JPH11280112A - 建設機械の冷却装置 - Google Patents

建設機械の冷却装置

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JPH11280112A
JPH11280112A JP8771298A JP8771298A JPH11280112A JP H11280112 A JPH11280112 A JP H11280112A JP 8771298 A JP8771298 A JP 8771298A JP 8771298 A JP8771298 A JP 8771298A JP H11280112 A JPH11280112 A JP H11280112A
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
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    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
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    • E02F9/08Superstructures; Supports for superstructures
    • E02F9/0858Arrangement of component parts installed on superstructures not otherwise provided for, e.g. electric components, fenders, air-conditioning units
    • E02F9/0866Engine compartment, e.g. heat exchangers, exhaust filters, cooling devices, silencers, mufflers, position of hydraulic pumps in the engine compartment

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械の冷却装置に関し、建設機械駆動用
のエンジンを冷却する第1冷却ファンを配設し、上記建
設機械のオペレータ室とカウンタウェイトとの間に作動
油用オイルクーラ,冷却水用ラジエータ等の冷却機を上
記エンジンから分離独立せしめて略並列に且つ略直立に
配設し、上記のエンジン,冷却機等の冷却効果を向上せ
しめる。 【解決手段】 建設機械に搭載されているエンジン8を
冷却する第1冷却ファン52を配設し、略直立に配設さ
れる作動油用オイルクーラ50,冷却水用ラシエータ4
0等の冷却機とこの冷却機を冷却する第2冷却ファン5
3とをエンジン8から分離独立せしめて、上記建設機械
のオペレータ室15とカウンタウェイト27との間に、
上記建設機械の前後方向に略並列に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル,ブ
ルドーザ, ホィールローダや、履帯式ローダ等の建設機
械,農業機械等(以下、単に建設機械と称す)の冷却装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、油圧ショベル,ブルドー
ザー,ホィールローダや、履帯式ローダ等の建設機械は
山間部のダム,トンネル,河川,道路等の岩石の掘削や
ビル,建築物の取りこわし等に使用され、炎天下の非常
に大気温度が高く、又上記作業現場の足場や地表面の悪
い過酷な条件の中で、上記建設機械にとっては最大能力
限界の出力でオーバロードにならないように、しかも連
続的な稼働が強いられていることが多い。
【0003】上記建設機械の構造は、例えば油圧ショベ
ルについて説明すると、上記油圧ショベル基本構造は、
図6,図7に示したように上部旋回体2は、上部旋回体
2を旋回可能に支持し上部旋回体2の下側に設けられる
下部走行体4,上部旋回体2に設けられ種々の作業を行
う作業装置6の3つの部分で構成されている。そして、
上部旋回体2はエンジン8,図示しない油圧装置,旋回
装置12,オペレータ室15などから構成されており、
下部走行体4はカーボディ16,トラックローラフレー
ム18,走行装置20及びその他の、図示しない足廻り
装置から構成され、更に作業装置6はバケット22を支
持するブーム24,アーム25と、これを作動させる各
種の油圧シリンダ,リンクロッド等から構成されてい
る。
【0004】そして、図示しないが上記の作業装置6,
走行装置20,旋回装置12等のアクチュエータを作動
させるための油圧装置が備えられている。又、図6,図
7に示したように、従来の油圧ショベルの上部旋回体2
には、原動機であるエンジン8と、このエンジン8によ
って駆動する油圧ポンプ26と、この油圧ポンプ26か
らの吐出される圧油によって駆動する上記アクチュエー
タ、例えば、図6に示したブーム24を回動せしめるブ
ームシリンダ24aと、油圧ポンプ26からブームシリ
ンダ24a等のアクチュエータに供給される圧油の流れ
を制御するコントロールバルブ70と、コントロールバ
ルブ70とブームシリンダ24aとを連絡する油圧配管
73,74,及びコントロールバルブ70と、図示しな
い他のアクチュエータを連絡する油圧配管73a,74
aと、エンジン8に燃料を供給する燃料タンク31と、
油圧ポンプ26に供給される作動油を蓄積する作動油タ
ンク30と、この作動油タンク30と油圧ポンプ26と
を連結する油圧配管76及び油圧ポンプ26とコントロ
ールバルブ70とを連結するデリバリホース78と、コ
ントロールバルブ70とオイルクーラ50とを接続する
油圧配管75と、オイルクーラ50と作動油タンク30
とを接続する油圧配管77とを有し、又ストレージボッ
クス33とオペレータ室15を有している。
【0005】そして、上記したエンジン8で駆動される
油圧ポンプ26により吐出される、設計仕様により適宜
決定される、例えば約140〜300kg/cm2 に高
圧化された作動油は、コントロールバルブ70で制御さ
れ上記各装置に伝達され種々の作業を行い低圧油とな
り、再度上記コントロールバルブ70を経由して作動油
タンク30に戻り、再び油圧ポンプ26により循環され
るようになっている。
【0006】又、図7に示したようにエンジン8の上部
に設けられたターボチャージャ102は、エア配管10
4を介してインタクーラICに接続されており、インタ
クーラICから、エア配管106を介してエンジン8の
インテークマニホールドに接続されている。又、上記建
設機械は稼働中においては、オペレータの操作に応じて
油圧ポンプ26が最大能力を出力できるように制御され
ており、該建設機械がオーバロードにならない限界領域
で連続的に一日中稼働することが多い。
【0007】そのため、該作動油が油圧ポンプ26から
吐出し、上記オイルクーラ50側に戻ると言う循環を連
続している間に此の油圧回路中の圧力損失による発熱,
リリーフ弁から圧油を逃がす時に生じる発熱,各アクチ
ュエータの摺動摩擦による発熱等により、作動油温が少
しずつ上昇を続ける。その結果、このまま上記建設機械
の運転を続けると、該作動油の温度は遂には上記建設機
械の作動油の使用可能な最高温度以上にまで上昇する。
【0008】この作動油の使用可能な最高温度は、上記
建設機械の大小や設計仕様或いは使用している作動油の
種類等に因って相違するが、該作動油の温度がこの使用
可能最高温度以上になると、図示しないシール等の劣化
や潤滑油性能の低下による回転部の焼きつき等を生じる
恐れがある。そこで、上記のように作業を行い、帰還し
てきた作動油を、図7に示したように上記エンジンの冷
却水用ラジエータ(以下、ラジエータと称す)40の前
面に重合するように配設された作動油用オイルクーラ
(以下、オイルクーラと称す)50にて冷却し作動油タ
ンク30に戻し、再び上記経路を循環するようになって
いる。
【0009】そして、上記エンジンは上部旋回体2の前
後方向に対して横置きに配設されており、この油圧ショ
ベルの冷却装置は、図6に示すようにエンジン8の前方
に装着された冷却ファン52の前方に、エンジン8の過
給機用のインタクーラIC,オイルクーラ50,ラジエ
ータ40を直列に配設されているが、上記のインタクー
ラICは、通常は冷却空気の最も風上に配設されてい
る。
【0010】ところで、上記油圧ショベルの場合には、
エンジン8の出力の増加に伴ってラジエータ40等の熱
交換器も大型となり、この熱交換器を冷却する為に必要
な冷却ファン52の消費馬力も増大している。そして、
図7に示したようにインタクーラIC,オイルクーラ5
0,及びラジエータ40が直列に配設される場合には、
冷却空気の流通抵抗が増大するので、冷却するために必
要な冷却ファン52の消費馬力が、更に増大する。
【0011】又、他の従来例としての実開平4─134
565号公報記載の技術は、図示しないが上部旋回体の
エンジン室内に該エンジンを横置きに配設し、オイルク
ーラとラジエータとを分離して配設し、オイルクーラを
オイルクーラ冷却用ファンで、ラジエータをエンジンに
設けられたエンジンファンでそれぞれ冷却するように
し、該ラジエータの目詰まりの清掃を容易に行なえるよ
うにしたものである。
【0012】又、その他の従来例の特開平9─1259
72号公報記載の技術は、図示しないが上部旋回体のエ
ンジン室内に該エンジンを横置きに配設し、該エンジン
で駆動するファンにより作動油を冷却するオイルクーラ
と、エンジン冷却水を冷却するラジエータと、ターボ過
給機による給気を冷却するインタクーラとを有する油圧
ショベルの冷却装置であり、上記エンジンを格納するエ
ンジンルーム内に、上記のオイルクーラとラジエータと
を上記エンジンの冷却ファンの前方に直列に配設し、上
記インタクーラを上記エンジンルーム外に別置きに配設
したものであり、上記エンジンルーム内に配設されるイ
ンタクーラを無くすことにより、上記のオイルクーラ及
びラジエータのコア前面の放熱面積は、従来に比して小
さくなり、熱交換器の製作が容易となりコストを安価に
なるようにしたものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示したような、従来例の冷却装置では、インタクーラI
Cは最も風上に配設されているため、インタクーラIC
を流れた冷却空気の温度上昇により、ラジエータ40,
オイルクーラ50等の他の熱交換器の冷却能力が低下す
る。
【0014】そのため、冷却能力の大きい熱交換器を使
用する必要があるが、上記熱交換器の大きさは、配置ス
ペース等の問題から、オイルクーラ50,ラジエータ4
0のコア面積を不用意に大きくすることができず、自ず
から製作限界がある。又、大型の熱交換器にすれば、上
記機体の振動により上記コアの亀裂が発生する等の恐れ
がある。
【0015】従って、特に大型油圧ショベルの製造の際
には、上記エンジンの冷却水温や作動油温をオーバヒー
トさせないようにして、且つ上記熱交換器も小さくする
ことが必要となっている。そして、特に大型油圧ショベ
ルの場合は、大型のエンジン等を搭載するため上部旋回
体2が大きくなり、しかも上部旋回体2にエンジン8を
横置きや縦置きにして、エンジン8の前方にインタクー
ラIC,オイルクーラ50,ラジエータ40を直列に配
設するため、図7に示したように上部旋回体2の幅wが
大きくなって車体輸送時の横幅制限を越えるとトレーラ
の荷台からはみだして輸送できない恐れがあったり、又
エンジン8が上部旋回体2の前後方向に対して縦置きの
場合には、上記前後方向の長さが長くなるため、上部旋
回体2の後端回転半径が大きくなり行動範囲が制約され
る。
【0016】又、従来例の特開平9─125972号公
報記載の技術は、上記のエンジンルーム内に配設された
エンジンの前方に直結された冷却ファンの前側に設けら
れた上記のラジエータ,オイルクーラを冷却した高温に
なった冷却空気が、更に上記エンジン,油圧ポンプを冷
却し機外に排出される構成になっているので、上記のエ
ンジン,油圧ポンプに対する冷却効率が低減され油圧ポ
ンプ内の作動油の冷却が効率よく行なわれない恐れがあ
る。
【0017】又、上記のラジエータ,オイルクーラを冷
却した冷却空気は、かなり高温流体であるため、上記の
エンジン,油圧ポンプを効率よく冷却するためには、上
記のエンジンや油圧ポンプと上記エンジンルーム内壁と
の間隙を所定以上にとり、上記冷却空気の流通抵抗をで
きるだけ低減し、円滑な流通ができるようにするために
上記エンジンルームの収納容積を大きくしなければなら
ず、油圧ショベル全体が大型化し、上記したような油圧
ショベルの輸送時の制約や上部旋回体2の後端回転半径
が増大して行動範囲が制約されることになる。
【0018】本発明は、これらの課題に鑑み創案された
もので、上記建設機械の作動油用のオイルクーラと上記
エンジンのラジエータとこれらを冷却する冷却ファンと
を上記エンジンから分離独立せしめて略直立に且つ並列
に配設し、上記のエンジン,エンジンルーム,冷却水,
作動油等の冷却効果を向上せしめる建設機械の冷却装置
を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の建設機械の冷却装置は、建設機械に搭載され
たエンジンにより駆動される油圧ポンプからの高圧の作
動油を上記建設機械の走行装置,作業装置等へ伝達せし
め、帰還してくる高温になった上記作動油を冷却するオ
イルクーラと、上記エンジンの冷却水を冷却するラジエ
ータとを備えた建設機械の冷却装置において、上記建設
機械の前後方向の前端部の一側部にオペレータ室を設
け、上記一側部の反対側の他側部に上記オペレータ室に
沿って前後方向に縦置きに設けられた上記エンジン及び
該エンジンを冷却する第1冷却ファン及び該第1冷却フ
ァンを駆動する駆動手段を設け、上記建設機械の後部に
設けられるカウンタウェイトと上記オペレータ室と上記
エンジンとにより形成される空間の間に上記エンジンと
別置きに設けられた上記のオイルクーラ,ラジエータを
略直立に且つ並列に設け、上記のオイルクーラ,ラジエ
ータを冷却する第2冷却ファン及び上記第2冷却ファン
を駆動する駆動手段を設けたことを特徴としている。
【0020】請求項2記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、建設機械に搭載されたエンジンにより駆動される
油圧ポンプからの高圧の作動油を上記建設機械の走行装
置,作業装置等へ伝達せしめ、帰還してくる高温になっ
た上記作動油を冷却するオイルクーラと、上記エンジン
の冷却水を冷却するラジエータとを備えた建設機械の冷
却装置において、上記建設機械の前後方向の前端部の一
側部にオペレータ室を設け、上記一側部の反対側の他側
部に上記オペレータ室に沿って前後方向に縦置きに配設
けられた上記エンジン,該エンジンを冷却する第1冷却
ファン及び該第1冷却ファンを駆動する駆動手段を設
け、上記一側部で上記オペレータ室の後部と上記建設機
械の後部に設けられるカウンタウェイトとの間に上記エ
ンジンと別置きに設けられた上記のオイルクーラ,ラジ
エータを略直立に且つ上記建設機械の前後方向に並列に
設け、上記のオイルクーラ,ラジエータを冷却する第2
冷却ファン及び上記第2冷却ファンを駆動する駆動手段
を設けたことを特徴としている。
【0021】請求項3記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、建設機械に搭載されたエンジンにより駆動される
油圧ポンプからの高圧の作動油を上記建設機械の走行装
置,作業装置等へ伝達せしめ、帰還してくる高温になっ
た上記作動油を冷却するオイルクーラと、上記エンジン
の冷却水を冷却するラジエータとを備えた建設機械の冷
却装置において、上記建設機械の前後方向の前端部の一
側部にオペレータ室を設け、上記一側部の反対側の他側
部に上記オペレータ室に沿って前後方向に縦置きに設け
られた上記エンジン及び該エンジンを冷却する第1冷却
ファン及び該第1冷却ファンを駆動する駆動手段を設
け、上記一側部で上記オペレータ室の後部と上記建設機
械の後部に設けられるカウンタウェイトとの間に上記エ
ンジンと別置きに配設けられた上記のオイルクーラ,ラ
ジエータを略直列に且つ上記建設機械の車巾方向に並列
に設け、上記のオイルクーラ,ラジエータを冷却する第
2冷却ファン及び上記第2冷却ファンを駆動する駆動手
段を設けたことを特徴としている。
【0022】請求項4記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項3記載の構成において、上記カウンタウェ
イトの前面に対向し上記建設機械の車巾方向に並列する
ように上記のオイルクーラ,ラジエータを設け、上記の
オイルクーラ,ラジエータを冷却する第2冷却ファン及
び上記第2冷却ファンを駆動する駆動手段とを設けたこ
とを特徴としている。
【0023】請求項5記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項3記載の構成において、上記カウンタウェ
イトの前面に対向し上記建設機械の車巾方向に並列する
ように上記の作動油タンク,燃料タンクを設け、更に上
記の作動油タンク,燃料タンクの前面に対向し上記車幅
方向に並列するように上記のオイルクーラ,ラジエータ
を設け、上記のオイルクーラ,ラジエータを冷却する第
2冷却ファン及び上記第2冷却ファンを駆動する駆動手
段を設けたことを特徴としている。
【0024】請求項6記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、建設機械に搭載されたエンジンにより駆動される
油圧ポンプからの高圧の作動油を上記建設機械の走行装
置,作業装置等へ伝達せしめ、帰還してくる高温になっ
た上記作動油を冷却するオイルクーラと、上記エンジン
の冷却水を冷却するラジエータとを備えた建設機械の冷
却装置において、上記建設機械の前後方向の前端部の一
側部にオペレータ室を設け、上記一側部の反対側の他側
部に上記オペレータ室に沿って前後方向に縦置きに上記
エンジン,該エンジンを冷却する第1冷却ファン及び該
第1冷却ファンを駆動する駆動手段を設け、上記の一側
部と他側部との間の中央側部で上記カウンタウェイトの
前方に上記作動油の作動油タンク及び上記エンジンの燃
料タンクのうちのいずれか一方のタンクを設け、他方の
タンクを上記オペレータ室の後部に設け、上記両タンク
のいずれかのタンクの上部を構成する略水平面又は傾斜
面の上方に上記のオイルクーラ,ラジエータを略直立に
且つ上記建設機械の前後方向に並列に設け、上記のオイ
ルクーラ,ラジエータを冷却する第2冷却ファン及び該
第2冷却ファンを駆動する駆動手段を設けたことを特徴
としている。
【0025】請求項7記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項6記載の構成において、上記他方のタンク
の上部に上記オイルクーラ,ラジエータを略直立に且つ
上記建設機械の前後方向に並列に設けたことを特徴とし
ている。請求項8記載の本発明の建設機械の冷却装置
は、請求項4又は5記載の構成において、上記第2冷却
ファンの下側に上記両タンクの少なくともいずれか一方
のタンクが配設されるか、上記第2冷却ファンの下側に
対応するように上記両タンクが並列に配設されているこ
とを特徴としている。
【0026】請求項9記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項1〜3,6のいずれかに記載の構成におい
て、上記建設機械の前後方向の前端部の一側部にオペレ
ータ室を設け、上記一側部の反対側の他側に上記油圧ポ
ンプが接続された上記エンジンを縦置きに収納するエン
ジンルームを配設したことを特徴としている。請求項1
0記載の本発明の建設機械の冷却装置は、請求項1〜9
のいずれかに記載の構成において、上記エンジンの前側
又は上側又は後側或いは上記のラジエータ又はオイルク
ーラに重合するように設けられた上記エンジンのインタ
クーラと、該インタクーラを冷却する上記第1冷却ファ
ン或いは上記第2冷却ファンとを設けたことを特徴とし
ている。
【0027】請求項11記載の本発明の建設機械の冷却
装置は、請求項1〜10のいずれかに記載の構成におい
て、上記のオイルクーラ,ラジエータの冷却空気を、上
記建設機械の側部方向,前部方向,上下方向の少なくと
もいずれか一方向の取入口(外側部開口)から取入れ後
方上側部方向又は後部方向の少なくともいずれか一つの
方向に設けられた排出口(後側部開口)より排出するよ
うにするか、上記後側部開口(排出口)より上記冷却空
気を取入れ外側部開口(取入口)より排出するように構
成したことを特徴としている。
【0028】請求項12記載の本発明の建設機械の冷却
装置は、請求項1〜11のいずれかに記載の構成におい
て、上記の第1及び第2冷却ファンの駆動手段はそれぞ
れ油圧モータ又は電動モータ又は上記エンジンのうちの
少なくともいずれか一つにより駆動されることを特徴と
している。請求項13記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項12記載の構成において、上記の第1冷却
ファンに接続された油圧モータを油圧ポンプからの作動
油圧で駆動せしめる油圧回路中又は第1冷却ファンに接
続された電動モータを駆動せしめる電気回路中に、上記
の油圧モータ又は電動モータの回転数を制御する制御手
段を設け、上記エンジンルーム内の雰囲気温度を検出す
る雰囲気温度センサ及び上記エンジンのインタクーラの
過給空気温度を検出する過給空気温度センサのうちの少
なくともいずれか一つの温度センサを有し、上記温度セ
ンサと上記制御手段とをコントローラを介して接続し、
上記温度センサの検出温度に対応した上記コントローラ
からの指令信号により上記の油圧モータ又は電動モータ
の回転数を制御するようにしたことを特徴としている。
【0029】請求項14記載の本発明の建設機械の冷却
装置は、請求項12又は13記載の構成において、上記
の第2冷却ファンに接続された油圧モータを油圧ポンプ
からの作動油圧で駆動せしめる油圧回路中又は第2冷却
ファンに接続された電動モータを駆動せしめる電気回路
中に、上記の油圧モータ又は電動モータの回転数を制御
する制御手段を設け、上記オイルクーラの作動油の温度
を検出する作動油温度センサ,上記ラジエータの冷却水
温度を検出する冷却水温度センサ,オイルクーラ及びラ
ジエータ等を通過した後の上記冷却空気の温度を検出す
る冷却空気温度センサのうちの少なくともいずれか一つ
の温度センサを有し、上記温度センサと上記制御手段と
をコントローラを介して接続し、上記温度センサの検出
温度に対応した上記コントローラからの指令信号により
上記の油圧モータ又は電動モータの回転数を制御するよ
うにしたことを特徴としている。
【0030】請求項15記載の本発明の建設機械の冷却
装置は、請求項9記載の構成において、上記エンジンル
ームに配設されたエンジンの排気管の排気出口端部と、
少なくとも上記排気出口端部と間隔を存して該排気出口
端部より長く突出すると共にエンジンルームを構成する
隔壁に設けられる吸引管とからなるエジェクタを備え、
上記エンジンの排気圧を用いて上記エンジンルーム内の
加熱空気を吸引し外部に排出するように構成したことを
特徴としている。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施形
態を説明するが、本発明の建設機械の冷却装置を油圧シ
ョベルに適用した場合を図1〜図5について説明する。
図6,図7に示した上記従来例の油圧ショベルと実質的
に同一の部位には同一符号を付して説明する。
【0032】図1は本発明の一実施形態を示すもので、
図7と同様の状態を示す概略説明図、 図2は図1の2
A−2A線に沿う断面を示す概略説明図、図3は図1に
示した本発明の実施形態の変形例を示す説明図、図4は
図1に示した本発明の実施形態のその他の変形例を示す
説明図、図5は上記実施形態のその他の応用例を示す図
1の矢視Aを示す概略説明図である。
【0033】図1,図2に示したように、上記建設機械
の前後方向の前端部左右方向における一側部1aにオペ
レータ室15を設け、一側部1aの反対側の他側部1b
に油圧ポンプ26が接続されたエンジン8を縦置きに収
納するエンジンルームERが配設され、更にエンジン8
を冷却する第1冷却ファン52が設けられている。又、
エンジンルームERは他の種々の油圧機器等とエンジン
8とを仕切る単なる仕切壁でもよく、又エンジン8の騒
音を遮断するためのエンジン8を囲繞するように設けら
れたエンクロージャを構成する隔壁でもよく、或いは油
圧ポンプ26とエンジン8を隔離し、且つエンジン8の
周囲を囲繞するファイアウォールでもよい。
【0034】又、上記のエンクロージャは、例えばエン
ジン8或いはエンジン8及びオイルポンプ26の周囲
を、図1,図3に示したように、前部隔壁Wa,側部隔
壁Wb,後部隔壁Wc,底部隔壁Wd,上部隔壁We等
の隔壁Wで少なくとも略囲繞するように構成されてい
る。又、上記の仕切壁,隔壁,ファイアウォール等がな
く、所謂エンジンルームERが必ずしも設けられなくと
もよく、必要に応じて、適宜、上記の仕切壁,隔壁,フ
ァイアウォール等が設けられるものである。
【0035】又、図1に示したようにエンジン8の前側
に設けられた第1冷却ファン52の前方に必要に応じて
設けられるインタクーラICが配設されているが、イン
タクーラIC及びエンジン8の冷却用と兼用の第1冷却
ファン52の配設位置は、上記位置に限られるものでは
なく、図示しないがエンジン8の上側に略水平に配設し
てもよく、又エンジン8や油圧ポンプ26の後側に配設
するようにしてもよい。
【0036】又、インタクーラICが配設される場合に
は、図1に示したようにエンジン8の上部側に、エアク
リーナACが配設され、エアクリーナACはエア配管1
00を介して過給機であるターボチャ102に接続され
ており、このターボチャジャ102で過給されたエア
は、エア出口27aを通ってエア配管104を介してイ
ンタクーラICに接続されている。
【0037】又、図1に示したように上記の第1冷却フ
ァン52の駆動手段51である油圧モータ52aは、エ
ンジン8で駆動される油圧ポンプ26に油圧管路26a
を介して接続されており、油圧モータ52aの出力軸に
第1冷却ファン52が装着されている。又、ラジエータ
40,オイルクーラ50、並びにこれらを冷却する第2
冷却ファン53の駆動手段501は、図1に示したよう
に上記のエンジン8又はエンジンルームER外に別置き
に配設されている。
【0038】又、図1に示した本実施形態の場合には、
一側部1aと他側部1bとの間の中央側部1cで、上記
建設機械の後部に設けられるカウンタウェイト27の前
方に作動油の作動油タンク30及び燃料タンク31のう
ちのいずれか一方のタンク(本実施形態では作動油タン
ク30)を配設し、他方のタンク(本実施形態では燃料
タンク31)をオペレータ室15の後部と上記建設機械
の後部に配設れたカウンタウェイト27との間に、上記
一側部1aの左側の前後方向に沿って直方体状に配設さ
れている。
【0039】そして、他方のタンク(本実施形態では燃
料タンク31)の上部は、図1,図2に示したように上
記建設機械の左側面に設けられた冷却空気の取入口46
(側部開口とも称す)より上記建設機械の中央側部1c
側の上方のカバーFCに設けられた上記冷却空気の排出
口47(上部開口とも称す)に向けて上昇するよう傾斜
面31aを有している。
【0040】そして、第2冷却ファン53による上記冷
却空気流に対向する上記の燃料タンク31の上面の傾斜
面31aが、図1,図2に示したように上記冷却空気流
を排出口47に誘導するように形成され、本実施形態の
場合には上部旋回体2の側方から上方に向かう傾斜面で
構成されているが、これに限られるものではなく、上記
冷却空気が排出口47の方向に誘導される、例えば、図
2に二点鎖線で示したように平面30cや曲面30b等
の形状であってもよく、燃料タンク31と別部材で形成
してもよい。
【0041】又、燃料タンク31の上部の傾斜面31a
の上方には、図1に示したようにオイルクーラ50,ラ
ジエータ40が配設されるものであるが、本実施形態の
場合は、上記のオイルクーラ50,ラジエータ40を油
圧ショベルの前後方向に沿って並列するように配設され
ている。そして、上記のオイルクーラ50,ラジエータ
40と燃料タンク31の間にはそれぞれ第2冷却ファン
53と第2冷却ファン53の駆動手段501である油圧
モータ52aが、図2に示したように設けられている。
【0042】又、図示しないが、例えば図1に示した上
記一側部1aの位置で、オイルクーラ50又はラジエー
タ40のいずれか一方を他方に、車巾方向に重合して配
設してもよく、この場合はラジエータ40がオイルクー
ラ50よりも上記冷却空気の下流側に配設され、第2冷
却ファン53及び第2冷却ファン53駆動用の油圧モー
タ52aは一台分でよくコストが低減できる。
【0043】又、上記のオイルクーラ50,ラジエータ
40の下側に配設された燃料タンク31は、この位置に
なくともよく、オイルクーラ50,ラジエータ40のみ
を、図1,図2に示したような上記位置に配設するよう
にしてもよい。更に、図示しないが第2冷却ファン53
の駆動手段501はエンジン8と連動するベルト,プー
リによる伝達機構等を介して作動するものでもよい。
【0044】本実施形態は、図1、図2に示したもに限
られるものではなく、例えば図3,図4に示した変形例
のような部位に上記のオイルクーラ50,ラジエータ4
0を配設するようにしてもよく、これら変形例につい
て、上記実施形態と実質的に同一部位には同一符号を付
して、上記実施形態と相違する部位について説明する。
即ち、図3に示した変形例の場合は、カウンタウェイト
27の前面に対向し上記建設機械の車巾w方向に並列す
るようにオイルクーラ50,ラジエータ40を配設し、
オイルクーラ50,ラジエータ40に対応して各々を冷
却する2台の第2冷却ファン53及び上記各々の第2冷
却ファン53を駆動する駆動手段501とを設けるよう
に構成されている。
【0045】又、上記実施形態ではこの2台の第2冷却
ファン53及び上記各々の第2冷却ファン53を駆動す
る駆動手段501を設ける場合を説明したが、例えば小
型機や設計仕様で設定される上記冷却容量を確保できれ
ば、例えばオイルクーラ50とラジエータ40との間に
1台の上記の第2冷却ファン53及び駆動手段501を
設け、小型化とコスト低減を図ることができる。
【0046】又、図3に示したようにカウンタウェイト
27は前後方向に貫通する冷却空気を取入れ又は排出す
る貫通孔46kが設けられ、ラジエータ40,コントロ
ールバルブ70を上記建設機械の前後方向に直列になる
ように設けられている。従って、図3に示したように上
記冷却空気は上記建設機械の側部方向46a,前方方向
46b,前方上部方向46cの少なくともいずれか一つ
の方向の取入口(外側部開口)46から取入れオイルク
ーラ50,ラジエータ40を冷却した後、カウンタウェ
イト27の前後方向に貫通するように設けられた貫通孔
46k又はカウンタウェイト27の前面から後方上部に
傾斜するように設けられた傾斜面27Kの少なくともい
ずれか一つの排出口(後部開口)47から排出されるの
で、上記冷却空気の流通抵抗が低減され上記実施形態と
略同様の作用効果を奏することができる。
【0047】又、図4に示した上記その他の変形例の場
合は、カウンタウェイト27の前面に対向し上記建設機
械の車巾w方向に並列に作動油タンク30,燃料タンク
31を配設し、更に作動油タンク30,燃料タンク31
の前面に対向するように上記のオイルクーラ50,ラジ
エータ40を配設し、オイルクーラ50,ラジエータ4
0に対応して各々を冷却する2台の第2冷却ファン53
及び上記各々の第2冷却ファン53を駆動する駆動手段
501を設けるように構成されているので、オイルクー
ラ50,ラジエータ40を冷却した後、上記両タンク3
0,31の上部の上記の、例えば傾斜面30b,31b
及びカウンタウェイト27の前面下部から後部上面に向
かって傾斜する曲面27Kを介して円滑に流れ、流通抵
抗が低減し、上記冷却効率が向上するため上記実施形態
と略同様の作用効果を奏することができる。
【0048】又、図1に示したように冷却ファン52,
53の駆動手段51,501は、上記の油圧モータ52
aに代えて、エンジン8により駆動される給電器SKか
らの給電により作動する電動モータ52dの出力軸に第
2冷却ファン53を装着するようにしてもよい。又、油
圧配管26a等を含む油圧回路中にコントローラCRに
より制御される油圧モータ52aの回転数の制御手段S
1を設け、エンジンルームER内の雰囲気温度センサT
1及びインタクーラICの温度を検出する過給空気温度
センサT2のうちの少なくともいずれか一つの温度セン
サからの温度検出信号をコントローラCRに入力して制
御手段S1を作動せしめ、該温度検出信号に対応して第
1冷却ファン52の油圧モータ52aを稼働するように
構成されており、上記エンジンルームER,エンジン
8,油圧ポンプ26,或いはインタクーラIC等を的確
に効率よく、しかも騒音を抑制しながら冷却することが
できる。
【0049】上記制御手段S1は、例えば図示しない
が、油圧モータ52aが定容量型油圧モータの場合に
は、油圧回路OPに流量制御弁で構成したり、可変容量
型油圧モータであるアキシャルピストン型斜板式油圧モ
ータの場合には、該斜板の角度を変え上記油圧モータの
回転数を制御する該斜板の可変容量機構で構成されてい
る。
【0050】又、上記の電動モータ52dの場合には、
例えば図1に示したように電気回路EPに電流や電気抵
抗を制御する制御手段S2を設け、電動モータ52dへ
の電流量を制御するように構成され、上記油圧モータ5
2aの場合と同様に、上記各温度センサT1,T2のう
ちの少なくともいずれか一つの温度センサが検出した温
度に応じて電動モータ52dの回転数を制御することが
できるので、上記油圧モータ52aの場合と同様の作用
効果を奏することができる。
【0051】又、上記のエンジンルームER内の雰囲気
温度センサT1が検出する温度は、エンジンルームER
の温度やエンジン8,油圧ポンプ26,エンジン排気等
の温度であり、又エンジンルームER内の局所的に温度
が上昇する、例えば上記のターボチャージャの部位や上
記冷却空気が滞留する部位等の複数個所に上記雰囲気温
度センサT1を設けるようにすれば、エンジンルームE
R,エンジン8,油圧ポンプ26等を効果的に冷却する
ことができる。
【0052】又、インタクーラの過給空気温度センサT
2が検出する温度は、インタクーラIC内を流れる空気
の温度やインタクーラICを冷却した後の冷却空気等の
温度であり、これらの上記温度のうちの少なくともいず
れか一つの温度が適用されるものである。又、オイルク
ーラ50,ラジエータ40の冷却用の第2冷却ファン5
3の駆動手段501は、上記のエンジンルームER,エ
ンジン8又はインタクーラICの、第1冷却ファン52
の回転数制御と同様に、オイルクーラ50の作動油の油
温を検出する作動油温度センサT3,ラジエータ40の
冷却水温を検出する冷却水温度センサT4,オイルクー
ラ50又はラジエータ40等を通過した後の上記冷却空
気の温度を検出する冷却空気温度センサT5,T6等の
少なくともいずれか一つの温度を検出し入力して、オイ
ルクーラ50,ラジエータ40等を的確に効率よく冷却
できる。又、上記の油圧モータ52aに代えて電動モー
タ52dの場合には、例えば図1に示したように電気回
路EPに設けられた電流や電気抵抗を制御する制御手段
S2に、上記油圧モータ52aの場合と同様に、上記各
温度センサT3〜T6のうちの少なくともいずれか一つ
の温度センサが検出した温度に応じて出力する出力信号
がコントロールCRを介して制御手段S2に入力せしめ
られ、電動モータ52dの回転数が制御されるので、上
記油圧モータ52aの場合と同様にオイルクーラ50,
ラジエータ40等を的確に効率よく冷却できる。
【0053】又、本実施形態において、インタークーラ
IC、ラジエータ40、オイルクーラ50、第1及び第
2冷却ファン52,53,該冷却ファンの駆動手段5
1,501,油圧ポンプ26、油圧モータ52a,電動
モータ52d,給電器SK等を冷却装置と称する。本実
施形態は上記のように構成されているので、図1,図2
に示したようにエンジン8が作動すると、第1冷却ファ
ン52によりエンジンルームER内に冷却空気が矢印Y
のように取入口406から供給され、エンジン8,油圧
ポンプ26等を冷却し、エンジンルームERの後方の側
壁に設けられた排出口407b又はエンジン8のエンジ
ンフードEFの上面に設けられた排出口407aから排
出される。
【0054】従って、エンジンルームERがエンジン8
の防音のための、例えばエンジン8の全周(例えば該エ
ンジンの6面)を囲繞するエンクロージャの場合やファ
イアウォールの場合であっても、エンジンルームER内
の冷却を効果的に行なうことができる。そして、上記の
インタクーラIC用の第1冷却ファン52は、エンジン
ルームER用の冷却ファンと兼用にすることができるの
で、全体としてコンパクトにでき、コストが安価で製造
することができる。
【0055】この時、インタクーラICを有する場合に
は、インタクーラICを冷却した冷却空気は、ターボチ
ャージャ102でエアクリーナACを介して取入れられ
圧縮された空気を冷却するだけであるから、従来例のオ
イルクーラ50,ラジエータ40を冷却した後の上記冷
却空気に比較して、大幅に低温度のものであり、この低
温度の冷却空気で上記のエンジンルームER,エンジン
8,油圧ポンプ26を冷却するものであるから、これら
を効率よく冷却することができる。
【0056】又、図1,図2に示したように燃料タンク
上部の傾斜面31a,31b,31cの上方でオイルク
ーラ50とラジエータ40をそれぞれ分離独立して配設
したので、空気圧力損失が減少し、又オイルクーラ50
とラジエータ40にそれぞれにフレッシュエアを効果的
に供給できるため、小型化と低騒音化が図れる。又、イ
ンタクーラICやエンジンルームER或いは上記別置き
に配設したオイルクーラ50,ラジエータ40側に比較
的低温のエアコン用のコンデンサを配設し、上記冷却機
等と共に第1又は第2冷却ファン52,53で冷却する
ようにしても上記実施形態と略同様の作用効果を奏する
ことができる。
【0057】又、オイルクーラ50,ラジエータ40を
エンジンルームER外に分離して別置きにしたことによ
り、上部旋回体2の前後方向の長さが従来に比較して短
くできるため、油圧ショベルの回転半径が小さくなり、
作業範囲の領域が拡大できる利点がある。又、このオイ
ルクーラ50,ラジエータ40の冷却用の第2冷却ファ
ン53の駆動手段501に上記油圧モータ52aや電動
モータ52d等を適用した場合には、冷却ファン53の
消費馬力は増えるが、オイルクーラ50,ラジエータ4
0等を的確に効率よく、しかも騒音を抑制しながら冷却
することができる。
【0058】又、図1に示した、第1冷却ファン52,
その駆動手段51の配設位置を現状位置に保持し、上記
縦置きのエンジン8及び油圧ポンプ26を、図1に示し
た位置と前後方向を逆方向に、エンジン8の前方が上部
旋回体2の後方に向くように配設しても、上記実施形態
と略同様の作用効果を奏することができる。又、上記実
施形態では上記冷却ファンは吸込み型を使用して説明し
たが、これに限られるものではなく、上記冷却ファンは
吸込み及び吐き出しのうちの少なくともいずれか一方の
機能を有するものでよく、即ち、吸い込み及び吐き出し
兼用の冷却ファン、又は吸込み型ファン及び吐出型ファ
ンの2台の冷却ファンを設けるようにしてもよい。
【0059】又、上記冷却ファンは設計仕様に応じて任
意に設定することができると共に、上記冷却ファンの吸
込み及び吐き出しの両方の機能を有する場合は、上記冷
却ファンを吸込み方向又は吐き出し方向に適宜交互に回
転せしめて、上記のインタクーラ,オイルクーラ,ラジ
エータのコアの目詰まりや上記冷却流通路の汚れを自動
的に清掃せしめて、上記冷却効率を向上することができ
る。
【0060】又、上記実施形態では、冷却空気を上記建
設機械の左側の取入口(外側部開口)46から取入れて
上方のカバーFCに設けられた排出口(後側部開口)4
7より排出するようにしたが、後側部開口(排出口)4
7より上記冷却空気を取入れて外側部開口(取入口)4
6より排出するようにしても上記実施形態と略同様の作
用効果を奏することができる。
【0061】又、インタクーラICは上記実施形態では
空冷インタクーラを使用したが、水冷インタクーラを適
用することができ、この場合には空冷インタクーラ用の
ラジエータに代えて水冷インタクーラ用ラジエータを設
ければ上記と略同様の作用効果を奏することができる。
即ち、図示しないエンジン8の水ポンプに接続された水
冷インタクーラ用ラジエータにより冷却水を冷却し、こ
の冷却水を図示しないインタクーラコアに流しターボチ
ャージャ102からの過給空気を冷却せしめてエンジン
8のインテークマニホールドに供給せしめて、エンジン
8の出力等の性能を向上するきことができる。
【0062】更に、上記に加えて、図5に示したように
エンジン8の排気系において、エンジン8の排気管8a
にマフラMを配設し、このマフラMの出口部が配設され
たエンジンルームERの上部隔壁Weの一部に、外部に
排出されるエンジン排気圧を用いてエンジンルームER
内の加熱空気を吸引し外部に排出する外管と内管とから
なるエジェクタEJを設ければ、エンジンルームER,
エンジン8,油圧ポンプ26等を、更に効果的に冷却し
該冷却効率を向上することもできる。
【0063】そして、上記のエジェクタEJは、マフラ
Mから突出する内管としてのマフラMから延設される排
気管8aの排気出口端部M1と、この排気出口端部M1
の周囲に間隔を存してエンジンルームERから排気出口
端部M1より長く突出された外管としての吸引管M2
と、上記の排気出口端部M1と吸引管M2との間に形成
され、エンジンルームER内の空気を吸引する吸引間隙
M3とにより構成されている。
【0064】又、必要に応じて上記のエジェクタEJと
はエンジンルーム内風路EYを介し反対側の位置するエ
ンジンルームERの底部隔壁Wdにスリット状の多数の
吸気口R1が設けて、エンジンルームER内の換気を促
進すれば、上記冷却効率を向上することができる。上記
の吸気口R1は、エンジンルームER外部へのエンジン
騒音の漏洩の抑制する騒音抑制手段NSとしてのルーパ
Rをそれぞれ具備しており、これらのルーパRは各空気
口R1より切起こして形成されている。
【0065】更に、騒音抑制手段NSは、図示しない
が、例えばボックス形状に形成された吸気口R1にて消
音効果を持たせ、吸気口R1からエンジンルームERの
外部に漏出するエンジン騒音及び吸気音を抑制するよう
にしてもよい。従って、エンジン8に配設された排気管
8aの排気出口端部M1から噴出するエンジン排気流の
周囲に負圧が生じ吸引間隙M3も負圧となるので、この
負圧によるポンプ作用により、エンジンルームER内の
空気を熱とともに吸引して外部に強制的に排出すること
ができる。
【0066】又、上記のエジェクタEJを設けた場合に
は、このエジェクタEJだけで充分冷却できる時には上
記第1冷却ファン52を省略し、コストを低減すること
ができる。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の建設機械の冷却装置によれば、建設機械に搭載さ
れたエンジンにより駆動される油圧ポンプからの高圧の
作動油を上記建設機械の走行装置,作業装置等へ伝達せ
しめ、帰還してくる高温になった上記作動油を冷却する
オイルクーラと、上記エンジンの冷却水を冷却するラジ
エータとを備えた建設機械の冷却装置において、上記建
設機械の前後方向の前端部の一側部にオペレータ室を設
け、上記一側部の反対側の他側部に上記オペレータ室に
沿って前後方向に縦置きに設けられた上記エンジン及び
該エンジンを冷却する第1冷却ファン及び該第1冷却フ
ァンを駆動する駆動手段を設け、上記建設機械の後部に
設けられるカウンタウェイトと上記オペレータ室と上記
エンジンとにより形成される空間の間に上記エンジンと
別置きに設けられた上記のオイルクーラ,ラジエータを
略直立に且つ並列に設け、上記のオイルクーラ,ラジエ
ータを冷却する第2冷却ファン及び上記第2冷却ファン
を駆動する駆動手段を設けたので、上記第1冷却ファン
で吸引した冷却空気で上記のエンジン,油圧ポンプ等を
効果的に冷却することができるため、上記の冷却ファン
の回転数を下げることで、低騒音化できる。
【0068】そして、上記第1冷却ファンは、エンジン
ルーム用の冷却ファンであるので、全体としてコンパク
トにでき、コストが安価で、且つ油圧ショベルの回転半
径等を小さくできるので、その行動範囲を拡大できる等
の利点がある。又、上記エンジンから分離して別置きに
し、上記空間に上記のオイルクーラ,ラジエータを略直
立に且つ並列に設けたので、上記のオイルクーラ,ラジ
エータに冷却空気がそれぞれ独立して流れ冷却効率が上
昇するため、上記のオイルクーラ,ラジエータのコア前
面の放熱面積を小さくできると共に、冷却ファンの回転
を低減することができ、騒音を低減することができる。
【0069】請求項2記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、建設機械に搭載されたエンジンにより駆動
される油圧ポンプからの高圧の作動油を上記建設機械の
走行装置,作業装置等へ伝達せしめ、帰還してくる高温
になった上記作動油を冷却するオイルクーラと、上記エ
ンジンの冷却水を冷却するラジエータとを備えた建設機
械の冷却装置において、上記建設機械の前後方向の前端
部の一側部にオペレータ室を設け、上記一側部の反対側
の他側部に上記オペレータ室に沿って前後方向に縦置き
に配設けられた上記エンジン,該エンジンを冷却する第
1冷却ファン及び該第1冷却ファンを駆動する駆動手段
を設け、上記一側部で上記オペレータ室の後部と上記建
設機械の後部に設けられるカウンタウェイトとの間に上
記エンジンと別置きに設けられた上記のオイルクーラ,
ラジエータを略直立に且つ上記建設機械の前後方向に並
列に設け、上記のオイルクーラ,ラジエータを冷却する
第2冷却ファン及び上記第2冷却ファンを駆動する駆動
手段を設けたので、請求項1の効果に加え、上記建設機
械に直接外気である冷却空気を吸排し、上記冷却性能を
向上することができる。
【0070】請求項3記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、建設機械に搭載されたエンジンにより駆動
される油圧ポンプからの高圧の作動油を上記建設機械の
走行装置,作業装置等へ伝達せしめ、帰還してくる高温
になった上記作動油を冷却するオイルクーラと、上記エ
ンジンの冷却水を冷却するラジエータとを備えた建設機
械の冷却装置において、上記建設機械の前後方向の前端
部の一側部にオペレータ室を設け、上記一側部の反対側
の他側部に上記オペレータ室に沿って前後方向に縦置き
に設けられた上記エンジン及び該エンジンを冷却する第
1冷却ファン及び該第1冷却ファンを駆動する駆動手段
を設け、上記一側部で上記オペレータ室の後部と上記建
設機械の後部に設けられるカウンタウェイトとの間に上
記エンジンと別置きに配設けられた上記のオイルクー
ラ,ラジエータを略直列に且つ上記建設機械の車巾方向
に並列に設け、上記のオイルクーラ,ラジエータを冷却
する第2冷却ファン及び上記第2冷却ファンを駆動する
駆動手段を設けたので、上記請求項1又は2の効果に加
え、コントロールバルブを効果的に冷却することができ
る。
【0071】請求項4記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項3記載の構成において、上記カウン
タウェイトの前面に対向し上記建設機械の車巾方向に並
列するように上記のオイルクーラ,ラジエータを配設
し、上記のオイルクーラ,ラジエータを冷却する第2冷
却ファン及び上記第2冷却ファンを駆動する駆動手段と
を設け、上記オペレータ室と上記カウンタウェイトの前
側に配設された上記の第2冷却ファンの駆動手段との間
に上記の作動油タンク及び燃料タンクを上記建設機械の
前後方向に沿って設けたので、上記請求項3の効果に加
え、上記の作動油タンク及び燃料タンクにより上記第2
冷却ファンの回転音が遮断され上記オペレータ室の騒音
を低減することができる。
【0072】請求項5記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項3記載の構成において、上記カウン
タウェイトの前面に対向し上記建設機械の車巾方向に並
列するように上記の作動油タンク,燃料タンクを設け、
更に上記の作動油タンク,燃料タンクの前面に対向し上
記車幅方向に並列するように上記のオイルクーラ,ラジ
エータを設け、上記のオイルクーラ,ラジエータを冷却
する第2冷却ファン及び上記第2冷却ファンを駆動する
駆動手段を設けたので、上記請求項1又2の効果に加
え、上記建設機械の側部方向又は前方方向からの上記冷
却空気の取入が容易になり、上記冷却効果を増大するこ
とができる。
【0073】請求項6記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、建設機械に搭載されたエンジンにより駆動
される油圧ポンプからの高圧の作動油を上記建設機械の
走行装置,作業装置等へ伝達せしめ、帰還してくる高温
になった上記作動油を冷却するオイルクーラと、上記エ
ンジンの冷却水を冷却するラジエータとを備えた建設機
械の冷却装置において、上記建設機械の前後方向の前端
部の一側部にオペレータ室を設け、上記一側部の反対側
の他側部に上記オペレータ室に沿って前後方向に縦置き
に上記エンジン,該エンジンを冷却する第1冷却ファン
及び該第1冷却ファンを駆動する駆動手段を設け、上記
の一側部と他側部との間の中央側部で上記カウンタウェ
イトの前方に上記作動油の作動油タンク及び上記エンジ
ンの燃料タンクのうちのいずれか一方のタンクを設け、
他方のタンクを上記オペレータ室の後部に設け、上記両
タンクのいずれかのタンクの上部を構成する略水平面又
は傾斜面の上方に上記のオイルクーラ,ラジエータを略
直立に且つ上記建設機械の前後方向に並列に設け、上記
のオイルクーラ,ラジエータを冷却する第2冷却ファン
及び該第2冷却ファンを駆動する駆動手段を設けたの
で、上記第2冷却ファンによる上記冷却空気流に対向す
る上記の略水平面又は傾斜面が、上記冷却空気流を上記
排出口に誘導する誘導面を有するように形成されている
ため、上記冷却空気流通路内における上記冷却空気の流
通抵抗が低減し上記冷却効果を増大せしめることができ
る。
【0074】又、上記フレッシュエアを効率よく取入れ
ることができるため、上記オイルクーラ,ラジエータの
上記冷却効率を向上させると共に、上記取入れられたフ
レシュエアが上記タンクを冷却することができ、更に上
記オイルクーラ,ラジエータのコア前面の放熱面積を小
さくし、冷却ファンの回転数を低減することができ、騒
音を低減することができる。
【0075】請求項7記載の本発明の建設機械の冷却装
置にきよれば、請求項6記載の構成において、上記他方
のタンクの上部に上記オイルクーラ,ラジエータを略直
立に且つ上記建設機械の前後方向に並列に設けたので、
上記のオイルクーラ及びラジエータのそれぞれに上記フ
レッシュエアを直接取入れることができるため、上記の
オイルクーラ,ラジエータの冷却効率を向上させること
ができる。
【0076】又、上記直接取入れられたフレシュエアが
直接上記他方のタンクを冷却することができると共に、
上記のオイルクーラ,ラジエータのコア前面の放熱面積
を小さくできると共に、冷却ファンの回転を低減するこ
とができ、騒音を低減することができる。請求項8記載
の本発明の建設機械の冷却装置によれば、請求項4又は
5記載の構成において、上記第2冷却ファンの下側に上
記両タンクの少なくともいずれか一方のタンクが配設さ
れるか、上記第2冷却ファンの下側に対応するように上
記両タンクが並列に配設されているので、上記請求項4
又は5の効果に加え、上記冷却空気の取入れの効率を向
上せしめると共に、上記タンクの冷却効果を増大させる
ことができる。
【0077】請求項9記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項1〜3,6のいずれかに記載の構成
において、上記建設機械の前後方向の前端部の一側部に
オペレータ室を設け、上記一側部の反対側の他側に上記
油圧ポンプが接続された上記エンジンを縦置きに収納す
るエンジンルームを配設したので、上記第1冷却ファン
を小型にでき、又は第1冷却ファンの回転数を低回転で
冷却効果を得うることができるため、騒音の抑制を図る
ことができる。
【0078】請求項10記載の本発明の建設機械の冷却
装置によれば、請求項1〜9のいずれかに記載の構成に
おいて、上記エンジンの前側又は上側又は後側或いは上
記のラジエータ又はオイルクーラに重合するように設け
られた上記エンジンのインタクーラと、該インタクーラ
を冷却する上記第1冷却ファン或いは上記第2冷却ファ
ンとを設けたので、上記のインタクーラを冷却する冷却
ファンは、上記エンジンルームを冷却する上記第1冷却
ファンと兼用にすることができ、或いは上記のラジエー
タ又はオイルクーラを冷却する第2冷却ファンと兼用に
することができるので、全体としてコンパクトにでき、
コストが安価にできる。
【0079】請求項11記載の本発明の建設機械の冷却
装置によれば、請求項1〜10のいずれかに記載の構成
において、上記のオイルクーラ,ラジエータの冷却空気
を、上記建設機械の側部方向,前部方向,上下方向の少
なくともいずれか一方向の取入口(外側部開口)から取
入れ後方上側部方向又は後部方向の少なくともいずれか
一つの方向に設けられた排出口(後側部開口)より排出
するようにするか、上記後側部開口(排出口)より上記
冷却空気を取入れ外側部開口(取入口)より排出するよ
うに構成したので、上記取入口から直接取入れられたフ
レシュエアにより上記のオイルクーラ,ラジエータ及び
上記他方のタンクを効果的に冷却することができる。
【0080】請求項12記載の本発明の建設機械の冷却
装置によれば、請求項1〜11のいずれかに記載の構成
において、上記の第1及び第2冷却ファンの駆動手段は
それぞれ油圧モータ又は電動モータ又は上記エンジンの
うちの少なくともいずれか一つにより駆動されるので、
設計時の自由度があり、設計仕様に応じて冷却効率のよ
い上記冷却装置を種々製造することができる。
【0081】請求項13記載の本発明の建設機械の冷却
装置によれば、請求項12記載の構成において、上記の
第1冷却ファンに接続された油圧モータを油圧ポンプか
ら作動油圧で駆動せしめる油圧回路中又は第1冷却ファ
ンに接続された電動モータを駆動せしめる電気回路中
に、上記の油圧モータ又は電動モータの回転数を制御す
る制御手段を設け、上記エンジンルーム内の雰囲気温度
を検出する雰囲気温度センサ及び上記エンジンのインタ
クーラの過給空気温度を検出する過給空気温度センサの
うちの少なくともいずれか一つの温度センサを有し、上
記温度センサと上記制御手段とをコントローラを介して
接続し、上記温度センサの検出温度に対応した上記コン
トローラからの指令信号により上記の油圧モータ又は電
動モータの回転数を制御するようにしたので、上記温度
センサにより上記エンジンルーム内の雰囲気温度或いは
上記インタクーラの過給空気温度を検出して上記指令信
号を出力し、上記油圧モータ又は電動モータの回転数を
制御して、上記エンジンルーム,エンジン,油圧ポンプ
或いは上記インタクーラを的確に効果的に冷却すること
ができる。
【0082】請求項14記載の本発明の建設機械の冷却
装置によれば、請求項12又は13記載の構成におい
て、上記の第2冷却ファンに接続された油圧モータを油
圧ポンプから作動油圧で駆動せしめる油圧回路中又は第
2冷却ファンに接続された電動モータを駆動せしめる電
気回路中に、上記の油圧モータ又は電動モータの回転数
を制御する制御手段を設け、上記オイルクーラの作動油
の温度を検出する作動油温度センサ,上記ラジエータの
冷却水温度を検出する冷却水温度センサ,オイルクーラ
及びラジエータ等を通過した後の上記冷却空気の温度を
検出する冷却空気温度センサのうちの少なくともいずれ
か一つの温度センサを有し、上記温度センサと上記制御
手段とをコントローラを介して接続し、上記温度センサ
の検出温度に対応した上記コントローラからの指令信号
により上記の油圧モータ又は電動モータの回転数を制御
するようにしたので、上記温度センサにより上記のオイ
ルクーラ,ラジエータの温度或いは上記インタクーラの
過給空気温度を検出して上記指令信号を出力し、上記の
油圧モータ又は電動モータの回転数を制御して、上記の
オイルクーラ,ラジエータの温度或いは上記インタクー
ラを的確に効果的に冷却することができる。
【0083】請求項15記載の本発明の建設機械の冷却
装置によれば、請求項9記載の構成において、上記エン
ジンルームに配設されたエンジンの排気管の排気出口端
部と、少なくとも上記排気出口端部と間隔を存して該排
気出口端部より長く突出すると共にエンジンルームを構
成する隔壁に設けられる吸引管とからなるエジェクタを
備え、上記エンジンの排気圧を用いて上記エンジンルー
ム内の加熱空気を吸引し外部に排出すように構成したの
で、上記のエンジンルーム内の各部を効果的に冷却する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、図7と同様
の状態を示す概略説明図である。
【図2】図1の2A−2A線に沿う断面を示す概略説明
図である。
【図3】図1に示した本発明の実施形態の変形例を示す
説明図である。
【図4】図1に示した本発明の実施形態の、その他の変
形例を示す説明図である。
【図5】上記実施形態の応用例を示すもので、図1の矢
視Aを示す概略説明図である。
【図6】従来例の油圧ショベルの概略全体斜視図であ
る。
【図7】図6の平面図を示す概略説明図である。
【符号の説明】
2 上部旋回体 4 下部走行体 6 作業装置 8 エンジン 12 旋回装置 15 オペレータ室 16 カーボディ 18 トラックローラフレーム 20 走行装置 22 バケット 24 ブーム 26 油圧ポンプ 26a 油圧配管 30 作動油タンク 31 燃料タンク 33 ストレージボックス 40 ラジエータ 46 冷却空気の取入口 47 冷却空気の排出口 50 オイルクーラー 51 第1冷却ファンの駆動手段 501 第2冷却ファンの駆動手段 52 第1冷却ファン 53 第2冷却ファン 102 過給機(ターボチャジャ) AC エアークリーナ CR コントローラ EP 電気回路 ER エンジンルーム M マフラ M1 排気出口端部 M2 吸引管 M3 吸引間隙 OP 油圧回路 SK 給電器 S1,S2 制御手段 ER エンジンルーム EP 電気回路 OP 油圧回路 SK 給電器 S1,S2 制御手段

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械に搭載されたエンジンにより駆
    動される油圧ポンプからの高圧の作動油を上記建設機械
    の走行装置,作業装置等へ伝達せしめ、帰還してくる高
    温になった上記作動油を冷却するオイルクーラと、上記
    エンジンの冷却水を冷却するラジエータとを備えた建設
    機械の冷却装置において、上記建設機械の前後方向の前
    端部の一側部にオペレータ室を設け、上記一側部の反対
    側の他側部に上記オペレータ室に沿って前後方向に縦置
    きに設けられた上記エンジン及び該エンジンを冷却する
    第1冷却ファン及び該第1冷却ファンを駆動する駆動手
    段を設け、上記建設機械の後部に設けられるカウンタウ
    ェイトと上記オペレータ室と上記エンジンとにより形成
    される空間の間に上記エンジンと別置きに設けられた上
    記のオイルクーラ,ラジエータを略直立に且つ並列に設
    け、上記のオイルクーラ,ラジエータを冷却する第2冷
    却ファン及び上記第2冷却ファンを駆動する駆動手段を
    設けたことを特徴とする、建設機械の冷却装置。
  2. 【請求項2】 建設機械に搭載されたエンジンにより駆
    動される油圧ポンプからの高圧の作動油を上記建設機械
    の走行装置,作業装置等へ伝達せしめ、帰還してくる高
    温になった上記作動油を冷却するオイルクーラと、上記
    エンジンの冷却水を冷却するラジエータとを備えた建設
    機械の冷却装置において、上記建設機械の前後方向の前
    端部の一側部にオペレータ室を設け、上記一側部の反対
    側の他側部に上記オペレータ室に沿って前後方向に縦置
    きに配設けられた上記エンジン,該エンジンを冷却する
    第1冷却ファン及び該第1冷却ファンを駆動する駆動手
    段を設け、上記一側部で上記オペレータ室の後部と上記
    建設機械の後部に設けられるカウンタウェイトとの間に
    上記エンジンと別置きに設けられた上記のオイルクー
    ラ,ラジエータを略直立に且つ上記建設機械の前後方向
    に並列に設け、上記のオイルクーラ,ラジエータを冷却
    する第2冷却ファン及び上記第2冷却ファンを駆動する
    駆動手段を設けたことを特徴とする、建設機械の冷却装
    置。
  3. 【請求項3】 建設機械に搭載されたエンジンにより駆
    動される油圧ポンプからの高圧の作動油を上記建設機械
    の走行装置,作業装置等へ伝達せしめ、帰還してくる高
    温になった上記作動油を冷却するオイルクーラと、上記
    エンジンの冷却水を冷却するラジエータとを備えた建設
    機械の冷却装置において、上記建設機械の前後方向の前
    端部の一側部にオペレータ室を設け、上記一側部の反対
    側の他側部に上記オペレータ室に沿って前後方向に縦置
    きに設けられた上記エンジン及び該エンジンを冷却する
    第1冷却ファン及び該第1冷却ファンを駆動する駆動手
    段を設け、上記一側部で上記オペレータ室の後部と上記
    建設機械の後部に設けられるカウンタウェイトとの間に
    上記エンジンと別置きに配設けられた上記のオイルクー
    ラ,ラジエータを略直列に且つ上記建設機械の車巾方向
    に並列に設け、上記のオイルクーラ,ラジエータを冷却
    する第2冷却ファン及び上記第2冷却ファンを駆動する
    駆動手段を設けたことを特徴とする、建設機械の冷却装
    置。
  4. 【請求項4】 上記カウンタウェイトの前面に対向し上
    記建設機械の車巾方向に並列するように上記のオイルク
    ーラ,ラジエータを設け、上記のオイルクーラ,ラジエ
    ータを冷却する第2冷却ファン及び上記第2冷却ファン
    を駆動する駆動手段とを設けたことを特徴とする、請求
    項3記載の建設機械の冷却装置。
  5. 【請求項5】 上記カウンタウェイトの前面に対向し上
    記建設機械の車巾方向に並列するように上記の作動油タ
    ンク,燃料タンクを設け、更に上記の作動油タンク,燃
    料タンクの前面に対向し上記車幅方向に並列するように
    上記のオイルクーラ,ラジエータを設け、上記のオイル
    クーラ,ラジエータを冷却する第2冷却ファン及び上記
    第2冷却ファンを駆動する駆動手段を設けたことを特徴
    とする、請求項3記載の建設機械の冷却装置。
  6. 【請求項6】 建設機械に搭載されたエンジンにより駆
    動される油圧ポンプからの高圧の作動油を上記建設機械
    の走行装置,作業装置等へ伝達せしめ、帰還してくる高
    温になった上記作動油を冷却するオイルクーラと、上記
    エンジンの冷却水を冷却するラジエータとを備えた建設
    機械の冷却装置において、上記建設機械の前後方向の前
    端部の一側部にオペレータ室を設け、上記一側部の反対
    側の他側部に上記オペレータ室に沿って前後方向に縦置
    きに上記エンジン,該エンジンを冷却する第1冷却ファ
    ン及び該第1冷却ファンを駆動する駆動手段を設け、上
    記の一側部と他側部との間の中央側部で上記カウンタウ
    ェイトの前方に上記作動油の作動油タンク及び上記エン
    ジンの燃料タンクのうちのいずれか一方のタンクを設
    け、他方のタンクを上記オペレータ室の後部に設け、上
    記両タンクのいずれかのタンクの上部を構成する略水平
    面又は傾斜面の上方に上記のオイルクーラ,ラジエータ
    を略直立に且つ上記建設機械の前後方向に並列に設け、
    上記のオイルクーラ,ラジエータを冷却する第2冷却フ
    ァン及び該第2冷却ファンを駆動する駆動手段を設けた
    ことを特徴とする、建設機械の冷却装置。
  7. 【請求項7】 上記他方のタンクの上部に上記オイルク
    ーラ,ラジエータを略直立に且つ上記建設機械の前後方
    向に並列に設けたことを特徴とする、請求項6記載の建
    設機械の冷却装置。
  8. 【請求項8】 上記第2冷却ファンの下側に上記両タン
    クの少なくともいずれか一方のタンクが配設されるか、
    上記第2冷却ファンの下側に対応するように上記両タン
    クが並列に配設されていることを特徴とする、請求項4
    又は5記載の建設機械の冷却装置。
  9. 【請求項9】 上記建設機械の前後方向の前端部の一側
    部にオペレータ室を設け、上記一側部の反対側の他側に
    上記油圧ポンプが接続された上記エンジンを縦置きに収
    納するエンジンルームを配設したことを特徴とする、請
    求項1〜3,6のいずれかに記載の建設機械の冷却装
    置。
  10. 【請求項10】 上記エンジンの前側又は上側又は後側
    或いは上記のラジエータ又はオイルクーラに重合するよ
    うに設けられた上記エンジンのインタクーラと、該イン
    タクーラを冷却する上記第1冷却ファン或いは上記第2
    冷却ファンとを設けたことを特徴とする、請求項1〜9
    のいずれかに記載の建設機械の冷却装置。
  11. 【請求項11】 上記のオイルクーラ,ラジエータの冷
    却空気を、上記建設機械の側部方向,前部方向,上下方
    向の少なくともいずれか一方向の取入口(外側部開口)
    から取入れ後方上側部方向又は後部方向の少なくともい
    ずれか一つの方向に設けられた排出口(後側部開口)よ
    り排出するようにするか、上記後側部開口(排出口)よ
    り上記冷却空気を取入れ外側部開口(取入口)より排出
    するように構成したことを特徴とする、請求項1〜10
    のいずれかに記載の建設機械の冷却装置。
  12. 【請求項12】 上記の第1及び第2冷却ファンの駆動
    手段はそれぞれ油圧モータ又は電動モータ又は上記エン
    ジンのうちの少なくともいずれか一つにより駆動される
    ことを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の
    建設機械の冷却装置。
  13. 【請求項13】 上記の第1冷却ファンに接続された油
    圧モータを油圧ポンプからの作動油圧で駆動せしめる油
    圧回路中又は第1冷却ファンに接続された電動モータを
    駆動せしめる電気回路中に、上記の油圧モータ又は電動
    モータの回転数を制御する制御手段を設け、上記エンジ
    ンルーム内の雰囲気温度を検出する雰囲気温度センサ及
    び上記エンジンのインタクーラの過給空気温度を検出す
    る過給空気温度センサのうちの少なくともいずれか一つ
    の温度センサを有し、上記温度センサと上記制御手段と
    をコントローラを介して接続し、上記温度センサの検出
    温度に対応した上記コントローラからの指令信号により
    上記の油圧モータ又は電動モータの回転数を制御するよ
    うにしたことを特徴とする、請求項12記載の建設機械
    の冷却装置。
  14. 【請求項14】 上記の第2冷却ファンに接続された油
    圧モータを油圧ポンプからの作動油圧で駆動せしめる油
    圧回路中又は第2冷却ファンに接続された電動モータを
    駆動せしめる電気回路中に、上記の油圧モータ又は電動
    モータの回転数を制御する制御手段を設け、上記オイル
    クーラの作動油の温度を検出する作動油温度センサ,上
    記ラジエータの冷却水温度を検出する冷却水温度セン
    サ,オイルクーラ及びラジエータ等を通過した後の上記
    冷却空気の温度を検出する冷却空気温度センサのうちの
    少なくともいずれか一つの温度センサを有し、上記温度
    センサと上記制御手段とをコントローラを介して接続
    し、上記温度センサの検出温度に対応した上記コントロ
    ーラからの指令信号により上記の油圧モータ又は電動モ
    ータの回転数を制御するようにしたことを特徴とする、
    請求項12又は13記載の建設機械の冷却装置。
  15. 【請求項15】 上記エンジンルームに配設されたエン
    ジンの排気管の排気出口端部と、少なくとも上記排気出
    口端部と間隔を存して該排気出口端部より長く突出する
    と共にエンジンルームを構成する隔壁に設けられる吸引
    管とからなるエジェクタを備え、上記エンジンの排気圧
    を用いて上記エンジンルーム内の加熱空気を吸引し外部
    に排出するように構成したことを特徴とする、請求項9
    記載の建設機械の冷却装置。
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