JP2001206676A - 吊り上げ装置の過巻き防止装置 - Google Patents

吊り上げ装置の過巻き防止装置

Info

Publication number
JP2001206676A
JP2001206676A JP2000018702A JP2000018702A JP2001206676A JP 2001206676 A JP2001206676 A JP 2001206676A JP 2000018702 A JP2000018702 A JP 2000018702A JP 2000018702 A JP2000018702 A JP 2000018702A JP 2001206676 A JP2001206676 A JP 2001206676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winch
rope
identification
boom
winch rope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000018702A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinobu Tsunoda
忍 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Corp filed Critical Aichi Corp
Priority to JP2000018702A priority Critical patent/JP2001206676A/ja
Publication of JP2001206676A publication Critical patent/JP2001206676A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/14Ropes or cables with incorporated auxiliary elements, e.g. for marking, extending throughout the length of the rope or cable
    • D07B1/145Ropes or cables with incorporated auxiliary elements, e.g. for marking, extending throughout the length of the rope or cable comprising elements for indicating or detecting the rope or cable status
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2301/00Controls
    • D07B2301/55Sensors
    • D07B2301/5531Sensors using electric means or elements
    • D07B2301/555Sensors using electric means or elements for measuring magnetic properties

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吊り上げ装置において、簡明な構成で維持管
理の容易な過巻き防止装置を提供する。 【解決手段】 吊り上げ装置は、ウィンチアーム43
と、このアームの基端部に配設されてロープの巻き取り
繰り出しが自在に構成されたウィンチ機構50、電気絶
縁性を有するとともに一端がウィンチ機構に巻き取られ
他端がブーム先端部から繰り出される電気絶縁性を有す
るウィンチロープ46などから構成されている。ウィン
チロープ46には金属チップが埋め込まれた識別部46
0が設けられており、ウィンチ機構50に配設された過
巻き検出器25は、ウィンチロープ46の巻き取りによ
り識別部460が検出されたときに検出信号をコントロ
ーラ30に出力する。コントローラ30は検出信号を受
けてウィンチ機構50の作動停止等の警報作動を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吊り上げ装置に関
し、さらに詳細にはブームと、電気絶縁性を有するウィ
ンチロープと、ウィンチ機構とを備え、電設工事等に用
いられる吊り上げ装置の過巻き防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような吊り上げ装置として、例え
ばクレーン車におけるクレーン装置や、高所作業車にお
いて作業台近傍に取り付けられるウィンチ装置などがあ
る。これらの吊り上げ装置には電柱の移設工事や、柱上
トランス、開閉器等の交換工事などの電設工事に用いら
れるものがあり、架空電線の近傍に向けて伸長させたブ
ームや、作業台近傍で起伏・旋回動等させるウィンチ装
置のブーム(サブブームまたはウィンチアームとも称す
る)あるいはウィンチロープ等を、誤って架空電線(活
線)に接触させた場合であっても、作業者が感電したり
車両に重大な損傷を与えたりしないように構成されてい
る。このような安全構成として、ブーム(多段ブームに
あっては先端ブーム等一部のブーム)やウィンチロープ
等を、電気絶縁性を有する材料を用いて形成し、電流が
ブームやウィンチロープ等を通して地落することがない
ような装置構成が採用されている。
【0003】このような絶縁型の吊り上げ装置では、ウ
ィンチロープの過巻き(例えばロープ先端部の縣吊フッ
クがブーム先端部と当接し、それ以上ウィンチロープを
巻き取れない状態であるにも拘わらず、さらに巻き取り
作動している状態)を検出してウィンチの巻き取り作動
を停止させる等の過巻き防止装置を構成することが困難
である。それは、上述した電気絶縁性(安全性)を確保
する必要のためであり、ブーム先端部にリミットスイッ
チ等の過巻き検出手段を設けても、この検出信号をブー
ム基端部に電線を用いて電気的に信号伝達することがで
きないからである。
【0004】このため、従来では軽負荷の吊り上げ装置
については過巻き防止装置が設けられていないものがあ
った。また、例えば実公昭53−42928号公報に記
載されているように、ブーム先端部に独立したバッテリ
ーで駆動される過巻き警報装置を設け、ウィンチロープ
端部に取り付けられた係止フックの巻き上げを検出した
ときにブザーを発鳴させて警報する過巻き警報装置があ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
過巻き防止装置が取り付けられていない吊り上げ装置に
おいては、吊り上げ装置を操作する作業者はウィンチの
巻き取り状態を見ながら作業を行わざるを得なかった。
また、過巻き状態を繰り返し行うことはウィンチロープ
やウィンチ機構、ブーム(ウィンチアーム)等に多大な
負荷を与えることとなり吊り上げ装置にとって好ましい
ものではなかった。
【0006】一方、独立したバッテリー駆動の過巻き警
報装置を備える吊り上げ装置では、警報の発鳴により作
業者がウィンチの巻き上げ操作を中止することが可能で
ある。しかし、この装置で過巻きを防止するためには、
警報を感知した作業者が自ら巻き上げ操作を中止すると
いう人為操作が必要であり、例えば周囲騒音が激しく警
報を聞き取れない場合や、作業者が作業に気を取られて
気付かない場合には、過巻き警報装置がないと同様であ
り何等効力を生じない。また、このような装置ではバッ
テリーを常に充電しておく必要があるため、装置の維持
管理が煩雑となるうえ、警報装置を過信して警報に依拠
した操作を行うようになった場合に、バッテリーが消耗
して発鳴しないときには却って過巻き状態を引き起こし
易いという課題があった。
【0007】本発明は上記のような課題に鑑みて成され
たものであり、絶縁型の吊り上げ装置において、その絶
縁性や安全性を犠牲にすることなく、またバッテリーの
充電等繁雑な維持管理作業を行うことなく、確実にウィ
ンチロープの過巻きを防止することができる過巻き防止
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明は、ブーム(例えば実施形態におけるウィンチアー
ム43)と、ウィンチロープの巻き取り、繰り出しが自
在に構成されたウィンチ機構と、一端がウィンチ機構に
巻き取られ他端がブーム先端部から繰り出される電気絶
縁性を有するウィンチロープとを備え、ウィンチ機構を
作動させてウィンチロープに係止された被吊り上げ物を
吊り上げまたは吊り下ろす吊り上げ装置(例えば実施形
態におけるウィンチ装置40)の過巻き防止装置であ
る。そのうえで、ウィンチロープに設けられた識別部
と、ウィンチ機構部に配設されて識別部を検出する識別
部検出手段(例えば実施形態における過巻き検出器2
5)と、識別部検出手段において識別部が検出されたと
きに警報作動を行う警報手段(例えば実施形態における
コントロールユニット30,アラーム35など)とから
過巻き防止装置を構成する。
【0009】上記構成の吊り上げ装置は、識別部材を備
えるウィンチロープが電気絶縁性を有しており、従来の
絶縁型の吊り上げ装置と略同一の部材を用いて構成する
ことができる。このため、ブーム先端部やウィンチロー
プに作用する電位に対して従来の吊り上げ装置と同様の
耐電圧特性を備えることができる。ウィンチロープの識
別部を検出する識別部検出手段はウィンチ機構部に配設
されるため、この検出手段に直接的または間接的に電位
が作用することがない。従って、識別部及び識別部検出
手段として一般的な検出手段(例えば、ウィンチロープ
の外形形状を部分的に変化させた識別部を設けてこれを
機械的、光学的に検出し、あるいはウィンチロープ外周
に金属環等を設けてこれを電気的、磁気的に検出し、ま
たはウィンチロープ外皮に光の反射率が異なる識別部
(色彩の塗り分けを含む)を設けてこれを光学的に検出
するなど)を用いることができ、かつ、吊り上げ装置の
電気絶縁性を犠牲にすることなく電気的に配線を接続す
ることができる。
【0010】警報手段は、上記識別部検出手段において
ウィンチロープの識別部が検出されたときに警報作動を
行う。本明細書において「警報作動」とは、ウィンチロ
ープを巻き取るウィンチ機構の作動を規制する作動や、
警報ブザー、警報ランプ等を用いて警報を行う作動を含
めた作動を意味する。従って、このような警報作動によ
りウィンチロープの過巻きを防止することができる。こ
の結果、従来の吊り上げ装置と同様の電気絶縁性(安全
性)を維持したうえで、かつ、バッテリーの充電等煩雑
な維持管理作業を行うことなく、平易な装置でウィンチ
ロープの過巻きを防止する吊り上げ装置の過巻き防止装
置を提供することができる。
【0011】なお、上記識別部はウィンチロープの内部
に埋め込まれたチップ状の識別部材(例えば実施形態に
おける金属チップ26)を有し、識別部検出手段はウィ
ンチロープの外部から識別部材を検出するように過巻き
防止装置を構成することが好ましい。このような構成に
よれば、ウィンチロープの識別部材がウィンチロープの
内部に配設されるため、ウィンチロープの外皮が汚れ、
損じ、または摩耗するなどして識別部を検出できなくな
ることを未然に防止することができる。また、識別部材
をチップ状(断片状、短冊状、短線状)とすることによ
り、ウィンチロープの絶縁性を高く維持したうえで、ロ
ープの屈曲性や巻き取り性を悪化させず、またブーム先
端部のシーブを通過するときに不要な振動を発生させに
くい過巻き防止装置用ウィンチロープを得ることができ
る。従って、操作性が良く長期信頼性の高い過巻き防止
装置を提供することができる。
【0012】なお、識別部をウィンチロープに複数設
け、警報手段は検出される識別部に応じた警報作動をす
るように過巻き防止装置を構成しても良い。例えば、第
1の識別部材が検出されたときにウィンチ機構の巻き取
り速度を低下させ、第2の識別部材が検出されたときに
ウィンチ機構の巻き取りを停止させるように警報手段を
構成することができる。あるいは識別部を所定間隔で複
数配設し、識別部検出手段は検出される識別部をカウン
トしてそのカウント値に応じて段階的な速度制御や警報
発鳴、巻き取り作動停止等の警報作動を行うように構成
することもできる。また、これら複数の識別部として個
々の性状(例えば、長さや太さ等の形状、光の色彩や反
射率、電気的・磁気的な検出長さや強度等の特性、周波
数など)を変化させて設け、識別手段及び警報手段は検
出される識別部の情報に基づいて上記同様の段階制御を
行うことも可能である。これらの構成によれば操作性を
より向上させた過巻き防止装置を提供することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。本発明に係る吊り上
げ装置の過巻き防止装置の一例として、図4に車体上に
吊り上げ装置を備える高所作業車を示している。この高
所作業車1は、運転キャビン2aを有して走行可能な車
両の車体2に図示しない旋回モータの作動により車体に
対して水平旋回自在に配設された旋回台3を備え、旋回
台3には起伏シリンダ12により起伏動されるブーム4
が枢着されている。ブーム4は入れ子式に構成された基
端ブーム4a、中間ブーム4bおよび先端ブーム4cか
ら構成され、このブーム4に内蔵される伸縮シリンダ1
3により伸縮動される。基端ブーム4aの基端部は旋回
台3に枢結されている。
【0014】先端ブーム4cの先端には図示しないレベ
リングシリンダにより常時垂直に保持される垂直ポスト
6が枢結されており、この垂直ポスト6に首振りアーム
7を介して作業台8が取り付けられている。作業台8は
垂直ポスト6に内蔵された図示しない首振りモータの作
動により垂直ポスト6廻りに水平旋回自在(首振り動自
在)に構成されている。垂直ポスト6の上端部にはウィ
ンチ装置40が設けられており、重量物の吊り上げを行
うことができる。また、車体2の前後左右にはアウトリ
ガジャッキ18が設けられており、高所作業時にはアウ
トリガジャッキ18を下方に伸長させることにより車体
2を持ち上げて安定支持する。
【0015】作業台8はGFRPなどの電気絶縁材料を
用いて有底箱状に一体成形されており、先端ブーム4c
も同様の電気絶縁材料を用いて構成されている。また、
作業台に配設された上部操作装置20と車体側に配設さ
れた油圧制御装置との間は光ケーブルで接続されてお
り、それぞれの信号はブーム4の上下において光電変換
され、ブーム部分では光による通信が成されている。こ
のため、電設工事等において作業者がブーム操作を誤っ
て作業台8を高電圧の活線等に接触させた場合であって
も、電流がブームやブーム内の信号線を伝って地面に短
絡しないように、すなわち作業台に搭乗する作業者が感
電したり車両が破損したりすることがないようになって
いる。このような高所作業車を絶縁型高所作業車とい
う。
【0016】ウィンチ装置40は、図1に示すように垂
直ポスト6の上端部に配設されて、垂直ポスト6に内蔵
されたウィンチ旋回モータ61により水平旋回自在に取
り付けられた旋回ベース41、この旋回ベース41上に
枢結されウィンチ起伏シリンダ62により起伏動自在に
取り付けられたウィンチボディ42、ウィンチボディ4
2に対して伸縮設定自在に取り付けられたウィンチアー
ム43、ウィンチアーム43先端部のシーブブラケット
44に回転自在に取り付けられたシーブ45、ウィンチ
ボディ42に取り付けられシーブ45に巻き掛けられた
ウィンチロープ46を巻き上げまたは繰り出し自在に構
成されたウィンチ機構50などから構成されている。
【0017】ウィンチアーム43は、作業台8や先端ブ
ーム4cと同様にGFRP等の電気絶縁材料を用いて角
柱状に形成されており、アームの一部を誤って活線に接
触させてしまった場合に、ウィンチアーム43を伝って
ウィンチボディ42やウィンチ機構50に電流が流れな
いようになっている。ウィンチアーム43の側面には複
数の穴43aが設けられており、このいずれかをウィン
チボディ42に形成された係止孔(図示せず)とピン4
8で接続することにより、ウィンチボディ42に対して
ウィンチアーム43を所望の長さに調節固定して使用で
きるように構成されている。
【0018】ウィンチボディ42に取り付けられたウイ
ンチ機構50は、ウィンチブラケット51、このブラケ
ット51に回転自在に取り付けられた糸巻き状のウィン
チホイール52、ウィンチホイール52を回転駆動する
ウィンチ駆動モータ63などから構成されている。そし
て、ウィンチロープ46が巻き取られたウィンチホイー
ル52をウインチ駆動モータ63で正逆回転駆動するこ
とにより、ウィンチロープ46の巻き取り及び繰り出し
が自在に構成されている。
【0019】ウィンチロープ46は、ナイロンやテトロ
ン等の電気絶縁材料を用いてロープ状に形成されてい
る。ウィンチロープ46の端末部はウィンチホイール5
2に固定されたうえでホイールに巻き取られており、先
端側はウィンチアーム43の先端部に回転自在に取り付
けられたシーブ45に掛け渡されて垂下されるととも
に、その先端に懸吊用のフック47が取り付けられてい
る。
【0020】ウィンチロープ46には、ウィンチロープ
46が過巻き状態となる直前においてウィンチホイール
52に巻き取られようとするロープ位置(図1中にII矢
視で示す位置)に過巻き識別部460が設けられてい
る。この識別部460は図2に示すように、ウィンチロ
ープ46の内層繊維46aの層内に短冊状の金属チップ
26が埋め込まれているものであり、内装繊維46aで
覆われたうえ、さらに外装46bで包み込まれて外部に
露出しない構成となっている。
【0021】ウィンチ機構50のロープ巻き取り部に
は、上記金属チップ26をウィンチロープ外方から非接
触で検出可能な過巻き検出器25が配設されている。こ
の過巻き検出器25は、例えば近接スイッチやマグネッ
トスイッチなどを用いて構成され、検出器の前方を通過
するウィンチロープ46の電気的変化や磁気的変化から
金属チップ26の埋め込まれた識別部460を検出し、
後述するコントロールユニット30に検出信号を出力す
る。
【0022】なお、ウィンチホイール52の巻き取り幅
に対して使用する検出器の検出可能領域が狭い場合に
は、例えば、ウィンチロープの乱巻き防止装置(ロープ
ガイド)がある場合にはそのガイド部に検出器を配設
し、あるいは、検出器を幅方向に複数並列に設けていず
れかの検出器において識別部460が検出されたときに
検出信号を出力する、などの手段により過巻き検出器2
5を構成する。
【0023】このように構成されたウィンチ装置40
は、ウィンチアーム43及びウィンチロープ46がとも
に電気絶縁性を有して構成されているため、例えば、高
電位の部材を吊り上げ、あるいは支持する場合や、アー
ムの一部を誤って活線に接触させてしまった場合等であ
っても、ウィンチロープ46やウィンチアーム43を伝
ってウィンチボディ42や過巻き検出器25等に電流が
流れることがない。
【0024】作業台8にはブーム操作及びウィンチ操作
が可能な上部操作装置20が設けられ、車体2の後部に
はブーム操作が可能な下部操作装置21が設けられてい
る。このため、作業台8に搭乗した作業者は上部操作装
置20を操作して旋回台3の旋回作動、ブーム4の起伏
並びに伸縮作動などのブーム作動操作を行い、またウィ
ンチ旋回台41の旋回作動、ウィンチアーム43の起伏
作動、ウィンチ機構50によるウィンチロープ46の巻
き取り及び繰り出し作動などのウィンチ作動操作を行う
ことができる。また、地上の作業者は下部操作装置21
を操作して同様のブーム作動操作を行うことができる。
【0025】ウィンチロープの過巻き防止装置は、上部
操作装置20に隣接して設けられており、過巻き防止装
置を含む制御装置の全体構成について図3を参照して説
明する。この制御装置は、上部操作装置20(操作レバ
ーおよびスイッチ)および下部操作装置21(操作レバ
ーおよびスイッチ)からの操作信号が入力されるコント
ロールユニット30を有して構成されている。
【0026】コントロールユニット30は、操作信号が
入力されると操作信号に応じて各アクチュエータの作動
を制御する。例えば、上部操作装置20または下部操作
装置21においてブーム操作が行われたときには、その
操作信号(例えば操作レバーの操作方向及び操作量)に
応じて、旋回モータ11による旋回台3の旋回作動、起
伏シリンダ12によるブーム4の起伏作動、伸縮シリン
ダ13よるブーム4の伸縮作動、首振りモータ14によ
る旋回台8の首振り作動等を制御する。
【0027】また上部操作装置20においてウィンチの
作動操作が行われたときには、その操作信号に応じてウ
ィンチ旋回モータ61による旋回ベース41の旋回作
動、ウィンチ起伏シリンダ62によるウィンチアームの
起伏作動、ウィンチ駆動モータ63によるウィンチロー
プ46の巻き取り及び繰り出し作動等を制御する。な
お、具体的には、各作動は油圧シリンダ、油圧モータ等
により行われ、コントロールユニット30はこれらに対
応する電磁制御バルブの作動を制御して各油圧シリン
ダ、油圧モータ等のアクチュエータの作動を制御する。
【0028】コントロールユニット30にはウィンチ機
構50に配設された過巻き検出器25からも信号が入力
されている。コントロールユニット30は、上部操作装
置20においてウィンチ操作が成されたときに過巻き検
出器25からの信号を監視し、過巻き検出器25におい
て識別部460が検出されたときに、ウィンチ駆動モー
タ63によるウィンチロープ46の巻き取り方向への作
動を規制し、上部操作装置20のウィンチロープ巻き取
り操作に対してウィンチ駆動モータ63を作動させない
ようにする。また、上記作動規制と併せて、アラーム3
5により音声警報(過巻き状態を音声で知らせたり、警
報ブザーを発鳴させたりする警報)を行わせたり、表示
警報(ディスプレイ上に過巻き状態を表示させたり、警
報ランプを点灯させたりする警報)を行わせたりしても
良い。
【0029】このため、作業に集中してウィンチロープ
46が過巻き状態になろうとしていることに気付かなく
ても、過巻き防止装置が作動してウィンチ駆動モータ6
3の巻き取り作動を停止させ、ウィンチロープ46の過
巻きを防止することができる。また、作業台8でウィン
チ操作を行っている作業者が誤ってウィンチアーム43
を架空の活線に当接させてしまった場合や、縣吊用のフ
ック47で高電位の部材を吊り上げた場合等であって
も、ウィンチボディ42や過巻き検出器25等に電流が
流れることがなく、感電事故や車両の破損を引き起こす
おそれがない。
【0030】なお、以上では識別部460としてウィン
チロープ46内部に金属チップ26を埋め込み、これを
電気的あるいは磁気的に検出する方法を例示したが、例
えば金属チップ26に代えて特定周波数の信号を放出す
るマイクロチップ型の発信器を用い、過巻き検出器25
がこの信号を検出するように構成することもできる。ま
た、前述したように、識別部をウィンチロープの外面に
設け、これを機械的、光学的、電気的、磁気的に検出す
るものであっても良い。さらに、これ等の識別部をウィ
ンチロープに複数設け、コントロールユニット30はロ
ープの繰り出し、巻き取り作動時に検出される識別部の
通過数や特性変化を検出し、この検出情報に応じてウィ
ンチ駆動モータ63の作動速度を段階的に制御するよう
に構成することも可能である。
【0031】また、上記実施例ではブーム先端部にウィ
ンチ装置(吊り上げ装置)を備える高所作業車を例に説
明したが、例えば車体上に絶縁ブーム(多段の場合には
先端ブームなど一部のブームであっても良い)を有し、
該ブームの先端部にシーブ(本実施例におけるシーブ4
5)を、該ブームの基端部にウィンチ機構(同ウィンチ
機構50)を設けた吊り上げ装置(クレーン車)であっ
ても同様に構成することができ、またこれにより同様の
効果を奏することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は電気絶縁
性を有するウィンチロープと、ウィンチロープを巻き取
り・繰り出し作動させるウィンチ機構とを備える吊り上
げ装置の過巻き防止装置において、ウィンチロープに設
けられた識別部と、ウィンチ機構部に配設されて識別部
を検出する識別部検出手段と、識別部検出手段において
識別部が検出されたときに警報作動を行う警報手段とか
ら過巻き防止装置を構成する。識別部検出手段はウィン
チ機構部に配設されており、直接的、間接的に高電圧電
位が作用することがないため、一般的な検出手段を用い
て電気的に配線を接続することができる。そして警報手
段がウィンチ機構の作動を規制することによりウィンチ
ロープの過巻きを効果的に防止することができる。した
がって、従来同様の電気絶縁性(安全性)を維持したうえ
で、かつ、バッテリーの充電等煩雑な維持管理作業を行
うことなく、平易な装置でウィンチロープの過巻きを防
止する吊り上げ装置の過巻き防止装置を提供することが
できる。
【0033】また、識別部としてウィンチロープの内部
に埋め込まれたチップ状の識別部材を用い、識別部検出
手段がウィンチロープの外部から識別部材を検出するよ
うに過巻き防止装置を構成する。このため、ウィンチロ
ープの外皮が汚れ、損じ、または摩耗しても識別部を検
出できなくなることがなく、また、ウィンチロープの絶
縁性を高く維持したうえで、ロープの屈曲性や巻き取り
性を悪化させない過巻き防止装置用ウィンチロープを得
ることができる。従って、操作性が良く長期信頼性の高
い過巻き防止装置を提供することができる。
【0034】さらに、識別部をウィンチロープに複数設
け、警報手段は検出される識別部に応じた警報作動をす
るように過巻き防止装置を構成することにより、巻き取
り速度を段階制御するなどきめ細かな警報作動を行うこ
とができ、操作性をより向上させた過巻き防止装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る過巻き防止装置を備える吊り上げ
装置の好ましい実施構成を示す正面図である。
【図2】上記吊り上げ装置に用いられるウィンチロープ
の識別部を示す説明図である。
【図3】本発明に係る過巻き防止装置を含む作動制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る過巻き防止装置を備える高所作業
車の斜視図である。
【符号の説明】
25 過巻き検出器(識別部検出手段) 26 金属チップ(チップ状の識別部材) 30 コントロールユニット(警報手段) 35 アラーム(警報手段) 40 ウィンチ装置(吊り上げ装置) 43 ウィンチアーム(サブブーム、ブーム) 46 ウィンチロープ 50 ウィンチ機構 460 識別部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブームと、ウィンチロープの巻き取り、
    繰り出しが自在に構成されたウィンチ機構と、一端が前
    記ウィンチ機構に巻き取られ他端が前記ブーム先端部か
    ら繰り出される電気絶縁性を有するウィンチロープとを
    備え、前記ウィンチ機構を作動させて前記ウィンチロー
    プに係止された被吊り上げ物を吊り上げまたは吊り下ろ
    す吊り上げ装置の過巻き防止装置であって、 前記ウィンチロープに設けられた識別部と、 前記ウィンチ機構部に配設されて前記識別部を検出する
    識別部検出手段と、 前記識別部検出手段において前記識別部が検出されたと
    きに警報作動を行う警報手段とからなることを特徴とす
    る吊り上げ装置の過巻き防止装置。
  2. 【請求項2】 前記識別部は前記ウィンチロープの内部
    に埋め込まれたチップ状の識別部材を有し、前記識別部
    検出手段は前記ウィンチロープの外部から前記識別部材
    を検出することを特徴とする請求項1に記載の吊り上げ
    装置の過巻き防止装置。
  3. 【請求項3】 前記識別部を前記ウィンチロープに複数
    設け、 前記警報手段は、検出される識別部に応じた警報作動を
    行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    吊り上げ装置の過巻き防止装置。
JP2000018702A 2000-01-27 2000-01-27 吊り上げ装置の過巻き防止装置 Pending JP2001206676A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000018702A JP2001206676A (ja) 2000-01-27 2000-01-27 吊り上げ装置の過巻き防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000018702A JP2001206676A (ja) 2000-01-27 2000-01-27 吊り上げ装置の過巻き防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001206676A true JP2001206676A (ja) 2001-07-31

Family

ID=18545513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000018702A Pending JP2001206676A (ja) 2000-01-27 2000-01-27 吊り上げ装置の過巻き防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001206676A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103466490A (zh) * 2012-09-27 2013-12-25 中联重科股份有限公司 基于图像处理的起重机控制方法、系统以及起重机
CN103466480A (zh) * 2012-09-27 2013-12-25 中联重科股份有限公司 监测吊钩位置及防止吊钩冲顶的方法、系统及起重机
CN103482513A (zh) * 2012-09-27 2014-01-01 中联重科股份有限公司 一种卷筒防乱绳控制方法、系统以及工程机械
CN103482504A (zh) * 2012-09-27 2014-01-01 中联重科股份有限公司 一种起重机控制方法、系统以及起重机
JP2017226254A (ja) * 2016-06-20 2017-12-28 ソフトバンク株式会社 係留気球
JP2018093967A (ja) * 2016-12-09 2018-06-21 トヨタ自動車株式会社 歩行訓練装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103466490A (zh) * 2012-09-27 2013-12-25 中联重科股份有限公司 基于图像处理的起重机控制方法、系统以及起重机
CN103466480A (zh) * 2012-09-27 2013-12-25 中联重科股份有限公司 监测吊钩位置及防止吊钩冲顶的方法、系统及起重机
CN103482513A (zh) * 2012-09-27 2014-01-01 中联重科股份有限公司 一种卷筒防乱绳控制方法、系统以及工程机械
CN103482504A (zh) * 2012-09-27 2014-01-01 中联重科股份有限公司 一种起重机控制方法、系统以及起重机
CN103466490B (zh) * 2012-09-27 2015-06-24 中联重科股份有限公司 基于图像处理的起重机控制方法、系统以及起重机
JP2017226254A (ja) * 2016-06-20 2017-12-28 ソフトバンク株式会社 係留気球
JP2018093967A (ja) * 2016-12-09 2018-06-21 トヨタ自動車株式会社 歩行訓練装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2770908C (en) Power line proximity monitoring system and method
US4809857A (en) Drum rotation indicator
US4471877A (en) Crane sensor to detect out of plumb lift cable
JP2001206676A (ja) 吊り上げ装置の過巻き防止装置
JP5850218B2 (ja) クレーンフック部における充電システム
JP6261800B1 (ja) 作業用ゴンドラ装置およびこれを備えた作業用車両
JP2000044167A (ja) 車両搭載用クレーンの遠隔操作器
CN209507438U (zh) 一种安装在桥式吊车上的警示灯具
KR101908698B1 (ko) 타워크레인의 안전장치
JP2009126641A (ja) クレーンの安全装置作動状況表示装置
JP4837182B2 (ja) 高所作業車の走行規制装置
JP4825361B2 (ja) 作業車における作業機格納姿勢確認装置
CN212953963U (zh) 起重机起吊报警装置
CN217894940U (zh) 一种高压输电线路近电声光报警装置
JP2000001293A (ja) 移動式クレーンの過巻防止装置
JP4189891B2 (ja) 工事用昇降装置のカウンターウエイト近接警報装置
CN212639748U (zh) 一种带主电缆断电报警装置的门座起重机
JP2508376Y2 (ja) ブ―ム作業車の作業範囲表示装置
JPH089980Y2 (ja) タワークレーンの監視用テレビシステム
JP3310476B2 (ja) トラック搭載型クレーンの安全限界表示装置
JP2000327269A (ja) タワークレーンのスインクレバー支持ロープ収納検出表示装置
JP2003095583A (ja) 吊り上げ装置の過巻防止装置
JPH0673070U (ja) ワイヤーロープの点検装置
JPH0754232Y2 (ja) 作業車の安全装置
CN109335969A (zh) 一种安装在桥式吊车上的警示灯具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050315

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050719