JPH08189357A - 作業機の冷却風供給ファンの逆転駆動機構 - Google Patents

作業機の冷却風供給ファンの逆転駆動機構

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JPH08189357A
JPH08189357A JP146395A JP146395A JPH08189357A JP H08189357 A JPH08189357 A JP H08189357A JP 146395 A JP146395 A JP 146395A JP 146395 A JP146395 A JP 146395A JP H08189357 A JPH08189357 A JP H08189357A
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JP
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belt
pulley
clutch pulley
reverse rotation
supply fan
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Application number
JP146395A
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English (en)
Inventor
Tomoya Matsubayashi
松林  智也
Koji Yamagata
山形  浩司
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B67/00Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
    • F02B67/04Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
    • F02B67/06Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルト鳴き現象が生じにくい作業機の冷却風
供給ファンの逆転駆動機構を提供する。 【構成】 駆動プーリ12と中継プーリ11とに第1ベ
ルト14を懸けわたし、冷却風供給ファン9用のベルト
伝動機構を、冷却風供給ファン9の入力プーリ9aと正
転用クラッチプーリ17と逆転用クラッチプーリ18と
にわたって第2ベルト19を懸け渡して構成し、正転用
クラッチプーリ7が第1ベルト14と連動回転するべく
第1ベルト14のベルト腹面に押圧接触する第1伝動状
態と、逆転用クラッチプーリ18が第1ベルトと連動回
転するべく第1ベルト14のベルト背面に押圧接触する
第2伝動状態とに切換自在に、正転用クラッチプーリ1
7及び逆転用クラッチプーリ18を一体的に位置変更す
る位置変更手段を設け、正転用クラッチプーリ17及び
逆転用クラッチプーリ18を、第2伝動状態から第1伝
動状態へ移動させる中間での移動速度を一時的に減速す
る減速手段を設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンで回転駆動さ
れる駆動プーリと中継プーリとに第1ベルトを懸けわた
すとともに、ラジエータ用の正逆転自在な冷却風供給フ
ァンに回動動力を伝達するベルト伝動機構を、前記冷却
風供給ファンに連動連結する入力プーリと正転用クラッ
チプーリと逆転用クラッチプーリとにわたって第2ベル
トを懸けわたして構成し、かつ、前記正転用クラッチプ
ーリが前記第1ベルトと連動回転するべく該第1ベルト
のベルト腹面に押圧接触する第1伝動状態と、前記逆転
用クラッチプーリが前記第1ベルトと連動回転するべく
該第1ベルトのベルト背面に押圧接触する第2伝動状態
とに切換自在に、前記正転用クラッチプーリ及び逆転用
クラッチプーリを一体的に位置変更する位置変更手段を
設けた作業機の冷却風供給ファンの逆転駆動機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の作業機の冷却風供給ファ
ンの逆転駆動機構としては、例えば、本出願人が先に出
願した特願平6‐28689号に提案されているものの
ように、ラジエータの吸気がなされる表面がわや防塵網
に付着したゴミ等を除去するために、冷却風供給ファン
を一時的に逆転駆動することで吸い込みと逆の送風を行
って前記ゴミ等を吹き飛ばすようにした構造のものが知
られている。そして、冷却風供給ファンを正転状態と逆
転状態とに切り換えるのに、正転用クラッチプーリ及び
逆転用クラッチプーリのそれぞれが第1ベルトに対して
押圧接当する第1伝動状態と第2伝動状態とにわたって
両クラッチプーリを一体的に位置変更するようにしてい
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造のものにあっては、逆転用クラッチプーリが第1
ベルトに接当押圧された逆転駆動状態から通常の正転駆
動状態へ、つまり正転用クラッチプーリが第1ベルトに
接当押圧される第1伝動状態に切り換える際に、第1ベ
ルトの腹面に正転用クラッチプーリが一気に接当押圧し
ていくように切り換えるようにしていたので、その切換
の際に、第1ベルトの速度と正転用クラッチプーリの回
転速度との差が大きいことから、第1ベルトの腹面と正
転用クラッチプーリとの間で一時的にスリップが生じ
て、そのスリップによってベルトが鳴くような異常音の
発生する虞れが高く、作業者にとってそのベルト鳴き現
象が耳障りなものとなっていた。本発明は、上記実情に
鑑みてなされたものであって、逆転駆動状態から正転駆
動状態に切り換える際にベルト鳴き現象が生じないよう
にできる作業機の冷却風供給ファンの逆転駆動機構の提
供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる作業機の
冷却風供給ファンの逆転駆動機構は、上記目的を達成す
るために、エンジンで回転駆動される駆動プーリと中継
プーリとに第1ベルトを懸けわたすとともに、ラジエー
タ用の正逆転自在な冷却風供給ファンに回動動力を伝達
するベルト伝動機構を、前記冷却風供給ファンに連動連
結する入力プーリと正転用クラッチプーリと逆転用クラ
ッチプーリとにわたって第2ベルトを懸けわたして構成
し、かつ、前記正転用クラッチプーリが前記第1ベルト
と連動回転するべく該第1ベルトのベルト腹面に押圧接
触する第1伝動状態と、前記逆転用クラッチプーリが前
記第1ベルトと連動回転するべく該第1ベルトのベルト
背面に押圧接触する第2伝動状態とに切換自在に、前記
正転用クラッチプーリ及び逆転用クラッチプーリを一体
的に位置変更する位置変更手段を設けた作業機の冷却風
供給ファンの逆転駆動機構であって、前記正転用クラッ
チプーリ及び逆転用クラッチプーリを、前記第2伝動状
態から第1伝動状態へ移動させる中間での移動速度を一
時的に減速する減速手段を設けてあることを特徴構成と
する。かかる特徴構成による作用・効果は次の通りであ
る。
【0005】
【作用】即ち、減速手段によって、正転用クラッチプー
リ及び逆転用クラッチプーリを第2伝動状態から第1伝
動状態へ移動させる中間での移動速度を一時的に減速す
ることで、正転用クラッチプーリが第1ベルトの腹面に
接当押圧する際には、一気の接当押圧が抑制されて、徐
々に接当押圧するようになっているため、正転用クラッ
チプーリと第1ベルトとの摩擦接触も徐々になされて、
その正転用クラッチプーリと第1ベルトとの速度差も徐
々に小さくなるように正転駆動速度を増速しながら伝動
していくから、第1ベルトと正転用クラッチプーリとの
スリップによって生じるベルト鳴き現象も抑制されるこ
とになる。
【0006】
【発明の効果】従って、正転用クラッチプーリ及び逆転
用クラッチプーリの移動速度を変更するという簡単な制
御によって、ベルト鳴き現象が生じにくくできたので、
その耳障りなベルト鳴き現象で作業者に不快感を与える
ことが解消され、良好な作業環境に維持できるに至っ
た。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に、穀物の刈取収穫用のコンバインを作業機
の一例として示している。このコンバインは、左右一対
のクローラ走行装置1,1で支持された機体の後部に脱
穀装置2、機体の前部に刈取前処理部3を備え、刈取前
処理部3の後部右側に運転部4を配置して構成してい
る。図1及び図2に示すように、エンジン5を覆うボン
ネット6の上部に、運転部4用の操縦座席7を備えてお
り、ボンネット6内にエンジン5用のラジエータ8と冷
却風供給ファン9とを配置している。
【0008】次に、ラジエータ8用の冷却風供給ファン
9の駆動構造について説明する。図2乃至図4及び図8
に示すように、エンジン5の側面に支持された回転軸1
0に中継プーリ11が固定されて、この中継プーリ1
1、駆動プーリとしてのエンジン5の出力プーリ12及
びオルタネータ13の入力プーリ13aにわたって第1
ベルト14を懸けわたしている。オルタネータ13のケ
ースの横軸芯P3周りで支持アーム15aが揺動自在に
支持され、支持アーム15aの先端にテンションプーリ
15が備えられており、支持アーム15aを第1ベルト
14側に付勢するバネ15bが接続されている。これに
より、テンションプーリ15が常時第1ベルト14の外
面に押圧することになる。
【0009】回転軸10に平板状で三角形状の切換部材
16が揺動自在に支持され、該切換部材16にプーリを
2枚同軸で一体回動自在に枢支した正転用クラッチプー
リ17と、同じくプーリを2枚同軸で一体回動自在に枢
支した逆転用クラッチプーリ18とを設けている。回転
軸10の中継プーリ11に冷却風供給ファン9がベアリ
ングを介して相対回転自在に支持され、冷却風供給ファ
ン9の基部に入力プーリ9aが設けられており、この入
力プーリ9aと切換部材16の正転用及び逆転用クラッ
チプーリ17,18にわたって第2ベルト19が懸けわ
たされている。そして、図8に示すように、切換部材1
6に固定された支持軸17aに正転用クラッチプーリ1
7が支持されている。これに対し、逆転用クラッチプー
リ18の支持軸18aは、図9に示すように、ボルト2
1及びブラケット22により切換部材16の長孔16a
に沿って位置調節自在に支持されており、正転用及び逆
転用クラッチプーリ17,18の間隔を微調整できるよ
うに構成している。
【0010】以上の構造により、出力プーリ12や第1
ベルト14は図3に示す矢印の方向に常時回転してい
る。そして、切換部材16を図3に示す正転位置Aに揺
動操作すると、正転用クラッチプーリ17が第1ベルト
14の内面に紙面右側から押圧され、第1ベルト14の
動力が正転用クラッチプーリ17及び第2ベルト19を
介して、入力プーリ9aに正転用動力として伝達され、
冷却風供給ファン9及び入力プーリ9aが図3の紙面時
計方向に正転駆動される。このように冷却風供給ファン
9が正転駆動される状態において、図2の実線の矢印に
示すように冷却風供給ファン9の吸引作用により外気が
冷却風として、ボンネット6の防塵網20からラジエー
タ8を通りエンジン5側に流れるのであり、この状態が
通常の状態である。
【0011】逆に、切換部材16を図4に示す逆転位置
Bに揺動操作すると、逆転用クラッチプーリ18が第1
ベルト14の外面に紙面左側から押圧されて、第1ベル
ト14の動力が逆転用クラッチプーリ18及び第2ベル
ト19を介して、入力プーリ9aに逆転用動力として伝
達され、冷却風供給ファン9及び入力プーリ9aが図4
の紙面反時計方向に逆転駆動される。このように冷却風
供給ファン9が逆転駆動される状態において、図2の二
点鎖線の矢印に示すように冷却風供給ファン9の吹き出
し作用により空気が前述とは逆に流れて、ラジエータ8
の表面及び防塵網20(特に下側)に付着したゴミ等が
吹き飛ばされる。
【0012】次に、冷却風供給ファン9用の切換部材1
6の揺動操作の構造について説明する。図6乃至図8に
示すように、切換部材16の回転軸10とは別位置に円
盤状の第1巻き取り部材23が軸芯P1周りに回転自在
に支持されて、第1巻き取り部材23を回転駆動する電
動モータ24がギア減速機構等を介して備えられてお
り、切換部材16にも半円盤状の第2巻き取り部材25
が固定されている。ここで、電動モータ24は図示しな
い制御手段によって、後述のように周期的な作動が行わ
れるべく制御されている。そして、第1巻き取り部材2
3のピン23aに接続されたワイヤ26が、第2巻き取
り部材25に巻回されて、切換部材16の支持軸17a
に接続されており、第1巻き取り部材23のピン23a
と切換部材16とにわたってバネ27が接続されてい
る。ここで、第1巻き取り部材23、電動モータ24、
制御手段、第2巻き取り部材25、ワイヤ26、バネ2
7は位置変更手段を構成している。
【0013】図6に示す状態は、第1巻き取り部材23
が切換部材16の正転位置Aに対応する角度に位置して
いる状態であり、バネ27の引っ張り作用により切換部
材16が正転位置に揺動操作されて、冷却風供給ファン
9が正転駆動されている状態である(図3参照)。この
状態でワイヤ26が少したるんで、バネ27の付勢力と
第1ベルト14の張力とが釣り合っている。この場合、
バネ27及びピン23aが第1巻き取り部材23の軸芯
P1を紙面右側に越えて、バネ27の付勢力により第1
巻き取り部材23が紙面時計方向に回転させられようと
しているが、第1巻き取り部材23を図6に示す角度で
止めるストッパー29が設けられているので、バネ27
の付勢力及びストッパー29の作用により、第1巻き取
り部材23が図6に示す角度に保持される。
【0014】次に、電動モータ24により第1巻き取り
部材23を紙面反時計方向に約180度だけ回転駆動す
ると、ワイヤ26が第1巻き取り部材23に巻き取られ
ながら引き操作されて、切換部材16及び第2巻き取り
部材25も紙面反時計方向に揺動し、図7に示すように
切換部材16が逆転位置Bに揺動操作されて、冷却風供
給ファン9が逆転駆動される(図4参照)。この図3か
ら図4に示すように、切換部材16を正転位置Aから逆
転位置Bに揺動操作すると、切換部材16の揺動に伴っ
てバネ27が切換部材16側に引き操作されることにな
るが、これと同時にバネ27が接続される第1巻き取り
部材23のピン23aも切換部材16側に移動(第1巻
き取り部材23の直径の長さ程度)するので、切換部材
16の正転位置Aから逆転位置Bへの揺動操作に対して
バネ27が大きな抵抗になることはない。
【0015】逆に図7に示すように第1巻き取り部材2
3が切換部材16の逆転位置Bに対応する角度に位置し
ている状態において、電動モータ24により第1巻き取
り部材23を紙面時計方向に約180度だけ回転駆動す
ると、ワイヤ26が第1巻き取り部材23から繰り出さ
れ、ピン23aの移動によりバネ27が引き操作され
て、バネ27の付勢力により切換部材16及び第2巻き
取り部材25も紙面反時計方向に揺動して、図3及び図
6に示すように切換部材16が正転位置Aに揺動操作さ
れるのである。
【0016】次に、切換部材16を図4及び図7の逆転
位置Bに揺動操作する場合のサイクルについて説明す
る。このサイクルでは図5に示すように、最初に設定時
間T2の間だけ切換部材16が正転位置Aに保持され、
次に設定時間T4をかけて切換部材16が正転位置Aか
ら逆転位置Bに揺動操作されるのであり、この間は冷却
風供給ファン9に動力は伝わらない。そして、切換部材
16が設定時間T3の間だけ逆転位置Bに保持され、次
に設定時間T5をかけて切換部材16が逆転位置Bから
正転位置Aに揺動操作されて、周期T1の1回のサイク
ルを終了する。このサイクルの設定は、前述の制御手段
において、タイマ作動で順次なされるようにしている。
【0017】以上のようなサイクルにおいて、冷却風供
給ファン9が正転駆動されている状態から冷却風供給フ
ァン9への動力を一度遮断することにより、図2に示す
ラジエータ8の表面に付着した比較的大きなゴミ等を、
機体の振動によりラジエータ8と防塵網20との間の下
方に落とす。次に冷却風供給ファン9を逆転駆動するこ
とによって、ラジエータ8の表面に付着したゴミ等を吹
き飛ばすのである。図5に示すように、切換部材16が
正転位置Aから逆転位置Bに(又は逆に)揺動操作され
る設定時間T4、並びに、切換部材16が逆転位置Bに
保持される設定時間T3をほぼ同じ長さとしており、切
換部材16が正転位置Aに保持される設定時間T2を、
前述の設定時間T3,T4よりも充分に長いものに設定
している。又、設定時間T4よりも設定時間T5の方を
後述のように長く設定している。
【0018】次に、図5に示すサイクルで切換部材16
を逆転位置Bに揺動操作する場合の流れについて説明す
る。図6に示すように、エンジン5の横側面にロータリ
式のポテンショメータ28が固定されており、ポテンシ
ョメータ28の回転式の検出軸にゴム製のローラ8aが
固定されて、このローラ28aが第2巻き取り部材25
の外周面に当て付けられている。これにより、ポテンシ
ョメータ28の検出値によって切換部材16の揺動位置
が連続的に検出されるのであり、ポテンショメータ28
の検出値を微分処理することによって、切換部材16の
作動速度が連続的に検出される。
【0019】図5に示すように、切換部材16の正転位
置Aを最初の基準として(時点C1)、設定時間T2が
経過するまでは電動モータ24へは操作電流は供給され
ず、切換部材16は正転位置Aに保持される。切換部材
16が正転位置Aに位置した状態で設定時間T2が経過
すると(時点C2)、電動モータ24に対して逆転位置
B側への操作電流が供給され始めて、電動モータ24及
びワイヤ26により、切換部材16が図3に示す正転位
置Aから図4に示す逆転位置に揺動操作され始める。こ
の場合、図6に示すポテンショメータ28の検出値の変
化率(切換部材16の作動速度)は、前述の逆転位置B
側への操作電流に対応する変化率D1となっている。
【0020】切換部材16が図4の逆転位置B側に接近
して、逆転用クラッチプーリ18が第1ベルト14の外
面、つまり背面に押圧され始めると、第1ベルト14の
張力が抵抗として切換部材16及び電動モータ24に掛
かり始める。第1ベルト14の張力の抵抗により、ポテ
ンショメータ28の検出値の変化率の絶対値(切換部材
16移動速度)が低下して設定値D2に達すると(時点
C3)、逆転用クラッチプーリ18が第1ベルト14の
外面に充分な力で押圧されて、冷却風供給ファン9が逆
転駆動される第2状態としての逆転位置Bに切換部材1
6が達したと判断されて(図5参照)、電動モータ24
に対する逆転位置B側への操作電流が遮断される(時点
C4)。これにより、電動モータ24が停止して切換部
材16の逆転位置B側への揺動操作を終了する。
【0021】次に切換部材16が逆転位置Bに位置した
状態で設定時間T3が経過すると(時点C5)、電動モ
ータ24に対して正転位置A側への操作電流が供給され
始めて、電動モータ24及びバネ27により切換部材1
6が図4に示す逆転位置Bから、図3に示す正転位置A
側に揺動操作され始める。この場合、図5に示すポテン
ショメータ8の検出値の変化率(切換部材16の移動速
度)は、前述の正転位置A側への操作電流に対応する変
化率D1まで上昇させた後ただちに減速し、一時的に停
止させる。そして、停止させた後ただちに正転位置A側
への操作電流を再び電動モータ24に供給する。切換部
材16が図3の正転位置A側に接近して、正転用クラッ
チプーリ17が第1ベルト14の内面、つまり腹面に押
圧され始めると、第1ベルト14の張力が抵抗として切
換部材16及び電動モータ24に掛かり始める。第1ベ
ルト14の張力の抵抗により、ポテンショメータ28の
検出値の変化率の絶対値(切換部材16移動速度)が設
定値D2に達するとただちに減速し(時点C6)、正転
用クラッチプーリ17が第1ベルト14の内面に充分な
力で押圧されて、冷却風供給ファン9が正転駆動される
第1状態としての正転位置Aに切換部材16が達したと
判断されて(図5参照)、電動モータ24に対する正転
位置A側への操作電流が遮断される(時点C7)。これ
により、電動モータ24が停止して切換部材16の正転
位置A側への揺動操作を終了する。(以上、減速手段に
相当)
【0022】図5に示すように、切換部材16の正転位
置Aから逆転位置Bへの揺動操作(時点C2から時点C
4)、及び逆転位置Bから正転位置Aへの揺動操作(時
点C5から時点C7)において、図6のポテンショメー
タ28の検出値により、切換部材16の揺動位置を連続
的に検出している。これにより、切換部材16の正転位
置Aから逆転位置Bへの揺動操作途中において、ポテン
ショメータ28の検出値が図4の逆転位置Bに対応する
ような検出値にまだ達していないのに、ポテンショメー
タ28の検出値の変化率が設定値D2以下にまで低下す
ると、正転位置Aから逆転位置Bへの揺動操作途中で切
換部材16が停止したと判断できる。従って、このよう
な場合には警報ブザー(図示せず)が作動して、作業者
に異常を知らせるように構成している。
【0023】逆に、切換部材16の逆転位置Bから正転
位置Aへの揺動操作途中において、ポテンショメータ2
8の検出値が図3の正転位置Aに対応するような検出値
にまだ達していないのに、切換部材16が最終的に停止
したままであると、逆転位置Bから正転位置Aへの揺動
操作途中で切換部材16が停止したままであると判断で
きる。従って、このような場合にも警報ブザー(図示せ
ず)が作動して、作業者に知らせるように構成してい
る。
【0024】〔別実施例〕 上記実施例では減速手段によって、正転用及び逆転用
クラッチプーリ17,18を第2状態から第1状態への
移動経路途中で一時的に停止するところまで減速したも
のを示したが、途中で停止するのでなく、所定の低速状
態まで減速するようにしても良い。
【0025】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインを示す全体側面図
【図2】コンバインのボンネット付近を示す縦断正面図
【図3】正転状態の切換部材、第1ベルト及び第2ベル
ト等を示す側面図
【図4】逆転状態の切換部材、第1ベルト及び第2ベル
ト等を示す側面図
【図5】切換部材の揺動位置、モータへの操作電流、ポ
テンショメータの検出値の変化率の経時的な変動の様子
を示すグラフ
【図6】正転状態の切換部材、第1及び第2巻き取り部
材等を示す側面図
【図7】逆転状態の切換部材、第1及び第2巻き取り部
材等を示す側面図
【図8】切換部材、第1及び第2巻き取り部材等を示す
縦断正面図
【図9】切換部材における逆転用クラッチプーリの支持
構造を示す断面図
【符号の説明】
5 エンジン 8 ラジエータ 9 冷却風供給ファン 9a 入力プーリ 11 中継プーリ 12 駆動プーリ 14 第1ベルト 17 正転用クラッチプーリ 18 逆転用クラッチプーリ 19 第2ベルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(5)で回転駆動される駆動プ
    ーリ(12)と中継プーリ(11)とに第1ベルト(1
    4)を懸けわたすとともに、ラジエータ(8)用の正逆
    転自在な冷却風供給ファン(9)に回動動力を伝達する
    ベルト伝動機構を、前記冷却風供給ファン(9)に連動
    連結する入力プーリ(9a)と正転用クラッチプーリ
    (17)と逆転用クラッチプーリ(18)とにわたって
    第2ベルト(19)を懸けわたして構成し、かつ、前記
    正転用クラッチプーリ(17)が前記第1ベルト(1
    4)と連動回転するべく該第1ベルト(14)のベルト
    腹面に押圧接触する第1伝動状態と、前記逆転用クラッ
    チプーリ(18)が前記第1ベルト(14)と連動回転
    するべく該第1ベルト(14)のベルト背面に押圧接触
    する第2伝動状態とに切換自在に、前記正転用クラッチ
    プーリ(17)及び逆転用クラッチプーリ(18)を一
    体的に位置変更する位置変更手段を設けた作業機の冷却
    風供給ファンの逆転駆動機構であって、 前記正転用クラッチプーリ(17)及び逆転用クラッチ
    プーリ(18)を、前記第2伝動状態から第1伝動状態
    へ移動させる中間での移動速度を一時的に減速する減速
    手段を設けてある作業機の冷却風供給ファンの逆転駆動
    機構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001263063A (ja) * 2000-03-15 2001-09-26 Kubota Corp 作業車のエンジン冷却装置
KR101347129B1 (ko) * 2011-12-27 2014-01-02 이세키노우키가부시키가이샤 작업 차량의 원동부
KR20140030024A (ko) 2012-08-29 2014-03-11 가부시끼 가이샤 구보다 콤바인
JP2019210825A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 井関農機株式会社 乗用芝刈機

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