JP2015224612A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明では、農作業機の原動部内においてファンで空冷とフィルター除塵を行う原動部冷却装置で、原動部内のメンテナンス作業が行い易い農作業機の原動部冷却装置を提供することを課題とする。【解決手段】機体フレーム(1)上のグレンタンク(5)の前側に設けられたエンジンルーム(8)にエンジン(E)を搭載し、このエンジン(E)とエンジンルーム(8)の外側部に備える外気濾過用のカバー(8A)の間に、エンジン(E)の冷却水を冷やすラジエータ(50)と、外気吸入用の冷却ファン(20)と、内気排出用の排塵ファン(30)を設け、前記冷却ファン(20)及び排塵ファン(30)に伝動する中継軸(10)と、前記グレンタンク(5)側へ伝動する入力軸(65)をエンジンルーム(8)とグレンタンク(5)の間に配置したコンバインとする。【選択図】図9

Description

本発明は、コンバインに関する。
農作業機の原動部冷却装置は、エンジンで駆動する冷却ファンの外気導入風でエンジン等を空冷するが、農作業機が作業する圃場には藁屑等の塵挨が多くて外気導入部のフィルターが目詰りし易い。このために、例えば特許文献1には、ラジエータ用の冷却ファンを正転状態で空冷し逆転状態でフィルターの除塵するために、冷却ファンのベルト伝動装置を、駆動プーリで常時駆動される駆動ベルトの内周面と外周面に圧接する正転用プーリと逆転用プーリとを共に移動して接離することで冷却ファンを正転状態と逆転状態とに切り換える技術が記載されている。
特開2001−263063号公報
前記の従来技術では、冷却ファンのベルト伝動装置がエンジンと冷却ファンの間の狭い空間に配置され、ベルト類が複雑に巻き掛けられているために交換などのメンテナンス作業が難しい。
このために、本発明では、ファンで空冷とフィルター除塵を行う原動部冷却装置で、原動部内のメンテナンス作業が行い易いコンバインを提供することを課題とする。
上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、機体フレーム(1)上のグレンタンク(5)の前側に設けられたエンジンルーム(8)にエンジン(E)を搭載し、このエンジン(E)とエンジンルーム(8)の外側部に備える外気濾過用のカバー(8A)の間に、エンジン(E)の冷却水を冷やすラジエータ(50)と、外気吸入用の冷却ファン(20)と、内気排出用の排塵ファン(30)を設け、前記冷却ファン(20)及び排塵ファン(30)に伝動する中継軸(10)と、前記グレンタンク(5)側へ伝動する入力軸(65)をエンジンルーム(8)とグレンタンク(5)の間に配置したコンバインとする。
請求項2に記載の発明は、前記中継軸(10)を前記入力軸(65)よりも下方に配置した請求項1に記載のコンバインとする。
請求項3に記載の発明は、前記入力軸(65)を前記中継軸(10)よりもエンジンルーム(E)に近い側に配置した請求項1または請求項2に記載のコンバインとする。
請求項4に記載の発明は、前記中継軸(10)の機体内側端部に中継入力プーリ(59)を備え、この中継入力プーリ(59)に前記エンジン(E)の駆動力が伝達される構成とした請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコンバインとする。
請求項5に記載の発明は、前記冷却ファン(20)の羽根(20A)の翼角度と、排塵ファン(30)の羽根(30A)の翼角度を逆方向に設定した請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコンバインとする。
請求項1に記載の発明によれば、外気吸入用の冷却ファン(20)と、内気排出用の排塵ファン(30)を設けているので、複雑な伝動切替機構が不要となり、冷却ファン(20)と排塵ファン(30)の伝動部を簡素化して、メンテナンス性を高めることができる。
また、中継軸(10)と入力軸(65)をエンジンルーム(8)とグレンタンク(5)の間に配置しているので、エンジンルーム(8)内の伝動部材を少なくし、冷却ファン(20)と排塵ファン(30)の送風抵抗を低減してエンジン(E)の冷却効率を高めるとともに、冷却ファン(20)と排塵ファン(30)周辺のメンテナンス性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、中継軸(10)を前記入力軸(65)よりも下方に配置しているので、中継軸(10)とその周辺の伝動部材がグレンタンク(5)側に張出すことを防止することで、グレンタンク(5)の容量の減少を抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加えて、入力軸(65)を前記中継軸(10)よりもエンジンルーム(E)に近い側に配置しているので、入力軸(65)及び中継軸(10)とその周辺の伝動部材をコンパクトに構成し、グレンタンク(5)の容量を確保することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、中継軸(10)の機体内側端部に中継入力プーリ(59)に前記エンジン(E)の駆動力が伝達される構成としているので、入力軸(65)及び中継軸(10)とその周辺の伝動部材を更にコンパクトに構成することができ、グレンタンク(5)の容量を確保することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、冷却ファン(20)の羽根(20A)の翼角度と、排塵ファン(30)の羽根(30A)の翼角度を逆方向に設定しているので、これらのファンの伝動機構を簡素化することができ、送風抵抗を低減してエンジン(E)の冷却効率を高めるとともに、エンジン(E)周辺のメンテナンス性を高めることができる。
コンバインの右側面図である。 コンバインの平面図である。 エンジンルーム内の要部背面図である。 エンジンルーム内の要部右側面図である。 エンジンルーム内の要部右側面図である。 エンジンルーム内の要部平面図である。 エンジンルーム内の要部平面図である。 動力伝動線図である。 エンジンルーム周辺の要部平面図である。 エンジンルーム周辺の要部側面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ詳説する。なお、理解を容易にするために、操縦者から見て、前方を前側、後方を後側、右手側を右側、左手側を左側として便宜的に方向を示して説明しているが、これらにより構成が限定されるものではない。
コンバインは、図1,2に示すように、機体フレーム1の下方には、土壌面を走行するための左右一対のクローラからなる走行装置2が配置され、機体フレーム1の上方左側には、脱穀・選別を行う脱穀装置3が配置され、脱穀装置3の前方には、圃場の穀桿を収穫する刈取装置4が配置されている。脱穀装置3で脱穀・選別された穀粒は、脱穀装置3の右側に配置されたグレンタンク5に貯留され、貯留された穀粒は、排出筒7によって外部に排出される。なお、グレンタンク5の底部には、グレンタンク5の穀粒を排出筒7側へ送り出す排出機構を備えている。排出機構は、穀粒搬送用の空気を供給するブロワ75と、このブロワ75の圧風取出し口と排出筒7を接続する搬送パイプと、この搬送パイプの中間部にグレンタンク5内の穀粒を一定量ずつ送り出すロータリーフィーダを有している。
機体フレーム1の上方右側には、操作者が搭乗する操作部を備えた操縦席6が配置され、操縦席6の下方には、エンジンルーム8が配置されている。また、エンジンルーム8の右側には、エンジンルーム8の保守・点検用のカバー8Aが装着されており、カバー8Aの上下方向における中間部と下部には、目抜き鉄板等から形成された濾過体8Bが取付けられている。
(原動部)
エンジンルーム8の内側には、図3,4に示すように、エンジンEが配置され、エンジンEの外気を吸入する上流側である右側には、一定の間隔を隔てて、エンジンEによって加熱された冷却水を冷却するラジエータ50が配置されている。
エンジンEとラジエータ50の間には、外気をエンジンルーム8の内側に向かって吸入する冷却ファン20と、エンジンルーム8の内側の内気を外部に向かって排気し、濾過体8Bに付着した藁屑等の粉塵を除去する排塵ファン30が配置されている。なお、排塵ファン30は、冷却ファン20の左側のエンジンE側に配置されている。
また、ラジエータ50の右側には、一定の間隔を隔てて、走行用ミッション等の駆動用オイルを冷却するオイルクーラ51と、エンジンEの燃焼用の混合気を冷却するインタークーラ52が配置されている。なお、オイルクーラ51とインタークーラ52は、ラジエータ50とエンジンルーム8のカバー8Aの間に配置されている。
エンジンEの左出力プーリ53から出力された回転は、後述するプーリとベルトによる動力伝動機構を介して、エンジンルーム8の後部に左右方向で機体フレーム1に軸支した中継軸10に伝動される。中継軸10の出力側には冷却プーリ21と排塵プーリ31が固着されている。なお、中継軸10は、エンジンルーム8の前側で横架軸支しても良い。
中継軸10に伝動された回転は、中継軸10の右側端部に取付けられた冷却プーリ21から、エンジンルーム8の上下方向の中間部でエンジンEの右側に左右方向に向かって機体フレーム1に軸支された回転軸24の左側端部に取付けられた冷却ファン駆動プーリ23に巻回された第三ベルト22で回転軸24に伝動され、回転軸24の右側端部に取付けられた冷却ファン20を回転させる。
冷却ファン20の回転時には、カバー8Aの濾過体8Bを介して、外気をエンジンルーム8の内側に吸入して、ラジエータ50等の表面に送風することにより、ラジエータ50の冷却効率を高めることができる。なお、便宜上、以下の説明では、冷却ファン20の回転時を駆動状態といい、冷却ファン20の回転の停止時を停止状態という。
同様に、中継軸10に伝動された回転は、冷却プーリ21の右側に並設して取付けられた排塵プーリ31から、回転軸24を軸支する支持部25の外側に嵌装された筒状回転軸34の左側端部に形成された排塵ファン駆動プーリ33に巻回された第四ベルト32で筒状回転軸34に伝動され、筒状回転軸34の右側端部に取付けられた排塵ファン30を回転させる。なお、本実施形態にあっては、排塵ファン駆動プーリ33を筒状回転軸34の左側端部に一体として形成しているが、排塵ファン駆動プーリ33と筒状回転軸34を別体に形成することもできる。
排塵ファン30の回転時には、カバー8Aの濾過体8Bを介して、内気を外部に排気して、内気を濾過体8Bに送風することにより、濾過体8Bに付着した粉塵を除去することができ、冷却ファン20による外気の吸入効率を一定以上に維持することができる。なお、便宜上、排塵ファン30の回転時を駆動状態といい、排塵ファン30の回転の停止時を停止状態という。
(冷却ファン)
次に、冷却ファン20について説明する。冷却ファン20は、図3,4に示すように、羽根20Aと、羽根20Aの基部を支持する中心部20Dから形成され、中心部20Dは、回転軸24の右側端部に取付けられている。
冷却ファン20の外気の吸入効率を高めるために、本実施形態の羽根20Aは、長羽根20aと、長羽根20aに近接して設けられた短羽根20bが、中心部20Dの円周方向に所定の間隔を隔てて、それぞれ8羽根ずつ設けられている。なお、部品点数を削減する観点から、図5〜7に示すように、短羽根20bを並設せずに長羽根20aだけを中心部20Dの円周方向に所定の間隔を隔てて8羽根設けることもできる。
(排塵ファン)
次に、排塵ファン30について説明する。排塵ファン30は、図3,4に示すように、冷却ファン20の外気の吸入効率の低下を防止するために、冷却ファン20の左側に配置されている。
排塵ファン30は、羽根30Aと、羽根30Aの基部を支持する中心部30Dから形成され、中心部30Dは、筒状回転軸34の右側端部に取付けられている。
冷却ファン20の外気の吸入効率の低下を防止するために、羽根30Aの外径は、冷却ファン20の羽根20Aの外径よりも小さく形成されている。
また、冷却ファン20と、排塵ファン30の伝動構成を簡易にし、エンジンルーム8内の空間を有効に活用するために、排塵ファン30の羽根30Aの翼角度は、冷却ファン20の羽根20Aの翼角度と逆翼角度を持って中心部30Dに立設されている。これにより、排塵ファン30が取付けられた筒状回転軸34に伝動された回転方向と、冷却ファン20が取付けられた回転軸24に伝動された回転方向が同一回転方向であっても、冷却ファン20においては、外気を吸入してエンジンルーム8の内側に送風でき、排塵ファン30においては、内気をエンジンルーム8の外側に排気することができる。なお、羽根30Aは、中心部30Dの円周方向に所定の間隔を隔てて8羽根設けられている。
なお、羽根30Aの風切り音を小さくするために、羽根30Aの外径を冷却ファン20の長羽根20aの外径と同じにして回転速度を冷却ファン20より遅くしても良い。
(回転軸等の配置)
次に、回転軸24と筒状回転軸34を、支持部25を介して配置した構成について説明する。回転軸24を軸支する支持部25の左側部の外周部は、図3,6に示すように、背面視において冷却ファン駆動プーリ23と排塵ファン駆動プーリ33の間に、上下方向に延設されたブラケット40の連結部43に取付けられている。
回転軸24と筒状回転軸34の連結をコンパクトな構成にしてエンジンルーム8内の空間を有効に利用するために、回転軸24は、ベアリングを介して回転自在に支持部25に形成された開口部25Aに取付けられており、筒状回転軸34に形成された溝部34Aは、ベアリングを介して回転自在に支持部25の外周部に取付けられている。
ブラケット40は、図5に示すように、エンジンルーム8内における機体フレーム1から上方に向かって延設した前側フレーム1Aに取付けられる前側脚部41と、後側フレーム1Bに取付けられる後側脚部42と、前側脚部41と後側脚部42を連結して冷却ファン駆動プーリ23と排塵ファン駆動プーリ33の間に配置される連結部43が一体として形成されている。
前側脚部41は、図6に示すように、前側フレーム1Aに取付けられる基端部からエンジンEに向かって延設する延設部41Aと、延設部41Aの先端部から後方に向かって延出しながらエンジンEに向かって傾斜する傾斜部41Bから形成されている。
同様に、後側脚部42は、後側フレーム1Bに取付けられた基端部からエンジンEに向かって延設する延設部42Aと、延設部42Aの先端部から前方に向かって延出しながらエンジンEに向かって傾斜する傾斜部42Bから形成されている。
また、連結部43の前端部は、傾斜部41Bの後端部に連結されており、連結部43の後端部は、傾斜部42Bの前端部に連結されている。
(冷却ファン等への伝動の切換え)
次に、エンジンEの回転を冷却ファン20または排塵ファン30に切換えて伝動する構成について説明する。
エンジンEの回転は、上述したように、中継軸10、冷却プーリ21、第三ベルト22、冷却ファン駆動プーリ23、及び回転軸24を介して冷却ファン20に伝動される。
エンジンEの回転を冷却ファン20に伝動して冷却ファン20を回転するには、冷却プーリ21と冷却ファン駆動プーリ23に巻回された第三ベルト22の上下方向の略中間部に、第1テンションローラ26のローラ26Aを押圧させることにより第三ベルト22の張力を所定以上にすることにより行なう。すなわち、第三ベルト22の張力を所定以上の張力にすることにより、第三ベルト22と冷却プーリ21の間、及び第三ベルト22と冷却ファン駆動プーリ23の間での滑りを防止し、冷却プーリ21に伝動されたエンジンEの回転を、第三ベルト22を介して冷却ファン駆動プーリ23に伝動し、冷却ファン駆動プーリ23に伝動された回転は、回転軸24を介して冷却ファン20に伝動され、冷却ファン20を回転させる。
なお、冷却ファン20が回転中には、排塵ファン30の回転は停止し、冷却ファン20によりエンジンルーム8内に外気が吸入され、ラジエータ50、オイルクーラ51、及びインタークーラ52の冷却が行なわれる。
一方、エンジンEの回転の冷却ファン20への伝動を遮断して冷却ファン20の回転を停止するには、第三ベルト22の上下方向の略中間部と第1テンションローラ26のローラ26Aを離間させることにより第三ベルト22の張力を所定未満にすることにより行なう。すなわち、第三ベルト22の張力を所定未満の張力にすることにより、第三ベルト22と冷却プーリ21の間、及び第三ベルト22と冷却ファン駆動プーリ23の間での滑りが発生し、冷却プーリ21に伝動されたエンジンEの回転を、第三ベルト22を介して冷却ファン駆動プーリ23に伝動することができなくなり、冷却プーリ21と冷却ファン駆動プーリ23の間における伝動が遮断される。
エンジンEの回転が冷却ファン駆動プーリ23に伝動にされないことから、回転軸24の回転が停止して冷却ファン20の回転も停止する。なお、冷却ファン20の停止中には、排塵ファン30が回転し、エンジンルーム8内の内気をカバー8Aの濾過体8Bを介して外部への排気が行なわれる。
エンジンEの回転は、中継軸10、排塵プーリ31、第四ベルト32、排塵ファン駆動プーリ33、及び筒状回転軸34を介して排塵ファン30に伝動される。
エンジンEの回転を排塵ファン30に伝動して排塵ファン30を回転するには、排塵プーリ31と排塵ファン駆動プーリ33に巻回された第四ベルト32の上下方向の略中間部に、第2テンションローラ36のローラ36Aを押圧させることにより第四ベルト32の張力を所定以上にすることにより行なう。すなわち、第四ベルト32の張力を所定以上の張力にすることにより、第四ベルト32と排塵プーリ31の間、及び第四ベルト32と排塵ファン駆動プーリ33の間での滑りを防止し、排塵プーリ31に伝動されたエンジンEの回転を、第四ベルト32を介して排塵ファン駆動プーリ33に伝動し、排塵ファン駆動プーリ33に伝動された回転は、筒状回転軸34を介して排塵ファン30に伝動され、排塵ファン30を回転させる。
なお、排塵ファン30の回転中には、冷却ファン20の回転は停止し、排塵ファン30によりエンジンルーム8内の内気をカバー8Aの濾過体8Bを介して外部に排気し、濾過体8Bに付着した粉塵等の除去が行なわれる。
一方、エンジンEの回転の排塵ファン30への伝動を遮断して排塵ファン30の回転を停止するには、第3ベルト32の上下方向の略中間部と第2テンションローラ36のローラ36Aを離間させることにより第四ベルト32の張力を所定未満にすることにより行なう。すなわち、第四ベルト32の張力を所定未満の張力にすることにより、第四ベルト32と排塵プーリ31の間、及び第四ベルト32と排塵ファン駆動プーリ33の間での滑りが発生し、排塵プーリ31に伝動されたエンジンEの回転を、第四ベルト32を介して排塵ファン駆動プーリ33に伝動することができなくなり、排塵プーリ31と排塵ファン駆動プーリ33の間における伝動が遮断される。
エンジンEの回転が排塵ファン駆動プーリ33に伝動にされないことから筒状回転軸34の回転が停止して排塵ファン30の回転も停止する。なお、排塵ファン30の停止中には、冷却ファン20が回転し、エンジンルーム8内への外気の吸入が行なわれる。
第1テンションローラ26と第2テンションローラ36の移動を、それぞれ別のモータによって駆動させることも可能であるが、エンジンルーム8内の空間を有効活用するために、本実施形態にあっては、図5〜7に示すように、ブラケット40の後側脚部42の左面に設けられたステー46の右面に取付けられた、操縦席6から遠隔操作される1個のモータからなる駆動状態切換手段45によって駆動させている。なお、駆動状態切換手段45は、冷却ファン20の外気の吸入効率の低下を防止するために、冷却ファン20の羽根20Aの外周部よりも外側に配置するのが好適であり、また、原動部内の空間を有効に活用し、ブラケット40に過度の負荷が加わるのを防止するために、排塵ファン30の内側に隣接し、排塵ファン駆動プーリ33の後側に配置するのが好適である。
ステー46の左面の前側部に立設された支軸46Aには、後述する第1,2接続片27,37の後側部を連結する連結アーム47が回転自在に支持されている。連結アーム47は、支軸46Aに装着される中心部47Cと、中心部47Cから前方下側に向かって延出する下側延出部47Aと、中心部47Cから前方上側に向かって延出する上側延出部47Bと、中心部47Cから後方に向かって延出し、駆動状態切換手段45の出力軸45Aの先端部に支持されたギヤ45Bと係合するギヤが形成されたギヤ部47Dを備えて形成されている。
下側延出部47Aの下端部の左面には、第1接続片27の後側接続片27Bを挿通する開孔部48Aが形成された第1支持部48が取付けられ、上側延出部47Bの上端部の右面には、第2接続片37の後側接続片37Bを挿通する開孔部49Aが形成された第2支持部49が取付けられている。なお、連結アーム47の回動時に、第1,2接続片27,37から第1,2支持部48,49に作用する反力を低減して第1,2支持部48,49等の耐久性を向上させるために、第1支持部48を、ベアリング48Bを介して下側延出部47Aの下端部に取付け、第2支持部49を、ベアリング49Bを介して上側延出部47Bの上端部に取付けるのが好適である。
第1テンションローラ26と第2テンションローラ36の取付け部品を削減し、第1テンションローラ26と第2テンションローラ36の組立て作業を容易にするために、第1テンションローラ26のローラ支持部26Bの基部をブラケット40の連結部43の左面の前側下部に回転自在に取付け、第2テンションローラ36のローラ支持部36Bの基部をブラケット40の連結部43の右面の前側下部に回転自在に取付けている。
また、第1テンションローラ26のローラ支持部26Bの上下方向の中間部は、ブラケット40の連結部43の左面に配置された第1接続片27により連結アーム47の下側延出部47Aの左面に取付けられた第1支持部48に連結され、第2テンションローラ36のローラ支持部36Bの上下方向の中間部は、ブラケット40の連結部43の右面に配置された第2接続片37により連結アーム47の上側延出部47Bの右面に取付けられた第2支持部49に連結されている。
第1接続片27は、板状の前側接続片27Aと、棒状の後側接続片27Bから形成されている。前側接続片27Aの前端部は、第1テンションローラ26のローラ支持部26Bの左面に回転自在に支持され、後側接続片27Bの中間部は、連結アーム47の第1支持部48に挿通され、前側接続片27Aの後端部の右面と後側接続片27Bの前端部の左面は固着されている。
また、第2接続片37は、板状の前側接続片37Aと、棒状の後側接続片37Bから形成されている。前側接続片37Aの前端部は、第2テンションローラ36のローラ支持部36Bの右面に回転自在に支持され、後側接続片37Bの中間部は、連結アーム47の第2支持部49に挿通され、前側接続片37Aの後端部の左面と後側接続片37Bの前端部の右面は固着されている。
第1テンションローラ26の移動に伴う衝撃を緩和するために、第1支持部48に挿通された後側接続片27Bの第1支持部48よりも前側と後側にスプリング(図示省略)を嵌装するのが好適である。また、部品点数を削減するために、第1支持部48よりも前側に嵌装された前側スプリングの両端部は、前側接続片27Aの後端部と第1支持部48の前側部で挟持し、第1支持部48よりも後側に嵌装された後側スプリングの両端部は、第1支持部48の後側部と後側接続片27Bの後部に嵌装されたボルト等の固定手段の前側部で挟持するのが好適である。すなわち、前側スプリングは、後側接続片27Bに対して第1テンションローラ26を、後方へ引きつける付勢力を付与し、後側スプリングは、後側接続片27Bに対して第1テンションローラ26を、前方へ押し出す付勢力を付与する。
同様に、第2テンションローラ36の移動に伴う衝撃を緩和するために、第2支持部49に挿通された後側接続片37Bの第2支持部49よりも前側と後側にスプリング(図示省略)を嵌装するのが好適である。また、第2支持部49よりも前側に嵌装されたスプリングの両端部は、前側接続片37Aの後端部と第2支持部49の前側部で挟持し、第2支持部49よりも後側に嵌装されたスプリングの両端部は、第2支持部49の後側部と後側接続片37Bの後部に嵌装されたボルト等の固定手段の前側部で挟持するのが好適である。
エンジンルーム8内の空間を有効活用するために、背面視において、第1テンションローラ26のローラ支持部26Bは、第三ベルト22と冷却ファン駆動プーリ23よりも左側であって、第三ベルト22に近接して配置し、第2テンションローラ36のローラ支持部36Bは、第四ベルト32と排塵ファン駆動プーリ33よりも右側で、且つ、排塵ファン30よりも左側であって、第四ベルト32に近接して配置するのが好適である。
また、第1テンションローラ26と第2テンションローラ36の移動を容易に行なうために、図4に示すように、第1テンションローラ26のローラ支持部26Bの基部には、駆動状態切換手段45と反対方向の前側にリターンスプリング29を取付け、第2テンションローラ36のローラ支持部36Bの基部には、駆動状態切換手段45と反対方向のリターンスプリング39を取付けるのが好適である。なお、リターンスプリング29の前端部は、ブラケット40の前側脚部41の左面に取付けられ、リターンスプリング39の前端部は、ブラケット40の前側脚部41の右面に取付けられている。
第1テンションローラ26がローラ支持部26Bの基部を中心として反時計方向に回転し、ローラ26Aが、第三ベルト22の押圧状態から離間状態に移動した場合における慣性力による冷却ファン20の回転を停止させると共に、第三ベルト22に生じる異常変形に伴う耐久性の劣化を防止するために、ローラ支持部26Bの基部の冷却ファン駆動プーリ23の外周部に対向する部位には、第1ストッパ28が設けられている。
側面視において、第1ストッパ28は、略ヘの字形状に形成されており、第1テンションローラ26がローラ支持部26Bの基部を中心として反時計方向に回転した場合に、第1ストッパ28の後部が、冷却ファン駆動プーリ23に巻回された第三ベルト22に押圧して、慣性力による冷却ファン20の回転を停止させる。
同様に、第2テンションローラ36がローラ支持部36Bの基部を中心として反時計方向に回転し、ローラ36Aが、第四ベルト32の押圧状態から離間状態に移動した場合における慣性力による排塵ファン30の回転を停止させると共に、第四ベルト32に生じる異常変形に伴う耐久性の劣化を防止するために、ローラ支持部36Bの基部の排塵ファン駆動プーリ33の外周部に対向する部位には、第2ストッパ38が設けられている。
側面視において、第2ストッパ38は、略ヘの字形状に形成されており、第2テンションローラ36がローラ支持部36Bの基部を中心として反時計方向に回転した場合に、第2ストッパ38の後部が、排塵ファン駆動プーリ33に巻回された第四ベルト32に押圧して、慣性力による排塵ファン30の回転を停止させる。
排塵ファン30が回転し、冷却ファン20が停止した状態を、図5に示している。すなわち、ステー46の支軸46Aを中心として連結アーム47を時計方向に回動して、下側延出部47Aの下端部を前側に移動させ、上側延出部47Bの上端部を後側に移動させている。
下側延出部47Aの下端部を前側に移動させることにより、第1接続片27を介して第1テンションローラ26をローラ支持部26Bの基部を中心として反時計方向に移動させ、第三ベルト22からローラ26Aを離間させている。一方、上側延出部47Bの上端部を後側に移動させることにより、第2接続片37を介して第2テンションローラ36をローラ支持部36Bの基部を中心として時計方向に移動させ、第四ベルト32にローラ36Aを押圧している。
なお、駆動状態切換手段45が冷却ファン20の駆動切り替え位置に所定時間以上持続しない場合には、モニタに異常表示を行って作業者に知らせ、エンジン回転数を徐々に低下する。
(伝動機構)
図8〜10に示す如く、エンジンEの回転動力は、エンジンEの左側から回転動力の出力軸である左出力軸80に固着の左出力プーリ53からカウンタ軸56の一端に固着した第一プーリ55に第一ベルト54で伝動し、カウンタ軸56の他端に固着した第二プーリ57から中継軸10の端部に固着した第三プーリ59に第二ベルト58で伝動して、前記中継軸10が駆動される。なお、カウンタ軸56を無くして、左出力プーリ53と第三プーリ59をベルトで連動しても良い。
エンジンEの右側に突出する右出力軸60には右出力プーリ61を固着し、伝動ギヤボックス70の入力軸65に固着の入力プーリ63に第三ベルト62で伝動し、伝動ギヤボックス70の出力軸71に固着の出力プーリ72からグレンタンク5のブロワ75の入力プーリ74に第六ベルト73で伝動してブロワ75を駆動する。
なお、伝動ギヤボックス70は、機体フレーム1に軸支した中継軸10の上側に搭載する。
E エンジン
1 機体フレーム
10 中継軸
20 冷却ファン
20A 羽根
22 第三ベルト
23 冷却ファン駆動プーリ
26 第1テンションローラ
30 排塵ファン
30A 羽根
32 第四ベルト
33 排塵ファン駆動プーリ
36 第2テンションローラ
53 出力プーリ(左出力プーリ)
54 第一ベルト
58 第二ベルト
59 中継入力プーリ
80 出力軸(左出力軸)

Claims (5)

  1. 機体フレーム(1)上のグレンタンク(5)の前側に設けられたエンジンルーム(8)にエンジン(E)を搭載し、このエンジン(E)とエンジンルーム(8)の外側部に備える外気濾過用のカバー(8A)の間に、エンジン(E)の冷却水を冷やすラジエータ(50)と、外気吸入用の冷却ファン(20)と、内気排出用の排塵ファン(30)を設け、
    前記冷却ファン(20)及び排塵ファン(30)に伝動する中継軸(10)と、前記グレンタンク(5)側へ伝動する入力軸(65)をエンジンルーム(8)とグレンタンク(5)の間に配置したコンバイン。
  2. 前記中継軸(10)を前記入力軸(65)よりも下方に配置した請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記入力軸(65)を前記中継軸(10)よりもエンジンルーム(E)に近い側に配置した請求項1または請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記中継軸(10)の機体内側端部に中継入力プーリ(59)を備え、この中継入力プーリ(59)に前記エンジン(E)の駆動力が伝達される構成とした請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコンバイン。
  5. 前記冷却ファン(20)の羽根(20A)の翼角度と、排塵ファン(30)の羽根(30A)の翼角度を逆方向に設定した請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコンバイン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108868999A (zh) * 2018-05-25 2018-11-23 深圳市贝优通新能源技术开发有限公司 一种用于新能源汽车的防垢效果好的散热器

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