JP5817563B2 - 作業車輌及びこの作業車輌としてのコンバイン - Google Patents

作業車輌及びこの作業車輌としてのコンバイン Download PDF

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Description

本発明は、作業車輌及びこの作業車輌としてのコンバインに関する。
従来、作業車輌の原動部に、エンジンからの駆動力を油圧式無段変速装置を介してファンに伝達し、ファンを逆転可能に構成することで冷却器の外側に設けられた濾過体の外面に付着する塵埃を除去する技術が知られている。
特開2008−88823号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術では、ファンを所定時間毎に正転と逆転に切換えるため、高速で走行しながらの作業時は、濾過体の外面に付着した塵埃によって冷却風の吸気効率が低下した状態となる時間が長くなり、エンジンのオーバーヒートが発生する虞があった。
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
請求項1記載の発明は、エンジン(E)と、該エンジン(E)の外側に配置された冷却器(9)と、該冷却器(9)の外側に配置された濾過体(12A,12B,12C)と、冷却器(9)とエンジン(E)の間に配置されたファン(13)と、前記エンジン(E)からの駆動力を無段階に変速してファン(13)に伝達する油圧式無段変速装置(16)とを備え、前記油圧式無段変速装置(16)を変速作動して前記ファン(13)を正回転させ、濾過体(12A,12B,12C)の外側から内側へ外気を吸入する冷却状態と、油圧式無段変速装置(16)を変速作動してファン(13)を逆回転させ、濾過体(12A,12B,12C)の内側から外側へ送風する除塵状態に切換可能に構成し、機体の走行速度を検出する走行速度センサ(61)と、該走行速度センサ(61)で検出された走行速度から走行距離を算出する走行距離算出手段(67)と、前記エンジン(E)から作業部への駆動力の伝動状態と非伝動状態を判定する作業部駆動状態判定手段(62)と、前記油圧式無段変速装置(16)を変速作動させる変速アクチュエータ(66)を有し、前記走行速度センサ(61)が機体の走行停止状態を検出している状態では、所定時間毎に冷却状態と除塵状態とに切換わるように変速アクチュエータ(66)を作動させ、走行速度センサ(61)が所定速度以上の走行速度を検出し、かつ、前記作業部駆動状態判定手段(62)が作業部への伝動状態を検出している状態では、前記走行距離算出手段(67)により算出される走行距離が所定距離となる毎に冷却状態と除塵状態とに切換えるべく変速アクチュエータ(66)を作動させる制御装置(60)を備えた作業車輌である。
請求項2記載の発明は、刈取装置(4)に導入された穀稈を検出する穀稈センサ(65)を備え、走行速度センサ(61)が所定速度以上の走行速度を検出し、かつ、前記作業部駆動状態判定手段(62)が作業部への伝動状態を検出し、更に穀稈センサ(65)が穀稈の導入を検出している状態では、前記走行距離算出手段(67)により算出される走行距離が所定距離となる毎に冷却状態と除塵状態とに切換えるべく変速アクチュエータ(66)を作動させる構成とした請求項1に記載の作業車輌としてのコンバインである。
請求項3記載の発明は、空気中の湿度を検出する湿度センサ(64)を備え、該湿度センサ(64)で検出される湿度が低いほど前記冷却状態が継続する時間を短縮するか、又は冷却状態が継続する走行距離を短縮する構成とした請求項1記載の作業車輌又は請求項2記載の作業車輌としてのコンバインである。
請求項4記載の発明は、前記作業部としての脱穀装置(3)と、機体前側の刈取装置(4)に導入された穀稈を検出する穀稈センサ(65)を備え、該穀稈センサ(65)によって穀稈が検出されているときには、穀稈が検出されていないときよりも冷却状態が継続する時間を短縮するか、又は冷却状態が継続する走行距離を短縮する構成とした請求項1又は請求項2又は請求項3記載の作業車輌としてのコンバインである。
請求項5記載の発明は、前記穀稈センサ(65)を刈取装置(4)に複数備え、該穀稈センサ(65)のうちの、前記濾過体(12A,12B,12C)が配置された側の端部に位置する側部穀稈センサ(65c)が穀稈を検出したときに、該側部穀稈センサ(65c)が穀稈を検出しないときよりも前記冷却状態が継続する時間を短縮するか、又は冷却状態が継続する走行距離を短縮する構成とした請求項4記載の作業車輌としてのコンバインである。
請求項1記載の発明によれば、走行速度センサ(61)が機体の走行停止状態を検出している状態では、所定時間毎に冷却状態と除塵状態とに切換わるように変速アクチュエータ(66)を作動させ、走行速度センサ(61)が所定速度以上の走行速度を検出し、かつ、作業部駆動状態判定手段(62)が作業部への伝動状態を検出している状態では、走行距離算出手段(67)により算出される走行距離が所定距離となる毎に冷却状態と除塵状態とに切換えるべく変速アクチュエータ(66)を作動させるので、周囲の塵埃が少ない非走行時には、所定時間毎に冷却状態と除塵状態に切換えて、エンジン(E)の冷却効率を高めることができる。
また、周囲の塵埃が増加する作業走行時には、所定の走行距離毎に変速アクチュエータ(66)を除塵状態に切換えるので、発生する塵埃の量に応じて濾過体(12A,12B,12C)の除塵を行うことができ、エンジン(E)のオーバーヒート抑制効果を高めることができる
請求項2記載の発明によれば、走行速度センサ(61)が所定速度以上の走行速度を検出し、かつ、作業部駆動状態判定手段(62)が作業部への伝動状態を検出し、更に穀稈センサ(65)が穀稈の導入を検出している状態では、走行距離算出手段(67)により算出される走行距離が所定距離となる毎に冷却状態と除塵状態とに切換えるべく変速アクチュエータ(66)を作動させるので、周囲の塵埃が増加する刈取作業時には、所定の走行距離毎に変速アクチュエータ(66)を除塵状態に切換え、発生する塵埃の量に応じて濾過体(12A,12B,12C)の除塵を行うことができ、エンジン(E)のオーバーヒート抑制効果を高めることができる
請求項3記載の発明によれば、湿度センサ(64)で検出される湿度が低いほど前記冷却状態が継続する時間を短縮するか、又は冷却状態が継続する走行距離を短縮するので、周囲の湿度が低く、塵埃が舞上がりやすい作業状態では、除塵状態の間隔を短くして、濾過体(12A,12B,12C)の外面に多量に付着する塵埃を除去することで、エンジン(E)のオーバーヒート抑制を高めることができる。
請求項4記載の発明によれば、刈取装置(4)に穀稈が導入されると除塵状態の間隔を短くするので、刈取装置(4)で発生する塵埃によるエンジン(E)のオーバーヒートを抑制することができる。
請求項5記載の発明によれば、濾過体(12A,12B,12C)が配置された側の端部に位置する側部穀稈センサ(65c)が穀稈を検出したときに除塵状態の間隔を短くすることで、濾過体(12A,12B,12C)に付着する塵埃を効率的に除去することができる。
コンバインの側面図 コンバインの平面図 原動部の側面図 原動部の平面図 原動部の要部側面図 要部の伝動線図 第2実施形態の原動部の側面図 第2実施形態の原動部の平面図 第2実施形態の原動部の要部側面図 第2実施形態の原動部の平面図 第2実施形態の原動部の要部の伝動線図 制御ブロック図
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ詳説する。なお、理解を容易にするために便宜的に方向を示して説明しているが、これらにより構成が限定されるものではない。
コンバインは、図1〜図2に示すように、機体フレーム1の下方には土壌面を走行するための左右2つのクローラからなる走行装置2が設けられ、この走行装置2には、エンジンEの駆動力が走行用油圧式無段変速装置29及び走行ミッション19を介して伝達される。機体フレーム1の上方左側には脱穀・選別を行う脱穀装置3が設けられ、脱穀装置3の前方には圃場の穀桿を収穫する刈取装置4が設けられている。脱穀装置3で脱穀・選別された穀粒は脱穀装置3の右側に設けられたグレンタンク5に貯留され、貯留された穀粒は排出筒7により外部へ排出される。また、機体フレーム1の上方右側には操作者が搭乗する操作部を備えたキャビン6が設けられ、キャビン6の下方にはエンジンルーム8が設けられている。
刈取装置4の前部には、圃場の植立穀稈を引起す引起装置70が複数設けられている。そして、この引起装置70の間に、穀稈を刈取装置4の内部へ導入する穀稈通路Pが形成されている。
エンジンルーム8の防塵カバー11には目抜き鉄板などからなる濾過体12A,12B,12Cが設けられている。また、濾過体12A、12B、12Cの目合いを同一にすることもできるが、ファン40と対向して設けられていない濾過体12Aの目合いを大きくし、ファン40と対向して設けられている濾過体12B、12Cの目合いを小さくすることが好ましい。
(原動部)
エンジンルーム8には、機体フレーム1に弾性マウントを介して支持されたエンジンEを備えている。エンジンEと、このエンジンEの外側(右側)に配置された前記防塵カバー11の間には、冷却器9を配置し、この冷却器9とエンジンEの間には、ファン13を配置している。
冷却器9は、エンジンEを冷却して高温になった冷却水が流入するラジエータ10と、後述する走行ミッション19や各油圧機器の作動油が流入するオイルクーラ14A,14Bと、エンジンEの加給タービンによって圧縮された空気が流入するインタークーラ15を含み、前記ファン13によって濾過体12A、12B、12Cの外側からエンジンE側に吸入される冷却風によって冷却される。
(ファン)
前記ファン13には、エンジンEから出力された駆動力が、ファン用無段変速装置(油圧式無段変速装置)16を介して伝達され、ファン用無段変速装置16の出力回転速度を変速することで、正転から逆転に亘って無段階に変速することができる。
すなわち、ファン用無段変速装置16は、ファン13を正回転させて、前記濾過体12A、12B、12Cの外側から内側へ外気を吸入する冷却状態と、ファン13を逆回転させて濾過体12A、12B、12Cの内側から外側へエンジンルーム8内の内気を吐き出す除塵状態に切換えることができる。
そのため、ファン用無段変速装置16を除塵状態とすることで、冷却器9の外側面や濾過体12A、12B、12Cの外面に付着した塵埃を除去することができ、塵埃による冷却風の吸入効率の低下を防止することができる。
なお、17aはファン13の外周に設けられたファンシュラウドであり、ファン13の回転軌跡に沿うように円形、又は多角形状に形成され、ファンによる送風効率を高めている。
(ファン用無段変速装置)
ファン用無段変速装置16は、エンジンルーム8内における、エンジン8に対して冷却器9とは反対の側に配置されている。
より具体的には、側面視(ファン13の軸心方向視)でファン13の回転軌跡14の外側であって、エンジンのフライホイール18と走行ミッション19の間の部位に配置され、前部をエンジンルーム8前端の前側フレーム20Fに、下部を機体フレーム1に支持されている。
そのため、ファン用無段変速装置16がファン13による送風の抵抗とならず、冷却器9及びエンジンEの冷却効率を高めることができる。
また、前側フレーム20Fと機体フレーム1に跨って取付けられているため、ファン用無段変速装置16の支持剛性を高め、ファン用無段変速装置16の振動による騒音を低減できる。加えて、前側フレーム20Fと機体フレーム1が連結されることで、これらのフレームの剛性を高めることができる。
(ファンの伝動機構)
ファン用無段変速装置16には、その入力軸21の入力プーリ21aに、エンジンEの出力軸であるクランク軸21のクランクプーリ21aからベルト23を介して直接駆動力が入力される。
そして、ファン用無段変速装置16で変速された駆動力は、このファン用無段変速装置16から機体外側へ向けて延出された出力軸24からファン13側に伝達される。具体的には、出力軸24の外側端部に設けられ、側面視(ファン13の軸心方向視)において、ファン13の回転軌跡外に配置される出力プーリ24aから、ベルト25によって、ファン13の回転軸心であるファン軸13bの内側端部に備えるファンプーリ13aに伝動するように構成している。
出力プーリ24aをファン13の回転軌跡外に配置することで、ファン用無段変速装置16からファン13への伝動部材によるファン13の送風効率低下を防止し、エンジンE及び冷却器9の冷却効率低下を防止することができる。
(DPFユニット)
機体フレーム1上のエンジンEの後方であって、前記脱穀装置3とグレンタンク5の間の部位には、DPFユニット50が配置されている。このDPFユニット50は、ディーゼル内燃機関であるエンジンEの排気ガス中に含まれる粒子状物質を捕集し、排気ガスを浄化するための装置である。
エンジンEのシリンダから排出された排気ガスは、加給器(図示省略)を経由して排気マニホールド51に流入し、接続管53を介してDPFユニット50に送られる。DPFユニット50における排気管53が接続された前部に流入した排気ガスは、DPFユニット50内を前部から後部に向う過程で粒子状物質が除去され、DPFユニット50後部の排出管(図示省略)より、機体後方へ排出される。
なお、接続管53の中間部に設けられた可撓性配管部52は、弾性マウントで支持されるエンジンEが、各作業部の駆動負荷等によって振動したときに、その振動のDPFユニット50への伝播を抑制するためのものである。
また、このDPFユニット50は詳細な図示は省略するが、前部に酸化触媒部を、後部に捕集フィルタ部を有する。
この捕集フィルタ部に堆積した粒子状物質を気体化させて排出するために、所定量以上の粒子状物質が堆積したことが検出されると、DPFユニット50の再生処理が行われる。
すなわち、エンジンEの吸気バルブを絞り、上死点以降のタイミングでシリンダ内に燃料噴射を行い(ポスト噴射)、DPFユニット50内に未燃燃料を送り込むことで、排気ガス中の未燃燃料が酸化触媒部で酸化されて排気ガスの温度が上昇し、捕集フィルタ部に堆積した粒子状物質が気体化する反応を促進し、捕集フィルタ部の詰りを抑制する。
なお、50aはDPFユニット50の内部温度及び内部圧力を検出するセンサ部である。
(原動部の第2実施形態)
次に、図7から図11に基づき、原動部の第2実施形態について説明する。なお、重複する説明は省略し、同一の部材には同一の符号を付す。
第2実施形態においては、ファン用無段変速装置16は油圧ポンプと油圧モータが分離型であり、油圧ポンプ26と油圧モータ36、及び、これらの間を接続して閉油圧回路を形成するための油圧配管30を備える。そして、油圧ポンプ26及び油圧モータ36は、側面視(ファン13の軸心方向視)において、ファン13の回転軌跡14の外側に配置されている。
油圧ポンプ26は、エンジンルーム8の後側フレーム20Rの後側に固定されており、左右方向では、エンジンルーム8の内側端部近傍に配置されている。
そして、油圧モータ36はエンジンルーム8の後側であって、エンジンEよりも外側の部位に配置されている。
(油圧ポンプ)
油圧ポンプ26には、エンジンEのクランクプーリ21aと、油圧ポンプ26のポンプ入力軸26bに備えるポンプ入力プーリ26aに巻き掛けられたベルト27によって駆動力が入力される。
ポンプ入力軸26bにおける油圧ポンプ26とポンプ入力プーリ26aの間の部位には、遠心ファン28が取り付けられている。
この遠心ファン28は、前記DPFユニット50のセンサ部50aを冷却するためのものであり、ポンプ入力軸26bが回転駆動されることで油圧ポンプ26側の側面から吸気した空気を、後方に向けて開口した送風口28aよりセンサ部50aに送風する。
そのため、前記再生処理による温度上昇でセンサ部50aが故障することを防止できる。
(油圧モータ)
油圧モータ36は、油圧ポンプ26から油圧配管30によって圧送された作動油によって駆動される。そして、油圧ポンプ36のモータ出力軸36bから出力される駆動力は、その端部に設けられたモータ出力プーリ36aから、ベルト37によりファン13のファンプーリ13aに伝達される。
油圧ポンプ36は、前記ファンシュラウド17aが一体的に形成された枠体17の機体後側の端面に、上下2つの支持部材38,39によって固定されている。
なお、油圧モータ36をエンジンルーム8内に配置するために、エンジンルーム8の後面を形成する後側カバー41は、その上部が機体後方に膨出した膨出部を有し、この膨出部には、エンジンEの前記加給器の一部が入り込んでいる。
(ファン駆動部)
油圧モータ36のモータ出力プーリ36aとファン13のファンプーリ13aの間のベルト37は、テンショナー39によって一定の張力で保持される。
テンショナー39は、前記支持部材に設けられた回動ピン38a回りに回動自在に支持されたテンションアーム39bと、その先端に設けられ、ベルト37に接触するテンションローラ39aと、テンションアーム39bをベルト37を緊張させる側に付勢するスプリング39cと、そのスプリング39cの一端が取付られたロッド39dを備え、ロッド39dは、支持部材38のロッド固定部38bに固定されている。
ファン13は、ファン支持部材40に軸支され、このファン支持部材40は、先端部を前記枠体17に固定され、ファン軸13bの軸心まわりに等角度間隔で配置された3本の脚部40aを有する。
(ファンスライド機構)
本実施形態においては、ファン13及び油圧モータ36等を有するスライドユニットUは、エンジンルーム8の後側にスライドさせて引き出すことが可能である。
即ち、図10に示すとおり、後方の排出筒7近傍に設定されたオープン支点5aまわりに、グレンタンク5の前側部位を外側に向けて移動させることで、エンジンルーム8の後方を開放し、後側カバー41を取り外した後、スライドユニットUをエンジンルーム8外に引き出すことができる。
スライドユニットUは、前記枠体17と、これに支持されるファン13,油圧モータ36,テンショナー39が含み、枠体17がラジエータ10の内側面に設けられた上下のスライドレール42に案内されて、機体の前後方向(ファン13のファン軸13aと直交する方向)に移動する。
なお、スライドユニットUを移動させる際に、油圧配管30側のジョイント部30aと油圧モータ36を分離すると、油圧モータ36とジョイント部30aの双方に備える開閉弁が自動的に閉鎖され、作動油の漏出を防止するようになっている。
上記の通り、スライドユニットUがエンジンEとラジエータ10の間から後方へ引き出すことができるため、ラジエータ10の内側面やスライドユニットU、そしてエンジンEの外側に設けられた補器のメンテナンスを容易に行うことができ、特に、ラジエータ10のフィン間に詰った塵埃を容易に除去することができる。
なお、前記グレンタンク5を外側に回動させたことが検出されると、油圧ポンプ26を自動的に中立に変速するように構成している。
(ファンの回転制御)
ファン13は上述した通り、ファン用無段変速装置16によって正転から逆転に亘って無段階に変速可能に構成されている。
図12に示すのは、ファン13の駆動制御を行う制御装置のブロック図であり、制御装置60の入力側には、走行装置2による機体の走行速度を検出する走行速度センサ61、エンジンEから脱穀装置3への駆動力の伝達・非伝達を判定する脱穀クラッチセンサ(作業部駆動状態判定手段)62、刈取装置4の機体フレーム1に対する高さを検出する刈取部対機体高さセンサ63、エンジンルーム8外の外気湿度を検出する湿度センサ64、刈取装置4に導入された穀稈を検出する穀稈センサ65を接続している。
また、出力側には、ファン用無段変速装置16の出力回転速度を変速するHST変速モータ(変速アクチュエータ)66が接続されている。なお、HST変速モータ66は、ファン用無段変速装置16と一体的に(第2実施形態の原動部においては油圧ポンプ26と一体的に)設けられている。
しかして、ファン用無段変速装置16は、制御装置60内に備える計時手段によって、所定時間毎に前記冷却状態と除塵状態とに切換えられる(例えば、冷却状態を5分間継続した後、除塵状態を10秒間継続し、以後これを繰り返す)。
そして、前記脱穀クラッチセンサ62がエンジンEから脱穀装置3へ駆動力を伝達している状態を検出し、かつ、穀稈センサ65が刈取装置4に穀稈が導入されている状態を検出しているときであって、走行速度センサ61が、走行装置2の所定速度以上での走行を検出しているときは、前記HST変速モータ66によって、ファン用無段変速装置16を所定の走行距離毎に冷却状態と除塵状態に切換えるように構成する(例えば、冷却状態を200m走行する間継続した後、除塵状態を10m走行する間継続し、以後これを繰り返す)。
上記の制御において、穀稈センサ65による穀稈検出条件に代えて、刈取部対機体高さセンサ63が、刈取装置4の所定以下の高さへの下降を検出することを条件としてもよい。
また、上記の制御において、引起装置70の間に形成される複数の穀稈通路Pに夫々備える穀稈センサ50(50a,50b,50c)のうち、穀稈を検出しているものが多いほど、冷却状態の継続時間を短くする(逆転状態と逆転状態の間隔を短くする)ことが望ましい。
また、上記の制御において、穀稈センサ50(50a,50b,50c)のうちの右端(防塵カバー11に近い側)の側部穀稈センサ50cが穀稈を検出している場合、冷却状態の継続時間を短くする(逆転状態と逆転状態の間隔を短くする)ことが望ましい。
また、上記の制御において、湿度センサ64が外気の湿度が低い状態を検出している場合、冷却状態の継続時間を短くする(逆転状態と逆転状態の間隔を短くする)ことが望ましい。
なお、上述の何れの制御においても、冷却状態の継続時間を短くすることに代えて、逆転状態におけるファン13の回転速度を上昇させるように制御してもよい。
なお、閾値となる所定の湿度を超える値が検出された場合に冷却状態の継続時間を短くしてもよいが、湿度センサ64で検出される湿度に応じて、連続的に冷却状態の継続時間を変更することが更に好適である。
以上の制御を行うことで、刈取装置4から発生する塵埃の量に応じて濾過体12A,12B,12Cの除塵を効果的に行うことができ、エンジンEのオーバーヒートを防止することができる。
9 冷却器
12A 濾過体
12B 濾過体
12C 濾過体
13 ファン
16 ファン用無段変速装置(油圧式無段変速装置)
60 制御装置
61 走行速度センサ
64 湿度センサ
65 穀稈センサ
65c 側部穀稈センサ
66 HST変速モータ(変速アクチュエータ)
67 走行距離算出手段
E エンジン

Claims (5)

  1. エンジン(E)と、
    該エンジン(E)の外側に配置された冷却器(9)と、
    該冷却器(9)の外側に配置された濾過体(12A,12B,12C)と、
    冷却器(9)とエンジン(E)の間に配置されたファン(13)と、
    前記エンジン(E)からの駆動力を無段階に変速してファン(13)に伝達する油圧式無段変速装置(16)とを備え、
    前記油圧式無段変速装置(16)を変速作動して前記ファン(13)を正回転させ、濾過体(12A,12B,12C)の外側から内側へ外気を吸入する冷却状態と、
    油圧式無段変速装置(16)を変速作動してファン(13)を逆回転させ、濾過体(12A,12B,12C)の内側から外側へ送風する除塵状態に切換可能に構成し、
    機体の走行速度を検出する走行速度センサ(61)と、
    該走行速度センサ(61)で検出された走行速度から走行距離を算出する走行距離算出手段(67)と、
    前記エンジン(E)から作業部への駆動力の伝動状態と非伝動状態を判定する作業部駆動状態判定手段(62)と、
    前記油圧式無段変速装置(16)を変速作動させる変速アクチュエータ(66)を有し、
    前記走行速度センサ(61)が機体の走行停止状態を検出している状態では、所定時間毎に冷却状態と除塵状態とに切換わるように変速アクチュエータ(66)を作動させ、
    走行速度センサ(61)が所定速度以上の走行速度を検出し、かつ、前記作業部駆動状態判定手段(62)が作業部への伝動状態を検出している状態では、前記走行距離算出手段(67)により算出される走行距離が所定距離となる毎に冷却状態と除塵状態とに切換えるべく変速アクチュエータ(66)を作動させる制御装置(60)を備えた
    作業車輌。
  2. 刈取装置(4)に導入された穀稈を検出する穀稈センサ(65)を備え、
    走行速度センサ(61)が所定速度以上の走行速度を検出し、かつ、前記作業部駆動状態判定手段(62)が作業部への伝動状態を検出し、更に穀稈センサ(65)が穀稈の導入を検出している状態では、前記走行距離算出手段(67)により算出される走行距離が所定距離となる毎に冷却状態と除塵状態とに切換えるべく変速アクチュエータ(66)を作動させる構成とした
    請求項1に記載の作業車輌としてのコンバイン。
  3. 空気中の湿度を検出する湿度センサ(64)を備え、該湿度センサ(64)で検出される湿度が低いほど前記冷却状態が継続する時間を短縮するか、又は冷却状態が継続する走行距離を短縮する構成とした請求項1記載の作業車輌又は請求項2記載の作業車輌としてのコンバイン
  4. 前記作業部としての脱穀装置(3)と、
    機体前側の刈取装置(4)に導入された穀稈を検出する穀稈センサ(65)を備え、
    該穀稈センサ(65)によって穀稈が検出されているときには、穀稈が検出されていないときよりも冷却状態が継続する時間を短縮するか、又は冷却状態が継続する走行距離を短縮する構成とした
    請求項1又は請求項2又は請求項3記載の作業車輌としてのコンバイン。
  5. 前記穀稈センサ(65)を刈取装置(4)に複数備え、該穀稈センサ(65)のうちの、前記濾過体(12A,12B,12C)が配置された側の端部に位置する側部穀稈センサ(65c)が穀稈を検出したときに、該側部穀稈センサ(65c)が穀稈を検出しないときよりも前記冷却状態が継続する時間を短縮するか、又は冷却状態が継続する走行距離を短縮する構成とした
    請求項4記載の作業車輌としてのコンバイン。
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