WO2021106870A1 - 歯ブラシ - Google Patents
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Abstract
本発明は、当り心地および清掃力の向上に寄与できる歯ブラシを提供することを目的とする。植毛面(3a)に複数の毛束が植設されているヘッド部(3)と、ヘッド部から延在するハンドル体を有する。毛束は、最外周に配置される外側毛束(20)と、外側毛束の内側に配置される内側毛束(30)とを有する。外側毛束は、長さ方向の両側で用毛の先端を分岐させた先端分岐毛(22)が二つ折りされて形成され、互いに毛丈の異なる2つの半毛束部(21a、21b)を有している。
Description
本発明は、歯ブラシに関する。
本願は、2019年11月29日に、日本に出願された特願2019-216857号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
本願は、2019年11月29日に、日本に出願された特願2019-216857号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
歯周病にかかると歯ブラシが歯茎に接触した際に痛みが発生する。歯茎への当り心地を改善するために、毛腰の低い用毛を使用した場合、基本機能である口腔内の清掃力が低下するという問題が生じる。例えば、特許文献1には、用毛の先端のみを分岐させた先端分岐毛を有する毛束がヘッドの幅方向の両外側に設けられた歯ブラシが開示されている。また、特許文献2には、外側毛束及び内側毛束のうち少なくともいずれか一方が、互いに毛丈の異なる2つの半毛束部を有する歯ブラシが開示されている。
特許文献1に開示された歯ブラシでは、先端分岐毛が撓んで緩衝材として機能し歯茎への当り心地の改善を図ることが可能となるとともに、分岐毛が設けられる位置が用毛の先端のみであるため、毛腰の低下が抑えられ、口腔内の清掃力を確保することができる。特許文献2に開示された歯ブラシでは、ブラシを構成する毛束の毛丈に3段階の高低差が設けられることにより、口腔内の清掃部位に対して広範囲に毛束が接触するのみならず、それぞれの清掃部位に対する高い清掃性も確保できる。
しかしながら、特許文献1の歯ブラシでは、先端分岐毛を有する毛束を対称に折りたたんで植毛した場合、先端分岐毛同士が互いに同じ毛丈になることで毛先が動く範囲が制約され、緩衝材としての機能が低下するという問題が生じる。また、特許文献2には、最も毛丈が高い外側毛束の半毛束部を除いて、分岐毛を用いてもよいことが開示されているが、この構成では歯茎に接触しやすい外側毛束の半毛束部に先端分岐毛が設けられないため、緩衝材として実感しにくく、歯茎への当り心地改善に寄与しない。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、歯茎へのやさしい当り心地および清掃力の向上に寄与できる歯ブラシを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、植毛面に複数の毛束が植設されているヘッド部と、前記ヘッド部から延びるハンドル体を有し、前記毛束は、最外周に配置される外側毛束と、前記外側毛束の内側に配置される内側毛束とを有し、前記外側毛束は、長さ方向の両側で用毛の先端を分岐させた先端分岐毛が二つ折りされて形成され、互いに毛丈の異なる2つの半毛束部を有していることを特徴とする歯ブラシが提供される。
また、上記本発明の一態様に係る歯ブラシにおいて、前記用毛は、先端に向かって先細るテーパー毛であることを特徴とする。
また、上記本発明の一態様に係る歯ブラシにおいて、前記内側毛束は、複数の第2用毛を有し、前記第2用毛は、先端に向かって先細るテーパー毛であることを特徴とする。
また、上記本発明の一態様に係る歯ブラシにおいて、前記内側毛束の毛丈は、前記外側毛束の毛丈よりも長いことを特徴とする。
また、上記本発明の一態様に係る歯ブラシにおいて、前記2つの半毛束部のうち、外側の前記半毛束部は内側の前記半毛束部よりも短いことを特徴とする。
また、上記本発明の一態様に係る歯ブラシにおいて、前記2つの半毛束部の毛丈の差は、0.5mm以上、2.0mm以下であり、前記先端分岐毛において分岐した長さをL1、前記2つの半毛束部の毛丈の差をL2とすると、L2/L1で表される数値は、0.08以上、4.0以下であることを特徴とする。
また、上記本発明の一態様に係る歯ブラシにおいて、前記先端分岐毛の先端は、二つ以上に分岐されていることを特徴とする。
また、上記本発明の一態様に係る歯ブラシにおいて、前記用毛の直径は、6mil以上、9mil以下であることを特徴とする。
また、上記本発明の一態様に係る歯ブラシにおいて、前記内側毛束を構成する第2用毛の直径は、5mil以上、7mil以下であることを特徴とする。
本発明では、歯茎へのやさしい当り心地および清掃力の向上に寄与する歯ブラシを提供できる。
以下、本発明の歯ブラシの実施の形態を、図1ないし図9を参照して説明する。
なお、以下の実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせている。
なお、以下の実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせている。
図1は、本実施形態の歯ブラシ10の一部を示す正面図である。
歯ブラシ10は、図1に示すように、ハンドル体2と、ハンドル体2に延設されたヘッド部3とが一体成形されたものである。
歯ブラシ10は、図1に示すように、ハンドル体2と、ハンドル体2に延設されたヘッド部3とが一体成形されたものである。
ヘッド部3の一面側は植毛面3aとされており、複数の毛束が植設されている。本実施形態のヘッド部3の植毛面3aには、3つの高低差を設けた毛束によって構成されるブラシ4が設けられている。
以下の説明では、植毛面3aと直交するヘッド部3の厚さ方向をZ方向とし、ハンドル体2の延びる方向でありヘッド部3の長さ方向をY方向とし、Y方向およびZ方向と直交する方向でありヘッド部3の幅方向をX方向とする。また、Z方向において、植毛面3a側を正面側とし、植毛面3aと逆側を背面側として適宜説明する。
ヘッド部3の厚さ、長さおよび幅は特に限定されない。ヘッド部3の厚さは、薄いほど口腔内での操作性を高められるが、薄すぎるとヘッド部3の強度が不十分になりやすい。そのため、ヘッド部3の厚さとしては、ハンドル体2の材質等を勘案して決定でき、例えば、1.5mm以上、5mm以下が好ましく、2mm以上、3mm以下であることがより好ましい。
ブラシ4は、最外周に配置される複数の外側毛束20と、外側毛束20の内側に配置される複数の内側毛束30とにより構成されている。
複数の外側毛束20は、植毛面3aの周縁に設けられた各植毛穴5に植設されることで内側毛束30の周囲を囲む外側毛束群を構成している。複数の内側毛束30は、植毛面3aの中央寄りに植毛穴5よりも内側に設けられた複数の植毛穴6に植設されることで内側毛束群を構成している。本実施形態では、植毛穴5,6が格子状に配列されている。
複数の外側毛束20は、植毛面3aの周縁に設けられた各植毛穴5に植設されることで内側毛束30の周囲を囲む外側毛束群を構成している。複数の内側毛束30は、植毛面3aの中央寄りに植毛穴5よりも内側に設けられた複数の植毛穴6に植設されることで内側毛束群を構成している。本実施形態では、植毛穴5,6が格子状に配列されている。
図2は、図1におけるA-A線視断面図である。
本実施形態では、図2に示すように、外側毛束20は、互いに毛丈の異なる半毛束部21aおよび半毛束部21bを有している。毛丈は、植毛面3aから外側毛束20の先端までのZ方向の距離である。すなわち、外側毛束20は、それぞれ平線7を挟んだ一方の半毛束部21aと他方の半毛束部21bとで高低差を設けて植設された複数の用毛22によって構成されている。
本実施形態では、図2に示すように、外側毛束20は、互いに毛丈の異なる半毛束部21aおよび半毛束部21bを有している。毛丈は、植毛面3aから外側毛束20の先端までのZ方向の距離である。すなわち、外側毛束20は、それぞれ平線7を挟んだ一方の半毛束部21aと他方の半毛束部21bとで高低差を設けて植設された複数の用毛22によって構成されている。
具体的には、二つ折りされた外側毛束20の間に平線7が挟み込まれ、この平線7が植毛穴5に打ち込まれたことにより、外側毛束20がヘッド部3の植毛面3aに植設されている。本実施形態では、図1に示すように、全ての平線7が、ヘッド部3の長手方向(Y方向)に対して所定の角度で斜めに傾けた状態で植毛穴5に打ち込まれている。各平線7の向きは統一されている。
平線7の角度は、特に限定するものではないが、ヘッド長さ方向に対して、0度以上45度以下が好ましい。
半毛束部21aは、外周側に配置されている。半毛束部21bは、半毛束部21aよりも内側に配置されている。半毛束部21aの毛丈は、半毛束部21bの毛丈よりも短い。すなわち、半毛束部21aおよび半毛束部21bを有する外側毛束20は、平線7を介して非対称に折りたたまれて植毛されている。
内側毛束30は、半毛束部31aおよび半毛束部31bを有している。複数の内側毛束30においても、それぞれ平線7を挟んだ一方の半毛束部31aと他方の半毛束部31bが植設された複数の第2用毛32によって構成されている。
具体的には、二つ折りされた内側毛束30の間に平線7が挟み込まれ、この平線7が植毛穴6に打ち込まれたことにより、内側毛束30がヘッド部3の植毛面3aに植設されている。本実施形態では、図1に示すように、全ての平線7が、ヘッド部3の長手方向(Y方向)に対して所定の角度で斜めに傾けた状態で植毛穴6に打ち込まれている。各平線7の向きは統一されている。
半毛束部31aは、半毛束部31bより外周側に配置されている。半毛束部31aの毛丈と半毛束部31bの毛丈は同一である。すなわち、半毛束部31aおよび半毛束部31bを有する内側毛束30は、平線7を介して対称に折りたたまれて植毛されている。
半毛束部31aの毛丈と半毛束部31bの毛丈は、例えば、12mmである。半毛束部31aの毛丈および半毛束部31bの毛丈は、半毛束部21aの毛丈および半毛束部21bの毛丈よりも長い。従って、ブラシ4は、X方向(幅方向)中央の毛丈が最も長く、X方向で外周側に向かうに従って段階的に毛丈が短くなり、Y方向に視たときに先端がドーム状に形成されている。すなわち、内側毛束30の毛丈は、外側毛束20の毛丈よりも長い。内側毛束30の毛丈を外側毛束20の毛丈よりも長くすることにより、歯頚部にフィットする構造となり、清掃実感、歯周ポケット清掃力が向上する。
内側毛束30を構成する第2用毛32としては特に限定されないが、ストレート用毛や両端ST毛(毛先に向かって漸次径が細くなるテーパー用毛)、スパイラルST毛(毛先に向かって漸次径が細くなるスパイラルテーパー用毛)、後述する先端分岐毛(フェザー毛、テーパー分岐毛)等を用いることができる。本実施形態では、内側毛束30を構成する第2用毛32として、ST毛が用いられている。内側毛束30がST毛で構成されることにより、歯周ポケットの清掃力を向上させることができる。スパイラルST毛は、用毛が長手方向に捻られて外周に螺旋状の稜線が形成されており、束にした複数の用毛が撓む方向に力や振動が加えられた際に用毛同士が接触して摩擦が生じるため、用毛が撓み難くなる。従って、用毛を束ねた毛束に適度な剛性が付与され、毛束の毛腰が強くなる。一方、用毛は先端に向かっては縮径されているため、用毛の先端部は干渉し合わず、用毛の先端付近は歯周ポケットの奥まで到達可能とされている。このことから、内側毛束30がスパイラルST毛で構成されることにより、歯周ポケットの清掃力をさらに向上させることができる。
内側毛束30を構成する第2用毛32の用毛径(直径)としては特に限定されないが、歯茎への当たり心地と清掃力を高める点から、5mil以上、7mil以下であることが好ましい。
外側毛束20を構成する用毛22としては、本実施形態では、長さ方向の両側で用毛22の先端を分岐させた先端分岐毛(以下、先端分岐毛22と称する)が用いられている。外側毛束20が先端分岐毛22で構成されることにより、歯茎へのやさしい当たり心地を向上させることができる。
先端分岐毛22としては、例えば、中空のフィラメントの先端に裁断処理を施したフェザード用毛、又は分岐した各々の分岐部が先端に向かうに従い縮径するテーパー分岐毛等が挙げられる。本実施形態における先端分岐毛22としては、先端に向かって分岐部が先細るテーパー分岐毛が用いられている。
先端分岐毛22は、用毛の先端が分岐し、それぞれの分岐した毛先が細く、分岐毛部分が撓むことでクッション性を発現するため、歯茎に接触した際の毛腰の立ち上がりが低く痛みが少ない。また、先端分岐毛22が平線7を介して非対称に折りたたまれることにより、半毛束部21aと半毛束部21bとで毛丈差が生じる。半毛束部21aと半毛束部21bとで毛丈差が生じることにより、分岐部同士の干渉が抑制され、歯茎に接触する際のクッション性が向上する。
さらに、半毛束部21aと半毛束部21bとで毛丈差が生じることで、毛先が歯茎に接触する際には、まず毛丈が高い半毛束部21bが先に接触し、次いで毛丈の低い半毛束部21aが接触することになる。そのため、歯茎に接触する際の毛腰の立ち上がりは更に低くなり、痛みの低減をさらに向上することができる。
また、先端分岐毛22としてテーパー分岐毛が用いられているため、当たり心地が向上するとともに、歯周ポケットの清掃力向上に寄与できる。
外側毛束20を構成する先端分岐毛22(分岐していない箇所の用毛)の用毛径(直径)としては特に限定されないが、歯茎への当たり心地と清掃力を高める点から、6mil以上、9mil以下であることが好ましい。
図3は、先端分岐毛22における分岐部周辺を部分的に拡大した図である。
図3に示すように、先端分岐毛22の先端には、分岐部22aおよび分岐部22bが設けられている。分岐部22aは、半毛束部21aの一部を構成する。分岐部22bは、半毛束部21bの一部を構成する。
図3に示すように、先端分岐毛22の先端には、分岐部22aおよび分岐部22bが設けられている。分岐部22aは、半毛束部21aの一部を構成する。分岐部22bは、半毛束部21bの一部を構成する。
分岐部22aおよび分岐部22bの分岐数としては、特に限定されないが、2分岐以上であることが好ましく(図3では、3分岐)、2分岐以上、20分岐以下であることがより好ましく、2分岐以上、15分岐以下であることがさらに好ましく、2分岐以上、7分岐以下であることが一層好ましい。分岐数を多くすることにより、分岐部22aおよび分岐部22bが歯茎に接触した際の当たり心地を向上させることができる。
分岐部22aおよび分岐部22bは、同一の分岐長(Z方向の長さ)L1で形成されている。
分岐部22aおよび分岐部22bの分岐長L1としては、0.5mm以上が好ましく、1.0mm以上がより好ましく、1.5mm以上がさらに好ましい。また、分岐部22aおよび分岐部22bの分岐長L1としては、6.0mm以下が好ましく、4.0mm以下がより好ましく、3.0mm以下がさらに好ましく、2.5mm以下が特に好ましく、2.0mm以下が最も好ましい。
分岐部22aを含む用毛22の毛丈は、分岐部22bを含む用毛22の毛丈よりも短い。すなわち、半毛束部21aの毛丈は、半毛束部21bの毛丈よりも短い。
分岐部22aおよび分岐部22bの分岐長L1としては、0.5mm以上が好ましく、1.0mm以上がより好ましく、1.5mm以上がさらに好ましい。また、分岐部22aおよび分岐部22bの分岐長L1としては、6.0mm以下が好ましく、4.0mm以下がより好ましく、3.0mm以下がさらに好ましく、2.5mm以下が特に好ましく、2.0mm以下が最も好ましい。
分岐部22aを含む用毛22の毛丈は、分岐部22bを含む用毛22の毛丈よりも短い。すなわち、半毛束部21aの毛丈は、半毛束部21bの毛丈よりも短い。
半毛束部21aの毛丈を半毛束部21bの毛丈よりも短くすることにより、どの方向で磨いても段差がなだらかになっているため、ブラシ4が歯茎に接触する際に、当り心地を向上させることができる。
分岐部22aを含む用毛22の毛丈と、分岐部22bを含む用毛22の毛丈との差(半毛束部21aの毛丈と半毛束部21bの毛丈との差)L2としては、0.5mm以上、2.0mm以下であることが好ましく、0.5mm以上、1.5mm以下であることがより好ましく、0.5mm以上、1.0mm以下であることがさらに好ましい。すなわち、毛丈差L2の下限値としては、0.5mm以上が好ましく、0.75mm以上がより好ましい。また、毛丈差L2の上限値としては、2.0mm以下が好ましく、1.5mm以下がより好ましく、1.0mm以下がさらに好ましい。
毛丈差L2が0.5mm未満の場合、外側毛束20において、毛先が撓む際に分岐部22aと分岐部22bとが干渉する領域が長くなり、緩衝材としての機能が低下して当たり心地が損なわれる可能性がある。毛丈差L2が2.0mmを超えた場合、外側毛束20において、分岐部22bが分岐部22aに支えられる長さが短くなることで毛腰が低下して、口腔内の清掃力を確保できない可能性がある。また、分岐部22bの毛先が撓んでも分岐部22aが歯茎と接触しにくく、歯茎への圧力が局所的となり、当たり心地が損なわれる可能性がある。そのため、毛丈差L2を0.5mm以上、2.0mm以下とすることにより、当たり心地の向上および清掃力の向上を図ることができる。
毛丈差L2が0.5mm未満の場合、外側毛束20において、毛先が撓む際に分岐部22aと分岐部22bとが干渉する領域が長くなり、緩衝材としての機能が低下して当たり心地が損なわれる可能性がある。毛丈差L2が2.0mmを超えた場合、外側毛束20において、分岐部22bが分岐部22aに支えられる長さが短くなることで毛腰が低下して、口腔内の清掃力を確保できない可能性がある。また、分岐部22bの毛先が撓んでも分岐部22aが歯茎と接触しにくく、歯茎への圧力が局所的となり、当たり心地が損なわれる可能性がある。そのため、毛丈差L2を0.5mm以上、2.0mm以下とすることにより、当たり心地の向上および清掃力の向上を図ることができる。
また、L2/L1で表される数値は、0.08以上、4.0以下であることが好ましく、0.17以上、3.0以下がより好ましく、0.17以上、2.0以下がさらに好ましい。
すなわち、L2/L1で表される数値の下限値は、0.08以上であることが好ましく、0.17以上であることがより好ましい。
L2/L1で表される数値の上限値は、4.0以下であることが好ましく、3.0以下であることがより好ましく、2.0以下であることがさらに好ましい。
L2/L1で表される数値が0.08未満の場合、外側毛束20において、毛先が撓む際に分岐部22aと分岐部22bとが干渉する領域が長くなり、緩衝材としての機能が低下して当たり心地が損なわれる可能性がある。L2/L1で表される数値が4.0を超えた場合、外側毛束20において、分岐部22bにおいて分岐部22aに支えられる長さが短くなることで毛腰が低下して、口腔内の清掃力を確保できない可能性がある。また、分岐部22bの毛先が撓んでも分岐部22aが歯茎と接触しにくく、歯茎への圧力が局所的となり、当たり心地が損なわれる可能性がある。そのため、L2/L1で表される数値を0.08以上、4.0以下とすることにより、当たり心地の向上および清掃力の向上を図ることができる。
すなわち、L2/L1で表される数値の下限値は、0.08以上であることが好ましく、0.17以上であることがより好ましい。
L2/L1で表される数値の上限値は、4.0以下であることが好ましく、3.0以下であることがより好ましく、2.0以下であることがさらに好ましい。
L2/L1で表される数値が0.08未満の場合、外側毛束20において、毛先が撓む際に分岐部22aと分岐部22bとが干渉する領域が長くなり、緩衝材としての機能が低下して当たり心地が損なわれる可能性がある。L2/L1で表される数値が4.0を超えた場合、外側毛束20において、分岐部22bにおいて分岐部22aに支えられる長さが短くなることで毛腰が低下して、口腔内の清掃力を確保できない可能性がある。また、分岐部22bの毛先が撓んでも分岐部22aが歯茎と接触しにくく、歯茎への圧力が局所的となり、当たり心地が損なわれる可能性がある。そのため、L2/L1で表される数値を0.08以上、4.0以下とすることにより、当たり心地の向上および清掃力の向上を図ることができる。
L2/L1で表される数値が1.0未満の場合、すなわち毛丈差L2が最大毛丈を構成する分岐部22bの分岐長L1よりも小さい場合、分岐部22aと分岐部22bとは、Z方向(毛丈方向)でオーバーラップする。
分岐部22aと分岐部22bとのオーバーラップ量(すなわち、L1-L2)としては、0.1mm以上、5.5mm以下であることが好ましく、0.5mm以上、3.0mm以下であることがより好ましく、0.5mm以上、2.0mm以下であることがさらに好ましい。
すなわち、オーバーラップ量の下限値は、0.1mm以上であることが好ましく、0.5mm以上であることがより好ましい。
オーバーラップ量の上限値は、5.5mm以下であることが好ましく、3.0mm以下であることがより好ましく、2.0mm以下であることがさらに好ましい。
分岐部22aと分岐部22bとのオーバーラップ量としては、最大毛丈の0.8%以上、61.1%以下が好ましく、3.8%以上、33.3%以下であることがより好ましく、3.8%%以上、22.2%以下であることがさらに好ましい。
分岐部22aと分岐部22bとのオーバーラップ量(すなわち、L1-L2)としては、0.1mm以上、5.5mm以下であることが好ましく、0.5mm以上、3.0mm以下であることがより好ましく、0.5mm以上、2.0mm以下であることがさらに好ましい。
すなわち、オーバーラップ量の下限値は、0.1mm以上であることが好ましく、0.5mm以上であることがより好ましい。
オーバーラップ量の上限値は、5.5mm以下であることが好ましく、3.0mm以下であることがより好ましく、2.0mm以下であることがさらに好ましい。
分岐部22aと分岐部22bとのオーバーラップ量としては、最大毛丈の0.8%以上、61.1%以下が好ましく、3.8%以上、33.3%以下であることがより好ましく、3.8%%以上、22.2%以下であることがさらに好ましい。
分岐部22aを含む用毛22の毛丈(半毛束部21aの毛丈)としては、例えば、10mmである。分岐部22bを含む用毛22の毛丈(半毛束部21bの毛丈)としては、例えば、11mmである。従って、半毛束部21aの毛丈および半毛束部21bの毛丈は、内側毛束30の毛丈より短い。
上記のように、本実施形態の歯ブラシ10は、最外周に配置される外側毛束20と、外側毛束20の内側に配置される内側毛束30とを有し、外側毛束20は、長さ方向の両側で用毛の先端を分岐させた先端分岐毛22が二つ折りされて形成され、互いに毛丈の異なる2つの半毛束部21a、21bを有しているため、当り心地および清掃力の向上に寄与できる。
[実施例]
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実施することができる。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実施することができる。
(実施例1~6、比較例1~3)
[表1]に示す仕様にしたがって実施例1~6、比較例1~3のサンプルを作製した。
具体的には、外側毛束の折りたたみについて、実施例1~6、比較例2~3のサンプルは非対称(半毛束部の毛丈が異なる)とし、比較例1のサンプルは対称(半毛束部の毛丈が同一)とした。
[表1]に示す仕様にしたがって実施例1~6、比較例1~3のサンプルを作製した。
具体的には、外側毛束の折りたたみについて、実施例1~6、比較例2~3のサンプルは非対称(半毛束部の毛丈が異なる)とし、比較例1のサンプルは対称(半毛束部の毛丈が同一)とした。
内側毛束の用毛について、実施例1、比較例1のサンプルは分岐ストレート毛とし、実施例2のサンプルは分岐テーパー毛とし、実施例3~5、比較例3のサンプルはテーパー毛とし、実施例6のサンプルはスパイラルテーパー毛とし、比較例2のサンプルはストレート毛とした。
外側毛束の用毛について、実施例1、比較例1のサンプルは分岐ストレート毛とし、実施例2~6のサンプルは分岐テーパー毛とし、比較例3のサンプルはテーパー毛とし、比較例2のサンプルはストレート毛とした。
外側毛束の最大毛丈と内側毛束の最大毛丈との関係について、実施例1~3、比較例1~3のサンプルは、外側毛束の最大毛丈と内側毛束の最大毛丈とを同一とし、実施例4~6のサンプルは、内側毛束の最大毛丈を外側毛束の最大毛丈よりも長くした。
外側毛束における半毛束部の毛丈の関係について、実施例1~4、比較例2~3のサンプルは、ヘッド部の幅方向一方側のみ、外周側の半毛束部の毛丈を内側の半毛束部の毛丈よりも長くし、実施例5、6のサンプルはヘッド部の幅方向両側とも外周側の半毛束部の毛丈を内側の半毛束部の毛丈よりも長くし、比較例1のサンプルは、外周側の半毛束部の毛丈と内側の半毛束部の毛丈とを同一とした。
各例の寸法は、以下で評価した。
(実施例1)
内側毛束の用毛
・用毛径(直径):6.5mil
・分岐ストレート毛:分岐数5つ、L1=2mm
・最大毛丈=12mm
外側毛束の用毛
・用毛径(直径):8.0mil
・分岐ストレート毛:分岐数5つ、L1=2mm
・折りたたみ(非対称):L2=1mm、L1-L2=1mm、図3に示す態様。
・毛丈:半毛束21b=12mm、半毛束21a=11mm
(実施例1)
内側毛束の用毛
・用毛径(直径):6.5mil
・分岐ストレート毛:分岐数5つ、L1=2mm
・最大毛丈=12mm
外側毛束の用毛
・用毛径(直径):8.0mil
・分岐ストレート毛:分岐数5つ、L1=2mm
・折りたたみ(非対称):L2=1mm、L1-L2=1mm、図3に示す態様。
・毛丈:半毛束21b=12mm、半毛束21a=11mm
(実施例2)
内側毛束の用毛
・用毛径(直径):6.5mil
・分岐テーパー毛:分岐数3つ、L1=2mm
・最大毛丈=12mm
外側毛束の用毛
・用毛径(直径):8.0mil
・分岐テーパー毛:分岐数3つ、L1=2mm
・折りたたみ(非対称):L2=1mm、L1-L2=1mm、図3に示す態様。
・毛丈:半毛束21b=12mm、半毛束21a=11mm
内側毛束の用毛
・用毛径(直径):6.5mil
・分岐テーパー毛:分岐数3つ、L1=2mm
・最大毛丈=12mm
外側毛束の用毛
・用毛径(直径):8.0mil
・分岐テーパー毛:分岐数3つ、L1=2mm
・折りたたみ(非対称):L2=1mm、L1-L2=1mm、図3に示す態様。
・毛丈:半毛束21b=12mm、半毛束21a=11mm
(実施例3)
内側毛束の用毛
・用毛径(直径):6.5mil
・テーパー毛:分岐数0つ、L1=0mm
・最大毛丈=12mm
外側毛束の用毛
・用毛径(直径):8.0mil
・分岐テーパー毛:分岐数3つ、L1=2mm
・折りたたみ(非対称):L2=1mm、L1-L2=1mm、図3に示す態様。
・毛丈:半毛束21b=12mm、半毛束21a=11mm
内側毛束の用毛
・用毛径(直径):6.5mil
・テーパー毛:分岐数0つ、L1=0mm
・最大毛丈=12mm
外側毛束の用毛
・用毛径(直径):8.0mil
・分岐テーパー毛:分岐数3つ、L1=2mm
・折りたたみ(非対称):L2=1mm、L1-L2=1mm、図3に示す態様。
・毛丈:半毛束21b=12mm、半毛束21a=11mm
(実施例4)
内側毛束の用毛
・用毛径(直径):6.5mil
・テーパー毛:分岐数0つ、L1=0mm
・最大毛丈=12mm
外側毛束の用毛
・用毛径(直径):8.0mil
・分岐テーパー毛:分岐数3つ、L1=0mm
・折りたたみ(非対称):L2=1mm、L1-L2=1mm、図3に示す態様。
・毛丈:半毛束21b=11mm、半毛束21a=10mm
内側毛束の用毛
・用毛径(直径):6.5mil
・テーパー毛:分岐数0つ、L1=0mm
・最大毛丈=12mm
外側毛束の用毛
・用毛径(直径):8.0mil
・分岐テーパー毛:分岐数3つ、L1=0mm
・折りたたみ(非対称):L2=1mm、L1-L2=1mm、図3に示す態様。
・毛丈:半毛束21b=11mm、半毛束21a=10mm
(実施例5)
内側毛束の用毛
・用毛径(直径):6.5mil
・テーパー毛:分岐数0つ、L1=0mm
・最大毛丈=12mm
外側毛束の用毛
・用毛径(直径):8.0mil
・分岐テーパー毛:分岐数3つ、L1=2mm
・折りたたみ(非対称):L2=1mm、L1-L2=1mm、図3に示す態様。
・毛丈:半毛束21b=11mm、半毛束21a=10mm
内側毛束の用毛
・用毛径(直径):6.5mil
・テーパー毛:分岐数0つ、L1=0mm
・最大毛丈=12mm
外側毛束の用毛
・用毛径(直径):8.0mil
・分岐テーパー毛:分岐数3つ、L1=2mm
・折りたたみ(非対称):L2=1mm、L1-L2=1mm、図3に示す態様。
・毛丈:半毛束21b=11mm、半毛束21a=10mm
(実施例6)
内側毛束の用毛
・用毛径(直径):6.5mil
・スパイラルテーパー毛:分岐数0つ、L1=0mm
・最大毛丈=12mm
外側毛束の用毛
・用毛径(直径):8.0mil
・分岐テーパー毛:分岐数3つ、L1=2mm
・折りたたみ(非対称):L2=1mm、L1-L2=1mm、図3に示す態様。
・毛丈:半毛束21b=11mm、半毛束21a=10mm
内側毛束の用毛
・用毛径(直径):6.5mil
・スパイラルテーパー毛:分岐数0つ、L1=0mm
・最大毛丈=12mm
外側毛束の用毛
・用毛径(直径):8.0mil
・分岐テーパー毛:分岐数3つ、L1=2mm
・折りたたみ(非対称):L2=1mm、L1-L2=1mm、図3に示す態様。
・毛丈:半毛束21b=11mm、半毛束21a=10mm
(比較例1)
内側毛束の用毛
・用毛径(直径):6.5mil
・分岐ストレート毛:分岐数5つ、L1=2mm
・最大毛丈=12mm
外側毛束の用毛
・用毛径(直径):8.0mil
・分岐ストレート毛:分岐数5つ、L1=2mm
・折りたたみ(対称):L2=0mm
・毛丈:半毛束21b=半毛束21a=12mm
内側毛束の用毛
・用毛径(直径):6.5mil
・分岐ストレート毛:分岐数5つ、L1=2mm
・最大毛丈=12mm
外側毛束の用毛
・用毛径(直径):8.0mil
・分岐ストレート毛:分岐数5つ、L1=2mm
・折りたたみ(対称):L2=0mm
・毛丈:半毛束21b=半毛束21a=12mm
(比較例2)
内側毛束の用毛
・用毛径(直径):6.5mil
・ストレート毛:分岐数0つ、L1=0mm
・最大毛丈=12mm
外側毛束の用毛
・用毛径(直径):8.0mil
・ストレート毛:分岐数0つ、L1=0mm
・折りたたみ(非対称):L2=1mm
・毛丈:半毛束21b=12mm、半毛束21a=11mm
内側毛束の用毛
・用毛径(直径):6.5mil
・ストレート毛:分岐数0つ、L1=0mm
・最大毛丈=12mm
外側毛束の用毛
・用毛径(直径):8.0mil
・ストレート毛:分岐数0つ、L1=0mm
・折りたたみ(非対称):L2=1mm
・毛丈:半毛束21b=12mm、半毛束21a=11mm
(比較例3)
内側毛束の用毛
・用毛径(直径):6.5mil
・テーパー毛:分岐数0つ、L1=0mm
・最大毛丈=12mm
外側毛束の用毛
・用毛径(直径):8.0mil
・テーパー毛:分岐数0つ、L1=0mm
・折りたたみ(非対称):L2=1mm
・毛丈:半毛束21b=12mm、半毛束21a=11mm
内側毛束の用毛
・用毛径(直径):6.5mil
・テーパー毛:分岐数0つ、L1=0mm
・最大毛丈=12mm
外側毛束の用毛
・用毛径(直径):8.0mil
・テーパー毛:分岐数0つ、L1=0mm
・折りたたみ(非対称):L2=1mm
・毛丈:半毛束21b=12mm、半毛束21a=11mm
[評価項目]
歯ブラシの当たり心地、清掃実感、歯周ポケット清掃力のそれぞれについて、実施例1~6、比較例1~3のサンプルに対して評価した。
歯ブラシの当たり心地、清掃実感、歯周ポケット清掃力のそれぞれについて、実施例1~6、比較例1~3のサンプルに対して評価した。
[評価方法]
<当たり心地の評価>
10人の専門化パネルが、各例の歯ブラシで口腔内を清掃し、その際の歯茎への当たり心地を下記の評価基準で評価した。10人の専門化パネルの平均点に基づき下記の評価とした。専門化パネル10人の平均点が5.5点以上を「◎(Very Good)」、平均点4.0点以上5.5点未満を「○(Good)」、平均点2.5点以上4.0点未満を「△(Not Bad)」、平均点2.5点未満を「×(Bad)」とした。
<評価基準>
7点:当たり心地が非常によい。
6点:当たり心地がかなりよい。
5点:当たり心地がややよい。
4点:どちらともいえない。
3点:当たり心地がやや悪い。
2点:当たり心地がかなり悪い。
1点:当たり心地が非常に悪い。
<当たり心地の評価>
10人の専門化パネルが、各例の歯ブラシで口腔内を清掃し、その際の歯茎への当たり心地を下記の評価基準で評価した。10人の専門化パネルの平均点に基づき下記の評価とした。専門化パネル10人の平均点が5.5点以上を「◎(Very Good)」、平均点4.0点以上5.5点未満を「○(Good)」、平均点2.5点以上4.0点未満を「△(Not Bad)」、平均点2.5点未満を「×(Bad)」とした。
<評価基準>
7点:当たり心地が非常によい。
6点:当たり心地がかなりよい。
5点:当たり心地がややよい。
4点:どちらともいえない。
3点:当たり心地がやや悪い。
2点:当たり心地がかなり悪い。
1点:当たり心地が非常に悪い。
<清掃実感の評価>
10人の専門化パネルが、各例の歯ブラシで口腔内を清掃し、その際の清掃実感(口腔内全体の清掃実感)を下記の評価基準で評価した。10人の専門化パネルの平均点に基づき下記の評価とした。専門化パネル10人の平均点が5.5点以上を「◎(Very Good)」、平均点4.0点以上5.5点未満を「○(Good)」、平均点2.5点以上4.0点未満を「△(Not Bad)」、平均点2.5点未満を「×(Bad)」とした。
<評価基準>
7点:清掃実感が非常によい。
6点:清掃実感がかなりよい。
5点:清掃実感がややよい。
4点:どちらともいえない。
3点:清掃実感がやや悪い。
2点:清掃実感がかなり悪い。
1点:清掃実感が非常に悪い。
10人の専門化パネルが、各例の歯ブラシで口腔内を清掃し、その際の清掃実感(口腔内全体の清掃実感)を下記の評価基準で評価した。10人の専門化パネルの平均点に基づき下記の評価とした。専門化パネル10人の平均点が5.5点以上を「◎(Very Good)」、平均点4.0点以上5.5点未満を「○(Good)」、平均点2.5点以上4.0点未満を「△(Not Bad)」、平均点2.5点未満を「×(Bad)」とした。
<評価基準>
7点:清掃実感が非常によい。
6点:清掃実感がかなりよい。
5点:清掃実感がややよい。
4点:どちらともいえない。
3点:清掃実感がやや悪い。
2点:清掃実感がかなり悪い。
1点:清掃実感が非常に悪い。
<歯周ポケット清掃力の評価>
10人の専門化パネルが、各例の歯ブラシで口腔内を清掃し、その際の歯周ポケットの清掃効果を下記の評価基準で評価した。10人の専門化パネルの平均点に基づき下記の評価とした。専門化パネル10人の平均点が6.0点以上を「◎+(Special Good)」、5.5点以上6.0点未満を「◎(Very Good)」、平均点4.0点以上5.5点未満を「○(Good)」、平均点2.5点以上4.0点未満を「△(Not Bad)」、平均点2.5点未満を「×(Bad)」とした。
<評価基準>
7点:歯周ポケットの汚れが落ちた感触を非常に強く感じる。
6点:歯周ポケットの汚れが落ちた感触をかなり強く感じる。
5点:歯周ポケットの汚れが落ちた感触をやや強く感じる。
4点:どちらともいえない。
3点:歯周ポケットの汚れが落ちた感触をあまり感じない。
2点:歯周ポケットの汚れが落ちた感触をほとんど感じない。
1点:歯周ポケットの汚れが落ちた感触を全く感じない。
10人の専門化パネルが、各例の歯ブラシで口腔内を清掃し、その際の歯周ポケットの清掃効果を下記の評価基準で評価した。10人の専門化パネルの平均点に基づき下記の評価とした。専門化パネル10人の平均点が6.0点以上を「◎+(Special Good)」、5.5点以上6.0点未満を「◎(Very Good)」、平均点4.0点以上5.5点未満を「○(Good)」、平均点2.5点以上4.0点未満を「△(Not Bad)」、平均点2.5点未満を「×(Bad)」とした。
<評価基準>
7点:歯周ポケットの汚れが落ちた感触を非常に強く感じる。
6点:歯周ポケットの汚れが落ちた感触をかなり強く感じる。
5点:歯周ポケットの汚れが落ちた感触をやや強く感じる。
4点:どちらともいえない。
3点:歯周ポケットの汚れが落ちた感触をあまり感じない。
2点:歯周ポケットの汚れが落ちた感触をほとんど感じない。
1点:歯周ポケットの汚れが落ちた感触を全く感じない。
[表1]に示されるように、外側毛束が先端分岐毛で形成されるとともに、外側毛束が非対称で折りたたまれて半毛束部の毛丈が異なる実施例1~6のサンプルでは、当たり心地、清掃実感および歯周ポケット清掃力の全てで良好な評価が得られた。
これに対して、外側毛束が先端分岐毛で形成されていても、外側毛束が対称で折りたたまれ、半毛束部の毛丈が同一である比較例1のサンプルでは、当たり心地について良好な評価が得られなかった。また、外側毛束が非対称で折りたたまれていても、外側毛束が先端分岐毛で形成されていない比較例2~3のサンプルについても、当たり心地について良好な評価が得られなかった。さらに、内側毛束がストレート毛である比較例2のサンプルでは、歯周ポケット清掃力についても良好な評価が得られなかった。
また、内側毛束がテーパー毛で形成された実施例3~6のサンプルは、内側毛束が先端分岐毛で形成された実施例1~2のサンプルよりも、歯周ポケット清掃力についてより良好な評価が得られた。さらに、内側毛束の最大毛丈を外側毛束の最大毛丈よりも長くした実施例4~6のサンプルは、外側毛束の最大毛丈と内側毛束の最大毛丈とを同一とした実施例1~3のサンプルよりも、清掃実感についてより良好な評価が得られた。
外側毛束が分岐テーパー毛で形成された実施例2~6のサンプルは、外側毛束が分岐ストレート毛で形成された実施例1のサンプルよりも、当たり心地についてより良好な評価が得られた。そして、ヘッド部の幅方向両側とも外周側の半毛束部の毛丈を内側の半毛束部の毛丈よりも長くした実施例5、6のサンプルは、ヘッド部の幅方向一方側のみ、外周側の半毛束部の毛丈を内側の半毛束部の毛丈よりも長くした実施例1~4よりも、当たり心地についてより良好な評価が得られた。
実施例5の内側毛束の用毛をテーパー毛からスパイラルテーパー毛に変えた実施例6は、歯周ポケット清掃力について実施例5よりも、さらに良好な評価が得られた。
実施例5の内側毛束の用毛をテーパー毛からスパイラルテーパー毛に変えた実施例6は、歯周ポケット清掃力について実施例5よりも、さらに良好な評価が得られた。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、分岐部22aおよび分岐部22bが同一の分岐長L1を有し、分岐部22aを含む用毛22の毛丈が分岐部22bを含む用毛22の毛丈よりも短い構成を例示したが、この構成に限定されない。例えば、図4に示すように、分岐部22aの分岐長L3が分岐部22bの分岐長L1より短く、毛丈差L2が分岐部22bの分岐長L1より短い構成であってもよい。
また、図5に示すように、分岐部22aの分岐長L3が分岐部22bの分岐長L1より長く、毛丈差L2が分岐部22bの分岐長L1より短い構成であってもよい。さらに、図6に示すように、分岐部22aおよび分岐部22bが同一の分岐長L1を有し、毛丈差L2が分岐長L1より長い構成であってもよい。また、図7に示すように、分岐部22aおよび分岐部22bが同一の分岐長L1を有し、分岐長L1と同一長さの毛丈差L1を有する構成であってもよい。
また、図8に示すように、分岐部22aの分岐長L3が分岐部22bの分岐長L1より短く、毛丈差L2が分岐部22bの分岐長L1より長い構成であってもよい。さらに、図9に示すように、分岐部22aの分岐長L3が分岐部22bの分岐長L1より長く、毛丈差L2が分岐部22bの分岐長L1より長い構成であってもよい。
図4および図5に示す形態では、最大毛丈を構成する分岐部22bの分岐長L1が毛丈差L2よりも大きいため、上述のように、分岐部22aと分岐部22bとがZ方向にオーバーラップする。図4に示すように、L1>(L2+L3)の場合、オーバーラップ量は分岐長L3となる。
オーバーラップ量L3としては、0.5mm以上、5.5mm以下であることが好ましく、0.5mm以上、3.0mm以下であることがより好ましく、0.5mm以上、2.0mm以下であることがさらに好ましい。
オーバーラップ量L3としては、最大毛丈の3.8%以上、61.1%以下が好ましく、3.8%以上、33.3%以下であることがより好ましく、3.8%以上、22.2%以下であることがさらに好ましい。
図4において、L2<L1≦(L2+L3)の場合(すなわち図5の態様の場合)も、上述したオーバーラップ量を選択することが好ましい。
オーバーラップ量L3としては、0.5mm以上、5.5mm以下であることが好ましく、0.5mm以上、3.0mm以下であることがより好ましく、0.5mm以上、2.0mm以下であることがさらに好ましい。
オーバーラップ量L3としては、最大毛丈の3.8%以上、61.1%以下が好ましく、3.8%以上、33.3%以下であることがより好ましく、3.8%以上、22.2%以下であることがさらに好ましい。
図4において、L2<L1≦(L2+L3)の場合(すなわち図5の態様の場合)も、上述したオーバーラップ量を選択することが好ましい。
本発明は、歯ブラシに適用できる。
2…ハンドル体、 3…ヘッド部、 3a…植毛面、 20…外側毛束、 21a、21b…半毛束部、 22…用毛(先端分岐毛)、 22a、22b…分岐部、 30…内側毛束、 32…第2用毛
Claims (9)
- 植毛面に複数の毛束が植設されているヘッド部と、前記ヘッド部から延びるハンドル体を有し、
前記毛束は、最外周に配置される外側毛束と、前記外側毛束の内側に配置される内側毛束とを有し、
前記外側毛束は、長さ方向の両側で用毛の先端を分岐させた先端分岐毛が二つ折りされて形成され、互いに毛丈の異なる2つの半毛束部を有していることを特徴とする歯ブラシ。 - 前記用毛は、先端に向かって先細るテーパー毛である、
請求項1に記載の歯ブラシ。 - 前記内側毛束は、複数の第2用毛を有し、
前記第2用毛は、先端に向かって先細るテーパー毛である、
請求項1または2に記載の歯ブラシ。 - 前記内側毛束の毛丈は、前記外側毛束の毛丈よりも長い、
請求項1から3のいずれか一項に記載の歯ブラシ。 - 前記2つの半毛束部のうち、外側の前記半毛束部は内側の前記半毛束部よりも短い、
請求項1から4のいずれか一項に記載の歯ブラシ。 - 前記2つの半毛束部の毛丈の差は、0.5mm以上、2.0mm以下であり、
前記先端分岐毛において分岐した長さをL1、前記2つの半毛束部の毛丈の差をL2とすると、L2/L1で表される数値は、0.08以上、4.0以下である、
請求項1から5のいずれか一項に記載の歯ブラシ。 - 前記先端分岐毛の先端は、二つ以上に分岐されている、
請求項1から6のいずれか一項に記載の歯ブラシ。 - 前記用毛の直径は、6mil以上、9mil以下である、
請求項1から7のいずれか一項に記載の歯ブラシ。 - 前記内側毛束を構成する第2用毛の直径は、5mil以上、7mil以下である、
請求項1から8のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
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Legal Events
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121 | Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application |
Ref document number: 20891671 Country of ref document: EP Kind code of ref document: A1 |
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NENP | Non-entry into the national phase |
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122 | Ep: pct application non-entry in european phase |
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