JP3427477B2 - トロイダル無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

トロイダル無段変速機の変速制御装置

Info

Publication number
JP3427477B2
JP3427477B2 JP09877894A JP9877894A JP3427477B2 JP 3427477 B2 JP3427477 B2 JP 3427477B2 JP 09877894 A JP09877894 A JP 09877894A JP 9877894 A JP9877894 A JP 9877894A JP 3427477 B2 JP3427477 B2 JP 3427477B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
feedback
piston
shift
shift control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09877894A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07305752A (ja
Inventor
俊一 忍足
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP09877894A priority Critical patent/JP3427477B2/ja
Publication of JPH07305752A publication Critical patent/JPH07305752A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3427477B2 publication Critical patent/JP3427477B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Friction Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トロイダル無段変速機
の変速制御装置、特に高入力回転域での変速比制御安定
性を高めた変速フィードバック機構を有する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】無段変速機(以下、CVT)は、変速比
を無段階に制御できるため、有段自動変速機に比べて変
速品質,燃費,動力性能の向上が可能である。トロイダ
ルCVTは、ベルト式CVTに比べ大トルクエンジンに
適用可能であり、変速速度が速い等の特徴を持つが、反
面、変速比を安定させることが困難であるという特徴を
合わせ持っている。
【0003】従来のトロイダルCVTとしては、図9に
示すようなトロイダルCVTが知られている(特開平5
−39847号公報)。
【0004】このトロイダルCVTは、パワーローラを
傾転させることによって変速比を変える。ステップモー
タを回転させることによってスリーブが変位すると、一
方のサーボピストン室に作動油が導かれ、他方のサーボ
ピストン室から作動油が排出され、パワーローラの回転
中心がディスクの回転中心に対してオフセットする。こ
のオフセットによってパワーローラに傾転力が発生し、
傾転角が変化する。この傾転運動及びオフセットは、プ
リセスカム及びレバーを介して変速スプールに伝達さ
れ、ステップモータにより変位する変速スリーブとの釣
り合い位置で静止する。尚、ステップモータは目標変速
比が得られる駆動指令により変速スリーブを変位させ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記プ
リセスカム式変速フィードバック機構を有する従来のト
ロイダルCVTにあっては、下記に詳述するように、入
力トルクにより加わる力でパワーローラの周辺部材にた
わみが生じる外乱により変速比指令に対して実際の変速
比がずれる『トルクシフト』という現象が出るし、高回
転域では制御安定性が悪化するという問題がある。
【0006】図10にプリセスカム式フィードバック制
御系をブロック線図であらわす。このブロック線図にし
たがって制御系を説明する。
【0007】まず、変速比指令部材(変速スリーブ)の
変位Xcとフィードバック用部材の変位Xfb(レバー作
用点変位)の差が変速制御弁のバルブ開度Xvとなる。
ライン圧とサーボピストン圧の差圧等で変化するバルブ
流量ゲインGvqで変速制御バルブ流量Qvが発生する。
これが積分されてサーボピストンへ流入する体積とな
り、サーボピストン面積で決まるゲインGspでサーボピ
ストン変位Ysになる。この変位Ysにパワーローラの
周辺部材にたわみが生じる外乱が加わりパワーローラ変
位Ypになる。そして、ディスクの回転速度に比例し、
変速比等で影響を受けるゲインGprでパワーローラ変位
Ypに対応する傾転角速度θ’が発生する。この傾転角
速度θ’は積分されて傾転角度θになる。
【0008】プリセスカムは、そのリードによるゲイン
Gpcにより傾転角度θを変位Ypcに変換すると共に、変
位Ypcとサーボピストン変位Ysとたし合わせたレバー
力点変位Yleviとする。この変位Yleviをベルリンクの
ゲインGlev でフィードバック用部材の変位Xfbに変換
する。
【0009】この時、プリセスカムはサーボピストン変
位Ysをフィードバックするだけで、真のパワーローラ
変位Ypをフィードバックできないため、外乱相当分の
変位を打ち消すだけ変位Ypcが変化する傾転角度θにな
ってしまう。また、ゲインGprがディスク回転速度に比
例して変化する。
【0010】このため、ディスク回転速度が速くなる
と、サーボピストン変位Ysによる傾転速度フィードバ
ックのゲインが変わらないのに傾転角フィードバック成
分Ypcが大きくなり、高回転域で安定性が悪化する。
【0011】すなわち、従来のプリセスカム式フィード
バック制御では、制御系に減衰を与えるフィードバック
量として外乱やゲインGprを含まないサーボピストン変
位Ysをとっていることで、傾転角フィードバック成分
Ypcが、パワーローラの周辺部材のたわみ等による外乱
やディスクの回転速度に比例して変わるゲインGprの影
響を受け、その結果、高回転域で制御が不安定となる。
【0012】本発明は、上記課題に着目してなされたも
ので、第1の目的とするところは、パワーローラの傾転
状況を検知する変速フィードバック機構を有するトロイ
ダル無段変速機の変速制御装置において、制御系に減衰
を与えるフィードバック量として外乱を含むローラ傾転
角速度をとることで、外乱によるトルクシフトの発生を
防止し、高回転域での制御安定化を図ることにある。
【0013】第2の目的とするところは、第1の目的に
加え、構造を簡単にしてローラ傾転角速度フィードバッ
クピストンの小型化を図ることにある。
【0014】第3の目的とするところは、第1あるいは
第2の目的に加え、構造を簡単にして装置のコスト低減
を図ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために第1の発明のトロイダル無段変速機の変速制御
装置では、図1のクレーム対応図に示すように、同軸上
に配置される入力ディスクa及び出力ディスクbと、前
記入出力ディスクa,b間に接して配置されるパワーロ
ーラcと、前記パワーローラcを回転軸を介して回転自
在に支持すると共に、部材自体の傾転軸方向変位により
傾転軸を中心として傾転するローラ支持部材dと、前記
パワーローラcの回転中心を入出力ディスクa,bの回
転中心からオフセットさせるように前記ローラ支持部材
dを傾転軸の軸方向に変位させる液圧アクチュエータe
と、目標とする変速比または入力回転に応じた状態量を
指令する変速指令機構fと、実際の変速比または入力回
転に応じた状態量をフィードバックする変速フィードバ
ック機構gと、前記変速指令機構fと前記変速フィード
バック機構gによる相対状態量に応じて前記液圧アクチ
ュエータeへの制御液圧を作り出す変速制御弁hと、を
備えたトロイダル無段変速機の変速制御装置において、
前記変速フィードバック機構gを、前記ローラ支持部材
dに取り付けられ、ローラ支持部材dの傾転変位に伴っ
て変位するフィードバック部材iを有するローラ傾転角
度フィードバック機構とし、変速フィードバック系に、
前記ローラ支持部材dの傾転変位動作に対応して前記液
圧アクチュエータeに作動液を供給するローラ傾転角速
度フィードバックピストンjを設けたことを特徴とす
る。
【0016】上記第2の目的を達成するために第2の発
明のトロイダル無段変速機の変速制御装置では、請求項
1記載のトロイダル無段変速機の変速制御装置におい
て、前記フィードバック部材iを、そのピン位置にロー
ラ支持部材dを連結したレバーとし、このレバーの途中
に前記変速制御弁hのスプールを接触させ、且つ、この
レバーの端部に前記ローラ傾転角速度フィードバックピ
ストンjのピストンロッドを連結したことを特徴とす
る。
【0017】上記第3の目的を達成するために第3の発
明のトロイダル無段変速機の変速制御装置では、請求項
1または請求項2記載のトロイダル無段変速機の変速制
御装置において、前記ローラ傾転角速度フィードバック
ピストンjを、1ピストン・2シリンダ構造とし、変速
制御弁hと液圧アクチュエータeとを接続する2つの油
路のそれぞれに2つのピストン室のそれぞれを連通させ
たことを特徴とする。
【0018】
【作用】第1の発明の作用を説明する。
【0019】変速比を変える時、変速指令機構fにおい
て、目標とする変速比または入力回転に応じた状態量が
指令され、変速フィードバック機構gにおいて、実際の
変速比または入力回転に応じた状態量がフィードバック
され、変速制御弁hにおいて、変速指令機構fと変速フ
ィードバック機構gによる相対状態量に応じて液圧アク
チュエータeへの制御液圧が作り出される。つまり、変
速制御弁hから油路を介して液圧アクチュエータeの一
方のサーボピストン室に作動油が導かれ、他方のサーボ
ピストン室から作動油が油路及び変速制御弁hを介して
排出される。よって、液圧アクチュエータeにおいて発
生した差圧による力でローラ支持部材dが傾転軸方向に
変位し、パワーローラcの回転中心が入出力ディスク
a,bの回転中心に対してオフセットする。このオフセ
ットによってパワーローラcに傾転力が発生し、パワー
ローラcの傾転角が変化し、変速比が変えられる。この
変速比制御作用で、ローラ支持部材dとパワーローラc
のオフセット移動は、液圧アクチュエータeの差圧によ
る力とパワーローラcが入出力ディスクa,bから受け
る力がバランスするまで移動し、変速が完了すると、ロ
ーラ支持部材dは元の位置に戻る。
【0020】このパワーローラcの傾転角は、ローラ支
持部材dに取り付けられたフィードバック部材iが、ロ
ーラ支持部材dの傾転変位に伴って変位することで、こ
のフィードバック部材iを介して変速制御弁hにフィー
ドバックされる(傾転角度フィードバック作用)。
【0021】また、この変速中、ローラ支持部材dの周
辺部材にたわみが生じる外乱や、入出力ディスクa,b
の回転速度に比例し変速比等に影響を受けるパワーロー
ラゲインの変化は、パワーローラcの傾転角速度の変動
としてあらわれる。これに対し、ローラ傾転角速度フィ
ードバックピストンjにおいて、ローラ支持部材dの傾
転変位動作に対応した流量の作動液を液圧アクチュエー
タeに供給すると、傾転角速度が速まっている場合には
オフセット量を抑える方向に、また、傾転角速度が遅い
場合にはオフセット量を増す方向に液圧アクチュエータ
eを動作させることになり、フィードバック制御系に減
衰が与えられる。さらに、変速比を一定に維持している
時、外乱等によりパワーローラcの傾転角が変わるよう
な場合にも同様に傾転角の変化を抑えるようにローラ傾
転角速度フィードバックピストンjが液圧アクチュエー
タeに作動液を供給することになる。つまり、ローラ傾
転角速度フィードバックピストンjにより制御系に減衰
を与えるフィードバック量として外乱を含むローラ傾転
角速度をとることになり、外乱によるトルクシフトの発
生が防止され、ディスク高回転域での制御安定化が図ら
れる(傾転角速度フィードバック作用)。
【0022】第2の発明の作用を説明する。
【0023】変速制御を行なうにあたって、フィードバ
ック部材iを、そのピン位置にローラ支持部材dを連結
したレバーとし、このレバーの途中に変速制御弁hのス
プールを接触させたため、ローラ傾転角がスプール変位
(傾転角度フィードバック状態量)に変換され、上記傾
転角度フィードバック作用が行なわれる。
【0024】また、フィードバック部材iであるレバー
の端部にローラ傾転角速度フィードバックピストンjの
ピストンロッドを連結したため、レバー比により増幅さ
れたピストン変位速度により液圧アクチュエータeに作
動液が供給され、上記傾転角速度フィードバック作用が
行なわれる。
【0025】第3の発明の作用を説明する。
【0026】ローラ傾転角速度フィードバックピストン
jを、1ピストン・2シリンダ構造とし、変速制御弁h
と液圧アクチュエータeとを接続する2つの油路のそれ
ぞれに2つのピストン室のそれぞれを連通させているた
め、前進での変速比制御に対し、後退時には変速指令機
構fにより与える状態量の方向を逆とすることで、液圧
アクチュエータeの高圧側室と低圧側室が逆になり、パ
ワーローラcのオフセット方向が変わり、前進と後退の
両方の制御を1つの変速制御弁hと1つのローラ傾転角
速度フィードバックピストンjにより行なうことができ
る。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。
【0028】まず、構成を説明する。
【0029】[トロイダル無段変速機]図2は本発明に
係る実施例装置を適用し得るトロイダル変速機構を有す
るトロイダル無段変速機の基本構成を示す。
【0030】図2の骨組図で伝動列を説明するに、図中
10はトロイダル無段変速機を示し、図示しないエンジ
ンからの回転力がトルクコンバータ12を介して無段変
速機10に入力される。トルクコンバータ12は、ポン
プインペラ12a,タービンランナ12b,ステータ1
2c,ロックアップクラッチ12d,アプライ側油室1
2e及びリリース側油室12f等からなり、その中心部
をインプットシャフト14が貫通している。
【0031】インプットシャフト14は、前後進切換機
構36と連結され、該機構36は、遊星歯車機構42,
前進用クラッチ44及び後進用ブレーキ46等を備え
る。遊星歯車機構42は、ダブルプラネタリギヤの夫々
と噛合するリングギヤ42b,サンギヤ42cを有して
なる。
【0032】インプットシャフト14は、同軸上に配置
されるトルク伝達軸16にその右端部を支持される。ト
ルク伝達軸16上には、本例では、第1無段変速機構
(トロイダル変速機構)18及び第2無段変速機構(ト
ロイダル変速機構)20が変速機ケース22内の下流側
にタンデム配置される(デュアルキャビティ型)。尚、
符号64で示すベースに、コントロールバルブ系(図
3,4)のボディを配する。第1無段変速機構18は、
対向面がトロイダル曲面に形成される一対の入力ディス
ク18a,出力ディスク18bと、これら入出力ディス
クの対向面間に摩擦接触されると共にトルク伝達軸16
に関し対称配置される一対のパワーローラ18c,18
dと、これらパワーローラを夫々傾転可能に支持する支
持機構及び油圧アクチュエータとしてのサーボピストン
(図4参照)を備える。第2無段変速機構20も同様、
対向面がトロイダル曲面の入出力ディスク20a,20
b、一対のパワーローラ20c,20d,及びその支持
機構並びにサーボピストン(図4参照)を備える。
【0033】トルク伝達軸16上において無段変速機構
18,20は、出力ディスク18b,20bが対向する
よう互いに逆向きに配置され、第1無段変速機構18の
入力ディスク18aは、トルクコンバータ12を経た入
力トルクに応じた押圧力を発生するローディングカム装
置34によって図中軸方向右側向かって押圧される。装
置34は、ローディングカム34aを有し、スラストベ
アリング38を介し軸16に支持される。第2無段変速
機構20の入力ディスク20aは、皿ばね40により図
中軸方向左側に向かって押圧付勢されている。各入力デ
ィスク18a,20aは、ボールスプライン24,26
を介して伝達軸16に回転可能かつ軸方向に移動可能に
支持される。上記機構において、各パワーローラは後述
する作動により変速比に応じた傾転角が得られるよう夫
々傾転され、入力ディスクの入力回転を無段階(連続
的)に変速して出力ディスクに伝達する。
【0034】出力ディスク18b,20bは、トルク伝
達軸16上に相対回転可能に嵌合された出力ギヤ28と
スプライン結合され、伝達トルクは該出力ギヤ28を介
し、出力軸(カウンタシャフト)30に結合したギヤ3
0aに伝達され、これらギヤ28,30aはトルク伝達
機構32を構成する。また、出力軸30上に設けたギヤ
52と、出力軸50上に設けたギヤ56と、これらに夫
々噛合するアイドラギヤ54とよりなる伝達機構48を
設け、出力軸50はこれをプロペラシャフト60に連結
するものとする。
【0035】[変速制御油圧回路]図3〜図6は上記ト
ロイダル無段変速機の変速制御油圧系の回路図を示す。
ここに、図3〜図5はコントロールバルブ系を、図6は
サーボ系を夫々示すものであるが、これらにおいて図中
に付した参照符号と(イ) 〜(ヨ) は、該当する図相互にお
いて同一符号箇所が回路上接続されるものであることを
意味する。
【0036】*コントロールバルブ系 図3〜図5において、コントロールバルブ系油圧制御回
路は、変速制御弁70及び正逆切換弁81(図5)を有
すると共に、プレッシャレギュレータ弁(ライン圧調圧
弁)82,マニュアル弁83,ロックアップコントロー
ル弁84,リリーフ弁85,アキュムレータコントロー
ル弁86,前進用クラッチアキュムレータ87及び後進
用ブレーキアキュムレータ88(各図3)を有し、ま
た、一定圧調圧弁89,プレッシャモデファイヤ弁9
0,アキュムレータ91,92、ロックアップソレノイ
ド93,及びライン圧ソレノイド94(各図4)などを
有する。これらは、図3〜5に示す如くに接続されると
共に、エンジン駆動されるオイルポンプ(O/P) 95,オ
イルポンプ容量制御室((O/P CONT)96、前記した前進
用クラッチ(F/C) 44及び後進用ブレーキ(R/B) 46並
びにトルクコンバータ12のアプライ側油室12e及び
レリース側油室12f、さらには潤滑回路97、オイル
クーラ98等とも図示のように接続される。ここに、オ
イルポンプ95としては、可変容量ベーンポンプとす
る。該ポンプ95では、偏心量をそのカムリングに作用
する圧力が高くなる時減じられて容量が小さくなるよう
に容量制御される。
【0037】前記変速制御弁70は、これに対し変速比
を指令する電気信号に応じて作動するステップモータ7
1を設け、制御弁70は、前進時、該ステップモータ7
1の作動に応じて、第1,第2無段変速機構18,20
の油圧サーボ装置における各シリンダ100のハイ側油
室101及びロー側油室102へ対する油圧の配分の調
整をなし、所定の変速比を実現するものとなす。
【0038】変速制御弁70は、このため、ステップモ
ータ71によってピニオン71a及びラック72aを介
して軸方向に駆動される変速比指令部材72を有すると
共に、スリーブ73a、該スリーブの内径部に嵌め合わ
されるスプール73b、該スプール73bを図4中下方
に押すばね73c,及びスリーブ73aとスリーブ73
aとスプール73bとの間に介挿したばね73dを有す
る構成とする。
【0039】変速比指令部材72とスリーブ73aとの
連結は、具体的には、ピン73eによる連結によって行
うことができるが、この場合、変速比指令部材72側に
固定されたピン73eをスリーブ73a側の軸直交方向
に長い長孔に嵌め合わせることによってこれを行う。
【0040】スリーブ及びスプール弁側に関し、変速制
御弁70は、更にポート73f〜73hを設ける。ポー
ト73fは、これを前記油路150と接続し、変速制御
弁70に供給する油圧として該油路のライン圧を用い、
これを変速制御圧力とする。ポート73g及びポート7
3hには、夫々油路174,175を接続し、これら油
路は、正逆切換弁81を介しその前進時切換状態におい
ては、油路174を各シリンダ100のハイ側油室10
1への油路176に、油路175を各シリンダ100の
ロー側油室102への油路177に、夫々通じるものと
する。ここに、変速制御弁70は、変速制御時、スリー
ブ73aに対するスプール73b位置の相対関係に応
じ、油路174,175に差圧を生じさせるように(従
って、油路176,177を通じてシリンダ100の両
側の2つの油圧室間に油圧差を生じさせるように)作動
するものであるが、この場合のスリーブ及びスプール弁
部分については、オーバーラップ弁とされる。
【0041】上記スプール73bは、後述する油圧サー
ボ装置の変速フィードバック機構のレバー121を介し
てばね73cによって押し付けられ、該レバー121の
一端側はピン122によりレバー121を揺動可能に支
持し、レバー121の他端側は長穴123によりピスト
ンロッド124の先端ピン125に対し連結されてい
る。ここに、レバー121のピン122は、ローラ支持
部材の1つに連結され、ローラ支持部材105の動きを
フィードバックして揺動し、スプール73bはレバー1
21の揺動に応じて軸方向にストロークせしめられる。
スプール73bは、スリーブ73aとの関係において
は、変速比一定状態では常にスリーブ73aに対して所
定の軸方向位置にあり、油路174及び油路175に所
定の圧力差の油圧を供給し、又、変速状態ではその位置
に応じて油路150から供給されるライン圧を変速制御
圧として油路174,175に配分して、両油路の圧力
差を変化させる。
【0042】前記正逆切換弁81は、前進,後進時の油
圧サーボ装置への作動油圧の供給の切換を行う弁で、ば
ね81aにより図中下方に付勢されるスプール81bを
備え、該スプールを前後進検出部材77により図中左半
部位置と右半部位置とに切換えることによって、前進時
と後進時との油圧サーボ装置の作動状態を逆転するのに
用いられる。前後進検出部材77は、前進時と後進時と
を識別して傾転し、図中反時計方向に傾転した位置(前
進時位置)と、時計方向に傾転した位置(後進時位置)
との2位置に切換わる。正逆切換弁81のポート81c
〜81hは、夫々図示の如く、前記油路174,17
5,176,177と接続する。
【0043】尚、変速制御弁70及び正逆切換弁81を
除くコントロールバルブ系の要素については、特開平5
−39847号公報に記載されている構成と同じである
ので、同公報と同じ図面番号を付すことで各構成の説明
を省略する。
【0044】*サーボ系 図6は第1無段変速機構18及び第2無段変速機構20
のサーボ系油圧制御回路で、コントロールバルブ系で作
り出された油圧を、変速油圧サーボ装置の各シリンダ1
00(液圧アクチュエータに相当)におけるシリンダ
室、即ちハイ(変速比小)側油室101及びロー(変速
比大)側油室102に導いて上記変速を実現する。
【0045】第1無段変速機構18のパワーローラ18
c,18dを夫々回転可能に支持するローラ支持部材1
04,105は、これの軸を中心として傾転可能かつ傾
転軸方向に移動可能に支持される。ローラ支持部材10
4,105には、夫々各シリンダ100のピストン10
6,107が連結されており、ピストン106,107
の上下(図6中では左右各側)に、夫々先に触れたハイ
側油室101及びロー側油室102を画成する。ここ
に、パワーローラ18c側とパワーローラ18d側とで
は、互いにハイ側油室及びロー側油室との関係は逆であ
って、パワーローラ18c側のシリンダ10では上側
(図6中右側)にハイ側油室101,下側(同左側)に
ロー側油圧室102が、またパワーローラ18d側のシ
リンダでは、逆に、下側(図6中左側)にハイ側油室1
01、上側(同右側)にロー側油室102が形成されて
いる。パワーローラ18c,18dの入出力ディスクと
の接触位置半径を変えて変速比を変化させる場合に、各
シリンダの油室に作用する油圧によりピストン106と
ピストン107は互いに逆方向に上下動可能であり、ロ
ー側油室102の油圧を相対的に上昇させると減速側へ
の変速を行う。その後、変速比が目標値に近づくと、ハ
イ側油室101の油圧が上昇しロー側油室102とハイ
側油室101との油圧差が小さくなる。それに伴い変速
速度は遅くなり、変速を終了する。
【0046】第2無段変速機構20についても基本的に
は同様の構成であって、ローラ支持部材114,115
に夫々連結のピストン116,117の両側にハイ側油
室101及びロー側油室102を有しており、ロー側油
室102の油圧を相対的に上昇させると変速側への変速
を行う。その後、変速比が目標値に近づくとハイ側油室
101の油圧が上昇しロー側油室102とハイ側油室1
01との油圧差が小さくなる。それに伴ない変速速度は
遅くなり変速を終了する。
【0047】[フィードバック機構]前記パワーローラ
18c,18d及び20c,20dの傾転角度を検知
し、これを変速制御弁70にフィードバックするローラ
傾転角度フィードバック機構は、図5に示すように、ピ
ン122を中心に揺動し変速制御弁70のスプール73
bに対し軸方向にストロークさせるレバー121により
構成され、前記ピン122をローラ支持部材の1つに連
結し、ローラ傾転角度をレバー121に伝える。そし
て、この変速フィードバック系には、ローラ傾転角速度
フィードバックピストン120が設けられている。この
ピストン120は、変速制御弁70と前記各シリンダ1
00のハイ側油室101及びロー側油室102とを正逆
切換弁81を介して接続する油路174,175にそれ
ぞれ連通するピストン室126,127と、該ピストン
室126,127を画成するピストン128に一端が連
結されるピストンロッド124と、該ピストンロッド1
24とレバー121とを連結する先端ピン125を有す
る。
【0048】次に、作用を説明する。
【0049】[変速比制御作用]前後進切換機構36の
前進用クラッチ44が締結された前進状態では、前後進
検出部材77は図中反時計方向に傾転した状態にあり、
正逆切換弁81のスプール81aは図中左半部位置に示
す状態にある。かかる状態では、変速制御弁70からの
油路174,175が油路176,177に通じ、油圧
シリンダ装置のシリンダ100のハイ側油室101とロ
ー側油室102の油圧制御弁70によって制御される。
変速制御弁70の図中左半部位置の状態はハイ(変速比
小)側の状態を、また右半部位置の状態はロー(変速比
大)側の状態を夫々示すが、変速制御にあたり、ステッ
プモータ71を作動させて変速比指令部材72を所定位
置に移動させると、これに応じてスリーブ73aが移動
する。
【0050】この時、スプール73bは直ちに移動しな
いので、スプール73bとスリーブ73aとの相対関係
が変化し、油路174と油路175との差圧が変化し、
第1無段変速機構18のピストン106とピストン10
7とを互いに逆方向に移動させ、同様に第2無段変速機
構20側においてもピストン116,117を差圧の方
向に応じて互いに逆方向に移動させる。各シリンダ10
0のピストンが移動すると、これに伴ってパワーローラ
18c,18d及び20c,20dに作用する接線方向
の力の向きが変わり、各ローラ支持部材104,105
及び114,115が夫々の回転軸部を中心として回転
し、パワーローラ18c,18dの入力ディスク18d
及び出力ディスク18bとの接触位置半径、パワーロー
ラ20c,20dの入力ディスク20a及び出力ディス
ク20bの接触位置半径が、夫々変化し、パワーローラ
18c,18d及び20c,20dのこのような傾転運
動(首振り運動)により変速が行われることになる。
【0051】変速は、上記のように変速比指令部材72
と一体のスリーブ72aの移動により変速制御圧(油路
150のライン圧)を配分して油路174,175の圧
力差を変化させ、ピストンの上下動でパワーローラの回
転中心を入出力ディスクの回転中心とをずらす(オフセ
ット)ことによって行うが、この場合の傾転角度がレバ
ー121を介して変速制御弁70のスプール73bにフ
ィードバックされ、該スプール73bは前記変速比指令
部材72の変速比指令に応じたスリーブ72aの変位に
追従し、これに対して元の相対位置に戻る。これによ
り、油路174と油路175との差圧は、指定された変
速比を維持する状態で安定する。変速制御弁70は、か
くして基本的には、実変速比が目標変速比になるようフ
ィードバック制御をし、パワーローラは変速比指令に対
応した傾転状態となったところで、オフセットを0とさ
れ指定の変速比を保つことができる。
【0052】[フィードバック制御作用]図7に本発明
のレバーピストン式フィードバック制御系をブロック線
図であらわす。このブロック線図にしたがって制御系を
説明する。
【0053】まず、変速比指令部材(変速スリーブ)の
変位Xcとフィードバック用部材の変位Xfb(レバー作
用点変位)の差が変速制御弁のバルブ開度Xvとなる。
ライン圧とサーボピストン圧の差圧等で変化するバルブ
流量ゲインGvqで変速制御バルブ流量Qvが発生する。
これが積分されてサーボピストンへ流入する体積とな
り、サーボピストン面積で決まるゲインGspでサーボピ
ストン変位Ysになる。この変位Ysにパワーローラの
周辺部材にたわみが生じる外乱が加わりパワーローラ変
位Ypになる。そして、ディスクの回転速度に比例し、
変速比等で影響を受けるゲインGprでパワーローラ変位
Ypに対応する傾転角速度θ’が発生する。この傾転角
速度θ’は積分されて傾転角度θになる。
【0054】そして、パワーローラの傾転角度θは、レ
バー121のレバー比等により決まるレバーゲインGle
v で変位Xfb(レバー作用点変位)に変換され、変速制
御弁70にフィードバックされる。つまり、ローラ支持
部材のローラ傾転角度θがレバー121を介して変速制
御弁70のスプール73bに作用し、スプール73bを
変位させる。
【0055】一方、パワーローラの傾転角速度θ’は、
ローラ傾転角速度フィードバックピストン120のシリ
ンダ容積やピストンストロークで決まるレバーピストン
ゲインGlpでピストン室からの流量Qlpに変換され、サ
ーボピストン室への流量Qspを調整するようにフィード
バックされる。つまり、外乱の入力やパワーローラゲイ
ンGprの変化により傾転角速度θ’が変動した場合、こ
の変動によりレバー121を介してピストン128を変
位させ、傾転角速度θ’の変動に応じて油路174,1
75に作動液の流量を発生させる。この結果、パワーロ
ーラの傾転角速度θ’に相当するサーボピストン室の圧
力差変動が作動液の受け渡しにより小さく抑えられ、変
速比変化に減衰が与えられる。
【0056】次に、効果を説明する。
【0057】(1)フィードバック制御系に、変速制御
弁70と各シリンダ100とを接続する油路174,1
75に連通するピストン室126,127と、ピストン
室126,127を画成するピストン128に一端が連
結され他端がレバー121に連結されるピストンロッド
124とを有するローラ傾転角速度フィードバックピス
トン120を設けたため、制御系に減衰を与えるフィー
ドバック量として外乱を含むローラ傾転角速度θ’をと
ることで、外乱によるトルクシフトの発生を防止し、高
回転域での制御安定化を図ることができる。
【0058】すなわち、レバーピストン式フィードバッ
ク制御は、図7に示すように、制御系に減衰を与えるフ
ィードバック量として外乱やゲインGprを含む傾転角速
度θ’をとり、この傾転角速度フィードバックループを
内側とし傾転角度フィードバックループを外側とする二
重ループフィードバック制御系を構成していることで、
傾転角フィードバック成分Xfbからパワーローラの周辺
部材のたわみ等による外乱の影響が排除され、外乱によ
るトルクシフトの発生が防止される。また、傾転角速度
フィードバックループに存在するパワーローラのゲイン
Gprは、ディスクが高回転であるほど大きくなるため、
ディスクが高回転ほどより制御の安定性を高めるように
減衰(フィードバック流量)が高応答で与えられること
になる。
【0059】(2)傾転角のフィードバック部材を、そ
のピン位置にローラ支持部材を連結したレバー121と
し、このレバー121の途中に変速制御弁70のスプー
ル73bを接触させ、且つ、このレバー121の端部に
ローラ傾転角速度フィードバックピストン120のピス
トンロッド124を連結したため、傾転角度と傾転角速
度のフィードバック機構でレバー121の共用化により
構造を簡単にし、レバー比による増幅作用でローラ傾転
角速度フィードバックピストン120の小型化を図るこ
とができる。
【0060】(3)2つの油路174,175のそれぞ
れに連通するピストン室126,127を有するローラ
傾転角速度フィードバックピストン120としたため、
このローラ傾転角速度フィードバックピストン120と
変速制御弁70により前進と後退の制御が共に行なえ、
従来例の後退用制御系(後退用変速制御弁80,プリセ
スカム76,リンク75等)を廃止でき、さらに、複雑
な形をした前進用と後退用の2つのプリセスカムも廃止
でき、構造が簡単でコスト的に有利になる。
【0061】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成については本発明の要旨を逸脱
しない限り変更等が許される。
【0062】例えば、実施例では、変速フィードバック
機構としてローラ傾転角度のみをフィードバックするレ
バー機構の例を示したが、従来例のように傾転角度とサ
ーボピストン変位をフィードバックするプリセスカム式
のものを用い、これにローラ傾転角速度フィードバック
ピストンを追加したシステムも含まれる。この場合、低
回転域ではプリセスカムにより減衰を与え、高回転域で
はピストンにより減衰を与えるようにすることで、低〜
高の全ての回転域で安定した減衰を与えることが可能と
なる。
【0063】実施例では、変速指令機構と変速制御弁と
変速フィードバック機構とを一体化した構造のものを示
したが、図8に示すように、変速指令機構200と変速
制御弁201と変速フィードバック機構202を別体と
し、変速制御弁201のスプールに対し変速指令力と変
速フィードバック圧を付与する構造としてもよい。
【0064】実施例では、ローラ傾転角速度フィードバ
ックピストンを、2つのフィードバックピストン室を有
する両ロッドピストン構造としたが、片ロッドピストン
構造としてもよい。また、この場合には前進制御系と後
退制御系のそれぞれにローラ傾転角速度フィードバック
ピストンを設ける。
【0065】
【発明の効果】請求項1記載の第1の発明にあっては、
パワーローラの傾転状況を検知する変速フィードバック
機構を有するトロイダル無段変速機の変速制御装置にお
いて、変速フィードバック機構を、少なくとも傾転角度
を変速制御弁にフィードバックする機構とし、これにロ
ーラ支持部材の傾転変位動作に対応して液圧アクチュエ
ータに作動液を供給するローラ傾転角速度フィードバッ
クピストンを設けたため、制御系に減衰を与えるフィー
ドバック量として外乱を含むローラ傾転角速度をとるこ
とで、外乱によるトルクシフトの発生を防止し、高回転
域での制御安定化を図ることができるという効果が得ら
れる。
【0066】請求項2記載の第2の発明にあっては、請
求項1記載のトロイダル無段変速機の変速制御装置にお
いて、請求項1記載のトロイダル無段変速機の変速制御
装置において、フィードバック部材を、そのピン位置に
ローラ支持部材を連結したレバーとし、このレバーの途
中に変速制御弁のスプールを接触させ、且つ、このレバ
ーの端部にローラ傾転角速度フィードバックピストンの
ピストンロッドを連結したため、上記効果に加え、構造
を簡単にしてローラ傾転角速度フィードバックピストン
の小型化を図ることができるという効果が得られる。
【0067】請求項3記載の第3の発明にあっては、請
求項1または請求項2記載のトロイダル無段変速機の変
速制御装置において、変速フィードバック機構を、前進
用にも後退用にも共に使える1ピストン・2シリンダ構
造としたため、上記効果に加え、構造を簡単にして装置
のコスト低減を図ることができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトロイダル無段変速機の変速制御装置
を示すクレーム対応図である。
【図2】本発明の実施例に係る変速制御装置を備えたト
ロイダル無段変速機の基本構成の一例を示す骨組図であ
る。
【図3】実施例装置の第1のコントロール系変速制御回
路図である。
【図4】実施例装置の第2のコントロール系変速制御回
路図である。
【図5】実施例装置のローラ傾転角速度フィードバック
ピストンを含む第3のコントロール系変速制御回路図で
ある。
【図6】実施例装置のサーボ系油圧制御回路を示す図で
ある。
【図7】本発明のレバーピストン式フィードバック制御
系を示すブロック線図である。
【図8】他の実施例に係る変速制御装置の要部概略図で
ある。
【図9】従来のプリセスカム式変速フィードバック機構
を有するトロイダル無段変速機の変速制御装置を示す図
である。
【図10】従来のプリセスカム式フィードバック制御系
を示すブロック線図である。
【符号の説明】
a 入力ディスク b 出力ディスク c パワーローラ d ローラ支持部材 e 液圧アクチュエータ f 変速指令機構 g 変速フィードバック機構 h 変速制御弁 i フィードバック部材(レバー) j ローラ傾転角速度フィードバックピストン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 15/38 F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸上に配置される入力ディスク及び出
    力ディスクと、 前記入出力ディスク間に接して配置されるパワーローラ
    と、 前記パワーローラを回転軸を介して回転自在に支持する
    と共に、部材自体の傾転軸方向変位により傾転軸を中心
    として傾転するローラ支持部材と、 前記パワーローラの回転中心を入出力ディスクの回転中
    心からオフセットさせるように前記ローラ支持部材を傾
    転軸の軸方向に変位させる液圧アクチュエータと、 目標とする変速比または入力回転に応じた状態量を指令
    する変速指令機構と、 実際の変速比または入力回転に応じた状態量をフィード
    バックする変速フィードバック機構と、 前記変速指令機構と前記変速フィードバック機構による
    相対状態量に応じて前記液圧アクチュエータへの制御液
    圧を作り出す変速制御弁と、 を備えたトロイダル無段変速機の変速制御装置におい
    て、 前記変速フィードバック機構を、前記ローラ支持部材に
    取り付けられ、ローラ支持部材の傾転変位に伴って変位
    するフィードバック部材を有するローラ傾転角度フィー
    ドバック機構とし、 変速フィードバック系に、前記ローラ支持部材の傾転変
    位動作に対応して前記液圧アクチュエータに作動液を供
    給するローラ傾転角速度フィードバックピストンを設け
    たことを特徴とするトロイダル無段変速機の変速制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトロイダル無段変速機の
    変速制御装置において、 前記フィードバック部材を、そのピン位置にローラ支持
    部材を連結したレバーとし、 このレバーの途中に前記変速制御弁のスプールを接触さ
    せ、且つ、このレバーの端部に前記ローラ傾転角速度フ
    ィードバックピストンのピストンロッドを連結したこと
    を特徴とするトロイダル無段変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のトロイダ
    ル無段変速機の変速制御装置において、 前記ローラ傾転角速度フィードバックピストンを、1ピ
    ストン・2シリンダ構造とし、変速制御弁と液圧アクチ
    ュエータとを接続する2つの油路のそれぞれに2つのピ
    ストン室のそれぞれを連通させたことを特徴とするトロ
    イダル無段変速機の変速制御装置。
JP09877894A 1994-05-12 1994-05-12 トロイダル無段変速機の変速制御装置 Expired - Fee Related JP3427477B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09877894A JP3427477B2 (ja) 1994-05-12 1994-05-12 トロイダル無段変速機の変速制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09877894A JP3427477B2 (ja) 1994-05-12 1994-05-12 トロイダル無段変速機の変速制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07305752A JPH07305752A (ja) 1995-11-21
JP3427477B2 true JP3427477B2 (ja) 2003-07-14

Family

ID=14228837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09877894A Expired - Fee Related JP3427477B2 (ja) 1994-05-12 1994-05-12 トロイダル無段変速機の変速制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3427477B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07305752A (ja) 1995-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000046135A (ja) トロイダル型無段変速機の変速制御装置
EP1231411B1 (en) Toroidal continuously variable transmission
JP3698048B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3541764B2 (ja) トロイダル型無段変速機
US5178043A (en) Control valve assembly of traction drive transmission
JP3719355B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP2636581B2 (ja) トロイダル無段変速機の変速制御装置
JP2004138249A (ja) トロイダル型無段変速機
JP3427477B2 (ja) トロイダル無段変速機の変速制御装置
JP3856955B2 (ja) トロイダル型無段変速機
US20020128113A1 (en) Control system for a continuously variable traction drive
JP3517960B2 (ja) トロイダル無段変速機の変速制御装置
JP3909935B2 (ja) ポンプ制御装置
US6656081B2 (en) Ratio control for toroidal-type traction drive incorporating lost motion cam actuator
JP3698931B2 (ja) トロイダル型無段変速機の油圧回路
JP2636582B2 (ja) トロイダル無段変速機の制御装置
JPH0821505A (ja) トロイダル無段変速機の変速制御装置
JP3405203B2 (ja) トロイダル型無段変速機の変速制御装置
JP2743646B2 (ja) トロイダル無段変速機
JP3403455B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3187959B2 (ja) トロイダル型無段変速機の油圧制御装置
JP3139634B2 (ja) 油圧制御装置
JP3302786B2 (ja) トロイダル型無段変速機のバルブボディ構造
JP2788633B2 (ja) ベルト無段変速機
JPH10274323A (ja) トロイダル型無段変速機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080516

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090516

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees