JP3302787B2 - トロイダル型無段変速機の変速比制御装置 - Google Patents

トロイダル型無段変速機の変速比制御装置

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JP3302787B2 JP17187893A JP17187893A JP3302787B2 JP 3302787 B2 JP3302787 B2 JP 3302787B2 JP 17187893 A JP17187893 A JP 17187893A JP 17187893 A JP17187893 A JP 17187893A JP 3302787 B2 JP3302787 B2 JP 3302787B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H15/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members
    • F16H15/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
    • F16H15/04Gearings providing a continuous range of gear ratios
    • F16H15/06Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B
    • F16H15/32Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
    • F16H15/36Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
    • F16H15/38Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces
    • F16H2015/383Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces with two or more sets of toroid gearings arranged in parallel

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  • Friction Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力ディスクと出力デ
ィスクとの間に複数のパワーローラが設置されてなるト
ロイダル型無段変速機の変速比制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】トロイダル型無段変速機は、例えば特開
平1−135958号公報に示されるように、自動車の
エンジンから駆動トルクが入力される入力ディスクと、
駆動輪側に駆動トルクを出力する出力ディスクとの間に
配設された一対のパワーローラと、このパワーローラを
回転自在に支持する支持部材をその軸線方向に変位させ
る油圧機構と、この油圧機構に作動油を供給する変速比
制御弁とを有している。そして、上記変速比制御弁から
供給される作動油によって油圧機構を作動させることに
より、上記パワーローラの傾転角度を変化させて変速比
を調節するように構成されている。
【0003】上記公報に記載されたトロイダル型無段変
速機は、変速比制御弁のスリーブに形成された入力ポー
トから供給されて出力ポートを通って漏出した作動油
を、スプールの連通孔および潤滑油ポートからなるリリ
ーフ通路を介してトロイダル変速部に潤滑油として供給
することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように変速比制
御弁からリリーフ通路を介してリリーフされた作動油を
潤滑油として利用するように構成した場合には、作動油
を無駄なく活用して必要個所を効果的に潤滑できるとい
う利点を有する反面、入力トルク、変速比および温度変
化等の影響を受けて上記作動油のリリーフ量が変動する
ため、以下のような不都合がある。
【0005】すなわち、上記リリーフ通路内の作動油量
が極端に少なくなった状態で、逆駆動トルクが作用した
場合には、油圧機構のピストン圧を迅速に制御すること
ができないという問題がある。また、上記作動油のリリ
ーフ量が変動することを見越して上記油圧機構に供給さ
れる作動油のライン圧を高めに設定しておく必要がある
ため、油圧のロスが大きくなるという問題がある。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、油圧機構に供給される作動油の制御
圧を迅速に制御することができるとともに、油圧のロス
を効果的に抑制することができるトロイダル型無段変速
機の変速比制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力ディスク
と出力ディスクとの間に設置された複数のパワーローラ
と、このパワーローラを回転自在に支持する支持部材
と、この支持部材をその軸線方向に移動させる油圧機構
とを有し、該油圧機構に対する作動油の給排を制御する
変速比制御弁を備えるとともに、該変速比制御弁からリ
リーフされる作動油を変速部に潤滑油として導出し、あ
るいは直接オイルパンへリリーフする構成 としたトロイ
ダル型無段変速機の変速比制御装置において、上記変速
比制御弁のリリーフ通路で、変速比制御弁との間に他の
制御弁への油圧通路が接続されていない位置にリリーフ
バルブを設け、変速比制御弁とリリーフバルブとの間の
リリーフ通路の作動油圧を一定値に設定する構成とした
ことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】上記構成の本発明によれば、油圧機構の作動時
に変速比制御弁からリリーフされる作動油の圧力がリリ
ーフバルブによって一定値に保持され、逆駆動トルクの
作用時に、リリーフ状態にあるポートの作動油の圧力が
迅速に上昇することになる。また、上記一定値に保持さ
れた作動油のリリーフ圧に基づいて作動油のライン圧が
常に最適値に設定されることになる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の実施例に係るトロイダル型
無段変速機のバルブ構造を有する自動車の変速装置の概
略構成を示している。この変速装置は、エンジン1の出
力側に接続される経路切換クラッチ2によって切り換え
られる第1および第2動力伝達経路3,4を有してい
る。第1動力伝達経路3は、エンジン出力を減速装置7
を介して車輪側に伝達するもので、この実施例ではトル
クコンバータ5から、前後進切換装置6および減速装置
7を経て車輪側に動力を伝達するように構成されてい
る。また第2動力伝達経路4は、エンジン出力をトロイ
ダル型無段変速機8を介して車輪側に伝達するものであ
る。
【0010】上記トルクコンバータ5は、その入力軸5
aに連なるポンプカバー11と、このポンプカバー11
に一体に形成されたポンプインペラ12と、これに対向
するように設置されたタービンライナ13と、その間で
ワンウェイクラッチ16を介して中空固定シャフト15
に取付けられたステータ14とを備えている。そして、
上記入力軸5aがエンジン1の出力軸に結合されるとと
もに、トルクコンバータ5の出力軸となるタービンシャ
フト17が上記タービンライナ13に結合されている。
また、上記ポンプカバー11内の空間には、作動流体と
してのオイルが充満されている。なお、ポンプインペラ
12には中空回転シャフト18が連結され、このシャフ
ト18の後端にオイルポンプ19が取付けられている。
【0011】上記減速装置7は、タービンシャフト17
と同軸上に配置された後進用および前進用の2つの遊星
歯車機構20,21とを有し、両遊星歯車機構20,2
1に共用されるサンギヤ22が上記タービンシャフト1
7に結合されている。上記後進用遊星歯車機構20は、
シングルピニオン式であリ、上記サンギヤ22の回転
が、キャリヤ23に支持されたピニオン24を介してリ
ングギヤ25に伝えられるようになっている。また、上
記キャリヤ23は、中空固定シャフト15に結合されて
ケーシング10に固定され、上記リングギヤ25は、リ
バースクラッチ6aを介して変速機の出力軸30に連結
されている。
【0012】一方、前進用遊星歯車機構21はダブルピ
ニオン式であリ、上記サンギヤ22の回転が、上記キャ
リヤ23に支持されたインナピニオン26およびアウタ
ピニオン27を介してリングギヤ28に伝えられるよう
になっている。このリングギヤ28は、フォワードクラ
ッチ6bおよびワンウェイクラッチ29を介して上記出
力軸30に連結されている。
【0013】上記リバースクラッチ6aとフォワードク
ラッチ6bとによって前後進切換装置6が構成されてい
る。そして、上記リバースクラッチ6aが締結されたと
きには、タービンシャフト17からの入力が後進用遊星
歯車機構20を介して変速機の出力軸30に伝達され、
フォワードクラッチ6bが締結されたときには、タービ
ンシャフト17からの入力が前進用遊星歯車機構21を
介して上記出力軸30に伝達されるようになっている。
【0014】一方、第2動力伝達経路4のトロイダル型
無段変速機8は、一対の無段変速機ユニット31,32
によって構成され、この両無段変速機ユニット31,3
2が、上記減速装置7に隣接する位置で上記出力軸30
上に配置されている。上記無段変速機ユニット31,3
2は、それぞれ軸方向に離間して配置された一対のディ
スク33,34と、これらのディスク33,34の間に
配設されて両ディスク33,34に摺接する一対のパワ
ーローラ35とを有している。この両パワーローラ35
は、上記出力軸30を挾んで相対向して設置されてい
る。
【0015】上記一対のディスクのうちの一方のディス
ク(出力ディスク)33は上記出力軸30に固定され、
他方のディスク(入力ディスク)34は上記出力軸30
に対して相対回転可能で、かつ軸方向に移動可能に支持
されている。上記パワーローラ35は、後述する油圧機
構により傾転角θが変更され、これに応じてトロイダル
型の変速機ユニット31,32の変速比が変更されるよ
うに構成されている。
【0016】すなわち、入力ディスク34の回転が上記
パワーローラ35を介して出力ディスク33に伝達され
る際の変速比は、パワーローラ35が入力ディスク34
に摺接する個所の半径Riと出力ディスク33に摺接す
る個所の半径Roとの比に対応して設定されるため、パ
ワーローラ35が傾転して上記摺接個所が変位すると、
これに応じて上記トロイダル型の無段変速機ユニット3
1,32の変速比が変更されるようになっている。
【0017】上記トロイダル型無段変速機8の変速機ユ
ニット31,32の構成について、図2に基づいて説明
する。一方の変速機ユニット31の出力ディスク33
は、変速機の出力軸30にスプライン嵌合されるととも
に、この出力軸30に設けられたリング状の位置決め部
39によって位置決めされた状態で、ベアリング40
を介して変速機ケーシング10に回転自在に支持されて
いる。なお、他方の変速機ユニット32の出力ディスク
33は、変速機の出力軸30に形成された段部に係止さ
れたベアリング40によって位置決めされている。
【0018】上記変速機ユニット31,32を構成する
両入力ディスク34の間には、これらに対して相対回転
可能に支持されたインプットカム36が配設されてい
る。このインプットカム36と、上記入力ディスク34
との間には、リテーナ38に保持されたカムローラ37
が介設されている。このカムローラ37は、上記入力デ
ィスク34およびインプットカム36に形成されたカム
面にそれぞれ当接し、上記インプットカム36に入力さ
れた駆動トルクを入力ディスク34およびパワーローラ
35を介して出力ディスク33に伝達するように構成さ
れている。
【0019】また、上記変速機ユニット31,32に
は、図3に示すように、上記パワーローラ35を回転自
在に支持する偏心軸43を有するトラニオン44が設け
られ、このトラニオン44には、下方に突出する軸部材
45が取り付けられている。そして上記トラニオン44
は、その上端部が球面ブッシュ46と、これを支持する
連結部材47とを介して変速機ケーシング10の上面部
に支持されるとともに、下端部が球面ブッシュ48と、
これを支持する連結部材49および支持軸50を介して
変速機ケーシング10の下端部に設けられた仕切壁51
に支持されている。
【0020】上記仕切壁51内には、トラニオン44を
作動させるための油圧シリンダ52が設けられている。
この油圧シリンダ52は、上記トラニオン44の軸部材
45に支持された上下一対のピストン53,54と、こ
の両ピストン53,54間に位置する画壁板55とによ
って画成された上下一対の油圧室56,57を有してい
る。そして上方の油圧室56に作動油が導入されると、
上側のピストン53によってトラニオン44が押し上げ
られ、下方の油圧室57に作動油が導入されると、下側
のピストン54によってトラニオン44が押下げられ、
これにともなってパワーローラ35が傾転するようにな
っている。
【0021】上記上方の連結部材47の中央部には、
速機ケーシング10に突設された支持軸58およびこれ
に外嵌された支持部材59が設置される位置決め孔47
が形成されている。また、下方の連結部材49の中央
部には、支持軸50に外嵌された球面軸受60が設置さ
れる位置決め孔61が形成されている。
【0022】上記油圧シリンダ52の油圧室56,57
に対する作動油の給排を制御することによって変速比を
制御する変速比制御弁62の構造を、図4に基づいて説
明する。この変速比制御弁62は、上記油圧シリンダ5
2の設置部の下方に設けられたバルブボディ64と、こ
のバルブボディ64内に嵌入されたスリーブ65と、こ
のスリーブ65内にスライド自在に支持されたスプール
66とを有する三層構造に形成されている。上記スプー
ル66の一端部には、制御用アクチュエータを構成する
スプリング67と、回転部材68と、ピン部材69と、
ステッピングモータ70とが配設され、スプール66の
他端部には、機械的フィードバック手段71が設置され
ている。
【0023】上記スリーブ65には、上記バルブボディ
64に形成された元圧受入ポートP1と、第1出力ポー
トP2と、第2出力ポートP3に対応する位置に、これ
らに常時連通するメインポート72と、第1ポート73
と、第2ポート74とが形成されている。また、スリー
ブ65の先端部、つまり上記フィードバック手段71の
設置部に近接した位置には、バルブボディ64に形成さ
れたドレンポートP4に連通する連通孔84を有するス
ペーサ83が配設されている。このスペーサ83の前後
両端部は、オイルシールSによってシールされている。
【0024】また、上記スプール66には、上記メイン
ポート72に常時連通する環状のグルーブ75と、その
左右に位置する第1,第2ランド部76,77とが形成
されている。この第1,第2ランド部76,77は、シ
フトアップおよびシフトダウンのいずれもが行われてい
ない非変速時に、それぞれ上記第1,第2ポート73,
74を閉じるように構成されている。上記スプール66
の中央部には、油圧リリーフ用のドレン通路78が形成
されるとともに、その先端部近傍には、上記スペーサ8
3連通孔84を介してドレンポートP4に作動油を導出
する導出孔79が形成されている。
【0025】上記ステッピングモータ70の駆動軸に
は、回転部材68が取り付けられ、この回転部材68の
先端部には、カラー85が螺着されている。このカラー
85には、ピン部材69が係止されるとともに、このピ
ン部材69の両端部が上記バルブボディ64に形成され
た図外の溝部に係止されることにより、上記カラー85
の回転が阻止されるようになっている。そして、上記回
転部材68がステッピングモータ70によって回転駆動
されると、上記カラー85がその軸方向に移動するとと
もに、これに伴い上記ピン部材69を介してスリーブ6
5がその軸線方向にスライド変位するように構成されて
いる。
【0026】このスリーブ65のスライド変位に応じて
スリーブ65のメインポート72が、スプール66のグ
ルーブ75を介してスリーブ65の第1ポート73もし
くは第2ポート74に連通し、元圧受入ポートP1内の
作動油が第1出力ポートP2または第2出力ポートP3
に導出されることにより、変速制御が実行されるように
なっている。
【0027】上記フィードバック手段71は、一方のト
ラニオン44に突設された軸部材45と、その下端部に
取り付けられたプリセスカム80と、上記変速比制御弁
62の先端部に設けられたボール状軸受部81とを有し
ている。上記プリセスカム80は、周面部に下窄まりの
カム面82が形成された偏心カムからなり、上記軸部材
45が中心部から一方にオフセットした位置に取付けら
れている。そして変速比制御弁62のスリーブ65内に
設置されたスプリング67の付勢力により、上記スプー
ル66の先端部に設けられたボール状軸受部81がプリ
セスカム80のカム面82に圧接されるようになってい
る。
【0028】上記油圧シリンダ52に対する作動油の給
排を制御して変速比を制御する変速比制御装置は、図5
に示すように、前進用の変速比制御弁62aと、後進用
の変速比制御弁62bと、ライン圧制御弁86と、前後
進切替弁87と、クラッチ圧切替弁88と、クラッチ圧
制御弁89とが設けられている。また、上記変速比制御
装置には、各種のソレノイドバルブ90〜94と、二次
圧減圧用のレデューシングバルブ97と、オイルクーラ
保護用のリリーフバルブ96と、上記両変速比制御弁6
2a,62bのリリーフ圧を一定値に設定するリリーフ
バルブ98とが設けられている。
【0029】そして、オイルポンプ19から吐出された
作動油は、ライン圧制御弁86によって所定圧に調圧さ
れた後、上記両変速比制御弁62a,62bの一方およ
び前後進切替弁87を介して上記油圧シリンダ52の油
圧室56,57に供給される。また、上記作動油は、ク
ラッチ圧切替弁88およびクラッチ圧制御弁89を介し
てリバースクラッチ6aもしくはフォワードクラッチ6
bの一方に供給されるとともに、レデューシングバルブ
96および各ソレノイドバルブ91,92を介してライ
ン圧制御弁86およびクラッチ圧制御弁89にパイロッ
ト圧として供給され、さらにオイルクーラ99を介して
各潤滑部に供給されるようになっている。
【0030】上記構成において、変速時にステッピング
モータ70が図外のコントロールユニットから出力され
る制御信号に応じ、目標傾転角(目標変速比)に対応す
る角度に回転駆動されると、この回転角度に対応する分
だけ、上記スリーブ65がその軸方向に移動する。この
結果、スリーブ65のメインポート72が、スプール6
6のグルーブ75を介してスリーブ65の第1ポート
もしくは第2ポート74に連通し、これによって所定
の油圧室56,57に作動油が供給されてパワーローラ
35が目標傾転角度に変位する。
【0031】例えばシフトアップ時には、ステッピング
モータ70が上記制御信号に応じて所定角度だけ順回転
すると、スリーブ65が先端部側、つまりフィードバッ
ク手段71の設置部側に移動する。この結果、メインポ
ート72がグルーブ75を介して第1ポート73と連通
し、元圧受入ポートP1内の作動油が第1出力ポートP
2に出力されるとともに、第2出力ポートP3がドレン
通路78に連通してこの第2出力ポートP3内の作動油
圧が低下させられる。
【0032】そして、上記作動油圧に応じて油圧シリン
ダ52が作動することにより、上記パワーローラ35を
支持するトラニオン44が昇降駆動されるとともに、こ
れに伴ってパワーローラ35が傾転してトロイダル型無
段変速機6が増速側に移行するようになっている。ま
た、上記ドレン通路78を通って低下させられる作動油
のリリーフ圧は、上記リリーフバルブ98によって一定
値に保持されている。
【0033】これに対してシフトダウン時には、ステッ
ピングモータ70が上記制御信号に応じて所定角度だけ
逆回転し、スリーブ65が基端部側、つまりステッピン
グモータ70の設置部側に移動する。この結果、メイン
ポート72がグルーブ75を介して第2ポート74と連
通し、元圧受入ポートP1内作動油が第2出力ポート
P3に出力されるとともに、第1出力ポートP2がドレ
ン通路78に連通してこの第1出力ポートP2内の作動
油圧が低下させられる。このとき上記リリーフバルブ9
8によってリリーフ圧は一定値に保持される。
【0034】そして、上記作動油圧に応じて油圧シリン
ダ52が作動するこにより、上記シフトアップ時と逆方
向に上記トラニオン44が昇降駆動されるとともに、こ
れに伴ってパワーローラ35が傾転してトロイダル型無
段変速機6が減速側に移行する。このシフトダウン時に
おいては、スリーブ65がスプリング67によって先端
部側に付勢されているため、この付勢力によって上記ス
リーブ65が迅速に移動し、変速応答性が確保されるよ
うになっている。
【0035】また、上記パワーローラ35の傾転に応じ
てトラニオン44と、軸部材45とが昇降および回動す
ると、これに伴ってプリセスカム80が昇降するととも
に回転する。そして、このプリセスカム80の昇降およ
び回転に応じて上記スプール66の先端部に設けられた
ボール状軸受部81がカム面82に押動され、スプール
66がスリーブの移動方向と同方向にスライド駆動され
る。
【0036】そして、パワーローラ35の傾転角が目標
傾転角度に到達した時点で、スプール66の移動量がス
リーブ65の移動量と等しくなってメインポート72
と、第1ポート73もしくは第2ポート74との連通が
遮断される。これによって油圧室56,57への作動油
の供給が停止されて傾転角の変化が阻止され、パワーロ
ーラ35が目標傾転角度に保持されることになる。
【0037】上記のように油圧シリンダ52からなる油
圧機構に対する作動油の給排を制御する変速比制御弁を
有する変速比制御装置に、上記変速比制御弁62からリ
リーフされるリリーフ圧を制御するリリーフバルブ98
を設けたため、変速機の作動状態が変化して駆動トルク
が反転した場合におけるピストン圧、つまり制御圧の上
昇を常に迅速に行うことができる。
【0038】すなわち、上記変速比制御弁62からリリ
ーフされる作動油を変速部に潤滑油として導出し、ある
いは直接オイルパンへリリーフするように構成した場合
には、変速前にリリーフ状態にあった油圧室のピストン
圧が極端に低下することがあるため、変速機が駆動状態
から逆駆動状態に変化し、あるいは逆駆動状態から駆動
状態に変化して駆動トルクが反転した際に、上記油圧室
のピストン圧を必要な圧力まで上昇させるのに時間を要
することになる。
【0039】これに対し、上記のようにリリーフバルブ
98を設けて変速比制御弁のリリーフ圧を一定値に設定
するように構成した場合には、リリーフ状態にある油圧
室のピストン圧が必要以上に低下するのを防止すること
ができるため、上記駆動トルクの反転時に上記油圧室の
ピストン圧を常に迅速に上昇させることができ、これに
よって常に優れた応答性が得られることになる。
【0040】また、変速比制御弁62からリリーフされ
る作動油量の変化に起因するリリーフ圧の変化を考慮し
てライン圧を予め高い値に設定するという手段を講じる
必要がないので、ライン圧を最適値に設定して油圧のロ
スを効果的に防止することができる。
【0041】例えば、増速時において変速制御を実行す
るのに必要なライン圧PLは、高圧側のピストン圧PU
よりも大きく設定する必要があり、この高圧側のピスト
ン圧PUは、低圧側のピストン圧PDと、高圧側ピスト
ン圧PUおよび低圧側ピストン圧PDの差ΔPとの和よ
りも大きな値に設定する必要がある。また、上記低圧側
のピストン圧PDは、変速比制御弁62からリリーフさ
れる作動油のリリーフ圧PRよりも常に大きいため、こ
のリリーフ圧PRが変動して大きな値となった場合に
は、これに応じて上記高圧側のピストン圧PUも増大さ
せなければならない。
【0042】したがって、運転状態等に応じて作動油の
リリーフ圧PRが変化するものでは、これを考慮して上
記ライン圧PLの値を予め高い値に設定することによ
り、このライン圧に余裕を持たせておく必要がある。一
方、上記のようにリリーフ圧が一定値に設定されている
場合には、上記リリーフ圧の変動に起因する余裕を考慮
する必要がないので、この値を必要最小限の値に設定す
ることにより、油圧のロスを抑制することができる。
【0043】また、上記実施例では、図4に示すよう
に、変速比制御弁62のスリーブ65の先端部にスペー
サ83を設置し、このスペーサ83にリリーフ用の導出
孔79を形成したため、ステッピングモータ70の駆動
損失を生じることなく、作動油の漏出を効果的に防止す
ることができる。すなわち、上記スリーブ65とは別体
に形成されたスペーサ83に設けた導出孔79から連通
孔84を介してドレンポートP4に作動油をリリーフさ
せるように構成したため、このリリーフ油が上記スリー
ブ65とスプール66との間を通ってスプール66の基
端部側、つまりステッピングモータ70の設置部側に漏
出するのを確実に防止することができる。
【0044】したがって、上記変速比制御弁62とステ
ッピングモータ70との連結部にシール部材を設けるこ
となく、作動油の漏出を防止できるため、この部分にシ
ール部材を設けた場合のように、シール部材の存在によ
ってステッピングモータ70の駆動抵抗が増大するとい
う事態が生じることを防止し、これによって駆動トルク
の浪費を抑制することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、変速比
制御弁からリリーフされる作動油を変 速部に潤滑油とし
て導出し、あるいは直接オイルパンへリリーフする構成
としたトロイダル型無段変速機の変速比制御装置におい
て、上記変速比制御弁のリリーフ通路で、変速比制御弁
との間に他の制御弁への油圧通路が接続されていない位
置にリリーフバルブを設け、変速比制御弁とリリーフバ
ルブとの間のリリーフ通路の作動油圧を一定値に設定す
る構成であるため、上記油圧機構のピストン圧が必要以
上に低下することに起因した変速制御の応答遅れを防止
することができる。したがって、変速機の作動時におい
て逆駆動トルクが作用した場合に、上記油圧室のピスト
ン圧を常に迅速に上昇させて変速制御の応答性を向上さ
せることができる。
【0046】また、変速比制御弁からリリーフされる作
動油量の変化に起因するリリーフ圧の変化を考慮してラ
イン圧を予め高い値に設定するという手段を講じる必要
がないので、ライン圧を必要最小限度の最適値に設定し
て油圧のロスを効果的に防止することができるという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るトロイダル型無段変速機
の変速比制御装置を備えた変速装置の全体構成を示す概
略説明図である。
【図2】上記トロイダル型無段変速機の具体的構造を示
す側面断面図である。
【図3】上記トロイダル型無段変速機の具体的構造を示
す正面断面図である。
【図4】変速比制御弁の構成を示す断面図である。
【図5】変速制御装置の構成を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
8 トロイダル型無段変速機 33 出力ディスク 34 入力ディスク 35 パワーローラ 44 トラニオン(支持部材) 52 油圧機構(油圧シリンダ) 62 変速比制御弁 98 リリーフバルブ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ディスクと出力ディスクとの間に設
    置された複数のパワーローラと、このパワーローラを回
    転自在に支持する支持部材と、この支持部材をその軸線
    方向に移動させる油圧機構とを有し、該油圧機構に対す
    る作動油の給排を制御する変速比制御弁を備えるととも
    に、該変速比制御弁からリリーフされる作動油を変速部
    に潤滑油として導出し、あるいは直接オイルパンへリリ
    ーフする構成としたトロイダル型無段変速機の変速比制
    御装置において、上記変速比制御弁のリリーフ通路で、
    変速比制御弁との間に他の制御弁への油圧通路が接続さ
    れていない位置にリリーフバルブを設け、変速比制御弁
    とリリーフバルブとの間のリリーフ通路の作動油圧を一
    定値に設定する構成としたことを特徴とするトロイダル
    型無段変速機の変速比制御装置。
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