JP2872968B2 - クレーンの負荷制御装置 - Google Patents
クレーンの負荷制御装置Info
- Publication number
- JP2872968B2 JP2872968B2 JP13665996A JP13665996A JP2872968B2 JP 2872968 B2 JP2872968 B2 JP 2872968B2 JP 13665996 A JP13665996 A JP 13665996A JP 13665996 A JP13665996 A JP 13665996A JP 2872968 B2 JP2872968 B2 JP 2872968B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- load
- weight
- main body
- mast
- rope
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Jib Cranes (AREA)
Description
装置に関するものであり、特に、吊り上げ荷重に対する
本体側への負荷とウエイト台車側への負荷のバランスを
考慮したクレーンの負荷制御装置に関するものである。
の前部にブーム3を装着し、該ブーム3の後方にマスト
ブーム4を装着してある。また、本体2の後部にウエイ
ト台車5を牽引し、吊り上げ荷重に対する後方への反力
を大きくしている。
げ、フックロープ7をウインチユニット8へ巻装する。
また、前記ブーム3の先端後部にブームペンダントロー
プ9の一端を繋着し、該ブームペンダントロープ9の他
端にブーム起伏ロープ10を接続してウインチユニット
8へ巻装する。
ンダントロープ11の一端を繋着し、該マストペンダン
トロープ11の他端にマスト起伏ロープ12を接続して
ウインチユニット8へ巻装する。また、マストブーム4
の先端とウエイト台車5との間を懸垂ペンダントロープ
13で連結する。
にはバランスアーム14が揺動自在に吊り下げられてお
り、該バランスアーム14の前端部14aに前記マスト
ペンダントロープ11の一端が繋着されており、該バラ
ンスアーム14の後端部14bに前記懸垂ペンダントロ
ープ13が繋着されている。
14cから前端部14aまでの距離D1 と、揺動支点1
4cから後端部14bまでの距離D2 との比率RD は、
吊り上げ荷重に対する本体2側への負荷とウエイト台車
5側への負荷のバランスを考慮して定められている。即
ち、クレーンが転倒せず安定的な姿勢を維持できるとき
の本体2側への負荷とウエイト台車5側への負荷の最適
な比率RL を設定しておき、この負荷比率RL のときに
バランスアーム14が水平状態となるように、前記距離
D1 と距離D2 との比率RD が決定される。
記バランスアーム14を目視しながら、吊り上げ荷重に
応じてマスト起伏ロープ12を手動操作で巻上げ下げ
し、マストブーム4の角度を調整することによってウエ
イト台車5側への負荷を増減させ、前記バランスアーム
14が略水平に保持されるようにして、本体2側への負
荷とウエイト台車5側への負荷のバランスをとるように
している。
2側への負荷の大小により自動的にウエイト台車5側へ
の負荷を調整するようにした自動式の負荷制御装置も知
られている。図7に示すように、マスト起伏ロープ12
の端末部にコイルバネ15を介装し、吊り上げ荷重によ
ってコイルバネ15が圧縮されるように形成する。
ると、コイルバネ15の圧縮量が大きくなってリミット
スイッチ(図示せず)がオンになり、懸垂ペンダントロ
ープ13の下端に設けた油圧シリンダ16が自動的に作
動する。或いは、マスト起伏ロープ12の端末部にロー
ドセル(図示せず)を装着し、該ロードセルにて本体2
側への負荷を検出して油圧シリンダ16を作動させるも
のもある。
イト台車5が浮きぎみとなり、ウエイト台車5側への負
荷が増大して後方への反力が大きくなるので、クレーン
1の安定性が向上する。
手動式の負荷制御装置と自動式の負荷制御装置がある
が、手動式のものはバランスアームの傾斜を目視しなが
らマストブームの角度を調整するので、操作性が良好で
なく、且つオペーレータの熟練度が要求されていた。ま
た、マストブームの角度が変化するので、吊り荷重の半
径変化が大きくなる。
ウエイト台車を浮かせるが、その際にウエイト台車が急
に浮上したり、吊り荷の揺れなどによってウエイト台車
が揺動することがあり、極端な場合にはウエイト台車が
反転するなどの危険があった。また、自動式の場合に
は、本体側の負荷制御値及びウエイト台車側の負荷制御
値の表示がなく、オペーレータが制御状態を明確に把握
することが困難であった。
上げ荷重に対する本体側への負荷とウエイト台車側への
負荷が最適なバランスとなるように自動制御するととも
に、オペーレータが制御状態を明確に把握できるように
するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであ
り、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
するために提案されたものであり、本体の前部にブーム
を装着し、該ブームの後方にマストブームを装着すると
ともに、マストブームの先端から本体のウインチへ起伏
ロープを巻装し、更に、該本体の後部にウエイト台車を
牽引し、前記マストブームの先端とウエイト台車との間
を懸垂ペンダントロープで連結したクレーンに於いて、
前記起伏ロープと懸垂ペンダントロープに夫々張力検出
器を設け、本体側の負荷及びウエイト台車側の負荷を演
算可能に形成し、夫々の負荷の比率が予め設定された負
荷比率に一致するように、前記ウインチを駆動して起伏
ロープの巻上げ下げ量を自動制御するとともに、前記本
体側の負荷及びウエイト台車側の負荷を確認できる表示
装置を設けたクレーンの負荷制御装置を提供するもので
ある。
に従って詳述する。尚、説明の都合上、従来と同一構成
部分には同一符号を付してその説明を省略する。図1は
クレーン1を示し、本体2の後部にウエイト台車5が牽
引されている。マスト起伏ロープ12の端末部にロード
セルなどの張力検出器22を装着し、吊り上げ荷重に対
するマスト起伏ロープ12の張力を検出する。一方、懸
垂ペンダントロープ13の下端とウエイト台車5との間
に張力検出器23を介装し、吊り上げ荷重に対する懸垂
ペンダントロープ13の張力を検出する。
重とモーメントの関係を示す解説図であり、本体2側の
安定モーメントは前記張力検出器22で検出したマスト
起伏ロープ12の張力に基づいて演算し、ウエイト台車
5側の安定モーメントは前記張力検出器23で検出した
懸垂ペンダントロープ13の張力に基づいて演算する。
車5の負荷をQ2 、ブーム3の負荷をQ3 、吊り上げ荷
重をWとし、転倒支点Oから夫々の負荷作用点までの距
離をL1,L2,L3,L4 とすれば、転倒支点O回りのモー
メントは次式で表される。
は、 M1 +M2 > M3 +M4 ……(5式) そして、クレーン1が転倒せず安定的な姿勢を維持でき
るときの本体2側への負荷とウエイト台車5側への負荷
の最適な比率を、負荷比率RL として予め設定してお
く。
の負荷分担の一例を示し、転倒限界のときの吊り上げ荷
重を100%とすれば、通常時はこれより小さいx%の
吊り上げ荷重でクレーン作業を行う。尚、xの値は各国
により様々であり、日本では約78%程度に決定される
が、欧米ではこれより小さい値に決定されることが多
い。
台車5側への負荷の比率を、前記負荷比率RL に一致す
るように制御する。即ち、吊り上げ荷重が限界性能のx
%であるときに、本体安定モーメントM1(x) とウエイ
ト台車安定モーメントM2(x) との比率を前記設定した
比率RL にし、吊り上げ荷重が変化した場合であって
も、マスト起伏ロープの巻上げ下げ量を自動制御してマ
スト起伏ロープ12の張力を調整し、本体2側への負荷
及びウエイト台車5側への負荷を増減することにより、
安定モーメントM1(x) とM2(x) との比率は常に設定
した負荷比率RLに維持される。
の負荷分担の他の一例を示し、吊り上げ荷重が限界性能
の100%に達するまでは本体安定モーメントM1(x)
を一定に保持し、ウエイト台車安定モーメントM2(x)
を優先的に増加させていく。そして、吊り上げ荷重が限
界性能の100%に達すると、ウエイト台車安定モーメ
ントM2 の増加が不可能になるが、更に、本体安定モー
メントM1 を増加させることにより、クレーンの転倒を
防止できる。
前記張力検出器22の検出値は負荷演算器24へ入力さ
れ、マスト起伏ロープ12の張力に基づいて本体2側の
負荷を演算する。一方、前記張力検出器23の検出値は
負荷演算器25へ入力され、懸垂ペンダントロープ13
の張力及びウエイト台車5の重量に基づいてウエイト台
車5側の負荷を演算する。
た負荷データは負荷分担管理装置26に送られる。ま
た、全体負荷演算装置27では、前述したように、最適
な負荷比率RL を予め設定しておく。
負荷演算器24,25から送られる負荷データにより、
本体2側の負荷とウエイト台車5側の負荷の現状の比率
を求めるとともに、表示装置28へ信号を送り、該表示
装置28にて本体2側とウエイト台車5側の夫々の現在
の負荷状態を表示する。
本体2側の負荷とウエイト台車5側の負荷の現状の比率
が、予め設定された前記負荷比率RL に一致するように
管理する。即ち、ウインチを駆動してマスト起伏ロープ
12の張力を増減することにより、本体2側の負荷とウ
エイト台車5側の負荷の比率を調整する。
算器29へ信号を送り、該張力調整演算器29では、マ
スト起伏ロープ12の張力をどれだけ増減させたら、本
体2側の負荷とウエイト台車5側の負荷の比率が前記負
荷比率RL に一致するかを演算する。この演算結果に基
づいて、マスト起伏ロープのウインチ制御装置30にて
マスト起伏ロープ12の巻上げ下げ量を自動制御する。
バルブ31へ信号を出力し、油圧モータ32を回転させ
てマスト起伏ロープのウインチ33を駆動する。従っ
て、マスト起伏ロープ12が自動的に巻上げ下げされ、
マスト起伏ロープ12の張力が調整される。マスト起伏
ロープ12の張力の変化は、直ちに前記張力検出器22
にて検出され、負荷演算器24を介して本体2側の負荷
が負荷分担管理装置26へ入力される。負荷分担管理装
置26では、本体2側の負荷とウエイト台車5側の負荷
の新たな比率を求め、設定された前記負荷比率RL に一
致するようにフィードバック制御する。
28にはマスト起伏ロープの張力表示カウンタ34と、
懸垂ペンダントロープの張力表示カウンタ35が設けら
れており、夫々の張力限界を100%としたときの現在
の張力をパーセント表示するか、或いは、現在の張力を
そのままトン単位で表示する。また、マスト起伏ロープ
の張力が限界に達したときは警告表示灯36が点灯し、
懸垂ペンダントロープの張力が限界に達したときは警告
表示灯37が点灯して、オペレータに危険状態であるこ
とを告知する。
等により手動操作に切り替える。そして、前記表示装置
28の張力表示カウンタ34,35によりマスト起伏ロ
ープ12と懸垂ペンダントロープ13の張力を確認しな
がら、手動操作でウインチ33を駆動してマスト起伏ロ
ープ12を巻上げ下げすれば、本体2側とウエイト台車
5側との負荷比率をオペレータの所望する比率に調整す
ることができる。
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
の負荷を起伏ロープの張力に基づいて演算し、ウエイト
台車側の負荷を懸垂ペンダントロープの張力に基づいて
演算する。そして、夫々の負荷の比率が予め設定された
負荷比率に一致するように、起伏ロープの巻上げ下げ量
を自動制御するので、オペーレータの熟練度が要求され
ることなく、作業性並びに操作性が著しく向上する。
体側への負荷とウエイト台車側への負荷のバランスを考
慮しながら起伏ロープの巻上げ下げが自動的に行われる
ので、ウエイト台車が急に浮上したり、吊り荷の揺れな
どが発生することはなく、クレーンの安定性を確保する
ことができる。
エイト台車側への負荷を確認できるため、オペーレータ
が制御状態を明確に把握して操作できるなど、正に諸種
の効果ある発明である。
図。
図。
の一例を示す解説図。
の他の一例を示す解説図。
スアームの拡大図。
Claims (1)
- 【請求項1】 本体の前部にブームを装着し、該ブーム
の後方にマストブームを装着するとともに、マストブー
ムの先端から本体のウインチへ起伏ロープを巻装し、更
に、該本体の後部にウエイト台車を牽引し、前記マスト
ブームの先端とウエイト台車との間を懸垂ペンダントロ
ープで連結したクレーンに於いて、前記起伏ロープと懸
垂ペンダントロープに夫々張力検出器を設け、本体側の
負荷及びウエイト台車側の負荷を演算可能に形成し、夫
々の負荷の比率が予め設定された負荷比率に一致するよ
うに、前記ウインチを駆動して起伏ロープの巻上げ下げ
量を自動制御するとともに、前記本体側の負荷及びウエ
イト台車側の負荷を確認できる表示装置を設けたことを
特徴とするクレーンの負荷制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13665996A JP2872968B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | クレーンの負荷制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13665996A JP2872968B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | クレーンの負荷制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09315776A JPH09315776A (ja) | 1997-12-09 |
JP2872968B2 true JP2872968B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=15180506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13665996A Expired - Fee Related JP2872968B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | クレーンの負荷制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2872968B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110642150A (zh) * | 2019-09-02 | 2020-01-03 | 中国一冶集团有限公司 | 一种履带式起重机安全监控管理系统的功能扩展 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5368294B2 (ja) | 2009-12-28 | 2013-12-18 | 日立住友重機械建機クレーン株式会社 | カウンタウエイトの懸垂装置および移動式クレーン |
JP6520562B2 (ja) * | 2015-08-24 | 2019-05-29 | コベルコ建機株式会社 | 移動式クレーンのウェイト浮き量調整装置及びウェイト浮き量調整方法 |
-
1996
- 1996-05-30 JP JP13665996A patent/JP2872968B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110642150A (zh) * | 2019-09-02 | 2020-01-03 | 中国一冶集团有限公司 | 一种履带式起重机安全监控管理系统的功能扩展 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09315776A (ja) | 1997-12-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3795529B1 (en) | Crane and crane posture changing method | |
JP2937864B2 (ja) | クレーンの負荷制御装置 | |
JP2872968B2 (ja) | クレーンの負荷制御装置 | |
JP2911821B2 (ja) | クレーンの負荷制御装置 | |
JP2008143627A (ja) | クレーンの安全装置 | |
JP2000044167A (ja) | 車両搭載用クレーンの遠隔操作器 | |
WO2019139066A1 (ja) | 高さ調節補助装置、これを備えたクレーン及び高さ調節方法 | |
JP2878185B2 (ja) | クレーンの負荷制御装置 | |
JPS6241192A (ja) | カウンタバランスクレ−ン | |
JP2020001882A (ja) | クレーンおよびクレーンの姿勢変更方法 | |
JP3276615B2 (ja) | クレーンのマスト保持装置 | |
JP2000118957A (ja) | クレーンのジブ煽り防止装置 | |
JP3101086B2 (ja) | 移動式クレーンの制御装置 | |
JP2020001883A (ja) | クレーンおよびクレーンの姿勢変更方法 | |
JPH0428639B2 (ja) | ||
JP2872959B2 (ja) | ウエイト台車付クレーンのバランス制御装置 | |
JP3070284U (ja) | 高所作業車のサブブ―ム荷重検出装置 | |
JP3964513B2 (ja) | トラック搭載型クレーンの安定限界信号発生装置 | |
JP7415762B2 (ja) | 積載形トラッククレーン及びブームの限界旋回角算出方法 | |
CN212222266U (zh) | 起重机 | |
JP4152626B2 (ja) | 移動式クレーンの過負荷防止装置 | |
JP3724980B2 (ja) | リーダ式杭打機 | |
JPH07144896A (ja) | ブーム式作業車の安全装置 | |
JP2576009Y2 (ja) | 吊上げ装置の荷重算出装置 | |
JP2591987Y2 (ja) | 吊下げ装置の制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090108 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100108 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110108 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120108 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108 Year of fee payment: 14 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |