JP6580607B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、冷却ファンによって外部から導かれる冷却風により冷却される熱交換装置における冷却風の流入側に、冷却風に含まれる塵埃を除去する除去装置を備えた油圧ショベル、ホイールローダなどの建設機械に関する。
従来の建設機械の一つである油圧ショベルは、走行体及び走行体上に旋回可能に配置された旋回体により本体を構成している。旋回体の前方位置には、上下方向に回動可能な作業装置が取り付けられている。作業装置は、旋回体の前方位置に基端側が枢着されたブーム、そのブームの先端側に枢着されたアーム、及びそのアームの先端側に枢着された作業具であるバケットを含むと共に、ブームを作動させるブームシリンダ、アームを作動させるアームシリンダ、及びバケットを作動させるバケットシリンダなどのアクチュエータを含んで構成されている。旋回体上における後方側位置にはエンジンルームが形成されており、このエンジンルームにはエンジン、エンジンによって駆動される油圧ポンプ、作動油タンク、燃料タンク、ラジエータを含む熱交換装置などが配置されている。油圧ポンプから吐出される圧油は、ブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリンダ、走行体に配置された走行モータ、及び旋回体に配置された旋回モータのそれぞれに供給される。
上述したエンジン及び油圧ポンプを駆動させることにより、エンジン及び作動油の温度が上昇する。この温度が予め設定した温度以上になることを制限するために、エンジンルームにはエンジン冷却水を冷却するラジエータや作動油を冷却するオイルクーラなどからなる熱交換装置が配置されている。また、エンジンの燃焼時における窒素酸化物の低減のためにエンジンの吸気を冷却するインタークーラや、エアコンを冷却するコンデンサなどの熱交換装置が設置されることが多い。なお、近年は熱交換装置に対する清掃性を考慮して、熱交換装置を並列に配置する熱交換装置ユニットを搭載することが主流である。
また、エンジンルーム内には、本体内に外気を吸気する冷却ファンがエンジンの出力軸に接続されて設置されている。この冷却ファンの回転により、外部からエンジンルーム内に取り込んだ冷却風が熱交換装置を通過して冷却される。この冷却ファンの数量と熱交換装置の数は一致せず、一つの冷却ファンで複数の熱交換装置に冷却風を送る場合が殆どである。
一般に油圧ショベルは、土砂の掘削作業で活用されるだけでなく、廃棄物の運搬船内や建屋内での金属スクラップの移動作業など、粉塵が多い環境下で稼働することも多い。船内や建物内で木材チップや石炭のかき寄せ、金属の仕分けや移動を行うに際には、作業現場では細かな種々のものが塵埃となって空中に飛散する。
そのため、エンジン、油圧ポンプ、熱交換装置が収容されたエンジンルーム内に本体外部から取り入れられた冷却風には、塵埃が含まれている。冷却風が熱交換装置を通るときに、冷却風に含まれた塵埃は熱交換装置の外周に付着する。この付着が継続されると、熱交換装置に目詰まりが発生し、熱交換装置の冷却性能が低下することでエンジンがオーバーヒートを起こす。そこで、従来から油圧ショベルのために、熱交換装置に導かれる冷却風に含まれる塵埃を除去するための除去装置が提案されている。
従来の除去装置が特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された従来技術は、熱交換装置の下流側に位置する冷却ファンの回転によって冷却風が本体外部から導かれる熱交換装置の上流側に、冷却風に含まれる塵埃を分離させる除去装置を配置している。この除去装置は、内部に導かれた冷却風を内周方向に変化させて旋回流を生起させ、それによる遠心力によって冷却風に含まれる塵埃を分離・除去し、塵埃を除去した後の冷却風を熱交換装置へ導く。なお、分離・除去された塵埃は、本体内部に配置された回収部に貯留される。このように従来の熱交換装置では、塵埃の堆積による目詰まりを抑制できることから、熱交換装置に付着する塵埃を除去するための作業頻度を低減することができる。
特開2012−225197号公報
特許文献1に開示された従来技術は、熱交換装置の上流側に塵埃の除去装置を備えたことにより、塵埃による熱交換装置の目詰まりと、熱交換装置に付着する塵埃を除去するための清掃回数を少なく改善できる。しかしながら、この除去装置を複数の熱交換装置を並列に配置した熱交換装置ユニットに適用した場合には、以下のような問題が発生する。
一般に、熱交換装置ユニットを構成するラジエータ、オイルクーラ、インタークーラなどの熱交換装置は、それぞれの装置構成の形状違いによって通風抵抗が異なっている。冷却ファンで生起された冷却風は、通風抵抗が低い熱交換装置例えばオイルクーラに流入しやすく、通風抵抗が高い熱交換装置例えばラジエータに流入し難くい。このように複数の熱交換装置を並列に配置した熱交換装置ユニットの場合、各熱交換装置に適切な冷却風の風量を配分することができないという問題があった。このことにより例えば、通風抵抗が高い熱交換装置には十分な冷却風が供給されず、その結果として冷却性能を十分に発揮することができなくなってエンジンがオーバーヒートを起こしてしまう。
上記課題を解決するために、本発明の目的は、冷却風に含まれる塵埃による熱交換装置の目詰まりを防止できるとともに、通風抵抗が異なる各熱交換装置に対して適切な冷却風の風量を配分することができる塵埃の分離・除去が可能な除去装置を、並列配置された複数の熱交換装置から成る熱交換装置ユニットにおける冷却風の流入側(上流側)に備えている建設機械を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る建設機械は、走行体を含む本体と、前記本体に取り付けられた作業装置と、前記本体に設けられたエンジンルームの内部にそれぞれ収容されたエンジン、前記エンジンによって駆動される油圧ポンプ、冷却風を導く冷却ファン、及び冷却風の流れに対して前記冷却ファンの上流側に配置されて、冷却風と熱交換を行う並設配置された複数の熱交換装置から成る熱交換装置ユニットと、冷却風の流れに対して前記熱交換装置ユニットの上流側に対向して配置されて、冷却風を旋回流に変化させ、旋回流中に含まれる塵埃を遠心力によって除去する除去装置とを備えた建設機械において、前記熱交換装置ユニットは、通風抵抗の低い低抵抗熱交換装置と、通風抵抗の高い高抵抗熱交換装置とを含み、前記低抵抗熱交換装置の冷却風が導かれる前面側の表面積に相応する設置面積を有し、複数の前記除去装置が設置された低抵抗側設置領域と、前記高抵抗熱交換装置の冷却風が導かれる前面側の表面積に相応する設置面積を有し、複数の前記除去装置が設置された高抵抗側設置領域とが設定されており、前記高抵抗側設置領域に対する前記除去装置の設置数の割合は、前記低抵抗側設置領域に対する前記除去装置の設置数の割合よりも大きく設定されていることを特徴としている。
本発明に係る建設機械によれば、冷却風に含まれる塵埃による熱交換装置の目詰まりを防止できるとともに、通風抵抗が異なる各熱交換装置に対して適切な冷却風の風量を配分することができる。これにより通風抵抗の異なる熱交換装置それぞれの安定した冷却性能を確保でき、エンジンのオーバーヒートを防止できる。
本発明に係る建設機械の第1実施形態を構成する油圧ショベルを示す側面図である。 第1実施形態に備えられた旋回体上のエンジンルームを後方から見たときの縦断面図である。 第1実施形態に備えられた熱交換装置ユニットの外枠を取外した状態における各熱交換装置と、各熱交換装置のそれぞれに対向して配置された複数の除去装置を示す正面図である。 熱交換装置ユニットに収納ケースが取り付けられた状態を示す正面図である。 図4において各熱交換装置と除去装置との配置関係を明示した正面図である。 第1実施形態に備えられた除去装置の構成を示す半断面斜視図である。 第1実施形態に備えられた除去装置の構成を示す半断面側面図である。 本発明の第2実施形態の要部を構成する熱交換装置ユニットと、熱交換装置ユニットに対向して配置された複数の除去装置を示す正面図である。
以下、本発明に係る建設機械の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明に係る建設機械の第1実施形態は、例えば油圧ショベルである。この油圧ショベルは、走行体1と、この走行体1上に旋回可能に配置された旋回体2と、この旋回体2の前方位置に取り付けられており、土砂の掘削作業などを行う作業装置3とを備えている。走行体1及び旋回体2は本体を構成している。
作業装置3は、旋回体2に基端側が上下方向の回動可能に取り付けられたブーム4と、このブーム4の先端側に上下方向の回動可能に取り付けられたアーム5と、このアーム5の先端側に上下方向の回動可能に取り付けられたバケット6とを含んでいる。また、作業装置3は、ブーム4を駆動するブームシリンダ4aと、アーム5を駆動するアームシリンダ5aと、バケット6を駆動するバケットシリンダ6aとを含んでいる。
旋回体2には、前側位置にオペレータが油圧ショベルの運転を行うための運転室7が設けられており、後側位置に重量バランスを確保するカウンターウエイト8が設けられている。運転室7とカウンターウエイト8の間には、図2に示すエンジン20が収容されたエンジンルーム9が設けられている。エンジンルーム9は側部を形成する建屋カバー10と、上部を形成するエンジンカバー11とによって形成されている。エンジンルーム9の側部を形成する建屋カバー10には、外気を取り入れる外気取り入れ口12が設けられている。
図2に示すように、エンジンルーム9内には、熱交換装置ユニット23を冷却するための冷却風を導く冷却ファン22が備えられている。冷却ファン22は、エンジン20の駆動軸にプーリベルトを介して取り付けられており、エンジン20の駆動により回転駆動し、熱交換装置ユニット23と冷却ファン22との間に負圧を発生させ、これにより外気取り入れ口12から外気をエンジンルーム9内に取り入れて熱交換装置ユニット23を冷却する冷却風を生起させている。
熱交換装置ユニット23は、冷却風の流れに対して冷却ファン22の上流側で冷却ファン22に対向するように配置されている。図3に示すように、熱交換装置ユニット23は並列配置された複数の熱交換装置、例えば作動油を冷却するオイルクーラ24、エンジン冷却水を冷却するラジエータ25、及びターボ過給されたエンジン20の吸気を冷却するインタークーラ26によって構成されている。ラジエータ25は中央位置に、オイルクーラ24及びインタークーラ26は左右位置にそれぞれ配置されている。
第1実施形態にあっては、例えばオイルクーラ24は、熱交換装置ユニット23のうちで最も通風抵抗の低い低抵抗熱交換装置であり、インタークーラ26は次に通風抵抗の低い熱交換装置であり、ラジエータ25は熱交換装置ユニット23のうちで最も通風抵抗が高い高抵抗熱交換装置である。通風抵抗は熱交換装置の形状寸法の大きさや厚さによって、またフィンのピッチや形状、前側に配置される部品等の諸要素によって決定される。
なお、ラジエータ25が最も通風抵抗が高い高抵抗熱交換装置、オイルクーラ24が最も通風抵抗が低い低抵抗熱交換装置として説明したが、この通風抵抗の高低順、及び熱交換装置の配列は求められる条件により適宜変更される。
また、エンジンルーム9内には、エンジン20により駆動される油圧ポンプ21が設置されている。この油圧ポンプ21から吐出された作動油、すなわち圧油が例えば図示しない走行モータへ供給されると、走行体1による油圧ショベルの自走が行われる。また、圧油が図示しない旋回モータに供給されると、旋回体2が旋回する。また、圧油が作業装置3のブームシリンダ4a、アームシリンダ5a、バケットシリンダ6aに供給されると、ブーム4、アーム5、バケット6がそれぞれ上下方向に回動する。これらの走行体1の走行、旋回体2の旋回、及び作業装置3の回動動作によって掘削作業などの各種の作業を実施できる。
図2,3〜5に示すように、この第1実施形態では、冷却ファン22によって導かれた冷却風の流れに対して熱交換装置ユニット23の上流側となる位置に収納ケース27が配置されている。この収納ケース27は、直方体に形成され、その長手方向が上下方向になるように旋回体2におけるフレーム9a上にあって、熱交換装置ユニット23の外枠23aの一方面側にボルト23bによって取り付けられている。この収納ケース27には、冷却風を旋回流に変化させ、複数の遠心分離器から成る除去装置30,31,32が収納されており、それらの除去装置30,31,32は、旋回流中に含まれる塵埃を遠心力によって除去する。
除去装置30は、冷却風の流入側であるオイルクーラ24の前面側において縦方向及び横方向に等間隔で複数配置され、除去装置31はラジエータ25の前面側において縦方向及び横方向に等間隔で複数配置され、除去装置32はインタークーラ26の前面側において縦方向及び横方向に等間隔で複数配置されている。これらの除去装置30,31,32は互いに同等の形状寸法に設定されている。
図3に示すように、収納ケース27は、その中央位置に高抵抗熱交換装置を構成するラジエータ25の冷却風が導かれる前面側の表面積に相当する設置面積を有し、複数の除去装置31が設置された高抵抗側設置領域27eを有している。また、収納ケース27における高抵抗側設置領域27eの左位置には、低抵抗熱交換装置を構成するオイルクーラ24の冷却風が導かれる前面側の表面積に相応する設置面積を有し、複数の除去装置30が設置された低抵抗側設置領域27dを有している。さらに、収納ケース27における高抵抗側設置領域27eの右位置には、インタークーラ26の冷却風が導かれる前面側の表面積に相応する設置面積を有し、複数の除去装置32が設置された設置領域27fを有している。
高抵抗側設置領域27eに対する除去装置31の設置数の割合は、低抵抗側設置領域27dに対する除去装置30の設置数の割合よりも大きく設定されている。
なお、オイルクーラ24よりも通風抵抗が高く、ラジエータ25よりも通風抵抗が低い熱交換装置を構成するインタークーラ26に対応して設けられた複数の除去装置32については、除去装置32の設置領域27fに対する設置数の割合が、除去装置30の低抵抗側設置領域27dに対する設置数の割合と、除去装置31の高抵抗側設置領域27eに対する設置数の割合の間に設定されている。
図2に示すように、収納ケース27には、下部位置に冷却風から除去された塵埃を落下させる下部開口部27cが形成されている。収納ケース27は、並列配置されたオイルクーラ24、ラジエータ25、及びインタークーラ26を含む熱交換装置ユニット23の全表面に対応する形状寸法に設定されている。
除去装置30,31,32の構成について、除去装置30を例に挙げて説明する。
図6,7に示すように、除去装置30は、例えば合成樹脂によって作製されており、収納ケース27の前壁27aに形成された前側穴部27a1に適合する前側開口部30a1を一端に有し、他端に後側開口部30a2を有し、内部に前側開口部30a1及び後側開口部30a2に連通した空洞部30a3を有する円筒形状の第1筒体30aを備えている。第1筒体30aの前側開口部30a1の部分は、加熱による変形によって収納ケース27の前側穴部27a1に隙間を生じさせずに固着されている。
また、除去装置30は、第1筒体30aの内部の空洞部30a3に位置し、一端側に第1筒体30aの内周面との間に塵埃の排出を可能にさせる所定隙間33を形成する前側開口部30b1を有し、他端側に収納ケース27の後壁27bに形成された後側穴部27b1に適合する後側開口部30b2を有し、内部に前側開口部30b1及び後側開口部30b2に連通した空洞部30b3を有する第2筒体30bを備えている。この第2筒体30bは、三角錐の頭部を切断した形状に形成されており、前側開口部30b1の径寸法は、後側開口部30b2の径寸法よりも小さく設定されている。また、所定隙間33を設けるために、第1筒体30aの後側開口部30a2の径寸法に比べて、第2筒体30bの前側開口部30b1の径寸法が小さく設定されている。第2筒体30bの後側開口部30b2の部分は、加熱による変形によって収納ケース27の後側穴部27b1に隙間を生じさせずに固着されている。第2筒体30bの前側開口部30b1の外周面部分には、第2筒体30bを補強する環状の補強部43を設けてある。
また、除去装置30は、第1筒体30aの前側開口部30a1の近傍に位置する第1筒体30a内の所定箇所に設けられて、除去装置30に導かれた冷却風を旋回流に変化させ空洞部30a3の内周面に吹き付ける螺旋状の羽根40を備えている。羽根40は第1筒体30aの内周面に固着されている。また、羽根40を支持する軸部41と、この軸部41を第1筒体30aの内周面に対して固定する支持部42とを備えている。
このように構成した第1実施形態では、エンジン20の駆動に伴って冷却ファン22が回転駆動すると、冷却風がエンジンルーム9の外気取り入れ口12からエンジンルーム9内に導かれる。その冷却風が図3に示す複数の除去装置30,31,32に流入する。除去装置30に流入した冷却風はオイルクーラ24に導かれ、このオイルクーラ24を通過する際の熱交換により油圧ポンプ21から吐出される圧油が冷却される。また、除去装置31に流入した冷却風はラジエータ25に導かれ、このラジエータ25を通過する際の熱交換によりエンジン冷却水が冷却される。また、除去装置32に流入した冷却風はインタークーラ26に導かれ、このインタークーラ26を通過する際の熱交換によりエンジン20の吸気が冷却される。
同様に、除去装置30に導かれる冷却風は、図6,7に示す第1筒体30aの前側開口部30a1から流入し、羽根40によって旋回流に変化して空洞部30a3に導かれ、冷却風に含まれた塵埃は遠心力によって第1筒体30aの内周面に向って吹き付けられる。これによって冷却風に含まれていた塵埃が遠心力により分離・除去される。塵埃の除かれた清浄な冷却風は第2筒体30bの前側開口部30b1から空洞部30b3を経て後側開口部30b2から流出し、オイルクーラ24に導かれる。また、第1筒体30aの内周面に向って吹き付けられ冷却風から分離・除去された塵埃は、第1筒体30aの内周面と第2筒体30bの外周面との間に形成された所定隙間33から除去装置30の外部に位置する収納ケース27の内部に向って排出される。このように収納ケース27の内部に排出された塵埃は落下し、収納ケース27の下部開口部27cから収納ケース27の下方に向って排出される。除去装置31,32においても同様の塵埃除去処理が行われる。
なお、油圧ショベルにあっては、作業中はもちろんのこと、作業待機中であってもエンジンキーがOFFに操作されない限りエンジン20の稼動状態が維持される。これに伴い冷却ファン22も回転駆動が継続され、作業の間、及び作業待機の間、冷却風がエンジンルーム9の外気取り入れ口12からエンジンルーム9の内部に導かれる。したがって、塵埃を除去する除去装置30,31,32において、作業の間、及び作業待機の間、冷却風に含まれた塵埃の除去が継続的に実施される。
このように構成した第1実施形態によれば、除去装置30,31,32によって冷却風に含まれる塵埃によるオイルクーラ24、ラジエータ25、及びインタークーラ26の目詰まりを防止できるとともに、通風抵抗が異なるオイルクーラ24、ラジエータ25、及びインタークーラ26に対して適切な冷却風の風量を配分することができる。これにより、オイルクーラ24、ラジエータ25、及びインタークーラ26それぞれの安定した冷却性能を確保でき、エンジン20のオーバーヒートを防止できる。
図8は、本発明の第2実施形態の要部を構成する熱交換装置ユニットと、熱交換装置ユニットに対向して配置された複数の除去装置を示す正面図である。
この第2実施形態は、第1実施形態における除去装置30,31,32の低抵抗側設置領域27d、高抵抗側設置領域27e、設置領域27fに対する設置数の割合の考え方に加えて、除去装置30,31,32の低抵抗側設置領域27d、高抵抗側設置領域27e、及び設置領域27fに対する設置数の割合が、冷却ファン22と熱交換装置ユニット23との間に形成された冷却風の風速が異なる風速域のそれぞれに基づいて設定されている。
冷却ファン22と熱交換装置ユニット23との間における冷却ファン22によって導かれた冷却風の風速域については、例えば高風速域50と低風速域51に分けることができる。高風速域50は冷却ファン22の羽根に対向する領域であり、低風速域51は、冷却ファン22の中心部分に対向する領域及び羽根の外側に対向する領域である。
この第2実施形態は、低風速域51に対向するオイルクーラ24、ラジエータ25、及びインタークーラ26の部分に対向して設けられた除去装置30,31,32の低抵抗側設置領域27d、高抵抗側設置領域27e、及び設置領域27fのそれぞれに対する設置数の割合が、高風速域50に対向するオイルクーラ24、ラジエータ25、及びインタークーラ26の部分に対応して設けられた除去装置30,31,32の低抵抗側設置領域27d、高抵抗側設置領域27e、及び設置領域27fのそれぞれに対する設置数の割合よりも大きく設定されている。
例えば、オイルクーラ24に対向する低抵抗側設置領域27dの一部の設置領域中、高風速域50に対応する冷却ファン22の羽根に対向する設置領域27d1,27d2においては5本の除去装置30を設けてあり、設置領域27d1,27d2と同じ面積を有する低風速域51に対応する冷却ファン22の羽根の外側に対向する部分が含まれる設置領域27d3においては、6本の除去装置30を設けてある。また、同図8に示すように、ラジエータ25に対向する高抵抗側設置領域27eにおいては、低風速域51に対応する冷却ファン22の中心部に対向する設置領域の除去装置31の本数を、高風速域50に対応する冷却ファン22の羽根に対向する設置領域の除去装置31の本数よりも多く設けてある。また、インタークーラ26に対向する設置領域27fの一部の設置領域中、高風速域50に対応する冷却ファン22の羽根に対向する設置領域27f1においては5本の除去装置32を設けてあり、設置領域27f1と同じ面積を有する低風速域51に対応する冷却ファン22の羽根の外側に対向する部分が含まれる設置領域27f2においては、6本の除去装置32を設けてある。その他の構成は第1実施形態と同等である。
このように構成された第2の実施形態によれば、第1実施形態におけるのと同様の作用効果が得られる他、冷却ファン22と熱交換装置ユニット23との間に生じる冷却風の高風速域50と低風速域51をも考慮されてオイルクーラ24、ラジエータ25、及びインタークーラ26に対向して除去装置30,31,32が配置されているので、通風抵抗が異なるオイルクーラ24、ラジエータ25、及びインタークーラ26に対してより高い精度で冷却風の風量の配分を行うことができる。
なお、第1、第2実施形態にあっては、除去装置30,31,32が合成樹脂から成っているが、これらの除去装置30,31,32を鉄材等の金属によって構成して、それらをボルトとナットで収納ケース27の前壁27a及び後壁27bに固定するようにしてもよい。
また、収納ケース27は、直方体形状によって構成してあるが、正面から見たときにホームベースを形成するような形状に構成してもよい。
また、エンジン20に直結した1つの冷却ファン22を備えているが、エンジン20によって駆動される冷却ファン22に代えて、電動駆動ファンや油圧駆動ファンから成る冷却ファンを備えた構成にしてもよい。また、冷却ファン22は一つ設けることには限定されず、二つ以上設けてもよい。
また、第2実施形態では、冷却ファン22と熱交換装置ユニット23との間の風速域を高風速域50と低風速域51とに分けてあるが、冷却ファン22と熱交換装置ユニット23との間の風速域を、高風速域、中風速域、及び低風速域の3つの風速域に分けて、それぞれの風速域に基づいて除去装置の設置領域に対する設置数の異なる割合を設定してもよい。
また、前述した第1,第2実施形態では、建設機械として油圧ショベルを挙げたが、建設機械がホイールローダによって構成されていてもよい。
1 走行体(本体)
2 旋回体(本体)
3 作業装置
9 エンジンルーム
9a フレーム
12 外気取り入れ口
20 エンジン
21 油圧ポンプ
22 冷却ファン
23 熱交換装置ユニット
23a 外枠
23b ボルト
24 オイルクーラ(熱交換装置)〔低抵抗熱交換装置〕
25 ラジエータ(熱交換装置)〔高抵抗熱交換装置〕
26 インタークーラ(熱交換装置)
27 収納ケース
27a 前壁
27a1 前側穴部
27b 後壁
27b1 後側穴部
27c 下部開口部
27d 低抵抗側設置領域
27e 高抵抗側設置領域
27f 設置領域
30 除去装置
30a 第1筒体
30a1 前側開口部
30a2 後側開口部
30a3 空洞部
30b 第2筒体
30b1 前側開口部
30b2 後側開口部
30b3 空洞部
31 除去装置
32 除去装置
33 所定隙間
40 羽根
50 高風速域
51 低風速域

Claims (5)

  1. 走行体を含む本体と、前記本体に取り付けられた作業装置と、前記本体に設けられたエンジンルームの内部にそれぞれ収容されたエンジン、前記エンジンによって駆動される油圧ポンプ、冷却風を導く冷却ファン、及び冷却風の流れに対して前記冷却ファンの上流側に配置されて、冷却風と熱交換を行う並設配置された複数の熱交換装置から成る熱交換装置ユニットと、冷却風の流れに対して前記熱交換装置ユニットの上流側に対向して配置されて、冷却風を旋回流に変化させ、旋回流中に含まれる塵埃を遠心力によって除去する除去装置とを備えた建設機械において、
    前記熱交換装置ユニットは、通風抵抗の低い低抵抗熱交換装置と、通風抵抗の高い高抵抗熱交換装置とを含み、
    前記低抵抗熱交換装置の冷却風が導かれる前面側の表面積に相応する設置面積を有し、複数の前記除去装置が設置された低抵抗側設置領域と、
    前記高抵抗熱交換装置の冷却風が導かれる前面側の表面積に相応する設置面積を有し、複数の前記除去装置が設置された高抵抗側設置領域とが設定されており、
    前記高抵抗側設置領域に対する前記除去装置の設置数の割合は、前記低抵抗側設置領域に対する前記除去装置の設置数の割合よりも大きく設定されていることを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記高抵抗側設置領域に対する前記除去装置の設置数の割合、及び前記低抵抗側設置領域に対する前記除去装置の設置数の割合は、前記冷却ファンと前記熱交換装置ユニットとの間に形成された冷却風の風速が異なる風速域のそれぞれに基づいて設定されていることを特徴とする建設機械。
  3. 請求項1に記載の建設機械において、
    冷却風の流れに対して前記熱交換装置ユニットよりも上流側に対向して配置されて、複数の前記除去装置が収納された収納ケースを備えることを特徴とする建設機械。
  4. 請求項3に記載の建設機械において、
    前記収納ケースは、下部位置に冷却風から除去された塵埃を落下させる下部開口部を備えることを特徴とする建設機械。
  5. 請求項4に記載の建設機械において、
    前記除去装置は、
    前記収納ケースの前壁に形成された前側穴部に適合する前側開口部を一端に有し、他端に後側開口部を有している第1筒体と、
    前記第1筒体の内部に位置し前記第1筒体の内周面との間に所定隙間を形成する前側開口部を一端に有し、他端に前記収納ケースの後壁に形成された後側穴部に適合する後側開口部を有している第2筒体と、
    前記第1筒体の前側開口部の近傍の前記第1筒体内の所定箇所に設けられて、前記除去装置に導かれた冷却風を旋回流に変化させる螺旋状の羽根とを備えることを特徴とする建設機械。
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