JP7090526B2 - 作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、運転部と、運転部の下方に設けられる収容室と、収容室を、エンジンが収容される第一空間と第二空間とに仕切る仕切壁と、収容室を機体横外側から覆い、空気の通流を許容する防塵フィルタと、第一空間において、エンジンと防塵フィルタとの間に設けられたエンジン用のラジエータと、第一空間において、エンジンとラジエータとの間に設けられ、ラジエータに向けて送風可能な第一送風機と、を備えた作業機に関する。
収穫機や水田作業機、トラクタなどの作業機はその作業中、藁屑やもみ殻、土砂の埃などの塵埃に晒されているため、当該作業機の必要部には防塵フィルタなどの防塵機構が採用される。特許文献1には、機体のエンジンと、エンジンをエンジンボンネット(第一空間の一例)に収容した原動部と、エンジンよりも機体横外側に設けられたエンジンのラジエータと、ラジエータにエンジンの冷却風を通風する冷却ファンと、エンジンボンネットの上面側に設けられたエアクリーナケース(第二空間の一例)に収容された、空調装置を構成するコンデンサと、エンジンボンネットおよびエアクリーナケースの機体右横外側に配備された防塵カバーと、を備えた収穫機(作業機の一例)が記載されている。この作業機の防塵カバーは、網状の除塵材(防塵フィルタの一例)を取付けて形成された除塵吸気部を備えている。エアクリーナケースには、コンデンサにコンデンサの冷却風を送風するコンデンサファンが収容されている。防塵カバーは、エンジンボンネットに吸引されるエンジンの冷却風およびエアクリーナケースにコンデンサファンによって吸引されるコンデンサの冷却風に除塵吸気部の除塵材を作用させ、エンジンの冷却風およびコンデンサの冷却風から塵埃をろ過処理によって除去する。
特開2015-19596号公報
上記特許文献1に記載されたような作業機においては、防塵フィルタが藁屑等の塵埃で目詰まりすることがある。防塵フィルタが目詰まりした場合、たとえば冷却ファンの通風方向を逆転させて防塵フィルタの目詰まりを除去(以下では再生と称する)することがある。この場合、防塵フィルタにおける、収容室の第一空間へ吸引される空気が通流する部分のみが再生されて、収容室の第二空間へ吸引される空気が通流する部分が適切に再生できない場合があった。そのため、防塵フィルタを適切に再生できる作業機の提供が望まれる。
本発明は、かかる実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、収容室への空気の通流を許容し、当該空気に含まれる塵埃を濾過する防塵フィルタを適切に再生できる作業機を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る作業機の特徴構成は、運転部と、前記運転部の下方に設けられる収容室と、前記収容室を、エンジンが収容される第一空間と第二空間とに仕切る仕切壁と、前記収容室を機体横外側から覆い、空気の通流を許容する防塵フィルタと、前記第一空間において、前記エンジンと前記防塵フィルタとの間に設けられた前記エンジン用のラジエータと、前記第一空間において、前記エンジンと前記ラジエータとの間に設けられ、前記ラジエータに向けて送風可能な第一送風機と、を備え、前記仕切壁における機体横外側部分に、前記第一空間と前記第二空間とを連通する連絡口を設けてあり、前記仕切壁は、空気の通流を許容する内部フィルタを有し、前記内部フィルタは、前記連絡口に着脱自在に構成されている点にある。
上記構成によれば、収容室の第一空間および第二空間へ吸引される空気は防塵フィルタで濾過される。したがって、第一空間は清浄に保たれて、第一空間のラジエータなどは、塵埃で汚染されない。第一空間と同様に、第二空間も清浄に保たれる。
上記構成によれば、第一送風機が防塵フィルタに向けて送風した空気の一部は、第一空間から直接防塵フィルタに送られて、第一空間から外部に向けて防塵フィルタを通過する。これにより、防塵フィルタにおける、第一空間へ吸引される空気が通流するフィルタ部分(以下では第一防塵フィルタ部と称する場合がある)が再生される。
上記構成によれば、第一送風機が防塵フィルタに向けて送風した空気の他の一部は、仕切壁の連絡口を通過して、第一空間から第二空間へ流入する。第二空間へ流入した空気は、当該第二空間から外部に向けて防塵フィルタを通過する。これにより、防塵フィルタにおける、第二空間へ吸引される空気が通流するフィルタ部分(以下では第二防塵フィルタ部と称する場合がある)が再生される。
したがって上記構成によれば、収容室への空気の通流を許容し、当該空気に含まれる塵埃を濾過する防塵フィルタを適切に再生できる。すなわち、第一防塵フィルタ部および第二防塵フィルタ部のいずれの目詰まりも必要に応じて除去することができる。これにより防塵フィルタは安定した濾過性能および通気性能を発揮する。また、第一空間と共に第二空間を安定して清浄に保つことができ、第二空間に、ラジエータとは別の熱交換器(例えば、機体の運転室のエアコンのコンデンサ)などを設けることも可能となる。
上記構成によれば、内部フィルタにより、第一空間もしくは第二空間の一方から他方の空間へ空気が流れる際に、当該空気が濾過される。これにより、仮に第一空間もしくは第二空間の一方が塵埃で汚染されている場合にも他方の空間は清浄に保たれる。例えば、第一空間が塵埃で汚染された状態で第一送風機が防塵フィルタに向けて送風した場合にも、第一空間から第二空間に流入する空気は内部フィルタで濾過されるため、第二空間を清浄に保つことができる。また上記構成によれば、内部フィルタは、目詰まりした場合は取り外して清掃するなどして再生することもできる。
本発明に係る作業機の更なる特徴構成は、前記第二空間に、前記ラジエータとは別の熱交換器と、前記熱交換器のための第二送風機と、を備え、前記第二送風機は、前記防塵フィルタを介して吸引した外気を、前記熱交換器に向けて送風するように構成されている点にある。
上記構成によれば、第二空間は清浄に保たれているため、ラジエータとは別の熱交換器を塵埃で汚染されることなく使用することが可能となる。またこの使用の際、防塵フィルタで濾過された清浄な空気を、第二送風機で熱交換器に通風することができる。
上記目的を達成するための本発明に係る作業機の特徴構成は、運転部と、前記運転部の下方に設けられる収容室と、前記収容室を、エンジンが収容される第一空間と第二空間とに仕切る仕切壁と、前記収容室を機体横外側から覆い、空気の通流を許容する防塵フィルタと、前記第一空間において、前記エンジンと前記防塵フィルタとの間に設けられた前記エンジン用のラジエータと、前記第一空間において、前記エンジンと前記ラジエータとの間に設けられ、前記ラジエータに向けて送風可能な第一送風機と、を備え、前記仕切壁における機体横外側部分に、前記第一空間と前記第二空間とを連通する連絡口を設けてあり、前記第二空間に、前記ラジエータとは別の熱交換器と、前記熱交換器のための第二送風機と、を備え、前記第二送風機は、前記防塵フィルタを介して吸引した外気を、前記熱交換器に向けて送風するように構成されており、前記第一送風機は、前記防塵フィルタを介して外気を吸引する第一動作モードと、前記防塵フィルタに向けて送風する第二動作モードと、にモード変更可能に構成されており、前記第二送風機は、前記第一送風機が前記第二動作モードとなっているときに動作を停止するように構成されている点にある。
上記構成によれば、収容室の第一空間および第二空間へ吸引される空気は防塵フィルタで濾過される。したがって、第一空間は清浄に保たれて、第一空間のラジエータなどは、塵埃で汚染されない。第一空間と同様に、第二空間も清浄に保たれる。
上記構成によれば、第一送風機が防塵フィルタに向けて送風した空気の一部は、第一空間から直接防塵フィルタに送られて、第一空間から外部に向けて防塵フィルタを通過する。これにより、防塵フィルタにおける、第一空間へ吸引される空気が通流するフィルタ部分(以下では第一防塵フィルタ部と称する場合がある)が再生される。
上記構成によれば、第一送風機が防塵フィルタに向けて送風した空気の他の一部は、仕切壁の連絡口を通過して、第一空間から第二空間へ流入する。第二空間へ流入した空気は、当該第二空間から外部に向けて防塵フィルタを通過する。これにより、防塵フィルタにおける、第二空間へ吸引される空気が通流するフィルタ部分(以下では第二防塵フィルタ部と称する場合がある)が再生される。
したがって上記構成によれば、収容室への空気の通流を許容し、当該空気に含まれる塵埃を濾過する防塵フィルタを適切に再生できる。すなわち、第一防塵フィルタ部および第二防塵フィルタ部のいずれの目詰まりも必要に応じて除去することができる。これにより防塵フィルタは安定した濾過性能および通気性能を発揮する。また、第一空間と共に第二空間を安定して清浄に保つことができ、第二空間に、ラジエータとは別の熱交換器(例えば、機体の運転室のエアコンのコンデンサ)などを設けることも可能となる。
上記構成によれば、第二空間は清浄に保たれているため、ラジエータとは別の熱交換器を塵埃で汚染されることなく使用することが可能となる。またこの使用の際、防塵フィルタで濾過された清浄な空気を、第二送風機で熱交換器に通風することができる。
上記構成によれば、第一動作モードにおいて第二送風機が動作している場合、第二送風機により第二防塵フィルタ部を介して外気が吸引される。第一動作モードにおいて第二送風機が停止している場合にも、連絡口を通じた第一送風機の吸引により、第二防塵フィルタ部を介して外気が吸引される。したがって、第一動作モードにおいては、第一防塵フィルタおよび第二防塵フィルタの目詰まりは進行する。
一方第二動作モードにおいては、第二送風機が停止し、かつ、第一送風機が防塵フィルタに向けて空気を送風しているため、第一送風機が防塵フィルタに向けて送風した空気の一部は、第一空間から外部に向けて第一防塵フィルタ部を通過し、他の一部は、連絡口を通過して第二空間から外部に向けて第二防塵フィルタ部を通過する。これにより、第二動作モードにおいては、第一防塵フィルタおよび第二防塵フィルタが再生される。すなわち、第二空間に防塵フィルタを介して外気を吸引する第二送風機が設けられた場合にも、第一動作モードと第二動作モードとを所定のタイミングで交互に切り替えるなどすれば、第二防塵フィルタを確実に再生できる。
上記目的を達成するための本発明に係る作業機の特徴構成は、運転部と、前記運転部の下方に設けられる収容室と、前記収容室を、エンジンが収容される第一空間と第二空間とに仕切る仕切壁と、前記収容室を機体横外側から覆い、空気の通流を許容する防塵フィルタと、前記第一空間において、前記エンジンと前記防塵フィルタとの間に設けられた前記エンジン用のラジエータと、前記第一空間において、前記エンジンと前記ラジエータとの間に設けられ、前記ラジエータに向けて送風可能な第一送風機と、を備え、前記仕切壁における機体横外側部分に、前記第一空間と前記第二空間とを連通する連絡口を設けてあり、前記第一空間内の空気が前記連絡口を通って前記第二空間内に流れ込むのを許容し、かつ、前記第二空間内の空気が前記連絡口を通って前記第一空間内に流れ込むのを阻止する逆止機構が備えられている点にある。
上記構成によれば、収容室の第一空間および第二空間へ吸引される空気は防塵フィルタで濾過される。したがって、第一空間は清浄に保たれて、第一空間のラジエータなどは、塵埃で汚染されない。第一空間と同様に、第二空間も清浄に保たれる。
上記構成によれば、第一送風機が防塵フィルタに向けて送風した空気の一部は、第一空間から直接防塵フィルタに送られて、第一空間から外部に向けて防塵フィルタを通過する。これにより、防塵フィルタにおける、第一空間へ吸引される空気が通流するフィルタ部分(以下では第一防塵フィルタ部と称する場合がある)が再生される。
上記構成によれば、第一送風機が防塵フィルタに向けて送風した空気の他の一部は、仕切壁の連絡口を通過して、第一空間から第二空間へ流入する。第二空間へ流入した空気は、当該第二空間から外部に向けて防塵フィルタを通過する。これにより、防塵フィルタにおける、第二空間へ吸引される空気が通流するフィルタ部分(以下では第二防塵フィルタ部と称する場合がある)が再生される。
したがって上記構成によれば、収容室への空気の通流を許容し、当該空気に含まれる塵埃を濾過する防塵フィルタを適切に再生できる。すなわち、第一防塵フィルタ部および第二防塵フィルタ部のいずれの目詰まりも必要に応じて除去することができる。これにより防塵フィルタは安定した濾過性能および通気性能を発揮する。また、第一空間と共に第二空間を安定して清浄に保つことができ、第二空間に、ラジエータとは別の熱交換器(例えば、機体の運転室のエアコンのコンデンサ)などを設けることも可能となる。
上記構成によれば、逆止機構が第一空間内の空気が連絡口を通って第二空間内に流れ込むのを許容することにより、第一送風機が第一防塵フィルタ部に向けて送風した空気の一部が連絡口を通って第二空間内に流れ込むことになる。そして、第一空間から第二空間内に流れ込んだ空気が第二空間から第二防塵フィルタ部を通過して外部に流れ出ることにより、第二防塵フィルタ部を再生することができる。また、逆止機構が第二空間内の空気が連絡口を通って第一空間内に流れ込むのを阻止することにより、外部から第二防塵フィルタ部を通過して第二空間内に流れ込んだ空気(外気)が連絡口を通って第一空間内に流れ込むことがない。これにより、第二空間に外気を確実に供給することができる。
収容室への空気の通流を許容し、当該空気に含まれる塵埃を濾過する防塵フィルタを適切に再生できる作業機を提供することができる。
コンバインの全体を示す右側面図である。 コンバインの全体を示す平面図である。 キャビンの構造等を示す上面視の断面図である。 キャビン、収容室の構造等を示す右側面視の断面図である。 キャビン、収容室の構造等を示す背面視の断面図である。 フットレストの構造を説明する斜視図である。 メンテナンスポート、蓋の構造等を示す斜視図である。 メンテナンスポート、蓋の構造等を示す上面視の断面図である。 エンジンボンネットの角部周囲の構造等を示す断面図である。 搭乗扉、蝶番、およびドアシールの構造等を示す上面視の断面図である。 蝶番、ストッパ、フレーム等の構造等を示す斜視図である。 搭乗扉、蝶番、およびドアシールの構造等を示す上面視の断面図である。 蝶番および搭乗扉の位置決めについての説明図である。 サイドガラスの構造等を示す左側面図である。 サイドガラスの構造等を示す上面視の断面図である。 前ガラスおよび前シール材の構造等を示す背面視の断面図である。 後ガラスおよび後シール材の構造等を示す背面視の断面図である。 収容室の構造等および空気の流れを示す背面視の断面図である。 連絡口の位置および構造等を示す上面視の断面図である。 別実施形態に係る収容室の構造等および空気の流れを示す背面視の断面図である。
〔実施形態の説明〕
以下、本発明に係る作業機について図1から図19に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1および図2に、本発明に係る作業機の一例として、走行しながら圃場の植立穀稈を収穫する自脱型のコンバインを示す。
本実施形態で、コンバイン100の前後方向を定義するときは、作業状態における機体進行方向に沿って定義する。コンバイン100の左右方向を定義するときは、機体進行方向視で見た状態で左右を定義する。すなわち、図1および図2に符号(F)で示す方向が前側、符号(B)で示す方向が後側である。図2に符号(L)で示す方向が左側、符号(R)で示す方向が右側である。なお、コンバイン100の上下方向は鉛直方向で定義する。
図1、図2に示すように、コンバイン100は機体フレーム1(機体)上に、前側Fから後側に向けて順に、植立穀稈を刈取り収穫する収穫部19、操縦者が搭乗する運転部2、エンジン3a(図4参照)を収容した収容室C、収穫物を貯留する貯留タンク15を備える。機体フレーム1は、クローラ式の走行装置18に支持されている。運転部2は、乗員が着座する運転座席22、フットレスト25などを有する。運転部2は、搭乗部4を有するキャビン7で覆われている。キャビン7の内側は運転室S(図3等参照)である。搭乗部4は、運転室Sに入室する搭乗口40aの横開きの搭乗扉40などを有する。収容室Cは、運転部2の下方に設けられている。また、収容室Cは、防塵フィルタ80を有する防塵ケース8で機体右横外側から覆われている。
収容室Cは、図4、図5等に示すように、エンジンルームC1(第一空間の一例)とコンデンサ室C2(第二空間の一例)とに区画されている。エンジン3aは、エンジン3aの熱交換器であるラジエータ36など共にエンジンルームC1に収容されている。エンジンルームC1は、エンジンボンネット31(仕切壁の一例)で運転室Sおよびコンデンサ室C2と区画されている。コンデンサ室C2は運転室Sと、壁部7cで区画されている。コンデンサ室C2には運転室Sの空調機(いわゆるエアコン)の熱交換器であるコンデンサ39などが収容されている。
図1、図2に示すように、収穫部19で収穫した収穫物は、搭乗部4(キャビン7)の左隣やや後方側の搬送部19aを介して搬送部19aの後方の脱穀装置6へ搬送される。収穫物は脱穀装置6で扱き処理されて、脱穀装置6の右方の貯留タンク15に搬送されて一時的に貯留される。貯留タンク15に貯留された収穫物は、作業者の指示に応じて、収穫物を上方に搬送する縦スクリューコンベア15cで貯留タンク15から搬送されて、搬出筒15aを介して吐出口15bから機外へ排出される。貯留タンク15は、後方の回転軸心Xを軸心として、収容室Cと貯留タンク15との間が開くように旋回可能である。これにより収容室Cや収容室Cと貯留タンク15の間に配設されている機器類のメンテナンスが可能である。
〔各部の構成〕
運転部2は、図3、図4等に示すように、乗員が着座する運転座席22、運転室Sの床となる床板21などの壁体、床板21に載置されたフットレスト25、作業者がコンバイン100の運転操作を行うための運転操作インタフェース、運転室Sのエアコンの送風口(図示せず)などを有する。運転座席22はエンジンボンネット31上に載置されている。運転部2は、機体フレーム1に下端部を固定されて立設された複数の縦フレームを介して機体フレーム1に支持されている。運転部2の運転室Sは、キャビン7、壁部7c、床板21などで区画された空間である。
フットレスト25は、図6に示すように、運転座席22(図3等参照)に着座した乗員が、運転操作に際し快適な姿勢をとるための足場である。フットレスト25は、床板21に固定された上方に向けて開く角張ったU字形状の固定座部25aと、キャビン7の前壁に支持されて固定座部25aの固定を補強するサポート25bと、乗員が足を載置する足場板25fを固定座部25aに連結する左右一対の連結具25cとを有する。足場板25fの床板21に対する設置高さは、連結具25cと固定座部25aとの連結位置を変更することで行う。
固定座部25aは板材の両端を上方に向けて曲げ加工した両方の面状の端部に、左右方向に貫通する複数の取付穴25hを有する。固定座部25aの両方の端部はその面が左右方向に法線が沿う向きに設けられている。
連結具25cはL字形状の板材であり、一端が下方に延出し、他端が後方に延出している。連結具25cの下方に延出する板部が固定座部25aと連結し、後方に向けて延出する板部は、足場板25fを軸支している。連結具25cの下方に延出する板部の左側面にはナットが溶接されており、右側からボルトを挿通可能になっている。連結具25cは、固定座部25aの両方の端部の左側側面に当接している。所望の高さの取付穴25hに対して、搭乗扉40がある右側からボルトを挿通し、連結具25cのナットに螺合することで連結具25cが所望の高さで固定座部25aに固定される。これにより、乗員は足場板25fを快適な高さに位置調整可能であると共に、当該位置調整に際し、搭乗扉40を開いて、たとえば搭乗口40aから手を伸ばしてボルトの取り付け作業を行えるため作業性が高い。
図7、図8に示すように、エンジンボンネット31の金属板31tにおける、運転部2の運転室S内側の表面には、例えばグラスウールなどの断熱材31bが貼付けられている。また、断熱材31bの運転室S内側の表面には、例えば塩化ビニルを主体とした仕上げシート31aが運転室S内の意匠性や気密性を高める目的で貼付されている。
エンジンボンネット31の一部は、運転室S内側からエンジンルームC1のメンテナンスなどを行う為にメンテナンスポート32pを設け、メンテナンスポート32pを蓋32で密封している。蓋32は、メンテナンスポート32pを開口の縁部分32fまで覆う外蓋部32aと、メンテナンスポート32pに挿入する32bとを有している。外蓋部32aには、その表面から外蓋部32aの縁部分の裏側に到るまで仕上げシート31aが張り付けられており、いわゆるくるみ構造になっている。これにより、外蓋部32aの外周部分も仕上げシート31aで覆われるため意匠性が向上する。
図8に示すように、メンテナンスポート32pの縁部分32fについては、断熱材31bが貼付されていない。これにより、蓋32でメンテナンスポート32pを封した際に、エンジンボンネット31の仕上げシート31aの表面と、蓋32の仕上げシート31aの表面とが、目視上でなめらかに一体化するため意匠性が向上する。
図9に示すように、エンジンボンネット31の一部には金属板31tが曲げ加工された角部31cが形成されている。このような角部31cの周囲は、仕上げシート31aを二層に重ねるなどして意匠性を高めている。図9には、エンジンボンネット31の上方の天板側の断熱材31bを天板のやや内側の範囲までに制限して貼付けて、エンジンボンネット31の竪壁側の断熱材31bを当該竪壁側から角部31cの天板側にやや到る範囲まで貼付した場合を図示している。エンジンボンネット31の天板側の仕上げシート31aと竪壁側の仕上げシート31aとは、角部31cにおいて、天板側の仕上げシート31aが表面側になるように重複している。これにより、角部31cにおいて仕上げシート31aがなめらかに貼付されて意匠性が向上する。
キャビン7は、図3、図4、および図14等に示すように、搭乗部4、運転部2の上部を覆う屋根7a、窓付きの搭乗扉40、フロントガラス7b、左側のサイドガラス75、右側後方の後方ガラス76、運転室Sの床となる床板21、右側の前支柱71や後支柱72、左側の支柱(図示せず)などの複数の枠体である縦フレーム、運転部2の背面の壁部7cなどの運転部2を囲うその他の壁体を有している。屋根7aはこれら縦フレームを介して機体フレーム1に支持されている。右側の前支柱71と右側の後支柱72との間が搭乗口40aになっている。本実施形態では、前支柱71、後支柱72、屋根7aを支持している前後方向に延びる枠体、床板21、および後支柱72と床板21を支持している前後方向に延びる枠体との間に架橋された斜めフレーム73とで囲われた内側が搭乗口40aである。搭乗口40aの内周面には、搭乗扉40の扉枠40bと密に当接して運転室Sをシールするドアシール40cが取り付けられている。
搭乗部4は、図1に示すように、運転室Sに入室する搭乗口40aの横開きの搭乗扉40、搭乗扉40を揺動可能に支持する蝶番41などを有する。搭乗扉40は、後支柱72に上下一体の蝶番41を介して揺動可能に支持されている。蝶番41にはストッパ45が下方から当接し、位置決めされている(図11参照)。下方の蝶番41(以下では単に蝶番41と称する)は、後支柱72における、後支柱72と斜めフレーム73との連結部分の上方に隣接して取り付けられている。搭乗扉40は、正面視において、キャビン7の上端部および下端部に対してキャビン7の上下中央部が運転室Sの外側(右側)に膨出するように湾曲している。
図10に示すように、ドアシール40cは、ゴムなどの弾性部材で形成されている。ドアシール40cは、後支柱72などの搭乗口40aの枠体にドアシール40cを固定する固定部40dと、固定部40dから外側に延出し、搭乗扉40が閉じた際に扉枠40bと密に当接するシール部40eとを有する。シール部40eは延在する方向に交差する断面が円形で中空である。扉枠40bに付勢されたシール部40eは、図12に示すように、変形して扉枠40bと密着してシールする。シール部40eは、扉枠40bに側面から当接させる。これにより、ドアシール40cの反発力(搭乗扉40が開く方向へ付勢する力)を低くして搭乗扉40の開閉性を容易にしつつ、搭乗扉40が閉じた状態における気密性を確保可能である。
図10から図13等に示すように、蝶番41は、後支柱72にボルトなどで固定される枠側部材42と搭乗扉40に固定される扉側部材43とを有する。枠側部材42および扉側部材43は矩形の板部分42aおよび板部分43aを少なくとも有する金属板である。本実施形態では、枠側部材42は、板部分42aから屈曲して延出する板部分42bに、上下方向における上方向きに立設する軸ピン42cを有する。扉側部材43は、板部分42aから延出する板部分を筒状に巻いて形成された上下方向に沿う貫通孔を有する軸受部43cを有する。軸受部43cの貫通孔に軸ピン42cを挿通することで、枠側部材42と扉側部材43とは、軸ピン42cを回転軸心として揺動可能に接続されている。
枠側部材42は、板部分42aの長手方向が上下方向に沿い、板部分43aが外側(右側)に延出する状態で、後支柱72の機体外側面に固定されている。枠側部材42は、後支柱72における、後支柱72と斜めフレーム73との連結部分の上方に隣接して取り付けられている。扉側部材43は、板部分43bの長手方向が上下方向に沿い、軸受部43cが外側(右側)に位置する状態で、搭乗扉40の後側において上下方向に延在する扉枠40bの機体外側面にボルトなどで固定されている。
ストッパ45は、図11、図13に示すように、少なくとも第一板部46と第二板部47とを有する。第一板部46と第二板部47とは一体に形成されている。ストッパ45は、斜めフレーム73後における、後支柱72と斜めフレーム73との連結部分の下方に隣接して取り付けられている。
第二板部47は、板部分を有し、その板部分の面(第二面の一例)を斜めフレーム73における搭乗口40aの外周面(斜めフレーム73の後側の面)に沿わせた状態で、斜めフレーム73にボルトなどで着脱自在に固定されている。これにより、ストッパ45が斜めフレーム73に固定される。つまりストッパ45は、斜めフレーム73を介して枠側部材42が固定されている後支柱72に対して固定されている。
第一板部46は、板部分を有し、その板部分の面(第一面の一例)が後支柱72の機体外側面に沿う状態になっている。第一板部46の板部分の上端は平面状に形成された当接面になっており、枠側部材42の下端(底部)に当接(面当たり)している。これにより、枠側部材42が第一板部46により下方から支持されて、蝶番41および搭乗扉40が上下方向において位置決めされる。枠側部材42を当接面に沿い前後方向に摺動させれば、蝶番41および搭乗扉40を前後方向において容易に位置決め可能である。この位置決めは、シール部40eが扉枠40bに側面から当接するように調節する。
図14から図17に示すように、サイドガラス75は、キャビン7の左側面に設けられた引き違いの横引き窓である。サイドガラス75は、矩形の窓枠75a、窓枠75aの上下の枠の内側に設けられた前後方向に沿う左右一対の溝状のレール75b、前後一対の前ガラス75fおよび後ガラス75r、前ガラス75fおよび後ガラス75rのそれぞれに対応する、前後一対の前シール材75αおよび後シール材75βを有する。
前ガラス75fは内側(右側)のレール75bに沿い前後に摺動する。後ガラス75rは外側(左側)のレール75bに沿い前後に摺動する。つまり、後ガラス75rは前ガラス75fのよりも外側に配置される。なお、サイドガラス75(前ガラス75fおよび後ガラス75r)の閉状態は、前ガラス75fが窓枠75aの前端に当接し、後ガラス75rが窓枠75aの後端に当接している状態である。
閉状態の位置にある後ガラス75rは、閉状態の位置にある前ガラス75fよりも、搬送部19a(図2参照)に近い位置にあるが、後ガラス75rは前ガラス75fのよりも外側に配置されているため、下方のレール75bに搬送部19aから飛散するもみ殻などの塵埃が堆積しにくくなる。
図16、図17に示すように、前シール材75αおよび後シール材75βは、ゴムなどの弾性材で形成されている。前シール材75αおよび後シール材75βは、二枚の矩形の板状の弾性部材の一端同士が接続されたような断面L字状である。
前シール材75αおよび後シール材75βは、L字の一端側におけるL字形状の内側面が下方の窓枠75aの外側(左側)側面に接着などで固定されている。前シール材75αおよび後シール材75βは、L字の内側を弾性材の弾性力に抗して押し開いた状態で、L字の他端側におけるL字形状の内側が前ガラス75fないし後ガラス75rに密に押し当たるように取り付けられる。これにより、レール75bが前シール材75αおよび後シール材75βで覆われるため、レール75bにもみ殻などの塵埃の堆積を防ぐことができる。また、キャビン7を外部から水洗する場合に、洗浄水の運転室Sへの侵入を防止可能となる。
図15等に示すように、前シール材75αは、窓枠75aの前端から、閉状態にある場合の後ガラス75rの前端までの範囲に延在している。後シール材75βは、窓枠75aの後端から、閉状態にある場合の後ガラス75rの前端までの範囲に延在している。前シール材75αは、左右方向視において閉状態の前ガラス75fと重複する。後シール材75βは、左右方向視において閉状態の後ガラス75rと重複する。サイドガラス75が全閉状態にある場合は、前シール材75αおよび後シール材75βは、それぞれ前ガラス75fおよび後ガラス75rに当接する。前シール材75αのL字の他端側における後端部の上方の角部75γは、面取りされている。図15には、角部75γがR面取りされている場合を図示しているが、C面取りなどでもよい。このような面取りにより、後ガラス75rを前方に向けてスライドさせて後ガラス75rが前シール材75αに摺接する際のスライド抵抗を低減することができる。
図3、図5に示すように、後方ガラス76は、運転部2の背面の壁部7cに設けた、ガラスや透明アクリルなどで形成された窓である。後方ガラス76は、キャビン7の右側後方に設けられている。後方ガラス76は、運転座席22に着座した搭乗者は、この後方ガラス76を介して、後述するプレクリーナ34を目視することができる。後方ガラス76は、前後方向に法線が沿う第一ガラス面76aと、第一ガラス面76aと窓角部76rを介して繋がっており左右方向に法線が沿う第二ガラス面76bを有する。後方ガラス76は、上下方向視でみた断面が運転室Sの内側に向けて凹むL字状である。後方ガラス76のL字の曲げ部分が窓角部76rである。窓角部76rは、曲げ半径(L字形状の内側の半径)が5mmから15mm程度の小さな曲げ半径で形成されている。したがって、後方ガラス76は、第一ガラス面76aおよび第二ガラス面76bとして広い平面部分を確保しており、視界がゆがむ曲げ部分(窓角部76r)は小さくなる工夫がされている。これにより、運転座席22に着座した搭乗者が後方ガラス76を介してプレクリーナ34を目視する場合に作業者の視界がゆがまず快適である。
図4、図5、図18等に示すように、収容室Cは、防塵フィルタ80を有する防塵ケース8で機体右横外側から覆われている。防塵フィルタ80は、空気の通過を許容し、且つ、藁屑等の塵埃の通過を許容しない。防塵フィルタ80としては、例えば金網やパンチングプレートのような多孔質材を用いる。防塵ケース8は、その枠体8aに、上方の開口8Uと下方の開口8Lを有している。開口8Uおよび開口8Lは防塵フィルタ80と左右方向視で重複している。エンジンルームC1は開口8Lと左右方向視で重複し、開口8Lを介して外部と連通している。コンデンサ室C2は開口8Uと左右方向視で重複し、開口8Uを介して外部と連通している。以下では、開口8Uと左右方向視で重複する防塵フィルタ80を第二防塵フィルタ部80Uと称し、開口8Lと左右方向視で重複する防塵フィルタ80を第一防塵フィルタ部80Lと称する。
収容室Cには、外気に含まれる藁屑やもみ殻などの塵埃等を除塵するプレクリーナ34で除塵された外気をさらに除塵してエンジン3aに供給するエアクリーナ33、運転室Sのエアコンのコンデンサ39、コンデンサ39の第二送風機38、原動部3などが収容されている。このうち、エアクリーナ33、コンデンサ39、第二送風機38は、コンデンサ室C2に収容されている。原動部3は、エンジンルームC1内に収容されている。なお、プレクリーナ34は、図5などに示すように、運転部2の背面の壁部7cの後方側且つ機体右横外側、すなわち後方ガラス76の後方であって、屋根7aの下方かつ収容室Cの上方を覆う壁部上に配置されている。
原動部3は、図5、図18等に示すように、エンジンルームC1内に、動力源となる内燃機関であるエンジン3a、エンジン3aやエンジン3aのラジエータ36を冷却する第一送風機37等を有する。防塵ケース8から左側に向けて、ラジエータ36、ラジエータ36から第一送風機37に空気を導くシュラウド37a、第一送風機37、エンジン3aの順に配置されている。
第一送風機37は電動モータなどに駆動されて回転する。第一送風機37は、防塵フィルタ80を介して外気を吸引してエンジン3aに向けて空気を送風する(吹き出す)第一動作モードと、防塵ケース8に向けて空気を送風する(吹き出す)第二動作モードとで動作する。第一動作モードと第二動作モードとは、コンバイン100の中央制御装置(図示せず)などの指示に応じてモード変更可能である。たとえば、電動モータの回転方向を正転と逆転とで切り替えることで、第一送風機37を第一動作モードと第二動作モードとで切り替えることができる。
コンデンサ室C2内において、第二送風機38は、第一防塵フィルタ部80Lから外気を吸引してコンデンサ39側へ空気を送風する(吹き出す)ことでコンデンサ39を冷却する。コンデンサ39は、コンデンサ室C2の後部に配置されている。第二送風機38は、エアクリーナ33とコンデンサ39との間に配置されている。第二送風機38がコンデンサ39へ送風した空気は、コンデンサ39と貯留タンク15(図1参照)との間の空間に排出される。第二送風機38は、乗員のエアコンの使用状態に応じて動作(回転)し、停止するが、第一送風機37が第二動作モードで動作する場合は回転停止する。
図19に示すように、収容室C内のエンジンボンネット31における防塵ケース8側(機体右横外側)には、エンジンルームC1とコンデンサ室C2とを連通する連絡口30を有する隔壁74が設けられている。隔壁74は、斜めフレーム73とコンデンサ室C2の縦フレーム73bとの間に架橋された横フレーム73aに載置されている。
連絡口30は、収容室C内のエンジンボンネット31を上下方向に貫通する貫通孔である。連絡口30には、金属板などの枠材で補強された金属網やパンチングメタルなどのフィルタ材を有する内部フィルタ35が着脱自在に装着されている。内部フィルタ35は、空気の通過を許容し、且つ、藁屑等の塵埃の通過を許容しない。これにより、もしエンジンルームC1が塵埃で汚染された状態であって、エンジンルームC1からコンデンサ室C2に流入するような場合も、空気は内部フィルタ35で濾過されるため、エンジンルームC1の塵埃によるコンデンサ室C2の汚染を回避可能である。本実施形態において連絡口30は、前後一対設けられている場合を図示しているが、連絡口30は一つや三つ以上であってもよい。
収容室C内の空気の流れについて説明する。図18に示すように、第一動作モードにおいて第二送風機38が動作している場合、第二送風機38により第二防塵フィルタ部80Uを介して外気が吸引される。第一動作モードにおいて第二送風機38が停止している場合は、第一防塵フィルタ部80Lを介して外気が吸引されると共に、連絡口30の内部フィルタ35を通じた第一送風機37の吸引により、第二防塵フィルタ部80Uを介して外気が吸引される。したがって、第一動作モードにおいては、第一防塵フィルタ部80Lおよび第二防塵フィルタ部80Uの目詰まりは進行する。
一方第二動作モードにおいては、第二送風機38が停止し、かつ、第一送風機37が防塵ケース8に向けて空気を送風している。第一送風機37が防塵ケース8に向けて送風した空気の一部は、エンジンルームC1から外部に向けて第一防塵フィルタ部80Lを通過して排気される。他の一部は、内部フィルタ35を通過して濾過されてコンデンサ室C2に流れ、さらにコンデンサ室C2から外部に向けて第二防塵フィルタ部80Uを通過して排気される。これにより、第二動作モードにおいては、第二動作モードに対して、第一防塵フィルタ部80Lおよび第二防塵フィルタ部80Uに空気が逆向きに流れて再生される(いわゆる逆流洗浄)。本実施形態では、中央制御部が第一動作モードと第二動作モードとを所定のタイミングで交互に切り替えている。当該所定のタイミングとしては、例えば、第一動作モードを60秒する毎に、第二動作モードにきりかえてこれを10秒間実行し、第一動作モードの実行を再開し、以下繰り返すような動作を行う。
以上のようにして、収容室への空気の通流を許容し、当該空気に含まれる塵埃を濾過する防塵フィルタを適切に再生できる作業機を提供できる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、フィルタ材を有する内部フィルタ35が着脱自在である場合を例示した。しかしながら、内部フィルタ35が着脱自在である場合に限られない。たとえば、フィルタ材を連絡口30の外周(エンジンボンネット31)に固定する場合もある。
(2)上記実施形態では、連絡口30にフィルタ材を有する内部フィルタ35が装着されている場合を説明したが、内部フィルタ35を装着しない場合もある。
(3)上記実施形態では、第二動作モードにおいては、第二送風機38が停止する場合を説明したが、第二送風機38を停止させる代わりに、減速してもよい。この場合の第二送風機38の減速の程度は、第二防塵フィルタ部80Uに空気が逆向きに流れる程度まで原則を要する。
(4)図20に示すように、エンジンルームC1内の空気が連絡口30を通ってコンデンサ室C2内に流れ込むのを許容し、かつ、コンデンサ室C2内の空気が連絡口30を通ってエンジンルームC1内に流れ込むのを阻止する逆止弁30a(逆止機構)が備えられていてもよい。逆止弁30aは、連絡口30を上方から塞ぐと共に前後向き軸心周りで揺動開閉可能に構成されている。逆止弁30aは、図示しない捩じりバネによって閉じ側に揺動付勢されている。
このような構成によれば、第一送風機37が第一防塵フィルタ部80Lに向けて送風した空気の一部が逆止弁30aに向かって流れることにより、逆止弁30aが前記捩じりバネの付勢力に抗して、閉じ状態から開き側に揺動することになる。こうして、逆止弁30aが開くことにより、第一送風機37が第一防塵フィルタ部80Lに向けて送風した空気の一部が連絡口30を通ってコンデンサ室C2内に流れ込むことになる。一方、コンデンサ室C2内の空気が逆止弁30aに向かって流れても、逆止弁30aが閉じ状態から開き側に揺動することはない。これにより、外部から第二防塵フィルタ部80Uを通過してコンデンサ室C2内に流れ込んだ空気(外気)が連絡口30を通ってエンジンルームC1内に流れ込むことがない。
なお、本発明に係る「逆止機構」は、逆止弁30aに限定されるものではない。同「逆止機構」は、エンジンルームC1内の空気が連絡口30を通ってコンデンサ室C2内に流れ込むのを許容し、かつ、コンデンサ室C2内の空気が連絡口30を通ってエンジンルームC1内に流れ込むのを阻止する機能を有するものであれば、逆止弁30a以外の機構であってもよい。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、コンバイン、水田作業機、トラクタなどの作業機として利用することができる。
2 :運転部
3a :エンジン
30 :連絡口
30a :逆止弁(逆止機構)
35 :内部フィルタ
36 :ラジエータ
37 :第一送風機
38 :第二送風機
39 :コンデンサ(熱交換器)
80 :防塵フィルタ
100 :コンバイン(作業機)
C :収容室
C1 :エンジンルーム(第一空間)
C2 :コンデンサ室(第二空間)

Claims (4)

  1. 運転部と、
    前記運転部の下方に設けられる収容室と、
    前記収容室を、エンジンが収容される第一空間と第二空間とに仕切る仕切壁と、
    前記収容室を機体横外側から覆い、空気の通流を許容する防塵フィルタと、
    前記第一空間において、前記エンジンと前記防塵フィルタとの間に設けられた前記エンジン用のラジエータと、
    前記第一空間において、前記エンジンと前記ラジエータとの間に設けられ、前記ラジエータに向けて送風可能な第一送風機と、を備え、
    前記仕切壁における機体横外側部分に、前記第一空間と前記第二空間とを連通する連絡口を設けてあり、
    前記仕切壁は、空気の通流を許容する内部フィルタを有し、
    前記内部フィルタは、前記連絡口に着脱自在に構成されている作業機。
  2. 前記第二空間に、前記ラジエータとは別の熱交換器と、前記熱交換器のための第二送風機と、を備え、
    前記第二送風機は、前記防塵フィルタを介して吸引した外気を、前記熱交換器に向けて送風するように構成されている請求項1に記載の作業機。
  3. 運転部と、
    前記運転部の下方に設けられる収容室と、
    前記収容室を、エンジンが収容される第一空間と第二空間とに仕切る仕切壁と、
    前記収容室を機体横外側から覆い、空気の通流を許容する防塵フィルタと、
    前記第一空間において、前記エンジンと前記防塵フィルタとの間に設けられた前記エンジン用のラジエータと、
    前記第一空間において、前記エンジンと前記ラジエータとの間に設けられ、前記ラジエータに向けて送風可能な第一送風機と、を備え、
    前記仕切壁における機体横外側部分に、前記第一空間と前記第二空間とを連通する連絡口を設けてあり、
    前記第二空間に、前記ラジエータとは別の熱交換器と、前記熱交換器のための第二送風機と、を備え、
    前記第二送風機は、前記防塵フィルタを介して吸引した外気を、前記熱交換器に向けて送風するように構成されており、
    前記第一送風機は、前記防塵フィルタを介して外気を吸引する第一動作モードと、前記防塵フィルタに向けて送風する第二動作モードと、にモード変更可能に構成されており、
    前記第二送風機は、前記第一送風機が前記第二動作モードとなっているときに動作を停止するように構成されている作業機。
  4. 運転部と、
    前記運転部の下方に設けられる収容室と、
    前記収容室を、エンジンが収容される第一空間と第二空間とに仕切る仕切壁と、
    前記収容室を機体横外側から覆い、空気の通流を許容する防塵フィルタと、
    前記第一空間において、前記エンジンと前記防塵フィルタとの間に設けられた前記エンジン用のラジエータと、
    前記第一空間において、前記エンジンと前記ラジエータとの間に設けられ、前記ラジエータに向けて送風可能な第一送風機と、を備え、
    前記仕切壁における機体横外側部分に、前記第一空間と前記第二空間とを連通する連絡口を設けてあり、
    前記第一空間内の空気が前記連絡口を通って前記第二空間内に流れ込むのを許容し、かつ、前記第二空間内の空気が前記連絡口を通って前記第一空間内に流れ込むのを阻止する逆止機構が備えられている作業機。
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