JP2002087792A - 作業機の制御装置 - Google Patents

作業機の制御装置

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JP2002087792A
JP2002087792A JP2000277453A JP2000277453A JP2002087792A JP 2002087792 A JP2002087792 A JP 2002087792A JP 2000277453 A JP2000277453 A JP 2000277453A JP 2000277453 A JP2000277453 A JP 2000277453A JP 2002087792 A JP2002087792 A JP 2002087792A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、車体1上に旋回および起伏自在に
配設された伸縮ブーム3の先端部に吊上装置6を備えた
作業機において、車体1上に配置した載置台21の上に
伸縮ブーム3を格納させると、伸縮ブーム3に作用する
負荷検出(起伏用油圧シリンダ7に作用する負荷として
ロードセル等で検出)ができなくなり、この状態で吊上
装置を駆動すると伸縮ブーム3を損傷させたり作業機を
転倒させることになる。本発明はこのようなことになら
ないようにすること目的とする。 【解決手段】 伸縮ブーム3を所定格納領域に格納した
ことを検出するブーム格納領域検出手段22と、前記吊
上装置6の作動を規制する吊上装置規制手段20と、前
記ブーム格納領域検出手段22からの信号を受けた時に
吊上装置規制手段20に信号を出力する制御手段27と
を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体上に旋回およ
び起伏自在に配設された伸縮ブームの先端部に吊り上げ
装置を備えた作業機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の作業機として図4に図示する高
所作業車Aがある。この高所作業車Aは、車体1上に旋
回駆動自在に旋回台2を配置し、旋回台2に起伏自在に
伸縮ブーム3を配置している。伸縮ブーム3の先端部に
は、水平面内で首振り駆動可能なバケット4を配置する
ととともに、ウインチ5を備えた吊上装置6を配置して
いる。伸縮ブーム3は、多段ブームで構成し、基ブーム
に複数のブーム段を順次伸縮自在に嵌挿させ、各ブーム
間には伸縮用油圧シリンダ等のブーム伸縮装置を配置し
ている。基ブームと旋回台2の適所間には起伏用油圧シ
リンダ7を配置し、この起伏用油圧シリンダ7の駆動に
より伸縮ブーム3を起伏駆動可能にしている。
【0003】このような高所作業車Aは、バケット4に
搭乗した作業者が、バケット4に配置した操作レバー8
を操作してバケット4を昇降移動あるいは水平移動させ
るとともに、吊上装置6を用いて高所の作業位置に必要
な物を運び込めるようにしている。
【0004】ところでこのような高所作業車Aは、伸縮
ブーム3の状態によっては車両1が転倒してしまうこと
から、図5に図示する安全装置Bを備えている。安全装
置Bは、伸縮ブーム3のブーム長さを検出するブーム長
さ検出手段11と、伸縮ブーム3の起伏角を検出するブ
ーム起伏角検出手段10とで検出される信号により伸縮
ブーム3のブーム状態を検出し、演算手段15で伸縮ブ
ーム3のブーム状態によって伸縮ブーム3に作用する負
荷(例えば、起伏用油圧シリンダ7に作用する負荷)を
予め算出できるようにしている。
【0005】また、伸縮ブーム3に作用する実際のブー
ム負荷検出手段14として、起伏用油圧シリンダ7に作
用する負荷をロードセル等で検出している。そして演算
手段15で、ブーム長さ検出手段11とブーム起伏角検
出手段10からの検出信号により予め算出した伸縮ブー
ム3に作用する負荷と、ブーム負荷検出手段14から検
出された伸縮ブーム3に作用する実際のブーム負荷を比
較し、算出に係る負荷より実際の負荷が大になった時
に、伸縮ブーム3の危険側への駆動を規制している。
【0006】すなわち、伸縮ブーム3の伸長駆動を規制
するブーム伸長規制手段16、伸縮ブーム3の倒伏駆動
を規制するブーム倒伏規制手段17に信号を出力するよ
うになっている。
【0007】更に、このような高所作業車Aは、車体1
を安定に支持させるために前後左右に4基のアウトリガ
をそれぞれ配置してある。このアウトリガは、車体1よ
り側方に張出し可能なビームと、ビームの先端にジャッ
キを備えている。そしてこのアウトリガは、作業現場で
の状況によりビームを全伸長できないことがあり、この
場合全伸長できなかったビーム付近(以下伸縮ブーム3
がこのビーム付近に位置する時の旋回領域として説明す
る。)での高所作業車Aの安定性能は全伸長したビーム
付近(以下伸縮ブーム3がこのビーム付近に位置する時
の旋回領域として説明する。)での安定性能に比較して
安定性能が悪くなることから、安全装置Bでは次のよう
に構成している。
【0008】すなわち、各アウトリガの張出し幅を検出
するアウトリガ張出し幅検出手段13と、伸縮ブーム3
の旋回角を検出するブーム旋回角検出手段12とを配置
し、演算手段15では、これらの両検出手段からの信号
を受けて前述の予め算出した伸縮ブーム3に作用する負
荷を補正するようにしてある。したがって、伸縮ブーム
3の旋回位置が全伸長できなかったビームの旋回領域に
位置していることをブーム旋回検出手段12で検出する
と、予め算出した伸縮ブーム3に作用する負荷が小さく
なるように補正して対応するようにしている。
【0009】したがって、伸縮ブーム3が全伸長できな
かったビームの旋回領域に位置している時には、全伸長
できた場合と比較して伸縮ブーム3の稼動領域が制限さ
れるように制御される。また、ビームが全伸長できた旋
回領域からできなかった旋回領域へ旋回しょうとした時
にブーム旋回規制手段18に信号を出力して、危険側へ
の旋回駆動を規制するようにしてある。
【0010】また、演算手段15では、ブーム伸長規制
手段16、ブーム倒伏規制手段17ブーム旋回規制手段
18に信号を出力するだけでなく、バケット首振り規制
手段19や吊上装置規制手段20にも信号を出力するよ
うになっている。すなわち、前述の算出に係る負荷より
実際の負荷が大になった時に、伸縮ブーム3の危険側へ
の駆動を規制するだけでなく、バケット4の危険側への
首振りを規制(平面視における伸縮ブーム3の基端側へ
の首振りを規制せずに伸縮ブーム3の先端側への首振り
を規制する)したり、吊上装置6のウインチ5の巻上げ
動を規制するようにしている。
【0011】高所作業車Aではこのような安全装置Bを
備えているものであるから、高所作業車Aを転倒させる
ことなく安全に高所作業できるものである。
【0012】
【発明が解決しょうとする課題】ところが、このような
高所作業車Aは図4に図示する如く、車体1上に配置し
た載置台21の上に伸縮ブーム3を格納させて走行姿勢
にするようになっている。したがって、この姿勢では伸
縮ブーム3に作用する負荷を前述のロードセルで検出で
きないことから、伸縮ブーム3を伸長しても伸縮ブーム
3に作用する負荷は検出されず、例え伸縮ブーム3に作
用する負荷が予め算出した伸縮ブーム3に作用する負荷
より大になっても前述のブーム伸長規制手段16は作用
せず、このような状態下では前記安全装置Bでは対応で
きないものであった。
【0013】そこでこのような場合に、伸縮ブーム3の
伸長操作を規制したり、所定以上の伸縮ブーム3の伸長
を規制する技術が特開62−203198号公報、特開
平3−100294号公報で知られている。
【0014】しかしながら、この場合上記伸縮ブーム3
の伸長時だけの問題でなく、吊上装置6によるウインチ
5を巻上げて重量物を持上げる際にも伸縮ブーム3に作
用する負荷は検出されず、例え伸縮ブーム3に作用する
負荷が予め算出した伸縮ブーム3に作用する負荷より大
になっても前述の吊上装置規制手段20は作用せず、伸
縮ブーム3を損傷させたり、高所作業車Aを転倒させた
りする恐れがあった。
【0015】本発明の作業機の制御装置は、このような
場合に対応できる作業機の制御装置を提供することを目
的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の作業機の制御装置は、次のような課題解決
手段を備えて構成されている。
【0017】(1)請求項1の発明 本発明の作業機の制御装置は、車体上に旋回および起伏
自在に配設された伸縮ブームの先端部に吊上装置を備え
た作業機において、伸縮ブームを所定格納領域に位置し
たことを検出するブーム格納領域検出手段と、前記吊上
装置の作動を規制する吊上装置規制手段と、前記ブーム
格納領域検出手段からの信号を受けた時に吊上装置規制
手段に信号を出力する制御手段とを備えたことを特徴と
するものである。
【0018】(2)請求項2の発明 車体上に旋回および起伏自在に配設された伸縮ブームの
先端部に吊上装置を備えた作業機において、伸縮ブーム
を所定格納領域に位置したことを検出するブーム格納領
域検出手段と、伸縮ブームが所定以上伸長していること
を検出するブーム伸長検出手段と、前記吊上装置の作動
を規制する吊上装置規制手段と、前記両検出手段からの
信号を受けた時に吊上装置規制手段に信号を出力する制
御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0019】(2)請求項3の発明 請求項1または請求項2において、前記ブーム格納領域
検出手段は、伸縮ブームの所定倒伏状態を検出するブー
ム倒伏状態検出手段で構成していることを特徴とするも
のである。
【0020】(3)請求項4の発明 請求項1または請求項2において、 前記ブーム格納領
域検出手段は、伸縮ブームの所定倒伏状態を検出するブ
ーム倒伏状態検出手段と伸縮ブームの所定旋回状態を検
出するブーム旋回状態検出手段とで構成したことを特徴
とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る作業機の制御装
置について、図1〜図3に基づいて説明する。なお、以
下本発明に係る作業機の制御装置の実施形態を従来の技
術で説明した高所作業車Aに実施した場合以下に説明す
る。したがって、従来の技術で説明した符号1から符号
20、符号A、符号Bは、以下の説明においても同じも
のとして同符号を用い、詳細な説明を省略する。
【0022】(第1実施形態)図1において、22は、
ブーム格納領域検出手段であって、ブーム倒伏状態検出
手段23とブーム旋回状態検出手段25で構成してい
る。ブーム倒伏状態検出手段23は、ブーム起伏角検出
手段10と判別手段24で構成されており、判別手段2
4は伸縮ブーム3が搭置台21の上に格納された時のブ
ーム起伏角を予め記憶しておき、ブーム起伏角検出手段
10からの信号を受けて、予め記憶しておいた起伏角度
に伸縮ブーム3の起伏角が位置したかどうかを判別し、
予め記憶しておいた起伏角度に伸縮ブーム3の起伏角が
位置した時に出力信号を出力するようになっている。
【0023】ブーム旋回状態検出手段25は、ブーム旋
回角検出手段12と判別手段26で構成されており、判
別手段26は伸縮ブーム3が搭置台21の上に格納され
た時のブーム旋回角を予め記憶しておき、ブーム旋回角
検出手段12からの信号を受けて、予め記憶しておいた
旋回角度に伸縮ブーム3の旋回角が位置したかどうかを
判別し、予め記憶しておいた旋回角度に伸縮ブーム3の
旋回角が位置した時に出力信号を出力するようになって
いる。
【0024】27は、判別手段24と判別手段26から
の信号を受けて吊上装置規制手段20に規制信号を出力
し少なくとも吊上装置6のウインチ巻上げ駆動を規制す
るようにしている。
【0025】このように構成した実施形態1の本発明に
係る作業機の制御装置は、次のように作用する。すなわ
ち、伸縮ブーム3を搭置台21の上に格納すると、ブー
ム旋回角検出手段12とブーム起伏角検出手段10で検
出される各検出角は、判別手段24および判別手段26
に予め記憶されているそれぞれの角度になるものである
から、判別手段24および判別26は制御手段27にそ
れぞれ信号を出力し、制御装置27は吊上装置規制手段
20に規制信号を出力し、吊上装置6のウインチ5の巻
上げ駆動を規制する。
【0026】よって、伸縮ブーム3を搭置台21の上に
格納して伸縮ブーム3に作用する負荷が検出されずと
も、制御手段27により吊上装置6のウインチ5の巻上
げ駆動を規制するようにしてあるものだから、従来技術
で説明した安全装置Bが作用しなくても伸縮ブーム3を
損傷させたり、高所作業車Aを転倒させたりすることを
防止できる。
【0027】(実施形態2)なお、上記実施形態では、
伸縮ブーム3を搭置台21の上に格納した時に吊上装置
6のウインチ5の巻上げ駆動を規制するようにしたが、
伸縮ブーム3を搭置台21の上に格納し且つ伸縮ブーム
3を所定以上伸長した時に吊上装置6のウインチ5の巻
上げ駆動を規制するようにしてもよい。
【0028】すなわち、図1に破線で図示するブーム伸
長検出手段28を配置し、制御手段27はブーム伸長検
出手段28と判別手段24および判別手段26からの信
号を受けた時に、吊上装置規制手段20に規制信号を出
力するようにしたものである。ブーム伸長検出手段28
は、ブーム長さ検出手段11と判別手段29で構成され
ている。判別手段29は、伸縮ブーム3の長さが所定以
上の長さ(伸縮ブーム3を搭置台21の上に格納した状
態で、伸縮ブーム3を伸長し吊上装置6で吊荷を吊上げ
ると伸縮ブーム3を損傷したり高所作業車Aを転倒させ
ることになる時の伸縮ブーム3の長さ)を記憶してお
り、ブーム長さ検出手段11からの信号を受け、伸縮ブ
ーム3の長さが記憶に係る長さになると制御手段27に
信号を出力するようになっている。
【0029】このように構成した実施形態2の本発明に
係る作業機の制御装置は、次のように作用する。すなわ
ち、伸縮ブーム3を搭置台21の上に格納し、伸縮ブー
ム3を所定以上に伸長させた状態で吊上装置6のウイン
チ5を巻上げようとすると、ブーム旋回角検出手段12
とブーム起伏角検出手段10で検出される各検出角は、
判別手段24および判別手段26にそれぞれ予め記憶さ
れている角度になるものであるから、判別手段24およ
び判別手段26は制御手段27に信号を出力する。判別
手段29は伸縮ブーム3を所定以上に伸長させているの
で、ブーム長さ検出手段11からの信号を受け、、伸縮
ブーム3の長さが記憶に係る長さになっていると判断し
て制御手段27に信号を出力する。制御装置27は判別
手段24,判別手段26および判別手段29から信号を
受けるものであるから、吊上装置規制手段20に規制信
号を出力し、吊上装置6のウインチ5の巻上げ駆動を規
制する。
【0030】よって、伸縮ブーム3を搭置台21の上に
格納して伸縮ブーム3に作用する負荷が検出されずと
も、制御手段27により吊上装置6のウインチ5の巻上
げ駆動を規制するようにしてあるものだから、従来技術
で説明した安全装置Bが作用しなくても伸縮ブーム3を
損傷させたり、高所作業車Aを転倒させたりすることを
防止できる。
【0031】また、実施形態2の場合次のような利点が
ある。すなわち、実施形態1の場合には伸縮ブーム3を
搭置台21の上に格納していると吊上装置6のウインチ
5を巻上げ駆動できなくしているものだから、例えば高
所作業を終了して伸縮ブーム3を搭置台21の上に格納
した際に、吊上装置6のウインチ5よりロープが繰出さ
れたままでロープが格納されていないことに気づき直ち
にウインチ5を巻上げて格納しょうとすると、上記した
規制がかかっているものであるから、一旦伸縮ブーム3
を起仰させてロープを格納してから再び伸縮ブーム3を
倒伏させて搭置台21の上に格納する必要があり、作業
者は煩わしい操作をする必要があった。
【0032】ところが、実施形態2のように伸縮ブーム
3を搭置台21の上に格納するだけでは吊上装置6のウ
インチ5を巻上げ駆動できなくしておらず、更に伸縮ブ
ーム3を所定以上伸長した時吊上装置6のウインチ5を
巻上げ駆動を規制しているものだから、上記のような場
合にも起伏を一旦起仰するといった煩わしい操作をしな
くても、伸縮ブーム3を搭置台21の上に格納した状態
で直ちにロープを格納することができる。
【0033】(実施形態3)上記実施形態では、ブーム
格納状態検出手段をブーム倒伏状態検出手段23とブー
ム旋回状態検出手段25で構成したが、図2に図示する
ように搭置台21の上に伸縮ブーム3を格納したことを
直接スイッチで検出するようにしたブーム格納状態検出
手段30で構成してもよい。そして、ブーム格納状態検
出手段30からの信号を制御手段27に出力するように
すれば実施形態1と同様の作用・効果を得ることができ
る。
【0034】(実施形態4)実施形態3においてはブー
ム格納状態検出手段30からの信号のみで制御手段27
を作動させるようにしたが、実施形態2と同様にブーム
伸長検出手段28(図2に破線で図示するように)を配
置し、ブーム格納状態検出手段30とブーム伸長検出手
段28からの信号で制御手段27を作動させるようにし
てもよい。この場合もまた実施形態2と同様な作用・効
果を得ることができる。
【0035】(実施形態5)上記実施形態では、伸縮ブ
ーム3に作用する実際のブーム負荷検出手段として、起
伏用油圧シリンダ7に作用する負荷をロードセルで検出
するようにした場合について述べたが、伸縮ブーム3に
作用する実際のブーム負荷検出手段として、起伏用油圧
シリンダ7に作用する油圧力(伸長側油室の保持圧力)
を検出して行うようにした場合がある。この場合に起伏
用油圧シリンダ7を全縮小してストロークエンドさせた
場合に油圧力が検出されず伸縮ブーム3に作用する負荷
が検出されない同様な問題が生じる。
【0036】そこでこのような場合に対応させた実施形
態についてて図3に基づいて以下に説明する。31は、
ブーム格納領域検出手段であって、ブーム倒伏状態検出
手段32のみで構成している。このブーム倒伏状態検出
手段32は、ブーム起伏角検出手段10と判別手段33
で構成されている。判別手段33は、起伏用油圧シリン
ダ7を全縮小してストロークエンドさせた時の伸縮ブー
ム3の起伏角を予め記憶しており、ブーム起伏角検出手
段10からの検出信号を受け検出される信号が記憶にか
かる起伏角であると判別した時に制御手段27に信号を
出力するようになっている。
【0037】判別手段27は、判別手段33からの信号
を受けて吊上装置規制手段20に規制信号を出力し少な
くとも吊上装置6のウインチ巻上げ駆動を規制するよう
にしている。
【0038】このように構成した実施形態5の本発明に
係る作業機の制御装置は、次のように作用する。すなわ
ち、起伏用油圧シリンダ7を全縮小してストロークエン
ドさせると、ブーム起伏角検出手段10で検出される各
検出角は、判別手段33に予め記憶されている角度にな
るものであるから、判別手段33は制御手段27に信号
を出力し、制御装置27は吊上装置規制手段20に規制
信号を出力し、吊上装置6のウインチ5の巻上げ駆動を
規制する。
【0039】よって、起伏用油圧シリンダ7を全縮小し
ストロークエンドさせて伸縮ブーム3に作用する負荷が
検出されずとも、制御手段27により吊上装置6のウイ
ンチ5の巻上げ駆動を規制するようにしてあるものだか
ら、従来技術で説明した安全装置Bが作用しなくても伸
縮ブーム3を損傷させたり、高所作業車Aを転倒させた
りすることを防止できる。
【0040】上記実施形態5ではブーム倒伏状態検出手
段32としてブーム起伏角検出手段10と判別手段33
で構成したが、起伏用油圧シリンダ7の全縮小してスト
ロークエンドした時を直接スイッチ等で検出するように
したもので構成するようにしてもよい。
【0041】(実施形態6)実施形態5では、ブーム格
納領域検出手段31のみで制御手段27を作動させるよ
うにしたが、前記ブーム伸長検出手段28からの信号と
ブーム格納領域検出手段31からの信号を受けた時に、
制御手段27を作動させるようにしてもよい。すなわ
ち、ブーム伸長検出手段28は、ブーム起伏角検出手段
10と判別手段29で構成されており、判別手段29
は、伸縮ブーム3の長さが所定以上の長さ(起伏用油圧
シリンダ7を全縮小させたストロークエンド状態で、伸
縮ブーム3を伸長し吊上装置6で吊荷を吊上げると伸縮
ブーム3を損傷したり高所作業車Aを転倒させることに
なる時の伸縮ブーム3の長さ)を記憶しており、ブーム
長さ検出手段11からの信号を受け、伸縮ブーム3の長
さが記憶に係る長さになると制御手段27に信号を出力
するようになっている。
【0042】このように構成した実施形態6の本発明に
係る作業機の制御装置は、次のように作用する。すなわ
ち、起伏用油圧シリンダ7を全縮小させたストロークエ
ンド状態にし、伸縮ブーム3を所定以上に伸長させた状
態で吊上装置6のウインチ5の巻上げようとすると、ブ
ーム起伏角検出手段10で検出される起伏角は、判別手
段33に予め記憶されている角度になるものであるか
ら、判別手段33は制御手段27に信号を出力する。判
別手段29は伸縮ブーム3を所定以上に伸長させている
ので、ブーム長さ検出手段11からの信号を受け、、伸
縮ブーム3の長さが記憶に係る長さになっていると判断
して制御手段27に信号を出力する。制御装置27は判
別手段33と判別手段29から信号を受けるものである
から、吊上装置規制手段20に規制信号を出力し、吊上
装置6のウインチ5の巻上げ駆動を規制する。
【0043】よって、起伏用油圧シリンダ7を全縮小さ
せたストロークエンド状態にして伸縮ブーム3に作用す
る負荷が検出されずとも、制御手段27により吊上装置
6のウインチ5の巻上げ駆動を規制するようにしてある
ものだから、従来技術で説明した安全装置Bが作用しな
くても伸縮ブーム3を損傷させたり、高所作業車Aを転
倒させたりすることを防止できる。
【0044】(他の実施形態)なお、上記実施形態5,
6では、起伏用油圧シリンダ7を全縮小しストロークエ
ンドさせた状態(伸縮ブーム3に作用する負荷を検出で
きない状態)で吊上装置6のウインチ5の巻上げ駆動を
規制するようにしたものであるが、この場合に前記した
安全装置Bが作用しないので伸縮ブーム3を旋回ならび
に伸長駆動できるようになっており、アウトリガの張出
し幅状態によっては危険側への旋回ならびに伸縮ブーム
3の伸長により、高所作業車Aを転倒させたり伸縮ブー
ム3を伸長させて伸縮ブーム3を損傷させる恐れがあ
る。
【0045】そこで、このような場合にも対処するため
に、制御手段27からの出力信号を前記ブーム旋回規制
手段18およびブーム伸長規制手段16にも出力するよ
うにして、ブーム格納領域検出手段31により起伏用油
圧シリンダ7が全縮小しストロークエンドになった時、
あるいはブーム格納領域検出手段31により起伏用油圧
シリンダ7が全縮小しストロークエンドになりかつブー
ム伸長検出手段28により伸縮ブーム3が所定以上伸長
させる状態になった時に、危険側への旋回駆動ならびに
伸縮ブーム3の伸長を規制するようにしてもよい。
【0046】上記実施形態では、安全装置Bに使用され
るブーム起伏角検出手段10,ブーム長さ検出手段1
1,ブーム旋回角検出手段12を利用してブーム格納領
域を検出するようにしたが、安全装置Bに使用される検
出手段とは別に配置するようにしてもよい。
【0047】また、上記実施形態では、各判別手段2
4,26,29,33ならびに制御手段27を安全装置
Bとは別に配置したが、これらを安全装置Bの演算手段
15内で処理するように構成してもよい。
【0048】更に、上記実施形態では高所作業車Aを例
に説明したが、伸縮ブーム3の先端に吊上装置を備えた
他の作業機にも実施できること勿論のことである。
【0049】次に、上記実施形態では、伸縮ブーム3に
係る負荷を検出できない状態の時に、吊上装置6のウイ
ンチ5の巻上げ駆動を規制するようにしたが、バケット
4の危険側への首振り駆動を規制するようにしてもよ
い。この場合、実施形態1〜実施形態6における制御手
段27からの信号をバケット首振規制手段19にも出力
するようにして実施すればよい。この場合も、伸縮ブー
ム3に作用する負荷が検出されずとも、制御手段27に
よりバケット4の危険側への首振り駆動を規制するよう
にしてあるものだから、従来技術で説明した安全装置B
が作用しなくても伸縮ブーム3を損傷させたり、高所作
業車Aを転倒させたりすることを防止できる。
【0050】
【発明の効果】本発明の作業機の制御装置は、以上の如
く構成し作用するものであるから、伸縮ブームに作用す
る負荷が検出されずとも、伸縮ブームを損傷させたり、
作業機を転倒させたりすることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業機の制御装置を説明する説明図で
ある。
【図2】本発明の作業機の制御装置を説明する説明図
で、他の実施形態を説明する説明図である。
【図3】本発明の作業機の制御装置を説明する説明図
で、他の実施形態を説明する説明図である。
【図4】作業機の例として高所作業車を説明する説明図
である。
【図5】従来の作業機の安全装置を説明する説明図であ
る。
【符号の説明】
1 車体 3 伸縮ブーム 6 吊上装置 20 吊上装置規制手段 22 ブーム格納領域検出手段 23 ブーム倒伏状態検出手段 25 ブーム旋回状態検出手段 27 制御手段 28 ブーム伸長検出手段 30 ブーム格納領域検出手段 31 ブーム格納領域検出手段 32 ブーム倒伏状態検出手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上に旋回および起伏自在に配設され
    た伸縮ブームの先端部に吊上装置を備えた作業機におい
    て、 伸縮ブームを所定格納領域に格納したことを検出するブ
    ーム格納領域検出手段と、前記吊上装置の作動を規制す
    る吊上装置規制手段と、前記ブーム格納領域検出手段か
    らの信号を受けた時に吊上装置規制手段に信号を出力す
    る制御手段とを備えたことを特徴とする作業機の制御装
    置。
  2. 【請求項2】車体上に旋回および起伏自在に配設された
    伸縮ブームの先端部に吊上装置を備えた作業機におい
    て、 伸縮ブームを所定格納領域に格納したことを検出するブ
    ーム格納領域検出手段と、伸縮ブームが所定以上伸長し
    ていることを検出するブーム伸長検出手段と、前記吊上
    装置の作動を規制する吊上装置規制手段と、前記両検出
    手段からの信号を受けた時に吊上装置規制手段に信号を
    出力する制御手段とを備えたことを特徴とする作業機の
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ブーム格納領域検出手段は、伸縮ブ
    ームの所定倒伏状態を検出するブーム倒伏状態検出手段
    で構成していることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の作業機の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ブーム格納領域検出手段は、伸縮ブ
    ームの所定倒伏状態を検出するブーム倒伏状態検出手段
    と伸縮ブームの所定旋回状態を検出するブーム旋回状態
    検出手段とで構成したことを特徴とするとする請求項1
    または請求項2記載の作業機の制御装置。
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