JP2019116256A - 作業車 - Google Patents

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Masaru Kuwajima
賢 桑島
千春 上北
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千春 上北
丸山 純一
Junichi Maruyama
純一 丸山
賢治 猿渡
Kenji Saruwatari
賢治 猿渡
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Abstract

【課題】冷却ファンによって冷却装置を冷却することが可能でありながら、ラジエータのメンテナンスを行なう際、ラジエータにアクセスしやすくする。【解決手段】通気を許容しつつ塵埃の通過を阻止することが可能な吸気ケース50が備えられている。吸気ケース50は、ラジエータ18に近づいて防塵網51がラジエータ18の側に向く通常状態と、ラジエータ18から離れてラジエータ18を機体外側に露出可能な開放状態と、に位置変更可能である。ラジエータ18とは別の空冷式の冷却装置20が備えられている。冷却装置20は、吸気ケース50に支持されて吸気ケース50と共に位置変更可能であり、吸気ケース50が通常状態のとき、ラジエータ18と重複する状態で防塵網51とラジエータ18との間に位置する。【選択図】図10

Description

本発明は、機体フレームに支持され、エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、前記ラジエータの機体外側に設けられ、防塵網によって、通気を許容しつつ塵埃の通過を阻止することが可能な吸気ケースと、前記ラジエータの機体内側に設けられ、回転駆動によって前記吸気ケースを通して外気を引き込んで前記ラジエータを冷却する冷却ファンと、が備えられた作業車に関する。
上記作業車において、吸気ケースは、ラジエータに近づいて防塵網が冷却ファンの回転軸芯方向視でラジエータの側に向く通常状態と、ラジエータから離れてラジエータを機体外側に露出可能な開放状態と、に位置変更可能に構成され、防塵ケースを開放状態にして、ラジエータの目詰りを除去する等、ラジエータのメンテナンスを行なうことを可能にされたものがある。さらに、ラジエータとは別の空冷式の冷却装置が通常状態にした吸気ケースにおける防塵網とラジエータとの間に位置する状態で備えられ、ラジエータ用の冷却ファンによる冷却風を使って冷却装置を冷却することを可能にされたものがある。
この種の作業車としては、例えば特許文献1に示されるコンバインがある。特許文献1に示されるコンバインでは、吸気ケースとしての第一吸気ケース、冷却装置としてのオイルクーラが備えられている。
特開2017−200469号公報
従来の技術を採用した場合、冷却装置が機体フレームに支持され、吸気ケースを開放状態にしてラジエータのメンテンスをしようとしても、冷却装置がラジエータの手前側に残ったままになって障害物になり、ラジエータにアクセスしにくい。
本発明は、冷却ファンによって冷却装置を冷却することが可能でありながら、ラジエータのメンテナンスを行なう際、ラジエータにアクセスしやすい作業車を提供する。
本発明による作業車では、
機体フレームに支持され、エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、
前記ラジエータの機体外側に設けられ、防塵網によって、通気を許容しつつ塵埃の通過を阻止することが可能な吸気ケースと、
前記ラジエータの機体内側に設けられ、回転駆動によって前記吸気ケースを通して外気を引き込んで前記ラジエータを冷却する冷却ファンと、が備えられ、
前記吸気ケースは、前記ラジエータに近づいて前記防塵網が前記冷却ファンの回転軸芯方向視で前記ラジエータの側に向く通常状態と、前記ラジエータから離れて前記ラジエータを機体外側に露出可能な開放状態と、に位置変更可能に構成され、
前記ラジエータとは別の空冷式の冷却装置が備えられ、
前記冷却装置は、前記吸気ケースに支持されて前記吸気ケースと共に位置変更可能であり、前記吸気ケースが前記通常状態のときに、前記回転軸芯方向視で前記ラジエータと重複する状態で前記防塵網と前記ラジエータとの間に位置する。
本構成によると、吸気ケースを通常状態にすると、冷却ファンによってラジエータに供給される冷却風が冷却装置に触れる。吸気ケースを開放状態にすると、冷却装置が給気ケースとともに移動してラジエータから離れる。
従って、ラジエータ用の冷却ファンによる冷却風を使って冷却装置を冷却することが可能でありながら、ラジエータの目詰り除去等のメンテナンス時に、吸気ケースを開放状態にするだけで、冷却装置も移動させて、簡単にラジエータにアクセスできる。また、吸気ケースの位置変更時には多少の振動が伴うものであるため、その振動によって防塵網や冷却装置に不着している塵埃が揺すり落とされることも期待できる。
本発明において、前記冷却装置は、前記吸気ケースに収容されていると好適である。
本構成によると、吸気ケース内部のスペースを有効活用して冷却装置専用の配置スペースを設けることなく、コンパクトに冷却装置を配置することができる。
本発明において、前記ラジエータ及び前記冷却装置とは別の空冷式の第二冷却装置が備えられ、前記第二冷却装置は、前記ラジエータの機体外側に、前記回転軸芯方向視で前記ラジエータの一部と重複する状態、かつ、位置変更不能な状態で設けられ、前記冷却装置は、前記吸気ケースが前記通常状態のときに、前記回転軸芯方向視で前記第二冷却装置と重複する状態で前記第二冷却装置の機体外側に位置すると好適である。
本構成によると、冷却装置と第二冷却装置とを重ねることで、冷却ファンの冷却風によって第二冷却装置も冷却することが可能である。また、吸気ケースと共に冷却装置を移動させるだけで、第二冷却装置にも簡単にアクセス可能である。
さらに、第二冷却装置はラジエータの受風面の全てと重なるものではないため、ラジエータの冷却効率を維持可能である。
本発明において、前記第二冷却装置は、前記回転軸芯方向視で前記ラジエータの上部と重複しており、前記冷却装置と前記ラジエータとの間における前記第二冷却装置の下方に、通気空間が形成されていると好適である。
本構成によると、第二冷却装置の下方に通気空間が形成されているため、冷却装置をラジエータと重複する状態で設けても、冷却風が通気空間で拡散されて、ラジエータの受風面に広く冷却風を接触させることが可能である。また、第二冷却装置を移動させなければラジエータの一部にはアクセスできないが、第二冷却装置は、ラジエータに対して上寄りに配置され、比較的高い位置に位置するため、第二冷却装置への移動作業、例えば着脱作業を行い易い。
本発明において、前記第二冷却装置は、前記エンジンのためのインタークーラーであると好適である。
本構成によると、冷却ファンの冷却風を用いてインタークーラーを冷却することが可能である。
本発明において、前記ラジエータ及び前記冷却装置とは別の空冷式の第二冷却装置が備えられ、前記第二冷却装置は、前記ラジエータの機体外側に、前記回転軸芯方向視で前記ラジエータの一部と重複する状態、かつ、位置変更不能な状態で設けられ、前記冷却装置は、前記吸気ケースが前記通常状態のときに、前記回転軸芯方向視で前記第二冷却装置と重複しない状態で前記第二冷却装置よりも機体外側に位置すると好適である。
本構成によると、冷却装置と第二冷却装置とを重ねていないため、両者を重ねている場合と比較して冷却ファンの冷却風が弱まらずに第二冷却装置に供給され、第二冷却装置をしっかりと冷却することが可能であり、かつ、冷却装置とラジエータとの間に、少なくとも第二冷却装置の厚さ分の隙間が形成され、冷却装置をラジエータと重複する状態で設けても、冷却風がその隙間で拡散されて、ラジエータの受風面に広く冷却風を接触させることが可能である。
また、吸気ケースと共に冷却装置を移動させれば、第二冷却装置にも簡単にアクセス可能である。
さらに、第二冷却装置はラジエータの受風面の全てと重なるものではないため、ラジエータの冷却効率を維持可能である。
本発明において、前記第二冷却装置は、前記回転軸芯方向視で、前記ラジエータの下部のうち、左右方向一方側部分と重複しており、前記冷却装置と前記ラジエータとの間において、前記回転軸芯方向視で前記第二冷却装置の左右方向他方側に、通気空間が形成されていると好適である。
本構成によると、第二冷却装置の側方に通気空間が形成されているため、冷却装置をラジエータと重複する状態で設けても、冷却風が通気空間で拡散されて、ラジエータの受風面に広く冷却風を接触させることが可能である。
本発明において、前記第二冷却装置は、前記エンジンの燃料のための燃料クーラーであると好適である。
本構成によると、冷却ファンの冷却風を用いて燃料クーラーを冷却することが可能である。
本発明において、前記冷却ファンは、前記ラジエータの幅方向において、前記ラジエータの中央部に対して偏倚した位置に設けられ、
前記冷却装置は、前記ラジエータの幅方向において、前記ラジエータの中央部に対して前記冷却ファンが偏倚しているのと同じ側に偏倚した位置に設けられていると好適である。
本構成によると、ラジエータや冷却ファンの周囲が込み入った状態の場合、冷却ファンをラジエータに対して芯合わせ状態で配置できないことがあるが、冷却装置を冷却ファンと同じように偏倚させることで、冷却装置の冷却効率を維持できる。
本発明において、前記吸気ケースは、揺動によって前記通常状態と前記開放状態とに亘って位置変更可能であり、前記冷却装置に、冷却対象物を給排する可撓性ホースが接続され、前記可撓性ホースは、前記吸気ケースの揺動軸近傍を通されて前記冷却装置に接続されていると好適である。
本構成によると、可撓性ホースの変形を利用して、冷却装置を無理なく吸気ケースの揺動に追従させることができる。即ち、吸気ケースの揺動時に可撓性ホースを冷却装置から取り外す必要がなく、作業効率が向上する。また、吸気ケースが揺動させると、冷却装置の裏面(ラジエータ側の面)が露出され、この面の掃除を楽に行える。
本発明において、前記冷却装置として、上下に並ぶ上側冷却装置と下側冷却装置とが備えられていると好適である。
本構成によると、上側冷却装置と下側冷却装置とを上下に並べて冷却装置を構成することで、複数の冷却機器を万遍なく冷却できると共に、複数の冷却機器を重ねて配置する場合と比較して、冷却風の風速、風量が落ちにくく、ラジエータの冷却効率を維持できる。
本発明においては、前記上側冷却装置の受風面積は、前記下側冷却装置の受風面積よりも大きく、前記上側冷却装置及び前記下側冷却装置は、前記回転軸芯方向視で、前記ラジエータの下部の受風面と重複しない状態で設けられていると好適である。
冷却機器は、受風面積が大きくなる程、冷却性能が高まる。即ち、受風面積が大きい冷却機器は高い冷却性能を要求されるのが一般的である。また、作業車の作業環境においては、地上に近い領域程塵埃が舞い上がっているため、高い領域程、防塵網の目詰りが発生しにくくなる傾向がある。本構成であれば、冷却性能が高い上側冷却装置が高い位置にあるため、防塵網のうち、少しでも目詰まりの少ない領域を通過した風量、風速の大きい冷却風によって、上側冷却装置の冷却性能を維持しやすい。
さらに、下側冷却装置はラジエータの下部と重複していないため、ラジエータの冷却効率の維持ができる。
本発明において、前記吸気ケースに、左右の縦枠と、前記左右の縦枠同士を繋ぐ上枠と、前記左右の縦枠の下端部同士を繋ぐ下枠と、前記左右の縦枠のうち、前記上枠と前記下枠との間の上下中間部同士を繋ぐ中間枠と、を有する枠体が備えられ、前記上側冷却装置の上部は、前記上枠に支持され、かつ、前記上側冷却装置の下部は、前記中間枠に支持され、前記下側冷却装置の上部は、前記中間枠に支持され、かつ、前記下側冷却装置の下部は、前記下枠から上方に向けて延出されたステーに支持されていると好適である。
本構成によると、受風面積が大きく、重たい上側冷却装置をしっかりと支持しつつ、受風面積が小さく、上側冷却装置よりも軽量となりがちな下側冷却装置は、ステーを用いて下方からしっかりと簡素に支持できる。
本発明において、前記上側冷却装置は、前記上枠及び前記中間枠に締結具によって固定され、前記下側冷却装置は、前記ステーに係止させた状態で、前記中間枠に締結具によって固定され、前記ステーは、前記下枠に締結具によって固定されていると好適である。
本構成によると、締結固定構造と係止構造とによって、下側冷却装置の着脱作業が簡単になる。また、上側が係止構造である場合は、下側冷却装置を常時持ち上げた状態での着脱作業となるが、本構成であれば、下側が係止構造であるため、下側冷却装置を係止構造によって仮置きした状態で上側の締結作業を行うことができ、着脱作用が楽になる。
本発明において、前記吸気ケースの内部において、前記防塵網と前記冷却装置との間に、前記ラジエータ側に引き込まれる外気の風量を調整する風量調整板が備えられ、前記風量調整板は、前記吸気ケースの枠体に支持され、前記枠体の内周部から、前記枠体と前記風量調整板との間の隙間を埋める隙間埋め部材が前記風量調整板側に突出されていると好適である。
風量調整板の周囲に隙間があると、想定通りに冷却風をコントロールできない。本構成であれば、隙間埋め部材により風量調整板の周囲の隙間が埋められるため、冷却風のコントロール性能を十分に発揮させられ、かつ、風量調整板を枠体よりも小さく製作することでき、その結果、枠体への風量調整板の嵌め込み作業がしやくなる。
本発明において、前記吸気ケースの内部において、前記防塵網と前記冷却装置との間に、前記ラジエータ側に引き込まれる外気の風量を調整する風量調整板が備えられ、前記風量調整板は、前記吸気ケースの枠体に支持され、前記風量調整板の端部は、前記枠体の内周部に隙間なく接していると好適である。
風量調整板の周囲に隙間があると、想定通りに冷却風をコントロールできない。本構成であれば、風量調整板を取付けるだけで、風量調整板の周囲に隙間が生じないため、冷却風のコントロール性能を十分に発揮させられ、かつ、簡素な構成とすることができる。
本発明において、前記風量調整板は、多孔板で構成され、前記風量調整板の下部側の開口率は、前記風量調整板の上部側の開口率よりも低いと好適である。
作業車の作業環境においては、地上に近い領域程塵埃が舞い上がっているため、低い領域程、防塵網の目詰りが発生しやすく、冷却風の流れに上下で差が生じてラジエータや冷却装置等の受風面に万遍なく冷却風を当てることができなくなったり、防塵網の上部側部分と比較して防塵網の下部側部分が早いタイミングで目詰りし、防塵網の掃除の頻度が多くなったりすることがある。本構成であれば、風量調整板の下部側の開口率を上部側に対して低く設定することで、防塵網の下部側を通過する冷却風の風量を落とすことができる。この結果、冷却風の上下での流れに差をつけて、かつ、防塵網のうち、目詰りの生じやすい下部側部分の目詰りタイミングを遅らせて防塵網の掃除の頻度を減らすことができる。
本発明において、前記エンジンからの動力を変速可能な静油圧式の無段変速装置と、前記無段変速装置からの動力を変速して走行装置に伝達する機械式のトランスミッションと、が備えられ、前記上側冷却装置は、前記無段変速装置の油を冷却する第一オイルクーラーであり、前記下側冷却装置は、前記トランスミッションの油を冷却する第二オイルクーラーであると好適である。
一般的に、機械式のトランスミッションの発熱量よりも無段変速装置の発熱量の方が大きい。また、無段変速装置は、高圧となる閉回路が採用されているため、油の温度が高くなって油の粘度が低下すると、オイルリークが発生しやすく、制御性能が低下する。本構成であれば、冷却性能を確保しやすい高い位置に第一オイルクーラーが配置されているため、上述したような不具合の発生を抑制できる。
本発明において、前記エンジンは、前記冷却ファンに対して前記ラジエータとは反対側の側方に設けられ、前記エンジンに対して前記冷却ファンとは反対側の側方に、前記冷却装置と接続されたオイル貯留部が備えられ、前記冷却装置と前記オイル貯留部との間で油を循環させる供給ホース及び排出ホースが備えられ、前記供給ホース及び排出ホースは、前記回転軸芯方向視で前記エンジンを挟んで左右に振り分けて通されていると好適である。
本構成によると、オイル貯留部が冷却装置から離れた位置にある場合にも、供給ホースと排出ホースとをエンジンの左右に振り分けることで、両ホースを同じ箇所を通す場合と比較して、冷却装置との接続の自由度やホース配設の自由度を向上させられ、また、両ホースの区別がつきやすく、メンテナンス時等において、ホースの取り間違いを防止できる。
本発明において、前記エンジンからの動力を変速可能な静油圧式の無段変速装置が備えられ、かつ、前記冷却装置として、前記無段変速装置の油を冷却する第一オイルクーラーが備えられ、前記オイル貯留部は、前記無段変速装置の油を貯留可能なオイルタンクであると好適である。
無段変速装置の油を冷却する第一オイルクーラーは比較的高い冷却性能を要求されるため、油の流通量も多く、ホースの径が太くなりがちである。本構成であれば、径の太いホースでも配設しやすい。
普通型コンバインの全体を示す右側面図である。 普通型コンバインの全体を示す平面図である。 吸気ケースの通常状態での第一オイルクーラー、第二オイルクーラー、インタークーラー及び燃料クーラー等を示す平面図である。 吸気ケースの通常状態での第一オイルクーラー、第二オイルクーラー、インタークーラー及び燃料クーラー等を示す正面図である。 第二オイルクーラーの支持構造を示す側面図である。 第二オイルクーラーの支持構造を示す正面図である。 風量調整板を示す側面図である。 吸気ケースの通常状態での第一オイルクーラー、第二オイルクーラー、インタークーラー及び燃料クーラー等を示す側面図である。 第二防塵網の取り外し状態でのインタークーラー及び燃料クーラー等を示す側面図である。 吸気ケースの開放状態での第一オイルクーラー、第二オイルクーラー、インタークーラー及び燃料クーラー等を示す正面図である。 配管図である。
以下、本発明の一例である実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、普通型コンバイン(「作業車」の一例)の走行機体に関し、図1、図2に示される矢印Fの方向を「機体前方」、矢印Bの方向を「機体後方」、図2に示される矢印Lの方向を「機体左方」、矢印Rの方向を「機体右方」とする。
図1、図2に示されるように、普通型コンバインの走行機体には、左右一対のクローラ式の走行装置1と、走行装置1で支持される枠状に組まれた機体フレーム2と、が備えられている。機体フレーム2の前端部には、植立穀稈を刈り取る刈取部3が昇降可能に設けられている。刈取部3の後方には、運転部4が設けられている。運転部4は、走行機体の横一側部に設けられている。運転部4の下部には、エンジン5を配置するエンジンルームERが設けられている。運転部4の後方には、刈取穀稈の全稈を脱穀する脱穀装置6と、穀粒を貯留するグレンタンク7と、が左右方向に隣り合う状態で設けられている。刈取部3と脱穀装置6との間には、刈取部3からの刈取穀稈を脱穀装置6に搬送するフィーダ8が設けられている。グレンタンク7には、グレンタンク7内の穀粒を排出可能なアンローダ9が接続されている。
〔運転部について〕
図1、図2に示されるように、運転部4には、運転者が着座可能な運転座席10、運転座席10に着座した運転者の足が位置するフロアパネル11、運転座席10の前方に離間して立設される操縦塔12、運転座席10の横側方に位置するサイドパネル13、各種操作入力を行う複数の操作レバー14、運転座席10の上方に位置する庇部材15等が備えられている。運転部4の下方には、エンジン5を覆ってエンジンルームERを形成し、かつ、運転座席10を下側から支持するエンジンボンネット16が備えられている。フロアパネル11は、機体フレーム2に立設される箱状の支持フレーム17に支持されている。
図3、図4に示されるように、エンジンボンネット16には、縦板状の前壁部16a、前壁部16aの上端部に連接される横板状の天板部16b、天板部16bの後端部に連接される縦板状の後壁部16cが設けられている。エンジンボンネット16の機体横一方側の側部は、機体横外側の外部に向けて開放されている。
〔エンジンルームについて〕
図3、図4、図8〜図10に示されるように、エンジンルームERには、運転座席10の下方に設けられているエンジン5、エンジン5の冷却水を冷却するラジエータ18、回転駆動により冷却風を発生させる冷却ファン19、ラジエータ18とは別の冷却装置20、ラジエータ18及び冷却装置20と別の第二冷却装置21、ラジエータ18及び第二冷却装置21を支持する支持ケース22、冷却ファン19による外気の引き込みを可能にするファンシュラウド23等が備えられている。エンジンルームERの機体横外側に吸気ケース50が設けられている。
冷却装置20としては、図3、図4、図8に示される如く、ラジエータ18の機体外側で上下に並ぶ上側冷却装置20A及び下側冷却装置20Bが備えられている。上側冷却装置20Aとしては、静油圧式の無段変速装置24(以下、HST24と略称する。)の油(冷却対象物)を冷却する第一オイルクーラーが採用されている。以下、上側冷却装置20Aを第一オイルクーラー20Aと呼称する。下側冷却装置20Bとしては、機械式のトランスミッション25の油(冷却対象物)を冷却する第二オイルクーラーが採用されている。以下、下側冷却装置20Bを第二オイルクーラー20Bと呼称する。HST24は、エンジン5からの動力を前進動力と後進動力とに変速して、かつ、前進動力及び後進動力の回転速度を無段階に変速して出力するものである。トランスミッション25は、HST24からの動力を変速して走行装置1に伝達するものである。トランスミッション25は、機体フレーム2の前部に設けられている。HST24は、トランスミッション25に装備されている。第二オイルクーラー20Bは、トランスミッション25の油を冷却する他、刈取部3に設けられた一対のリールシリンダ26(図1、図11参照)を作動させる油、刈取部3を昇降操作する昇降シリンダ27(図11参照)を作動させる油、アンローダ9に備えられた起伏操作シリンダ28(図1、図2、図11参照)を作動させる油の冷却を行なうよう構成されている。リールシリンダ26は、植立穀稈を刈取装置3aに掻き込む回転リール3b(図1参照)を昇降操作するものである。起伏操作シリンダ28は、アンローダ9のうちの横搬送部9a(図1参照)を縦搬送部9bに対して起伏揺動操作するものである。
第二冷却装置21としては、エンジン5のためのインタークーラー21Aと、エンジン5の燃料のための燃料クーラー21Bとが備えられている。インタークーラー21Aによっては、エンジン5に供給される圧縮空気(冷却対象物)が冷却される。燃料クーラー21Bによっては、エンジン5に供給される燃料(冷却対象物)が冷却される。
図4に示されるように、ラジエータ18は、可撓性を有するアッパホース29と、可撓性を有するロワホース30とによってエンジン5に接続されている。インタークーラー21Aは、可撓性を有する往路管31(図9参照)により過給機に接続され、可撓性を有する復路管33(図9参照)によりエンジン5に接続されている。過給機は、エアクリーナ32(図1参照)に接続されている。燃料クーラー21Bは、クーラー側サクション管34(図9参照)、燃料ポンプ及びタンク側サクション管を介して燃料タンク36(図1,2参照)に接続され、エンジン側のサクション管37(図9参照)によってエンジン5に接続されている。燃料タンク36は、走行機体の後部に設けられている。
図8、図11に示されるように、第一オイクルクーラ20Aは、供給ホース38及び排出ホース39を介してオイル貯留部としてのオイルタンク40に接続されている。供給ホース38は、オイルタンク40とHST24とを接続するタンク側供給ホース38a、HST24と第一オイルクーラー20Aとを接続するクーラー側供給ホース38bを備えている。HST24に備えられたオイルポンプの吸引作用及び送り作用により、オイルタンク40の油がタンク側供給ホース38aによってHST24に供給され、HST24から排出される油がクーラー側供給ホース38bによって第一オイルクーラー20Aに供給され、第一オイルクーラー20Aから排出される油が排出ホース39によってオイルタンク40に戻される。HST用の油は、供給ホース38及び排出ホース39によって第一オイルクーラー20Aとオイルタンク40との間で循環される。オイルタンク40は、走行機体の運転部側と反対側の横側部に備えられている。すなわち、オイルタンク40は、エンジン5に対して冷却ファン19が位置する側と反対側の箇所に備えられている。図11に示されるように、供給ホース38及び排出ホース39は、冷却ファン19の回転軸芯方向視(冷却ファン19の回転軸芯Yの方向に沿う方向視)でエンジン5を挟んで左右に振り分けて通されている。供給ホース38及び排出ホース39をエンジン5に対して機体左側に位置する箇所と、エンジン5に対して機体右側に位置する箇所とに亘って配管することになるが、供給ホース38及び排出ホース39が共に冷却ファン19の回転軸芯方向視でのエンジン5の左側または右側を通って供給ホース38及び排出ホース39が同一箇所に纏まることを回避できる。
図8、図11に示されるように、第二オイルクーラー20Bは、供給ホース41及び排出ホース42によってトランスミッション25に接続されている。供給ホース41は、トランスミッション25とポンプ装置43とを接続するミッション側供給ホース41a、及び、ポンプ装置43と第二オイルクーラー20Bとを接続するクーラー側供給ホース41bを備えている。ポンプ装置43の吸引作用及び送り作用により、トランスミッション25の油がミッション側供給ホース41aによって取出され、取り出された油がクーラー側供給ホース41bによって第二オイルクーラー20Bに供給される。第二オイルクーラー20Bから排出される油が排出ホース42によってトランスミッション25に戻される。ポンプ装置43は、エンジン5によって駆動される状態でエンジン5の機体後方側の側部に支持されている。トランスミッション25がトランスミッション用の油の貯留部になっている。
図11に示されるように、ポンプ装置43とオイルタンク40とがサクションホース44によって接続されている。ポンプ装置43に給油路45介してバルブユニット46が接続されている。バルブユニット46は、操作油路47aを介してリールシリンダ26に接続され、操作油路47bを介して昇降シリンダ27に接続され、操作油路47cを介して起伏操作シリンダ28に接続されている。バルブユニット46とオイルタンク40とが排油路46aによって接続されている。オイルタンク40の油がポンプ装置43によって取り出されて操作油としてバルブユニット46に供給され、バルブユニット46によってリールシリンダ26、昇降シリンダ27及び起伏操作シリンダ28のそれぞれに供給されて、リールシリンダ26、昇降シリンダ27及び起伏操作シリンダ28が伸長側に操作される。リールシリンダ26、昇降シリンダ27及び起伏操作シリンダ28が短縮側に操作されたとき、リールシリンダ26、昇降シリンダ27及び起伏操作シリンダ28から排出される油がバルブユニット46及び排油路46aを介してオイルタンク40に戻される。
図4に示されるように、ラジエータ18は、エンジンルームERにおいてエンジン5の機体横外側に設けられている。ファンシュラウド23は、冷却ファン19とラジエータ18とに亘るように設けられている。ファンシュラウド23は、冷却ファン19とラジエータ18との間の空間の外周を囲う風洞を形成し、冷却ファン19がラジエータ18に外気を引き込むことを可能する。
図4に示されるように、冷却ファン19は、エンジン5の出力軸に連動連結されて回転駆動によって外気を引き込んでラジエータ18等を冷却する。冷却ファン19は、ラジエータ18の機体内側に設けられている。冷却ファン19の回転駆動により、ラジエータ18側からエンジン5側に向かう冷却風が発生する。
図8に示されるように、冷却ファン19の回転軌跡Pは、冷却ファン19の回転軸芯方向視で、ラジエータ18と重複するようになっている。具体的には、冷却ファン19の回転軌跡Pは、冷却ファン19の回転軸芯方向視で、ラジエータ18の全体と重複するようになっている。また、冷却ファン19は、ラジエータ18の幅方向において、ラジエータ18の中央部に対して偏倚している。本実施形態では、冷却ファン19の回転軸芯方向視界において、冷却ファン19は、ラジエータ18の幅方向での中央部に対して、幅方向での右側に偏倚している。これに限らず、周辺の部材や装置の配置の都合によっては、冷却ファン19がラジエータ18の幅方向での左側に偏倚する構成を採用してもよい。ラジエータ18の裏側の冷却ファン横側箇所に配管等が入り込むスペースが得られる。
図4、図9に示されるように、支持ケース22は、ラジエータ18の外周を囲う状態で機体フレーム2に支持されている。支持ケース22には、ラジエータ18の幅方向に沿った状態でラジエータ18の上下方向に並ぶ複数の取付けフレーム22a、及び、ラジエータ18の上下方向に沿った状態でラジエータ18の幅方向に並ぶ一対の取付けフレーム22bを備えている。ラジエータ18の上下方向に沿った一対の取付けフレーム22bは、下段側の複数の取付けフレーム22aにわたって連結されている。インタークーラー21Aは、上段側の複数の取付けフレーム22aにわたって、例えばボルト等によって脱着可能に連結されている。燃料クーラー21Bは、一対の取付けフレーム22bにわたって、例えばボルト等によって脱着可能に連結されている。インタークーラー21A及び燃料クーラー21Bは、支持ケース22を介して機体フレーム2に支持されている。インタークーラー21Aと燃料クーラー21Bとは、インタークーラー21Aが燃料クーラー21Bの上側に位置する状態で上下に並んでいる。冷却ファン19の回転軸芯方向視(冷却ファン19の回転軸芯Yに沿う方向視)において、インタークーラー21Aは、ラジエータ18の上部と重複している。冷却ファン19の回転軸芯方向視において、燃料クーラー21Bは、ラジエータ18の下部と重複している。燃料クーラー21Bは、ラジエータ18の下部のうちの左右方向一方側部分と重複している。本実施形態では、燃料クーラー21Bは、ラジエータ18の下部のうちの左側部分と重複している。これに限らず、燃料クーラー21Bがラジエータ18の下部のうちの右側部分と重複する構成を採用してもよい。
図4に示されるように、エンジンルームERの開放部49には、インタークーラー21A及び燃料クーラー21Bの機体横外側を覆う状態で、第二防塵網48が備えられている。第二防塵網48は、吸気ケース50の防塵網51の網目よりも細かい網目を有し、通気を許容し且つ塵埃の通過を阻止する。
〔吸気ケースについて〕
図1、図4、図10に示されるように、吸気ケース50は、エンジンルームERの機体横外側に設けられている。吸気ケース50は、ラジエータ18、インタークーラー21A、燃料クーラー21Bの機体横外側に設けられている。吸気ケース50は、防塵網51によって通気を許容し且つ塵埃の通過を阻止する状態で、ラジエータ18、インタークーラー21A、燃料クーラー21B、第一オイルクーラー20A及び第二オイルクーラー20Bの機体外側を塞ぐようになっている。
吸気ケース50は、エンジンルームERにおける機体外方への開放部49を塞ぐ状態で設けられている。開放部49は、エンジンボンネット16の機体横一方側の側部に形成されている。吸気ケース50は、吸気壁部52、吸気壁部52の左右両横端部からエンジンルーム側に延びる側枠体53、両側枠体53の上端部及び吸気壁部52の上端部に繋がる上枠体54、両側枠体53の下端部及び吸気壁部52の下端部に繋がる下枠体55により、エンジンボンネット側に向かって開口する箱状に構成されている。吸気ケース50の機体横外部としての吸気壁部52には、吸気部56が備えられている。吸気部56には、通気を許容し且つ塵埃の通過を阻止する防塵網51が設けられている。吸気ケース50における左右方向とは、走行機体の左右方向ではなく、吸気ケース50を冷却ファン19の回転軸芯に沿う方向で視た左右方向である。
図1、図4、図10に示されるように、吸気ケース50の吸気部56は、吸気ケース50の機体横外部としての吸気壁部52の上部から下部に亘って複数設けられている。複数の吸気部56には、上側の4つの主吸気部56Aと、主吸気部56Aの下側(複数の吸気部56のうち最も下側)に位置する下部吸気部56Bが設けられている。吸気ケース50の機体横内部には、エンジンルームERの開放部49に対応する開口部57が備えられている。開口部57には、主開口部57Aと、主開口部57Aの下方に位置し、下部吸気部56Bに対応する下部開口部57Bが設けられている。
図4、図8に示されるように、第一オイルクーラー20A及び第二オイルクーラー20Bは、吸気ケース50の吸気壁部52よりも内側において、吸気ケース50に支持されている。第一オイルクーラー20A及び第二オイルクーラー20Bは、第一オイルクーラー20Aが第二オイルクーラー20Bの上側に位置する状態で上下に並んで支持されている。第一オイルクーラー20Aには、第二オイルクーラー20Bの受風面積よりも大きい受風面積が備えられている。第一オイルクーラー20A及び第二オイルクーラー20Bは、吸気ケース50の内部空間に収容される状態で吸気ケース50に支持されている。
詳述すると、図8に示すように、第一オイルクーラー20A及び第二オイルクーラー20Bを支持する枠体58が吸気ケース50に備えられている。枠体58は、吸気ケース50の左右の側枠体53によって構成される左右の縦枠(以下、側枠体を縦枠53と呼称する。)と、左右の縦枠同士を繋ぐ上枠59と、吸気ケース50の下枠体55によって構成されて、左右の縦枠の下端部同士を繋ぐ下枠(以下、下枠体を下枠55と呼称する。)と、左右の縦枠53のうち、上枠59と下枠55との間の上下中間部同士を繋ぐ中間枠60と、を有している。第一オクルクーラー21A及び第二オイルクーラー21Bの支持構造は、上記した形態の構造に限らない。本実施形態では、枠体58は、吸気ケース50を利用して構成されているが、これに限らない。例えば、吸気ケース50と別の部材のみで構成してもよい。
図4、図8に示されるように、第一オイルクーラー20Aの上部は、上枠59に支持されている。具体的には、第一オイルクーラー20Aの上部は、上枠59に備えられた支持部59aに支持されている。第一オイルクーラー20Aの上部は、上枠に締結具61によって固定されている。具体的には、第一オイルクーラー20Aの上部は、上枠における支持部59aに締結具61としてのボルト及びナットによって固定されている。第一オイルクーラー20Aの下部は、中間枠60に支持されている。第一オイルクーラー20Aの下部は、中間枠60に締結具61としてのボルト及びナットによる締結によって固定されている。
図4、図8に示されるように、第二オイルクーラー20Bの上部は、中間枠60に支持されている。第二オイルクーラー20Bの上部は、中間枠60に締結具62としてのボルト及びナットによる締結によって固定されている。第二オイルクーラー20Bの下部は、ステー63に支持されている。ステー63は、下枠55から上方に向けて延出されている。ステー63は、下枠55の支持部に締結具64としてのボルト及びナットによる締結によって固定されている。図5、図6に示されるように、第二オイルクーラー20Bの下部の複数箇所から連結片65が下向きに突設されている。複数の連結片65がステー63の上部63aに形成された複数の支持穴63bに上方から係入され、第二オイルクーラー20Bの下部がステー63に係止されている。第二オイルクーラー20Bは、ステー63に係止させた状態で中間枠60に締結具62によって固定されている。第二オイルクーラー20Bを支持枠58に組み付けるとき、第二オイルクーラー20Bの下部をステー63に仮置きした状態で上部を締結することによってできる。本実施形態では、締結具61,62,64としてボルト及びナットを採用しているが、これに限らず、ボルト及びナット以外の各種のネジ部材、締め付けカムなどを採用可能である。
図8に示されるように、吸気ケース50は、吸気ケース50の下部に位置する前後一対の前後向きの揺動軸66を介して前後のケース用ステー67に支持されている。前後のケース用ステー67は、機体フレーム2に支持されている。吸気ケース50は、揺動軸66の機体前後方向に延びる軸芯Xを揺動支点にした揺動によって通常状態(図3、図4参照)と開放状態(図10参照)とに亘って位置変更可能な状態で機体フレーム2に支持されている。
作業時など、メンテナンス時以外のとき、吸気ケース50を通常状態に位置変更しておく。吸気ケース50を通常状態にしたとき、吸気ケース50の前後側に設けられている係止具68(図3、図8参照)を作用させることにより、吸気ケース50を通常状態でエンジンボンネット16に固定できる。前後の係止具68は、フック部と、フック部に係止可能なラッチ部とを有するトグルラッチで構成されている。
図3、図4に示されるように、吸気ケース50が通常状態になっているとき、吸気ケース50は、ラジエータ18に近づいて防塵網51が冷却ファン19の回転軸芯方向視でラジエータ18の側に向く状態になり、吸気ケース50の外気が冷却ファン19によって防塵網51を通して吸気ケース50の内部に引き込まれ、引き込まれた外気が冷却風となってラジエータ18に供給される。ラジエータ18に向かう冷却風がインタークーラー21A及び燃料クーラー21Bに触れ、インタークーラー21Aによるエンジン燃焼用空気の冷却が行われ、燃料クーラー21Bによるエンジン燃料の冷却が行われる。
吸気ケース50が通常状態になっていると、図3、図4、図8に示されるように、冷却ファン19の回転軸芯方向視において、第一オイルクーラー20Aがインタークーラー21Aと重複する状態でインタークーラー21Aの機体外側に位置し、かつ、第二オイルクーラー20Bが第一オイルクーラー20Aの下側でラジエータ18の機体外側に位置し、ラジエータ18に向かう冷却風が第一オイルクーラー20A及び第二オイルクーラー20Bに当たり、第一オイルクーラー20AによってHST24のための油の冷却が行われ、第二オイルクーラー20Bによってトランスミッション25のための油の冷却が行われ、かつ、第二オイルクーラー20Bによってリールシリンダ26のための油の冷却、昇降シリンダ27のための油の冷却、起伏操作シリンダ28のための油の冷却が行われる。第一オイルクーラー20Aの受風面積が第二オイルクーラー20Bの受風面積より大きいので昇温しやすいHST24のための油が効率よく冷却される。
吸気ケース50が通常状態になっていると、第一オイルクーラー20A及び第二オイルクーラー20Bは、冷却ファン19の回転軸芯方向視で、ラジエータ18の下部の受風面と重複しない。これにより、第二オイルクーラー20Bの下側に、冷却風が第一オイルクーラー20A及び第二オイルクーラー20Bに当たらないでラジエータ18の下部に届く下部風路70が形成され、第一オイルクーラー20A及び第二オイルクーラー20Bがラジエータ18の機体外側に位置しながら、冷却風が下部風路70によってラジエータ18に適確に供給される。
吸気ケース50が通常状態になっていると、第一オイルクーラー20A及び第二オイルクーラー20Bが燃料クーラー21Bと重複しない状態で燃料クーラー21Bよりも機体外側に位置する。これにより、冷却風が燃料クーラー21Bに当たりやすい。
吸気ケース50が通常状態になっていると、第一オイルクーラー20Aがインタークーラー21Aとが重複してラジエータ18の機体外側に位置する。しかし、燃料クーラー21Bがラジエータ18の左右方向一方側に寄っており、第一オイルクーラー20Aとラジエータ18との間において、燃料クーラー21Bの左右方向他方側に通気空間71(図8参照)が形成されている。冷却風が通気空間71で拡散されてラジエータ18の受風面に広く当たる。
吸気ケース50が通常状態になっていると、第一オイルクーラー20A及び第二オイルクーラー20Bがラジエータ18の幅方向において、ラジエータ18の中央部に対して冷却ファン19が偏倚しているのと同じ側に偏倚して位置する。これにより、冷却ファン19がラジエータ18の中央部に対して偏倚していても、冷却ファン19によって引き込まれる冷却風が第一オイルクーラー20A及び第二オイルクーラー20Bに当たりやすい。
ラジエータ18の目詰まりを除去するなど、ラジエータ18のメンテナンスを行なう場合、吸気ケース50を開放状態に位置変更する。吸気ケース50が開放状態に位置変更されると、図10に示されるように、吸気ケース50がラジエータ18から離れ、かつ、第一オイルクーラー20A及び第二オイルクーラー20Bが吸気ケース50と共に移動してラジエータ18から離れ、第一オイルクーラー20A及び第二オイルクーラー20Bを取り除く手間を掛けないでラジエータ18の受風面を機体外側に露出させることが可能になる。すなわち、第二防塵網48を上昇操作することにより、第二防塵網48の係止部48aが支持ケース22から外れて第二防塵網48を取り外すことができる。第二防塵網48を取り外すことにより、図9示されるように、ラジエータ18の受風面のうち、インタークーラー21A及び燃料クーラー21Bが重複しない部分が機体外側に露出する。インタークーラー21A及び燃料クーラー21Bを支持ケース22から取り外すことにより、ラジエータ18の受風面のほぼ全体が機体外側に露出する。
図8に示されるように、第一オイルクーラー20Aをオイルタンク40に接続している供給ホース38及び排出ホース39は、可撓性ホースによって構成されている。第二オイルクーラー20Bをトランスミッション25及びポンプ装置43に接続している供給ホース41及び排出ホース42は、可撓性ホースによって構成されている。第一オイルクーラー20Aの供給ホース38及び排出ホース39、第二オイルクーラー20Bの供給ホース41及び排出ホース42は、吸気ケース50の揺動軸66の近傍を通されて配管されている。吸気ケース50が揺動するとき、各供給ホース38,41及び排出ホース39,42が変形しやすくて第一オイルクーラー20A及び第二オイルクーラー20Bの移動抵抗になりにくく、第一オイルクーラー20A及び第二オイルクーラー20Bが吸気ケース50の揺動にスムーズに追従する。
図4に示されるように、吸気ケース50の内部に風量調整板72が備えられている。風量調整板72は、防塵網51と第一オイルクーラー20Aとの間、及び、防塵網51と第二オイルクーラー20Bとの間の両方の間に亘って備えられている。風量調整板72は、図7に示されるように、複数の貫通穴を通気穴として有する多孔板によって構成されている。風量調整板72を構成する多孔板として、主吸気部56Aに対向する上部多孔板73aと、下部吸気部56Bに対向する下部多孔板73bとが備えられている。下部多孔板73bには、上部多孔板73aの通気穴よりも少数の通気穴が備えられている。すなわち、風量調整板72の下部側の開口率が上部側の開口率よりも低くなっている。吸気ケース50の下部側を通ってラジエータ18に引き込まれる外気の風量が吸気ケース50の上部側を通ってラジエータ18に引き込まれる外気の風量よりも少なる状態に風量調整板72によって風量調整される。上部側よりも塵埃が流入しがちな下部側における風量が上部側の風量よりも少なめに風量調整され、防塵網51のうち、目詰まりが生じやすい下側部分の目詰りタイミングを遅らせるよう構成されている。本実施形態では、通気孔の数が異なる2つの多孔板によって下部側の開口率を上部側に開口率より低くされているが、これに限らず、下部の通気孔の数が上部の通気孔の数が少ない一枚の多孔板を採用することによって、下部側の開口率を上部側に開口率より低くする構成を採用してもよい。本実施形態では、風量調整板72として貫通穴を通気穴として有する多孔板が採用されているが、多孔板としては、パンチングメタル、格子部材、金属網、樹脂網など各種の部材の採用が可能である。
図7に示されるように、吸気ケース50の枠体としての左右の側枠体53の内周部から隙間埋め部材74が風量調整板72に向けて突出されている。隙間埋め部材74の複数箇所から支持部材75が風量調整板72に向けて突出されている。複数の支持部材75は、隙間埋め部材74を介して側枠体53に支持され、かつ、側枠体53から風量調整板72に向けて突出された状態になっている。風量調整板72の端部が支持部材75にネジ部材によって連結され、風量調整板72は、吸気ケース50の枠体としての側枠体53に隙間埋め部材74を介して支持されている。風量調整板72の横幅が吸気ケース50の左右の側枠体53の間隔よりも狭く設定され、風量調整板72と左右の側枠体53との隙間が隙間埋め部材74によって埋められている。風量調整板72の横幅が吸気ケース50の側枠体間隔よりも狭くて、風量調整板72の吸気ケース50への嵌め込みがしやすいものでありながら、冷却風が風量調整板72と側枠体53との隙間から漏れることを回避しつつ風量調整される。本実施形態では、支持部材75が隙間埋め部材74から延出されているが、これに限らず、支持部材75と隙間埋め部材74とを別々に側枠体53から延出する構成を採用してもよい。本実施形態では、隙間埋め部材74として板材が採用されているが、アングル材、パイプ材、弾性部材など各種の部材を採用可能である。
上記した如く横幅が吸気ケース50の側枠体間隔よりも狭い風量調整板72を採用する構成に代え、横幅が吸気ケース50の側枠体間隔にほぼ等しい風量調整板を採用し、風量調整板72の端部が側枠体53の内周部に隙間なく接し、風量調整板72と側枠体53との間から冷却風の漏れを回避できる状態で風量調整板72が吸気ケース50に支持される構成を採用して実施してもよい。
図4、図7、図10に示されるように、吸気ケース50のうち、通常状態においてエンジンボンネット16から上方に突出する上部の内側に、第三防塵網76を有する内吸気部56Cが形成されている。
図1、図2、図7〜図9に示されるように、エンジンボンネット16の前壁部16aに第二吸気ケース77が設けられている。吸気ケース50の前側の側枠体53に接続部材78が突設されている。吸気ケース50が通常状態に位置変更されているとき、吸気ケース50と第二吸気ケース77とが接続部材78によって接続されて吸気ケース50の内部と第二吸気ケース77の内部とが連通し、冷却風が第二吸気ケース77からラジエータ18へ引き込まれることが可能になっている。前側の係止具68が接続部材78と第二吸気ケース77とに亘って設けられている。
[別実施形態]
以下、上記実施形態に変更を加えた別実施形態を例示する。上記実施形態及び各別実施形態は、矛盾が生じない限り、複数選択して組み合わせることができる。なお、本発明の範囲は、各実施形態の内容に限定されない。
(1)上記実施形態では、吸気ケース50が下支点の上下揺動によって通常状態と開放状態とに位置変更されるものが例示されているが、これに限られない。例えば、上支点の上下揺動、前後揺動、前後スライド、上下スライドなどによって位置変更されていてもよい。
(2)上記実施形態では、吸気ケース50が、ラジエータ18の機体横外側に設けられているものが例示されているが、これに限られない。例えば、エンジンルームの位置は、機体左側や後でもよく、吸気ケース50が、ラジエータ18の機体後外側、または、機体左外側に設けられていてもよい。
(3)上記実施形態では、エンジン5が、ラジエータ18の機体内側に設けられているものが例示されているが、これに限られない。エンジン5が、ラジエータ18から離れて箇所(ラジエータ18と隣り合っていない箇所)に設けられていてもよい。
(4)上記実施形態では、吸気ケース50に支持される冷却装置20として、HST用の第一オイルクーラー20A及びトランスミッション用の第二オイルクーラー20Bが採用され、ラジエータ側に位置変更不能な状態で支持される第二冷却装置21として、インタークーラー21A及び燃料クーラー21Bが採用されているものが例示されているが、これに限られない。例えば、吸気ケース50に支持される冷却装置20として、HST用の第一オイルクーラー20A及びトランスミッション用の第二オイルクーラー20Bのいずれか一方だけが採用され、ラジエータ側に位置変更不能な状態で支持される第二冷却装置21として、インタークーラー21A及び燃料クーラー21Bのいずれか一方だけが採用されていてもよい。第二冷却装置21がなくてもよい。オイルクーラーは、1つで、ラジエータ18の上下にわたる大きな受風面積を有するものでもよい。
また、吸気ケース50に支持される冷却装置として、インタークーラー21A及び燃料クーラー21Bが採用され、ラジエータ側に位置変更不能な状態で支持される第二冷却装置として、HST用の第一オイルクーラー20A及びトランスミッション用の第二オイルクーラー20Bが採用されていてもよい。
また、オイルクーラー、インタークーラー及び燃料クーラー以外に、空調装置のコンデンサ等、各種の冷却装置が採用されていてもよい。
(5)上記実施形態では、HST用の第一オイルクーラー20Aがトランスミッション用の第二オイルクーラー20Bの上側に位置する配列が採用されているものが例示されているが、上下が逆の配列が採用されていてもよい。また、左右に並ぶ配列が採用されていてもよい。
(6)上記実施形態では、燃料クーラー21Bがラジエータ18のうちの左右方向一方側の部分と重複するものが例示されているが、ラジエータ18の左右方向中央部と重複しているものであってもよい。
(7)上記実施形態では、冷却ファン19がラジエータ18の中央部に対して偏倚しているものが例示されているが、中央部に位置しているものであってもよい。
(8)上記実施形態では、風量調整板72が備えられているものが例示されているが、これに限られない。例えば、上記のような風量調整板72が備えられていなくてもよい。
(9)上記実施形態では、吸気ケース50の吸気部56は、吸気ケース50の機体横外部の上部から下部に亘って設けられているものが例示されているが、これに限られない。例えば、吸気部56が、吸気ケース50の機体横外部の上部から上下中央部に亘って設けられており、吸気ケース50の機体横側部の下端部付近が閉塞されていてもよい。言い換えれば、吸気ケース50に下部吸気部56Bが設けられていなくてもよい。
(10)上記実施形態では、第二吸気ケース77が設けられているが、第二吸気ケース77は設けらないで実施してもよい。
(11)上記実施形態では、防塵網51と第二冷却装置21との間に、防塵網51よりも目の細かい第二防塵網48が備えられているものが例示されているが、これに限られない。例えば、第二防塵網48は、防塵網51と目の細かさが同じであってもよい。また、第二防塵網48が備えられていなくてもよい。
(12)上記実施形態では、第三防塵網76が備えられているものが例示されているが、これに限られない。例えば、第三防塵網76が備えられておらず、第三防塵網76に対応する箇所が閉塞されていてもよい。
(13)上記実施形態では、インタークーラー21A及び燃料クーラー21Bが備えらえているものが例示されているが、これらに限られない。例えば、インタークーラー21A及び燃料クーラー21Bの両方、あるいは、いずれか一方が備えられていなくてもよい。
(14)上記実施形態では、走行装置1がクローラ式であるものが例示されているが、これに限られない。例えば、ホイール式の走行装置、あるいは、車輪とミニクローラとを組わせた走行装置であってもよい。
本発明は、上記した普通型コンバインの他、自脱型コンバイン、とうもろこし収穫機、トラクタ、草刈機、建設機械等の様々な作業車に利用できる。
1 走行装置
2 機体フレーム
5 エンジン
18 ラジエータ
19 冷却ファン
20 冷却装置
20A 上側冷却装置(第一オイルクーラー)
20B 下側冷却装置(第二オイルクーラー)
21 第二冷却装置
21A インタークーラー
21B 燃料クーラー
24 無段変速装置(オイル貯留部)
25 トランスミッション
38 供給ホース
39 排出ホース
40 オイル貯留部(オイルタンク)
41 供給ホース
42 排出ホース
50 吸気ケース
51 防塵網
53 枠体(側枠体)
55 下枠体
58 枠体
59 上枠
60 中間枠
61 締結具(ボルト・ナット)
62 締結具(ボルト・ナット)
63 ステー
64 締結具(ボルト・ナット)
71 通気空間
72 風量調整板
74 隙間埋め部材

Claims (24)

  1. 機体フレームに支持され、エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、
    前記ラジエータの機体外側に設けられ、防塵網によって、通気を許容しつつ塵埃の通過を阻止することが可能な吸気ケースと、
    前記ラジエータの機体内側に設けられ、回転駆動によって前記吸気ケースを通して外気を引き込んで前記ラジエータを冷却する冷却ファンと、が備えられ、
    前記吸気ケースは、前記ラジエータに近づいて前記防塵網が前記冷却ファンの回転軸芯方向視で前記ラジエータの側に向く通常状態と、前記ラジエータから離れて前記ラジエータを機体外側に露出可能な開放状態と、に位置変更可能に構成され、
    前記ラジエータとは別の空冷式の冷却装置が備えられ、
    前記冷却装置は、前記吸気ケースに支持されて前記吸気ケースと共に位置変更可能であり、前記吸気ケースが前記通常状態のときに、前記回転軸芯方向視で前記ラジエータと重複する状態で前記防塵網と前記ラジエータとの間に位置する作業車。
  2. 前記冷却装置は、前記吸気ケースに収容されている請求項1に記載の作業車。
  3. 前記ラジエータ及び前記冷却装置とは別の空冷式の第二冷却装置が備えられ、
    前記第二冷却装置は、前記ラジエータの機体外側に、前記回転軸芯方向視で前記ラジエータの一部と重複する状態、かつ、位置変更不能な状態で設けられ、
    前記冷却装置は、前記吸気ケースが前記通常状態のときに、前記回転軸芯方向視で前記第二冷却装置と重複する状態で前記第二冷却装置の機体外側に位置する請求項1または2に記載の作業車。
  4. 前記第二冷却装置は、前記回転軸芯方向視で前記ラジエータの上部と重複しており、
    前記冷却装置と前記ラジエータとの間における前記第二冷却装置の下方に、通気空間が形成されている請求項3に記載の作業車。
  5. 前記第二冷却装置は、前記エンジンのためのインタークーラーである請求項3または4に記載の作業車。
  6. 前記ラジエータ及び前記冷却装置とは別の空冷式の第二冷却装置が備えられ、
    前記第二冷却装置は、前記ラジエータの機体外側に、前記回転軸芯方向視で前記ラジエータの一部と重複する状態、かつ、位置変更不能な状態で設けられ、
    前記冷却装置は、前記吸気ケースが前記通常状態のときに、前記回転軸芯方向視で前記第二冷却装置と重複しない状態で前記第二冷却装置よりも機体外側に位置する請求項1または2に記載の作業車。
  7. 前記第二冷却装置は、前記回転軸芯方向視で、前記ラジエータの下部のうち、左右方向一方側部分と重複しており、
    前記冷却装置と前記ラジエータとの間において、前記回転軸芯方向視で前記第二冷却装置の左右方向他方側に、通気空間が形成されている請求項6に記載の作業車。
  8. 前記第二冷却装置は、前記エンジンの燃料のための燃料クーラーである請求項6または7に記載の作業車。
  9. 前記冷却ファンは、前記ラジエータの幅方向において、前記ラジエータの中央部に対して偏倚した位置に設けられ、
    前記冷却装置は、前記ラジエータの幅方向において、前記ラジエータの中央部に対して前記冷却ファンが偏倚しているのと同じ側に偏倚した位置に設けられている請求項1から8の何れか一項に記載の作業車。
  10. 前記吸気ケースは、揺動によって前記通常状態と前記開放状態とに亘って位置変更可能であり、
    前記冷却装置に、冷却対象物を給排する可撓性ホースが接続され、
    前記可撓性ホースは、前記吸気ケースの揺動軸近傍を通されて前記冷却装置に接続されている請求項1から9の何れか一項に記載の作業車。
  11. 前記冷却装置として、上下に並ぶ上側冷却装置と下側冷却装置とが備えられている請求項1から10の何れか一項に記載の作業車。
  12. 前記上側冷却装置の受風面積は、前記下側冷却装置の受風面積よりも大きく、
    前記上側冷却装置及び前記下側冷却装置は、前記回転軸芯方向視で、前記ラジエータの下部の受風面と重複しない状態で設けられている請求項11に記載の作業車。
  13. 前記吸気ケースに、左右の縦枠と、前記左右の縦枠同士を繋ぐ上枠と、前記左右の縦枠の下端部同士を繋ぐ下枠と、前記左右の縦枠のうち、前記上枠と前記下枠との間の上下中間部同士を繋ぐ中間枠と、を有する枠体が備えられ、
    前記上側冷却装置の上部は、前記上枠に支持され、かつ、前記上側冷却装置の下部は、前記中間枠に支持され、
    前記下側冷却装置の上部は、前記中間枠に支持され、かつ、前記下側冷却装置の下部は、前記下枠から上方に向けて延出されたステーに支持されている請求項12に記載の作業車。
  14. 前記上側冷却装置は、前記上枠及び前記中間枠に締結具によって固定され、
    前記下側冷却装置は、前記ステーに係止させた状態で、前記中間枠に締結具によって固定され、
    前記ステーは、前記下枠に締結具によって固定されている請求項13に記載の作業車。
  15. 前記吸気ケースの内部において、前記防塵網と前記冷却装置との間に、前記ラジエータ側に引き込まれる外気の風量を調整する風量調整板が備えられ、
    前記風量調整板は、前記吸気ケースの枠体に支持され、
    前記枠体の内周部から、前記枠体と前記風量調整板との間の隙間を埋める隙間埋め部材が前記風量調整板側に突出されている請求項1から12の何れか一項に記載の作業車。
  16. 前記吸気ケースの内部において、前記防塵網と前記冷却装置との間に、前記ラジエータ側に引き込まれる外気の風量を調整する風量調整板が備えられ、
    前記風量調整板は、前記枠体に支持され、
    前記枠体の内周部から、前記枠体と前記風量調整板との間の隙間を埋める隙間埋め部材が前記風量調整板側に突出されている請求項13または14に記載の作業車。
  17. 前記吸気ケースの内部において、前記防塵網と前記冷却装置との間に、前記ラジエータ側に引き込まれる外気の風量を調整する風量調整板が備えられ、
    前記風量調整板は、前記吸気ケースの枠体に支持され、
    前記風量調整板の端部は、前記枠体の内周部に隙間なく接している請求項1から12の何れか一項に記載の作業車。
  18. 前記吸気ケースの内部において、前記防塵網と前記冷却装置との間に、前記ラジエータ側に引き込まれる外気の風量を調整する風量調整板が備えられ、
    前記風量調整板は、前記枠体に支持され、
    前記風量調整板の端部は、前記枠体の内周部に隙間なく接している請求項13または14に記載の作業車。
  19. 前記風量調整板は、多孔板で構成され、
    前記風量調整板の下部側の開口率は、前記風量調整板の上部側の開口率よりも低い請求項15から18の何れか一項に記載の作業車。
  20. 前記エンジンからの動力を変速可能な静油圧式の無段変速装置と、前記無段変速装置からの動力を変速して走行装置に伝達する機械式のトランスミッションと、が備えられ、
    前記上側冷却装置は、前記無段変速装置の油を冷却する第一オイルクーラーであり、
    前記下側冷却装置は、前記トランスミッションの油を冷却する第二オイルクーラーである請求項11から14の何れか一項に記載の作業車。
  21. 前記エンジンは、前記冷却ファンに対して前記ラジエータとは反対側の側方に設けられ、
    前記エンジンに対して前記冷却ファンとは反対側の側方に、前記冷却装置と接続されたオイル貯留部が備えられ、
    前記冷却装置と前記オイル貯留部との間で油を循環させる供給ホース及び排出ホースが備えられ、
    前記供給ホース及び排出ホースは、前記回転軸芯方向視で前記エンジンを挟んで左右に振り分けて通されている請求項1から19の何れか一項に記載の作業車。
  22. 前記エンジンからの動力を変速可能な静油圧式の無段変速装置が備えられ、かつ、前記冷却装置として、前記無段変速装置の油を冷却する第一オイルクーラーが備えられ、
    前記オイル貯留部は、前記無段変速装置の油を貯留可能なオイルタンクである請求項21に記載の作業車。
  23. 前記エンジンは、前記冷却ファンに対して前記ラジエータとは反対側の側方に設けられ、
    前記エンジンに対して前記冷却ファンとは反対側の側方に、前記冷却装置と接続されたオイル貯留部が備えられ、
    前記冷却装置と前記オイル貯留部との間で油を循環させる供給ホース及び排出ホースが備えられ、
    前記供給ホース及び排出ホースは、前記回転軸芯方向視で前記エンジンを挟んで左右に振り分けて通されている請求項20に記載の作業車。
  24. 前記オイル貯留部は、前記無段変速装置の油を貯留可能なオイルタンクである請求項23に記載の作業車。
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