JP2000003599A - 自動車用制御装置 - Google Patents
自動車用制御装置Info
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Abstract
グラムの変更が必要となった場合に、マイクロコンピュ
ータやROMを取り外すことなしに制御プログラムの書
換が可能にし、制御プログラム変更時の工数を低減す
る。 【解決手段】 制御プログラムを格納した電気的に消去
・書換可能な不揮発性メモリ3−1をアクセスするマイ
クロコンピュータ3と、書換用プログラム2−1とこの
書換用プログラム2−1に従って書換用電圧を発生する
書換用電圧源2−2を内蔵した外部装置2と、この外部
装置2より発生した書込用電圧1bに従ってマイクロコ
ンピュータ3のモード設定関連端子を書換モードに設定
するための信号を生成する論理回路装置7Aとを備えて
いる。
Description
従い制御量を演算処理するエンジン制御、トランスミッ
ション制御等の自動車用制御装置に係り、制御プログラ
ムを格納するメモリを制御装置に組み付けた状態で書換
可能にするマイクロコンピュータ搭載型の自動車用制御
装置に関するものである。
などの厳しい環境にさらされるため、特にエンジン制御
などでは耐振性向上のため、制御プログラムを格納する
マイクロコンピュータやROM(リードオンリメモリ)
等の取り付けにはソケットが使用できず、制御装置組立
前に専用機でROM(リードオンリメモリ)にプログラ
ムを書き込み、基板に直接半田付けされている。
な理由からマイクロコンピュータやROM(リードオン
リメモリ)を基板に直接半田付けせざる得なかったが、
その場合以下のような問題点が発生する。
個体差による制御データのアンマッチ等により、制御プ
ログラムを変更しなければならない場合がある。この場
合、従来技術では、一旦マイクロコンピュータやROM
を基板から取り外して制御プログラムを書換した後、再
び半田付けをしなければならず、工数がかかると共に、
半田付け部の信頼性が低下する問題があった。
スが消去・再書換できない場合には、基板から取り外し
た上記デバイスを廃却して新たなデバイスに交換する必
要があるため、コストが割高になる問題もあった。
288号公報では、マイクロコンピュータに内蔵された
電気的に消去・書換可能な不揮発性メモリの一種である
EEPROM(エレクトリカリ・イレーサブル・プログ
ラマブル・リードオンリメモリ)を用い、不揮発性メモ
リをプリント基板に取り付けた状態で新しいプログラム
に書換る制御装置が提案されている。
された発明の構成図であるが、マイクロコンピュータ
(1−2)を書換モードに設定するためには、制御装置
であるユーザ基板(1−1)に書換用電源であるVPP
電源(1−12)と、モード設定関連端子である複数の
インターフェース端子(1−5)とを、外部装置である
書込治具(1−8)から供給する必要がある。
電源出力端子(1−18)が専用に必要な構成となって
いる。そのため、ユーザ基板(1−1)並びに書込治具
(1−8)を接続するためのハーネスとコネクタ端子が
多数必要となるため、ハーネスの複雑化・コネクタ端子
数増大・基板大型化・重量増加等の問題が生じる。
置に適用する場合には、複数の制御装置(エンジン制
御、トランスミッション制御、ブレーキ制御、等)に用
いられるため、さらなるハーネスの複雑化、重量増加に
よる燃費悪化と排気ガス悪化、コストUPを招き、最悪
はスペース制約等により搭載が不可能となる問題が生じ
る。
になされたもので、書換用電源の供給のみで、マイクロ
コンピュータを書換モードに設定することができる自動
車用制御装置を得ることを目的とする。
動車用制御装置は、制御プログラムを格納した電気的に
消去・書換可能な不揮発性メモリをアクセスし、制御処
理を行うマイクロコンピュータと、内蔵された不揮発性
メモリの書換用プログラムに従い、前記マイクロコンピ
ュータのモード設定関連端子を書換モードに設定する信
号を生成する書換信号生成手段とを備えたものである。
は、書換信号生成手段は、書換用プログラムとこの書換
用プログラムに従って書換用電圧を発生する書換用電圧
源を内蔵した外部装置と、この外部装置より発生した書
換用電圧に従ってマイクロコンピュータのモード設定関
連端子を書換モードに設定する信号を生成する論理回路
とより構成するものである。
は、書換用電圧源の入力回路に、マイクロコンピュータ
の電源電圧を外部装置で確認する電圧確認用手段を備え
たものである。
は、書換信号生成手段は、書換用プログラムとこの書換
用プログラムに従って書換許可用の論理レベル信号を発
生する書換許可信号源を内蔵した外部装置と、この外部
装置より発生した書換許可用の論理レベル信号に従って
マイクロコンピュータのモード設定関連端子を書換モー
ドに設定する信号を生成する論理回路とより構成するも
のである。
は、不揮発性メモリがマイクロコンピュータの外部にバ
ス接続で設けられており、前記マイクロコンピュータを
書換モードに設定する事で前記不揮発性メモリの書換を
行うものである。
施の形態1に係る自動車用制御装置を図について説明す
る。図1は本実施の形態に係る自動車用制御装置の構成
図である。図において、1Aは制御装置、2は書換用プ
ログラム2−1と、書換用電圧源2−2を内蔵する外部
装置である。
能な不揮発性メモリ3−1を内蔵しており、不揮発性メ
モリ3−1には各種演算処理を行うための制御プログラ
ムが格納されている。
御を行うI/Oである。5は定電圧源であり、電源投入
スイッチSW1を通して供給されるバッテリ電源6か
ら、マイクロコンピュータ3並びにI/O4を動作させ
るための5V程度の制御用電源VCC3aを生成する。
3を制御するためのリセット信号5bを生成しており、
リセット信号5bはVCC3a投入時にマイクロコンピ
ュータ3を所定時間リセット状態に保つためのパワーオ
ンリセット制御、並びにマイクロコンピュータ3から発
せられるウオッチドックパルス信号5aが適正な間隔毎
に検出されない時に、定期的にリセット信号を発生する
ウオッチドックリセット制御機能を有する。
2−2から供給される書換用電源1bと定電圧源5から
供給されるリセット信号5bとを基に、マイクロコンピ
ュータ3のモード設定関連端子であるリセット端子3
b、MODE1端子3d、MODE2端子3e、VPP
端子3cへの設定電圧を生成している。書換用電源1b
に約12Vの書換電源が印加された時は書換モードに、
書換用電源1bに電圧が供給されていない時は読出モー
ドに設定するよう論理構成がなされている。尚、電源安
定装置7−4は書換用電圧源2−2より出力される書換
用電源1bのノイズを除去して平滑して書換電圧VP
P:12Vをマイクロコンピュータ3に供給する。
に設定した後に、消去/書換/照合などの命令並びにデ
ータの送受信はシリアル通信ライン1c及び1dを通し
て行われる。
回転数を計測するためにのクランク角信号4a、エンジ
ンに吸入される空気量を計測する為の吸入空気量信号4
bが入力される。マイクロコンピュータ3は、これらの
入力信号に基づいてエンジンへの燃料噴射量を演算し、
演算結果による制御量を燃料噴射量信号4cとしてI/
O4を介して出力する。上記では、エンジン制御の代表
的な制御である燃料噴射制御について説明したが、トラ
ンスミッション制御など他の自動車用制御装置に適用す
ることも可能である。
動作について図2及び図1を用いて説明する。図2は図
1で示す不揮発性メモリ3−1を書換るための各端子に
かかる信号入出力のタイミングチャートである。
読出モードでの通常動作状態、時間t5から時間t9ま
では書換用電源1b印加状態での書換モード状態、時間
t10から時間t13までは書換電源の印加停止後の通
常動作状態への復帰状態、の3通りの代表的動作状態を
示している。
間t4)につき説明する。時間t1でユーザがSW1を
ONにすることで外部電源1aが供給され、時間t2で
制御装置1全体に定電圧源5より約5VのVCC3aが
供給される。時間t2にて論理回路装置7は、不揮発性
メモリ3−1を読出モードに設定する論理を構築する。
この場合、MODE1端子3d=5V、MODE2端子
3e=5V、VPP端子3c=0Vとなるように、各電
圧がバッファ7−1、インバータ7−8、トランジスタ
7−9、7−11を通して各端子に印加される。しか
し、定電圧源5によるパワーオンリセット制御によりリ
セット端子3bにOR回路7−3、AND7−6を通し
てリセット電圧である0Vに設定されるため、マイクロ
コンピュータ3はリセット状態を保つ。
エッジでMODE1端子3d、MODE2端子3e、V
PP端子3cの状態を取り込み動作モードを決定するた
め、時間t3によるパワーオンリセット解除時にリセッ
ト出力5bは5V(ハイ)に立ち上がり不揮発性メモリ
3−1が読出モードとなる。時間t4で制御装置1Aは
制御プログラムに従って演算処理を行い制御量を出力す
る通常の動作状態となる。
動作することにより、マイクロコンピュータ3から所定
の間隔毎にウオッチドックパルス信号5aが出力され、
定電源回路5でウオッチドックパルス信号5aが適正な
間隔で出力されているか否かを監視している。
t9)につき説明する。時間t5にてユーザが不揮発性
メモリ3ー1の内容を書換えるためにSW2をONする
ことにより、約12Vの書込用電源1bが論理回路装置
7に供給される。この際、VCC3aが0Vの状態で書
込用電源1bを供給した場合、マイクロコンピュータ3
が破壊する危険性があるため、VCCの電圧確認用手段
7−1を設けることにより、外部装置2によって書込用
電源1bを印加する前にVCC3a有無の確認を行い、
VCC3aが0V時には書込用電源1bの印加を禁止す
ることができる。
不揮発性メモリ3−1を書換モードに設定する論理とし
て、MODE1端子3d=0V、MODE2端子3e=
12V、VPP端子3c=12Vとなるように各端子の
電圧が設定されるとともに、1ショット回路7−2Aに
よってリセット端子3bに所定時間のリセット信号(0
V)が入力され、時間t7(リセット解除されるエッ
ジ)でリセット端子3bにリセット解除信号(5V)が
入力され、マイクロコンピュータ3が書換モードに設定
される。
換るための消去/書込命令と書換データが、外部装置2
よりシリアル通信ライン1cを通して送信され、マイク
ロコンピュータ3よりシリアル通信ライン1dを通し
て、書込完了信号/エラー信号/照合データが外部装置
2へ返送され、書込の実行ならびに完了確認が行われ
る。
ロコンピュータ3が書換モードに設定される。この時不
揮発性メモリ3−1に内蔵された制御プログラムは実行
されないため、ウオッチドック信号5aは停止して定電
圧源5から周期的リセット信号5bが出力される。しか
し、リセット信号5bは論理回路装置7内のOR回路7
−3にてマスクされるため、マイクロコンピュータ3に
リセットがかかることなく書換モードを維持することが
できる。
3)への復帰状態につき説明する。外部装置2はシリア
ル通信により書換の正常終了を確認した後、時間t9に
て、書込用電源1bの供給を止める。これにより、MO
DE1端子3d、MODE2端子3e、VPP端子3c
に印加される電圧は、論理回路装置7により時間t2同
様に読出モード時の電圧設定になる。だが、リセットの
エッジがないため、時間t10でマイクロコンピュータ
3は書換モードを維持しており、不揮発性メモリ3−1
に書き込まれた新制御プログラムを実行できない。
よるリセット信号5bのマスクが解除されるため、時間
t5から継続的に発生している周期リセット信号5bに
より、時間t11でマイクロコンピュータ3がリセット
解除されて読出モードに切り換わり、時間t12で不揮
発性メモリ3−1に書き込まれた新制御プログラムによ
り制御を開始する。ユーザは不揮発性メモリ3−1が正
常に書換られ、通常動作を開始したことを確認の後、S
W2をOFFして書換動作を終了する。
源安定装置7−4は約12Vの書換電源1bのノイズを
除去し平滑化することを目的としている。しかし、ハー
ネスによる電圧降下、制御装置1Aと外部装置2のグラ
ンド電位差等により、書換電源をマイクロコンピュータ
3の規格内の電源電圧にすることが困難な場合が想定さ
れる。その場合、書換電源1bを16V程度として、電
源安定装置7−4にてマイクロコンピュータ3規格値内
の約12Vにレギュレーションしても良い。これによ
り、車両の相違や書換時の状態に係わらず安定した書換
を実現できる。
1bを16V程度に設定したが、本実施の形態では書換
電源1bを5V程度に設定し、電源安定装置7−4にて
マイクロコンピュータ3規格値内の約12Vに昇圧して
も良い。
4に係る自動車用制御装置の構成図である。尚、図中、
図1と同一符号は同一または相当部分を示す。
御装置である。本実施の形態による制御装置1Bはウオ
ッチドックパルス5aを持たない構成である。従って図
2に示すタイミングチャート中で、時間t10における
周期的リセットで通常状態への復帰ができないため、1
ショット回路7−2Bに書換電源1bの変化(時間t5
及び時間t9)でリセット端子3bに所定時間のリセッ
ト信号(0V)を発生する機能を持たせることにより、
書換完了後の読出モードへの自己復帰を行うことができ
る。
5に係る自動車用制御装置の構成図である。尚、図中、
図1と同一符号は同一または相当部分を示す。図におい
て、1Cは本実施の形態に係る制御装置である。
12Vの書換電圧VPP3cを必要とせず、約5VのV
CC3aのみで書換モードに設定できるマイクロコンピ
ュータ3を使用することを特徴としている。
許可信号源2−3を内蔵した外部装置2Aより供給され
る論理レベルの書換許可信号1eからマイクロコンピュ
ータ3のモード設定関係信号を生成する論理回路装置7
Cを設けたものである。
おけるMODE1端子3dとMODE2端子3eの設定
値が異なり、書換モード時はMODE1端子3d=0
V、MODE2端子3e=5vとなるように各端子の電
圧が設定される。また、通常モード時はMODE1端子
3d=5V、MODE2端子3e=0Vとなるように各
端子の電圧が設定される。これにより、書換用電源を必
要としないマイクロコンピュータを使用する場合におい
ても実施の形態1と同様に書換ができ、さらに電源安定
装置7−4が不要な分だけ論理回路装置7Cの簡易化が
可能となる。
6に係る自動車用制御装置の構成図である。尚、図中、
図1と同一符号は同一または相当部分を示す。図におい
て、1Dは本実施の形態に係る制御装置である。
プログラムを格納する不揮発性メモリ3−2がマイクロ
コンピュータ3に内蔵されておらず、マイクロコンピュ
ータ3の外部に設置され、バス3fで接続されているこ
とを特徴としている。
不揮発性メモリ3−2はバス3f(アドレスバス・デー
タバス・コントロール端子・クロック端子)で接続され
ており、外部不揮発性メモリ3−2は論理回路装置7D
からのVPP3cと、マイクロコンピュータ3からのバ
ス信号で書込モードに設定される。
に不揮発性メモリ3−1を内蔵しない以外は実施の形態
lと同一の構成をしており、書換の動作に関しては図2
に示すタイミングチャートで示す動作と同一である。こ
れにより、マイクロコンピュータ内蔵の不揮発性メモリ
3−1の容量不足等の際に、外部に不揮発性メモリ3−
2を増設することができ、あらゆる制御装置への適用が
可能になる。
車用制御装置が何らかの要因で制御プログラムの変更が
必要となった場合に、マイクロコンピュータやROMを
取り外すことなしに制御プログラムの書換が可能になる
ため、制御プログラム変更時の工数が低減する他、市場
での不具合処置が敏速かつ安価に行うことができる。
に抑制でき、外部装置も制御装置に内蔵しているマイク
ロコンピュータ品種に影響されず標準化が可能であるた
め、ハーネス簡素化・ECU小型化を阻害せずに、あら
ゆる自動車用制御装置に対して車両装着状態での書換機
能を持たせることが可能となる。
ROMを取り外さずに制御プログラムの書換が可能にな
る他、書換用電源の供給のみで書換モードに設定できる
ためシステムの簡素化が図れ、安価・小型・軽量な制御
装置を提供することができ、複数の自動車用制御装置に
同時に盛り込むことが可能となる。
種の影響を受けないため、異なるマイクロコンピュータ
が搭載される複数の自動車用制御装置に於いて、外部装
置を標準化することが可能となり、サービス性向上を図
ることができる。
示す1実施の形態lである。
イミング図である。
288図1抜粋である。
ンピュータ、4 I/O、5 定電圧源、6 バッテリ
源、7A〜7D 論理回路装置、SW1 制御装置1電
源投入スイッチ、 SW2 外部装置2電源投入スイッ
チ。
Claims (5)
- 【請求項1】 制御プログラムを格納した電気的に消去
・書換可能な不揮発性メモリをアクセスして制御処理を
行うマイクロコンピュータと、 内蔵された不揮発性メモリの書換用プログラムに従い、
前記マイクロコンピュータのモード設定関連端子を書換
モードに設定する信号を生成する書換信号生成手段とを
備えたことを特徴とする自動車用制御装置。 - 【請求項2】 書換信号生成手段は、書換用プログラム
とこの書換用プログラムに従って書換用電圧を発生する
書換用電圧源を内蔵した外部装置と、この外部装置より
発生した書換用電圧に従ってマイクロコンピュータのモ
ード設定関連端子を書換モードに設定する信号を生成す
る論理回路とより構成することを特徴とする請求項1に
記載の自動車用制御装置。 - 【請求項3】 書換用電圧源の入力回路に、マイクロコ
ンピュータの電源電圧を外部装置で確認する電圧確認用
手段を備えたことを特徴とする請求項2項記載の自動車
用制御装置。 - 【請求項4】 書換信号生成手段は、書換用プログラム
とこの書換用プログラムに従って書換許可用の論理レベ
ル信号を発生する書換許可信号源を内蔵した外部装置
と、この外部装置より発生した書換設許可用の論理レベ
ル信号に従ってマイクロコンピュータのモード設定関連
端子を書換モードに設定する信号を生成する論理回路と
より構成することを特徴とする請求項1に記載の自動車
用制御装置。 - 【請求項5】 不揮発性メモリがマイクロコンピュータ
の外部にバス接続で設けられており、前記マイクロコン
ピュータを書換モードに設定する事で前記不揮発性メモ
リの書換を行うことを特徴とする請求項1ないし4のい
ずれかに記載の自動車用制御装置。
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