JP2938776B2 - 作業機の冷却風供給ファンの逆転駆動機構 - Google Patents

作業機の冷却風供給ファンの逆転駆動機構

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JP2938776B2
JP2938776B2 JP7001466A JP146695A JP2938776B2 JP 2938776 B2 JP2938776 B2 JP 2938776B2 JP 7001466 A JP7001466 A JP 7001466A JP 146695 A JP146695 A JP 146695A JP 2938776 B2 JP2938776 B2 JP 2938776B2
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B67/00Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
    • F02B67/04Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
    • F02B67/06Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンで回転駆動さ
れる駆動プーリと中継プーリとに第1ベルトを懸けわた
すとともに、ラジエータ用の正逆転自在な冷却風供給フ
ァンに回動動力を伝達するベルト伝動機構を、前記冷却
風供給ファンに連動連結する入力プーリと正転用クラッ
チプーリと逆転用クラッチプーリとにわたって第2ベル
トを懸けわたして構成し、かつ、前記正転用クラッチプ
ーリが前記第1ベルトと連動回転するべく該第1ベルト
のベルト腹面に押圧接触する第1伝動状態と、前記逆転
用クラッチプーリが前記第1ベルトと連動回転するべく
該第1ベルトのベルト背面に押圧接触する第2伝動状態
とに切換自在に、前記正転用クラッチプーリ及び逆転用
クラッチプーリを一体的に位置変更する位置変更手段を
設けた作業機の冷却風供給ファンの逆転駆動機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の作業機の冷却風供給ファ
ンの逆転駆動機構としては、例えば、本出願人が先に出
願した特願平6‐28689号に提案されているものの
ように、ラジエータの吸気がなされる表面がわや防塵網
に付着したゴミ等を除去するために、冷却風供給ファン
を一時的に逆転駆動することで吸い込みと逆の送風を行
って前記ゴミ等を吹き飛ばすようにした構造のものが知
られている。そして、冷却風供給ファンを正転状態と逆
転状態とに切り換えるのに、正転用クラッチプーリ及び
逆転用クラッチプーリのそれぞれが第1ベルトに対して
押圧接当する第1伝動状態と第2伝動状態とにわたって
両クラッチプーリを一体的に位置変更するようにしてい
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造のものにあっては、逆転用クラッチプーリが第1
ベルトに接当押圧させた逆転駆動状態から通常の正転駆
動状態へ、つまり正転用クラッチプーリが第1ベルトに
接当押圧される第1伝動状態に切り換える際に、第1ベ
ルトの腹面に正転用クラッチプーリが一気に接当押圧し
ていくように切り換えるようにしていたので、その切換
の際に、第1ベルトの逆転用クラッチプーリや正転用ク
ラッチプーリによりテンションが低下しているととも
に、正転用クラッチプーリが第1ベルトに対して一定以
上の押圧によって所定のテンションを付与した状態にな
るまでの間は、第1ベルトと正転用クラッチプーリとの
速度差が大きいことで、第1ベルトの腹面と正転用クラ
ッチプーリとの間で一時的にスリップが生じて、そのス
リップによってベルトが鳴くような異常音の発生する虞
れが高く、作業者にとってそのベルト鳴き現象が耳障り
なものとなっていた。そこで、そのスリップによる耳障
りなベルト鳴き現象の発生を抑制するために、例えば、
図16に示すように、冷却風供給ファン9の駆動軸に設
けた入力プーリ9aと、第1ベルト14を張設する中継
プーリ11とを同軸芯周りで相対回動自在に相隣る状態
で並設し、両プーリ9a,11の速度差を正転用クラッ
チプーリが第1ベルト14の腹面に接当するまでに予め
小さくなるようにしておく手段が考えられるのであり、
その手段としては、前記入力プーリ9aと中継プーリ1
1との間に粘性クラッチ50を介装しておく方法が考え
られる。しかしながら、このように、粘性クラッチ50
を介装しておくものでは、粘性クラッチ50は互いのプ
ーリ9a,11同士の回転速度を近づけるよう、半クラ
ッチ状態で両プーリ9a,11を接触させておく構成の
ものであるので、装置として高価なものとなり、単にベ
ルト鳴きを解消する構造としてはコスト高を招来すると
いう問題があった。本発明は、上記実情に鑑みてなされ
たものであって、逆転駆動状態から正転駆動状態に切り
換える際にベルト鳴き現象が生じないように比較的安価
に構成できる作業機の冷却風供給ファンの逆転駆動機構
の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1にかか
る作業機の冷却風供給ファンの逆転駆動機構は、冒記構
成のものにおいて、前記正転用クラッチプーリが前記第
2伝動状態から第1伝動状態へ移動する中間で前記第1
ベルトの張力を高めるように前記第1ベルトに押圧接触
し、前記第1伝動状態及び第2伝動状態で、前記第1ベ
ルトへの押圧接触を解除する補助テンション付与機構
を、前記位置変更手段に連係して設けてあることを特徴
構成とする。本発明の請求項2にかかる作業機の冷却風
供給ファンの逆転駆動機構は、冒記構成のものにおい
て、前記第1ベルトに所定の張力を与えるテンション機
構を設けるとともに、前記正転用クラッチプーリが前記
第2伝動状態から第1伝動状態へ移動する中間で、前記
第1ベルトへの張力を追加するがわに前記テンション機
構を作動し、前記第1伝動状態及び第2伝動状態で、前
記第1ベルトへの張力の追加を解除するように前記テン
ション機構を作動するテンション機構強制作動手段を、
前記位置変更手段に連係して設けてあることを特徴構成
とする。かかる特徴構成による作用・効果は次の通りで
ある。
【0005】
【作用】即ち、本発明の請求項1の構成によれば、補助
テンション付与機構によって、正転用クラッチプーリが
前記第2伝動状態から第1伝動状態へ移動する中間で前
記第1ベルトの張力を高めるように前記第1ベルトに押
圧接触し、第1伝動状態及び第2伝動状態で、補助テン
ション付与機構による第1ベルトへの押圧接触を解除す
ることになるから、第1伝動状態への切り換えで、正転
用クラッチプーリが第1ベルトに押圧接触する際に、比
較的テンションを高く維持されている第1ベルトが逃げ
にくいものとなっていることで、正転用クラッチプーリ
と第1ベルトとの間でスリップが生じにくいもとのな
り、よって、そのスリップで発生する虞れのあるベルト
鳴りが抑制されることになる。また、本発明の請求項2
の構成によれば、テンション機構強制作動手段によっ
て、正転用クラッチプーリが第2伝動状態から第1伝動
状態へ移動する中間で、第1ベルトへの張力を追加する
がわに前記テンション機構を作動し、第1伝動状態及び
第2伝動状態で、第1ベルトへの張力の追加を解除する
ように前記テンション機構を作動させるから、第1伝動
状態への切り換えで正転用クラッチプーリが第1ベルト
に押圧接触する際に、比較的テンションを高く維持され
ている第1ベルトが逃げにくいものとなっていることに
より、正転用クラッチプーリと第1ベルトとの間でスリ
ップが生じにくいもとのなり、よって、そのスリップで
発生する虞れのあるベルト鳴りが抑制されることにな
る。
【0006】
【発明の効果】従って、本発明の請求項1及び請求項2
によれば、正転用クラッチプーリ及び逆転用クラッチプ
ーリの第1伝動状態への移行時に、正転用クラッチプー
リ及び逆転用クラッチプーリの接当押圧がなされていな
いことにより弛み勝手になる可能性のある第1ベルトの
張力をその弛みがないように、補助テンション付与機
構、又はテンション機構強制作動手段によって補助的に
第1ベルトにテンションを与えるという簡単な構造によ
って、粘性クラッチ等の高価な装置を用いることなく安
価にベルト鳴き現象が生じにくくできたので、その耳障
りなベルト鳴きで作業者に不快感を与えることが解消さ
れ、良好な作業環境を低コストで維持できるに至った。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に、穀物の刈取収穫用のコンバインを作業機
の一例として示している。このコンバインは、左右一対
のクローラ走行装置1,1で支持された機体の後部に脱
穀装置2、機体の前部に刈取前処理部3を備え、刈取前
処理部3の後部右側に運転部4を配置して構成してい
る。図1及び図2に示すように、エンジン5を覆うボン
ネット6の上部に、運転部4用の操縦座席7を備えてお
り、ボンネット6内にエンジン5用のラジエータ8と冷
却風供給ファン9とを配置している。
【0008】次に、ラジエータ8用の冷却風供給ファン
9の駆動構造について説明する。図2乃至図5、及び図
9に示すように、エンジン5の側面に支持された回転軸
10に中継プーリ11が固定されて、この中継プーリ1
1、駆動プーリとしてのエンジン5の出力プーリ12及
びオルタネータ13の入力プーリ13aにわたって第1
ベルト14を懸けわたしている。図2乃至図5に示すよ
うに、オルタネータ13のケースの横軸芯P3に支持ア
ーム15aが揺動自在に支持され、支持アーム15aの
先端にテンションプーリ15が備えられており、支持ア
ーム15aを第1ベルト14側に付勢するバネ15bが
接続されている。これにより、テンションプーリ15が
常時第1ベルト14の外面に押圧することになる。
【0009】回転軸10に平板状で三角形状の切換部材
16が揺動自在に支持され、該切換部材16にプーリを
2枚同軸で一体回動自在に枢支した正転用クラッチプー
リ17と、同じくプーリを2枚同軸で一体回動自在に枢
支した逆転用クラッチプーリ18とを設けている。回転
軸10の中継プーリ11に冷却風供給ファン9がベアリ
ングを介して相対回転自在に支持され、冷却風供給ファ
ン9の基部に入力プーリ9aが設けられており、この入
力プーリ9aと切換部材16の正転用及び逆転用クラッ
チプーリ17,18とにわたって第2ベルト19が懸け
わたされている。そして、図9に示すように、切換部材
16に固定された支持軸17aに正転用クラッチプーリ
17が支持されている。これに対し、逆転用クラッチプ
ーリ18の支持軸18aは、図10に示すように、ボル
ト21及びブラケット22により切換部材16の長孔1
6aに沿って位置調節自在に支持されており、正転用及
び逆転用クラッチプーリ17,18の間隔を微調整でき
るように構成している。
【0010】さらに、図2乃至図5に示すように、出力
プーリ12とオルタネータ13の入力プーリ13aとの
間の第1ベルト14の外面に接当して、第1ベルト14
を内方向きに押圧することでして第1ベルト14にテン
ションを付加するための補助テンション付与機構30を
構成する補助テンションプーリ30aを、エンジン5が
わの固定揺動支点P4周りで揺動自在に支持されたアー
ム30bの先端に設けている。このアーム30bと一体
に揺動する第2アーム30cを、前記切換部材16の先
端に突設した係止部16bの移動軌跡中に介在できるよ
うに設けている。この係止部16bは切換部材16に揺
動自在に枢着され、逆転用クラッチプーリ18がわへの
揺動がストッパ16cで規制され、正転用クラッチプー
リ17がわへの揺動は所定範囲内で自在となっている。
そして、アーム30b及び第2アーム30cをバネ30
dによって第1ベルト14より外方に離間する所定停止
位置Cに向けて弾性的に付勢している。この所定停止位
置Cにアーム30bが位置する状態では第2アーム30
dの先端部が前記係止部16bの移動軌跡中に干渉する
状態で位置することになる。ここで、補助テンションプ
ーリ30a、アーム30b、第2アーム30c、バネ3
0d、係止部16b、ストッパ16cは補助テンション
付与機構30を構成している。
【0011】以上の構造により、出力プーリ12や第1
ベルト14は図2乃至図5に示す矢印の方向に常時回転
している。そして、切換部材16を図5に示す正転位置
Aに揺動操作すると、正転用クラッチプーリ17が第1
ベルト14の内面に紙面右側から押圧され、第1ベルト
14の動力が正転用クラッチプーリ17及び第2ベルト
19を介して、入力プーリ9aに正転用動力として伝達
され、冷却風供給ファン9及び入力プーリ9aが図5の
紙面時計方向に正転駆動される。このように冷却風供給
ファン9が正転駆動される状態において、図2の実線の
矢印に示すように冷却風供給ファン9の吸引作用により
外気が冷却風として、ボンネット6の防塵網20からラ
ジエータ8を通りエンジン5側に流れるのであり、この
状態が通常の状態である。
【0012】逆に、切換部材16を図3に示す逆転位置
Bに揺動操作すると、逆転用クラッチプーリ18が第1
ベルト14の外面に紙面左側から押圧されて、第1ベル
ト14の動力が逆転用クラッチプーリ18及び第2伝動
ベルトとしての第2ベルト19を介して、入力プーリ9
aに逆転用動力として伝達され、冷却風供給ファン9及
び入力プーリ9aが図3の紙面反時計方向に逆転駆動さ
れる。このように冷却風供給ファン9が逆転駆動される
状態において、図2の二点鎖線の矢印に示すように冷却
風供給ファン9の吹き出し作用により空気が前述とは逆
に流れて、ラジエータ8の表面及び防塵網20(特に下
側)に付着したゴミ等が吹き飛ばされる。
【0013】次に、冷却風供給ファン9用の切換部材1
6の揺動操作の構造について説明する。図7に示すよう
に、切換部材16の回転軸10とは別位置に円盤状の第
1巻き取り部材23が軸芯P1周りに回転自在に支持さ
れて、第1巻き取り部材23を回転駆動する電動モータ
24が備えられており、切換部材16にも半円盤状の第
2巻き取り部材25が固定されている。ここで、電動モ
ータ24は図示しない制御手段によって、後述のように
周期的な作動が行われるべく制御されている。そして、
第1巻き取り部材23のピン23aに接続されたワイヤ
26が、第2巻き取り部材25に巻回されて、切換部材
16の支持軸17aに接続されており、第1巻き取り部
材23のピン23aと切換部材16とにわたってバネ2
7が接続されている。ここで、第1巻き取り部材23、
電動モータ24、制御手段、第2巻き取り部材25、ワ
イヤ26、バネ27は位置変更手段を構成している。
【0014】図7に示す状態は、第1巻き取り部材23
が切換部材16の正転位置Aに対応する角度に位置して
いる状態であり、バネ27の引っ張り作用により切換部
材16が正転位置に揺動操作されて、冷却風供給ファン
9が正転駆動されている状態である(図5参照)。この
状態でワイヤ26が少したるんで、バネ27の付勢力と
第1ベルト14の張力とが釣り合っている。この場合、
バネ27及びピン23aが第1巻き取り部材23の軸芯
P1を紙面右側に越えて、バネ27の付勢力により第1
巻き取り部材23が紙面時計方向に回転させられようと
しているが、第1巻き取り部材23を図7に示す角度で
止めるストッパー29が設けられているので、バネ27
の付勢力及びストッパー29の作用により、第1巻き取
り部材23が図7に示す角度に保持される。又、前記補
助テンション付与機構30の第2アーム30cは前記係
止部16bの移動軌跡中に位置したままとなっている。
【0015】次に、電動モータ24により第1巻き取り
部材23を紙面反時計方向に約180度だけ回転駆動す
ると、ワイヤ26が第1巻き取り部材23に巻き取られ
ながら引き操作されて、切換部材16及び第2巻き取り
部材25も紙面反時計方向に揺動し、図8に示すように
切換部材16が逆転位置Bに揺動操作されて、冷却風供
給ファン9が逆転駆動される(図3参照)。この図5か
ら図3に示すように、切換部材16を正転位置Aから逆
転位置Bに揺動操作すると、切換部材16の揺動に伴っ
てバネ27が切換部材16側に引き操作されることにな
るが、これと同時にバネ27が接続される第1巻き取り
部材23のピン23aも切換部材16側に移動(第1巻
き取り部材23の直径の長さ程度)するので、切換部材
16の正転位置Aから逆転位置Bへの揺動操作に対して
バネ27が大きな抵抗になることはない。そして、係止
部16bはその移動途中で補助テンション付与機構30
の第2アーム30cの先端部と接当するが係止部16b
自体が揺動して逃げて第2アーム30cを押圧すること
はない。
【0016】逆に図8に示すように第1巻き取り部材2
3が切換部材16の逆転位置Bに対応する角度に位置し
ている状態において、電動モータ24により第1巻き取
り部材23を紙面時計方向に約180度だけ回転駆動す
ると、ワイヤ26が第1巻き取り部材23から繰り出さ
れ、ピン23aの移動によりバネ27が引き操作され
て、バネ27の付勢力により切換部材16及び第2巻き
取り部材25も紙面反時計方向に揺動して、図5に示す
ように切換部材16が正転位置Aに揺動操作される。そ
して、その揺動の際に、図4に示すように、係止部16
bがストッパ16cで規制された状態で第2アーム30
cの先端部に接当して第2アーム30cひいてはアーム
30bを揺動してテンションプーリ30aを第1ベルト
14にテンションを与えるようにする。係止部16b、
第2アーム30c等の寸法や設置位置で設定される互い
の係止解除位置が正転用クラッチプーリ17が第1ベル
ト14にある程度接当押圧がなされる位置となってお
り、このため、正転用クラッチプーリ17はある程度張
力付加のある第1ベルト14に対して接当押圧していく
のである。係止部16b、第2アーム30cの係止解除
がされても、正転用クラッチプーリ17によって第1ベ
ルト14は押圧されているので、互いのスリップは生じ
にくい状態となっている。
【0017】次に、切換部材16を図3及び図8の逆転
位置Bに揺動操作する場合のサイクルについて説明す
る。このサイクルでは図6に示すように、最初に設定時
間T2の間だけ切換部材16が正転位置Aに保持され、
次に設定時間T4をかけて切換部材16が正転位置Aか
ら逆転位置Bに揺動操作されるのであり、この間は冷却
風供給ファン9に動力は伝わらない。そして、切換部材
16が設定時間T3の間だけ逆転位置Bに保持され、次
に設定時間T5をかけて切換部材16が逆転位置Bから
正転位置Aに揺動操作されて、周期T1の1回のサイク
ルを終了する。このサイクルの設定は、前述の制御手段
において、タイマ作動で順次なされるようにしている。
【0018】以上のようなサイクルにおいて、冷却風供
給ファン9が正転駆動されている状態から冷却風供給フ
ァン9への動力を一度遮断することにより(図6の中立
位置参照)、図2に示すラジエータ8の表面(図2の紙
面左側の面)に付着した比較的大きなゴミ等を、機体の
振動によりラジエータ8と防塵網20との間の下方に落
とす。次に冷却風供給ファン9を逆転駆動することによ
って、ラジエータ8の表面に付着したゴミ等を吹き飛ば
すのである。図6に示すように、切換部材16が正転位
置Aから逆転位置Bに(又は逆に)揺動操作される設定
時間T4、並びに、切換部材16が逆転位置Bに保持さ
れる設定時間T3をほぼ同じ長さとしており、切換部材
16が正転位置Aに保持される設定時間T2を、前述の
設定時間T3,T4よりも充分に長いものに設定してい
る。又、設定時間T4よりも設定時間T5の方を後述の
ように長く設定している。
【0019】次に、図6に示すサイクルで切換部材16
を逆転位置Bに揺動操作する場合の流れについて説明す
る。図7に示すように、エンジン5の横側面にロータリ
式のポテンショメータ28が固定されており、ポテンシ
ョメータ28の回転式の検出軸にゴム製のローラ8aが
固定されて、このローラ28aが第2巻き取り部材25
の外周面に当て付けられている。これにより、ポテンシ
ョメータ28の検出値によって切換部材16の揺動位置
が連続的に検出されるのであり、ポテンショメータ28
の検出値を微分処理することによって、切換部材16の
作動速度が連続的に検出される。
【0020】図6に示すように、切換部材16の正転位
置Aを最初の基準として(時点C1)、設定時間T2が
経過するまでは電動モータ24へは操作電流は供給され
ず、切換部材16は正転位置Aに保持される。切換部材
16が正転位置Aに位置した状態で設定時間T2が経過
すると(時点C2)、電動モータ24に対して逆転位置
B側への操作電流が供給され始めて、電動モータ24及
びワイヤ26により、切換部材16が図5に示す正転位
置Aから図3に示す逆転位置に揺動操作され始める。こ
の場合、図6に示すポテンショメータ28の検出値の変
化率(切換部材16の作動速度)は、前述の逆転位置B
側への操作電流に対応する変化率D1となっている。
【0021】切換部材16が図3の逆転位置B側に接近
して、逆転用クラッチプーリ18が第1ベルト14の外
面、つまり背面に押圧され始めると、第1ベルト14の
張力が抵抗として切換部材16及び電動モータ24に掛
かり始める。第1ベルト14の張力の抵抗により、ポテ
ンショメータ28の検出値の変化率の絶対値(切換部材
16移動速度)が低下して設定値D2に達すると(時点
C3)、逆転用クラッチプーリ18が第1ベルト14の
外面に充分な力で押圧されて、冷却風供給ファン9が逆
転駆動される第2状態としての逆転位置Bに切換部材1
6が達したと判断されて(図6参照)、電動モータ24
に対する逆転位置B側への操作電流が遮断される(時点
C4)。これにより、電動モータ24が停止して切換部
材16の逆転位置B側への揺動操作を終了する。
【0022】次に切換部材16が逆転位置Bに位置した
状態で設定時間T3が経過すると(時点C5)、電動モ
ータ24に対して正転位置A側への操作電流が供給され
始めて、電動モータ24及びバネ27により切換部材1
6が図 に示す逆転位置Bから、図5に示す正転位置A
側に揺動操作され始める。この場合、図6に示すポテン
ショメータ8の検出値の変化率(切換部材16の移動速
度)は、前述の正転位置A側への操作電流に対応する変
化率D1となっている。切換部材16が図5の正転位置
A側に接近して、正転用クラッチプーリ17が第1ベル
ト14の内面、つまり腹面に押圧され始めると、第1ベ
ルト14の張力が抵抗として切換部材16及び電動モー
タ24に掛かり始める。第1ベルト14の張力の抵抗に
より、ポテンショメータ28の検出値の変化率の絶対値
(切換部材16移動速度)が低下して、設定値D2に達
すると(時点C6)、正転用クラッチプーリ17が第1
ベルト14の内面に充分な力で押圧されて、冷却風供給
ファン9が正転駆動される第1状態としての正転位置A
に切換部材16が達したと判断されて(図6参照)、電
動モータ24に対する正転位置A側への操作電流が遮断
される(時点C7)。これにより、電動モータ24が停
止して切換部材16の正転位置A側への揺動操作を終了
する。
【0023】図6に示すように、切換部材16の正転位
置Aから逆転位置Bへの揺動操作(時点C2から時点C
4)、及び逆転位置Bから正転位置Aへの揺動操作(時
点C5から時点C7)において、図6のポテンショメー
タ28の検出値により、切換部材16の揺動位置を連続
的に検出している。これにより、切換部材16の正転位
置Aから逆転位置Bへの揺動操作途中において、ポテン
ショメータ28の検出値が図3の逆転位置Bに対応する
ような検出値にまだ達していないのに、ポテンショメー
タ28の検出値の変化率が設定値D2以下にまで低下す
ると、正転位置Aから逆転位置Bへの揺動操作途中で切
換部材16が停止したと判断できる。従って、このよう
な場合には警報ブザー(図示せず)が作動して、作業者
に異常を知らせるように構成している。
【0024】逆に、切換部材16の逆転位置Bから正転
位置Aへの揺動操作途中において、ポテンショメータ2
8の検出値が図5の正転位置Aに対応するような検出値
にまだ達していないのに、切換部材16が最終的に停止
したままであると、逆転位置Bから正転位置Aへの揺動
操作途中で切換部材16が停止したと判断できる。従っ
て、このような場合には警報ブザー(図示せず)が作動
して、作業者に知らせるように構成している。
【0025】〔別実施例〕次に、請求項2にかかる本発
明の実施例について説明する。尚、上記実施例と同一の
構造については説明を省略するとともに、同一の符号を
付して説明する。図11に示すように、第1ベルト14
に予め張力を付加するテンションプーリ15の支持アー
ムaのバネ15bの他端部を、エンジン5がわに軸芯P
5周りで揺動自在に支持した第1リンクアーム31の一
端部に接続している。この第1リンクアーム31の他端
部に設けたピン31aを、エンジン5がわに軸芯P6周
りで揺動自在に支持した第2リンクアーム32の一端部
に形成した長孔32aに係入している。第2リンクアー
ム32の他端部はカムフォロワ32bに形成されてお
り、このカムフォロワ32bは、第2巻き取り部材25
の外周縁部より外方に膨出する状態に形成したカム33
によって案内されるようにしている。ここで、テンショ
ンプーリ15、支持アームa、バネ15b、第1リンク
アーム31、第2リンクアーム32及びカム33はテン
ション機構強制作動手段34を構成している。
【0026】上記構成において、カム33のカムフォロ
ワ32bとの当たり位置は、正転用クラッチプーリ17
が第1ベルト14に接当押圧する正転位置Aと、逆転用
クラッチプーリ18が第1ベルト14に接当押圧する逆
転位置Bとでは軸芯P1からの径方向でほぼ第1巻き取
り部材23の外周縁部の位置と同じであるが、前記正転
用及び逆転用クラッチプーリ17,18が共に第1ベル
ト14と接当していない範囲では、軸芯からの径方向で
ほぼ第2巻き取り部材25の外周縁部の位置より外がわ
となるように設定している。従って、上記構成によれ
ば、バネ15bの第1リンクアーム32との接続位置
は、正転位置A及び逆転位置Bではカム33に対するカ
ムフォロワ32bの当たり位置の関係で外寄りに位置す
ることになって、テンションプーリ15の第1ベルト1
4に対する押圧位置は比較的外寄りの通常位置となって
いる。一方、正転位置A及び逆転位置Bの間の正転用及
び逆転用クラッチプーリ17,18が移動する範囲で
は、バネ15bの第1リンクアーム32との接続位置
が、カム33に対するカムフォロワ32bの当たり位置
の関係で内寄りに位置することになって、テンションプ
ーリ15の第1ベルト14に対する押圧位置は比較的内
寄りとなって、正転用及び逆転用クラッチプーリ17,
18が第1ベルト14を押圧していないときの第1ベル
ト14の弛み分をテンションプーリ15の内側寄りに位
置するように第1ベルト14を押圧してテンションの付
加を行うことで吸収している。
【0027】次に、本発明の請求項1にかかる別実施例
の1つについて説明する。尚、上記実施例と同一の構造
については説明を省略するとともに、同一の符号を付し
て説明する。図12に示すように、エンジン5がわに固
定して設けた軸案内用シリンダ35に、軸部材36をそ
の長手方向に摺動自在に装着している。詳述すると、軸
案内用シリンダ35の底部には軸部材36を挿通して案
内するための貫通孔を形成しているとともに、軸部材3
6の第2巻き取り部材25がわの一端部には、この第2
巻き取り部材25の外周縁部より外方に膨出する状態に
形成したカム33に接当して押し引き案内される接当作
用部36aを設けている。この接当作用部36a近くの
鍔部と軸案内用シリンダ35の底部にわたって圧縮コイ
ルスプリング37を装着しており、これによって、軸部
材36はカム33に接当するがわに押圧付勢されてい
る。一方、軸部材36の第1巻き取り部材23がわと反
対の他端部には、補助テンションプーリ38を設けてい
る。ここで、カム33、軸案内用シリンダ35、軸部材
36、圧縮コイルスプリング37及び補助テンションプ
ーリ38は補助テンション付与機構30を構成してい
る。
【0028】上記構成において、カム33の接当作用部
36aとの当たり位置は、正転用クラッチプーリ17が
第1ベルト14に接当押圧する正転位置Aと、逆転用ク
ラッチプーリ18が第1ベルト14に接当押圧する逆転
位置Bとでは軸芯P1からの径方向でほぼ第1巻き取り
部材23の外周縁部の位置と同じであるが、前記正転用
及び逆転用クラッチプーリ17,18が共に第1ベルト
14と接当していない範囲では、軸芯からの径方向でほ
ぼ第2巻き取り部材25の外周縁部の位置より外がわと
なるように設定している。又、補助テンションプーリ3
8は、軸部材36のカム33による変位規制によって、
正転用クラッチプーリ17が第1ベルト14に接当押圧
する正転位置Aと、逆転用クラッチプーリ18が第1ベ
ルト14に接当押圧する逆転位置Bとでは、第1ベルト
14との接触位置から退避した内方箇所に位置し、前記
正転用及び逆転用クラッチプーリ17,18が共に第1
ベルト14と接当していない範囲では、第1ベルト14
を外方に押圧付勢する箇所に位置することになり、正転
用及び逆転用クラッチプーリ17,18が第1ベルト1
4を押圧していないときの第1ベルト14の弛み分を補
助テンションプーリ38が外側寄りに位置することで第
1ベルト14を押圧してテンションの付加を行うことで
第1ベルトの弛みを吸収している。
【0029】次に、本発明の請求項1にかかる別の実施
例の1つについて説明する。尚、上記実施例と同一の構
造については説明を省略するとともに、同一の符号を付
して説明する。図13に示すように、切換部材16、正
転用及び逆転用クラッチプーリ17,18の正転位置A
と逆転位置Bとにわたる揺動の中心である軸芯P1周り
で回動自在に補助アーム39を第2巻き取り部材25又
は切換部材16に一体に設けるとともに、この補助アー
ム39の先端部に補助テンションプーリ40を設けてい
る。この補助テンションプーリ40は、中継プーリ11
と出力プーリ12との間にわたる張設範囲での第1ベル
ト14に接当する位置に臨み、かつ、図13に示すよう
に、逆転位置Bから正転位置Aへと切換部材16が揺動
していくときに、正転用クラッチプーリ17が第1ベル
ト14の腹面に接触する前に補助テンションプーリ40
が第1ベルト14の背面に接当した状態となるように設
定している。そして、正転用クラッチプーリ17が第1
ベルト14に接当するときには、第1ベルト14の張力
がある程度高められた状態に補助テンションプーリ40
で維持されている。そのように第1ベルト14の張力が
比較的高い状態のときに正転用クラッチプーリ17が第
1ベルト14に接当するのでスリップしてベルト鳴りが
生じることが抑制されている。さらに、正転用クラッチ
プーリ17が正転位置Aにあるときには、補助テンショ
ンプーリ40の方が正転用クラッチプーリ17より外方
に位置しているから、この補助テンションプーリ40は
第1ベルト14と接当しないようになっている。ここ
で、補助アーム39及び補助テンションプーリ40は補
助テンション付与機構30を構成している。
【0030】次に、本発明の請求項1にかかる別の実施
例の1つについて説明する。尚、上記実施例と同一の構
造については説明を省略するとともに、同一の符号を付
して説明する。図14に示すように、切換部材16、正
転用及び逆転用クラッチプーリ17,18の正転位置A
と逆転位置Bとにわたる揺動の中心である軸芯P1周り
で回動自在に補助アーム41を、正転用クラッチプーリ
17より前記軸芯P1から遠いがわに延出された状態で
切換部材16に一体に設けるとともに、この補助アーム
41の先端部に補助テンションプーリ42を設けてい
る。この補助テンションプーリ42は、中継プーリ11
と出力プーリ12との間にわたる張設範囲での第1ベル
ト14に接当する位置に臨み、かつ、図14に示すよう
に、逆転位置Bから正転位置Aへと切換部材16が揺動
していくときに、正転用クラッチプーリ17が第1ベル
ト14の腹面に接触する前に補助テンションプーリ42
が第1ベルト14の背面に接当した状態となるように設
定している。そして、正転用クラッチプーリ17が第1
ベルト14に接当するときには、第1ベルト14の張力
がある程度高められた状態に補助テンションプーリ42
で維持されている。そのように第1ベルト14の張力が
比較的高い状態のときに正転用クラッチプーリ17が第
1ベルト14に接当するのでスリップしてベルト鳴りが
生じることが抑制されている。さらに、正転用クラッチ
プーリ17が正転位置Aにあるときには、補助テンショ
ンプーリ42の方が正転用クラッチプーリ17より外方
に位置しているから、この補助テンションプーリ42は
第1ベルト14と接当していないようになっている。こ
こで、補助アーム41及び補助テンションプーリ42は
補助テンション付与機構30を構成している。
【0031】次に、本発明の請求項2にかかる別の実施
例の1つについて説明する。尚、上記実施例と同一の構
造については説明を省略するとともに、同一の符号を付
して説明する。図15に示すように、エンジン5がわに
固定して設けた軸案内用シリンダ43に、軸部材44を
その長手方向に摺動自在に装着している。詳述すると、
軸案内用シリンダ43の底部には軸部材44を挿通して
案内するための貫通孔を形成しているとともに、軸部材
44の第2巻き取り部材25がわの一端部には、この第
1巻き取り部材23のの外周縁部より外方に膨出する状
態に形成したカム45に接当して押し引き案内される接
当作用部44aを設けている。この接当作用部44a近
くの鍔部と軸案内用シリンダ43の底部にわたって圧縮
コイルスプリング46を装着しており、これによって、
軸部材44はカム45に接当するがわに押圧付勢されて
いる。一方、軸部材43の第2巻き取り部材25がわと
反対の他端部には、テンションプーリ15を第1ベルト
14に押圧するよう弾性付勢力を付与するためのバネ1
5bの他端部に一端を接続したワイヤ47の他端を接続
している。そして、このワイヤ47はエンジン5がわに
設けた案内ローラ48で案内されるようにしている。こ
こで、カム45、軸案内用シリンダ43、軸部材44、
圧縮コイルスプリング46、ワイヤ47及び案内ローラ
48はテンション機構強制作動手段34を構成してい
る。
【0032】上記構成において、カム45の接当作用部
44aとの当たり位置は、正転用クラッチプーリ17が
第1ベルト14に接当押圧する正転位置Aと、逆転用ク
ラッチプーリ18が第1ベルト14に接当押圧する逆転
位置Bとでは軸芯からの径方向でほぼ第2巻き取り部材
25の外周縁部の位置と同じであるが、前記正転用及び
逆転用クラッチプーリ17,18が共に第1ベルト14
と接当していない範囲では、軸芯からの径方向でほぼ第
2巻き取り部材25の外周縁部の位置より外がわとなる
ように設定している。又、軸部材44の他端部の位置
は、軸部材44のカム45による変位規制によって、正
転用クラッチプーリ17が第1ベルト14に接当押圧す
る正転位置Aと、逆転用クラッチプーリ18が第1ベル
ト14に接当押圧する逆転位置Bとでは、圧縮コイルス
プリング46のテンションプーリ15に対する付勢力が
弱くなる箇所に位置し、前記正転用及び逆転用クラッチ
プーリ17,18が共に第1ベルト14と接当していな
い範囲で、圧縮コイルスプリング46のテンションプー
リ15に対する付勢力が弱くなる箇所に位置することに
なり、正転用及び逆転用クラッチプーリ17,18が第
1ベルト14を押圧していないときの第1ベルト14の
弛み分をテンションプーリ15が内側寄りに位置するこ
とで第1ベルト14に対する押圧付勢力を付加して第1
ベルト14の弛みを吸収している。
【0033】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインを示す全体側面図
【図2】コンバインのボンネット付近の縦断正面図
【図3】請求項1にかかる発明の逆転状態における切換
部材、伝動ベルト及び第2伝動ベルト等の状態を示す側
面図
【図4】請求項1にかかる発明の正転状態に切り換える
途中における切換部材、伝動ベルト及び第2伝動ベルト
等の状態を示す側面図
【図5】請求項1にかかる発明の正転状態における切換
部材、伝動ベルト及び第2伝動ベルト等の状態を示す側
面図
【図6】切換部材の揺動位置、モータへの操作電流、ポ
テンショメータの検出値の変化率の時間的な変動の様子
を示すグラフ
【図7】正転状態における切換部材、第1及び第2巻き
取り部材の状態を示す側面図
【図8】逆転状態における切換部材、第1及び第2巻き
取り部材の状態を示す側面図
【図9】切換部材、第1及び第2巻き取り部材付近の縦
断正面図
【図10】切換部材における逆転用プーリの支持構造を
示す断面図
【図11】請求項2にかかる発明の正転状態に切り換え
る途中における切換部材、伝動ベルト及び第2伝動ベル
ト等の状態を示す側面図
【図12】請求項1にかかる発明の別実施例の正転状態
に切り換える途中における切換部材、伝動ベルト及び第
2伝動ベルト等の状態を示す側面図
【図13】請求項1にかかる発明の別実施例の正転状態
に切り換える途中における切換部材、伝動ベルト及び第
2伝動ベルト等の状態を示す側面図
【図14】請求項1にかかる発明の別実施例の正転状態
に切り換える途中における切換部材、伝動ベルト及び第
2伝動ベルト等の状態を示す側面図
【図15】請求項2にかかる発明の別実施例の正転状態
に切り換える途中における切換部材、伝動ベルト及び第
2伝動ベルト等の状態を示す側面図
【図16】比較例としての切換部材、第1及び第2巻き
取り部材付近の縦断正面図
【符号の説明】
5 エンジン 8 ラジエータ 9 冷却風供給ファン 9a 入力プーリ 11 中継プーリ 12 駆動プーリ 14 第1ベルト 15 テンション機構 17 正転用クラッチプーリ 18 逆転用クラッチプーリ 19 第2ベルト 30 補助テンション付与手段 34 テンション機構強制作動手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(5)で回転駆動される駆動プ
    ーリ(12)と中継プーリ(11)とに第1ベルト(1
    4)を懸けわたすとともに、ラジエータ(8)用の正逆
    転自在な冷却風供給ファン(9)に回動動力を伝達する
    ベルト伝動機構を、前記冷却風供給ファン(9)に連動
    連結する入力プーリ(9a)と正転用クラッチプーリ
    (17)と逆転用クラッチプーリ(18)とにわたって
    第2ベルト(19)を懸けわたして構成し、かつ、前記
    正転用クラッチプーリ(17)が前記第1ベルト(1
    4)と連動回転するべく該第1ベルト(14)のベルト
    腹面に押圧接触する第1伝動状態と、前記逆転用クラッ
    チプーリ(18)が前記第1ベルト(14)と連動回転
    するべく該第1ベルト(14)のベルト背面に押圧接触
    する第2伝動状態とに切換自在に、前記正転用クラッチ
    プーリ(17)及び逆転用クラッチプーリ(18)を一
    体的に位置変更する位置変更手段を設けた作業機の冷却
    風供給ファンの逆転駆動機構であって、 前記正転用クラッチプーリ(17)が前記第2伝動状態
    から第1伝動状態へ移動する中間で前記第1ベルト(1
    4)の張力を高めるように前記第1ベルト(14)に押
    圧接触し、前記第1伝動状態及び第2伝動状態で、前記
    第1ベルト(14)への押圧接触を解除する補助テンシ
    ョン付与機構(30)を、前記位置変更手段に連係して
    設けてある作業機の冷却風供給ファンの逆転駆動機構。
  2. 【請求項2】 エンジン(5)で回転駆動される駆動プ
    ーリ(12)と中継プーリ(11)とに第1ベルト(1
    4)を懸けわたすとともに、ラジエータ(8)用の正逆
    転自在な冷却風供給ファン(9)に回動動力を伝達する
    ベルト伝動機構を、前記冷却風供給ファン(9)に連動
    連結する入力プーリ(9a)と正転用クラッチプーリ
    (17)と逆転用クラッチプーリ(18)とにわたって
    第2ベルト(19)を懸けわたして構成し、かつ、前記
    正転用クラッチプーリ(17)が前記第1ベルト(1
    4)と連動回転するべく該第1ベルト(14)のベルト
    腹面に押圧接触する第1伝動状態と、前記逆転用クラッ
    チプーリ(18)が前記第1ベルト(14)と連動回転
    するべく該第1ベルト(14)のベルト背面に押圧接触
    する第2伝動状態とに切換自在に、前記正転用クラッチ
    プーリ(17)及び逆転用クラッチプーリ(18)を一
    体的に位置変更する位置変更手段を設けた作業機の冷却
    風供給ファンの逆転駆動機構であって、 前記第1ベルト(14)に所定の張力を与えるテンショ
    ン機構(15)を設けるとともに、前記正転用クラッチ
    プーリ(17)が前記第2伝動状態から第1伝動状態へ
    移動する中間で、前記第1ベルト(14)への張力を追
    加するがわに前記テンション機構(15)を作動し、前
    記第1伝動状態及び第2伝動状態で、前記第1ベルト
    (14)への張力の追加を解除するように前記テンショ
    ン機構(15)を作動するテンション機構強制作動手段
    (34)を、前記位置変更手段に連係して設けてある作
    業機の冷却風供給ファンの逆転駆動機構。
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