JPH06174028A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

Info

Publication number
JPH06174028A
JPH06174028A JP32156092A JP32156092A JPH06174028A JP H06174028 A JPH06174028 A JP H06174028A JP 32156092 A JP32156092 A JP 32156092A JP 32156092 A JP32156092 A JP 32156092A JP H06174028 A JPH06174028 A JP H06174028A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input
pressing force
disk
disc
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32156092A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3372578B2 (ja
Inventor
Hidenao Taketomi
秀直 武富
Kazuhiko Ueda
和彦 上田
Haruo Sakamoto
春雄 坂本
Seiji Ezaki
誠司 江崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP32156092A priority Critical patent/JP3372578B2/ja
Publication of JPH06174028A publication Critical patent/JPH06174028A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3372578B2 publication Critical patent/JP3372578B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H15/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members
    • F16H15/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
    • F16H15/04Gearings providing a continuous range of gear ratios
    • F16H15/06Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B
    • F16H15/32Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
    • F16H15/36Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
    • F16H15/38Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces
    • F16H2015/383Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces with two or more sets of toroid gearings arranged in parallel

Landscapes

  • Friction Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トロイダル型無段変速機において、入力ディ
スクとローディングカムと出力ディスクとの間の押付力
を入力トルクの大小に拘らず適正に確保する。 【構成】 ローディングカム16…を有する第1のトロ
イダル型無段変速ユニット2において、入力ディスク5
の最小径部5bと、出力ディスク6の最小径部6bとの
間に、皿バネ90を配置し、両ディスク5,6を離反す
る方向に付勢する。皿バネ90と入力ディスク5の最小
径部5bとの間に軸受92を配置し、両ディスク5,6
相互間の反対回転を許容する。第2のトロイダル型無段
変速ユニット3についても上記と同様の構成である。入
力トルクが大値のとき、入力ディスク5はローディング
カム16…の押付力でパワーローラ7側に移動する。こ
れに伴い、皿バネ90が収縮して付勢力が増大し、ロー
ディングカム16…の余分な押付力が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトロイダル型無段変速機
の改良に関し、特にその動力伝達の効率及び信頼性の向
上対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、トロイダル型無段変速機とし
て、例えば特開昭63−106456号公報に開示され
るように、トロイダル面を有する入力ディスク及び出力
ディスクと、該両ディスクのトロイダル面間に配置され
た傾動可能な複数個のローラとを有するトロイダル型無
段変速ユニットを備え、該無段変速ユニットの出力ディ
スクに出力軸を連結して、動力を入力ディスクからロー
ラを経て出力ディスクに伝達し、この動力を出力軸に伝
達しながら、上記ローラの傾斜角度により両ディスク間
の変速比を無段階に調整可能としたものが知られてい
る。
【0003】ところで、上記の如きトロイダル型無段変
速機では、入出力ディスクとローラとの摩擦力により動
力を伝達する関係上、ディスクとローラとの間で押付力
を発生させる必要がある。このため、例えば上記公報に
開示されるものでは、ドライブプレートと入力ディスク
との間にローディングカムを配置し、上記ドライブプレ
ートが回転する動力伝達時に、該ローディングカムをド
ライブプレートと入力ディスクとに噛み込ませて、押付
力を発生させている。更に、始動時や無負荷時にも適値
の押付力を発生させるべく、与圧用の2個の皿バネを設
け、一方の皿バネの付勢力で入力軸を介して出力ディス
クを入力ディスク側に付勢すると共に、他方の皿バネを
入力ディスクとドライブプレートとの間,即ちローディ
ングカムと並列に配置し、その付勢力でもって入力ディ
スクを出力ディスク側に付勢している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、大トルクの伝達時に、ローディングカム
が大きな押付力を発生するほど入力ディスクはこの押付
力で出力ディスク側に移動すため、その移動量分だけ上
記皿バネが伸長側に弾性変形して、与圧力がトルクの増
大に伴い減少する。その結果、ローディングカムが入力
トルクの増大に伴い大きな押付力を発生しても、図5
(C)(イ) に示すように、与圧力が減少する分、高入力ト
ルク時での合計押付力の余裕幅が小幅になる。従って、
この高入力時での余裕幅を適値に設定すると、低入力ト
ルク時での余裕幅が過大となって、動力伝達効率の低下
を招いたり、変速機の信頼性が低下する憾みがあった。
尚、皿バネの押付力が変速比に応じて変化する特性は良
好に確保される。すなわち、減速比が大きい際には、ロ
ーラが出力ディスク外周の大径部に接して、該出力ディ
スクの大径部が軸方向の反ローラ側に変形するため、こ
れに伴い入力ディスクも移動して、皿バネが上記と同様
に伸長側に弾性変形して、与圧力が減速比の増大に伴い
減少する。その結果、同図(C)(ロ) に示すように、実線
で示す合計押付力は、仮想線で示すローディングカムの
押付力に対して、低減速比側で皿バネの押付力の減少分
を合計したものとなり、破線で示す必要押付力特性線に
対してほぼ減速比の変化幅全域に亘って良好な余裕幅が
存在する。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、上記の如きトロイダル型無段変速ユ
ニットを備えるトロイダル型無段変速機において、無負
荷時時等での入出力ディスク間の押付力の与圧付加用の
皿バネを適切に配置することにより、減速比に対する押
付力の余裕幅を常に適値に保持しつつ、入力トルクの大
小に拘らず入出力ディスク間の合計押付力の余裕幅を適
切に管理することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明の具体的な解決手段は、動力が
入力される入力ディスクと、出力ディスクと、該両ディ
スク間に配置された傾斜自在なローラとを備え、動力を
上記入力ディスクからローラを経て出力ディスクに伝達
すると共に上記ローラの傾斜角度に応じて変速比を無段
階に変速するトロイダル型無段変速ユニットを備えたト
ロイダル型無段変速機を対象とする。そして、上記入力
ディスクと出力ディスクとを相互に離反する方向に付勢
する皿バネ等の押付力調整手段を設ける構成としてい
る。
【0007】また、請求項2記載の発明では、上記請求
項1記載の発明の押付力調整手段の配置位置を特定し
て、入力ディスクの最小径部と出力ディスクの最小径部
との間に配置する構成とする。
【0008】更に、請求項3記載の発明では、上記請求
項2記載の発明の押付力調整手段の構成を特定し、皿バ
ネ及び、該皿バネと入力ディスク又は出力ディスクの最
小径部との間に配置される軸受とから成るもので構成し
ている。
【0009】
【作用】以上の構成により、請求項1記載の発明では、
押付力調整手段が入力ディスクと出力ディスクとを離反
する方向に付勢するので、大トルクの伝達時に入力ディ
スクがローディングカムの大きな押付力で出力ディスク
側に移動すると、押付力調整手段がその分縮小して付勢
力を増し、その分、合計押付力が減少する。その結果、
低入力トルク時での押付力の余裕幅を小値に設定しつ
つ、高入力トルク時での押付力の余分値が低減されてこ
の高入力トルク時の余裕幅が適値に確保されるので、入
力トルクの大小に拘らず合計押付力の余裕幅が適切に管
理される。
【0010】また、低減速比の際には、出力ディスクの
大径部が反ローラ側に変形し、これに伴い入力ディスク
もその分移動して、押付力調整手段が縮小し、付勢力が
増大する。その結果、入出力ディスク間の合計押付力
は、上記と同様に押付力調整手段の付勢力が増大する分
減少するので、押付力の余分値が低減されて、低減速比
での押付力が適値になる。従って、減速比の如何に拘ら
ず、入出力ディスク間の合計押付力は適値に確保され
る。
【0011】また、請求項2記載の発明では、入力ディ
スク及び出力ディスクの両最小径部間に押付力調整手段
が配置されるので、小空間を利用して該押付力調整手段
を簡易に配置できる。
【0012】更に、請求項3記載の発明では、入力ディ
スクと出力ディスクとは逆回転するものの、その両ディ
スクの最小径部間には押付力調整手段の軸受が配置され
ているので、両ディスク間の相対的な回転が保持され
る。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明のトロイダル型無段変速機によれば、入力ディスクと
出力ディスクとを押付力調整手段を用いて離反する方向
に付勢したので、該両ディスクとローディングカムとの
間の押付力を入力トルクの大小や変速比に拘らず、常に
適値に保持して、動力伝達効率や変速機の信頼性の向上
を図ることができる。
【0014】また、請求項2記載の発明によれば、押付
力調整手段を入出力ディスク間の最小径部間に配置した
ので、該押付力調整手段を簡易に且つ小空間を利用して
コンパクトに配置できる。
【0015】更に、請求項3記載の発明によれば、入出
力ディスクの最小径部間に軸受を配置したので、該両デ
ィスクの相対回転を良好に保持できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0017】図1及び図2は本発明に係るトロイダル型
無段変速機を示し、1は出力軸、2は該出力軸1上に配
設された第1のトロイダル型無段変速ユニット、3は該
第1の変速ユニットの図1右方に配置された第2のトロ
イダル型無段変速ユニットである。
【0018】上記第1のトロイダル型無段変速ユニット
2は、出力軸1に回転自在に支持された入力ディスク5
と、該入力ディスク5の図1左方に対向配置された出力
ディスク6とを備え、該出力ディスク6は、出力軸1に
スプライン結合されている。該両ディスク5,6間に
は、該両ディスク5,6が各々形成するトロイダル面5
a,6aに跨って接する2個のパワーローラ7,7が配
置される。
【0019】同様に、第2のトロイダル型無段変速ユニ
ット3は、上記と同様の入力ディスク9と、該入力ディ
スク9の図1右方に配置された出力ディスク10と、該
両ディスク9,10のトロイダル面9a,10aに跨っ
て接する2個のパワーローラ11,11とを備える。該
入力ディスク9は、その背面が上記第1の無段変速ユニ
ット2の入力ディスク5の背面,即ちパワーローラ7が
当接するトロイダル面5aとは反対側の側面と対向して
配置されていて、該一対の入力ディスク5,9が内側
に、一対の出力ディスク6,10が外側に位置する構成
である。
【0020】上記一対の入力ディスク5,9の背面同志
の間に形成された空間には、中間ディスク15が配置さ
れると共に、該中間ディスク15と両入力ディスク5,
9との間には、各々、周方向に複数個のローディングカ
ム16,16…が配設される。また、上記中間ディスク
15の外周には、動力を上記一対の入力ディスク5,9
に伝達するヘリカルギヤより成る動力伝達ギヤ18が一
体形成され、該動力伝達ギヤ18には図示しない入力軸
からエンジン動力が伝達される。一方、上記中間ディス
ク15と各入力ディスク5,9とには、各々、各ローデ
ィングカム16…に対峙する側面にカム溝が形成されて
いる。これ等両カム溝は、中間ディスク15と入力ディ
スク5,9とが相対回転した時、相対変位量が多いほど
各ローディングカムカム16…を入力ディスク5,9に
噛み込ませて押付力が増大する形状に形成される。従っ
て、エンジン動力は、動力伝達ギヤ18及び中間ディス
ク15から順次ローディングカム16…、入力ディスク
5,9、パワーローラ7,11を経て出力ディスク6,
10に伝達された後、出力軸1に伝達される。
【0021】上記中間ディスク15は、ローディングカ
ム16…に対峙する部分が分割され、該分割部15aと
本体との間には、この両者を引き離す方向に付勢する皿
バネ19が配置されていて、該皿バネ19により、低ト
ルクの伝達時にも各ローディングカム16…を入力ディ
スク5,9側に押付けて、入力ディスク5,9を対応す
る出力ディスク6,10側に付勢して、所定の押付力を
発生させるように与圧する構成である。
【0022】そして、本発明の特徴として、図1に示す
ように、第1のトロイダル型無段変速ユニット2の入力
ディスク5の最小径部5bと出力ディスク6の最小径部
6bとの間には、皿バネ90が縮装されていて、該皿バ
ネ90により両ディスク5,6を離反する方向に付勢し
ている。同様に、図3に拡大詳示するように、第2のト
ロイダル型無段変速ユニット3の入力ディスク9の最小
径部9bと出力ディスク10の最小径部10bとの間に
は、皿バネ91が縮装されていて、該皿バネ91により
両ディスク9,10を離反する方向に付勢している。
【0023】更に、上記第1のトロイダル型無段変速ユ
ニット2において、皿バネ90と入力ディスク5の最小
径部5bとの間には、該入力ディスク5と出力ディスク
6との間の相対回転を許容する軸受92が配置されてい
る。同様に、第2のトロイダル型無段変速ユニット3の
皿バネ91と入力ディスク9の最小径部9bとの間に
は、該入力ディスク9と出力ディスク10との間の相対
回転を許容する軸受93が配置されている。上記第1及
び第2の各トロイダル型無段変速ユニット2,3におい
て、各々、皿バネ90,91と、その側方に配置した軸
受92,93とにより押付力調整手段95,96を構成
している。
【0024】上記各トロイダル型無段変速ユニット2,
3の各パワーローラ7,11は、各々、偏心軸20,2
0を経て上下方向に配置した一対のトラニオン21,2
1に回転自在に取付けられている。該各トラニオン21
の下端部には、上下方向に配置した軸部材22が固定配
置され、該軸部材22を上下方向に偏位させることによ
り、トラニオン21を上下方向に変位させて、各パワー
ローラ7,11を傾動させ、これにより該各パワーロー
ラ7,11が各入出力ディスク5,6、9,10に接触
する接触点を変化させて、変速比を無段階に変更するよ
うに構成している。尚、パワーローラ7,11の傾動に
伴う各トラニオン21の軸周りの回動を許容すべく、各
トラニオン21の上端部は、変速機ケーシング25にリ
ンクポスト26で取付けた支持部材27により球面軸受
28で軸方向に回動自在に支持されると共に、下端部
は、仕切壁30にリンクポスト31で取付けた支持部材
32により球面軸受33で回動自在に支持される。
【0025】上記軸部材22は、その下端部が図2に示
すように、仕切壁30の下方に配置したアッパー及びロ
アハウジング37,38の凹所40に回転及び上下移動
自在に軸受41で支持されていると共に、該軸部材22
の略中央位置には、該軸部材22を上下移動させる油圧
シリンダ45が接続されている。該油圧シリンダ45
は、変速機ケーシング25にボルト46で取付固定した
ケーシング47と、該ケーシング47に形成した内方に
突出する突出部47aを上下に挟んだ状態で中芯部が軸
部材22に嵌挿されて固定されたピストン48とを備え
ている。上記ピストン48とケーシング47の突出部4
7aとにより上下に一対の油圧室49,50が形成さ
れ、上側の油圧室49への油圧の供給により軸部材22
を図2上方に移動させる一方、逆に下側の油圧室50へ
の油圧の供給により軸部材22を図2下方に移動させる
構成である。
【0026】上記アッパー及びロアハウジング37,3
8には、上記各油圧シリンダ45の油圧室49,50へ
の作動油の供給を制御して変速を行う変速制御装置60
が配置される。すなわち、アッパーハウジング37に
は、油圧源(図示せず)からの油圧が供給される供給油
路61と、上記各油圧シリンダ45の油圧室49,50
に各々連通する第1油路62及び第2油路63が形成さ
れている。また、ロアハウジング38には、油圧コント
ロールバルブ65が配置されている。該バルブ65は、
ロアハウジング38の中央部を水平方向に穿設した中空
部の外壁をバルブボディとし、該バルブボディ内に摺動
自在に配置したスリーブ67と、該スリーブ67内に摺
動自在に配置したスプール68とを備える。上記スリー
ブ67には、上記供給油路61並びに第1及び第2油路
62,63に対応する第1〜第3のポート67a〜67
cが形成され、スリーブ67の移動に応じて供給油路6
1の油を第1ポート67aからスプール68の凹部及び
第2ポート67bを経て第1油路62に、又はスプール
68の凹部及び第3ポート67cを経て第2油路63に
連通する構成である。
【0027】上記スリーブ67の図2左端部近傍には、
ピン部材70が連結され、該ピン部材70にはスリーブ
67内に配置した駆動部材71を経て変速機ケーシング
25下部に配置したオイルパン79の縦壁部に取付けた
ステッピングモータ72の回転軸72aが連結されてい
て、該モータ72の回転に応じてスリーブ67を図2左
右方向に摺動させる構成である。
【0028】更に、上記スプール68の図2右端には、
パワーローラ7の傾動をフィードバックするフィードバ
ック機構80が配置される。該フィードバック機構80
は、第2無段変速ユニット3のトラニオン21の軸部材
22に固定配置したプリセスカム81と、該プリセスカ
ム81に形成した傾斜面81aに先端が係合する第1ア
ーム82と、該第1アーム82が回転自在に支持された
回転軸83と、該回転83に回転自在に支持されて上記
油圧コントロールバルブ65のスプール68の図2右端
に係合する第2アーム84と、上記スプール68の図2
左方とピン部材70との間に縮装された圧縮コイルスプ
リング85とから成り、スリーブ67の移動に応じた油
圧シリンダ45への油供給により軸部材22が上下方向
に移動してパワーローラ7が傾動すると、上記軸部材2
2の上下移動に応じてフィードバック機構80の第1及
び第2アーム82,84が時計方向又は反時計方向に回
動して、スプール68がスリーブ67と同方向に移動す
ることにより、供給油路61とこれに連通した第1又は
第2油路62,63との連通を遮断して、パワーローラ
7の傾動位置が目標位置に達した状態で油圧シリンダ4
5への油供給を停止するように構成している。
【0029】したがって、上記実施例においては、入力
トルクに対する押付力の適正特性が図5(a)(イ) に示す
特性の如く、必要押付力に対して入力トルクが増大する
ほど押付力の余裕幅が増大する傾向が望ましいところ、
本実施例では、同図 (b) (イ) に示すように、2個の皿
バネ19,90の低入力トルク時での合計付勢力を必要
押付力より若干大値に設定すると、ローディングカム1
6…の押付力が図中一点鎖線で示す如く入力トルクに比
例して必要押付力よりも大値になり、その余裕幅が入力
トルクの増大に従って増大しても、ローディングカム1
6…が入力ディスク5,9を対応する出力ディスク6,
10側に移動させると、皿バネ90,91が縮小しその
付勢力が増大して、ローディングカム16…による押付
力を減少させる。その結果、同図に実線で示すように、
合計押付力は対応する皿バネ90,91の付勢力分だけ
必要押付力に近付いて、押付力の余裕幅が小値の適値に
なると共に、この余裕幅は、図から判るように入力トル
クの増大に応じて増大しているので、押付力の適正特性
と合致した好ましいものとなる。
【0030】また、無負荷時には、図3に示すように、
皿バネ91(他方の皿バネ90は図示せず)は伸長した
状態にあるが、図4に示す如く低減速比で高負荷になる
と、パワーローラ11が図示の如く出力ディスク10の
外周の大径部に接し、この大径部が破線から実線の如く
反パワーローラ11側に変形し、これに伴い入力ディス
ク9もローディングカム16…の押付力により出力ディ
スク10側に移動する。この際、出力ディスク10の最
小径部10bは変形がないので、皿バネ91は上記入力
ディスク9の移動により縮小し付勢力が増大する。その
結果、その付勢力の増大分だけ入出力ディスク9,10
を離反する方向の力が増大するので、図5(b)(ロ) に示
す如く合計押付力はその付勢力の増大分だけ減少して、
必要押付力特性に近付き、押付力の余裕幅が小値の適値
に確保され、図5(a)(ロ) に示す基本特性よりも良好に
なる。
【0031】従って、入力トルクの増大や変速比の大小
に拘らず、常に合計押付力を必要押付力より若干大値に
確保できるので、動力伝達効率が向上すると共に、トロ
イダル無段変速機の信頼性の向上を図ることができる。
【0032】また、皿バネ定数90,91、及びその側
方に位置する軸受92,93より各々成る押付力調整手
段95,96は、一対の入出力ディスク5,6、9,1
0のの最小径部間に配置されているので、その最小径部
間の小空間を有効利用して、各押付力調整手段95,9
6をコンパクトに配置できる。
【0033】更に、その最小径部5b,6b、9b,1
0bの間には、軸受92,93が配置されているので、
一対の入出力ディスク5,6、9,10の相互に反対方
向の相対回転を良好に許容することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トロイダル型無段変速機を側方から見た断面図
である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】無負荷時の作動説明図である。
【図4】高負荷時の作動説明図である。
【図5】入力トルク及び変速比に対する押付力特性を本
発明と従来例とで比較した図である。
【符号の説明】
2,3 トロイダル型無段変速ユニット 5,9 入力ディスク 5b,9b 最小径部 6,10 出力ディスク 6b,10b 最小径部 7,11 パワーローラ(ローラ) 90,91 皿バネ 92,93 軸受 95,96 押付力調整手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江崎 誠司 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力が入力される入力ディスクと、出力
    ディスクと、該両ディスク間に配置された傾斜自在なロ
    ーラとを備え、動力を上記入力ディスクからローラを経
    て出力ディスクに伝達すると共に上記ローラの傾斜角度
    に応じて変速比を無段階に変速するトロイダル型無段変
    速ユニットを備えるとともに、上記入力ディスクと出力
    ディスクとを相互に離反する方向に付勢する押付力調整
    手段を備えたことを特徴とするトロイダル型無段変速
    機。
  2. 【請求項2】 押付力調整手段は、入力ディスクの最小
    径部と出力ディスクの最小径部との間に配置されること
    を特徴とする請求項1記載のトロイダル型無段変速機。
  3. 【請求項3】 押付力調整手段は、皿バネ及び、該皿バ
    ネと入力ディスク又は出力ディスクの最小径部との間に
    配置される軸受とから成ることを特徴とする請求項2記
    載のトロイダル型無段変速機。
JP32156092A 1992-12-01 1992-12-01 トロイダル型無段変速機 Expired - Fee Related JP3372578B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32156092A JP3372578B2 (ja) 1992-12-01 1992-12-01 トロイダル型無段変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32156092A JP3372578B2 (ja) 1992-12-01 1992-12-01 トロイダル型無段変速機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06174028A true JPH06174028A (ja) 1994-06-21
JP3372578B2 JP3372578B2 (ja) 2003-02-04

Family

ID=18133935

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32156092A Expired - Fee Related JP3372578B2 (ja) 1992-12-01 1992-12-01 トロイダル型無段変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3372578B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004061336A1 (de) * 2003-01-06 2004-07-22 Ulrich Rohs Anpresseinrichtung zum verspannen zweier getriebeglieder und getriebe mit einer derartigen anpresseinrichtung sowie verfahren zum betrieb eines derartigen reibgetriebes
WO2004113766A1 (de) 2003-06-17 2004-12-29 Ulrich Rohs Reibringgetriebe sowie verfahren zum betrieb eines derartigen reibringgetriebes
EA007723B1 (ru) * 2003-06-17 2006-12-29 Ульрих Рос Фрикционно-кольцевое передаточное устройство и способ управления его работой
JP2016161035A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 日本精工株式会社 トロイダル型無段変速機

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004061336A1 (de) * 2003-01-06 2004-07-22 Ulrich Rohs Anpresseinrichtung zum verspannen zweier getriebeglieder und getriebe mit einer derartigen anpresseinrichtung sowie verfahren zum betrieb eines derartigen reibgetriebes
US7553254B2 (en) 2003-01-06 2009-06-30 Ulrich Rohs Pressing device for tensioning two gearing elements, gearing provided with a pressing device of this type, and method for operating such a friction gearing
WO2004113766A1 (de) 2003-06-17 2004-12-29 Ulrich Rohs Reibringgetriebe sowie verfahren zum betrieb eines derartigen reibringgetriebes
EA007723B1 (ru) * 2003-06-17 2006-12-29 Ульрих Рос Фрикционно-кольцевое передаточное устройство и способ управления его работой
JP2016161035A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 日本精工株式会社 トロイダル型無段変速機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3372578B2 (ja) 2003-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3385882B2 (ja) トロイダル型無段変速機の油圧制御装置
US20030216216A1 (en) Apparatus and method for controlling transmission ratio of toroidal-type continuously variable transmission unit for continuously variable transmission apparatus
US4967556A (en) Hydrostatically operated continuously variable transmission
JP2715444B2 (ja) トロイダル式無段変速機
JPH06174028A (ja) トロイダル型無段変速機
JP3719355B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
US7204783B2 (en) Toroidal type continuously variable transmission
JP3856955B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3402501B2 (ja) トロイダル型無段変速機の変速比制御装置
JP3237373B2 (ja) トロイダル型無段変速装置
JP3290480B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JPH10103461A (ja) 変速比無限大無段変速機のトルク伝達力制御装置
JP3285626B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JPH06147283A (ja) トロイダル型無段変速機
JP3517960B2 (ja) トロイダル無段変速機の変速制御装置
JPH09269039A (ja) トロイダル型無段変速機
JP4192495B2 (ja) 無段変速装置
JP4016745B2 (ja) 無段変速装置
JP3267235B2 (ja) トロイダル型無段変速機の変速制御装置
JP3225132B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JPH05296324A (ja) トロイダル型無段変速機用変速比制御装置
JP4186604B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2001099285A (ja) 蓄圧制御型蓄圧装置
JP3405203B2 (ja) トロイダル型無段変速機の変速制御装置
JP3480199B2 (ja) トロイダル型無段変速機の変速制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021105

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071122

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091122

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees