JP5672561B2 - 作業車輌の原動部構造 - Google Patents
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Description
また、ラジエータの外側のオイルクーラ、インタークーラ、及びコンデンサが相互に重なり合って配置されているために、オイルクーラの外面に十分な外気を吸引することができずオイルクーラの温度が所定温度以上に上昇する虞があった。
請求項1に係る発明は、操作者が搭乗するキャビン(6)の下方に、外側部に濾過体(12)を有するエンジンルーム(8)を設け、該エンジンルーム(8)内におけるエンジン(20)と濾過体(12)の間の部位に、エンジン(20)の冷却水を冷却するラジエータ(60)を配置し、前記エンジン(20)とラジエータ(60)の間の部位には濾過体(12)を介して外気を吸入するファン(40)を配置し、前記ラジエータ(60)と濾過体(12)の間の部位には車体に備えた油圧機器の作動油を冷却するオイルクーラ(70)を配置し、該オイルクーラ(70)と濾過体(12)の間の部位に、エンジン(20)に吸気される空気を冷却するインタークーラ(80)と、キャビン(6)の空調機器の冷媒を冷却するコンデンサ(90)を上下方向にずらして配置し、前記コンデンサ(90)の上部を、前記ファン(40)の軸心方向視において前記ラジエータ(60)の上端部よりも上側に偏倚させて配置すると共に、前記インタークーラ(80)の下端部を、前記ファン(40)の軸心方向視において該ファン(40)の回転軌跡の下端部近傍に配置し、前記コンデンサ(90)を、前記インタークーラ(80)よりも濾過体(12)に近接する部位に配置し、前記ラジエータ(60)の内側部には、ファン(40)を取り囲むシュラウド(61)を設け、前記ファン(40)を正逆転駆動する油圧無段変速装置を、ファン(40)の回転軌跡の外側に偏倚させて前記エンジン(20)の上方左側の部位に配置し、前記油圧式無段変速装置から外側方へ向けて延設された出力軸(33)の端部に出力プーリ(34)を設け、該出力プーリ(34)からファン(40)の入力軸(41)に設けられた入力プーリ(42)へベルト伝動する構成とし、前記入力軸(41)を、基部がシュラウド(61)に支持され先端部が入力軸(41)に向かって延設されたフレーム(64)に、回転自在に軸支し、前記ファン(40)を正転駆動することで、濾過体(12)を介して外気を吸入してラジエータ(60)とエンジン(20)を冷却し、ファン(40)を逆転駆動することで、濾過体(12)を介して機体内側の内気を外側へ排気して濾過体(12)に付着した藁屑や塵埃を除去する構成とした作業車輌の原動部構造である。
さらに、ファン(40)を駆動する油圧無段変速装置を、ファン(40)の回転軌跡の外側に偏倚させて前記エンジン(20)の上方左側の部位に配置したので、ファン(40)による吸入と排気が能率良く行なわれる。
フレーム36の基部に設けられたブラケット36Aは、フレーム64の中間部に取付けられ、フレーム36の先端部に設けられた支持部材36Bは、出力管33Aと対向する部位に略円弧状の切欠き部が形成されている。同様に、フレーム37の基部に設けられたブラケット37Aは、フレーム64の中間部に取付けられ、フレーム37の先端部に設けられた支持部材37Bは、出力管33Aと対向する部位に略円弧状の切欠き部が形成されている。
なお、エンジン20等の保守点検時等には、テンションアーム35Aの基部に接続されているスプリング35Cを連結部材35Dから外して、ベルト35のテンションを緩めた後に、プーリ42からベルト35を取外すことによって行なうことができる。
エアクリーナ50に内装されてフィルタ等の保守・点検を容易にするためにエアクリーナ50の吸気口50Aを外側に、排気口50Bを内側に配置し、エアクリーナ50の後端部をエンジンカバー11の内側に近接して配置されている。なお、エアクリーナ50の外端部には、開閉カバーが設けられており、内装するフィルタ等の着脱作業を行なうことができる。
オイルクーラ70Aは、外気の吸入を能率良く行なうために、図6に示すように、ラジエータ60の上側部の前後方向の両端部を覆わないように、ラジエータ60の上側部の前後方向の略中央部に配置されている。 また、同様にオイルクーラ70Aよりも小型のオイルクーラ70Bは、ラジエータ60の下側部の前後方向の両端部を覆わないように、ラジエータ60の下側部の前後方向の略中央部に配置されている。
インタークーラ80は、図6に示すように、外気の吸入を能率良く行なうために、ラジエータ60の下側部の前後方向の両端部を覆わないように、また、オイルクーラ70Bの全体を覆わないように、ラジエータ60の下側部の前後方向の後側に偏倚して配置されている。また、インタークーラ(80)の下端部は、ファン(40)の軸心方向視において、該ファン(40)の回転軌跡の下端部近傍に配置されている。なお、インタークーラ80は、温度によって特性が大きく影響を受ける機器であり、温度による影響が小さいオイルクーラ70Bよりも外側に配置するのが好適である。
コンデンサ90は、図6に示すように、外気の吸入を能率良く行なうために、ラジエータ60の上側部の前後方向の両端部を覆わないように、ラジエータ60の上側部の前後方向の略中央部に配置され、また、オイルクーラ70Aと重なる部位を低減するように、ラジエータ60の上側部及びオイルクーラ70Aの上下方向の上側に偏倚して配置されている。なお、コンデンサ90は、温度によって特性が大きく影響を受ける機器であり、温度による影響が小さいオイルクーラ70Aよりも外側に配置するのが好適であり、コンデンサ90の上端部は、分離板65の開口部65Aよりも上側に偏倚して配置されている。
また、シール部材6Eの露出による早期劣化を防止し、シール部材6Eの脱落を防止するために、エンジンカバー11の開閉軸11A側の上下方向に配置されたシール部材6Eの外側にカバー11Bを配置するのが好適である。
8 エンジンルーム
12 濾過体
20 エンジン
33 出力軸
34 プーリ(出力プーリ)
40 ファン
41 入力軸
42 プーリ(入力プーリ)
60 ラジエータ
61 シュラウド
64 フレーム
65 分離板
65B 開口部
70A オイルクーラ
70B オイルクーラ
80 インタークーラ
90 コンデンサ
Claims (2)
- 操作者が搭乗するキャビン(6)の下方に、外側部に濾過体(12)を有するエンジンルーム(8)を設け、該エンジンルーム(8)内におけるエンジン(20)と濾過体(12)の間の部位に、エンジン(20)の冷却水を冷却するラジエータ(60)を配置し、前記エンジン(20)とラジエータ(60)の間の部位には濾過体(12)を介して外気を吸入するファン(40)を配置し、前記ラジエータ(60)と濾過体(12)の間の部位には車体に備えた油圧機器の作動油を冷却するオイルクーラ(70)を配置し、該オイルクーラ(70)と濾過体(12)の間の部位に、エンジン(20)に吸気される空気を冷却するインタークーラ(80)と、キャビン(6)の空調機器の冷媒を冷却するコンデンサ(90)を上下方向にずらして配置し、前記コンデンサ(90)の上部を、前記ファン(40)の軸心方向視において前記ラジエータ(60)の上端部よりも上側に偏倚させて配置すると共に、前記インタークーラ(80)の下端部を、前記ファン(40)の軸心方向視において該ファン(40)の回転軌跡の下端部近傍に配置し、前記コンデンサ(90)を、前記インタークーラ(80)よりも濾過体(12)に近接する部位に配置し、前記ラジエータ(60)の内側部には、ファン(40)を取り囲むシュラウド(61)を設け、前記ファン(40)を正逆転駆動する油圧無段変速装置を、ファン(40)の回転軌跡の外側に偏倚させて前記エンジン(20)の上方左側の部位に配置し、前記油圧式無段変速装置から外側方へ向けて延設された出力軸(33)の端部に出力プーリ(34)を設け、該出力プーリ(34)からファン(40)の入力軸(41)に設けられた入力プーリ(42)へベルト伝動する構成とし、前記入力軸(41)を、基部がシュラウド(61)に支持され先端部が入力軸(41)に向かって延設されたフレーム(64)に、回転自在に軸支し、前記ファン(40)を正転駆動することで、濾過体(12)を介して外気を吸入してラジエータ(60)とエンジン(20)を冷却し、ファン(40)を逆転駆動することで、濾過体(12)を介して機体内側の内気を外側へ排気して濾過体(12)に付着した藁屑や塵埃を除去する構成とした作業車輌の原動部構造。
- 前記ラジエータ(60)とオイルクーラ(70)の間の部位に、該ラジエータ(60)に対向する部位に開口部(65B)を有する分離板(65)を配置した請求項1記載の作業車輌の原動部構造。
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