WO2021079881A1

WO2021079881A1 - 作業車、情報提供システム、プログラム、記録媒体、及び方法

Info

Publication number: WO2021079881A1
Application number: PCT/JP2020/039409
Authority: WO
Inventors: 河合雄一郎; 丸山純一
Original assignee: 株式会社クボタ
Priority date: 2019-10-23
Filing date: 2020-10-20
Publication date: 2021-04-29
Also published as: CN114340376B; CN118104470A; CN114340376A

Abstract

作業車は、ラジエータと、ラジエータに送風するファンと、ラジエータを支持するラジエータフレーム２６と、ラジエータフレーム２６に揺動開閉可能な状態で支持されると共にラジエータに送られる風から塵埃を除去する防塵部と、ラジエータと防塵部との間に配置される第１冷却装置４０と、第１冷却装置４０を支持するフレーム４１と、を備える。フレーム４１は、ヒンジ部Ａを介してラジエータフレーム２６に揺動可能な状態で支持されると共に、ヒンジ部Ａにおいてラジエータフレーム２６に対して着脱可能である。

Description

作業車、情報提供システム、プログラム、記録媒体、及び方法

　本発明は、作業車、情報提供システム、プログラム、記録媒体、及び方法に関する。

　特許文献１に記載されたコンバインにおいては、多孔状の空気取り入れ部が備えられた防塵ケースを通して、冷却ファンによる通風によって外気を吸引してラジエータを冷却するように構成されている。そして作動油を冷却するオイルクーラが、吸気される外気の通過箇所に位置する状態で、エンジンボンネットに固定状態で取り付けられている。またエンジンボンネットは、原動部の全体を覆う略箱状に設けられ、上部に運転座席が支持される構成となっている。原動部のメンテナンス作業を行うときは、エンジンボンネット全体を前後向き軸芯周りで回動させて原動部の上方を開放させるように構成されている。

　特許文献２に記載されたコンバインでは、運転部の下方に原動部が備えられている。原動部において、エンジンルームがエンジンボンネットにより区画形成されている。エンジンボンネットは上部面と前部縦壁部とを備え、このエンジンボンネットによりエンジンルームと運転用空間とが仕切られている。エンジンボンネットの上方に運転座席が配置されている。

　特許文献３には、農産物の収穫に関する情報と作業時間とを記憶して、委託農家ごとに出力可能に構成したコンバインが記載されている。特許文献３に記載のコンバインを収穫請負業者が使用することで、収穫作業時間から請負手数料を算出したり、次年度の生産計画を提案したりすることが可能となる。

特開２０１１－２４４７８５号公報特開２０１７－１１２９９１号公報特開２００５－２５３３８３号公報

〔第１課題〕
　特許文献１のコンバインでは、冷却装置（オイルクーラ等）がエンジンボンネットに固定状態で取り付けられている。従って、冷却装置に対する塵埃の除去や修理点検等のメンテナンス作業を行う場合には、エンジンボンネットを回動させて冷却装置を外方に露出させる必要がある。また、冷却装置の表面及び裏面を清掃するためには、冷却装置をエンジンボンネットから取り外さなければならず、煩わしい手間がかかる不利があった。因みに、冷却装置をエンジンボンネットに固定状態で取り付ける場合には、少なくとも４箇所以上の多数箇所にて連結して強固に取付けられることになるので、冷却装置をエンジンボンネットから取り外す作業は煩わしいものとなる。

　本発明の目的は、冷却装置のメンテナンス作業を容易に行えるようにすることが可能な作業車を提供する点にある。

〔第２課題〕
　特許文献２のコンバインでは、エンジンの周囲の空間と運転部のデッキ（運転者の足下の床）の下の空間との間には仕切り等が存在せず、両空間は連続している。従って、エンジンの周囲で熱せられた空気がデッキの下の空間に流入し、デッキ下の空間及びデッキの温度が上昇する可能性がある。これにより、運転部の居住性が悪化するおそれがある。

　本発明の目的は、運転部の居住性の悪化を抑制できる手段を提供することにある。

〔第３課題〕
　特許文献３に記載されているように、収穫等の農作業を請負業者に委託することが普及しつつある。農家にとっては、農作業機を保有する負担が低減でき好ましい。ところで、圃場での収穫作業は予め決められた作業日に行われるが、天候の急変（台風の接近、ゲリラ豪雨等）などにより、作業日を変更せざるを得ない場合がある。新たな作業予定日に、請負業者のコンバインについて既に他の圃場での作業が予定されていた場合には、その圃場での作業を実行できない。この場合、農家は他の請負業者等、農作業機を提供できる提供元を急ぎ探す必要がある。

　また、農作業機を保有する農家であっても、保有する農作業機の故障や天候の急変等により、短期間で広大な圃場の作業を完了させる必要に迫られる場合がある。この場合も、農作業機を提供できる請負業者等を急ぎ探す必要がある。

　本発明の目的は、圃場での農作業を希望する者が農作業機を提供する者を探しやすくする手段を提供することにある。

　上述した第１課題を解決する手段として、本発明の作業車は、ラジエータと、前記ラジエータに送風するファンと、前記ラジエータを支持するラジエータフレームと、前記ラジエータフレームに揺動開閉可能な状態で支持されると共に前記ラジエータに送られる風から塵埃を除去する防塵部と、前記ラジエータと前記防塵部との間に配置される第１冷却装置と、前記第１冷却装置を支持するフレームと、を備え、前記フレームは、ヒンジ部を介して前記ラジエータフレームに揺動可能な状態で支持されると共に、前記ヒンジ部において前記ラジエータフレームに対して着脱可能であることを特徴とする。

　上記の特徴によれば、フレームを揺動させて第１冷却装置を移動させることが可能になると共に、フレームをラジエータフレームから脱離させて第１冷却装置を移動させることが可能になる。従って、第１冷却装置のメンテナンス作業を容易に行うことができる。

　本発明において、前記フレームは１つの前記ヒンジ部を介して前記ラジエータフレームに支持されていると好適である。

　上記の特徴によれば、フレームをラジエータフレームから容易に脱離させることができる。従って、第１冷却装置のメンテナンス作業を更に容易に行うことができる。

　本発明において、前記第１冷却装置に接続されるホースを備え、前記ホースは、前記第１冷却装置から前記フレームの延びる方向に沿って前記ヒンジ部に向けて延び、前記ヒンジ部の近傍を通されていると好適である。

　上記の特徴によれば、ホースがヒンジ部の近傍を通されているので、フレームを揺動させる際にホースが邪魔になりにくい。また、フレームをラジエータフレームから脱離させる際にホースとフレームとを一体的に移動させることができ、ホースに過度の負荷をかけることを抑制することができる。

　本発明において、機体左右方向視で前記フレームと重複する状態で前記ラジエータと前記第１冷却装置との間に配置される第２冷却装置を備えると好適である。

　上記の特徴によれば、フレーム及び第１冷却装置を揺動又は脱離させることにより、第２冷却装置のメンテナンスを容易化することができる。加えて、限られたスペースに複数の冷却装置を配置することができ、スペース効率を向上させることができる。

　本発明において、前記第２冷却装置は、前記フレームを前記ラジエータフレームから脱離させた状態において、前記ラジエータフレームよりも機体左右方向外側へ突出するように移動可能であると好適である。

　上記の特徴によれば、第１冷却装置をラジエータフレームから脱離させてメンテナンスを容易化し、更に第２冷却装置をラジエータフレームより突出させてメンテナンスすることが可能となる。すなわち、第１冷却装置及び第２冷却装置のメンテナンス作業を容易に行うことができる。

　本発明において、機体左右方向視で前記第１冷却装置と重複する状態で前記第１冷却装置と前記防塵部との間に配置される第３冷却装置を備えると好適である。

　上記の特徴によれば、限られたスペースに複数の冷却装置を配置することができ、スペース効率を向上させることができる。

　本発明において、前記第３冷却装置は、前記ヒンジ部の揺動軸芯の延びる方向と交差する方向に延びる軸芯周りに揺動可能であると好適である。

　上記の特徴によれば、第３冷却装置は第１冷却装置の揺動を阻害しない方向に揺動するので、第１冷却装置と第３冷却装置の両方のメンテナンスを容易に行うことができる。

　本発明において、前記ラジエータフレームは、前記第３冷却装置に接続される副ホースが通る貫通穴と、前記副ホースを押しつけ固定する固定部材と、を備えており、前記固定部材を前記ラジエータフレームから取り外した状態で前記第３冷却装置が揺動可能な状態となると好適である。

　上記の特徴によれば、簡易な構成により副ホースの固定と第３冷却装置の揺動を実現することができる。

　上述した第２課題を解決する手段として、本発明の作業車は、運転部と、前記運転部の下方に位置しエンジンが配置されるエンジンルームと、前記運転部と前記エンジンルームとを仕切るボンネットと、前記運転部に着座した運転者の足下に位置すると共に前記ボンネットと連続して設けられるデッキと、前記デッキの下方の空間である下方空間と前記エンジンルームとを仕切る仕切部材と、を備えることを特徴とする。

　上記の特徴によれば、仕切部材の存在によりエンジンルームから下方空間への熱せられた空気の流入が抑制されるので、下方空間及びデッキの温度の上昇が抑制される。従って、運転部の居住性の悪化を抑制することができる。

　本発明において、前記ボンネットは上壁と前壁とを有し、前記仕切部材は前記前壁の下端部から機体フレームまで下方に延びると好適である。

　上記の特徴によれば、仕切部材が前壁の下端部から機体フレームまで延びていることにより、エンジンルームから下方空間への熱せられた空気の流入が効果的に抑制され、下方空間及びデッキの温度の上昇が効果的に抑制される。従って、運転部の居住性の悪化を効果的に抑制することができる。

　本発明において、運転者が着座する運転座席と、前記運転座席の横側方に配置されるサイドパネルと、を備え、前記仕切部材は、前記サイドパネルの下方まで延びており、前記サイドパネルの下方の空間が、前記仕切部材によって前記下方空間と連通する副下方空間と前記エンジンルームとに仕切られていると好適である。

　副下方空間の温度が上昇すると、サイドパネルの温度が上昇する可能性があり、運転部の居住性が悪化するおそれがある。上記の特徴によれば、仕切部材がサイドパネルの下方まで延びていることにより、エンジンルームから副下方空間への熱せられた空気の流入が仕切部材により抑制されるので、副下方空間及びサイドパネルの温度の上昇が抑制される。従って、運転部の居住性の悪化を抑制することができる。

　本発明において、前記仕切部材は前記サイドパネルの機体左右方向内側の端部から前記エンジンルームの機体左右方向外側の端部に亘って延びると好適である。

　上記の特徴によれば、下方空間及び副下方空間への熱せられた空気の流入が効果的に抑制され、サイドパネル及びデッキの温度の上昇が効果的に抑制される。従って、運転部の居住性の悪化を効果的に抑制することができる。

　本発明において、前記仕切部材は弾性を有する部材であると共に貫通穴を備え、前記貫通穴に機体側の引っ掛け部材が挿入された状態で前記仕切部材が引っ掛け支持されると好適である。

　上記の特徴によれば、簡易な構成で仕切部材の支持を実現することができる。加えて、仕切部材が弾性を有するので引っ掛け部材への仕切部材の着脱が行い易く、仕切部材及びその周辺のメンテナンスが容易になる。

　本発明において、前記仕切部材は弾性を有する部材であると共に外周部から延びるスリットを備え、前記仕切部材における前記スリットの両側の部分と係合して前記スリットが開くことを抑制する開き抑制部材が設けられていると好適である。

　上記の特徴によれば、仕切部材が弾性を有するので、設置場所の状況に応じて仕切部材を変形させることが可能となり、エンジンルームから下方空間への空気の流入を確実に抑制することができる。また、スリットの開きを抑制して熱せられた空気の下方空間への流入を確実に抑制することができる。例えば、運転部とエンジンとを接続するハーネスを仕切部材に設けたスリットを通過させる場合に、仕切部材の変形によりハーネスの周囲の隙間を小さくしつつ開き抑制部材によりスリットの開きを抑制して、エンジンルームから下方空間への空気の流入を確実に抑制することができる。従って、運転部の居住性の悪化を確実に抑制することができる。

　本発明において、前記下方空間における機体左右方向外側の端部に外壁を備え、前記外壁に前記下方空間と機体外部とを連通する連通口が設けられていると好適である。

　上記の特徴によれば、下方空間の温度が上昇したとしても、連通口によって熱い空気を機体外部へ流出させることができ、下方空間及びデッキの温度上昇を抑制することができる。従って、運転部の居住性の悪化を抑制することができる。

　本発明において、前記外壁よりも機体左右方向外側に昇降用ステップを備え、前記昇降用ステップは、機体前後方向に延びる段板と当該段板の機体前後方向両端部の夫々を機体に接続する前後の板部材とを備え、前記連通口は前記外壁の上下方向中央よりも上側、且つ機体左右方向視で前記前後の板部材の間に位置すると好適である。

　上記の特徴によれば、前後の板部材により、連通口を通じた機体外部から下方空間への塵埃の侵入を抑制することができる。

　上述した第３課題を解決する手段として、本発明の情報提供システムは、圃場の位置を示す情報、希望農作業の内容を示す情報、及び希望作業時期を示す情報を含む圃場情報の登録を作業希望者から受け付けると共に、受け付けた前記圃場情報を圃場情報記憶部に記憶させる圃場情報受付部と、提供可能な農作業機を示す情報、前記農作業機の位置を示す情報、及び前記農作業機の稼働状況を示す情報を含む農作業機情報の登録を農作業機提供者から受け付けると共に、受け付けた前記農作業機情報を農作業機情報記憶部に記憶させる農作業機情報受付部と、前記圃場情報記憶部に記憶された前記圃場情報のうちの１つである特定圃場情報と、前記農作業機情報記憶部に記憶された前記農作業機情報のうちの１つであって前記特定圃場情報に係る前記圃場において前記希望農作業の実行が可能な前記農作業機を示す前記農作業機情報である特定農作業機情報と、を特定する情報特定部と、前記特定圃場情報に係る前記作業希望者へ前記特定農作業機情報の少なくとも一部を提供する情報提供部と、を備えることを特徴とする。

　上記の特徴によれば、希望農作業の実行が可能な農作業機を提供できる農作業機提供者の情報が特定されて、作業希望者へ提供されるので、圃場での農作業を希望する者が農作業機を提供する者を探しやすくなる。そして、農作業機提供者に係る情報の特定は、作業希望者が登録した圃場情報と、農作業機提供者が登録した農作業機情報に基づいて行わる。圃場情報は圃場の位置を示す情報、希望農作業の内容を示す情報、及び希望作業時期を示す情報を含み、農作業機情報は提供可能な農作業機を示す情報、前記農作業機の位置を示す情報、及び前記農作業機の稼働状況を示す情報を含むので、作業希望者へ提供される情報は、作業希望者の希望に沿った適切なものとなる。

　本発明において、前記農作業機情報は、前記農作業機の移動手段を示す情報を含み、前記情報特定部は、前記農作業機情報に基づいて前記農作業機の移動可能範囲を設定し、前記圃場情報に係る前記圃場が前記農作業機情報に係る前記移動可能範囲内に位置することに応じて、前記特定圃場情報及び前記特定農作業機情報を特定すると好適である。

　上記の特徴によれば、圃場が移動可能範囲内に位置することを条件として、農作業機情報が特定され、作業提供者に情報が提供される。すなわち、圃場に移動が可能な農作業機が適切に選ばれる（特定される）ので、作業希望者が適切な農作業機提供者を探しやすくなり好ましい。

　本発明において、前記農作業機情報は、前記農作業機の経験農作業種別を示す情報を含み、前記情報特定部は、前記圃場情報に係る希望農作業が前記農作業機情報に係る前記経験農作業種別に含まれることに応じて、前記特定圃場情報及び前記特定農作業機情報を特定すると好適である。

　上記の特徴によれば、希望農作業が経験農作業種別に含まれることを条件として、農作業機情報が特定され、作業希望者に情報が提供される。すなわち、希望農作業が確実に実行可能である農作業機が適切に選ばれる（特定される）ので、作業希望者が適切な農作業機提供者を探しやすくなり好ましい。

　本発明において、前記農作業機情報に含まれる前記農作業機の位置を示す情報は、前記農作業機に設けられた衛星測位モジュールが出力する測位データに基づいて生成されると好適である。

　上記の特徴によれば、農作業機情報が農作業機の位置を確実に示すこととなる。すなわち、圃場へ確実に移動可能な農作業機が適切に選ばれる（特定される）ので、作業希望者が適切な農作業機提供者を探しやすくなり好ましい。

　本発明において、前記農作業機情報は、前記農作業機の前記稼働状況を示す情報として前記農作業機の使用時期を示す情報を含み、前記情報特定部は、前記農作業機情報が含む前記農作業機の使用時期を示す情報に基づいて前記農作業機の不使用時期を算出し、前記圃場情報に係る前記希望作業時期が前記農作業機の前記不使用時期に含まれることに応じて、前記特定圃場情報及び前記特定農作業機情報を特定すると好適である。

　上記の特徴によれば、農作業機提供者が使用時期を登録することにより不使用時期が算出され、農作業機情報の特定が行われるので、農作業機情報の登録が簡便になり好ましい。

　本発明において、運転可能な農作業機を示す情報、実行可能な農作業種別を示す情報、及び作業可能時期を示す情報を含む作業受託者情報の登録を作業受託者から受け付けると共に、受け付けた前記作業受託者情報を作業受託者情報記憶部に記憶させる作業受託者情報受付部を備え、前記圃場情報は、前記作業受託者を募集するか否かを示す情報を含み、前記情報特定部は、前記作業受託者を募集する旨を前記特定圃場情報が示していることに応じて、前記作業受託者情報記憶部に記憶された前記作業受託者情報のうちの１つであって前記特定圃場情報に係る圃場での希望農作業が実行可能且つ前記特定農作業機情報が示す前記農作業機を運転可能な前記作業受託者を示す前記作業受託者情報である特定作業受託者情報を特定し、前記情報提供部は、前記特定圃場情報に係る前記作業希望者へ前記特定作業受託者情報の少なくとも一部を提供すると好適である。

　上記の特徴によれば、農作業機を運転して希望農作業が実行可能であることを条件として、作業受託者が選ばれて、作業受託者情報が作業希望者へ提供されるの。これにより、農作業機の運転者を作業希望者及び農作業機提供者が手配できない場合であっても、作業受託者へ農作業機の運転を委託し、農作業機提供者から農作業機の提供を受け、圃場にて希望農作業を実行することが可能となる。すなわち上記の特徴によれば、圃場での農作業を希望する者が農作業機を提供する者、及び農作業機の運転を受託する者を探しやすくなる。

　本発明において、前記情報提供部は、前記特定農作業機情報に係る前記農作業機の運転者としての認証に用いる認証情報を前記特定作業受託者情報に係る前記作業受託者へ提供すると好適である。

　上記の特徴によれば、認証情報を持たない者が農作業機を運転することを防止でき、農作業機の盗難等の損害発生を抑制することができる。

　本発明において、前記特定農作業機情報に係る前記農作業機は、前記認証情報を入力した人物により遠隔操作が可能なように構成されていると好適である。

　上記の特徴によれば、作業受託者が圃場へ行かなくても農作業機を遠隔操作して希望農作業を実行することができる。従って、圃場の近傍に限らず作業受託者を広い範囲から募ることができ、圃場での農作業を希望する者が農作業機の運転を受託する者を探しやすくなる。

　上述した第３課題を解決する手段として、本発明のプログラムは、圃場の位置を示す情報、希望農作業の内容を示す情報、及び希望作業時期を示す情報を含む圃場情報の登録を作業希望者から受け付けると共に、受け付けた前記圃場情報を圃場情報記憶部に記憶させる圃場情報受付機能と、提供可能な農作業機を示す情報、前記農作業機の位置を示す情報、及び前記農作業機の稼働状況を示す情報を含む農作業機情報の登録を農作業機提供者から受け付けると共に、受け付けた前記農作業機情報を農作業機情報記憶部に記憶させる農作業機情報受付機能と、前記圃場情報記憶部に記憶された前記圃場情報のうちの１つである特定圃場情報と、前記農作業機情報記憶部に記憶された前記農作業機情報のうちの１つであって前記特定圃場情報に係る前記圃場において前記希望農作業の実行が可能な前記農作業機を示す前記農作業機情報である特定農作業機情報と、を特定する情報特定機能と、
　前記特定圃場情報に係る前記作業希望者へ前記特定農作業機情報の少なくとも一部を提供する情報提供機能と、をコンピュータに実現させることを特徴とする。

　上述した第３課題を解決する手段として、本発明の記録媒体は、圃場の位置を示す情報、希望農作業の内容を示す情報、及び希望作業時期を示す情報を含む圃場情報の登録を作業希望者から受け付けると共に、受け付けた前記圃場情報を圃場情報記憶部に記憶させる圃場情報受付機能と、提供可能な農作業機を示す情報、前記農作業機の位置を示す情報、及び前記農作業機の稼働状況を示す情報を含む農作業機情報の登録を農作業機提供者から受け付けると共に、受け付けた前記農作業機情報を農作業機情報記憶部に記憶させる農作業機情報受付機能と、前記圃場情報記憶部に記憶された前記圃場情報のうちの１つである特定圃場情報と、前記農作業機情報記憶部に記憶された前記農作業機情報のうちの１つであって前記特定圃場情報に係る前記圃場において前記希望農作業の実行が可能な前記農作業機を示す前記農作業機情報である特定農作業機情報と、を特定する情報特定機能と、前記特定圃場情報に係る前記作業希望者へ前記特定農作業機情報の少なくとも一部を提供する情報提供機能と、をコンピュータに実現させるプログラムを記録することを特徴とする。

　上述した第３課題を解決する手段として、本発明の方法は、圃場の位置を示す情報、希望農作業の内容を示す情報、及び希望作業時期を示す情報を含む圃場情報の登録を作業希望者から受け付けると共に、受け付けた前記圃場情報を圃場情報記憶部に記憶させる圃場情報受付ステップと、提供可能な農作業機を示す情報、前記農作業機の位置を示す情報、及び前記農作業機の稼働状況を示す情報を含む農作業機情報の登録を農作業機提供者から受け付けると共に、受け付けた前記農作業機情報を農作業機情報記憶部に記憶させる農作業機情報受付ステップと、前記圃場情報記憶部に記憶された前記圃場情報のうちの１つである特定圃場情報と、前記農作業機情報記憶部に記憶された前記農作業機情報のうちの１つであって前記特定圃場情報に係る前記圃場において前記希望農作業の実行が可能な前記農作業機を示す前記農作業機情報である特定農作業機情報と、を特定する情報特定ステップと、前記特定圃場情報に係る前記作業希望者へ前記特定農作業機情報の少なくとも一部を提供する情報提供機能と、が含まれていることを特徴とする。

（第１実施形態）コンバインの全体側面図である。（第１実施形態）コンバインの全体平面図である。（第１実施形態）コンデンサ、オイルクーラ、及びインタークーラの配置を示す右側面図である。（第１実施形態）原動部の平面図である。（第１実施形態）原動部の背面図である。（第１実施形態）コンデンサ及びフレームが固定された状態を示す平面図である。（第１実施形態）コンデンサ及びフレームを揺動させた状態を示す平面図である。（第１実施形態）コンデンサ及びフレームをラジエータフレームから脱離させた状態を示す平面図である。（第１実施形態）オイルクーラが固定された状態を示す平面図である。（第１実施形態）オイルクーラを揺動させた状態を示す平面図である。（第１実施形態）インタークーラが固定された状態（実線）、及びインタークーラを揺動させた状態（仮想線）を示す背面図である。（第１実施形態）上枠状部に固定部材が取り付けられた状態を示す右側面図である。（第１実施形態）上枠状部から固定部材が取り外された状態を示す右側面図である。（第１実施形態）図１２のＸＩＶ－ＸＩＶ断面図である。（第１実施形態の変形例）副オイルクーラの配置を示す右側面図である。（第１実施形態の変形例）上作動油管の貫通部の形状を示す縦断面図である。（第１実施形態の変形例）上作動油管の貫通部の形状を示す背面図である。（第１実施形態の変形例）下作動油管の貫通部の形状を示す縦断面図である。（第１実施形態の変形例）下作動油管の貫通部の形状を示す背面図である。（第２実施形態）コンバインの全体側面図である。（第２実施形態）コンバインの全体平面図である。（第２実施形態）運転部及びエンジンルームの縦断面右側面図である。（第２実施形態）エンジンルーム、下方空間、及び副下方空間を示す横断面平面図である。（第２実施形態）運転部及びエンジンルームの縦断面背面図である。（第２実施形態）仕切部材の背面図である。（第２実施形態）支持構造Ｓ１、Ｓ２を示す背面図である。（第２実施形態）図２５のＸＸＶＩＩ－ＸＸＶＩＩ断面図である。（第２実施形態）支持構造Ｓ４を示す背面図である。（第２実施形態）図２５のＸＸＶＩＩＩ－ＸＸＶＩＩＩ断面図である。（第２実施形態）図２５のＸＸＸ－ＸＸＸ断面図である。（第２実施形態）外壁の連通口を示す右側面図である。（第３実施形態）情報提供システムの概要を示す説明図である。（第３実施形態）情報提供システムの制御ブロック図である。（第３実施形態）圃場情報の具体例を示す図である。（第３実施形態）農作業機情報の具体例を示す図である。（第３実施形態）作業受託者情報の具体例を示す図である。

〔第１実施形態〕
　以下、本発明に係る作業車の実施形態を、作業車の一例としての普通型コンバインに適用した場合について図面に基づいて説明する。

　この実施形態では、各図に符号（ＦＲ）で示す方向が機体前側、符号（ＢＫ）で示す方向が機体後側、符号（ＬＨ）で示す方向が機体左側、符号（ＲＨ）で示す方向が機体右側である。

　〔全体構成〕
　図１、図２に、普通型コンバインを示している。このコンバインの走行機体には、機体フレーム１とクローラ走行装置２とが備えられている。走行機体の前方には、圃場の植立穀稈を収穫する収穫部３が設けられている。収穫部３には、植立穀稈を掻き込む掻込みリール４と、植立穀稈を切断する刈刃５と、刈取穀稈を刈幅方向に横送りして寄せ集めて後方に送り出すオーガ６と、が備えられている。

　収穫部３の後方に運転部７が設けられている。運転部７はキャビン８により覆われている。運転部７の後方に、脱穀処理して得られた穀粒を貯留する穀粒タンク９が備えられている。刈取穀稈の全稈を脱穀処理する脱穀装置１０が穀粒タンク９と横並び状態で備えられている。収穫部３と脱穀装置１０とに亘って、刈取穀稈の全稈を脱穀装置１０に向けて搬送するフィーダ１１が備えられている。運転部７には、運転座席１２と、各種の操作具を備えた操作パネル１３とが備えられている。運転部７の下方に原動部１５が備えられている。

　〔原動部〕
　図１、図２、図４、図５に示すように、原動部１５には、エンジン１６、エンジン冷却用のラジエータ１７、外気を引き込んでラジエータ１７に送風し冷却する冷却ファン１８（ファンの一例）、ラジエータ１７から冷却ファン１８へ外気を導くファンシュラウド１９等が備えられている。

　図２に示すように、エンジン１６の上方を覆ってエンジンルーム２０を形成するエンジンルームボンネット２１が備えられている。エンジンルームボンネット２１は、運転座席１２を下側から支持し、かつ、横外方に向けて開放されている。ラジエータ１７は、エンジンルーム２０において、エンジン１６の横外側に設けられている。冷却ファン１８は、エンジンルーム２０において、ラジエータ１７の横内側に設けられている。

　エンジンルーム２０の機体横外側は、ラジエータ１７に対して機体外側に位置する防塵ケース２２（防塵部の一例）により覆われている。防塵ケース２２の横外側面には、通気を許容すると共に塵埃の通過を阻止する防塵網２３（図１）が備えられている。すなわち防塵ケース２２は、ラジエータ１７に送られる風から塵埃を除去する。

　防塵ケース２２は、ラジエータフレーム２６に縦軸芯Ｙ１周りで揺動開閉可能な状態で支持される。防塵ケース２２は、縦軸芯Ｙ１周りで揺動することにより、エンジンルーム２０の機体外側を覆う閉じ姿勢（図２の実線）と、エンジンルーム２０の機体外側を開放する開き姿勢（図２の仮想線）とに亘って揺動可能である。

　冷却ファン１８は閉じ姿勢の防塵ケース２２を通して外気を引き込んでラジエータ１７を冷却する。ラジエータ１７と冷却ファン１８との間には、冷却ファン１８による冷却風が効率よくラジエータ１７を通過するように案内するファンシュラウド１９が備えられている。ファンシュラウド１９は、冷却ファン１８とラジエータ１７との間の吸気用空間の外周を囲う状態で冷却ファン１８とラジエータ１７とに亘るように設けられている。

　ラジエータ１７は、ラジエータフレーム２６に支持されている。ラジエータフレーム２６は、ラジエータ１７と防塵ケース２２との間の吸気用空間を覆い、防塵ケース２２を通過した外気がラジエータ１７に案内されるように、ラジエータ１７の外周に沿う枠状に形成されている。すなわち、ラジエータフレーム２６は、図３等に示すように、下部の下枠状部２６ａ、前下部の前枠状部２６ｂ、前上部の斜枠状部２６ｃ上部の上枠状部２６ｄ、及び後部の後枠状部２６ｅを有して、ラジエータ１７の外周に沿うように設けられている。ラジエータフレーム２６の底部は、機体フレーム１に支持されている。

　ラジエータ１７と防塵ケース２２との間の空間（吸気用空間）に、コンデンサ４０（第１冷却装置の一例）と、オイルクーラ６０（第２冷却装置の一例）と、インタークーラ８０（第３冷却装置の一例）と、が配置されている。

〔コンデンサ（第１冷却装置）〕
　コンデンサ４０は、運転部７に配置されたエアコン（図示省略）の冷媒を冷却し、冷媒を凝縮させる。コンデンサ４０の上端部を支持するフレーム４１が設けられている。コンデンサ４０は、前後の支持部４１ａを介して、フレーム４１に支持されている。なおコンデンサ４０の下端部は、前後の支持部４０ａを介して、ラジエータフレーム２６の下枠状部２６ａに対して着脱可能な状態で取り付けられている。

　フレーム４１は、機体前後方向に沿って延びる板状の部材である。フレーム４１は、１つのヒンジ部Ａを介してラジエータフレーム２６に揺動可能な状態で支持されると共に、ヒンジ部Ａにおいてラジエータフレーム２６に対して着脱可能である。

　図３～図８を参照して、フレーム４１について更に説明する。フレーム４１の前端部は、ブラケット４２を介してラジエータフレーム２６の前枠状部２６ｂに支持されている。
詳しくは、フレーム４１の前端部の貫通穴（図示省略）及びブラケット４２の後端部の貫通穴（図示省略）に、ボルト４２ａが挿通されている。ボルト４２ａにより、フレーム４１がブラケット４２に対して縦軸芯Ｙ２周りに揺動可能な状態で、フレーム４１の前端部がブラケット４２の後端部に取り付けられている。ブラケット４２の前端部は、３本のボルト４２ｂにより、ラジエータフレーム２６の前枠状部２６ｂに着脱可能な状態で取り付けられている。

　フレーム４１の後端部は、ブラケット４３を介してラジエータフレーム２６の後枠状部２６ｅに支持されている。詳しくは、フレーム４１の後端部は、ボルト４３ａにより、ブラケット４３の前端部に着脱可能な状態で取り付けられている。ブラケット４３の後端部は、ボルト４３ｂ等により、ラジエータフレーム２６の後枠状部２６ｅに取り付けられている。

　フレーム４１及びコンデンサ４０の揺動について説明する。フレーム４１及びコンデンサ４０は、図３、図６に示される固定状態から、図７に示される揺動状態へ、縦軸芯Ｙ２周りに機体前方へ揺動可能である。揺動に際しては、まず、ボルト４３ａによる固定を解除して、フレーム４１の後端部をブラケット４３から脱離させる。そして、支持部４０ａによる固定を解除して、コンデンサ４０の下端部をラジエータフレーム２６（下枠状部２６ａ）から脱離させる。そうすると、フレーム４１及びコンデンサ４０を縦軸芯Ｙ２周りに機体前方へ揺動させることができる。ボルト４２ａ、及びブラケット４２により、フレーム４１の縦軸芯Ｙ２周りの揺動を実現させるヒンジ部Ａが構成されている。

　フレーム４１及びコンデンサ４０の脱離について説明する。フレーム４１及びコンデンサ４０は、図３、図６に示される固定状態から、図８に示される脱離状態へ、状態変化が可能である。脱離に際しては、まず、上述の揺動と同様にボルト４３ａによる固定を解除してフレーム４１の後端部をブラケット４３から脱離させ、支持部４０ａによる固定を解除してコンデンサ４０の下端部をラジエータフレーム２６（下枠状部２６ａ）から脱離させる。そして、３つのボルト４２ｂによるブラケット４２のラジエータフレーム２６（前枠状部２６ｂ）への固定を解除する。そうすると、図８に示されるように、コンデンサ４０、フレーム４１、及びブラケット４２を一体の状態で、ラジエータフレーム２６から脱離させることができる。

　コンデンサ４０の前端部には、冷媒（流体）が通流するホースである上冷媒管４４、及び下冷媒管４５が接続されている。上冷媒管４４及び下冷媒管４５は、運転部７に設けられたエアコン（冷却対象装置、図示省略）に接続されている。上冷媒管４４は、コンデンサ４０への接続部から機体前後方向に沿って前へ延び、ボルト４２ａの近傍を通り、ラジエータフレーム２６の前枠状部２６ｂの貫通穴（図示省略）を通って吸気用空間の外へ延びている。すなわち上冷媒管４４は、フレーム４１の延びる方向に沿ってヒンジ部Ａに向けて延び、前記ヒンジ部の近傍を通されている。下冷媒管４５は、コンデンサ４０への接続部から上へ延び、機体前後方向に沿って前へ延び、平面視でボルト４２ａの近傍を通り、ラジエータフレーム２６の前枠状部２６ｂの貫通穴（図示省略）を通って吸気用空間の外へ延びている。すなわち下冷媒管４５は、フレーム４１の延びる方向に沿ってヒンジ部Ａに向けて延び、前記ヒンジ部の近傍を通されている。

　フレーム４１及びコンデンサ４０がラジエータフレーム２６から脱離した状態（図８）では、上冷媒管４４及び下冷媒管４５がフレーム４１及びコンデンサ４０を支持する。上冷媒管４４及び下冷媒管４５は可撓性を有しており、フレーム４１及びコンデンサ４０を任意の位置へ移動させることができるので、コンデンサ４０のメンテナンスを容易に行うことができる。また、上冷媒管４４及び下冷媒管４５をラジエータフレーム２６の前枠状部２６ｂの貫通穴（図示省略）から引き出して、フレーム４１及びコンデンサ４０の可動範囲を拡大することが可能である。

〔オイルクーラ（第２冷却装置）〕
　オイルクーラ６０は、トランスミッション（図示省略）の作動油を冷却する。オイルクーラ６０は、図３に示されるように、オイルクーラ６０の下部が機体左右方向視でフレーム４１と重複する状態で、ラジエータ１７とコンデンサ４０との間に配置されている。

　オイルクーラ６０は、ボルトを用いた前後上下の４つの取付部６０ａにより、着脱可能な状態でフレーム６１、６２に取り付けられている。フレーム６１、６２は、上下方向に延びる板状の部材であって、それらの下端がラジエータフレーム２６の下枠状部２６ａに固定されている。フレーム６１の上端が、ラジエータフレーム２６の斜枠状部２６ｃに固定されている。フレーム６２の上端が、ラジエータフレーム２６の上枠状部２６ｄに固定されている。

　オイルクーラ６０の前端部には、作動油（流体）が通流するホースである上作動油管６３、及び下作動油管６４が接続されている。上作動油管６３及び下作動油管６４は、運転部７の下方に設けられたトランスミッション（冷却対象装置、図示省略）に接続されている。上作動油管６３は、オイルクーラ６０への接続部から機体前後方向に沿って前へ延び、ラジエータフレーム２６の斜枠状部２６ｃの貫通穴２６ｆ（図９）を通って吸気用空間の外へ延びている。下作動油管６４は、オイルクーラ６０への接続部から機体前後方向に沿って前へ延び、ラジエータフレーム２６の前枠状部２６ｂの貫通穴（図示省略）を通って吸気用空間の外へ延びている。

　オイルクーラ６０は、図１０に示されるように、フレーム４１及びコンデンサ４０をラジエータフレーム２６から脱離させた状態（図８）において、ラジエータフレーム２６よりも機体左右方向外側へ突出するように移動可能である。すなわちオイルクーラ６０は、図９に示される固定状態から、図１０に示される脱離状態へ、状態変化が可能である。脱離に際しては、４つの取付部６０ａによる固定を解除して、オイルクーラ６０をフレーム６１、６２から脱離させる。上作動油管６３及び下作動油管６４は可撓性を有しており、オイルクーラ６０を任意の位置に移動させることができる。特に、オイルクーラ６０の後端部（自由端側）がラジエータフレーム２６よりも機体左右方向外側へ突出するように（図１０）、上作動油管６３及び下作動油管６４を曲げながらオイルクーラ６０を機体前方へ揺動させることができる。

〔インタークーラ（第３冷却装置）〕
　インタークーラ８０は、冷却風を利用してエンジン１６に供給される燃焼用空気を冷却する。インタークーラ８０は、図３に示されるように、その下部が機体左右方向視でコンデンサ４０と重複する状態で、コンデンサ４０と防塵ケース２２との間に配置される。

　インタークーラ８０の上部は、ボルトを用いた前後の２つの上取付部８０ａにより、着脱可能な状態で、ラジエータフレーム２６の上枠状部２６ｄに取り付けられている。インタークーラ８０の下部は、ボルトを用いた前後の２つの下取付部８０ｂにより、着脱可能な状態で、フレーム４１に取り付けられている。

　インタークーラ８０の上端部には、燃焼用空気（流体）が通流するホースである前空気管８１（副ホースの一例）、及び後空気管８２（副ホースの一例）が接続されている。前空気管８１及び後空気管８２は、エンジン１６（冷却対象装置）に接続されている。前空気管８１及び後空気管８２は、インタークーラ８０への接続部から上へ延び、続いて右へ延び、ラジエータフレーム２６の上枠状部２６ｄの貫通穴２６ｇを通って吸気用空間の外へ延びている。

　ラジエータフレーム２６の上枠状部２６ｄは、貫通穴２６ｇと、前空気管８１及び後空気管８２を押しつけ固定する固定部材２７と、を備えている。図１２に示されるように、固定部材２７は、板状の部材であって、ボルトにより着脱可能な状態で上枠状部２６ｄに取り付けられている。固定部材２７の下端部に形成された凹部２７ａと上枠状部２６ｄに形成された凹部２６ｈとが組み合わされて、貫通穴２６ｇが形成されている。貫通穴２６ｇは、インタークーラ８０に接続される前空気管８１及び後空気管８２が通る貫通穴である。固定部材２７の凹部２７ａに、パッキン２７ｂが設けられている。上枠状部２６ｄの凹部２６ｈに、パッキン２６ｊが設けられている。

　固定部材２７がラジエータフレーム２６の上枠状部２６ｄに取り付けられた状態（図１１の実線、図１２）では、固定部材２７が前空気管８１及び後空気管８２を上枠状部２６ｄの上端部に押し付けて、前空気管８１及び後空気管８２を固定している。固定部材２７をラジエータフレーム２６の上枠状部２６ｄから取り外した状態（図１１の仮想線、図１３）では、前空気管８１及び後空気管８２が可撓性を有することにより、インタークーラ８０が上方へ揺動可能な状態（図１１の仮想線）となる。詳しくは、図１１に仮想線で示されるように、インタークーラ８０は、機体前後方向（ヒンジ部Ａの揺動軸芯である縦軸芯Ｙ２の延びる方向と交差する方向）に延びる軸芯Ｙ３周りに揺動可能である。

〔第１実施形態の変形例〕
（１）本実施形態では、図１５に示されるように、オイルクーラ６０の後方に副オイルクーラ９０が配置されている。副オイルクーラ９０は、オイルクーラ６０と同様にトランスミッション（冷却対象装置、図示省略）の作動油を冷却する。副オイルクーラ９０は、ラジエータ１７とコンデンサ４０との間に配置されている。

　副オイルクーラ９０は、ボルトを用いた前後上下の４つの取付部９０ａにより、着脱可能な状態でフレーム９１及びラジエータフレーム２６の後枠状部２６ｅに取り付けられている。フレーム９１は、上下方向に延びる板状の部材であって、その上端が、ラジエータフレーム２６の上枠状部２６ｄに固定されて、その下端が、ラジエータフレーム２６の下枠状部２６ａに固定されている。

　副オイルクーラ９０の前端部には、作動油（流体）が通流するホースである上作動油管９３、及び下作動油管９４が接続されている。上作動油管９３及び下作動油管９４は、運転部７の下方に設けられたトランスミッション（図示省略）に接続されている。上作動油管９３及び下作動油管９４は、副オイルクーラ９０への接続部から機体前後方向に沿って前へ延びている。

　本実施形態では、オイルクーラ６０の上作動油管６３、及び副オイルクーラ９０の上作動油管９３は、ラジエータフレーム２６の斜枠状部２６ｃに設けられた貫通部Ｂを通って吸気用空間の外へ延びている。オイルクーラ６０の下作動油管６４は、ラジエータフレーム２６の前枠状部２６ｂに設けられた貫通部Ｃを通って吸気用空間の外へ延びている。副オイルクーラ９０の下作動油管９４は、ラジエータフレーム２６の前枠状部２６ｂに設けられた貫通部Ｄを通って吸気用空間の外へ延びている。

〔貫通部Ｂ〕
　斜枠状部２６ｃの貫通部Ｂは、図１６、図１７に示されるように、斜枠状部２６ｃに形成された開口２６ｋと、板状部材９５と、により構成されている。板状部材９５は、ボルトにより着脱可能な状態で斜枠状部２６ｃに取り付けられている。

斜枠状部２６ｃにおける開口２６ｋに臨む端部に、凹部２６ｍ、２６ｎが形成されている。板状部材９５の端部に、凹部９５ａ、９５ｂが形成されている。凹部２６ｍと凹部９５ａとが組み合わされて、オイルクーラ６０の上作動油管６３が通る貫通穴が形成されている。凹部２６ｎと凹部９５ｂとが組み合わされて、副オイルクーラ９０の上作動油管９３が通る貫通穴が形成されている。斜枠状部２６ｃにおいて、凹部２６ｍにパッキン２６ｐが設けられ、凹部２６ｎにパッキン２６ｑが設けられている。板状部材９５において、凹部９５ａにパッキン９５ｃが設けられ、凹部９５ｂにパッキン９５ｄが設けられている。

　板状部材９５がラジエータフレーム２６の斜枠状部２６ｃに取り付けられることにより、上作動油管６３及び上作動油管９３が斜枠状部２６ｃに対して固定されている。板状部材９５を斜枠状部２６ｃから取り外すと、上作動油管６３及び上作動油管９３の斜枠状部２６ｃに対する固定が解除され、斜枠状部２６ｃの開口２６ｋを通じて上作動油管６３及び上作動油管９３を吸気用空間へ引き出すことが可能となる。これにより、オイルクーラ６０及び副オイルクーラ９０の固定を解除してメンテナンスを行うときに、オイルクーラ６０及び副オイルクーラ９０の移動の自由度が高められ、メンテナンスが更に容易になる。

　図１６に示されるように、オイルクーラ６０の上作動油管６３は、可撓管６３ａと剛体管６３ｂとを備えている。剛体管６３ｂの先端部が可撓管６３ａに挿入されており、剛体管６３ｂの先端部は、吸気用空間の外（斜枠状部２６ｃよりも前側）から吸気用空間の内側（斜枠状部２６ｃよりも後側）まで延びている。これにより、上作動油管６３の斜枠状部２６ｃに対する固定が確実に行われると共に、オイルクーラ６０を揺動させる際（図１０）に上作動油管６３の可撓管６３ａに過大な負荷がかかることが抑制される。

〔貫通部Ｃ〕
　前枠状部２６ｂの貫通部Ｃは、図１８、図１９に示されるように、前枠状部２６ｂに形成された開口２６ｒと、継手部材９６と、により構成されている。継手部材９６は、ボルトにより着脱可能な状態で前枠状部２６ｂに取り付けられている。

　継手部材９６は、板状部位９６ａと、管状部位９６ｂ、９６ｃと、を備えている。図１８に示されるように、継手部材９６が前枠状部２６ｂに取り付けられた状態において、板状部位９６ａは、前枠状部２６ｂの後面（吸気用空間の側の面）に沿う姿勢にて、ボルトにより前枠状部２６ｂに固定されている。管状部位９６ｂは、吸気用空間の内部へ突出しており下作動油管６４の内側部位６４ａが接続されている。管状部位９６ｃは、吸気用空間の外部へ突出しており、下作動油管６４の外側部位６４ｂが接続されている。

　継手部材９６がラジエータフレーム２６の前枠状部２６ｂに取り付けられることにより、下作動油管６４が前枠状部２６ｂに対して固定されている。継手部材９６を前枠状部２６ｂから取り外すと、下作動油管６４の前枠状部２６ｂに対する固定が解除され、前枠状部２６ｂの開口２６ｒを通じて下作動油管６４を吸気用空間へ引き出すことが可能となる。これにより、オイルクーラ６０の固定を解除してメンテナンスを行うときに、オイルクーラ６０の移動の自由度が高められ、メンテナンスが更に容易になる。

　貫通部Ｄの構成については貫通部Ｃの構成と同様であるため説明を省略する。

（２）上記の実施形態では、揺動可能且つラジエータフレーム２６から脱離可能なフレーム４１にコンデンサ４０が支持される例が説明されたが、他の冷却装置（例えばオイルクーラ、インタークーラ等）が、揺動可能且つラジエータフレーム２６から脱離可能なフレームに支持される形態も可能である。

（３）フレーム４１が２つ以上のヒンジ部を介してラジエータフレーム２６に支持されてもよい。

（４）コンバインの原動部１５に、コンデンサ４０、オイルクーラ６０、及びインタークーラ８０の３つの冷却装置が備えられてもよいし副オイルクーラ９０を加えた４つの冷却装置が備えられてもよいし、５つ以上の冷却装置が備えられてもよい。

（５）コンバイン（作業車）のトランスミッションがＨＳＴ（静油圧式無段変速機構）を備え、オイルクーラ６０（及び／又は副オイルクーラ９０）が当該ＨＳＴの作動油を冷却するよう構成されてもよい。

〔第２実施形態〕
　以下、本発明に係る作業車の実施形態を、作業車の一例としての普通型コンバインに適用した場合について図面に基づいて説明する。

　〔全体構成〕
　図２０、図２１に普通型コンバインが示されている。このコンバインの走行機体には、機体フレーム１０１とクローラ走行装置１０２とが備えられている。走行機体の前方には、圃場の植立穀稈を収穫する収穫部１０３が設けられている。収穫部１０３には、植立穀稈を掻き込む掻込みリール１０４と、植立穀稈を切断する刈刃１０５と、刈取穀稈を刈幅方向に横送りして寄せ集めて後方に送り出すオーガ１０６と、が備えられている。

　収穫部１０３の後方に運転部１０７が設けられている。運転部１０７はキャビン１０８により覆われている。運転部１０７の後方に、脱穀処理して得られた穀粒を貯留する穀粒タンク１０９が備えられている。刈取穀稈の全稈を脱穀処理する脱穀装置１１０が穀粒タンク１０９と横並び状態で備えられている。収穫部１０３と脱穀装置１１０とに亘って、刈取穀稈の全稈を脱穀装置１１０に向けて搬送するフィーダ１１１が備えられている。運転部１０７には、運転座席１１２と、各種の操作具を備えたサイドパネル１１３とが備えられている。サイドパネル１１３は、運転座席１１２よりも左側、すなわち運転座席１１２の横側方に配置されている。運転部１０７の下方に原動部１１５が備えられている。

　〔原動部〕
　図２１に示されるように、原動部１１５には、エンジン１１６、エンジン冷却用のラジエータ１１７、外気を引き込んでラジエータ１１７に送風し冷却する冷却ファン１１８、ラジエータ１１７から冷却ファン１１８へ外気を導くファンシュラウド１１９等が備えられている。

　図２２に示すように、エンジン１１６の上方を覆ってエンジンルーム１２０を形成するボンネット１２１が備えられている。ボンネット１２１は、運転座席１１２を下側から支持し、かつ、横外方に向けて開放されている。すなわちエンジンルーム１２０は、運転部１０７の下方に位置し、エンジン１１６が配置される空間である。ボンネット１２１は、運転部１０７とエンジンルーム１２０とを仕切る。ラジエータ１１７は、エンジンルーム１２０において、エンジン１１６の横外側に設けられている。冷却ファン１１８は、エンジンルーム１２０において、ラジエータ１１７の横内側に設けられている。

　エンジンルーム１２０の機体横外側は、ラジエータ１１７に対して機体外側に位置する防塵ケース１２２により覆われている。防塵ケース１２２の横外側面には、通気を許容すると共に塵埃の通過を阻止する防塵網１２３（図２０）が備えられている。すなわち防塵ケース１２２は、ラジエータ１１７に送られる風から塵埃を除去する。

　防塵ケース１２２は、縦軸芯Ｙ周りで揺動開閉可能な状態で支持される。防塵ケース１２２は、縦軸芯Ｙ周りで揺動することにより、エンジンルーム１２０の機体外側を覆う閉じ姿勢（図２１の実線）と、エンジンルーム１２０の機体外側を開放する開き姿勢（図２１の仮想線）とに亘って揺動可能である。

　冷却ファン１１８は閉じ姿勢の防塵ケース１２２を通して外気を引き込んでラジエータ１１７を冷却する。ラジエータ１１７と冷却ファン１１８との間には、冷却ファン１１８による冷却風が効率よくラジエータ１１７を通過するように案内するファンシュラウド１１９が備えられている。ファンシュラウド１１９は、冷却ファン１１８とラジエータ１１７との間の吸気用空間の外周を囲う状態で冷却ファン１１８とラジエータ１１７とに亘るように設けられている。

　エンジン１１６からの駆動力を変速してクローラ走行装置１０２へ伝達するトランスミッション１２４が設けられている。トランスミッション１２４は、エンジン１１６の前方であって、運転部１０７の左下、サイドパネル１１３の下方に配置されている。

　図２２に示されるように、ボンネット１２１は上壁１２１ａと前壁１２１ｂとを有している。運転部１０７の運転座席１１２に着座した運転者の足下には、デッキ１２５が設けられている。デッキ１２５は、ボンネット１２１の前壁１２１ｂの下端部と連続する状態で設けられている。

〔仕切部材〕
　図２２、図２３に示されるように、デッキ１２５の下方には空間（下方空間Ｐ）があり、バッテリ１２６やバルブユニット（図示省略）等が配置される下方空間Ｐとエンジンルーム１２０とを仕切る仕切部材１４０が設けられている。仕切部材１４０は、機体前後方向視でおおむね矩形の板状の部材であって、弾性を有する樹脂製の部材である。仕切部材１４０は、法線が機体前後方向に沿う姿勢にて配置されている。

　図２２、図２４に示されるように、仕切部材１４０は、ボンネット１２１の前壁１２１ｂの下端部から機体フレーム１０１まで下方に延びている。図２３、図２４に示されるように、仕切部材１４０は、サイドパネル１１３の下方まで延びている。詳しくは、仕切部材１４０は、サイドパネル１１３の機体左右方向内側の端部（左端部）からエンジンルーム１２０の機体左右方向外側の端部（右端部）に亘って延びている。換言すれば、仕切部材１４０は、運転部１０７の右端部から左端部に亘って配置されており、運転部１０７の機体左右方向の全幅に亘って配置されている。

　図２２、図２３に示されるように、エンジン１１６はサイドパネル１１３の後部の下方に位置し、トランスミッション１２４はサイドパネル１１３の前部の下方に位置する。換言すれば、サイドパネル１１３の下方の空間にエンジン１１６とトランスミッション１２４とが位置している。仕切部材１４０は、サイドパネル１１３の下方の空間をエンジン１１６が位置するエンジンルーム１２０と、トランスミッション１２４が位置する副下方空間Ｑと、に仕切っている。下方空間Ｐと副下方空間Ｑとは、隔壁１２７によって仕切られ、隔壁１２７に形成された開口１２７ａ（図２２、図３１）によって連通している。

　図２４、図２５に示されるように、サイドパネル１１３の下方、且つ、仕切部材１４０の上方には、パネル１１３ａが設けられている。パネル１１３ａは、板状の部材であって、法線が機体前後方向に沿う姿勢にて配置されている。パネル１１３ａは、エンジン１１６に熱せられた空気がエンジンルーム１２０からサイドパネル１１３の下方の空間に流入することを抑制する。

〔仕切部材の支持構造〕
　仕切部材１４０は、図２４、図２５に示されるように、運転部１０７を支持するフレームである右フレーム１２８、中フレーム１２９、及び左フレーム１３０に支持されている。図２５に示されるように、これらフレームに仕切部材１４０を支持させる支持構造Ｓ１～Ｓ１０が設けられている。

　支持構造Ｓ１～Ｓ６は、仕切部材１４０に設けられた貫通穴に、機体側の引っ掛け部材が挿入された状態で、仕切部材１４０を機体側へ引っ掛け支持させる構造である。図２６、図２７を参照して支持構造Ｓ１、Ｓ２について説明する。支持構造Ｓ１では、仕切部材１４０に設けられた矩形の貫通孔Ｈ１に、中フレーム１２９から機体後方へ突出した板状の突出部Ｐ１（引っ掛け部材の一例）が挿入されている。支持構造Ｓ２では、仕切部材１４０に設けられた矩形の貫通孔Ｈ２に、中フレーム１２９から機体後方へ突出した板状の突出部Ｐ２（引っ掛け部材の一例）が挿入されている。なお支持構造Ｓ３については、支持構造Ｓ１、Ｓ２と同様の構造であるため説明を省略する。

　図２８、図２９を参照して支持構造Ｓ４について説明する。支持構造Ｓ４では、仕切部材１４０に設けられた円形の貫通孔Ｈ４に、右フレーム１２８に設けられた帯状部材Ｐ４（引っ掛け部材の一例）の上部が挿入されている。帯状部材Ｐ４は、柔軟な金属製の帯状の部材に樹脂被覆が施された部材である。図２９に示されるように、帯状部材Ｐ４の下部が右フレーム１２８の後面に取り付けられ、帯状部材Ｐ４の上部が後方に折り曲げられ、次いで上方に折り曲げられている。なお支持構造Ｓ５及びＳ６については、支持構造Ｓ４と同様の構造であるため説明を省略する。

　支持構造Ｓ７、Ｓ８は、仕切部材１４０と機体側のフレームとを環状部材で縛ることにより、仕切部材１４０を機体側へ固定する構造である。図３０を参照して支持構造Ｓ７について説明する。支持構造Ｓ７では、仕切部材１４０に設けられた２つの貫通穴Ｈ７に環状部材Ｃ７が巻き回され、巻き回された環状部材Ｃ７により機体側のフレーム１３１と仕切部材１４０とが締め付けられることで、仕切部材１４０がフレーム１３１へ固定されている。フレーム１３１は、右フレーム１２８と中フレーム１２９とに亘って設けられたフレームである。環状部材は、例えば樹脂製の結束バンドである。なお支持構造Ｓ８については、支持構造Ｓ７と同様の構造であるため説明を省略する。

　支持構造Ｓ９、Ｓ１０は、仕切部材１４０の貫通穴に挿入されたリベットＴ（図２５）を機体側のフレームに固定することにより、仕切部材１４０を機体側へ固定する構造である。

　図２５に示されるように、仕切部材１４０は、外周部から延びるスリットＬ１、Ｌ２、Ｌ３を備えている。スリットＬ１、Ｌ２、Ｌ３の両側の部分と係合してスリットＬ１、Ｌ２、Ｌ３が開くことを抑制する開き抑制部材Ｋ１、Ｋ２、Ｋ３が設けられている。本実施形態では、開き抑制部材Ｋ１、Ｋ２、Ｋ３は、樹脂製の結束バンドである。詳しくは、仕切部材１４０におけるスリットを挟んだ両側の部分に円形の貫通穴が１つずつ設けられており、これら２つの貫通穴に結束バンドが巻き回され、固定されている。

〔下方空間と機体外部との連通〕
　図２３に示されるように、下方空間Ｐにおける右側（機体左右方向外側）の端部に、外壁１３２が設けられている。そして図３１に示されるように、外壁１３２に、下方空間Ｐと機体外部とを連通する連通口１３２ａが設けられている。連通口１３２ａは、外壁１３２を機体左右方向に貫通する矩形の穴であって、外壁１３２の上下方向中央よりも上側に位置する。外壁１３２の連通口１３２ａは、機体左右方向視で隔壁１２７の開口１２７ａと重ならない位置に設けられている。

　図２４、図２５に示されるように、外壁１３２よりも右側（機体左右方向外側）に、昇降用ステップ１３３が備えられている。昇降用ステップ１３３は、図３１に示されるように、機体前後方向に延びる上下２段の段板１３４と、段板１３４の機体前後方向両端部の夫々を機体に接続する前後の板部材１３５とを備えている。外壁１３２の連通口１３２ａは、機体左右方向視で前後の板部材１３５の間に位置する。

〔第２実施形態の変形例〕
（１）上記の実施形態では、仕切部材１４０が運転部１０７の機体左右方向の全幅に亘って配置されているが、仕切部材１４０が運転部１０７の機体左右方向における一部に配置されていてもよい。

（２）上記の実施形態では、仕切部材１４０がボンネット１２１の前壁１２１ｂの下端部から機体フレーム１０１に亘って配置されているが、仕切部材１４０が前壁１２１ｂの下端部から機体フレーム１０１までの間の一部に配置されてもよい。

（３）エンジンルーム１２０と下方空間Ｐとの間、又はエンジンルーム１２０と副下方空間Ｑとの間に亘って配置されるハーネスやホース等が、仕切部材１４０のスリットＬ１、Ｌ２、Ｌ３、又は仕切部材１４０の端部の切り欠き部を通るように配置されてもよい。

（４）外壁１３２における左側の面（機体左右方向内側の面）において、連通口１３２ａの前側及び後側に、補強用のリブ状部材が配置されてもよい。

〔第３実施形態〕
　以下、本発明に係る情報提供システムの実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図３２を参照しながら、情報提供システムの概要について説明する。

　情報提供システムは、管理サーバ２１０、記憶部２２０、及び管理サーバ２１０と通信可能な通信端末２３０、２４０、２５０を備えている。記憶部２２０は、管理サーバ２１０に設けられている。記憶部２２０は、圃場情報記憶部２２１、農作業機情報記憶部２２２、及び作業受託者情報記憶部２２３を備えている。

　情報提供システムは、圃場Ｕに対する農作業を希望する作業希望者Ｅと、農作業機Ｖの提供（貸し出し）を希望する農作業機提供者Ｆとをマッチングさせるシステムである。マッチングが成立すると、農作業機提供者Ｆの農作業機Ｖが作業希望者Ｅの圃場Ｕへ移動して、作業希望者Ｅが希望する農作業が行われる。　情報提供システムは、更に、作業の受託を希望する作業受託者Ｇを、作業希望者Ｅ及び農作業機提供者Ｆにマッチングさせる。
マッチングした作業受託者Ｇへ、管理サーバ２１０から認証情報Ｗが送信される。作業希望者Ｅ、農作業機提供者Ｆ、作業受託者Ｇは、自然人でもよいし法人でもよい。

　農作業機Ｖの運転は、作業希望者Ｅ又は農作業機提供者Ｆにより行われてもよいし、作業を受託する作業受託者Ｇにより行われてもよい。作業受託者Ｇは、手元の通信端末２５０に認証情報Ｗを入力して農作業機Ｖの運転について認証を受け、通信端末２５０を操作して農作業機Ｖを遠隔操作にて運転し、圃場Ｕにおいて農作業を行う。

　作業希望者Ｅ、農作業機提供者Ｆ、及び作業受託者Ｇのマッチングは次のようにして行われる。

　作業希望者Ｅは、手元の通信端末２３０を用いて圃場情報２３１を管理サーバ２１０へ送信し登録する。圃場情報２３１は、圃場Ｕの位置を示す情報、希望農作業の内容を示す情報、及び希望作業時期を示す情報を含む。好ましくは、圃場情報２３１は、作業受託者Ｇを募集するか否かを示す情報を含む。管理サーバ２１０は、作業希望者Ｅから圃場情報２３１の登録を受け付け、受信した圃場情報２３１を記憶部２２０の圃場情報記憶部２２１へ記憶させる。

　農作業機提供者Ｆは、手元の通信端末２４０を用いて農作業機情報２４１を管理サーバ２１０へ送信し登録する。農作業機情報２４１は、提供可能な農作業機Ｖを示す情報、農作業機Ｖの位置を示す情報、及び農作業機Ｖの稼働状況を示す情報を含む。管理サーバ２１０は、農作業機提供者Ｆから農作業機情報２４１の登録を受け付け、受信した農作業機情報２４１を記憶部２２０の農作業機情報記憶部２２２へ記憶させる。

　作業受託者Ｇは、手元の通信端末２５０を用いて作業受託者情報２５１を管理サーバ２１０へ送信し登録する。作業受託者情報２５１は、運転可能な農作業機Ｖを示す情報、実行可能な農作業種別を示す情報、及び作業可能時期を示す情報を含む。管理サーバ２１０は、作業受託者Ｇから作業受託者情報２５１の登録を受け付け、受信した作業受託者情報２５１を記憶部２２０の作業受託者情報記憶部２２３へ記憶させる。

　管理サーバ２１０の制御部２１１（後述）は、記憶部２２０に記憶された複数の圃場情報２３１及び農作業機情報２４１を照らし合わせて、互いにマッチングする圃場情報２３１と農作業機情報２４１とを特定する。マッチングされた圃場情報２３１及び農作業機情報２４１を、特定圃場情報２３２及び特定農作業機情報２４２と呼ぶ。マッチングは例えば、圃場Ｕの位置と農作業機Ｖの位置とが近接しているか否か、農作業機Ｖが希望農作業に対応可能な種別（機種）であるか否か、農作業機Ｖの稼働状況に鑑みて希望農作業時期に作業可能か否か、等を判定することにより行われる。

　マッチングが成立すると、管理サーバ２１０の制御部２１１は、作業希望者Ｅの通信端末２３０へマッチング情報２３３を送信する。マッチング情報２３３は、マッチングした農作業機提供者Ｆ及び農作業機Ｖに関する情報を含む。すなわちマッチング情報２３３は、特定農作業機情報２４２の少なくとも一部を含む。

　また、管理サーバ２１０の制御部２１１は、農作業機提供者Ｆの通信端末２４０へマッチング情報２４３を送信する。マッチング情報２４３は、マッチングした作業希望者Ｅ及び圃場Ｕに関する情報を含む。すなわちマッチング情報２４３は、特定圃場情報２３２の少なくとも一部を含む。

　特定圃場情報２３２が、作業受託者Ｇを募集する旨を示している場合には、管理サーバ２１０の制御部２１１は、特定圃場情報２３２及び特定農作業機情報２４２と、記憶部２２０に記憶された複数の作業受託者情報２５１を照らし合わせて、特定圃場情報２３２及び特定農作業機情報２４２とマッチングする作業受託者情報２５１を特定する。マッチングされた作業受託者情報２５１を、特定作業受託者情報２５２と呼ぶ。マッチングは例えば、作業受託者Ｇが農作業機Ｖを運転可能であるか否か、作業受託者Ｇが希望農作業を実行可能であるか否か、作業受託者Ｇの作業可能時期に鑑みて希望農作業時期に作業可能か否か、等を判定することにより行われる。

　マッチングが成立すると、管理サーバ２１０の制御部２１１は、作業受託者Ｇの通信端末２５０へマッチング情報２５３を送信する。マッチング情報２５３は、マッチングした作業希望者Ｅ、圃場Ｕ、農作業機提供者Ｆ、及び農作業機Ｖに関する情報を含む。すなわちマッチング情報２５３は、特定圃場情報２３２の少なくとも一部、及び、特定農作業機情報２４２の少なくとも一部を含む。

　特定作業受託者情報２５２がマッチングされた場合、作業希望者Ｅの通信端末２３０へ送信されるマッチング情報２３３は、マッチングした農作業機提供者Ｆ、農作業機Ｖ、及び作業受託者Ｇに関する情報を含む。すなわちマッチング情報２３３は、特定農作業機情報２４２の少なくとも一部、及び特定作業受託者情報２５２の少なくとも一部を含む。また、農作業機提供者Ｆの通信端末２４０へ送信されるマッチング情報２４３は、マッチングした作業希望者Ｅ、圃場Ｕ、及び作業受託者Ｇに関する情報を含む。すなわちマッチング情報２４３は、特定圃場情報２３２の少なくとも一部、及び特定作業受託者情報２５２の少なくとも一部を含む。

　以下、図３３を参照しながら情報提供システムの構成について詳しく説明する。

〔管理サーバ〕
　管理サーバ２１０の制御部２１１は、圃場情報受付部２１２、農作業機情報受付部２１３、作業受託者情報受付部２１４、情報特定部２１５、及び情報提供部２１６を備えている。

　詳しくは、管理サーバ２１０は、ＣＰＵ、通信機能、及びストレージ機能（内部記録媒体並びに外部記録媒体に対するドライブユニット及び／又は入出力インタフェース）を備えたコンピュータ装置と、所定のコンピュータプログラムとで構成される。このコンピュータプログラムは、コンピュータ装置を、制御部２１１（圃場情報受付部２１２、農作業機情報受付部２１３、作業受託者情報受付部２１４、情報特定部２１５、及び情報提供部２１６）として機能させる。このコンピュータプログラムは、コンピュータが読み取り可能な上述の記録媒体に記録されている。このコンピュータプログラムを実行することにより、情報提供システムにおいて、上述の各機能部に対応するステップを含む方法が実行される。通信端末２３０、制御部２３４、通信端末２４０、制御部２４４、通信端末２５０、制御部２５４、農作業機Ｖ、及び制御部２６１についても同様である。

　圃場情報受付部２１２は、圃場情報２３１の登録を作業希望者Ｅから受け付けると共に、受け付けた圃場情報２３１を圃場情報記憶部２２１に記憶させる。具体的には、圃場情報受付部２１２は、作業希望者Ｅの手元の通信端末２３０の表示装置２３５に圃場情報２３１の登録受付画面を表示させ、通信端末２３０の入力装置２３６を通じて圃場情報２３１の入力を受け付ける。
圃場情報受付部２１２は、入力された圃場情報２３１を通信端末２３０から管理サーバ２１０へ送信させ、受信した圃場情報２３１を圃場情報記憶部２２１に記憶させる。

　圃場情報受付部２１２が登録を受け付ける圃場情報２３１は、圃場Ｕの位置を示す情報、希望農作業の内容を示す情報、及び希望作業時期を示す情報を含む。図３４に、圃場情報２３１の例が示されている。圃場Ｕの位置を示す情報は、例えば、圃場Ｕの住所、圃場Ｕの緯度及び経度である。希望農作業の内容を示す情報は、圃場Ｕに対して作業希望者Ｅが実施を希望する農作業の内容を示す情報であって、例えば、耕耘、田植、除草、薬剤散布、肥料散布、収穫等の作業種別である。当該情報は、圃場Ｕの面積、作物の種別、使用する薬剤又は肥料の種別及び量等を含んでもよい。希望作業時期を示す情報は、圃場Ｕに対して農作業を実施を希望する時期を示す情報であって、例えば、日付、複数の日付、日付及び時間帯等である。圃場情報２３１が、作業受託者Ｇを募集するか否かを示す情報を含んでいると好ましい。圃場情報２３１が、作業希望者Ｅの氏名、名称、連絡先を含んでもよい。

　農作業機情報受付部２１３は、農作業機情報２４１の登録を農作業機提供者Ｆから受け付けると共に、受け付けた農作業機情報２４１を農作業機情報記憶部２２２に記憶させる。具体的には、農作業機情報受付部２１３は、農作業機提供者Ｆの手元の通信端末２４０の表示装置２４５に農作業機情報２４１の登録受付画面を表示させ、通信端末２４０の入力装置２４６を通じて農作業機情報２４１の入力を受け付ける。農作業機情報受付部２１３は、入力された農作業機情報２４１を通信端末２４０から管理サーバ２１０へ送信させ、受信した農作業機情報２４１を農作業機情報記憶部２２２に記憶させる。

　農作業機情報受付部２１３が登録を受け付ける農作業機情報２４１は、提供可能な農作業機Ｖを示す情報、農作業機Ｖの位置を示す情報、及び農作業機Ｖの稼働状況を示す情報を含む。図３５に、農作業機情報２４１の例が示されている。提供可能な農作業機Ｖを示す情報は、農作業機提供者Ｆが提供（貸し出し）可能な農作業機Ｖの種別等を示す情報であって、例えば、田植機、コンバイン等の農作業機Ｖの種別、農作業機Ｖの機種名、型番、製造番号等である。農作業機Ｖの位置を示す情報は、農作業機提供者Ｆが提供する農作業機Ｖの位置（保管場所の位置）を示す情報であって、例えば、農作業機Ｖの保管場所の住所、緯度及び経度である。当該情報は、農作業機Ｖに設けられた衛星測位モジュール２６２が出力する測位データに基づいて生成されてもよいし、農作業機提供者Ｆから入力装置２４６を通じて入力されてもよい。農作業機Ｖの稼働状況を示す情報は、農作業機提供者Ｆが提供する農作業機Ｖの稼働の状況を示す情報であって、例えば、日付、複数の日付、日付及び時間帯等である。当該情報は、例えば、農作業機Ｖが使用されない時期（不使用時期）を示す情報である。農作業機情報２４１が、農作業機提供者Ｆの氏名、名称、連絡先を含んでもよい。

　作業受託者情報受付部２１４は、作業受託者情報２５１の登録を作業受託者Ｇから受け付けると共に、受け付けた作業受託者情報２５１を作業受託者情報記憶部２２３に記憶させる。具体的には、作業受託者情報受付部２１４は、作業受託者Ｇの手元の通信端末２５０の表示装置２５５に作業受託者情報２５１の登録受付画面を表示させ、通信端末２５０の入力装置２５６を通じて作業受託者情報２５１の入力を受け付ける。圃場情報受付部２１２は、入力された作業受託者情報２５１を通信端末２５０から管理サーバ２１０へ送信させ、受信した作業受託者情報２５１を作業受託者情報記憶部２２３に記憶させる。

　作業受託者情報受付部２１４が登録を受け付ける作業受託者情報２５１は、運転可能な農作業機Ｖを示す情報、実行可能な農作業種別を示す情報、及び作業可能時期を示す情報を含む。図３６に、作業受託者情報２５１の例が示されている。運転可能な農作業機Ｖを示す情報は、作業受託者Ｇが運転可能な農作業機Ｖの種別等を示す情報であって、例えば、田植機、コンバイン等の農作業機Ｖの種別、農作業機Ｖの機種名、型番、製造番号等である。実行可能な農作業種別を示す情報は、作業受託者Ｇが農作業機Ｖを用いて圃場で行うことができる農作業の内容を示す情報であって、例えば、耕耘、田植、除草、薬剤散布、肥料散布、収穫等の作業種別である。作業可能時期を示す情報は、受託した農作業を作業受託者Ｇが実行できる時期を示す情報であって、例えば、日付、複数の日付、日付及び時間帯等である。作業受託者情報２５１が、作業受託者Ｇの氏名、名称、連絡先を含んでもよい。

　情報特定部２１５は、圃場情報記憶部２２１に記憶された圃場情報２３１のうちの１つである特定圃場情報２３２と、農作業機情報記憶部２２２に記憶された農作業機情報２４１のうちの１つであって特定圃場情報２３２に係る圃場Ｕにおいて希望農作業の実行が可能な農作業機Ｖを示す農作業機情報２４１である特定農作業機情報２４２と、を特定する。また情報特定部２１５は、作業受託者Ｇを募集する旨を特定圃場情報２３２が示していることに応じて、作業受託者情報記憶部２２３に記憶された作業受託者情報２５１のうちの１つであって特定圃場情報２３２に係る圃場Ｕでの希望農作業が実行可能且つ特定農作業機情報２４２が示す農作業機Ｖを運転可能な作業受託者Ｇを示す作業受託者情報２５１である特定作業受託者情報２５２を特定する。情報特定部２１５の具体的な動作については後述する。

　情報提供部２１６は、特定圃場情報２３２に係る作業希望者Ｅへマッチング情報２３３を送信する。マッチング情報２３３は、特定農作業機情報２４２の少なくとも一部を含む。情報提供部２１６は、特定農作業機情報２４２に係る農作業機提供者Ｆへマッチング情報２４３を送信する。マッチング情報２４３は、特定圃場情報２３２の少なくとも一部を含む。

　情報特定部２１５により特定作業受託者情報２５２が特定されている場合には、マッチング情報２３３及びマッチング情報２４３は、特定作業受託者情報２５２の少なくとも一部を含む。
情報提供部２１６は、特定作業受託者情報２５２に係る作業受託者Ｇへ、マッチング情報２５３を送信する。マッチング情報２５３は、特定圃場情報２３２の少なくとも一部、及び特定農作業機情報２４２の少なくとも一部を含む。

　加えて、情報提供部２１６は、特定農作業機情報２４２に係る農作業機Ｖの運転者としての認証に用いる認証情報Ｗを、特定作業受託者情報２５２に係る作業受託者Ｇへ提供する。認証情報Ｗは、例えば、文字列であるパスワードや、秘密鍵ファイルである。

　情報提供部２１６による作業希望者Ｅ、農作業機提供者Ｆ、及び作業受託者Ｇへの各情報の提供は、電子メールの送信により行ってもよいし、通信端末２３０の表示装置２３５、通信端末２４０の表示装置２４５、及び通信端末２５０の表示装置２５５への情報の表示により行ってもよい。

　記憶部２２０は、データを記憶するデバイスであり、ＨＤＤや不揮発性ＲＡＭといった記憶デバイスで構成される。記憶部２２０は、管理サーバ２１０に設けられており、圃場情報記憶部２２１、農作業機情報記憶部２２２、及び作業受託者情報記憶部２２３を備えている。記憶部２２０は、管理サーバ２１０と通信可能なクラウド上のサーバに設けられてもよい。

〔通信端末〕
　通信端末２３０は、制御部２３４と、各種情報を表示可能な表示装置２３５と、操作入力を受付可能な入力装置２３６と、を備えている。表示装置２３５及び入力装置２３６は、制御部２３４と接続され、制御部２３４により動作が制御される。通信端末２３０は、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォン等である。

　制御部２３４は、通信制御部２３４ａと、登録制御部２３４ｂと、を備えている。通信制御部２３４ａは、管理サーバ２１０の制御部２１１の圃場情報受付部２１２から圃場情報２３１の登録受付に関するデータを受信し、登録制御部２３４ｂが受け付けた圃場情報２３１を圃場情報受付部２１２へ送信する。また通信制御部２３４ａは、情報提供部２１６から送信されるマッチング情報２３３を受信し、表示装置２３５に表示させる。登録制御部２３４ｂは、表示装置２３５に圃場情報２３１の登録受付画面を表示させ、入力装置２３６を通じて圃場情報２３１の入力を受け付ける。

　通信端末２４０は、制御部２４４と、各種情報を表示可能な表示装置２４５と、操作入力を受付可能な入力装置２４６と、を備えている。表示装置２４５及び入力装置２４６は、制御部２４４と接続され、制御部２４４により動作が制御される。通信端末２４０は、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォン等である。

　制御部２４４は、通信制御部２４４ａと、登録制御部２４４ｂと、を備えている。通信制御部２４４ａは、管理サーバ２１０の制御部２１１の農作業機情報受付部２１３から農作業機情報２４１の登録受付に関するデータを受信し、登録制御部２４４ｂが受け付けた農作業機情報２４１を農作業機情報受付部２１３へ送信する。通信制御部２４４ａは、情報提供部２１６から送信されるマッチング情報２４３を受信し、表示装置２３５に表示させる。また通信制御部２４４ａは、農作業機Ｖの制御部２６１と通信して、衛星測位モジュール２６２が出力した測位データを受信する。登録制御部２４４ｂは、表示装置２３５に農作業機情報２４１の登録受付画面を表示させ、入力装置２４６を通じて農作業機情報２４１の入力を受け付ける。

　通信端末２５０は、制御部２５４と、各種情報を表示可能な表示装置２５５と、操作入力を受付可能な入力装置２５６と、を備えている。表示装置２５５及び入力装置２５６は、制御部２５４と接続され、制御部２５４により動作が制御される。通信端末２５０は、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォン等である。

　制御部２５４は、通信制御部２５４ａと、登録制御部２５４ｂと、遠隔操作部２５４ｃと、を備えている。通信制御部２５４ａは、管理サーバ２１０の制御部２１１の作業受託者情報受付部２１４から作業受託者情報２５１の登録受付に関するデータを受信し、登録制御部２５４ｂが受け付けた作業受託者情報２５１を作業受託者情報受付部２１４へ送信する。通信制御部２５４ａは、情報提供部２１６から送信されるマッチング情報２５３、及び認証情報Ｗを受信し、表示装置２３５に表示させる。登録制御部２５４ｂは、表示装置２３５に作業受託者情報２５１の登録受付画面を表示させ、入力装置２５６を通じて作業受託者情報２５１の入力を受け付ける。

　農作業機Ｖの遠隔操作に関して、制御部２５４の各機能部は以下の動作を行う。遠隔操作部２５４ｃは、入力装置２５６を通じて作業受託者Ｇから認証情報Ｗの入力を受け付けて、農作業機Ｖへ送信する。また遠隔操作部２５４ｃは、入力装置２５６を通じて作業受託者Ｇから遠隔操作の入力を受け付けて、受け付けた遠隔操作の内容を示す遠隔操作データを農作業機Ｖへ送信する。通信制御部２５４ａは、農作業機Ｖから受信した農作業機Ｖの状態情報を表示装置２５５へ表示させる。

〔農作業機〕
　農作業機Ｖは、認証情報Ｗを入力した人物（作業受託者Ｇ）により遠隔操作が可能なように構成されている。農作業機Ｖは、制御部２６１と、衛星測位モジュール２６２と、走行装置２６３と、農作業を行う作業装置２６４と、周囲を撮影するカメラ２６５と、を備えている。
衛星測位モジュール２６２、走行装置２６３、作業装置２６４、及びカメラ２６５は、制御部２６１と接続され、制御部２６１により動作が制御される。農作業機Ｖは、例えば、田植機、コンバイン、果樹等の収穫機、トラクタ、管理機等である。

　制御部２６１は、位置情報送信部２６１ａと、認証制御部２６１ｂと、遠隔操作受信部２６１ｃと状態送信部２６１ｄと、作業走行制御部２６１ｅと、を備えている。

　位置情報送信部２６１ａは、衛星測位モジュール２６２が出力する測位データ（自車位置）を、管理サーバ２１０の制御部２１１の農作業機情報受付部２１３へ送信する。位置情報送信部２６１ａが、測位データを、通信端末２４０の制御部２４４の登録制御部２４４ｂへ送信してもよい。

　認証制御部２６１ｂは、通信端末２５０から送信された認証情報Ｗに基づいて、通信端末２５０からの遠隔操作を許容するか否かを決定する。遠隔操作受信部２６１ｃは、認証制御部２６１ｂが遠隔操作を許容する旨を決定したことに応じて、通信端末２５０から送信された遠隔操作データに基づいて、農作業機Ｖの作業走行を制御するコマンドを作業走行制御部２６１ｅへ出力する。

　状態送信部２６１ｄは、農作業機Ｖの状態を示すデータを、通信端末２５０へ送信する。例えば状態送信部２６１ｄは、カメラ２６５が撮影した農作業機Ｖの周囲の画像と、走行装置２６３の状態と、作業装置２６４の状態と、衛星測位モジュール２６２が出力する測位データ（自車位置）と、を通信端末２５０へ送信する。

　作業走行制御部２６１ｅは、遠隔操作受信部２６１ｃが出力するコマンドに基づいて、走行装置２６３及び作業装置２６４を制御して農作業機Ｖを作業走行させる。

〔情報特定部の動作〕
　図３４、図３５、図３６に示される圃場情報２３１、農作業機情報２４１、及び作業受託者情報２５１の具体例を参照しながら、情報特定部２１５の動作について詳しく説明する。情報特定部２１５は、圃場情報記憶部２２１に記憶された圃場情報２３１と、農作業機情報記憶部２２２に記憶された農作業機情報２４１とを照合して、互いにマッチングする圃場情報２３１及び農作業機情報２４１の組を探索する。圃場情報２３１と農作業機情報２４１とのマッチングは、例えば以下の条件をすべて満たす場合に行われる。これらの条件は、記憶部２２０に記憶されている。
〔位置条件〕圃場Ｕと農作業機Ｖとの間の距離が所定の閾値以下である。
〔種別条件〕農作業機Ｖの種別が、圃場Ｕの希望農作業を実行可能な種別である。例えば、希望農作業が小麦の収穫であり、農作業機Ｖが普通型コンバインである。
〔時期条件〕圃場Ｕの希望作業時期に、農作業機Ｖが稼働可能（不使用時期）である。

　情報特定部２１５は、情報番号２３１ａに係る圃場情報２３１（図３４）を、情報番号２４１ａ、２４１ｂ、２４１ｃに係る農作業機情報２４１（図３５）と順に照合する。情報特定部２１５は、情報番号２４１ａについて、農作業機Ｖが「田植機」であることから、希望農作業が「小麦の収穫」である情報番号２３１ａとマッチングしないと判定する。情報特定部２１５は、情報番号２４１ｂについて、農作業機Ｖが「普通型コンバイン」であって情報番号２３１ａの希望農作業「小麦の収穫」が実行可能であり、且つ、位置が「北海道紋別市」であって情報番号２３１ａの位置「北海道北見市」と近接しており、且つ、不使用時期が「８／２０～８／２３」であって情報番号２３１ａの希望農作業時期「８月下旬」に作業可能であることから、情報番号２３１ａとマッチングすると判定する。情報特定部２１５は、情報番号２４１ｃについて、農作業機Ｖが「自脱型コンバイン」であることから、希望農作業が「小麦の収穫」である情報番号２３１ａとマッチングしないと判定する。そして情報特定部２１５は、情報番号２３１ａに係る圃場情報２３１を特定圃場情報２３２として特定し、情報番号２４１ｂに係る農作業機情報２４１を特定農作業機情報２４２として特定する。

　情報番号２３１ａに係る圃場情報２３１が、作業受託者Ｇを募集する旨を示す情報を含んでいる（受託者募集がＹＥＳ）ことに応じて、情報特定部２１５は、特定圃場情報２３２及び特定農作業機情報２４２と、作業受託者情報記憶部２２３に記憶された作業受託者情報２５１とを照合して、マッチングする作業受託者情報２５１を探索する。作業受託者情報のマッチングは、例えば以下の条件をすべて満たす場合に行われる。これらの条件は、記憶部２２０に記憶されている。
〔種別条件〕作業受託者Ｇの運転可能農機に、農作業機Ｖの種別が含まれる。
〔作業条件〕作業受託者Ｇの農作業種別に、圃場Ｕの希望農作業が含まれる。
〔時期条件〕圃場Ｕの希望作業時期、農作業機Ｖの稼働可能な時期（不使用時期）、及び作業受託者Ｇの作業可能時期に重複する期間がある。

　情報特定部２１５は、情報番号２３１ａに係る圃場情報２３１（特定圃場情報２３２）及び情報番号２４１ｂに係る農作業機情報２４１（特定農作業機情報２４２）を、情報番号２５１ａ、２５１ｂ、２５１ｃに係る作業受託者情報２５１と順に照合する。情報特定部２１５は、情報番号２５１ａについて、作業可能時期が「５／２３～５／２７」であることから、希望作業時期が「８月下旬」である情報番号２３１ａとマッチングしないと判定する。情報特定部２１５は、情報番号２５１ｂについて、農作業種別が「米の収穫、小麦等の収穫」であって情報番号２３１ａの希望農作業「小麦の収穫」が実行可能であり、運転可能農機が「自脱型コンバイン、普通型コンバイン」であって情報番号２４１ｂの農作業機「普通型コンバイン」を運転可能であり、作業可能時期が「８／１５～８／２０」であって情報番号２３１ａの希望農作業時期「８月下旬」及び情報番号２４１ｂの不使用時期「８／２０～８／２３」と重複し作業可能であることから、情報番号２５１ｂがマッチングすると判定する。情報特定部２１５は、情報番号２５１ｃについて、運転可能農機が「田植機」であることから、希望農作業が「小麦の収穫」である情報番号２３１ａとマッチングしないと判定する。そして情報特定部２１５は、情報番号２５１ｂに係る作業受託者情報２５１を特定作業受託者情報２５２として特定する。

　情報提供部２１６は、特定圃場情報２３２、特定農作業機情報２４２、及び特定作業受託者情報２５２が情報特定部２１５により特定されたことに応じて、特定圃場情報２３２（情報番号２３１ａ）に係る作業希望者Ｅ（北野大地氏）へマッチング情報２３３を送信し、特定農作業機情報２４２（情報番号２４１ｂ）に係る農作業機提供者Ｆ（北海豹男氏）へマッチング情報２４３を送信し、特定作業受託者情報２５２（情報番号２５１ｂ）に係る作業受託者Ｇ（田畑刈雄氏）へマッチング情報２５３及び認証情報Ｗを送信する。

　そして情報特定部２１５は、情報番号２３１ｂ以降の圃場情報２３１についても、情報番号２３１ａと同様に農作業機情報２４１との照合を実行する。

〔第３実施形態の変形例〕
　以下、本発明の他の実施形態について説明する。以下の説明では、上記の実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。

〔１〕本実施形態では、農作業機情報２４１が、農作業機Ｖの移動手段を示す情報を含む。
農作業機Ｖの移動手段とは、例えば、自走であるか輸送であるかの区別であり、移動可能距離を含んでもよい。情報特定部２１５は、圃場情報２３１と農作業機情報２４１とのマッチングに際して、まず、農作業機情報２４１に基づいて農作業機Ｖの移動可能範囲を設定する。

　詳しくは、情報特定部２１５は、農作業機情報２４１が示す農作業機Ｖの移動手段に基づいて、農作業機Ｖの移動可能範囲を設定する。農作業機Ｖの移動可能範囲は、農作業機Ｖの位置を中心とし、農作業機Ｖの移動手段により移動可能な距離を半径とする円形範囲に設定される。そして情報特定部２１５は、圃場情報２３１に係る圃場Ｕが、設定された農作業機Ｖの移動可能範囲の内側に位置することに応じて、圃場情報２３１と農作業機情報２４１とのマッチングを行い、特定圃場情報２３２及び特定農作業機情報２４２を特定する。

　例えば、図３５に示される情報番号２４１ａの農作業機情報２４１について、農作業機Ｖの移動手段が１００ｋｍ以内の陸送と設定されているとする。情報特定部２１５は、情報番号２４１ａに係る農作業機Ｖの移動可能範囲を、農作業機Ｖの位置である「新潟県南魚沼市」を中心とする半径１００ｋｍの円形範囲に設定する。

　情報特定部２１５は、情報番号２３１ｂに係る圃場情報２３１（図３４）を、情報番号２４１ａ、２４１ｂ、２４１ｃに係る農作業機情報２４１（図３５）と順に照合する。情報特定部２１５は、情報番号２４１ａについて、農作業機が「田植機」であって情報番号２３１ｂの希望農作業「田植え」が実行可能であり、且つ、情報番号２３１ｂの圃場Ｕの位置が「新潟県魚沼市」であり情報番号２４１ａの移動可能範囲の内部に位置しており、且つ、不使用時期が「５／２５～５／２６」であって情報番号２３１ｂの希望農作業時期「５／２０～５／２５」に作業可能であることから、情報番号２３１ｂとマッチングすると判定する。

〔２〕本実施形態では、農作業機情報２４１は、農作業機Ｖの経験農作業種別を示す情報を含む。農作業機Ｖの経験農作業種別とは、農作業機Ｖにて過去に実行した経験のある農作業の種別である。情報特定部２１５は、圃場情報２３１に係る希望農作業が農作業機情報２４１に係る経験農作業種別に含まれることに応じて、圃場情報２３１と農作業機情報２４１とのマッチングを行い、特定圃場情報２３２及び特定農作業機情報２４２を特定する。

〔３〕本実施形態では、農作業機情報２４１は、農作業機Ｖの稼働状況を示す情報として農作業機Ｖの使用時期を示す情報を含む。農作業機Ｖの使用時期とは、農作業機提供者Ｆにおいて農作業機Ｖを使用する予定が既に決まっている時期であって、例えば、日付、複数の日付、日付及び時間帯等である。情報特定部２１５は、農作業機情報２４１が含む農作業機Ｖの使用時期を示す情報に基づいて農作業機Ｖの不使用時期を算出する。具体的には、情報特定部２１５は、使用時期として設定されていない日付を、不使用時期として算出する。
情報特定部２１５は、圃場情報２３１に係る希望作業時期が農作業機Ｖの不使用時期に含まれることに応じて、圃場情報２３１と農作業機情報２４１とのマッチングを行い、特定圃場情報２３２及び特定農作業機情報２４２を特定する。

〔４〕作業受託者Ｇにより遠隔操作される農作業機Ｖの圃場Ｕにおける作業走行（農作業）は、走行装置２６３及び作業装置２６４を順次操作して行う走行（手動走行）であってもよいし、作業受託者Ｇに入力された作業条件等に基づいて自動的に行う走行（自動走行）であってもよい。

〔５〕上記の実施形態では、通信端末２５０の遠隔操作部２５４ｃは、入力装置２５６を通じて作業受託者Ｇから遠隔操作の入力を受け付ける。入力装置２５６としては様々な形態が可能であるが、例えばタッチパネル、キーボード、マウス等であってもよいし、農作業機Ｖの操縦部を模した装置であってもよい。

〔６〕上記の実施形態では、作業受託者Ｇが農作業機Ｖを遠隔操作する例が説明されたが、作業受託者Ｇが農作業機Ｖに実際に搭乗して農作業機Ｖを操作して圃場Ｕにおいて希望農作業を行ってもよい。この場合、認証情報Ｗが、農作業機Ｖの解錠・始動に用いられてもよい。

〔７〕管理サーバ２１０が、圃場情報２３１、特定圃場情報２３２、及びマッチング情報２３３のマッチングに加えて、農作業機Ｖの提供や作業受託者Ｇの作業受託に係る作業報告、報酬、違約金等の仲介を行ってもよい。

　本発明は、普通型コンバインや自脱型コンバイン等の収穫機、及び、トラクタや田植機等の農用作業車に適用でき、農用作業車だけでなく建設機械等の作業車にも適用できる。

　また本発明は、圃場情報と農作業機情報とをマッチングして作業希望者へ情報を提供する情報提供システム、プログラム、記録媒体、及び方法に適用可能である。

〔第１実施形態〕
１７　　：ラジエータ
１８　　：冷却ファン（ファン）
２２　　：防塵ケース（防塵部）
２６　　：ラジエータフレーム
２６ｇ　：貫通穴
２７　　：固定部材
４０　　：コンデンサ（第１冷却装置）
４１　　：フレーム
６０　　：オイルクーラ（第２冷却装置）
８０　　：インタークーラ（第３冷却装置）
Ａ　　　：ヒンジ部
Ｙ３　　：軸芯
〔第２実施形態〕
１０１　　　：機体フレーム
１０７　　　：運転部
１１２　　：運転座席
１１３　　：サイドパネル
１１６　　：エンジン
１２０　　：エンジンルーム
１２１　　：ボンネット
１２１ａ　：上壁
１２１ｂ　：前壁
１２５　　：デッキ
１３２　　：外壁
１３２ａ　：連通口
１３３　　：昇降用ステップ
１３４　　：段板
１３５　　：板部材
１４０　　：仕切部材
Ｈ１　　：貫通孔
Ｈ２　　：貫通孔
Ｈ４　　：貫通孔
Ｋ１　　：開き抑制部材
Ｋ２　　：開き抑制部材
Ｋ３　　：開き抑制部材
Ｌ１　　：スリット
Ｌ２　　：スリット
Ｌ３　　：スリット
Ｐ　　　：下方空間
Ｐ１　　：突出部（引っ掛け部材）
Ｐ２　　：突出部（引っ掛け部材）
Ｐ４　　：帯状部材（引っ掛け部材）
Ｑ　　　：副下方空間
〔第３実施形態〕
２１２　：圃場情報受付部
２１３　：農作業機情報受付部
２１４　：作業受託者情報受付部
２１５　：情報特定部
２１６　：情報提供部
２２１　：圃場情報記憶部
２２２　：農作業機情報記憶部
２２３　：作業受託者情報記憶部
２３１　：圃場情報
２３２　：特定圃場情報
２４１　：農作業機情報
２４２　：特定農作業機情報
２５１　：作業受託者情報
２５２　：特定作業受託者情報
２６２　：衛星測位モジュール
Ｅ　　：作業希望者
Ｆ　　：農作業機提供者
Ｇ　　：作業受託者
Ｕ　　：圃場
Ｖ　　：農作業機
Ｗ　　：認証情報

Claims

　ラジエータと、
　前記ラジエータに送風するファンと、
　前記ラジエータを支持するラジエータフレームと、
　前記ラジエータフレームに揺動開閉可能な状態で支持されると共に前記ラジエータに送られる風から塵埃を除去する防塵部と、
　前記ラジエータと前記防塵部との間に配置される第１冷却装置と、
　前記第１冷却装置を支持するフレームと、を備え、
　前記フレームは、ヒンジ部を介して前記ラジエータフレームに揺動可能な状態で支持されると共に、前記ヒンジ部において前記ラジエータフレームに対して着脱可能である作業車。
　前記フレームは１つの前記ヒンジ部を介して前記ラジエータフレームに支持されている請求項１に記載の作業車。
　前記第１冷却装置に接続されるホースを備え、
　前記ホースは、前記第１冷却装置から前記フレームの延びる方向に沿って前記ヒンジ部に向けて延び、前記ヒンジ部の近傍を通されている請求項１又は２に記載の作業車。
　機体左右方向視で前記フレームと重複する状態で前記ラジエータと前記第１冷却装置との間に配置される第２冷却装置を備える請求項１から３のいずれか１項に記載の作業車。
　前記第２冷却装置は、前記フレームを前記ラジエータフレームから脱離させた状態において、前記ラジエータフレームよりも機体左右方向外側へ突出するように移動可能である請求項４に記載の作業車。
　機体左右方向視で前記第１冷却装置と重複する状態で前記第１冷却装置と前記防塵部との間に配置される第３冷却装置を備える請求項４又は５に記載の作業車。
　前記第３冷却装置は、前記ヒンジ部の揺動軸芯の延びる方向と交差する方向に延びる軸芯周りに揺動可能である請求項６に記載の作業車。
　前記ラジエータフレームは、前記第３冷却装置に接続される副ホースが通る貫通穴と、前記副ホースを押しつけ固定する固定部材と、を備えており、前記固定部材を前記ラジエータフレームから取り外した状態で前記第３冷却装置が揺動可能な状態となる請求項７に記載の作業車。
　運転部と、
　前記運転部の下方に位置しエンジンが配置されるエンジンルームと、
　前記運転部と前記エンジンルームとを仕切るボンネットと、
　前記運転部に着座した運転者の足下に位置すると共に前記ボンネットと連続して設けられるデッキと、
　前記デッキの下方の空間である下方空間と前記エンジンルームとを仕切る仕切部材と、を備える作業車。
　前記ボンネットは上壁と前壁とを有し、
　前記仕切部材は前記前壁の下端部から機体フレームまで下方に延びる請求項９に記載の作業車。
　運転者が着座する運転座席と、
　前記運転座席の横側方に配置されるサイドパネルと、を備え、
　前記仕切部材は、前記サイドパネルの下方まで延びており、
　前記サイドパネルの下方の空間が、前記仕切部材によって前記下方空間と連通する副下方空間と前記エンジンルームとに仕切られている請求項９又は１０に記載の作業車。
　前記仕切部材は前記サイドパネルの機体左右方向内側の端部から前記エンジンルームの機体左右方向外側の端部に亘って延びる請求項１１に記載の作業車。
　前記仕切部材は弾性を有する部材であると共に貫通穴を備え、
　前記貫通穴に機体側の引っ掛け部材が挿入された状態で前記仕切部材が引っ掛け支持される請求項９から１２のいずれか１項に記載の作業車。
　前記仕切部材は弾性を有する部材であると共に外周部から延びるスリットを備え、
　前記仕切部材における前記スリットの両側の部分と係合して前記スリットが開くことを抑制する開き抑制部材が設けられている請求項９から１３のいずれか１項に記載の作業車。
　前記下方空間における機体左右方向外側の端部に外壁を備え、
　前記外壁に前記下方空間と機体外部とを連通する連通口が設けられている請求項９から１４のいずれか１項に記載の作業車。
　前記外壁よりも機体左右方向外側に昇降用ステップを備え、
　前記昇降用ステップは、機体前後方向に延びる段板と当該段板の機体前後方向両端部の夫々を機体に接続する前後の板部材とを備え、
　前記連通口は前記外壁の上下方向中央よりも上側、且つ機体左右方向視で前記前後の板部材の間に位置する請求項１５に記載の作業車。
　圃場の位置を示す情報、希望農作業の内容を示す情報、及び希望作業時期を示す情報を含む圃場情報の登録を作業希望者から受け付けると共に、受け付けた前記圃場情報を圃場情報記憶部に記憶させる圃場情報受付部と、
　提供可能な農作業機を示す情報、前記農作業機の位置を示す情報、及び前記農作業機の稼働状況を示す情報を含む農作業機情報の登録を農作業機提供者から受け付けると共に、受け付けた前記農作業機情報を農作業機情報記憶部に記憶させる農作業機情報受付部と、
　前記圃場情報記憶部に記憶された前記圃場情報のうちの１つである特定圃場情報と、前記農作業機情報記憶部に記憶された前記農作業機情報のうちの１つであって前記特定圃場情報に係る前記圃場において前記希望農作業の実行が可能な前記農作業機を示す前記農作業機情報である特定農作業機情報と、を特定する情報特定部と、
　前記特定圃場情報に係る前記作業希望者へ前記特定農作業機情報の少なくとも一部を提供する情報提供部と、を備える情報提供システム。
　前記農作業機情報は、前記農作業機の移動手段を示す情報を含み、
　前記情報特定部は、前記農作業機情報に基づいて前記農作業機の移動可能範囲を設定し、前記圃場情報に係る前記圃場が前記農作業機情報に係る前記移動可能範囲内に位置することに応じて、前記特定圃場情報及び前記特定農作業機情報を特定する請求項１７に記載の情報提供システム。
　前記農作業機情報は、前記農作業機の経験農作業種別を示す情報を含み、
　前記情報特定部は、前記圃場情報に係る希望農作業が前記農作業機情報に係る前記経験農作業種別に含まれることに応じて、前記特定圃場情報及び前記特定農作業機情報を特定する請求項１７又は１８に記載の情報提供システム。
　前記農作業機情報に含まれる前記農作業機の位置を示す情報は、前記農作業機に設けられた衛星測位モジュールが出力する測位データに基づいて生成される請求項１７から１９のいずれか１項に記載の情報提供システム。
　前記農作業機情報は、前記農作業機の前記稼働状況を示す情報として前記農作業機の使用時期を示す情報を含み、
　前記情報特定部は、前記農作業機情報が含む前記農作業機の使用時期を示す情報に基づいて前記農作業機の不使用時期を算出し、前記圃場情報に係る前記希望作業時期が前記農作業機の前記不使用時期に含まれることに応じて、前記特定圃場情報及び前記特定農作業機情報を特定する請求項１７から２０のいずれか１項に記載の情報提供システム。
　運転可能な農作業機を示す情報、実行可能な農作業種別を示す情報、及び作業可能時期を示す情報を含む作業受託者情報の登録を作業受託者から受け付けると共に、受け付けた前記作業受託者情報を作業受託者情報記憶部に記憶させる作業受託者情報受付部を備え、
　前記圃場情報は、前記作業受託者を募集するか否かを示す情報を含み、
　前記情報特定部は、前記作業受託者を募集する旨を前記特定圃場情報が示していることに応じて、前記作業受託者情報記憶部に記憶された前記作業受託者情報のうちの１つであって前記特定圃場情報に係る圃場での希望農作業が実行可能且つ前記特定農作業機情報が示す前記農作業機を運転可能な前記作業受託者を示す前記作業受託者情報である特定作業受託者情報を特定し、
　前記情報提供部は、前記特定圃場情報に係る前記作業希望者へ前記特定作業受託者情報の少なくとも一部を提供する請求項１７から２１のいずれか１項に記載の情報提供システム。
　前記情報提供部は、前記特定農作業機情報に係る前記農作業機の運転者としての認証に用いる認証情報を前記特定作業受託者情報に係る前記作業受託者へ提供する請求項２２に記載の情報提供システム。
　前記特定農作業機情報に係る前記農作業機は、前記認証情報を入力した人物により遠隔操作が可能なように構成されている請求項２３に記載の情報提供システム。
　圃場の位置を示す情報、希望農作業の内容を示す情報、及び希望作業時期を示す情報を含む圃場情報の登録を作業希望者から受け付けると共に、受け付けた前記圃場情報を圃場情報記憶部に記憶させる圃場情報受付機能と、
　提供可能な農作業機を示す情報、前記農作業機の位置を示す情報、及び前記農作業機の稼働状況を示す情報を含む農作業機情報の登録を農作業機提供者から受け付けると共に、受け付けた前記農作業機情報を農作業機情報記憶部に記憶させる農作業機情報受付機能と、
　前記圃場情報記憶部に記憶された前記圃場情報のうちの１つである特定圃場情報と、前記農作業機情報記憶部に記憶された前記農作業機情報のうちの１つであって前記特定圃場情報に係る前記圃場において前記希望農作業の実行が可能な前記農作業機を示す前記農作業機情報である特定農作業機情報と、を特定する情報特定機能と、
　前記特定圃場情報に係る前記作業希望者へ前記特定農作業機情報の少なくとも一部を提供する情報提供機能と、をコンピュータに実現させるプログラム。
　圃場の位置を示す情報、希望農作業の内容を示す情報、及び希望作業時期を示す情報を含む圃場情報の登録を作業希望者から受け付けると共に、受け付けた前記圃場情報を圃場情報記憶部に記憶させる圃場情報受付機能と、
　提供可能な農作業機を示す情報、前記農作業機の位置を示す情報、及び前記農作業機の稼働状況を示す情報を含む農作業機情報の登録を農作業機提供者から受け付けると共に、受け付けた前記農作業機情報を農作業機情報記憶部に記憶させる農作業機情報受付機能と、
　前記圃場情報記憶部に記憶された前記圃場情報のうちの１つである特定圃場情報と、前記農作業機情報記憶部に記憶された前記農作業機情報のうちの１つであって前記特定圃場情報に係る前記圃場において前記希望農作業の実行が可能な前記農作業機を示す前記農作業機情報である特定農作業機情報と、を特定する情報特定機能と、
　前記特定圃場情報に係る前記作業希望者へ前記特定農作業機情報の少なくとも一部を提供する情報提供機能と、をコンピュータに実現させるプログラムを記録した記録媒体。
　圃場の位置を示す情報、希望農作業の内容を示す情報、及び希望作業時期を示す情報を含む圃場情報の登録を作業希望者から受け付けると共に、受け付けた前記圃場情報を圃場情報記憶部に記憶させる圃場情報受付ステップと、
　提供可能な農作業機を示す情報、前記農作業機の位置を示す情報、及び前記農作業機の稼働状況を示す情報を含む農作業機情報の登録を農作業機提供者から受け付けると共に、受け付けた前記農作業機情報を農作業機情報記憶部に記憶させる農作業機情報受付ステップと、
　前記圃場情報記憶部に記憶された前記圃場情報のうちの１つである特定圃場情報と、前記農作業機情報記憶部に記憶された前記農作業機情報のうちの１つであって前記特定圃場情報に係る前記圃場において前記希望農作業の実行が可能な前記農作業機を示す前記農作業機情報である特定農作業機情報と、を特定する情報特定ステップと、
　前記特定圃場情報に係る前記作業希望者へ前記特定農作業機情報の少なくとも一部を提供する情報提供機能と、が含まれている方法。