JP6529403B2 - 作業車のエンジン冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、作業車のエンジン冷却装置に関し、詳しくは、エンジンの動力により駆動されてラジエータに冷却風を通風するファンと、ファンを冷却用の正転方向に回転駆動する正転状態と除塵用の逆転方向に回転駆動する逆転状態とに切り換え可能な回転状態切換機構とが備えられている作業車のエンジン冷却装置に関する。
上記作業車のエンジン冷却装置は、ファンを正転状態で回転することによってラジエータを冷却し、ファンを逆転状態に切り換えることで、ラジエータの除塵部に付着した塵埃を吹き飛ばすようにしたものである。そして、従来では、回転状態切換機構は、エンジンの動力により回転する伝動ベルト(駆動側の無端回動体)と、その伝動ベルトの内周面に接する正転用プーリ(一方の従動輪体)、外周面に接する逆転用プーリ(他方の従動輪体)、及び、ファンの入力プーリに亘って巻回される従動側ベルト(従動側の無端回動体)とを備え、電動モータの作動により、正転用プーリが伝動ベルトに圧接する正転状態と、逆転用プーリが伝動ベルトに圧接する逆転状態とのいずれかに切り換わるように構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−263063号公報
上記従来構成においては、回転状態切換機構は、正転状態と逆転状態とのいずれかに切り換わる構成であるから、次のような不利があった。
作業が終了したのちに、回転状態切換機構について、修理点検等のメンテナンス作業を行う場合には、エンジンの作動を停止させたのちに、回転状態切換機構を機体フレームから取り外して修理点検等の作業を行う必要がある。すなわち、回転状態切換機構は、従動輪体を支持する支持部、従動輪体を移動操作する電動モータ及びそれに付随する連係機構等を備えており、メンテナンス作業を行う場合には、それらの各部材を機体側のフレーム部材から取り外す必要がある。
しかし、このようなメンテナンス作業を行う場合であっても、回転状態切換機構は、正転状態と逆転状態のうち、エンジンが作動停止したときの状態をそのまま維持するので、従動輪体(プーリ)が伝動ベルトに圧接する状態となっている。このように従動輪体が伝動ベルトに圧接する状態であれば、従動輪体は伝動ベルトの張力による反力を受けている。その結果、回転状態切換機構における各部材を機体側のフレーム部材から取り外すときに、従動輪体が受ける反力に起因して取外し作業が行い難いものとなっていた。
そこで、回転状態切換機構についての修理点検等のメンテナンス作業を容易に行えるようにすることが望まれていた。
本発明に係る作業車のエンジン冷却装置の特徴構成は、
エンジンの動力により駆動されてラジエータに冷却風を通風するファンと、前記ファンを冷却用の正転方向に回転駆動する正転状態と除塵用の逆転方向に回転駆動する逆転状態とに切り換え可能な回転状態切換機構とが備えられ、
前記回転状態切換機構は、
前記エンジンの動力により回転する駆動側の無端回動体と、前記駆動側の無端回動体の内周面に接する内側従動輪体と、前記駆動側の無端回動体の外周面に接する外側従動輪体と、前記外側従動輪体、前記内側従動輪体、及び、ファン駆動用輪体の夫々にわたり巻回される従動側の無端回動体と、前記外側従動輪体及び前記内側従動輪体を一体的に位置変更操作可能なアクチュエータとを備え、
前記アクチュエータを制御する制御部が、手動操作式のモード切換指令部の指令に基づいて、通常運転モードとメンテナンスモードとに制御モードを切り換え自在に設けられ、
前記制御部は、
前記モード切換指令部にて前記通常運転モードが指令されると、前記内側従動輪体を前記駆動側の無端回動体に圧接させ且つ前記外側従動輪体を前記駆動側の無端回動体から離間させる前記正転状態と、前記外側従動輪体を前記駆動側の無端回動体に圧接させ且つ前記内側従動輪体を前記駆動側の無端回動体から離間させる前記逆転状態とに交互に切り換わるように、前記アクチュエータの作動を制御し、
前記モード切換指令部にて前記メンテナンスモードが指令されると、前記内側従動輪体及び前記外側従動輪体の両方が前記駆動側の無端回動体からの動力伝達を受けない中立状態に切り換わるように、前記アクチュエータの作動を制御し、且つ、前記モード切換指令部にて前記通常運転モードが指令されるまで前記中立状態と維持する点にある。
本発明によれば、作業走行を行う場合には、制御部が、通常制御モードに切り換えられ、ファンを冷却用の正転方向に回転駆動する正転状態と除塵用の逆転方向に回転駆動する逆転状態とに交互に切り換わるように、アクチュエータの作動を制御する。そして、作業終了後に、修理点検等を行うメンテナンス作業においては、制御部がメンテナンスモードに切り換えられる。メンテナンスモードにおいては、制御部がアクチュエータを制御することにより、内側従動輪体及び外側従動輪体の両方が駆動側の無端回動体からの動力伝達を受けない中立状態に切り換わる。
その結果、メンテナンス作業のために、回転状態切換機構における各部材を機体側のフレーム部材から取り外すときに、従動輪体に対して駆動側の無端回動体から反力を受けることがなく、取外し作業が行い易いものになる。
従って、回転状態切換機構についての修理点検等のメンテナンス作業を容易に行えるようにすることが可能となった。
本発明においては、
エンジンの動力により駆動されてラジエータに冷却風を通風するファンと、前記ファンを冷却用の正転方向に回転駆動する正転状態と除塵用の逆転方向に回転駆動する逆転状態とに切り換え可能な回転状態切換機構とが備えられ、
前記回転状態切換機構は、
前記エンジンの動力により回転する駆動側の無端回動体と、前記駆動側の無端回動体の内周面に接する内側従動輪体と、前記駆動側の無端回動体の外周面に接する外側従動輪体と、前記外側従動輪体、前記内側従動輪体、及び、ファン駆動用輪体の夫々にわたり巻回される従動側の無端回動体と、前記外側従動輪体及び前記内側従動輪体を一体的に位置変更操作可能なアクチュエータとを備え、
前記アクチュエータを制御する制御部が、通常運転モードとメンテナンスモードとに制御モードを切り換え自在に設けられ、
前記制御部は、
前記通常運転モードにおいては、前記内側従動輪体を前記駆動側の無端回動体に圧接させ且つ前記外側従動輪体を前記駆動側の無端回動体から離間させる前記正転状態と、前記外側従動輪体を前記駆動側の無端回動体に圧接させ且つ前記内側従動輪体を前記駆動側の無端回動体から離間させる前記逆転状態とに交互に切り換わるように、前記アクチュエータの作動を制御し、
前記メンテナンスモードにおいては、前記内側従動輪体及び前記外側従動輪体の両方が前記駆動側の無端回動体からの動力伝達を受けない中立状態に切り換わるように、前記アクチュエータの作動を制御するように構成され、
前記中立状態であることを検出する中立状態検出手段が備えられ、
前記制御部は、前記エンジンの作動を制御するように構成され、且つ、前記メンテナンスモードにおいて、前記エンジンが作動停止した後に再始動が指令されたときに、前記中立状態検出手段にて前記中立状態であることが検出されなければ、前記エンジンの始動処理を禁止するように構成されていると好適である。
本構成によれば、メンテナンスモードにおいて、エンジンを作動停止させた状態で、例えば、回転状態切換機構における各部材を取り外してメンテナンス作業が行われる。メンテナンス作業後には、回転状態切換機構における各部材が再度組み付けられる。
メンテナンス作業が行われるときには、内側従動輪体及び外側従動輪体の両方が駆動側の無端回動体からの動力伝達を受けない中立状態に切り換わっているが、メンテナンス作業終了後に、内側従動輪体及び外側従動輪体の取付位置が適正位置からずれた状態で組み付けられるおそれがある。このような適正ではない組み付け状態であれば、中立状態検出手段にて中立状態であることが検出されないので、エンジンの再始動が指令されても、エンジンの始動処理が禁止される。
従って、メンテナンス作業終了後に、内側従動輪体及び外側従動輪体の取付位置が適正位置からずれた状態のままエンジンを作動させることを回避できる。
本発明においては、
前記エンジンの再始動が指令されたときに、前記中立状態検出手段にて前記中立状態であることが検出されなければ、そのことを報知する報知手段が備えられていると好適である。
本構成によれば、メンテナンスモードにおいて、メンテナンス作業が終了した後に、エンジンの再始動が指令されたにもかかわらず、エンジンが始動しないときに、報知手段が報知作用するので、作業者は、内側従動輪体及び外側従動輪体の取付位置が適正位置からずれており、組付けが適正に行われていないことを認識することができる。
従って、作業者は、報知手段が作動してから、すぐに、組付け作業を再度実行することで、内側従動輪体及び外側従動輪体の取付位置を適正位置に修正することができ、迅速な対応を取ることができる。
本発明においては、
前記回転状態切換機構は、前記内側従動輪体と前記外側従動輪体とを夫々支持する支持部材を備え、
前記アクチュエータは、前記支持部材を移動操作して前記外側従動輪体及び前記内側従動輪体を一体的に位置変更操作するように構成され、
前記中立状態検出手段は、前記支持部材の操作位置に基づいて前記中立状態であることを検出するように構成されていると好適である。
本構成によれば、アクチュエータが支持部材を移動操作することにより、外側従動輪体と内側従動輪体とを一挙に位置変更させることができ、外側従動輪体と内側従動輪体とを各別に移動操作する構成に比べて構成を簡素にできる。そして、中立状態検出手段は、支持部材の操作位置を検出すればよく、簡素な構成でありながら、適切に中立状態であることを検出できる。
本発明においては、
前記エンジンの上方を覆う閉状態と前記エンジンの上方を開放する開状態とに姿勢切り換え自在なエンジンボンネットが備えられ、
前記回転状態切換機構が着脱自在に前記エンジンボンネットに取り付けられていると好適である。
本構成によれば、エンジンを作動させて通常の作業を行う場合には、エンジンの上方は閉状態のエンジンボンネットにより覆われている。一方、エンジンの修理点検等のメンテナンス作業を行う場合には、エンジンボンネットは開状態に切り換えられて、エンジンの上方が開放された状態となる。
回転状態切換機構が着脱自在にエンジンボンネットに取り付けられているから、エンジンボンネットを開状態に切り換えるときは、回転状態切換機構をエンジンボンネットから取り外すことができる。つまり、エンジンボンネットが閉状態にあるときは、このエンジンボンネットが機体側のフレーム部材として機能して、回転状態切換機構を支持することができる。そして、エンジン周りのメンテナンス作業を行うときは、回転状態切換機構をエンジンボンネットから取り外すことにより、回転状態切換機構が邪魔になることなく、エンジンボンネットを開状態に切り換えることができる。
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 原動部の正面図である。 切り換え操作部の縦断側面図である。 回転状態切換機構を示す正面図である。 正転状態における回転状態切換機構の側面図である。 逆転状態における回転状態切換機構の側面図である。 中立状態における回転状態切換機構の側面図である。 制御ブロック図である。 制御動作のフローチャートである。 液晶表示部の表示状態を示す図である。 報知表示状態を示す図である。
以下、本発明に係る作業車のエンジン冷却装置の実施形態を、作業車の一例としてのコンバインに適用した場合について図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、本発明に係るコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1,1によって自走する走行機体の前部に植立穀稈を刈り取る刈取部2が備えられている。走行機体の前部右側にキャビン3にて周囲が覆われた運転部4が備えられ、走行機体の後部には、刈取部2にて刈り取られた穀稈を脱穀処理する脱穀装置5と、脱穀処理にて得られた穀粒を貯留する穀粒タンク6とが、横方向に並ぶ状態で備えられている。走行機体の運転部4における運転座席7の下方に位置する状態で原動部8が備えられ、穀粒タンク6に貯留された穀粒を機外に排出するアンローダ9が備えられている。
この実施形態では、機体の前後方向を定義するときは、作業状態における機体進行方向に沿って定義し、機体の左右方向を定義するときは、機体進行方向視で見た状態で左右を定義する。すなわち、図1及び図2に符号(F)で示す方向が機体前側、図1及び図2に符号(B)で示す方向が機体後側である。図2に符号(L)で示す方向が機体左側、図2に符号(R)で示す方向が機体右側である。
図2に示すように、運転部4は、運転座席7、運転座席7の前方に位置するフロントパネル10、このフロントパネル10と運転座席7との間に位置する床部11、運転座席7の刈取部2側の横側方に位置するサイドパネル12等を備えている。
図1に示すように、エンジンボンネット14は、エンジン13の機体前方側に位置する前板部14a、エンジン13の機体上方側に位置する上面部14b、上面部14bの後方に連なる状態で運転座席7の後方に形成された給気室構成部14c等を備えており、機体横方向での内向きと機体下方向きとに開口したエンジンルームを形成している。運転座席7は、上面部14bの上部に支持されている。尚、給気室構成部14cの内部には、外気を浄化してエンジン13に対する燃焼用空気を供給するエアークリーナ15が備えられ、キャビン3の右側後部の上部箇所に外気を予備的に浄化してエアークリーナ15に供給するためのプレクリーナ16が備えられている。
図2に示すように、エンジンボンネット14、フロントパネル10、サイドパネル12、床部11、運転座席7、キャビン3等が一体的に連結されて運転部構造体17が形成されている。この運転部構造体17は、運転座席7の左後部側の上下軸心Y1まわりで回動自在に機体フレーム18に支持されている。そして、運転部構造体17は、機体内方側に引退する通常使用姿勢(図2で実線で示す状態)と、外方に張り出したメンテナンス姿勢(図2で仮想線で示す状態)とに姿勢切り換え可能に構成されている。
詳細な構成については図示はしないが、穀粒タンク6も運転部構造体17と同様に、後部縦軸心Y2周りで回動自在に機体フレーム18に支持されており、機体内方側に引退する通常使用姿勢(図2で実線で示す状態)と、外方に張り出したメンテナンス姿勢(図2で仮想線で示す状態)とに姿勢切り換え可能に構成されている。そして、穀粒タンク6をメンテナンス姿勢に切り換えた状態で、運転部構造体17を外方に張り出したメンテナンス姿勢に切り換えることができるように構成されている。
図3に示すように、原動部8には、エンジンボンネット14内に、エンジン13と、そのエンジン13の冷却用のラジエータ19と、エンジン13の動力により駆動されてラジエータ19に冷却風を通風するファン20とが備えられ、エンジンボンネット14の横側面に設けた外気との連通口には、その全面を覆う状態で防塵網21が備えられている。
そして、原動部8内には、ファン20を冷却用の正転方向に回転駆動する正転状態と除塵用の逆転方向に回転駆動する逆転状態とに切り換え可能な回転状態切換機構22が備えられている。次に、この回転状態切換機構22について説明する。
図4及び図5に示すように、回転状態切換機構22は、エンジン13の動力により回転する駆動側の無端回動体としての第1伝動ベルト23と、第1伝動ベルト23の内周面に接する内側従動輪体としての正転用プーリ24と、第1伝動ベルト23の外周面に接する外側従動輪体としての逆転用プーリ25と、正転用プーリ24,逆転用プーリ25及びファン駆動用輪体としてのファン駆動用プーリ26の夫々にわたり巻回される従動側の無端回動体としての第2伝動ベルト27と、正転用プーリ24と逆転用プーリ25とを夫々支持する支持部材としての切換部材28と、切換部材28を移動操作して正転用プーリ24および逆転用プーリ25を一体的に位置変更操作可能な切り換え操作部29とを備えている。
図8に示すように、切り換え操作部29は、切換部材28の上方側に離間した位置に設けられ、アクチュエータとしての電動モータ40と、この電動モータ40にて駆動される小径の出力ギア41が噛み合って駆動される大径の従動ギア42と、従動ギア42と一体的に回動する回動操作部材43とを備えている。そして、この切り換え操作部29は、エンジンボンネット14に対して着脱自在に取り付けられてる。
第1伝動ベルト23は、エンジン13の側面に支持された回転軸30に回転自在に支持された遊転プーリ31と、エンジン13の出力プーリ32と、オルタネータ33の入力プーリ34とに亘って巻回されている。オルタネータ33のケース上部の横軸芯P1周りに揺動自在に支持されたテンションアーム35の先端に、テンションプーリ36が支持されている。さらに、テンションアーム35を第1伝動ベルト23側に付勢するバネ37が設けられている。バネ37の付勢力によりテンションプーリ36が常に第1伝動ベルト23の外面に押圧されて、第1伝動ベルト23に緊張力を付与する構成となっている。
第2伝動ベルト27が巻回されるファン駆動用プーリ26は、回転軸30に相対回転自在に外嵌支持されている。このファン駆動用プーリ26のボス部にファン20の基部が取り付けられている。従って、ファン20はファン駆動用プーリ26と一体的に回転する。
切換部材28は、側面視で略三角形の平板状に形成され、この切換部材28の1つの角部箇所がボス部を介して回転軸30に回動自在に支持されている。そして、切換部材28の他の2つの角部箇所夫々に位置する支持軸38,39に、正転用プーリ24と逆転用プーリ25とが回転自在に支持されている。図5に示すように、正転用プーリ24及び逆転用プーリ25は、夫々、第1伝動ベルト23に接触する第1接触部24a,25aと、第2伝動ベルト27に接触する第2接触部24b,25bとが一体的に形成されている。
図6〜図8に示すように、エンジン13の出力プーリ32がエンジン13の作動に伴って回転して、第1伝動ベルト23が図の矢印の方向に常時回動する状態で駆動されている。そして、切換部材28を図6に示す正転位置A1に揺動操作すると、ファン20を冷却用の正転方向に回転駆動する正転状態になる。すなわち、正転用プーリ24の第1接触部24aが第1伝動ベルト23の内周面に押圧され、第1伝動ベルト23の動力が正転用プーリ24の第2接触部24b及び第2伝動ベルト27を介して、入力プーリ34に正転用動力として伝達され、ファン20が図6に示す時計周り方向に正転駆動される。
このようにファン20が正転駆動されると、ファン20の吸引作用により外気が冷却風として、防塵網21からラジエータ19を通りエンジン13側に流れる通常の通風状態になる。
切換部材28を図7に示す逆転位置A2に揺動操作すると、ファン20を除塵用の逆転方向に回転駆動する逆転状態になる。すなわち、逆転用プーリ25の第1接触部25aが第1伝動ベルト23の外周面に押圧されて、第1伝動ベルト23の動力が逆転用プーリ25の第2接触部25b及び第2伝動ベルト27を介して、入力プーリ34に逆転用動力として伝達され、ファン20が図7に示す反時計周り方向に逆転駆動される。
このようにファン20が逆転駆動されると、ファン20の吹き出し作用により空気が通常の通風状態とは逆に流れて、ラジエータ19の表面及び防塵網21に付着したゴミ等が吹き飛ばされる。
切換部材28を図8に示す中立位置A3に揺動操作すると、正転用プーリ24及び逆転用プーリ25の両方が第1伝動ベルト23に対して圧接しないで動力伝達を受けない中立状態となる。この中立状態は、回転状態切換機構22における点検修理等のメンテナンス作業を行う際に用いられる伝動状態である。
次に、切り換え操作部29の取付構造について説明する。
切り換え操作部29における電動モータ40、従動ギア42及びそれと一体的に回動する回動操作部材43は夫々、支持部材44に支持されている。図4及び図5に示すように、支持部材44は、上部側に位置する水平姿勢の上部取付板44Aと、上部取付板44Aの左右中間部の下側に固定されて下方に延設された縦板部44Bと、それらにわたって設けられた斜め姿勢の補強板44Cとを備えている。
電動モータ40のケース部40aが縦板部44Bにボルトで連結して固定されるとともに、電動モータ40の回転軸40bが縦板部44Bを挿通して反対側に突出しており、その回転軸40bの突出部に出力ギア41が備えられている。出力ギア41が噛合う大径の従動ギア42が、支持部材44の縦板部44Bにおける電動モータ40配設側とは反対側に固定された左右向きの固定軸45にその軸芯P2周りで回動自在に支持される状態で設けられている。そして、この従動ギア42の横一面にはその従動ギア42と一体的に回動する回動操作部材43が取り付けられている。
そして、支持部材44がエンジンボンネット14に着脱自在に取り付けられている。エンジンボンネット14における給気室構成部35cの底部の下面側に、左右方向に間隔をあけて断面略L字形の左右一対の取付ブラケット46が固定され、左右の取付ブラケット46にわたって一体的に固定される状態でボンネット側取付板47が設けられている。このボンネット側取付板47に4本のボルト48が下方に向けて突出する状態で固定されている。
支持部材44の上部取付板44Aには、4本のボルト48が挿通するボルト挿通孔49が形成されている。4本のボルト48が夫々、ボルト挿通孔49に挿通された状態で、上部取付板44Aをボンネット側取付板47の下面側に当て付けて、ボルト48とナット50とを締め付けることで、支持部材44がエンジンボンネット14に取り付けられる。4個のナット50を外すことで、支持部材44をエンジンボンネット14から取り外すことができる。
支持部材44の上部取付板44Aをボンネット側取付板47に連結する4本のボルト48のうち、前部右側に位置するボルト48a以外の3本のボルト48は、ボンネット側取付板47に下向きに突出する状態で溶接固定されている。前部右側に位置するボルト48aは、支持部材44の上部取付板44Aをナット50により締付固定可能であるとともに、ボンネット側取付板47に対して取り外し可能にネジ連結される構成となっている。これは、例えば、図2に示すように、運転部構造体17をメンテナンス姿勢に切り換えるときに、ボンネット側取付板47から下方に突出するボルト48のうち前部右側に位置するボルト48aが、ラジエータ19の外側に配備されたインタークーラ62の配管hなどに接触することを回避するためである。
図4、図6及び図7に示すように、切換部材28と一体的に回動する略扇形状の巻き取り部材51が設けられており、一端側が回動操作部材43に設けたピン43aに接続されたワイヤ52の他端側が巻き取り部材51に設けたピン51aに接続されている。巻き取り部材51には、切換部材28の揺動操作に伴ってワイヤ52が回転軸30の外周部を円弧状に迂回すべく巻き取り状態で案内するワイヤ案内部51bが形成されている。回動操作部材43のワイヤ接続用のピン43aとは周方向に離間した位置にピン43bが設けられている。このピン43bと切換部材28の揺動端側に設けたピン28aとに亘ってストローク吸収機能を備えた操作部材であるコイルバネ53が張設されている。
電動モータ40を駆動して、回動操作部材43を正転位置側、つまり、図4において時計周り方向に回動操作すると、コイルバネ53を介して切換部材28が連動して時計周り方向に回動操作される。図6に示すように切換部材28が正転位置A1に対応する角度に位置して、第1伝動ベルト23に対する張り具合が適正な正転状態になると、ピン43bがデッドポイントを乗り越えて、第1伝動ベルト23の張力によるコイルバネ53を介して加わる引っ張り力がそれまでとは逆方向、つまり、電動モータ40による回動操作方向に作用する状態に切り換わり、電動モータ40が作動停止して、その状態が保持される。
尚、電動モータ40は、内部にウォームギア減速機構を内蔵しており、電動モータ40の回転作動を停止させた後に、第1伝動ベルト23の張力により従動ギア42側から回転力が作用しても、その回転が阻止される構成となっている。
次に、電動モータ40により回動操作部材43を反時計周り方向に約180°回転駆動すると、ワイヤ52が引き操作されて、切換部材28も反時計周り方向に揺動し、切換部材28が逆転位置A2に揺動操作される。そして、図7に示すように、切換部材28が逆転位置に対応する角度に位置して、第1伝動ベルト23に対する張り具合が適正な逆転状態になると、ピン43aがデッドポイントを乗り越えて、第1伝動ベルト23の張力によるワイヤ52を介して加わる引っ張り力がそれまでとは逆方向、つまり、電動モータ40による回動操作方向に作用する状態に切り換わり、電動モータ40が作動停止してその状態が保持されることになる。
この場合に、切換部材28を正転位置A1から逆転位置A2に揺動操作すると、切換部材28の揺動に伴ってコイルバネ53が切換部材28側に引き操作されることになるが、これと同時にコイルバネ53が接続される回動操作部材43のピン43aも切換部材28側に移動するので、切換部材28の正転位置A1から逆転位置A2への揺動操作に対してコイルバネ53が大きな抵抗になることはない。このようにして、電動モータ40を正逆方向に回動操作することで、正転状態と逆転状態とを交互に切り換えることができる。
オルタネータ33の下方側に位置させて、切換部材28の揺動操作位置を検出する中立位置検出手段の一例としてのポテンショメータ型の操作位置センサ54が設けられている。この操作位置センサ54は、センサ本体54aに横軸芯P3周りで揺動操作自在に設けられる操作アーム54bの揺動端側と前記切換部材28の揺動端側個所との間をリンク55で連動連係させて切換部材28の揺動操作位置に応じた検出値が出力されるように構成されている。
そして、図9に示すように、電動モータ40の作動を制御するマイクロコンピュータ利用の制御部56が設けられ、この制御部56には、操作位置センサ54の検出情報が入力される。各電気機器に対する電源供給を入り切りするメインスイッチ57と、運転部4のフロントパネル10に備えられて、種々の情報を表示可能であり且つ指令操作が可能なタッチパネル式の液晶表示部58とが備えられ、それらの情報も制御部56に入力されている。制御部56は、操作位置センサ54の検出情報に基づいて電動モータ40の作動を制御するとともに、セルモータ59や燃料遮断弁60の作動を制御することでエンジン13の作動を制御し、さらに、液晶表示部58の作動を制御する。
メインスイッチ57は、各電気機器に対する電源供給を停止するオフ位置、各電気機器に対する電源供給を行うオン位置、エンジン13の始動を指令する始動位置に切り換え操作可能に設けられている。エンジン13が作動停止している状態でメインスイッチ57が始動位置に操作されると、制御部56は、セルモータ59を作動させてエンジン13を始動する。エンジン13が作動している状態でメインスイッチ57がオフ位置に操作されると、各電気機器に対する電源供給が停止されるとともに、制御部56が燃料遮断弁60を作動させてエンジン13を作動停止する。
制御部56は、通常運転モードにおいては、切換部材28を正転位置A1に位置させて正転用プーリ24の第1接触部24aを第1伝動ベルト23に圧接させ且つ逆転用プーリ25を第1伝動ベルト23から離間させる正転状態と、切換部材28を逆転位置A2に位置させて逆転用プーリ25の第1接触部25aを第1伝動ベルト23に圧接させ且つ正転用プーリ24を第1伝動ベルト23から離間させる逆転状態とに交互に切り換わるように、電動モータ40の作動を制御する。
制御部56は、メンテナンスモードにおいては、正転用プーリ24及び逆転用プーリ25の両方が第1伝動ベルト23からの動力伝達を受けない中立状態に切り換わるように、電動モータ40の作動を制御する。
制御部56は、メンテナンスモードにおいて、エンジン13が作動停止した後に再始動が指令されたときに、操作位置センサ54により中立状態であることが検出されなければ、エンジン13の始動処理を禁止するとともに、そのことを報知手段としての液晶表示部58に表示して報知するように構成されている。
以下、制御部56による電動モータ40の制御動作について説明する。
制御部56は、メインスイッチ57がオン位置に操作されて、電源が投入されると、制御処理を開始する。図10に示すように、制御が開始されると、通常運転モードにて運転を実行する(ステップ1)。すなわち、制御モードとして通常運転モードが初期設定されている。
通常運転モードにおいては、切換部材28を正転位置A1に操作してファン20を正転駆動する正転状態に切り換え、その後、正転用設定時間(例えば、数分間程度)が経過すると、切換部材28を逆転位置A2に操作してファン20を逆転駆動する逆転状態に切り換える。そして、逆転状態に切り換えてから逆転用設定時間(例えば、数秒間程度)が経過すると、再度、正転状態に切り換える。このような正転状態と逆転状態とに切り換える動作を繰り返して、設定時間間隔おきにファン20を逆転駆動させて、防塵網21に付着した塵埃を吹き飛ばす。メインスイッチ57がオフ位置に操作されてエンジン停止が指令されると、燃料遮断弁60を操作してエンジン13の作動を停止する(ステップ3)。
回転状態切換機構22についてのメンテナンス作業を行うために、作業者が液晶表示部58を操作してメンテナンスモードが指令されると、フラグをセットし(ステップ2,4)、切換部材28が中立位置に操作されるように、電動モータ40の作動を制御する(ステップ5)。その後、エンジン停止が指令されるとエンジン13の作動を停止する(ステップ6,7)。この状態で、作業者がメンテナンス作業を実行する。
制御部56は、切換部材28が中立位置に移動したことを、操作位置センサ54の検出情報に基づいて判断する。そして、切換部材28が中立位置A3にある中立状態は、図8に示すように、正転用プーリ24及び逆転用プーリ25の両方が第1伝動ベルト23に対して圧接しないで動力伝達を受けない状態である。この中立状態では、切換部材28に対して、第1伝動ベルト23の張力に対する操作反力を受けることがないので、メンテナンス作業のために、切換部材28や電動モータ40を支持部材44から取り外す作業を容易に行うことができる。
メンテナンスモードの設定は液晶表示部58を用いて行われる。液晶表示部58は、初期設定状態では、図11(a)に示すように、メイン表示領域58Aにて作業用の種々の情報、例えば、脱穀装置の負荷状態や穀粒貯留状態等を表示する。メイン表示領域58Aの下方側にモード表示領域58Bと、メンテナンスモードへの切り換えを指令するモード切換指令部58Cとが備えられる。
モード切換指令部58Cを操作すると、図11(b)に示すように、メンテナンスモードへの切り換え確認画面が表示され、指令部58Dを操作すると、図11(c)に示すように、メンテナンスモードに切り換わる。モード切換指令部58Cを再度操作すると、初期状態に戻る。このようにメンテナンスモードへの設定には複数回の操作が必要であり、誤操作によりメンテナンスモードへの切り換えが行われないようにしている。
その後、メインスイッチ57が始動位置に操作されてエンジン始動が指令されると(ステップ8)、そのとき、メンテナンス作業が終了した後であってフラグがセットされている(メンテナンスモードである)ときは、操作位置センサ54により中立状態であることが検出されなければ、エンジン13の始動処理を禁止して停止状態を維持するとともに、そのことを報知手段としての液晶表示部58に表示して報知する(ステップ9,10,11,12)。液晶表示部58の表示としては、例えば、図12に示すように、メイン表示領域に、「ファン逆転機構が正常にセットされていません」というような報知情報を表示する。そして、次のエンジン始動指令を待つ。
操作位置センサ54により中立状態であることが検出されると、フラグをリセットして、セルモータ59を作動させてエンジン13を始動する(ステップ13,14)。ステップ9にてフラグがリセットされている場合にも、エンジン13を始動する(ステップ15)。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、メンテナンスモードに設定されたときに、手動操作に基づいてエンジン13の作動を停止させる構成としたが、この構成に代えて、メンテナンスモードが設定されると、切換部材28が中立位置になるように電動モータ40を制御したのち、制御部への電源供給が自動的に停止されるとともに、エンジン13の作動を自動的に停止させる構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、エンジン13が作動している状態であっても、メンテナンスモードに切り換えることができるようにしたが、この構成に代えて、制御部56への電源が供給されている状態で、エンジン13の作動が停止していることを条件に、メンテナンスモードへの切り換えを許容する構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、中立状態検出手段として、ポテンショメータ型の操作位置センサ54を用いたが、この構成に代えて、例えば、リミットスイッチ等の検出スイッチを用いてもよい。その他にも、例えば、電動モータとして、1つのパルス電流にて所定の移送だけ回動するパルスモータを用い、作動開始からのパルスのカウント値に基づいて、中立位置を検出するようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、エンジン13が作動停止した後に再始動が指令されたときに、中立状態であることが検出されなければ、エンジン13の始動処理を禁止するとともに、その旨を報知手段にて報知するようにしたが、報知だけを行い、エンジン13の始動は許容する構成としてもよく、エンジン13の始動処理を禁止し、報知手段による報知を行わないようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、報知手段が液晶表示部58にて構成されるものを示したが、報知手段としては、液晶表示部58に代えて、表示ランプを点灯させたり、ブザーを作動させる等、他の報知手段を用いてもよい。
(6)上記実施形態では、アクチュエータ(電動モータ)により切換部材28を移動操作して正転用プーリ24及び逆転用プーリ25を一体的に位置変更操作するようにしたが、2つのアクチュエータを用いて正転用プーリ24及び逆転用プーリ25を各別に移動操作させる構成としてもよい。
(7)上記実施形態では、アクチュエータとして電動モータ40を用いたが、電動モータに代えて、電動シリンダ、油圧モータ、油圧シリンダ等の他の装置であってもよい。
本発明は、コンバインに限らず、トラクタ、建設機械等、他の種類の作業車にも適用できる。
13 エンジン
14 エンジンボンネット
19 ラジエータ
20 ファン
22 回転状態切換機構
23 駆動側の無端回動体
24 内側従動輪体
25 外側従動輪体
26 ファン駆動用輪体
27 従動側の無端回動体
40 アクチュエータ
44 支持部材
54 中立状態検出手段
56 制御部
58 報知手段
58C モード切換指令部

Claims (5)

  1. エンジンの動力により駆動されてラジエータに冷却風を通風するファンと、前記ファンを冷却用の正転方向に回転駆動する正転状態と除塵用の逆転方向に回転駆動する逆転状態とに切り換え可能な回転状態切換機構とが備えられ、
    前記回転状態切換機構は、
    前記エンジンの動力により回転する駆動側の無端回動体と、前記駆動側の無端回動体の内周面に接する内側従動輪体と、前記駆動側の無端回動体の外周面に接する外側従動輪体と、前記外側従動輪体、前記内側従動輪体、及び、ファン駆動用輪体の夫々にわたり巻回される従動側の無端回動体と、前記外側従動輪体及び前記内側従動輪体を一体的に位置変更操作可能なアクチュエータとを備え、
    前記アクチュエータを制御する制御部が、手動操作式のモード切換指令部の指令に基づいて、通常運転モードとメンテナンスモードとに制御モードを切り換え自在に設けられ、
    前記制御部は、
    前記モード切換指令部にて前記通常運転モードが指令されると、前記内側従動輪体を前記駆動側の無端回動体に圧接させ且つ前記外側従動輪体を前記駆動側の無端回動体から離間させる前記正転状態と、前記外側従動輪体を前記駆動側の無端回動体に圧接させ且つ前記内側従動輪体を前記駆動側の無端回動体から離間させる前記逆転状態とに交互に切り換わるように、前記アクチュエータの作動を制御し、
    前記モード切換指令部にて前記メンテナンスモードが指令されると、前記内側従動輪体及び前記外側従動輪体の両方が前記駆動側の無端回動体からの動力伝達を受けない中立状態に切り換わるように、前記アクチュエータの作動を制御し、且つ、前記モード切換指令部にて前記通常運転モードが指令されるまで前記中立状態を維持する作業車のエンジン冷却装置。
  2. エンジンの動力により駆動されてラジエータに冷却風を通風するファンと、前記ファンを冷却用の正転方向に回転駆動する正転状態と除塵用の逆転方向に回転駆動する逆転状態とに切り換え可能な回転状態切換機構とが備えられ、
    前記回転状態切換機構は、
    前記エンジンの動力により回転する駆動側の無端回動体と、前記駆動側の無端回動体の内周面に接する内側従動輪体と、前記駆動側の無端回動体の外周面に接する外側従動輪体と、前記外側従動輪体、前記内側従動輪体、及び、ファン駆動用輪体の夫々にわたり巻回される従動側の無端回動体と、前記外側従動輪体及び前記内側従動輪体を一体的に位置変更操作可能なアクチュエータとを備え、
    前記アクチュエータを制御する制御部が、通常運転モードとメンテナンスモードとに制御モードを切り換え自在に設けられ、
    前記制御部は、
    前記通常運転モードにおいては、前記内側従動輪体を前記駆動側の無端回動体に圧接させ且つ前記外側従動輪体を前記駆動側の無端回動体から離間させる前記正転状態と、前記外側従動輪体を前記駆動側の無端回動体に圧接させ且つ前記内側従動輪体を前記駆動側の無端回動体から離間させる前記逆転状態とに交互に切り換わるように、前記アクチュエータの作動を制御し、
    前記メンテナンスモードにおいては、前記内側従動輪体及び前記外側従動輪体の両方が前記駆動側の無端回動体からの動力伝達を受けない中立状態に切り換わるように、前記アクチュエータの作動を制御するように構成され、
    前記中立状態であることを検出する中立状態検出手段が備えられ、
    前記制御部は、前記エンジンの作動を制御するように構成され、且つ、前記メンテナンスモードにおいて、前記エンジンが作動停止した後に再始動が指令されたときに、前記中立状態検出手段にて前記中立状態であることが検出されなければ、前記エンジンの始動処理を禁止するように構成されている作業車のエンジン冷却装置。
  3. 前記エンジンの再始動が指令されたときに、前記中立状態検出手段にて前記中立状態であることが検出されなければ、そのことを報知する報知手段が備えられている請求項2記載の作業車のエンジン冷却装置。
  4. 前記回転状態切換機構は、前記内側従動輪体と前記外側従動輪体とを夫々支持する支持部材を備え、
    前記アクチュエータは、前記支持部材を移動操作して前記外側従動輪体及び前記内側従動輪体を一体的に位置変更操作するように構成され、
    前記中立状態検出手段は、前記支持部材の操作位置に基づいて前記中立状態であることを検出するように構成されている請求項2又は3に記載の作業車のエンジン冷却装置。
  5. 前記エンジンの上方を覆う閉状態と前記エンジンの上方を開放する開状態とに姿勢切り換え自在なエンジンボンネットが備えられ、
    前記回転状態切換機構が着脱自在に前記エンジンボンネットに取り付けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業車のエンジン冷却装置。
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