JP2000001293A - 移動式クレーンの過巻防止装置 - Google Patents

移動式クレーンの過巻防止装置

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JP2000001293A
JP2000001293A JP16830698A JP16830698A JP2000001293A JP 2000001293 A JP2000001293 A JP 2000001293A JP 16830698 A JP16830698 A JP 16830698A JP 16830698 A JP16830698 A JP 16830698A JP 2000001293 A JP2000001293 A JP 2000001293A
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auxiliary
auxiliary winding
winding
main
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Norihiko Hayashi
憲彦 林
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直列に接続されている主巻用リミットスイッ
チと補巻用リミットスイッチとにより、主巻ロープと補
巻ロープとの過巻状態を個別に検出することができる移
動式クレーンの過巻防止装置を提供する。 【解決手段】 主巻用リミットスイッチ1に抵抗値がR
の電気抵抗13を、補巻用リミットスイッチ2に抵抗値
が2Rの電気抵抗14をそれぞれ並列に接続し、基準電
源18から電圧印加ケーブル17を介して基準電圧Vcc
を印加すると共に、ロープの過巻による主・補巻用リミ
ットスイッチ1,2のOFFで変化する電圧と、予め入
力されている電圧比較値とをコントローラ6の判断部6
bで比較する構成とすれば、判断部6bで主・補巻用リ
ミットスイッチ1,2のOFFにより変化する電圧と電
圧比較値とが比較されて、何れのリミットスイッチがロ
ープの過巻によりOFFになったかが判断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のフックを備
えた移動式クレーンのそれぞれのフックを昇降させるロ
ープの過巻状態を個別に検出し得るようにした移動式ク
レーンの過巻防止装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、移動式クレーンでは、主
フックを昇降させる主巻ロープ、補フックを昇降させる
補巻ロープまたは主フックを昇降させる主巻ロープ、補
フックを昇降させる補巻ロープ、ジブの先端に設けられ
る第二補フックを昇降させる第二補巻ロープの過巻によ
る切断事故を防止するための過巻防止装置が設けられて
いる。上記のような過巻防止装置を、主フックと補フッ
クとを備えた移動式クレーンの過巻防止装置を例とし
て、この過負荷防止装置を備えた移動式クレーンの一部
省略側面図の図4と、過負荷防止装置の模式的回路図の
図5とを参照しながら以下に説明する。
【0003】先ず、図4を参照しながら移動式クレーン
の構成を説明すると、符号51は移動式クレーンの上部
旋回体であり、この上部旋回体51の前側に運転室52
が、この運転室52の後側にブーム支持ブラケット53
が設けられている。このブーム支持ブラケット53にブ
ームフットピンP1 を介して多段伸縮ブーム54が起伏
可能に支持されている。この多段伸縮ブーム54は3段
伸縮式で、ブームフットピンP1 を介してブーム支持ブ
ラケット53に起伏可能に支持されてなる基端ブーム5
4aと、この基端ブーム54aに伸縮可能に嵌挿されて
なる中間ブーム54bと、この中間ブーム54bに伸縮
可能に嵌挿され、先端に後述するブームヘッド55を有
する先端ブーム54cとから構成されている。
【0004】このブームヘッド55の先端部には、一端
側が上記上部旋回体51に搭載されてなる主巻ウインチ
1 で巻取り、繰出されることにより主フック57を昇
降させ、他端側が主巻用リミットスイッチ1を介して連
結されてなる主巻ロープ56が掛け回されるトップシー
ブ55aがトップシーブ取付ピンP2 を介して取付けら
れている。また、このブームヘッド55には、前方に突
出する補助シーブ用ブラケット58が突設され、この補
助シーブ用ブラケット58には、一端側が上記上部旋回
体51に搭載されてなる補巻ウインチ(図示省略)で巻
取り、繰出されることにより補フック60を昇降させ、
他端側が補巻用リミットスイッチ2を介して連結されて
なる補巻ロープ59が掛装される補助シーブ58aがシ
ーブ取付ピンP3 を介して取付けられている。
【0005】上記主巻用リミットスイッチ1および補巻
用リミットスイッチ2は、図5に示すように、直列に接
続されると共に、主巻用リミットスイッチ1が、基端ブ
ーム54aの側面に取付けられてなるコードリール4
(図4参照。)を介して、この基端ブーム54aに沿う
電気ケーブル5により運転室52内に配設されてなるコ
ントローラ6に接続されている。また、これら上記主巻
用リミットスイッチ1と補巻用リミットスイッチ2との
下端には、ワイヤーロープを介してスイッチ作動用ウエ
イトが取付けられている。
【0006】従って、主巻ロープ56と補巻ロープ59
のうちの何れかが過巻状態になると、主フック57また
は補フック60によりスイッチ作動用ウエイトが押し上
げられ、スイッチ作動用ウエイトの重量によりON状態
にあった主巻用リミットスイッチ1または補巻用リミッ
トスイッチ2がOFFになることにより主・補巻ロープ
56,59の過巻状態を検出することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例に係る過巻
防止装置では、主巻用リミットスイッチと補巻用リミッ
トスイッチとが直列に接続されているため、主巻ロープ
と補巻ロープのうちの何れが過巻になったのかを検知す
ることができず、主巻ロープを巻取り、繰出すウインチ
と、補巻ロープを巻取り、繰出すウインチとをともに停
止させている。そのため、過巻状態になっていない側の
ロープを巻取り、繰出すウインチを操作することができ
ないという解決すべき課題があった。
【0008】ところで、主巻用リミットスイッチと補巻
用リミットスイッチとを個別にコントローラに接続すれ
ば、何れのロープが過巻であるかを検知することができ
る。その場合、一芯の電気ケーブルを用いれば2台のコ
ードリールが必要になり、また二芯の電気ケーブルを用
いれば1台のコードリールで良いが、大きなコードリー
ルが必要になる。さらに、主巻用リミットスイッチと補
巻用リミットスイッチとの他に、ジブブームが設けられ
ていて第二補巻用リミットスイッチがある場合、一芯の
電気ケーブルを用いれば3台のコードリールが必要にな
り、また三芯の電気ケーブルを用いればさらに大きなコ
ードリールが必要になるので、構造的に採用することが
困難であった。
【0009】従って、本発明は、主巻用リミットスイッ
チと補巻用リミットスイッチ、または主巻用リミットス
イッチと補巻用リミットスイッチと第二補巻用リミット
スイッチとが直列に接続されているにもかかわらず、主
巻ロープと補巻ロープまたは主巻ロープと補巻ロープと
第二補巻ロープとの何れが過巻になっているのかを特定
し得る移動式クレーンの過巻防止装置の提供を目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る移動式クレーンの過巻防止
装置が採用した手段は、上部旋回体により俯仰自在に支
持されてなる多段伸縮ブームのブームヘッドに配設され
た主フックを昇降させる主巻ロープの過巻を検出する主
巻用リミットスイッチと補フックを昇降させる補巻ロー
プの過巻を検出する補巻用リミットスイッチとが直列に
接続され、直列に接続されたこれらリミットスイッチの
一端と上記上部旋回体に配置されたコントローラとがコ
ードリールを介して電気ケーブルで接続され、上記コン
トローラにより上記主巻用リミットスイッチおよび補巻
用リミットスイッチの作動を検出する移動式クレーンの
過巻防止装置において、上記主巻用リミットスイッチと
補巻用リミットスイッチとのそれぞれに並列に接続され
た抵抗値の異なる電気抵抗と、上記コントローラに設け
られ、上記主巻用リミットスイッチまたは補巻用リミッ
トスイッチの作動により変化する電圧値または電流値を
検出して、何れのリミットスイッチが作動したかを判断
する判断部とからなることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項2に係る移動式クレーンの
過巻防止装置が採用した手段は、請求項1に記載の移動
式クレーンの過巻防止装置において、上記コントローラ
に、主巻用リミットスイッチおよび補巻用リミットスイ
ッチの何れかが作動したとき、その作動したリミットス
イッチに対応するウインチに作動停止信号を出力する出
力部を設けたことを特徴とする。
【0012】本発明の請求項3に係る移動式クレーンの
過巻防止装置が採用した手段は、上部旋回体により俯仰
自在に支持されてなる多段伸縮ブームのブームヘッドに
配設された主フックを昇降させる主巻ロープの過巻を検
出する主巻用リミットスイッチおよび補フックを昇降さ
せる補巻ロープの過巻を検出する補巻用リミットスイッ
チと上記ブームヘッドに装着されたジブの先端に配設さ
れた第二補巻用リミットスイッチとが直列に接続され、
直列に接続されたこれらリミットスイッチの一端と上記
上部旋回体に配置されたコントローラとがコードリール
を介して電気ケーブルで接続され、上記コントローラに
より上記主巻用リミットスイッチおよび補巻用リミット
スイッチの作動を検出する移動式クレーンの過巻防止装
置において、上記主巻用リミットスイッチと補巻用リミ
ットスイッチと第二補巻用リミットスイッチとのそれぞ
れに並列に接続された抵抗値の異なる電気抵抗と、上記
コントローラに設けられ、上記主巻用リミットスイッ
チ、補巻用リミットスイッチまたは第二補巻用リミット
スイッチの作動により変化する電圧値または電流値を検
出して、何れのリミットスイッチが作動したかを判断す
る判断部とからなることを特徴とする。
【0013】本発明の請求項4に係る移動式クレーンの
過巻防止装置が採用した手段は、請求項3に記載の移動
式クレーンの過巻防止装置において、上記コントローラ
に、主巻用リミットスイッチ、補巻用リミットスイッチ
および第二補巻用リミットスイッチの何れかが作動した
とき、その作動したリミットスイッチに対応するウイン
チに作動停止信号を出力する出力部を設けたことを特徴
とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態1に係
る主巻用リミットスイッチ、補巻用リミットスイッチを
有する移動式クレーンの過巻防止装置を、その模式的系
統図の図1を参照しながら、従来と同一のものならびに
同一機能を有するものに同一符号を付して説明する。但
し、この過巻防止装置を備えた移動式クレーン自体は、
図4に示す従来例に係る移動式クレーンと同構成である
から、この移動式クレーンの構成に係る説明は割愛す
る。
【0015】図1に示す符号1は、図示しない上部旋回
体によって俯仰自在に支持されてなる多段伸縮ブームの
ブームヘッドに配設された主フックを昇降させる主巻ロ
ープの過巻を検出する主巻用リミットスイッチ(以下、
主巻用Lsという)であり、符号2は補フックを昇降さ
せる補巻ロープの過巻を検出する補巻用リミットスイッ
チ(以下、補巻用Lsという)であり、これら主巻用L
s1と補巻用Ls2とは直列に接続されている。補巻用
Ls2の自由端がアースされると共に、主巻用Ls1の
自由端が移動式クレーンの上部旋回体に配置された後述
するコントローラ6にコードリール4を介して一芯の電
気ケーブル5を介して接続されている。
【0016】そして、主巻用Ls1には抵抗値がRの電
気抵抗13が、また補巻用Ls2には抵抗値が2Rの電
気抵抗14が並列に接続されると共に、上記電気ケーブ
ル5のコードリール4とコントローラ6との間には、抵
抗値がRの電気抵抗16が介装され、基準電源18によ
り基準電圧Vccを印加する電圧印加ケーブル17が接続
されている。
【0017】上記コントローラ6は、電気ケーブル5か
ら入力される電圧のアナログ値をデジタル値に変換する
A/D変換器6aと、このA/D変換器6aにより変換
された電圧のデジタル値が入力され、入力された電圧の
デジタル値から主巻用Ls1がOFFになって主巻ロー
プが過巻になったか、また補巻用Ls2がOFFになっ
て補巻ロープが過巻になったかを判断し、判断結果に基
づいて主巻ロープ過巻表示ランプ7または補巻ロープ過
巻表示ランプ8を点灯させる判断部6bと、この判断部
6bから出力された判断信号が入力される判断信号出力
部6cとから構成されている。
【0018】さらに、上記判断部6bから出力された判
断信号は、主巻ロープを巻取り・繰出す主巻ウインチW
1 を駆動させる図示しない主巻ウインチ作動配管に介装
されてなる主巻ウンイチ用電磁弁10または補巻ロープ
を巻取り・繰出す補巻ウインチW2 を駆動させる図示し
ない補巻ウインチ作動配管に介装されてなる補巻ウンイ
チ用電磁弁11に出力されるように構成されている。つ
まり、主巻ウンイチ用電磁弁10または補巻ウンイチ用
電磁弁11が判断信号で作動され、主巻ウインチW1
たは補巻ウインチW2 の駆動が停止されるように構成さ
れている。
【0019】以下、上記構成になる移動式クレーンの過
巻防止装置の作用態様を、電気抵抗以外の抵抗は全て
0、つまり主巻ロープと補巻ロープとが過巻になってお
らず、主巻用Ls1と補巻用Ls2とがONの通常状態
である場合、ならびに電気ケーブル5の電気抵抗が全て
0オームであると仮定して説明する。
【0020】クレーン作業中において、主巻ロープと補
巻ロープとの全て、または何れか一方のロープが過巻に
なると、主巻用Ls1と補巻用Ls2との全て、または
何れか一方のリミットスイッチがOFFになる。リミッ
トスイッチのOFF状態に応じて抵抗が変化するから電
流が変化し、コントローラ6とアースとの間の電圧が変
化する。そして、この変化した電圧がA/D変換器6a
でデジタル値に変換されて判断部6bに入力されるが、
この判断部6bには、予め主巻用Ls1と補巻用Ls2
との全て、または何れか一方のリミットスイッチがOF
Fになった場合の電圧比較値が入力されているので、こ
の判断部6bにより、主巻用Ls1と補巻用Ls2の全
て、または何れか一方のリミットスイッチがOFFにな
っているということが容易に判断される。
【0021】そして、判断部6bから出力された判断信
号によって、主巻ロープ過巻表示ランプ7と補巻ロープ
過巻表示ランプ8との全て、または何れか一方の表示ラ
ンプが点灯されると共に、主巻ウインチ用電磁弁10と
補巻ウインチ用電磁弁11との全て、また何れか一方の
電磁弁が閉弁されて、主巻ウインチW1 と補巻ウインチ
2 の全て、または何れか一方のウインチの駆動が停止
されるので、主巻ロープと補巻ロープとの全て、または
何れか一方のロープの過巻が防止される。
【0022】因みに、段落番号〔0016〕において述
べたように、主巻用Ls1に並列に接続した電気抵抗1
3の抵抗値がRであり、補巻用Ls2に並列に接続した
電気抵抗14の抵抗値が2Rであり、電圧印加ケーブル
17に介装されてなる電気抵抗16の抵抗値がRであ
り、かつ電圧印加ケーブル17を介して印加される基準
電圧がVccであるとした場合の電圧値は表1に示す通り
である。
【表1】 なお、上記表1において、○印はリミットスイッチがO
Nでロープが過巻になっていない通常状態を、また×印
はリミットスイッチがOFFでロープが過巻になってい
る過巻状態をそれぞれ示すものである。
【0023】上記実施の形態1に係る移動式クレーンの
過巻防止装置によれば、上記のとおり、主巻用Ls1と
補巻用Ls2とが直列に接続されているが、主巻用Ls
1には電気抵抗13が並列に接続され、また補巻用Ls
2には電気抵抗14が並列に接続されていて、これら主
巻用Ls1や補巻用Ls2の全て、または何れか一方が
ロープの過巻によりOFFになると電圧値が変化する。
コントローラ5の判断部6bは各リミットスイッチのO
FFに起因して変化する電圧値と予め入力されている電
圧比較値とを比較して、主巻用Ls1と補巻用Ls2の
全て、またはこれらの何れがOFFになったかを判断す
るので、従来のように主巻ロープ用と補巻ロープ用との
両ウインチを停止させる必要がなく、過巻状態になった
ロープ側のウインチ操作だけを停止させることができ
る。
【0024】また、従来例に係る過巻防止装置と同様
に、一芯の電気ケーブル5を用いているが、2台のコー
ドリールを用いる必要がなく、そして二芯の電気ケーブ
ルを用いる必要がないので大きなコードリールを用いる
必要もない。
【0025】次に、本発明の実施の形態2に係る主巻用
Ls、補巻用Lsおよび第二補巻用Lsを有する移動式
クレーンの過巻防止装置を、この過巻防止装置を有する
移動式クレーン(補フックは図示省略)の主要部側面図
の図2と、その模式的系統図の図3とを参照しながら、
上記実施の形態1と同一のものならびに同一機能を有す
るものに同一符号を付して説明する。
【0026】先ず、本発明の実施の形態2に係る過負荷
防止装置を備えた移動式クレーンの構成を説明すると、
この移動式クレーンは、多段伸縮ブーム54のブームヘ
ッド55の先端にジブブーム61が連結されている。こ
のジブブーム61の先端には、第二補フック63を昇降
させる第二補巻ロープ62の過巻を検出する第二補巻用
Ls3が設けられている。そして、図3に示すように、
この第二補巻用Ls3と、多段伸縮ブーム54のブーム
ヘッド55に配設された主フック57を昇降させる主巻
ロープ56の過巻を検出する主巻用Ls1と、補フック
を昇降させる補巻ロープの過巻を検出する補巻用Ls2
とは直列に接続されている。
【0027】上記第二補巻用Ls3の自由端がアースさ
れると共に、主巻用Ls1の自由端が上記実施の形態1
とほぼ同構成になるコントローラ6にコードリール4を
介して一芯の電気ケーブル5を介して接続されている。
そして、主巻用Ls1には抵抗値がRの電気抵抗13
が、補巻用Ls2には抵抗値が2Rの電気抵抗14が、
第二補巻用Ls3には抵抗値が4Rの電気抵抗15が並
列に接続されると共に、上記電気ケーブル5のコードリ
ール4とコントローラ6との間には、抵抗値がRの電気
抵抗16が介装され、基準電源18により基準電圧Vcc
を印加する電圧印加ケーブル17が接続されている。
【0028】上記コントローラ6の判断部6bには、主
巻用Ls1と補巻用Ls2と第二補巻用Ls3との全
て、何れか二つのリミットスイッチまたは何れか一つの
リミットスイッチのOFFを判断する電圧比較値が予め
入力されるように構成されている。以上の説明から良く
理解されるように、本実施の形態2と上記実施の形態1
とは、第二補巻用Ls3が設けられていることと、第2
補巻用ロープ過巻表示ランプ9が設けられていること
と、第二補巻ウインチ用電磁弁12が設けられているこ
ととが相違するだけである。
【0029】上記実施の形態2に係る過負荷防止装置に
よれば、上記実施の形態1と同様に、電気抵抗以外の抵
抗は全て0、つまり主巻ロープと補巻ロープと第二補巻
ロープとが過巻になっておらず、主巻用Ls1と補巻用
Ls2と第二補巻用Ls3がONの通常状態である場
合、ならびに電気ケーブル5の電気抵抗が全て0オーム
であり、そして主巻用Ls1に並列に接続した電気抵抗
13の抵抗値がRであり、補巻用Ls2に並列に接続し
た電気抵抗14の抵抗値が2Rであり、第二補巻用Ls
3に並列に接続した電気抵抗15の抵抗値が4Rであ
り、電圧印加ケーブル17に介装されてなる電気抵抗1
6の抵抗値がRであり、かつ電圧印加ケーブル17を介
して印加される基準電圧がVccであるとした場合の電圧
値は表2に示す通りである。勿論、この表2中の○印と
×印とは上記表1の場合と同様であって、○印はリミッ
トスイッチがONでロープが過巻になっていない通常状
態を、また×印はリミットスイッチがOFFでロープが
過巻になっている過巻状態をそれぞれ示すものである。
【表2】
【0030】この実施の形態2に係る移動式クレーンの
過巻防止装置によれば、コントローラ6の判断部6bは
各リミットスイッチのOFFに起因して変化する電圧値
と予め入力されている電圧比較値とを比較して、主巻用
Ls1と補巻用Ls2と第二補巻用Ls3との全て、こ
れらのうちの何れか二つ、またはこれらのうちの何れか
一つがOFFになったかを判断するので、上記実施の形
態1と同様に、主巻ロープを巻取り、繰出す主巻ウイン
チW1 と、補巻ロープを巻取り、繰出す補巻ウインチW
2 と、第二補巻ロープを巻取り、繰出す第二補巻ウイン
チW3 とを共に停止させる必要がなく、過巻状態になっ
たロープを巻取り、繰出すウインチだけを停止させるこ
とができる。
【0031】なお、以上では、主巻ロープと補巻ロープ
の全て、またはそれらのうちの何れが過巻になっている
か、あるいは主巻ロープと補巻ロープと第二補巻ロープ
との全て、それらのうちの何れか二つのロープまたはそ
れらのうちの何れか一つが過巻になっているかを、変化
する電圧値により判断する例を説明したが、上記のとお
り、電流値も変化するので、この変化する電流値によっ
て、主巻ロープと補巻ロープの全て、またはそれらのう
ちの何れが過巻になっているか、あるいは主巻ロープと
補巻ロープと第二補巻ロープとの全て、それらのうちの
何れか二つのロープまたはそれらのうちの何れか一つの
ロープが過巻になっているかを判断することもできるの
で、上記実施の形態1または2によって本発明の技術的
思想の範囲が限定されるものではない。
【0032】また、以上では、主巻用Lsと並列に接続
する電気抵抗の抵抗値がRで、補巻用Lsと並列に接続
する電気抵抗の抵抗値が2Rで、第二補巻用Lsと並列
に接続する電気抵抗の抵抗値が4Rであって、電気抵抗
の抵抗値が整数倍になっている場合を例として説明し
た。しかしながら、このようにリミットスイッチと並列
に接続する電気抵抗の抵抗値が、このように整数倍でな
ければならないということではなく、電気抵抗の抵抗値
が互いに相違しており、かつ三つのリミットスイッチが
ある場合には、最小の抵抗値と中間の抵抗値との和と、
最大の抵抗値とが相違していれば良いものである。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1に
係る移動式クレーンの過巻防止装置によれば、主巻ロー
プと補巻ロープの全て、またはそれらのうちの何れが過
巻になっているかを判断することができ、また本発明の
請求項2に係る移動式クレーンの過巻防止装置によれ
ば、主巻ロープと補巻ロープの全て、またはそれらのう
ちの何れが過巻になっているかを判断して、過巻により
作動したリミットスイッチに対応するウインチだけを停
止させることができ、従来のように、過巻状態になって
いないロープ側のウインチを停止させる必要がない。こ
れまでは、過巻防止機能を働かせるため、不使用側のフ
ックを下げたままクレーン作業を行わなければならなか
ったが、不使用側のフックを過巻状態に保持したままク
レーン作業を行うことができ、不使用側のフックがクレ
ーン作業の邪魔になることもないので、クレーン作業能
率が向上するという優れた効果がある。
【0034】また、本発明の請求項3に係る移動式クレ
ーンの過巻防止装置によれば、主巻ロープと補巻ロープ
と第二補巻ロープの全て、それらのうちの何れか二つの
ロープ、またはそれらのうちの何れか一つのロープが過
巻になっているかを判断することができ、また本発明の
請求項4に係る移動式クレーンの過巻防止装置によれ
ば、主巻ロープと補巻ロープと第二補巻ロープの全て、
それらのうちの何れか二つのロープ、またはそれらのう
ちの何れか一つのロープが過巻になっているかを判断し
て、過巻により作動したリミットスイッチに対応するウ
インチを停止つさせることができ、従来のように、過巻
状態になっていないロープ用のウインチを停止させる必
要がないため、上記請求項1または2に係る移動式クレ
ーンの過巻防止装置と同様に、不使用側のフックを過巻
状態に保持したままクレーン作業を行うことができ、不
使用側のフックがクレーン作業の邪魔になることもない
ので、クレーン作業能率が向上するという優れた効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る移動式クレーンの
過巻防止装置の模式的系統図である。
【図2】本発明の実施の形態2に係る移動式クレーンの
過巻防止装置を有する移動式クレーンの主要部側面図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態2に係る過巻防止装置の模
式的系統図である。
【図4】従来例に係る過巻防止装置を備えた移動式クレ
ーンの一部省略側面図である。
【図5】従来例に係る過負荷防止装置の模式的回路図で
ある。
【符号の説明】
1…主巻用Ls,2…補巻用Ls,3…第二補巻用L
s,4…コードリール,5…電気ケーブル,6…コント
ローラ,6a…A/D変換器,6b…判断部,6c…判
断信号出力部,7…主巻ロープ過巻表示ランプ,8…補
巻ロープ過巻表示ランプ,9…第二補巻ロープ過巻表示
ランプ,10…主巻ウインチ用電磁弁,11…補巻ウイ
ンチ用電磁弁,12…第二補巻ウインチ用電磁弁,13
…電気抵抗(R),14…電気抵抗(2R),15…電
気抵抗(4R),16…電気抵抗(R),17…電圧印
加ケーブル,18…基準電源 51…上部旋回体,52…運転室,53…ブーム支持ブ
ラケット,54…多段伸縮ブーム,54a…基端ブー
ム,54b…中間ブーム,54c…先端ブーム.55…
ブームヘッド,56…主巻ロープ,57…主フック,5
8…補助シーブ用ブラケット,58a…補助シーブ,5
9…補巻ロープ,60…補フック,61…ジブブーム,
62…第二補巻ロープ,63…第二補フック P1 …ブームフットピン,P2 …トップシーブ取付ピ
ン,P3 …シーブ取付ピン W1 …主巻ウインチ,W2 …補巻ウインチ,W3 …第二
補巻ウインチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部旋回体により俯仰自在に支持されて
    なる多段伸縮ブームのブームヘッドに配設された主フッ
    クを昇降させる主巻ロープの過巻を検出する主巻用リミ
    ットスイッチと補フックを昇降させる補巻ロープの過巻
    を検出する補巻用リミットスイッチとが直列に接続さ
    れ、直列に接続されたこれらリミットスイッチの一端と
    上記上部旋回体に配置されたコントローラとがコードリ
    ールを介して電気ケーブルで接続され、上記コントロー
    ラにより上記主巻用リミットスイッチおよび補巻用リミ
    ットスイッチの作動を検出する移動式クレーンの過巻防
    止装置において、上記主巻用リミットスイッチと補巻用
    リミットスイッチとのそれぞれに並列に接続された抵抗
    値の異なる電気抵抗と、上記コントローラに設けられ、
    上記主巻用リミットスイッチまたは補巻用リミットスイ
    ッチの作動により変化する電圧値または電流値を検出し
    て、何れのリミットスイッチが作動したかを判断する判
    断部とからなることを特徴とする移動式クレーンの過巻
    防止装置。
  2. 【請求項2】 上記コントローラに、主巻用リミットス
    イッチおよび補巻用リミットスイッチの何れかが作動し
    たとき、その作動したリミットスイッチに対応するウイ
    ンチに作動停止信号を出力する出力部を設けたことを特
    徴とする請求項1に記載の移動式クレーンの過巻防止装
    置。
  3. 【請求項3】 上部旋回体により俯仰自在に支持されて
    なる多段伸縮ブームのブームヘッドに配設された主フッ
    クを昇降させる主巻ロープの過巻を検出する主巻用リミ
    ットスイッチおよび補フックを昇降させる補巻ロープの
    過巻を検出する補巻用リミットスイッチと上記ブームヘ
    ッドに装着されたジブの先端に配設された第二補巻用リ
    ミットスイッチとが直列に接続され、直列に接続された
    これらリミットスイッチの一端と上記上部旋回体に配置
    されたコントローラとがコードリールを介して電気ケー
    ブルで接続され、上記コントローラにより上記主巻用リ
    ミットスイッチおよび補巻用リミットスイッチの作動を
    検出する移動式クレーンの過巻防止装置において、上記
    主巻用リミットスイッチと補巻用リミットスイッチと第
    二補巻用リミットスイッチとのそれぞれに並列に接続さ
    れた抵抗値の異なる電気抵抗と、上記コントローラに設
    けられ、上記主巻用リミットスイッチ、補巻用リミット
    スイッチまたは第二補巻用リミットスイッチの作動によ
    り変化する電圧値または電流値を検出して、何れのリミ
    ットスイッチが作動したかを判断する判断部とからなる
    ことを特徴とする移動式クレーンの過巻防止装置。
  4. 【請求項4】 上記コントローラに、主巻用リミットス
    イッチ、補巻用リミットスイッチおよび第二補巻用リミ
    ットスイッチの何れかが作動したとき、その作動したリ
    ミットスイッチに対応するウインチに作動停止信号を出
    力する出力部を設けたことを特徴とする請求項3に記載
    の移動式クレーンの過巻防止装置。
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