JP2013154778A - 作業車輌の原動部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジンの保守・点検を容易に行なうことができ、冷却効率に優れる作業車輌の原動部構造を提供する。
【解決手段】エンジンよりも外側の部位にラジエータ80を配置し、ラジエータ80の外側の部位に濾過体を配置し、エンジンとラジエータ80の間の部位にはファン40を配置し、ラジエータ80とファン40を一体的に備えるユニットUを構成し、ユニットUの上部にファン40の回転軸心と交差する方向の支軸83を設け、支軸83を中心としてユニットUの下部を外側方へ揺動自在に構成したことにより解決される。
【選択図】図8
【解決手段】エンジンよりも外側の部位にラジエータ80を配置し、ラジエータ80の外側の部位に濾過体を配置し、エンジンとラジエータ80の間の部位にはファン40を配置し、ラジエータ80とファン40を一体的に備えるユニットUを構成し、ユニットUの上部にファン40の回転軸心と交差する方向の支軸83を設け、支軸83を中心としてユニットUの下部を外側方へ揺動自在に構成したことにより解決される。
【選択図】図8
Description
本発明は、作業車輌の原動部構造に関するものである。
作業車輌のエンジンルームの省スペースを図るため、特許文献1には、エンジンルームに機体外側から内側に向かってラジエータ、ファン、油圧式無段変速機及びエンジンを並列に配置する原動部構造が開示されている。
しかし、特許文献1記載の発明における原動部は、ラジエータのファン側の面、及びエンジンの保守・点検作業が困難であり、油圧式無段変速機をエンジンとファンとの間に配置しているために、油圧式無段変速機の保守・点検作業が困難であった。
また、ファンによって吸入された外気をエンジンに向かって送風する際に、油圧式無段変速機が障害となりエンジンの冷却効率を低下させる虞があった。
また、ファンによって吸入された外気をエンジンに向かって送風する際に、油圧式無段変速機が障害となりエンジンの冷却効率を低下させる虞があった。
そこで、本発明の主たる課題は、かかる問題点を解消することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
請求項1に係る発明は、操作者が搭乗する操縦部(6)の下方にエンジンルーム(8)を設け、該エンジンルーム(8)におけるエンジン(20)よりも外側の部位にラジエータ(80)を配置し、該ラジエータ(80)の外側の部位に濾過体(12)を配置し、前記エンジン(20)とラジエータ(80)の間の部位にはファン(40)を配置し、前記エンジン(20)の駆動力を変速してファン(40)を駆動する正逆転出力可能な油圧式無段変速機(30)を設け、前記油圧式無段変速機(30)の変速作動によって、前記ファン(40)を正転駆動して濾過体(12)の外側から内側へ外気を吸入する冷却状態と、前記ファン(40)を逆転駆動して濾過体(12)の内側から外側へ風を吹き出す除塵状態とに切換自在に構成し、前記ラジエータ(80)とファン(40)を一体的に備えるユニット(U)を構成し、該ユニット(U)の上部にファン(40)の回転軸心と交差する方向の支軸(83)を設け、該支軸(83)を中心としてユニット(U)の下部を外側方へ揺動自在に構成したことを特徴とする作業車輌の原動部構造である。
請求項1に係る発明は、操作者が搭乗する操縦部(6)の下方にエンジンルーム(8)を設け、該エンジンルーム(8)におけるエンジン(20)よりも外側の部位にラジエータ(80)を配置し、該ラジエータ(80)の外側の部位に濾過体(12)を配置し、前記エンジン(20)とラジエータ(80)の間の部位にはファン(40)を配置し、前記エンジン(20)の駆動力を変速してファン(40)を駆動する正逆転出力可能な油圧式無段変速機(30)を設け、前記油圧式無段変速機(30)の変速作動によって、前記ファン(40)を正転駆動して濾過体(12)の外側から内側へ外気を吸入する冷却状態と、前記ファン(40)を逆転駆動して濾過体(12)の内側から外側へ風を吹き出す除塵状態とに切換自在に構成し、前記ラジエータ(80)とファン(40)を一体的に備えるユニット(U)を構成し、該ユニット(U)の上部にファン(40)の回転軸心と交差する方向の支軸(83)を設け、該支軸(83)を中心としてユニット(U)の下部を外側方へ揺動自在に構成したことを特徴とする作業車輌の原動部構造である。
請求項2に係る発明は、前記ユニット(U)におけるラジエータ(80)よりも外側の部位にオイルクーラ(85)を支持した請求項1記載の作業車輌の原動部構造である。
請求項3に係る発明は、前記ユニット(U)におけるラジエータ(80)よりも外側の部位にインタークーラ(90)を支持した請求項1又は2記載の作業車輌の原動部構造である。
請求項4に係る発明は、前記油圧式無段変速機(30)をエンジン(20)の上部内側に配置し、該油圧式無段変速機(30)から外側に向かって延伸した出力軸(33)を前記操縦部(6)の下方に位置するフレーム(6A)に支持した請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部構造である。
請求項5に係る発明は、前記油圧式無段変速機(30)の少なくとも一部を、前記操縦部(6)の内側に設けられたカバー(3B)の下側に配置した請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部構造である。
請求項1記載の発明によれば、ラジエータ(80)とファン(40)を一体的に備えたユニット(U)を、該ユニット(U)の上部に設けられたファン(40)の回転軸心と交差する方向の支軸(83)を中心として外側方へ揺動させることで、ラジエータ(80)及びエンジン(20)の保守・点検作業を容易に行なうことができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、ユニット(U)におけるラジエータ(80)よりも外側の部位にオイルクーラ(85)を支持しているので、ラジエータ(80)とオイルクーラ(85)を一体的に外側へ揺動させることができ、ラジエータ(80)及びエンジン(20)の保守・点検作業を更に容易に行なうことができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、ユニット(U)のラジエータ(80)よりも外側の部位にインタークーラ(90)を支持しているので、ラジエータ(80)及びエンジン(20)の保守・点検作業を更に容易に行なうことができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3記載の発明の効果に加えて、油圧式無段変速機(30)をエンジン(20)の上部内側に配置し、油圧式無段変速機(30)から外側に向かって延伸した出力軸(33)を操縦部(6)の下方に位置するフレーム(6A)に支持しているので、エンジン(20)の上方に広い空間を確保できるために、エンジン(20)上方への外気の送風が効率的に行なわれエンジン(20)の冷却効率を高めることができ、エンジン(20)の上部に配置された部品の保守・点検作業を容易に行なうことができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4記載の発明の効果に加えて、油圧式無段変速機(30)の少なくとも一部を、操縦部(6)の内側に設けられたカバー(3B)の下側に配置しているので、ファン(40)からエンジン(20)への送風が更に効率的に行われ、エンジンの冷却効率を高めることができ、カバー(3B)によって、油圧式無段変速機(30)への塵埃の堆積を防止することができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ詳説する。なお、理解を容易にするために便宜的に方向を示して説明しているが、これらにより構成が限定されるものではない。
コンバインは、図1〜図3に示すように、機体フレーム1の下方には土壌面を走行するための左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の上方左側には脱穀・選別を行う脱穀装置3が設けられ、脱穀装置3の前方には圃場の穀桿を収穫する刈取装置4が設けられている。脱穀装置3で脱穀・選別された穀粒は脱穀装置3の右側に設けられたグレンタンク5に貯留され、貯留された穀粒は排出筒7により外部へ排出される。また、機体フレーム1の上方右側には操作者が搭乗する操作部を備えたキャビン6が設けられ、キャビン6の下方にはエンジンルーム8が設けられている。
エンジンルーム8のエンジンカバー11には目抜き鉄板などからなる濾過体12A,12B,12Cが設けられている。また、濾過体12A、12B、12Cの目合いを同一にすることもできるが、ファン40と対向して設けられていない濾過体12Aの目合いを大きくし、ファン40と対向して設けられている濾過体12B、12Cの目合いを小さくするのが好ましい。
エンジンカバー11の内側には、図4〜図8に示すように、外側から順に、インタークーラ90、オイルクーラ85、ラジエータ80、ファン40、エンジン20が配置され、エンジン20の内側(ファン40とは反対側)の上方に、ファン40の回転軌跡の外側に偏倚させてファン用油圧式無段変速装置(油圧式無段変速装置)30が配置されている。
インタークーラ90は、エンジン20の燃焼効率を高めるため、燃焼用の混合気を冷却する機器であり、ラジエータ80の前後側部に幅方向に沿って設けられた前後側支持部材82A,82Bに着脱自在に取付けられている。
剛性を高めるために、前後側支持部材82A,82Bの前後側の上端部は、それぞれ上側連結部材82C,82Cで連結され、前後側の下端部は、それぞれ下側連結部材82D,82Dで連結され、前後側支持部材82A,82Bの上部内側部は、それぞれ機体フレーム1の前後側フレーム13,14に支持された支軸83に回転自在に取付けられている。
なお、インタークーラ90は、図8の矢印で示すように、ファン40、ラジエータ80、及びオイルクーラ85と共に揺動体10に固定されてユニットUを構成しており、エンジン20等の保守点検時等に、ユニットUは、支軸83を中心として内外側に揺動する。
剛性を高めるために、前後側支持部材82A,82Bの前後側の上端部は、それぞれ上側連結部材82C,82Cで連結され、前後側の下端部は、それぞれ下側連結部材82D,82Dで連結され、前後側支持部材82A,82Bの上部内側部は、それぞれ機体フレーム1の前後側フレーム13,14に支持された支軸83に回転自在に取付けられている。
なお、インタークーラ90は、図8の矢印で示すように、ファン40、ラジエータ80、及びオイルクーラ85と共に揺動体10に固定されてユニットUを構成しており、エンジン20等の保守点検時等に、ユニットUは、支軸83を中心として内外側に揺動する。
オイルクーラ85は、昇降用シリンダ及びミッションの駆動用オイルを冷却する機器であり、ラジエータ80の前後側部に幅方向に沿って設けられた前後側支持部材82A,82Bに着脱自在に取付けられている。また、用途毎に複数個のオイルクーラ85を設けることもできる。
なお、オイルクーラ85は、ファン40、ラジエータ80、及びインタークーラ90と共に揺動体10に固定されており、図8の矢印で示すように、エンジン20等の保守点検時等には、揺動体10を、支軸83を中心として内外側に揺動させ、ユニットUの下部を機体外側方へ揺動させて開放することができる。
なお、オイルクーラ85は、ファン40、ラジエータ80、及びインタークーラ90と共に揺動体10に固定されており、図8の矢印で示すように、エンジン20等の保守点検時等には、揺動体10を、支軸83を中心として内外側に揺動させ、ユニットUの下部を機体外側方へ揺動させて開放することができる。
ラジエータ80は、エンジン20により加熱された冷却水を冷却する機器であり、エンジン20の冷却水経路であるマニホールドに接続されている。
ラジエータ80は、オイルクーラ85とファン40の間に配置され、ラジエータ80の内側には、ファン40の吸入効率を高めるため、ファン40を取り囲むシュラウド81が設けられている。シュラウド81の形状は、ファン40の外周に沿わせて円形状あるいは多角形状に形成し、ファン40による外気の吸入の抵抗を小さくするため薄板状の鋼板により成形加工するのが好適である。
なお、エンジン20等の保守点検時等には、ラジエータ80は、図8の矢印で示すように、ファン40、オイルクーラ85、及びインタークーラ90と共に揺動体10に固定され、揺動体10は、支軸83を中心として内外側に揺動する。
ラジエータ80は、オイルクーラ85とファン40の間に配置され、ラジエータ80の内側には、ファン40の吸入効率を高めるため、ファン40を取り囲むシュラウド81が設けられている。シュラウド81の形状は、ファン40の外周に沿わせて円形状あるいは多角形状に形成し、ファン40による外気の吸入の抵抗を小さくするため薄板状の鋼板により成形加工するのが好適である。
なお、エンジン20等の保守点検時等には、ラジエータ80は、図8の矢印で示すように、ファン40、オイルクーラ85、及びインタークーラ90と共に揺動体10に固定され、揺動体10は、支軸83を中心として内外側に揺動する。
ファン40は、正転駆動状態にあっては、エンジンカバー11の濾過体12A〜12Cを介して外気を吸入し、ラジエータ80、エンジン20を冷却し、逆転駆動状態にあっては、濾過体12A〜12Cを介して機体内側の内気を排気し、併せて、濾過体12A〜12Cに付着した藁屑、塵埃等を除去する機器である。
ファン40は、羽根40Aと羽根40Aの基部を支持する中心部40Bにより構成され、ファン40の中心部40Bには、内側(エンジン20側)に伸びる入力軸41が取付けられ、入力軸41の内側端部には、プーリ42が軸支されている。また、入力軸41は、基部がシュラウド81に支持され、先端部が入力軸41に向かって延びるフレーム84にベアリング84Aを介して軸支されている。
エンジン20等の保守点検時等には、後述するテンションアーム35Aの基部に接続されているスプリング35Cを連結部材35Dから外して、ベルト35のテンションを緩め、プーリ42からベルト35を取外すことによって容易に行なうことができる。
なお、エンジン20等の保守点検時等には、ファン40は、図8の矢印で示すように、ラジエータ80、オイルクーラ85、及びインタークーラ90と共に揺動体10に固定され、揺動体10は、支軸83を中心として内外側に揺動する。
ファン40は、羽根40Aと羽根40Aの基部を支持する中心部40Bにより構成され、ファン40の中心部40Bには、内側(エンジン20側)に伸びる入力軸41が取付けられ、入力軸41の内側端部には、プーリ42が軸支されている。また、入力軸41は、基部がシュラウド81に支持され、先端部が入力軸41に向かって延びるフレーム84にベアリング84Aを介して軸支されている。
エンジン20等の保守点検時等には、後述するテンションアーム35Aの基部に接続されているスプリング35Cを連結部材35Dから外して、ベルト35のテンションを緩め、プーリ42からベルト35を取外すことによって容易に行なうことができる。
なお、エンジン20等の保守点検時等には、ファン40は、図8の矢印で示すように、ラジエータ80、オイルクーラ85、及びインタークーラ90と共に揺動体10に固定され、揺動体10は、支軸83を中心として内外側に揺動する。
ファン用油圧式無段変速装置30は、ファン40の正転・逆転駆動状態の切換え、ファン用油圧式無段変速装置30の入力軸31に伝動されたエンジン20の回転(駆動力)の増減速を行なう機器である。
ファン用油圧式無段変速装置30は、ファン40の吸入・排気を能率良く行ない、エンジン20の振動による影響を低減するために、機体フレーム1から立設したエンジンルーム8の前側フレーム13と後側フレーム14に架設した上側フレーム15上にブラケット(取付けメタル)を介して取付けられている。また、エンジン20は、エンジ20から発生する振動の伝達を防止するために、エンジンマウント24を介して機体フレーム1に取付けられており、ブラケットには、部品点数を低減するために、ファン用油圧式無段変速装置30の正転・逆転駆動状態の切換えを行なうトラニオン、回転(駆動力)の増減速を行なう制御ギヤ等が取付けられている。なお、トラニオンによって、後述する走行用油圧式無段変速装置150から伝動された回転は逆回転に変更される。すなわち、走行用油圧式無段変速装置150から伝動された回転が正転の場合、ファン用油圧式無段変速装置30の回転は逆転となり、伝動された回転が逆転の場合、ファン用油圧式無段変速装置30の回転は正転に変更される。
ファン用油圧式無段変速装置30は、ファン40の吸入・排気を能率良く行ない、エンジン20の振動による影響を低減するために、機体フレーム1から立設したエンジンルーム8の前側フレーム13と後側フレーム14に架設した上側フレーム15上にブラケット(取付けメタル)を介して取付けられている。また、エンジン20は、エンジ20から発生する振動の伝達を防止するために、エンジンマウント24を介して機体フレーム1に取付けられており、ブラケットには、部品点数を低減するために、ファン用油圧式無段変速装置30の正転・逆転駆動状態の切換えを行なうトラニオン、回転(駆動力)の増減速を行なう制御ギヤ等が取付けられている。なお、トラニオンによって、後述する走行用油圧式無段変速装置150から伝動された回転は逆回転に変更される。すなわち、走行用油圧式無段変速装置150から伝動された回転が正転の場合、ファン用油圧式無段変速装置30の回転は逆転となり、伝動された回転が逆転の場合、ファン用油圧式無段変速装置30の回転は正転に変更される。
ファン用油圧式無段変速装置30は、図4、図5に示すように、エンジン20の内側(ファン40とは反対側)の上方で、且つ、操作者の安全を確保するために、脱穀装置3の前側に設けられた入り口漏斗3Aとキャビン6の間に設けられたカバー3Bの下側に配置されており、圧縮空気を送風するコンプレッサ45は、図5、図6に示すように、ファン用油圧式無段変速装置30の略後方に並列して配置されている。
エンジン20の内側(ファン40とは反対側)のクランク軸21の先端部に軸支されたプーリ22と、エンジン20の前方に配置された走行用油圧式無段変速装置150の入力軸151の先端部に軸支されたプーリ152には、図6に示すように、ベルト23が巻き掛けられており、エンジン20の回転は、ベルト23を介して走行用油圧式無段変速装置150に伝動される。
また、走行用油圧式無段変速装置150の入力軸151の先端部に軸支されたプーリ152と、ファン用油圧式無段変速装置30の内側(ファン40とは反対側)の入力軸31の先端部に軸支されたプーリ32には、ベルト153が巻き掛けられており、走行用油圧式無段変速装置150に伝動された回転は、ベルト153を介してファン用油圧式無段変速装置30に伝動される。
また、走行用油圧式無段変速装置150の入力軸151の先端部に軸支されたプーリ152と、ファン用油圧式無段変速装置30の内側(ファン40とは反対側)の入力軸31の先端部に軸支されたプーリ32には、ベルト153が巻き掛けられており、走行用油圧式無段変速装置150に伝動された回転は、ベルト153を介してファン用油圧式無段変速装置30に伝動される。
ファン用油圧式無段変速装置30の外側(ファン40側)には、エンジン20の上方を幅方向に横断してファン40にエンジン20の回転を伝動する出力軸33が設けられている。また、エンジン20の上方に広い空間を確保して、ファン40によって吸引された外気の流れを良好に維持し、エンジン20の上部に設けられた部材の保守点検を容易にするために、出力軸33が内装された出力管33Aは、キャビン6の下側に設けられたフレーム6Aの支持部材6Bの下端部に取付けられている。
ファン用油圧式無段変速装置30の出力軸33の先端部に軸支されたプーリ34と、ファン40の入力軸41の先端部に軸支されたプーリ42には、ベルト35が巻き掛けられており、ファン用油圧式無段変速装置30に伝動された回転は、ベルト35を介してファン40に伝動される。
また、プーリ34は、図6、図7に示すように、ファン40によって吸引された外気の流れを良好に維持するために、ファン40の回転軌跡の外側に偏倚して配置されており、ベルト35は、ベルト35の耐久性を向上させるために、図7の矢印で示すファン40の正転駆動状態時にベルト35の緩み側をテンションアーム35Aのローラ35Bによって押圧している。
なお、エンジン20等の保守点検時等には、テンションアーム35Aの基部に接続されているスプリング35Cを連結部材35Dから外して、ベルト35のテンションを緩めた後に、プーリ42からベルト35を取外すことによって行なうことができる。
また、プーリ34は、図6、図7に示すように、ファン40によって吸引された外気の流れを良好に維持するために、ファン40の回転軌跡の外側に偏倚して配置されており、ベルト35は、ベルト35の耐久性を向上させるために、図7の矢印で示すファン40の正転駆動状態時にベルト35の緩み側をテンションアーム35Aのローラ35Bによって押圧している。
なお、エンジン20等の保守点検時等には、テンションアーム35Aの基部に接続されているスプリング35Cを連結部材35Dから外して、ベルト35のテンションを緩めた後に、プーリ42からベルト35を取外すことによって行なうことができる。
次に、他のファン40の取付けフレーム94を備えた他の実施形態について説明する。なお、同一部材には同一符号を付し重複した説明は省略する。
ラジエータ80に対するファン40の取付け位置のズレを防止するために、図9、図10に示すように、フレーム94は、フレーム94の基部をラジエータ80に上下部に設けられたボルト等の締結部材80Aを利用して直接的にラジエータ80に取付けられている。
フレーム94の前後幅は、軽量化を図るために、ラジエータ80の前後幅よりも小さく形成され、フレーム94の上部は、水平に延びた後に下側に向かって後方傾斜し、その後にファン40の入力軸41に向かって下方に向かって延伸している。また、フレーム94の下部は、水平に延びた後に上側に向かって後方傾斜し、その後にファン40の入力軸41に向かって上方に向かって延伸している。
また、フレーム94の略中心部には、支持孔94Aが開孔され、ファン40の入力軸41は、ベアリング84Aを介して支持孔94Aの周縁部に軸支されている。
フレーム94の前後幅は、軽量化を図るために、ラジエータ80の前後幅よりも小さく形成され、フレーム94の上部は、水平に延びた後に下側に向かって後方傾斜し、その後にファン40の入力軸41に向かって下方に向かって延伸している。また、フレーム94の下部は、水平に延びた後に上側に向かって後方傾斜し、その後にファン40の入力軸41に向かって上方に向かって延伸している。
また、フレーム94の略中心部には、支持孔94Aが開孔され、ファン40の入力軸41は、ベアリング84Aを介して支持孔94Aの周縁部に軸支されている。
次に、エンジン20に供給する空気の不純物を除去するエアクリーナ50の配置について説明する。
エアクリーナ50に内装されてフィルタ等の保守・点検を容易にするために、図11に示すように、エアクリーナ50の吸気口50Aを外側に、排気口50Bを内側に配置し、エアクリーナ50の後端部をエンジンカバー11の内側に近接して配置する。
なお、エアクリーナ50の後端部には、開閉カバーが設けられており、内装するフィルタ等の着脱作業を行なうことができる。
なお、エアクリーナ50の後端部には、開閉カバーが設けられており、内装するフィルタ等の着脱作業を行なうことができる。
次に、エンジン20から排出される排気ガスに含まれる不純物を除去するディーゼル微粒子捕集フィルタ26について説明する。
排気ガスの温度を高温に維持して排気ガス中の不純物を効率的に除去するために、図12に示すように、ディーゼル微粒子捕集フィルタ26をエンジン20の後側と脱穀機3の一番掲穀筒3Cの間に配置する。
ディーゼル微粒子捕集フィルタ26は、前側(エンジン20側)から順に、DOC26A、DPF26B、SCR26Cの順に配置されており、エンジン20の排気ガスの排出口とDOC26Aの供給口は、鋼管からなる接続管27Aによって接続され、SCR26Cの排気口には、排気ガスを外部に排出する鋼管からなる接続管27Bが接続されている。
なお、脱穀機3とグレンタンク5の間に形成される空間を有効に活用するために、ディーゼル微粒子捕集フィルタ26は、脱穀機3の下部とグレンタンク5の下部の間に形成された空間に配置するのが好適である。
ディーゼル微粒子捕集フィルタ26は、前側(エンジン20側)から順に、DOC26A、DPF26B、SCR26Cの順に配置されており、エンジン20の排気ガスの排出口とDOC26Aの供給口は、鋼管からなる接続管27Aによって接続され、SCR26Cの排気口には、排気ガスを外部に排出する鋼管からなる接続管27Bが接続されている。
なお、脱穀機3とグレンタンク5の間に形成される空間を有効に活用するために、ディーゼル微粒子捕集フィルタ26は、脱穀機3の下部とグレンタンク5の下部の間に形成された空間に配置するのが好適である。
本発明は、農業用作業車輌に適用できるものである。
3 脱穀装置
3A 入り口漏斗
3B カバー
5 グレンタンク
6 キャビン(操縦部)
6A フレーム
6B 支持部材
8 エンジンルーム
10 揺動体
11 エンジンカバー
12 濾過体
20 エンジン
26 ディーゼル微粒子捕集
30 ファン用油圧式無段変速装置(油圧式無段変速装置)
33 出力軸
34 プーリ
40 ファン
80 ラジエータ
81 シュラウド
83 支軸
85 オイルクーラ
90 インタークーラ
U ユニット
3A 入り口漏斗
3B カバー
5 グレンタンク
6 キャビン(操縦部)
6A フレーム
6B 支持部材
8 エンジンルーム
10 揺動体
11 エンジンカバー
12 濾過体
20 エンジン
26 ディーゼル微粒子捕集
30 ファン用油圧式無段変速装置(油圧式無段変速装置)
33 出力軸
34 プーリ
40 ファン
80 ラジエータ
81 シュラウド
83 支軸
85 オイルクーラ
90 インタークーラ
U ユニット
Claims (5)
- 操作者が搭乗する操縦部(6)の下方にエンジンルーム(8)を設け、
該エンジンルーム(8)におけるエンジン(20)よりも外側の部位にラジエータ(80)を配置し、該ラジエータ(80)の外側の部位に濾過体(12)を配置し、前記エンジン(20)とラジエータ(80)の間の部位にはファン(40)を配置し、
前記エンジン(20)の駆動力を変速してファン(40)を駆動する正逆転出力可能な油圧式無段変速機(30)を設け、
前記油圧式無段変速機(30)の変速作動によって、前記ファン(40)を正転駆動して濾過体(12)の外側から内側へ外気を吸入する冷却状態と、前記ファン(40)を逆転駆動して濾過体(12)の内側から外側へ風を吹き出す除塵状態とに切換自在に構成し、
前記ラジエータ(80)とファン(40)を一体的に備えるユニット(U)を構成し、
該ユニット(U)の上部にファン(40)の回転軸心と交差する方向の支軸(83)を設け、該支軸(83)を中心としてユニット(U)の下部を外側方へ揺動自在に構成したことを特徴とする作業車輌の原動部構造。 - 前記ユニット(U)におけるラジエータ(80)よりも外側の部位にオイルクーラ(85)を支持した請求項1記載の作業車輌の原動部構造。
- 前記ユニット(U)におけるラジエータ(80)よりも外側の部位にインタークーラ(90)を支持した請求項1又は2記載の作業車輌の原動部構造。
- 前記油圧式無段変速機(30)をエンジン(20)の上部内側に配置し、該油圧式無段変速機(30)から外側に向かって延伸した出力軸(33)を前記操縦部(6)の下方に位置するフレーム(6A)に支持した請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部構造。
- 前記油圧式無段変速機(30)の少なくとも一部を、前記操縦部(6)の内側に設けられたカバー(3B)の下側に配置した請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部構造。
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