WO2022107764A1 - 磁気センサ - Google Patents

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正彦 大林
裕樹 大山
秀之 谷川
正孝 田川
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Abstract

本開示の課題は、支持基板の切断時における磁気抵抗層への影響を低減することである。本開示に係る磁気センサ(1)は、支持基板(11)と、グレーズ層と、磁気抵抗層(13)と、を備える。グレーズ層は、支持基板(11)上に形成されている。磁気抵抗層(13)は、グレーズ層上に形成されている。支持基板(11)の厚さ方向からの平面視において、磁気抵抗層(13)の外縁(130)は支持基板(11)の外縁(110)よりも内側に位置している。

Description

磁気センサ
 本開示は、一般に磁気センサに関し、より詳細には、磁気抵抗層を備える磁気センサに関する。
 特許文献1には、グレーズドアルミナ基板(支持基板)を備える強磁性磁気抵抗素子(磁気センサ)が記載されている。特許文献1に記載の強磁性磁気抵抗素子では、グレーズドアルミナ基板上に強磁性磁気抵抗膜パターン(磁気抵抗層)が形成されている。強磁性磁気抵抗膜パターンの一部は、引出電極として、グレーズドアルミナ基板の端部まで引き出されている。
 特許文献1に記載の磁気センサでは、上述したように、強磁性磁気抵抗膜パターンがグレーズドアルミナ基板の端部まで引き出されている。そのため、例えば、ダイシング又はレーザでグレーズドアルミナ基板を切断する際に、グレーズドアルミナ基板の端部に機械的衝撃又は熱的ストレスが加わることで、強磁性磁気抵抗膜パターンが大きく剥がれたり、密着性が低下する場合がある。
特開平5-75180号公報
 本開示の目的は、支持基板の切断時における磁気抵抗層への影響を低減することが可能な磁気センサを提供することにある。
 本開示の一態様に係る磁気センサは、支持基板と、グレーズ層と、磁気抵抗層と、を備える。前記グレーズ層は、前記支持基板上に形成されている。磁気抵抗層は、前記グレーズ層上に形成されている。前記支持基板の厚さ方向からの平面視において、前記磁気抵抗層の外縁は前記支持基板の外縁よりも内側に位置している。
図1は、実施形態に係る磁気センサの外観斜視図である。 図2Aは、同上の磁気センサに関し、図1のX-X線断面図である。図2Bは、図2Aの要部拡大図である。 図3は、同上の磁気センサの検知対象の概略構成図である。 図4は、同上の磁気センサの概略回路図である。 図5は、同上の磁気センサの磁気抵抗パターン部、配線パターン部及び端子パターン部の配置例を示す配置図である。 図6Aは、同上の磁気センサの第1特性を示すグラフである。図6Bは、比較例に係る磁気センサの第1特性を示すグラフである。 図7Aは、実施形態に係る磁気センサの第2特性を示すグラフである。図7Bは、比較例に係る磁気センサの第2特性を示すグラフである。 図8は、実施形態の比較例1に係る磁気センサの要部拡大図である。
 以下、実施形態に係る磁気センサ1について、図1~図8を参照して説明する。以下の実施形態等において参照する図1~図3、図5及び図8は、いずれも模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
 (実施形態)
 (1)概要
 まず、実施形態に係る磁気センサ1の概要について、図1~図3を参照して説明する。
 磁気センサ1は、磁気を利用して検知対象2の位置を検知する。磁気センサ1は、例えば、リニアエンコーダ又はロータリエンコーダ等の位置センサとして用いられる。具体的には、磁気センサ1は、例えば、モータ(リニアモータ又は回転モータ)により駆動されたカメラのレンズ等の位置を検知するための位置センサ(エンコーダ)として用いられる。また、磁気センサ1は、例えば、自動車のブレーキペダル、ブレーキレバー又はシフトレバーの位置を検知するための位置センサとしても用いられる。ただし、磁気センサ1の用途は、上述の用途に限定されない。また、磁気センサ1で検知される「位置」とは、検知対象2の座標と、検知対象2を通る回転軸(仮想軸)を中心とする検知対象2の回転角(検知対象2の向き)と、の両方を含む概念である。つまり、磁気センサ1は、検知対象2の座標と、検知対象2の回転角との少なくとも一方を検知する。
 以下では、磁気センサ1がリニアエンコーダとして用いられる場合を例に説明する。リニアエンコーダは、インクリメント型であってもよいし、アブソリュート型であってもよい。本実施形態では、磁気センサ1は、検知対象2の座標を検知する。
 実施形態に係る磁気センサ1は、支持基板11と、ガラスグレーズ層(グレーズ層)12と、磁気抵抗層13と、を備える。ガラスグレーズ層12は、支持基板11上に形成されている。磁気抵抗層13は、ガラスグレーズ層12上に形成されている。支持基板11の厚さ方向(第3方向D3)からの平面視において、磁気抵抗層13の外縁130は支持基板11の外縁110よりも内側に位置している。
 実施形態に係る磁気センサ1では、上述したように、支持基板11の厚さ方向である第3方向D3からの平面視において、磁気抵抗層13の外縁130は支持基板11の外縁110よりも内側に位置している。これにより、例えば、ダイシング又はレーザを用いて支持基板11を切断する際に、磁気抵抗層13の外縁130に機械的衝撃又は熱的ストレスが加わりにくい。その結果、ガラスグレーズ層12から磁気抵抗層13が剥がれたり、ガラスグレーズ層12と磁気抵抗層13との密着性が低下するのを抑制することが可能となる。すなわち、実施形態に係る磁気センサ1によれば、支持基板11の切断時における磁気抵抗層13への影響を低減することが可能となる。
 (2)詳細
 次に、実施形態に係る磁気センサ1の詳細について、図1~図5を参照して説明する。
 (2.1)磁気センサの構造
 まず、実施形態に係る磁気センサ1の構造について、図1、図2A及び図2Bを参照して説明する。
 実施形態に係る磁気センサ1は、図1及び図2Aに示すように、第1方向D1に長い直方体状に形成されている。以下では、磁気センサ1の長手方向が第1方向D1であり、磁気センサ1の幅方向(短手方向)が第2方向D2であり、磁気センサ1の厚さ方向が第3方向D3であるとして説明するが、これらの方向は磁気センサ1の使用時の方向を限定する趣旨ではない。また、図面中の「D1」、「D2」、「D3」を示す矢印は、説明のために表記しているに過ぎず、いずれも実体を伴わない。本実施形態では、第1方向D1は、検知対象2に対して磁気センサ1が移動する方向である。また、本実施形態では、第1方向D1、第2方向D2及び第3方向D3は、互いに直交している。
 実施形態に係る磁気センサ1は、図1及び図2Aに示すように、支持基板11と、ガラスグレーズ層(グレーズ層)12と、磁気抵抗層13と、を備えている。また、実施形態に係る磁気センサ1は、保護膜14と、複数(例えば4つ)の上面電極15と、複数(例えば4つ)の端面電極16と、複数(例えば4つ)の下面電極(裏面電極)17と、複数(例えば4つ)のめっき層18と、を更に備えている。複数の上面電極15と複数の端面電極16と複数の下面電極17とは、一対一に対応している。
 支持基板11は、例えば、セラミック基板である。セラミック基板の材料は、例えば、アルミナ含有率が96%以上のアルミナ焼結体である。支持基板11は、磁気センサ1の厚さ方向である第3方向D3から見て、磁気センサ1の長手方向である第1方向D1に長い矩形状に形成されている。支持基板11は、図2Aに示すように、第1主面111と、第2主面112と、外周面113と、を有している。第1主面111及び第2主面112の各々は、第1方向D1及び第2方向D2の両方に沿った平面である。第1主面111と第2主面112とは、支持基板11の厚さ方向である第3方向D3において互いに対向している。外周面113は、第3方向D3に沿った平面である。また、外周面113は、第1主面111と第2主面112とをつないでいる。
 ガラスグレーズ層(グレーズ層)12は、例えば、二酸化ケイ素を主成分とする。ガラスグレーズ層12は、支持基板11の第1主面111上に形成されている。ガラスグレーズ層12は、支持基板11の第1主面111の全体にわたって形成されている。ガラスグレーズ層12は、第3方向D3から見て、第1方向D1に長い矩形状に形成されている。ガラスグレーズ層12の厚さT1(図2A参照)は、例えば、10μm以上、かつ、50μm以下である。実施形態に係る磁気センサ1では、ガラスグレーズ層12によって磁気抵抗層13が形成される平面の平滑性が得られる。なお、ガラスグレーズ層12は、少なくとも複数の磁気抵抗パターン部131~134(後述する)の配置される領域にあればよい。また、ガラスグレーズ層12は、鉛酸化物を含んでいてもよい。
 磁気抵抗層13は、図2Aに示すように、ガラスグレーズ層12上に形成されている。磁気抵抗層13は、複数の第1層と、複数の第2層と、を含む。複数の第1層の各々は、磁性層であって、例えば、NiFeCo合金を含む。複数の第2層の各々は、非磁性層であって、例えば、Cu合金を含む。複数の第1層と複数の第2層とは、ガラスグレーズ層12上において交互に積層されている。実施形態に係る磁気センサ1では、磁気抵抗層13によりGMR(Giant Magnetic Resistance)膜が構成されている。なお、複数の第1層の層数と複数の第2層の層数とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
 保護膜14は、磁気抵抗層13を保護するための膜である。保護膜14の材料は、例えば、エポキシ樹脂である。保護膜14は、ガラスグレーズ層12上において、磁気抵抗層13の一部を覆うように形成されている。実施形態に係る磁気センサ1では、後述の電源端子21、グランド端子22、第1出力端子23及び第2出力端子24(図4及び図5参照)がそれぞれ複数の上面電極15のいずれかに接続されるため、保護膜14は、磁気抵抗層13のうち、少なくとも電源端子21、グランド端子22、第1出力端子23及び第2出力端子24を除いた領域を覆うように形成されている。
 複数の上面電極15は、図1に示すように、支持基板11の第1主面111(図2A参照)上に形成されている。複数の上面電極15の材料は、例えば、銅ニッケル(CuNi)系合金である。複数の上面電極15は、第1上面電極151と、第2上面電極152と、第3上面電極153と、第4上面電極154と、を含む。複数の上面電極15の各々は、磁気抵抗層13のうち、電源端子21、グランド端子22、第1出力端子23及び第2出力端子24のいずれかに接続されている。より詳細には、複数の上面電極15のうち、第1上面電極151は電源端子21に接続され、第2上面電極152はグランド端子22に接続されている。また、複数の上面電極15のうち、第3上面電極153は第1出力端子23に接続され、第4上面電極154は第2出力端子24に接続されている。複数の上面電極15は、例えば、スパッタリングにより形成されたスパッタ膜である。
 複数の端面電極16は、図1に示すように、支持基板11の長手方向(第1方向D1)に沿って支持基板11の長手方向の外周面113(図2A参照)を覆うように形成されている。複数の端面電極16の材料は、例えば、銅ニッケル(CuNi)系合金である。複数の端面電極16は、第1端面電極161と、第2端面電極162と、第3端面電極163と、第4端面電極164と、を含む。複数の端面電極16は、上述したように、複数の上面電極15と一対一に対応している。より詳細には、第1端面電極161は、第1上面電極151と対応しており、第1上面電極151に接続されている。第2端面電極162は、第2上面電極152と対応しており、第2上面電極152に接続されている。第3端面電極163は、第3上面電極153と対応しており、第3上面電極153に接続されている。第4端面電極164は、第4上面電極154と対応しており、第4上面電極154に接続されている。複数の端面電極16は、例えば、スパッタリングにより形成されたスパッタ膜である。
 複数の下面電極17は、図1に示すように、支持基板11の第2主面112(図2A参照)上に形成されている。複数の下面電極17の材料は、例えば、銅ニッケル(CuNi)系合金である。複数の下面電極17は、第1下面電極171と、第2下面電極172と、第3下面電極173と、第4下面電極174と、を含む。複数の下面電極17は、上述したように、複数の上面電極15及び複数の端面電極16と一対一に対応している。より詳細には、第1下面電極171は、第1上面電極151及び第1端面電極161と対応しており、第1端面電極161に接続されている。第2下面電極172は、第2上面電極152及び第2端面電極162と対応しており、第2端面電極162に接続されている。第3下面電極173は、第3上面電極153及び第3端面電極163と対応しており、第3端面電極163に接続されている。第4下面電極174は、第4上面電極154及び第4端面電極164と対応しており、第4端面電極164に接続されている。複数の下面電極17は、例えば、スパッタリングにより形成されたスパッタ膜である。
 実施形態に係る磁気センサ1では、第1上面電極151、第1端面電極161及び第1下面電極171は、第1方向D1から見て、U字状に形成されている。また、第2上面電極152、第2端面電極162及び第2下面電極172は、第1方向D1から見て、U字状に形成されている。また、第3上面電極153、第3端面電極163及び第3下面電極173は、第1方向D1から見て、U字状に形成されている。また、第4上面電極154、第4端面電極164及び第4下面電極174は、第1方向D1から見て、U字状に形成されている。すなわち、実施形態に係る磁気センサ1では、上面電極15、端面電極16及び下面電極17は、磁気抵抗層13に電気的に接続されており、支持基板11の第1主面111、外周面113及び第2主面112に跨って形成されている。実施形態に係る磁気センサ1では、上面電極15、端面電極16及び下面電極17により電極が構成されている。
 実施形態に係る磁気センサ1によれば、磁気センサ1が実装される実装基板に対して複数の下面電極17により接続することが可能である。
 複数のめっき層18の各々は、図1に示すように、複数の上面電極15、複数の端面電極16及び複数の下面電極17のうち、対応する上面電極15、端面電極16及び下面電極17を覆うように形成されている。すなわち、複数のめっき層18の各々は、第1方向D1から見て、U字状に形成されている。複数のめっき層18の各々は、図2Bに示すように、電解銅めっき層181と、電解錫めっき層182と、を含む。すなわち、複数のめっき層18の各々は、非磁性のめっき層である。図2Bに示す例では、電解銅めっき層181が内側(電極側)、電解錫めっき層182が外側(電解銅めっき層181に対して電極側とは反対側)となるように積層されている。複数のめっき層18の各々は、図2Aに示すように、保護膜14に接している。なお、めっき層18は、電解錫めっき層182の代わりに、電解金めっき層又は無電解金めっき層を含んでいてもよい。
 (2.2)検知対象の構造
 次に、検知対象2の構造について、図3を参照して説明する。
 検知対象2は、例えば、磁気スケールである。検知対象2は、図3に示すように、第1方向D1に沿って長尺な板状に形成されている。検知対象2は、第3方向D3(図3の紙面に垂直な方向)において磁気センサ1と対向している。
 検知対象2は、複数の磁極を含む。複数の磁極は、第1方向D1に沿って配置されている。複数の磁極は、1以上のN極と、1以上のS極と、を含む。複数の磁極は、1以上のS極と1以上のN極とが第1方向D1に交互に並ぶように配置されている。各磁極は、例えば、フェライト磁石又はネオジム磁石である。検知対象2は、複数のフェライト磁石又は複数のネオジム磁石が第1方向D1に沿って配置されている。検知対象2は、図3に示すように、第1方向D1において着磁周期λで着磁されている。
 (2.3)磁気センサの回路構成
 次に、実施形態に係る磁気センサ1の回路構成について、図4を参照して説明する。
 実施形態に係る磁気センサ1は、図4に示すように、複数(例えば4つ)の磁気抵抗パターン部131~134と、第1配線パターン部135と、第2配線パターン部136と、第3配線パターン部137と、第4配線パターン部138と、第5配線パターン部139(図5参照)と、第6配線パターン部140(図5参照)と、を備えている。また、実施形態に係る磁気センサ1は、電源端子21と、グランド端子22と、第1出力端子23と、第2出力端子24と、を更に備えている。実施形態に係る磁気センサ1は、複数の磁気抵抗パターン部131~134として、4つの磁気抵抗パターン部131~134を備えている。4つの磁気抵抗パターン部131~134は、第1磁気抵抗パターン部131と、第2磁気抵抗パターン部132と、第3磁気抵抗パターン部133と、第4磁気抵抗パターン部134と、を含む。
 第1磁気抵抗パターン部131、第2磁気抵抗パターン部132、第3磁気抵抗パターン部133及び第4磁気抵抗パターン部134は、フルブリッジ回路を構成している。具体的には、第1磁気抵抗パターン部131及び第2磁気抵抗パターン部132の直列回路と、第3磁気抵抗パターン部133及び第4磁気抵抗パターン部134の直列回路と、が互いに並列に接続されている。すなわち、複数の磁気抵抗パターン部131~134は、互いに直列に接続されている第1磁気抵抗パターン部131及び第2磁気抵抗パターン部132と、互いに直列に接続されている第3磁気抵抗パターン部133及び第4磁気抵抗パターン部134と、を含む。
 第1磁気抵抗パターン部131と第2磁気抵抗パターン部132との接続点P1は、第3配線パターン部137を介して第1出力端子23に接続されている。すなわち、第1出力端子23に接続されている第3配線パターン部137は、4つの磁気抵抗パターン部131~134のうち互いに直列に接続されている第1磁気抵抗パターン部131と、第2磁気抵抗パターン部132と、に接続されている。第1磁気抵抗パターン部131における第2磁気抵抗パターン部132側とは反対側の端部は、第1配線パターン部135を介して電源端子21に接続されている。すなわち、第1配線パターン部135は、電源端子21に接続されている。第2磁気抵抗パターン部132における第1磁気抵抗パターン部131側とは反対側の端部は、第2配線パターン部136を介してグランド端子22に接続されている。すなわち、第2配線パターン部136は、グランド端子22に接続されている。
 第3磁気抵抗パターン部133と第4磁気抵抗パターン部134との接続点P2は、第4配線パターン部138を介して第2出力端子24に接続されている。すなわち、第2出力端子24に接続されている第4配線パターン部138は、4つの磁気抵抗パターン部131~134のうち互いに直列に接続されている第3磁気抵抗パターン部133と、第4磁気抵抗パターン部134と、に接続されている。第3磁気抵抗パターン部133における第4磁気抵抗パターン部134側とは反対側の端部は、第1配線パターン部135を介して電源端子21に接続されている。第4磁気抵抗パターン部134における第3磁気抵抗パターン部133側とは反対側の端部は、第2配線パターン部136を介してグランド22に接続されている。
 すなわち、実施形態に係る磁気センサ1では、第1磁気抵抗パターン部131と第3磁気抵抗パターン部133との接続点P3は、第1配線パターン部135を介して電源端子21に接続されている。言い換えると、第1配線パターン部135は、第1磁気抵抗パターン部131における第2磁気抵抗パターン部132側とは反対側の端部と、第3磁気抵抗パターン部133における第4磁気抵抗パターン部134側とは反対側の端部と、に接続されている。
 また、実施形態に係る磁気センサ1では、第2磁気抵抗パターン部132と第4磁気抵抗パターン部134との接続点P4は、第2配線パターン部136を介してグランド端子22に接続されている。言い換えると、第2配線パターン部136は、第2磁気抵抗パターン部132における第1磁気抵抗パターン部131側とは反対側の端部と、第4磁気抵抗パターン部134における第3磁気抵抗パターン部133側とは反対側の端部と、に接続されている。
 電源端子21、グランド端子22、第1出力端子23及び第2出力端子24は、複数の上面電極15と一対一に対応している。より詳細には、電源端子21は、複数の上面電極15のうち第1上面電極151と一対一に対応しており、第1上面電極151に接続される。また、グランド端子22は、複数の上面電極15のうち第2上面電極152と一対一に対応しており、第2上面電極152に接続される。また、第1出力端子23は、複数の上面電極15のうち第3上面電極153と一対一に対応しており、第3上面電極153に接続される。また、第2出力端子24は、複数の上面電極15のうち第4上面電極154と一対一に対応しており、第4上面電極154に接続される。以下の説明では、電源端子21、グランド端子22、第1出力端子23及び第4出力端子24の各々を、「端子パターン部21~24」ともいう。すなわち、本実施形態では、電源端子21により端子パターン部21が構成され、グランド端子22により端子パターン部22が構成されている。また、第1出力端子23により端子パターン部23が構成され、第2出力端子24により端子パターン部24が構成されている。
 (2.4)磁気抵抗パターン部、配線パターン部及び端子パターン部の配置例
 次に、実施形態に係る磁気センサ1の複数の磁気抵抗パターン部131~134、第1~第6配線パターン部135~140及び複数(4つ)の端子パターン部21~24の配置例について、図5を参照して説明する。図5では、複数の磁気抵抗パターン部131~134、第1~第6配線パターン部135~140及び複数の端子パターン部21~24を識別しやすいように、これらに対してドットハッチングを施している。
 複数の磁気抵抗パターン部131~134は、図5に示すように、磁気センサ1の長手方向である第1方向D1に沿って並んでいる。複数の磁気抵抗パターン部131~134は、上述したように、第1磁気抵抗パターン部131と、第2磁気抵抗パターン部132と、第3磁気抵抗パターン部133と、第4磁気抵抗パターン部134と、を含む。
 第1磁気抵抗パターン部131は、図5に示すように、第1抵抗部1311と、第2抵抗部1312と、を含む。第1抵抗部1311及び第2抵抗部1312の各々は、第3方向D3から見て、ミアンダ形状に形成されている。すなわち、第1抵抗部1311及び第2抵抗部1312の各々は、第3方向D3から見て、第1方向D1及び第2方向D2に沿って蛇行した川のような形状に形成されている。第1抵抗部1311及び第2抵抗部1312の各々は、第2方向D2に沿って形成されている。すなわち、第1抵抗部1311及び第2抵抗部1312の各々の長手方向は、第2方向D2に沿った方向である。第1抵抗部1311と第2抵抗部1312とは、互いに直列に接続されている。より詳細には、第1抵抗部1311と第2抵抗部1312とは、後述の第1配線パターン部135の第2配線部1352を介して互いに直列に接続されている。
 第2磁気抵抗パターン部132は、図5に示すように、第1抵抗部1321と、第2抵抗部1322と、を含む。第1抵抗部1321及び第2抵抗部1322の各々は、第3方向D3から見て、ミアンダ形状に形成されている。すなわち、第1抵抗部1321及び第2抵抗部1322の各々は、第3方向D3から見て、第1方向D1及び第2方向D2に沿って蛇行した川のような形状に形成されている。第1抵抗部1321及び第2抵抗部1322の各々は、第2方向D2に沿って形成されている。すなわち、第1抵抗部1321及び第2抵抗部1322の各々の長手方向は、第2方向D2に沿った方向である。第1抵抗部1321と第2抵抗部1322とは、互いに直列に接続されている。より詳細には、第1抵抗部1321と第2抵抗部1322とは、第6配線パターン部140を介して互いに直列に接続されている。
 第3磁気抵抗パターン部133は、図5に示すように、第1抵抗部1331と、第2抵抗部1332と、を含む。第1抵抗部1331及び第2抵抗部1332の各々は、第3方向D3から見て、ミアンダ形状に形成されている。すなわち、第1抵抗部1331及び第2抵抗部1332の各々は、第3方向D3から見て、第1方向D1及び第2方向D2に沿って蛇行した川のような形状に形成されている。第1抵抗部1331及び第2抵抗部1332の各々は、第2方向D2に沿って形成されている。すなわち、第1抵抗部1331及び第2抵抗部1332の各々の長手方向は、第2方向D2に沿った方向である。第1抵抗部1331と第2抵抗部1332とは、互いに直列に接続されている。より詳細には、第1抵抗部1331と第2抵抗部1332とは、第5配線パターン部139を介して互いに直列に接続されている。
 第4磁気抵抗パターン部134は、図5に示すように、第1抵抗部1341と、第2抵抗部1342と、を含む。第1抵抗部1341及び第2抵抗部1342の各々は、第3方向D3から見て、ミアンダ形状に形成されている。すなわち、第1抵抗部1341及び第2抵抗部1342の各々は、第3方向D3から見て、第1方向D1及び第2方向D2に沿って蛇行した川のような形状に形成されている。第1抵抗部1341及び第2抵抗部1342の各々は、第2方向D2に沿って形成されている。すなわち、第1抵抗部1341及び第2抵抗部1342の各々の長手方向は、第2方向D2に沿った方向である。第1抵抗部1341と第2抵抗部1342とは、互いに直列に接続されている。より詳細には、第1抵抗部1341と第2抵抗部1342とは、後述の第2配線パターン部136の第2配線部1362を介して互いに直列に接続されている。
 実施形態に係る磁気センサ1では、図5に示すように、複数の磁気抵抗パターン部131~134は、第1方向D1において、左側から、第1磁気抵抗パターン部131の第1抵抗部1311、第3磁気抵抗パターン部133の第1抵抗部1331、第1磁気抵抗パターン部131の第2抵抗部1312、第3磁気抵抗パターン部133の第2抵抗部1332、第2磁気抵抗パターン部132の第2抵抗部1322、第4磁気抵抗パターン部134の第2抵抗部1342、第2磁気抵抗パターン部132の第1抵抗部1321、第4磁気抵抗パターン部134の第1抵抗部1341の順に並んでいる。
 ここで、図5に示す例では、複数の第1抵抗部1311,1321,1331,1341及び複数の第2抵抗部1312,1322,1332,1342のうち、内側の抵抗部1321,1331,1312,1322,1332,1342は、第3方向D3から見て、同一形状に形成されている。本開示において「内側の抵抗部」とは、第1方向D1における両側に他の抵抗部が配置されている抵抗部を意味する。すなわち、図5に示す例では、第1抵抗部1321,1331及び第2抵抗部1312,1322,1332,1342が内側の抵抗部である。また、本開示において「外側の抵抗部」とは、第1方向D1において片側にしか他の抵抗部が配置されていない抵抗部を意味する。すなわち、図5に示す例では、第1抵抗部1311,1341が外側の抵抗部である。さらに、本開示において「同一形状」とは、完全に同じ形状である場合だけでなく、磁界強度分布の変化に伴う抵抗値の変動が同じ挙動であるとみなせる程度において形状が異なっている場合も含む。したがって、内側の抵抗部1321,1331,1312,1322,1332,1342は、磁界強度分布の変化に伴う抵抗値の変動が同じ挙動であるとみなせる程度であれば互いの形状が異なっていてもよい。
 第1配線パターン部135は、図5に示すように、第1磁気抵抗パターン部131と端子パターン部(電源端子)21との間、及び、第3磁気抵抗パターン部133と端子パターン部21との間を接続している。第1配線パターン部135は、第1配線部1351と、第2配線部1352と、を含む。第1配線部1351は、第3方向D3から見て矩形状に形成されており、第1端部において端子パターン部21に接続されている。第1配線部1351の第2端部は、第1磁気抵抗パターン部131の第1抵抗部1311の第1端部、及び第3磁気抵抗パターン部133の第1抵抗部1331の第1端部に接続されている。第3磁気抵抗パターン部133の第1抵抗部1331の第2端部は、第5配線パターン部139に接続されている。第2配線部1352は、第3方向D3から見て第1方向D1に沿って長尺に形成されており、第1磁気抵抗パターン部131の第1抵抗部1311の第2端部、及び第1磁気抵抗パターン部131の第2抵抗部1312の第1端部に接続されている。第1磁気抵抗パターン部131の第2抵抗部1312の第2端部は、第3配線パターン部137に接続されている。
 第2配線パターン部136は、図5に示すように、第2磁気抵抗パターン部132と端子パターン部(グランド端子)22との間、及び、第4磁気抵抗パターン部134と端子パターン部22との間を接続している。第2配線パターン部136は、第1配線部1361と、第2配線部1362と、を含む。第1配線部1361は、第3方向D3から見て矩形状に形成されており、第1端部において端子パターン部22に接続されている。第1配線部1361の第2端部は、第2磁気抵抗パターン部132の第1抵抗部1321の第1端部、及び第4磁気抵抗パターン部134の第1抵抗部1341の第1端部に接続されている。第2磁気抵抗パターン部132の第1抵抗部1321の第2端部は、第6配線パターン部140に接続されている。第2配線部1362は、第3方向D3から見て第1方向D1に沿って長尺に形成されており、第4磁気抵抗パターン部134の第1抵抗部1341の第2端部、及び第4磁気抵抗パターン部134の第2抵抗部1342の第1端部に接続されている。第4磁気抵抗パターン部134の第2抵抗部1342の第2端部は、第4配線パターン部138に接続されている。
 第3配線パターン部137は、図5に示すように、第1磁気抵抗パターン部131と端子パターン部(第1出力端子)23との間、及び、第2磁気抵抗パターン部132と端子パターン部23との間を接続している。第3配線パターン部137は、第3方向D3から見てL字状に形成されており、第1端部において端子パターン部23に接続されている。第3配線パターン部137の第2端部は、上述したように、第1磁気抵抗パターン部131の第2抵抗部1312の第2端部、及び第2磁気抵抗パターン部132の第2抵抗部1322の第2端部に接続されている。
 第4配線パターン部138は、図5に示すように、第3磁気抵抗パターン部133と端子パターン部(第2出力端子)24との間、及び、第4磁気抵抗パターン部134と端子パターン部24との間を接続している。第4配線パターン部138は、第3方向D3から見てL字状に形成されており、第1端部において端子パターン部24に接続されている。第4配線パターン部138の第2端部は、上述したように、第3磁気抵抗パターン部133の第2抵抗部1332の第2端部、及び第4磁気抵抗パターン部134の第2抵抗部1342の第2端部に接続されている。
 第5配線パターン部139は、図5に示すように、第3方向D3から見て第1方向D1に沿って長尺に形成されている。第5配線パターン部139は、第3磁気抵抗パターン部133の第1抵抗部1331と第2抵抗部1332とを接続している。第6配線パターン部140は、図5に示すように、第3方向D3から見て第1方向D1に沿って長尺に形成されている。第6配線パターン部140は、第2磁気抵抗パターン部132の第1抵抗部1321と第2抵抗部1322とを接続している。
 実施形態に係る磁気センサ1では、上述の磁気抵抗層13が、複数の磁気抵抗パターン部131~134、第1~第6配線パターン部135~140及び複数の端子パターン部21~24を構成している。すなわち、実施形態に係る磁気センサ1では、第1~第6配線パターン部135~140及び複数の端子パターン部21~24は、複数の磁気抵抗パターン部131~134と同じ材料で形成されている。
 本実施形態では、例えば、検知対象2に対して磁気センサ1が第1方向D1に沿って移動することによって磁気センサ1と検知対象2との間の磁界強度が変化し、この磁界強度の変化により複数の磁気抵抗パターン部131~134の抵抗値が変動する。そして、第1出力端子23及び第2出力端子24の電位を検出することにより、検知対象2の位置を検知することが可能となる。なお、磁気センサ1と検知対象2とは、相対的に移動するように構成されていればよく、磁気センサ1に対して検知対象2が移動するように構成されていてもよい。
 (2.5)磁気抵抗層の配置
 次に、第1主面111上にガラスグレーズ層12が形成された支持基板11に対する磁気抵抗層13の配置について、図1、図2A及び図5を参照して説明する。
 図1及び図2Aに示すように、第3方向D3(支持基板11の厚さ方向)からの平面視において、磁気抵抗層13の外縁130は支持基板11の外縁110よりも内側に位置している。図1に示す例では、磁気抵抗層13の外縁130は、全周にわたって、支持基板11の外縁110よりも内側に位置しているが、磁気抵抗層13の外縁130は、その一部において支持基板11の外縁110と重なっていてもよい。すなわち、「磁気抵抗層13の外縁130が支持基板11の外縁110よりも内側に位置している」とは、磁気抵抗層13の外縁130の少なくとも一部が支持基板11の外縁110よりも内側に位置していることをいう。
 磁気抵抗層13の外縁130は、図1及び図2Aに示すように、2つの第1外縁1301と、2つの第2外縁1302と、を有している。すなわち、磁気抵抗層13は、2つの第1外縁1301と、2つの第2外縁1302と、を有している。2つの第1外縁1301の各々は、第2方向D2に沿っている。2つの第2外縁1302の各々は、第1方向D1に沿っている。磁気抵抗層13は、2つの第1外縁1301及び2つの第2外縁1302によって、第3方向D3からの平面視において第1方向D1に長い矩形状に形成されている。
 一方、支持基板11の外縁110は、図1及び図2Aに示すように、2つの第1外縁1101と、2つの第2外縁1102と、を有している。すなわち、支持基板110は、2つの第1外縁1101と、2つの第2外縁1102と、を有している。2つの第1外縁1101の各々は、第2方向D2に沿っている。2つの第2外縁1102の各々は、第1方向D1に沿っている。支持基板11は、2つの第1外縁1101及び2つの第2外縁1102によって、第3方向D3からの平面視において第1方向D1に長い矩形状に形成されている。
 図1に示すように、第1方向D1において、支持基板11の2つの第1外縁1101の各々と磁気抵抗層13の2つの第1外縁1301のうち対応する第1外縁1301との間の距離(以下、「第1距離」という)はL11である。また、図1及び図2Aに示すように、第2方向D2において、支持基板11の2つの第2外縁1102の各々と磁気抵抗層13の2つの第2外縁1302のうち対応する第2外縁1302との間の距離(以下、「第2距離」という)はL12である。第1距離L11と第2距離L12とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。本実施形態では、第1距離L11と第2距離L12とが同じであるとして説明する。
 ここで、ガラスグレーズ層12の厚さT1(図2参照)に対する、第3方向D3(支持基板11の厚さ方向)からの平面視における支持基板11の外縁110と磁気抵抗層13の外縁130との間の距離(第1距離L11、第2距離L12)の比率は、0.5以上、かつ、3.0以下であることが好ましい。より好ましくは、ガラスグレーズ層12の厚さT1に対する第1距離L11及び第2距離L12の各々の比率は、1.0以上、かつ、2.0以下であるのがよい。
 ガラスグレーズ層12の厚さT1は、上述したように、10μm以上、かつ、50μm以下である。ガラスグレーズ層12の厚さT1に対する第1距離L11及び第2距離L12の各々の比率が0.5である場合、第1距離L11及び第2距離L12の各々は、5μm以上、かつ、25μm以下となる。また、ガラスグレーズ層12の厚さT1に対する第1距離L11及び第2距離L12の各々の比率が3.0である場合、第1距離L11及び第2距離L12の各々は、30μm以上、かつ、150μm以下となる。すなわち、ガラスグレーズ層12の厚さT1に対する第1距離L11及び第2距離L12の各々の比率が0.5以上、かつ、3.0以下である場合、第1距離L11及び第2距離L12の各々は、5μm以上、かつ、150μm以下となる。
 さらに、ガラスグレーズ層12の厚さT1に対する第1距離L11及び第2距離L12の各々の比率が1.0である場合、第1距離L11及び第2距離L12の各々は、10μm以上、かつ、50μm以下となる。また、ガラスグレーズ層12の厚さT1に対する第1距離L11及び第2距離L12の各々の比率が2.0である場合、第1距離L11及び第2距離L12の各々は、20μm以上、かつ、100μmとなる。すなわち、ガラスグレーズ層12の厚さT1に対する第1距離L11及び第2距離L12の各々の比率が1.0以上、かつ、2.0以下である場合、第1距離L11及び第2距離L12の各々は、10μm以上、かつ、100μm以下となる。要するに、ガラスグレーズ層12に対する第1距離L11及び第2距離L12の各々は、5μm以上、かつ、150μm以下であることが好ましい。より好ましくは、ガラスグレーズ層12に対する第1距離L11及び第2距離L12の各々は、10μm以上、かつ、100μm以下であるのがよい。
 より詳細には、磁気抵抗層13は、図5に示すように、複数(例えば4つ)の磁気抵抗パターン部131~134と、複数(例えば4つ)の端子パターン部21~24と、を有している。複数の端子パターン部21~24は、複数の磁気抵抗パターン部131~134の周囲に設けられている。第2方向D2における端子パターン部(電源端子)21の外縁211は、支持基板11の厚さ方向である第3方向D3からの平面視において、支持基板11の外縁110(第2外縁1102)よりも内側に位置している。また、第2方向D2における端子パターン部(グランド端子)22の外縁221は、支持基板11の厚さ方向である第3方向D3からの平面視において、支持基板11の外縁110(第2外縁1102)よりも内側に位置している。また、第2方向D2における端子パターン部(第1出力端子)23の外縁231は、支持基板11の厚さ方向である第3方向D3からの平面視において、支持基板11の外縁110(第2外縁1102)よりも内側に位置している。また、第2方向D2における端子パターン部(第2出力端子)24の外縁241は、支持基板11の厚さ方向である第3方向D3からの平面視において、支持基板11の外縁110(第2外縁1102)よりも内側に位置している。
 上述したように、磁気抵抗層13の外縁130が支持基板11の外縁110よりも内側に位置することで、後述の磁気センサ1の製造方法における第7工程においてダイシング又はレーザを用いて個々の磁気センサ1に切断する際に、支持基板11に加えられる機械的衝撃又は熱的ストレスが磁気抵抗層13に加えられるのを抑制することが可能となる。これにより、ガラスグレーズ層12から磁気抵抗層13が剥がれたり、ガラスグレーズ層12と磁気抵抗層13との密着性が低下するのを抑制することが可能となる。すなわち、実施形態に係る磁気センサ1によれば、支持基板11の切断時における磁気抵抗層13への影響を低減することが可能となる。
 (2.6)磁気センサの特性
 次に、実施形態に係る磁気センサ1の特性について、比較例に係る磁気センサの特性と比較しながら説明する。
 (2.6.1)第1特性
 まず、実施形態に係る磁気センサ1の第1特性について、図6A及び図6Bを参照して説明する。図6A及び図6Bの各々の横軸は、入力信号1(磁気センサからの出力信号)であり、図6A及び図6Bの各々の縦軸は、入力信号2(磁気センサからの出力信号)である。図6A及び図6Bに示す例では、入力信号1はsin信号であり、入力信号2はcos信号である。
 実施形態に係る磁気センサ1では、上述したように、めっき層18は、電解銅めっき層181と電解錫めっき層182とを含む非磁性のめっき層である。これに対して、比較例に係る磁気センサでは、めっき層は、電解ニッケルめっき層と電解錫めっき層とを含む磁性のめっき層である。
 比較例に係る磁気センサでは、磁気抵抗層に近接しているめっき層が磁性のめっき層であるため、めっき層の抵抗値の変動が大きく、磁気抵抗層に与える影響が大きい。その結果、比較例に係る磁気センサでは、図6Bに示すように、リサージュ図形のずれが大きくなる。
 これに対して、実施形態に係る磁気センサ1では、磁気抵抗層13に近接しているめっき層18が非磁性のめっき層であるため、検知対象2(磁気スケール)による磁界強度の変動に起因する抵抗値の変化がなく、出力波形に与える外乱影響が小さい。その結果、実施形態に係る磁気センサ1では、図6Aに示すように、リサージュ図形のずれが小さくなる。
 (2.6.2)第2特性
 次に、実施形態に係る磁気センサ1の第2特性について、図7A及び図7Bを参照して説明する。図7A及び図7Bの各々の横軸は、基準位置(初期位置)からの距離(μm)であり、図7A及び図7Bの各々の縦軸は、検知対象2の検知誤差(μm)である。
 上述したように、実施形態に係る磁気センサ1では、めっき層18は非磁性のめっき層であり、比較例に係る磁気センサでは、めっき層は磁性のめっき層である。
 比較例に係る磁気センサでは、図7Bに示すように、検知対象2の検知誤差のマイナス側の最大値は約15μmであり、検知対象2の検知誤差のプラス側の最大値は約17μmである。
 これに対して、実施形態に係る磁気センサ1では、図7Aに示すように、検知対象2の検知誤差のマイナス側の最大値は約7μmであり、検知対象2の検知誤差のプラス側の最大値は約8μmである。
 このように、めっき層18を非磁性のめっき層にすることで、検知対象2の検知誤差を低減することが可能となる。
 (3)磁気センサの製造方法
 次に、実施形態に係る磁気センサ1の製造方法について説明する。
 磁気センサ1の製造方法は、第1工程~第9工程を有している。
 第1工程では、支持基板11を準備する。より詳細には、第1工程では、複数の磁気センサ1の各々の支持基板11の元となる基板本体を準備する。基板本体は、例えば、セラミック基板である。基板本体となるセラミック基板の材料は、例えば、アルミナ含有率が96%以上のアルミナ焼結体である。
 第2工程では、基板本体の第1主面上にガラスグレーズ層12を形成する。基板本体の第1主面は、複数の磁気センサ1の各々の支持基板11の第1主面111となる面である。より詳細には、第2工程では、例えば、支持基板11の第1主面111上にガラスペーストを塗布した後、焼成することによりガラスグレーズ層12を形成する。
 第3工程では、複数の磁気センサ1の各々の磁気抵抗層13を形成する。より詳細には、第3工程では、例えば、スパッタリングにより、ガラスグレーズ層12上に磁気抵抗層13を形成する。実施形態に係る磁気センサ1では、上述したように、磁気抵抗層13によりGMR膜が構成されており、NiFeCo合金層(第1層)とCu合金層(第2層)とを交互に形成する。
 第4工程では、保護膜14を形成する。より詳細には、第4工程では、例えば、磁気抵抗層13の一部を覆うように、ガラスグレーズ層12上に、スクリーン印刷にてエポキシ樹脂を塗布した後、エポキシ樹脂を熱硬化させることにより、保護膜14を形成する。ここで、少なくとも電源端子21、グランド端子22、第1出力端子23及び第2出力端子24を除いた領域を覆うように、保護膜14を形成する。
 第5工程では、複数の磁気センサ1の各々における複数の上面電極15を基板本体の第1主面上に形成する。より詳細には、第5工程では、例えば、スパッタリングによって基板本体の第1主面上に銅ニッケル系合金膜を形成することにより、複数の磁気センサ1の各々における複数の上面電極15を形成する。
 第6工程では、複数の磁気センサ1の各々における複数の下面電極17を基板本体の第2主面上に形成する。より詳細には、第6工程では、例えば、スパッタリングによって基板本体の第2主面上に銅ニッケル系合金膜を形成することにより、複数の磁気センサ1の各々における複数の下面電極17を形成する。基板本体の第2主面は、複数の磁気センサ1の各々の支持基板11の第2主面112となる面である。
 第7工程では、第1工程~第6工程によって一体に形成された複数の磁気センサ1を個々の磁気センサ1に切断する。より詳細には、第7工程では、例えば、レーザ又はダイシングを用いて、一体に形成された複数の磁気センサ1を個々の磁気センサ1に切断する。
 第8工程では、個々に切断された磁気センサ1に対して、複数の端面電極16を形成する。より詳細には、第8工程では、例えば、スパッタリングによって支持基板11の外周面113上に銅ニッケル系合金膜を形成することにより、複数の磁気センサ1の各々における複数の端面電極16を形成する。これにより、複数の上面電極15と複数の下面電極17とが、複数の端面電極16を介して接続される。
 第9工程では、複数の磁気センサ1の各々においてめっき層18を形成する。より詳細には、第9工程では、複数の磁気センサ1の各々に対して、電解銅めっき層181と電解錫めっき層182とを順次形成する。
 以上説明した第1工程~第9工程によって、実施形態に係る磁気センサ1を製造することが可能となる。
 (4)効果
 実施形態に係る磁気センサ1では、上述したように、支持基板11の厚さ方向である第3方向D3からの平面視において、磁気抵抗層13の外縁130は支持基板11の外縁110よりも内側に位置している。これにより、例えば、ダイシング又はレーザを用いて支持基板11を切断する際に、磁気抵抗層13の外縁130に機械的衝撃又は熱的ストレスが加わりにくい。その結果、ガラスグレーズ層12から磁気抵抗層13が剥がれたり、ガラスグレーズ層12と磁気抵抗層13との密着性が低下するのを抑制することが可能となる。すなわち、実施形態に係る磁気センサ1によれば、支持基板11の切断時における磁気抵抗層13への影響を低減することが可能となる。ここにおいて、磁気抵抗層13の外縁130の全てが支持基板11の外縁110よりも内側にあることは必須ではなく、磁気抵抗層13の外縁130の大部分が支持基板11の外縁110よりも内側にあれば、上述の効果が得られる。したがって、例えば、個々の磁気センサ1に切断する際の切断面に磁気抵抗層13の一部がかかっていても、上述の効果は大きく損なわれない。
 また、実施形態に係る磁気センサ1では、めっき層18は、上述したように、非磁性のめっき層である。これにより、めっき層18が磁気抵抗層13(磁気抵抗パターン部131~134)に与える影響を低減することが可能となり、その結果、検知対象2の検知誤差を抑制することが可能となる。
 さらに、実施形態に係る磁気センサ1では、めっき層18は、上述したように、電解めっき層(電解銅めっき層181、電解錫めっき層182)である。これにより、めっき層18が無電解めっき層である場合に比べて、磁気センサ1が実装される実装基板に対する磁気センサ1の固着力を向上させることが可能となる。その結果、実装基板に対する磁気センサ1の接続性を向上させることが可能となる。
 (5)変形例
 上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つにすぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
 (5.1)変形例1
 変形例1に係る磁気センサ1について、図8を参照して説明する。変形例1に係る磁気センサ1では、電極(図8では端面電極16のみ図示)が第1金属層165と第2金属層166とを有している点で、上述の実施形態に係る磁気センサ1と相違する。なお、変形例1に係る磁気センサ1では、それ以外の構成については上述の実施形態に係る磁気センサ1と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
 変形例1に係る磁気センサ1では、端面電極16は、図8に示すように、第1金属層165と、第2金属層166と、を有している。第1金属層165は、例えば、クロム又はクロム合金を含む。第2金属層166は、例えば、銅又は銅ニッケル合金を含む。クロム合金は、クロムを主成分とする合金であり、銅ニッケル合金は、銅ニッケルを主成分とする合金である。変形例1に係る磁気センサ1では、第1金属層165が内側(支持基板11側)、第2金属層166が外側(第1金属層165に対して支持基板11側とは反対側)となるように積層されている。なお、図8では上面電極15及び下面電極17の図示を省略しているが、上面電極15及び下面電極17についても端面電極16と同様であり、ここでは説明を省略する。このように、第1金属層165が内側、第2金属層166が外側となるように積層することで、下地材(支持基板11、ガラスグレーズ層12及び磁気抵抗層13)との密着性を向上させつつ、磁気抵抗層13との導通を確保することが可能となる。
 変形例1では、第1金属層165が内側で、第2金属層166が外側であるが、第2金属層166が内側で、第1金属層165が外側であってもよい。
 (5.2)その他の変形例
 以下、その他の変形例を列挙する。
 複数の磁気抵抗パターン部131~134の各々の形状は、ミアンダ形状に限らず、他の形状であってもよい。
 上述の実施形態では、各磁気抵抗パターン部131~134が2つの抵抗部で構成されているが、各磁気抵抗パターン部131~134は、例えば、1つの抵抗部で構成されていてもよいし、3つ以上の抵抗部で構成されていてもよい。
 上述の実施形態では、電極(上面電極15、端面電極16、下面電極17)が銅ニッケル(CuNi)系合金を含む金属層であるが、電極は、例えば、ニッケルクロムを含む金属層であってもよいし、ニッケルクロム合金を含む金属層であってもよい。ニッケルクロム合金は、ニッケルクロムを主成分とする合金である。
 上述の実施形態では、めっき層18が電解銅めっき層181と電解錫めっき層182とを含んでいるが、めっき層18は、例えば、無電解ニッケル-リンめっき層と電解錫めっき層とを含んでいてもよい。この場合、無電解ニッケル-リンめっき層が内側(電極側)、電解錫めっき層が外側(無電解ニッケル-リンめっき層に対して電極側とは反対側)であってもよいし、その逆であってもよい。また、めっき層18は、無電解ニッケル-リンめっき層と、電解金めっき層又は無電解金めっき層と、を含んでいてもよい。これらの構成によれば、検知対象2の検知誤差を抑制することが可能であると共に、上述の実装基板に対する磁気センサ1の電気的な接続性を向上させることが可能となる。
 (態様)
 本明細書には、以下の態様が開示されている。
 第1の態様に係る磁気センサ(1)は、支持基板(11)と、グレーズ層(12)と、磁気抵抗層(13)と、を備える。グレーズ層(12)は、支持基板(11)上に形成されている。磁気抵抗層(13)は、グレーズ層(12)上に形成されている。支持基板(11)の厚さ方向(D3)からの平面視において、磁気抵抗層(13)の外縁(130)は支持基板(11)の外縁(110)よりも内側に位置している。
 この態様によれば、支持基板(11)の切断時における磁気抵抗層(13)への影響を低減することが可能となる。
 第2の態様に係る磁気センサ(1)では、第1の態様において、グレーズ層(12)の厚さ(T1)に対する、支持基板(11)の厚さ方向(D3)からの平面視における支持基板(11)の外縁(110)と磁気抵抗層(13)の外縁(130)との間の距離(L1)の比率は、0.5以上である。
 この態様によれば、支持基板(11)の切断時における磁気抵抗層(13)への影響を低減することが可能となる。
 第3の態様に係る磁気センサ(1)では、第2の態様において、比率は、3.0以下である。
 この態様によれば、磁気センサ(1)の小型化が可能となる。
 第4の態様に係る磁気センサ(1)では、第1~第3の態様のいずれか1つにおいて、支持基板(11)の厚さ方向(D3)からの平面視における支持基板(11)の外縁(110)と磁気抵抗層(13)の外縁(130)との間の距離(L1)は、5μm以上である。
 この態様によれば、支持基板(11)の切断時における磁気抵抗層(13)への影響を低減することが可能となる。
 第5の態様に係る磁気センサ(1)は、第4の態様において、距離(L1)は、150μm以下である。
 この態様によれば、磁気センサ(1)の小型化が可能となる。
 第6の態様に係る磁気センサ(1)では、第1~第5の態様のいずれか1つにおいて、支持基板(11)は、第1主面(111)及び第2主面(112)と、外周面(113)と、を有する。第1主面(111)及び第2主面(112)は、支持基板(11)の厚さ方向(D3)において互いに対向している。外周面(113)は、支持基板(11)の厚さ方向(D3)に沿っており、第1主面(111)と第2主面(112)とをつなぐ。磁気センサ(1)は、電極(15~17)と、めっき層(18)と、を更に備える。電極(15~17)は、磁気抵抗層(13)に電気的に接続されており、第1主面(111)、外周面(113)及び第2主面(112)に跨って形成されている。めっき層(18)は、電極(15~17)を覆うように形成されている。
 第7の態様に係る磁気センサ(1)では、第6の態様において、めっき層(18)は、電解銅めっき層(181)と、電解錫めっき層(182)と、を含む。
 この態様によれば、磁気センサ(1)が実装される実装基板に対する磁気センサ(1)の電気的な接続性を向上させることが可能となる。
 第8の態様に係る磁気センサ(1)では、第6の態様において、めっき層(18)は、電解銅めっき層(181)と、金めっき層と、を含む。
 この態様によれば、磁気センサ(1)が実装される実装基板に対する磁気センサ(1)の電気的な接続性を向上させることが可能となる。
 第9の態様に係る磁気センサ(1)では、第6の態様において、めっき層(18)は、無電解ニッケル-リンめっき層と、電解錫めっき層と、を含む。
 この態様によれば、磁気センサ(1)が実装される実装基板に対する磁気センサ(1)の電気的な接続性を向上させることが可能となる。
 第10の態様に係る磁気センサ(1)では、第6の態様において、めっき層(18)は、無電解ニッケル-リンめっき層と、金めっき層と、を含む。
 この態様によれば、磁気センサ(1)が実装される実装基板に対する磁気センサ(1)の電気的な接続性を向上させることが可能となる。
 第11の態様に係る磁気センサ(1)では、第6~第10の態様のいずれか1つにおいて、電極(15~17)は、クロム又はクロム合金を含む少なくとも1つの第1金属層(165)と、銅又は銅ニッケル合金を含む少なくとも1つの第2金属層(165)と、を有する。
 この態様によれば、下地材(支持基板11、ガラスグレーズ層12、磁気抵抗層13)との密着性を向上させつつ、磁気抵抗層(13)との導通を確保することが可能となる。
 第12の態様に係る磁気センサ(1)では、第6~第10の態様のいずれか1つにおいて、電極(15~17)は、ニッケルクロム又はニッケルクロム合金を含む金属層である。
 この態様によれば、下地材(支持基板11、ガラスグレーズ層12、磁気抵抗層13)との密着性を向上させつつ、磁気抵抗層(13)との導通を確保することが可能となる。
 第13の態様に係る磁気センサ(1)では、第1~第12の態様のいずれか1つにおいて、磁気抵抗層(13)は、複数の磁気抵抗パターン部(131~134)と、複数の端子パターン部(21~24)と、を有する。複数の端子パターン部(21~24)は、複数の磁気抵抗パターン部(131~134)の周囲に設けられている。支持基板(11)の厚さ方向(D3)からの平面視において、複数の端子パターン部(21~24)の各々の外縁(211~241)は支持基板(11)の外縁(110)よりも内側に位置している。
 この態様によれば、支持基板(11)の切断時における磁気抵抗層(13)への影響を低減することが可能となる。
 第2~第13の態様に係る構成については、磁気センサ(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 磁気センサ
11 支持基板
12 ガラスグレーズ層(グレーズ層)
13 磁気抵抗層
15 上面電極(電極)
16 端面電極(電極)
17 下面電極(電極)
18 めっき層
21 電源端子(端子パターン部)
22 グランド端子(端子パターン部)
23 第1出力端子(端子パターン部)
24 第2出力端子(端子パターン部)
110 外縁
111 第1主面
112 第2主面
113 外周面
130 外縁
131~134 磁気抵抗パターン部
165 第1金属層
166 第2金属層
181 電解銅めっき層
182 電解錫めっき層
211,221,231,241 外縁
D3 第3方向(厚さ方向)
L1 距離
T1 厚さ

Claims (13)

  1.  支持基板と、
     前記支持基板上に形成されているグレーズ層と、
     前記グレーズ層上に形成されている磁気抵抗層と、を備え、
     前記支持基板の厚さ方向からの平面視において、前記磁気抵抗層の外縁は前記支持基板の外縁よりも内側に位置している、
     磁気センサ。
  2.  前記グレーズ層の厚さに対する、前記支持基板の前記厚さ方向からの平面視における前記支持基板の前記外縁と前記磁気抵抗層の前記外縁との間の距離の比率は、0.5以上である、
     請求項1に記載の磁気センサ。
  3.  前記比率は、3.0以下である、
     請求項2に記載の磁気センサ。
  4.  前記支持基板の前記厚さ方向からの平面視における前記支持基板の前記外縁と前記磁気抵抗層の前記外縁との間の距離は、5μm以上である、
     請求項1~3のいずれか1項に記載の磁気センサ。
  5.  前記距離は、150μm以下である、
     請求項4に記載の磁気センサ。
  6.  前記支持基板は、
      前記支持基板の前記厚さ方向において互いに対向している第1主面及び第2主面と、
      前記支持基板の前記厚さ方向に沿っており、前記第1主面と前記第2主面とをつなぐ外周面と、を有し、
     前記磁気抵抗層に電気的に接続されており、前記第1主面、前記外周面及び前記第2主面に跨って形成されている電極と、
     前記電極を覆うように形成されているめっき層と、を更に備える、
     請求項1~5のいずれか1項に記載の磁気センサ。
  7.  前記めっき層は、
      電解銅めっき層と、
      電解錫めっき層と、を含む、
     請求項6に記載の磁気センサ。
  8.  前記めっき層は、
      電解銅めっき層と、
      金めっき層と、を含む、
     請求項6に記載の磁気センサ。
  9.  前記めっき層は、
      無電解ニッケル-リンめっき層と、
      電解錫めっき層と、を含む、
     請求項6に記載の磁気センサ。
  10.  前記めっき層は、
      無電解ニッケル-リンめっき層と、
      金めっき層と、を含む、
     請求項6に記載の磁気センサ。
  11.  前記電極は、
      クロム又はクロム合金を含む少なくとも1つの第1金属層と、
      銅又は銅ニッケル合金を含む少なくとも1つの第2金属層と、を有する、
     請求項6~10のいずれか1項に記載の磁気センサ。
  12.  前記電極は、ニッケルクロム又はニッケルクロム合金を含む金属層である、
     請求項6~10のいずれか1項に記載の磁気センサ。
  13.  前記磁気抵抗層は、
      複数の磁気抵抗パターン部と、
      前記複数の磁気抵抗パターン部の周囲に設けられている複数の端子パターン部と、を有し、
     前記支持基板の前記厚さ方向からの平面視において、前記複数の端子パターン部の外縁は前記支持基板の外縁よりも内側に位置している、
     請求項1~12のいずれか1項に記載の磁気センサ。
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