JP2838828B2 - ラジエータ用のファンの正逆転切換構造 - Google Patents

ラジエータ用のファンの正逆転切換構造

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JP2838828B2
JP2838828B2 JP6014163A JP1416394A JP2838828B2 JP 2838828 B2 JP2838828 B2 JP 2838828B2 JP 6014163 A JP6014163 A JP 6014163A JP 1416394 A JP1416394 A JP 1416394A JP 2838828 B2 JP2838828 B2 JP 2838828B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B67/00Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
    • F02B67/04Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は作業車に装備されるラジ
エータにおいて、ラジエータに冷却用の外気を案内する
ファンの正逆転切換構造に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のようなラジエータ用のファンの正
逆転切換構造の一例が、実開平4‐100038号公報
に開示されている。この構造では、正逆転自在なラジエ
ータ用のファン(前記公報の図1及び図3中の6)に、
外気がラジエータを通して吸入されるようにファンを正
転駆動する正転用動力と、逆向きに空気が流れるように
ファンを逆転駆動する逆転用動力とを、択一的に伝動可
能なベルト伝動系(前記公報の図1中の12,13,1
4,16)を備えており、このベルト伝動系を正転用動
力が伝達される正転位置、及び逆転用動力が伝達される
逆転位置とに切換操作自在な切換部材(前記公報の図1
中の24)を備えている。
【0003】以上の構造により、通常の状態ではファン
を正転駆動して外気がラジエータを通して吸入されるよ
うにしておき、設定時間毎にファンを逆転駆動してラジ
エータの表面やラジエータ用の防塵網に付着したゴミ等
を吹き飛ばすのである。そして、この構造ではファンの
ベルト伝動系用の切換部材を正転位置及び逆転位置に操
作する場合、切換部材にワイヤ(前記公報の図1中の2
6)(連動部材に相当)を接続して、このワイヤの押し
引き操作により切換部材を正転位置及び逆転位置に操作
するように構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年では、前述の切換
部材から離れた位置にアクチュエータを設け、このアク
チュエータに前述のワイヤの他端を接続して、アクチュ
エータによるワイヤの押し引き操作により、切換部材を
正転位置及び逆転位置に遠隔操作できるように構成する
ことが提案されている。本発明はラジエータ用のファン
の正逆転切換構造において、アクチュエータにより切換
部材を正転位置及び逆転位置に遠隔操作できるように構
成した場合、各種の異常を的確に検出できるような構成
を得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本第1発明の特徴は、以
上のようなラジエータ用のファンの正逆転切換構造にお
いて、次のように構成することにある。つまり、正逆転
自在なラジエータ用のファンを備えるとともに、外気が
ラジエータを通して吸入されるように正転用プーリーに
よってエンジン出力を正転用動力として伝達してファン
を正転駆動する状態と、逆向きに空気が流れるように逆
転用プーリーによってエンジン出力を逆転用動力として
伝達してファンを逆転駆動する状態とに切り換え自在な
ベルト伝動系を備え、前記正転用プーリーを伝動位置に
操作し前記逆転用プーリーを伝動遮断位置に操作して、
正転用動力が伝達されるようにする正転位置と、前記正
転用プーリーを伝動遮断位置に操作し前記逆転用プーリ
ーを伝動位置に操作して、逆転用動力が伝達されるよう
にする逆転位置とに移動自在な切換部材を備え、アクチ
ュエータと前記切換部材とを連動部材を介して連動連結
して、前記アクチュエータにより切換部材を正転位置及
び逆転位置に切換操作自在に構成すると共に、前記アク
チュエータの作動位置を検出する第1検出手段と、前記
切換部材の作動位置を検出する第2検出手段と、前記第
1及び第2検出手段の検出値に基づいて、前記アクチュ
エータの作動位置と切換部材の作動位置とが対応してい
ないと警告を出す警告手段とを備えてある。
【0006】
【作用】本第1発明のように構成すると、アクチュエー
タの作動により連動部材を介して切換部材が、ファンの
正転位置と逆転位置とに亘って操作されることになる。
この場合、各部に異常がなければ、アクチュエータの作
動位置と切換部材の作動位置とは互いに対応している。
逆に、アクチュエータや連動部材、切換部材等に異常が
発生していると、アクチュエータの作動位置と切換部材
の作動位置とは互いに対応しないことになる。
【0007】従って、本発明のようにアクチュエータの
作動位置と切換部材の作動位置を検出して、この両作動
位置が互いに対応しているか否かを判断し警告すること
によって、アクチュエータや連動部材、切換部材等に異
常が発生していることを作業者が的確に知ることができ
る。
【0008】
【発明の効果】以上のようにラジエータ用のファンの正
逆転切換構造において、アクチュエータ等の異常を的確
に検出して警告できるようになり、この異常に基づくフ
ァンの作動不良でエンジンがオーバーヒートしたり、ラ
ジエータからのゴミ等の吹き飛ばしが行えないと言う状
態を未然に防止することができた。
【0009】本第2発明の特徴は、請求項1による構成
において、前記警告手段の複数個を、前記アクチュエー
タ、前記切換部材、前記連動部材の異常を各別に警告す
る状態で備えてある。
【0010】本第2発明のように構成すると、アクチュ
エータ、切換部材、連動部材に異常が発生すると、それ
に対応する警告手段が警告し、この警告により、アクチ
ュエータ、切換部材、連動部材のいずれに異常が発生し
たかを知ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に示すように、左右一対のクローラ式の走行
装置1で支持された機体の後部に脱穀装置2、機体の前
部に刈取部3を備え、刈取部3の後部右側に運転部4を
配置して、穀物の刈取収穫用のコンバインを構成してい
る。図1及び図2に示すようにエンジン5を覆うボンネ
ット6の上部に、運転部4用の操縦席7を備えており、
ボンネット6内にエンジン5用のラジエータ8とファン
9とを配置している。
【0012】次に、ラジエータ8用のファン9の駆動構
造について説明する。図9及び図3に示すように、エン
ジン5の側面に支持された回転軸10にプーリー11が
固定されて、このプーリー11、エンジン5の出力プー
リー12及びオルタネータ13の入力プーリー13aに
亘り、第1伝動ベルト14(ベルト伝動系に相当)が巻
回されている。図3に示すように、オルタネータ13の
ケースの横軸芯P3周りに支持アーム15aが揺動自在
に支持され、支持アーム15aの先端にテンションプー
リー15が備えられており、支持アーム15aを第1伝
動ベルト14側に付勢するバネ15bが接続されてい
る。これにより、テンションプーリー15が常に第1伝
動ベルト14の外面に押圧されている。
【0013】回転軸10に平板状で三角形状の切換部材
16が揺動自在に支持され、切換部材16にプーリーを
2枚重ねたような正転用プーリー17と、プーリーを2
枚重ねたような逆転用プーリー18とが支持されてい
る。回転軸10のプーリー11にファン9がベアリング
により相対回転自在に支持され、ファン9の基部に入力
プーリー9aが形成されており、入力プーリー9aと切
換部材16の正転用及び逆転用プーリー17,18に亘
って、第2伝動ベルト19(ベルト伝動系に相当)が巻
回されている。図7及び図10に示すように、切換部材
16に固定された支持軸17aに正転用プーリー17が
支持されている。これに対し、逆転用プーリー18の支
持軸18aは、ボルト21及びブラケット22により切
換部材16の長孔16aに沿って位置調節自在に支持さ
れており、正転用及び逆転用プーリー17,18の間隔
を微調節できるように構成している。
【0014】以上の構造により、出力プーリー12や第
1伝動ベルト14は図3に示す矢印の方向に常時回転し
ている。そして、切換部材16を図3に示す正転位置A
に揺動操作すると、正転用プーリー17が第1伝動ベル
ト14の内面に紙面右側から押圧され、第1伝動ベルト
14の動力が正転用プーリー17及び第2伝動ベルト1
9を介して、入力プーリー9aに正転用動力として伝達
され、ファン9及び入力プーリー9aが図3の紙面時計
方向に正転駆動される。このようにファン9が正転駆動
される状態において、図2の実線の矢印に示すようにフ
ァン9の吸引作用により外気が冷却風として、ボンネッ
ト6の防塵網20からラジエータ8を通りエンジン5側
に流れるのであり、この状態が通常の状態である。
【0015】逆に、切換部材16を図4に示す逆転位置
Bに揺動操作すると、逆転用プーリー18が第1伝動ベ
ルト14の外面に紙面左側から押圧されて、第1伝動ベ
ルト14の動力が逆転用プーリー18及び第2伝動ベル
ト19を介して、入力プーリー9aに逆転用動力として
伝達され、ファン9及び入力プーリー9aが図4の紙面
反時計方向に逆転駆動される。このようにファン9が逆
転駆動される状態において、図2の二点鎖線の矢印に示
すようにファン9の吹き出し作用により空気が前述とは
逆に流れて、ラジエータ8の表面及び防塵網20(特に
下側)に付着したゴミ等が吹き飛ばされる。
【0016】次に、ファン9用の切換部材16の揺動操
作の構造について説明する。図7及び図9に示すよう
に、切換部材16の回転軸10とは別位置に円盤状の第
1巻き取り部材23が軸芯P1周りに回転自在に支持さ
れ、第1巻き取り部材23を回転駆動するモータ24
(アクチュエータに相当)が備えられており、切換部材
16にも半円盤状の第2巻き取り部材25が固定されて
いる。第1巻き取り部材23のピン23aに接続された
ワイヤ26(連動部材に相当)が、第2巻き取り部材2
5に巻回されて、切換部材16の支持軸17aに接続さ
れており、第1巻き取り部材23のピン23aと切換部
材16とに亘ってバネ27(連動部材に相当)が接続さ
れている。
【0017】図7に示す状態は、第1巻き取り部材23
が切換部材16の正転位置Aに対応する角度に位置して
いる状態であり、バネ27の引っ張り作用により切換部
材16が正転位置Aに揺動操作されて、ファン9が正転
駆動されている状態である(図3参照)。この状態でワ
イヤ26が少したるんで、バネ27の付勢力と第1伝動
ベルト14の張力とが釣り合っている。この場合、バネ
27及びピン23aが第1巻き取り部材23の軸芯P1
を紙面右側に越えて、バネ27の付勢力により第1巻き
取り部材23が紙面時計方向に回転させられようとして
いるが、第1巻き取り部材23を図7に示す角度で止め
るストッパー29が設けられているので、バネ27の付
勢力及びストッパー29の作用により、第1巻き取り部
材23が図7に示す角度に保持される。
【0018】次に、モータ24により第1巻き取り部材
23を紙面反時計方向に約180°だけ回転駆動する
と、ワイヤ26が第1巻き取り部材23に巻き取られな
がら引き操作されて、切換部材16及び第2巻き取り部
材25も紙面反時計方向に揺動し、図8に示すように切
換部材16が逆転位置Bに揺動操作されて、ファン9が
逆転駆動される(図4参照)。この図7から図8に示す
ように、切換部材16を正転位置Aから逆転位置Bに揺
動操作すると、切換部材16の揺動に伴ってバネ27が
切換部材16側に引き操作されることになるが、これと
同時にバネ27が接続される第1巻き取り部材23のピ
ン23aも切換部材16側に移動(第1巻き取り部材2
3の直径の長さ程度)するので、切換部材16の正転位
置Aから逆転位置Bへの揺動操作に対してバネ27が大
きな抵抗になることはない。
【0019】逆に、図8に示すように第1巻き取り部材
23が切換部材16の逆転位置Bに対応する角度に位置
している状態において、モータ24により第1巻き取り
部材23を紙面時計方向に約180°だけ回転駆動する
と、ワイヤ26が第1巻き取り部材23から繰り出され
ピン23aの移動によりバネ27が引き操作されて、バ
ネ27の付勢力により切換部材16及び第2巻き取り部
材25も紙面反時計方向に揺動して、図7に示すように
切換部材16が正転位置Aに揺動操作されるのである。
【0020】次に、切換部材16を図4及び図8の逆転
位置Bに揺動操作する場合のサイクルについて説明す
る。このサイクルでは図5に示すように、最初に設定時
間T2の間だけ切換部材16が正転位置Aに保持され、
次に切換部材16が正転位置Aから逆転位置Bに揺動操
作されるのであり、この間はファン9に動力は流れな
い。そして、切換部材16が設定時間T3の間だけ逆転
位置Bに保持され、次に切換部材16が逆転位置Bから
正転位置Aに揺動操作されて、周期T1の1回のサイク
ルを終了するのである。
【0021】以上のようなサイクルにおいて、ファン9
が正転駆動されている状態からファン9への動力を一度
遮断することにより(図5の中立位置参照)、図2に示
すラジエータ8の表面(図2の紙面左側の面)に付着し
た比較的大きなゴミ等を、機体の振動によりラジエータ
8と防塵網20の間の下方に落とす。次にファン9を逆
転駆動することによって、ラジエータ8の表面に付着し
たゴミ等を吹き飛ばして、ラジエータ8と防塵網20の
間の下方に落とすのであり、防塵網20に付着したゴミ
等を外側に吹き飛ばすのである。
【0022】次に、通常の作業中において図5に示すサ
イクルで切換部材16を逆転位置Bに揺動操作する場合
の制御の流れについて説明する。図6に示すようにエン
ジン5の作動中において(ステップS1)、脱穀クラッ
チ(図示せず)が切り位置に操作されていると(ステッ
プS2)、切換部材16は正転位置Aに保持されており
(ステップS9)、脱穀クラッチが入り位置(図1の脱
穀装置2作動)に操作されると(ステップS2)、以下
のような制御が開始される。
【0023】制御が開始されると、先ず切換部材16が
正転位置Aに揺動操作されて(ステップS3)、タイマ
ー(図示せず)がカウントを開始し(ステップS4)、
設定時間T2が経過するまで切換部材16が正転位置A
に保持される(ステップS5)。次に、設定時間T2が
経過すると(ステップS5)、切換部材16が正転位置
Aから逆転位置Bに揺動操作され(ステップS6)、タ
イマーのカウントが再び開始されて(ステップS7)、
設定時間T3が経過するまで切換部材16が逆転位置B
に保持される(ステップS8)。
【0024】そして、設定時間T3が経過すると(ステ
ップS8)、ステップS1,S2からステップS3に移
行し、切換部材16が逆転位置Bから正転位置Aに揺動
操作されて、1回のサイクルを終了する。このようにし
て、図5に示す周期T1のサイクルが繰り返されていく
のである。
【0025】次に、切換部材16の揺動操作の各種の異
常検出について説明する。図7に示すように、エンジン
5の横側面にロータリ式でポテンショメータ型式の位置
センサー28(第2検出手段に相当)が固定されてお
り、位置センサー28の回転式の検出軸にゴム製のロー
ラー28aが固定されて、このローラー28aが第2巻
き取り部材25の外周面に当て付けられている。これに
より、切換部材16及び第2巻き取り部材25の揺動角
度(作動位置に相当)が、位置センサー28からの検出
電圧(検出値に相当)として連続的に検出される。
【0026】これに対して、制御装置(図示せず)から
操作信号がモータ24に発信されており、この操作信号
に基づいてモータ24が作動する。そして、この操作信
号(検出値に相当)を検出することにより、そのときの
モータ24の作動位置(第1巻き取り部材23の回転角
度)を検出することができる(以上、第1検出手段に相
当)。
【0027】以上の構成により、前述のようにしてモー
タ24及びバネ27により、切換部材27が正転位置A
及び逆転位置Bに揺動操作される際において、図11に
示すように、検出されたモータ24への操作信号と位置
センサー28の検出電圧とが比較される(ステップS1
1)。この場合に各部に異常が無ければ、モータ24へ
の操作信号と位置センサー28の検出電圧とは互いに対
応している。
【0028】そして、モータ24への操作信号よりも位
置センサー28の検出電圧が大きい場合(ステップS1
2)、操作信号と検出電圧との差が取り出される(ステ
ップS13)。この場合に、操作信号と検出電圧との差
が設定値よりも小さいと(ステップS14)、第1警告
ランプ(警告手段に相当)(図示せず)が点灯する(ス
テップS15)。この状態では図7及び図8のワイヤ2
6が少し延びて、モータ24の作動位置に対し切換部材
16が正転位置A側に少し先行した状態となり、検出電
圧が操作信号よりも少し大きい状態となっている。この
ように作業者は第1警告ランプの点灯によって、ワイヤ
26が延びたと言う異常が発生したことを知ることがで
きる(ステップS15)。
【0029】モータ24への操作信号よりも位置センサ
ー28の検出電圧が大きい場合(ステップS12)、逆
に操作信号と検出電圧との差が設定値よりも大きいと
(ステップS14)、第2警告ランプ(警告手段に相
当)(図示せず)が点灯する(ステップS16)。図7
に示す切換部材16の正転位置Aにおいて、ワイヤ26
は少したるんだ状態となっており、バネ27の付勢力と
第1伝動ベルト14の張力とが釣り合う切換部材16の
位置が正転位置Aとなっている。従って、モータ24が
正転位置Aに対応する作動位置に達しているのに、位置
センサー28の検出電圧がモータ24への操作信号より
も設定値以上に大きい場合、第1伝動ベルト14が切れ
て、バネ27の付勢力により切換部材16が前述の釣り
合う位置(正転位置A)を越えて揺動したことになる。
【0030】又、モータ24が図7に示す正転位置Aに
対応する作動位置から逆転位置B側に作動している途中
において、位置センサー28の検出電圧がモータ24へ
の操作信号よりも設定値以上に大きい場合、ワイヤ26
が切れてバネ27の付勢力により切換部材16がモータ
24の作動位置に対し、正転位置A側に大きく先行して
いる状態である。このように作業者は第2警告ランプの
点灯により、第1伝動ベルト14の切断又はワイヤ26
の切断が発生したことを知ることができる(ステップS
16)。
【0031】モータ24への操作信号が位置センサー2
8の検出電圧よりも大きい場合に(ステップS17)、
操作信号と検出電圧との差が取り出される(ステップS
18)。この場合において、操作信号と検出電圧との差
が設定値よりも小さいと(ステップS19)、第3警告
ランプ(警告手段に相当)(図示せず)が点灯する(ス
テップS20)。この状態では、制御装置からモータ2
4に操作信号が発信されているがモータ24の作動が遅
れて、位置センサー28の検出電圧が操作信号よりも少
し小さくなっている状態か、又はモータ24は正常に作
動しているが切換部材16の揺動が遅れて、位置センサ
ー28の検出電圧が操作信号よりも少し小さくなってい
る状態である。このように、作業者は第3警告ランプの
点灯により、モータ24の作動不良又は切換部材16の
揺動不良と言う異常が発生したことを知ることができる
(ステップS20)。
【0032】モータ24への操作信号が位置センサー2
8の検出電圧よりも大きい場合(ステップS17)、逆
に操作信号と検出電圧との差が設定値よりも大きいと
(ステップS19)、第4警告ランプ(警告手段に相
当)(図示せず)が点灯する(ステップS21)。モー
タ24が図7に示す正転位置Aに対応する作動位置にあ
る場合や、モータ24が逆転位置Bに対応する作動位置
から正転位置A側に作動している途中において、位置セ
ンサー28の検出電圧よりもモータ24への操作信号が
設定値以上に大きい場合、バネ27が切れてモータ24
の作動位置に対し、切換部材16が逆転位置B側に大き
く遅れている状態である。このように作業者は第4警告
ランプの点灯により、バネ27の切断等の破損が発生し
たことを知ることができる(ステップS21)。
【0033】〔別実施例〕 図7に示す実施例おいてワイヤ26及びバネ27に代え
て、1本の連係ロッド(図示せず)を連動部材として、
モータ24の駆動軸と切換部材16とに亘って連結して
もよい。図3及び図4の構造において正転用及び逆転用
プーリー17,18の位置関係を逆に設定して、正転用
プーリー17を第1伝動ベルト14の外面に押圧するよ
うに、逆転用プーリー18を第1伝動ベルト14の内面
に押圧するように構成してもよい。
【0034】図3及び図4の構造に代えて、正転用動力
を伝達する伝動ベルトと正転用プーリー17(テンショ
ンプーリー)、及び逆転用動力を伝達する伝動ベルトと
逆転用プーリー18(テンションプーリー)を備えたダ
ブルテンション型式の構造を採用してもよい。モータ2
4の作動位置(第1巻き取り部材23の回転角度)を検
出する専用の位置センサー(図示せず)を設けてもよ
い。そして、第1〜第4警告ランプに代えて警告ブザー
(図示せず)を警告手段として使用してもよい。
【0035】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバインのボンネット付近の縦断正面図
【図3】正転状態における切換部材、第1及び第2伝動
ベルトの状態を示す正面図
【図4】逆転状態における切換部材、第1及び第2伝動
ベルトの状態を示す正面図
【図5】切換部材の揺動操作におけるサイクルを示す図
【図6】図5に示すサイクルを作動させる際の制御の流
れを示す図
【図7】正転状態における切換部材、第1及び第2巻き
取り部材の状態を示す正面図
【図8】逆転状態における切換部材、第1及び第2巻き
取り部材の状態を示す正面図
【図9】切換部材、第1及び第2巻き取り部材付近の縦
断側面図
【図10】切換部材における逆転用プーリーの支持構造
を示す断面図
【図11】異常検出の制御の流れを示す図
【符号の説明】
8 ラジエータ 9 ファン 14,19 ベルト伝動系 16 切換部材 17 正転用プーリー 18 逆転用プーリー 24 アクチュエータ 26,27 連動部材 28 第2検出手段 A 正転位置 B 逆転位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 和嘉 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 林 繁樹 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 実開 平2−28520(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01P 5/04 F01P 7/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正逆転自在なラジエータ(8)用のファ
    ン(9)を備えるとともに、外気がラジエータ(8)を
    通して吸入されるように正転用プーリー(17)によっ
    エンジン出力を正転用動力として伝達してファン
    (9)を正転駆動する状態と、逆向きに空気が流れるよ
    うに逆転用プーリー(18)によってエンジン出力を逆
    転用動力として伝達してファン(9)を逆転駆動する状
    態とに切り換え自在なベルト伝動系(14),(19)
    を備え、 前記正転用プーリー(17)を伝動位置に操作し前記逆
    転用プーリー(18)を伝動遮断位置に操作して、正転
    用動力が伝達されるようにする正転位置(A)と、前記
    正転用プーリー(17)を伝動遮断位置に操作し前記逆
    転用プーリー(18)を伝動位置に操作して、逆転用動
    力が伝達されるようにする逆転位置(B)とに移動自在
    な切換部材(16)を備え、 アクチュエータ(24)と前記切換部材(16)とを連
    動部材(26),(27)を介して連動連結して、前記
    アクチュエータ(24)により切換部材(16)を正転
    位置(A)及び逆転位置(B)に切換操作自在に構成す
    ると共に、 前記アクチュエータ(24)の作動位置を検出する第1
    検出手段と、前記切換部材(16)の作動位置を検出す
    る第2検出手段(28)と、 前記第1及び第2検出手段(28)の検出値に基づい
    て、前記アクチュエータ(24)の作動位置と切換部材
    (16)の作動位置とが対応していないと警告を出す警
    告手段とを備えてあるラジエータ用のファンの正逆転切
    換構造。
  2. 【請求項2】 前記警告手段の複数個を、前記アクチュ
    エータ(24)、前記切換部材(16)、前記連動部材
    (26),(27)の異常を各別に警告する状態で備え
    てある請求項1記載のラジエータ用のファンの正逆転切
    換構造。
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