑および冷却す
る。
【0053】ここで、第一無段変速機構18の入力ディ
スク18aは、トルクコンバータ12を経た入力トルク
に応じた押圧力を発生するローディングカム装置34に
よって入力ディスク18aを介して押圧されるパワーロ
ーラ18cに対し左右方向の荷重が作用した場合、共通
ころ軸受96,96が転がりながらパワーローラ18c
が左右方向へ移動する。このとき、トラニオン側油路9
7の開口端部97aとパワーローラ側油路98の開口端
部98aが重なる面積は、パワーローラ18cの左右方
向位置が出力ディスク18bに近い側にあるほど大きく
している。
【0054】この関係を図4,図5に示し、説明する。
尚、本図ではパワーローラ18cのラジアル荷重を支持
する軸受を有さない構造を示しているが、図3に示すパ
ワーローラ18cのラジアル荷重を支持する軸受95を
有する構造のものでも同様である。
【0055】図4(a)に示すように、第一無段変速機
構18に入力されるトルクが小さいとき、つまりローデ
ィングカム34により入力ディスク18aが出力ディス
ク18b側に押圧される力が小さいときには、パワーロ
ーラ18cにかかる左右方向の荷重が小さいので、パワ
ーローラ18cは出力ディスク18b側への移動量は少
なく、トラニオン側油路97の開口端部97aとパワー
ローラ側油路98の開口端部98aが重なる面積は小さ
い。
【0056】そのため入力トルクが小さい場合は、パワ
ーローラ18c側へ流れる潤滑油量が少なくなる。
【0057】一方、図4(b)に示すように、第一無段
変速機構18に入力されるトルクが大きいとき、つまり
ローディングカム34により入力ディスク18aが出力
ディスク18b側に押圧される力が大きいときには、パ
ワーローラ18cにかかる左右方向の荷重が大きいの
で、パワーローラ18cは出力ディスク18b側への移
動量は多く、トラニオン側油路97の開口端部97aと
パワーローラ側油路98の開口端部98aが重なる面積
は大きくなる。
【0058】そのため入力トルクが大きいほど、パワー
ローラ18c側へ流れる潤滑油量が多くなる。
【0059】また、図5(a)に示すように、変速比が
小さいときには入力ディスク18aにかかる荷重Faが
パワーローラ18cに及ぼす力fcは小さくなり、その
ため左右方向成分も小さくなる。その結果、パワーロー
ラ18cは出力ディスク18b側への移動量は少なく、
トラニオン側油路97の開口端部97aとパワーローラ
側油路98の開口端部98aが重なる面積は小さい。
【0060】そのため入力トルクが小さい場合は、パワ
ーローラ18c側へ流れる潤滑油量が少なくなる。
【0061】一方、図5(b)に示すように、変速比が
大きいときには入力ディスク18aにかかる荷重Faが
パワーローラ18cに及ぼす力fcは大きくなり、その
ため左右方向成分も大きくなる。その結果、パワーロー
ラ18cは出力ディスク18b側への移動量は多く、ト
ラニオン側油路97の開口端部97aとパワーローラ側
油路98の開口端部98aが重なる面積は大きくなる。
【0062】そのため入力トルクが大きいほど、パワー
ローラ18c側へ流れる潤滑油量が多くなる。
【0063】[効果]トラニオン17aには潤滑油が供
給されるトラニオン側油路97が形成され、外輪94に
は、トラニオン側油路97からの潤滑油をパワーローラ
内部の玉軸受92や軸受95に導くパワーローラ側油路
98が形成され、トラニオン側油路97の開口端部97
aには、潤滑油供給管99の一端部が圧入され、潤滑油
供給管99の他端部はパワーローラ側油路98の開口端
部まで突き出して設けられており、さらにトラニオン側
油路97の開口端部97aとパワーローラ側油路98の
開口端部98aが重なる面積は、パワーローラ18cの
左右方向位置が出力ディスクに近い側にあるほど大きく
しているので、入力トルクが大きいほど、または変速比
が低速側にあるほどパワーローラ側へ流れる潤滑油量が
多くなり、入力トルクが小さいほど、または変速比が高
速側にあるほどパワーローラ側へ流れる潤滑油量が少な
くなる。
【0064】この結果、低変速比のときを含みパワーロ
ーラ18cへの荷重が大きいときにはトラニオン側油路
97に供給される潤滑油量のほぼ全てをパワーローラ1
8c側に送りつつ、パワーローラ18cへの荷重が小さ
いときにはトラニオン側油路97に供給される潤滑油の
一部のみをパワーローラ18c側に送ることとしたの
で、外輪側潤滑油路98における摩擦抵抗による発熱量
やパワーローラ内部の玉軸受92や軸受95での攪拌に
よる発熱量を最小限に抑えることができる。
【0065】なお、この実施の形態1では、トラニオン
17a側に潤滑油供給管99を固定した例を示したが、
外輪94側に潤滑油供給管99を固定するという逆のレ
イアウトでも同じ作用効果を得ることができる。
【0066】(実施の形態2)実施の形態2は請求項4
に記載の発明に対応するトロイダル型無段変速機であ
る。
【0067】まず、構成を説明すると、この実施の形態
2では、図6に示すように、トラニオン17aの内部で
トラニオン側油路97を分岐し、トラニオン側油路97
よりも狭い分岐した油路97cを外輪94の背面と対向
する面に開口するように設けた構成を、実施の形態1の
構成に加えた。なお、他の構成は図3に示す実施の形態
1と同様であるので対応する構成に同一符号を付して説
明を省略する。
【0068】次に、作用効果を説明する。上記構成にお
いては、分岐油路97cはトラニオン側油路97よりも
油路の径が小さいため、管路抵抗はトラニオン側油路9
7よりも分岐油路97cの方が大きくなり、トラニオン
側油路97の開口端部97aとパワーローラ側油路98
の開口端部98aが重なる面積が大きいときには、供給
された潤滑油のほとんどは、トラニオン側油路97から
潤滑油供給管99を介して外輪94側に流れる。
【0069】一方トラニオン側油路97の開口端部97
aとパワーローラ側油路98の開口端部98aが重なる
面積が小さいときには、トラニオン側油路97から潤滑
油供給管99を介して外輪94側に流れる経路は抵抗が
大きくなり、分岐油路97c側へ流れる潤滑油量が増加
し、外輪の背面を介してパワーローラ内部の軸受等を間
接的に冷却できる。
【0070】ここで、分岐油路97cから流れる潤滑油
で外輪94の背面を介してパワーローラ内部の軸受等を
間接的に冷却する方法は、発熱部を直接冷却する方法に
比べ熱交換率が低いが、軸受等で潤滑油が攪拌されるこ
とがない為、攪拌による発熱はなく、有効に冷却でき
る。
【0071】(実施の形態3)実施の形態3は請求項5
に記載の発明に対応するトロイダル型無段変速機であ
る。
【0072】まず、構成を説明すると、この実施の形態
3では、図7に示すように、図外の油圧源により作り出
され、トラニオン側油路97に供給される潤滑油を調整
すべく、図外も油圧源とトラニオン側油路97の間に潤
滑油量を制御する流量制御弁100aを設ける。流量制
御弁100aは流量制御弁コントローラ101aによっ
て、図10に示すように制御される。
【0073】流量制御弁コントローラ101aは入力軸
回転センサ116によって検出された入力軸16の回転
数を読み込み、入力軸16の回転数に応じた潤滑油量を
演算して流量制御のアクチュエータに出力する。潤滑油
量は入力軸16の回転数が高くなるほど流量制御弁10
0aの開度が小さくなるように構成されている。
【0074】なお、他の構成は図3に示す実施の形態1
と同様であるので対応する構成に同一符号を付して説明
を省略する。
【0075】次に、作用効果を説明する。トラニオン側
油路97を流れる潤滑油量はパワーローラ18cの回転
数が高くなるほど少なくなるように流量制御弁100a
および流量制御弁コントローラ101aで制御されてい
る。パワーローラ18cが高速で回転しているときに潤
滑油量が多いと攪拌抵抗による発熱量が増大するが、本
構成においては、パワーローラ18cが高速で回転して
いるときは潤滑油量を減らしているので攪拌抵抗による
発熱量を低減することができる。これにより回転数と荷
重に応じた適切な潤滑油の供給が可能になる。
【0076】(実施の形態4)実施の形態4は請求項6
に記載の発明に対応するトロイダル型無段変速機であ
る。
【0077】まず、構成を説明すると、この実施の形態
4では、図8に示すように、図外の油圧源により作り出
され、トラニオン側油路97に供給される潤滑油を調整
すべく、図外の油圧源とトラニオン側油路97の間に潤
滑油量を制御する流量制御弁100bを設ける。流量制
御弁100bは流量制御弁コントローラ101bによっ
て、図11に示すように制御される。
【0078】流量制御弁コントローラ101bはトラニ
オン側油路97に設けられた油温センサ117によって
検出された潤滑油の油温を読み込み、油温に応じた潤滑
油量を演算して流量制御弁のアクチュエータに出力す
る。潤滑油量は油温が低くなるほど流量制御弁100の
開度が小さくなるように構成されている。
【0079】なお、他の構成は図3に示す実施の形態1
と同様であるので対応する構成に同一符号を付して説明
を省略する。次に、作用効果を説明する。トラニオン側
油路97を流れる潤滑油量は、油温が低くなるほど少な
くなるように流量制御弁100aおよび流量制御弁コン
トローラ101aで制御されている。油温が低い時には
潤滑油の粘度が高く攪拌抵抗による発熱量が増大する
が、潤滑油が少なくても多くの熱量を取り去ることがで
きる。本構成においては、油温が低い時には潤滑油量を
減らしているので攪拌抵抗による発熱量を低減させつ
つ、パワーローラ18cの冷却をすることができる。
【0080】(実施の形態5)実施の形態5は請求項7
に記載の発明に対応するトロイダル型無段変速機であ
る。
【0081】まず、構成を説明すると、実施の形態4に
記載の100bを簡素な構成にしたものである。この実
施の形態4では、図9に示すように、図外の油圧源によ
り作り出され、トラニオン側油路97に供給される潤滑
油を調整すべく、図外も油圧源とトラニオン側油路97
の間に潤滑油量を制御する流量制御弁100cを設け
る。流量制御弁100cは弁体を形状記憶合金により作
動させる構造を採る。流量制御弁100cを流れる潤滑
油の油温により、形状記憶合金が弁体を変位させ、油温
が低くなるほど流量制御弁100cの開度が小さくなる
ように構成されている。
【0082】なお、他の構成は図3に示す実施の形態1
と同様であるので対応する構成に同一符号を付して説明
を省略する。次に、作用効果を説明する。油温が低い時
には潤滑油量を減らし、攪拌抵抗による発熱量を低減さ
せつつ、パワーローラ18cの冷却をすることができる
という点では実施の形態4と同様の作用効果を得ること
ができ、さらに実施の形態4で必要であった流量制御弁
コントローラ101bや油温センサ117を省略するこ
とができ、構造を簡素にできるばかりでなくコストの低
減も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のトロイダル型無段変速機を示す
全体システム図
【図2】実施の形態1のトロイダル型無段変速機を示す
変速制御系システム図
【図3】実施の形態1のパワーローラ支持構造を示す断
面図
【図4】(a)実施の形態1の低荷重時のトラニオン側
油路とパワーローラ外輪油路の関係を示す図 (b)実施の形態1の高荷重時のトラニオン側油路とパ
ワーローラ外輪油路の関係を示す図
【図5】(a)実施の形態1の高変速比時のトラニオン
側油路とパワーローラ外輪油路の関係を示す図 (b)実施の形態1の低変速比時のトラニオン側油路と
パワーローラ外輪油路の関係を示す図
【図6】実施の形態2のトラニオン側油路、パワーロー
ラ外輪油路および分岐油路の関係を示す図
【図7】実施の形態3のトロイダル型無段変速機におけ
るパワーローラ支持構造を示す図
【図8】実施の形態4のトロイダル型無段変速機におけ
るパワーローラ支持構造を示す図
【図9】実施の形態5のトロイダル型無段変速機におけ
るパワーローラ支持構造を示す図
【図10】実施の形態3のトロイダル型無段変速機にお
ける流量制御弁のフローチャート図
【図11】実施の形態4のトロイダル型無段変速機にお
ける流量制御弁のフローチャート図
【図12】従来のトロイダル型無段変速機におけるパワ
ーローラ支持構造を示す断面図
【符号の説明】
15a パワーローラ回転軸 17a トラニオン 18a 入力ディスク 18b 出力ディスク 18c,18d パワーローラ 19a 傾転軸 91 パワーローラ収納部 92 玉軸受 93 内輪 94 外輪 96 共通ころ軸受 97 トラニオン側油路 98 パワーローラ側油路 98a パワーローラ側油路開口端部 99 潤滑油供給管

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸上に対向配置された入出力ディスク
    と、 該入出力ディスクのうちどちらか一方のディスクを他方
    のディスクに向けて伝達トルクに応じた力で軸方向に押
    圧するローディングカムと、 前記入出力ディスクに摩擦接触する内輪と、該内輪を回
    転可能に支持する外輪と、前記内輪と外輪の間に介装さ
    れスラスト方向とラジアル方向の少なくとも一方の荷重
    を受ける軸受を有し、前記入出力ディスク間でトルク伝
    達可能なパワーローラと、 該パワーローラをパワーローラ収納部に回転可能に支持
    しつつパワーローラ回転軸線と直交する首振り軸線周り
    に傾転可能なトラニオンと、を具え、 油圧源からの潤滑油を前記トラニオンから前記パワーロ
    ーラを介して前記軸受けに導く潤滑油路を形成したトロ
    イダル型無段変速機において、 前記ローディングカムによる軸方向の押圧力が大きいほ
    ど、前記潤滑油路のうち前記トラニオンと前記パワーロ
    ーラの接続部の潤滑油路断面積が大きくなることを特徴
    とするトロイダル型無段変速機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のトロイダル型無段変速
    機において、 前記潤滑油路のうちトラニオン側に形成したトラニオン
    側油路およびパワーローラ側に形成したパワーローラ側
    油路は前記パワーローラ収納部でそれぞれ対向して開口
    し、 前記ローディングカムによる軸方向の押圧力が大きいほ
    ど、前記トラニオン側油路の開口端部と前記パワーロー
    ラ側油路の開口端部の重合する面積が大きくなることを
    特徴とするトロイダル型無段変速機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のトロイダル型無段変速
    機において、前記トラニオン側油路の開口端部とパワー
    ローラ側油路の開口端部のうち、一方の開口端部に潤滑
    油供給管を他方の開口端部まで突き出して設けたことを
    特徴とするトロイダル型無段変速機。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3に記載のトロイ
    ダル型無段変速機において、前記トラニオン側油路を分
    岐し、前記外輪の背面に潤滑油を供給可能な油路を設け
    たことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4に記載のトロイ
    ダル型無段変速機において、前記トラニオン油路に供給
    する潤滑油量を、入力ディスクあるいは出力ディスクの
    回転数に応じて増減させる機構を設けたことを特徴とす
    るトロイダル型無段変速機。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5に記載のトロイ
    ダル型無段変速機において、前記トラニオン油路に供給
    する潤滑油量を、潤滑油温度が低いほど減少させる機構
    を設けたことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のトロイダル型無段変速
    機において、潤滑油温度が低いほど減少させる機構は形
    状記憶合金を用いたバルブであることを特徴とするトロ
    イダル型無段変速機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012163160A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Nsk Ltd トロイダル型無段変速機
JP2016105002A (ja) * 2014-12-01 2016-06-09 日本精工株式会社 無段変速機

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