JP3126667B2 - フック格納機構付きクレーン - Google Patents

フック格納機構付きクレーン

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JP3126667B2
JP3126667B2 JP08267524A JP26752496A JP3126667B2 JP 3126667 B2 JP3126667 B2 JP 3126667B2 JP 08267524 A JP08267524 A JP 08267524A JP 26752496 A JP26752496 A JP 26752496A JP 3126667 B2 JP3126667 B2 JP 3126667B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤロープの巻
き過ぎによるフックユニットとブームとの衝突を防ぐ巻
過検出機構及びフックの格納機構を備えたクレーンに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、クレーンには、吊り荷の落下事
故等を未然に防止するため、ブーム先端部に対しフック
ユニットが所定の巻過間隔以内まで接近すると、フック
ユニットが巻過状態であると検知する巻過検出機構を備
えている。
【0003】そして、従来のクレーンにあっては、例え
ば図7に示すような機構によって、ブーム先端部50か
ら吊り下げされたフックユニット51が巻過間隔まで上
昇したことを検出する。
【0004】つまり、ブーム先端部50から巻過ワイヤ
52を介して巻過ウエイト53が吊り下げられ、更に当
該巻過ワイヤ52の上端部が巻過リミットスイッチ54
に接続して巻過検出の機構が構成され、巻過間隔までフ
ックユニット51がワイヤロープの巻き上げ等により上
昇すると巻過ウエイト53がフックユニット51によっ
て持ち上げられて巻過ワイヤ52が緩んで、巻過リミッ
トスイッチ54がオンとなり、巻過検出信号が出力され
るようになっている。
【0005】上記巻過検出信号は、図外の電磁開閉弁に
供給され当該電磁開閉弁が開状態となることでアンロー
ド弁が働いてクレーンの作動が停止しそれ以上のフック
ユニット51の上昇が回避される。
【0006】但し、クレーンの作動が停止するのは、フ
ックユニット51の上昇を伴うクレーン操作である、ブ
ームの起立操作,フックの巻上操作、及びブームの伸長
操作を行っているときだけであり、他の操作は通常に作
動する。
【0007】また、一部のクレーンには、フックユニッ
トの固定・解除の手間を不要とするために、フック格納
機構を備える。このフック格納機構を使用したフックの
格納の作動は、フックユニット51を巻き上げることで
行うようにしているが、上記巻過検出信号の有無とは独
立に作動するようになっていて、フック格納レバーを操
作することで、フックユニット51を巻き上げてその上
端部をブーム先端部50に当接し、更なる巻き上げによ
って、当該ブーム先端下部の円弧状の案内面50aに沿
ってフックユニット51を移動させ、もってブーム先端
部50の側方にフックユニット51が格納される。な
お、この格納作業時の油圧は衝突時の衝撃緩和のため低
圧に設定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記巻
過検出の機構とフック格納の機構とは独立したものであ
り、フックユニット51を格納する際に、上記ブーム先
端部50から吊り下がっている巻過ワイヤ52や巻過ウ
エイト53が、フックユニット51や当該フックユニッ
ト51を吊るワイヤロープ55等と干渉して、当該巻過
ワイヤ52が、ブーム先端部1のプーリやフック用プー
リ等に噛み込み切損するなどのおそれがある。
【0009】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたものであって、巻過検出の機構を構成する部品
がフック格納の際に他の部品との干渉を回避可能とした
クレーンを提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のフック格納機構付きクレーンは、ブーム先
端部から吊り下げられたフックユニットが、上記ブーム
先端部に対し所定巻過間隔以内まで接近すると当該接近
を検知して巻過検出信号を出力する巻過検出手段を備え
ると共に、上記巻過検出信号の有無とは関係なくブーム
先端部に当接するまでフックユニットを巻き上げ当該フ
ックユニットをブーム先端部横方向に格納するフック
格納機構を備えたフック格納機構付きクレーンにおい
て、上記巻過検出手段は、検出部を下方に向けた状態で
ブーム先端部に取り付けられてブーム先端部と当該ブー
ム先端部から吊り下げられたフックユニットとの距離を
検出する超音波センサ若しくは光センサ等の非接触式の
距離検出器と、当該距離検出器からの距離信号に基づ
き、フックユニットがブーム先端部に上記巻過間隔以内
に接近したと判断すると巻過検出信号を出力し、また、
フックユニットが上昇してブーム先端部に対し上記巻過
間隔と等しいかそれよりも短い所定の近接距離まで接近
すると上記巻過検出信号の出力状態を保持するコントロ
ーラとを備えることを特徴としている。
【0011】この発明によれば、超音波センサ若しくは
光センサ等の非接触式の距離検出器によって、ブーム先
端部とフックユニットとの距離を検出するようにしたの
で、距離検出のためにブーム先端部から吊り下げられて
他の部品と干渉するおそれのある巻過ワイヤなどは不要
になる。
【0012】このとき、フック格納状態では、距離検出
器による検出範囲からフックユニットが外れてブーム先
端部の下方にフックユニットが存在せず、そのままで
は、距離検出器によってフックユニットが巻過間隔以内
にあると判定されないが、本願発明においては、フック
格納の際には、フックユニットがブーム先端部に当接す
るまで巻き上げられてから格納されることに鑑み、近接
距離までフックユニットが巻き上げられたときに上記巻
過検出信号の出力状態を保持することで、フックが格納
位置に収納された状態でのフックの上昇を伴う操作は無
効となり、フックユニットを吊下げているワイヤロープ
等の切損等が回避される。
【0013】次に、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載された構成に対して、フックユニットの降下を伴
うクレーン操作を検出する降下操作検出手段を備え、上
記コントローラは、その降下操作検出手段を介したフッ
クユニットの降下を伴うクレーン操作を検出中にフック
ユニットとブーム先端部との距離が上記近接距離以上と
なったと判断したら上記巻過検出信号の出力状態の保持
を解除することを特徴としている。
【0014】ここで、上記フックユニットの降下を伴う
クレーン操作とは、ブームの倒伏操作,フックユニット
の巻下操作、及びブームの縮小操作をいう。上記フック
ユニットを格納状態から使用状態に戻す場合には、上記
設定した巻過検出信号の出力状態の保持を解除する必要
があるが、単に、距離検出器とフックユニットとの距離
が所定距離だけ離れたら解除すると設定した場合には、
次のような不具合がある。
【0015】即ち、フックユニットが格納された状態
で、ブーム先端部下方を、何らかの理由で障害物が横切
った場合に、誤ってフックユニットが降下して所定距離
を通過したと誤認識してしまう。そして、これによって
誤って巻過検出信号の出力状態の保持が解除された後
に、フックユニットの上昇を伴うクレーン操作が行われ
ると、フックユニットを吊り込むワイヤロープの破損に
繋がる。
【0016】このことに鑑み、本発明では、フックユニ
ットの降下を伴う操作中に近接距離以上となったとき
に、上記巻過検出信号の出力状態の保持を解除すること
で上記不具合を解消する。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず構成について説明すると、図
1に示すように、伸縮ブームの先端部1に一対のブーム
側プーリ2が軸支されていると共に、フックユニット5
の上部に対し一対のフック側プーリ3が軸支されてい
て、図外のウインチからブームに沿って当該ブーム先端
部1まで延びるワイヤロープ4が、上記ブーム側プーリ
2とフック側プーリ3との間に掛け回されることで、ブ
ーム先端部1にある上記ブーム側プーリ2からフックユ
ニット5が吊り下げられている。
【0018】また、上記図1及び図2に示すように、上
記ブーム先端部1の下面中央部、即ち、一対のブーム側
プーリ2間の中心部位置でのプーリ2の軸2aに対し、
リング状金具6によって揺動自在に距離検出器7が懸垂
支持されている。これによって、距離検出器7は、フッ
クユニット5の中心を通る鉛直線上に位置することにな
る。
【0019】本実施の形態では、上記距離検出器7は、
超音波を利用した距離検出センサであって、検出部であ
る発信部7aから下方に向けて超音波信号を発信し、フ
ックユニット5の上面に設けた反射板8で反射した超音
波信号を検出部である受信部7bで受けることでフック
ユニット5上面までの距離を検出するようになってい
る。
【0020】なお、距離検出器7は、上記超音波を利用
した距離計に限定されず、レーザ距離計や赤外線距離計
等の光センサを採用してもよい。上記距離検出器7は、
巻過用コントローラ10に接続され、検出した距離に応
じた距離信号を当該巻過用コントローラ10に供給可能
となっている。図2中、9はコードリールを表してい
る。
【0021】巻過用コントローラ10は、所定サンプリ
ング時間単位に、図3に示すように、距離信号Lを入力
し(ステップ1)、距離検出器7とフックユニット5と
の距離Lが巻過間隔H以下となっているかどうかを判定
し(ステップ2)、巻過間隔H以下と判定した場合に
は、巻過検出信号を出力する(ステップ7)。このと
き、ブーム先端部1にフックユニット5が近接して、即
ち距離検出器7とフックユニット5との距離が近接距離
h以下となっているか判定し(ステップ3)、近接距離
h以下と判定した場合にはスイッチS1をオンにして巻
過検出信号の出力状態を保持する(ステップ4)。これ
によって、距離検出器7とフックユニット5との距離が
巻過間隔Hよりも大きいと判断されても、スイッチS1
がオンのときには(ステップ8)、巻過検出信号が出力
される(ステップ7)。また、後述の降下操作信号S2
を入力(ステップ1)すると共に距離検出器7とフック
ユニット5との距離が巻過間隔H以内且つ近接距離h以
上かどうか判定し(ステップ5)、その条件に合致して
いる場合には、上記スイッチS1をオフとして上記巻過
検出信号の出力状態の保持を解除するようになっている
(ステップ6)。
【0022】上記巻過検出信号が出力されたときは、そ
れに連動する巻過リミットスイッチS4がオン状態とな
るように設定されていて、当該巻過リミットスイッチS
4は、図4に表された電気回路のように、電磁開閉弁1
1のソレノイド11aと直列に接続されている。そのソ
レノイド11aを含む電気回路には、後述のブーム起立
操作リミットスイッチS5、フック巻上操作リミットス
イッチS6、ブーム伸長操作リミットスイッチS7が並
列状態で上記ソレノイド11aに接続されている。この
結果、ブーム起立操作リミットスイッチS5、フック巻
上操作リミットスイッチS6、ブーム伸長操作リミット
スイッチS7の少なくとも一つがオン状態でなければ、
巻過検出信号が供給されても電磁開閉弁11はオフのま
まとなる。
【0023】また、クレーンを操作するための油圧回路
等は、図5に示すようになっている。即ち、作動油を収
納したタンク13にポンプ14の吸入側が接続し、その
ポンプ14の吐出側は、第1管路15を介して直列的に
旋回操作用コントロールバルブ16、ブーム伸縮操作用
コントロールバルブ17、フック巻上巻下操作用コント
ロールバルブ18、ブーム起伏用コントロールバルブ1
9、フック格納操作用コントロールバルブ20に接続し
ている。
【0024】そして、旋回操作用コントロールバルブ1
6は、旋回操作用レバー21を操作することで作動し
て、ブームを支持する上部旋回体を旋回させる旋回モー
タ22の駆動を制御可能となっている。
【0025】また、ブーム伸縮操作用コントロールバル
ブ17は、ブーム伸縮操作レバー23を操作することで
作動し、ブームを伸縮する伸縮用シリンダ装置24の作
動を制御可能となっていて、スプールがブームの伸長操
作位置に移動すると上記ブーム伸長操作リミットスイッ
チS7を押して当該ブーム伸長操作リミットスイッチS
7がオンになるようになっている。
【0026】また、フック巻上巻下操作用コントロール
バルブ18は、フック巻上巻下操作レバー25を操作す
ることで作動し、ワイヤロープ4を巻き上げ若しくは巻
き下げするウインチのホイストモータ26の駆動を制御
可能となっていて、スプールが巻上操作位置に移動する
と上記フック巻上操作リミットスイッチS6を押して当
該フック巻上操作リミットスイッチS6がオンになるよ
うになっている。さらに、スプールが巻下操作位置に移
動すると、降下操作検出手段を構成する巻下操作リミッ
トスイッチS8を押して当該巻下操作リミットスイッチ
S8がオンとなるようになっている。その信号S2は、
巻過用コントローラ10に供給可能となっている。
【0027】また、ブーム起伏操作用コントロールバル
ブ19は、ブーム起伏操作レバーを操作27することで
作動し、ブームを起伏する起伏用シリンダ装置28の作
動を制御可能となっていて、スプールがブームの起立操
作位置に移動すると上記ブーム起立操作リミットスイッ
チS5を押して、当該ブーム起立操作リミットスイッチ
S5がオンとなるようになっている。
【0028】また、フック格納用操作コントロールバル
ブ20は、フック格納操作レバー29を操作することで
作動し、上記フック巻上巻下操作用コントロールバルブ
18と同様に、上記ホイストモータ26の駆動を制御可
能となっている。但し、途中にポートリリーフバルブ3
0が介装されてホイストモータ26を駆動する油圧が低
圧となるよう設定している。
【0029】また、上記ポンプ14の吐出側に接続する
第1管路15の途中から第2管路31が分岐し、その第
2管路31は、アンロード弁32を介してタンク13に
接続されている。
【0030】そのアンロード弁32は、上記電磁開閉弁
11によって操作されるようになっていて、電磁開閉弁
11のソレノイド11aが励磁されて当該電磁開閉弁1
1が開状態になると当該アンロード弁32が連通状態と
なるようになっている。
【0031】なお、図5中、33はチェックバルブを、
34はアウトリガ用のコントロールバルブを示してい
る。次に、上記構成のクレーンの動作等について説明す
る。
【0032】フック巻上巻下レバー25を操作してフッ
ク巻上巻下操作用コントロールバルブ18を巻上操作位
置に操作すると、フック巻上操作リミットスイッチS6
がオンになると共に、ホイストモータ26が駆動されて
ワイヤロープ4が巻き上げられフックユニット5が上昇
する。
【0033】このとき、距離検出器7は、フックユニッ
ト5との距離を検出し、その距離信号Lを連続的の巻過
用コントローラ10へ供給している。そして、フックユ
ニット5がブーム先端部1に対し巻過間隔H以下まで接
近すると(図2参照)、巻過用コントローラ10は、距
離検出器7からの距離信号Lに基づき巻過間隔H位置以
内と判断して巻過検出信号を出力して、巻過リミットス
イッチS4をオンにする。
【0034】これによって、電磁開閉弁11のソレノイ
ド11aが励磁状態となって、電磁開閉弁11が開状態
さらにはアンロード弁32が連通状態となり、各コント
ロールバルブ16〜19への作動油の供給が停止され
て、ホイストモータ26が停止しフックユニット5の上
昇が停止する。これによって、ワイヤロープ4の巻き過
ぎによる吊り荷の落下事故等が防止される。
【0035】またこの状態で、フック巻上操作を停止し
て(S6がオフ)、フックユニット5がブーム先端部1
に向かうようなクレーン操作である、ブームの起立操作
(S5がオン)やブームの伸長操作(S7がオン)を行
っても、アンロード弁3が連通状態となっており、やは
りこれらの操作による作動は行えない。
【0036】また、吊り荷作業が終了し、フックユニッ
ト5を格納する場合にはフック格納操作レバー29を操
作し、フック格納操作用コントロールバルブ20のスプ
ールをフック格納位置に移動させることで、フックユニ
ット5はブーム先端部1に向けて上昇し、両者1,5の
距離が巻過間隔H以下となると、巻過用コントローラ1
0が、距離検出器7からの距離信号Lに基づき巻過検出
信号を出力して巻過リミットスイッチS4をオンにする
が、ブームの起立操作、フックの巻上操作、及びブーム
の伸長操作は行っておらず、ブーム起立操作リミットス
イッチS5、フック巻上操作リミットスイッチS6、及
びブーム伸長操作リミットスイッチS7のいずれもがオ
ン状態でないので、電磁開閉弁11は閉状態のままであ
り、フック格納操作用コントロールバルブ20によるホ
イストモータ26の巻上駆動が続行される。
【0037】そして、フックユニット5がさらにブーム
先端部1に近づき、両者1,5の距離が近接距離hとな
ると(図6参照)、コントローラ10は、上記巻過検出
信号の出力状態を保持する。
【0038】さらに、フックユニット5がブーム先端部
1に接近して当該ブーム先端下部の円弧状の案内面1a
に当接すると、フックユニット5は、その案内面1aに
沿ってブーム先端部1の側方に移動して格納される。
【0039】この状態では、フックユニット5が距離検
出器7の検出範囲から外れた状態となるが、上述のよう
に、上記巻過検出信号の出力状態が保持されている。従
って、フック格納状態で、フックユニットの上昇を伴う
クレーン操作、つまり、フック巻上操作、ブームの起立
操作、ブーム伸長操作が、行われても、ブーム起立操作
リミットスイッチS5、フック巻上操作リミットスイッ
チS6、及びブーム伸長操作リミットスイッチS7のい
ずれかがオン状態となって、電磁開閉弁11のソレノイ
ド11aが励磁され、もってこれらのクレーン操作が回
避される。
【0040】これによって、巻過状態を非接触式の距離
検出器7で検出するようにしても、フック格納状態での
フックユニット5の上昇方向のクレーン操作、つまり、
フック巻上操作、ブームの起立操作、ブーム伸長操作の
作動が防止され、フックユニット5を吊り込むワイヤロ
ープ4の破損が回避される。
【0041】また、このフック格納状態で、ブーム先端
部1下方の近接距離hの位置をなんらかの物体が通過し
ても上記巻過検出信号の出力状態は保持されたままとな
る。さらに、フック格納状態から、フック使用状態とす
る場合には、フック巻上巻下レバー25を操作して、フ
ック巻上巻下コントロールバルブ18のスプールを巻下
操作位置に移動させると、巻下操作リミットスイッチS
8がオンとなると共に、フックユニット5の巻き下げが
実施され、フックユニット5は、ブーム先端部1の案内
面1aに沿って当該ブーム先端部1位置まで移動し、続
いて当該ブーム先端部1から離れて下降する。
【0042】そして、フックユニット5が近接距離hを
通過すると、巻過コントローラ10は、巻下操作リミッ
トスイッチS8からの信号S2を入力し且つフックユニ
ット5が近接位置を通過したと判断して上記巻過検出信
号の出力状態の保持を解除する。もっとも、巻過間隔H
以下の場合には、巻過検出信号が出力された状態であ
る。
【0043】さらに、巻過間隔Hより大きい間隔までフ
ックユニット5が下降すると、巻過コントローラ10か
らの巻過検出信号の出力がなくなり、フック巻上操作、
ブームの起立操作、ブーム伸長操作が出来るようにな
り、即ちすべてのクレーン作業が可能となる。
【0044】なお、上記実施の形態では、フックユニッ
ト5の巻下操作のみを検出して巻過検出信号の出力状態
の保持の解除を行うように説明しているが、ブームの縮
小操作、ブームの倒伏操作も検出してこの操作中であっ
ても巻過検出信号の出力状態の保持の解除を行えるよう
にしてもよい。
【0045】また、本実施の形態では、巻過間隔Hより
も近接距離hを小さく設定しているが、近接距離hを巻
過間隔Hと等しく設定してもよい。但し、この場合に
は、フック巻下操作のみに連動して巻過検出信号の出力
状態の保持の解除を行うようにした場合に、例えば、ブ
ームの縮小操作でフックユニットを巻過位置より下げて
も、巻過検出信号の出力状態の保持が解除されていない
ので、ウインチにより巻上、ブームの伸長、ブームの起
立の動作が出来ないという不便がある。従って、この場
合には、上述のようにブームの縮小操作及びブームの倒
伏操作を検出して、この操作中であっても巻過検出信号
の出力状態の保持の解除が行えるようにする必要があ
る。
【0046】また、本実施の形態では、距離検出器7を
ブーム先端部1の中央部に設けることで、フックユニッ
ト5が揺動しても当該距離検出器7による検知範囲を広
く取れると共に、ブーム内に設定することで、距離検出
器7がブームによって保護されるようになっている。勿
論、ブーム先端部1の側方に取り付けるようにしてもよ
い。
【0047】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明では、
フック格納機構付きクレーンであっても、非接触式の距
離検出器を使用して巻過状態を検出可能とすることがで
きるという効果がある。
【0048】このため、フック格納機構の部品に、巻過
検出用の部品が干渉するという不具合が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るフックユニットの吊
り下げ状態及び距離検出器を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るフックユニットの吊
り下げ状態及び距離検出器を示す図である。
【図3】巻過用コントローラの処理を示す図である。
【図4】電磁開閉弁のソレノイドを含む電気回路を示す
図である。
【図5】クレーン操作のための油圧回路を示す図であ
る。
【図6】近接距離までフックユニットが上昇した状態を
示す図である。
【図7】従来のクレーンを説明するための図である。
【符号の説明】
1 ブーム先端部 1a 案内面 2,3 プーリ 4 ワイヤロープ 5 フックユニット 7 距離検出器 8 反射鏡 10 コントローラ 11 電磁開閉弁 h 近接距離 H 巻過間隔 S4 巻過リミットスイッチ S5 ブーム起立操作リミットスイッチ S6 フック巻上操作リミットスイッチ S7 ブーム伸長操作リミットスイッチ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブーム先端部から吊り下げられたフック
    ユニットが、上記ブーム先端部に対し所定巻過間隔以内
    まで接近すると当該接近を検知して巻過検出信号を出力
    する巻過検出手段を備えると共に、上記巻過検出信号の
    有無とは関係なくブーム先端部に当接するまでフックユ
    ニットを巻き上げ当該フックユニットをブーム先端部
    横方向に格納するフック格納機構を備えたフック格納機
    構付きクレーンにおいて、 上記巻過検出手段は、検出部を下方に向けた状態でブー
    ム先端部に取り付けられてブーム先端部と当該ブーム先
    端部から吊り下げられたフックユニットとの距離を検出
    する超音波センサ若しくは光センサ等の非接触式の距離
    検出器と、 当該距離検出器からの距離信号に基づき、フックユニッ
    トがブーム先端部に上記巻過間隔以内に接近したと判断
    すると巻過検出信号を出力し、また、フックユニットが
    上昇してブーム先端部に対し上記巻過間隔と等しいかそ
    れよりも短い所定の近接距離まで接近すると上記巻過検
    出信号の出力状態を保持するコントローラとを備えるこ
    とを特徴とするフック格納機構付きクレーン。
  2. 【請求項2】 フックユニットの降下を伴うクレーン操
    作を検出する降下操作検出手段を備え、上記コントロー
    ラは、その降下操作検出手段を介したフックユニットの
    降下を伴うクレーン操作を検出中にフックユニットとブ
    ーム先端部との距離が上記近接距離以上となったと判断
    したら上記巻過検出信号の出力状態の保持を解除するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のフック格納機構付きク
    レーン。
JP08267524A 1996-10-08 1996-10-08 フック格納機構付きクレーン Expired - Lifetime JP3126667B2 (ja)

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JP08267524A JP3126667B2 (ja) 1996-10-08 1996-10-08 フック格納機構付きクレーン

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