JPH063033U - コンバインのエンジン装置 - Google Patents

コンバインのエンジン装置

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JPH063033U
JPH063033U JP4919292U JP4919292U JPH063033U JP H063033 U JPH063033 U JP H063033U JP 4919292 U JP4919292 U JP 4919292U JP 4919292 U JP4919292 U JP 4919292U JP H063033 U JPH063033 U JP H063033U
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高 茂 實 日
家 輝 光 大
田 茂 中
矢 昭 彦 中
畑 俊 紀 桐
山 浩 二 森
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ヤンマー農機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 コンバイン用エンジンにおける低騒音化を図
る。 【構成】 機体右側にエンジン21を略密閉状に内設す
るエンジンルームを、また機体左外側寄りにエンジンラ
ジエータ22を配設すると共に、これらエンジンルーム
とラジエータ22間にラジエータ送風冷却用のファン2
5を配設して、機体右側から取入れる冷却用空気を機体
内を左方向に流通させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はコンバインの走行部及び刈取脱穀部など各部の駆動を行うエンジン装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現行のコンバインにあっては、エンジンラジエータは通常機体右外側のエンジ ンとは近接した位置で一体的に設けられていると共に、ラジエータを冷却する冷 却ファンもラジアル形ファンが一般的に用いられていて、該ファンによる空気吸 込みによってラジエータの冷却が行われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし乍らこのようなエンジン構造の場合、ラジエータの冷却風開口部を閉塞 することができないため、エンジンルームの開口率も高いものとなって、エンジ ンやファンの駆動音もうるさく、低騒音型コンバインが望まれる昨今の実情には そぐわないという欠点があり、またファンによるラジエータの冷却が吸込冷却式 のためラジエータに目詰りが発生し易いという問題があった。そのため例えばシ ートコラム下部のエンジンルーム内にエンジンを、またシートコラム前方のステ ップ下部にラジエータ送風冷却用のファンをそれぞれ配設して、エンジンをラジ エータより隔離させてエンジンルームの密閉度を大とさせることによって低騒音 構造とした手段がある。しかし乍らこの場合、ラジエータ冷却後の熱風が機体前 方側に排出されて、運転席位置の作業者はこの熱風の影響をまともに受けるとい う問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
したがって本考案は、機体右側にエンジンを略密閉状に内設するエンジンルー ムを、また機体左外側寄りにエンジンラジエータを配設すると共に、これらエン ジンルームとラジエータ間にラジエータ送風冷却用のファンを配設して、機体右 側から取入れる冷却用空気を機体内を左方向に流通させることによって、例えば シートコラム下部に略密閉状のエンジンルームを配設してエンジンの低騒音化を 可能とすることができると共に、ラジエータ冷却後の排風である熱風を機体左外 側に排出させて、運転席位置の作業者にはこの熱風の影響を受けることのない快 適な作業を行わしめるものである。
【0005】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。図1はエンジン部の正面説 明図、図2はコンバインの全体側面図、図3は同平面図であり、図中(1)は走 行クローラ(2)を装設するトラックフレーム、(3)は前記トラックフレーム (1)に架設する機台、(4)はフィードチェン(5)を左側に張架し扱胴(6 )及び処理胴(7)を内蔵している脱穀部、(8)は刈刃(9)及び穀稈搬送機 構(10)などを備える刈取部、(11)はメーンフレーム(12)を介して刈 取部(8)を昇降させる油圧シリンダ、(13)は排藁チェン(14)終端を臨 ませる排藁処理部、(15)は脱穀部(4)からの穀粒を揚穀筒(16)を介し て搬入する穀物タンク、(17)は前記タンク(15)の穀粒を機外に搬出する 排出オーガ、(18)は運転操作部(19)及び運転席(20)を備える運転部 、(21)は運転席(20)下方に設けるエンジンであり、連続的に穀稈を刈取 って脱穀するように構成している。
【0006】 図4乃至図7にも示す如く、前記エンジン(21)は該エンジン(21)燃焼 室の冷却を行うエンジンラジエータ(22)とは隔離させたもので、該ラジエー タ(22)を機体左外側位置となる脱穀部(4)扱口入口の穀稈供給板(23) の略下方に配設すると共に、前記運転席(20)を上面に支持する略密閉箱形状 のシートコラム(24)内にエンジン(21)を配設し、これらシートコラム( 24)とラジエータ(22)間にラジエータ(22)に空気を送風しての放熱冷 却を行うシロッコファン(25)を配設して、エンジン(21)やラジエータ冷 却用ファンの騒音の低減化を図るように構成している。
【0007】 前記シロッコファン(25)は、ファンケーシング(26)の前後両外側面に 前後吸込口(27)(28)を開設して、前記シートコラム(24)内に形成す るエンジンエンクローズルーム(29)(エンジン(21)全体を略密閉状に覆 うエンジンルームを以下このように称する)に、換気風路(30)を内部に有す る前風路ガイド(31)を介し前吸込口(27)を連通接続させると共に、前記 ルーム(29)後側で機体右外側に空気吸込風路(32)の入口(32a)端を 開放する後風路ガイド(33)を後吸込口(28)に連通接続させて、前記ルー ム(29)内の暖気を換気風路(30)を介し、また外気を吸込風路入口(32 a)のスクリーン(34)及び風路(32)を介しシロッコファン(25)に吸 込んで、ラジエータ(22)に空気を送風してこの放熱冷却を行うように構成し ている。
【0008】 また前記シロッコファン(25)は、ファン軸(25a)を回転するファン駆 動モータ(35)を、後風路ガイド(33)の後側面にボルト(36)を介し取 外し自在に固設する一方、前記シロッコファン(25)からの冷却風をラジエー タ(22)に案内する風路ケーシング(37)を、ファンケーシング(26)と ラジエータ(22)間に三者一体に設けて、これらラジエータ(22)及び各ケ ーシング(26)(37)の三者を前記供給板(23)の略下方に防振ゴムなど を介して一体的に防振支持するように構成している。
【0009】 そして前記ラジエータ(22)の上下端部の冷却水用入出口(38)(39) に接続する2本のウオータホース(40)を、前風路ガイド(33)内の空気吸 込風路(32)を挿通してエンジン(21)に接続させて、このホース(40) のコンパクトな配設を行うように構成している。
【0010】 さらに、前記エンジン(21)のフライホイル(41)を介するクランク出力 軸(21a)を左右横方向に配設して、前記出力軸(21a)に自在継手軸(4 2)を介してカウンタ軸(43)を連動連結させるもので、機台(3)側に固設 するカウンタ軸受(44)に前記カウンタ軸(43)を支持させ、該カウンタ軸 (43)に一体連結する出力プーリ(45)を介して各駆動部にエンジン出力を 伝達させることにより、ベルト張力の影響を受けることのない適正なエンジン( 21)搭載用の防振ゴムの選定を可能とすると共に、シートコラム(24)の左 外壁に開設する前記継手軸(42)の挿通穴(46)の開口率を小に抑えて、こ のエンクローズルーム(29)の密閉度を向上させて低騒音を促進するように構 成している。またこの場合前記挿通穴(46)はルーム(29)内に外気を取入 れる換気穴として兼用させ、該穴(46)から取入れる外気を前記換気風路(3 0)より流出させることによって、ルーム(29)内の強制換気を行ってエンジ ン(21)の雰囲気温度を下降させて、エンジン性能の安定維持を図るように構 成したものである。
【0011】 なお、(47)はカウンタケースで、該ケース(47)上端側のカウンタ出力 軸(48)に前記カウンタ軸(43)を連動連結させて、前記出力軸(48)の 出力プーリ(49)を介してこの後方側の駆動部への動力伝達を行わしめるよう に構成したものである。
【0012】 本実施例は上記の如く構成するものにして、大きな冷却風用開口を必要とする ラジエータ(22)をエンジン(21)配置位置より離して配設することによっ て、エンジン(21)を収納するエンジンエンクローズルーム(29)を最大に 密閉状のものとさせることが可能となってエンジン騒音の低減を図ることができ るもので、また前記ラジエータ(22)を送風冷却するラジエータ冷却用ファン に、シロッコファン(25)を用いることによって従来のラジアル式ファンに比 べ静動で騒音の一層の低減化が図れる。
【0013】 また、前記シロッコファン(25)によるラジエータ(22)冷却時にあって は、前記風路ガイド(31)によってエンクローズルーム(29)内の換気も同 時に良好に行われてエンジン(21)性能を長期安定維持させることができる。
【0014】 さらに、ラジエータ(22)送風冷却後の排熱風が運転席(20)とは逆サイ ドの機体左外側に排出されるため、作業者はこの熱風の影響を全く受けることな く常に快適な条件下で作業が行える。
【0015】 図8は前記ラジエータ(22)を、エンクローズルーム(29)を形成するシ ートコラム(24)のさらに右外側に配設して、前述同様このラジエータ(22 )の冷却効率向上を図るようにしたもので、ラジエータ送風冷却用のシロッコフ ァン(25)をシートコラム(24)の右端側上部に設けて、ファンケーシング (26)の吸込口(27)(28)を高位置とさせることによって防塵効果の向 上も図るように構成したものである。
【0016】 なお、ラジエータ冷却用ファンとしてシロッコファン(25)の他横断流ファ ンなど遠心ファンを用いることが望ましいが、軸流ファンを用いても良い。
【0017】
【考案の効果】
以上実施例からも明らかなように本考案は、機体右側にエンジン(21)を略 密閉状に内設するエンジンルーム(29)を、また機体左外側寄りにエンジンラ ジエータ(22)を配設すると共に、これらエンジンルーム(29)とラジエー タ(22)間にラジエータ送風冷却用のファン(25)を配設して、機体右側か ら取入れる冷却用空気を機体内を左方向に流通させるものであるから、例えばシ ートコラム(24)の内部に略密閉状のエンジンルーム(29)を形成してエン ジン(21)の低騒音化を可能にできるもので、シートコラム(24)を有効利 用できると共に、ラジエータ(22)冷却後の排熱風を機体左外側に排出させて 、運転作業者にこの熱風の悪影響を与えることのない常に快適な作業を行わしめ ることができるなど顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジン部の正面説明図である。
【図2】コンバインの全体側面図である。
【図3】コンバインの全体平面図である。
【図4】エンジン部の側面説明図である。
【図5】エンジン部の平面説明図である。
【図6】ラジエータ部の正面説明図である。
【図7】ラジエータ部の側面説明図である。
【図8】他の変形構造例を示す説明図である。
【符号の説明】
(21) エンジン (22) ラジエータ (25) ファン (29) エンジンルーム(エンジンエンクローズルー
ム)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中 矢 昭 彦 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 (72)考案者 桐 畑 俊 紀 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 (72)考案者 森 山 浩 二 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体右側にエンジンを略密閉状に内設す
    るエンジンルームを、また機体左外側寄りにエンジンラ
    ジエータを配設すると共に、これらエンジンルームとラ
    ジエータ間にラジエータ送風冷却用のファンを配設し
    て、機体右側から取入れる冷却用空気を機体内を左方向
    に流通させるように構成したことを特徴とするコンバイ
    ンのエンジン装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003061443A (ja) * 2001-08-24 2003-03-04 Iseki & Co Ltd コンバイン等の油圧バルブ装置
JP2007222178A (ja) * 2007-04-26 2007-09-06 Iseki & Co Ltd コンバイン

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JP2003061443A (ja) * 2001-08-24 2003-03-04 Iseki & Co Ltd コンバイン等の油圧バルブ装置
JP4622189B2 (ja) * 2001-08-24 2011-02-02 井関農機株式会社 コンバイン
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