JPH0227115A - エンジンの液冷式冷却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、オイルクーラ、ラジェータ又はコンデンサな
どの放熱器に冷却風を下から吹きイ」ける形式のエンジ
ンの液冷式冷却装置に関し、ファンケースを分割したケ
ース上部を介して防塵具を放熱器支持枠に取り付けるこ
とにより、放熱器の目詰まりを防止し、防塵具の支持構
造を簡略化できるものを提供する。

〈従来技術〉 本発明の対象となるエンジンの液冷式冷却装置の基本構
造は、第１図又は第８図に示すように、エンジンＥの前
側空間の上側にエンジン液冷用放熱器１を、下側に遠心
ファン２を配置し、放熱器１はエンジンＥの上部に放熱
器支持枠１１で支持させ、遠心ファン２をクランクケー
ス３の前壁外に突出する回転軸４に固定し、遠心ファン
２て起こした冷却風をファンケース５て上向きに案内し
て放熱器１に下から吹き付けるように構成し、ファンケ
ース５をエンジンＥに固定した形式のものである。

この形式の従来技術としては、第８図に示すよウニ、エ
ンジンＥがシリンダへノド１０の副燃焼室の周囲を部分
的に油冷する部分油冷式ディーゼルエンジンであり、放
熱器１が当該油冷用のオイルを冷却するためのオイルク
ーラであって、ファンケース５をシリンダヘット１０ま
で立ち上げてエンジンＥの前方を覆い、シリンダヘッド
１０から上方に延出した支持腕１１にオイルクーラ１を
固定したものがある。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかしなから、長期に亘りオイルクーラ１を使用すると
、偏平な放熱板の間やコアに塵埃が溜まって目詰まりを
起こし、放熱効果か低下してしまう。

また、オイルクーラ１に塵埃か溜まってきた場（１）オ
イルクーラ１を取り外して清掃しようとすると、当該ク
ーラの取り付は部かファンケース５の内部に臨むために
、まずファンケース５を取り外さねばならない。

（２）オイルクーラ１を取り外さずに清掃しようとする
と、クーラの下面はファンケース５に直接臨むために、
やはりファンケース５を外さなければならない。

この結果、オイルクーラ１の清掃作業が煩雑になる。

−ｌ　一般の縦型水冷エンジンでは、エンジン本体の前
側に吸い込み式の軸流ファンを介してラジェータを設け
、当該ラジェータの前面に引き出し式の防塵具を配置し
、防塵具で塵埃を除去してから冷却風をラジェータに吹
き付けるように構成しである。

従って、前記従来技術のオイルクーラに上記−般の縦型
水冷エンジンのラジェータ構造を適用すれば、引き出し
式の防塵具をオイルクーラ１にそのままの形態て付設す
るという改良構造が考えられる。

しかしながら、上記改良構造では、防塵具とこれをスラ
イドさせるための支持枠とをオイルクーラ１に付設せね
ばならず、防塵具全体の支持構造が複雑になるうえ、オ
イルクーラの重さに防塵具全体の重さが直接的に加重さ
れるために、エンジンＥの振動がオイルクーラ１に増大
して伝達されてしまい、オイルクーラ１を破損する虞れ
が大きい。

そのうえ、防塵具はスライド式なので、清掃のために防
塵具を支持涌くから引き出すときに、塵埃が支持枠でこ
すり取らりて、ファンケース５に落下する場合が少なく
ない。

本発明は、放熱器の目詰まりを防止するとともに、放熱
器の振動の増大をなくすことを技術的課題とする。

〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解消するための手段を、実施例に対応する図
面を用いて以下に説明する。

即ち、本発明は、前記基本構造のエンジンの液冷式冷却
装置において、 ファンケース５はケース上部３０をその下側のケース本
体３１から分離可能に分割して成り、放熱器支持枠１１
にケース上部３０の支持部３２を一体に形成し、ケース
上部支持部３２にケース上部３０を固定手段３３て着脱
自在に固定し、冷却風中に混入する塵埃を除去する防塵
具８を放熱器１の下側でケース上部３０に固定したこと
を特徴とするものである。

〈作用〉 遠心ファン２で起こされた冷却風は、ファンケース５で
上向きに案内され、防塵具８て塵埃か除去されたうえで
、放熱器１に冷却風が吹き付けられる。

上記防塵具８は、ケース上部３０の側に固定されるので
、防塵具８をシリンダヘッドやヘッドカバーなどのエン
ジン本体側に固定する支持構造を省略できるうえ、防塵
具８はケース上部３０の支持部３２に支持されるので、
防塵具８の重量が直接的に放熱器１に加重されることは
ない。

また、当該防塵具８が支持されているケース上部３０は
支持部３２に着脱自在に固定されるので、防塵具８の清
掃作業に際しては、防塵具８をケース上部３０ごと支持
部３２から取り外すことにより、ケース本体３１から離
した状態て防塵具８の漬掃かてきる。

このため、上記清掃作業により、前述のように、引き抜
き操作で防塵具８に堆積した塵埃がこすり取られてファ
ンケース５内に落下することはないので、防塵具８を清
掃した後にエンジンＥを運転した場合に、塵埃が吹き上
かって防塵具８を目詰まりさせることはない。

〈発明の効果〉 （１）冷却風は予め防塵具て除塵されるので、放熱器の
目詰まりを円滑に防止できる。

（２）防塵具をエンジン本体側に固定する構造を省略で
きるので、防塵具の支持構造を簡略化できる。

（３）防塵具の重量はケース上部支持部に負荷されて、
放熱器の支持枠に直接には負荷されないので、放熱器に
エンジン振動が増大して伝達されることはなく、放熱器
の振動による破損を抑制できる。

（４）防塵具を清掃した後のエンジンの運転で、塵埃か
吹き上がって防塵具を目詰まりさせることはないので、
遠心ファンによる冷却性能を向」二できるとともに、防
塵具の清掃頻度を少なくてきる。

〈実施例〉 以下、本発明の実施例を図面に基づいて述へる。

第１図は第１実施例を示す部分油冷式強制空冷副燃焼室
型頭上弁ディーゼルエンジンの縦断右側面図、第２図は
同実施例を示すファンケースの要部分解斜視図、第３図
は同ファンケースの要部切欠正面図であって、同デイ−
セルエンジンＥの前側空間の上側にオイルクーラ１を配
置し、オイルクーラ１の入口管１２と出口管１２とをシ
リンダヘッド１０にゴム管１４を介して接続して、オイ
ルを副燃焼室の周囲に流して部分油冷し、次いでオイル
クーラ１に流して冷却するように構成しである。

但し、上記オイルクーラ１は、複数枚の偏平な放熱板を
並列に配置してこれらの左右を２本の流通管で連結した
ものである。

また、上記デイ−セルエンジンＥの前側空間の下側にフ
ァンケース５を取り付け、エンジンＥのクランクケース
３の前壁外に突出するクランク軸４に遠心ファン２を固
定し、ファンケース５内に当該遠心ファン２を収容する
。

上記ファンケース５は、シリンダヘッド１０の上半部を
覆うケース上部３０と、その下側でクランクケース３、
シリンダ２０及びシリンダヘッド１０の下半部を覆うケ
ース本体３１とに分離可能に分割して構成され、このケ
ース上部３０の上端部３０Ｈに防塵具８が固定される。

上記防塵具８は矩形の支持枠１５に所定のメツシーの網
体１６を張ったものてあり、上記上端部３０ａに形成し
た溝部１７に支持枠１５を嵌入してケース上部３０に固
定される。

また、第２図に示すように、前記オイルクーラ１の下側
に連出されたオイルクーラ支持枠１１とケース上部の支
持部３２とを平面視で口字状の金具として一体に形成し
て、ケース上部３０の左・右側壁３０ｂを中にして内壁
側に支持部３２を、その外壁側に後述の保護カバー６を
夫々重ねた状態でつまみボルト３３によって−っに固定
する。

そして、上記オイルクーラ支持枠１１をヘッドシリンダ
１０の前壁１０ａに締結ボルト１３で固定して、オイル
クーラ１をエンジンＥの本体側に着脱自在に固定する。

一方、保護カバー６をケース上部３０の上方に付設して
、オイルクーラ１の左・右側面及び上側面を囲むように
構成して、変形を受は易いクーラのコアを保護するよう
にしである。

当該保護カバー６は、左・右側面を囲むガイド１８と上
側面に載置される網体１９とを組み合わせていわゆる凹
型に構成され、前述したように、つまみボルト３３でケ
ース上部３０の左・右側壁３０ｂに両外方から着脱自在
に固定される。

そこで、本オイルクーラ冷却機構の機能を述べると、遠
心ファン２で起こされた冷却風は、ファンケース５で案
内されてシリンダ２０及びシリンダヘット１０を冷却し
たのち、エンジンＥの背部に排出されるとともに、 ファンケース５の上方に案内されてケース上部３０の内
部から防塵具８を通過して中に含まれる塵埃を除去され
たのち、オイルクーラ１に吹き当たってこれを冷却する
。

また、防塵具８に塵埃か付着して目詰まりが生じて来る
と、つまみボルト３３を緩めて防塵具８ごとケース上部
３０をその支持部３２から取り外し、ケース本体３１か
ら離した状態で防塵具８をケース上部３０の溝部１７か
ら抜き外して除塵作業をするのである。

尚、第１図の仮想線で示すように、保護カバー６の上部
の網体を板状体６ａに替えて後方に長く連出し、オイル
クーラ１の冷却排風を当該板状体６ａて後方に案内して
、エンジンＥの背部に配置したマフラ７をこの冷却排風
で冷却するように構成しても差し支えない。

一方、第４図は本発明の第２実施例を示し、オイルクー
ラ１をケース上部３０内に後下がり傾斜状に配置し、当
該オイルクーラｌの下方に防塵具８をやはり後下がり傾
斜状にケース上部３０に支持して、防塵具８の網体の面
積を大きくとりながら、防塵具８の取付は空間をコンパ
クトに設定できるものである。

第５図は本発明の第３実施例を示し、保護カバー６を上
述のように通気不能の導風ガイドとじ、オイルクーラ１
をこの保護カバー６内に縦向きに配置して、遠心ファン
２からの冷却風の吹きイ」け面積を大きく設定し、冷却
効率を大きくできるようにしたものである。

また、第６図及び第７図は、移動型作業機としての管理
機に当該部分油冷式空冷デイ−セルエンジンＥを搭載し
た場合に、オイルクーラ１がらの冷却排風（即ち、熱風
）が管理機のホンネット２５に直接光たらないように構
成したものである。

即ち、オイルクーラ１の上部に位置するボンネ。

ト２５内に複数の通気孔を空けた導風ガイド２２をボン
ネット上壁２１から下方に適正に離して前後方向に配置
し、その前方に外気取り入れ口２３を間口して構成され
るので、冷却排風がボンネット２５の上方に直接的に放
出されないうえ、ポンネット２５自体の加熱も抑制され
る。

尚、符号２４は燃料タンク、符号２６はエアクリーナで
ある。

但し、本発明の対象となるエンジンＥは、シリンダ２０
及びシリンダへノド１０の少なくとも一部を液冷する形
態であるので、シリンダ２０とシリンダヘッド１０とを
共に全液冷するタイプ、シリンダヘッド１０のみを全液
冷するタイプ或いはシリンダヘッド１０の一部（当該液
冷部分は、上記実施例のように、副燃焼室には限らない
）を液冷するタイプなどを包含するものである。

上記冷却液は、水、オイル、エチレングリコールなどの
適正な冷媒であれば良い。

さらに、本発明は、実施例のような副室式ディーゼルエ
ンジンに限らず、直噴式ディーゼルエンジン、或いは電
着式エンジンにも適用できる。

しかも、本発明は、エンジンＥの液冷用放熱器１に適用
できるので、ファンケース５の上部に配置する上記実施
例のようなオイルクーラ１のみならず、エンジンＥの前
部或いは上部に配置するラジェータ、コンデンサなどに
も適用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は本発明の実施例を示し、第１図は第１
実施例を示す部分油冷式強制空冷副燃焼斜視図、第３図
は同ファンケースの要部切欠正面図、第４図は第２実施
例を示す部分油冷式強制空冷ディーゼルエンジンの要部
縦断右側面図、第５図は第３実施例を第４図相当図、第
６図は部分油冷式強制空冷エンジンを管理機に搭載した
例を示す管理機の要部左側面図、第７図は同管理機の要
部横断平面図、第８図は従来技術を示す第１図相当図で
ある。 トエンジン液冷却用放熱器、２・・・遠心ファン、３・
・クランクケース、４・回転軸、５・・・ファンケース
、８・・・防塵具、３０・・・ケース上部、３１・・・
ケース本体、３２・・・３０の支持部、３３・・・固定
手段、Ｅ・・・エンジン。 第５図 第６図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、エンジンＥの前側空間の上側にエンジン液冷用放熱
   器１を、下側に遠心ファン２を配置し、放熱器１はエン
   ジンＥの上部に放熱器支持枠１１で支持させ、遠心ファ
   ン２をクランクケース３の前壁外に突出する回転軸４に
   固定し、遠心ファン２で起こした冷却風をファンケース
   ５で上向きに案内して放熱器１に下から吹き付けるよう
   に構成し、ファンケース５をエンジンＥに固定したエン
   ジンの液冷式冷却装置において、 ファンケース５はケース上部３０をその下側のケース本
   体３１から分離可能に分割して成り、放熱器支持枠１１
   にケース上部３０の支持部３２を一体に形成し、ケース
   上部支持部３２にケース上部３０を固定手段３３で着脱
   自在に固定し、冷却風中に混入する塵埃を除去する防塵
   具８を放熱器１の下側でケース上部３０に固定したこと
   を特徴とするエンジンの液冷式冷却装置