JP6032569B2 - 作業車輌の原動部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、作業車輌の原動部構造に関するものである。
コンバインのエンジンの冷却効果を高めるために、特許文献1には、エンジンルームに機体外側から内側に向かってラジエータ、ファン、油圧式無段変速機及びエンジンを並列に配置し、ファンにエンジンの回転(駆動力)を伝達する回転軸を三つ脚形状の支持部材により回転自在に軸支する原動部構造が開示されている。
特開2013−154778号公報
しかし、特許文献1記載の発明における原動部は、油圧式無段変速機により回転軸に巻回されたベルトの回転方向の切換え時に発生するベルトの横引き荷重の繰返し変動によって、回転軸を軸支する支持部材が変形しファンの回転が低下する虞があった。
また、ファンの機体内側に三の脚部が延設されているために、該脚部によりファンの送風が阻害され、ファンの吸入・排気効率が低下する虞があり、組立作業の負担も大きくなる虞があった。
そこで、本発明の主たる課題は、かかる問題点を解消することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
請求項1に係る発明は、操作者が搭乗する操縦席(6)の下方にエンジンルーム(8)を設け、前記エンジンルーム(8)におけるエンジン(E)よりも外側の部位にラジエータ(80)を配置し、該ラジエータ(80)の外側の部位に濾過体(12)を配置し、前記エンジン(E)とラジエータ(80)の間の部位にファン(40)を配置し、前記エンジン(E)の駆動力を変速してファン(40)を駆動する正逆転出力可能な油圧式無段変速機(30)を設け、前記ファン(40)を支持する回転軸(41)に装着した第1プーリ(42)と、前記油圧式無段変速機(30)の出力軸(33)に装着した第2プーリ(34)にベルト(35)を巻回し、前記回転軸(41)の軸心方向視で、前記ベルト(35)を挟んで第1フレーム(46A)と第2フレーム(46B)を平行に配置し、該第1フレーム(46A)と第2フレーム(46B)の間に架設された支持部(46C)によって前記回転軸(41)を回転自在に軸支し、前記第1フレーム(46A)と第2フレーム(46B)と支持部(46C)を一体形成して支持体(46)とし、前記第1フレーム(46A)の下部と第2フレーム(46B)の下部を連結する下側フレーム(47A)と、前記第1フレーム(46A)の上部と第2フレーム(46B)の上部を連結する上側フレーム(47B)を一体形成して前記支持体(46)とし、前記ラジエータ(80)を支持するラジエータフレーム(82)の内側に、前記ファン(40)の外周部を取囲むシュラウド(81)を設け、前記支持部(46C)における回転軸(41)を軸受けする支持中心部(46D)の外径を、前記ファン(40)の羽根(40A)の基部を支持する中心部(40B)の外径よりも小径に形成し、前記シュラウド(81)の内面部位に、前記出力軸(33)を回転自在に軸支する支持部材(60)を設け、前記回転軸(41)の軸心方向視で、前記ファン(40)の外周部に、前記支持部材(60)を配置した作業車輌の原動部構造である。
請求項2に係る発明は、前記支持体(46)を鋳綱材料によって形成した請求項1記載の作業車輌の原動部構造である。
請求項に係る発明は、前記支持部材(60)を上側フレーム(47B)と、該上側フレーム(47B)の上部に固定される支持フレーム(62)で形成し、該支持フレーム(62)の上部に、前記出力軸(33)の端部に設けられたベアリングの外周部を固定した請求項記載の作業車輌の原動部構造である。
請求項1記載の発明によれば、回転軸(41)の軸心方向視で、ベルト(35)を挟んで第1フレーム(46A)と第2フレーム(46B)を平行に配置し、第1フレーム(46A)と第2フレーム(46B)の間に架設された支持部(46C)によって回転軸(41)を回転自在に軸支し、第1フレーム(46A)と第2フレーム(46B)と支持部(46C)を一体形成して支持体(46)とし、第1フレーム(46A)の下部と第2フレーム(46B)の下部を連結する下側フレーム(47A)と、第1フレーム(46A)の上部と第2フレーム(46B)の上部を連結する上側フレーム(47B)を一体形成して支持体(46)としているので、油圧式無段変速機(30)の正逆転出力切換え時にベルト(35)に大きな張力変動が発生しても第1フレーム(46A)と第2フレーム(46B)の変形が防止され、ファン(40)の正逆転駆動を好適に維持することができる。また、第1フレーム(46A)と第2フレーム(46B)がファン(40)の送風の障害になりにくくエンジン(E)を効率良く冷却することができる。さらに、部品点数を削減でき組立作業を簡易に行なうことができる。
第1フレーム(46A)の下部と第2フレーム(46B)の下部を連結する下側フレーム(47A)と、第1フレーム(46A)の上部と第2フレーム(46B)の上部を連結する上側フレーム(47B)を一体形成して支持体(46)としているので、支持体(46)の剛性が高まり、第1フレーム(46A)と第2フレーム(46B)の変形がさらに防止され、ファン(40)の正逆転駆動をより好適に維持することができる。
また、支持部(46C)における回転軸(41)を軸受けする支持中心部(46D)の外径を、ファン(40)の羽根(40A)の基部を支持する中心部(40B)の外径よりも小径に形成しているので、支持部(46C)の中心部(46D)がファン(40)の送風の障害になりにくくエンジン(E)をさらに効率良く冷却することができる。
さらに、シュラウド(81)の内面部位に、出力軸(33)を回転自在に軸支する支持部材(60)を設け、回転軸(41)の軸心方向視で、ファン(40)の外周部に、支持部材(60)を配置しているので、支持部材(60)がファン(40)の送風の障害になりにくく、エンジン(E)を効率良く冷却することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、支持体(46)を鋳綱材料によって形成しているので、溶接によって周辺部品に支持体(46)を容易に固着することができる。
コンバインの右側面図である。 コンバインの左側面図である。 コンバインの平面図である。 油圧式無段変速装置の支持構造を説明する正面図である。 油圧式無段変速装置の支持構造を説明する左側面図である。 油圧式無段変速装置の支持構造を説明する拡大左側面図である。 エンジンルームのファンの右側面説明図である。 エンジンルームのファンと油圧式無段変速装置の平面説明図である。 エンジンルームのファンと油圧式無段変速装置の正面説明図である。 油圧式無段変速装置のプーリ側の出力軸の支持構造を説明する、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 エンジンルームを右側面説明図である。 エンジンルームの正面説明図である。 操縦部の下側のエンジンルームの構造を説明する、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 エンジンルームの前側面の開閉を説明する右側面図である。 他の実施形態のエンジンルームのファンの左側面説明図である。 他の実施形態のエンジンルームのファンの正面説明図である。 油圧配管を支持するガイドの平面説明図である。 ヒータホースを支持する支持フレームの左側面説明図である。 ヒータホースを支持する支持フレームの正面説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ詳説する。なお、理解を容易にするために、操縦者から見て、前方を前側、後方を後側、右手側を右側、左手側を左側として便宜的に方向を示して説明しているが、これらにより構成が限定されるものではない。
図1〜3に示すように、コンバインは、機体フレーム1の下側には、土壌面を走行するための左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の上左側には、脱穀・選別を行う脱穀装置3が設けられ、脱穀装置3の前側には、圃場の穀を収穫する刈取装置4が設けられている。脱穀装置3で脱穀・選別された穀粒は、脱穀装置3の右側に設けられたグレンタンク5に貯留され、貯留された穀粒は、排出筒7によって外部に排出される。
機体フレーム1の上右側には、操作者が搭乗する操作部を備えた操縦席6が設けられ、操縦席6の下後側には、エンジンルーム8が設けられている。また、エンジンルーム8の右側側部には、エンジンルーム8の保守・点検用のカバー11が装着されており、カバー11には、目抜き鉄板等から形成された濾過体12が装着されている。
なお、カバー11の濾過体12A、12B、12Cの目合いは、同一にすることもできるが、ファン40と対向する部位の上側に配置されている濾過体12Aの目合いを大きくし、ファン40と対向する部位に配置されている濾過体12B、12Cの目合いを小さくするのが好適である。
図4に示すように、エンジンルーム8の内部には、エンジンEが設けられ、外気を吸入する上流側であるエンジンEの右側には、所定の間隔を隔ててエンジンEを循環する冷却水を冷却するラジエータ80が設けられている。なお、エンジンEは、エンジンEから発生する振動の伝達を防止するために、エンジンマウント24を介して機体フレーム1に取付けられている。
ラジエータ80の下部は、固定部材を介して機体フレーム1に取付けられ、ラジエータ80の左部には、ファン40の回転軸41の軸心方向視で略四角形状に形成されたラジエータフレーム82がラジエータ80の外周部を取囲むように装着されている。また、ラジエータフレーム82の左側側部には、ファン40の正転駆動状態時の外気の吸入効率と逆転駆動状態時の内気の排気効率を高めるために、ファン40と対向する部位に開口部81Aが開口されたシュラウド81がファン40の外周部を取囲むように着脱自在に取付けられている。
エンジンEとラジエータ80の間には、ファン用油圧式無段変速装置(請求項における「油圧式無段変速装置」)30により正転駆動状態と逆転駆動状態に切換えられるファン40が設けられている。正転駆動状態時のファン40は、外気をエンジンルーム8の内側に向かって吸入し、逆転駆動状態時のファン40は、エンジンルーム8の内側の内気を外部に向かって排気し、濾過体12A、12B、12Cに付着した藁屑等の粉塵を除去する。
また、ラジエータ80の右側には、所定の間隔を隔てて走行用ミッション等の駆動用オイルを冷却するオイルクーラ85と、エンジンEの燃焼用の混合気を冷却するインタークーラ90が設けられている。なお、オイルクーラ85とインタークーラ90は、ラジエータ80とカバー11の間に設けられており、固定部材を介して機体フレーム1に取付けられている。
図11,12に示すように、エンジンルーム8の上部には、エンジンEに供給する空気内の粉塵を除去するエアクリーナ50が設けられている。エアクリーナ50がエンジンEにより加熱されたエンジンルーム8内の内気を吸入するのを防止するために、外気を吸入する吸気口50Aの左側には、加熱されたエンジンルーム8内の内気の流れを遮断する遮風板51が吸気口50Aの左側に隣接して設けられている。なお、遮風板51は、側面視で略直角三角形状に形成されており、エアクリーナ50側の遮風板51の下部は、加熱されたエンジンルーム8内の内気の吸入を防止するために、エアクリーナ50の外周に沿うように円弧状の切欠き部51Aが形成されている。
図13,14に示すように、エンジンEによって加熱されたエンジンルーム8内の内気や、エンジンE等の駆動によって発生する騒音の操縦席6への影響を防止するために、操縦席6の下後側に位置するエンジンルーム8の上側プレート14は、外側プレート14Aと内側プレート14Bを積層した2重構造に形成されている。
同様に、操縦席6のステップ側に位置するエンジンルーム8の前側プレート13は、外側プレート13Aと内側プレート13Bを積層した2重構造に形成されている。なお、外側プレート14Aと外側プレート13Aは、折曲げ加工により一体形成され、同様に内側プレート14Bと内側プレート13Bも折曲げ加工により一体形成されている。
前側プレート13の略中央部には、エンジンルーム8内のベルト35、テンショナーム35Aに接続されたスプリング35Cの張力調整等の保守、点検作業を行なうために、開閉自在な点検窓15が設けられている。点検窓15は、外側プレート15Aと内側プレート15Bを積層した2重構造に形成されている。なお、エンジンEによって加熱されたエンジンルーム8内の内気や、エンジンE等の駆動によって発生する騒音の操縦席6への影響を防止するために、点検窓15の閉鎖時には、点検窓15の外側プレート15Aは、前側プレート13の外側プレート13Aに隣接して位置し、点検窓15の内側プレート15Bは、前側プレート13の内側プレート13Bに隣接して位置して、外側プレート13Aと外側プレート15A並び内側プレート13Bと内側プレート15Bの間に形成される隙間を小さくしている。
図5,6に示すように、エンジンEの回転は、クランク軸21を介して、クランク軸21に装着されたプーリ22に伝動される。プーリ22に伝動された回転は、プーリ22と走行用油圧式無段変速装置70の入力軸71に装着されたプーリ72に巻回されたベルト23を介して、プーリ72に伝動される。なお、ベルト23の張力は、先端部にロール23Bを備えたテンションアーム23Aにより所定の張力に維持されている。
プーリ72に伝動された回転は、プーリ72とファン用油圧式無段変速装置30の入力軸31に装着されたプーリ32に巻回されたベルト73を介して、プーリ32に伝動される。なお、ベルト73の張力は、先端部にロール73Bを備えたテンションアーム73Aにより所定の張力に維持されている。
図7〜9に示すように、プーリ32に伝動された回転は、入力軸31を介して、ファン用油圧式無段変速装置30に伝動される。ファン用油圧式無段変速装置30に伝動された回転は、ファン用油圧式無段変速装置30により回転の増減速と、回転方向の正転・逆転方向への切換えが行なわれた後に、ファン用油圧式無段変速装置30からファン40側に向かって延出する出力軸33に出力される。出力軸33に出力された回転は、ファン40側の出力軸33の右側端部に装着されたプーリ(請求項の「第2プーリ」)34に伝動される。なお、ファン40の正転駆動状態時の外気の吸入効率と逆転駆動状態時の内気の排気効率を高めるために、プーリ34は、ファン40の外周部よりも外側の前側上部に設けられている。
プーリ34に伝動された回転は、プーリ34とファン40の回転軸41に装着されたプーリ(請求項の「第1プーリ」)42に巻回されたベルト35を介して、プーリ42に伝動される。プーリ42に伝動された回転は、回転軸41を介して、ファン40に伝動されファン40を正転駆動状態または逆転駆動状態に回転させる。なお、ファン40の正転駆動状態時の外気の吸入効率と逆転駆動状態時の内気の排気効率を高めるために、プーリ42の外径は、ファン40の中心部40Bの外径よりも小さく形成されている。また、ベルト35の張力は、先端部にロール35Bを備えたテンションアーム35Aにより所定の張力に維持されている。
<ファン及びファンの支持構造>
次に、ファン40及びファン40の支持構造について説明する。図7〜9に示すように、ファン40は、羽根40Aと、羽根40Aの基部を支持する中心部40Bから形成され、中心部40Bは、回転軸41の右側端部に装着されている。
回転軸41は、回転軸41における中心部40Bを装着した部位の左側近傍に並設した2個のベアリングを介して、支持部45に回転自在に軸支されている。図7に示すように、支持部45は、略楕円形状に形成されており、楕円の長手方向の両端部45A,45Bは、それぞれフレーム43,44に固着されている。また、ファン40の正転駆動状態時の外気の吸入効率と逆転駆動状態時の内気の排気効率を高めるために、支持部45の支持中心部45Cの外径は、ファン40の中心部40Bの外径よりも小さく形成されている。
図8,9に示すように、フレーム43は、円弧状の上下端部43A,43Bと、上下端部43A,43Bを繋ぐ略直線状の中央部43Cから形成されている。図7に示すように、下側端部43Aは、シュラウド81の後部下側における開口部81Aの近傍に固着され、上側端部43Bは、シュラウド81の前部上側における開口部81Aの近傍に固着され、中央部43Cは、ファン40の中心部40Bの上側を、シュラウド81の後部下側からシュラウド81の前部上側に向かって延在している。なお、フレーム43は、ファン40による外気または内気の送風抵抗を小さくするために、断面を円形状に形成するのが好適である。
同様に、フレーム44は、円弧状の上下端部44A,44Bと、上下端部44A,44Bを繋ぐ略直線状の中央部44Cから形成されている。図7に示すように、下側端部44Aは、シュラウド81の後部下側における開口部81Aの近傍に固着され、上側端部44Bは、シュラウド81の前部上側における開口部81Aの近傍に固着され、中央部44Cは、ファン40の中心部40Bの下側を、シュラウド81の後部下側からシュラウド81の前部上側に向かって延在している。なお、フレーム43は、ファン40による外気または内気の送風抵抗を小さくするために、断面を円形状に形成するのが好適である。
図7に示すように、フレーム43,44は、プーリ34とプーリ42に巻回されたベルト35の横引き荷重による回転軸41等の変形を防止するために、側面視でプーリ34とプーリ42に巻回されたベルト35をフレーム43,44の間に配置するようにシュラウド81の後部下側から前部上側に向けて平行に延在している。
また、図8,9に示すように、フレーム43,44は、ベルト35等の保守・点検時の安全性を高めるために、プーリ34とプーリ42に巻回されたベルト35とフレーム43,44の中央部43C,44Cが略平行、すなわち、シュラウド81左側面からのベルト35と中央部43C,44Cの離間距離が略同一に設定されている。
なお、ファン40の正転駆動状態時の外気の吸入効率と逆転駆動状態時の内気の排気効率を高めるために、フレーム43,44は、ファン40の中心部40Bを中心として上下方向に対称な位置に配置し、フレーム43,44の間隔をファン40の中心部40Bの外径よりもわずかに大きくするのが好適である。
次に、図15,16に示すように、支持部45と支持部45の長手方向の両端部45A,45Bを支持するフレーム43,44に替えて、フレーム43,44と支持部45を鋳造により一体形成した支持体46について説明する。
部品点数を削減するために、支持体46は、回転軸41を軸支する支持部45に対応する支持部46Cと、支持部45の長手方向の両端部45A,45Bが固着されるフレーム43,44に対応するフレーム46A,46Bを一体的に形成している。
また、支持体46の剛性、特にフレーム46A,46Bの剛性を高めるために、フレーム(請求項の「第1フレーム」)46Aとフレーム(請求項の「第2フレーム」)46Bの下側端部を連結する下側フレーム47Aと、フレーム46Aとフレーム46Bの上側端部を連結する上側フレーム47Bを一体的に形成するのが好適であり、フレーム46A,46Bの端部をシュラウド81に容易に固着でき、高靱、高強度の鋳鋼材料で形成するのが好適である。
ファン40の正転駆動状態時の外気の吸入効率と逆転駆動状態時の内気の排気効率を高めるために、支持部46Cの支持中心部46Dの外径は、支持部45の支持中心部45Cと同様にファン40の中心部40Bの外径よりも小さく形成されている。
また、プーリ34とプーリ42に巻回されたベルト35の横引き荷重による回転軸41等の変形を防止するために、側面視でプーリ34とプーリ42に巻回されたベルト35をフレーム46A,46Bの間に配置するようにシュラウド81の後部下側から前部上側に向けて平行に延在している。
さらに、フレーム46A,46Bは、ベルト35等の保守・点検時の安全性を高めるために、プーリ34とプーリ42に巻回されたベルト35とフレーム46A,46Bの中央部が略平行、すなわち、シュラウド81左側面からのベルト35とレーム46A,46Bの中央部の離間距離が略同一に設定されている。
<プーリ側の出力軸の端部の支持構造>
次に、プーリ34側の出力軸33の端部の支持構造について説明する。図10に示すように、出力軸33の右側端部は、支持部材60により支持されている。支持部材60は、側面視でシュラウド81の開口部81A側に台形形状の切欠き部61Aが形成された第1フレーム61と、側面視で第1フレーム61の切欠き部61Aと反対側面に締結手段によって着脱自在に装着された第2フレーム62と、側面視で第1フレーム61の上側傾斜面に固着された第3フレーム63から構成されている。第1フレーム61の下側傾斜面には、ロール35Bと反対側のテンションアーム35Aの基部に接続された押圧を調整するスプリング35Cの下部を取付けるステー64が固着されている。
ファン40の正転駆動状態時の外気の吸入効率と逆転駆動状態時の内気の排気効率を高めるために、第1フレーム61、第2フレーム62、第3フレーム63、及びステー64は、ファン40の外周部よりも外側に設けられている。また、フレーム43,44の間隔の変動を防止するために、側面視で第3フレーム63の上側側部には、フレーム43の上側端部43Bが固着され、第1フレーム61の下側側部には、フレーム44の上側端部44Bが固着されている。
第1フレーム61は、平面視で略逆L字形状に形成され、右端部はシュラウド81に固着され、右端部からプーリ34を装着した出力軸33の端部位よりも左側に延在した後に、後方に向かって延在している。また、回転軸41の軸心に直交する方向視で略逆L字形状に形成され、右端部はシュラウド81に固着され、右端部からプーリ34を装着した出力軸33の端部位よりも左側に延在した後に、上方に向かって延在している。
図7に示すように、テンションアーム35Aは、第1フレーム61に設けられた支軸35Dを中心に回転する。また、ファン40の正転駆動状態時の外気の吸入効率と逆転駆動状態時の内気の排気効率を高めるために、テンションアーム35Aの先端部に設けられたロール35Bは、第1フレーム61の切欠き部61Aに臨みなから移動する。
図10に示すように、第2フレーム62は、断面形状が略L形状に形成され、第1フレーム61と反対側の第2フレーム62の先端側は、側面視で半円弧状の切欠き部62Aが形成されており、出力軸33の端部に設けられたベアリングの外周枠に固着されている。また、第2フレーム62は、平面視で略長方形状に形成され、正面視で略長方形状に形成されている。
図10に示すように、第3フレーム63は、板状のプレートから形成され、第3フレーム63の上部は、側面視でラジエータ80の上部に接続されるゴム製のホースとベルト35の干渉を防止するために、ホースをプーリ34から離間した位置に案内するために、プーリ34とは反対側に円弧状に湾曲している。また、第3フレーム63は、平面視で略長方形状に形成され、ファン40を正転駆動状態から逆転駆動状態への切換え状態時に発生するベルト35の膨らみによる早期劣化を防止するために、正面視でプーリ34の後側に略長方形状に形成されている。
なお、図15,16に示す支持体46における支持部材60では、第1フレーム61、第3フレーム63に相当する部材として、前記上側フレーム47Bが設けられ、この上側フレーム47Bの上部に第2フレーム62がボルト等により締結されている。
<ファン用油圧式無段変速装置の支持構造>
次に、ファン用油圧式無段変速装置30の支持構造について説明する。ファン用油圧式無段変速装置30の駆動によって発生する振動、騒音の操縦席6への伝播を防止するために、ファン用油圧式無段変速装置30を搭載する載台30Aは、2本の前後支持フレーム37,38によって支持されている。なお、前後支持フレーム37,38は、機体フレーム1を介して、間接的に操縦席6を支持する支持フレーム6A,6Bと接続されている。
図4に示すように、前側フレーム37の下部は、走行用油圧式無段変速装置70が装着されたトランスミッション74の上側部に設けられた接続フレーム75に固着され、前側フレーム37は、正面視で下部から上方に向かって直線状に延在して、前側フレーム37の上部は、ファン用油圧式無段変速装置30の左右方向の重心位置である載台30Aの左右方向の略中心部に固着されている。
また、図5,6に示すように、前側フレーム37は、左側面視で下部から上方に向かって直線状に延在した後に、後側に向かって略90度湾曲し、その後に後側に向かって延在して上部に至り、前側フレーム37の上部は、ファン用油圧式無段変速装置30を搭載する載台30Aの前後方向の前部に固着されている。
図4に示すように、後側フレーム38の下部は、刈取装置4の後部を支持する左右方向に延在する支軸55の右側端部を支持する右側懸架台56Aの側部に締結手段によって締結され、後側フレーム38は、正面視で下部から上方略11時の方向に向かって直線状に延在した後に、左側に向かって略90度湾曲し、その後に左側に向かって延在して上部に至り、後側フレーム38の上部は、ファン用油圧式無段変速装置30の左右方向の重心位置である載台30Aの左右方向の略中心部に固着されている。なお、後側フレーム38の上部は、前側フレーム37の上部よりも後側の載台30Aの後部に固着されている。
また、図5,6に示すように、後側フレーム38は、左側面視で下部から上方に向かって直線状に延在して上部に至り、後側フレーム38の上部は、ファン用油圧式無段変速装置30を搭載する載台30Aの前後方向の後部に固着されている。
図6に示すように、先端部にロール23Bを備えたテンションアーム23Aの組立作業を容易にするために、テンションアーム23Aを回転自在に支持する支軸23Dを接続フレーム75に設け、ロール23Bとは反対側のテンションアーム23Aの基部に接続された押圧を調整するスプリング23Cの上部を取付けるステー37Aを前側支持フレーム37の湾曲部の左面に設けるのが好適である。
また、先端部にロール73Bを備えたテンションアーム73Aの組立作業を容易にするために、テンションアーム73Aを回転自在に支持する支軸73Dを前側支持フレーム37の湾曲部に設け、ロール73Bとは反対側のテンションアーム73Aの基部に接続された押圧を調整するスプリング73Cの上部を取付けるステー30Bをファン用油圧式無段変速装置30の左側面に設けるのが好適である。
<電気部品及び油圧配管等を固定するガイド>
次に、オイルクーラ85等のオイルの流れを制御する制御バルブ92と操縦席6に設けられたコントローラ(図示省略)を接続する電気配線を固定するガイド93について説明する。図17に示すように、ガイド93の前端部は、機体フレーム1の左前側に設けられた刈取装置4を支持する左側懸架台56Bの下部に固着され、ガイド93の後端部は、機体フレーム1の左右方向中間部に取付けられたローリングシリンダ91Aに隣接して設けられたプレート94に固着されている。なお、プレート94には、電気部品であるハーネスが固定されている。
ガイド93の左側部位は、制御バルブ92の上側に所定の間隔を隔てて設けられており、制御バルブ92の周辺に設けられている電気配線、制御バルブ92とピッチングシリンダ91Aやローリングシリンダ91B等を接続する油圧配管を固定することにより、走行時の振動等による電気配線、油圧配管の移動が抑制され、規定の位置に電気配線、油圧配管を固定することができる。なお、ローリングシリンダ91Aは、走行装置2の左右方向の傾斜角度を調整する油圧シリンダであり、ピッチングシリンダ91Bは、走行装置2の前後方向の傾斜角度を調整する油圧シリンダである。
<ヒータホース及び電気部品を固定するガイド>
次に、エンジンEによって加熱された温水を操縦席6に循環するヒータホース96を固定する固定フレーム97について説明する。なお、ヒータホース96は、エンジンEとラジエータ80を接続するホースから分岐している。
図18,19に示すように、前後方向に延在する固定フレーム97の前端部は、防振ゴム98Aを介して後側支持フレーム38の上側部に取付けられ、固定フレーム97の後端部は、防振ゴム98Bを介して支持フレーム6Aの上側部に取付けられている。これにより、ファン用油圧式無段変速装置30の駆動によって発生する振動は、防振ゴム78A,78Bで遮断され、ヒータホース96への伝播が防止されてヒータホース96の劣化を防止することができる。また、固定フレーム97には、ヒータホース96の他に電気部品を固定することができる。
本発明は、農業用作業車輌に適用できるものである。
6 操縦席
8 エンジンルーム
12 濾過体
30 ファン用油圧式無段変速装置(油圧式無段変速装置)
33 出力軸
34 プーリ(第2プーリ)
35 ベルト
40 ファン
40A 羽根
40B 中心部
41 回転軸
42 プーリ(第1プーリ)
46 支持体
46A フレーム(第1フレーム)
46B フレーム(第2フレーム)
46C 支持部
46D 支持中心部
47A 下側フレーム
47B 上側フレーム
60 支持部材
80 ラジエータ
81 シュラウド
82 ラジエータフレーム
E エンジン

Claims (3)

  1. 操作者が搭乗する操縦席(6)の下方にエンジンルーム(8)を設け、
    前記エンジンルーム(8)におけるエンジン(E)よりも外側の部位にラジエータ(80)を配置し、該ラジエータ(80)の外側の部位に濾過体(12)を配置し、前記エンジン(E)とラジエータ(80)の間の部位にファン(40)を配置し、
    前記エンジン(E)の駆動力を変速してファン(40)を駆動する正逆転出力可能な油圧式無段変速機(30)を設け、
    前記ファン(40)を支持する回転軸(41)に装着した第1プーリ(42)と、前記油圧式無段変速機(30)の出力軸(33)に装着した第2プーリ(34)にベルト(35)を巻回し、
    前記回転軸(41)の軸心方向視で、前記ベルト(35)を挟んで第1フレーム(46A)と第2フレーム(46B)を平行に配置し、該第1フレーム(46A)と第2フレーム(46B)の間に架設された支持部(46C)によって前記回転軸(41)を回転自在に軸支し、
    前記第1フレーム(46A)と第2フレーム(46B)と支持部(46C)を一体形成して支持体(46)とし、
    前記第1フレーム(46A)の下部と第2フレーム(46B)の下部を連結する下側フレーム(47A)と、前記第1フレーム(46A)の上部と第2フレーム(46B)の上部を連結する上側フレーム(47B)を一体形成して前記支持体(46)とし
    前記ラジエータ(80)を支持するラジエータフレーム(82)の内側に、前記ファン(40)の外周部を取囲むシュラウド(81)を設け、
    前記支持部(46C)における回転軸(41)を軸受けする支持中心部(46D)の外径を、前記ファン(40)の羽根(40A)の基部を支持する中心部(40B)の外径よりも小径に形成し、
    前記シュラウド(81)の内面部位に、前記出力軸(33)を回転自在に軸支する支持部材(60)を設け、
    前記回転軸(41)の軸心方向視で、前記ファン(40)の外周部に、前記支持部材(60)を配置した作業車輌の原動部構造。
  2. 前記支持体(46)を鋳綱材料によって形成した請求項1記載の作業車輌の原動部構造。
  3. 前記支持部材(60)を上側フレーム(47B)と、該上側フレーム(47B)の上部に固定される支持フレーム(62)で形成し、該支持フレーム(62)の上部に、前記出力軸(33)の端部に設けられたベアリングの外周部を固定した請求項記載の作業車輌の原動部構造。
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