JP2907709B2 - ラジエータ用のファンの正逆転切換構造 - Google Patents
ラジエータ用のファンの正逆転切換構造Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は作業車に装備されるラジ
エータにおいて、ラジエータに冷却用の外気を案内する
ファンの正逆転切換構造に関する。
エータにおいて、ラジエータに冷却用の外気を案内する
ファンの正逆転切換構造に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のようなラジエータ用のファンの正
逆転切換構造の一例が、特開平5‐52243号公報に
開示されている。この構造では、正逆転自在なラジエー
タ用のファン(前記公報の図1中の6)に、外気がラジ
エータを通して吸入されるようにファンを正転駆動する
正転用動力、及び逆向きに空気が流れるようにファンを
逆転駆動する逆転用動力を、択一的に伝動可能なベルト
伝動系(前記公報の図1中の12,16)を備えてい
る。そして、正転用プーリー(前記公報の図1中の1
3)を伝動位置に操作し逆転用プーリー(前記公報の図
1中の14)を伝動遮断位置に操作して、正転用動力が
伝達されるようにする正転位置、並びに、正転用プーリ
ーを伝動遮断位置に操作し逆転用プーリーを伝動位置に
操作して、逆転用動力が伝達されるようにする逆転位置
に移動自在な切換部材(前記公報の図1中の24)を備
えて、この切換部材を正転位置側及び逆転位置側に移動
操作自在な電動アクチュエータ(前記公報の図1中のC
Y)を備えている。
逆転切換構造の一例が、特開平5‐52243号公報に
開示されている。この構造では、正逆転自在なラジエー
タ用のファン(前記公報の図1中の6)に、外気がラジ
エータを通して吸入されるようにファンを正転駆動する
正転用動力、及び逆向きに空気が流れるようにファンを
逆転駆動する逆転用動力を、択一的に伝動可能なベルト
伝動系(前記公報の図1中の12,16)を備えてい
る。そして、正転用プーリー(前記公報の図1中の1
3)を伝動位置に操作し逆転用プーリー(前記公報の図
1中の14)を伝動遮断位置に操作して、正転用動力が
伝達されるようにする正転位置、並びに、正転用プーリ
ーを伝動遮断位置に操作し逆転用プーリーを伝動位置に
操作して、逆転用動力が伝達されるようにする逆転位置
に移動自在な切換部材(前記公報の図1中の24)を備
えて、この切換部材を正転位置側及び逆転位置側に移動
操作自在な電動アクチュエータ(前記公報の図1中のC
Y)を備えている。
【0003】これにより、通常の状態ではファンを正転
駆動して外気がラジエータを通して吸入されるようにし
ておき、ファンを時々逆転駆動してラジエータの表面や
ラジエータ用の防塵網に付着したゴミ等を吹き飛ばすの
である。この場合、切換部材が正転位置に位置している
状態で電動アクチュエータに逆転位置側への操作電流を
設定時間の間だけ供給して、電動アクチュエータにより
切換部材を逆転位置に操作するように、逆に、切換部材
が逆転位置に位置している状態で電動アクチュエータに
正転位置側への操作電流を設定時間の間だけ供給して、
電動アクチュエータにより切換部材を正転位置に操作す
るように構成している。
駆動して外気がラジエータを通して吸入されるようにし
ておき、ファンを時々逆転駆動してラジエータの表面や
ラジエータ用の防塵網に付着したゴミ等を吹き飛ばすの
である。この場合、切換部材が正転位置に位置している
状態で電動アクチュエータに逆転位置側への操作電流を
設定時間の間だけ供給して、電動アクチュエータにより
切換部材を逆転位置に操作するように、逆に、切換部材
が逆転位置に位置している状態で電動アクチュエータに
正転位置側への操作電流を設定時間の間だけ供給して、
電動アクチュエータにより切換部材を正転位置に操作す
るように構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように電動アク
チュエータへの操作電流の供給時間により、切換部材を
正転位置と逆転位置とに亘って移動操作するように構成
していると、電動アクチュエータと切換部材との位置関
係が機械的なガタ等により一度ずれた場合、この後に正
転及び逆転位置への移動操作を繰り返していくうちに、
電動アクチュエータと切換部材との位置関係の差が拡大
されて、電動アクチュエータによって切換部材を正転及
び逆転位置に正確に移動操作できなくなる場合がある。
本発明はラジエータ用のファンの正逆転切換構造におい
て、電動アクチュエータによって切換部材を繰り返して
正転及び逆転位置に移動操作していっても、切換部材を
正転及び逆転位置に正確に移動操作できるように構成す
ることを目的としている。
チュエータへの操作電流の供給時間により、切換部材を
正転位置と逆転位置とに亘って移動操作するように構成
していると、電動アクチュエータと切換部材との位置関
係が機械的なガタ等により一度ずれた場合、この後に正
転及び逆転位置への移動操作を繰り返していくうちに、
電動アクチュエータと切換部材との位置関係の差が拡大
されて、電動アクチュエータによって切換部材を正転及
び逆転位置に正確に移動操作できなくなる場合がある。
本発明はラジエータ用のファンの正逆転切換構造におい
て、電動アクチュエータによって切換部材を繰り返して
正転及び逆転位置に移動操作していっても、切換部材を
正転及び逆転位置に正確に移動操作できるように構成す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、以上の
ようなラジエータ用のファンの正逆転切換構造におい
て、次のように構成することにある。つまり、 〔1〕正逆転自在なラジエータ用のファンに、外気がラ
ジエータを通して吸入されるように正転用プーリーによ
ってファンを正転駆動する正転用動力と、逆向きに空気
が流れるように逆転用プーリーによってファンを逆転駆
動する逆転用動力とを、択一的に伝動可能なベルト伝動
系を備えて、正転用プーリーを伝動位置に操作し逆転用
プーリーを伝動遮断位置に操作して、正転用動力が伝達
されるようにする正転位置と、正転用プーリーを伝動遮
断位置に操作し逆転用プーリーを伝動位置に操作して、
逆転用動力が伝達されるようにする逆転位置とに移動自
在な切換部材を備え、切換部材を正転位置側及び逆転位
置側に移動操作自在な電動アクチュエータと、操作指令
に基づいて電動アクチュエータに切換部材の正転位置側
及び逆転位置側への操作電流を供給する制御手段とを備
えると共に、切換部材の作動速度を検出する速度センサ
ーを備えて、速度センサーの検出値が設定値以下になる
と、電動アクチュエータへの操作電流を遮断して電動ア
クチュエータを停止させる停止手段を備えてある。
ようなラジエータ用のファンの正逆転切換構造におい
て、次のように構成することにある。つまり、 〔1〕正逆転自在なラジエータ用のファンに、外気がラ
ジエータを通して吸入されるように正転用プーリーによ
ってファンを正転駆動する正転用動力と、逆向きに空気
が流れるように逆転用プーリーによってファンを逆転駆
動する逆転用動力とを、択一的に伝動可能なベルト伝動
系を備えて、正転用プーリーを伝動位置に操作し逆転用
プーリーを伝動遮断位置に操作して、正転用動力が伝達
されるようにする正転位置と、正転用プーリーを伝動遮
断位置に操作し逆転用プーリーを伝動位置に操作して、
逆転用動力が伝達されるようにする逆転位置とに移動自
在な切換部材を備え、切換部材を正転位置側及び逆転位
置側に移動操作自在な電動アクチュエータと、操作指令
に基づいて電動アクチュエータに切換部材の正転位置側
及び逆転位置側への操作電流を供給する制御手段とを備
えると共に、切換部材の作動速度を検出する速度センサ
ーを備えて、速度センサーの検出値が設定値以下になる
と、電動アクチュエータへの操作電流を遮断して電動ア
クチュエータを停止させる停止手段を備えてある。
【0006】〔2〕正逆転自在なラジエータ用のファン
に、外気がラジエータを通して吸入されるように正転用
プーリーによってファンを正転駆動する正転用動力と、
逆向きに空気が流れるように逆転用プーリーによってフ
ァンを逆転駆動する逆転用動力とを、択一的に伝動可能
なベルト伝動系を備えて、正転用プーリーを伝動位置に
操作し逆転用プーリーを伝動遮断位置に操作して、正転
用動力が伝達されるようにする正転位置と、正転用プー
リーを伝動遮断位置に操作し逆転用プーリーを伝動位置
に操作して、逆転用動力が伝達されるようにする逆転位
置とに移動自在な切換部材を備え、切換部材を正転位置
側及び逆転位置側に移動操作自在な電動アクチュエータ
と、操作指令に基づいて電動アクチュエータに切換部材
の正転位置側及び逆転位置側への操作電流を供給する制
御手段とを備えると共に、電動アクチュエータの作動速
度を検出する速度センサーを備えて、速度センサーの検
出値が設定値以下になると、電動アクチュエータへの操
作電流を遮断して電動アクチュエータを停止させる停止
手段を備えてある。
に、外気がラジエータを通して吸入されるように正転用
プーリーによってファンを正転駆動する正転用動力と、
逆向きに空気が流れるように逆転用プーリーによってフ
ァンを逆転駆動する逆転用動力とを、択一的に伝動可能
なベルト伝動系を備えて、正転用プーリーを伝動位置に
操作し逆転用プーリーを伝動遮断位置に操作して、正転
用動力が伝達されるようにする正転位置と、正転用プー
リーを伝動遮断位置に操作し逆転用プーリーを伝動位置
に操作して、逆転用動力が伝達されるようにする逆転位
置とに移動自在な切換部材を備え、切換部材を正転位置
側及び逆転位置側に移動操作自在な電動アクチュエータ
と、操作指令に基づいて電動アクチュエータに切換部材
の正転位置側及び逆転位置側への操作電流を供給する制
御手段とを備えると共に、電動アクチュエータの作動速
度を検出する速度センサーを備えて、速度センサーの検
出値が設定値以下になると、電動アクチュエータへの操
作電流を遮断して電動アクチュエータを停止させる停止
手段を備えてある。
【0007】〔3〕正逆転自在なラジエータ用のファン
に、外気がラジエータを通して吸入されるように正転用
プーリーによってファンを正転駆動する正転用動力と、
逆向きに空気が流れるように逆転用プーリーによってフ
ァンを逆転駆動する逆転用動力とを、択一的に伝動可能
なベルト伝動系を備えて、正転用プーリーを伝動位置に
操作し逆転用プーリーを伝動遮断位置に操作して、正転
用動力が伝達されるようにする正転位置と、正転用プー
リーを伝動遮断位置に操作し逆転用プーリーを伝動位置
に操作して、逆転用動力が伝達されるようにする逆転位
置とに移動自在な切換部材を備え、切換部材を正転位置
側及び逆転位置側に移動操作自在な電動アクチュエータ
と、操作指令に基づいて電動アクチュエータに切換部材
の正転位置側及び逆転位置側への操作電流を供給する制
御手段とを備えると共に、ファンの回転数を検出する回
転数センサーを備えて、ファンが正転の設定回転数及び
逆転の設定回転数に達すると、電動アクチュエータへの
操作電流を遮断して電動アクチュエータを停止させる停
止手段を備えてある。
に、外気がラジエータを通して吸入されるように正転用
プーリーによってファンを正転駆動する正転用動力と、
逆向きに空気が流れるように逆転用プーリーによってフ
ァンを逆転駆動する逆転用動力とを、択一的に伝動可能
なベルト伝動系を備えて、正転用プーリーを伝動位置に
操作し逆転用プーリーを伝動遮断位置に操作して、正転
用動力が伝達されるようにする正転位置と、正転用プー
リーを伝動遮断位置に操作し逆転用プーリーを伝動位置
に操作して、逆転用動力が伝達されるようにする逆転位
置とに移動自在な切換部材を備え、切換部材を正転位置
側及び逆転位置側に移動操作自在な電動アクチュエータ
と、操作指令に基づいて電動アクチュエータに切換部材
の正転位置側及び逆転位置側への操作電流を供給する制
御手段とを備えると共に、ファンの回転数を検出する回
転数センサーを備えて、ファンが正転の設定回転数及び
逆転の設定回転数に達すると、電動アクチュエータへの
操作電流を遮断して電動アクチュエータを停止させる停
止手段を備えてある。
【0008】
〔I〕前項〔1〕又は〔2〕のように構成すると、操作
指令に基づいて電動アクチュエータにより例えば切換部
材を正転位置から逆転位置に移動操作しようとした場
合、切換部材が逆転位置側に接近して逆転用プーリーが
ベルト伝動系に作用し始めると、ベルト伝動系の張力が
抵抗として切換部材及び電動アクチュエータに掛かり始
める。これによりベルト伝動系からの抵抗によって、逆
転位置側への切換部材の作動速度(電動アクチュエータ
の作動速度)が低下してくるので、逆転位置側への切換
部材の作動速度(電動アクチュエータの作動速度)が設
定値以下にまで低下すると、切換部材が逆転位置に達し
て逆転用プーリーがベルト伝動系に充分な力で作用し、
ファンが正常に逆転駆動される状態に達したと判断でき
る。従って、これに基づいて電動アクチュエータへの操
作電流を遮断すると、切換部材及び電動アクチュエータ
が逆転位置で正確に停止するのである。
指令に基づいて電動アクチュエータにより例えば切換部
材を正転位置から逆転位置に移動操作しようとした場
合、切換部材が逆転位置側に接近して逆転用プーリーが
ベルト伝動系に作用し始めると、ベルト伝動系の張力が
抵抗として切換部材及び電動アクチュエータに掛かり始
める。これによりベルト伝動系からの抵抗によって、逆
転位置側への切換部材の作動速度(電動アクチュエータ
の作動速度)が低下してくるので、逆転位置側への切換
部材の作動速度(電動アクチュエータの作動速度)が設
定値以下にまで低下すると、切換部材が逆転位置に達し
て逆転用プーリーがベルト伝動系に充分な力で作用し、
ファンが正常に逆転駆動される状態に達したと判断でき
る。従って、これに基づいて電動アクチュエータへの操
作電流を遮断すると、切換部材及び電動アクチュエータ
が逆転位置で正確に停止するのである。
【0009】又、切換部材の作動速度(電動アクチュエ
ータの作動速度)を検出する場合、切換部材(電動アク
チュエータ)の位置をポテンショメータ等で検出し、そ
の検出値を微分処理して切換部材(電動アクチュエー
タ)の作動速度を得るように構成する場合がある。従っ
て、このように構成すると切換部材(電動アクチュエー
タ)の現在の位置も把握することができるので、正転及
び逆転位置を事前におおよそ把握しておけば、切換部材
(電動アクチュエータ)が正転及び逆転位置におおよそ
達してから前述のように作動速度が設定値以下に低下し
たのか、又は、切換部材(電動アクチュエータ)が正転
及び逆転位置の中間位置で前述のように作動速度が設定
値以下に低下したのかを判別することができる。この場
合、切換部材(電動アクチュエータ)を中間位置で停止
させるようなことは特別な状態以外にはないので、切換
部材(電動アクチュエータ)が正転及び逆転位置の中間
位置で前述のように作動速度が設定値以下に低下する
と、何らかの異常で切換部材の作動速度が低下したもの
と判断できる。
ータの作動速度)を検出する場合、切換部材(電動アク
チュエータ)の位置をポテンショメータ等で検出し、そ
の検出値を微分処理して切換部材(電動アクチュエー
タ)の作動速度を得るように構成する場合がある。従っ
て、このように構成すると切換部材(電動アクチュエー
タ)の現在の位置も把握することができるので、正転及
び逆転位置を事前におおよそ把握しておけば、切換部材
(電動アクチュエータ)が正転及び逆転位置におおよそ
達してから前述のように作動速度が設定値以下に低下し
たのか、又は、切換部材(電動アクチュエータ)が正転
及び逆転位置の中間位置で前述のように作動速度が設定
値以下に低下したのかを判別することができる。この場
合、切換部材(電動アクチュエータ)を中間位置で停止
させるようなことは特別な状態以外にはないので、切換
部材(電動アクチュエータ)が正転及び逆転位置の中間
位置で前述のように作動速度が設定値以下に低下する
と、何らかの異常で切換部材の作動速度が低下したもの
と判断できる。
【0010】〔II〕前項〔3〕のように構成すると、
操作指令に基づいて電動アクチュエータにより例えば切
換部材を正転位置から逆転位置に移動操作しようとした
場合、切換部材が逆転位置側に接近して逆転用プーリー
がベルト伝動系に作用し始めると、ベルト伝動系を介し
て逆転用動力がファンに伝動され始める。これにより、
ベルト伝動系からの逆転用動力によってファンが逆転駆
動され始めファンの逆転の回転数が上昇していくので、
ファンの逆転の回転数が逆転の設定回転数にまで達する
と、切換部材が逆転位置に達して逆転用プーリーがベル
ト伝動系に充分な力で作用し、ファンが正常に逆転駆動
される状態に達したと判断できる。従って、これに基づ
いて電動アクチュエータへの操作電流を遮断すると、切
換部材及び電動アクチュエータが逆転位置で正確に停止
するのである。
操作指令に基づいて電動アクチュエータにより例えば切
換部材を正転位置から逆転位置に移動操作しようとした
場合、切換部材が逆転位置側に接近して逆転用プーリー
がベルト伝動系に作用し始めると、ベルト伝動系を介し
て逆転用動力がファンに伝動され始める。これにより、
ベルト伝動系からの逆転用動力によってファンが逆転駆
動され始めファンの逆転の回転数が上昇していくので、
ファンの逆転の回転数が逆転の設定回転数にまで達する
と、切換部材が逆転位置に達して逆転用プーリーがベル
ト伝動系に充分な力で作用し、ファンが正常に逆転駆動
される状態に達したと判断できる。従って、これに基づ
いて電動アクチュエータへの操作電流を遮断すると、切
換部材及び電動アクチュエータが逆転位置で正確に停止
するのである。
【0011】
【発明の効果】請求項1又は2のように、ファン用のベ
ルト伝動系からの抵抗の上昇に基づいて電動アクチュエ
ータを停止させるように構成することによって、ファン
が正常に正転及び逆転駆動される位置(正転及び逆転位
置)で切換部材及び電動アクチュエータを停止させるこ
とができるようになり、電動アクチュエータによって切
換部材を繰り返して正転及び逆転位置に移動操作してい
っても、切換部材を正転及び逆転位置に正確に移動操作
できるようになり、ファンの正逆転切換性能を向上させ
ることができた。又、請求項1又は2のように構成する
と、切換部材(電動アクチュエータ)が何らかの異常に
より、正転及び逆転位置の中間位置で停止する状態も検
出できるように構成することも容易に行えるので、切換
部材が中間位置で停止しファンも停止した状態でエンジ
ンを作動し続けることによるオーバーヒートを防止する
構造も、容易に得られるようになる。
ルト伝動系からの抵抗の上昇に基づいて電動アクチュエ
ータを停止させるように構成することによって、ファン
が正常に正転及び逆転駆動される位置(正転及び逆転位
置)で切換部材及び電動アクチュエータを停止させるこ
とができるようになり、電動アクチュエータによって切
換部材を繰り返して正転及び逆転位置に移動操作してい
っても、切換部材を正転及び逆転位置に正確に移動操作
できるようになり、ファンの正逆転切換性能を向上させ
ることができた。又、請求項1又は2のように構成する
と、切換部材(電動アクチュエータ)が何らかの異常に
より、正転及び逆転位置の中間位置で停止する状態も検
出できるように構成することも容易に行えるので、切換
部材が中間位置で停止しファンも停止した状態でエンジ
ンを作動し続けることによるオーバーヒートを防止する
構造も、容易に得られるようになる。
【0012】請求項3のように、ファンの回転数の上昇
に基づいて電動アクチュエータを停止させるように構成
することによって、ファンが正常に正転及び逆転駆動さ
れる位置(正転及び逆転位置)で切換部材及び電動アク
チュエータを停止させることができるようになり、電動
アクチュエータによって切換部材を繰り返して正転及び
逆転位置に移動操作していっても、切換部材を正転及び
逆転位置に正確に移動操作できるようになり、ファンの
正逆転切換性能を向上させることができた。又、請求項
3ではファン自身の回転数を検出しているので、ファン
が正常に正転及び逆転駆動される位置(正転及び逆転位
置)に、切換部材が達したか否かをさらに正確に検出で
きるようになり、ファンの正逆転切換性能をさらに向上
させることができる。
に基づいて電動アクチュエータを停止させるように構成
することによって、ファンが正常に正転及び逆転駆動さ
れる位置(正転及び逆転位置)で切換部材及び電動アク
チュエータを停止させることができるようになり、電動
アクチュエータによって切換部材を繰り返して正転及び
逆転位置に移動操作していっても、切換部材を正転及び
逆転位置に正確に移動操作できるようになり、ファンの
正逆転切換性能を向上させることができた。又、請求項
3ではファン自身の回転数を検出しているので、ファン
が正常に正転及び逆転駆動される位置(正転及び逆転位
置)に、切換部材が達したか否かをさらに正確に検出で
きるようになり、ファンの正逆転切換性能をさらに向上
させることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に示すように、左右一対のクローラ式の走行
装置1で支持された機体の後部に脱穀装置2、機体の前
部に刈取部3を備え、刈取部3の後部右側に運転部4を
配置して、穀物の刈取収穫用のコンバインを構成してい
る。図1及び図2に示すようにエンジン5を覆うボンネ
ット6の上部に、運転部4用の操縦席7を備えており、
ボンネット6内にエンジン5用のラジエータ8とファン
9とを配置している。
する。図1に示すように、左右一対のクローラ式の走行
装置1で支持された機体の後部に脱穀装置2、機体の前
部に刈取部3を備え、刈取部3の後部右側に運転部4を
配置して、穀物の刈取収穫用のコンバインを構成してい
る。図1及び図2に示すようにエンジン5を覆うボンネ
ット6の上部に、運転部4用の操縦席7を備えており、
ボンネット6内にエンジン5用のラジエータ8とファン
9とを配置している。
【0014】次に、ラジエータ8用のファン9の駆動構
造について説明する。図3,6,8に示すように、エン
ジン5の側面に支持された回転軸10にプーリー11が
固定されて、このプーリー11、エンジン5の出力プー
リー12及びオルタネータ13の入力プーリー13aに
亘り、第1伝動ベルト14(ベルト伝動系に相当)が巻
回されている。図8に示すように、オルタネータ13の
ケースの横軸芯P3周りに支持アーム15aが揺動自在
に支持され、支持アーム15aの先端にテンションプー
リー15が備えられており、支持アーム15aを第1伝
動ベルト14側に付勢するバネ15bが接続されてい
る。これにより、テンションプーリー15が常に第1伝
動ベルト14の外面に押圧されている。
造について説明する。図3,6,8に示すように、エン
ジン5の側面に支持された回転軸10にプーリー11が
固定されて、このプーリー11、エンジン5の出力プー
リー12及びオルタネータ13の入力プーリー13aに
亘り、第1伝動ベルト14(ベルト伝動系に相当)が巻
回されている。図8に示すように、オルタネータ13の
ケースの横軸芯P3周りに支持アーム15aが揺動自在
に支持され、支持アーム15aの先端にテンションプー
リー15が備えられており、支持アーム15aを第1伝
動ベルト14側に付勢するバネ15bが接続されてい
る。これにより、テンションプーリー15が常に第1伝
動ベルト14の外面に押圧されている。
【0015】回転軸10に平板状で三角形状の切換部材
16が揺動自在に支持され、切換部材16にプーリーを
2枚重ねたような正転用プーリー17と、プーリーを2
枚重ねたような逆転用プーリー18とが支持されてい
る。回転軸10のプーリー11にファン9がベアリング
により相対回転自在に支持され、ファン9の基部に入力
プーリー9aが形成されており、入力プーリー9aと切
換部材16の正転用及び逆転用プーリー17,18に亘
って、第2伝動ベルト19(ベルト伝動系に相当)が巻
回されている。図6及び図9に示すように、切換部材1
6に固定された支持軸17aに正転用プーリー17が支
持されている。これに対し、逆転用プーリー18の支持
軸18aは、ボルト21及びブラケット22により切換
部材16の長孔16aに沿って位置調節自在に支持され
ており、正転用及び逆転用プーリー17,18の間隔を
微調節できるように構成している。
16が揺動自在に支持され、切換部材16にプーリーを
2枚重ねたような正転用プーリー17と、プーリーを2
枚重ねたような逆転用プーリー18とが支持されてい
る。回転軸10のプーリー11にファン9がベアリング
により相対回転自在に支持され、ファン9の基部に入力
プーリー9aが形成されており、入力プーリー9aと切
換部材16の正転用及び逆転用プーリー17,18に亘
って、第2伝動ベルト19(ベルト伝動系に相当)が巻
回されている。図6及び図9に示すように、切換部材1
6に固定された支持軸17aに正転用プーリー17が支
持されている。これに対し、逆転用プーリー18の支持
軸18aは、ボルト21及びブラケット22により切換
部材16の長孔16aに沿って位置調節自在に支持され
ており、正転用及び逆転用プーリー17,18の間隔を
微調節できるように構成している。
【0016】以上の構造により、出力プーリー12や第
1伝動ベルト14は図3に示す矢印の方向に常時回転し
ている。そして、切換部材16を図3に示す正転位置A
に揺動操作すると、正転用プーリー17が第1伝動ベル
ト14の内面に紙面右側から押圧され、第1伝動ベルト
14の動力が正転用プーリー17及び第2伝動ベルト1
9を介して、入力プーリー9aに正転用動力として伝達
され、ファン9及び入力プーリー9aが図3の紙面時計
方向に正転駆動される。このようにファン9が正転駆動
される状態において、図2の実線の矢印に示すようにフ
ァン9の吸引作用により外気が冷却風として、ボンネッ
ト6の防塵網20からラジエータ8を通りエンジン5側
に流れるのであり、この状態が通常の状態である。
1伝動ベルト14は図3に示す矢印の方向に常時回転し
ている。そして、切換部材16を図3に示す正転位置A
に揺動操作すると、正転用プーリー17が第1伝動ベル
ト14の内面に紙面右側から押圧され、第1伝動ベルト
14の動力が正転用プーリー17及び第2伝動ベルト1
9を介して、入力プーリー9aに正転用動力として伝達
され、ファン9及び入力プーリー9aが図3の紙面時計
方向に正転駆動される。このようにファン9が正転駆動
される状態において、図2の実線の矢印に示すようにフ
ァン9の吸引作用により外気が冷却風として、ボンネッ
ト6の防塵網20からラジエータ8を通りエンジン5側
に流れるのであり、この状態が通常の状態である。
【0017】逆に、切換部材16を図4に示す逆転位置
Bに揺動操作すると、逆転用プーリー18が第1伝動ベ
ルト14の外面に紙面左側から押圧されて、第1伝動ベ
ルト14の動力が逆転用プーリー18及び第2伝動ベル
ト19を介して、入力プーリー9aに逆転用動力として
伝達され、ファン9及び入力プーリー9aが図4の紙面
反時計方向に逆転駆動される。このようにファン9が逆
転駆動される状態において、図2の二点鎖線の矢印に示
すようにファン9の吹き出し作用により空気が前述とは
逆に流れて、ラジエータ8の表面及び防塵網20(特に
下側)に付着したゴミ等が吹き飛ばされる。
Bに揺動操作すると、逆転用プーリー18が第1伝動ベ
ルト14の外面に紙面左側から押圧されて、第1伝動ベ
ルト14の動力が逆転用プーリー18及び第2伝動ベル
ト19を介して、入力プーリー9aに逆転用動力として
伝達され、ファン9及び入力プーリー9aが図4の紙面
反時計方向に逆転駆動される。このようにファン9が逆
転駆動される状態において、図2の二点鎖線の矢印に示
すようにファン9の吹き出し作用により空気が前述とは
逆に流れて、ラジエータ8の表面及び防塵網20(特に
下側)に付着したゴミ等が吹き飛ばされる。
【0018】次に、ファン9用の切換部材16の揺動操
作の構造について説明する。図6及び図8に示すよう
に、切換部材16の回転軸10とは別位置に円盤状の第
1巻き取り部材23が軸芯P1周りに回転自在に支持さ
れて、第1巻き取り部材23を回転駆動するモータ24
(電動アクチュエータに相当)が備えられており、切換
部材16にも半円盤状の第2巻き取り部材25が固定さ
れている。第1巻き取り部材23のピン23aに接続さ
れたワイヤ26が、第2巻き取り部材25に巻回され
て、切換部材16の支持軸17aに接続されており、第
1巻き取り部材23のピン23aと切換部材16とに亘
ってバネ27が接続されている。
作の構造について説明する。図6及び図8に示すよう
に、切換部材16の回転軸10とは別位置に円盤状の第
1巻き取り部材23が軸芯P1周りに回転自在に支持さ
れて、第1巻き取り部材23を回転駆動するモータ24
(電動アクチュエータに相当)が備えられており、切換
部材16にも半円盤状の第2巻き取り部材25が固定さ
れている。第1巻き取り部材23のピン23aに接続さ
れたワイヤ26が、第2巻き取り部材25に巻回され
て、切換部材16の支持軸17aに接続されており、第
1巻き取り部材23のピン23aと切換部材16とに亘
ってバネ27が接続されている。
【0019】図6に示す状態は、第1巻き取り部材23
が切換部材16の正転位置Aに対応する角度に位置して
いる状態であり、バネ27の引っ張り作用により切換部
材16が正転位置Aに揺動操作されて、ファン9が正転
駆動されている状態である(図3参照)。この状態でワ
イヤ26が少したるんで、バネ27の付勢力と第1伝動
ベルト14の張力とが釣り合っている。この場合、バネ
27及びピン23aが第1巻き取り部材23の軸芯P1
を紙面右側に越えて、バネ27の付勢力により第1巻き
取り部材23が紙面時計方向に回転させられようとして
いるが、第1巻き取り部材23を図6に示す角度で止め
るストッパー29が設けられているので、バネ27の付
勢力及びストッパー29の作用により、第1巻き取り部
材23が図6に示す角度に保持される。
が切換部材16の正転位置Aに対応する角度に位置して
いる状態であり、バネ27の引っ張り作用により切換部
材16が正転位置Aに揺動操作されて、ファン9が正転
駆動されている状態である(図3参照)。この状態でワ
イヤ26が少したるんで、バネ27の付勢力と第1伝動
ベルト14の張力とが釣り合っている。この場合、バネ
27及びピン23aが第1巻き取り部材23の軸芯P1
を紙面右側に越えて、バネ27の付勢力により第1巻き
取り部材23が紙面時計方向に回転させられようとして
いるが、第1巻き取り部材23を図6に示す角度で止め
るストッパー29が設けられているので、バネ27の付
勢力及びストッパー29の作用により、第1巻き取り部
材23が図6に示す角度に保持される。
【0020】次に、モータ24により第1巻き取り部材
23を紙面反時計方向に約180°だけ回転駆動する
と、ワイヤ26が第1巻き取り部材23に巻き取られな
がら引き操作されて、切換部材16及び第2巻き取り部
材25も紙面反時計方向に揺動し、図7に示すように切
換部材16が逆転位置Bに揺動操作されて、ファン9が
逆転駆動される(図4参照)。この図6から図7に示す
ように、切換部材16を正転位置Aから逆転位置Bに揺
動操作すると、切換部材16の揺動に伴ってバネ27が
切換部材16側に引き操作されることになるが、これと
同時にバネ27が接続される第1巻き取り部材23のピ
ン23aも切換部材16側に移動(第1巻き取り部材2
3の直径の長さ程度)するので、切換部材16の正転位
置Aから逆転位置Bへの揺動操作に対してバネ27が大
きな抵抗になることはない。
23を紙面反時計方向に約180°だけ回転駆動する
と、ワイヤ26が第1巻き取り部材23に巻き取られな
がら引き操作されて、切換部材16及び第2巻き取り部
材25も紙面反時計方向に揺動し、図7に示すように切
換部材16が逆転位置Bに揺動操作されて、ファン9が
逆転駆動される(図4参照)。この図6から図7に示す
ように、切換部材16を正転位置Aから逆転位置Bに揺
動操作すると、切換部材16の揺動に伴ってバネ27が
切換部材16側に引き操作されることになるが、これと
同時にバネ27が接続される第1巻き取り部材23のピ
ン23aも切換部材16側に移動(第1巻き取り部材2
3の直径の長さ程度)するので、切換部材16の正転位
置Aから逆転位置Bへの揺動操作に対してバネ27が大
きな抵抗になることはない。
【0021】逆に図7に示すように第1巻き取り部材2
3が切換部材16の逆転位置Bに対応する角度に位置し
ている状態において、モータ24により第1巻き取り部
材23を紙面時計方向に約180°だけ回転駆動する
と、ワイヤ26が第1巻き取り部材23から繰り出さ
れ、ピン23aの移動によりバネ27が引き操作され
て、バネ27の付勢力により切換部材16及び第2巻き
取り部材25も紙面反時計方向に揺動して、図6に示す
ように切換部材16が正転位置Aに揺動操作されるので
ある。
3が切換部材16の逆転位置Bに対応する角度に位置し
ている状態において、モータ24により第1巻き取り部
材23を紙面時計方向に約180°だけ回転駆動する
と、ワイヤ26が第1巻き取り部材23から繰り出さ
れ、ピン23aの移動によりバネ27が引き操作され
て、バネ27の付勢力により切換部材16及び第2巻き
取り部材25も紙面反時計方向に揺動して、図6に示す
ように切換部材16が正転位置Aに揺動操作されるので
ある。
【0022】次に、切換部材16を図4及び図7の逆転
位置Bに揺動操作する場合のサイクルについて説明す
る。このサイクルでは図5に示すように、最初に設定時
間T2の間だけ切換部材16が正転位置Aに保持され、
次に設定時間T4をかけて切換部材16が正転位置Aか
ら逆転位置Bに揺動操作されるのであり、この間はファ
ン9に動力は流れない。そして、切換部材16が設定時
間T3の間だけ逆転位置Bに保持され、次に設定時間T
4をかけて切換部材16が逆転位置Bから正転位置Aに
揺動操作されて、周期T1の1回のサイクルを終了す
る。
位置Bに揺動操作する場合のサイクルについて説明す
る。このサイクルでは図5に示すように、最初に設定時
間T2の間だけ切換部材16が正転位置Aに保持され、
次に設定時間T4をかけて切換部材16が正転位置Aか
ら逆転位置Bに揺動操作されるのであり、この間はファ
ン9に動力は流れない。そして、切換部材16が設定時
間T3の間だけ逆転位置Bに保持され、次に設定時間T
4をかけて切換部材16が逆転位置Bから正転位置Aに
揺動操作されて、周期T1の1回のサイクルを終了す
る。
【0023】以上のようなサイクルにおいて、ファン9
が正転駆動されている状態からファン9への動力を一度
遮断することにより(図5の中立位置参照)、図2に示
すラジエータ8の表面(図2の紙面左側の面)に付着し
た比較的大きなゴミ等を、機体の振動によりラジエータ
8と防塵網20の間の下方に落とす。次にファン9を逆
転駆動することによって、ラジエータ8の表面に付着し
たゴミ等を吹き飛ばして、ラジエータ8と防塵網20の
間の下方に落とすのであり、防塵網20に付着したゴミ
等を外側に吹き飛ばすのである。図5に示すように、切
換部材16が正転位置Aから逆転位置Bに(又は逆に)
揺動操作される設定時間T4、並びに、切換部材16が
逆転位置Bに保持される設定時間T3を略同じ長さとし
ており、切換部材16が正転位置Aに保持される設定時
間T2を、前述の設定時間T3,T4よりも充分に長い
ものに設定している。
が正転駆動されている状態からファン9への動力を一度
遮断することにより(図5の中立位置参照)、図2に示
すラジエータ8の表面(図2の紙面左側の面)に付着し
た比較的大きなゴミ等を、機体の振動によりラジエータ
8と防塵網20の間の下方に落とす。次にファン9を逆
転駆動することによって、ラジエータ8の表面に付着し
たゴミ等を吹き飛ばして、ラジエータ8と防塵網20の
間の下方に落とすのであり、防塵網20に付着したゴミ
等を外側に吹き飛ばすのである。図5に示すように、切
換部材16が正転位置Aから逆転位置Bに(又は逆に)
揺動操作される設定時間T4、並びに、切換部材16が
逆転位置Bに保持される設定時間T3を略同じ長さとし
ており、切換部材16が正転位置Aに保持される設定時
間T2を、前述の設定時間T3,T4よりも充分に長い
ものに設定している。
【0024】次に、図5に示すサイクルで切換部材16
を逆転位置Bに揺動操作する場合の流れについて説明す
る。図6に示すように、エンジン5の横側面にロータリ
式のポテンショメータ28(切換部材16用の速度セン
サーに相当)が固定されており、ポテンショメータ28
の回転式の検出軸にゴム製のローラー28aが固定され
て、このローラー28aが第2巻き取り部材25の外周
面に当て付けられている。これにより、ポテンショメー
タ28の検出値によって切換部材16の揺動位置が連続
的に検出されるのであり、ポテンショメータ28の検出
値を微分処理することによって、切換部材16の作動速
度が連続的に検出される。
を逆転位置Bに揺動操作する場合の流れについて説明す
る。図6に示すように、エンジン5の横側面にロータリ
式のポテンショメータ28(切換部材16用の速度セン
サーに相当)が固定されており、ポテンショメータ28
の回転式の検出軸にゴム製のローラー28aが固定され
て、このローラー28aが第2巻き取り部材25の外周
面に当て付けられている。これにより、ポテンショメー
タ28の検出値によって切換部材16の揺動位置が連続
的に検出されるのであり、ポテンショメータ28の検出
値を微分処理することによって、切換部材16の作動速
度が連続的に検出される。
【0025】図5に示すように、切換部材16の正転位
置Aを最初の基準として(時点C1)、設定時間T2が
経過するまではモータ24へは操作電流は供給されず、
切換部材16は正転位置Aに保持される。切換部材16
が正転位置Aに位置した状態で設定時間T2が経過する
と(時点C2)、モータ24に対して逆転位置B側への
操作電流が供給され始めて、モータ24及びワイヤ26
により、切換部材16が図6に示す正転位置Aから図7
に示す逆転位置B側に揺動操作され始める。この場合、
図6に示すポテンショメータ28の検出値の変化率(切
換部材16の作動速度)は、前述の逆転位置B側への操
作電流に対応する変化率D1となっている(以上、制御
手段に相当)。
置Aを最初の基準として(時点C1)、設定時間T2が
経過するまではモータ24へは操作電流は供給されず、
切換部材16は正転位置Aに保持される。切換部材16
が正転位置Aに位置した状態で設定時間T2が経過する
と(時点C2)、モータ24に対して逆転位置B側への
操作電流が供給され始めて、モータ24及びワイヤ26
により、切換部材16が図6に示す正転位置Aから図7
に示す逆転位置B側に揺動操作され始める。この場合、
図6に示すポテンショメータ28の検出値の変化率(切
換部材16の作動速度)は、前述の逆転位置B側への操
作電流に対応する変化率D1となっている(以上、制御
手段に相当)。
【0026】切換部材16が図7の逆転位置B側に接近
して、逆転用プーリー18が第1伝動ベルト14の外面
に押圧され始めると、第1伝動ベルト14の張力が抵抗
として切換部材16及びモータ24に掛かり始める。第
1伝動ベルト14の張力の抵抗により、ポテンショメー
タ28の検出値の変化率(切換部材16の作動速度)が
低下して、設定値D2に達すると(時点C3)、逆転用
プーリー18が第1伝動ベルト14の外面に充分な力で
押圧されて、ファン9が逆転駆動される逆転位置Bに切
換部材16が達したと判断されて(図7参照)、モータ
24に対する逆転位置B側への操作電流が遮断される
(時点C4)。これにより、モータ24が停止して切換
部材16の逆転位置B側への揺動操作を終了する(以
上、停止手段に相当)。
して、逆転用プーリー18が第1伝動ベルト14の外面
に押圧され始めると、第1伝動ベルト14の張力が抵抗
として切換部材16及びモータ24に掛かり始める。第
1伝動ベルト14の張力の抵抗により、ポテンショメー
タ28の検出値の変化率(切換部材16の作動速度)が
低下して、設定値D2に達すると(時点C3)、逆転用
プーリー18が第1伝動ベルト14の外面に充分な力で
押圧されて、ファン9が逆転駆動される逆転位置Bに切
換部材16が達したと判断されて(図7参照)、モータ
24に対する逆転位置B側への操作電流が遮断される
(時点C4)。これにより、モータ24が停止して切換
部材16の逆転位置B側への揺動操作を終了する(以
上、停止手段に相当)。
【0027】次に切換部材16が逆転位置Bに位置した
状態で設定時間T3が経過すると(時点C5)、モータ
24に対して正転位置A側への操作電流が供給され始め
て、モータ24及びバネ27により切換部材16が図7
に示す逆転位置Bから、図6に示す正転位置A側に揺動
操作され始める。この場合、図6に示すポテンショメー
タ28の検出値の変化率(切換部材16の作動速度)
は、前述の正転位置A側への操作電流に対応する変化率
D1となっている(以上、制御手段に相当)。
状態で設定時間T3が経過すると(時点C5)、モータ
24に対して正転位置A側への操作電流が供給され始め
て、モータ24及びバネ27により切換部材16が図7
に示す逆転位置Bから、図6に示す正転位置A側に揺動
操作され始める。この場合、図6に示すポテンショメー
タ28の検出値の変化率(切換部材16の作動速度)
は、前述の正転位置A側への操作電流に対応する変化率
D1となっている(以上、制御手段に相当)。
【0028】切換部材16が図6の正転位置A側に接近
して、正転用プーリー17が第1伝動ベルト14の内面
に押圧され始めると、第1伝動ベルト14の張力が抵抗
として切換部材16及びモータ24に掛かり始める。第
1伝動ベルト14の張力の抵抗により、ポテンショメー
タ28の検出値の変化率(切換部材16の作動速度)が
低下して、設定値D2に達すると(時点C6)、正転用
プーリー17が第1伝動ベルト14の内面に充分な力で
押圧されて、ファン9が正転駆動される正転位置Aに切
換部材16が達したと判断されて(図6参照)、モータ
24に対する正転位置A側への操作電流が遮断される
(時点C7)。これにより、モータ24が停止して切換
部材16の正転位置A側への揺動操作を終了する(以
上、停止手段に相当)。
して、正転用プーリー17が第1伝動ベルト14の内面
に押圧され始めると、第1伝動ベルト14の張力が抵抗
として切換部材16及びモータ24に掛かり始める。第
1伝動ベルト14の張力の抵抗により、ポテンショメー
タ28の検出値の変化率(切換部材16の作動速度)が
低下して、設定値D2に達すると(時点C6)、正転用
プーリー17が第1伝動ベルト14の内面に充分な力で
押圧されて、ファン9が正転駆動される正転位置Aに切
換部材16が達したと判断されて(図6参照)、モータ
24に対する正転位置A側への操作電流が遮断される
(時点C7)。これにより、モータ24が停止して切換
部材16の正転位置A側への揺動操作を終了する(以
上、停止手段に相当)。
【0029】図5に示すような、切換部材16の正転位
置Aから逆転位置Bへの揺動操作(時点C2から時点C
4)、及び逆転位置Bから正転位置Aへの揺動操作(時
点C5から時点C7)において、図6のポテンショメー
タ28の検出値により、切換部材16の揺動位置を連続
的に検出している。これにより、切換部材16の正転位
置Aから逆転位置Bへの揺動操作途中において、ポテン
ショメータ28の検出値が図7の逆転位置Bに対応する
ような検出値にまだ達していないのに、ポテンショメー
タ28の検出値の変化率が設定値D2以下にまで低下す
ると、正転位置Aから逆転位置Bへの揺動操作途中で切
換部材16が停止したと判断できる。従って、このよう
な場合には警報ブザー(図示せず)が作動して、作業者
に異常を知らせるように構成している。
置Aから逆転位置Bへの揺動操作(時点C2から時点C
4)、及び逆転位置Bから正転位置Aへの揺動操作(時
点C5から時点C7)において、図6のポテンショメー
タ28の検出値により、切換部材16の揺動位置を連続
的に検出している。これにより、切換部材16の正転位
置Aから逆転位置Bへの揺動操作途中において、ポテン
ショメータ28の検出値が図7の逆転位置Bに対応する
ような検出値にまだ達していないのに、ポテンショメー
タ28の検出値の変化率が設定値D2以下にまで低下す
ると、正転位置Aから逆転位置Bへの揺動操作途中で切
換部材16が停止したと判断できる。従って、このよう
な場合には警報ブザー(図示せず)が作動して、作業者
に異常を知らせるように構成している。
【0030】逆に、切換部材16の逆転位置Bから正転
位置Aへの揺動操作途中において、ポテンショメータ2
8の検出値が図6の正転位置Aに対応するような検出値
にまだ達していないのに、ポテンショメータ28の検出
値の変化率が設定値D2以下にまで低下すると、逆転位
置Bから正転位置Aへの揺動操作途中で切換部材16が
停止したと判断できる。従って、このような場合には警
報ブザー(図示せず)が作動して、作業者に異常を知ら
せるように構成している。
位置Aへの揺動操作途中において、ポテンショメータ2
8の検出値が図6の正転位置Aに対応するような検出値
にまだ達していないのに、ポテンショメータ28の検出
値の変化率が設定値D2以下にまで低下すると、逆転位
置Bから正転位置Aへの揺動操作途中で切換部材16が
停止したと判断できる。従って、このような場合には警
報ブザー(図示せず)が作動して、作業者に異常を知ら
せるように構成している。
【0031】〔第1別実施例〕図5に示す構成に代え
て、図10に示すように構成してもよい。図10の構成
の場合には、図6に示すポテンショメータ28は切換部
材16の揺動位置を検出することのみに使用し、このポ
テンショメータ28とは別にモータ24の単位時間当た
りの回転数(モータ24の作動速度)を検出する回転数
センサー(モータ24用の速度センサーに相当)(図示
せず)を設ける。
て、図10に示すように構成してもよい。図10の構成
の場合には、図6に示すポテンショメータ28は切換部
材16の揺動位置を検出することのみに使用し、このポ
テンショメータ28とは別にモータ24の単位時間当た
りの回転数(モータ24の作動速度)を検出する回転数
センサー(モータ24用の速度センサーに相当)(図示
せず)を設ける。
【0032】これにより、図10に示すように切換部材
16の正転位置Aを最初の基準として(時点C11)、
設定時間T2が経過するまではモータ24へは操作電流
は供給されず、切換部材16は正転位置Aに保持され
る。切換部材16が正転位置Aに位置した状態で設定時
間T2が経過すると(時点C12)、モータ24に対し
て逆転位置B側への操作電流が供給され始めて、切換部
材16が図6に示す正転位置Aから図7に示す逆転位置
B側に揺動操作され始める。この場合、モータ24用の
回転数センサーの検出値は、前述の逆転位置B側への操
作電流に対応する検出値E1となっている(以上、制御
手段に相当)。
16の正転位置Aを最初の基準として(時点C11)、
設定時間T2が経過するまではモータ24へは操作電流
は供給されず、切換部材16は正転位置Aに保持され
る。切換部材16が正転位置Aに位置した状態で設定時
間T2が経過すると(時点C12)、モータ24に対し
て逆転位置B側への操作電流が供給され始めて、切換部
材16が図6に示す正転位置Aから図7に示す逆転位置
B側に揺動操作され始める。この場合、モータ24用の
回転数センサーの検出値は、前述の逆転位置B側への操
作電流に対応する検出値E1となっている(以上、制御
手段に相当)。
【0033】切換部材16が図7の逆転位置B側に接近
して、逆転用プーリー18が第1伝動ベルト14の外面
に押圧され始めると、第1伝動ベルト14の張力が抵抗
として切換部材16及びモータ24に掛かり始める。第
1伝動ベルト14の張力の抵抗によりモータ24用の回
転数センサーの検出値が低下して、設定値E2に達する
と(時点C13)、逆転用プーリー18が第1伝動ベル
ト14の外面に充分な力で押圧されて、ファン9が逆転
駆動される逆転位置Bに切換部材16が達したと判断さ
れて(図7参照)、モータ24に対する逆転位置B側へ
の操作電流が遮断される(時点C14)。これにより、
モータ24が停止して切換部材16の逆転位置B側への
揺動操作を終了する(以上、停止手段に相当)。
して、逆転用プーリー18が第1伝動ベルト14の外面
に押圧され始めると、第1伝動ベルト14の張力が抵抗
として切換部材16及びモータ24に掛かり始める。第
1伝動ベルト14の張力の抵抗によりモータ24用の回
転数センサーの検出値が低下して、設定値E2に達する
と(時点C13)、逆転用プーリー18が第1伝動ベル
ト14の外面に充分な力で押圧されて、ファン9が逆転
駆動される逆転位置Bに切換部材16が達したと判断さ
れて(図7参照)、モータ24に対する逆転位置B側へ
の操作電流が遮断される(時点C14)。これにより、
モータ24が停止して切換部材16の逆転位置B側への
揺動操作を終了する(以上、停止手段に相当)。
【0034】次に、切換部材16が逆転位置Bに位置し
た状態で設定時間T3が経過すると(時点C15)、モ
ータ24に対して正転位置A側への操作電流が供給され
始めて、切換部材16が図7に示す逆転位置Bから図6
に示す正転位置A側に揺動操作され始める。この場合、
モータ24用の回転数センサーの検出値は、前述の正転
位置A側への操作電流に対応する検出値E1となってい
る(以上、制御手段に相当)。
た状態で設定時間T3が経過すると(時点C15)、モ
ータ24に対して正転位置A側への操作電流が供給され
始めて、切換部材16が図7に示す逆転位置Bから図6
に示す正転位置A側に揺動操作され始める。この場合、
モータ24用の回転数センサーの検出値は、前述の正転
位置A側への操作電流に対応する検出値E1となってい
る(以上、制御手段に相当)。
【0035】切換部材16が図6の正転位置A側に接近
して、正転用プーリー17が第1伝動ベルト14の内面
に押圧され始めると、第1伝動ベルト14の張力が抵抗
として切換部材16及びモータ24に掛かり始める。第
1伝動ベルト14の張力の抵抗によりモータ24用の回
転数センサーの検出値が低下して、設定値E2に達する
と(時点C16)、正転用プーリー17が第1伝動ベル
ト14の内面に充分な力で押圧されて、ファン9が正転
駆動される正転位置Aに切換部材16が達したと判断さ
れて(図6参照)、モータ24に対する正転位置A側へ
の操作電流が遮断される(時点C17)。これにより、
モータ24が停止して切換部材16の正転位置A側への
揺動操作を終了する(以上、停止手段に相当)。
して、正転用プーリー17が第1伝動ベルト14の内面
に押圧され始めると、第1伝動ベルト14の張力が抵抗
として切換部材16及びモータ24に掛かり始める。第
1伝動ベルト14の張力の抵抗によりモータ24用の回
転数センサーの検出値が低下して、設定値E2に達する
と(時点C16)、正転用プーリー17が第1伝動ベル
ト14の内面に充分な力で押圧されて、ファン9が正転
駆動される正転位置Aに切換部材16が達したと判断さ
れて(図6参照)、モータ24に対する正転位置A側へ
の操作電流が遮断される(時点C17)。これにより、
モータ24が停止して切換部材16の正転位置A側への
揺動操作を終了する(以上、停止手段に相当)。
【0036】図10に示すような、切換部材16の正転
位置Aから逆転位置Bへの揺動操作(時点C12から時
点C14)、及び逆転位置Bから正転位置Aへの揺動操
作(時点C15から時点C17)において、図6のポテ
ンショメータ28の検出値により切換部材16の揺動位
置を連続的に検出している。これにより、切換部材16
の正転位置Aから逆転位置Bへの揺動操作途中(又は、
逆転位置Bから正転位置Aへの揺動操作途中)におい
て、ポテンショメータ28の検出値が図7の逆転位置B
に対応するような検出値にまだ達していないのに、図1
0の二点鎖線に示すようにモータ24への操作電流が急
上昇すると、揺動操作途中で切換部材16が停止したと
判断できる。従って、このような場合には警報ブザー
(図示せず)が作動して、作業者に異常を知らせるよう
に構成している。
位置Aから逆転位置Bへの揺動操作(時点C12から時
点C14)、及び逆転位置Bから正転位置Aへの揺動操
作(時点C15から時点C17)において、図6のポテ
ンショメータ28の検出値により切換部材16の揺動位
置を連続的に検出している。これにより、切換部材16
の正転位置Aから逆転位置Bへの揺動操作途中(又は、
逆転位置Bから正転位置Aへの揺動操作途中)におい
て、ポテンショメータ28の検出値が図7の逆転位置B
に対応するような検出値にまだ達していないのに、図1
0の二点鎖線に示すようにモータ24への操作電流が急
上昇すると、揺動操作途中で切換部材16が停止したと
判断できる。従って、このような場合には警報ブザー
(図示せず)が作動して、作業者に異常を知らせるよう
に構成している。
【0037】図10の二点鎖線に示すように、モータ2
4への操作電流の急上昇に先行してモータ24用の回転
数センサーの検出値が低下したり、逆に、モータ24へ
の操作電流の急上昇に遅れてモータ24用の回転数セン
サーの検出値が低下したりと言うように、モータ24へ
の操作電流の急上昇と、モータ24用の回転数センサー
の検出値の低下とが一致しなければ、モータ24用の回
転数センサーの異常と判断できる。
4への操作電流の急上昇に先行してモータ24用の回転
数センサーの検出値が低下したり、逆に、モータ24へ
の操作電流の急上昇に遅れてモータ24用の回転数セン
サーの検出値が低下したりと言うように、モータ24へ
の操作電流の急上昇と、モータ24用の回転数センサー
の検出値の低下とが一致しなければ、モータ24用の回
転数センサーの異常と判断できる。
【0038】〔第2別実施例〕図5及び図10に示す構
成に代えて、図11に示すように構成してもよい。図1
1の構成の場合には、図6に示すポテンショメータ28
は切換部材16の揺動位置を検出することのみに使用
し、このポテンショメータ28とは別にファン9の単位
時間当たりの回転数を検出する回転数センサー(ファン
9用の速度センサーに相当)(図示せず)を設ける。
成に代えて、図11に示すように構成してもよい。図1
1の構成の場合には、図6に示すポテンショメータ28
は切換部材16の揺動位置を検出することのみに使用
し、このポテンショメータ28とは別にファン9の単位
時間当たりの回転数を検出する回転数センサー(ファン
9用の速度センサーに相当)(図示せず)を設ける。
【0039】これにより、図11に示すように切換部材
16の正転位置Aを最初の基準として(時点C21)、
設定時間T2が経過するまではモータ24へは操作電流
は供給されず、切換部材16は正転位置Aに保持され
る。この場合、ファン9用の回転数センサーの検出値は
正転の検出値F1となっている。切換部材16が正転位
置Aに位置した状態で設定時間T2が経過すると(時点
C22)、モータ24に対して逆転位置B側への操作電
流が供給され始めて、切換部材16が図6に示す正転位
置Aから図7に示す逆転位置B側に揺動操作され始め
る。この場合、ファン9用の回転数センサーの検出値も
前述の正転の検出値F1から低下して停止状態に達する
(以上、制御手段に相当)。
16の正転位置Aを最初の基準として(時点C21)、
設定時間T2が経過するまではモータ24へは操作電流
は供給されず、切換部材16は正転位置Aに保持され
る。この場合、ファン9用の回転数センサーの検出値は
正転の検出値F1となっている。切換部材16が正転位
置Aに位置した状態で設定時間T2が経過すると(時点
C22)、モータ24に対して逆転位置B側への操作電
流が供給され始めて、切換部材16が図6に示す正転位
置Aから図7に示す逆転位置B側に揺動操作され始め
る。この場合、ファン9用の回転数センサーの検出値も
前述の正転の検出値F1から低下して停止状態に達する
(以上、制御手段に相当)。
【0040】切換部材16が図7の逆転位置B側に接近
して、逆転用プーリー18が第1伝動ベルト14の外面
に押圧され始めると、ファン9用の回転数センサーの検
出値も停止状態から逆転側に上昇していく。そして、フ
ァン9用の回転数センサーの検出値が上昇して逆転の設
定回転数F4に達すると、(時点C23)、逆転用プー
リー18が第1伝動ベルト14の外面に充分な力で押圧
されて、ファン9が逆転駆動される逆転位置Bに切換部
材16が達したと判断されて(図7参照)、モータ24
に対する逆転位置B側への操作電流が遮断される(時点
C24)。これにより、モータ24が停止して切換部材
16の逆転位置B側への揺動操作を終了するのであり、
ファン9用の回転数センサーの検出値は逆転の検出値F
3となる(以上、停止手段に相当)。
して、逆転用プーリー18が第1伝動ベルト14の外面
に押圧され始めると、ファン9用の回転数センサーの検
出値も停止状態から逆転側に上昇していく。そして、フ
ァン9用の回転数センサーの検出値が上昇して逆転の設
定回転数F4に達すると、(時点C23)、逆転用プー
リー18が第1伝動ベルト14の外面に充分な力で押圧
されて、ファン9が逆転駆動される逆転位置Bに切換部
材16が達したと判断されて(図7参照)、モータ24
に対する逆転位置B側への操作電流が遮断される(時点
C24)。これにより、モータ24が停止して切換部材
16の逆転位置B側への揺動操作を終了するのであり、
ファン9用の回転数センサーの検出値は逆転の検出値F
3となる(以上、停止手段に相当)。
【0041】次に、切換部材16が逆転位置Bに位置し
た状態で設定時間T3が経過すると(時点C25)、モ
ータ24に対して逆転位置B側への操作電流が供給され
始めて、切換部材16が図7に示す逆転位置Bから図6
に示す正転位置A側に揺動操作され始める。この場合、
ファン9用の回転数センサーの検出値も前述の逆転の検
出値F3から低下して停止状態に達する(以上、停止手
段に相当)。
た状態で設定時間T3が経過すると(時点C25)、モ
ータ24に対して逆転位置B側への操作電流が供給され
始めて、切換部材16が図7に示す逆転位置Bから図6
に示す正転位置A側に揺動操作され始める。この場合、
ファン9用の回転数センサーの検出値も前述の逆転の検
出値F3から低下して停止状態に達する(以上、停止手
段に相当)。
【0042】切換部材16が図6の正転位置A側に接近
して、正転用プーリー17が第1伝動ベルト14の内面
に押圧され始めると、ファン9用の回転数センサーの検
出値も停止状態から正転側に上昇していく。そして、フ
ァン9用の回転数センサーの検出値が上昇して正転の設
定回転数F2に達すると、(時点C26)、正転用プー
リー17が第1伝動ベルト14の内面に充分な力で押圧
されて、ファン9が正転駆動される正転位置Aに切換部
材16が達したと判断されて(図6参照)、モータ24
に対する逆転位置B側への操作電流が遮断される(時点
C27)。これにより、モータ24が停止して切換部材
16の正転位置A側への揺動操作を終了するのであり、
ファン9用の回転数センサーの検出値は正転の検出値F
1となる(以上、停止手段に相当)。
して、正転用プーリー17が第1伝動ベルト14の内面
に押圧され始めると、ファン9用の回転数センサーの検
出値も停止状態から正転側に上昇していく。そして、フ
ァン9用の回転数センサーの検出値が上昇して正転の設
定回転数F2に達すると、(時点C26)、正転用プー
リー17が第1伝動ベルト14の内面に充分な力で押圧
されて、ファン9が正転駆動される正転位置Aに切換部
材16が達したと判断されて(図6参照)、モータ24
に対する逆転位置B側への操作電流が遮断される(時点
C27)。これにより、モータ24が停止して切換部材
16の正転位置A側への揺動操作を終了するのであり、
ファン9用の回転数センサーの検出値は正転の検出値F
1となる(以上、停止手段に相当)。
【0043】〔第3別実施例〕図5に示す切換部材16
のサイクルに代えて、図12及び図13に示すように構
成してもよい。図13に示すようにエンジン5の作動中
で(ステップS1)、脱穀クラッチ(図示せず)が入り
位置(図1の脱穀装置2作動)に操作された通常の刈取
作業中において(ステップS2)、圃場の一辺に沿って
の一回の刈取行程が終了し機体が畦際に達して、図1に
示す刈取部3を設定高さ以上に上昇操作すると(ステッ
プS3)、図12に示すような逆転モードサイクルが1
回だけ行われる(ステップS4)。そして、これ以外の
状態では切換部材16は、図3及び図6に示す正転位置
Aに保持されている(ステップS7)。
のサイクルに代えて、図12及び図13に示すように構
成してもよい。図13に示すようにエンジン5の作動中
で(ステップS1)、脱穀クラッチ(図示せず)が入り
位置(図1の脱穀装置2作動)に操作された通常の刈取
作業中において(ステップS2)、圃場の一辺に沿って
の一回の刈取行程が終了し機体が畦際に達して、図1に
示す刈取部3を設定高さ以上に上昇操作すると(ステッ
プS3)、図12に示すような逆転モードサイクルが1
回だけ行われる(ステップS4)。そして、これ以外の
状態では切換部材16は、図3及び図6に示す正転位置
Aに保持されている(ステップS7)。
【0044】この逆転モードサイクルでは図12に示す
ように、最初に設定時間T5の間だけ切換部材16が正
転位置Aに保持され、次に設定時間T6をかけて切換部
材16が正転位置Aから逆転位置Bに揺動操作されるの
であり、この間はファン9に動力は伝達されない。そし
て、切換部材16が設定時間T6の間だけ逆転位置Bに
保持され、次に設定時間T6をかけて切換部材16が逆
転位置Bから正転位置Aに揺動操作されて、周期T4の
1回の逆転モードサイクルを終了する。この場合、図1
2に示すように切換部材16が正転位置Aから逆転位置
Bに(又は逆に)揺動操作される設定時間T6、切換部
材16が逆転位置Bに保持される設定時間T6を略同じ
長さに設定しており、切換部材16が正転位置Aに保持
される設定時間T5を設定時間T6よりも長いものに設
定している。そして、図5,10,11に示す切換部材
16の操作の流れに基づいて、この逆転モードサイクル
を行うのである。
ように、最初に設定時間T5の間だけ切換部材16が正
転位置Aに保持され、次に設定時間T6をかけて切換部
材16が正転位置Aから逆転位置Bに揺動操作されるの
であり、この間はファン9に動力は伝達されない。そし
て、切換部材16が設定時間T6の間だけ逆転位置Bに
保持され、次に設定時間T6をかけて切換部材16が逆
転位置Bから正転位置Aに揺動操作されて、周期T4の
1回の逆転モードサイクルを終了する。この場合、図1
2に示すように切換部材16が正転位置Aから逆転位置
Bに(又は逆に)揺動操作される設定時間T6、切換部
材16が逆転位置Bに保持される設定時間T6を略同じ
長さに設定しており、切換部材16が正転位置Aに保持
される設定時間T5を設定時間T6よりも長いものに設
定している。そして、図5,10,11に示す切換部材
16の操作の流れに基づいて、この逆転モードサイクル
を行うのである。
【0045】以上のようにして周期T4の逆転モードサ
イクルを1回だけ行うと、タイマー(図示せず)がカウ
ントを開始する(ステップS5)。これにより、逆転モ
ードサイクルを1回行ってから、刈取部3が設定高さ以
下に下降操作され再び上昇操作されても、設定時間が経
過するまでは(ステップS6)、逆転モードサイクルは
行われないようにしている。
イクルを1回だけ行うと、タイマー(図示せず)がカウ
ントを開始する(ステップS5)。これにより、逆転モ
ードサイクルを1回行ってから、刈取部3が設定高さ以
下に下降操作され再び上昇操作されても、設定時間が経
過するまでは(ステップS6)、逆転モードサイクルは
行われないようにしている。
【0046】〔第4別実施例〕図6に示す実施例おいて
ワイヤ26及びバネ27に代えて、1本の連係ロッド
(図示せず)をモータ24の駆動軸と切換部材16とに
亘って連結してもよく、モータ24に代えて電動シリン
ダ(図示せず)を電動アクチュエータとして、切換部材
16に直接に連結するように構成してもよい。図3及び
図4の構造において正転用及び逆転用プーリー17,1
8の位置関係を逆に設定して、正転用プーリー17を第
1伝動ベルト14の外面に押圧するように、逆転用プー
リー18を第1伝動ベルト14の内面に押圧するように
構成してもよい。図3及び図4の構造に代えて、正転用
動力を伝達する伝動ベルトと正転用プーリー17(テン
ションプーリー)、及び逆転用動力を伝達する伝動ベル
トと逆転用プーリー18(テンションプーリー)を備え
たダブルテンション型式の構造を採用してもよい。
ワイヤ26及びバネ27に代えて、1本の連係ロッド
(図示せず)をモータ24の駆動軸と切換部材16とに
亘って連結してもよく、モータ24に代えて電動シリン
ダ(図示せず)を電動アクチュエータとして、切換部材
16に直接に連結するように構成してもよい。図3及び
図4の構造において正転用及び逆転用プーリー17,1
8の位置関係を逆に設定して、正転用プーリー17を第
1伝動ベルト14の外面に押圧するように、逆転用プー
リー18を第1伝動ベルト14の内面に押圧するように
構成してもよい。図3及び図4の構造に代えて、正転用
動力を伝達する伝動ベルトと正転用プーリー17(テン
ションプーリー)、及び逆転用動力を伝達する伝動ベル
トと逆転用プーリー18(テンションプーリー)を備え
たダブルテンション型式の構造を採用してもよい。
【0047】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバインのボンネット付近の縦断正面図
【図3】正転状態における切換部材、第1及び第2伝動
ベルトの状態を示す正面図
ベルトの状態を示す正面図
【図4】逆転状態における切換部材、第1及び第2伝動
ベルトの状態を示す正面図
ベルトの状態を示す正面図
【図5】切換部材の揺動操作のサイクル、モータへの操
作電流、切換部材の作動速度(ポテンショメータの検出
値の変化率)を示す図
作電流、切換部材の作動速度(ポテンショメータの検出
値の変化率)を示す図
【図6】正転状態における切換部材、第1及び第2巻き
取り部材の状態を示す正面図
取り部材の状態を示す正面図
【図7】逆転状態における切換部材、第1及び第2巻き
取り部材の状態を示す正面図
取り部材の状態を示す正面図
【図8】切換部材、第1及び第2巻き取り部材付近の縦
断側面図
断側面図
【図9】切換部材における逆転用プーリーの支持構造を
示す断面図
示す断面図
【図10】第1別実施例における切換部材の揺動操作の
サイクル、モータへの操作電流、モータ用の回転数セン
サーの検出値を示す図
サイクル、モータへの操作電流、モータ用の回転数セン
サーの検出値を示す図
【図11】第2別実施例における切換部材の揺動操作の
サイクル、モータへの操作電流、ファン用の回転数セン
サーの検出値を示す図
サイクル、モータへの操作電流、ファン用の回転数セン
サーの検出値を示す図
【図12】第3別実施例における切換部材の逆転モード
サイクルを示す図
サイクルを示す図
【図13】第3別実施例における切換部材の逆転モード
サイクルを作動させる際の制御の流れを示す図
サイクルを作動させる際の制御の流れを示す図
8 ラジエータ 9 ファン 14,19 ベルト伝動系 16 切換部材 17 正転用プーリー 18 逆転用プーリー 24 電動アクチュエータ 28 速度センサー A 正転位置 B 逆転位置 D2,E2 設定値 F2 正転の設定回転数 F4 逆転の設定回転数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 和嘉 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 林 繁樹 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平5−1538(JP,A) 特開 平5−52243(JP,A) 特開 平7−224653(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01P 5/04 F01P 11/12 F16H 7/02
Claims (3)
- 【請求項1】 正逆転自在なラジエータ(8)用のファ
ン(9)に、外気がラジエータ(8)を通して吸入され
るように正転用プーリー(17)によってファン(9)
を正転駆動する正転用動力と、逆向きに空気が流れるよ
うに逆転用プーリー(18)によってファン(9)を逆
転駆動する逆転用動力とを、択一的に伝動可能なベルト
伝動系(14),(19)を備えて、 前記正転用プーリー(17)を伝動位置に操作し前記逆
転用プーリー(18)を伝動遮断位置に操作して、正転
用動力が伝達されるようにする正転位置(A)と、前記
正転用プーリー(17)を伝動遮断位置に操作し前記逆
転用プーリー(18)を伝動位置に操作して、逆転用動
力が伝達されるようにする逆転位置(B)とに移動自在
な切換部材(16)を備え、 前記切換部材(16)を正転位置(A)側及び逆転位置
(B)側に移動操作自在な電動アクチュエータ(24)
と、操作指令に基づいて前記電動アクチュエータ(2
4)に前記切換部材(16)の正転位置(A)側及び逆
転位置(B)側への操作電流を供給する制御手段とを備
えると共に、 前記切換部材(16)の作動速度を検出する速度センサ
ー(28)を備えて、前記速度センサー(28)の検出
値が設定値(2D)以下になると、前記電動アクチュエ
ータ(24)への操作電流を遮断して電動アクチュエー
タ(24)を停止させる停止手段を備えてあるラジエー
タ用のファンの正逆転切換構造。 - 【請求項2】 正逆転自在なラジエータ(8)用のファ
ン(9)に、外気がラジエータ(8)を通して吸入され
るように正転用プーリー(17)によってファン(9)
を正転駆動する正転用動力と、逆向きに空気が流れるよ
うに逆転用プーリー(18)によってファン(9)を逆
転駆動する逆転用動力とを、択一的に伝動可能なベルト
伝動系(14),(19)を備えて、 前記正転用プーリー(17)を伝動位置に操作し前記逆
転用プーリー(18)を伝動遮断位置に操作して、正転
用動力が伝達されるようにする正転位置(A)と、前記
正転用プーリー(17)を伝動遮断位置に操作し前記逆
転用プーリー(18)を伝動位置に操作して、逆転用動
力が伝達されるようにする逆転位置(B)とに移動自在
な切換部材(16)を備え、 前記切換部材(16)を正転位置(A)側及び逆転位置
(B)側に移動操作自在な電動アクチュエータ(24)
と、操作指令に基づいて前記電動アクチュエータ(2
4)に前記切換部材(16)の正転位置(A)側及び逆
転位置(B)側への操作電流を供給する制御手段とを備
えると共に、 前記電動アクチュエータ(24)の作動速度を検出する
速度センサーを備えて、前記速度センサーの検出値が設
定値(2E)以下になると、前記電動アクチュエータ
(24)への操作電流を遮断して電動アクチュエータ
(24)を停止させる停止手段を備えてあるラジエータ
用のファンの正逆転切換構造。 - 【請求項3】 正逆転自在なラジエータ(8)用のファ
ン(9)に、外気がラジエータ(8)を通して吸入され
るように正転用プーリー(17)によってファン(9)
を正転駆動する正転用動力と、逆向きに空気が流れるよ
うに逆転用プーリー(18)によってファン(9)を逆
転駆動する逆転用動力とを、択一的に伝動可能なベルト
伝動系(14),(19)を備えて、 前記正転用プーリー(17)を伝動位置に操作し前記逆
転用プーリー(18)を伝動遮断位置に操作して、正転
用動力が伝達されるようにする正転位置(A)と、前記
正転用プーリー(17)を伝動遮断位置に操作し前記逆
転用プーリー(18)を伝動位置に操作して、逆転用動
力が伝達されるようにする逆転位置(B)とに移動自在
な切換部材(16)を備え、 前記切換部材(16)を正転位置(A)側及び逆転位置
(B)側に移動操作自在な電動アクチュエータ(24)
と、操作指令に基づいて前記電動アクチュエータ(2
4)に前記切換部材(16)の正転位置(A)側及び逆
転位置(B)側への操作電流を供給する制御手段とを備
えると共に、 前記ファン(9)の回転数を検出する回転数センサーを
備えて、前記ファン(9)が正転の設定回転数(F2)
及び逆転の設定回転数(F4)に達すると、前記電動ア
クチュエータ(24)への操作電流を遮断して電動アク
チュエータ(24)を停止させる停止手段を備えてある
ラジエータ用のファンの正逆転切換構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2868994A JP2907709B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | ラジエータ用のファンの正逆転切換構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2868994A JP2907709B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | ラジエータ用のファンの正逆転切換構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07238834A JPH07238834A (ja) | 1995-09-12 |
JP2907709B2 true JP2907709B2 (ja) | 1999-06-21 |
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ID=12255459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2907709B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6447617B2 (ja) * | 2016-11-29 | 2019-01-09 | 井関農機株式会社 | 作業車両の原動部 |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP2868994A patent/JP2907709B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH07238834A (ja) | 1995-09-12 |
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