JP2017227285A - 作業車両の原動部構造 - Google Patents

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長井 敏郎
Toshiro Nagai
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Abstract

【課題】ラジエータの外気導入部に設ける防塵網の塵埃除去のためのラジエータファンの逆転伝動構成の簡素化を図る。併せて外部動力取出し構成を可能にしようとする。【解決手段】ファン軸19に設ける2連の入力プーリ33の一方を連動する正転伝動ベルト31と、逆転伝動機構18を介して他方のプーリ33bを連動する逆転伝動ベルト32とを択一的に緊張するテンション切換機構35を備えた作業車両の原動部構造とする。さらに前記逆転伝動機構18は、エンジン出力軸14に連動する入力側軸21と、この入力側軸21と同軸芯に設ける出力側軸22と、入力側軸21の正回転を出力側軸22に逆回転に連動するベベル伝動機構20と、入力側軸21及び出力側軸22と平行に設けられ該出力側軸22に連動する逆転伝動軸24とを備え、前記入力側軸21に前記正転伝動ベルト31を、前記逆転伝動軸24に前記逆転伝動ベルト32を連動させる。【選択図】 図3

Description

本発明は、ラジエータの外側に設置された濾過体に付着する藁屑、塵埃を除去し、エンジンのオーバヒートを防止する作業車輌の原動部構造に関するものである。
従来、例えば、コンバインの原動部において、加温されたエンジン冷却水を冷却するためのラジエータを備え、このラジエータ用のファンを、防塵網を通して外気が吸入される正転状態と、逆向きに空気が流れて防塵網に付着堆積した塵埃を吹き飛ばす逆転状態に切り換えるベルト伝動装置を構成している(特許文献1)。
特開2001−263063号公報
特許文献1のように構成すると、刈取脱穀作業において常時はベルト伝動装置は正転連動によってラジエータ用ファンを駆動して外気を取り入れ冷却水の冷却を行い、ベルト伝動装置を切り換えると逆転連動によってラジエータ用ファンは防塵網に付着の塵埃を機体外方に向かって吹き飛ばすことができるが、ベルト伝動装置の正転・逆転切換部材は、エンジン出力軸の伝動ベルトに内面に押圧する正転用プーリと、このベルトの外面に押圧する逆転用プーリとを備え、適宜揺動操作に伴ってこれらプーリを交替的にベルト押圧させて正転又は逆転を得る構成であるから、ラジエータ用ファンの逆転機構をもって防塵網の清掃を図れる点で優れるが、正転・逆転切換部材の構成が複雑化する課題がある。
この発明は、ラジエータ用ファンの正逆転伝動構成の簡素化を図る。併せて外部動力取出し構成を可能にしようとする。
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
即ち、請求項1に記載の発明は、エンジンルーム8内に配置されるエンジン11と、該エンジン11の冷却水を冷却するラジエータ12と、前記エンジン11とラジエータ12との間に配置されるラジエータファン13とを備え、このラジエータファン13のファン軸19に設ける2連の入力プーリ33の一方のプーリ33aを連動する正転伝動ベルト31と、逆転伝動機構18を介して該2連の入力プーリ33の他方のプーリ33bを連動する逆転伝動ベルト32とを設け、これら正転伝動ベルト31と逆転伝動ベルト32を択一的に緊張するテンション切換機構35を備えた作業車両の原動部構造とする。
この構成によると、エンジン11の回転は、入力側軸21を正転連動する。入力側軸21の回転により正転プーリ27bが回転するが、正転伝動ベルト31が緊張すると、正転伝動ベルト31を介してプーリ33aを回転し、ファン軸19を正転連動する。ファン軸19の正転は、ラジエータファン13を正転連動するから、外気をエンジンルーム8の内側に吸入して、ラジエータ12等の表面に送風することにより、ラジエータ12の冷却効率を高める。一方逆転伝動ベルトが緊張する場合について、入力側軸21の回転は、逆転伝動機構18を経て、出力側軸22、逆転伝動軸24を逆転側に駆動回転するから、逆転プーリ30、緊張状態の逆転伝動ベルト32を経由してプーリ33bを回転し、ファン軸19を逆転連動する。ラジエータファン13の逆転時には、エンジンルーム内気を外部に排気して、ラジエータ12の防塵網に付着した粉塵を除去することができ、正転時のラジエータファン13による外気の吸入効率を一定に維持することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記逆転伝動機構18は、エンジン出力軸14に連動する入力側軸21と、この入力側軸21と同軸芯に設ける出力側軸22と、出力側軸(22)を逆回転に変換するベベル伝動機構20を備え、前記入力側軸21に前記正転伝動ベルト31を、前記逆転伝動軸24に前記逆転伝動ベルト32を連動させた構成とする。
ベベル伝動機構20を設けることによって、エンジン出力軸に連動する入力側軸21の回転は逆回転に変換され出力側軸22に伝わり、逆転伝動ベルト32を連動する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、ベベル伝動機構20は、前記入力側軸21と出力側軸22の夫々に設ける入力側ベベルピニオン20aと出力側ベベルピニオン20b、これらベベルピニオン20a,20bに対して同時に噛み合うベベルギア20c、及び該ベベルギア20cを支持する中間伝動軸20dを備える。
したがって、入力側軸21および入力側ベベルピニオン20aの回転は、ベベルギア20cを経て出力側ベベルピニオン20b及び出力側軸22を逆回転に連動できる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、入力側軸(21)及び出力側軸(22)と平行に設けられ該出力側軸(22)に連動する逆転伝動軸(24)を備え、前記正転伝動ベルト31を巻きかける入力側軸21の正転プーリ27bと、前記逆転伝動ベルト32を巻きかける前記逆転伝動軸24の逆転プーリ30とを接近させて配置する。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、テンション切換機構35は、単一のテンションプーリ34を支持するテンションアーム34aを支軸34b回りに揺動可能に設け、正逆転モータ35aと、正逆転連動軸35bと、対の支点越えリンク35c,35dと、これら支点越えリンク35c,35dの夫々を上記テンションアーム34aに連結する引張スプリング35e,35fを備える。
逆転伝動軸(24)を設けることにより、正転プーリ27bと逆転プーリ30とを接近させて配置できるため、正転伝動ベルト31と逆転伝動ベルト32を接近させて配置でき、単一のテンションプーリ34の択一操作で正逆伝動状態を切り換える。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、中間にベベル伝動機構20を挟んで入力側軸21と出力側軸22を同軸芯に配置した第1ケース体23と、この第1ケース体23と平行状に設けられ入力側軸21や出力側軸22と平行とした単一の逆転伝動軸24を内装してなる第2ケース体25を有し、該第1ケース体23及び第2ケース体25は、一体構成されて逆転伝動ケース体36を形成し、機体フレーム1に着脱自在に装着する。
請求項7に記載の発明は、請求項3〜請求項6のいずれか一に記載の発明において、前記第1ケース体23のベベル伝動機構20の前記中間伝動軸20dを動力取出手段に構成した。
請求項8に記載の発明は、請求項4〜請求項6のいずれか一に記載の発明において、第1ケース体23に支持された出力側軸22の端部に設ける出力プーリ28を2連プーリとし、うち一方の出力プーリ28aによって逆転伝動軸24を連動するよう構成し、他方の出力プーリ28bによって第2の動力取出手段に構成した。
請求項1に記載の発明によれば、ラジエータファン13を支持するファン軸19に正転連動用及び逆転連動用のプーリ33a,33bの2連プーリを設けて、単一のラジエータファン13を正逆転に異ならせて標準のラジエータ冷却機能と防塵網除塵機能とを行うものであるから、これらの機能を別々に行う2つのファンを設ける場合に比較して構成を簡単化できる。またコスト低廉に寄与する。
請求項2、請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果に加え、ベベル伝動機構の採用によって構成簡単でコンパクトに逆転機構を構成でき、エンジン回りのスペースに配置できる。
請求項4、請求項5に記載の発明によれば、上記に記載の効果に加え、単一のテンションプーリ34の択一操作で正逆伝動状態を切り換えることができ、正転及び逆転連動を夫々にテンションプーリを構成する場合に比べてコストダウンできる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項4に記載の効果に加え、第1ケース体23と第2ケース体24の夫々に予め伝動軸等を組み付けておき、これらを一体的とした逆転伝動ケース体36として機体に組み付けまたは取り外しでき、組立て作業やメンテナンスを容易とする。
請求項7、請求項8に記載の発明によれば、上記に記載の効果に加え、前記第1ケース体23のベベル伝動機構20の前記中間伝動軸20dを機体後方に向けて突出状に設けて動力取出手段としたり、第1ケース体23に支持された出力側軸22の端部に設ける出力プーリ28を2連プーリとし、うち一方の出力プーリ28aを前記のように逆転伝動軸24を連動するよう構成すると共に、他方の出力プーリ28bを別の動力取出手段とすることによって、特にグレンタンク5の補助部材の駆動源としたり、グレンタンク5の下部空間を利用して配置される機器類の駆動源として利用できる。
コンバインの側面図である。 コンバインの平面図である。 伝動機構線図である。 ラジエータファンの伝動状態を示す概要図である。 逆転伝動機構一例の平面図(A)、側面図(B)及び正面図(B)である。 エンジンカバー側からみた側面図である。 エンジンルーム及びエンジン部の正面図である。 ラジエータファンへの伝動機構を示す側面図である。
この発明の実施例を図面に基づき説明する。
作業車両としてのコンバインは、図1,2に示すように、機体フレーム1の下方には、土壌面を走行するための左右一対のクローラからなる走行装置2が配置され、機体フレーム1の上方左側には、脱穀・選別を行う脱穀装置3が配置され、脱穀装置3の前方には、圃場の穀桿を収穫する刈取装置4が配置されている。脱穀装置3で脱穀・選別された穀粒は、脱穀装置3の右側に配置されたグレンタンク5に貯留され、貯留された穀粒は、排出筒7によって外部に排出される。
機体フレーム1の上方右側には、操作者が搭乗する操作部を備えた操縦席6が配置され、操縦席6の下方には、エンジンルーム8が配置されている。また、エンジンルーム8の右側には、エンジンルーム8の保守・点検用のカバー9が装着されており、カバー9の上下方向における中間部と下部には、目抜き鉄板等から形成された防塵網10が取付けられている。
エンジンルーム8には、エンジン11が配置され、エンジン11の外気を吸入する上流側である機体進行方向右側には、一定の間隔を隔てて、エンジン11によって加温された冷却水を冷却するラジエータ12が配置されている。
エンジン11とラジエータ12の間には、外気をエンジンルーム8内に吸入するラジエータファン13が配置されている。
エンジン11の駆動による回転出力は、エンジン出力軸14によって出力される。該エンジン出力軸14は、エンジン11下部側において左右方向に配置されており、その出力一端部(図例では右側端部)には出力プーリ15を設け、回転動力を出力できる構成としている。また、エンジン出力軸14のフライホール16側端部には静油圧無段変速装置(HST)を駆動する変速用出力プーリ(いずれも図示せず)を設ける。
前記出力プーリ15による回転は、逆転伝動機構18を経由してラジエータファン13を支持するファン軸19を連動し、又はこの逆転伝動機構18を経由せずに連動する構成である。
次いでこの逆転伝動機構18について詳述する。中間にベベル伝動機構20を挟んで入力側軸21と出力側軸22を同軸芯に配置した第1ケース体23と、この第1ケース体23と平行状に設けられ入力側軸21や出力側軸22と平行とした単一の逆転伝動軸24を内装してなる第2ケース体25を有する。上記入力側軸21と出力側軸22の間に介在するベベル伝動機構20は、これら入力側軸21と出力側軸22の夫々に設ける入力側ベベルピニオン20aと出力側ベベルピニオン20b、これらベベルピニオン20a,20bに対して同時に噛み合う大径のベベルギア20c、及びベベルギア20cを支持する中間伝動軸20d等からなり、入力側軸21および入力側ベベルピニオン20aの回転(正回転)は、ベベルギア20cを経て出力側ベベルピニオン20b及び出力側軸22を反対回転(逆回転)させるよう構成されている。
したがって、前記エンジン11の出力プーリ15の回転が出力ベルト26を介して、入力側軸21のプーリ27の2連プーリ部の一方27aを介して入力側軸21を回転し、ベベル伝動機構20によって出力側軸22を逆回転し、出力側軸22の一端部のプーリ28を逆回転連動する。該プーリ28の2連プーリ部の一方28aの逆回転連動は、ベルト29により前記逆転伝動軸24の入力プーリ24aに伝わるため逆回転に連動する。
前記入力側軸21のプーリ27の2連プーリ部の他方プーリ部(以下、正転プーリ)27bと、前記逆転伝動軸24の他端部に設けるプーリ(以下、逆転プーリ)30とを接近させて配置する構成とし、これら正転プーリ27b及び正転プーリ30には夫々正転伝動ベルト31又は逆転伝動ベルト32を介してラジエータファン13のファン軸19に設けるプーリ33を正回転又は逆回転に連動可能に設け、もってラジエータファン13を正転又は逆転に連動できる構成である。
なお、前記正転プーリ27bとファン軸19プーリ33の2連プーリ部の一方33aとの間に巻回する正転伝動ベルト31をテンションプーリ34で張設するとラジエータファン13は正転し、前記逆転プーリ30と該2連プーリ部の他方33bとの間に巻回する逆転伝動ベルト32をテンションプーリ34で張設するとラジエータファン13は逆転する構成である。テンションプーリ34は、並列する正転伝動ベルト31と逆転伝動ベルト32のいずれにも緊張作用しうるよう広幅に設けられ、テンション切換機構35によって正転伝動ベルト31又は逆転伝動ベルト32を択一的に緊張する。
図4,図8に基づきテンション切換機構35について説明する。テンション切換機構35は、テンションプーリ34を支持するテンションアーム34aを支軸34b回りに揺動させるもので、正逆転モータ35aと、正逆転連動軸35bと、対の支点越えリンク35c,35dと、これら支点越えリンク35c,35dの夫々を上記テンションアーム34aに連結する引張スプリング35e,35fとからなる。正逆転モータ35aが正転すると、正逆転連動軸35bを右回転(図4,図8)させ、支点越えリンク35c、引張スプリング35eを介してテンションアーム34a及びテンションプーリ34を図8中実線のように右方向に揺動させて、前記正転伝動ベルト31を緊張する。一方正逆転モータ35aが逆転すると、正逆転連動軸35bを左回転させ、支点越えリンク35d、引張スプリング35fを介してテンションアーム34a及びテンションプーリ34を同図仮想線のように左方向に揺動させて、前記逆転伝動ベルト32を緊張する。なお、一対の支点越えリンク35c,35dは相互に相対する方向に作動して他方が緊張作動するときは強制的に弛緩側に作動するよう構成されていて、正転伝動ベルト31と逆転伝動ベルト32の同時緊張を回避する構成としている。
前記正逆転連動軸35bの回転は正逆転モータ35aの正転から逆転へ、あるいは逆転から正転への切換えに伴うものであるが、急な回転変更の指令があっても、慣性のような機械的な特性から即時の回転変更の対応ができ難い。このため正逆転モータ35aから正逆転連動軸35bに至る途中部にブレーキ機構(図示せず)を介在し、正逆転モータ35aの正転から逆転への回転変更等があってもこのブレーキ機構によって慣性回転が速やかに制止されるので、回転の切り換わりが除々に実行されることとなり、テンション切換機構35の駆動部やリンク部への過度の負荷負担を防いで装置寿命を長くできる。
前記逆転伝動機構18の第1ケース体23及び第2ケース体25は、適宜一体構成してなる。すなわち、鋳物成形される第1ケース体23の外周2箇所に該ケース外周から適宜高さに突出するよう取付け座23a,23aを一体形成し、一方鋼管製の第2ケース体25の外周には、上記取付け座23a,23aに対応する箇所にステー25a,25aを溶接固着し、これら取付け座23a,23aとステー25a,25aにそれぞれボルト等締め付け具の装着孔を一致させて設けておき、両者23,25を締付固定するよう構成している(図5(A)(C))。
この一体化された逆転伝動ケース体36は、前記入力側軸21、前記出力側軸22及び逆転伝動軸24の軸心方向を左右方向として第1ケース体23のフレーム装着座37,37…をもって前記機体フレーム1に着脱自在に装着している。よって逆転伝動ケース体36は、エンジンルーム8内において、エンジン11の後下方に横長姿勢に配置されている。なお、側面視において、前記逆転伝動ケース体36の第1ケース体23は、エンジン出力軸14よりも下方位置に入力側軸21、出力側軸22が配置され、第2ケース体25は、第1ケース体23の入力側軸21、出力側軸22位置よりも高い位置に逆転伝動軸24を配置している。この場合、前記ファン軸19と第1ケース体23の入力側軸21及び出力側軸22の共通軸芯との距離と、前記ファン軸19と第2ケース体25の逆転伝動軸24軸芯との距離とが同じ長さとなるように設定している。また、ファンシュラウド38によって区画される外気導入部38aの範囲外に、正逆転伝動ケース体36、すなわち第1ケース体23及び第2ケース体25は配置されている。さらにテンション切換機構35の各構成部材も外気導入部38aの範囲外で且つラジエータのフレーム41の下方に配置されるものである。
また、前記ラジエータファン13、前記ファン軸19の支持構造について、一対の脚部長さを異ならせた支持メタル40を、ラジエータ12のフレーム41に固定した一対のメタル支持アーム42,42に固定する。すなわち、支持メタル40は、ファン軸19を回転自在に支持する軸受部40a、脚部長さの短い一対の第1脚部40b,40b、脚部の長い一対の第2脚部40c,40cを備え、ハ字型に設けたメタル支持アーム42,42にまたがるように取り付けてなる。このとき、メダル支持アーム42,42は前記ラジエータファン13とファン軸19の2連プーリ部33a,33bとの間に位置するよう設けられ、上記ハ字型の拡大する方向に沿わせて正転伝動ベルト31と逆転伝動ベルト32を配置している。
前記第1ケース体23のベベル伝動機構20の前記中間伝動軸20dは、機体後方に向けて突出状に設けられ、その端部に中間プーリ43を設けている。操縦席6の下方のエンジンルーム8を囲う操縦フレーム部の後方に3連の伝動ギア群45a,45b、45cを内装したオフセット用伝動ケース(第1中間伝動ケース)45を設ける。この3連の伝動ギアのうち、機体左右外方に近い伝動ギア45aを支持する支軸46の入力プーリ46aと上記中間プーリ43とをベルト47で伝動する構成である。すなわち前記中間伝動軸20dは第1の動力取出手段としている。
ところで、前記グレンタンク5は、穀粒排出用の搬送螺旋50を備え、該グレンタンク5の底部タンク側板を振動させる加振装置を設ける。この加振装置は、特開2009−55798号公報に開示されるように、加振装置の振動部には、揺動伝達軸の一端部を連結し、揺動伝達軸他端部に揺動伝達アームを取り付け、この振動伝達アームを回転伝達軸に設けるカム51に係合させている。カム51の回転で揺動伝達アームが揺動伝達軸を中心に左右往復動を繰り返し、この左右往復動は揺動伝達軸に伝わって該揺動伝達軸を左右に揺動し、加振装置の振動部に伝わって加振装置を作動させるものである。
前記のように、オフセット用伝動ケース45の伝動ギアのうち、機体内側に配置された伝動ギア45cの支軸48を前方に延長してカム伝動軸を構成している。そして、カム伝動軸としての該支軸48の前側端に3連のギア群52a,52b、52cを内装した第2中間伝動ケース52を設け、支軸48回転は第2中間伝動ケース52内伝動ギア群を介して前記搬送螺旋50を駆動する構成としている。
ところで、前記第1ケース体23に支持された出力側軸22の端部に設けるプーリ28を2連プーリとし、うち一方28aを前記のように逆転伝動軸24を連動するよう構成すると共に、他方28bを第2の動力取出手段として構成し、例えばキャビン仕様のエアコン機器(圧縮機)53駆動に用いることができる。
以上のように構成に基づく作用につき説明する。
先ずエンジン11を起動し、テンション切換機構35を正転側におく。すなわち、テンションプーリ34を作用させて正転伝動ベルト31を緊張しておくと、エンジン11の後方側出力軸14の回転は、エンジン出力ベルト26を経由して入力側軸21のプーリ27aを介して該入力側軸21を正転連動する。入力側軸21の回転により正転プーリ27bが回転するが、ここで上記のように正転伝動ベルト31が緊張するため、正転伝動ベルト31を介してプーリ33aを回転し、ファン軸19を正転連動する。ファン軸19の正転は、ラジエータファン13を正転連動するから、カバー9の防塵網9を介して、外気をエンジンルーム8の内側に吸入して、ラジエータ12等の表面に送風することにより、ラジエータ12の冷却効率を高めることができる。
一方テンション切換機構35を逆転側におくと、テンションプーリ34を反対側に作用させて、正転伝動ベルト31を弛緩し逆転伝動ベルト32が緊張する。この場合は、入力側軸21の回転は、逆転伝動機構18を経て、出力側軸22、逆転伝動軸24を逆転側に駆動回転する。この結果、逆転プーリ30、緊張状態の上記逆転伝動ベルト32を経由してプーリ33bを回転し、ファン軸19を逆転連動する。ラジエータファン13の逆転時には、カバー9の防塵網10を介して、エンジンルーム内気を外部に排気して、内気を防塵網10に送風することにより、防塵網10に付着した粉塵を除去することができ、正転時のラジエータファン13による外気の吸入効率を一定に維持することができる。
このように、ラジエータファン13を支持するファン軸19に正転連動用及び逆転連動用のプーリ33a,33bの2連プーリを設けて、単一のラジエータファン13を正逆転に異ならせて標準のラジエータ冷却機能と防塵網除塵機能とを行うものであるから、これらの機能を別々に行う2つのファンを設ける場合に比較して構成を簡単化できる。
また、前記ファン軸19と第1ケース体23の入力側軸21及び出力側軸22の共通軸芯との距離と、前記ファン軸19と第2ケース体25の逆転伝動軸24軸芯との距離とが同じ長さとなるように設定しているから、正転伝動ベルト31と逆転伝動ベルト32とを共通仕様とすることができ、然もテンションプーリ34を単一としこのテンションプーリ34切換でこれら2つの伝動ベルト31,32を緊張・弛緩するものであるから、構成を簡単にできる上、コストも低減でき、誤組立ての防止が図れる。
なお、前記ファン軸19を支持する支持メタル40は、ハ字型に設けたメタル支持アーム42,42にまたがるように取り付けてなり、このとき、メダル支持アーム42,42は前記ラジエータファン13とファン軸19の2連プーリ部33a,33bとの間に位置するよう設けられ、上記ハ字型の拡大する方向に沿わせて正転伝動ベルト31と逆転伝動ベルト32を配置するものであるから、つまり支持メタル40で支持されるファン軸19の2連プーリ部33a,33bがラジエータファン13とエンジン11との間に位置することとなって支持メタル40やメタル支持アーム42,42の陰に位置しないため、機体側面側からのベルト交換等メンテナンスを容易とする。
テンション切換機構35は、単一のテンションプーリ34を対向する正転伝動ベルト31と逆転伝動ベルト32間に配置して択一的に一方のベルトを緊張し同時に他方のベルトを弛緩する構成としたから、正転伝動ベルト31と逆転伝動ベルト32の夫々にテンションプーリを設ける構成に対してコストダウンできる。
なお、テンション切換機構35によるテンションアーム34bの揺動切換えは、図外スイッチ手段の切換によって行うもので、前記正逆転モータ35aに所定通電させる毎に所定角に出力軸回転を行い、テンションプーリ34を正転側又は逆転側に交代して緊張・弛緩に切換ることができる。スイッチ手段としては、単純に「正転」側、「逆転」側及びOFF位置を選択設定できる切換スイッチ形態としてもよいが、常時は「正転」側をON状態とし、手動スイッチをON操作すると所定短時間「逆転」側に切換わるスイッチ形態としてもよい。さらに、作業時間を監視できるタイマを準備し、所定作業時間経過毎に所定短時間の「逆転」側切換を行う自動制御型スイッチ手段を構成してもよい。
本実施例における逆転伝動機構18は、中間にベベル伝動機構20を挟んで入力側軸21と出力側軸22を同軸芯に配置した第1ケース体23と、この第1ケース体23と平行状に設けられ入力側軸21や出力側軸22と平行とした単一の逆転伝動軸24を内装してなる第2ケース体25とを一体化させて、正逆転伝動ケース体36を形成し、ラジエータ12のラジエータファン13のファンシュラウド38によって区画される外気導入部41aの範囲外に配置するものであるから、通風の抵抗にならない。
そして、前記第1ケース体23のベベル伝動機構20の前記中間伝動軸20dを機体後方に向けて突出状に設けて動力取出手段としたり、第1ケース体23に支持された出力側軸22の端部に設けるプーリ28を2連プーリとし、うち一方28aを前記のように逆転伝動軸24を連動するよう構成すると共に、他方28bを別の動力取出手段とすることによって、特にグレンタンク5の補助部材の駆動源としたり、グレンタンク5の下部空間を利用して配置される機器類の駆動源として利用できる。
8 エンジンルーム
11 エンジン
12 ラジエータ
13 ラジエータファン
14 エンジン出力軸
18 逆転伝動機構
19 ファン軸
20 ベベル伝動機構
20a ベベルピニオン
20b ベベルピニオン
20c ベベルギア
20d 中間伝動軸(第1動力取出手段)
21 入力側軸
22 出力側軸
23 第1ケース体
24 逆転伝動軸
25 第2ケース体
27b 正転プーリ
28a 出力側軸の出力プーリ
28b 出力側軸の出力プーリ(第2動力取出手段)
30 逆転プーリ
31 正転伝動ベルト
32 逆転伝動ベルト
33a 入力プーリ
33b 入力プーリ
34 テンションプーリ
34a テンションアーム
34b 支軸
35 テンション切換機構
35a 正逆転モータ
35b 正逆転連動軸
35c 支点越えリンク
35d 支点越えリンク
35e 引張スプリング
35f 引張スプリング
36 逆転伝動ケース体

Claims (8)

  1. エンジンルーム(8)内に配置されるエンジン(11)と、該エンジン(11)の冷却水を冷却するラジエータ(12)と、前記エンジン(11)とラジエータ(12)との間に配置されるラジエータファン(13)とを備え、このラジエータファン(13)のファン軸(19)に設ける2連の入力プーリ(33)の一方のプーリ(33a)を連動する正転伝動ベルト(31)と、逆転伝動機構(18)を介して該2連の入力プーリ(33)の他方のプーリ(33b)を連動する逆転伝動ベルト(32)とを設け、これら正転伝動ベルト(31)と逆転伝動ベルト(32)を択一的に緊張するテンション切換機構(35)を備えた作業車両の原動部構造。
  2. 前記逆転伝動機構(18)は、エンジン出力軸(14)に連動する入力側軸(21)と、この入力側軸(21)と同軸芯に設ける出力側軸(22)と、出力側軸(22)を逆回転に変換するベベル伝動機構(20)を備え、前記入力側軸(21)に前記正転伝動ベルト(31)を、前記逆転伝動軸(24)に前記逆転伝動ベルト(32)を連動させた請求項1に記載の作業車両の原動部構造。
  3. 前記ベベル伝動機構(20)は、前記入力側軸(21)と出力側軸(22)の夫々に設ける入力側ベベルピニオン(20a)と出力側ベベルピニオン(20b)、これらベベルピニオン(20a,20b)に対して同時に噛み合うベベルギア(20c)、及び該ベベルギア(20c)を支持する中間伝動軸(20d)を備える請求項2に記載の作業車両の原動部構造。
  4. 入力側軸(21)及び出力側軸(22)と平行に設けられ該出力側軸(22)に連動する逆転伝動軸(24)を備え、前記正転伝動ベルト(31)を巻きかける入力側軸(21)の正転プーリ(27b)と、前記逆転伝動ベルト(32)を巻きかける前記逆転伝動軸(24)の逆転プーリ(30)とを接近させて配置する請求項2又は請求項3に記載の作業車両の原動部構造。
  5. 前記テンション切換機構(35)は、単一のテンションプーリ(34)を支持するテンションアーム(34a)を支軸(34b)回りに揺動可能に設け、正逆転モータ(35a)と、正逆転連動軸(35b)と、対の支点越えリンク(35c,35d)と、これら支点越えリンク(35c,35d)の夫々を上記テンションアーム(34a)に連結する引張スプリング(35e,35f)を備える請求項4に記載の作業車両の原動部構造。
  6. 中間にベベル伝動機構(20)を挟んで入力側軸(21)と出力側軸(22)を同軸芯に配置した第1ケース体(23)と、この第1ケース体(23)と平行状に設けられ前記逆転伝動軸(24)を内装してなる第2ケース体(25)を有し、該第1ケース体(23)と第2ケース体(25)を一体的に構成して逆転伝動ケース体(36)を形成し、機体フレーム(1)に着脱自在に装着した請求項4に記載の作業車両の原動部構造。
  7. 前記第1ケース体(23)のベベル伝動機構(20)の前記中間伝動軸(20d)を動力取出手段に構成した請求項3〜請求項6のいずれか一に記載の作業車両の原動部構造。
  8. 第1ケース体(23)に支持された出力側軸(22)の端部に設ける出力プーリ(28)を2連プーリとし、うち一方の出力プーリ(28a)によって逆転伝動軸(24)を連動するよう構成し、他方の出力プーリ(28b)によって第2の動力取出手段に構成した請求項4〜請求項6のいずれか一に記載の作業車両の原動部構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112087927A (zh) * 2020-09-10 2020-12-15 濮阳市立圆汽车电器有限公司 一种散热性能好的车载逆变器

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