JP2001041038A - コンバインのエンジン冷却装置 - Google Patents

コンバインのエンジン冷却装置

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JP2001041038A
JP2001041038A JP11216495A JP21649599A JP2001041038A JP 2001041038 A JP2001041038 A JP 2001041038A JP 11216495 A JP11216495 A JP 11216495A JP 21649599 A JP21649599 A JP 21649599A JP 2001041038 A JP2001041038 A JP 2001041038A
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JP
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fan
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rotation
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switching mechanism
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JP11216495A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Minami
龍一 南
Tetsukazu Odawara
哲一 小田原
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン冷却用のファンをラジエータに冷却
風を供給する正回転と、除塵具に送風する逆回転とに切
り換えて除塵具を清掃しながらエンジンの冷却を行うに
当たり、ファンの逆転に起因する冷却水の温度上昇を極
力抑制しながら、かつ、ファン回転切り換え機構の耐久
性向上を図りながら行えるコンバインのエンジン冷却装
置を得る。 【解決手段】 穀粒タンクから穀粒排出する装置を入り
切りする排出クラッチが入りに切り換えられると、ファ
ンがラジエータに冷却風を供給する正回転から逆回転に
切り換え操作される。すると、ファンは、除塵具に清掃
風を供給する。この後、設定逆転時間が経過すると、フ
ァンは元の正回転に戻される。ファンが正回転に戻され
てから設定切り換え規制時間が経過するまでの間、排出
クラッチの入り切りが繰り返し行われても、ファンは正
回転に維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインのエン
ジン冷却装置で、詳しくは、冷却用の回転ファンを、冷
却風を除塵具を通して吸気してラジエータに供給する正
回転状態と、除塵具に向けて送風する逆回転状態とに切
り換えるファン回転切り換え機構を設け、このファン回
転切り換え機構をファンに正回転させる冷却側から逆回
転させる除塵側に自動的に切り換え操作する制御手段を
備えてあるコンバインのエンジン冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファンの回転によりラジエータを冷却す
るための外気を吸入する場合、一般にボンネット内に塵
埃などの侵入を防ぐ除塵具を設けてある。しかし、除塵
具による除塵を続けていると外気に含まれている塵埃が
除塵具に付着してしまい、冷却風の吸入量が少なくなり
ラジエータの水温が上昇してしまうため、エンジンに対
する冷却性能が低下するという問題点があった。この問
題を解決するための従来の技術としては、例えば特開平
11−36862号公報に示されているように作業状態
から判断した塵埃発生量の予測に基づいて、刈取作物の
条件などにより設定された設定刈取作業時間が経過する
と、その都度、ファンの回転状態を正回転状態から逆回
転状態に切り換えて除塵具に送風させ、除塵具に付着し
ている塵埃を吹き飛ばして除去することにより、冷却風
の吸入量を回復させ、ラジエータのエンジンに対する冷
却性能の低下を防いでいた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の従
来技術では、時間設定によってファン回転切り換え機構
を冷却側から除塵側に切り換えるため、走行刈取作業中
にファンが逆回転状態になる可能性がある。この種のフ
ァンは、逆回転しても逆方向に送風するが、本来は正回
転して冷却風をラジエータに供給するものであるから、
逆回転すると供給効率が悪くなる。このため、ファンが
逆回転すると、エンジンを冷却して温度上昇している冷
却水の温度が下がりにくくなる。また、刈取作業中にお
いては、走行装置や収穫作業部の駆動のためにエンジン
が大きい負荷に抗して駆動されるから、エンジン冷却水
は温度上昇しやすくなっている。この結果、従来、収穫
作業を行っている際に除塵具の清掃が実行され、却って
ラジエータが過熱ぎみになることがあった。また、刈取
速度や塵埃の発生状態に関係なく一定時間の経過ごとに
ファンが逆回転状態に切り換えられるため、必要以上に
回転方向を変化させ、ファン回転切り換え機構の耐久性
を低下させるおそれがあった。
【0004】本発明の目的は、上記実情に鑑みてなされ
たものであって、ラジエータの過熱を回避しながら、か
つ、ファン回転切り換え機構の耐久性の向上を図りなが
ら除塵具の清掃を行わせられるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1にかかる発明では、次の技術手段を講じ
た。エンジン冷却風を除塵具を通してエンジン冷却用の
ラジエータに供給する正回転状態と、前記除塵具に向け
て送風する逆回転状態とに切り換え自在な回転ファンを
備えるとともに、この回転ファンを前記正回転状態に駆
動させる冷却側と、前記逆回転状態に駆動させる除塵側
とに切り換え自在なファン回転切換え機構を備えるコン
バインのエンジン冷却装置において、脱穀粒貯留用の穀
粒タンクから脱穀粒を取り出す穀粒排出装置が非排出状
態から排出状態に切り換わるに伴って、ファン回転切り
換え機構を除塵側に自動的に切り換え操作する制御手段
を備えた。
【0006】〔作用〕上記請求項1にかかる発明の構成
によれば、穀粒排出装置を排出状態に切り換えると、制
御手段による自動操作のためにファン回転切り換え機構
が冷却側から除塵側に切り換わり、ファンが正回転状態
から逆回転状態に切り換わって除塵具に向けて送風す
る。穀粒タンクからの穀粒の排出は機体を停止された状
態で行うものであるから、このときのエンジンの負荷が
走行作業中よりも小さくなっている。したがって、ファ
ンが逆回転してラジエータに冷却風を供給する効率が悪
くなってラジエータの水温が上昇することになっても、
走行作業中の如くエンジン負荷が大きい場合よりも少な
い温度上昇に済ませられる。そして脱穀粒の排出をファ
ンの逆転タイミングとすると、埃が立ち易くラジエータ
の水温が上昇し易い高速での刈取作業を行う場合には、
穀粒タンクの脱穀粒は早く溜まることになり、穀粒排出
状態までのインターバルは短くなる。また、低速で刈取
作業を行う場合には、穀粒排出状態までのインターバル
は長くなるが、ラジエータの水温は上昇し難く埃も立ち
難いため、ファンの逆回転への切り換えは、除塵具の清
掃の面から適切なタイミングで行われ、その切り換えが
必要以上に多く行われてファン回転切り換え機構に損傷
が早期に発生することを回避しながら、除塵具に送風さ
せられる。
【0007】請求項2にかかる発明では、次の技術手段
を講じた。請求項1にかかる発明において講じた技術手
段に加えて、制御手段を、ファン回転切り換え機構を除
塵側に切り換え操作してから設定逆転時間が経過する
と、穀粒排出装置の状態とは無関係にファン回転切り換
え機構を冷却側に自動的に切り換え操作するように構成
してある。
【0008】〔作用〕上記請求項2にかかる発明の構成
によると、ファン回転切り換え機構が除塵側に切り換え
操作された後は、設定逆転時間が経過した後は穀粒排出
装置の状態とは無関係にファン回転切り換え機構を冷却
側に切り換え操作するため、この設定逆転時間を適切な
時間に設定することにより、ファン回転切り換え機構の
除塵側の状態を除塵具に付着した塵埃を吹き飛ばすのに
必要で、かつ、ファンの逆転に起因するラジエータの温
度上昇を抑制できる好適な時間に設定することができ
る。
【0009】請求項3にかかる発明では、次の技術手段
を講じた。請求項1又は2にかかる発明において講じた
技術手段に加えて、制御手段を、設定逆転時間の経過に
よってファン回転切り換え機構を冷却側に切り換え操作
した後は、この切り換え操作を行ってから設定切り換え
規制時間が経過するまでの間、穀粒排出装置の状態に無
関係にファン回転切り換え機構を冷却側に維持操作する
ように構成してある。
【0010】〔作用〕上記請求項3にかかる発明の構成
によると、ファン回転切り換え機構を除塵側から冷却側
に切り換え操作した後は、ファン回転切り換え機構の切
り換え操作を抑制する設定切り換え規制時間を設定して
あり、この切り換え規制中にラジエータを冷却し、ファ
ンが逆回転した際の冷却水の温度上昇分を相殺すること
ができる。すなわち、ファンが逆回転すると、これに起
因する冷却風不足のために冷却水の温度が上昇する。フ
ァンが逆回転から正回転に戻ってラジエータに供給する
冷却風が十分になっても、冷却水の温度は直ちに元の温
度に戻らない。この結果、ファンが正回転に戻ってから
冷却水が元の温度に戻るまでの間にファンが再度逆回転
に切り換えられると、冷却水が過熱しやすくなる。とこ
ろが、前記設定切り換え規制時間として適切な時間を設
定することにより、ファンが逆回転から正回転に切り換
えられてからラジエータが元の温度やそれに近い温度に
戻るまでにファンが再度逆回転に切り換えられることを
規制し、ファンの逆回転による冷却水の過熱を回避しな
がらファンの回転切り換えを行わせるものである。ま
た、ファン回転切り換え機構が頻繁に切り換えられるこ
とを回避できるものである。
【0011】請求項4にかかる発明では、次の技術手段
を講じた。エンジン冷却風を除塵具を通してエンジン冷
却用のラジエータに供給する正回転状態と、前記除塵具
に向けて送風する逆回転状態とに切り換え自在な回転フ
ァンを備えるとともに、この回転ファンを前記正回転状
態に駆動させる冷却側と、前記逆回転状態に駆動させる
除塵側とに切り換え自在なファン回転切換え機構を備え
るコンバインのエンジン冷却装置であって、収穫作業部
の作業状態から非作業状態への切り換わりを検出する作
業部センサー、及び、エンジン冷却水の温度を検出する
水温センサーを備えるとともに、前記作業部センサーが
検出状態になり、かつ、前記水温センサーによる検出水
温が設定水温以上であると、ファン回転切り換え機構を
除塵側に自動的に切り換え操作する制御手段を備えた。
【0012】〔作用〕前記請求項4にかかる発明の構成
によると、収穫作業部が非作業状態に切り換えられる
と、冷却水が設定水温以上にであれば、制御手段による
自動操作によってファン回転切り換え機構が冷却側から
除塵側に切り換えられ、ファンが正回転状態から逆回転
状態に切り換わって除塵具に送風する。収穫作業部を停
止されると、一般に機体走行を停止されることから、エ
ンジンの負荷が作業中よりも小さくなる。したがって、
ファンによってラジエータに冷却風が供給される効率が
低下してラジエータの水温が上昇することになっても、
作業中にファンが逆転するよりも少ない温度上昇に済ま
せられる。収穫作業部を非作業状態に切り換えられて
も、冷却水が設定水温以上に温度上昇していない場合に
は、制御手段による自動操作によってファン回転切り換
え機構が冷却側に維持され、ファンが正回転状態になっ
ていてラジエータに冷却風を供給する。すなわち、ファ
ン回転切り換え機構が不必要に除塵側に切り換わって早
期に傷むことを防止しながら、かつ、ファンが不必要に
逆回転してラジエータが温度上昇することを防止しなが
ら、除塵具に送風される。
【0013】請求項5にかかる発明では、次の技術手段
を講じた。請求項4にかかる発明において講じた技術手
段に加えて、制御手段を、ファン回転切り換え機構を除
塵側に切り換え操作してから設定逆転時間が経過する
と、作業部センサー及び水温センサーによる検出結果と
は無関係にファン回転切り換え機構を冷却側に自動的に
切り換え操作するように構成してある。
【0014】〔作用〕上記請求項5にかかる発明の構成
によると、ファン回転切り換え機構が除塵側に切り換え
操作された後は、設定逆転時間が経過した後は穀粒排出
装置の状態とは無関係にファン回転切り換え機構を冷却
側に切り換え操作するため、この設定逆転時間を適切な
時間に設定することにより、ファン回転切り換え機構の
除塵側の状態を除塵具に付着した塵埃を吹き飛ばすのに
必要で、かつ、ファンの逆回転に起因するラジエータの
温度上昇を抑制できる最適な時間に設定することができ
る。
【0015】請求項6にかかる発明では、次の技術手段
を講じた。請求項4又は5にかかる発明において講じた
技術手段に加えて、制御手段を、設定逆転時間の経過に
よってファン回転切り換え機構を冷却側に切り換え操作
した後は、この切り換え操作を行ってから設定切り換え
規制時間が経過するまでの間、作業部センサー及び水温
センサーからの情報に無関係にファン回転切り換え機構
を冷却側に維持操作するように構成してある。
【0016】〔作用〕上記請求項6にかかる発明の構成
によると、ファン回転切り換え機構を除塵側から冷却側
に切り換え操作した後は、ファン回転切り換え機構の切
り換え操作を抑制する設定切り換え規制時間を設定して
あり、この切り換え規制中にラジエータを冷却し、ファ
ンが逆回転した際のラジエータの温度上昇分を相殺する
ことができる。
【0017】請求項7にかかる発明では、次の技術手段
を講じた。請求項4〜6のいずれか1項にかかる発明に
おいて講じた技術手段に加えて、制御手段を、水温セン
サーによる検出水温が設定水温より高温の設定高水温以
上になると、作業部センサーによる検出結果に無関係に
ファン回転切り換え機構を除塵側に自動的に切り換え操
作するように構成してある。
【0018】〔作用〕上記請求項7にかかる発明の構成
によると、水温センサーによる検出が設定高水温以上で
あれば、作業部センサーによる検出とは無関係にファン
回転切り換え機構を冷却側から除塵側に切り換え操作す
るため、作業中であっても除塵具に付着した塵埃などを
取り去ることができる。
【0019】請求項8にかかる発明では、次の技術手段
を講じた、請求項4〜7のいずれか1項にかかる発明に
おいて講じた技術手段に加えて、収穫作業部は、穀粒タ
ンクから脱穀粒を取り出す穀粒排出装置であり、作業部
センサーは、穀粒排出装置が穀粒タンクに脱穀粒排出を
行わさせない状態から脱穀粒排出を行わせる状態に切り
換わったことを検出するセンサーである。
【0020】〔作用〕前記請求項8にかかる発明の構成
によれば、穀粒排出装置が排出状態に切り換わった場合
において水温センサーの検出が設定水温以上になると、
ファン回転切り換え機構を正回転状態の冷却側から逆回
転状態の除塵側に自動的に切り換え操作することにな
る。この脱穀粒の排出は機体を停止された状態で行うも
のであるから、エンジンの負荷が大きい走行中や刈取作
業中には、エンジンの冷却機能を低下させる逆回転状態
を避けることができる。そして、この脱穀粒の排出をフ
ァンの逆転タイミングとして利用すると、埃が立ち易
く、ラジエータの水温が上昇し易い高速での刈取作業を
行う場合には、穀粒タンクの脱穀粒は早く溜まることに
なり、穀粒排出状態までのインターバルは短くなる。ま
た、低速で刈取作業を行う場合には、穀粒排出状態まで
のインターバルは長くなるが、ラジエータの水温は上昇
し難く、埃も立ち難いため、ファンの逆回転への切り換
えは、除塵具の清掃の面から適切なタイミングで行わ
れ、その切り換えが必要以上に多く行われてファン回転
切り換え機構に損傷が早期に発生することを回避しなが
ら、除塵具に送風させられる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本発明を適用したコンバインは、
図1に示すように、左右一対のクローラ式の走行装置1
を備えた機体フレーム2の前部に、穀稈を刈り取って後
方に搬送する刈取部3を昇降操作自在に備え、前記機体
フレーム2上に、穀稈を脱穀処理する脱穀装置4と運転
部5と脱穀穀物を貯留する穀粒タンク6とを搭載して構
成されており、前記穀粒タンク6には、この穀粒タンク
6の貯留穀物を取り出すための穀粒排出装置6Aが付設
されている。
【0022】前記運転部5の運転座席5Aの下方には、
運転座席5Aを支持する台に兼用のエンジンボンネット
を有する原動部を設けてある。この原動部には、図2に
示すとおり、エンジン7と、このエンジン冷却用のラジ
エータ8とファン9と、このファン9の回転方向を変更
することのできるファン回転切り換え機構12とを配置
するとともに、前記ラジエータ8へ供給する冷却風の風
路10には塵埃などの侵入を防ぐ除塵具の一例である防
塵網11を設けている。
【0023】次に、ファン回転切り換え機構12の構造
について説明する。図3及び図4に示すように、前記エ
ンジン7の出力軸7aに装着した出力プーリ15と、エ
ンジン7の側面に支持された回転軸14に回転自在に装
着した遊転プーリ18と、オルタネータ16の入力プー
リ17とに亘って第1伝動ベルト19を巻回している。
また、テンションプーリ31は常に第1伝動ベルト19
に対して伝動用のテンションを付与している。
【0024】前記回転軸14にファン9と一体に回転す
るファンプーリ9aを相対回転自在に取り付け、この回
転軸14に切り換えフレーム20を相対回転自在に装着
するとともに、軸芯方向に2つのプーリ21a,21b
を一体に重ね合わせて形成した正転プーリ21と,軸芯
方向に2つのプーリ22a,22bを一体に重ね合わせ
て形成した逆転プーリ22を前記切り換えフレーム20
に回転自在に取り付けられている。そして、前記ファン
プーリ9aと、前記正転プーリ21の小径側のプーリ2
1aと、逆転プーリ22の小径側のプーリ22aとに亘
って第2伝動ベルト23が巻回されている。
【0025】以上の構成において、切り換えフレーム2
0を図3に示す冷却位置に切り換え操作すると、ファン
回転切り換え機構12が冷却側になってファン9を正回
転状態にする。すなわち、エンジン7の出力に伴って回
転する出力プーリ15により図の矢印方向に常時回転し
ている第1伝動ベルト19の内面に正転プーリ21の大
径側のプーリ21bが押圧され、この正転プーリ21の
二つのプーリ21a,21bを介することにより第1伝
動ベルト19の回転を第2伝動ベルト23に伝達し、こ
の第2伝動ベルト23を図の矢印方向の時計周りに回転
させる。このように回転させた第2伝動ベルト23の動
力は正転駆動として、ファン9と回転方向が一体となっ
ているファンプーリ9aに伝達され、ファン9は正回転
駆動になる。すると、ファン9は、エンジン冷却風を原
動部の外部から防塵網11を通してラジエータ8に供給
する。
【0026】逆に、切り換えフレーム20を図4に示す
除塵位置に切り換え操作すると、ファン回転切り換え機
構12が除塵側になってファン9を逆回転状態にする。
すなわち、エンジン7の出力に伴って回転する出力プー
リ15により図の矢印方向に常時回転している第1伝動
ベルト19の外面に逆転プーリ22の大径側のプーリ2
2bが押圧され、この逆転プーリ22の二つのプーリ2
2a, 22bを介することにより第1伝動ベルト19の
回転を第2伝動ベルト23に伝達し、この第2伝動ベル
ト23を図の矢印方向に反時計周り方向に回転させる。
このように反転回転させた第2伝動ベルト23の動力は
逆転駆動として、ファン9と回転方向が一体となってい
るファンプーリ9aに伝達され、ファン9は逆回転駆動
になる。すると、ファン9は、ラジエータ8を通して防
塵網11に向けて送風し、防塵網11に付着しているワ
ラ屑などの塵埃を清掃する。
【0027】次に、切り換えフレーム20を切り換え操
作する構造について説明する。図5及び図6に示すよう
に、切り換えフレーム20を前記冷却位置に付勢するス
プリング24と、このスプリング24の付勢力に抗して
切り換えフレーム20を除塵位置に引っ張り揺動させる
ケーブル25とを前記切り換えフレーム20と操作フレ
ーム27に亘って接続してある。この操作フレーム27
にこれと一体に回転するように備えてある受動ギア28
と、電動モータ30によって駆動されるギア29とを噛
み合わせ、前記操作フレーム27を電動モータ30によ
って軸芯P周りに回転操作できるように構成してある。
【0028】よって、前記電動モータ30を回転操作し
て操作フレーム27を回転させることで、スプリング2
4及びケーブル25により前記切り換えフレーム20が
連動操作されることになり、切り換えフレーム20を、
図5に示す如く第1伝動ベルト19に正転プーリ21が
押圧する冷却位置と、図6に示す如く第1伝動ベルト1
9に逆転プーリ22を押圧する除塵位置とに切り換え操
作できる。
【0029】前記ファン切り換え機構12は、マイコン
13の不揮発性メモリに記憶された制御プログラムから
制御手段35によって自動制御されるように構成してあ
る。次に、この制御手段35について説明する。この制
御手段35は図7に示されているように、排出クラッチ
センサー32によるの穀粒排出装置の非排出状態から排
出状態への切り換わりの検出結果に基づいて、設定逆転
時間t1と設定切り換え規制時間t2の条件に定まる状
態で、ファン回転切り換え機構12の前記電動モーター
30を作動させるように構成している。排出クラッチセ
ンサー32は、前記穀粒排出装置6Aの駆動を入り切り
する排出クラッチの状態に基づいて穀粒排出装置6Aが
穀粒タンク6に穀粒排出させない非排出状態と、穀粒タ
ンク6に貯留している穀粒の排出を行わせる排出状態と
のいずれにあるかを検出し、この検出結果をマイコン1
3に出力するように構成してある。これにより、排出ク
ラッチが切りから入りに切り換え操作されて穀粒排出装
置6Aが非排出状態から排出状態に切り換わると、排出
クラッチセンサー32は、このことを検出してこの検出
結果をマイコン13に出力する。
【0030】詳しく説明すると制御手段35は図8に示
すように、イニシャルセットの状態では、ファン9が正
回転状態にあり、排出クラッチが切り状態にある。#1
ステップで脱穀粒の排出を行うための排出クラッチの入
り操作を排出クラッチセンサー32が検出すれば、#2
ステップでファン9の回転状態が逆回転状態になり、#
3ステップで設定逆転時間t1が経過するまで逆回転状
態を維持する。この設定逆転時間t1が経過すると、#
4ステップでファン9の回転方向を逆回転状態から正回
転状態に戻す。この後は、#5ステップで設定切り換え
規制時間t2が経過するまでは排出クラッチのオンオフ
とは無関係にファン9を正回転状態を維持させる。
【0031】また、図9により、時間の流れにそってフ
ァン9の回転状態を見ていくと、刈取作業を中断し、脱
穀粒の排出作業Aになると、排出クラッチは入り操作さ
れ、この操作に伴ってファン9の回転状態は正回転状態
から逆回転状態へ切り換え操作される。切り換え操作さ
れたファン9は設定逆転時間T1が経過した後に正逆転
状態に戻される。ファン9を正回転状態に戻す制御が実
行されてから設定切り換え規制時間t2が経過するまで
の間、排出クラッチの入り切りが繰り返し行われても、
そのクラッチオンオフとは無関係にファン9は正回転状
態に維持される。設定切り換え規制時間経過t2が経過
した後に排出作業Bが行われると、排出作業A時と同様
にファン9 は切り換え操作される。
【0032】また、具体的な実数値例を挙げると、標準
的な刈取作業を行うと約8〜15分で穀粒タンク6は満
タンとなり、この穀粒タンク6内の脱穀粒を全部排出す
るまでには約2〜3分の時間がかかる。また、設定逆転
時間t1としては、10秒を設定し、設定切り換え規制
時間t2としては、4分50秒を設定してある。よっ
て、ファン回転切り換え機構12の切り換え操作は、刈
取作業の開始時においては穀粒タンク6が満タンとなる
8〜15分後に行い、その後においては、穀粒タンク6
が満タンとなる8〜15分に脱穀粒を排出するまでの2
〜3分を加えた10〜18分毎の排出クラッチの入り操
作時に、ファン回転切り換え機構12を冷却側から除塵
側へ切り換え操作することになる。
【0033】〔別実施形態〕図10は、別の実施の形態
を示し、この実施形態における制御手段3は、上記実施
の形態の制御手段35を次のように改変してある。この
制御手段35は、前記排出クラッチセンサー32と水温
センサー33との検出結果に基づいて設定逆転時間t1
と設定切り換え規制時間t2の条件に定まる状態で、フ
ァン回転切り換え機構12を制御する前記電動モータ3
0を作動させるように構成してある。水温センサー33
は、ラジエータ8のエンジン冷却水の温度を検出し、こ
の検出結果をマイコン13に出力する。
【0034】詳しく説明するとこの制御手段35は図1
1に示すように、イニシャルセットの状態では、ファン
9が正回転状態にあり、排出クラッチが切り状態にあ
る。の#1〜#3ステップに示すように、ラジエータ8
の水温が設定高水温a以上になるか、あるいは脱穀粒の
排出を行うために排出クラッチが入りに操作され、且つ
ラジエータ8の水温が設定高水温aよりも低温の設定水
温b以上になれば、#4ステップでファン9の回転状態
が逆回転状態にする。#5ステップで設定逆転時間t1
が経過するまでファン9を逆回転状態に維持し、この設
定逆転時間t1が経過すると、#6ステップでファン9
の回転方向を逆回転状態から正回転状態に戻す。この後
は、#7ステップで設定切り換え規制時間t2が経過す
るまでは排出クラッチのオンオフとは無関係に正回転状
態を維持させる。
【0035】また、図12により、時間の流れにそって
ファン9の回転状態を見ていくと、たとえば、刈取作業
を中断し、脱穀粒を排出する排出作業Aになると排出ク
ラッチは入り操作される。しかし、ラジエータ8の水温
は設定水温b以上になっていないためにファン9は逆回
転状態にはならない。そして、排出作業Aが終わり、次
の刈取作業も終わって排出作業Bになると、水温が設定
水温b以上となっているため、ファン9の回転状態は正
回転状態から逆回転状態へ切り換え操作される。切り換
え操作されたファン9は設定逆転時間t1が経過した後
に正回転状態に戻される。この後、設定切り換え規制時
間t2が経過するまでは、排出クラッチの入り切り操作
が繰り返し行われても、そのクラッチオンオフとは無関
係にファン9は正回転状態で維持される。そして、排出
作業Bが終了した後の刈取作業中に水温が設定高水温a
以上になった場合には排出クラッチのオンオフとは関係
なく、ファン9の回転状態は正回転状態から逆回転状態
に切り換え操作される。切り換え操作されたファン9は
設定逆転時間t1が経過した後に正回転状態に戻され
る。この場合も、ファン9が逆回転状態に切り換えられ
てから設定切り換え規制時間t2が経過するまでは排出
クラッチが入りに操作されたり、そのオンオフが繰り返
し行われても、そのクラッチオンオフとは無関係に正回
転状態で維持される。そして、この設定切り換え規制時
間t2が経過した時に、排出作業C中で水温が設定水温
a以上であれば再びファン9の回転は逆回転状態に切り
換え操作される。
【0036】また、具体的な実数値例を挙げると、標準
的な刈取作業を行うと約8〜15分で穀粒タンク6は満
タンとなり、この穀粒タンク6内の脱穀粒を全部排出す
るまで約2〜3分の時間が掛かることは前述の場合と同
様である。設定温度は、設定水温bとしては105度
を、設定高水温aとしては107度を、設定逆転時間t
1としては10秒を、設定切り換え規制時間tとしては
4分50秒をそれぞれ設定してある。
【0037】塵埃などの侵入を防ぐ除塵網11として樹
脂製の網や、鉄線を編み込んだクリンプ網、鉄板に穴を
開けたパンチングメタルなどを採用して実施すればよい
のであり、これらを総称して除塵具11と呼称する。
【0038】上記実施の形態において、作業部から非作
業部への切り換わりを検出する対象の収穫作業部のとし
て穀粒排出装置6Aを示したが、脱穀部や刈取前処理部
であってもよい。
【0039】上記実施の形態において、穀粒排出装置6
Aの非排出状態から排出状態への切り換わりを検出する
手段として、排出クラッチセンサー32を示したが、こ
の穀粒排出装置6Aを揺動駆動させる油圧シリンダの作
動状態を検出したり、圧力を検出するセンサーであって
もよい。
【0040】上記実施の形態において、収穫作業部の作
業状態と非作業状態とを検出する作業部センサーとして
排出クラッチセンサー32を示したが、脱穀部を検出す
る脱穀クラッチセンサー、あるいは刈取前処理部を検出
する刈取クラッチセンサーであってもよい。
【0041】上記実施の形態では、水温センサー33が
検出したラジエータ8の水温が設定水温b以上の場合に
収穫作業部が作業状態から非作業状態への切り換わりが
行われたらファン回転切り換え機構12を切り換え操作
する状態を示したが、非作業中にラジエータ8の検出水
温が設定水温b以上になった場合にもファン回転切り換
え機構12は切り換え操作されるものであってもよい。
【0042】上記実施の形態では、ファン9の回転方向
を切り換える手段として、ファン回転切り換え機構12
の切り換えフレーム20の切り換え操作を機械的に操作
させていたが、前記ファン9を正逆切り換え自在な電動
モータにより回転方向を切り換え操作するものでもよ
い。
【0043】上記実施の形態では、ファン回転切り換え
機構12を除塵側に自動的に切り換え操作する条件の一
つとして、水温センサー33の検出が設定水温b以上の
場合としたが、ラジエータの水温の上昇率、あるいは水
温の変化傾向を検出し、この検出状況によってファン回
転切り換え機構12の切り換え操作を行ってもよい。
【0044】上記実施の形態で、設定水温b、設定高水
温a、設定逆転時間t1、設定切り換え規制時間t2に
対して実数値例を挙げたが、これらを調節可能に構成し
てもよい。
【0045】上記実施の形態では、設定逆転時間t1の
計測の開始を排出開始と同時に行っていたが、排出開始
から少し遅らせて計測を開始されるようにしてもよい。
また、設定切り換え規制時間t2の計測は、設定逆転時
間t2が経過した後からの経過時間を計測して行う他、
ファン9が正回転から逆回転に切り換える制御が実行さ
れてから経過した時間と、設定逆転時間t1とに基づい
て行ってもよい。この場合、ファン9が正回転から逆回
転に切り換える制御が実行されると計測を開示し、この
計測時間から設定逆転時間t1を減算し、この算出時間
が設定切り換え規制時間t2に達したか否かを判断する
ことによって所定の制御を実行させるのである。
【0046】上記実施の形態の如くラジエータ8に対し
て防塵網11とは反対側に配置したファン9に替え、ラ
ジエータ8に対して防塵網11が位置する側に配置した
ファン9を採用して実施したり、ラジエータ8に対して
防塵網11が位置する側とこれとは反対側の両方に配置
したファン9を採用して実施してもよい。
【0047】
【発明の効果】前記請求項1にかかる発明では、ファン
の逆転が単なる一定周期で行われるのではなく、脱穀粒
の排出タイミングで行われることにより、エンジンの負
荷が比較的小さい状況の下で、かつ、ファン回転切り換
え機構の切り換え回数を極力少なく済ませながら除塵具
に送風させ、エンジン冷却水が過熱しにくいように適切
に冷却できるとともに、ファン回転切り換え機構の耐久
性を向上させて長期にわたって適切に冷却できる。
【0048】前記請求項2にかかる発明では、穀粒タン
クの脱穀粒をすべて排出するのにかかる時間とファンの
逆回転状態による除塵具に付着している塵埃を吹き飛ば
す最適な時間とは相違するため、また、ファンが逆回転
すると、その間、ラジエータに供給される冷却風が不足
してラジエータの温度が上昇しやすいため、穀粒排出装
置の状態とは無関係な設定逆転時間を設定することによ
り、その設定逆転時間として適切な時間を設定し、除塵
具に付着した塵埃を適切に清掃しながらファン回転切り
換え機構を除塵側に不必要に維持させないで済み、ラジ
エータが過熱することを抑えられる。
【0049】前記請求項3にかかる発明では、穀粒タン
クから脱穀粒を取り出す場合には、例えば複数のタンク
や袋に分配して取り出すこともあり、短時間に何度も穀
粒排出装置の切り換え操作を行うことも考えられる。ゆ
えに設定切り換え規制時間として適切な時間を設定し、
ファンの必要以上の逆回転を避けてラジエータの過熱を
回避できるとともに、ファン回転切り換え機構の切り換
え操作の回数を減少させてその耐久性を向上できる。
【0050】前記請求項4にかかる発明では、収穫作業
が停止されてエンジンの負荷が小さくなっており、ファ
ンが逆回転してもそれによる冷却水温の上昇が小となる
ときにファンが逆転され、そして、収穫作業が停止され
ても冷却水温が比較的的低く、ファンを逆転させると却
って冷却水温が上昇することとなる場合には、ファンが
逆転側に切り換えられず、全体としてファンの逆転に起
因する冷却水の温度上昇を抑制しながら、ファン回転切
り換え機構の切り換え回数を極力少なく済ませながら除
塵具を清掃でき、冷却水を過熱しないように適切に冷却
できるとともに、ファン回転切り換え機構の耐久性を向
上させて長期にわたって適切に冷却できる。
【0051】前記請求項5にかかる発明では、非作業状
態での時間とファンの逆回転状態による除塵具に付着し
ている塵埃を吹き飛ばすための最適な時間とは相違する
ため、作業の状態とは無関係な設定逆転時間を設定する
ことにより、逆回転状態を除塵具に付着した塵埃を吹き
飛ばすのに最適な時間に設定することができ、不必要に
ファン回転切り換え機構を除塵側に維持させないのでラ
ジエータの水温の上昇を抑えることができる。
【0052】前記請求項6にかかる発明では、例えば、
短時間に何度も作業クラッチを切り換え操作することも
考えられ、ゆえに設定切り換え規制時間として適切な時
間を設定し、ファンの必要以上の逆回転状態への切り換
えを避けて冷却水の過熱を回避できるとともに、ファン
回転切り換え機構の切り換え操作の回数を減少させてそ
の耐久性を向上できる。
【0053】前記請求項7にかかる発明では、ラジエー
タの水温が設定高水温以上に達した場合には、作業中で
あってもファン回転切り換え機構を冷却側から除塵側に
操作するため、例えば大きなゴミが除塵具の風路をさえ
ぎるなどの突発的な状況にも対応でき、除塵具に付着し
たゴミを吹き飛ばすことにより冷却風の風路を確保で
き、オーバーヒートを防ぐことができる。
【0054】前記請求項8にかかる発明では、前述のよ
うに、作業部センサーを穀粒タンクの脱穀粒非排出状態
から脱穀粒排出状態の切り換わりを検出するセンサーと
することにより、ファンの逆転が単なる一定周期で行わ
れるのではなく、脱穀粒の排出タイミングで行われるこ
とになり、エンジンの負荷が比較的小さい状況の下で、
かつ、ファン回転切り換え機構の切り換え回数を極力少
なく済ませながら除塵具に送風させ、冷却水が過熱しな
いように適切に冷却できるとともに、ファン回転切り換
え機構の耐久性を向上させて長期にわたって適切に冷却
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】コンバインの機体前部の縦断正面図
【図3】正回転状態のファン回転切り換え機構の正面図
【図4】逆回転状態のファン回転切り換え機構の正面図
【図5】正回転状態の摺動操作構造の正面図
【図6】逆回転状態の摺動操作構造の正面図
【図7】制御ブロック図
【図8】制御作動のフローチャート
【図9】ファン回転切り換え機構の切り換え状態の一例
を示すタイムチャート
【図10】別実施形態の制御ブロック図
【図11】別実施形態の制御作動のフローチャート
【図12】別実施形態のファン回転切り換え機構の切り
換え状態の一例を示すタイムチャート
【符号の説明】
6 穀粒タンク 6A 穀粒排出装置 7 エンジン 8 ラジエータ 9 ファン 10 風路 11 樹脂製の網 12 ファン回転切り換え機構 32 水温センサー 33 作業部センサー 35 制御手段 t1 設定逆転時間 t2 設定切り換え規制時間

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン冷却風を除塵具を通してエンジ
    ン冷却用のラジエータに供給する正回転状態と、前記除
    塵具に向けて送風する逆回転状態とに切り換え自在な回
    転ファンを備えるとともに、この回転ファンを前記正回
    転状態に駆動させる冷却側と、前記逆回転状態に駆動さ
    せる除塵側とに切り換え自在なファン回転切り換え機構
    を備えるコンバインのエンジン冷却装置であって、 脱穀粒貯留用の穀粒タンクから脱穀粒を取り出す穀粒排
    出装置が非排出状態から排出状態に切り換わるに伴って
    前記ファン回転切り換え機構を前記除塵側に自動的に切
    り換え操作する制御手段を備えてあるコンバインのエン
    ジン冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段を、ファン回転切り換え機
    構を除塵側に切り換え操作してから設定逆転時間が経過
    すると、前記穀粒排出装置の状態に無関係にファン回転
    切り換え機構を冷却側に自動的に切り換え操作するよう
    に構成してある請求項1記載のコンバインのエンジン冷
    却装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段を、前記設定逆転時間の経
    過によってファン回転切り換え機構を冷却側に切り換え
    操作した後は、この切り換え操作を行ってから設定切換
    え規制時間が経過するまでの間、前記穀粒排出装置の状
    態に無関係にファン回転切り換え機構を冷却側に維持操
    作するように構成してある請求項2記載のコンバインの
    エンジン冷却装置。
  4. 【請求項4】 エンジン冷却風を除塵具を通してエンジ
    ン冷却用のラジエータに供給する正回転状態と、前記除
    塵具に向けて送風する逆回転状態とに切り換え自在な回
    転ファンを備えるとともに、この回転ファンを前記正回
    転状態に駆動させる冷却側と、前記逆回転状態に駆動さ
    せる除塵側とに切り換え自在なファン回転切換え機構を
    備えるコンバインのエンジン冷却装置であって、 収穫作業部の作業状態から非作業状態への切り換わりを
    検出する作業部センサー、及び、エンジン冷却水の温度
    を検出する水温センサーを備えるとともに、前記作業部
    センサーが検出状態になり、かつ、前記水温センサーに
    よる検出水温が設定水温以上であると、前記ファン回転
    切り換え機構を前記除塵側に自動的に切り換え操作する
    制御手段を備えてあるコンバインのエンジン冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段を、ファン回転切り換え機
    構を除塵側に切り換え操作してから設定逆転時間が経過
    すると、前記作業部センサー及び水温センサーによる検
    出結果に無関係にファン回転切り換え機構を冷却側に自
    動的に切り換え操作するように構成してある請求項4記
    載のコンバインのエンジン冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段を、前記設定逆転時間の経
    過によってファン回転切り換え機構を冷却側に切り換え
    操作した後は、この切り換え操作を行ってから設定切換
    え規制時間が経過するまでの間、前記作業部センサー及
    び前記水温センサーからの情報に無関係にファン回転切
    り換え機構を冷却側に維持操作するように構成してある
    請求項5記載のコンバインのエンジン冷却装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段を、前記水温センサーによ
    る検出水温が前記設定水温より高温の設定高水温以上に
    なると、前記作業部センサーによる検出結果に無関係に
    前記ファン回転切り換え機構を前記除塵側に自動的に切
    り換え操作するように構成してある請求項4〜6のいず
    れか1項に記載のコンバインのエンジン冷却装置。
  8. 【請求項8】 前記収穫作業部は、穀粒タンクから脱穀
    粒を取り出す穀粒排出装置であり、前記作業部センサー
    は、穀粒排出装置が穀粒タンクに脱穀粒排出を行わさせ
    ない状態から脱穀粒排出を行わせる状態に切り換わった
    ことを検出するセンサーである請求項4〜7のいずれか
    1項に記載のコンバインのエンジン冷却装置。
JP11216495A 1999-07-30 1999-07-30 コンバインのエンジン冷却装置 Pending JP2001041038A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100511396B1 (ko) * 2002-11-27 2005-08-30 대동공업주식회사 수확기 엔진의 냉각팬 정역전 장치
JP2006125244A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Kubota Corp 収穫機のエンジン冷却装置
KR100646625B1 (ko) * 2004-01-16 2006-11-17 대동공업주식회사 수확기 엔진의 냉각팬 정역전 장치

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