JPS6246060A - トロイダル形無段変速機の逆変速防止装置 - Google Patents

トロイダル形無段変速機の逆変速防止装置

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JPS6246060A
JPS6246060A JP18189985A JP18189985A JPS6246060A JP S6246060 A JPS6246060 A JP S6246060A JP 18189985 A JP18189985 A JP 18189985A JP 18189985 A JP18189985 A JP 18189985A JP S6246060 A JPS6246060 A JP S6246060A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、トロイダルキャビティを形成する入力ディ
スク及び出力ディスクと、これら間に転接する一対のパ
ワーローラと、各パワーローラを回転可能且つ傾転可能
に支持して変速動作を行う一対のトラニオンとを備えた
トロイダル形無段変速機において、所望の変速動作に対
して逆方向の逆変速動作を防止するようにしたトロイダ
ル形無段変速機の逆変速防止装置に関する。
〔従来の技術〕
従来のトロイダル形無段変速機としては、特開昭58−
54262号公報に開示されているものがある。
このものは、第2図に示すように、ハウジング1と、こ
のハウジング1内に回転可能に支持され且つトロイダル
キャビティを形成するように対向して装着された入力デ
ィスク2 (図示せず)及び出力ディスク3と、これら
入出力ディスク2.3の軸線に対して対称的となるよう
に前記トロイダルキャビティ内に配置された運動伝達用
パワーローラ4,5と、これらパワーローラ4,5を回
転可能且つ傾転可能に支承し、更に自らの軸方向に移動
可能なトラニオン6.7と、これらトラニオン6.7を
その軸方向に移動させる油圧シリンダ8a〜8dと、前
記トラニオン6.7の一方に連結されたプリセスカム9
と、このプリセスカムの移動に応じて前記油圧シリンダ
88〜8dへの作動油供給を制御する制御弁10とを備
えている。
而して、無負荷停止時には、油圧シリンダ8a。
8dと油圧シリンダ8b、8cとが同一圧力となって、
l・ラニオン6,7が、パワーローラ4,5の中心軸線
と入出力ディスク2.3の中心軸線とが交差して変速比
が1:1となる中立位置にあるものとする。
この状態で、入力ディスク2に、これを正転方向に回転
させる時計方向の入力トルク(即ち出力ディスク3を第
3図で反時計方向に回転させるトルク)が伝達されると
、出力ディスク3が回転を開始するまでの過渡状態では
、トラクシワン力によって左側のパワーローラ4が上方
に、右側のパワーローラ5が下方に夫々押圧される。こ
のとき、油圧シリンダ88〜8dの圧力が等しいので、
押圧力によってトラニオン6及びプリセスカム9が上方
に移動し、制御弁10のスプール10aが上方に移動す
る。その結果、高圧側の供給管11と油圧シリンダ8a
、8dとが連通状態となってこれらの圧力が上昇すると
共に、油圧シリンダ8b。
8cと排出管12とが連通状態となってこれらの圧力が
低下して両者間の圧力差が生じる。この圧力差によるピ
ストン13a、13d及び13h。
13c間の推力差と前記トラクション力とが平衡するま
で、トラニオン6及びスプールLOaが上昇する。すな
わちミ トラニオン6は中立位置よりも」二方に制御弁
10の特性により決まる量だけ変位する。
したがって、この過渡状態から出力ディスク3が正転を
開始すると、パワーローラ4,5と入出力ディスク2,
3との位置ずれに応じた速度ベクトルにより、入力ディ
スク2の回転に伴ってトラニオン6が減速側(即ち出力
ディスク3の大径部側)に平面からみて反時計方向に傾
転する。このため、プリセスカム9も反時計方向に回転
するので、スプール10aがさらに上昇し、油圧シリン
ダ8a、8dに供給される作動油量が増加してそれらの
圧力が上昇すると共に、油圧シリンダ8b。
8c内の作動油が排出されてそれらの圧力が低下し、ピ
ストン13の推力差がトラクション力より大きくなって
、トラニオン6を押し下げる。これにより、スプール1
0aも下降し、ピストン13a、13d及び13b、1
3c間の推力差がトラクション力に近付く。そして、ト
ラニオン6は、中立位置となって、ピストン13a、1
3d及び13b、13c間の推力差がトラクション力と
平衡するまで減速側に傾転する。この場合、制御弁10
の、スプール10aの移動に対する圧力特性は極めて急
峻であり、プリセスカム9の僅かな回動により上記の作
動が行われるので、入力ディスク2の正転に際して生じ
るトラニオン6の減速側への回動は極めて僅かである。
その後、制御弁10を昇降制御することにより、減速側
又は増速側への変速を行うことができる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来のトロイダル形無段変速機にあ
っては、トラニオンの軸方向の移動に応じて減速側及び
増速側への変速を行うように構成されているため、入力
ディスク2に正転方向のトルクが伝達されて出力ディス
ク3が反時計方向に回転を開始するまでの過渡状態であ
るときに、例えば車両が登り坂で停車している状態から
発進する際に、クラッチミート不足等により、車両が後
進して出力ディスク3が逆転(第3図において時計方向
回転)すると、l・ラニオン6が増速側に傾転を開始し
、これにより、プリセスカム9を介してスプール10a
が下降するので、油圧シリンダ8h、8c側に作動油が
供給され、油圧シリンダ8a、8d内の作動油が排出さ
れることになり、トラニオン6がさらに1−力に変位す
る。その結果、トラニオン6の増速側への傾転が速まり
、スプール10aがさらに下方に移動してトラニオン6
の増速側への傾転が急速に行われる。このような増速側
への変速は出力ディスク3が数回転しただけで最大減速
位置から最大増速位置に達する程遠やかである。
このように、トラニオン6.7が増速側にある状態とな
ると、再度車両を発進させる際に、トラニオン6.7が
中立位置から減速側にある状態に比較して、同じ出力ト
ルクに対して入力トルクが大きくなるので、起動が困難
又は不能となり、車両を走行開始させることができない
状態となるという重大な問題点があった。
上記問題点を解決するために、トロイダル形無段変速機
の出力側に車両の停止状態でオフ状態となるクラッチを
介挿することも考えられるが、この場合には、入力側に
比較して駆動トルクが大きくなるので、クラッチのトル
ク容量を大きくしなければならないと共に、トロイダル
形無段変速機が増速側にあるときには、出力側の回転数
が入力回転数に比較して高くなり、その高速回転を耐え
得る必要があり、特に、湿式クラッチを採用する場合に
は、クラッチの寸法が大きく且つ高回転数で回転するの
で、油の攪拌作用によるトルク損失が増加し、且つ制御
のための油量を多く必要とするので、クラッチを含めた
伝達効率が低下するという問題点がある。
また、特公昭49−7654号公報に開示されているよ
うに、トロイダル形無段変速機の入力軸又は出力軸にワ
ンウェイクラッチを介挿することも考えられるが、この
場合には、車両が逆方向に移動することはないが、ワン
ウェイクラッチが保合状態となると前後進切換ギヤを中
立位置に戻すことができなくなるという問題点がある。
そこで、この発明は、上記従来例の問題点に着目してな
されたものであり、別途逆転を防止するクラッチを設番
」ることなく、簡易な構成でトロイダル形無段変速機の
逆変速を防止することが可能なトロイダル形無段変速機
の変速阻止装置を捉供することを目的としている。
〔問題点を解決するだめの手段〕
上記目的を達成するために、この発明は、トロイダルキ
ャビティを形成する入力ディスク及び出力ディスクと、
これら間に転接する一対のパワーローラと、各パワーロ
ーラを回転可能且っ傾転可能に支持して変速動作を行う
一対のトラニオンと、該I〜ラニオンを変速動作させる
流体圧駆動機構とを備えたトロイダル形無段変速機にお
いて、前記入力ディスク又は出力ディスクの回転方向を
検出する回転方向検出手段と、該回転方向検出手段の検
出信号番こ基づき前記流体圧駆動機構を作動させて逆変
速を防止する逆変速防止手段とを備えたことを特徴とす
る。
〔作用〕
この発明においては、トロイダルキャビティを形成する
入力ディスク及び出力ディスクと、これら間に転接する
一対のパワーローラと、各パワーローラを回転可能且つ
傾転可能に支持して変速動作を行う一対のトラニオンと
、該トラニオンを変速動作させる流体圧駆動機構とを備
えたトロイダル形無段変速機において、回転方向検出手
段によって入力ディスク又は出力ディスクの回転方向を
検出し、その検出結果が逆転方向であるときに、逆変速
防止手段でトラニオンの変速動作を制御する流体圧駆動
機構を作動させて、l・ラニオンの増速側への傾転を防
止する。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、この発明の一実施例を示す断面図である。図
中、トロイダル形無段変速機の構成は従来例と同様の構
成を有し、従って対応部分には同一符号をイ」シ、その
詳細説明はこれを省略する。
この実施例においては、制御弁10が、弁本体10bに
高圧力の作動流体が供給される入力ポート10cと、・
これを挟んで対称的な出力ボート10d、10eと、前
記油圧シリンダ8a、8dに連通ずる入出カポ−1−1
Ofと、前記油圧シリンダ8b、8cに連通ずる入出カ
ポ−)10gとを有し、これらボート間がスプール10
aによって選択的に切換接続される。すなわち、第1図
図示のようにトラニオン6.7が中立位置にあって、ス
プール10aが中立位置にある状態では、入出力ボート
10f及び10gがスプール10aによって略閉塞され
ており、油圧シリンダ88〜8d内の圧力が等しくされ
ている。この状態からスプール10aが上昇するか又は
弁本体10bが下降すると、入力ポート10cと入出カ
ポ−1−1Ofとが連通し、且つ出力ポート10eと入
出力ボート10gとが連通し、逆にスプール10aが下
降するか又は弁本体10bが上昇すると、入力ポート1
0cと入出力ボート10gとが連通し、且つ出力ポート
10dと入出力ボート10fとが連通する。
そして、制御弁10と流体圧源20との間に逆変速防止
手段21が介装されている。この逆変連防止手段21は
、例えばスプール21aを内嵌した弁本体21bを有す
る弁装置としてのスプール弁で構成され、その弁本体2
1bに、流体圧源20の高圧側(ポンプ20a側)に接
続される入力ポート21cと、流体圧′a20の戻り側
(タンク20b側)に接続される出カポ−1−2]d 
と、前記制御弁10の入力ボート10cに接続される出
力ポート21eと、前記制御弁10の出力ポート10d
に接続される入力ポート21fと、前記油圧シリンダ8
a、8dに接続される出カポ−1−21gとが形成され
ている。そして、スプール21aが後述する回転方向検
出手段22からの検出信号に基づき第1の切換位置及び
第2の切換位置間に切換制御される。すなわち、入力デ
ィスク2又は出力ディスク3の回転方向が正転方向であ
るときには、スプール21aが第1図で鎖線図示の第1
の切換位置を採り、この状態では、入力ポート21cと
出カポ−)21eとを連通し、且つ出力ポート21d 
と入力ポート21f と連通すると共に、出カポー’ト
21gを閉塞する。また、入力ディスク2又は出力ディ
スク3の回転方向が逆転方向であるときには、スプール
21aが第1図で実線図示の第2の切換を採り、入カポ
−)21cと出力ポート21gとを連通し、且つ出力ポ
ート21e及び入力ポート21fを夫々閉塞する。
また、入力ディスク2には、その回転方向を検出する回
転方向検出手段22が配設されている。
この回転方向検出手段22の一例は、プロニーブレーキ
動力計と同様の構成を有し、出力ディスク3の出力軸3
aにプロニーブレーキ22aを所定圧力で接触させ、そ
の端部を圧力電気変換器23に接続し、この圧力電気変
換器23で出力軸2aの回転方向が正転(第1図におい
て反時計方向回転)時には、零の検出信号を、逆転時に
は、出力軸3aの回転トルクに応じた検出信号を夫々出
力する。
この回転方向検出手段22の回転方向検出信号は、駆動
機構24に供給される。この駆動機構24は、前記逆変
速防止手段21のスプール21aを移動制御する電磁ソ
レノイド24a及びこれを駆動する駆動回路24bを有
し、駆動回路24bに入力される回転方向検出信号が零
であるとき即ち出力ディスク3が正転している状態では
、スプール21aを第1の切換位置に切換え、回転方向
検出信号が零以外の所要値であるとき即ち出力ディスク
3が逆転している状態では、スプール21aを第2の切
換位置に切換える。
次に上記実施例の動作について説明する。今、車両が無
負荷状態で停車しているものとすると、この状態では、
入力ディスク2及び出力ディスク3が回転を停止してお
り、このため、回転方向検出手段22から出力される回
転方向検出信号は零であり、このため駆動機構24の電
磁ソレノイド24aが非付勢状態となっており、逆変速
防止手段21のスプール21aがリターンスプリング2
1hによって第1図で鎖線図示の如く第1の切換位置に
切換えられている。したがって、流体圧源20のポンプ
20aが逆変速防止手段21の入カポ−)21c、出カ
ポ−1−21eを介して制御弁10の入力ボート10c
に連通され、且つ制御弁10の出力ボート’10dが逆
変速防止手段210入カボート21f及び出力ボート2
1dを介して?!を体圧源20のタンク20bに連通さ
れており、逆変速防止手段21の出カポ−)21gが閉
塞されているので、前記従来例と同様の構成となり、油
圧シリンダ8a、8dと油圧シリンダ8b、8Cとが同
一圧力となって、トラニオン6.7が、パワーローラ4
.5の中心軸線と入出力ディスク2.3の中心軸線とが
交差して変速比がに1となる中立位置にあるものとする
この状態で、入力ディスク2に、これを正転方向に回転
させる入力トルク(即ち出力ディスク3を第3図で反時
計方向に回転させるトルク)が伝達されると、回転方向
検出手段22の検出信号は零を継続するので、出力ディ
スク3が回転を開始するまでの過渡状態では、トラクシ
ョン力によって左側のパワーローラ4が上方に、右側の
パワーローラ5が下方に夫々押圧される。このとき、油
圧シリンダ8a〜8dの圧力が等しいので、押圧力によ
ってトラニオン6及びプリセスカム9が上方に移動し、
制御弁10のスプール10aが上方に移動する。その結
果、ポンプ20aと油圧シリンダ8a、86とが連通状
態となってこれらの圧力が上昇すると共に、油圧シリン
ダ8h、8cとC間の推力差と前記トラクション力とが
平衡するまで、トラニオン6及びスプール10aが上昇
する。すなわち、トラニオン6は中立位置よりも上方に
制御弁10の特性により決まる量だけ変位する。
したがって、この過渡状態から出力ディスク3が正転を
開始すると、パワーローラ4,5と入出力ディスク2.
3との位置ずれに応じた速度ベクトルにより、入力ディ
スク2の回転に伴ってトラニオン6が減速側(即ち出力
ディスク3の大径部側)に平面からみて反時計方向に傾
転する。このため、プリセスカム9も反時計方向に回転
するので、スプール゛10aがさらに上昇し、油圧シリ
ンダ8a、8dに供給される作動油量が増加してそれら
の圧力が上昇すると共に、油圧シリンダ8b。
8C内の作動油が排出されてそれらの圧力が低下し、ピ
ストン13a、13d及び13b、13c間の推力差が
トラクション力より大きくなって、トラニオン6を押し
下げる。これにより、スプール10aも下降し、ピスト
ン13a、13d及び13b、13C間の推力差がトラ
クション力に近付く。そして、トラニオン6は、中立位
置となって、ピストン13a、13d及び13b、13
c間の推力差がトラクション力と平衡するまで減速側に
傾転する。この場合、制御弁10の、スプール10aの
移動に対する圧力特性は極めて急峻であり、プリセスカ
ム9の僅かな回動により上記の作動が行われるので、入
力ディスク2の正転に際して生じるトラニオン6の減速
側への回動は極めて僅かである。
その後、制御弁10の弁本体10aをパルスモータ等の
弁駆動手段25で昇降制御することにより、減速側又は
増速側への変速を行うことができる。
一方、前記過渡状態からトランスミッションを前進側に
切換えて坂道発進を行ったときに、クラッチミート不足
等により、車両が後進走行する状態となると、トランス
ミッションが前進側であるる。このように、出力ディス
ク3が逆転を開始すると、これが回転方向検出手段22
で直ちに検出され、その回転検出信号が所要値となり、
駆動機構24の電磁ソレノイド24aが付勢状態となる
このため、逆変速防止手段21のスプール21aがリタ
ーンスプリング21hに抗して第1図で実線図示の第2
の切換位置に切換えられる。
このように逆変速防止手段21のスプール21aが第2
の切換位置に切換えられると、制御弁10の入力ポート
10c 、出力ポート10dが閉塞状態となり、且つ流
体圧源20の高圧側が油圧シリンダ8a、8dに接続さ
れるので、これら油圧シリンダ8a、8+を内の圧力が
大きくなり、一方油圧シリンダ8b、8cの圧力は変化
しないので、両者の圧力差がトラニオン6及び7を上方
及び下方に押す力以上に上昇して、トラニオン6が下降
とになるので、制御弁10の入出力ボート1og及び出
カポ−)10e間が遮断され、油圧シリンダ8b、8c
内の作動流体が封鎖される。したって、トラニオン6は
中立位置から僅かに下降した位置にトラニオン7は中立
位置から僅かに上昇した位置に夫々移動して停止する。
この状態で、車両が後進を続けて出力ディスク3が逆転
を継続すると、パワーローラ4.5に伝達される回転力
によってトラニオン6.7が減速側に傾転を開始する。
このように、トラニオン6が減速側に傾転すると、これ
に応じてプリセスカム9も回転するので、制御弁10の
スプール10aが上昇し、入出力ボート10gと出力ポ
ート10eとが連通し、これにより油圧シリンダ8b。
8c内の作動流体が流体圧源20の戻り側に排出される
ことになり、トラニオン6がさらに下降することになる
ので、より減速側に回転する。
そして、トラニオン6.7が最大減速位置に達する゛と
、最大変速位置規制部14に当接することになり、この
最大位置規制部14によってこれ装置にある状態でクラ
ッチをミートして車両を発進させるときには、その位置
から最大位置規制部14に当接するまでの僅かな間だけ
トラニオン6゜7が傾転するだけで停止する。
その後、クラッチを断つと共に、ブレーキを作動させて
車両の後進を停止させた4Je[で、再度クラッチを正
常状態にミートさせて、車両を前進さ■9 せると、出力ディスク3が正転状態となるので、回転方
向検出手段22の検出信号が零となり、これによって駆
動機構24の電磁ソレノイド24.aが非付勢状態とな
って、逆変速防止手段21のスプール21aがリターン
スプリング21hによって第1の切換位置に直ちに復帰
する。このため、逆変速防止手段21の入力21fと出
力ポート21dが連通状態となるので、油圧シリンダ8
a。
段21の入力ポート21r、出力ポート21dを通じて
流体圧源20の戻り側に排出され、油圧シリンダ8a、
8d及び油圧シリンダ8b、Bc内の圧力差が入力ディ
スク2に伝達される入力トルクによってトラニオン6を
上昇させる力と平衡するまでトラニオン6が上昇する。
このとき、トラニオン6が中立位置まで上昇せず、その
僅か下方位置にある場合には、入力ディスク2の回転に
伴ってトラニオン6.7が増速側に傾転し、これに応じ
て制御弁10のスプール10aが下降するので、流体圧
源20からの高圧流体が油圧シリンダ8b、8c側に供
給され、このため、トラニオン6が上昇して、油圧シリ
ンダ8a、8dと油圧シリンダ8b、8cとの圧力差が
トラニオン6を押し上げる力と平衡する中立位置に瞬時
に戻される。
したがって、トラニオン6.7が略最大減速位置を維持
した状態で入力ディスク2に伝達される回転力をパワー
ローラ4.5を介して出力ディスク3に伝達し、車両を
大きなトルクで前進させる。
このように、この実施例によれば、回転方向検出手段2
2によって、出力ディスク3の逆転を検出し、これに応
じて逆変速防止手段21で、出力ディスク3の正転時に
増速側となるようにトラニオン6.7を強制的に移動さ
せるようにしているので、出力ディスク3の逆転によっ
て、トラニオン6.7が減速側に傾転し、逆変速を防止
することができる。
なお、上記実施例においては、逆変速防止手段21をス
プール弁で構成した場合について説明したが、これに限
定されるものではなく、ロータリ弁等の他の切換弁を適
用することができ、また、流体圧源20と制御弁10と
の間の接続配管に夫々開閉弁を設けて上記実施例と同様
の作用を行うようにすることもできる。
さらに、上記実施例においては、出力ディスク3の回転
方向を回転方向検出手段22で検出する場合について説
明したが、これに代えて入力ディスク2の回転方向を検
出するようにしても良いこと勿論である。
またさらに、に記実施例においては、回転方向検出手段
22がプロニーブレーキ動力計で構成されている場合に
ついて説明したが、これに限らず人力ディスク又は出力
ディスクの回転方向を光学的、磁気的などで検出する任
意の回転方向検出器を適用することもできる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、トロイダル形
無段変速機の入力ディスク又は出力ディスクの回転方向
を回転方向検出手段で検出し、これらの回転方向が逆転
状態であるときに、逆変速防止手段で、トラニオンの増
速側への傾転を防止するように構成したので、坂道発進
の失敗や車両の変速段とは逆方向に手押しした場合に、
トラニオンが増速側に変速することを防止することがで
き、その後の正常発進が困難となったり、不能となった
りすることを確実に防止して円滑な発進を行うことがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
・第1図はこの発明の一実施例を示す断面図、第2図は
従来例を示す断面図である。 図中、■はハウジング、2は人力ディスク、3は出力デ
ィスク、4,5はパワーローラ、6.7はトラニオン、
88〜8dは油圧シリンダ、20は流体圧源、21は逆
変速防止手段、22は回転方向検出手段、24は駆動機
構、25は弁駆動手段である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)トロイダルキャビティを形成する入力ディスク及
    び出力ディスクと、これら間に転接する一対のパワーロ
    ーラと、各パワーローラを回転可能且つ傾転可能に支持
    して変速動作を行う一対のトラニオンと、該トラニオン
    を変速動作させる流体圧駆動機構とを備えたトロイダル
    形無段変速機において、前記入力ディスク又は出力ディ
    スクの回転方向を検出する回転方向検出手段と、該回転
    方向検出手段の検出信号に基づき前記流体圧駆動機構を
    作動させて逆変速を防止する逆変速防止手段とを備えた
    ことを特徴とするトロイダル形無段変速機の逆変速防止
    装置。
  2. (2)流体圧駆動機構は、入力側が流体圧源に接続され
    且つ一方のトラニオンの移動量が機械的にフィードバッ
    クされるスプール弁と、該スプール弁の出力側に連結さ
    れ且つトラニオンを軸方向に移動させる流体圧シリンダ
    とを有し、逆変速防止手段は、前記スプール弁と流体圧
    源との間に介装された弁装置で構成され、該弁装置は回
    転方向検出手段からの逆転検出信号が供給されたときに
    、正転時に高圧側となる前記流体圧シリンダを高圧に維
    持すると共に、当該流体圧シリンダ系の排出路を閉塞す
    るように構成されている特許請求の範囲第1項記載のト
    ロイダル形無段変速機の逆変速防止装置。
JP18189985A 1985-08-21 1985-08-21 トロイダル形無段変速機の逆変速防止装置 Granted JPS6246060A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5242337A (en) * 1989-11-03 1993-09-07 Torotrak (Development) Limited Continuously-variable-ratio transmissions of the toroidal-race rolling-traction type
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