JP4024515B2 - コンバインにおけるエンジン関係構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインにおけるエンジン関係構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
内部空間を機体左右方向へ空気が通過するようになされたエンジンルームを備え、このエンジンルーム内の左右一側に、左右向き軸回りへ回転されるエンジン冷却ファンを設け、この冷却ファンとエンジンルーム内のエンジンのシリンダ部とを機体左右方向で正対させるほか、エンジン吸気口を前記左右一側の反対側となるエンジンルーム内側部に位置させたコンバインは存在している。
【0003】
この種のコンバインでは、成る可く小さくなされたエンジンルーム内に、上記エンジン吸気口を通じてエンジンのシリンダ室内へ外気を送り込むための吸気管、エアチャンバ及びエアクリーナが設けられ、また、エンジンの近傍にはエンジンの排気ガスを通過させて排気ガス振動音を減衰させるものとしたマフラーが設けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のコンバインでは、エンジンルームの内部空間に比較的大きな容積を占める吸気管、エアチャンバ及びエアクリーナなどの吸気系統部材が設置されるため、エンジン冷却用ファンにより生成された冷却風の機体左右方向の流れがこれらの吸気系統部材によって部分的に遮られることが生じ、また、エンジン近傍にマフラーが設けられることもあって、エンジン過熱部であるシリンダ部の効率的な冷却が損なわれることがある。本発明は、これらの問題点を簡易に解消し得るものとしたコンバインにおけるエンジン関係構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明では、内部空間を機体左右方向へ空気が通過するようになされたエンジンルームを備え、このエンジンルーム内にエンジン冷却ファンを設け、この冷却ファンとエンジンルーム内のエンジンのシリンダ部とを機体左右方向で正対させるとともに、エンジンルーム内の機体左右方向外側の上方部位に開設した外気吸引口からエンジンの吸気口に至るエンジン用吸気系統の全体をエンジンルーム内に設け、前記エンジンの排気口に始端が結合されたエンジン排気系統は、前記冷却ファンとエンジンのシリンダ部とが正対した部分とは反対側のエンジンルームの機体左右方向内側部からエンジンルーム外方に導出し、同排気系統のマフラーをエンジンルームの後側外部に装設したコンバインにおいて、前記エンジン用吸気系統のエアチャンバ及びエアクリーナを、機体左右方向からみて前記エンジン冷却ファンの効果的送風範囲、つまり、機体左右方向から見たときの機体前後方向垂直面上の一部範囲であってエンジン冷却ファンの回転半径の凡そ85%程度長さの半径を回転中心軸回りに回転させたときに描かれる円により囲まれた範囲の外方で、エンジンルーム内部の上方部位に位置させたものとしている。
【0006】
これによれば、エアチャンバ及びエアクリーナがエンジン冷却ファンの発生した冷却風の機体左右方向の流れを殆ど遮らない状態となり、また、冷却風がエンジン排気系統の影響を受けることも少なくて、エンジン冷却風がエンジンのシリンダ部を効果的に冷却するものとなる。
【0007】
また請求項2に記載した発明では、内部空間を機体左右方向へ空気が通過するようになされたエンジンルームを備え、このエンジンルーム内にエンジン冷却ファンを設け、この冷却ファンとエンジンルーム内のエンジンのシリンダ部とを機体左右方向で正対させるとともに、エンジンルーム内の機体左右方向外側の上方部位に開設した外気吸引口からエンジンの吸気口に至るエンジン用吸気系統の全体をエンジンルーム内に設け、前記エンジンの排気口に始端が結合されたエンジン排気系統は、前記冷却ファンとエンジンのシリンダ部とが正対した部分とは反対側のエンジンルームの機体左右方向内側部からエンジンルーム外方に導出し、同排気系統のマフラーをエンジンルームの後側外部に装設したコンバインにおいて、前記エンジン用吸気系統のエアチャンバ及びエアクリーナを、機体左右方向からみて前記エンジン冷却ファンの効果的送風範囲、つまり、機体左右方向から見たときの機体前後方向垂直面上の一部範囲であってエンジン冷却ファンの回転半径の凡そ85%程度長さの半径を回転中心軸回りに回転させたときに描かれる円により囲まれた範囲の外方で、エンジンルーム内部の上方部位に位置させ、そのエアチャンバの吸気流通方向を機体左右方向へ向けると共に、エアクリーナを筒状体となしてその中心線を機体左右方向へ 向け、エアチャンバとエアクリーナとを水平状に配置され略90度曲がりとなされた吸気管で接続し、またエアクリーナとエンジン吸気口とをエアクリーナの機体左右方向の一側に垂直状に配置され略90度曲がりとなされた別の吸気管で接続した構成としたことにより、機体左右方向の冷却風の流れを遮る現象の抑制作用が一層に促進される。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1〜図6は本発明に係るコンバインに関し、図1は全体平面図、図2は前部の右側面図、図3は操縦部周辺を示す左側面図、図4は操縦部周辺を示す平面図、図5はエンジンルーム周辺を示す正面図、図6は操縦部周辺を示すものでエンジンを省略した状態の左側面図である。
【0009】
図1及び図2において、1は走行部で左右一対のクローラ走行装置1a、1bからなっており、2はこれらクローラ走行装置1a、1bに支持された機台である。3は機台2の前方に配設された刈取部であり、この刈取部3は、機台2前部に横向き軸4を介して昇降可能に支持された刈取フレーム5と、この刈取フレーム5を前記横向き軸4回りへ昇降させるための図示しない伸縮シリンダ装置を備えている。そして、刈取フレーム5の最前部には分草板6が固定してあり、これら分草板6の後方の刈取フレーム5部分に引起こしケース7及び刈刃装置8等を設けている。
【0010】
9は機台2上方の前部右側に設けられた操縦部であり、この操縦部9の後方には穀粒タンク10を、そして操縦部9及び穀粒タンク10左側には穀稈縦搬送部11及び脱穀部12を配設している。この脱穀部12はフィードチェーン13や扱胴13a及び処理胴13bを備えたものとなされている。そして脱穀部12と穀粒タンク10とは揚穀筒14を介して接続されている。
【0011】
15は機台2の後方へ張出し状に設けられた排藁処理部で、内部には排藁を寸断するための切断要部15aを備えている。15bは脱穀部12から送り出された排藁を前記切断要部15aに供給するための排藁搬送装置である。
【0012】
16は操縦部9の後部下方の機台2上に固定されたエンジンで、走行部1、刈取部3及び脱穀部12などに動力を供給するものとなしてあり、17は機台2前部に固定した走行用ミッション装置でエンジン16から動力を伝達される。そして、18は穀粒タンク10内の穀粒を外方へ排出するものとした穀粒排出オーガである。
【0013】
上記のように構成されたコンバインは次のように作動する。即ち、エンジン16の回転がミッション装置17に入力され、続いてミッション装置17からクローラ走行装置1a、1bに伝達されるものとなり、この回転によりクローラ走行装置1a、1aが駆動され機体を走行させる。機体の走行中には、分草板6が条植された穀稈の隣接条間の絡みを掻き分け、刈刃装置8が引起こし装置7の引き起こした穀稈を刈り取り、穀稈縦搬送装置11が刈取穀稈を脱穀部12に搬送し、脱穀部12がこれを脱穀し、ここで得られた穀粒は揚穀筒14が穀粒タンク10内に送り込み、一方、脱穀により生じた排藁は排藁搬送装置15bが排藁処理部15の切断要部15aへ向け搬送し、切断要部15aはこの排藁を寸断して機外へ排出する。
【0014】
次に上記操縦部9の詳細について図1及び図2を参照して説明する。後部に箱形のシートコラム19が設けてあり、このシートコラム19は上面壁部19aと前面壁部19bを備えたもので、上面壁部19aの上面に運転座席20が装着されている。前面壁部19aから操縦部前縁aまでの間にはステップ面21が形成してあり、またステップ面21前部には丸形操向ハンドル22を支持したステアリングコラム23が起立させてある。24はステップ面21の外方側面の前部に設けた駐車ブレーキレバーである。
【0015】
シートコラム19左横箇所からステップ面21の前部左横箇所に至る範囲にはサイドコラム25が形成してあり、このサイドコラム25は上面板部材25a及び右側面板部材25bを有すると共にこれら部材25a、25bの内面側にこれら部材25a、25bを支持するためのサイドコラム骨組み構造部b(図5参照)を有しており、この際、サイドコラム骨組み構造bは機台2に固定され、またサイドコラム25の左側面箇所25dや前面箇所25eは図示しないゴム垂れで覆われる。
【0016】
上面板部25aの前部には前後向きの2つのレバー孔が形成されており、一方のレバー孔には左右一対の走行クローラ1a、1bの回転速度を同調させつつ変化させるものとした主変速操作レバー26を挿通させ、他方のレバー孔には主変速操作レバー26の操作位置に対応した回転速度をさらに一定比率で増減させるものとした副変速操作レバー27を挿通させている。
【0017】
そして上面板部25aの後部の左右方向部位にも前後向きの2つのレバー孔が形成してあり、右のレバー孔には脱穀部12への脱穀動力供給を断続させるための脱穀クラッチ操作レバー28を挿通させ、左のレバー孔には刈取部3への刈取動力供給を断続させるための刈取クラッチ操作レバー29を挿通させている。
【0018】
右側面板部25b下部のステップ面21上には前後向きの駐車ブレーキペダル30が設けてあり、このペダル30も前記駐車ブレーキレバー24も共に走行部の走行作動に制動力を付与して機体を駐車状態となす際に操作されるものである。この際、駐車ブレーキレバー24は地上より操作されるものであるのに対し、駐車ブレーキペダル30は操縦部9上より操作されるものである。
【0019】
次にエンジン16を包囲しているエンジンルームERについて図1〜図6を参照して説明する。エンジン16を内包した概略方形状の空間を有しており、この空間は図3及び図4に示すように、上面をシートコラム19の上面壁部19aで覆われ、前面をシートコラム19の前面壁部19bで覆われ、外方側の側面を外側面壁部31で覆われ、後面を後面壁部31で覆われている。そして、エンジンルームERの下面側には機台2が存在しており、またエンジンルームERの左側面は全体を開放されていてサイドコラム25の内部空間と連通されている。
【0020】
上記外側面壁部31は図1、図2、図4、図5及び図6に示すように、前後長さをエンジンルームERの前後長さに略合致され且つ高さを上面壁部19aよりも高くなされた外縦面部31aと、この外縦面部31aの周囲を取り巻く側周面部31bと、前記上面壁部19aより上方側にあって側周面部31bで囲まれた空間の左側面開放部を覆うものとなされた内縦面部31cとを有するものとなされてあって、シートコラム19の右端縁を同体状に結合されると共に側周面部31bの下辺部cを機台2の前後向き部材2aに前後一対のヒンジ具32、32を介して前後向き軸33回りの揺動可能に装着されている。そして外縦面部31aの上方寄り箇所には空気流入口dが形成してあり、この空気流入口dには藁片などの流入を阻止するための網体34が張設されている。前記外側面壁部31やシートコラム19は図示状態に固定することが必要であり、このためシートコラム19とサイドコラム25との間にはこれらを分離可能に結合するものとした図示しない位置決め手段が設けられている。
【0021】
ここで、空気流入口dが外縦面部31aの上方寄りに設けてあるのは、外側面壁部31の下部の剛性を確保して外側面壁部31及びシートコラム19の全体がヒンジ32、32を介して安定的に揺動されるようになすほか圃場に生育した収穫物により、空気流入口dを通じた空気流入が損なわれないようになすなどのためである。
【0022】
上面壁部19aと後面壁部32は図3に示すように側面視鈎状に結合されており、これら結合体の全体が適当な剛性を確保されて機台2に支持されている。なお、上面壁部19aの上面には下面の開放された略方形状のカバー体35が固定されており、このカバー体35の内方に電装部品などが装設されている。
【0023】
次にエンジンルームER内の構造について図3〜図6を参照して説明する。図6に示すように機台2をなす前後向き部材2bにエンジン16の前後方向長さに概略合致されたラジエータ取付枠36が前後方向の起立状に固定してある。図6中において、ラジエータ付枠36の全体に斜線が付してある。この取付枠36は上辺部36a、下辺部36b、前側辺部36c及び後側辺部36dを有し内方に四角孔eを形成されており、また上辺部36aには前後部を上方へ突出されて鈎状に折り曲げられて形成した結合部g1、g1を有し、下辺部36bには前後部を下方へ突出されてなる固定部g2、g2を有し、さらに後側辺部36dには上面視鈎状の部位h(図4参照)を有するものとなされている。この際、固定部g2、g2はボルトを介して前後向き部材2bと同体状に結合されている。
【0024】
そして図4及び図5に示すようにラジエータ取付枠36の上縁とサイドコラム25との間に、複数の左右向き平行部37aとこれら平行部37aを結合した前後の前後向き連結部37bとからなる概ねコ形の支持棒部材37を略水平状に配置し、この支持棒部材37の扁平状となされた各外方端部i、iとラジエータ取付枠36の結合部g1、g1とをボルト結合すると共に、後側の連結部37bの長さ途中箇所に固着された結合ブラケット38を、機台2と同体状に設けられたサイドコラム支持用骨組み構造部bにボルト固定している。
【0025】
上記構造においてラジエータ取付枠36は下縁前後の固定部g2、g2を剛性の大きい機台2で支持され、また上縁前後の結合部g1、g1を支持棒部材37を介して比較的剛性の大きいサイドコラム支持用骨組み構造部bで支持され、その位置を安定的に保持された状態となっている。
【0026】
このラジエータ取付枠36の各隅角部にエンジン16の冷却水を流通されるものとしたラジエータ40の前面の各隅角部が当接されると共に、ラジエータ40の下面が前記前後向き部材2bの真上に位置され、ラジエータ40の前面の各隅角部がラジエータ取付枠36の各隅角部にボルトを介して固定されている。
【0027】
ラジエータ40は機体左右方向から見て方形状となされており、その上下部を除く殆どの部位を通風範囲部となされ、この通風範囲部をラジエータ取付枠36の四角孔eに合致されている。ラジエータ40の機体巾中央部側の面である後面には図4及び図5に示すようにラジエータ40の通気範囲部の全体を覆う態様のシュラウド41が固定してあり、このシュラウド41の機体巾中央部側の端面に円形の開口mが形成されている。
【0028】
そしてラジエータ40の左側の機台2上にエンジン16が固定されている。エンジン16は図5などに示すようにシリンダ部16a、ボンネット部16b、オイルパン部16c、吸気マニホールド16d、排気マニホールド16e、エンジン冷却ファン16f、フライホイール16g、出力部16hなどを備えている。
【0029】
上記エンジン冷却ファン16fはエンジンルームER内の右側に位置した前記シュラウド41の開口m内に配置されエンジン16の動力により機体左右方向の回転中心軸42回りへ回転されるもので、機体左右方向から見てその効果的送風範囲nがシリンダ部16a、吸気マニホールド16d及び排気マニホールド16eを包み込むように形成されており、エンジン冷却風を機体の右側から左側へ流動させるものとなされている。
ここに、効果的送風範囲nとは機体左右方向から見たときの機体前後方向垂直面上の一部範囲であってエンジン冷却ファン16fの回転半径の凡そ85%程度長さの半径を回転中心軸42回りに回転させたときに描かれる円により囲まれた範囲をいう。なお、n1はエンジン冷却ファン16fの回転範囲を示す。
【0030】
上記吸気マニホールド16dは吸気系統43を通じて外気を吸引するもので上面にエンジン吸気口qを有しており、この吸気口qは上下向きとなされていて、エンジンルームER内の上部左の側部内の後側に位置させてある。上記吸気系統は直状の吸気管44a、エアチャンバ45、90度曲がりとなされ水平状に配置される吸気管44b、エアクリーナ46及び、90度曲がりとなされ垂直状に配置される吸気管44cを備えている。
【0031】
この際、各吸気管44a、44b、44cはゴム管となされており、エアチャンバ45は吸気系統内を流れる吸気の圧力振動を減衰させてエンジン効率を向上させたり吸気音の減衰作用を奏するもので、機体左右方向へ向けられた円筒部45aを有し、この円筒部45aの右端面部45bを吸気入口の形成された錐面壁で形成し、左端面部45cを吸気出口の形成された錐面壁で形成したものとなされており、エアクリーナ46は筒状体となされて内方のフィルタにより吸気に含まれる塵埃を除去するもので、中心線を機体左右方向へ向けられた円筒室部46aを有し、この円筒室部46aの周面に吸気入口46bを形成され、右端壁面部中央に吸気出口46cを形成されたものとなされている。
【0032】
この吸気系統44をエンジンルームER内に組み付ける際は例えば次のように行う。即ち、ラジエータ取付枠36の前上部の隅角部に外気吸引口47aの形成された付加支持板47を前上方への張出状に固定させておき、この吸引口47aに直状の吸気管44aを接続させると共に、この吸気管44aの左端にエアチャンバ45の吸気入口を接続させる。これによりエアチャンバ45はエンジンルームER内の上部右の側部内の前側に位置した状態となる。この一方ではエアクリーナ46をエンジンルームER内の上部左の側部内のエンジン吸気口q近傍に支持棒部材37などを介して固定させると共に、このエアクリーナ46の吸気出口46cとエンジン吸気口qとを90度曲がりの吸気管44cで接続させる。そして最後にエアチャンバ45の吸気出口とエアクリーナ46の吸気入口46bとを他の90度曲がりの吸気管44bで接続させ、さらに必要に応じて上記吸気系統44の長さ途中箇所を支持棒部材37に支持させる。この吸気系統44におけるエアクリーナ46の配置や90度曲がりの吸気管44b、44cの存在はその組付けの作業を簡易とする上で寄与する。
【0033】
この際、吸気管44a、44b、エアチャンバ45及びエアフィルタ46はエンジン冷却ファン16fの前記効果的送風範囲nの外方に位置させることがエンジン冷却風によるシリンダ部16a周辺の冷却を効果的となす上で重要であり、さらにそれらを前記効果的送風範囲nの上側外方に位置させることはエンジンルームER内のスペースの有効利用を図る上で好都合となる。
【0034】
上記排気マニホールド16dは排気系統44へエンジン16の排気ガスを流出させるもので、これに形成されたエンジン排気口rに排気系統48の始端が結合されている。排気系統48はエンジン排気口rと接続された排気管48a、この排気管48aの排気出口に接続されたマフラー49、このマフラー49の排気出口部に接続された排気管48b、及び、この排気管48bの後端に空気流入隙間sの形成されるように外挿した終末排気管48cからなっている。
【0035】
上記マフラー49は縦向きの周壁部49aを有し、この周壁部49aの上側端面を覆う上面部49bを上細り状の錐面となし、この錐面の頂部に排気管48aの接続される排気入口を設け、また前記周壁部49aの下側端面を覆う下面部49cを下細り状の錐面になし、この錐面の底部に排気管48bの接続される排気出口を設けたものとなされ、エンジンルームERの後側であってエンジンルームERの後面壁部32と、穀粒タンク10及び脱穀部12とで囲まれた空間内に装設されており、この構成により、マフラー49の平面視面積は小さくなり、マフラーの上面部49bに落下する藁くずなどの塵埃が上細り状の錐面の傾斜及び重力作用によりマフラー外へ滑落し、藁くずなどの塵埃がマフラー49に降り落ちても、マフラー49上に堆積しないものとなり、塵埃の燃焼は生じなくなる。
【0036】
また、上記マフラー49の上面部49b及び周面部49a及び下面部49cは高さ中央面に対して対称な形状となしてあり、これによれば、マフラーの製造時において上面部と下面部を区別する必要がなくなり、マフラー製造が効率的となる。
【0037】
そして、このマフラー49の周面で穀粒タンク10と対向した部分には、この部分をマフラー49表面から適当に離れた位置で覆うものとした遮熱板50をマフラー49と同体状に設けている。この遮熱板50は樹脂製の穀粒タンク10がマフラー49の熱で損傷するのを防止するものである。
【0038】
なお図5中、51はミッション装置17などの油圧機器の作動油を冷却するためのオイルクーラであり、外側面壁部31の内方でラジエータ取付枠36の外面に固設されている。
【0039】
次に上記したコンバインの要部の作用について説明する。エンジン16が始動されると、エンジン冷却用ファン16fが連動して回転される。このファン16fの回転により、外側面壁部31の空気流入口dから外気がこれの内方へ流入する。この流入した外気は外側面壁部31の外縦面部31aと内縦面部31cとの間を経てオイルクーラ51及びラジエータ40の通気範囲部を通過してシュラウド41内に到達し、エンジン冷却用ファン16fの位置を通過した後、エンジンルームER内を機体左右方向へ流れエンジン16周囲を経てサイドコラム25側へ流出するものとなる。
【0040】
このように流動する外気はエンジン冷却風として作用するのであって、即ち、オイルクーラ51の通気範囲部及びラジエータ40の通気範囲部を通過する際にそれら通気範囲部内を流れる作動油やエンジン冷却水の熱を奪い去ると共にエンジン16周囲の熱気を他所へ運び去るように作用する。
【0041】
エンジン冷却用ファン16fは回転中心軸42から遠ざかる程、その周方向速度が増大するため、その回転中心軸42から遠ざかる程、送風能力が増大するのであり、一方、このファン16fの回転範囲n1の最外部近傍は周囲の静止空気の存在で送風能力は低下する。従って、エンジン冷却ファン16fの効果的送風範囲nにおけるエンジン冷却風が比較的大きな流速となり、流動中エンジン16の主たる加熱部であるシリンダ部16aへ向けて流動するものとなる。
【0042】
この際、エンジンルームER内で比較的大きな容積を占めるものとなるエアチャンバ45、エアフィルタ46及び吸気管44a、44bは前記効果的送風範囲nの外方に存在し且つエアチャンバ45やエアフィルタ46は機体左右方向から見た面積が小さくなるような向きとなされ且つ吸気管44cは機体左右方向から見てエアフィルタ46と重なった状態でシリンダ部16aの後側へ偏して位置していることから、吸気系統44はシリンダ部16aへ向かう前記効果的送風範囲n内のエンジン冷却風の流れを直接的には遮らないものとなり、シリンダ部16aから発散する熱は前記効果的送風範囲n内のエンジン冷却風により効果的に運び去られるものとなる。
【0043】
エンジン16の作動中には、空気流入口dを通じて外縦面部31aと内縦面部31cとの間範囲に達した外気は外気吸引口47aを通じて吸気系統44内に流入し、吸気マニホールド16dを経てシリンダ部16a内に達する。一方、シリンダ部16aで生成された排気ガスはマフラー49を経て終末排気管48c内に到達し、ここに達した排気ガスは終末排気管48cの前端の外気流入隙間sから流入した外気と混合されて温度降下されつつその後端から排出される。
【0044】
一方、コンバインによる穀稈の収穫作業中には刈取部3や脱穀部12などから藁くずなどが舞い上がり、マフラー49の上面部49bに降り落ちるようになる。しかし、上面部49bに降り落ちた藁くずなどは上面部49bの傾斜と藁くずに及ぶ重力作用のほかエンジン16などの振動により、上面部49b上に堆積することなくマフラー49外へ滑り落ちるものとなる。従って藁くずがマフラー49の熱で燃焼するなどの事態は生じないのである。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、以下のような効果が得られる。即ち、請求項1に記載したものは、内部空間を機体左右方向へ空気が通過するようになされたエンジンルームERを備え、このエンジンルームER内にエンジン冷却ファン16fを設け、この冷却ファン16fとエンジンルームER内のエンジン16のシリンダ部16aとを機体左右方向で正対させるとともに、エンジンルームER内の機体左右方向外側の上方部位に開設した外気吸引口47aからエンジン16の吸気口qに至るエンジン用吸気系統44の全体をエンジンルームER内に設け、前記エンジン16の排気口rに始端が結合されたエンジン排気系統48は、前記冷却ファン16fとエンジンのシリンダ部16aとが正対した部分とは反対側のエンジンルームERの機体左右方向内側部からエンジンルームER外方に導出し、同排気系統48のマフラー49をエンジンルームERの後側外部に装設したコンバインにおいて、前記エンジン用吸気系統44のエアチャンバ45及びエアクリーナ46を、機体左右方向からみて前記エンジン冷却ファン16fの効果的送風範囲n、つまり、機体左右方向から見たときの機体前後方向垂直面上の一部範囲であってエンジン冷却ファン16fの回転半径の凡そ85%程度長さの半径を回転中心軸回りに回転させたときに描かれる円により囲まれた範囲の外方で、エンジンルームER内部の上方部位に位置させた構成にしたので、エンジンルーム内において比較的大きな容積を占めるエアチャンバ及びエアクリーナがエンジン冷却ファンの発生したエンジン冷却風の機体左右方向の流れを殆ど遮らない状態となり、また、冷却風がエンジン排気系統の影響を受けることも少なくて、エンジン冷却ファンの起風能力を増大させることなくエンジンのシリンダ部を効果的に冷却することができる。
【0046】
また、請求項2に記載したものでは、内部空間を機体左右方向へ空気が通過するようになされたエンジンルームERを備え、このエンジンルームER内にエンジン冷却ファン16fを設け、この冷却ファン16fとエンジンルームER内のエンジン16のシリンダ部16aとを機体左右方向で正対させるとともに、エンジンルームER内の機体左右方向外側の上方部位に開設した外気吸引口47aからエンジン16の吸気口qに至るエンジン用吸気系統44の全体をエンジンルームER内に設け、前記エンジン16の排気口rに始端が結合されたエンジン排気系統48は、前記冷却ファン16fとエンジンのシリンダ部16aとが正対した部分とは反対側のエンジンルームERの機体左右方向内側部からエンジンルームER外方に導出し、同排気系統48のマフラー49をエンジンルームERの後側外部に装設したコンバインにおいて、前記エンジン用吸気系統44のエアチャンバ45及びエアクリーナ46を、機体左右方向からみて前記エンジン冷却ファン16fの効果的送風範囲n、つまり、機体左右方向から見たときの機体前後方向垂直面上の一部範囲であってエンジン冷却ファン16fの回転半径の凡そ85%程度長さの半径を回転中心軸回りに回転させたときに描かれる円により囲まれた範囲の外方で、エンジンルームER内部の上方部位に位置させ、さらに、そのエアチャンバ45の吸気流通方向を機体左右方向へ向け ると共に、エアクリーナ46を筒状体となしてその中心線を機体左右方向へ向け、エアチャンバ45とエアクリーナ46とを水平状に配置され略90度曲がりとなされた吸気管44bで接続し、またエアクリーナ45とエンジン吸気口46とをエアクリーナの機体左右方向の一側に垂直状に配置され略90度曲がりとなされた別の吸気管44cで接続した構成にしたので、機体左右方向のエンジン冷却風の流れがエアクリーナ46、エアチャンバ45及び吸気管44b、44cによって遮られる現象がより効果的に抑制されるものとなり、また、90度曲がりの吸気管44b、44cの存在により吸気系統の構成部材の直列状結合を容易に行うことができて、組立能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンバインの全体平面図である。
【図2】前記コンバインの前部の右側面図である。
【図3】前記コンバインの操縦部周辺を示す左側面図である。
【図4】前記操縦部周辺を示す平面図である。
【図5】前記コンバインのエンジンルーム周辺を示す正面図である。
【図6】前記操縦部周辺を示しエンジンを省略した状態の左側面図である。
【符号の説明】
16 エンジン
16a シリンダ部
16f エンジン冷却ファン
42 左右向き軸
44 吸気系統
44b 吸気管
44c 吸気管
45 エアチャンバ
46 エアクリーナ
48a 排気管
49b 上面部
49c 下面部
ER エンジンルーム
n 効果的送風範囲
n1 回転範囲
q エンジン吸気口
Claims (2)
- 内部空間を機体左右方向へ空気が通過するようになされたエンジンルーム(ER)を備え、このエンジンルーム(ER)内にエンジン冷却ファン(16f)を設け、この冷却ファン(16f)とエンジンルーム(ER)内のエンジン(16)のシリンダ部(16a)とを機体左右方向で正対させるとともに、エンジンルーム ( ER ) 内の機体左右方向外側の上方部位に開設した外気吸引口 ( 47a ) からエンジン ( 16 ) の吸気口 ( q ) に至るエンジン用吸気系統 ( 44 ) の全体をエンジンルーム ( ER ) 内に設け、前記エンジン ( 16 ) の排気口 ( r ) に始端が結合されたエンジン排気系統 ( 48 ) は、前記冷却ファン ( 16f ) とエンジンのシリンダ部 ( 16a ) とが正対した部分とは反対側のエンジンルーム ( ER ) の機体左右方向内側部からエンジンルーム ( ER ) 外方に導出し、同排気系統 ( 48 ) のマフラー ( 49 ) をエンジンルーム ( ER ) の後側外部に装設したコンバインにおいて、前記エンジン用吸気系統(44)のエアチャンバ(45)及びエアクリーナ(46)を、機体左右方向からみて前記エンジン冷却ファン(16f)の効果的送風範囲(n)、つまり、機体左右方向から見たときの機体前後方向垂直面上の一部範囲であってエンジン冷却ファン ( 16f ) の回転半径の凡そ85%程度長さの半径を回転中心軸回りに回転させたときに描かれる円により囲まれた範囲の外方で、エンジンルーム ( ER ) 内部の上方部位に位置させたことを特徴とするコンバインにおけるエンジン関係構造。
- 内部空間を機体左右方向へ空気が通過するようになされたエンジンルーム(ER)を備え、このエンジンルーム(ER)内にエンジン冷却ファン(16f)を設け、この冷却ファン(16f)とエンジンルーム(ER)内のエンジン(16)のシリンダ部(16a)とを機体左右方向で正対させるとともに、エンジンルーム ( ER ) 内の機体左右方向外側の上方部位に開設した外気吸引口 ( 47a ) からエンジン ( 16 ) の吸気口 ( q ) に至るエンジン用吸気系統 ( 44 ) の全体をエンジンルーム ( ER ) 内に設け、前記エンジン ( 16 ) の排気口 ( r ) に始端が結合されたエンジン排気系統 ( 48 ) は、前記冷却ファン ( 16f ) とエンジンのシリンダ部 ( 16a ) とが正対した部分とは反対側のエンジンルーム ( ER ) の機体左右方向内側部からエンジンルーム ( ER ) 外方に導出し、同排気系統 ( 48 ) のマフラー ( 49 ) をエンジンルーム ( ER ) の後側外部に装設したコンバインにおいて、前記エンジン用吸気系統(44)のエアチャンバ(45)及びエアクリーナ(46)を、機体左右方向からみて前記エンジン冷却ファン(16f)の効果的送風範囲(n)、つまり、機体左右方向から見たときの機体前後方向垂直面上の一部範囲であってエンジン冷却ファン ( 16f ) の回転半径の凡そ85%程度長さの半径を回転中心軸回りに回転させたときに描かれる円により囲まれた範囲の外方で、エンジンルーム ( ER ) 内部の上方部位に位置させ、そのエアチャンバ ( 45 ) の吸気流通方向を機体左右方向へ向けると共に、エアクリーナ ( 46 ) を筒状体となしてその中心線を機体左右方向へ向け、エアチャンバ ( 45 ) とエアクリーナ ( 46 ) とを水平状に配置され略90度曲がりとなされた吸気管 ( 44b ) で接続し、またエアクリーナ ( 46 ) とエンジン吸気口 ( q ) とをエアクリーナ ( 46 ) の機体左右方向の一側に垂直状に配置され略90度曲がりとなされた別の吸気管 ( 44c ) で接続したことを特徴とするコンバインにおけるエンジン関係構造。
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