JP6687916B2 - コンバインの原動部構造 - Google Patents

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本発明は、コンバインの原動部構造に関するものである。
従来のコンバインの原動部構造として、エンジンルーム内に設けられたエンジンとラジエータの間に、外気をエンジンルーム内に吸引するファンと、このファンを出力軸上に備えたHST(油圧式無段変速装置)を設け、このHSTをエンジンの出力回転で駆動する構成のものがある。(特許文献1)
特開2008−88823号公報
しかし、特許文献1に記載された技術では、HSTが、ファンで吸引した外気をエンジンに向けて送風する際の障害になり、エンジンの冷却効率が低く、エンジンがオーバーヒートし易くなる問題がある。
そこで、本発明の課題は、ファンで吸引した外気をエンジンに向けて効率良く送風してエンジンのオーバーヒートを防止できるコンバインの原動部構造を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、エンジンルーム(6)に内装されたエンジン(E)の機体の進行方向に対する右外側にラジエータ(30)を設け、該ラジエータ(30)の機体の進行方向に対する右外側に濾過体を備えたカバー(9)を設けたコンバインの原動部構造であって、
前記エンジン(E)とラジエータ(30)の間に、正転状態では外気を前記カバー(9)の機体の進行方向に対する右外側からエンジンルーム(6)内に吸引し、逆転状態では内気を前記カバー(9)の機体の進行方向に対する左内側から外側へ送風するファン(45)を設け、前記エンジン(E)で駆動される油圧ポンプ(62)からの送油によって前記ファン(45)を駆動する油圧モータ(50)を設け、前記ファン(45)の回転軸(46)を第1ブラケット(40)で支持し、前記油圧モータ(50)を第2ブラケット(55)で支持し、前記回転軸(46)に設けられた第1プーリ(47)と、前記油圧モータ(50)の出力軸(50A)に設けられた第2プーリ(50A)にベルト(52)を巻回し、前記回転軸(46)の軸心方向視において、前記ベルト(52)を挟んで第1ブラケット(40)の第1アーム(41)と第2アーム(42)を平行に設け、該第1アーム(41)と第2アーム(42)に架設された接続部(43)で回転軸(46)を回転自在に支持し、前記ラジエータ(30)の機体の進行方向に対する左内側に、前記ファン(45)の外周部を覆うシュラウド(33)が形成された枠体(39)を設け、前記第2ブラケット(55)を、前記油圧モータ(50)を支持する内壁(58)と、前記枠体(39)から左内側に延在して内壁(58)の前部に連結される第1壁(56)と、前記枠体(39)から左内側に延在して内壁(58)の後部に連結される第2壁(57)で形成し、前記第1壁(56)の前部を、前記第1アーム(41)におけるシュラウド(33)の外周部に位置する後部に連結し、前記第2壁(57)の前部を、前記第1アーム(41)におけるシュラウド(33)の外周部に位置する後部に連結したことを特徴とするコンバインの原動部構造である。
請求項記載の発明は、前記ファン(45)の回転軸(46)の軸心方向視において、前記油圧モータ(50)をファン(45)の回転軌跡の外側に配置した請求項記載のコンバインの原動部構造である。
請求項記載の発明は、前記油圧モータ(50)の上側に、操作部(5)の底壁を上側に膨出させて形成される空間(S)を設けた請求項1又は2記載のコンバインの原動部構造である。
請求項1記載の発明によれば、エンジン(E)とラジエータ(30)の間に、正転状態では外気をカバー(9)の機体の進行方向に対する右外側からエンジンルーム(6)内に吸引し、逆転状態では内気をカバー(9)の機体の進行方向に対する左内側から外側へ送風するファン(45)を設け、エンジン(E)で駆動される油圧ポンプ(62)からの送油によってファン(45)を駆動する油圧モータ(50)を設け、ファン(45)の回転軸(46)を第1ブラケット(40)で支持し、油圧モータ(50)を第2ブラケット(55)で支持し、回転軸(46)に設けられた第1プーリ(47)と、油圧モータ(50)の出力軸(50A)に設けられた第2プーリ(50A)にベルト(52)を巻回し、回転軸(46)の軸心方向視において、ベルト(52)を挟んで第1ブラケット(40)の第1アーム(41)と第2アーム(42)を平行に設け、第1アーム(41)と第2アーム(42)に架設された接続部(43)で回転軸(46)を回転自在に支持し、ラジエータ(30)の機体の進行方向に対する左内側に、ファン(45)の外周部を覆うシュラウド(33)が形成された枠体(39)を設け、第2ブラケット(55)を、油圧モータ(50)を支持する内壁(58)と、枠体(39)から左内側に延在して内壁(58)の前部に連結される第1壁(56)と、枠体(39)から左内側に延在して内壁(58)の後部に連結される第2壁(57)で形成し、第1壁(56)の前部を、第1アーム(41)におけるシュラウド(33)の外周部に位置する後部に連結し、第2壁(57)の前部を、第1アーム(41)におけるシュラウド(33)の外周部に位置する後部に連結したので、ファン(45)の正転によって吸引した外気をエンジン(E)に向けて効率良く送風して、エンジン(E)の冷却効果を高め、エンジン(E)のオーバーヒートや出力低下を防ぎ、作業能率を高めることができる。また、ファン(45)の逆転によってカバー(9)の濾過体に付着した塵埃を除去して通気面積を確保することができる。
また、第2ブラケット(55)の剛性が高まり、第2ブラケット(55)で油圧モータ(50)を強固に支持することができる。
請求項記載の発明によれば、請求項記載の発明による効果に加えて、ファン(45)の回転軸(46)の軸心方向視において、油圧モータ(50)をファン(45)の回転軌跡の外側に配置したので、吸引した外気をエンジン(E)に向けてより効率良く送風して、エンジン(E)の冷却効果を高め、エンジン(E)のオーバーヒートや出力低下を防ぎ、作業能率をより高めることができる。
請求項記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明による効果に加えて、油圧モータ(50)の上側に、操作部(5)の底壁を上側に膨出させて形成される空間(S)を設けたので、油圧モータ(50)の周囲に大きな空間を形成して、油圧モータ(50)に接続される油圧ホースの配索を容易に行うことができる。
コンバインの左側面図である。 コンバインの右側面図である。 エンジンルームの右側面図である。 エンジンルームの平面図である。 エンジンルームの正面図である。 ファン支持部材を説明する拡大右側面図である。 ファン支持部材を説明する拡大平面図である。 ファン支持部材を説明する拡大正面図である。 油圧回路の説明図である。 電動モータで冷却ファンを駆動する他の実施形態の説明図である。 電動モータの回転速度の説明図である。
図1,2に示すように、コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を刈取る刈取装置3が設けられ、刈取装置3の後側左部に刈取られた穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取装置3の後側右部に操縦者が搭乗する操縦部5が設けられている。
操縦部5の下側にはエンジンEを搭載するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側には脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられ、グレンタンク7の後側に穀粒を外部に排出する上下方向に延在する縦排出筒と前後方向に延在する横排出筒からなる排出オーガ8が設けられている。
図3〜5に示すように、エンジンEとエンジンルーム6のカバー9の間には、エンジンEに供給される冷却水を冷却するラジエータ30が設けられ、ラジエータ30の前側には、油圧モータ50に供給される作動オイルを冷却する第1オイルクーラ(請求項における「オイルクーラ」)31が設けられている。また、ラジエータ30の前面と第1オイルクーラ31の上面は、接続部材32を介して連結されている。これにより、ラジエータ30と第1オイルクーラ31を前後方向に隙間なく配置することができ、ラジエータ30と第1オイルクーラ31の設置スペースの省スペースにすることができる。
ラジエータ30と第1オイルクーラ31の外周には、ラジエータ30と第1オイルクーラ31からエンジンEに向かって延在する鉄板から形成され、ファン45の回転軌跡の外周を覆う筒状のシュラウド33と一体の枠体39が設けられている。また、第1オイルクーラ31の給油口と排油口に接続された油圧ホースは、枠体39の前壁を貫通して前側に延出して設けられている。これにより、第1オイルクーラ31とエンジンEの前方に設けられたオイルタンク60の接続を容易に行うことができる。
ラジエータ30における下部の前側部位の外側には、操縦部5の空調機器に供給される冷却媒体を冷却するコンデンサ34が設けられ、第1オイルクーラ31における下部の外側には、走行装置2のトランスミッションに供給される作動オイル等を冷却する第2オイルクーラ35が設けられている。
ラジエータ30における上部の前側部位の外側で、且つ、コンデンサ34よりも外側には、エンジンEに供給される燃焼用の混合気体を冷却するインタクーラ36が設けられている。なお、本明細書では、ラジエータ30と、第1オイルクーラ31と、コンデンサ34、第2オイルクーラ35と、インタクーラ36を総称して、便宜的に冷却装置Aと言う。
シュラウド33を有した枠体39の内側面には、枠体39における上部の後側部位から下部の前側部位に延在する第1ブラケット40が設けられている。第1ブラケット40は、前下がりに設けられた第1アーム41と、第1アーム41と平行に前下がりに設けられた第2アーム42と、第1アーム41の中間部と第2アーム42の中間部を連結する接続部43から形成されている。
接続部43には、ファン45の中心部を支持する回転軸46が回転自在に支持されている。また、回転軸46の内側部には、回転軸46にエンジンEの出力回転を伝動するプーリ47が設けられている。なお、ファン45の外側部は、シュラウド33の内側に入り込んでいる。
図6〜8に示すように、枠体39におけるシュラウド33の外周部の内側面には、エンジンEの出力回転をプーリ(請求項における「第1プーリ」)47に伝動する油圧モータ50を固定する第2ブラケット55が設けられている。
第2ブラケット55は、枠体39の内側面から機体内側である左側に向かって延在する第1壁56と、枠体39の内側面から機体内側である左側に向かって延在する第2壁57と、第1壁56の内側端部と第2壁57の内側端部を連結する内壁58から形成されている。
第1壁56の下部は、シュラウド33の外周部の位置する第1アーム41の上部に固定され、第1壁56の外側部は、シュラウド33の外周部の位置する枠体39の内側面と外周面に固定されている。また、第2壁57の下部は、シュラウド33の外周部の位置する第2アーム42の上部に固定され、第2壁57の外側部は、シュラウド33の外周部の位置する枠体39の内側面と外周面に固定されている。これにより、枠体39に第2ブラケット55を容易に組込むことができ、立てが容易に行え、枠体39に対して第2ブラケット55を容易に位置決めすることができる。
油圧モータ50は、長手方向を左右方向に向けた姿勢で、シュラウド33の外周部に位置する第2ブラケット55の内壁58に固定されている。これにより、油圧モータ50がファン45によって吸引された空気の障害にならず、吸引された空気をエンジンEに送風してエンジンEを効率良く冷却することができる。
操縦部5の座席が固定される底壁84の後部における油圧モータ50と対向する外側の部位には上側に向かって膨出する凸状の空間Sを形成している。これにより、油圧モータ50に接続される油圧ホースを効率良く配置することができる。
枠体39の内側面と第2ブラケット55の内壁58の下部は、左右方向に延在する補強プレート59で連結されている。また、補強プレート59の前部は、第2ブラケット55の第1壁56に連結され、補強プレート59の後部は、第2ブラケット55の第2壁57の連結されている。これにより、第2ブラケット55の剛性が高まり、第2ブラケット55の変形を防止することができる。
油圧モータ50の出力軸50Aにはプーリ(請求項における「第2プーリ」)51が取付けられている。プーリ47とプーリ51には、ベルト52が巻回されており、ベルト52は、第1ブラケット40の第1アーム41と第2アーム42の間に、第1アーム41と第2アーム42に略平行に設けられている。また、ベルト52は、第2ブラケット55の内壁58に設けられた左右方向に延在する支軸53に支持されたテンションアーム54によって張圧されている。これにより、ベルト52の張力の変動による第1アーム41と第2アーム42の変形を防止することができる。
ラジエータ30の下部は、機体フレーム1の上面に隙間なく配置されている。これにより、機体フレーム1とラジエータ30の下部の隙間からエンジンEによって加熱された空気の漏れ出しによるラジエータ30等の冷却効果の悪化を防止することができる。
図9に示すように、油圧モータ50とオイルタンク60は、油圧ホース67と油圧ホース68で接続されて閉回路を構成している。油圧ホース67には、油圧ポンプ62が接続され、油圧ホース68には、逆止弁と可変絞り弁が並設されたチェック弁61が接続され、ている。また、油圧ホース67における油圧ポンプ62よりも下流側の部位と油圧ホース68におけるチェック弁61よりも上流側の部位は、油圧モータ50への作動オイルの送油方向を切替えて油圧モータ50の出力軸50Aの回転方向の切替えを行う油圧バルブ64が接続され、油圧ホース67における油圧ポンプ62と油圧バルブ64の間の部位には、閉回路内に残存した作動オイルをオイルタンク60に戻すリリーフ弁69が接続されている。
油圧ホース67は、オイルタンク60と油圧バルブ64を接続する油圧ホース67Aと、油圧バルブ64と油圧モータ50を接続する油圧ホース67Bから形成され、油圧ホース68は、オイルタンク60と油圧バルブ64を接続する油圧ホース67Aと、油圧バルブ64と油圧モータ50を接続する油圧ホース67Bから形成されている。
油圧モータ50の出力軸50Aの回転を正転方向にする場合は、油圧バルブ64を作動させて油圧ホース67Aと油圧ホース68Bを連通し、油圧ホース67Bと油圧ホース68Aを連通する。オイルタンク60に貯留された作動オイルは、油圧ホース67Aと油圧ホース68Bを介して油圧モータ50に送油され、油圧モータ50から排油された作動オイルは、油圧ホース67Bと油圧ホース68Aを介してオイルタンク60に戻される。
一方、油圧モータ50の出力軸50Aの回転を逆転方向にする場合には、油圧バルブ64を作動させて油圧ホース67Aと油圧ホース67Bを連通し、油圧ホース68Aと油圧ホース68Bを連通する。オイルタンク60に貯留された作動オイルは、油圧ホース67Aと油圧ホース67Bを介して油圧モータ50に送油され、油圧モータ50から排油された作動オイルは、油圧ホース68Bと油圧ホース68Aを介してオイルタンク60に戻される。
これにより、油圧モータ50の正転方向に回転する回転速度は、油圧バルブ64に送油される作動オイルがチェック弁61によって絞られないので、油圧モータ50の正転速度を高速にすることができる。一方、油圧モータ50の逆転方向に回転する回転速度は、油圧バルブ64から排油される作動オイルがチェック弁61によって絞られるので、油圧モータ50の逆転速度は正転速度に比較して低速になる。
油圧モータ50の出力軸50Aが正転方向に回転しファン45が正転方向に回転する正転状態の場合は、カバー9に設けられた濾過体を介してエンジンルーム6内に外部の空気を吸引して冷却装置Aを冷却することができる。また、吸引された空気をエンジンEに向けて送風してエンジンEを冷却することができる。一方、油圧モータ50の出力軸50Aが逆転方向に回転しファン45を逆転方向に回転する逆転状態の場合には、エンジンルーム6内の空気をカバー9の濾過体を介して外部に排出してカバー9の濾過体に付着した藁屑等の塵埃を吹き飛ばして除去することができ、ファン45から発生する騒音も少なくすることができる。
閉回路に補填する作動オイルを貯留するオイルタンク60は、機体側面視においてエンジンEの下部の前側であって操縦部5のステップ部5Aの下側に設けられている。また、オイルタンク60は、機体平面視においてオイルタンク60の右部を第1オイルクーラ31の前側に位置させている。これにより、第1オイルクーラ31とオイルタンク60を接続する油圧ホースの長さを短くすることができる。
油圧ポンプ62は、機体側面視においてエンジンEの上下方向の中間部の前部であってファン45の回転軌跡の内側に臨んで設けられている。また、油圧ポンプ62は、機体平面視においてオイルタンク60の排油口の後側に設けられている。これにより、油圧ポンプ62を効率良く冷却して油圧ポンプ62から油圧モータ50に送油される作動オイルの過度の温度上昇を抑制して油圧モータ50の耐久性を高めることができる。また、オイルタンク60と油圧ポンプ62を接続する油圧ホースの長さを短くすることができる。
油圧バルブ64は、機体側面視においてオイルタンク60の前部の上側に設けられている。また、油圧バルブ64は、機体正面視においてエンジンEの右部よりも右側に設けられている。これにより、オイルタンク60と油圧バルブ64を接続する油圧ホースの長さを短くすることができる。また、油圧モータ50に送油される作動オイルの過度の温度上昇を抑制して油圧モータ50を円滑に駆動させることができる。
図10に示すように、油圧モータ50で駆動されるファン45に替えて軸流ファンである電動ファン66を設けることもできる。図10に示された形態においては、エンジンルーム6における上下方向の中間部の前側部位に第1電動ファン66Aを設け、エンジンルーム6における上下方向の上部の後側部位に第2電動ファン66Bを設け、エンジンルーム6における上下方向の下部の後側部位に第3電動ファン66Cを設けている。これにより、電動ファン66を正転方向に回転する正転状態の場合は、カバー9に設けられた濾過体を介してエンジンルーム6の広範囲な領域内に外部の空気を吸引して冷却装置Aを冷却することができる。一方、電動ファン66を逆転方向に回転する逆転状態の場合には、エンジンEによって暖められた空気をカバー9の濾過体を介して外部に排出してカバー9の濾過体に付着した藁屑等の塵埃を吹き飛ばして除去することができる。
電動ファン66の状態、すなわち正転方向に回転する正転状態、逆転方向に回転する逆転状態、停止状態の切換は、操縦部5に配置されたコントローラ(図示省略)で操作され、電動ファン66のいずれか1つの電動ファン66は、正転状態または逆転状態に切換えられている。例えば、第2電動ファン66Bと第3電動ファン66Cが停止状態に切換えられている場合は、第1電動ファン66Aは、正転状態または逆転状態に切換えられている。これにより、エンジンルーム6内の温度が過度に高温になるのを防止することができる。
図11に示すように、電動ファン66の正転または逆転方向に回転する回転速度は、
エンジンEの出力軸の回転速度に増減速に伴って増減速され、エンジンEがアイドリング状態時で最も低速になり、エンジンEが定格回転状態で最も高速になる。また、電動ファン66の正転または逆転方向に回転する回転速度は、エンジンEとラジエータ30を循環している冷却水の水温が上昇した場合は増速され、冷却水の水温が下降した場合には減速される。これにより、エンジンルーム6に搭載されたエンジンEの温度上昇を防止し、エンジンEのオーバーヒートを防止することができる。
5 操縦部
6 エンジンルーム
9 カバー
30 ラジエータ
31 第1オイルクーラ(オイルクーラ)
33 シュラウド
39 枠体
40 第1ブラケット
41 第1アーム
42 第2アーム
43 接続部
45 ファン
46 回転軸
47 プーリ(第1プーリ)
50 油圧モータ
50A 出力軸
51 プーリ(第2プーリ)
52 ベルト
55 第2ブラケット
56 第1壁
57 第2壁
58 内壁
60 オイルタンク
62 油圧ポンプ
64 油圧バルブ
E エンジン
S 空間

Claims (3)

  1. エンジンルーム(6)に内装されたエンジン(E)の機体の進行方向に対する右外側にラジエータ(30)を設け、該ラジエータ(30)の機体の進行方向に対する右外側に濾過体を備えたカバー(9)を設けたコンバインの原動部構造であって、
    前記エンジン(E)とラジエータ(30)の間に、正転状態では外気を前記カバー(9)の機体の進行方向に対する右外側からエンジンルーム(6)内に吸引し、逆転状態では内気を前記カバー(9)の機体の進行方向に対する左内側から外側へ送風するファン(45)を設け、
    前記エンジン(E)で駆動される油圧ポンプ(62)からの送油によって前記ファン(45)を駆動する油圧モータ(50)を設け、
    前記ファン(45)の回転軸(46)を第1ブラケット(40)で支持し、
    前記油圧モータ(50)を第2ブラケット(55)で支持し、
    前記回転軸(46)に設けられた第1プーリ(47)と、前記油圧モータ(50)の出力軸(50A)に設けられた第2プーリ(50A)にベルト(52)を巻回し、
    前記回転軸(46)の軸心方向視において、前記ベルト(52)を挟んで第1ブラケット(40)の第1アーム(41)と第2アーム(42)を平行に設け、該第1アーム(41)と第2アーム(42)に架設された接続部(43)で回転軸(46)を回転自在に支持し
    前記ラジエータ(30)の機体の進行方向に対する左内側に、前記ファン(45)の外周部を覆うシュラウド(33)が形成された枠体(39)を設け、
    前記第2ブラケット(55)を、前記油圧モータ(50)を支持する内壁(58)と、
    前記枠体(39)から左内側に延在して内壁(58)の前部に連結される第1壁(56)と、前記枠体(39)から左内側に延在して内壁(58)の後部に連結される第2壁(57)で形成し、
    前記第1壁(56)の前部を、前記第1アーム(41)におけるシュラウド(33)の外周部に位置する後部に連結し、
    前記第2壁(57)の前部を、前記第1アーム(41)におけるシュラウド(33)の外周部に位置する後部に連結したことを特徴とするコンバインの原動部構造。
  2. 前記ファン(45)の回転軸(46)の軸心方向視において、前記油圧モータ(50)をファン(45)の回転軌跡の外側に配置した請求項記載のコンバインの原動部構造。
  3. 前記油圧モータ(50)の上側に、操作部(5)の底壁を上側に膨出させて形成される空間(S)を設けた請求項1又は2記載のコンバインの原動部構造。
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