JP2002031205A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP2002031205A
JP2002031205A JP2000214196A JP2000214196A JP2002031205A JP 2002031205 A JP2002031205 A JP 2002031205A JP 2000214196 A JP2000214196 A JP 2000214196A JP 2000214196 A JP2000214196 A JP 2000214196A JP 2002031205 A JP2002031205 A JP 2002031205A
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roller
power
continuously variable
variable transmission
power roller
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JP2000214196A
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Haruhito Mori
春仁 森
Atsushi Sugihara
杉原  淳
Shunichi Oshitari
俊一 忍足
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワーローラの水平方向移動に対するフリク
ションを常に低い領域で安定させ、かつ、複数個のパワ
ーローラの水平方向移動に対するフリクションのバラツ
キを小さくし、これに伴うローディングの遅れやローデ
ィングのバラツキを低減することができるトロイダル型
無段変速機を提供すること。 【解決手段】 外輪94とパワーローラ収納部91との
間であって、パワーローラ回転軸15aから上方向に離
れた位置と下方向に離れた位置に、水平方向移動可能に
パワーローラ18cを支持しながら、スラスト方向に作
用する押付力と、ラジアル方向に作用する動力伝達力と
を共に支える無限軌道ころ軸受96を、パワーローラ1
8cの水平方向に沿って傾斜配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に適用され
るトロイダル型無段変速機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】自動車用無段変速機は、その滑らかさ、
運転のしやすさ及び燃費向上の期待もあって近年研究開
発が進められていて、油膜のせん断によって動力を伝達
するトラクションドライブ式トロイダル型無段変速機
(以下、トロイダル型CVT)が既に実用化されてい
る。
【0003】トロイダル型CVTは、その形状から、フ
ルトロイダル型とハーフトロイダル型に分類できる。両
型のうち、フルトロイダル型CVTでは、パワーローラ
にスラスト力がかからない。一方、ハーフトロイダル型
CVTでは、パワーローラにスラスト力がかかり、この
力を受けるためにベアリングを必要とする。このベアリ
ング性能が効率に大きな影響を及ぼす。しかしながら、
ハーフトロイダル型CVTは、ディスクとパワーローラ
との2つの接触点に引いた接線が交点を持ち、その交点
の軌跡が全変速範囲において回転軸の近傍にあることか
ら、スピン損失がフルトロイダル型CVTに比べて小さ
く、これらの得失を考えてハーフトロイダル型CVTが
選択されている。
【0004】このハーフトロイダル型CVTの変速動作
は、トラニオン(パワーローラ支持部材)にパワーロー
ラ回転軸とディスク回転軸に垂直な方向に僅かな変位を
与えることによってサイドスリップ力を発生し、傾転力
を得る機構になっている。
【0005】上記のように、トロイダル型CVTの入出
力ディスク間に動力伝達可能に挟圧されるパワーローラ
は、例えば、特開平6−129509号公報に記載され
ているように、ピボットシャフトを介してトラニオンに
支持されている。
【0006】しかしながら、このピボットシャフトは、
相互に偏心した両端部を持ち、一端部側にパワーローラ
を回転自在に支持すると共に、他端部側にトラニオンを
回転自在に支持し、一方のディスク側から他方のディス
ク側へ押付力が作用することで、他端周りにパワーロー
ラを揺動可能とする偏心した形状の軸部材であるため、
揺動運動によりパワーローラが水平方向に移動するとラ
ジアル方向にも変位してしまうという問題や、加工が難
しく部品コストが高いという問題や、支持強度を確保す
るにはトラニオンが大型化、重量化するという問題があ
る。
【0007】そこで、この問題を解決するべく、例え
ば、特開平7−198014号公報において、図17に
示すように、トラニオン38に、入出力ディスクの回転
方向に配置したパワーローラ収納部91が形成され、パ
ワーローラ35とトラニオン38のパワーローラ収納部
91との間にリニアベアリング96を介装し、パワーロ
ーラ35を平行移動可能に支持することで、ピボットシ
ャフトを省略したパワーローラ支持構造が提案されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トロイダル型無段変速機のパワーローラ支持構造にあっ
ては、パワーローラ35が入出力ディスクの変形に伴い
平行移動を繰り返すことにより、ころが回転し、保持器
に干渉することで保持器が移動する。このとき、パワー
ローラが押されて保持器が動くときと、パワーローラへ
の力が解放されて保持器が戻るときとで、力の掛かり方
が異なるため、保持器は完全に元の位置に戻らない。
【0009】この平行移動による保持器の移動、及び、
組立時の発生し得るミスアライメントにより、パワーロ
ーラ外輪とパワーローラ収納部91との間に配置したリ
ニアベアリング96の保持器が、トラニオン38からズ
レてはみ出し、パワーローラ35に作用する荷重に対す
るバックアップが不十分になったり、はみ出た保持器が
入出力ディスクと干渉してしまうという問題があった。
【0010】そこで、本出願人は、先行する特願平11
−350008号の出願において、軸受を、多数のころ
穴が形成された保持器と、多数のころ穴に転動可能に遊
設されたころにより構成された保持器付きころ軸受と
し、かつ、パワーローラ支持部材と保持器との間に、パ
ワーローラ支持部材に対する保持器付きころ軸受の水平
方向移動量を規制する軸受ストッパ構造を設けること
で、上記問題を解決するトロイダル型無段変速機を提案
した。
【0011】しかし、この先願の軸受構造では、軸受ス
トッパ構造により水平方向の両方向で移動規制を受ける
ため、ころの転がり移動が許容される軌道範囲が限られ
た直線範囲となる。このため、変速時にトラニオンの傾
転動作と入出力ディスクの間隔変化に伴うパワーローラ
の水平方向移動時や、無段変速機を構成するバリエータ
部品各部の変形等に伴うパワーローラの水平方向移動の
繰り返し時において、ころの保持器が軸受ストッパに接
した状態で、さらにパワーローラが水平方向へ移動しよ
うとすると、ころとパワーローラ外輪とは転がり接触で
はなく、すべり接触となるため、フリクションが増大し
てしまう。
【0012】本発明は、上記問題点に着目してなされた
もので、その目的とするところは、パワーローラの水平
方向移動に対するフリクションを常に低い領域で安定さ
せ、かつ、複数個のパワーローラの水平方向移動に対す
るフリクションのバラツキを小さくし、これに伴うロー
ディングの遅れやローディングのバラツキを低減するこ
とができるトロイダル型無段変速機を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、同軸に対向配置された入
力ディスク及び出力ディスクと、これら入出力ディスク
間に動力伝達可能に挟圧した複数個のパワーローラと、
該パワーローラを、パワーローラ収納部に支持しつつ、
パワーローラ回転軸線と直交する首振り軸線の周りに傾
転可能なパワーローラ支持部材とを備え、前記パワーロ
ーラを、入出力ディスクに摩擦接触する内輪と、前記狭
圧に伴い入出力ディスクから内輪に入力される接触荷重
を受ける外輪と、前記内輪と外輪との間に介装された玉
軸受とを有して構成し、前記外輪と前記パワーローラ収
納部との間で、軸受を介しパワーローラを水平移動可能
に支持するトロイダル型無段変速機において、前記軸受
を、ころの軌道がパワーローラ支持部材の全周にわたっ
て連続する無限軌道ころ軸受としたことを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
トロイダル型無段変速機において、前記無限軌道ころ軸
受を、パワーローラ回転軸位置から上方向に離れた位置
と下方向に離れた位置とのそれぞれに、パワーローラの
水平方向に沿って傾斜配置したことを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明では、請求項1または
請求項2に記載のトロイダル型無段変速機において、前
記無限軌道ころ軸受を、多数のころ穴が形成され、パワ
ーローラ支持部材に巻き付けられる帯状弾性体保持器
と、多数のころ穴に転動可能に遊設されたころにより構
成したことを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明では、請求項1または
請求項2に記載のトロイダル型無段変速機において、前
記パワーローラ支持部材のパワーローラ回転軸位置から
上方向と下方向に離れた2箇所位置に、無限軌道ころ軸
受のころが嵌装されるころ溝を形成し、前記無限軌道こ
ろ軸受を、前記ころ溝に配列されたころと、該ころの外
周に巻き付けられた帯状弾性体保持器により構成したこ
とを特徴とする。
【0017】請求項5記載の発明では、請求項1または
請求項2に記載のトロイダル型無段変速機において、前
記パワーローラ支持部材のパワーローラ回転軸位置から
上方向と下方向に離れた2箇所位置に、つば部を有する
囲い形状のころ保持溝を全周にわたり形成すると共に、
該ころ保持溝のパワーローラ支持部材背面位置に、ころ
を挿入可能な開口部を設け、前記無限軌道ころ軸受を、
前記開口部からころを挿入し、ころ保持溝の全周にわた
ってころを配列した後、開口部を塞ぐことにより構成し
たことを特徴とする。
【0018】請求項6記載の発明では、請求項4または
請求項5に記載のトロイダル型無段変速機において、前
記無限軌道ころ軸受を、ころ溝またはころ保持溝に配列
される隣り合うころところとの間に低摩擦材を配置する
ことで構成したことを特徴とする。
【0019】請求項7記載の発明では、請求項1ないし
請求項6に記載のトロイダル型無段変速機において、前
記パワーローラ支持部材に形成されたパワーローラ収納
部のうち、一対の無限軌道ころ軸受に挟まれた部分の肉
厚を、パワーローラスラスト方向に厚く設定したことを
特徴とする。
【0020】
【発明の作用および効果】請求項1記載の発明にあって
は、動力伝達時、入出力ディスクからパワーローラの内
輪に作用する荷重は、玉軸受と外輪と軸受を介して、パ
ワーローラ支持部材に形成されたパワーローラ収納部に
て受けられる。この外輪とパワーローラ収納部との間に
介装される軸受は、ころの軌道がパワーローラ支持部材
の全周にわたって連続する無限軌道ころ軸受とされ、こ
の無限軌道ころ軸受によりパワーローラの外輪が水平移
動可能に支持される。従って、変速時にパワーローラ支
持部材の傾転動作と入出力ディスクの間隔変化に伴うパ
ワーローラの水平方向移動時や、入出力ディスクの変形
や組立時に発生し得るミスアライメント等に伴うパワー
ローラの水平方向移動の繰り返し時において、無限軌道
ころ軸受のころとパワーローラの外輪とは、水平方向移
動量の大きさや水平方向移動の繰り返しにかかわらず常
に転がり接触となるため、パワーローラの水平方向移動
に対するフリクションを常に低い領域で安定させること
ができる。また、複数個のパワーローラのそれぞれにつ
いて、パワーローラの水平方向移動に対するフリクショ
ンが常に低い領域で安定するため、複数個のパワーロー
ラの水平方向移動に対するフリクションのバラツキを小
さくすることができる。よって、パワーローラの水平方
向移動に対するフリクションが大きくなることに伴うロ
ーディングの遅れや、複数個のパワーローラの水平方向
移動に対するフリクションのバラツキに伴うローディン
グのバラツキが低減され、この結果、変速性能を向上さ
せることができる。
【0021】請求項2記載の発明にあっては、無限軌道
ころ軸受が、パワーローラ回転軸位置から上方向に離れ
た位置と下方向に離れた位置とのそれぞれに、パワーロ
ーラの水平方向に沿って傾斜配置される。すなわち、パ
ワーローラの内輪に作用するスラスト方向の力とラジア
ル方向の力とをそれぞれ軸受により受けようとすると、
パワーローラ回転軸位置から上方向に離れた位置と下方
向に離れた位置とのそれぞれにスラスト軸受とラジアル
軸受を設ける必要があり、この場合、軸受の数が4個と
なる。これに対し、請求項2記載の発明では、無限軌道
ころ軸受を傾斜配置にしているため、1つの軸受でスラ
スト方向の力とラジアル方向の力とを同時に受けること
ができる。よって、上下位置に一対の無限軌道ころ軸受
を傾斜配置するだけの簡単な構成により、パワーローラ
の内輪に作用するスラスト方向の力とラジアル方向の力
を受けることができる。
【0022】請求項3記載の発明にあっては、無限軌道
ころ軸受が、多数のころ穴が形成され、パワーローラ支
持部材に巻き付けられる帯状弾性体保持器と、多数のこ
ろ穴に転動可能に遊設されたころにより構成される。よ
って、金属板材に代え変形性を有する弾性材を用いて帯
状弾性体保持器を形成することで、ころの軌道が連続し
た無限軌道である無限軌道ころ軸受を構成することがで
きる。
【0023】請求項4記載の発明にあっては、パワーロ
ーラ支持部材のパワーローラ回転軸位置から上方向と下
方向に離れた2箇所位置には、無限軌道ころ軸受のころ
を嵌装するころ溝が形成される。そして、無限軌道ころ
軸受が、パワーローラ支持部材に形成されたころ溝に配
列されたころと、該ころの外周に巻き付けられた帯状弾
性体保持器により構成され、パワーローラの外輪は、帯
状弾性体保持器の上を水平移動する。よって、帯状弾性
体保持器には、請求項3記載の発明のように、多数のこ
ろ穴を形成する必要が無く、簡単にころの軌道が連続し
た無限軌道である無限軌道ころ軸受を構成することがで
きる。
【0024】請求項5記載の発明にあっては、パワーロ
ーラ支持部材のパワーローラ回転軸位置から上方向と下
方向に離れた2箇所位置には、つば部を有する囲い形状
のころ保持溝が全周にわたり形成されると共に、該ころ
保持溝のパワーローラ支持部材背面位置には、ころを挿
入可能な開口部が設けられる。そして、無限軌道ころ軸
受が、前記開口部からころを挿入し、ころ保持溝の全周
にわたってころを配列した後、開口部を塞ぐことにより
構成される。よって、ころ保持溝がころの保持機能を果
たすことで、保持器を用いることのない簡単な構造によ
り、ころの軌道が連続した無限軌道である無限軌道ころ
軸受を構成することができる。
【0025】請求項6記載の発明にあっては、請求項4
または請求項5に記載の構成において、無限軌道ころ軸
受が、ころ溝またはころ保持溝に配列される隣り合うこ
ろところとの間に低摩擦材を配置することで構成され
る。よって、隣りあったころが直接接触することが防止
され、転がり抵抗が低減された無限軌道ころ軸受を構成
することができる。
【0026】請求項7記載の発明にあっては、パワーロ
ーラ支持部材に形成されたパワーローラ収納部のうち、
一対の無限軌道ころ軸受に挟まれた部分の肉厚が、パワ
ーローラスラスト方向に厚く設定される。よって、パワ
ーローラ支持部材の剛性が向上し、変形を低減すること
が可能になることから、パワーローラ支持部材の変形に
よる接触点のズレに伴う変速比のズレを抑制することが
可能となり、変速制御性を向上させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)実施の形態1は
請求項1,2,3に記載の発明に対応するトロイダル型
無段変速機である。
【0028】[全体構成について]図1は実施の形態1
のトロイダル型無段変速機を示す全体構成図で、10は
トロイダル型無段変速機を示し、図外のエンジンからの
回転駆動力がトルクコンバータ12を介して入力され
る。トルクコンバータ12は、ポンプインペラ12a,
タービンランナ12b,ステータ12c,ロックアップ
クラッチ12d,アプライ側油室12e,及びリリース
側油室12f等からなり、その中心部をインプットシャ
フト14が貫通している。
【0029】前記インプットシャフト14は、前後進切
換機構36と連結され、該機構36は、遊星歯車機構4
2,前進用クラッチ44及び後進用ブレーキ46などを
備える。遊星歯車機構42は、ダブルピニオンを支持す
るピニオンキャリヤ42aとダブルピニオンの夫々と噛
合するリングギヤ42b,サンギヤ42cを有してな
る。
【0030】前記遊星歯車機構42のピニオンキャリヤ
42aはトルク伝達軸16に連結され、該トルク伝達軸
16には、第一無段変速機構18及び第二無段変速機構
20が変速機ケース22内の下流側にタンデム配置され
る(デュアルキャビティ型)。尚、符号64で示すベー
スに、コントロールバルブ系のボディを配置する。
【0031】前記第一無段変速機構18は、対向面がト
ロイド曲面に形成される一対の入力ディスク18a及び
出力ディスク18bと、これら入出力ディスク18a,
18bの対向面間に挟圧配置されると共にトルク伝達軸
16に関し対称配置される一対のパワーローラ18c,
18dと、これらパワーローラ18c,18dをそれぞ
れ傾転可能に支持する支持部材及び油圧アクチュエータ
としてのサーボピストン(図2)を備える。第二無段変
速機構20も同様、対向面がトロイド曲面に形成される
一対の入力ディスク20a及び出力ディスク20bと、
一対のパワーローラ20c,20dと、その支持部材及
びサーボピストン(図2)を備える。
【0032】トルク伝達軸16上において両無段変速機
構18,20は、出力ディスク18b,20bが対向す
るように互いに逆向きに配置され、第一無段変速機構1
8の入力ディスク18a,20aは、トルクコンバータ
12を経た入力トルクに応じた押圧力を発生するローデ
ィングカム装置34によって図中軸方向右側に向かって
押圧される。
【0033】前記ローディングカム装置34は、ローデ
ィングカム34aを有し、スライドベアリング38を介
し軸16に支持される。第一無段変速機構18の入力デ
ィスク18a及び第二無段変速機構20の入力ディスク
20aは、皿ばね40により図中軸方向左側に向かって
押圧付勢されている。
【0034】各入力ディスク18a,20aは、ボール
スプライン24,26を介して伝達軸16に回転可能か
つ軸方向に移動可能に支持される。
【0035】上記機構において、各パワーローラ18
c,18d,20c,20dは後述する作動により変速
比に応じた傾転角が得られるようにそれぞれ傾転され、
入力ディスク18a,20aの入力回転を無段階(連続
的)に変速して出力ディスク18b,20bに伝達す
る。
【0036】出力ディスク18b,20bは、トルク伝
達軸16上に相対回転可能に嵌合された出力ギヤ28と
スプライン結合され、伝達トルクは該出力ギヤ28を介
し、出力軸(カウンタシャフト)30に結合したギヤ3
0aに伝達され、これらギヤ28,30aはトルク伝達
機構32を構成する。また、出力軸30,50上に設け
たギヤ52,56とこれらにそれぞれ噛合するアイドラ
ギヤ54とよりなる伝達機構48を設け、出力軸50は
これをプロペラシャフト60に連結する。
【0037】[変速制御系の構成について]上記パワー
ローラ18c,18d,20c,20dを変速比に応じ
た傾転角が得られるようにそれぞれ傾転させる変速制御
系について、図2に示す概略図により説明する。
【0038】まず、各パワーローラ18c,18d,2
0c,20dは、トラニオン17a,17b,27a,
27b(パワーローラ支持部材)の一端に支持されてい
て、パワーローラ回転軸線15a,15b,25a,2
5bを中心として回転自在であり、ディスク回転軸方向
である水平方向に平行移動可能に支持される。このトラ
ニオン17a,17b,27a,27bの他端部には、
トラニオン17a,17b,27a,27bを軸方向に
移動させて各パワーローラ18c,18d,20c,2
0dを傾転させる油圧アクチュエータとしてサーボピス
トン70a,70b,72a,72bが設けられてい
る。
【0039】前記サーボピストン70a,70b,72
a,72bを作動制御する油圧制御系として、ハイ側油
室に接続されるハイ側油路74と、ロー側油室に接続さ
れるロー側油路76と、ハイ側油路74を接続するポー
ト78aとロー側油路76を接続するポート78bを有
する変速制御弁78とが設けられている。前記変速制御
弁78のライン圧ポート78cには、オイルポンプ80
及びリリーフ弁82を有する油圧源からのライン圧が供
給される。前記変速制御弁78の変速スプール78d
は、トラニオン17aの軸方向及び傾転方向を検知し、
変速制御弁78にフィードバックするレバー84及びプ
リセスカム86と連動する。前記変速制御弁78の変速
スリーブ78eは、ステップモータ88により軸方向に
変位するように駆動される。
【0040】前記ステップモータ88を駆動制御する電
子制御系として、CVTコントローラ110が設けら
れ、このCVTコントローラ110には、スロットル開
度センサ112、エンジン回転センサ114、入力軸回
転センサ116、出力軸回転センサ(車速センサ)11
8等からの入力情報が取り込まれる。
【0041】[パワーローラ支持構造について]上記各
パワーローラ18c,18d,20c,20dから代表
として選んだパワーローラ18cの支持構造について、
図3〜図6によりその構成を説明する。尚、他のパワー
ローラ18d,20c,20dについても同様の構造を
採用する。
【0042】前記トラニオン17aは、一端部にパワー
ローラ収納部91が凹設され、該パワーローラ収納部9
1に対し、入出力ディスク18a,18bの回転軸方向
である水平方向移動可能にパワーローラ18cを支持し
ている。また、トラニオン17aは、パワーローラ回転
軸線15aと直交する首振り軸線19aの周りに傾転可
能である。
【0043】前記パワーローラ18cは、入出力ディス
ク18a,18bに摩擦接触する内輪93と、該内輪9
3をころ軸受95により回転可能に支持する外輪94
と、前記内輪93と外輪94との間に介装された玉軸受
92とを有して構成され、挟圧に伴い入出力ディスク1
8a,18bから前記内輪93に入力される接触荷重
を、玉軸受92を介して外輪94により受け止めように
している。
【0044】前記外輪94と前記パワーローラ収納部9
1との間であって、パワーローラ回転軸15aから上方
向に離れた位置と下方向に離れた位置には、図3に示す
ように、水平方向移動可能にパワーローラ18cを支持
しながら、スラスト方向に作用する押付力と、ラジアル
方向に作用する動力伝達力とを共に支える無限軌道ころ
軸受96が、パワーローラ18cの水平方向に沿って傾
斜配置されている。
【0045】軸受部潤滑構造について述べると、前記ト
ラニオン17aには、図外の油圧ユニットにより作り出
された潤滑油が供給されるトラニオン側油路97が形成
され、前記外輪94には、トラニオン側油路97からの
潤滑油をパワーローラ内部の玉軸受92やころ軸受95
に導く外輪側油路98が形成されている。そして、前記
トラニオン側油路97の開口端部97bと外輪側油路9
8の開口端部98aとは互いに対向配置されている。ま
た、前記トラニオン側油路97には、パワーローラ回転
軸15aから離れた上下位置に分岐油路97a,97a
が設けられ、この分岐油路97a,97aからの潤滑油
により無限軌道ころ軸受96のころ部を潤滑するように
している。
【0046】前記無限軌道ころ軸受96は、図4〜図6
に示すように、多数のころ穴96aが形成され、トラニ
オン17aに巻き付けられる帯状弾性体保持器96b
と、多数のころ穴96aに転動可能に遊設されたころ9
6cにより、ころ96cの軌道がトラニオン17aの全
周にわたって連続する無限軌道のころ軸受を構成してい
る。なお、帯状弾性体保持器96bは、例えば、熱可塑
性エラストマーのような高分子材料を素材として用い
る。
【0047】そして、帯状弾性体保持器96bは、図7
に示すように、ころ穴96aの内面に凹溝96dを形成
しておき、ころ96cの脱落を防止しながら嵌め込むよ
うにしている。ここで、無限軌道ころ軸受96をトラニ
オン17aに装着するには、先に帯状弾性体保持器96
bを装着した後、ころ穴96aにころ96cを嵌め込ん
でも良いし、先にころ96cを帯状弾性体保持器96b
に嵌め込んだ無限軌道ころ軸受96を、その弾性変形を
利用しながらトラニオン17aに装着しても良い。さら
に、帯状弾性体保持器96bの成分を、柔軟性を低下さ
せ硬度を上げた材料で形成した場合には、例えば、図8
に示すように、円環状の帯状弾性体保持器96bの一部
を脱着可能とし(係合部96e)、係合部96eを切り
離した状態でトラニオン17aに巻き付け、その後、係
合部96eを係合して帯状弾性体保持器96bトラニオ
ン17aに巻き付ける構成としても良い。
【0048】次に、作用を説明する。
【0049】[変速比制御作用]トロイダル型CVT
は、パワーローラ18c,18d,20c,20dを傾
転させることによって変速比を変える。つまり、ステッ
プモータ88を回転させるとによって変速スリーブ78
eが変位すると、サーボピストン70a,70b,72
a,72bの一方のサーボピストン室に作動油が導か
れ、他方のサーボピストン室から作動油が排出され、パ
ワーローラ18c,18d,20c,20dの回転中心
がディスク18a,18b,20a,20bの回転中心
に対してオフセットする。このオフセットによってパワ
ーローラ18c,18d,20c,20dに傾転力が発
生し、傾転角が変化する。この傾転運動およびオフセッ
トは、プリセスカム86及びレバー84を介して変速ス
プール78dに伝達され、ステップモータ88により変
位する変速スリーブ78eとの釣り合い位置で静止す
る。尚、ステップモータ88は、CVTコントローラ9
0からの目標変速比が得られる駆動指令により変速スリ
ーブ78eを変位させる。
【0050】[パワーローラの荷重支持作用]動力伝達
時、挟圧に伴い入出力ディスク18a,18bからパワ
ーローラ18cの内輪93に入力される接触荷重は、玉
軸受92を介して外輪94により受け止められる。そし
て、外輪94とパワーローラ収納部91との間に傾斜配
置された無限軌道ころ軸受96により、パワーローラ1
8cのスラスト方向に作用する押付力が支えられると共
に、パワーローラ18cのラジアル方向に作用する動力
伝達力が支えられる。
【0051】そして、この外輪94とパワーローラ収納
部91との間に介装される軸受は、ころ96cの軌道が
トラニオン17aの全周にわたって連続する無限軌道こ
ろ軸受96とされているため、この無限軌道ころ軸受9
6によりパワーローラ18cの外輪94は水平移動可能
に支持される。
【0052】よって、パワーローラ18cにラジアル方
向の動力伝達力が作用しても無限軌道ころ軸受96によ
りこの荷重が支えられ、ラジアル荷重と同時に、パワー
ローラ18cに対し水平方向の荷重が作用しても、無限
軌道ころ軸受96が転がりながらの低い転がり抵抗によ
り、パワーローラ18cの水平方向への円滑な平行移動
運動が確保される。
【0053】よって、入出力ディスク18a,18bの
変形や、組立時に発生し得るミスアライメントが生じた
際に、これらの位置ズレを吸収するための、パワーロー
ラ18cの水平方向の平行移動を円滑に行うことが可能
となり、パワーローラ18cに対して、入力ディスク1
8a側から作用する押付力と、出力ディスク18b側か
ら作用する押付力を均等に保つことができる。
【0054】また、トラニオン17aにパワーローラ1
8cを支持するためのピボットシャフトを保持するため
の構造を設ける必要がないため、トラニオン17aの応
力増加を防止でき、かつ、剛性も向上し、変形を抑制で
きる。そのため、入出力ディスク18a,18bとパワ
ーローラ18cとの接触位置が設計値から大きくズレる
ことが無くなり、偏荷重による面圧増大や、変形に伴う
変速比の変化を減少させることができる。
【0055】[パワーローラのスライド作用]外輪94
とパワーローラ収納部91との間に介装される軸受を、
ころ96cの軌道がトラニオン17aの全周にわたって
連続する無限軌道ころ軸受96としたため、変速時にト
ラニオン17aの傾転動作と入出力ディスク18a,1
8bの間隔変化に伴うパワーローラ18cの水平方向移
動時や、入出力ディスク18a,18bの変形や組立時
に発生し得るミスアライメント等に伴うパワーローラ1
8cの水平方向移動の繰り返し時において、無限軌道こ
ろ軸受96のころ96cとパワーローラ18cの外輪9
4とは、水平方向移動量の大きさや水平方向移動の繰り
返しにかかわらず常に転がり接触となる。
【0056】このように、常に転がり接触が保たれるこ
とで、パワーローラ18cの水平方向移動に対するフリ
クションを常に低い領域で安定させることができる。
【0057】また、4個のパワーローラ18c,18
d,20c,20dのそれぞれについて、パワーローラ
水平方向移動に対するフリクションが常に低い領域で安
定するため、4個のパワーローラ18c,18d,20
c,20dの水平方向移動に対するフリクションのバラ
ツキを小さくすることができる。
【0058】次に、効果を説明する。
【0059】(1) 外輪94とパワーローラ収納部91と
の間に介装され、パワーローラ18c,18d,20
c,20dを水平移動可能に支持する軸受を、ころ96
cの軌道がトラニオン17aの全周にわたって連続する
無限軌道ころ軸受96としたため、パワーローラ18
c,18d,20c,20dの水平方向移動に対するフ
リクションが大きくなることに伴うローディングの遅れ
や、4個のパワーローラ18c,18d,20c,20
dの水平方向移動に対するフリクションのバラツキに伴
うローディングのバラツキが低減され、この結果、変速
性能を向上させることができる。
【0060】(2) 無限軌道ころ軸受96を、パワーロー
ラ回転軸15aの位置から上方向に離れた位置と下方向
に離れた位置とのそれぞれに、パワーローラ18cの水
平方向に沿って傾斜配置したため、一対の無限軌道ころ
軸受96,96を傾斜配置するだけの簡単な構成によ
り、パワーローラ18cの内輪93に作用するスラスト
方向の力とラジアル方向の力を受けることができる。す
なわち、パワーローラの内輪に作用するスラスト方向の
力とラジアル方向の力とをそれぞれ軸受により受けよう
とすると、パワーローラ回転軸位置から上方向に離れた
位置と下方向に離れた位置とのそれぞれにスラスト軸受
とラジアル軸受を設ける必要があり、この場合、軸受の
数が4個となる。
【0061】(3) 無限軌道ころ軸受96を、多数のころ
穴96aが形成され、トラニオン17aに巻き付けられ
る帯状弾性体保持器96bと、多数のころ穴96aに転
動可能に遊設されたころ96cにより構成したため、保
持器の素材を金属板材に代え変形性を有する弾性材にす
ることで、ころ96cの軌道が連続した無限軌道である
無限軌道ころ軸受96を構成することができる。
【0062】(実施の形態2)実施の形態2は請求項4
に記載の発明に対応するトロイダル型無段変速機であ
る。
【0063】まず、構成を説明すると、この実施の形態
2では、図9に示すように、トラニオン17aのパワー
ローラ回転軸位置から上方向と下方向に離れた2箇所位
置に、無限軌道ころ軸受96のころ96cが嵌装される
ころ溝99,99を形成し、無限軌道ころ軸受96を、
図10及び図11に示すように、前記ころ溝99,99
に配列されたころ96c’と、該ころ96c’の外周に
巻き付けられ、ころ側にころ溝96fが形成された帯状
弾性体保持器96b’により構成した。なお、他の構成
は図1〜図6に示す実施の形態1と同様である。
【0064】次に、作用効果を説明する。
【0065】この実施の形態2では、ころ96c’ の
上をパワーローラ18cの外輪93が水平移動するので
はなく、帯状弾性体保持器96b’の上をパワーローラ
18cの外輪93が水平移動する作用を示す。
【0066】この実施の形態2にあっては、実施の形態
1の(1),(2)の効果に加え、ころ溝99,99にころ保
持機能を持たせることで、帯状弾性体保持器96b’に
は多数のころ穴を形成する必要が無く、簡単にころ96
c’の軌道が連続した無限軌道である無限軌道ころ軸受
96を構成することができる。
【0067】(実施の形態3)実施の形態3は請求項5
に記載の発明に対応するトロイダル型無段変速機であ
る。
【0068】まず、構成を説明すると、この実施の形態
3では、図12及び図13に示すように、トラニオン1
7aのパワーローラ回転軸位置から上方向と下方向に離
れた2箇所位置に、つば部100aを有する囲い形状の
ころ保持溝100を全周にわたり形成すると共に、該こ
ろ保持溝100のトラニオン背面位置に、ころ96c’
を挿入可能な開口部101を設け、無限軌道ころ軸受9
6を、図14に示すように、開口部101からころ96
c’を挿入し、ころ保持溝100の全周にわたってころ
を配列した後、開口部101を塞ぐ(例えば、ネジ止め
や圧入や接着等により蓋をする。)ことにより構成し
た。なお、他の構成は図1〜図6に示す実施の形態1と
同様である。
【0069】次に、作用効果を説明する。
【0070】この実施の形態3では、ころ96c’ の
上をパワーローラ18cの外輪93が水平移動する作用
を示す。
【0071】この実施の形態3にあっては、実施の形態
1の(1),(2)の効果に加え、ころ保持溝100がころの
保持機能を果たすことで、保持器を用いることのない簡
単な構造により、ころ96c’の軌道が連続した無限軌
道である無限軌道ころ軸受96を構成することができ
る。
【0072】(実施の形態4)実施の形態4は請求項6
に記載の発明に対応するトロイダル型無段変速機であ
る。
【0073】まず、構成を説明すると、この実施の形態
4では、図15に示すように、実施の形態2の無限軌道
ころ軸受96において、ころ溝99に配列される隣り合
うころ96c’ところ96c’との間に低摩擦材102
を配置することで構成した。なお、他の構成は図9〜図
11に示す実施の形態2と同様である。
【0074】次に、作用効果を説明する。
【0075】この実施の形態4では、実施の形態2の作
用効果に加え、隣り合うころ96c’ところ96c’と
の間に低摩擦材102が配置されているため、隣りあっ
たころ96c’が直接接触することが防止され、転がり
抵抗が低減された無限軌道ころ軸受96を構成すること
ができる。
【0076】なお、実施の形態3の無限軌道ころ軸受9
6において、ころ保持溝100に配列される隣り合うこ
ろ96c’ところ96c’との間に低摩擦材102を配
置することで構成しても良い。
【0077】(実施の形態5)実施の形態5は請求項7
に記載の発明に対応するトロイダル型無段変速機であ
る。
【0078】まず、構成を説明すると、この実施の形態
5では、図16に示すように、トラニオン17aに形成
されたパワーローラ収納部91のうち、一対の無限軌道
ころ軸受96,96に挟まれた部分91aの肉厚Lを、
パワーローラスラスト方向に厚く設定した。なお、他の
構成は図1〜図6に示す実施の形態1と同様である。
【0079】次に、作用効果を説明する。
【0080】この実施の形態5では、実施の形態1の作
用効果に加え、パワーローラ収納部91のうち、一対の
無限軌道ころ軸受96,96に挟まれた部分91aの肉
厚Lを、パワーローラスラスト方向に厚く設定したた
め、トラニオン17aの剛性が向上し、変形を低減する
ことが可能になることから、トラニオン17aの変形に
よる接触点のズレに伴う変速比のズレを抑制することが
可能となり、変速制御性を向上させることができる。
【0081】なお、この一対の無限軌道ころ軸受96,
96に挟まれた部分91aの肉厚Lを、パワーローラス
ラスト方向に厚く設定する構成は、実施の形態1と同様
に、一対の無限軌道ころ軸受96,96が保持器により
連結されることのない上下個別の構成になっている実施
の形態2ないし実施の形態4にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のトロイダル型無段変速機を示す
全体システム図である。
【図2】実施の形態1のトロイダル型無段変速機を示す
変速制御系システム図である。
【図3】実施の形態1のトロイダル型無段変速機におけ
るパワーローラ支持構造を示す断面図である。
【図4】実施の形態1のトロイダル型無段変速機におけ
るトラニオン及び無限軌道ころ軸受を示す斜視図であ
る。
【図5】実施の形態1のトロイダル型無段変速機におけ
る無限軌道ころ軸受を示す斜視図である。
【図6】実施の形態1のトロイダル型無段変速機におけ
る無限軌道ころ軸受を示す図4のC−C線による横断面
図である。
【図7】実施の形態1のトロイダル型無段変速機におけ
る無限軌道ころ軸受を示すころ部拡大断面図である。
【図8】実施の形態1のトロイダル型無段変速機におけ
る無限軌道ころ軸受の他の例を示す斜視図である。
【図9】実施の形態2のトロイダル型無段変速機におけ
るトラニオンを示す斜視図である。
【図10】実施の形態2のトロイダル型無段変速機にお
ける無限軌道ころ軸受を示す縦断面図である。
【図11】実施の形態2のトロイダル型無段変速機にお
ける無限軌道ころ軸受を示す横断面図である。
【図12】実施の形態3のトロイダル型無段変速機にお
けるトラニオンを示す背面図である。
【図13】実施の形態3のトロイダル型無段変速機にお
ける無限軌道ころ軸受を示す縦断面図である。
【図14】実施の形態3のトロイダル型無段変速機にお
ける無限軌道ころ軸受でころを挿入している状態を示す
図である。
【図15】実施の形態4のトロイダル型無段変速機にお
ける無限軌道ころ軸受を示す横断面図である。
【図16】実施の形態5のトロイダル型無段変速機にお
けるトラニオンを示す斜視図である。
【図17】従来のトロイダル型無段変速機におけるパワ
ーローラ支持構造を示す断面図である。
【符号の説明】
15a パワーローラ回転軸 17a トラニオン 18a 入力ディスク 18b 出力ディスク 18c,18d パワーローラ 19a 傾転軸 91 パワーローラ収納部 92 玉軸受 93 内輪 94 外輪 96 無限軌道ころ軸受 96a ころ穴 96b,96b’ 帯状弾性体保持器 96c,96c’ ころ 97 トラニオン側油路 98 外輪側油路 99 ころ溝 100 ころ保持溝 101 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 忍足 俊一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3J017 HA03 3J051 AA03 BA03 BB01 BD02 BE09 CB04 EC03 FA01 3J101 AA14 AA25 AA32 AA33 AA34 AA42 AA52 AA62 AA72 BA34 BA44 BA50 EA31 FA60 GA11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸に対向配置された入力ディスク及び
    出力ディスクと、 これら入出力ディスク間に動力伝達可能に挟圧した複数
    個のパワーローラと、 該パワーローラを、パワーローラ収納部に支持しつつ、
    パワーローラ回転軸線と直交する首振り軸線の周りに傾
    転可能なパワーローラ支持部材とを備え、 前記パワーローラを、入出力ディスクに摩擦接触する内
    輪と、前記狭圧に伴い入出力ディスクから内輪に入力さ
    れる接触荷重を受ける外輪と、前記内輪と外輪との間に
    介装された玉軸受とを有して構成し、 前記外輪と前記パワーローラ収納部との間で、軸受を介
    しパワーローラを水平移動可能に支持するトロイダル型
    無段変速機において、 前記軸受を、ころの軌道がパワーローラ支持部材の全周
    にわたって連続する無限軌道ころ軸受としたことを特徴
    とするトロイダル型無段変速機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトロイダル型無段変速機
    において、 前記無限軌道ころ軸受を、パワーローラ回転軸位置から
    上方向に離れた位置と下方向に離れた位置とのそれぞれ
    に、パワーローラの水平方向に沿って傾斜配置したこと
    を特徴とするトロイダル型無段変速機。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のトロイ
    ダル型無段変速機において、 前記無限軌道ころ軸受を、多数のころ穴が形成され、パ
    ワーローラ支持部材に巻き付けられる帯状弾性体保持器
    と、多数のころ穴に転動可能に遊設されたころにより構
    成したことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載のトロイ
    ダル型無段変速機において、 前記パワーローラ支持部材のパワーローラ回転軸位置か
    ら上方向と下方向に離れた2箇所位置に、無限軌道ころ
    軸受のころが嵌装されるころ溝を形成し、 前記無限軌道ころ軸受を、前記ころ溝に配列されたころ
    と、該ころの外周に巻き付けられた帯状弾性体保持器に
    より構成したことを特徴とするトロイダル型無段変速
    機。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載のトロイ
    ダル型無段変速機において、 前記パワーローラ支持部材のパワーローラ回転軸位置か
    ら上方向と下方向に離れた2箇所位置に、つば部を有す
    る囲い形状のころ保持溝を全周にわたり形成すると共
    に、該ころ保持溝のパワーローラ支持部材背面位置に、
    ころを挿入可能な開口部を設け、 前記無限軌道ころ軸受を、前記開口部からころを挿入
    し、ころ保持溝の全周にわたってころを配列した後、開
    口部を塞ぐことにより構成したことを特徴とするトロイ
    ダル型無段変速機。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載のトロイ
    ダル型無段変速機において、 前記無限軌道ころ軸受を、ころ溝またはころ保持溝に配
    列される隣り合うころところとの間に低摩擦材を配置す
    ることで構成したことを特徴とするトロイダル型無段変
    速機。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6に記載のトロイ
    ダル型無段変速機において、 前記パワーローラ支持部材に形成されたパワーローラ収
    納部のうち、一対の無限軌道ころ軸受に挟まれた部分の
    肉厚を、パワーローラスラスト方向に厚く設定したこと
    を特徴とするトロイダル型無段変速機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2009150537A (ja) * 2007-11-27 2009-07-09 Nsk Ltd トロイダル型無段変速機
JP2013044360A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Nsk Ltd トロイダル型無段変速機

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