JP2001065347A - 作業車のエンジン冷却装置 - Google Patents

作業車のエンジン冷却装置

Info

Publication number
JP2001065347A
JP2001065347A JP24130099A JP24130099A JP2001065347A JP 2001065347 A JP2001065347 A JP 2001065347A JP 24130099 A JP24130099 A JP 24130099A JP 24130099 A JP24130099 A JP 24130099A JP 2001065347 A JP2001065347 A JP 2001065347A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fan
alarm
cooling
engine
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24130099A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichi Minami
龍一 南
Mitsuru Takenaka
竹中  満
Tetsukazu Odawara
哲一 小田原
Tamaki Naka
珠喜 中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP24130099A priority Critical patent/JP2001065347A/ja
Publication of JP2001065347A publication Critical patent/JP2001065347A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転ファンを除塵具を通してラジエータに冷
却風を供給する正回転と、除塵具に清掃風を供給する逆
回転とに切り換えられる作業車のエンジン冷却装置を、
エンジン冷却水が温度上昇した際に適切に警報される状
態に得る。 【解決手段】 ファン制御手段47がファン回転切り換
え機構30を冷却側と除塵側とに繰り返し切り換え操作
する。これにより、回転ファン13が設定冷却時間にわ
たって正回転して除塵具10を通してラジェエータ11
に冷却風を供給することと、設定除塵時間にわたって逆
回転して除塵具10に送風することとを繰り返す。水温
センサー43によるエンジン冷却水の検出温度が設定警
報温度以上になると、警報制御手段48が警報ランプ4
5を自動的に点灯させる。回転ファン13を正回転から
逆回転に切り換える制御が実行されてから設定牽制時間
が経過するまでの間、牽制制御手段49が警報ランプ4
5の作動を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン冷却風を
除塵具を通してエンジン冷却用のラジエータに供給する
正回転状態と、前記除塵具に向けて送風する逆回転状態
とに切り換え自在な回転ファンを備えるとともに、この
回転ファンを前記正回転状態に駆動させる冷却側と、前
記逆回転状態に駆動させる除塵側とに切り換え自在なフ
ァン回転切り換え機構を備えている作業車のエンジン冷
却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のエンジン冷却装置は、エンジン冷
却風に塵埃が混入していると、それを除塵具によって除
去するものである。また、たとえばコンバインで刈取り
作業する際には除塵具に塵埃が付着しやすいのであり、
このように除塵具に塵埃が付着すると冷却風が吸入され
にくくなる。このため、ファン回転切り換え機構によっ
てファンを逆回転状態に切り換えることにより、ファン
が除塵具に向けて送風し、除塵具に付着している塵埃を
清掃できるようになったものである。
【0003】この種の作業車において、従来、冷却水の
温度が上昇すると、警報装置が作動して警報されるもの
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の警報技
術では、ファンが逆回転して除塵具に送風する際に警報
装置が作動するか、警報装置が作動した際には冷却水温
が既に高くなり過ぎているという警報不良になることが
あった。
【0005】すなわち、この種のファンにあっては、逆
回転しても送風するが、本来は正回転して冷却風を供給
するものであるから、逆回転した場合には送風効率が悪
くなる。このため、ファンが逆回転すると、エンジンを
冷却して温度上昇している冷却水の冷却風との熱交換が
悪くなり、冷却水の温度は、ファンが正回転していると
きよりも高くなる。この結果、警報装置が作動して警報
された際に冷却水が過熱状態になっていないようにする
と、警報装置を作動させるべきものとして設定する設定
警報温度を比較的低く設定する必要があることから、除
塵具の清掃が行われる際、ファンの逆回転に起因して冷
却水温度が上昇することによって、警報装置が作動しや
すくなるのである。ファンが逆回転してエンジン冷却水
の温度が上昇しても警報装置が作動しにくいようにする
と、設定警報温度を比較的高く設定する必要があること
から、冷却水の温度上昇によって警報装置が作動してそ
の警報に気付いた際、冷却水が既に過熱状態になってい
る事態を招きやすくなる。
【0006】本発明の目的は、ファンの逆回転による送
風によって除塵具を清掃できながら、冷却水温度が上昇
した際の警報が適切に出る作業車のエンジン冷却装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる発明の
構成、作用効果は、次のとおりである。
【0008】〔構成〕エンジン冷却風を除塵具を通して
エンジン冷却用のラジエータに供給する正回転状態と、
前記除塵具に向けて送風する逆回転状態とに切り換え自
在な回転ファンを備えるとともに、この回転ファンを前
記正回転状態に駆動させる冷却側と、前記逆回転状態に
駆動させる除塵側とに切り換え自在なファン回転切り換
え機構を備えている作業車のエンジン冷却装置におい
て、エンジン冷却水が設定警報温度以上になると警報装
置を自動的に作動させる警報制御手段が備えられるとと
もに、回転ファンを正回転状態から逆回転状態に切り換
える制御が実行されると、この実行から設定牽制時間が
経過するまでの間、警報制御手段による警報装置の作動
を停止させるべく自動的に作動する牽制制御手段が備え
られている。
【0009】〔作用〕警報装置が作動して警報に気付い
た際に冷却水が既に過熱状態になっていることを回避し
やすい温度を、前記設定警報温度として設定する。ファ
ンが正回転から逆回転に切り換えられると、上記した如
く冷却水の温度が上昇し、この後ファンが正回転に戻さ
れると、ファンによるラジエータへの冷却風供給がファ
ン逆転前の効率のよい状態に戻って、冷却水の温度がフ
ァン逆転前の温度に戻ることから、ファンが逆回転に切
り換えられてから、ファン逆転によって温度上昇した冷
却水の温度がファンの正回転復帰のために元の温度又は
それに近い温度に戻るまでに掛かる時間を、前記設定牽
制時間として設定するものである。つまり、ファンが逆
回転された際には、冷却水の温度が設定警報温度以上に
なっても、警報装置が作動しないように牽制させなが
ら、ファンが逆回転されていないのに冷却水の温度が上
昇して設定警報温度になった際には、警報装置を作動さ
せて警報させるものである。
【0010】〔効果〕したがって、ファンの逆転による
送風によって除塵具を清掃できる割りには、この清掃に
起因して冷却水の温度が上昇した場合には、警報が出な
くて、警報が出た場合の如くオーバヒートになったと誤
解されるなどの事態を招かないようにしながら、清掃に
起因しないで冷却水温が上昇した際には、その温度が比
較的低いうちに警報が出され、異常昇温を認識した時点
では冷却水が既に過熱状態になっていて回復に時間が掛
かるなどの事態を招かないように、異常昇温を早期に認
識させられる。
【0011】請求項2にかかる発明の構成、作用効果は
次のとおりである。
【0012】〔構成〕請求項1にかかる発明の構成にお
いて、前記回転ファンを設定冷却時間にわたって正回転
状態に駆動し、設定除塵時間にわたって逆回転状態に駆
動することを一インターバルとして繰り返し駆動させる
べく前記ファン回転切り換え機構を切り換え操作するフ
ァン制御手段が備えられている。
【0013】〔作用〕回転ファンが正回転してラジエー
タに冷却風を供給する状態と、逆回転して除塵具に清掃
風を供給する状態とに自動的に繰り返して切り換えら
れ、除塵具を定期的に自動的に清掃して除塵具の目詰ま
りを未然に防止しながらエンジン冷却が行われる。
【0014】〔効果〕コンバインのように塵埃発生が多
い箇所で作業する場合でも、除塵具の定期的な清掃によ
って除塵具の目詰まりを未然に防止してオーバヒートを
未然に回避しながら作業できる。
【0015】請求項3にかかる発明の構成、作用効果は
次のとおりである。
【0016】〔構成〕請求項2にかかる発明の構成にお
いて、前記設定牽制時間が前記設定除塵時間よりも大で
ある状態に時間設定してある。
【0017】〔作用〕ファンが逆回転から正回転に戻っ
てラジエータに対する冷却風供給が効率のよい状態に戻
っても、ファンが逆回転したことに起因して温度上昇し
た冷却水の温度は、ファン逆転前の温度に直ちには低下
しない。このため、ファンが逆回転から正回転に戻され
て直ちに警報の牽制が解除されると、冷却水の温度がフ
ァン逆転前の温度に低下しないうちに警報の牽制が解除
されることになり、ファンが逆回転から正回転に戻る
と、冷却水の温度がいずれ設定警報温度よりも低下する
にもかかわらず、警報が出される事態が発生しやすくな
る。ところが、設定牽制時間が設定除塵時間よりも大で
あることから、ファンが逆回転から正回転に戻っても、
警報の牽制が直ちに解除されなくて、冷却水の温度がフ
ァン逆転前の温度に低下した後に解除されることにな
り、ファンの逆回転による冷却水温度の上昇に起因して
警報が不必要に出されることを精度よく防止しながら、
除塵具の定期的な自動清掃を行わせられる。
【0018】〔効果〕塵埃発生が多い箇所で作業する場
合でも、除塵具の定期的な清掃によって除塵具の目詰ま
りを未然に防止してオーバヒートを未然に回避しながら
作業できるとともに、エンジン冷却水が異常昇温した際
には警報が出て認識しやすいものを、除塵具の清掃に起
因して警報が不必要に出てオーバヒートしたと誤解され
るなどの事態を精度よく回避できる状態に得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1に示すように、クローラ式の
走行装置1、運転座席2を有する運転部が備えられてい
る機体フレーム3の前部に、稲、麦などの穀稈を刈り取
って後方に搬送する刈取前処理部4を昇降操作自在に備
え、前記機体フレーム3に、刈取前処理部4からの刈取
り穀稈を脱穀処理する脱穀装置5、脱穀穀物を貯留する
穀粒タンク6を搭載するとともに、穀粒タンク6に貯留
された穀物をスクリューコンベアで成る排出装置7によ
って取り出すように構成して、コンバインを構成してあ
る。
【0020】図2に示すように、運転部の運転座席2の
下方に、運転座席2を支持する台に兼用のエンジンボン
ネット8、エンジン9を有する原動部を設けてある。こ
の原動部には、前記エンジンボンネット8の吸気口に設
けた除塵網10や、エンジン9との間に位置するエンジ
ン冷却用のラジエータ11を備えるエンジン冷却装置を
設けてある。
【0021】前記エンジン冷却装置は、エンジン9に冷
却水循環路12によって接続している前記ラジエータ1
1、このラジエータ11とエンジン9との間に位置する
回転ファン13、エンジン9の出力プーリ9aに巻回し
ている伝動ベルト14、この伝動ベルト14の回動力を
回転ファン13に正回転駆動力と逆回転駆動力とに切り
換えて伝達してエンジン出力によって回転ファン13を
駆動させるファン回転切り換え機構30のそれぞれによ
って構成してある。回転ファン13を正回転方向に駆動
させると、この回転ファン13はラジエータ11を介し
てエンジンボンネット8の吸気口に吸引作用し、さら
に、エンジンボンネット8の天板上の運転座席2の後側
に取り付けてある吸気ケース15とエンジンボンネット
8の内部どうしを接続している連通部材16を介して吸
気ケース15の除塵網17を有する吸気口に吸引作用
し、エンジンボンネット8の外部から冷却風を除塵網1
0を通して、吸気ケース15の外部から冷却風を除塵網
17、連通部材16を通してそれぞれエンジンボンネッ
ト8の内部に導入し、それらの冷却風をラジエータ11
の前側で合流させてラジエータ11に供給する。これに
より、エンジン冷却装置は、回転ファン13の吸引作用
によって冷却風をエンジボンネット8及び吸気ケース1
5それぞれの吸気口の除塵網10,17を通してラジエ
ータ11に供給し、エンジン9を冷却して温度上昇した
エンジン冷却水に冷却風と熱交換させることにより、エ
ンジン9の冷却を行う。
【0022】図3及び図4に示すように、前記伝動ベル
ト14は、エンジン9の出力軸9bが一体回転自在に備
える前記出力プーリ9aと、エンジン9の側面に支持さ
れている支軸18が備える遊転プーリ19と、オルタネ
ータ20の入力プーリ20aとにわたって巻回してあ
る。
【0023】前記ファン回転切換え機構30は、前記支
軸18に基部が回動自在に連結していることによってエ
ンジン9に支軸18の軸芯まわりで揺動自在に支持され
ている切換え体31、この切換え体31の遊端側の一端
部に遊転自在に支持されている大径側プーリ32aとこ
の大径側プーリ32aに一体回転自在に連結している小
径側プーリ32bとで成る正転プーリ32、前記切換え
体31の遊端側の他端部に遊転自在に支持されている大
径側プーリ33aとこの大径側プーリ33aに一体回転
自在に連結している小径側プーリ33bとで成る逆転プ
ーリ33、前記正転プーリ32及び逆転プーリ33それ
ぞれの小径側プーリ32b,33bと、前記支軸18に
前記遊転プーリ19とは相対回転自在に支持されている
とともに回転ファン13に一体回転自在に連結している
ファン駆動プーリ13aとにわたって巻回しているファ
ンベルト34のそれぞれによって構成してある。
【0024】切換え体31が支軸18の軸芯まわりで揺
動操作されて図4に示す冷却位置になると、正転プーリ
32の大径側プーリ32aが伝動ベルト14の内面側に
押圧され、エンジン出力プーリ9aの回動力によって図
の矢印方向に回動する伝動ベルト14の回動力が正転プ
ーリ32の大径側プーリ32aに伝達し、正転プーリ3
2の小径側プーリ32bの回動力がファンベルト34に
よってファン駆動プーリ13aに伝達され、ファン駆動
プーリ13aが回転ファン13を正回転方向に駆動す
る。すると、回転ファン13は、ラジエータ11に吸引
作用し、この吸引力によって冷却風を前記除塵網10,
17を通してラジエータ11に供給する。切換え体31
が図3に示す除塵位置になると、逆転プーリ33の大径
側プーリ33aが伝動ベルト14の外面側に押圧され、
エンジン9の出力によって図の矢印方向に回動する伝動
ベルト14の回動力が逆転プーリ33の大径側プーリ3
3aに伝達し、逆転プーリ33の小径側プーリ33bの
回動力がファンベルト34によってファン駆動プーリ1
3aに伝達され、ファン駆動プーリ13aが回転ファン
13を逆回転方向に駆動する。すると、回転ファン13
は、ラジエータ11に送風作用し、エンジンボンネット
8の除塵網10に付着している切れワラなどの塵埃を清
掃するようにこの除塵網10に向けてラジエータ11を
通して送風する。したがって、切換え体31を冷却位置
に切り換え操作することにより、ファン回転切換え機構
30は、冷却側になり、エンジン9から伝動ベルト14
によって伝達される回動力をファン駆動プーリ13aに
正回転駆動力として伝達し、回転ファン13をラジエー
タ11に冷却風供給するように正回転状態に駆動させ
る。切換え体31を除塵位置に切り換え操作することに
より、ファン回転切り換え機構30は、除塵側になり、
エンジン9から伝動ベルト14によって伝達される回動
力をファン駆動プーリ13aに逆回転駆動力として伝達
し、回転ファン13を除塵網10に清掃風供給するよう
に逆回転状態に駆動させる。図3に示すテンションプー
リ21は、オルタネータ20に揺動自在に支持されるテ
ンションアーム22に支持され、このテンションアーム
22に連結しているテンションスプリング23による付
勢力によって伝動ベルト14に伝動用緊張力を与えてい
る。
【0025】図5に示すように、前記切換え体31にコ
イルスプリング35と操作ケーブル36とを介して連結
している操作体37と、この操作体37が一体回転自在
に備えるギヤ部37aに出力ギヤ38aが噛み合ってい
る電動切換えモータ38とにより、ファン回転切り換え
機構30の切換え操作部を構成してある。すなわち、切
換えモータ38を正回転又は逆回転方向に駆動されるよ
うに操作すると、この切換えモータ38の出力ギヤ38
aが操作体37を支軸39の軸芯まわりで回動操作し、
図5に示す如く操作体37の位置決め部37bがストッ
パーSに当接した冷却位置と、図6に示す除塵位置とに
切り換え操作する。操作体37が冷却位置になると、コ
イルスプリング35を介して前記切換え体31の逆転プ
ーリ33が付いている遊端側を引っ張り操作し、切換え
体31を前記冷却位置に切り換え操作する。操作体37
が除塵位置になると、操作ケーブル36を介して切換え
体31の正転プーリ32が付いている遊端側を引っ張り
操作し、切換え体31を前記除塵位置に切り換え操作す
る。図5及び図6に示すポテンショメータ40は、切換
え体31が前記冷却位置や除塵位置になったことを検出
し、この検出結果を切換えモータ38の制御にフィード
バックするものである。このポテンショメータ40の回
転操作部40aは、切換え体31の前記操作ケーブル3
6が巻回しているケーブルガイド部に接触しており、こ
の接触のために、切換え体31の揺動に伴って回転操作
される。
【0026】図7に示すように、キースイッチ41、モ
ード選択スイッチ42、水温センサー43、前記ポテン
ショメータ40のそれぞれに連係させた制御機構44
を、前記切換えモータ38、並びに、前記運転部に設け
た警報ランプ45と警報ブザー46のそれぞれに連係さ
せてある。
【0027】前記キースイッチ41は、エンジン9の始
動装置に連係させた状態で運転部に設けてあり、エンジ
ンキーを装着して入り側に操作することによってエンジ
ン9を始動させる。また、エンジン9の始動操作が行わ
れると、その信号を制御機構44に出力する。
【0028】前記水温センサー43は、図2に示す如く
前記ラジエータ11とエンジン9とを接続する冷却水循
環路12に設けてあり、この冷却水循環路12における
水温をラジエータ11のエンジン冷却水の温度として検
出し、この検出結果を電気信号にして制御機構44に出
力する。
【0029】モード選択スイッチ42は、運転部に設け
てあり、ツマミ42aを回転操作することによって回転
ファン13の制御モードを3分モードと9分モードとに
選択して設定し、この設定結果を電気信号にして制御機
構44に出力する。
【0030】前記制御機構44はマイクロコンピュータ
で成り、このマイクロコンピュータの不揮発性メモリに
記憶されたファン制御プログラムで成るファン制御手段
47を備えている。このファン制御手段47は、前記キ
ースイッチ41及びモード選択スイッチ42からの情報
に基づいて図9に示す如く自動的に作動する。すなわ
ち、#1ステップに示すように、キースイッチ41から
の情報によってキースイッチ41が入り側に操作された
か否かを判断し、入り側に操作されたと判断すると、#
2ステップに示すように、切換えモータ38の駆動回路
に所定のモータ操作信号を出力することにより、ファン
回転切り換え機構30を前記冷却側に切り換える。これ
とともに、#3ステップに示すように、モード選択スイ
ッチ42からの情報によって3分モードと9分モードの
いずれのモードが設定されているかを判断する。3分モ
ードが設定されていると判断した場合、#4、#5テッ
プに示すように、設定冷却時間t1=3分を設定すると
ともに冷却時間T1の計測を開始する。#6〜#8ステ
ップに示すように、計測冷却時間T1が3分に達する
と、切換えモータ38の駆動回路に所定のモータ操作信
号を出力することにより、ファン回転切り換え機構30
を前記除塵側に切り換え、これとともに、除塵時間T2
の計測を開始する。#9ステップに示すように、計測除
塵時間T2が予め設定して入力してある10秒に達する
と、#1ステップに戻る。#3ステップにおいて9分モ
ードが設定されていると判断した場合、#10、#11
テップに示すように、設定冷却時間t1=9分を設定す
るとともに冷却時間T1の計測を開始する。#12〜#
14ステップに示すように、計測冷却時間T1が9分に
達すると、切換えモータ38の駆動回路に所定のモータ
操作信号を出力することにより、ファン回転切り換え機
構30を前記除塵側に切り換え、これとともに、除塵時
間T2の計測を開始する。#9ステップに示すように、
計測除塵時間T2が予め設定して入力してある10秒に
達すると、#1ステップに戻る。
【0031】これにより、ファン制御手段47は、図8
に示す如くファン回転切り換え機構30を自動的に切り
換え操作する。すなわち、3分モードが選択されている
場合には、回転ファン13を3分間にわたって正回転状
態に駆動し、この後10秒間にわたって逆回転状態に駆
動することを一インターバルとして回転ファン13の繰
り返し駆動を行わせるように操作する。9分モードを選
択されている場合には、回転ファン13を9分間にわた
って正回転状態に駆動し、この後10秒間にわたって逆
回転状態に駆動することを一インターバルとして回転フ
ァン13の繰り返し駆動を行わせるように操作する。
【0032】前記制御機構44は、このマイクロコンピ
ュータの不揮発性メモリに記憶された警報制御プログラ
ムと、前記キースイッチ41、水温センサー43、前記
ファン制御手段47それぞれからの情報とに基づいて図
10に示す如く自動的に作動する。すなわち、#1ステ
ップに示すように、キースイッチ41からの情報によっ
てキースイッチ41が入り側に操作されたか否かを判断
し、入り側に操作されたと判断すると、#2ステップに
示すように、設定警報温度KTとして予め設定して入力
してある115度Cを設定する。そして、#3、#4ス
テップに示すように、水温センサー43による検出水温
STを入力し、この検出水温STが115度C以上であ
るか否かを判断する。検出水温STが115度C以上で
あると判断した場合、#5ステップに示すように、警報
ブザー46及び警報ランプ45それぞれの駆動回路に所
定の操作信号を出力することにより、警報ブザー46を
鳴らすとともに警報ランプ45を点灯させる。#4ステ
ップにおいて検出水温STが115度Cより低温である
と判断した場合、#6ステップに示すように、ファン制
御手段47からの情報により、ファン回転切り換え機構
30を除塵側に切り換え操作する制御が実行されたか否
かを判断する。その切り換え制御が実行されていないと
判断した場合には、#3ステップに戻る。その切り換え
制御が実行されたと判断した場合、#7ステップに示す
ように、牽制時間T3の計測を開始する。これととも
に、#8ステップに示すように、水温センサー43によ
る検出水温STの入力を停止し、これにより、エンジン
冷却水が115度C以上になっても、警報ブザー46及
び警報ランプ45を作動させない。この後、#9ステッ
プに示すように、計測牽制時間T3が予め設定して入力
してある1分30秒に達したか否かを判断し、達してい
ないと判断した場合には、#8ステップに戻る。計測牽
制時間T3が1分30秒に達したと判断した場合には、
#1ステップに戻る。
【0033】これにより、前記警報制御プログラムにお
ける#4ステップが警報制御手段48となり、この警報
制御手段48は、水温センサー43による検出水温ST
と、予め設定してある設定警報温度KT=115度Cと
に基づいてエンジン冷却水が設定警報温度KT以上にな
った否かを判断し、設定警報温度KT以上になったと判
断すると、警報ブザー46を自動的に鳴らすとともに警
報ランプ45を自動的に点灯させる。
【0034】また、前記警報制御プログラムにおける#
8、#9ステップが牽制制御手段49と成り、この牽制
制御手段49は、ファン制御手段47が回転ファン13
を正回転状態から逆回転状態に切り換える制御を実行す
ると、この実行が行われてから予め設定してある設定牽
制時間t3が経過するまでの間、水温センサー43によ
る検出水温STを警報制御手段49に入力させないこと
によって警報制御手段49による警報ブザー46及び警
報ランプ45の作動を停止させる。
【0035】したがって、キースイッチ41を入り側に
操作してエンジン9を始動させると、ファン制御手段4
7がキースイッチ41からの情報に基づいて自動的に作
動してファン回転切り換え機構30を冷却側と除塵側と
に繰り返して切り換え操作する。これにより、回転ファ
ン13がモード選択スイッチ42によって設定された設
定冷却時間t1としての3分又は9分間にわたって正回
転状態になってラジエータ11に冷却風を供給すること
と、予め設定して入力してある設定除塵時間t2として
の10秒間にわたって逆回転状態になって除塵網10に
清掃風を供給することとを一インターバルとして繰り返
し、除塵網10に付着したわら屑などの塵埃の清掃を自
動的に行いながらエンジン9の冷却が行われる。そし
て、回転ファン13が正回転状態から逆回転状態に切り
換えられると、ラジエータ11に冷却風を供給される効
率が低下してエンジン冷却水の温度が上昇することによ
り、かつ、回転ファン13が逆回転状態から正回転状態
に戻されてラジエータ11に冷却風を供給する効率が正
常に戻っても、エンジン冷却水の温度が直ちに低下しな
いことにより、回転ファン13を正回転状態から逆回転
状態に切り換える制御が実行されてから設定牽制時間t
3が経過するまでの間は、牽制制御手段49が警報制御
手段48による警報ブザー46及び警報ランプ45の作
動を停止させる。このため、エンジン冷却水の温度が設
定警報温度KT以上に上昇することがあると、回転ファ
ン13を正回転状態から逆回転状態に切り換える制御が
実行されてから設定牽制時間t3が経過するまでの間以
外であれば、水温センサー43からの情報に基づいて警
報制御手段48が警報ブザー46及び警報ランプ45を
自動的に作動させるのであり、エンジン冷却水が回転フ
ァン13の逆回転以外に起因して異常に温度上昇した場
合には、警報ブザー46や警報ランプ45による警報に
よって認識できる。
【0036】〔別実施形態〕除塵網10としては、樹脂
製の網や、鉄線を編み込んだクリンプ網、鉄板に穴を開
けたパンチングメタルなどを採用して実施すればよいの
であり、これらを総称して除塵具10と呼称する。
【0037】上記実施の形態では、回転ファン13の回
転方向を切り換える手段として、切換え体31とファン
ベルト34の切り換えを利用したファン回転切り換え機
構30を採用しているが、回転ファン13を正逆切り換
え自在な電動ファンモータによって駆動するように構成
し、このファンモータの回転方向の切り換えによって回
転ファン13の回転切り換えを行う手段を採用してもよ
い。
【0038】上記実施の形態では、ラジエータ11に対
して除塵具10とは反対側に位置し、吸引作用によって
除塵具11を通してラジエータ11に冷却風を供給する
回転ファン13を採用しているが、ラジエータ11に対
して除塵具10が位置する側と同じ側に位置し、吸引作
用によって除塵具11を通して冷却風を導入し、その冷
却風を送風作用によってラジエータ11に供給する回転
ファンを採用したり、ラジエータ11に対して除塵具1
0とは反対側に位置する回転ファン13と、ラジエータ
11に対して除塵具10が位置する側と同じ側に位置す
る回転ファンとの両方の回転ファンを採用して実施して
もよい。要するに、正回転で除塵具10を通してラジエ
ータ11に冷却風を供給し、逆回転で除塵具10に向け
て送風する回転ファンであればよい。
【0039】本発明は、コンバインの他、農用トラクタ
ー、芝刈り機など各種の作業車にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】原動部の断面図
【図3】ファン回転切り換え機構の除塵側の説明図
【図4】ファン回転切り換え機構の冷却側の説明図
【図5】ファン回転切り換え機構の切換え操作部の冷却
側の説明図
【図6】ファン回転切り換え機構の切換え操作部の除塵
側の説明図
【図7】制御系のブロック図
【図8】回転ファンの切換え制御、冷却水の温度変化の
説明図
【図9】ファン制御のフローチャート
【図10】警報制御のフローチャート
【符号の説明】
10 除塵具 11 ラジエータ 13 回転ファン 30 ファン回転切り換え機構 45,46 警報装置 47 ファン制御手段 48 警報制御手段 49 牽制制御手段 KT 設定警報温度 t1 設定冷却時間 t2 設定除塵時間 t3 設定牽制時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田原 哲一 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 中 珠喜 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 3D038 AA04 AB05 AB08 AC01 AC03 AC14 AC27

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン冷却風を除塵具を通してエンジ
    ン冷却用のラジエータに供給する正回転状態と、前記除
    塵具に向けて送風する逆回転状態とに切り換え自在な回
    転ファンを備えるとともに、この回転ファンを前記正回
    転状態に駆動させる冷却側と、前記逆回転状態に駆動さ
    せる除塵側とに切り換え自在なファン回転切り換え機構
    を備えている作業車のエンジン冷却装置であって、 エンジン冷却水が設定警報温度以上になると警報装置を
    自動的に作動させる警報制御手段が備えられるととも
    に、回転ファンを正回転状態から逆回転状態に切り換え
    る制御が実行されると、この実行から設定牽制時間が経
    過するまでの間、警報制御手段による警報装置の作動を
    停止させるべく自動的に作動する牽制制御手段が備えら
    れている作業車のエンジン冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記回転ファンを設定冷却時間にわたっ
    て正回転状態に駆動し、設定除塵時間にわたって逆回転
    状態に駆動することを一インターバルとして繰り返し駆
    動させるべく前記ファン回転切り換え機構を切り換え操
    作するファン制御手段が備えられている請求項1記載の
    作業車のエンジン冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記設定牽制時間が前記設定除塵時間よ
    りも大である状態に時間設定してある請求項2記載の作
    業車のエンジン冷却装置。
JP24130099A 1999-08-27 1999-08-27 作業車のエンジン冷却装置 Pending JP2001065347A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24130099A JP2001065347A (ja) 1999-08-27 1999-08-27 作業車のエンジン冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24130099A JP2001065347A (ja) 1999-08-27 1999-08-27 作業車のエンジン冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001065347A true JP2001065347A (ja) 2001-03-13

Family

ID=17072239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24130099A Pending JP2001065347A (ja) 1999-08-27 1999-08-27 作業車のエンジン冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001065347A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012196146A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Iseki & Co Ltd コンバイン
JP2013155707A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Iseki & Co Ltd 作業車輌及びこの作業車輌としてのコンバイン
CN111561380A (zh) * 2020-05-22 2020-08-21 江苏沃得农业机械股份有限公司 收割机散热器风扇正反转装置
WO2020195013A1 (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 日立建機株式会社 作業車両
CN113236412A (zh) * 2021-06-23 2021-08-10 徐州徐工挖掘机械有限公司 除尘控制方法、控制器和系统

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012196146A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Iseki & Co Ltd コンバイン
JP2013155707A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Iseki & Co Ltd 作業車輌及びこの作業車輌としてのコンバイン
WO2020195013A1 (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 日立建機株式会社 作業車両
JP2020159243A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 日立建機株式会社 作業車両
JP7221756B2 (ja) 2019-03-25 2023-02-14 日立建機株式会社 作業車両
CN111561380A (zh) * 2020-05-22 2020-08-21 江苏沃得农业机械股份有限公司 收割机散热器风扇正反转装置
CN113236412A (zh) * 2021-06-23 2021-08-10 徐州徐工挖掘机械有限公司 除尘控制方法、控制器和系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10028431B2 (en) Electrical system for riding lawn care vehicle
JP2008253212A (ja) コンバイン
JP2008088823A (ja) コンバイン
JP3647350B2 (ja) 作業車のエンジン冷却装置
JP2001065347A (ja) 作業車のエンジン冷却装置
US20040151583A1 (en) Control for cooling fan
CN106545400B (zh) 作业车辆的发动机冷却装置
US20220297348A1 (en) Concrete saw
JP2008247153A (ja) 移動農機の制御装置
US11808243B2 (en) Starter solenoid contact health monitor
JPH11193719A (ja) 作業機のエンジン冷却装置
JPH1136862A (ja) 作業車のエンジン冷却装置
JP3441641B2 (ja) 作業機のエンジン冷却装置
JP3441639B2 (ja) 作業機のエンジン冷却装置
JP4471595B2 (ja) 移動農機
JP2001041038A (ja) コンバインのエンジン冷却装置
JP2886048B2 (ja) 作業車の制御装置
JP4484913B2 (ja) 収穫機のエンジン冷却装置
JP4226042B2 (ja) エンジン冷却装置付き収穫機
JPH09132041A (ja) 作業車
CN213662499U (zh) 作业车
JP2654207B2 (ja) 作業車の原動部構造
JP4076514B2 (ja) 収穫機のエンジン冷却装置
JP2838828B2 (ja) ラジエータ用のファンの正逆転切換構造
JP7316950B2 (ja) 作業車両