JP3401468B2 - 移動式クレーンの安全装置 - Google Patents

移動式クレーンの安全装置

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JP3401468B2 JP37429499A JP37429499A JP3401468B2 JP 3401468 B2 JP3401468 B2 JP 3401468B2 JP 37429499 A JP37429499 A JP 37429499A JP 37429499 A JP37429499 A JP 37429499A JP 3401468 B2 JP3401468 B2 JP 3401468B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、アウトリガ装置を
備えた移動式クレーンの安全装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】移動式クレーンは、例えば図3に示すよ
うに、張り出し可能なアウトリガ3を備えた下部体7
に、上部体6を旋回可能に設け、起伏および伸縮可能な
ブーム1を備えている。なお、ブームが伸縮しない固定
長さのものもある。2はブーム1を起伏するための起伏
シリンダ、4は履帯、5は吊荷を巻き上げ巻下ろしする
ためのウインチである。 【0003】そして、作業時には地盤が強固であること
を確認し、アウトリガ3を張り出して機体を持ち上げて
安定を確保した後、ブーム1を起伏および伸縮させて吊
荷作業に適した状態にして、主にウインチ5の作動と上
部体6の旋回によって吊荷作業を行っている。また、輸
送時や走行時にはアウトリガ3を格納している。 【0004】移動式クレーンは、ブームの角度および長
さなどによって、荷役できる吊り荷重が異なるので、ブ
ーム角度センサ11、ブーム長さセンサ12、負荷セン
サ13を設けて、その状態において転倒することなく吊
り上げられる荷重(定格荷重)を演算し、吊り荷重と比
較して定格荷重を越える場合は、ウインチ5の巻き上
げ、ブームの倒伏およびブームの伸長動作ができないよ
うにした過負荷防止装置が一般に設けられている。 【0005】この過負荷防止装置が作動した場合は、荷
下ろしや、ブームの起立などクレーンの転倒に対して安
全側の操作を行って過負荷状態を回避している。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】アウトリガを備えた移
動式クレーンではアウトリガを張り出して吊荷作業を行
うことを前提としており、アウトリガを格納した状態で
は定格荷重が図4の曲線Bに示すように格段に小さいの
で、一般に吊荷作業を禁止している。 【0007】しかしながら、作業現場が狭くアウトリガ
を所定の位置に張り出せない場合や荷を吊ったままの走
行が必要になることがあり、この場合にもクレーンが転
倒しないように自動的に過負荷防止装置を機能させるよ
うにしたいという要望がある。 【0008】そこで、過負荷防止装置でアウトリガの格
納時における定格荷重を演算するようにして、使用する
ことが考えられるが、アウトリガの格納時は定格荷重が
格段に小さいので、過負荷防止装置が作動してしまうこ
とが多く、この場合、作業者はブームを起立させ作業半
径を小さくすることによって吊り上げようとすることが
ある。 【0009】しかし、アウトリガの格納時においては、
前記定格荷重が格段に小さく機体が不安定な状態になっ
ているので、期待どおりに吊荷を吊り上げられずに少し
のきっかけで突然機体が前方へ転倒してしまう危険性が
高い。本発明は、アウトリガの格納時における吊荷作業
の安全を確保した移動式クレーンの安全装置を提供する
ことを目的とするものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では次の手段を採った。即ち、吊り荷重、ブ
ームの角度およびブームの長さの各情報を基準として、
その作業状態における定格荷重を演算し、吊り荷重が定
格荷重を超えるときは、吊荷の巻き上げとブームの倒
伏、ブームを伸縮できるものにおいてはブームの伸長も
できないようにした移動式クレーンの安全装置におい
て、アウトリガの状態を検知するアウトリガセンサを設
け、アウトリガ格納状態において検知した吊り荷重がア
ウトリガの格納時における定格荷重を超えたときは、ブ
ームの起立作動もできないようにしたことを特徴として
いる。 【0011】ここで、定格荷重は、ブームの角度と長さ
に対応して転倒することなく許容される吊り荷重であ
る。アウトリガセンサは、アウトリガが適正に張り出し
て設置されているか否かを検知するものでリミットスイ
ッチを用いるのが簡便である。また、ブームの角度を検
知するセンサは、従来から使用されている傾斜計を使用
すればよい。 【0012】ブームが伸縮できるもののブーム長さの検
知は、エンコーダを使用すればよい。なお、ブームの長
さを段階的に変えるようにしたものではセンサを設けず
に手動で入力するようにしてもよい。本発明の安全装置
は、アウトリガの格納時における吊荷作業では、過負荷
状態となったときは、ウインチによる吊荷の巻き上げは
当然であるが、ブームの起立によっての吊荷作業もでき
ないようにした。理論的には、吊り荷重と定格荷重がほ
ぼ等しいような場合にはブームの起立によって吊り上げ
が可能であるが、アウトリガの張り出している場合に比
べて格段に定格荷重の小さい移動式クレーンの実作業で
はこのような場合は少なく、逆に転倒の危険性があるの
で安易にブームの起立による吊り上げ操作ができないよ
うにして安全を確保したものである。 【0013】 【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施形態
例に基づいて説明する。図1はブームが伸縮できる移動
式クレーンの安全装置のブロック図で、図3に示す移動
式クレーンに付設されたブーム角度センサ11、ブーム
長さセンサ12、負荷センサ13、アウトリガ格納セン
サ14の検出信号が入力部15に入力される。 【0014】ブーム角度センサ11には傾斜計を、ブー
ム長さセンサ12にはエンコーダを用いている。また、
負荷センサ13はブームの起伏シリンダ2内の圧油の圧
力を検知している。アウトリガセンサ14は、アウトリ
ガが格納されているか張り出しているかを検知するもの
で、リミットスイッチを用いている。 【0015】16は、記憶部であり、アウトリガを格納
しているときと張り出しているときにおける、ブームの
角度と長さの組み合わせによってクレーンが転倒しない
範囲における最大吊り荷重(定格荷重)の演算式の記憶
や初期設定を行うためのものである。演算比較部17で
は、入力部15の情報と記憶部16にある情報を用い
て、吊り荷重と定格荷重を演算し比較している。 【0016】そして、吊り荷重が定格荷重を超えた場合
は制御装置18へ信号を送り、ウインチの巻き上げ、ブ
ームの倒伏およびブームの伸長の動作をできないように
している。具体的には、ウインチの巻き上げは、ウイン
チ駆動用の油圧モータの電磁切換弁の巻き上げ側のソレ
ノイドを励磁する回路を遮断し、ブームの倒伏はブーム
の起伏シリンダ2の電磁切換弁のソレノイドを励磁する
回路(下げ側)を遮断し、ブームの長さは、ブーム伸縮
シリンダ(図示しない)の電磁切換弁のソレノイドを励
磁する回路(伸び側)を遮断している。 【0017】また、アウトリガが格納状態である場合に
は、上記に加えて更に、ブーム1の起伏シリンダ2の電
磁切換弁のソレノイドを励磁する回路(上げ側)が遮断
され、ブームの起伏操作ができないようにしている。し
たがって、この場合はウインチの巻下ろしとブームの縮
小のみが可能となる。 【0018】なお、表示器20は吊り荷重と定格荷重を
表示するもので、警報器19は、吊り荷重が定格荷重に
近づいた場合および超えた場合に警報を発するものであ
る。次に、このように構成された安全装置の作用につい
て図2のフローチャートで説明する。 【0019】安全装置のスタートとともに、ブーム角度
センサ11、ブーム長さセンサ12、負荷センサ13お
よびアウトリガセンサ14の検出信号が入力部15に取
り込まれる(ステップ110)。演算比較部17は入力
部の信号に基づいて、吊り荷重Woを演算する(ステッ
プ120)。そして、ステップ130でアウトリガが格
納状態か否かを判断し、アウトリガが格納状態のときは
機体の表面に付設した外部表示灯を点灯し(ステップ1
35)、ステップ140に進む。 【0020】外部表示灯はアウトリガが格納状態での作
業中であることを周囲の人に知らせるもので、周囲の安
全確保のために設けている。ステップ140では、アウ
トリガが格納状態である場合の演算式を記憶部16から
取り出し、入力部15に取り入れられたブームの角度と
長さに基づき定格荷重W1を演算する。 【0021】次いで、ステップ150において、上記ス
テップ120で演算された吊り荷重Woと定格荷重W1
を比較し、W1>Woのとき、すなわち、吊り荷重が定
格荷重より小さいときはステップ155へ進み、吊り荷
重と定格荷重の差が一定値K1より大きい場合は、ステ
ップ110へ戻る。また、吊り荷重と定格荷重の差が一
定値K1より小さい場合は警報器19へ信号を送り、ス
テップ110へ戻る。 【0022】警報が鳴った場合、作業者はブームを伸長
するなど安定性の悪くなる作業を控え注意しながら作業
を行うことになる。一方、ステップ150において、W
o>W1である場合は、過負荷信号を制御装置18へ信
号を送り、ウインチ駆動用モータの電磁切換弁の巻き上
げ側のソレノイドを励磁する回路と、ブームの起伏シリ
ンダ2の電磁切換弁のソレノイドを励磁する回路と、ブ
ーム伸縮シリンダの電磁切換弁のソレノイドを励磁する
回路(伸び側)を遮断し、さらに、ブーム1の起伏シリ
ンダの電磁切換弁のソレノイドを励磁する回路を遮断す
る(ステップ160、ステップ170)。この場合、作
業者は吊荷を巻下ろしすることになる。 【0023】ステップ130において、アウトリガが張
り出している状態のときは、ステップ180へ進む。ス
テップ180では、アウトリガが張り出している場合の
演算式を記憶部16から取り出し、入力部15に取り入
れられたブームの長さと角度に基づき定格荷重W2を演
算する。 【0024】次いで、ステップ190において、上記ス
テップ120で演算された吊り荷重Woと定格荷重W2
を比較し、W2>Woのとき、すなわち、吊り荷重が定
格荷重より小さいときはステップ195へ進み、吊り荷
重と定格荷重の差が一定値K2より大きい場合は、ステ
ップ110へ戻る。また、吊り荷重と定格荷重の差が一
定値K2より小さい場合は警報器19へ信号を送り、ス
テップ110へ戻る。 【0025】一方、ステップ190において、Wo>W
2である場合は、過負荷信号を制御装置18へ信号を送
り、ウインチ駆動用モータの電磁切換弁の巻き上げ側の
ソレノイドを励磁する回路と、ブームの起伏シリンダ2
の電磁切換弁のソレノイドを励磁する回路と、ブーム伸
縮シリンダの電磁切換弁のソレノイドを励磁する回路
(伸び側)を遮断する(ステップ200)。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の移動式ク
レーンの安全装置は、アウトリガを格納して吊荷作業を
行う場合は、吊り荷重がアウトリガの格納時における定
格荷重を超えたときは、ウインチによる巻き上げとブー
ムの倒伏などに加えて、ブームの起立による吊荷作業も
できないようにしたので、転倒の危険性が回避される。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態としての安全装置の構成を
示すブロック図である。 【図2】同装置の作用を説明するためのフローチャート
である。 【図3】本発明が適用される移動式クレーンの概略側面
図である。 【図4】移動式クレーンにおけるアウトリガの張り出し
時と格納時における定格荷重を示す図である。 【符号の説明】 1…ブーム 2…起伏シリンダ 3…アウトリガ 4…履帯 5…ウインチ 6…上部体 7…下部体 11…ブーム角度センサ 12…ブーム長さセンサ 13…負荷センサ 14…アウトリガセンサ 15…入力部 16…記憶部 17…演算比較部 18…制御装置 19…警報器 20…表示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 23/78 B66C 23/90

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】吊り荷重、ブームの角度およびブームの長
    さの各情報を基準として、その作業状態における定格荷
    重を演算し、吊り荷重が定格荷重を超えるときは、吊荷
    の巻き上げとブームの倒伏、ブームを伸縮できるものに
    おいてはブームの伸長もできないようにした移動式クレ
    ーンの安全装置において、アウトリガの状態を検知する
    アウトリガセンサを設け、アウトリガ格納状態において
    検知した吊り荷重がアウトリガの格納時における定格荷
    重を超えたときは、ブームの起立作動もできないように
    したことを特徴とする移動式クレーンの安全装置。
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