JP4323640B2 - コンバインのオイルクーラー配置構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインのラジエターの吸引側にオイルクーラーを配置するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、刈取昇降用の油圧シリンダーや油圧式無段変速装置等を有するコンバインにおいては、オイルの使用量が多いために、油圧機器の作動効率を高めたり、劣化を防止するためにオイルクーラーを配置していた。このオイルクーラーは座席シートの下方に配置したエンジンを連脚するためのラジエターの吸込側に配置していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のオイルクーラーはラジエターの取付フレームに固定されていたために、オイルクーラーを取り付けない仕様のコンバインでは、無駄な空間が生じ、取付フレームも大きいために余分な重量の増加となっていた。また、冷却用の空気吸込口が座席シート側部のエンジンカバー上部に配置されていたので、ラジエターの吸込部においては、上部から多く吸い込まれることとなって片寄りが生じていたので、風向板(制風板)が設けられ、部品点数が多く組立工数も増加していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
座席シート(11)下方に、エンジン(23)を配置したエンジンルーム(20)を構成し、該エンジンルーム(20)内にエンジン(23)とラジエター(24)を配置し、該エンジンルーム(20)内のエンジン(23)の上部で、該座席シート(11)の後部にエアクリーナー室(22)を設け、該エアクリーナー室(22)内にエアクリーナー(21)を収納し、該エンジン(23)の外側方の位置にラジエター(24)を配置して、その外側をエンジンカバー(31)で覆うコンバインのオイルクーラー配置構造において、該エンジン(23)とエアクリーナー(21)の両方の側方を、エンジンカバー(31)で覆い、該エンジンカバー(31)の上部に、空気の吸込口(33)を設け、該エンジンカバー(31)の吸込口(33)と、内側のラジエター(24)とは、上下にずらせて配置し、該エンジンルーム(20)の外側のエンジンカバー(31)の内側に、オイルクーラー(35)を配置し、前記オイルクーラー(35)をラジエター取付フレーム(27・28)に取り付け、前記エンジンカバー(31)の吸込口(33)の下方で、ラジエター(24)の外側上部位置にオイルクーラー(35)を配置したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
【0007】
図1はコンバインの全体側面図、図2は同じく全体平面図、図3はエンジンルームの正面図である。
【0008】
図4は同じく平面図、図5は同じく側面図である。
【0009】
まず、本発明に係わる車両のトランスミッションを搭載したコンバインの全体構成について、図1、図2、図3により説明する。クローラ式走行装置1上に機体フレーム2を支持し、機体フレーム2上の左側上に選別装置、その上に脱穀部3を配置し、該脱穀部3の前部に刈取部4を昇降可能に配置している。また、脱穀部3の右側にグレンタンク5を配置し、該グレンタンク5の後部から前方へ排出オーガ6を配置し、該グレンタンク5の前方に操縦部7を配置している。こうして、刈取部4により刈り取った穀稈を、後部の脱穀部3に搬送して、該脱穀部3において脱穀し、選別した後の穀粒を、グレンタンク5において貯留する。該グレンタンク5において貯留した穀粒を、排出オーガ6により搬送して、畦道に配置したトラックの荷台等に排出できるようにしている。
【0010】
前記操縦部7はステップ10の後部に座席シート11が配置され、ステップ1の前部にステアリングコラム12が立設され、該ステアリングコラム12上に丸形の操向ハンドル13が配設され、該ステアリングコラム12の上部左側面より主変速レバー14が突出され、前記ステップ10の右側面より駐車ブレーキレバー15が突出されている。そして、座席シート11及びステップ10の左側よりサイドコラム16が立設され、作業レバーや副変速レバー等が配置されている。また、ステップ10の左側に主変速装置を中立に戻す操作手段としてセーフティーペダルが配置されている。
【0011】
前記刈取部4は刈取フレーム50前端に分草板51を配置して、該分草板21の後部に引起し装置52を配置し、その後下部に刈刃53を配置している。そして、刈刃23上方に掻込ベルトやスターホィール等からなる下部搬送装置54、その上方に穂先搬送装置55が配置され、下部搬送装置24の後部には縦搬送装置56が配置されている。
【0012】
次に、エンジンルームの構成について、図3〜図5より説明する。前記ステップ10後部の座席シート11下方がエンジンルーム20として構成され、該エンジンルーム20の上部で座席シート11後部がエアクリーナー21を収納するエアクリーナー室(22)22としている。そして、エンジンルーム20内にエンジン23とラジエター24が収納され、該エンジン23の出力軸上に設けた冷却ファン25が外側(右側)に向けて配置され、該冷却ファン25の外側位置にラジエター24が配置され、該ラジエター24と冷却ファン25の間は冷却風が拡散しないようにシュラウド26が設けられている。
【0013】
前記ラジエター24は機体フレーム2より立設した取付フレーム27・28に固設され、該ラジエター24の外周の外側とエンジンルーム20の開口部の間には防塵材29が配置され、塵埃が隙間からエンジンルーム20内に入らないようにし、該防塵材29内側には網等により構成したフィルター30が配設されてエンジンルーム20内に塵埃が入らないようにしている。
【0014】
そして、該エンジンルーム20の開口側がエンジンカバー31によって閉じられる。該エンジンカバー31は座席シート11を載置する上面カバーと前面カバーと側面カバー31aが一体的に構成されて、側面カバー下部に設けた回転軸32を中心に外(右)側へ回動して開放可能とし、エンジン23を前方及び上方を開放してメンテナンスが容易にできるようにしている。
【0015】
また、前記側面カバー31aの上部に吸込口33が設けられ、該吸込口33はフィルター34に覆われ塵埃が入らないようにし、該フィルター34と前記フィルター30によって二重に塵埃を除去できるようにしている。該吸込口33からは前記エアクリーナー21へも空気が流れる。
【0016】
そして、本発明はエンジンルーム20外のこの側面カバー31内にオイルクーラー35を配置し、該オイルクーラー35の上下位置は吸込口33に近い下方で、前後方向では吸込口33に近い後側とし、前記フィルター30の上部位置に配置している。このように配置することによって、外気は吸込口33より最短距離でエンジンルーム20内に入ろうとするが、オイルクーラー35によってフィルター30の上部から入るときには制限を受け、下方へ回りこんで、全体としてフィルター30からは略均等にエンジンルーム20内へ冷却風が入ることになるのである。そして、冷却風はオイルクーラー35の表面上を通過することになり、冷却効率も向上できる。
【0017】
次に、オイルクーラー35の取付構成を説明する。該オイルクーラー35の後側には取付板35aを突出して、該取付板35aと前記取付フレーム28の間にステー36を介して連結固定している。この連結はボルト37・37によって行うので、脱着を簡単に行うことができメンテナンスや交換を容易に行うことができるのである。なお、オイルクーラー35は比較的軽いので、後側で片持ちで支持しても十分支えることができる。
【0018】
また、オイルクーラー35の前側はオイルクーラー35への吸入側ホース40と吐出側ホース41が連通され、該ホース40・41がステー39によって係合支持され、該ステー39はボルト37・37によって前記取付フレーム27に固定されている。なお、このホース40・41がステー39に支持される部分は金属ホースにより構成され、支持剛性が得られると共に、振動等によってホースが破れるようなことがないようにしている。そして、冷却風に当たることによって冷却もされるようにしている。また、前記取付フレーム27・28の外側面はエンジンルーム20の外側と略一致し、エンジンルーム20とエンジンカバー31の境界部分に位置し、前記ステー36・39がこの境界部分からエンジンカバー31内へ突出する構成として、オイルクーラー35をエンジンカバー31内で支持するようにしている。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を奏するものである。
即ち、請求項1のように、座席シート(11)下方に、エンジン(23)を配置したエンジンルーム(20)を構成し、該エンジンルーム(20)内にエンジン(23)とラジエター(24)を配置し、該エンジンルーム(20)内のエンジン(23)の上部で、該座席シート(11)の後部にエアクリーナー室(22)を設け、該エアクリーナー室(22)内にエアクリーナー(21)を収納し、該エンジン(23)の外側方の位置にラジエター(24)を配置して、その外側をエンジンカバー(31)で覆うコンバインのオイルクーラー配置構造において、該エンジン(23)とエアクリーナー(21)の両方の側方を、エンジンカバー(31)で覆い、該エンジンカバー(31)の上部に、空気の吸込口(33)を設け、該エンジンカバー(31)の吸込口(33)と、内側のラジエター(24)とは、上下にずらせて配置し、該エンジンルーム(20)の外側のエンジンカバー(31)の内側に、オイルクーラー(35)を配置し、前記オイルクーラー(35)をラジエター取付フレーム(27・28)に取り付け、前記エンジンカバー(31)の吸込口(33)の下方で、ラジエター(24)の外側上部位置にオイルクーラー(35)を配置したので、エンジン及びオイルクーラーをエンジンカバーで覆うことができて、新たにオイルクーラー用のカバーが不要となる。また、エンジンカバーは冷却風の流路となっているので、オイルクーラーも同時に冷却することができ、冷却効率を向上できる。
【0020】
また、座席シート下方にエンジンを配置し、該エンジンの外側方の位置にラジエターを配置して、その外側をエンジンカバーで覆う構成において、エンジンルーム内にエンジンとラジエターを配置し、エンジンルーム外側にオイルクーラーを配置したので、オイルクーラーを配置するための空間をエンジンルーム内に設ける必要がなく、また、仕様に合わせてエンジンルームを大きくしたり、機体幅を大きくしたりする必要がない。また、オイルクーラーのメンテナンスは外側から容易に行うことができる。
【0021】
また、前記オイルクーラーをラジエター取付フレームにステーを介して取り付けたので、ラジエター取付フレームが大きくならず、ラジエター取付フレームを利用してオイルクーラーを取り付けることができ、オイルクーラーの着脱や組立も容易に行うことができる。
【0022】
また、エンジンの上方にエアクリーナーを配置し、該エンジンとエアクリーナーをエンジンカバーで覆い、該エンジンカバーの上部に吸込口を設ける構成であって、該エンジンカバー内の吸込口の下方で、ラジエターの外側上部位置にオイルクーラーを配置したので、オイルクーラーが風向板の代わりとなって、ラジエターに均一な風を送ることができるようになり、風向板を廃止してコスト低減化が図れ、同時にオイルクーラーに当たって風向が変更され、または規制されるので、冷却風はラジエターの入口に略均一に分散して入るようになり、冷却効率も上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の具備したコンバインの全体側面図である。
【図2】 同じく全体平面図である。
【図3】 エンジンルームの正面図である。
【図4】 同じく平面図である。
【図5】 同じく側面図である。
【符号の説明】
11 座席シート
23 エンジン
24 ラジエター
31 エンジンカバー
35 オイルクーラー
27・28 取付フレーム
36・39 ステー
Claims (1)
- 座席シート(11)下方に、エンジン(23)を配置したエンジンルーム(20)を構成し、該エンジンルーム(20)内にエンジン(23)とラジエター(24)を配置し、該エンジンルーム(20)内のエンジン(23)の上部で、該座席シート(11)の後部にエアクリーナー室(22)を設け、該エアクリーナー室(22)内にエアクリーナー(21)を収納し、該エンジン(23)の外側方の位置にラジエター(24)を配置して、その外側をエンジンカバー(31)で覆うコンバインのオイルクーラー配置構造において、該エンジン(23)とエアクリーナー(21)の両方の側方を、エンジンカバー(31)で覆い、該エンジンカバー(31)の上部に、空気の吸込口(33)を設け、該エンジンカバー(31)の吸込口(33)と、内側のラジエター(24)とは、上下にずらせて配置し、該エンジンルーム(20)の外側のエンジンカバー(31)の内側に、オイルクーラー(35)を配置し、前記オイルクーラー(35)をラジエター取付フレーム(27・28)に取り付け、前記エンジンカバー(31)の吸込口(33)の下方で、ラジエター(24)の外側上部位置にオイルクーラー(35)を配置したことを特徴とするコンバインのオイルクーラー配置構造。
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JP29531899A JP4323640B2 (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | コンバインのオイルクーラー配置構造 |
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JP2001115840A JP2001115840A (ja) | 2001-04-24 |
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1999
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