JP3139634B2 - 油圧制御装置 - Google Patents

油圧制御装置

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JP3139634B2
JP3139634B2 JP03299956A JP29995691A JP3139634B2 JP 3139634 B2 JP3139634 B2 JP 3139634B2 JP 03299956 A JP03299956 A JP 03299956A JP 29995691 A JP29995691 A JP 29995691A JP 3139634 B2 JP3139634 B2 JP 3139634B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油圧制御装置、特に、油
圧アクチュエータとしての油圧シリンダに対する作動油
の給排を制御する油圧コントロールバルブを備えた油圧
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に搭載される変速機として、エン
ジンの回転を無段階に変速して出力軸に伝達可能なトロ
イダル型無段変速機が知られており、このトロイダル型
無段変速機は、概ね、エンジン出力が入力されて回転す
る入力ディスクと、該入力ディスクと同軸上に対向配置
された出力ディスクと、該出力ディスクと上記入力ディ
スクとの間に配置されこれらの両ディスクに接して回転
し、且つ傾動可能とさた複数のローラと、これらのロー
ラを回転ならびに傾動可能に支持するローラ支持部材と
を有し、該ローラ支持部材を軸方向に移動させて各ロー
ラを傾動させることによりその傾動角度に応じて入力デ
ィスクの回転を無段階に変速して出力ディスクに伝達す
るように構成さたものである。
【0003】そして、上記トロイダル型無段変速機にお
いては、例えば特開昭61−119865号公報に示さ
れているように、ローラ支持部材に支持されたローラを
傾動させるように該ローラ支持部材を軸方向に移動させ
るためのアクチュエータとして、各ローラ支持部材毎に
油圧シリンダが設けられていると共に、該油圧シリンダ
に対する作動油の給排を制御する油圧コントロールバル
ブが設けられている。この油圧コントロールバルブは、
図6に示すように、油圧源(図示せず)からの作動油が
供給される入力通路100aと各油圧シリンダに作動油
を供給する第1、第2の出力通路100b,100cが
形成されたバルブボディ100と、該バルブボディ10
0内に摺動自在に挿入され、且つ上記入力通路100a
に連通する入力ポート101aおよび上記各出力通路1
00b,100cに連通する第1、第2の出力ポート1
01b,101cがそれぞれ形成されたスリーブ101
と、該スリーブ101内に摺動自在に挿入されたスプー
ル102とを有し、上記スリーブ101に固着された軸
103とスプール102との間にはスプリング104が
介装されていると共に、該スリーブ101の端部にはス
リーブ101を軸方向に移動させるアクチュエータ10
5が設けられている。更に、上記スプール102の端部
には、油圧シリンダにより駆動されるローラ支持部材の
作動量をフィードバックして該スプール102を軸方向
に移動させるための揺動自在なベルクランク106が当
接されている。これによれば、上記アクチュエータ10
5によりスリーブ101を軸方向に移動させることによ
り、例えば、スプール102に形成されたランド部を介
してバルブボディ100に設けられた入力通路100a
と第1出力通路100bもしくは第2出力通路100c
とが連通状態とされて油圧シリンダに作動油が供給され
て該油圧シリンダによりローラ支持部材が作動されるこ
とになる。そして、上記油圧シリンダによるローラ支持
部材の作動量に応じてベルクランク106が所定方向に
揺動し、この動作がベルクランク106を介してスプー
ル102に伝達され、該スプール102が軸方向に移動
されて再び上記入力通路100aと第1出力通路100
bもしくは第2出力通路10cとが遮断されることにな
って、上記ローラ支持部材が作動状態に維持されるよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記油圧コ
ントロールバルブにおいて、油圧シリンダに作動油を供
給する場合には、スリーブ101をスプール102に対
して相対的に軸方向に移動させて入力通路100aと第
1出力通路100bもしくは第2出力通路100cとを
連通させ、また、上記入力通路100aと第1出力通路
100bもしくは第2出力通路とを遮断する場合には、
上記スリーブ101に対してスプール102を相対的に
軸方向に移動させる必要があり、このため、油圧コント
ロールバルブをバルブボディ100と、該バルブボディ
100内に摺動自在に設けられたスリーブ101と、該
スリーブ101内に摺動自在に設けられたスプール10
2とでなる3層に構成することが余儀なくされ、このた
め、部品点数の削減を図り、軽量化ならに故障率を低下
させて精度の向上を図るうえでの支障となっていた。
【0005】また、上記のように油圧コントロールバル
ブが複数の部材で構成されているので、各部材間でのオ
イルリークの発生が懸念され、制御性が低下する虞があ
る。
【0006】そこで本発明は、上記トロイダル型無段変
速機を始めとする各種の機器類の装備される油圧アクチ
ュエータとしての油圧シリンダに対する作動油の給排を
コントロールする油圧コントロールバルブを備えた油圧
制御装置において、上記コントロールバルブの構造をよ
り簡素に構成することにより、部品点数の削減を図り、
以て、コストダウン、軽量化および故障率の低下を達成
することができると共に、オイルリークの発生を防止し
て制御性を向上させることのできる油圧制御装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0008】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、油圧シリンダに対する作動油の給
排を制御する油圧コントロールバルブを備えた油圧制御
装置において、上記油圧コントロールバルブを油圧源に
接続された入力ポートと上記油圧シリンダに接続された
出力ポートとが設けられたバルブボディと、該バルブボ
ディ内に軸方向に移動可能に設けられて上記入力ポート
と出力ポートとを遮断した状態から軸方向への移動量に
応じて該入力ポートと出力ポートとの連通状態を変化さ
せるスプールとで構成すると共に、該スプールを軸方向
に移動させて上記入力ポートと出力ポートと連通させる
駆動手段と、上記油圧シリンダによる被作動部材の作動
量に応じて上記スプールを入力ポートを遮断する方向に
移動させるフィードバック手段と、上記駆動手段による
スプールの移動時に該スプールと上記フィードバック手
段との相対移動を許容し、且つ上記フィードバック手段
によるスプールの移動時に該フィードバック手段と共に
スプールを移動させる一方向伝動手段とを設けたことを
特徴とする。
【0009】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2発明という)は、回転軸上に対向配置された一対の
入出力ディスクと、該入出力ディスク間に配置されて両
ディスクに接して回転し、且つ傾動可能とされて傾動角
度に応じて入力ディスクの回転を無段階に変速して出力
ディスクに伝達するローラと、該ローラを回転自在に支
持し、且つ自ら移動可能とされてその移動量に応じて上
記ローラを傾動させるローラ支持部材と、該ローラ支持
部材を移動させる油圧シリンダとを備えたトロイダル型
無段変速機における油圧制御装置において、上記油圧シ
リンダに対する作動油の給排を制御する油圧コントロー
ルバルを油圧源に接続された入力ポートと上記油圧シリ
ンダに接続された出力ポートとが設けられたバルブボデ
ィと、該バルブボディ内に軸方向に移動可能に設けら
れ、且つ上記入力ポートと出力ポートとを遮断した状態
から軸方向への移動量に応じて該入力ポートと出力ポー
トとの連通状態を変化させるスプールとで構成すると共
に、該スプールを回転させる回転駆動手段と、上記油圧
シリンダによるローラ支持部材の移動量に応じて上記ス
プールを入力ポートを遮断する方向に移動させるフィー
ドバック手段と、上記回転駆動手段によるスプールの回
転を軸方向の移動に変換すると共に、その移動時に該ス
プールと上記フィードバック手段との相対移動を許容
し、且つ上記フィードバック手段によるスプールの移動
時に該フィードバック手段と共にスプールを移動させる
一方向伝動手段とを設けたことを特徴とする。
【0010】更に、本願の請求項3に係る発明(以下、
第3発明という)は、上記第2発明において、上記フィ
ードバック手段をスプールの一端とローラ支持部材との
間に設けると共に、上記スプールの他端に該スプールを
介して上記フィードバック手段をローラ支持部材側に付
勢する付勢手段を設けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】第1発明によれば、駆動手段によりスプールが
軸方向に移動される場合に、一方向伝動手段により該ス
プールとフィードバック手段との相対移動が許容され、
該スプールのみが軸方向に移動されることになり、これ
により、バルブボディに設けられた入力ポートと出力ポ
ートとが上記スプールの移動量に応じて所定の連通状態
とされて油圧シリンダに作動油が供給され、該油圧シリ
ンダにより被作動部材が作動されることになる。そし
て、この被作動部材の作動量に応じたフィードバック量
がフィードバック手段を介してスプールに伝達される場
合には、上記一方向伝動手段によりフィードバック手段
と共にスプールが移動されて該スプールにより再び入力
ポートが遮断されることになって、上記被作動部材が作
動状態に維持されることになる。このように、第1発明
によれば、上記一方向伝動手段により、駆動手段による
スプールの移動時には入力ポートと出力ポートとを連通
させるように該スプールとフィードバック手段との相対
移動が許容され、またフィードバック手段によるスプー
ルの移動時には上記入力ポートと出力ポートとを遮断す
るように該フィードバック手段と共にスプールが移動さ
れるようになっているので、該スプールをバルブボディ
に対して軸方向に移動させるだけで、油圧シリンダに対
する作動油の給排を制御することが可能となり、油圧コ
ントロールバルブをバルブボディとスプールとでなる2
層構造とするこが可能となる。その結果、従来における
この種の油圧コントロールバルブのようにバルブボディ
とスリーブとスプールとでなる3層に構成する場合に比
べて部品点数が削減されることになり、これにより、構
造が簡素化されて小型軽量化が達成され、レイアウト性
が向上すると共に、部品点数が削減されて構造が簡素化
される分、故障率の低下を図ることができる。更に、油
圧コントロールバルブが2層構造とされているので、3
層構造とされている場合に比べてオイルリークが懸念さ
れる部位が減少することになって、制御性が向上するこ
とになる。
【0012】また、第2発明によれば、上記第1発明と
同様に、一方向伝動手段により、回転駆動手段によりス
プールが回転駆動される場合には入力ポートと出力ポー
トとを連通させるように該スプールがフィードバック手
段に対して相対的に軸方向に移動され、また、フィード
バック手段によるスプールの移動時には上記入力ポート
と出力ポートとを遮断するように該フィードバック手段
と共にスプールが移動されるようになっているので、該
スプールをバルブボディに対して軸方向に移動させるだ
けで、油圧シリンダに対する作動油の給排を制御するこ
とが可能となり、油圧コントロールバルブをバルブボデ
ィとスプールとでなる2層構造とするこが可能となる。
その結果、従来におけるこの種の油圧コントロールバル
ブのようにバルブボディとスリーブとスプールとでなる
3層に構成する場合に比べて部品点数が削減されること
になり、これにより、構造が簡素化されて小型軽量化が
達成され、レイアウト性が向上すると共に、部品点数が
削減されて構造が簡素化される分、故障率の低下を図る
ことができる。更に、油圧コントロールバルブが2層構
造とされているので、3層構造とされている場合に比べ
てオイルリークが懸念される部位が減少することになっ
て、制御性が向上することになる。
【0013】特に、第3発明によれば、上記第2発明の
油圧コントロールバルブにおいて、付勢手段によりスプ
ールの一端とローラ支持部材との間に設けられたフィー
ドバック手段が該スプールを介してローラ支持部材側に
押し付けられることになり、これにより、上記付勢手段
をフィードバック手段側に設ける場合のように、該フィ
ードバック手段とスプールとの間にガタツキを発生させ
ることなく付勢手段により常に所定の付勢力でスプール
を介してフィードバック手段がローラ支持部材側に押し
付けられることになって、フィードバック手段の作動時
におけるスプールの応答性が高められて制御性が向上す
ることになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図1は、本発明に係る油圧制御装置を備え
たトロイダル型無段変速機を含む車両の動力伝達系を示
す全体概略構成図であって、この車両1は、エンジン2
の出力軸2aに連結されてトルク増大作用を行うトルク
コンバータ3と、このトルクコンバータ3の出力が伝達
される減速装置としての遊星歯車機構10と、上記エン
ジン2の回転が入力されてその回転を無段階に変速可能
なトロイダル型無段変速機30とを有し、上記遊星歯車
機構10もしくはトロイダル型無段変速機30の出力、
あるいはその両者の出力が出力軸4に伝達され、これに
より、左右の後輪(図示せず)が回転駆動されるように
なっている。
【0016】上記トルクコンバータ3は、エンジン2の
出力軸2aに連結されたケーシング3aと一体のポンプ
3bと、このポンプ3bに対向配置されて該ポンプ3b
により作動油を介して駆動されるタービン3cと、該タ
ービン3cと上記ポンプ3bとの間に介設されてトルク
増大作用を行うステータ3dとを有し、上記タービン3
cと一体回転するタービンシャフト3eと、該タービン
シャフト3eに外嵌され、且つ一端にワンウェイクラッ
チ3fを介して上記ステータ3dが連結されて変速機ケ
ーシング5に一体とされた第1中空シャフト3gとが上
記遊星歯車機構10に連結されている。更に、上記第1
中空シャフト3gに外嵌され、且つ一端がケーシング3
aに連結された第2中空シャフト3hの軸端部には、オ
イルポンプ6が設けられており、このオイルポンプ6が
ケーシング3aを介して上記エンジン2により駆動され
るようになっている。
【0017】そして、上記遊星歯車機構10は、上記タ
ービンシャフト3eと同軸上に直列配置された第1遊星
歯車機構11および第2遊星歯車機構12を有し、エン
ジン2側に配置された第1遊星歯車機構11が後退用と
され、また、第2遊星歯車機構12が前進用とされてお
り、上記第1遊星歯車機構11は、シングルピニオン式
とされて、上記タービンシャフト3eに結合されたサン
ギヤ13を有し、該サンギヤ13に噛合するピニオン1
4を回転自在に支持するキャリア15が上記第1中空シ
ャフト3gに結合され(変速機ケーシング5に固定)、
更に、上記ピニオン14に噛合するリングギヤ16がリ
バースクラッチ17を介してタービンシャフト3eと同
一軸線上に配置された上記出力軸4に連結されている。
【0018】一方、上記第2遊星歯車機構12は、ダブ
ルピニオン式とされ、インナピニオン18が上記第1遊
星歯車機構のピニオン14と一体化されていると共に、
該第1遊星歯車機構11のサンギヤ13が第2遊星歯車
機構12のサンギヤに共用されている。また、上記イン
ナピニオン18とアウタピニオン19とを固定支持する
キャリア20は、上記第1遊星歯車機構11のキャリア
15と一体化されて第1中空シャフト3gを介して変速
機ケーシング5に固定されている。更に、この第2遊星
歯車機構12を構成するリングギヤ21は、フォワード
クラッチ22およびワンウェイクラッチ23を介して上
記出力軸4に連結されており、上記リバースクラッチ1
7とフォワードクラッチ22とは、前後進切換装置を構
成するものであり、リバースクラッチ17が締結された
ときには、タービンシャフト3eの出力が第1遊星歯車
機構11を介して上記出力軸4に伝達され、これによ
り、左右の後輪が後退方向に回転駆動されるようになっ
ており、また、フォワードクラッチ22が締結されたと
きには、上記タービンシャフト3eの出力が第2遊星歯
車機構12を介して上記出力軸4に伝達され、これによ
り、左右の後輪が前進方向に回転駆動されるようになっ
ている。
【0019】次に、上記トロイダル型無段変速機30の
構成について、更に詳しく説明すると、このトロイダル
型無段変速機30は、図1,2に示すように、上記出力
軸4上にそれぞれ配置された第1変速ユニット31と第
2変速ユニット32とを有し、これらの各変速ユニット
31,32は同様の構成とされており、上記出力軸4上
に該軸に対して回転自在に設けられた入力ディスク3
3,33と、これらの入力ディスク33,33に対向配
置されて出力軸4と一体回転する出力ディスク34,3
4と、各入出力ディスク33,34間にそれぞれ配置さ
れて両ディスクに接して回転し、且つ傾動可能とされた
各一対のローラ35,35とを有する。
【0020】そして、図2に示すように、上記第1、第
2変速ユニット31,32における各出力ディスク3
4,34が、出力軸4に対してそれぞれスプライン嵌合
され、且つ第1変速ユニット31における出力ディスク
34が、出力軸4に嵌合されたリング状の位置決め部材
36により位置決めされた状態でベアリング37aを介
して変速機ケーシング5に対して回転自在に支持されて
いる。また、第2変速ユニット32における出力ディス
ク34が、上記出力軸4に一体的に形成された拡径部4
aと変速機ケーシング5との間に設けられて該出力軸4
を回転自在に支持するベアリング37bにより位置決め
されていると共に、上記各出力ディスク34,34間に
おいて第1、第2変速ユニットにおける各入力ディスク
33,33が隣接配置されており、これらの入力ディス
ク33,33間には、各入力ディスク33,33に対し
て相対回転可能とされた中間ディスク38が配置され、
この中間ディスク38と各入力ディスク33,33との
間に複数のローディングカム39…39がそれぞれ介装
されており、これらの各カム39は、中間ディスク38
と各入力ディスク33,33とが相対回転したときに、
各入力ディスク33,33を各出力ディスク34,34
側に押し付ける押圧力を発生させる機能を有し、上記エ
ンジン2より各入力ディスク33a,33bに入力され
る入力トルクが大きくなる程、各カム39による各入力
ディスク33,33に対する押付力が増大するようにな
っている。
【0021】また、隣接配置された各入力ディスク3
3,33間には、出力軸4に遊嵌合され、且つ両端部が
各入力ディスク33,33の背面に当接した状態でこれ
らの入力ディスク33,33とスプライン嵌合された連
結部材40が配置されていると共に、この連結部材40
と上記第2変速ユニット32における入力ディスク33
との間に予圧手段としての皿バネ41が介装されてお
り、この皿バネ41が、一方の入力ディスク33の背面
に当接して該入力ディスク33を出力ディスク34側に
押圧すると共に、該皿バネ41の付勢反力が上記連結部
材40に作用し、該連結部材40により他方の入力ディ
スク33が出力ディスク34側押圧されることにより、
各変速ユニット31,32における一対の入出力ディス
ク33,34に所定の予圧が付与されるようになってい
る。
【0022】一方、図1,2に示すように、上記中間デ
ィスク38を介して各入力ディスク33にエンジン2の
出力を入力するための入力軸42が出力軸4に平行に配
置されており、この入力軸42のトルクコンバータ3側
に位置する端部には第1ギヤ43が一体的に取り付けら
れており、該第1ギヤ43がアイドルギヤ44に噛合さ
れ、更に、このアイドルギヤ44が、動力伝達経路切換
クラッチ45を介して上記第2中空シャフト3hに接続
される出力ギヤ46に噛合されていると共に、上記入力
軸42の他方の端部には、上記中間ディスク38と一体
的に設けられた入力ギヤ47に噛合する第2ギヤ48が
一体的に設けられている。これにより、上記動力伝達経
路切換クラッチ45が締結された場合には、エンジン2
の出力が入力軸42を介してトロイダル型無段変速機3
0における第1、第2変速ユニット31,32を構成す
る各入力ディスク33,33に入力され、図1に示すよ
うに、各ローラ35,35の傾動角度に応じた所定に変
速比(減速比)で各入力ディスク33,33の回転が変
速されて各出力ディスク34,34に伝達されるように
なっている。
【0023】なお、本実施例においては、図2に示すよ
うに、第1変速ユニット31における出力ディスク34
に、上記遊星歯車機構10の一部を構成するワンウェイ
クラッチ23の一端がスプライン嵌合されており、従っ
て、上記遊星歯車機構10におけるフォワードクラッチ
22を締結し、且つリバースクラッチ17を解放すると
共に、上記動力伝達経路切換クラッチ45を締結した場
合には、エンジン2の出力が遊星歯車機構10およびト
ロイダル型無段変速機30を介して出力軸4に出力され
ることになる。この場合、ワンウェイクラッチ23は、
エンジン2の回転が後輪側より大きいときにロック状態
とされ、これにより、発進時等のように大きなトルクが
要求される場合には、エンジン2の出力がトルクコンバ
ータ3により増大されて出力軸4に出力されることにな
る。
【0024】また、定常走行時には、上記ワンウェイク
ラッチ23がフリー状態とされて、エンジン2の出力が
上記トロイダル型無段変速機30により走行状態に応じ
て変速されて出力軸4に出力されることになる。
【0025】更に、後退時には、上記リバースクラッチ
17が締結され、且つフォワードクラッチ22が解放さ
れると共に、動力伝達経路切換クラッチ45が解放され
ることになって、エンジン2の出力が遊星歯車機構10
により減速されて出力軸4に出力されるようになってい
る。
【0026】ここで、上記トロイダル型無段変速機30
を構成する第1、第2変速ユニット31,32における
各一対のローラ35,35をそれぞれ傾動させるための
油圧機構について説明する。なお、第1変速ユニット3
1側と第2変速ユニット32側とは同様の構成とされて
おり、従って、第1変速ユニット31側の油圧機構につ
いて説明し、第2変速ユニット側については説明を省略
する。即ち、図2,3に示すように、上記第1変速ユニ
ット31には、各ローラ35をそれぞれ回転自在に支持
する各ローラ35毎のローラ支持部材としての一対の第
1、第2トラニオン49a,49bが設けられており、
これらのトラニオン49a,49bに偏心軸50a,5
0bを介して各ローラ35がそれぞれ回転自在に支持さ
れていると共に、各トラニオン49a,49bには、上
記後輪駆動軸4と直交する方向に延長された軸部材51
a,51bがそれぞれ一体的に取り付けられている。
【0027】更に、変速機ケーシング5および該ケーシ
ング5と一体の仕切壁部5aには、一対の支持部材5
2,53がそれぞれ取り付けられており、これらの支持
部材52,53に上記第1、第2トラニオン49a,4
9bの上下両端部がそれぞれ球面軸受54…54により
回動自在に支持されていると共に、上記各軸部材51
a,51bの下端が、仕切壁部5a下面に固設されたア
ッパハウジング55の開口部55aを貫通して該アッパ
ハウジング55の下面に固設されたロアハウジング56
の凹部56aにベアリング57により回転自在に支持さ
れている。
【0028】そして、上記仕切壁部5aには、各トラニ
オン49a,49b毎の油圧シリンダ58,58がそれ
ぞれ設けられており、各油圧シリンダ58は、仕切壁部
5aと一体の隔壁部5bにより一対の油圧室58a、5
8bにそれぞれ分割されていると共に、上記隔壁部5b
の内周部には、第1、第2トラニオン49a,49bと
一体の各軸部材51a,51bと所定の間隙を隔てて該
軸部材51a,51bの軸方向に延長された延長部5c
が形成されている。また、上記各油圧室58a,58b
内には、ピストン59a,59bがそれぞれ内装されて
おり、一方のピストン59aにより各トラニオン49
a,49bの軸端部に一体的に形成されたフランジ6
0,60が押圧されると共に、他方のピストン59bに
より各軸部材51a,51bの軸端部に一体的に取り付
けられたフランジ部材61,61が押圧されるようにな
っている。従って、上記油圧室58a,58bのいずれ
か一方に油圧が導入された場合には、ピストン59aも
しくはピストン59bにより各トラニオン49a,49
bもしくは各軸部材51a,51bが軸方向、即ち、図
3の上下方向に移動され、これにより、各トラニオン4
9a,49bに回転自在に支持された各ローラ35の各
入出力ディスク33,34に対する接触点が変化し、各
ローラ35が傾動され、これに伴って、各トラニオン4
9a,49bが軸廻りに回動するようになっている。
【0029】次に本実施例の特徴部分である上記各油圧
シリンダ58の油圧室58a,58bに対する作動油の
給排を制御する油圧制御装置の構成について説明する
と、図3,4に示すように、上記アッパハウジング55
には、油圧源(図示せず)からの所定の圧力とされた作
動油が供給されるメイン通路62aと、第1、第2変速
ユニット31,32ごとに設けられた各油圧シリンダ5
8…58の油圧室58a,58bに対して上記メイン通
路62aからの作動油を給排する第1通路62bと第2
通路62cとがそれぞれ形成されている。そして、上記
ロアハウジング56に油圧制御装置70が設けられてお
り、該ロアハウジング56の一部が油圧制御装置70を
構成する油圧コントロールバルブ71のバルブボディ7
2とされており、このバルブボディ72内に軸方向に移
動可能にスプール73が挿通されている。
【0030】上記バルブボディ72には、上記メイン通
路62aに連通されたメインポート72aと第1、第2
通路62b,62cに連通された第1、第2ポート72
b,72cとがそれぞれ形成されていると共に、上記ス
プール73には、メインポート72aに連通する環状の
グルーブ73aと、該グルーブ73aの左右に設けられ
て上記第1、第2ポート72b,72cをそれぞれ遮断
するランド部73b,73cとが形成されている。
【0031】更に、上記バルブボディ72におけるオイ
ルパン5dの側壁面より突出する端部には回転駆動手段
としてのステッピングモータ74が取り付けられている
と共に、このステッピングモータ74の回転軸74aに
は駆動部材75が固設されている。一方、上記スプール
の一端にはピン76が固設されおり、このピン76が上
記駆動部材75に形成されたスリット75a内に係合さ
れており、上記ステッピングモータ74の回転により駆
動部材75と共にピン76が回転駆動され、これによ
り、スプール73が回転するようになっている。
【0032】また、上記スプール73の他端には、該ス
プール73の回転を軸方向の移動に変換するための伝動
部材77が設けられており、この伝動部材77は、その
外周面に上記スプール73の他端内周に形成された雌ネ
ジ部73dに螺合される雄ネジ部77aが形成されてお
り、この雄ネジ部77aにより上記スプール73の回転
が軸方向の移動に変換されるようになっている。
【0033】更に、上記スプール73の端部と第1変速
ユニット31を構成するトラニオン49bと一体の軸部
材51bの下端部との間には、フィードバック手段78
が設けられており、このフィードバック手段78は、上
記軸部材51bの下端部に固設されて該軸部材51bと
一体回転する傾斜面79aが形成されたプリセスカム7
9と、上記アッパハウジング55の所定位置に回転自在
に設けられた回転軸80の一端に固定されて該軸80を
中心に揺動可能とされ、且つ上記プリセスカム79に先
端が当接する第1アーム81aと、同じく上記回転軸8
0の他端に固定されて該軸80を中心に揺動可能とさ
れ、且つ上記伝動部材77に形成されたスリット77b
に先端が係合された第2アーム81bとを有する。
【0034】また、上記フィードバック手段78におけ
る第1アーム81aをプリセスカム79側に付勢する付
勢手段としての圧縮コイルスプリング82が、上記スプ
ール73の一端とステッピングモータ74との間に装着
されている。
【0035】上記の構成によれば、図4に示す状態よ
り、ステッピングモータ74によりスプール73を回転
させると、上記フィードバック手段78に当接して該フ
ィードバック手段78により軸方向への移動が規制され
た伝達部材77によりスプール73の回転が軸方向の移
動に変換され、該スプール73が軸方向に移動されるこ
とになり、図5に示すように、バルブボディ72に設け
られたメインポート72aと第1ポート72bとがスプ
ール73のグルーブ73aにより連通状態とされて各油
圧シリンダ58のいずれか一方の油圧室に作動油が供給
されて各トラニオン49a,49bが作動され、各ロー
ラ35が傾動されりことになって、入力ディスク33の
回転が変速されて出力ディスク34に伝達されることに
なる。そして、上記各ローラ35の傾動に伴って各トラ
ニオン49a,49bが回転することにより、該トラニ
オン49bと一体の上記軸部材51bに固設されたプリ
セスカム79が所定方向に回転し、この回転がフィード
バック手段78における第1、第2アーム81a,81
bに伝達されて、該第2アーム81bが、図5に示す矢
印a方向に揺動され、これにより、伝達部材77により
上記スプール73がメインポート72aを遮断する方向
に移動され、該スプール73により再びメインポート7
2aが遮断されることになって、各トラニオン49a,
49bが作動状態に維持されることになる。更に、図5
に鎖線で示すように、上記スプール73を軸方向に大き
く移動させた場合には、その移動量に応じて各トラニオ
ン49a,49bが軸方向に移動され、その移動量に応
じた変速比で変速されると共に、各ローラ35の傾動に
伴うトラニオン49bの回転が上記と同様にフィードバ
ック手段78および伝動部材77を介してスプール73
に伝達されて、該スプール73が軸方向に移動されてメ
インポート72aが遮断されることになる。
【0036】また、上記スプール73を上記とは反対の
軸方向に移動させた場合には、バルブボディ72に設け
られたメインポート72aと第2ポート72cとが連通
状態とされて各油圧シリンダ58…58のいずれか一方
の油圧室に作動油が供給されて各トラニオン49a,4
9bが作動されて各ローラ35が傾動され、これによ
り、入力ディスク33の回転が変速されて出力ディスク
34に伝達されることになる。
【0037】以上のように、上記伝動部材77により、
ステッピングモータ74によるスプール73の移動時に
はメインポート72aと第1ポート72bもしくは第2
ポート72cとを連通させるように該スプール73とフ
ィードバック手段78との相対移動が許容され、また、
フィードバック手段78によるスプール73の移動時
には上記メインポート72aと第1ポート72bもしく
は第2ポート72cとを遮断するように該フィードバッ
ク手段78と共にスプール73が移動されるようになっ
ているので、該スプール73をバルブボディ72に対し
て軸方向に移動させるだけで、油圧シリンダ58に対す
る作動油の給排を制御することが可能となり、油圧コン
トロールバルブ71をバルブボディ72とスプール73
とでなる2層構造とするこが可能となる。その結果、従
来におけるこの種の油圧コントロールバルブのようにバ
ルブボディとスリーブとスプールとでなる3層に構成す
る場合に比べて部品点数が削減されることになり、これ
により、構造が簡素化されて小型軽量化が達成され、レ
イアウト性が向上すると共に、部品点数が削減されて構
造が簡素化される分、故障率の低下を図ることができ
る。更に、油圧コントロールバルブ71が2層構造とさ
れているので、3層構造とされている場合に比べてオイ
ルリークが懸念される部位が減少することになって、制
御性が向上することになる。
【0038】更に、本実施例においては、圧縮コイルス
プリング82によりスプール73の他端と軸部材51b
との間に設けられたフィードバック手段78が該スプー
ル78および伝動部材77を介して軸部材51a側に押
し付けられることになり、これにより、上記圧縮コイル
スプリング82等のフィードバック手段78を所定方向
に付勢する付勢手段を該フィードバック手段78側に設
ける場合のように、該フィードバック手段78とスプー
ル73ないし伝動部材77との間にガタツキを発生させ
ることなく圧縮コイルスプリング82により常に所定の
付勢力でスプール73および伝動部材77を介してフィ
ードバック手段78が軸部材51a側に押し付けられる
ことになって、フィードバック手段78の作動時におけ
るスプール73の応答性が高められて制御性が向上する
ことになる。
【0039】なお、本実施例においては、トロイダル型
無段変速機30に装備されて該装置30における各トラ
ニオン49a,49bの作動を制御するように構成され
た油圧制御装置70および該装置における油圧コントロ
ールバルブ71の構成について説明したけれども、本発
明に係る油圧制御装置70ないし該装置70を構成する
油圧コントロールバルブ71により作動が制御される機
器としては上記トロイダル型無段変速機30に限定され
るものではなく各種の機器類に適用可能であることはい
うまでもない。
【0040】また、上記スプール73の回転を伝動部材
77により軸方向の移動に変換するように構成した場合
について説明したが、上記伝動部材77の構成を、所定
の駆動手段によりスプール73を軸方向に移動させる場
合には該スプール73とフィードバック手段78との相
対移動を許容し、且つフィードバック手段78によるス
プール73の移動時には該フィードバック手段78と共
にスプール73を移動させるように構成することによ
り、上記スプール73を回転させることなく該スプール
73を所定の駆動手段により直接軸方向に移動させるこ
とが可能となる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、第1発明によれば、一方
向伝動手段により、駆動手段によるスプールの移動時に
は入力ポートと出力ポートとを連通させるように該スプ
ールとフィードバック手段との相対移動が許容され、ま
たフィードバック手段によるスプールの移動時には上記
入力ポートと出力ポートとを遮断するように該フィード
バック手段と共にスプールが移動されるようになってい
るので、該スプールをバルブボディに対して軸方向に移
動させるだけで、油圧シリンダに対する作動油の給排を
制御することが可能となり、油圧制御装置における油圧
コントロールバルブをバルブボディとスプールとでなる
2層構造とするこが可能となる。その結果、従来におけ
るこの種の油圧コントロールバルブのように、バルブボ
ディとスリーブとスプールとでなる3層に構成する場合
に比べて部品点数が削減されることになり、これによ
り、構造が簡素化されて小型軽量化が達成され、レイア
ウト性が向上すると共に、部品点数が削減されて構造が
簡素化される分、故障率の低下を図ることができる。更
に、油圧コントロールバルブが2層構造とされているの
で、3層構造とされている場合に比べてオイルリークが
懸念される部位が減少することになって、制御性が向上
することになる。
【0042】また、第2発明によれば、上記第1発明と
同様に、トロイダル型無段変速機に備えられる油圧制御
装置における油圧コントロールバルブをバルブボディと
スプールとでなる2層構造とするこが可能となり、従来
におけるこの種の油圧コントロールバルブのようにバル
ブボディとスリーブとスプールとでなる3層構造に比べ
て部品点数が削減されることになって、構造が簡素化さ
れて小型軽量化が達成され、レイアウト性が向上すると
共に、部品点数が削減されて構造が簡素化される分、故
障率の低下を図ることができる。更に、油圧コントロー
ルバルブが2層構造とされているので、3層構造とされ
ている場合に比べてオイルリークが懸念される部位が減
少することになって、当該トロイダル型無段変速機の制
御性が向上することになる。
【0043】特に、第3発明によれば、上記第2発明の
油圧コントロールバルブにおいて、付勢手段によりスプ
ールの一端とローラ支持部材との間に設けられたフィー
ドバック手段が、該スプールを介してローラ支持部材側
に押し付けられることになり、これにより、上記付勢手
段をフィードバック手段側に設ける場合のように、該フ
ィードバック手段とスプールとの間にガタツキを発生さ
せることなく付勢手段により常に所定の付勢力でスプー
ルを介してフィードバック手段がローラ支持部材側に押
し付けられることになって、フィードバック手段の作動
時におけるスプールの応答性が高められて制御性が向上
することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る油圧制御装置を備えたトロイダ
ル型無段変速機を含む車両の動力伝達系を示す全体概略
構成図。
【図2】 トロイダル型無段変速機の構成を示す拡大断
面図。
【図3】 図2におけるA−A線よりみたトロイダル型
無段変速機を構成する第1変速ユニットの断面図。
【図4】 油圧制御装置の拡大断面図。
【図5】 油圧制御装置を構成する油圧コントロールバ
ルブの作動を説明する拡大断面図。
【図6】 従来の油圧コントロールバルブの構成を示す
断面図。
【符号の説明】
4 出力軸 30 トロイダル型無段変速機 33 入力ディスク 34 出力ディスク 35 ローラ 49a,49b トラニオン 58 油圧シリンダ 70 油圧制御装置 71 油圧コントロールバルブ 72 バルブボディ 72a メインポート 72b,72c 第1、第2ポート 73 スプール 74 ステッピングモータ 77 伝動部材 78 フィードバック手段 82 圧縮コイルスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 13/043 F16H 15/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧シリンダに対する作動油の給排を制
    御する油圧コントロールバルブを備えた油圧制御装置で
    あって、上記油圧コントロールバルブが油圧源に接続さ
    れた入力ポートと上記油圧シリンダに接続された出力ポ
    ートとが設けられたバルブボディと、該バルブボディ内
    に軸方向に移動可能に設けられて上記入力ポートと出力
    ポートとを遮断した状態から軸方向への移動量に応じて
    該入力ポートと出力ポートとの連通状態を変化させるス
    プールとで構成されていると共に、該スプールを軸方向
    に移動させて上記入力ポートと出力ポートと連通させる
    駆動手段と、上記油圧シリンダによる被作動部材の作動
    量に応じて上記スプールを入力ポートを遮断する方向に
    移動させるフィードバック手段と、上記駆動手段による
    スプールの移動時に該スプールと上記フィードバック手
    段との相対移動を許容し、且つ上記フィードバック手段
    によるスプールの移動時に該フィードバック手段と共に
    スプールを移動させる一方向伝動手段とが設けられてい
    ることを特徴とする油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 回転軸上に対向配置された一対の入出力
    ディスクと、該入出力ディスク間に配置されて両ディス
    クに接して回転し、且つ傾動可能とされて傾動角度に応
    じて入力ディスクの回転を無段階に変速して出力ディス
    クに伝達するローラと、該ローラを回転自在に支持し、
    且つ自ら移動可能とされてその移動量に応じて上記ロー
    ラを傾動させるローラ支持部材と、該ローラ支持部材を
    移動させる油圧シリンダとを備えたトロイダル型無段変
    速機における油圧制御装置であって、上記油圧シリンダ
    に対する作動油の給排を制御する油圧コントロールバル
    ブが油圧源に接続された入力ポートと上記油圧シリンダ
    に接続された出力ポートとが設けられたバルブボディ
    と、該バルブボディ内に軸方向に移動可能に設けられ、
    且つ上記入力ポートと出力ポートとを遮断した状態から
    軸方向への移動量に応じて該入力ポートと出力ポートと
    の連通状態を変化させるスプールとで構成されていると
    共に、該スプールを回転させる回転駆動手段と、上記油
    圧シリンダによるローラ支持部材の移動量に応じて上記
    スプールを入力ポートを遮断する方向に移動させるフィ
    ードバック手段と、上記回転駆動手段によるスプールの
    回転を軸方向の移動に変換すると共に、その移動時に該
    スプールと上記フィードバック手段との相対移動を許容
    し、且つ上記フィードバック手段によるスプールの移動
    時に該フィードバック手段と共にスプールを移動させる
    一方向伝動手段とが設けられていることを特徴とする油
    圧制御装置。
  3. 【請求項3】 回転軸上に対向配置された一対の入出力
    ディスクと、該入出力ディスク間に配置されて両ディス
    クに接して回転し、且つ傾動可能とされて傾動角度に応
    じて入力ディスクの回転を無段階に変速して出力ディス
    クに伝達するローラと、該ローラを回転自在に支持し、
    且つ自ら移動可能とされてその移動量に応じて上記ロー
    ラを傾動させるローラ支持部材と、該ローラ支持部材を
    移動させる油圧シリンダとを備えたトロイダル型無段変
    速機における油圧制御装置であって、上記油圧シリンダ
    に対する作動油の給排を制御する油圧コントロールバル
    ブが油圧源に接続された入力ポートと上記油圧シリンダ
    に接続された出力ポートとが設けられたバルブボディ
    と、該バルブボディ内に軸方向に移動可能に設けられ、
    且つ上記入力ポートと出力ポートとを遮断した状態から
    軸方向への移動量に応じて該入力ポートと出力ポートと
    の連通状態を変化させるスプールとで構成されていると
    共に、該スプールを回転させる回転駆動手段と、上記ス
    プールの一端とローラ支持部材との間に設けられて上記
    油圧シリンダによるローラ支持部材の移動量に応じてス
    プールを入力ポートを遮断する方向に移動させるフィー
    ドバック手段と、上記回転駆動手段によるスプールの回
    転を軸方向の移動に変換すると共に、その移動時に該ス
    プールと上記フィードバック手段との相対移動を許容
    し、且つ上記フィードバック手段によるスプールの移動
    時に該フィードバック手段と共にスプールを移動させる
    一方向伝動手段と、上記スプールの他端に設けられて該
    スプールを介して上記フィードバック手段をローラ支持
    部材側に付勢する付勢手段とが設けられていることを特
    徴とする油圧制御装置。
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