JP3399397B2 - クレーンの過負荷防止装置 - Google Patents

クレーンの過負荷防止装置

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JP3399397B2 JP08704899A JP8704899A JP3399397B2 JP 3399397 B2 JP3399397 B2 JP 3399397B2 JP 08704899 A JP08704899 A JP 08704899A JP 8704899 A JP8704899 A JP 8704899A JP 3399397 B2 JP3399397 B2 JP 3399397B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,クレーンの過負荷
防止装置に係り,詳しくは,クレーン本体に起伏可能に
取り付けられた起伏部材に作用する実荷重が設定荷重を
越える過負荷状態を防止するために,上記起伏部材の起
伏量が所定の下限値を上回る範囲で,上記起伏部材の起
伏量に応じて上記設定荷重が設定されるクレーンの過負
荷防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クレーンでは,本体に起伏可能に取り付
けられたブームやジブなどの起伏部材に掛けられた吊荷
ロープに荷物が吊り下げられるため,同じ荷物が吊り下
げられていたとしても,上記起伏部材が起伏駆動され上
記起伏部材の起伏角度が変化することによって,本体が
荷物を支えきれなくなって転倒したり,機械が破損した
りする恐れがある。上記のような転倒や機械の破損を防
止するために,上記起伏部材の起伏角度θは,所定の作
動許容範囲(上限値θmax ,下限値θmin )内に制限さ
れることが多い。この作動許容範囲内では,上記起伏部
材の起伏角度θ(あるいは,これから演算される作業半
径R)に応じて吊持し得る最大の限界荷重Wa が,例え
ば図5に示す如く,クレーンの機械的強度及び転倒安定
度に基づいて定められる。図5に示す限界荷重Wa の場
合,上記作動許容範囲の下限値θmin から上記作動許容
範囲の上限値θmax 付近までは,上記起伏部材の起伏角
度θと上記起伏部材に作用する荷重Wとの積がほぼ一定
となるように上記限界荷重Wa が設定されており,上記
作動許容範囲の上限値θmax 付近では,上記起伏部材の
起伏角度θに対して上記限界荷重Wa がほぼ一定に設定
されている。上記クレーンでは,上記のような限界荷重
a よりも,吊荷作業時における吊荷の実荷重が大きい
過負荷状態を判別して,クレーンの運転者等に警告を与
えたり,クレーンの作動を強制的に停止させる過負荷防
止装置を搭載することが義務づけられている。このよう
なクレーンの過負荷防止装置に関する技術は,例えば特
公平3−27480号公報に記載されている。上記起伏
部材の作動許容範囲を定める上記起伏角度の下限値θmi
n は,フック巻上ロープの損傷を防止するために,例え
ばフック巻上ロープとブーム背面のガイドローラとが接
触する起伏角度30°付近に設定されるのが一般的であ
る。上記クレーンでは,上記過負荷状態の他,上記起伏
部材の起伏角度θが上記下限θmin (〜30°)に達し
た場合に,荷物が吊り下げられているか否かにかかわら
ず,上記起伏部材の起伏駆動が上記過負荷防止装置によ
り自動的にあるいは強制的に停止させられる。従って,
上記起伏部材を上記下限値θmin 以下の起伏角度まで降
下させる場合には,上記過負荷防止装置による上記起伏
部材の自動停止機能を解除する必要がある。上記過負荷
防止装置による上記起伏部材の自動停止機能の解除は,
例えば上記起伏部材が上記下限値θmin まで降下して上
記過負荷防止装置により上記起伏部材の起伏駆動が一旦
停止させられた後,上記機能を解除させる解除ボタン
を,図5に示す如く運転手が一定起伏角度θd 分だけ押
圧操作しながら,上記自動停止機能が動作しない未作動
領域まで上記起伏部材を降下させることにより行われ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような解除操作
により,上記起伏部材を上記下限値θmin 以下の角度ま
で降下させることが可能であるが,上記起伏部材が比較
的短く荷物も吊り下げられていない場合,機械的強度及
び転倒安定度の面で,上記解除操作は本来不要なもので
ある。上記解除操作は,上記起伏部材を降下させる操作
と同時に行われることになるため,本来不要であるにも
かかわらず,上記起伏部材を降下させる操作に対する運
転手の注意力を散漫にする恐れがある。また,上記起伏
部材を上記下限値θmin 以下の起伏角度まで降下させる
ために,解除ボタンの操作を日常的に行っていると,上
記解除ボタンに対する操作が習慣化してしまい,荷物が
吊り下げられており,本来的に過負荷状態を防止するこ
とが必要な場合でも,運転手が誤って解除ボタンを押し
てしまう恐れがある。このように,上記起伏部材を上記
下限値θmin 以下の起伏角度まで降下させる従来の手法
では,操作性の面でも,安全性の面でも問題がある。本
発明は,このような従来の技術における課題を解決する
ために,クレーンの過負荷防止装置を改良し,クレーン
本体に起伏可能に取り付けられた起伏部材に作用する実
荷重が設定荷重を越える過負荷状態を防止するために,
上記起伏部材の起伏量が所定の下限値を上回る範囲で,
上記起伏部材の起伏量に応じて上記設定荷重を設定する
だけでなく,上記起伏部材の起伏量が上記所定の下限値
以下の範囲でも,上記起伏部材の起伏量が所定の下限値
を上回る範囲での最小値よりも小さい値にて上記設定荷
重を設定することにより,起伏部材が比較的短く荷物が
吊り下げられていない場合には,上記解除操作等を行う
必要なく,上記起伏部材を上記所定の下限値以下の起伏
量まで降下させることのできるクレーンの過負荷防止装
置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1に係る発明は,クレーン本体に起伏可能に
取り付けられた起伏部材に作用する実荷重が設定荷重を
越える過負荷状態を防止するために,上記起伏部材の起
伏量が所定の下限値を上回る範囲で,上記起伏部材の起
伏量に応じて上記設定荷重が設定されるクレーンの過負
荷防止装置において,上記設定荷重が,上記起伏部材の
起伏量が上記所定の下限値以下の範囲でも設定されてお
り,かつ,上記起伏部材の起伏量が上記所定の下限値を
上回る範囲での上記設定荷重の最小値よりも小さくなる
ように設定されてなることを特徴とするクレーンの過負
荷防止装置として構成されている。
【0005】また,請求項2に係る発明は,上記請求項
1に記載のクレーンの過負荷防止装置において,上記起
伏部材が起伏駆動されている間に,上記実荷重が上記設
定荷重を越えた過負荷状態が判別されると,上記起伏部
材の駆動を自動的に停止してなることをその要旨とす
る。
【0006】また,請求項3に係る発明は,上記請求項
2に記載のクレーンの過負荷防止装置において,上記起
伏部材を起伏駆動するために用いる起伏ロープを停止さ
せてなることをその要旨とする。
【0007】また,請求項4に係る発明は,上記請求項
1〜3のいずれか1項に記載のクレーンの過負荷防止装
置において,上記設定荷重が,上記起伏部材の起伏量が
上記所定の下限値以下の範囲で,上記起伏部材から吊下
ロープを介して荷物を吊り下げるための吊下手段による
荷重に基づいて設定されてなることをその要旨とする。
【0008】また,請求項5に係る発明は,上記請求項
1〜4のいずれか1項に記載のクレーンの過負荷防止装
置において,上記起伏量が,上記起伏部材の起伏角度,
又は上記起伏部材の起伏角度から演算される上記起伏部
材の作業半径であることをその要旨とする。
【0009】上記請求項1〜5のいずれか1項に記載の
クレーンの過負荷防止装置によれば,クレーン本体に起
伏可能に取り付けられた起伏部材に作用する実荷重が設
定荷重を越える過負荷状態を防止するために,上記設定
荷重が,上記起伏部材の起伏量が所定の下限値を上回る
範囲で,上記起伏部材の起伏量に応じて設定されるだけ
でなく,上記起伏部材の起伏量が上記所定の下限値以下
の範囲でも,上記起伏部材の起伏量が所定の下限値を上
回る範囲での最小値よりも小さい値にて設定されるた
め,起伏部材が比較的短く荷物が吊り下げられていない
場合に,本来必要でない上記解除操作等を行う必要な
く,上記起伏部材を上記所定の下限値以下の起伏量まで
降下させることができ,その結果,クレーンの操作性と
安全性を向上させることができる。
【0010】また,上記請求項2に記載のクレーンの過
負荷装置のように,上記起伏部材が起伏駆動されている
間に,上記実荷重が上記設定荷重を越えた過負荷状態が
判別されると,上記起伏部材の駆動を自動的に停止させ
るようにすれば,荷物が吊り下げられているにもかかわ
らず,誤って運転手が上記起伏部材を上記所定の下限値
以下の角度まで降下させようとしても,上記起伏部材の
起伏駆動を直ちに停止させることができる。
【0011】ここで,上記起伏部材の駆動の停止は,例
えば上記請求項3に記載のクレーンの過負荷防止装置の
ように,上記起伏部材を起伏駆動するために用いる起伏
ロープを停止させることにより行うことができる。
【0012】また,上記設定荷重は,例えば上記請求項
4に記載のクレーンの過負荷防止装置のように,上記起
伏部材の起伏量が上記所定の下限値以下の範囲で,上記
起伏部材から吊下ロープを介して荷物を吊り下げるため
の吊下手段による荷重に基づいて設定されるものであ
る。
【0013】また,上記起伏量は,具体的には上記請求
項5に記載のクレーン過負荷防止装置のように,上記起
伏部材の起伏角度,又は上記起伏部材の起伏角度から演
算される上記起伏部材の作業半径である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下,添付図面を参照して,本発
明の実施の形態につき説明し,本発明の理解に供する。
尚,以下の実施の形態は,本発明の具体的な一例あっ
て,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではな
い。ここに,図1は本発明の一実施の形態に係るクレー
ンの過負荷防止装置の概略構成を示す図,図2は上記過
負荷防止装置が搭載されるクレーンの概略構成例を説明
するための図,図3は上記クレーンの過負荷防止装置の
動作を説明するためのフローチャート,図4は上記クレ
ーンの過負荷防止装置における起伏部材の起伏角度と限
界荷重との対応関係を説明するための図である。図1及
び図2に示す如く,本発明の一実施の形態に係るクレー
ンの過負荷防止装置は,ブーム(起伏部材の一例)3の
起伏角度θを検出するブーム角検出器5と,上記ブーム
3に連結されたガイケーブル6Cの張力Fを検出する張
力検出器12と,上記ブーム角検出器5により検出され
た上記ブーム3の起伏角度θに基づいて,上記ブーム3
の作業半径を演算する作業半径演算器131,上記作業
半径演算器131により演算された上記ブーム3の作業
半径Rに基づいて,ブーム3の起伏角度θに応じて吊持
し得る最大の限界荷重(設定荷重)Wa を演算する限界
荷重演算器132,上記張力検出器12により検出され
た上記ブーム3に連結されたガイケーブル6Cの張力F
に基づいて上記ブーム3に作用する吊り荷重(実荷重)
Wを演算する吊り荷重演算器133,上記限界荷重演算
器132により演算された上記限界荷重Wa ,及び上記
吊り荷重演算器133により演算された上記吊り荷重W
に基づいて,両者の比W/Wa である負荷率を演算する
負荷率演算器134を含む過負荷防止部13と,上記過
負荷防止部13から出力された負荷率に基づいて,警報
を発するとともに上記ブーム3の起伏駆動を自動停止さ
せる警報・作動自動停止装置14とを具備する。本実施
の形態に係るクレーンの過負荷防止装置が具備する構成
は,従来装置と同様であるが,上記限界荷重演算器13
2において用いられる上記限界荷重Waの設定が,従来
装置では,図5に示したような上記上限値θmax と下限
値θminとの間でのみ行われているのに対し,本実施の
形態に係るクレーンの過負荷防止装置では,図4に示す
如く,上記下限値θmin 以下でも上記限界荷重Wa が設
定されており,かつ上記起伏角度θが下限値θmin を上
回る範囲での最小限界荷重Wmin よりも小さい値に設定
される点で相違する。
【0015】以下,本実施の形態に係るクレーンの過負
荷防止装置の詳細について説明する。まず,上記ブーム
角検出器5,張力検出器12,過負荷防止部13,警報
・作動自動停止装置14を備える過負荷防止装置が搭載
されるクレーン1本体には,ブームピン2を中心として
ブーム3が起伏可能に取り付けられており,荷吊り用の
ウインチドラム4A,及びブーム起伏用のウインチドラ
ム4Bが設けられている。上記ウインチドラム4Aから
引き出されたロープ(吊荷ロープ)6Aは,ブームヘッ
ド(ブーム先端)のシーブ7に掛けられており,このロ
ープ6Aによってフックブロック8(吊下手段の一例)
が吊り下げられている。上記ウインチドラム4Bから引
き出されたロープ(起伏ロープ)6Bは,一対の動滑車
9A,9B間に巻かれており,一方の動滑車9Aがピン
11を介して回動可能にクレーン1本体側の支持部材1
aに連結され,他方の動滑車6Bがガイケーブル6Cを
介してブームヘッドに連結されている。即ち,上記ウイ
ンチドラム4Aの回転駆動によりフックブロック8が昇
降させられ,上記ウインチドラム4Bの回転駆動により
ブーム3が起伏させられる。尚,ウインチドラムの巻上
制御装置の油圧回路構成は,周知のものと同様のものを
採用することができ,例えば特開平7−41287号公
報などを参照されたい。そして,上記過負荷防止装置の
ブーム角検出器5は,上記ブーム3の基部に設けられ,
上記過負荷防止装置の張力検出器12は,動滑車9Aと
クレーン1本体側の支持部材1aの間に設けられる。ま
た,上記過負荷防止部13,及び警報・作動停止装置1
4は,クレーン1本体の運転室内に設置され,上記ブー
ム角検出器5及び上記張力検出器12と電気的に接続さ
れている。
【0016】次に,図3のフローチャートを参照して,
上記クレーンの過負荷防止装置の動作について説明す
る。はじめに,ブーム角検出器5から検出信号が上記過
負荷防止部13に読み込まれ(S101),上記ブーム
3の起伏角度θが所定の下限値θmin を上回る範囲にあ
るか,上記下限値θmin 以下の範囲であるかの判別が行
われる(S102)。上記工程S102において,上記
ブーム3の起伏角度θが上記下限値θmin を上回る範囲
にあるとの判別が行われた場合,上記過負荷防止部13
の作業半径演算器131により上記ブーム3のそのとき
の作業半径Rが,上記ブーム3の起伏角度θ及び上記ブ
ーム3の長さに基づいて演算され,さらに上記過負荷防
止部13の限界荷重演算器132により上記作業半径R
に基づいて限界荷重Wa が演算される(S103)。
【0017】上記限界荷重演算器132では,例えば図
4に示すような上記ブーム3の作業半径R(あるいは起
伏角度θ)と,限界荷重Wa との対応関係が予め保持さ
れており,上記作業半径Rが上記作業演算器131から
上記限界荷重演算器132に供給されると,上記限界荷
重演算器132により上記対応関係が参照され,上記限
界荷重Wa が演算される。尚,上記限界荷重Wa は,ブ
ーム3の起伏角度θに応じて吊持し得る最大の荷重をい
うが,これは本発明における設定荷重の一例であって,
例えば上記限界荷重Wa の代わりに,安全率を考慮して
多少上記限界荷重Wa より小さな値に設定された定格総
荷重W0 を用いるようにしてもよい。上記図4に示す対
応関係では,上記ブーム3の作動許容範囲の上限値Rma
x (θmax )と下限値Rmin (θmin )との間では,上
記定格総荷重W0 が用いられている。また,この上限値
Rmax と下限値Rmin との間では,従来装置と同様,上
記作業半径Rと荷重Wとの積がほぼ一定となるように上
記定格総荷重W0 が設定されている。この場合,上記下
限値Rmin において上記定格総荷重W0 は最小となり,
そのときの値はWmin である。
【0018】上記のようにして限界荷重Wa (或いは定
格総荷重W0 )が演算されると,次に上記張力検出器1
2により検出された上記ガイケーブル6Cの張力検出信
号が上記過負荷状態部13読み出され,読み出された上
記張力検出信号に基づいて上記吊り荷重演算器133に
より上記ブーム3に作用する吊り荷重Wが演算される
(S104)。次に,上記工程S103において演算さ
れた上記限界荷重Wa と,上記工程S104において演
算された上記吊り荷重Wとが,上記限界荷重演算器13
2,上記吊り荷重演算器133から上記負荷率演算器1
34にそれぞれ供給され,両者の比W/Wa である負荷
率が上記負荷率演算器134により演算される(S10
5)。そして,上記負荷率演算器134により上記負荷
率が演算されると,上記過負荷防止部13において,上
記負荷率が90%以下であるか,90%〜100%の範
囲にあるか,100%以上であるかの判別が行われる
(S106)。上記工程S106において,上記負荷率
が90%以下であるとの判別が行われた場合,上記限界
荷重Wa より上記吊り荷重Wが1割以上小さいことを意
味するから,転倒や機械の破損等の恐れがなく,特に過
負荷防止に関する処理を行うことなく上記工程S101
に処理が戻される。また,上記工程S106において,
上記負荷率が90%〜100%の範囲にあるとの判別が
上記過負荷防止部13によりされた場合,上記吊り荷重
Wが上記限界荷重Wa に近い値にあり,このまま上記ブ
ーム3を起伏駆動すると,上記吊り荷重Wが上記限界荷
重Wa に達して過負荷となる恐れが高いので,その旨を
知らせる予告音が上記警報・作動停止装置14から発せ
られ(S107),その後処理が上記工程S101に戻
される。また,上記工程S106において,上記負荷率
が100%以上であるとの判別が上記過負荷防止部13
により行われた場合,上記吊り荷重Wが既に上記限界荷
重Wa を上回っており,そのままにするとクレーン1本
体の転倒を招いたり,機械を破損したりする恐れがある
ため,その旨を表す警報,又は合成音声が上記警報・作
動停止装置14から発せられると共に,上記警報・作動
停止装置14からの制御信号に基づいて上記ウインチド
ラム4B,即ち上記ロープ6Bの巻き出しが直ちに停止
させられ,上記ブーム3の起伏駆動が強制的あるいは自
動的に停止させられ(S108),その後処理が上記工
程S1に戻される。このような上記工程S101乃至S
108で表現される上記クレーンの過負荷装置の動作は
従来装置と同様のものである。
【0019】一方,上記工程S102において,上記ブ
ーム3の起伏角度θが上記下限値θmin 以下の範囲にあ
ると判別された場合,従来装置であれば,上記吊り荷重
Wの大きさにかかわらず,荷物が吊り下げられていない
場合でも,処理が上記工程S108に移され,上記警報
・作動停止装置14により警報,作動停止等が行われて
いたのに対し,本実施の形態に係るクレーンの過負荷防
止装置では,図4に示す如く,上記限界荷重演算器13
2に保持されている作業半径R(或いは起伏角度θ)と
荷重Wとの対応関係が,上記上限値Rmax と上記下限値
Rmin との間だけでなく,上記下限値Rmin 以下の範囲
でも設定されており,上記下限値Rmin(或いはθmin
)以下の場合でも,上記工程S103から上記工程S
108の処理が行われる。即ち,上記工程S102にお
いて,上記ブーム3の起伏角度θが上記下限値θmin 以
下の範囲にあるとの判別が上記過負荷防止部13により
された場合,本実施の形態に係るクレーンの過負荷防止
装置では,上記作業半径演算器131により上記作業半
径Rが演算され,上記限界荷重演算器132により上記
限界荷重W a が演算される。また,そのときの吊り荷重
Wが上記吊り荷重演算器133により演算され,さらに
上記負荷率が上記負荷率演算器134により演算され,
上記負荷率に対する判定が行われる。
【0020】ここで,上記限界荷重演算器132に保持
される上記作業半径R(或いは起伏角度θ)と荷重Wと
の関係では,上記下限値Rmin (θmin )以下の範囲
で,上記限界荷重Wa が,上記定格総荷重W0 の最小値
Wmin よりも小さい値で設定されている。上記上限値R
max と上記下限値Rmin との間の作業許容範囲での限界
荷重Wa,或いは定格総荷重W0 は,荷物が吊り下げら
れており,クレーンの最大能力が要求されることを考慮
して設定されるのに対し,上記下限値Rmin 以下の範囲
での限界荷重Wa は,荷物が吊り下げられていない場合
を想定して設定されている。上記下限値Rmin 以下の範
囲での限界荷重Wa は,例えば上記フックブロック8の
重量,又は上記フックブロック8に荷物が吊り下げられ
ていないときの上記張力検出器12の張力検出信号に基
づいて定められる上記定格総荷重Wa の最小値Wmin よ
りも小さいほぼ一定の値であり,荷物が吊り下げられて
いない上記フックブロック8を吊持するための必要最小
限の値である。このため,上記作業許容範囲と,上記下
限値Rmin 以下との範囲では,上記限界荷重Wa は不連
続である。従って,上記フックブロック8に荷物が吊り
下げられていないときに,運転手が上記下限値Rmin 以
下の範囲まで上記ブーム3を降下させようとした場合で
も,荷物が吊り下げられていなければ,上記吊り荷重W
が上記限界荷重Wa を上回らないから,上記予告音等が
発せられる場合があるものの,従来装置のように解除ボ
タン等の操作を行う必要なく,上記ブーム3の降下を継
続させることができる。これに対し,上記フックブロッ
ク8に荷物が吊り下げられているにもかかわらず,誤っ
て運転手が上記下限値Rmin 以下の範囲まで上記ブーム
3を降下させようとすると,上記下限値Rmin に達する
までは上記ブーム3の降下は可能であるものの,上記下
限値Rmin において上記限界荷重Wa が不連続に大きく
減少するため,上記吊り荷重Wが上記限界荷重Wa を上
回って上記負荷率が100%以上となり,上記警報・作
動停止装置14により警報が発せられると共に,上記ロ
ープ6B,即ち上記ブーム3の起伏駆動が直ちに停止さ
せられる。
【0021】このように本実施の形態に係るクレーンの
過負荷防止装置によれば,クレーン本体に起伏可能に取
り付けられたブームに作用する吊り荷重が限界荷重を越
える過負荷状態を防止するために,上記限界荷重が,上
記起伏部材の起伏角度或いは作業半径が所定の下限値を
上回る範囲で,上記ブームの起伏角度或いは作業半径に
応じて設定されるだけでなく,上記ブームの起伏角度或
いは作業半径が所定の下限値以下の範囲でも,上記ブー
ムの起伏角度或いは作業半径が所定の下限値を上回る範
囲での最小値よりも小さい値にて設定されるため,ブー
ムが比較的短く荷物が吊り下げられていない場合に,本
来必要でない上記解除操作等を行う必要なく,上記ブー
ムを上記所定の下限値以下の角度まで降下させることが
でき,その結果,クレーンの操作性と安全性を向上させ
ることができる。尚,上記実施の形態では,本発明にお
ける起伏部材の一例として単独のブームを記載していた
が,これに限られるものではなく,複数のブームやジブ
からなるものも上記起伏部材の具体例である。また,本
発明が適用されるクレーンは,例えばクローラクレーン
であるが,これに限られるものではなく,本発明は,起
伏部材の起伏駆動によって生じる過負荷により転倒,機
械破損等の恐れある場合に適用可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明した通り,上記請求項1〜5の
いずれか1項に記載のクレーンの過負荷防止装置によれ
ば,クレーン本体に起伏可能に取り付けられた起伏部材
に作用する実荷重が設定荷重を越える過負荷状態を防止
するために,上記設定荷重が,上記起伏部材の起伏量が
所定の下限値を上回る範囲で,上記起伏部材の起伏量に
応じて設定されるだけでなく,上記起伏部材の起伏量が
上記所定の下限値以下の範囲でも,上記起伏部材の起伏
量が所定の下限値を上回る範囲での最小値よりも小さい
値にて設定されるため,起伏部材が比較的短く荷物が吊
り下げられていない場合に,本来必要でない上記解除操
作等を行う必要なく,上記起伏部材を上記所定の下限値
以下の起伏量まで降下させることができ,その結果,ク
レーンの操作性と安全性を向上させることができる。ま
た,上記請求項2に記載のクレーンの過負荷装置のよう
に,上記起伏部材が起伏駆動されている間に,上記実荷
重が上記設定荷重を越えた過負荷状態が判別されると,
上記起伏部材の駆動を自動的に停止させるようにすれ
ば,荷物が吊り下げられているにもかかわらず,誤って
運転手が上記起伏部材を上記所定の下限値以下の角度ま
で降下させようとしても,上記起伏部材の起伏駆動を直
ちに停止させることができる。さらに,上記請求項4に
記載のクレーンの過負荷装置によれば,上記設定荷重
が,上記起伏部材の起伏量が上記所定の下限値以下の範
囲で,上記起伏部材から吊下ロープを介して荷物を吊り
下げるための吊下手段による荷重に基づいて設定される
ため,上記起伏部材を上記所定の下限値以下の起伏量ま
で降下させようとする場合に,上記吊下手段に荷物が吊
り下げられているか否かを自動的に判別することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係るクレーンの過負
荷防止装置の概略構成を示す機能ブロック図。
【図2】 上記過負荷防止装置が搭載されるクレーンの
概略構成例を説明するための図。
【図3】 上記過負荷防止装置の動作を説明するための
フローチャート。
【図4】 上記過負荷防止装置における吊り荷重と作業
半径との対応関係を説明するための図。
【図5】 従来のクレーンの過負荷防止装置における吊
り荷重と作業半径との対応関係を説明するための図。
【符号の説明】
1…クレーン 3…ブーム 4A,4B…ウインチ 5…ブーム角検出器 6A,6C…ロープ 8…フックブロック 12…張力検出器 13…過負荷防止部 14…警報・作動停止装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−187581(JP,A) 実開 昭62−32086(JP,U) 実開 平2−18484(JP,U) 特公 平3−27480(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 23/88 B66C 23/90

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーン本体に起伏可能に取り付けられ
    た起伏部材に作用する実荷重が設定荷重を越える過負荷
    状態を防止するために,上記起伏部材の起伏量が所定の
    下限値を上回る範囲で,上記起伏部材の起伏量に応じて
    上記設定荷重が設定されるクレーンの過負荷防止装置に
    おいて,上記設定荷重が,上記起伏部材の起伏量が上記
    所定の下限値以下の範囲でも設定されており,かつ,上
    記起伏部材の起伏量が上記所定の下限値を上回る範囲で
    の上記設定荷重の最小値よりも小さくなるように設定さ
    れてなることを特徴とするクレーンの過負荷防止装置。
  2. 【請求項2】 上記起伏部材が起伏駆動されている間
    に,上記実荷重が上記設定荷重を越えた過負荷状態が判
    別されると,上記起伏部材の駆動を自動的に停止してな
    る請求項1に記載のクレーンの過負荷防止装置。
  3. 【請求項3】 上記起伏部材を起伏駆動するために用い
    る起伏ロープを停止させてなる請求項2に記載のクレー
    ンの過負荷防止装置。
  4. 【請求項4】 上記設定荷重が,上記起伏部材の起伏量
    が上記所定の下限値以下の範囲で,上記起伏部材から吊
    下ロープを介して荷物を吊り下げるための吊下手段によ
    る荷重に基づいて設定されてなる請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載のクレーンの過負荷防止装置。
  5. 【請求項5】 上記起伏量が,上記起伏部材の起伏角
    度,又は上記起伏部材の起伏角度から演算される上記起
    伏部材の作業半径である請求項1〜4のいずれか1項に
    記載のクレーンの過負荷防止装置。
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